(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058359
(43)【公開日】2024-04-25
(54)【発明の名称】絵馬
(51)【国際特許分類】
A47G 33/00 20060101AFI20240418BHJP
A47G 1/16 20060101ALI20240418BHJP
【FI】
A47G33/00 J
A47G1/16 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022165662
(22)【出願日】2022-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】521322155
【氏名又は名称】小田 直子
(74)【代理人】
【識別番号】500479670
【氏名又は名称】小田 基
(72)【発明者】
【氏名】小田 基
【テーマコード(参考)】
3B111
【Fターム(参考)】
3B111BA05
3B111BD04
3B111CC03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】社寺に奉納することができる絵馬としての形態であると同時に、携帯端末機器を映像が見やすい角度に支持し起立させることができる機能を併せ持つ絵馬を提供する。
【解決手段】絵馬E1は、絵馬本体1と吊り紐2、及び支持板4と台座5とを有し、絵馬本体1にはすべり止めシート6、台座5にはすべり止めシート7がそれぞれ貼り付けられている。絵馬を携帯端末用スタンドとして使用する際は、携帯端末機器を台座5のすべり止めシート7の上に立て掛けて置くことで支持する。これにより携帯端末機器は映像を視聴する上で最適な角度である約70°となり、見易く、且つ安定した状態で支持され起立される。また絵馬本体1にはすべり止めシート6、台座5にはすべり止めシート7が貼り付けられているため、携帯端末機器は横滑りをすることもなくしっかり支持される。更に、台座5の突起部8により、携帯端末機器が前方向に落下することを防止する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
祈願の内容を記載する欄を有する板状の絵馬であって、絵馬本体の背面に略垂直に結合して固定された支持板を備え、絵馬本体を支持板にて支持して、机上などの概ね水平面に起立させることができることを特徴とした絵馬。
【請求項2】
前記絵馬本体を起立した際に、机上などの概ね水平面と接触する底辺部、或いは底辺部の近傍に、絵馬本体より前面方向に張り出した台座が結合されていることを特徴とした請求項1に記載の絵馬。
【請求項3】
前記絵馬本体が1ないし複数枚の略正五角形の形状を成していることを特徴とした請求項1、及び請求項2に記載の絵馬。
【請求項4】
前記支持板の形状が略正五角形で、絵馬本体の背面に1ないし複数枚を略垂直に結合して固定したことを特徴とした請求項1、至請求項3に記載の絵馬。
【請求項5】
前記絵馬本体を起立させた際に、机上などの略水平面と接触する前記台座の底部分が、前述の略水平面と平行となり概ね密着するよう、前面から背面に向け傾斜をつけて加工されていることを特徴とした請求項2、至請求項4に記載の絵馬。
【請求項6】
前記絵馬の構成部材である、絵馬本体、支持板、及び台座において、部材の一部、或いは全てを合板、或いは集積材で製作したことを特徴とした請求項1、至請求項5に記載の絵馬。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は病気平癒、受験合格 祈願、結婚祈願、縁結び、安産、厄払い、商売繁盛など の願いごとを神仏にするときに、神仏に奉納する絵馬に関し、特に受験合格の祈願のために社寺より授かり奉納する絵馬に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の絵馬は、個人祈願を神仏にする時に、願いごとを板状の絵馬に書いて社寺境内の所定箇所に紐などを介して掛けたり、吊り下げたりして奉納して、願い事が成就したらお礼参りする、或いは祈願、報謝のため絵馬に祈願文を記載し、社寺へ奉納のみを行うことが常であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-333820
【特許文献2】特開2002-325677
【0004】
そのため特許文献1に記された「絵馬」が開示されている。これは絵馬本体を厚み方向に2分割した形状の一対の分割された構成を成し、その内側に祈願文を記載することで、記載した願い事が他人に読まれるのを防止でき、人目にさらされることなく、安心して願い事を記載できるようになっている。
【0005】
また特許文献2に記されたような「絵馬」も開示されている。この絵馬は、絵馬本体の一部を打ち抜き、或いは切り取りして、前記絵馬本体の一部を持ち帰ることで、願い事を絵馬に託して社寺に奉納した後も、身に付けたり、目に触れるアクセサリー等に利用できるようにし、祈願した意識を持続させるように考えられている。
【0006】
しかしながら特許文献1に記された絵馬は、祈願文を他の人に見られないようにするだけの機能から、願い事を絵馬に託して社寺に奉納する形態は変わらない。そのため奉納した後、時間が経つにつれ信心が希薄になりがちになり、祈願した意識もその場限りに陥りやすい。
【0007】
前述のその場限りとならないよう、特許文献2では、絵馬の一部の駒をアクセサリー等に利用できるようにしている。しかしながら特許文献2においても小さなアクセサリー等では普段、気に留めることもなく紛失したりして、祈願した内容自体を忘れてしまうこともある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、社寺より授かり奉納することができる絵馬としての形態であると同時に、主に受験生に向けて、大学や進学塾などが開催するオンライン講座を携帯端末機器で視聴する際に、机上にて映像が見やすい角度に携帯端末機器を支持し起立させることができる携帯端末用スタンドの機能を併せ持ち、受験生が受験勉強をする際の疲労を軽減することができるとともに、志望校への合格を机上にて見守り祈願することで、受験勉強への意欲を高める手助けをすることができる絵馬を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の課題を解決するため、本発明の絵馬は、従来から社寺にて授かる絵馬を基本形態としつつ、絵馬本体の背面に略垂直に結合して固定された支持板を備え、絵馬本体を起立させることができるとともに、机上など水平面に接する絵馬の底辺近傍に携帯端末機器を載せる台座を設けている。
【0010】
また、その前記絵馬本体は、1ないし複数枚の略正五角形の形状を基本とした形態で構成されている。
【0011】
これにより本発明の絵馬を携帯端末用スタンドとしても使用することができるようになり、更には、基本形態である略正五角形は「正に合格(正五角)を表現」の意味合いもあり、受験勉強への意欲を高める手助けをすることもできる絵馬となっている。
【0012】
尚、本発明の絵馬を前述のスタンドとして使用した場合は、祈願が成就した後などに、報謝の意味や、次の飛躍のために表面、及び裏面に祈願したい事柄を記載して願掛けとして社寺に奉納すれば良い。
【発明の効果】
【0013】
前述より本発明の絵馬は請求項1及至請求項5に記載した形態で、以下に記載した機能、効果を発揮する。
【0014】
本請求項に記載の絵馬によれば、絵馬本体を起立させ携帯端末機器を机上にて視聴するのに最適な約70°の角度で支持するスタンドとして使用できるようにしたことを特徴とする。
【0015】
この約70°の角度は、視点から約30~50cm先の机上などに携帯端末機器を置いた際に、携帯端末機器の画面と目線とがほぼ直角となり、長時間視聴する際に最も見易く、疲れない角度である。
【0016】
しかも略正五角形(正に合格を表現した形状)を組み合わせた形状や、携帯端末機器が滑り落ちたり、倒れたりし難い構造と、更には構成部材に合板(合格板として合格を連想させる材質)を使用するなどは、特に受験生に向けて「すべらない、落ちない、倒れない(諦めない)」など、受験への願掛けした形態ともなっている。
【0017】
これにより、単に願い事などを記載して社寺に奉納するこれまでの機能だけでなく、一旦、自宅などに持ち帰り、例えば受験生が大学や進学塾などが開催するオンライン講座を視聴する際の携帯端末機器を置くスタンドとして使用することで、携帯端末機器で長時間視聴する際の疲れを軽減する効果を発揮する。
【0018】
そのため、従来の願掛けして奉納するだけの絵馬に対し、本発明の絵馬は祈願した意識もその場限りに陥ることもなく、神棚や机上などで御神札やお守りの日々の願掛けに使用することもでき、祈願した意識もその場限りに陥ることはない。
【0019】
このことから本発明の絵馬は、常に身近で意識することにより受験勉強への意欲を高める手助けをする機能をも併せ持ち、受験生にとって受験勉強への励みとなる効果も有することとなる。
そして願い事が成就した後に、報謝の意味や、次の飛躍のために表面、及び裏面に祈願したい事柄を記載して願掛けとして社寺に奉納することができる。
【0020】
ここで合格への願掛けの一つとして、合板を使用すると説明したが、合板以外にも、特に檜は古くから、太陽すなわち尊く最高のものである「日の木」とも言われるほど高貴であり、そのことから檜などの無垢の材料で製作するのも、絵馬の高級感を高め、祈願する上で有効である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図9】携帯端末用スタンドとしての使用例(背面図)
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る絵馬について、
図1及至
図11を参照しつつ詳細に説明する。
尚、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さらに、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する
【実施例0023】
図1は、本実施例に係る絵馬の一例の斜視図を示す。
図1で示すように本実施例に係る絵馬E1は、略正五角形の絵馬本体1と吊り紐2、及び絵馬本体1の背面に略垂直に結合し固定された略正五角形の支持板4と絵馬本体1の略正五角形の底辺部分の一部形状を成した台座5を組み合わせたものを基本の構成としている。
これにより絵馬E1の絵馬本体1は、支持板4により台座5を底辺として机上などの概ね水平な面に起立するようになっている。
【0024】
また、絵馬本体1にはすべり止めシート6、台座5にはすべり止めシート7がそれぞれ貼り付けられている。
この時、前記絵馬本体1への支持板4、台座5の取り付けは、嵌め込み、或いは接着などにより固定すれば良い。
【0025】
尚、本実施例の絵馬に本来の機能である願い事を記載して社寺に奉納する際は、吊り紐2で社寺境内の所定箇所に吊るせば良い。この時、支持板4を付けたままでも良いが、取り外せば一般的なこれまでの絵馬と遜色ない形態の絵馬とすることができる。
【0026】
前記本実施例の絵馬を、携帯端末用スタンドとして使用する際は、携帯端末機器を台座5のすべり止めシート7の上に、絵馬本体1に立て掛けて置く。これにより携帯端末機器は映像を視聴する上で最適な角度とすることができ、見易く、且つ安定した状態で支持され起立される。
【0027】
またこの時、絵馬本体1にはすべり止めシート6、台座5にはすべり止めシート7が貼り付けられているため、携帯端末機器は横滑りをすることもなくしっかり支持される。
更に、本実施例のように台座5の前面上部に突起部8を設ければ、携帯端末機器が前方向に落下するのを防止することができ、より好適である。
【0028】
ここで、絵馬本体1にはすべり止めシート6が、台座5にはすべり止めシート7が、それぞれ貼り付けられていると記載したが、携帯端末用支持スタンドに携帯端末機器を置いた際に横すべりしないようにする方法として、弾性を有する塗料の塗布や、弾性材を嵌め込むなどして取り付けても良い。
【0029】
図2は、本実施例に係る絵馬E1の正面図を示す。
図2で示すように、本実施例に係る絵馬E1の絵馬本体1は基本形状を略正五角形とし、台座5は、正面から見た際に絵馬本体1の略正五角形の底辺部分の一部形状を成すように取り付けられている。また、本実施例では、絵馬本体1のすべり止めシート6も略正五角形で貼り付けられている。
【0030】
これにより、本実施例の絵馬E1は、全体形状が正五角形をイメージする形で作られることになり、オンライン講座などを視聴する際に携帯端末機器を支持し起立させる機能と合わせて、受験生にとっては「正に合格(正五角)」を表現しており合格を祈願した形態となっている。この前記形態は受験生が志望校への合格に向け努力する励みにもなり、受験勉強への意欲を高める手助けをする作用も併せ持っていることになる。
【0031】
ここで、本実施例の絵馬E1では、台座5が、絵馬本体1の略正五角形の底辺部分の一部形状を成している。またすべり止めシート6も略正五角形の形状と記載したが、絵馬E1の全体形状である略正五角形のイメージを損なうことが無ければ台座5は前記底辺部分の一部形状を成していなくても良い。またすべり止めシート6も略正五角形の形状に捕らわれることはない。
【0032】
図3に本実施例に係る絵馬E1の右側面図、
図4に本実施例に係る絵馬E1の背面図を示す。
【0033】
図3において、支持板4は、略正五角形の形状を成しており、絵馬本体1のあらかじめ加工された溝に支持板4の略正五角形の1辺が嵌め込み固定される。また
図4において、この支持板4は、絵馬本体1の背面に間隔を明け2枚設けられている。
【0034】
この前記支持板2の略正五角形は、正五角形の外角が72°であることから、絵馬本体1は約72°で起立することになる。これにより絵馬本体1、及び台座5に置かれた携帯端末機器は、映像が見やすい約70°の角度で支持され起立される。
また、支持板4を2枚とすることで、外形寸法に対し比較的重量のある携帯端末機器を、より倒れにくく安定した状態で支持することができるようになる。
【0035】
そして、前記支持板4も略正五角形の形状であることから、これも本実施例である絵馬E1が略正五角形を組み合わせたことをイメージさせることになり、受験生にとって合格を祈願する「正に合格(正五角)」を印象付ける形態の一翼を担っている。
【0036】
ここで、前記支持板4は間隔を明け2枚設けられていると説明したが、前記絵馬本体1を安定して支持して起立できれば、1枚、或いは複数枚でも問題はない。また前記絵馬本体1への固定も略正五角形の1辺が、絵馬本体1に嵌め込み固定されると記載したが、略正五角形の1辺に限らず、絵馬本体2を安定して支持して起立できれば一辺の一部、或いは略正五角形の角部でも問題はない、
【0037】
更に前記支持板4の形状も絵馬本体1を適切な角度である、おおよそ70°で保持できれば略正五角形でなくとも、三角形や台形などでも良く、絵馬本体1への固定方法も嵌め込み固定だけでなく、接着などで固定する、或いは蝶番などを使用して支持板5が折りたためるようにすることも好適な方法である。
【0038】
次に
図3にて前記台座5の実施例を説明する。
台座5は、絵馬本体1の略正五角形の底辺部に固定されており、携帯端末機器は台座5の上に、絵馬本体1に立て掛けることで起立させて置くことができる。
その台座5の底面は、絵馬E1を机上などに置いて起立させた際に机上の表面とほぼ平行になるよう前面から背面に向けて斜めに加工されている。この斜めの加工により、外形寸法に対し比較的重量のある携帯端末機器を台座5に置いた際も、絵馬本体1が倒れず安定して支持することができる。
【0039】
また、前記台座5には、前面上部に突起部8が設けられている。この突起部8は、台座5に置いた携帯端末機器が前面に落ちることを防ぐ。これも「落ちない」につながる形態で、受験生に「試験に落ちない」を祈願する形態となっている。
【0040】
図5は、本実施例に係る絵馬E1の平面図を示し、特に前記台座5を上方から見た状態を示す。
この
図5に示すように台座5の上面にはすべり止めシート7が貼り付けられている。このすべり止めシート7は、台座5に携帯端末機器を置いた時に携帯端末機器が横方向に滑り落ちることを防ぐ効果がある。
この時、すべり止めシート7は、台座5の一部、或いは全面に貼り付けられていても問題はない。
また、これも「すべらない、落ちない」を印象付ける形態で、これも受験生に「試験にすべらない、落ちない」を祈願する形態になっている。
【0041】
次の
図6は本実施例の絵馬E1を下方より見た底面図である。この
図6に示すように、本実施例の絵馬は、底面にもすべり止めシート9が貼り付けられている。
このすべり止めシート9は、本実施例の絵馬E1に振動や外力が加わった時などに横方向に滑ったりして絵馬E1が倒れたり、携帯端末機器が支持スタンドから落ちることのないように働く。
【0042】
この時、このすべり止めシート9は底面の一部、或いは全面に張り付けられていても問題はない。
そして、これもまた「倒れない、すべらない」を印象付ける形態となっており、受験生にとって「倒れず最後まであきらめない、受験にすべらない」を祈願する形態にも繋がっている。
【0043】
以上、本実施例の絵馬の構造について詳細に説明した。ここからは、本実施例の絵馬を使用した状態の使用例について説明する。
【0044】
図7は携帯端末用スタンドとして使用した際の本実施例の絵馬E1に、携帯端末機器Mを置いた状態を示す。
【0045】
この
図7で示すように、携帯端末機器Mは絵馬本体1に支えられ、台座5の上に起立した状態で置くことができる。また、この時、携帯端末機器Mは、前述で説明したように机面に対し約70°で支持され、長時間の映像を視聴する際にも見やすい角度で起立されることになる。そのため、オンライン講座などを見る際にも、比較的疲れず長時間視聴できる効果を発揮する。
【0046】
尚、携帯端末機器以外にも、本発明の絵馬を前述の携帯端末用スタンドなどのようにスタンドとして使用した際には、合格祈願の御神札やお守り、更には志望校の受験票などを載せて置くのも良い。この御神札やお守り、受験票など載せて受験勉強中の机上に置くことは、祈願した意識を持続させることから受験勉強への励みとなり、意欲向上にも繋がる効果もある。
【0047】
次に本発明の絵馬を社寺などで奉納する場合の事例を示す。
図8の絵馬E2の事例では、絵馬本体11の貫通穴13と同じように、2枚の支持板14にも貫通穴16を明け、絵馬本体11の貫通穴13とともに吊り紐12を通して絵馬として奉納する形態を示している。こうすることで絵馬本体11と2枚の支持板14を一緒に吊るし紐12で吊るし、社寺などで奉納することができる
【0048】
この時、祈願する事柄は、絵馬本体11の表面や裏面、或いは支持板14に記載して社寺などに奉納すれば良い。また指示板2枚の内側などに記載することにより、吊りした際に祈願した内容を他人に読まれることを防止することもできる。
【0049】
図9に前述の絵馬本体11と2枚の支持板14を一緒に吊るし紐12で括った場合における、携帯端末用スタンドと使用した際の背面図を示す。
図9に示すように、この場合においても、吊り紐12を解くことなく絵馬本体11に2枚の支持板14を嵌め込むなどして固定することができ、良好に使用することができる。
【0050】
ここで本実施例では絵馬本体11とともに支持板14を一緒に吊り紐12で括り絵馬として奉納する形態としたが、絵馬本体11、支持板14を個々に、或いはどちらかのみを絵馬として奉納しても問題はない。
また社寺などへの奉納も、受験勉強で使用した後に、願い事が成就したお礼を表面に、新たな祈願を裏面に記載して授かった社寺に奉納することもできる。
【0051】
ここまで本発明の絵馬の実施例、及び社寺に奉納する形態について説明したが、本発明の絵馬は、略正五角形の形態、或いは略正五角形を組み合わせた形態で「正に合格(正五角)」を祈願する機能を持った特徴とともに、携帯端末機器にて長時間の映像を視聴する際にも映像が見やすいように支持して起立させる機能を併せ持っている。
そのため前述の実施例以外の形態をとることもできる。
【0052】
図10は本発明の絵馬E3において、台座23の前面に略正五角形の落下防止板24を固定した形態の正面図と右側面図を示す。
【0053】
図11の絵馬E3の実施例においても、略正五角形の絵馬本体21、支持板22、台座23、及び落下防止板24により、前述で説明した実施例の絵馬として略正五角形を組み合わせた形態で「正に合格(五角)」を祈願する機能はもちろん、携帯端末機器にて長時間の映像を視聴する際にも映像が見やすいように支持して起立させる機能で「落ちない、すべらない、倒れない」の願掛けの機能を併せ持った、受験生を応援する機能を有した絵馬となっている。
【0054】
また、
図11は本発明の絵馬本体31を複数枚の略五角形を組み合わせた形態とした絵馬の事例を示す。
【0055】
図11の絵馬E4の実施例においても、略正五角形3枚を組み合わせた絵馬本体31、支持板32、及び台座33により前述で説明した実施例の絵馬として略正五角形を組み合わせた形態で「正に合格(正五角)」を祈願する機能はもちろん、携帯端末機器にて長時間の映像を視聴する際にも映像が見やすいように支持して起立させる機能で「落ちない、すべらない、倒れない」の願掛けの機能を併せ持った、受験生を応援する機能を有した絵馬となっている。
【0056】
ここで、前記組み合わせた絵馬本体31は、複数枚の略正五角形の形状は一体加工、或いは接着などで固定して製作すれば良い。
また、本実施例のように略正五角形を三角形に組み合わせ前記絵馬本体31を構成することは「合格(五角)に参画(三角)する」との願掛けの意味も有することになり、より受験生を応援する機能を有した絵馬となっている。
以上、本発明に係わる絵馬について説明したが、本発明の絵馬は、社寺より授かり奉納することができる絵馬としての形態であると同時に、主に受験生に向けて、大学や進学塾などが開催するオンライン講座を携帯端末機器で視聴する際に、机上にて映像が見やすい角度に携帯端末機器を支持し起立させることができる携帯端末用スタンドの機能を併せ持ち、受験生が受験勉強をする際の疲労を軽減することができる。
また、その形態も略正五角形を組み合わせた形態とすることで受験生にとって「正に合格」を祈願した絵馬であると同時に、受験勉強中に大学や進学塾が実施するオンライン講座を視聴する時など、長時間の映像を視聴する際にも映像が見やすいようにし受験勉強の疲労を軽減することもでき、受験生に対し受験勉強への意欲を高める手助けをすることができる。
しかも携帯端末機器を支持した際にすべり止めシートの効果もあって「すべらない」、台座により「落ちない」、さらに比較的重量のある携帯端末機器が倒れないよう安定した形状としたことから「途中で倒れず、志望校を諦めない」など、受験生の心情を意識した配慮もなされた構造となっている。
更には、従来の絵馬と異なり、社寺で授かった絵馬を自宅に一旦持ち帰り、受験勉強で使用した後、志望校に合格したお礼を表面に、新たな学生生活への祈願を裏面に記載して授かった社寺に奉納することもできるなど、絵馬の活用を広げる機能も有している。