(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058414
(43)【公開日】2024-04-25
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 21/62 20130101AFI20240418BHJP
G06F 21/64 20130101ALI20240418BHJP
【FI】
G06F21/62 309
G06F21/64
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022165758
(22)【出願日】2022-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】522222478
【氏名又は名称】株式会社ギャス
(74)【代理人】
【識別番号】100128886
【弁理士】
【氏名又は名称】横田 裕弘
(72)【発明者】
【氏名】島田 聖二
(57)【要約】
【課題】共有の対象となる対象画像の意図しない利用を抑制する。
【解決手段】情報処理システムは、共有の対象となる対象画像の取り扱いに関する取扱情報を受け付ける受付手段と、取扱情報をブロックチェーンに登録する登録手段と、ブロックチェーンに登録された取扱情報を特定可能な特定情報を取得する取得手段と、対象画像に特定情報を付加する付加手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
共有の対象となる対象画像の取り扱いに関する取扱情報を受け付ける受付手段と、
前記取扱情報をブロックチェーンに登録する登録手段と、
前記ブロックチェーンに登録された前記取扱情報を特定可能な特定情報を取得する取得手段と、
前記対象画像に前記特定情報を付加する付加手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記取扱情報には、前記対象画像を共有する共有者に関する共有情報が含まれる、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記付加手段は、前記ブロックチェーンに前記取扱情報を登録した際のトランザクションハッシュを前記対象画像に付加する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記付加手段は、前記特定情報を示す特定画像と、当該特定情報が付加されていることを示唆する示唆画像とを前記対象画像に付加し、
前記特定画像は、視認不可能または視認困難な態様で表し、前記示唆画像は、視認可能または視認容易な態様で表す、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記特定情報が付加された前記対象画像のハッシュ値を生成する生成手段を備え、
前記登録手段は、前記ハッシュ値に関するハッシュ情報と前記取扱情報とを関連付けた登録情報を前記ブロックチェーンに登録する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記ブロックチェーンには複数の異なる前記取扱情報が登録され、
前記登録手段は、前記ブロックチェーンに登録された複数の前記取扱情報のうちから選択された一の前記取扱情報と前記対象画像とを関連付けて登録する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
ユーザから受け付けた入力情報を用いて、前記ブロックチェーンに登録するための前記取扱情報と、当該入力情報を文章化した文書情報とを出力する出力手段を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記登録手段は、前記取扱情報の変更に関する情報を取得するとともに、変更前の前記取扱情報と変更後の前記取扱情報とを関連付けて前記ブロックチェーンに登録する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記対象画像に含まれる前記特定情報に基づいて、当該特定情報に対応する前記取扱情報の内容を出力する情報出力手段を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記ブロックチェーンを形成するブロックチェーンシステム上で、ユーザが指定する前記対象画像の取り扱い条件が予め定められた条件を満たすか否かを判断する判断手段を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項11】
共有の対象となる対象画像の共有者に関する共有情報を受け付ける受付手段と、
前記共有情報をブロックチェーンに登録する第1登録手段と、
前記ブロックチェーンに登録された前記共有情報を特定可能なトランザクションハッシュを取得する取得手段と、
前記トランザクションハッシュを視認不可能または視認困難な態様で表すトランザクション画像、前記対象画像に当該トランザクションハッシュが含まれることを視認可能または視認容易な態様で示唆する示唆画像、および前記対象画像を用いて共有画像を生成する画像生成手段と、
前記共有画像から生成されるハッシュ値と前記共有情報とを関連付けて前記ブロックチェーンに登録する第2登録手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項12】
共有の対象となる対象情報の取り扱いに関する取扱情報を受け付ける受付手段と、前記取扱情報をブロックチェーンに登録する登録手段と、前記ブロックチェーンに登録された前記取扱情報を特定可能な特定情報を取得する取得手段と、前記対象情報に前記特定情報を付加する付加手段と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項13】
共有の対象となる対象画像のブロックチェーンに登録された取り扱いに関する取扱情報を特定可能な特定情報を取得する取得手段と、
前記対象画像と前記特定情報とを用いて共有画像を生成する画像生成手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項14】
コンピュータに、
共有の対象となる対象画像のブロックチェーンに登録された取り扱いに関する取扱情報を特定可能な特定情報を取得する機能と、
前記対象画像と前記特定情報とを用いて共有画像を生成する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項15】
共有の対象である対象画像を取得する画像取得手段と、
ブロックチェーンに登録された前記対象画像の取り扱いに関する取扱情報を特定可能な特定情報を、当該対象画像から読み取る読取手段と、
前記特定情報に基づいて、前記ブロックチェーンに登録された前記取扱情報を出力する情報出力手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、画像情報が格納された第1トランザクション(TX)をブロックチェーン(BC)のネットワークに送信し、BCに登録された第1TXを特定するための特定情報が符号化された2次元コードを、画像データに埋め込んで格納し、2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値と特定情報とを含む改変防止データが格納された第2TXをBCのネットワークに送信する登録装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば一のユーザが他のユーザに対して画像データなどの対象情報を共有する場合がある。ここで、画像データは、複製や配布が容易である。そのため、他のユーザが、一のユーザの意に反して更に別のユーザに画像データなどの対象情報を共有してしまうおそれがあった。
本発明は、共有の対象となる対象情報の意図しない利用を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、共有の対象となる対象画像の取り扱いに関する取扱情報を受け付ける受付手段と、前記取扱情報をブロックチェーンに登録する登録手段と、前記ブロックチェーンに登録された前記取扱情報を特定可能な特定情報を取得する取得手段と、前記対象画像に前記特定情報を付加する付加手段と、を備えることを特徴とする情報処理システムである。
ここで、前記取扱情報には、前記対象画像を共有する共有者に関する共有情報が含まれるとよい。
また、前記付加手段は、前記ブロックチェーンに前記取扱情報を登録した際のトランザクションハッシュを前記対象画像に付加するとよい。
また、前記付加手段は、前記特定情報を示す特定画像と、当該特定情報が付加されていることを示唆する示唆画像とを前記対象画像に付加し、前記特定画像は、視認不可能または視認困難な態様で表し、前記示唆画像は、視認可能または視認容易な態様で表すとよい。
また、前記特定情報が付加された前記対象画像のハッシュ値を生成する生成手段を備え、前記登録手段は、前記ハッシュ値に関するハッシュ情報と前記取扱情報とを関連付けた登録情報を前記ブロックチェーンに登録するとよい。
また、前記ブロックチェーンには複数の異なる前記取扱情報が登録され、前記登録手段は、前記ブロックチェーンに登録された複数の前記取扱情報のうちから選択された一の前記取扱情報と前記対象画像とを関連付けて登録するとよい。
また、ユーザから受け付けた入力情報を用いて、前記ブロックチェーンに登録するための前記取扱情報と、当該入力情報を文章化した文書情報とを出力する出力手段を備えるとよい。
また、前記登録手段は、前記取扱情報の変更に関する情報を取得するとともに、変更前の前記取扱情報と変更後の前記取扱情報とを関連付けて前記ブロックチェーンに登録するとよい。
また、前記対象画像に含まれる前記特定情報に基づいて、当該特定情報に対応する前記取扱情報の内容を出力する情報出力手段を備えるとよい。
また、前記ブロックチェーンを形成するブロックチェーンシステム上で、ユーザが指定する前記対象画像の取り扱い条件が予め定められた条件を満たすか否かを判断する判断手段を備えるとよい。
【0006】
また、かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、共有の対象となる対象画像の共有者に関する共有情報を受け付ける受付手段と、前記共有情報をブロックチェーンに登録する第1登録手段と、前記ブロックチェーンに登録された前記共有情報を特定可能なトランザクションハッシュを取得する取得手段と、前記トランザクションハッシュを視認不可能または視認困難な態様で表すトランザクション画像、前記対象画像に当該トランザクションハッシュが含まれることを視認可能または視認容易な態様で示唆する示唆画像、および前記対象画像を用いて共有画像を生成する画像生成手段と、前記共有画像から生成されるハッシュ値と前記共有情報とを関連付けて前記ブロックチェーンに登録する第2登録手段と、を備えることを特徴とする情報処理システムである。
【0007】
また、かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、共有の対象となる対象情報の取り扱いに関する取扱情報を受け付ける受付手段と、前記取扱情報をブロックチェーンに登録する登録手段と、前記ブロックチェーンに登録された前記取扱情報を特定可能な特定情報を取得する取得手段と、前記対象情報に前記特定情報を付加する付加手段と、を備えることを特徴とする情報処理システムである。
【0008】
また、かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、共有の対象となる対象画像のブロックチェーンに登録された取り扱いに関する取扱情報を特定可能な特定情報を取得する取得手段と、前記対象画像と前記特定情報とを用いて共有画像を生成する画像生成手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置である。
また、かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、コンピュータに、共有の対象となる対象画像のブロックチェーンに登録された取り扱いに関する取扱情報を特定可能な特定情報を取得する機能と、前記対象画像と前記特定情報とを用いて共有画像を生成する機能と、を実現させるためのプログラムである。
【0009】
また、かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、共有の対象である対象画像を取得する画像取得手段と、ブロックチェーンに登録された前記対象画像の取り扱いに関する取扱情報を特定可能な特定情報を、当該対象画像から読み取る読取手段と、前記特定情報に基づいて、前記ブロックチェーンに登録された前記取扱情報を出力する情報出力手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、共有の対象となる対象情報の意図しない利用を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施形態のコンテンツ管理システムの概略図である。
【
図2】(A)および(B)は、本実施形態の共有画像の概略図である。
【
図3】端末装置のハードウェア構成例を示した図である。
【
図4】サーバ装置のハードウェア構成例を示した図である。
【
図5】本実施形態のサーバ装置の機能ブロック図である。
【
図7】本実施形態の登録フォーム画面の一例を示す図である。
【
図8】本実施形態の申請画面の一例を示す図である。
【
図9】ブロックチェーンシステムに契約情報を登録する際のシーケンス図である。
【
図10】コンテンツ画像を共有する際のシーケンス図である。
【
図11】本実施形態の共有画像の検証時のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本実施形態について説明する。
<コンテンツ管理システム1>
図1は、本実施形態のコンテンツ管理システム1の概略図である。
図2は、本実施形態の共有画像100の概略図である。
【0013】
図1に示すように、本実施形態のコンテンツ管理システム1は、一のユーザが利用する第1端末装置10と、他のユーザが利用する第2端末装置20と、ブロックチェーンシステム30と、情報を処理するサーバ装置50とを備えている。
そして、第1端末装置10、第2端末装置20、ブロックチェーンシステム30およびサーバ装置50は、ネットワークを介して互いに接続されている。なお、ネットワークは、各装置の間のデータ通信に用いられる通信ネットワークであれば特に限定されない。
【0014】
図2に示すように、本実施形態において共有の対象となる共有画像100は、オリジナルな画像を含むコンテンツ画像100Cと、コンテンツ画像100Cに埋め込まれる埋込画像100Hと、マーク画像100Mとを有する。なお、共有画像100の構成については後に詳しく説明する。
【0015】
ここで、本実施形態の説明において第1端末装置10は、例えばA企業の社員であるユーザaが利用するパーソナルコンピューター(PC)を例示できる。また、第2端末装置20は、B企業の社員であるユーザbが利用するPCを例示できる。
なお、本実施形態における説明の便宜上、A企業のユーザaが用いる第1端末装置10と、B企業のユーザbが用いる第2端末装置20とをそれぞれ例示しているが、本システムを利用するユーザに応じて他の複数の端末装置が用いられる。
また、本実施形態の説明において、第1端末装置10および第2端末装置20を特に区別しない場合には、端末装置と総称する。
【0016】
そして、本実施形態では、A企業のユーザaが、自社の共有画像100をB企業のユーザbに共有するという例を用いて説明する。ただし、共有画像100は、ユーザbがB企業内にて利用することに留まり、B企業の外部に公開や譲渡など更に共有することを制限するという契約がA企業とB企業との間で結ばれている。
【0017】
そして、本実施形態のコンテンツ管理システム1は、共有の対象となるコンテンツ画像100Cの取り扱いに関する取扱情報を受け付け、その取扱情報をブロックチェーンに登録する。さらに、コンテンツ管理システム1は、ブロックチェーンに登録された取扱情報を特定可能なトランザクションハッシュなどの特定情報を取得し、コンテンツ画像100Cにその特定情報を付加する。
【0018】
すなわち、本実施形態のコンテンツ管理システム1では、共有画像100がユーザbのB企業内での利用に限定されるという内容を確認可能な特定情報をコンテンツ画像100Cそのものに付加する。仮に、共有画像100がB企業の外部に流出して第三者によって公開された場合には、その共有画像100に付加された特定情報から、その共有画像100の取り扱いの契約に関する取扱情報を確認できるようになっている。このように、本実施形態のコンテンツ管理システム1では、共有画像100の取扱情報を共有画像100そのものに基づいて確認できる。そのため、例えばB企業のユーザbは、A企業から取得したコンテンツ画像100Cの取り扱いに十分な配慮をするという意識が働く。すなわち、例えばB企業のユーザbに対して、そのコンテンツ画像100Cを第三者に流出させないようにけん制できる。
【0019】
なお、コンテンツ画像100Cは、共有画像100にて表現される特有な画像である。コンテンツ画像100Cは、例えば写真、絵およびイラストなどの画像、実験結果など特定の範囲を超えて公開しない画像を例示できる。すなわち、コンテンツ画像100Cは、誰もが自由に利用できる画像ではなく、その利用に制限があったり機密性が求められたりする画像を例示できる。また、コンテンツ画像100Cは、例えばJPEG、JPG、PNG、GIF、TIFFなどのデータ形式の静止画像を例示できる。
【0020】
また、コンテンツ画像100Cは、紙媒体の画像や電子媒体の画像が含まれる。紙媒体の画像は、スキャンなどにより電子データ化することでコンテンツ画像100Cとなる。一方、電子媒体の画像は、そのままのデータ形式でコンテンツ画像100Cとして用いたり、上述のとおり予め定められた形式の電子データにしたりすることでコンテンツ画像100Cとして用いることができる。
【0021】
(第1端末装置10、第2端末装置20)
図3は、端末装置のハードウェア構成例を示した図である。
【0022】
図3に示すように、端末装置(第1端末装置10、第2端末装置20)は、CPU101と、RAM102と、ROM103と、記憶部104と、ディスプレイ105と、スピーカ106と、マイク107と、カメラ108と、ネットワークI/F109とを備える。
【0023】
CPU101は、ROM103等に記憶された各種プログラムをRAM102にロードして実行することにより、端末装置の各機能を実現する。
RAM102は、CPU101の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM103は、CPU101が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
記憶部104は、各種アプリのプログラム、および当該プログラムによって使用される各種データ等を記憶する例えばフラッシュメモリである。
【0024】
ディスプレイ105は、ユーザに対して各種情報を伝える画面等を表示する。また、でディスプレイ105は、ユーザからの操作入力を受け付ける例えばタッチパネルでもよい。
スピーカ106は、通話先から受信された受話音声を含む種々の音声を出力する。
マイク107は、ユーザの発話音声を含む種々の音声を取得する。
カメラ108は、レンズと、CMOS(Complementary Metal‐Oxide Semiconductor)などの撮像素子(画像センサ)とを含み被写体を撮影する。
【0025】
ネットワークI/F710は、他の通信機器との間でデータを送受信する。ここで、ネットワークI/F710は、ネットワークを介してサーバ装置50などと通信を行う。
【0026】
(ブロックチェーンシステム30)
ブロックチェーンシステム30は、Peer to Peer(P2P)方式にて接続されている複数のノードによって構成される。ブロックチェーンシステム30における一のノードがマイナーノードとなり、未処理のトランザクションを束ねて新たなブロックを生成する。すなわち、マイナーノードは、マイニングを行う。また、ブロックチェーンシステム30における少なくとも一のノードはフルノードであり、ブロックチェーンのデータの全体を記憶している。そして、ブロックチェーンシステム30では、ノード間で予め定められたコンセンサスアルゴリズムで合意をとることで、改竄が困難なブロックチェーンを形成する。また、本実施形態のサーバ装置50は、ブロックチェーンシステム30におけるノードを構成する。
なお、ブロックチェーンのネットワークとしては、例えばイーサリアム・ネットワークなどの既存のブロックチェーンのネットワークを利用することができる。
【0027】
ブロックチェーンシステム30では、例えば企業や個人などのアカウントごとに所有されるウォレットが用いられる。ウォレットは、ブロックチェーンにおけるトランザクションデータを作成する際の電子署名に使われる秘密鍵を有する。そして、本実施形態のコンテンツ管理システム1では、ブロックチェーンシステム30にトランザクションの登録を行った者(アカウント)や、そのトランザクションの登録日時の情報を確認することができるようになっている。
【0028】
(サーバ装置50)
図4は、サーバ装置50のハードウェア構成例を示した図である。
【0029】
図4に示すように、サーバ装置50は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)501と、プログラムの実行領域であるRAM(Random Access Memory)502と、BIOS(Basic Input Output System)等のプログラムを記憶する記憶領域であるROM(Read Only Memory)503とを備える。また、サーバ装置50は、OS(Operating System)やアプリ等の各種プログラム、各種プログラムに対する入力データ、各種プログラムからの出力データ等を記憶する記憶領域であるHDD(Hard Disk Drive)504を備える。さらに、サーバ装置50は、外部との通信を行うための通信インターフェース(通信I/F)505を有する。
【0030】
図5は、本実施形態のサーバ装置50の機能ブロック図である。
【0031】
図5に示すように、サーバ装置50は、契約情報などを管理する契約管理部51と、コンテンツ画像100Cなどを管理するコンテンツ管理部53と、コンテンツ画像100Cに関連付けられた契約情報などを検証する検証部55と、を備える。
【0032】
まず、本実施形態の契約管理部51について詳細に説明する。
契約管理部51は、コンテンツ画像100Cの取り扱いに関する契約である契約情報を管理する。契約情報は、例えば秘密保持契約(NDA)を例示できる。契約管理部51は、登録フォーム画面200(後述する
図7参照)からコンテンツ画像100Cの取り扱いに関する契約情報を受け付ける。そして、契約管理部51は、契約情報をブロックチェーンシステム30に登録する。契約管理部51は、複数の異なる契約情報をブロックチェーンシステム30に予め登録している。本実施形態の契約管理部51は、一の契約を一意に特定可能な契約識別情報を、その一の契約に関連付ける。具体的には、契約管理部51は、特定の英数字などの識別子を契約識別情報として契約ごとに付与することで、個々の契約を管理する。
【0033】
契約情報は、ブロックチェーンシステム30に登録されることで、その内容が改ざんされる可能性が極めて低く、高い信頼性の元に管理される。そして、ブロックチェーンシステム30に登録された契約情報は、後述するようにコンテンツ画像100Cに関連付けられる。そして、契約情報は、例えば検証のときなど必要に応じて参照される。
【0034】
本実施形態の契約情報には、以下の情報が含まれる。契約情報には、契約者に関する契約者情報、コンテンツ画像100Cの利用条件、およびコンテンツ画像の返却方法の情報が含まれる。
契約者情報には、契約を結ぶ企業名などの契約者の具体的な名称が含まれる。
利用条件には、コンテンツ画像100Cの開示範囲、コンテンツ画像100Cの利用期間、コンテンツ画像100Cの利用方法などのコンテンツ画像100Cを利用する際の条件に関する情報が含まれる。開示範囲は、例えば企業内でのコンテンツ画像100Cの利用に限定、業務委託先までの利用に限定などコンテンツ画像100Cの開示の範囲を指定する。利用方法は、例えばコンテンツ画像100Cを研究に限定する、コンテンツ画像100Cを新聞や雑誌などの媒体にへの掲載可能であるなど、コンテンツ画像100Cの具体的な利用の方法を指定する。利用期間は、コンテンツ画像100Cを共有可能な期間を具体的に指定する。
返却方法は、コンテンツ画像100Cを返却する際の方法を指定する。返却方法は、例えば、コンテンツ画像100Cを削除する、削除したという記録の証拠を示すことなどを例示できる。
【0035】
契約管理部51は、登録フォーム画面200(後述する
図7参照)から受け付けた契約に関する情報に基づいて、ブロックチェーンシステム30に登録する「登録契約情報」と、文章としてユーザが認識できる「契約文書情報」とをそれぞれ作成する。つまり、本実施形態の契約管理部51は、一の契約に基づいて、相互に対応する登録契約情報と契約文書情報とを出力する。
【0036】
登録契約情報は、契約の内容を示す情報であり、登録フォーム画面200に入力された情報を用いる。そして、契約管理部51は、ブロックチェーンシステム30に登録契約情報を登録する。契約管理部51は、登録契約情報をブロックチェーンシステム30に登録した際に得られるトランザクションハッシュを契約情報に関連づけて管理する。具体的には、契約管理部51は、契約識別情報とトランザクションハッシュとを関連づけてデータベースに記憶する。
【0037】
契約文書情報は、予め作成されたひな形文書と、登録フォーム画面200にて受け付けた情報とに基づいて作成することができる。契約文書情報は、登録フォームにて受け付けた情報を文章にした情報である。ひな形文書には、日付、固有名称、個別の条件などが空欄になった契約に関する文章が予め記載されている。契約文書情報は、ひな形文書の空欄部分を登録フォーム画面200にて受け付けた情報で埋めることで作成される。例えば、登録フォーム画面200の契約において利用期間の終期として「XXXX年Y月Z日」を受け付けた場合には、契約文書情報は、「本契約の契約期間は、XXXX年Y月Z日までとする。契約期間は、乙からの延長の申し出がない限り…」といったように文章化される。
契約管理部51は、作成した契約文書情報を保持するとともに、ユーザからの要求に応じて契約文書情報をユーザに送る。
【0038】
続いて、本実施形態のコンテンツ管理部53について詳細に説明する。
コンテンツ管理部53は、コンテンツ画像100Cと契約情報とを関連付けてブロックチェーンシステム30に登録する。ブロックチェーンシステム30を用いることで、登録された内容の改ざんが実質的に不可能となる。
【0039】
コンテンツ管理部53は、申請情報を作成する。申請情報は、例えばユーザaがあるコンテンツ画像100Cを、ある契約に基づいてユーザbに公開しようとするときなど、1つのコンテンツ画像100Cごとに作成される。本実施形態のコンテンツ管理部53は、申請画面300(後述する
図8参照)からコンテンツ画像100Cを共有するための申請情報を受け付ける。
【0040】
申請情報には、一の申請を一意に特定可能な申請識別情報と、申請を行うユーザ(申請者)を特定可能な申請者情報、および申請者が選択した契約情報を特定する選択契約識別情報が含まれる。さらに、申請情報には、コンテンツ画像100Cを共有する相手先の共有情報、申請を承諾するユーザ(承諾者)を特定可能な承諾者情報、およびコンテンツ画像100Cの利用条件を申請者が指定する条件申請情報が含まれる。
【0041】
申請識別情報は、特定の英数字などの識別子を申請ごとに付与することで、個々の申請を一意に特定可能になっている。
申請者情報は、対象のコンテンツ画像100Cを共有するために申請を行う申請者の具体的な氏名等を例示できる。なお、申請者情報は、申請者を特定できればよく、氏名のほかに、社員番号や記号など他の態様であってもよい。
【0042】
選択契約識別情報は、コンテンツ画像100Cに関連付ける契約情報を特定する情報である。本実施形態において、選択契約識別情報は、複数の契約情報の中から申請者がコンテンツ画像100Cに関連付けるために選択した契約情報の契約識別情報である。すなわち、選択契約識別情報は、コンテンツ画像100Cを共有する相手先との間で締結された契約情報の契約識別情報を指定する。
共有情報は、申請者がコンテンツ画像100Cを共有しようとする企業や個人の情報である。共有情報は、上述のとおり、申請者が選択した契約情報を特定する選択契約識別情報の契約者情報から特定される契約者となる。
【0043】
承諾者情報は、申請者による申請を許可する承諾者の具体的な氏名である。承諾者は、例えば申請者の上長など企業における責任者を例示できる。なお、承諾者情報は、承諾者を特定できればよく、氏名のほかに、社員番号など他の態様であってもよい。
【0044】
条件申請情報には、コンテンツ画像100Cの開示範囲やコンテンツ画像の利用期間などのコンテンツ画像を利用する際、申請者が指定する条件に関する情報が含まれる。
開示範囲は、例えば「企業内でのコンテンツ画像100Cの利用に限定」、「コンテンツ画像100Cの論文・雑誌への記載に限定」など、コンテンツ画像100Cの開示の範囲(公開範囲)を申請者が指定する。
返却方法は、コンテンツ画像100Cを返却する際の方法を申請者が指定する。
【0045】
なお、本実施形態では、条件申請情報は、申請者による特別な指定がなければ、選択した契約情報の条件がそのまま適用される。すなわち、本実施形態のコンテンツ管理システム1において、コンテンツ画像100Cの申請者による取り扱い条件の指定は必須ではない。
一方で、条件申請情報は、申請者による指定があれば、申請者が指定した内容が適用される。ただし、申請者による条件の指定は、契約情報から逸脱することはできない。例えば、契約情報において利用期間が予め指定されている場合に、契約情報の利用期間の範囲を超えて、申請者が利用期間を指定できないようになっている。このような場合、本実施形態の申請画面では、申請できない内容である旨の警告メッセージが表される。
【0046】
そして、コンテンツ管理部53は、契約情報と申請情報とを関連づけてブロックチェーンシステム30に登録する。
【0047】
契約情報は、ブロックチェーンシステム30に予め登録されている契約情報のうちから選択される。ここで、契約情報は、申請者(本実施形態ではA企業のユーザa)が申請の際にコンテンツ画像100Cに関連付けた契約情報のことである。より具体的には、契約情報は、選択された契約情報の契約識別情報である選択契約識別情報により特定される。
【0048】
上述したとおり、申請情報には、上述した申請識別情報と、申請者情報、承諾者情報、選択契約識別情報および条件申請情報が含まれる。そして、コンテンツ管理部53は、申請情報をトランザクションとしてブロックチェーンシステム30に登録する。
【0049】
コンテンツ管理部53は、ブロックチェーンシステム30に申請情報を登録した際のトランザクションハッシュを取得する。ここで、トランザクションハッシュは、ブロックチェーンシステム30における一のトランザクションを特定するための情報である。例えば、トランザクションハッシュは、64文字の英数字として作成される。そして、コンテンツ管理部53は、申請情報と、申請情報のブロックチェーンシステム30への登録に応じて取得したトランザクションハッシュとを関連付けて管理する。
【0050】
コンテンツ管理部53は、ユーザから共有するコンテンツ画像100Cの指定を受け付ける。そして、コンテンツ管理部53は、申請情報に対応するトランザクションハッシュを示す画像(以下、埋込画像100Hと呼ぶ)をコンテンツ画像100Cに埋め込む。つまり、コンテンツ管理部53は、ブロックチェーンに申請情報に含まれる選択契約識別情報を登録した際のトランザクションハッシュをコンテンツ画像100Cに付加する。このように、コンテンツ管理部53は、コンテンツ画像100Cとトランザクションハッシュ(埋込画像100H)とを用いて共有画像100を生成する。
【0051】
図6は、本実施形態の埋込画像100Hの説明図である。
【0052】
コンテンツ画像100Cに埋め込む埋込画像100Hは、例えば以下の方法によりコンテンツ画像100Cに付加する。トランザクションハッシュを表す埋込画像100Hは、例えばコンテンツ画像100Cにおける中央部に設ける(
図2(A)参照)。そして、
図6に示すように、本実施形態の埋込画像100Hは、周囲のピクセルと比較してRGBの数値が異なるピクセルによって構成する。例えば赤色を表現する領域がある場合、その領域は、(R:255,G:0,B:0)で表現された複数のピクセルP1の集合で表現される。これに対し、埋込画像100Hは、例えば(R:254,G:0,B:0)のようにRGB値のうち例えばRの数値を1つ減らして異ならせたピクセルP2で表現する。すなわち、周囲のピクセルP1とはRGB値が異なるピクセルP2によって、英数字などの文字列を表現する。本実施形態の埋込画像100Hは、このルールに基づいてトランザクションハッシュをコンテンツ画像100C上で表現する。このように、埋込画像100Hは、コンテンツ画像100Cと重なるようにして(重畳)表示される。
【0053】
さらに、本実施形態では、
図2(B)に示すように、埋込画像100Hを構成する各文字列の前後にそれぞれスラッシュ「/」を付ける。例えば、コンテンツ画像100Cにおいて「E12Y2B9…276F」を表現する場合には、「/E12Y2B9…276F/」のように表現する。上記のRGB値のルールに基づく場合に、コンテンツ画像100Cの本来(オリジナル)の色表現として文字が読み取れる場合が想定される。これに対して、例えばスラッシュのように特定の記号で挟まれているという条件を加えることで、埋込画像100Hの読み取り精度を高めている。
【0054】
コンテンツ管理部53は、上述のとおり、周囲のピクセルのRGB値と大きく異ならないピクセルを用いてコンテンツ画像100Cにトランザクションハッシュの情報を埋め込む。これによって、コンテンツ管理部53は、埋込画像100Hをユーザが視認不可能または視認困難な態様で表す。そして、コンテンツ管理部53は、コンテンツ画像100Cを大きく変更することなく、コンテンツ画像100Cの本来の内容を損ねないようにしている。
【0055】
なお、本実施形態の埋込画像100Hは、例えばブロックチェーンシステム30から取得した申請情報のトランザクションハッシュをそのまま文字列で表しているが、この態様に限定されない。埋込画像100Hは、申請情報のトランザクションハッシュを一意に特定できる情報であれば、他の文字列や画像などであってもよい。
【0056】
さらに、
図2(A)に示すように、コンテンツ管理部53は、コンテンツ画像100Cに予め定められたマーク画像100Mを付加する。マーク画像100Mは、ユーザが視認可能または視認容易な画像である。マーク画像100Mは、例えば黒色などコンテンツ画像100C上に設けた際に周囲の色とは異なり比較的目立つ色を用いる。また、マーク画像100Mは、例えばコンテンツ画像100Cにおける端部、またはコンテンツ画像100Cの範囲外に配置される。そして、マーク画像100Mは、本実施形態のコンテンツ管理システム1においてブロックチェーンシステム30の登録が実施されたコンテンツ画像100Cに共通の画像である。すなわち、マーク画像100Mは、コンテンツ画像100Cの内容や契約内容に係らず、一律に付与される画像である。
なお、マーク画像100Mは、コンテンツ画像100Cとは重ねられる画像であり、埋込画像100Hは、コンテンツ画像100Cと重ねられない画像と捉えることもできる。
【0057】
マーク画像100Mは、共有画像100においてユーザが視認できる。そのため、マーク画像100Mは、コンテンツ画像100Cが本実施形態のコンテンツ管理システム1によって管理されていることをユーザに示唆または認識させることができる。すなわち、マーク画像100Mは、共有画像100においてコンテンツ画像100Cにトランザクションハッシュなどの埋込画像100Hが付加されていることを示唆する画像である。マーク画像100Mが共有画像100に視認可能に設けられることで、共有画像100を確認したユーザが共有画像100の取り扱い方を意識させることができる。
【0058】
以上のように、コンテンツ管理部53は、コンテンツ画像100Cに埋込画像100Hおよびマーク画像100Mを付加した共有画像100を作成する。
そして、コンテンツ管理部53は、共有画像100のハッシュ値を計算する。ハッシュ値は、特定のアルゴリズム(ハッシュ関数)を用いて共有画像100から生成する不規則な文字列である。すなわち、ハッシュ値は、共有画像100を短い固定長のデータで表現したものである。共有画像100から生成されるハッシュ値は、一の共有画像100に固有の値であり、共有画像100の内容が少しでも異なれば全く異なる値となる。
【0059】
そして、コンテンツ管理部53は、共有画像100から生成したハッシュ値と、既に登録されている申請情報(申請識別情報)とを関連づけてブロックチェーンシステム30に登録する。この共有画像100のハッシュ値および申請識別情報を「登録情報」と呼ぶ。これによって、共有画像100(ハッシュ値)、申請情報および契約情報がブロックチェーンシステム30上で相互に関連付けられた状態になる。
【0060】
なお、ブロックチェーンシステム30は、一のトランザクションあるいはブロックとして記憶可能なデータ容量が有限である。したがって、本実施形態のコンテンツ管理システム1では、共有画像100そのものをブロックチェーンに登録するのではなく、上記のようにハッシュ値を登録する。これによって、ブロックチェーンシステム30を構成するハードウェア資源の負荷を低減している。
【0061】
また、コンテンツ管理部53は、コンテンツ画像100Cに埋込画像100Hおよびマーク画像100Mが付加された共有画像100を記憶する。コンテンツ管理部53は、ユーザからの要求に応じて共有画像100をユーザに送る。そして、第1端末装置10は、第2端末装置20に共有画像100を送信する。すなわち、ユーザ(例えばユーザa)は、例えば企業の外部のユーザ(例えばユーザb)に共有画像100(コンテンツ画像100C)を共有することができる。
【0062】
次に、本実施形態の検証部55について詳細に説明する。
検証部55は、共有画像100とブロックチェーンシステム30とを用いて、共有画像100に関連付けられた各種の情報を特定する。特に、検証部55は、各種の情報に基づいて、コンテンツ画像100Cの取り扱いに関する情報を特定する。
【0063】
検証部55は、共有画像100を取得する。そして、検証部55は、共有画像100に付加されている埋込画像100Hを読み取る。
そして、本実施形態の検証部55は、埋込画像100Hから申請情報のトランザクションハッシュを読み取る。さらに、検証部55は、ブロックチェーンシステム30においてトランザクションハッシュに対応する申請情報のトランザクションを特定する。この申請情報のトランザクションには、コンテンツ画像100Cの契約識別情報を含む各種の情報が含まれる。したがって、検証部55は、契約識別情報に基づいて、ブロックチェーンシステム30に登録される契約情報を特定する。
【0064】
検証部55は、例えば端末装置の画面に共有画像100に関連付けられた契約情報や申請情報の内容を表示する。これによって、検証部55は、コンテンツ画像100Cの取り扱いに関する情報を示す。
【0065】
次に、本実施形態の契約管理部51が表示する登録フォーム画面200について説明する。
図7は、本実施形態の登録フォーム画面200の一例を示す図である。
【0066】
図7に示すように、登録フォーム画面200には、契約者情報を入力するための契約者入力欄211と、利用条件として利用期間入力欄212と、利用条件としての利用範囲入力欄213と、利用条件としての利用方法入力欄214と、返却方法入力欄215と、を有する。
【0067】
契約者入力欄211には、個人名や企業名など具体的な名称を入力することができる。契約者入力欄211には、個人や企業を一意に特定可能な英数字などの識別情報を入力してもよい。
【0068】
利用期間入力欄212には、コンテンツ画像100Cの利用期間の開始および終了の年月日を入力することができる。この例では、利用期間入力欄212は、数字の入力を受け付ける。
利用範囲入力欄213には、コンテンツ画像100Cを開示する範囲を入力する。本実施形態の利用範囲入力欄213では、開示範囲を指定する複数の候補から選択可能になっている。
利用方法入力欄214には、コンテンツ画像100Cの利用方法を入力する。本実施形態の利用方法入力欄214では、利用方法を指定する複数の候補から選択可能になっている。
【0069】
返却方法入力欄215には、コンテンツ画像100Cの返却方法を入力する。本実施形態の返却方法入力欄215では、利用方法を指定する複数の候補から選択可能になっている。
【0070】
次に、本実施形態のコンテンツ管理部53が表示する申請画面300について説明する。
図8は、本実施形態の申請画面300の一例を示す図である。
【0071】
図8に示すように、申請画面300は、申請者を入力する申請者入力欄311と、コンテンツ画像100Cを指定するコンテンツ画像指定欄312と、契約情報を指定する契約情報指定欄313と、コンテンツ画像100Cの共有先を示す共有情報欄314と、承諾者を入力する承諾者入力欄315とを有する。
【0072】
申請者入力欄311は、コンテンツ画像100Cの共有の申請を行う申請者を入力する欄である。なお、申請者入力欄311には、申請者を一意に特定可能な英数字などの識別情報を入力してもよい。
コンテンツ画像指定欄312は、共有するコンテンツ画像100Cを指定する欄である。申請者は、コンテンツ画像指定欄312を用いて、コンテンツ画像100Cをアップロードしたり、予め記憶されている複数のコンテンツ画像100Cの一覧表示の中から一のコンテンツ画像100Cを指定したりする。
【0073】
契約情報指定欄313は、コンテンツ画像100Cに関連付ける契約情報を指定する欄である。申請者は、契約情報指定欄313を用いて、指定したコンテンツ画像100Cに契約情報を関連付ける。すなわち、申請者は、コンテンツ画像100Cを共有する共有者に対応する契約者を指定する。このように、契約情報には、コンテンツ画像100Cを共有する共有者に関する共有情報が含まれる。なお、契約情報指定欄313では、例えば複数の契約情報の一覧表示の中から一の契約情報の指定を受け付けることができる。
【0074】
共有情報欄314は、契約情報指定欄313にて指定された契約情報の契約者情報を表示する。本実施形態では、契約情報指定欄313において複数の契約情報から選択された契約情報の契約者は、コンテンツ画像100Cの共有者に相当する。そして、共有情報欄314には、コンテンツ画像100Cを共有する共有者の情報が表示される。
【0075】
承諾者入力欄315は、申請者によるコンテンツ画像100Cの共有の申請を承諾する承諾者の情報を入力する欄である。なお、承諾者入力欄315には、承諾者を一意に特定可能な英数字などの識別情報を入力してもよい。
【0076】
さらに、申請画面300には、コンテンツ確認ボタン321と、契約確認ボタン322と、申請条件指定ボタン323と、承諾ボタン324とが設けられる。
【0077】
コンテンツ確認ボタン321は、申請者が指定したコンテンツ画像100Cの内容を確認するためのボタン画像である。コンテンツ確認ボタン321が押下されることで、端末装置の画面にコンテンツ画像100Cが表示される。
【0078】
契約確認ボタン322は、申請者が選択した契約情報の内容を確認するためのボタン画像である。契約確認ボタン322が押下されることで、端末装置の画面に契約文書情報が表示される。
【0079】
申請条件指定ボタン323は、コンテンツ画像100Cの取り扱いについて申請者から指定を受け付けるためのボタン画像である。申請条件指定ボタン323が押下されることで、画面にコンテンツ画像100Cの利用条件の指定を受け付ける受付画面(不図示)が表示される。受付画面は、登録フォーム画面200の利用条件の入力欄と同様に、複数の選択肢の中から申請者が選択を行えるようになっている。なお、申請者が指定した利用条件が、契約情報の条件を満たしていない場合には、申請者に対して警告が行われる。
【0080】
続いて、本実施形態のコンテンツ管理システム1の動作について具体的に説明する。
まず、ブロックチェーンシステム30に契約情報を登録する際の動作を説明する。
図9は、ブロックチェーンシステム30に契約情報を登録する際のシーケンス図である。
【0081】
図9に示すように、第1端末装置10に表示される登録フォーム画面200(
図7参照)から契約情報を受け付ける(S901)。契約情報は、契約を締結する個人や企業に応じてそれぞれ個別に作成される。第1端末装置10は、登録フォーム画面200にて受け付けた契約情報をサーバ装置50に送信する(S902)。
また、サーバ装置50は、受け付けた契約情報に基づいて登録契約情報を作成する(S903)。さらに、サーバ装置50は、ブロックチェーンシステム30に対し、トランザクションとして登録契約情報の登録を要求する(S904)。
【0082】
ブロックチェーンシステム30は、登録契約情報のトランザクションをブロックチェーンに登録する(S905)。また、ブロックチェーンシステム30は、登録した登録契約情報のトランザクションハッシュをサーバ装置50に送信する(S906)。このようにして、登録フォーム画面200にて受け付けられた契約情報がブロックチェーンシステム30に登録される。
そして、サーバ装置50は、ブロックチェーンシステム30から取得したトランザクションハッシュと契約情報とを関連付けて管理する(S907)。
【0083】
また、サーバ装置50は、受け付けた契約情報に基づいて契約文書情報を作成する(S908)。一方で、第1端末装置10は、サーバ装置50に対し、契約文書情報の送信を要求する(S909)。サーバ装置50は、この第1端末装置10からの要求に応じて、作成した契約文書情報を送信する(S910)。このように、登録フォーム画面200にて受け付けられた契約情報は、ユーザが読める文書としてダウンロード可能になる。
【0084】
以上のように、本実施形態のコンテンツ管理システム1では、ブロックチェーンシステム30に登録契約情報の登録が行われる。この登録契約情報は、個々の契約に応じて作成される。そのため、ブロックチェーンシステム30には、複数の登録契約情報が登録されることになる。
【0085】
次に、コンテンツ画像100Cを共有する際の動作を説明する。
図10は、コンテンツ画像100Cを共有する際のシーケンス図である。
【0086】
図10に示すように、第1端末装置10の申請画面300から申請情報を受け付ける(S1001)。そして、第1端末装置10は、受け付けた申請情報をサーバ装置50に送信する(S1002)。本実施形態では、申請者であるユーザは、コンテンツ画像100Cを共有する相手である共有者に応じた契約情報を少なくとも指定すればよい。これによって、例えばユーザは、契約内容を詳細に精査することを必須とせず、コンテンツ画像100Cを共有することができる。すなわち、本実施形態のコンテンツ管理システム1は、申請者であるユーザの作業負荷を大きく低減できる。
【0087】
また、第1端末装置10は、コンテンツ画像100Cをサーバ装置50に送信する(S1003)。なお、ユーザが共有しようとするコンテンツ画像100Cが予めサーバ装置50に記憶されている場合は、申請情報において指定されたコンテンツ画像100Cが用いられる。
【0088】
そして、サーバ装置50は、ブロックチェーンシステム30に対し、トランザクションとして申請情報の登録を要求する(S1004)。
ブロックチェーンシステム30は、申請情報のトランザクションをブロックチェーンに登録する(S1005)。申請情報には、選択された契約情報を特定する選択契約識別情報、申請識別情報、および申請を行う申請者情報などの情報が含まれる。すなわち、ブロックチェーンシステム30のブロックチェーンに、選択された契約情報と申請識別情報とが改ざんがほぼ不可能な状態で登録される。
【0089】
その後、ブロックチェーンシステム30は、登録した登録契約情報のトランザクションハッシュをサーバ装置50に送信する(S1006)。
一方、サーバ装置50は、ブロックチェーンシステム30から取得したトランザクションを埋込画像100Hとしてコンテンツ画像100Cに付加し、共有画像100(
図2(A)参照)を作成する(S1007)。さらに、サーバ装置50は、共有画像100のハッシュ値を生成する(S1008)。そして、サーバ装置50は、ブロックチェーンシステム30に対し、トランザクションとして、共有画像100のハッシュ値と申請情報の申請識別情報とを含む登録情報の登録を要求する(S1009)。
【0090】
ブロックチェーンシステム30は、登録情報のトランザクションをブロックチェーンに登録する(S1010)。なお、サーバ装置50は、登録情報のトランザクションハッシュを得ることができる。
以上のようにして、本実施形態のコンテンツ管理システム1では、共有画像100のハッシュ値と、契約識別情報および申請情報が関連付けられてブロックチェーンシステム30に登録される。
【0091】
また、サーバ装置50は、作成した共有画像100を第1端末装置10に送信する(S1011)。例えば、ユーザが実際にコンテンツ画像100Cを共有しようとする場合には、この埋込画像100Hがコンテンツ画像100Cに付加された共有画像100を共有する。
【0092】
次に、検証時の動作について説明する。
図11は、本実施形態の共有画像100の検証時のフローチャートである。
【0093】
例えば本来意図しない者がコンテンツ画像100Cを公開等している場合を想定する。この場合、例えば第1端末装置10からサーバ装置50に対象となる画像を送信する。
そして、
図11に示すように、サーバ装置50は、検証対象となる画像に対して、付加されている埋込画像100Hの読み取りを行う(S1101)。検証部55は、上述したとおり周囲のピクセルとは異なるRGB値のピクセルによって構成される埋込画像100Hを検出する。
【0094】
サーバ装置50は、埋込画像100Hからトランザクションハッシュを特定する(S1102)。
さらに、サーバ装置50は、ブロックチェーンシステム30から、トランザクションハッシュに対応するトランザクション情報を取得する(S1103)。このトランザクション情報には、契約識別情報や申請識別情報を含む申請情報が含まれる。
【0095】
そして、サーバ装置50は、ブロックチェーンシステム30から、契約識別情報に対応する登録契約情報を参照する(S1104)。この登録契約情報には、共有者に相当する契約者情報、コンテンツ画像100Cの利用条件などの情報が含まれる。サーバ装置50は、例えば第1端末装置10の画面に登録契約情報をユーザに対して表示させる。そして、登録契約情報を参照することで、コンテンツ画像100Cの本来意図された形で公開されたものであるかの検証をすることができる。
【0096】
次に、対象の画像のコンテンツ画像100Cが改ざんされたものであるかを検証する。
サーバ装置50は、対象の画像のハッシュ値を生成する(S1105)。
さらに、サーバ装置50は、ブロックチェーンシステム30から、申請識別情報に対応する登録情報を参照する(S1106)。この登録情報には、共有画像100のハッシュ値の情報が含まれる。
【0097】
そして、サーバ装置50は、対象の画像のハッシュ値と、ブロックチェーンシステム30から取得した共有画像100のハッシュ値とを比較する(S1107)。ハッシュ値が一致する場合には(S1107でYes)、コンテンツ画像100Cの内容は同一であると判断する(S1108)。一方で、ハッシュ値が一致しない場合(S1107でNo)、コンテンツ画像100Cの内容が相違すると判断する(S1109)。
【0098】
なお、サーバ装置50は、対象の画像から特定される共有者と対象の画像の公開者とが一致しているか否か、コンテンツ画像100Cが一致するか否かなどの判定結果を例えば「適」や「否」などの表現で出力しても良い。出力は、ウェブ画面での表示、メールによる結果の送信、判定結果を書面として印刷出力するなどの各種態様を例示できる。
【0099】
以上のように、本実施形態のコンテンツ管理システム1では、検証の対象となるコンテンツ画像100Cを含む画像から、そのコンテンツ画像100Cの公開範囲などの取り扱いに関する情報を特定可能になっている。さらに、本実施形態のコンテンツ管理システム1では、コンテンツ画像100Cそのものに加工等や差し替えがされているか否かの検証も可能になっている。
【0100】
<変形例>
なお、本実施形態の契約管理部51は、契約情報を登録する際に、登録フォーム画面200(
図7参照)からユーザによる具体的な情報の入力を受け付けているが、この態様に限定されない。契約管理部51は、例えば契約内容が記載された紙の契約書や電子データの契約書の文字情報に基づいて契約情報を作成しても良い。
【0101】
<変形例>
本実施形態のコンテンツ管理部53は、コンテンツ画像100Cの一部を加工して変更することで、コンテンツ画像100Cにトランザクションハッシュなどの埋込画像100Hを表しているが、この態様に限定されない。コンテンツ管理部53は、コンテンツ画像100Cを生成する際にはじめてトランザクションハッシュなどの画像を表現してもよい。すなわち、画像を生成する生成部が、埋込画像100Hを表現することを前提としてコンテンツ画像100Cを生成してもよい。
【0102】
<変形例>
ブロックチェーンシステム30は、条件申請情報が契約情報の条件を満たすか否かについてユーザやサーバ装置50の判断を介さずに、ブロックチェーンシステム30が自動的に判定してもよい。この場合、ブロックチェーンシステム30における所謂スマートコントラクトの機能(判断手段の一例)を利用する。例えば、申請者がコンテンツ画像100Cの取り扱い条件を条件申請情報として指定する場合、その申請内容が契約情報で定めれた条件を満たすか否かを判断するアルゴリズムをブロックチェーンシステム30に予め組み込んでおく。このように、ブロックチェーンシステム30は、コンテンツ画像100Cの取り扱いに関する条件を満たすか否かの判断を行うようにしても良い。
また、ブロックチェーンのスマートコントラクトを用いる場合には、コンテンツ画像100Cに付加する埋込画像100Hは、例えばスマートコントラクトを特定可能な識別子を用いることができる。
【0103】
<変形例>
本実施形態のブロックチェーンシステム30は、オープンネットワークとする例を用いているが、これに限定されない。例えばブロックチェーンシステム30をプライベートネットワークで構成する場合、契約における企業名やユーザ名などの具体的な名称を例えばそのまま用いることができる。これによって、契約情報における詳細な情報を外部に秘匿することが可能になる。
一方で、ブロックチェーンシステム30をオープンネットワークで構成することで、コンテンツ画像100Cを検証した際に誰でもその内容を確認できる。これによって、共有画像100に付加された情報の透明性が確保され、システムとしての信頼性を高めることが可能になる。
【0104】
<変形例>
本実施形態では、ブロックチェーンシステム30に契約情報を登録しているが、この契約内容を変更(編集)可能にしても良い。
この場合、変更を行った契約情報を改めてブロックチェーンシステム30に登録する。このとき、変更前の契約情報の契約識別番号を、変更後の契約情報に関連付けてブロックチェーンシステム30で管理する。このようにすることで、契約情報の変更を可能にするとともに、変更前後で契約情報の連続性を持たせることが可能になる。
【0105】
<変形例>
本実施形態のコンテンツ管理システム1では、共有の対象としてコンテンツ画像100Cを用いているが、共有の対象とする対象情報はコンテンツ画像100Cに限定されない。
【0106】
対象情報は、動画であってもよい。動画は、例えばMP3などのデータ形式を例示できる。動画は、複数のフレーム画像によって構成されている。コンテンツ管理システム1は、上述した共有画像100と同様に、このフレーム画像に対して埋込画像100Hやマーク画像100Mを付加する。なお、埋込画像100Hを埋め込むフレーム画像は、動画を構成する全ての複数のフレーム画像であってもよく、動画を構成する複数のフレーム画像のうち一部のフレーム画像であってもよい。
すなわち、コンテンツ管理システム1では、動画の取り扱いに関する取扱情報を受け付け、取扱情報をブロックチェーンに登録し、ブロックチェーンに登録された取扱情報を特定可能な特定情報を取得し、動画を構成するフレーム画像に特定情報を付加する。
【0107】
対象情報は、音声ファイルであってもよい。音声ファイルは、例えばMP4などのデータ形式を例示できる。音声ファイルには、楽器や歌声などの楽曲、会話などの人の声など聴覚で認識できる情報が含まれる。そして、コンテンツ管理システム1は、本来の音声内容を損なうことなく、特定の情報を音楽ファイルにオーディオ透かしとして埋め込む。オーディオ透かしは、例えば音声ファイルを構成する音の周波数を予め定められた規則に基づいて変更することで、文字列などの情報を音声データ上で表現する。コンテンツ管理システム1では、埋込画像100Hに相当するトランザクションハッシュの情報をオーディオ透かしとして音声ファイルに付加する。また、コンテンツ管理システム1は、音声ファイルを任意の数に分割し、分割されたインターバル期間にトランザクションハッシュを埋め込む。
すなわち、コンテンツ管理システム1では、音声ファイルの取り扱いに関する取扱情報を受け付け、取扱情報をブロックチェーンに登録し、ブロックチェーンに登録された取扱情報を特定可能な特定情報を取得し、音声ファイルに特定情報を付加する。
【0108】
対象情報は、編集を行わない編集不可ファイルあってもよい。編集不可ファイルは、原則、閲覧のみを行うこと前提としており、特別な編集ソフトウェアを用いない限り内容の編集ができない形式のファイルである。編集不可ファイルは、例えばPDF(Portable Document Format)などのデータ形式を例示できる。そして、コンテンツ管理システム1では、例えばデジタル署名の機能を用いて、埋込画像100Hに対応するトランザクションハッシュを編集不可ファイルに付加する。デジタル署名は、例えば編集不可ファイルにおいてユーザが目視で確認可能な画像部分に表示してもよく、画像部分とは別の例えばファイルのプロファイル情報が格納されるメタデータ構造部などに記載してもよい。
すなわち、コンテンツ管理システム1では、編集不可ファイルの取り扱いに関する取扱情報を受け付け、取扱情報をブロックチェーンに登録し、ブロックチェーンに登録された取扱情報を特定可能な特定情報を取得し、編集不可ファイルに特定情報を付加する。
【0109】
ここで、コンテンツ管理システム1は、情報処理システムの一例である。サーバ装置50は、情報処理装置の一例である。コンテンツ画像100Cは、対象画像、対象情報の一例である。埋込画像100Hは、特定画像、特定情報およびトランザクション画像の一例である。マーク画像100Mは、示唆画像の一例である。契約管理部51は、受付手段および出力手段の一例である。コンテンツ管理部53は、登録手段、取得手段、付加手段、生成手段、第1登録手段、画像生成手段および第2登録手段の一例である。検証部55は、画像取得手段、読取手段および情報出力手段の一例である。
【0110】
また、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例同士を組み合わせて構成してもよい。
さらに、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
【符号の説明】
【0111】
1…コンテンツ管理システム、10…第1端末装置、20…第2端末装置、30…ブロックチェーンシステム、50…サーバ装置、51…契約管理部、53…コンテンツ管理部、55…検証部、100C…コンテンツ画像、100M…マーク画像、100H…埋込画像、100…共有画像