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▶ 山崎 明美の特許一覧

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  • 特開-横断歩道路面標示の標示方法 図1
  • 特開-横断歩道路面標示の標示方法 図2
  • 特開-横断歩道路面標示の標示方法 図3
  • 特開-横断歩道路面標示の標示方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058504
(43)【公開日】2024-04-25
(54)【発明の名称】横断歩道路面標示の標示方法
(51)【国際特許分類】
   E01F 9/50 20160101AFI20240418BHJP
【FI】
E01F9/50
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022165918
(22)【出願日】2022-10-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-11-28
(71)【出願人】
【識別番号】520105164
【氏名又は名称】山崎 明美
(72)【発明者】
【氏名】山崎 貴志
【テーマコード(参考)】
2D064
【Fターム(参考)】
2D064AA01
2D064AA22
2D064EA01
(57)【要約】
【課題】横断歩道路面標示で各種図柄を表現するのに好適な、横断歩道路面標示の標示方法を提供する。
【解決手段】横断歩道路面標示において複数の標示部分1にまたがる各種図柄を表現する標示方法であって、各種図柄を横断歩道路面標示の標示部分1のみで表現するように標示部分1の幅に合わせて分割し、かつ、隣接する標示部分1の間の非標示部分2の幅の5~95%の幅の図柄を間引いて表現しないことを特徴とする、横断歩道路面標示の標示方法とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
横断歩道路面標示において複数の標示部分(1)にまたがる各種図柄を表現する標示方法であって、各種図柄を横断歩道路面標示の標示部分(1)のみで表現するように標示部分(1)の幅に合わせて分割し、かつ、隣接する標示部分(1)の間の非標示部分(2)の幅の5~95%の幅の図柄を間引いて表現しないことを特徴とする、横断歩道路面標示の標示方法。
【請求項2】
横断歩道路面標示に表現する各種図柄を横断歩道の奥行き方向に引き伸ばしたうえで行う、請求項1に示す、横断歩道路面標示の標示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、横断歩道路面標示で各種図柄を表現するのに好適な標示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
下記では、横断歩道路面標示における、白い部分を「標示部分」、標示部分ではない黒い部分を「非標示部分」としている。横断歩道路面標示において、複数の標示部分にまたがる各種図柄を表現するためには、各種図柄の全体形状を保って表現する標示方法が考えられるが、横断歩道路面標示では標示部分と非標示部分がおおよそ半々であるため、各種図柄の全体形状を保つ場合、非標示部分に位置する部分の図柄が表現されないため、各種図柄が持つ情報のおおよそ半分が表現されないことになる。
【0003】
従来技術では、特許文献1において、各種図柄を分割して断歩道路面標示における標示部分のみで各種図柄の情報をすべて表現する標示方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第7109853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
横断歩道路面標示において、複数の標示部分にまたがる各種図柄を表現するためには、各種図柄の全体形状を保って表現する標示方法が考えられるが、横断歩道路面標示では標示部分と非標示部分がおおよそ半々であるため、各種図柄の全体形状を保つ場合、非標示部分に位置する部分の図柄が表現されないため、各種図柄が持つ情報のおおよそ半分が表現されないことになる(図2(d))。特許文献1において、各種図柄を分割して断歩道路面標示における標示部分のみで各種図柄の情報をすべて表現する標示方法が開示されているが、横断歩道路面標示の非標示部分の幅の分だけ各種図柄の外形形状が引き伸ばされる状態となってしまう(図2(a))。
【0006】
本発明は、横断歩道路面標示において複数の標示部分にまたがる各種図柄を表現するにあたり、各種図柄の全体形状を大きく損なうことなく、かつ、各種図柄が持つ情報を大きく損なうことなく、表現する標示方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
横断歩道路面標示において複数の標示部分1にまたがる各種図柄を表現する標示方法であって、各種図柄を横断歩道路面標示の標示部分1のみで表現するように標示部分1の幅に合わせて分割し、かつ、隣接する標示部分1の間の非標示部分2の幅の5~95%の幅の図柄を間引いて表現しないことを特徴とする、横断歩道路面標示の標示方法とする。
【発明の効果】
【0008】
横断歩道路面標示において、複数の標示部分1にまたがる各種図柄を表現するにあたり、各種図柄の全体形状を大きく損なうことなく、かつ、各種図柄が持つ情報を大きく損なうことなく、表現することができる。
【0009】
横断歩道路面標示において、複数の標示部分1にまたがる各種図柄を表現するたあたり、各種図柄の全体形状を保って表現する標示方法では、横断歩道路面標示の非標示部分2の幅の分の図柄が表現されないため、図柄全体の約半分が表現されない(図2(d))が、本願発明では、各種図柄の全体形状を保って表現する標示方法に比べて、各種図柄が持つ情報の欠損を抑えられる(図2(b),(c))。
【0010】
横断歩道路面標示において、複数の標示部分1にまたがる各種図柄を表現するにあたり、各種図柄を分割して横断歩道路面標示の標示部分1で各種図柄のすべての情報を表現する標示方法では、横断歩道路面標示の非標示部分2の幅の分だけ各種図柄の外形形状が引き伸ばされるとともに、隣接する標示部分1間の図柄の連続感も低下する(図2(a))が、本願発明では、各種図柄のすべての情報を表現する標示方法に比べて、各種図柄の外形形状の変形や図柄の連続感の低下が抑えられる(図2(b),(c))。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施例1の元図柄の平面図である。
図2】実施例1の平面図である。(a)は間引0%、(b)は間引29%、(c)は間引57%、(d)は間引100%。
図3】実施例2の元図柄の平面図である。
図4】実施例2の平面図である。(a)は間引0%、(b)は間引29%、(c)は間引57%、(d)は間引100%。
【発明を実施するための形態】
【0012】
横断歩道路面標示において複数の標示部分1にまたがる各種図柄を表現する標示方法であって、各種図柄を横断歩道路面標示の標示部分1のみで表現するように標示部分1の幅に合わせて分割し、かつ、隣接する標示部分1の間の非標示部分2の幅の5~95%の幅の図柄を間引いて表現しないことを特徴とする、横断歩道路面標示の標示方法とする。
【0013】
図1に実施例1の元図柄を示す。元図柄は斜線曲線を含んだ文字とし、かつ、ドット模様状の図柄としているが、図柄を文字やドット模様状に限定するものではない。
【0014】
図2に実施例1を示す。図2は、図1に示す元図柄について、(a)に横断歩道路面標示の非標示部分2の幅の分の間引きを行わないもの(間引0%)、(b)に横断歩道路面標示の非標示部分2の幅の29%(2/7)分の間引きを行ったもの、(c)に横断歩道路面標示の非標示部分2の幅の57%(4/7)分の間引きを行ったもの、(d)に横断歩道路面標示の非標示部分2の幅の分の間引きを行ったもの(間引100%、外形形状が元図柄と一致する。)、を示すが、間引きの割合を限定するものではない。なお、(a)と(d)は比較参考のために示したものであり、本願発明の範囲ではない。
【0015】
図3に実施例2の元図柄を示す。横断歩道は横断歩道を渡ろうとする人から見られることが多く、人の目線から見ると横断歩道に施された図柄は奥行き方向に縮んで見えるため、表現したい図柄を奥行き方向に引き伸ばして標示することが考えられる。これを鑑みて、図3は、図1に示す図柄の外形形状を横断歩道の奥行き方向に1.8倍引き伸ばしたものとしているが、引き伸ばしの度合いを限定するものではない。
【0016】
図4に実施例2を示す。図4は、図3に示す元図柄について、(a)に横断歩道路面標示の非標示部分2の幅の分の間引きを行わないもの(間引0%)、(b)に横断歩道路面標示の非標示部分2の幅の29%(2/7)分の間引きを行ったもの、(c)に横断歩道路面標示の非標示部分2の幅の57%(4/7)分の間引きを行ったもの、(d)に横断歩道路面標示の非標示部分2の幅の分の間引きを行ったもの(間引100%、外形形状が元図柄と一致する。)、を示すが、間引きの割合を限定するものではない。なお、(a)と(d)は比較参考のために示したものであり、本願発明の範囲ではない。
【符号の説明】
【0017】
1 標示部分
2 非標示部分
図1
図2
図3
図4