(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058508
(43)【公開日】2024-04-25
(54)【発明の名称】刈払機用刈刃取付板及び取付方法
(51)【国際特許分類】
A01D 34/73 20060101AFI20240418BHJP
【FI】
A01D34/73 102
A01D34/73 103
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022165925
(22)【出願日】2022-10-15
(71)【出願人】
【識別番号】505302513
【氏名又は名称】株式会社ハートフル・ジャパン
(72)【発明者】
【氏名】岡田 匡広
【テーマコード(参考)】
2B083
【Fターム(参考)】
2B083AA02
2B083BA02
2B083CA03
2B083CA07
2B083CA12
2B083CA22
2B083CA28
2B083CB06
2B083DA03
2B083DA04
(57)【要約】
【課題】 本発明は、刈払機に着脱自在に装着されるプラスチック製刈刃及び2種類のナイロンコードを装着可能な刈払機用刈刃取付板であり、柔な雑草類から木質化した硬い雑草類まで、容易、かつ、安全に刈取り可能な刈払機用刈刃取付板である。
【解決手段】 取付板は、略円板状の取付板の地面側に刈払機の駆動軸を締結する取付穴を有する円筒空洞が形成されており、該円筒空間の側壁には、ナイロンコード又は端部に抜止具付きナイロンコードを挿入して前記取付板の外周部に延出可能な3個のガイド孔が対抗して設けられており、前記取付板の上面側には一対の支持軸が立設され、該支持軸の頭部は、該頭部を挿通可能な挿入穴を有するブレードを回動自在に着脱できるとともに、取付板の稼働中に、前記ブレードが頭部から脱落しないように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
刈払機の回転軸に装着して使用する刈払機用刈刃取付板において、
前記取付板は、略円板状の取付板の地面側に刈払機の駆動軸を締結する取付穴を有する円筒空洞が形成されており、
該円筒空間の側壁には、ナイロンコード又は端部に抜止具付きナイロンコードを挿入して前記取付板の外周部に延出可能な3個のガイド孔が対抗して設けられており、
前記取付板の上面側には一対の支持軸が立設され、該支持軸の頭部は、該頭部を挿通可能な挿入穴を有する刈刃を着脱、かつ、回動自在に挿入する将棋の駒状の頭部が設けられており、
前記刈刃が回転中に外力を受けても前記支持軸から脱落しない構成としている、
ことを特徴とする刈払機用刈刃取付板。
【請求項2】
前記3個のガイド孔は、前記取付板の円筒空洞の内周面から前記取付板の外周部に向けて、平行かつ直線状に貫通されており、
前記ガイド孔の外方部分は大きく開口させ、前記取付板の回転方向の下流側形状を、開口した面に沿ってナイロンコードを曲げたときに折損することがない大きさのアール曲面に形成している、
ことを特徴とする請求項1に記載の刈払機用刈刃支持板。
【請求項3】
前記取付板の上面側には一対の支持軸が立設され、該支持軸の頭部には、将棋の駒形状の抜け止め部の先端が、前記取付板の回転方向の下流側を向いていることにより、前記刈刃が回転中に外力を受けても前記支持軸から脱落しない構成としている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の刈払機用刈刃取付板。
【請求項4】
前記刈刃は可撓性を有する合成樹脂で形成されており、前記刈刃と前記取付板の支持軸への取付方法は、
前記刈刃を幅方向に傾斜して、将棋の駒状の穴の形状と前記支持軸の頭部に形成された将棋の駒状の抜け止め部の形状を合致し、
前記刈刃の将棋の駒状の穴を、前記支持軸の抜け止め部を通過させて前記支持軸に回動自在に挿入し、
前記刈刃の先端を前記取付板の回転方向の後方位置に移動する、
ことを特徴とする刈払機用刈刃取付板と刈刃の取付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、刈払機に着脱自在に装着されるプラスチック製刈刃及び2種類のナイロンコードを装着可能な刈払機用刈刃取付板に関し、より詳しくは、主としてナイロンコードで柔らかい雑草類を刈り、ブレードで木質化した硬い雑草類を刈ることにより、容易かつ安全に雑草を刈り取ることができる、刈払機用刈刃取付板及び取付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
刈払機用回転刃としては、上部盤、下部盤、上部盤及び下部盤の外周に沿って均等に配置され、上部盤1と下部盤2を連結する複数のガイドピン、ナイロンカッターコード及びプラスチック製切断刃を含む、刈払機ギヤケースに装着するための草刈用回転刃であり、ナイロンカッターコードがガイドピンの間から外方に突出して取付けられ、プラスチック製切断刃がガイドピンを軸として回転自在に取付けられている、回転刃が開示されている(特許文献1参照。)。
【0003】
また、草刈用の刈払機に用いられ、動力源の駆動力により高速回転する回転板に取付けられるブレードにおいて、該ブレードは、前記回転板に着脱可能に取付けられる保持部と草を刈る刃先を有する刃部からなり、該ブレードには、前記保持部と前記刃部とを区別可能な印が設けられた刈払機のブレードが開示されている(特許文献2参照。)。
【0004】
また、エンジン等の動力により回転駆動され、外方に向けて突出させて装着したナイロンコードにより草などの切断作業を行うナイロンコード式刈払機用カッターヘッドにおいて、ナイロンコードはその断面形状を方形とし、基部に太径であるストッパーを形成し、該ナイロンコードは、カッターヘッドの中心部に形成した凹所から外方に向けて貫通するガイド孔を通過させ、基部に形成したストッパーをガイド孔の内端に支受させて先方部分を外方に突出させ、前記ガイド孔の内方部分は、ナイロンコードの断面形状と一致する方形であって、切断刃が形成される稜線部分が回転方向の前方に位置するように穿設するとともに、ガイド孔の外方部分は大きく開口させ、回転方向の下流側形状を、開口面に沿ってナイロンコードを曲げたときに折れることがない大きさのアール曲面に形成したナイロンコード式刈払機用カッターヘッドが開示されている(特許文献3参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11-235113号公報
【特許文献2】特開2014-082974号公報
【特許文献3】実用新案登録第3165107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のナイロンコード式回転刃は、ナイロンカッターコードとプラスチック製切断刃を取付又は交換する際には、上部盤を上向きにしてガイドピンのドライバー溝にドライバー又は硬貨で左回転へ回してガイドピンを外し、下部盤を上向きにしてガイドピンを垂れ下がった状態にし、ナイロンカッターコード(2~3m)を下部盤のコード通し穴に、一方を約15cm位の差をつけて通し、ナイロンカッターコードを巻き取る。この場合、コードがよじれないように必ず平行に巻き取らなければならない。次に、上部盤を再び上向きにしてガイドピンのそれぞれにプラスチック製切断刃の取付け穴を嵌合し、ガイドピンを下部盤のネジ穴へ時計回り方向にドライバー又は硬貨等で強く締め付ける。そして、ナイロンカッターコードのそれぞれが同寸法(約15cm位)で外方に出るようにセットして取付けは完了する。
上記のように、着脱の都度、刈払機ギヤケースから上部盤、下部盤及びガイドピンを取外して装着し、再度取付しなければならず、非常に手間のかかる構造となっており、使い勝手の悪い回転刃であった。
【0007】
特許文献2に記載の刈払機のブレードは、取付穴が設けられており、取付ピンによりブレードカッターに取付ける構造となっている。したがって、前記ブレードをブレードカッターに取付け又は取外す際には、前記取付けピンを用いて着脱する必要があり手間が掛かる構造であるだけでなく、前記取付けピンを紛失するという問題があった。
【0008】
特許文献3に記載のカッターヘッドは、断面形状が方形で、基部に太径である断面方形のストッパーを形成したナイロンコードを使用するものである。ナイロンコードは、回転駆動されるカッターヘッドの中心部に形成した凹所から外方に向けて貫通するガイド孔を通過させて、基部に形成したストッパーをガイド孔の内端に支受して先方部分を外方に突出させる。したがって、ガイド孔の内方部分は、ナイロンコード基部の断面形状と一致する方形であり、切断刃が形成される稜線部分が回転方向の前方に位置するように穿設しなければならない。したがって、前記カッターヘッド及びナイロンコードは、必ず一対で使用しなければならず、汎用性がないという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前記課題を可決するためになされたものであり、刈払機の回転軸に装着して使用する刈払機用刈刃取付板であって、前記取付板は、略円板状の取付板の地面側に刈払機の駆動軸を締結する取付穴を有する円筒空洞が形成されており、該円筒空間の側壁には、ナイロンコード又は端部に抜止具付きナイロンコードを挿入して前記取付板の外周部に延出可能な3個のガイド孔が対抗して設けられている。
【0010】
前記取付板の上面側には、一対の支持軸が立設され、該支持軸の頭部は、該頭部を挿通可能な挿入穴を有するブレードを着脱、かつ、回動自在に挿入する将棋の駒状の頭部が設けられており、前記ブレードが回転中に何らかの外力を受けても前記支持軸から脱落しない構成としている、刈払機用刈刃取付板である。
【0011】
また、前記3個のガイド孔は、前記取付板の円筒胴の内周面から前記取付板の外周部に向けて平行かつ直線状に貫通されており、前記ガイド孔の外方円周部は大きく開口させ、前記取付板の回転方向の下流側形状に開口した面に沿ってナイロンコードを曲げたとき、折損することがない大きさのアール曲面に形成している、刈払機用刈刃支持板である。
【0012】
また、前記取付板の上面側には一対の支持軸が立設され、該支持軸の頭部には、将棋の駒形状の抜け止め部の先端が、前記取付板の回転方向の下流側を向いていることにより、前記刈刃が回転中に外力を受けても前記支持軸から脱落しない構成としている、刈払機用刈刃取付板である。
【0013】
また、前記刈刃は可撓性を有する合成樹脂で形成されており、前記刈刃と前記取付板の支持軸への取付方法は、前記刈刃を幅方向に傾斜して、将棋の駒状の穴の形状と前記支持軸の頭部に形成された将棋の駒状の抜け止め部の形状を合致させ、前記刈刃の将棋の駒状の穴を、前記支持軸の抜け止め部を通過させて前記支持軸に回動自在に挿入し、前記刈刃の先端を前記取付板の回転方向の後方位置に移動させる、刈払機用刈刃取付板と刈刃の取付方法である。
【発明の効果】
【0014】
本発明の取付板は、略円板状の取付板の地面側に刈払機の駆動軸を締結する取付穴を有する円筒洞が形成されており、該円筒胴の側壁には、ナイロンコード又は端部に抜止具付きナイロンコードを挿入して前記取付板の外周部に延出可能な3個のガイド孔が対抗して設けられているので、前記ガイド孔に挿入可能な外径を有するナイロンコード又は端部に抜止具付きナイロンコードを使用することが可能であり、汎用性に優れている。
【0015】
また、前記取付板の上面側には一対の支持軸が立設され、該支持軸の頭部は、該頭部を挿通可能な挿入穴を有するブレードを着脱、かつ、回動自在に挿入する将棋の駒状の頭部が設けられているので、前記刈刃が回転中に外力を受けても前記支持軸から脱落しない構成となっている。
【0016】
また、前記ガイド孔の外方部分は大きく開口させ、前記取付板の回転方向の下流側形状を、開口したアール曲面に形成しているので、前記アール曲面に沿ってナイロンコードを曲げたときに、該ナイロンコードが折損することがない。
【0017】
また、前記取付板の上面側には一対の支持軸が立設され、該支持軸の頭部には、将棋の駒形状の抜け止め部の先端が、前記取付板の回転方向の下流側を向いていることにより、前記刈刃が回転中に外力を受けても前記支持軸から脱落することがない。
【0018】
また、ブレードの取付方法は、前記ブレードを幅方向に傾斜して、将棋の駒状の穴の形状と前記支持軸の頭部に形成された将棋の駒状の抜け止め部の形状を合致させ、前記ブレードを幅方向に屈曲させながら将棋の駒状の穴を、前記支持軸の抜け止め部を通過させて前記支持軸に回動自在に挿入し、前記ブレードの先端を前記取付板の回転方向の後方位置に移動する、刈払機用刈刃取付板とブレードの取付方法である。これにより、前記ブレードは回転時に衝撃を受けても、前記支持軸から脱落することがないので、非常に安全な刈払機用刈刃取付板である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の刈払機用刈刃取付板の正面図である。
【
図2】本発明の刈払機用刈刃取付板の背面図である。
【
図3】本発明の刈払機用刈刃取付板の右側面図である。
【
図4】本発明の刈払機用刈刃取付板の左側面図である。
【
図5】本発明の刈払機用刈刃取付板の平面図である。
【
図6】本発明の刈払機用刈刃取付板のA-A断面図である。
【
図7】本発明の刈払機用刈刃取付板のB-B断面図である。
【
図8】本発明の刈払機用刈刃取付板のC-C断面図である。
【
図9】本発明の刈払機用刈刃取付板のナイロンコード挿入口を示す断面図である。
【
図10】本発明の刈払機用刈刃取付板の使用状態を示す説明図である。
【
図11】本発明の刈払機用刈刃取付板の使用状態を示す他の説明図である。
【
図12】本発明の刈払機用刈刃取付板の使用状態を示す他の説明図である。
【
図13】本発明の刈払機用刈刃取付板の使用状態を示す他の説明図である。
【
図14】本発明の刈払機用刈刃取付板の使用状態を示す他の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の刈払機用刈刃取付板の正面図(ギヤケース側)であり、
図2は背面図(地面側)である。取付板(刈払機用刈刃取付板、以下同様)1は、図示しない刈払機用本体のギヤケースから延出された駆動軸の先端部に受刃金具を介してナットにより取付けられ、前記駆動軸と一体的に回転する。
【0021】
前記取付板1は合成樹脂製で略円盤状に一体成型されてなり、11は駆動軸取付部、12は駆動軸取付穴、13は支持軸、15は抜止具付きナイロンコード挿入筒、16は取付板補強リブである。エンジンやモータにより駆動される取付板1は、対向する2カ所に刈刃となるナイロンコード42又は抜止具付きナイロンコード43や、ブレード41を取付けて、前記ナイロンコード43、抜止具付きナイロンコード42及び/又はブレード41の先端を取付板1の外周の外側に突出させて、前記取付板1を高速回転することにより雑草等の切断を行うものである。
【0022】
図2において、本発明の取付板1の中心部には凹状の円筒胴21が設けられており、該円筒胴21の側面には、ナイロンコード42及び端部に抜止具付きナイロンコード43を挿入するガイド穴22が、対抗して形成されている。該ガイド穴22は並列に3個形成されており、
図5に示すように中心部の穴は抜止具付きナイロンコード43を挿入するガイド穴221、両側の穴はナイロンコード42の両端部を折り曲げてU字状にして、該ナイロンコード42の両端部を両側のガイド穴222に挿入する。
【0023】
なお、各ガイド穴221,222の外周側(取付板の外周側)は、
図5に示すように、前記取付板1の円筒洞21から前記取付板1の外周部に向けて、平行かつ直線状に貫通されているとともに、前記ガイド穴221,222の外周部は大きく開口させ、前記取付板1の回転方向の下流側形状を、開口した面に沿ってナイロンコード42、または抜止具付きナイロンコード43を曲げたときに、折損することがない大きさのアール曲面に形成している。
【0024】
図3は本発明の取付板1の右側面図、
図4は取付板1の左側面図、
図5は取付板1の平面図である。
図3から5に示すように、取付板1の下面(地面側)は外周部から、中心部に設けた凹状の円筒胴21の縁に向かって円弧状に隆起させて形成している。また、上面側では、支持軸13の先端に、
図1に示す将棋の駒状の頭部14が設けられている、該将棋の駒状の頭部14の方向は、取付板1の回転方向とは逆方向(後方側)に向いており、且つ、取付板1の中心軸に対して、駒状の頭部14の中心軸がズレていることで、ブレード41が回転中に何らかの外力を受けても、前記ブレード41が前記支持軸13から脱落しない構成としている。
【0025】
図6は、本発明の取付板1のA-A断面図である。
図6において、221は抜止具付きナイロンコード43を挿入するガイド穴であり、21は円筒胴、12は駆動軸取付穴である。
【0026】
図7は、本発明の取付板1のB-B断面図である。
図7において、21は円筒胴、22はナイロンコード42及び端部に抜止具付きナイロンコード43を挿入するガイド穴、13はブレードの支持軸、14は将棋の駒状の頭部である。
【0027】
図8は、本発明の取付板1のC-C断面図である。
図8において、21は円筒胴、22はナイロンコード42及び端部に抜止具付きナイロンコード43を挿入するガイド穴、13はブレードの支持軸、14は将棋の駒状の頭部である。
【0028】
図9は、本発明の取付板1のD-D断面図である。
図9において、21は円筒胴、22はナイロンコード42及び端部に抜止具付きナイロンコード43を挿入するガイド穴である。
【0029】
図10は、本発明の取付板1の使用状態を示す参考図である。
図10において、1は取付板、41はブレード、14は支持軸の頭部、50はブレードの取付手順を示した説明である。
【0030】
図11は、本発明の取付板1の使用状態を示す説明図である。
図11において、1は取付板の背面(地面側、以下同様)、41はブレード、43は抜止め具付ナイロンコードである。本実施形態は、ブレード41を2本と抜け止め具付ナイロンコード43を2本、同時に使用する使用状態を示したものである。
【0031】
図12は、本発明の取付板1の使用状態を示す説明図である。
図12において、1は取付板の背面、41はブレード、42はナイロンコードの中間部を折り曲げて、両先端部を両側のガイド穴に挿通しているものである。本実施形態は、ブレード41を2本、中間部44で折り曲げて使用するナイロンコード42を2本、同時に使用する使用状態を示したものである。
【0032】
図13は、本発明の取付板1の使用状態を示す説明図である。
図13において、1は取付板の背面、43は抜止め具付ナイロンコードである。本実施形態は、抜け止め具付ナイロンコード2本を同時に使用する使用状態を示したものである。
【0033】
図14は、本発明の取付板1の使用状態を示す説明図である。
図14において、1は取付板の背面、42はナイロンコードの中間部44を折り曲げて、両先端部を両側のガイド穴に挿通している。本実施形態は、中間部で折り曲げたナイロンコード42を2本、同時に使用する使用状態を示したものである。
【0034】
取付板1にブレード41を取付ける手順を
図10を参照して説明する。前記ブレード41は可撓性を有する合成樹脂で形成されており、前記ブレード41と前記取付板1の支持軸13への取付方法の手順は、次のとおりである。
1.ブレード41を幅方向に傾斜させ、前記ブレード41に設けられた将棋の駒状の穴の形状と支持軸13の頭部14に形成された将棋の駒状の形状を合致させる。
2.前記ブレード41を幅方向に湾曲させながら、将棋の駒状の穴を、前記支持軸13の頭部14を通過させて前記支持軸13に回動自在に挿入する。
3.前記ブレード41の先端を前記取付板1の回転方向の後方位置に移動する。
4.これにより、取付板1の回転中においては、前記ブレード41の将棋の駒状の穴と、前記支持軸13に設けられた将棋の駒状の頭部14とは、形状が一致することがない。
5.これにより、前記ブレード41が前記取付板1から脱落することがない。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明の刈払機用刈刃取付板は、刈払機に着脱自在に装着されるプラスチック製刈刃及び2種類のナイロンコードを装着可能な刈払機用刈刃取付板であり、柔らかい雑草類から木質化した硬い雑草類まで、容易かつ安全に刈取ることができるので、雑草等を刈り取る場所や環境に合わせて、多用途に使用することができる。
【符号の説明】
【0036】
1 取付板(刈刃用刈刃取付板)
11 駆動軸取付部
12 駆動軸取付穴
13 支持軸
14 頭部(将棋の駒状)
15 抜け止め具付きナイロンコード挿入筒
16 取付板補強リブ
21 円筒胴
22 ガイド穴
221 抜け止め具付きナイロンコード挿入穴
222 ナイロンコード挿入穴
23 ガイド穴の外周側
40 刈刃
41 ブレード
42 ナイロンコード
43 抜け止め具付きナイロンコード
44 中間部