(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058519
(43)【公開日】2024-04-25
(54)【発明の名称】飲料用演出グラス及びチャンバー装置
(51)【国際特許分類】
A47G 19/22 20060101AFI20240418BHJP
【FI】
A47G19/22 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022175864
(22)【出願日】2022-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】510286433
【氏名又は名称】株式会社ネットアプリ
(72)【発明者】
【氏名】西田 誠
【テーマコード(参考)】
3B001
【Fターム(参考)】
3B001AA02
3B001CC02
(57)【要約】
【課題】 本発明はグラス内の飲料内部の中心や底部近傍に水面を創出しその水面に画像を反射させることが可能な飲料用演出グラスを提供することを課題とする。また、その飲料用演出グラスを構成する際に用いるチャンバー装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 上部開口を有する有底の筒状体であるグラス本体と、映像表示装置を前記グラス本体の側面に固定する固定機構と、内部に空気が充填可能な空気充填空間を備えるチャンバーと、ビームスプリッターとを備え、前記グラス本体に飲料が充填されている時に前記空気充填空間の内部の空気圧と前記飲料の水圧により前記空気充填空間の内部に水面を形成し、前記映像表示装置の画像が前記グラス本体の側面と前記チャンバーを透過して前記ビームスプリッターを反射した後に前記水面に至ることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部開口を有する有底の筒状体であるグラス本体と、
映像表示装置を前記グラス本体の側面に固定する固定機構と、
内部に空気が充填可能な空気充填空間を備えるチャンバーと、
ビームスプリッターと
を備え、
前記グラス本体の側面は透明な材料から成り、
前記チャンバーの側面と上端面は透明な材料から成り、
前記チャンバーは前記グラス本体の内部に固定されており、
前記ビームスプリッターは前記グラス本体の側面から入射した光を前記グラス本体の底面の方向に反射する状態で前記チャンバーの内部に固定されており、
前記空気充填空間と前記チャンバーの外の空間を繋げるための下部開口を前記チャンバーの下端近傍に備え、
前記グラス本体に飲料が充填されている時に前記空気充填空間の内部の空気圧と前記飲料の水圧により前記空気充填空間の内部に水面を形成し、
前記飲料は前記下部開口より前記空気充填空間の内部に侵入し、
前記映像表示装置の画像が前記グラス本体の側面と前記チャンバーの側面を透過して前記ビームスプリッターを反射した後に前記水面に至ることを特徴とする飲料用演出グラス。
【請求項2】
前記グラス本体内部における前記チャンバーの固定位置が鉛直方向に変更又は切り替え可能であることを特徴とする請求項1に記載の飲料用演出グラス。
【請求項3】
請求項1~2のいずれか一項に記載の飲料用演出グラスに用いるチャンバー装置であり、
前記チャンバーと、
前記ビームスプリッターと、
前記チャンバーを前記グラス本体内に支持又は固定するための支持棒と、
前記上部開口と結合するようにコの字の形状をしたコの字フレームと
を備え、
前記下部開口は前記ビームスプリッターを挿入可能なサイズであり、
前記ビームスプリッターは前記チャンバー内部に着脱可能な状態で固定されており、
前記支持棒の上端と前記コの字フレームが連結しており、
前記支持棒の下端と前記チャンバーが連結しており、
前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入することにより前記チャンバーが前記グラス本体内に固定されることを特徴とするチャンバー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料用演出グラス及びその飲料用演出グラスを構成する際に用いるチャンバー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料を入れる機能以外に様々な機能を持ったグラスが開発されている。
例えば特許文献1には本願発明者が発明した飲料用演出グラスが開示されている。この飲料用演出グラスは、グラス側面に固定された映像表示装置と、グラス本体内部に配置されたビームスプリッターとを備えてりおり、映像表示装置の映像を疑似的にグラス内部に投影する演出が可能なグラスである。
例えば特許文献2には本願発明者が発明した飲料用演出グラスが開示されている。この飲料用演出グラスは、水面に対して傾斜した状態で映像表示装置をグラス側面に配置することにより、グラス内の飲料の水面をビームスプリッター代わりに反射させる演出が可能なグラスである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6528162号
【特許文献2】特許第6727593号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1~2はグラス内の飲料内部の中心や底部近傍に水面を創出しその水面に画像や映像を反射させることは不可能である。
【0005】
本発明は上記問題を鑑み、グラス内の飲料内部の中心や底部近傍に水面を創出しその水面に画像を反射させることが可能な飲料用演出グラスを提供することを課題とする。
また、その飲料用演出グラスを構成する際に用いるチャンバー装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の飲料用演出グラスは、上部開口を有する有底の筒状体であるグラス本体と、映像表示装置を前記グラス本体の側面に固定する固定機構と、内部に空気が充填可能な空気充填空間を備えるチャンバーと、ビームスプリッターとを備え、前記グラス本体の側面は透明な材料から成り、前記チャンバーの側面と上端面は透明な材料から成り、前記チャンバーは前記グラス本体の内部に固定されており、前記ビームスプリッターは前記グラス本体の側面から入射した光を前記グラス本体の底面の方向に反射する状態で前記チャンバーの内部に固定されており、前記空気充填空間と前記チャンバーの外の空間を繋げるための下部開口を前記チャンバーの下端近傍に備え、前記グラス本体に飲料が充填されている時に前記空気充填空間の内部の空気圧と前記飲料の水圧により前記空気充填空間の内部に水面を形成し、前記飲料は前記下部開口より前記空気充填空間の内部に侵入し、前記映像表示装置の画像が前記グラス本体の側面と前記チャンバーの側面を透過して前記ビームスプリッターを反射した後に前記水面に至ることを特徴とする。
また、前記グラス本体内部における前記チャンバーの固定位置が鉛直方向に変更又は切り替え可能であることを特徴とする。
本発明のチャンバー装置は、上記飲料用演出グラスに用いるチャンバー装置であり、前記チャンバーと、前記ビームスプリッターと、前記チャンバーを前記グラス本体内に支持又は固定するための支持棒と、前記上部開口と結合するようにコの字の形状をしたコの字フレームとを備え、前記下部開口は前記ビームスプリッターを挿入可能なサイズであり、前記ビームスプリッターは前記チャンバー内部に着脱可能な状態で固定されており、前記支持棒の上端と前記コの字フレームが連結しており、前記支持棒の下端と前記チャンバーが連結しており、前記上部開口の端部を前記コの字フレームに挿入することにより前記チャンバーが前記グラス本体内に固定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の飲料用演出グラスは空気室又はチャンバーをグラス内に備えるためグラスに充填されている飲料内部の中心や底部エリア近傍に水面を作り出す事が可能である。また、その水面にグラス側面に配置された映像表示装置の映像や画像をチャンバー内のビームスプリッターを用いて投影する事が可能である。
本発明のチャンバー装置はチャンバーをグラス本体の内部に固定又は支持するための支持棒とコの字フレームとを備えるため、ユーザーはグラス本体内の飲料に手を触れること無しにチャンバーをグラス本体内部に固定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1の実施の形態の飲料用演出グラスを示す斜視図(a)及び断面図(b)
【
図2】チャンバー内の空気圧と水圧のバランスした状態を示す断面図
【
図3】第2の実施の形態の飲料用演出グラスを示す断面図
【
図4】第1の実施の形態のチャンバー装置を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0009】
[飲料用演出グラスの第1の実施の形態]
以下、本発明の飲料用演出グラスの第1の実施の形態を図面を用いて示す。
図1(a)に示すように、本実施の形態の飲料用演出グラス1はグラス本体10と映像表示装置80を固定するための固定機構15とチャンバー20(空気室)とビームスプリッター30(反射鏡)から概略構成される。
グラス本体10は上部開口11を有する有底の筒状体であり、その内部に飲料を充填する事が出来る飲料用容器である。グラス本体10はガラスやアクリル樹脂等の透明な材料から成る。グラス本体10の形状としては
図1のような通常のコップ型の形状の他に、取っ手を備えるビールジョッキ等が挙げられる。なお、グラス本体10は通常のコップやビールジョッキと同じく水平方向に湾曲している(つまりグラス本体10の形状は通常のコップやビールジョッキと同じく円筒形状の筒状体である)。グラス本体10の側面は通常のコップやビールジョッキと同じく透明な材料から成る。
固定機構15はスマートフォンや小型のディスプレイデバイス等の映像表示装置80をグラス本体10の側面(又は側面近傍)に固定するための固定機構である。
図1(a)の例では固定機構15としてポケット機構を用いて映像表示装置80をグラス本体10側面に固定している。固定機構15としてポケット機構以外にマグネット機構やネジ等を用いても良い。映像表示装置80は
図1(a)や
図1(b)のようにその映像表示面81をグラス本体10の中心方向に向けた状態でグラス本体10の側面に固定される。
チャンバー20は(チャンバー20内部の空気aの)空気圧によりグラス本体10内部に(飲料Lの)水面Sを作り出すための中空構造の透明な空気部屋(英:chamber)である。チャンバー20はグラス本体10の内部に固定される。チャンバー20はその内部に空気が充填可能な空気充填空間25を備える。チャンバー20は
図1(a)や
図1(b)に示すようにグラス本体10側面から投影される画像82(又は画像82の光)を貫通或いは透過させるためにその側面と上端面24も含めて全て透明な材料から成る。チャンバー20は空気充填空間25とチャンバー20の外の空間を繋げるための下部開口26をチャンバー20の下端近傍に備える。
ビームスプリッター30はグラス本体10の側面から入射した光(厳密には画像82の光)をグラス本体10の底面16の方向に反射する状態でチャンバー20の内部に固定される。なお、ビームスプリッターとは入射した光を反射光と透過光に分割する半透明な分光器又は分光デバイスであり、例としてはハーフミラー(反射光と透過光を50:50に分割する反射鏡)等が挙げられる。なお、市販のビームスプリッターは通常、アクリルやガラス等の透明な誘電体の表面や内部に金属の薄膜層を蒸着又は塗布して作成される。
【0010】
チャンバー20について補足説明をする。
チャンバー20はグラス本体10の内部に配置又は固定される。
図1(b)や
図2に示すようにチャンバー20はその下部近傍に下部開口26を備えるためにグラス本体10内に飲料L充填時にはその下部開口26を通って空気充填空間25の内部に飲料Lが侵入してくるが、空気充填空間25の内部の空気圧により空気充填空間25が飲料Lによって全て満たされることを防いでいる。別の言い方をすれば、チャンバー20(空気充填空間25)の内部の空気圧と飲料Lの水圧により空気充填空間25の内部(より厳密には空気充填空間25の内部の中部から下部のエリア)に水面Sを形成することが可能である。
図1(b)や
図2に示すようにチャンバー20は中空構造且つその下部近傍に下部開口26を備えるため潜水活動やスキューバダイビングの際に使用される潜水鐘(英語:Diving bell)と同じ構造になっており、それ故、チャンバー20(空気充填空間25)内の空気圧を以って(下部開口26よりチャンバー20内に侵入してくる)飲料Lの水面の上昇を強制的に空気充填空間25内の下部又は中部エリア付近で止めることが可能である(潜水鐘の原理の詳細はスキューバダイビングや潜水装置の専門書を参照されたい)。
本発明の飲料用演出グラス1は潜水鐘と同じく下部開口を有する(或いは下部が開放した構造を有する)中空のチャンバー20をグラス本体10内に備えるため、
図1(b)や
図2に示すようにグラス本体10の飲料Lの内部に強制的に水面Sを作り出す事が可能である。
なお、
図1(a)の例ではチャンバー20をグラス本体10内部に固定するために支持棒21とコの字フレーム22から成る支持機構(又は固定機構)を用いているが、本発明の飲料用演出グラス1ではチャンバー20はグラス本体10内に固定されてさえいればよく、その支持機構や固定方法はどのような物を用いても構わない(例としてはマグネット機構や係止爪やネジ機構を用いた固定方法や支持機構が考えられる)。チャンバー20はグラス本体10内に溶着や接着により固定しても良い。
【0011】
ビームスプリッター30について補足説明をする。
図1(a)や
図1(b)に示すようにビームスプリッター30はグラス本体10の側面から入射した光(厳密には画像82の光)をグラス本体10の底面16の方向に反射する状態で(グラス内の)チャンバー20の内部に固定されており固定されているため、映像表示装置80の画像82(又は画像82の光)をチャンバー20の内部の水面Sに反射することが可能である。
なお、
図1(b)中の破線矢印は説明のために映像表示装置80(又は映像表示面81)から投影される画像82の光路Pのイメージを表現した物である。チャンバー20は画像82を透過させるために透明な材料から成り、映像表示装置80の画像82(又は画像82の光)がグラス本体10の側面とチャンバー20の側面を透過してビームスプリッター30を反射した後に(チャンバー20又は空気充填空間25内の)水面Sに至る。なお、ビームスプリッター30は分光器のため画像82の一部の光はビームスプリッター30を透過する。
なお、ビームスプリッター30は水面Sに画像82の光を反射させるためにその反射面を映像表示装置80に面した状態で且つグラス本体10の底面16(つまり水面S)に対して傾斜させた状態でチャンバー20内に配置又は固定すると良い。
【0012】
[飲料用演出グラスの第2の実施の形態]
以下、本発明の飲料用演出グラスの第2の実施の形態を図面を用いて示すが、上記第1の実施の形態の飲料用演出グラス1と同一の構成となる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図3に示すように、本実施の形態の飲料用演出グラス1は(グラス本体10内の)チャンバー20の固定位置が鉛直方向に変更可能であることを特徴とする。
なお、チャンバー20の固定位置を変更可能にする方法としては(鉛直方向に位置変更可能な)アジャスター機構27や多軸フレーム、或いはアジャスターネジ機構等を用いる方法が考えられる。チャンバー固定用の係止爪やネジ穴をグラス本体10内に鉛直方向に複数設けて、それによりグラス本体10の異なる複数のエリアに(鉛直方向に)切り替えて固定出来るようにしても良い。
本実施の形態の飲料用演出グラス1を用いればグラス本体10内部の飲料Lの内部の任意の位置に水面を作り出す事も可能である。
【0013】
図1(a)に示すように、本発明の飲料用演出グラス1を用いればグラス本体10内部の飲料Lの内部に水面Sを作り出し、その水面Sに画像82(厳密には画像82の反射像83)を投影する事が可能である。また、グラス本体10の周囲にいるユーザーU1は透明なグラス本体10側面及びチャンバー20側面を透過して反射像83を視認する事が可能である。
図1(a)に示すように、本発明の飲料用演出グラス1を用いればグラス本体10の周囲にいるユーザーU2は透明なグラス本体10側面及びチャンバー20側面そしてビームスプリッター30を透過した透過像84と反射像83を交互又は同時に視認することも可能である。
図3に示すように、本発明の飲料用演出グラス1を用いればグラス本体10内部の飲料Lの内部の任意の位置に水面Sを作り出し、その水面Sに画像82(厳密には画像82の反射像83)を投影する演出が可能である。
例えば飲料用演出グラス1と富士山の映像を用いればグラス本体内の任意の位置に日本伝統の景観や風景である逆さ富士(水面に富士山が上下反転した形で映り込むその山影、あるいは、富士山の本体とともに生み出される幾何学的且つ日本伝統の景観の呼称)のミニチュアを再現することも可能である。
【0014】
[チャンバー装置の第1の実施の形態]
以下、本発明のチャンバー装置の第1の実施の形態を図面を用いて示すが、前述の第1の実施の形態の飲料用演出グラス1と同一の構成となる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、本実施の形態のチャンバー装置100ではチャンバー20と、ビームスプリッター30と、チャンバー20をグラス本体10の内部に固定(又は支持)するための支持棒21と、(上部開口11に結合する)コの字形状のコの字フレーム22とを備える。
支持棒21の上端と前記コの字フレーム22が連結しており、支持棒21の下端とチャンバー20が連結しており
図4に示すように上部開口11の端部をコの字フレーム22に挿入することによりチャンバー20がグラス本体10内に固定される。
チャンバー装置100は支持棒21を備えるためユーザーはグラス本体10内の飲料Lに触れること無しにチャンバー20をグラス本体10の内部に配置出来る。
本実施の形態のチャンバー装置100ではチャンバー20に設けられている下部開口26はビームスプリッター30を挿入可能なサイズであり、ビームスプリッター30はチャンバー20内部に着脱可能な状態で固定されているため、反射像83を水面Sに投影する必要が無い場合はビームスプリッター30を下部開口26より取り出す事が可能である。ビームスプリッター30を取り外すことによりビームスプリッター30の反射ロスをキャンセル出来るため透過像84の光量が上げる事が可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本発明は、チャンバーを内部に備える飲料用演出グラスであり、グラス本体内部の飲料の内部の任意の位置に水面を作り出し、その水面に映像表示装置の画像又は反射像を投影する演出が可能である。また、本発明のチャンバー装置を用いることによりユーザーはグラス本体内の飲料に触れること無しにチャンバーをグラス本体の内部に配置出来る。以上より本発明は産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0016】
U1 ユーザー
U2 ユーザー
r なす角(ビームスプリッターのグラス底面に対する傾斜角)
P 光路(画像の光の投射光路)
L 飲料
S 水面(チャンバー内の飲料の水面)
1 飲料用演出グラス
10 グラス本体
11 上部開口
15 固定機構(ポケット機構)
16 グラス底面
20 チャンバー(空気室)
21 支持棒
22 コの字フレーム
24 上端面
25 空気充填空間
26 下部開口
27 アジャスター機構(鉛直方向に固定位置可変)
30 ビームスプリッター
80 映像表示装置
81 映像表示面
82 画像
83 反射像(水面反射像)
84 透過像(ビームスプリッター透過像)
100 チャンバー装置