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特開2024-58544類似質問を推薦する方法、及びそれを遂行するためのコンピューティング装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058544
(43)【公開日】2024-04-25
(54)【発明の名称】類似質問を推薦する方法、及びそれを遂行するためのコンピューティング装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/90 20190101AFI20240418BHJP
   G06F 16/33 20190101ALI20240418BHJP
【FI】
G06F16/90 100
G06F16/33
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038698
(22)【出願日】2023-03-13
(31)【優先権主張番号】10-2022-0132727
(32)【優先日】2022-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0171902
(32)【優先日】2022-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)ウェブサイトの掲載日:令和4年(2022年)3月15日 (2)ウェブサイトのアドレス:https://www.classum.com
(71)【出願人】
【識別番号】523091590
【氏名又は名称】株式会社クラッサム
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100111453
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻井 智
(72)【発明者】
【氏名】チェ ミンソン
(72)【発明者】
【氏名】リ チェリン
(72)【発明者】
【氏名】ハ ミヨン
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175EA01
5B175HA01
5B175HB03
(57)【要約】
【課題】類似質問を推薦する方法、及びそれを遂行するためのコンピューティング装置を提供する。
【解決手段】類似質問を推薦する方法は、ユーザから質問を入力される段階、入力された質問と類似した質問を検索するための検索範囲を設定する段階、設定された検索範囲内において、入力された質問と類似した質問を、少なくとも1以上検索する段階、及び検索された少なくとも1つの質問を、ユーザに推薦する段階を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから質問を入力される段階と、
前記入力された質問と類似した質問を検索するための検索範囲を設定する段階と、
前記設定された検索範囲内において、前記入力された質問と類似した質問を、少なくとも1以上検索する段階と、
前記検索された少なくとも1つの質問を、前記ユーザに推薦する段階と、を含む、方法。
【請求項2】
前記類似した質問を、少なくとも1以上検索する段階は、
事前に設定された基準により、前記入力された質問に含まれているテキストのうちから、少なくとも一部を除外させる段階と、
前記少なくとも一部が除かれた残りテキストのうちから、少なくとも1つのキーワードを抽出する段階と、
前記抽出されたキーワードを基に、前記少なくとも1つの質問を検索する段階と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記類似した質問を、少なくとも1以上検索する段階は、
前記入力された質問に含まれている少なくとも1つのキーワードに基づき、前記検索範囲内において、複数の質問を選択する一次検索段階と、
類似度推論を行うように学習された神経網モデルを利用し、前記一次検索段階結果として選択された複数の質問について、前記入力された質問との類似度を推論することにより、優先順位を付与する二次検索段階と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザに推薦する段階は、
前記付与された優先順位が高い順に事前に設定された個数の質問を推薦するが、推薦される各質問には、付与された優先順位を表示することを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記類似した質問を検索するための検索範囲を設定する段階は、
前記入力された質問と連結されるクラスを確認する段階と、
前記確認されたクラスと連結された複数の質問を、前記検索範囲として設定する段階と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記クラスを確認する段階は、
前記ユーザが参与中であるクラスを、前記入力された質問と連結されるクラスとして確認することを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記クラスを確認する段階は、
前記ユーザが前記質問を入力するとき、指定したクラスを、前記入力された質問と連結されるクラスとして確認することを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記類似した質問を検索するための検索範囲を設定する段階は、
前記入力された質問と連結されるクラスを、少なくとも1つの他のクラスと連結させる段階と、
前記少なくとも1つの他のクラスと連結された複数の質問を、前記検索範囲に追加する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの他のクラスと連結させる段階は、
管理者の選択により、または事前に設定されたアルゴリズムによって選択された少なくとも1つの他のクラスを連結させ、
前記事前に設定されたアルゴリズムは、
2つのクラスそれぞれに係わる参与者が、事前に設定された比率以上重複されれば、前記2つのクラスを連結することを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
請求項1ないし9のうちいずれか1項に記載の方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項11】
コンピューティング装置によって遂行され、請求項1ないし9のうちいずれか1項に記載の方法を遂行するために、媒体に保存されたコンピュータプログラム。
【請求項12】
類似質問を推薦するコンピューティング装置において、
ユーザから質問を入力され、前記入力された質問と類似した少なくとも1つの質問を、前記ユーザに推薦するための入出力インターフェースと、
類似質問を検索及び推薦するためのプログラムが保存されるメモリと、
少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記プログラムを実行することにより、
前記ユーザから質問を入力され、前記入力された質問と類似した質問を検索するための検索範囲を設定し、前記設定された検索範囲内において、前記入力された質問と類似した質問を、少なくとも1以上検索した後、前記検索された少なくとも1つの質問を、前記ユーザに推薦する、コンピューティング装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記類似した質問を、少なくとも1以上検索するにおいて、
事前に設定された基準により、前記入力された質問に含まれているテキストのうちから、少なくとも一部を除外させ、前記少なくとも一部が除かれた残りテキストのうちから、少なくとも1つのキーワードを抽出した後、前記抽出されたキーワードを基に、前記少なくとも1つの質問を検索することを特徴とする請求項12に記載のコンピューティング装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記類似した質問を、少なくとも1以上検索するにおいて、
前記入力された質問に含まれている少なくとも1つのキーワードに基づき、前記検索範囲内において、複数の質問を選択する一次検索を遂行した後、類似度推論を行うように学習された神経網モデルを利用し、前記一次検索段階結果として選択された複数の質問について、前記入力された質問との類似度を推論することにより、優先順位を付与する二次検索を行うことを特徴とする請求項12に記載のコンピューティング装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記検索された少なくとも1つの質問を、前記ユーザに推薦するにおいて、
前記付与された優先順位が高い順に事前に設定された個数の質問を推薦するが、推薦される各質問には、付与された優先順位を表示することを特徴とする請求項14に記載のコンピューティング装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記類似した質問を検索するための検索範囲を設定するにおいて、
前記入力された質問と連結されるクラスを確認した後、前記確認されたクラスと連結された複数の質問を、前記検索範囲として設定することを特徴とする請求項12に記載のコンピューティング装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記クラスを確認するにおいて、
前記ユーザが参与中であるクラスを、前記入力された質問と連結されるクラスとして確認することを特徴とする請求項16に記載のコンピューティング装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記クラスを確認するにおいて、
前記ユーザが前記質問を入力する時指定したクラスを、前記入力された質問と連結されるクラスとして確認することを特徴とする請求項16に記載のコンピューティング装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記類似した質問を検索するための検索範囲を設定するにおいて、
前記入力された質問と連結されるクラスを、少なくとも1の他のクラスと連結させた後、前記少なくとも1つの他のクラスと連結された複数の質問を、前記検索範囲に追加することを特徴とする請求項16に記載のコンピューティング装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記入力された質問と連結されるクラスを、少なくとも1の他のクラスと連結させるにあたり、
管理者の選択により、または事前に設定されたアルゴリズムによって選択された少なくとも1つの他のクラスを連結させ、
前記事前に設定されたアルゴリズムは、
2つのクラスそれぞれに係わる参与者が、事前に設定された比率以上重複されれば、前記2つのクラスを連結することを特徴とする請求項19に記載のコンピューティング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、類似質問を推薦する方法、及びそれを遂行するためのコンピューティング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
大学や学習塾の講義のような教育サービスを、インターネットを介してユーザ(学生)に提供するオンラインプラットホームサービスが広く利用されている。ユーザは、オンラインプラットホームを介し、管理者(教授など)が載せた情報にアクセスするだけではなく、該オンラインプラットホーム上において、講義と係わる人(教授、同一講義を受講する他学生)と疎通することができ、必要な場合、講義と係わる質問を上げ、返答を求めることもできる。
【0003】
オンラインプラットホームにユーザが質問を登録すれば、登録された質問に対し、他者(管理者または他ユーザ)が返答を登録するシステムである場合、ユーザの立場においては、質問登録後、他者がユーザに対して返答するまで待たなければならないという短所があり、管理者の立場においては、ユーザが登録する全ての質問に対し、一つ一つ返答を登録しなければならず、手間がかかり、特に、ユーザの質問において、重複したり、類似したりする質問が多い場合、不要に同じ返答を何回も登録しなければならないという不都合があることになる。
【0004】
なお、前述の背景技術は、発明者が、本発明の導出のために保有していたか、あるいは本発明の導出過程において習得した技術情報であり、必ずしも本発明の出願前に一般公衆に公開された公知技術とすることはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、教育サービスを提供するオンラインプラットホームにおいて、類似質問を推薦する方法、及びそれを遂行するためのコンピューティング装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述の技術的課題を達成するための技術的手段であり、一実施形態によれば、類似質問を推薦する方法は、ユーザから質問を入力される段階、前記入力された質問と類似した質問を検索するための検索範囲を設定する段階、前記設定された検索範囲内において、前記入力された質問と類似した質問を、少なくとも1以上検索する段階、及び前記検索された少なくとも1つの質問を、前記ユーザに推薦する段階を含むものでもある。
【0007】
他の実施形態によれば、類似質問を推薦する方法を遂行するためのコンピュータプログラムであり、類似質問を推薦する方法は、ユーザから質問を入力される段階、前記入力された質問と類似した質問を検索するための検索範囲を設定する段階、前記設定された検索範囲内において、前記入力された質問と類似した質問を、少なくとも1以上検索する段階、及び前記検索された少なくとも1つの質問を、前記ユーザに推薦する段階を含むものでもある。
【0008】
さらに他の実施形態によれば、類似質問を推薦する方法を遂行するプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体であり、類似質問を推薦する方法は、ユーザから質問を入力される段階、前記入力された質問と類似した質問を検索するための検索範囲を設定する段階、前記設定された検索範囲内において、前記入力された質問と類似した質問を、少なくとも1以上検索する段階、及び前記検索された少なくとも1つの質問を、前記ユーザに推薦する段階を含むものでもある。
【0009】
さらに他の実施形態によれば、類似質問を推薦するコンピューティング装置は、ユーザから質問を入力され、前記入力された質問と類似した少なくとも1つの質問を、前記ユーザに推薦するための入出力インターフェース、類似質問を検索及び推薦するためのプログラムが保存されるメモリ、及び少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記プログラムを実行することにより、前記ユーザから質問を入力され、前記入力された質問と類似した質問を検索するための検索範囲を設定し、前記設定された検索範囲内において、前記入力された質問と類似した質問を、少なくとも1以上検索した後、前記検索された少なくとも1つの質問を、前記ユーザに推薦しうる。
【発明の効果】
【0010】
前述の課題解決手段のうちいずれか一つによれば、ユーザがオンラインプラットホームに質問を登録すれば、登録された質問と類似した質問をユーザ推薦し、ユーザは、推薦された類似質問について、以前に登録された返答を介し、知りたいところを解消することができる。従って、ユーザ立場においては、質問に対する返答を迅速に確認することができるという長所があり、管理者立場においては、類似した質問について、一つ一つ返答を付けなければならない手間取りを減らすことができるという効果を期待することができる。
【0011】
開示される実施形態において得ることができる効果は、以上で言及されたところに制限されるものではなく、言及されていない他の効果は、以下の記載から開示される実施形態が属する技術分野において当業者に、明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の一実施形態による類似質問推薦方法を実施するためのシステムを図示した図である。
図2】本開示の一実施形態による類似質問推薦方法を実施するためのコンピューティング装置の構成を図示したブロック図である。
図3】本開示の一実施形態により、ユーザが入力した対象質問と類似した類似質問を検索して推薦する過程について説明するための図である。
図4】本開示の実施形態による類似質問推薦方法について説明するためのフローチャートである。
図5】本開示の実施形態による類似質問推薦方法について説明するためのフローチャートである。
図6】本開示の実施形態による類似質問推薦方法について説明するためのフローチャートである。
図7】本開示の実施形態による類似質問推薦方法について説明するためのフローチャートである。
図8】本開示の一実施形態による類似質問推薦方法を実施するために、ユーザが対象質問を入力する段階におけるUI(user interface)画面を図示した図である。
図9】本開示の一実施形態により、対象質問に係わる検索範囲を拡張させるために、クラスを互いに連結する方法について説明するための図である。
図10】本開示の一実施形態により、対象質問に係わる類似質問が推薦されるUI画面を図示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下においては、添付図面を参照し、多様な実施形態について詳細に説明する。以下において説明される実施形態は、さまざまに異なる形態に変形されても実施される。本実施形態の特徴について、さらに明確に説明するために、以下の実施形態が属する技術分野で当業者に周知されている事項については、詳細な説明は、省略されている。そして、図面において、本実施形態の説明と係わりのない部分は、省略され、明細書全体を通じて、類似した部分については、類似した図面符号を付した。
【0014】
明細書全体において、ある構成が他の構成と「連結」されているとするとき、それは、「直接連結」されている場合だけではなく、「その中間に他構成を挟んで連結」されている場合も含む。また、ある構成がある構成を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、それ以外の他構成を除くものではなく、該他構成をさらに含むものでもあるということを意味する。
【0015】
本開示の実施形態についての説明に先立ち、本開示で折々使用される用語の意味をまず定義する。
【0016】
「オンラインプラットホーム」とは、オンラインを介し、教育サービスを提供するプラットホームを意味し、本開示の実施形態による類似質問推薦方法は、該オンラインプラットホーム上においても実施される。一実施形態によれば、該オンラインプラットホームは、複数のクラスを提供し、ユーザは、複数のクラス(例:講義)のうち少なくとも1つのクラスに参与(例:受講)することができる。一実施形態によれば、該オンラインプラットホームは、ユーザに、教育関連サービスを提供することを主眼にし、その過程において、ユーザが質問(対象質問)を入力すれば、それと類似した質問(類似質問)を推薦するサービスを提供することができる。
【0017】
「クラス(class)」とは、オンラインプラットホームを介して提供される教育サービスを分類した単位を意味する。該クラスは、提供される教育の主題、教育を提供する人、教育の提供期間などによっても分類される。一実施形態によれば、特定教授によって提供される特定学期の講義(lecture)が1つのクラスに該当しうる。
【0018】
「対象質問」とは、本開示の実施形態において、ユーザがオンラインプラットホームに登録する質問を意味し、「類似質問」とは、本開示の実施形態において、ユーザが登録した対象質問と類似した質問として検索される質問を意味する。
【0019】
「検索範囲」とは、対象質問に係わる類似質問を検索するための範囲を意味する。一実施形態によれば、該検索範囲は、複数の質問を含み、ユーザが対象質問を入力すれば、該検索範囲に含まれている複数の質問のうちから、類似質問が検索されうる。
【0020】
以下、添付図面を参照し、本実施形態について詳細に説明する。
【0021】
図1は、本開示の一実施形態による類似質問推薦方法を実施するためのシステムを図示した図面である。図1のシステムは、オンラインプラットホームを提供するためのシステムでもあり、該システムは、該オンラインプラットホーム上において、類似質問推薦方法を実施することができる。
【0022】
図1を参照すれば、一実施形態による類似質問推薦方法を実施するためのシステムは、ユーザ端末10及びサーバ100を含むものでもあり、ユーザ端末10とサーバ100は、ネットワークを介して連結され、有無線通信を行うことができる。
【0023】
ユーザ端末10は、ユーザ1が、オンラインプラットホームが提供するサービスを受けるために、直接操作するコンピューティング装置を意味する。一実施形態によれば、ユーザ端末10は、デスクトップやノート型パソコン、スマートフォンまたはタブレットのように、演算及び通信機能を具備した多様な形態のコンピューティング装置でもある。ユーザ1は、ユーザ端末10を介し、オンラインプラットホームが提供する教育サービス(例:オンライン講義受講)を提供されるが、対象質問を入力し、それにより、推薦される類似質問を確認することもできる。
【0024】
サーバ100は、オンラインプラットホームを運用するための実質的な動作を遂行するコンピューティング装置を意味する。一実施形態によれば、ユーザ1が、ユーザ端末10を介し、サービスと係わる要請(例:オンライン講義の再生要請、対象質問の登録要請など)を入力すれば、サーバ100は、要請による動作を遂行し、その結果をユーザ端末10に伝送することができる。
【0025】
本開示において説明される実施形態による類似質問推薦のための動作は、基本的に、サーバ100で遂行すると仮定する。言い換えれば、ユーザ1は、ユーザ端末10を介し、オンラインプラットホームに接続し、教育サービス、及びそれに含まれる類似質問推薦サービスを提供されうるが、そのようなサービス提供に必要な実質的な動作は、サーバ100によって遂行され、ユーザ端末10は、ユーザ1に、UI(user interface)のみを提供することができる。しかしながら、それに限定されるものではなく、本開示において、サーバ100が遂行すると説明される動作のうち、一部または全部は、ユーザ端末10によっても遂行されるということは、言うまでもない。すなわち、一実施形態によれば、類似質問推薦方法を実施するためのシステムは、サーバ100なしに、ユーザ端末10のみを含むように構成され、本開示において、サーバ100が遂行すると説明される全ての動作は、ユーザ端末10によっても遂行される。
【0026】
図2は、本開示の一実施形態による類似質問推薦方法を実施するためのコンピューティング装置の構成を図示したブロック図である。前述のように、一実施形態による類似質問推薦のための動作が、サーバ100によって遂行されると仮定するので、図2に図示されたコンピューティング装置は、図1のサーバ100に該当する。
【0027】
図2を参照すれば、サーバ100は、入出力インターフェース110、メモリ120及びプロセッサ130を含むものでもある。
【0028】
入出力インターフェース110は、ユーザ1の要請や制御命令を入力され、それによる処理結果を出力するための構成である。入出力インターフェース110は、ユーザ1から、直接要請や制御命令を入力されもするが、ユーザ端末10を介し、ユーザ1の要請や制御命令を入力されもする。また、同様に、入出力インターフェース110は、ユーザ1の要請や制御命令による処理結果を、ユーザ1に直接出力することもできるが、ユーザ端末10を介し、出力することもできる。
【0029】
一実施形態によれば、サーバ100の入出力インターフェース110は、ユーザ端末10との通信を介し、ユーザ1の要請や制御命令を受信し、それによる処理結果をユーザ端末10に伝送するので、有無線通信を行うための構成を含むものでもある。例えば、入出力インターフェース110は、多様な通信プロトコルを支援する通信チップセットを含むようにも構成される。
【0030】
メモリ120は、多様なプログラムやデータを保存するための構成であり、ROM(read-only memory)、RAM(random access memory)、ハードディスク、CD-ROM(compact disc read-only memory)及びDVD(digital versatile disc)のような記録媒体、または該記録媒体の組み合わせによっても構成される。メモリ120は、別途に存在せず、プロセッサ130に含まれるようにも構成される。メモリ120は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または揮発性メモリと不揮発性メモリとの組み合わせによっても構成される。メモリ120には、以後で説明される実施形態による動作を遂行するためのプログラムが保存されうる。メモリ120は、プロセッサ130の要請により、保存されたデータをプロセッサ130に提供することもできる。
【0031】
プロセッサ130は、以下で説明される実施形態により、サーバ100が動作するように、一連の過程を制御する構成であり、1または複数のプロセッサによっても構成される。このとき、1または複数のプロセッサは、CPU(central processing unit)、AP(application processor)、DSP(digital signal processor)のような汎用プロセッサ;GPU(graphic processing unit)、VPU(vision processing unit)のようなグラフィック専用プロセッサ;またはNPU(neural processing unit)のような人工知能専用プロセッサ;でもある。例えば、1または複数のプロセッサが、人工知能専用プロセッサである場合、該人工知能専用プロセッサは、特定人工知能モデルの処理に特化されたハードウェア構造にも設計される。
【0032】
プロセッサ130は、メモリ120にデータを記録したり、メモリ120に保存されたデータを読み取ったりし、特に、メモリ120に保存されたプログラムを実行することにより、事前に定義された動作規則または人工知能モデルにより、データを処理することができる。従って、プロセッサ130は、以後の実施形態において説明される動作を遂行することができ、以後の実施形態として、サーバ100が遂行すると説明される動作は、特別な説明がない限り、プロセッサ130が遂行するとすることができる。
【0033】
図3は、本開示の一実施形態により、ユーザが入力した対象質問と類似した類似質問を検索して推薦する過程について説明するための図面である。
【0034】
図3で遂行される処理動作である、ベクトルエンベディング310、一次検索330及び二次検索340は、サーバ100のプロセッサ130が、メモリ120に保存されたプログラムを実行することによっても遂行される。
【0035】
図3を参照すれば、対象質問31が入力されれば、サーバ100は、対象質問31に対してベクトルエンベディング310を遂行し、ベクトルに変換した後、変換されたベクトルを、ドキュメントストア320に保存することができる。
【0036】
一実施形態によれば、ユーザ1が、ユーザ端末10を介し、サーバ100が提供するオンラインプラットホームに接続し、対象質問31を入力すれば、サーバ100は、ユーザ端末10から対象質問31を受信し、それに対してベクトルエンベディング310を行うことにより、ベクトルに変換することができる。サーバ100は、対象質問31から変換されたベクトルを、メモリ120上のドキュメントストア320に保存することができる。
【0037】
ドキュメントストア320に保存される、対象質問31から変換されたベクトルは、追ってユーザ1が、他の質問をオンラインプラットホームに登録したとき、それに係わる類似質問を検索するための検索範囲に含まれるものでもある。言い換えれば、オンラインプラットホームを利用するユーザが登録する全ての質問は、ベクトルに変換された後、ドキュメントストア320に保存され、その後、オンラインプラットホームに新たな質問が登録されれば、サーバ100は、ドキュメントストア320に保存されたベクトル(質問)のうち少なくとも一部から、類似質問を検索することができる。
【0038】
本開示の実施形態によれば、オンラインプラットホームに登録される全ての質問をエンベディングし、ベクトル形態でドキュメントストア320に保存しておき、新たな質問が登録されるか、既登録の質問が問い合わされるたびに、事前に保存されたベクトルを利用し、類似度を測定することにより、処理速度を速めることができる。
【0039】
以後で説明されるプロセスにおいて、キーワードに基づいて類似質問を検索し、質問間の類似度を測定する動作は、いずれも質問から変換された「ベクトル」を処理することによって遂行されるが、説明の便宜のために、「質問」の処理(例:質問の抽出、質問へのランキング付与)を行うことと説明する。
【0040】
サーバ100は、ドキュメントストア320に事前に保存された質問のうちから、対象質問31に係わる検索範囲に含まれる質問を確認し、検索範囲に含まれている質問について、一次検索330を行うことができる。サーバ100が、対象質問31に係わる検索範囲を設定する具体的な方法については、以下において、図7を参照し、詳細に説明する。
【0041】
一実施形態によれば、一次検索330は、キーワードに基づいて検索を行うスパース検索(sparse retrieval)の形態でもある。サーバ100は、対象質問31から、少なくとも1つのキーワードを抽出し、抽出されたキーワードを基に、ドキュメントストア320に保存された質問のうちから、対象質問31と類似した類似質問を、少なくとも1以上抽出(例:キーワードまたはキーワードと類似した単語を、一定回数以上含む質問を抽出)することができる。一実施形態によれば、ユーザ1は、対象質問31登録時、キーワード選定に介入することもできるが、それについては、以下において、図8を参照し、詳細に説明する。
【0042】
図3に図示された実施形態において、サーバ100は、一次検索330を行った結果、5個の類似質問(類似質問1ないし類似質問5)をドキュメントストア320から抽出したと仮定する。一実施形態によれば、サーバ100は、ドキュメントストア320に保存された質問のうちから、対象質問31から抽出されたキーワードを、少なくとも1以上含む全ての質問を、類似質問として抽出することもできる。または、一実施形態によれば、サーバ100は、ドキュメントストア320に保存された質問それぞれにつき、対象質問31から抽出されたキーワードが登場する回数を把握し、回数が多い順に、事前に設定された一定個数の質問を類似質問として抽出することもできる。それ以外にも、サーバ100は、多様な方式により、キーワードに基づく一次検索330を行うことができる。
【0043】
図3に図示された実施形態において、一次検索結果32には、5個の類似質問が含まれている。一実施形態によれば、サーバ100は、一次検索結果32に含まれている類似質問のうち一部(類似質問1ないし3)に対し、二次検索340を行うことができるが、二次検索340を行う対象になる類似質問は、キーワードに基づく類似度(例:キーワードが登場する回数が多いほど、類似度が高いということ)が高い順にも選択される。ここで、一実施形態によれば、サーバ100は、一次検索結果32に含まれている類似質問のいずれについても、二次検索340を行うこともできるということは、言うまでもない。
【0044】
一実施形態によれば、二次検索340は、神経網に基づき、質問間の類似度を測定する密集検索(dense retrieval)の形態でもある。一実施形態によれば、サーバ100のメモリ120には、質問間の類似度を推論するように学習された神経網モデルが搭載され、プロセッサ130によっても実行される。もし一次検索結果32のうち、類似質問1ないし3に対し、二次検索340を行うのであるならば、サーバ100のプロセッサ130は、神経網モデルを実行し、類似質問1ないし3それぞれに対し、対象質問31との類似度を測定(推論)し、測定された類似度が高い順に、類似質問に、ランキング(ranking)を付与することができる。二次検索結果33においては、類似質問1ないし3に対し、対象質問31との類似度によるランキングが付与されたことを確認することができる。
【0045】
サーバ100は、対象質問31に対し、検索された類似質問(類似質問1ないし3)を、対応するランキングと共に、ユーザ端末10に伝送し、ユーザ端末10は、類似質問にランキングを表示して推薦するUI画面を表示することができる。ユーザ1が、ユーザ端末10の入出力インターフェース(例:キーボード、マウスなど)を介し、二次検索結果33に含まれている類似質問のうちいずれか一つを選択すれば、サーバ100は、選択された類似質問について、以前に登録された返答を、ユーザ端末10の画面に表示させることができる。
【0046】
以上で説明された実施形態によれば、ユーザ1は、ユーザ端末10を介し、対象質問31を入力すれば、サーバ100から、対象質問31と類似した少なくとも1つの類似質問を、ランキングと共に推薦され、推薦された類似質問のうちいずれか一つを選択すれば、選択された類似質問について、事前に登録された返答を提供されうる。従って、ユーザ1は、登録した対象質問31につき、オンラインプラットホームの管理者が返答を登録する以前においても、対象質問31と類似した類似質問について、以前に登録された返答を確認することにより、即座に知りたいところを解消することができる。
【0047】
以下においては、 フローチャートを参照し、本開示の実施形態による類似質問推薦方法について説明する。図4ないし図7は、本開示の実施形態による類似質問推薦方法について説明するためのフローチャートである。図4ないし図7のフローチャートは、前述のサーバ100及びユーザ端末10で遂行される動作を含む。従って、以下で省略された内容であるとしても、前述の、図1ないし図3を参照して説明された動作は、図4ないし図7のフローチャートによる実施形態にも、同一に適用されうる。
【0048】
図4を参照すれば、401段階において、サーバ100は、ユーザ1から質問(対象質問)入力を受信することができる。ユーザ1が、ユーザ端末10を介し、オンラインプラットホームに接続し、対象質問を入力すれば、ユーザ端末10は、入力された対象質問を、サーバ100に伝送することができる。ユーザ1が、ユーザ端末10に表示されるUI画面を介し、オンラインプラットホームに対象質問を入力(登録)する例が、図8に図示されている。
【0049】
図8を参照すれば、ユーザ1が、ユーザ端末10を介し、サーバ100が提供するオンラインプラットホームに接続し、質問を入力するためのメニューに移動すれば、ユーザ端末10には、第1UI画面800が表示されうる。
【0050】
ユーザ1は、第1UI画面800の入力窓810を介し、対象質問(「今回の課題1番の正解は何ですか」)を入力し、登録ボタン820を選択することにより、該対象質問をオンラインプラットホームに登録することができる。一実施形態によれば、サーバ100は、ユーザ1が対象質問を入力する過程において、ユーザ1に、予想キーワードリスト(キーワード候補リスト)830を示し、ユーザ1をして、キーワードを追加させるか、あるいは削除させる機能を支援する。ユーザ1は、予想キーワードリスト830に含まれているキーワードを確認し、所望しないキーワードが含まれているならば、削除することができる。例えば、ユーザ1は、「正解」に限られず、課題1番と係わる多様な類似質問を推薦されることを願うのであるならば、予想キーワードリスト830のうちから、「正解」を削除することができる。また、ユーザ1は、類似質問検索時、追加するキーワードがあるならば、キーワード追加ボタン840を選択し、新たなキーワードを入力することもできる。
【0051】
そのように、本開示の一実施形態によれば、ユーザ1をして、対象質問を入力する過程において、類似質問検索時に使用されるキーワードを直接調整させることにより、ユーザ1に実質的な役に立ちうる質問が検索されることになる。
【0052】
さらに図4に戻り、402段階において、サーバ100は、入力された質問(対象質問)と類似した質問(類似質問)を検索するための検索範囲を設定することができる。サーバ100が、対象質問に係わる検索範囲を設定する方法については、図7及び図9を参照し、詳細に説明する。
【0053】
図7には、図4の402段階に含まれる細部段階が図示されている。図7のフローチャートに含まれている段階において、703段階及び704段階は、選択的に包含可能な段階である。言い換えれば、検索範囲を設定する過程は、一実施形態によれば、701段階及び702段階だけを含むようにも構成され、他の一実施形態によれば、701段階ないし704段階をいずれも含むようにも構成される。
【0054】
図7を参照すれば、701段階において、サーバ100は、入力された質問(対象質問)と連結されるクラスを確認することができる。一実施形態によれば、サーバ100は、対象質問を登録したユーザ1が、オンラインプラットホーム上において参与中であるクラスを、該対象質問と連結されるクラスとして確認することができる。具体的な例を挙げて説明すれば、ユーザ1は、オンラインプラットホームを介し、特定講義を受講中でもあるが、A講義を受講するユーザ1が対象質問を登録すれば、サーバ100は、該対象質問をA講義と連結させることができる。
【0055】
また、一実施形態によれば、サーバ100は、ユーザ1が対象質問を入力するとき、指定したクラスを、該対象質問と連結されるクラスとして確認することもできる。具体的な例を挙げて説明すれば、ユーザ1が対象質問を登録しながら、該対象質問と係わる講義としてB講義を指定すれば、サーバ100は、該対象質問をB講義と連結させることができる。
【0056】
702段階において、サーバ100は、対象質問と連結されると確認されたクラスと連結される複数の質問を、検索範囲として設定することができる。オンラインプラットホームのユーザが以前に登録した質問は、いずれも少なくとも1つのクラスと連結され、従って、該クラスごとに連結された複数の質問が存在しうる。それと関連しては、以下において図9を参照し、さらに詳細に説明する。
【0057】
一実施形態によれば、サーバ100は、クラスを互いに連結することにより、対象質問に係わる検索範囲を拡張させることもできる。互いに関連性があるクラス(例:クラスの主題が類似している、クラスの提供者が類似している)は、それに連結される質問も、互いに類似してもいるので、関連性があるクラスに連結された質問まで検索範囲を拡張させることにより、類似質問が十分に検索されうるようにする。
【0058】
703段階において、サーバ100は、入力された質問(対象質問)と連結されるクラスを、少なくとも1つの他のクラスと連結することができ、704段階において、サーバ100は、少なくとも1つの他のクラスと連結された複数の質問を、検索範囲に追加することができる。
【0059】
サーバ100がクラスを連結する方法は、多様に具現されうる。一実施形態によれば、オンラインプラットホームの管理者が、検索範囲拡張のために連結されるクラスを選択すれば、サーバ100は、管理者が選択したクラスを、対象質問と連結されたクラスに連結することができる。
【0060】
一実施形態によれば、事前に設定されたアルゴリズムにより、サーバ100が自動的にクラスを連結することもできる。例えば、サーバ100は、対象質問に連結されたクラス(例:講義)(第1クラス)に参与中であるユーザ(例:受講生)と、任意のクラス(第2クラス)に参与中であるユーザとが一定比率以上重複されれば、第1クラスと第2クラスとを連結することができる。また、例えば、サーバ100は、該第1クラスに連結された質問について、該第2クラスに連結された質問が類似質問として推薦された回数、または推薦後、ユーザによって選択された回数が、一定基準以上であるならば、該第1クラスと該第2クラスとを連結することができる。サーバ100が、該第1クラス(対象質問と連結されたクラス)と該第2クラスとを連結すれば、該対象質問に係わる類似質問を検索するための検索範囲は、該第1クラスに連結された質問と共に、該第2クラスに連結された質問まで含むように拡張されうる。
【0061】
サーバ100がクラスを連結することにより、対象質問に係わる検索範囲を拡張させる具体的な実施形態については、図9を参照し、詳細に説明する。図9においては、クラスが「講義」であると仮定して説明する。
【0062】
図9を参照すれば、第1講義(「2022年1学期 通信理論」)910を受講しているユーザ1が、オンラインプラットホームに対象質問901を登録すれば、サーバ100は、対象質問901を、第1講義910に連結することができる。前述のように、一実施形態によれば、ユーザ1が第1講義910を受講していなくとも、ユーザ1は、対象質問901の登録時、第1講義910を指定することができ、それにより、サーバ100は、対象質問901を、第1講義910に連結することができる。
【0063】
対象質問901が第1講義910に連結されれば、対象質問901に係わる検索範囲は、第1講義910に連結された質問である第1質問グループ911にも設定される。
【0064】
前述のように、サーバ100は、クラス(講義)を互いに連結することにより、検索範囲を拡張させることもできる。
【0065】
例えば、管理者(例:第1講義の教授)が、同一主題に係わる他学期講義である第2講義(「2021年1学期通信理論」)920を、第1講義910に連結する講義として選択すれば、サーバ100は、2つの講義(第1講義910、第2講義920)を互いに連結することができる。第2講義920に連結された質問は、第2質問グループ921に含まれる。第1講義910と第2講義920とが連結されれば、対象質問901に係わる検索範囲は、第1質問グループ911及び第2質問グループ921を含むようにも拡張される。すなわち、サーバ100は、第1質問グループ911及び第2質問グループ921に含まれている質問のうちから、対象質問901と類似した質問を検索することができる。
【0066】
また、例えば、第1講義910の受講生と、第3講義(「UWB通信の基礎」)930の受講生とが、一定比率(例:50%)以上重なるのであるならば、サーバ100は、第1講義910と第3講義930とを連結することができる。第3講義930に連結された質問は、第3質問グループ931に含まれる。そのように、第1講義910に、第2講義920及び第3講義930が連結されれば、対象質問901に係わる検索範囲は、第1質問グループ911ないし第3質問グループ931をいずれも含むようにも拡張される。
【0067】
さらに図4に戻り、403段階において、サーバ100は、設定された検索範囲内において、入力された質問と類似した質問を、少なくとも1以上検索することができる。
【0068】
本開示の一実施形態によれば、検索の効率性及び正確度を高めるために、質問に折々登場する用語は、対象質問から事前に除外させる前処理(pre-processing)を行った後、検索を行うことができる。図5には、検索前に前処理を行う過程について説明するためのフローチャートが図示されており、図5に含まれている段階は、図4の403段階に含まれる細部段階でもある。
【0069】
図5を参照すれば、501段階において、サーバ100は、事前に設定された基準により、入力された質問に含まれているテキストのうちから、少なくとも一部を除外させることができる。例えば、ほとんどの質問において、共通して折々登場する用語があり得るが、サーバ100は、そのような用語をまず対象質問から除外させた後、キーワードを抽出することができる。また、例えば、該対象質問には、プログラミングのためのソースコードが、テキスト形態で含まれるものでもあるが、サーバ100は、該ソースコードに反復して折々登場する命令語や構文などを、まず対象質問から除外させた後、キーワードを抽出することもできる。前処理時、対象質問から除外させる用語や構文は、サーバ100のメモリ120に事前に保存されうる。
【0070】
502段階において、サーバ100は、少なくとも一部が除かれた残りテキストのうちから、少なくとも1つのキーワードを抽出することができる。501段階の前処理を介し、折々登場する用語や文言が除かれた状態でキーワードが抽出されるので、対象質問の特徴を十分に表現するキーワードが抽出されうる。
【0071】
503段階において、サーバ100は、抽出されたキーワードを基に、少なくとも1つの質問を検索することができる。
【0072】
本開示の一実施形態によれば、サーバ100は、2段階検索(一次検索及び二次検索)を介し、類似質問を検索することにより、検索正確度を高め、ユーザ1に、類似質問の優先順位(ランキング)まで提供することができる。図6には、2段階検索を行う過程について説明するためのフローチャートが図示されており、図6に含まれている段階は、図4の403段階に含まれる細部段階でもある。
【0073】
図6を参照すれば、601段階において、サーバ100は、入力された質問(対象質問)に含まれている少なくとも1つのキーワードに基づき、検索範囲内において、複数の質問を選択する一次検索を行うことができる。
【0074】
602段階において、サーバ100は、類似度推論を行うように学習された神経網モデルを利用し、一次検索結果として選択された複数の質問について、入力された質問との類似度を推論することにより、優先順位(ランキング)を付与する二次検索を行うことができる。
【0075】
さらに図4に戻り、404段階において、サーバ100は、検索された少なくとも1つの質問を、ユーザに推薦しうる。一実施形態によれば、サーバ100は、付与された優先順位が高い順に、事前に設定された個数の類似質問を推薦するものの、推薦される各類似質問には、付与された優先順位を表示するように制御することができる。例えば、サーバ100は、対象質問に係わる複数の類似質問、そして該類似質問それぞれのランキングに係わる情報を、ユーザ端末10に伝送し、ユーザ端末10は、該類似質問及び該ランキングを含むUI画面を表示することができる。ユーザ1は、該UI画面を介し、該類似質問及び該ランキングを確認し、いずれか1つの類似質問を選択することにより、当該類似質問について、以前に登録された返答を確認することもできる。該類似質問を推薦するUI画面の具体的な実施形態については、図10を参照し、詳細に説明する。
【0076】
図10は、本開示の一実施形態により、対象質問に係わる類似質問が推薦されるUI画面を図示した図面である。図10を参照すれば、サーバ100が、ユーザ1が登録した対象質問に係わる類似質問を検索し、ユーザ端末10に伝送すれば、ユーザ端末10には、第2UI画面1000が表示されうる。
【0077】
第2UI画面1000の左側には、対象質問1010が表示され、右側には、複数の類似質問1100,1200が表示されうる。
【0078】
第1類似質問ボックス1100には、第1類似質問である「最初の問題の答えが知りたいです」が表示され、第1類似質問のランキング(1位)が1110領域に表示されている。ユーザ1は、第1類似質問ボックス1100に含まれている評価ボタン1120を介し、第1類似質問推薦に対する満足度を評価することができる。ユーザ1は、第1類似質問が、対象質問1010と類似している程度が高いと判断するならば、評価ボタン1120における左側アイコン(笑う表情のアイコン)を選択することにより、推薦結果に対し、「満足」と評価することができる。ユーザ1が、推薦結果に対し、「満足」と評価すれば、サーバ100は、対象質問1010と第1類似質問とを「密接質問対」として登録して管理することができる。一実施形態によれば、サーバ100は、密接質問対に含まれている質問のうちいずれか一つが、特定対象質問に係わる類似質問として検索されれば、密接質問対に含まれている残り質問も、共に類似質問として推薦しうる。
【0079】
第1類似質問ボックス1100には、移動ボタン1130も含まれるが、ユーザ1が移動ボタン1130を選択すれば、第1類似質問について、登録された返答を確認することができるページに移動することになる。従って、ユーザ1は、手軽に、推薦された類似質問について、登録された返答を確認することができる。
【0080】
第2類似質問ボックス1200も、第1類似質問ボックス1100と同一フォーマットによっても表示される。第2類似質問ボックス1200には、第2類似質問である「課題の正解は、どこに出ていますか」が表示され、第2類似質問のランキング(2位)が1210領域に表示されている。ユーザ1は、第2類似質問ボックス1200に含まれている評価ボタン1220を介し、第2類似質問推薦に対する満足度を評価することができる。ユーザ1は、第2類似質問ボックス1200に含まれている移動ボタン1230を選択することにより、第2類似質問について、登録された返答を確認することができるページに移動することもできる。
【0081】
以上で説明された実施形態によれば、ユーザが、オンラインプラットホームに質問を登録すれば、登録された質問と類似した質問をユーザに推薦し、ユーザは、推薦された類似質問について、以前に登録された返答を介し、知りたいところを解消することができる。従って、ユーザ立場においては、質問に係わる返答を迅速に確認することができるという長所があり、管理者立場においては、類似した質問について、一つ一つ返答をつけなければならない手間取りを減らすことができるという効果を期待することができる。
【0082】
以上の実施形態で使用される「~部」という用語は、ソフトウェアまたはFPGA(field programmable gate array)またはASIC(application specific integrated circuit)のようなハードウェア構成要素を意味し、「~部」は、ある役割を行う。しかしながら、「~部」は、ソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。「~部」は、アドレッシングすることができる記録媒体にあるようにも構成されるが、あるいはそれ以上のプロセッサを再生させるようにも構成される。従って、一例として、「~部」は、ソフトウェア構成要素、客体指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素、並びにプロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラム特許コードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。
【0083】
構成要素及び「~部」において提供される機能は、さらに少数の構成要素、及び「~部」に結合されるか、あるいは追加される構成要素及び「~部」から分離されうる。
【0084】
それだけではなく、構成要素及び「~部」は、デバイスまたは保安マルチメディアカード内の1またはそれ以上のCPUを再生させるようにも具現される。
【0085】
図4ないし図7を介して説明された実施形態による類似質問を推薦する方法は、コンピュータによって実行可能な命令語及びデータを保存する、コンピュータで読み取り可能な媒体の形態にも具現される。このとき、該命令語及び該データは、プログラムコードの形態にも保存され、プロセッサによって実行されたとき、所定のプログラムモジュールを生成し、所定の動作を遂行することができる。また、コンピュータで読み取り可能な媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の可用媒体でもあり、揮発性及び不揮発性の媒体、分離型及び非分離型の媒体をいずれも含む。また、コンピュータで読み取り可能な媒体は、コンピュータ記録媒体でもあるが、コンピュータ記録媒体は、コンピュータで読み取り可能命令語、データ構造、プログラムモジュール、またはその他データのような情報保存のための任意の方法または技術によって具現された、揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型の媒体をいずれも含むものでもある。例えば、該コンピュータ記録媒体は、HDD(hard disk drive)及びSSD(solid state drive)のようなマグネチック記録媒体;CD(compact disc)、DVD及びブルーレイディスクのような光学的記録媒体;またはネットワークを介してアクセス可能なサーバに含まれるメモリでもある。
【0086】
また図4ないし図7を介して説明された実施形態による類似質問を推薦する方法は、コンピュータによって実行可能な命令語を含むコンピュータプログラム(または、コンピュータプログラム製品)によっても具現される。該コンピュータプログラムは、プロセッサによって処理されるプログラミング可能な機械命令語を含み、高レベルプログラミング言語(high-level programming language)、客体指向プログラミング言語(object-oriented programming language)、アセンブリ言語または機械言語などによって具現されうる。また、該コンピュータプログラムは、類型のコンピュータで読み取り可能記録媒体(例えば、メモリ、ハードディスク、磁気/光学媒体またはSSDなど)にも記録される。
【0087】
従って、図4ないし図7を介して説明された実施形態による類似質問を推薦する方法は、前述のようなコンピュータプログラムが、コンピューティング装置によって実行されることによっても具現される。該コンピューティング装置は、プロセッサと、メモリと、保存装置と、メモリ及び高速拡張ポートに接続している高速インターフェースと、低速バスと保存装置に接続している低速インターフェースとのうち少なくとも一部を含むものでもある。そのような成分それぞれは、多様なバスを利用して互いに接続されており、共通マザーボードに搭載されるか、あるいは他の適切な方式によって装着されうる。
【0088】
ここで、プロセッサは、コンピューティング装置内において、命令語を処理することができるが、そのような命令語としては、例えば、高速インターフェースに接続されたディスプレイのように、外部入力、出力装置上に、GUI(graphical user interface)を提供するためのグラフィック情報を表示するために、メモリや保存装置に保存された命令語を挙げることができる。他の実施形態として、多数のプロセッサ、及び(または)多数のバスが適切に多数のメモリ及びメモリ形態と共に利用されうる。また、該プロセッサは、独立した多数のアナログプロセッサ及び(または)デジタルプロセッサを含むチップがなすチップセットによっても具現される。
【0089】
また、メモリは、コンピューティング装置内において情報を保存する。一例として、該メモリは、揮発性メモリユニット、またはそれらの集合によって構成される。他の例として、該メモリは、不揮発性メモリユニット、またはそれらの集合によっても構成される。また、該メモリは、例えば、磁気ディスクまたh光ディスクのような他形態のコンピュータで読み取り可能な媒体でもある。
【0090】
そして、保存装置は、コンピューティング装置に大容量の保存空間を提供することができる。該保存装置は、コンピュータで読み取り可能な媒体であるか、あるいはそのような媒体を含む構成でもあり、例えば、SAN(storage area network)内の装置や他の構成も含むものでもあり、フロッピィディスク装置、ハードディスク装置、光ディスク装置、テープ装置、フラッシュメモリ、それと類似した他の半導体メモリ装置、あるいは装置アレイでもある。
【0091】
前述の実施形態は、例示のためのものであり、前述の実施形態が属する技術分野の当業者であるならば、前述の実施形態が有する技術的思想や必須特徴を変更せずとも、他の具体的な形態に容易に変形が可能であるということを理解することができるであろう。従って、前述の実施形態は、全ての面において例示的な物であり、限定的ではないと理解されなければならない。例えば、単一型と説明されている各構成要素は、分散されても実施され、同様に、分散されていると説明されている構成要素も、結合された形態にも実施される。
【0092】
本明細書を介して保護されようとする範囲は、前述の詳細な説明よりは、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味、範囲及びその均等概念から導き出される全ての変更、または変形された形態を含むと解釈されなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明の、類似質問を推薦する方法、及びそれを遂行するためのコンピューティング装置は、例えば、教育サービス関連の技術分野に効果的に適用可能である。
【符号の説明】
【0094】
1 ユーザ
31 対象質問
32 一次検索結果
33 二次検索結果
10 ユーザ端末
100 サーバ
110 入出力インターフェース
120 メモリ
130 プロセッサ
310 ベクトルエンベディング
320 ドキュメントストア
330 一次検索
340 二次検索
800 第1UI画面
1000 第2UI画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10