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特開2024-58610どのネットワークデバイスが取り付け位置に取り付けられているかを識別するための方法およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058610
(43)【公開日】2024-04-25
(54)【発明の名称】どのネットワークデバイスが取り付け位置に取り付けられているかを識別するための方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04R 27/00 20060101AFI20240418BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20240418BHJP
【FI】
H04R27/00 C
H04R27/00 A
H04R27/00 J
H04R3/00 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023172496
(22)【出願日】2023-10-04
(31)【優先権主張番号】22201260
(32)【優先日】2022-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】502208205
【氏名又は名称】アクシス アーベー
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ローゼル, マグヌス
(72)【発明者】
【氏名】シャルシャコーワ, ダリア
(72)【発明者】
【氏名】ヨンソン, フリーダ
(72)【発明者】
【氏名】オルドフェルト, ギリス
(72)【発明者】
【氏名】アルバヤティ, ムスタファ
(72)【発明者】
【氏名】ベルゲンドルフ, オリヴェル
【テーマコード(参考)】
5D220
【Fターム(参考)】
5D220AA12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ネットワークデバイスのセットのうちのどのネットワークデバイスが、管理サーバにおいて既知であるネットワークデバイスのセットの取り付け位置の第1の取り付け位置に取り付けられているかを識別するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】システムにおいて、ネットワークデバイスのセットの各ネットワークデバイスは、一意の識別子を有する。所定の音が、ポータブルデバイスのスピーカを使用して発せられる。第1の取り付け位置を特定する情報がさらに、ポータブルデバイスから管理サーバに送信される。ネットワークデバイスのセットの第1のネットワークデバイス内のマイクロフォンを使用して所定の音を検出すると、第1のネットワークデバイスの一意の識別子は、第1のネットワークデバイスから管理サーバに送信される。次いで、管理サーバにおいて、第1のネットワークデバイスの一意の識別子は、第1の取り付け位置にリンクされる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークデバイスのセットのうちのどのネットワークデバイスが、管理サーバにおいて既知である前記ネットワークデバイスのセットの取り付け位置の第1の取り付け位置に取り付けられているかを識別する方法であって、前記ネットワークデバイスのセットの各ネットワークデバイスは、一意の識別子を有し、
ポータブルデバイスのスピーカを使用して所定の音を発することであって、前記ポータブルデバイスは、前記第1の取り付け位置に取り付けられたネットワークデバイス内のマイクロフォンによる前記発せられた所定の音の検出が可能になるように、前記第1の取り付け位置からある距離内に位置する、所定の音を発することと、
前記第1の取り付け位置を特定する情報を前記ポータブルデバイスから前記管理サーバに送信することと、
第1のネットワークデバイス内のマイクロフォンを使用して前記所定の音を検出すると、前記第1のネットワークデバイスの前記一意の識別子を前記第1のネットワークデバイスから前記管理サーバに送信することと、
前記管理サーバにおいて、前記第1のネットワークデバイスの前記一意の識別子を前記第1の取り付け位置にリンクすることと
を含む、方法。
【請求項2】
前記所定の音を検出すると、前記第1のネットワークデバイスは、前記第1のネットワークデバイス内のスピーカを使用して所定の応答音を発する
ことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記所定の音は、第1の周波数および第2の周波数を含み、前記ポータブルデバイスは、前記所定の音が発せられたとき、前記ネットワークデバイスのセットのすべての他の取り付け位置よりも前記第1の取り付け位置に近い位置に位置し、
前記管理サーバにおいて、前記第1のネットワークデバイスにおける前記検出された所定の音の前記第1の周波数における振幅と前記第2の周波数における振幅との間の第1の比を取得することと、
第2のネットワークデバイス内のマイクロフォンを使用して前記所定の音を検出すると、前記第2のネットワークデバイスの前記一意の識別子を前記第2のネットワークデバイスから前記管理サーバに送信することと、
前記管理サーバにおいて、前記第2のネットワークデバイスにおける前記検出された所定の音の前記第1の周波数における前記振幅と前記第2の周波数における前記振幅との間の第2の比を取得することと、
前記管理サーバにおいて、前記第1の比および前記第2の比に基づいて、前記第1のネットワークデバイスおよび前記第2のネットワークデバイスのうちのどのネットワークデバイスが、前記ポータブルデバイスに最も近いのかを決定することと
をさらに含み
リンクする前記動作は、
前記ポータブルデバイスに最も近いと決定された前記ネットワークデバイスの前記一意の識別子を前記第1の取り付け位置にリンクすること
を含む、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のネットワークデバイスにおいて、前記第1のネットワークデバイスにおける前記検出された所定の音の前記第1の周波数における前記振幅と前記第2の周波数における前記振幅との間の前記第1の比を決定することと、
前記第1の比を前記第1のネットワークデバイスから前記管理サーバに送信することと、
前記第2のネットワークデバイスにおいて、前記第2のネットワークデバイスにおける前記検出された所定の音の前記第1の周波数における前記振幅と前記第2の周波数における前記振幅との間の前記第2の比を決定することと、
前記第2の比を前記第2のネットワークデバイスから前記管理サーバに送信することと
をさらに含み、
前記管理サーバにおいて、前記第1の比を取得する前記動作は、
前記第1の比を受信すること
を含み、
前記管理サーバにおいて、前記第2の比を取得する前記動作は、
前記第2の比を受信すること
を含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記検出された所定の音の表現を前記第1のネットワークデバイスから前記管理サーバに送信することと、
前記検出された所定の音の表現を前記第2のネットワークデバイスから前記管理サーバに送信することと
をさらに含み、
前記管理サーバにおいて、前記第1の比を取得する前記動作は、
前記管理サーバにおいて、前記第1のネットワークデバイスにおける前記検出された所定の音の前記第1の周波数における前記振幅と前記第2の周波数における前記振幅との間の前記第1の比を決定すること
を含み、
前記管理サーバにおいて、前記第2の比を取得する前記動作は、
前記管理サーバにおいて、前記第2のネットワークデバイスにおける前記検出された所定の音の前記第1の周波数における前記振幅と前記第2の周波数における前記振幅との間の前記第2の比を決定すること
を含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
ネットワークデバイスのセットのうちのどのネットワークデバイスが、前記ネットワークデバイスのセットの取り付け位置のそれぞれの取り付け位置に取り付けられているかを識別するためのシステムであって、
スピーカを備えるポータブルデバイスと、
前記ネットワークデバイスのセットの前記取り付け位置を記憶するメモリを備える管理サーバと、
前記取り付け位置に取り付けられた前記ネットワークデバイスのセットであって、各ネットワークデバイスは、マイクロフォンを備える前記ネットワークデバイスのセットと、
を備え、
前記ポータブルデバイスは、
前記ポータブルデバイスの前記スピーカを使用して所定の音を発するように構成された放音機能であって、前記ポータブルデバイスは、前記第1の取り付け位置に取り付けられたネットワークデバイス内のマイクロフォンによる前記発せられた所定の音の検出が可能になるように、前記第1の取り付け位置からある距離内に位置する放音機能、および
取り付け位置を特定する情報を前記管理サーバに送信するように構成された情報送信機能
を実行するように構成された回路をさらに備え、
前記ネットワークデバイスのセットの各ネットワークデバイスは、
前記マイクロフォンを使用して前記所定の音を検出すると、その一意の識別子を前記管理サーバに送信するように構成された識別子送信機能
を実行するように構成された回路をさらに備え、
前記管理サーバは、
前記一意の識別子を前記取り付け位置にリンクするように構成されたリンク機能
を実行するように構成された回路をさらに備える、
システム。
【請求項7】
前記ネットワークデバイスのセットの各ネットワークデバイスに備えられる前記回路は、
前記所定の音を検出すると、前記ネットワークデバイス内のスピーカを使用して所定の応答音を発するように構成された放音機能
を実行するようにさらに構成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記所定の音は、第1の周波数および第2の周波数を含み、前記ポータブルデバイスは、前記所定の音が発せられたとき、前記ネットワークデバイスのセットのすべての他の取り付け位置よりも前記取り付け位置に近い位置に位置し、前記管理サーバに備えられる前記回路は、
各ネットワークデバイスにおける前記検出された所定の音の前記第1の周波数における振幅と前記第2の周波数における振幅との間のそれぞれの比を取得するように構成された比取得機能、および
前記それぞれの決定された比に基づいて、前記ネットワークデバイスのうちのどのネットワークデバイスが前記ポータブルデバイスに最も近いのかを決定するように構成された近さ決定機能
を実行するようにさらに構成され、
前記リンク機能は、前記ポータブルデバイスに最も近いと決定された前記ネットワークデバイスの前記一意の識別子を前記取り付け位置にリンクするように構成される、
請求項6または7に記載のシステム。
【請求項9】
前記ネットワークデバイスのセットの各ネットワークデバイスに備えられる前記回路は、
前記所定の音を検出すると、そのネットワークデバイスにおける前記検出された所定の音の前記第1の周波数における前記振幅と前記第2の周波数における前記振幅との間の前記それぞれの比を決定するように構成された比決定機能、および
前記それぞれの決定された比を前記管理サーバに送信するように構成された比送信機能
を実行するようにさらに構成され、
前記比取得機能は、前記それぞれの比を受信するように構成される、
請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記ネットワークデバイスのセットの各ネットワークデバイスに備えられる前記回路は、
前記所定の音を検出すると、前記検出された所定の音の表現を前記管理サーバに送信するように構成された音送信機能
を実行するようにさらに構成され、
前記比取得機能は、各ネットワークデバイスにおける前記検出された所定の音の前記第1の周波数における前記振幅と前記第2の周波数における前記振幅との間の前記それぞれの比を決定するように構成される、
請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
請求項6~10のいずれか一項に記載のシステムによって実行されると、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法を実施するための命令を記憶している、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークデバイスのセットのうちのどのネットワークデバイスが、ネットワークデバイスのセットの取り付け位置の取り付け位置に取り付けられているかを識別することに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークデバイスのセットがそれぞれの取り付け位置に取り付けられているシステムでは、どのデバイスがどこに取り付けられているかを知ることが有利であり得る。そのようなネットワークデバイスは、例えばネットワークスピーカ、ネットワークドアステーション、またはネットワークカメラであってもよい。例えば、ネットワークスピーカのセットがデパートなどの建物に取り付けられる場合、典型的には、ターゲットの音メッセージを特定の位置におけるスピーカから発することができるように、どのスピーカがどこに取り付けられているかを知ることが望ましい。例えば、特定のメッセージは、デパートの特定の部門に取り付けられた1つまたは複数のスピーカから送信されることを意図することができる。典型的なシナリオでは、各ネットワークデバイスは、一意の識別子を有する、すなわち各ネットワークデバイスは、そのデバイスに一意の識別子を有する。一意の識別子は、例えばシリアル番号またはMACアドレスであってもよい。さらに、取り付け位置は事前に決定されており、管理サーバにおいて既知である。取り付け後、各ネットワークデバイスは、例えば取り付けられたネットワークデバイスが接続することができるネットワークを通して、管理サーバと通信することができる。次いで、管理サーバは、ネットワークデバイスから一意の識別子を受信することができ、したがって、どのネットワークデバイスがネットワークに接続されているかを知ることができるが、そのようなリンクが作成されない限り、どのネットワークデバイスがどの取り付け位置に位置しているかを知ることができない。先行技術では、これは、典型的には、どのネットワークデバイスがどの位置に取り付けられるべきかを特定することによって行われる。しかし、そのような手順はネットワークデバイスの取り付けをより面倒なものにし、これは、ネットワークデバイスが一意の識別子を除いて同一であっても、ネットワークデバイスを取り付ける人は、正しいネットワークデバイスが正しい位置に取り付けられていることを確認しなければならないためである。さらに、一部のネットワークデバイスが意図された取り付け位置に取り付けられないリスクが常に存在する。これは、ネットワークデバイスの数が多い場合に特に顕著になる。さらに、いくつかのシナリオでは、取り付ける人は、物理的にどのように取り付けられるべきか以外のネットワークデバイスに関する知識を有する人ではない場合がある。一意の識別子はまた、目視によってアクセスできない可能性があるが、ネットワークデバイスへの接続を必要とする場合がある。最後に、ネットワークデバイスが取り付けられており、ネットワークデバイスの少なくとも一部が意図された取り付け位置に取り付けられていないことに留意されたい場合、取り付け位置は、ネットワークデバイスの一意の識別子を検索することが困難であるようなものであり得る。
【0003】
したがって、この場面における改善が望ましい。
【発明の概要】
【0004】
上記を考慮して、本発明の概念の目的は、単独でまたは組み合わせて当技術分野における上記で識別された欠陥および欠点の1つまたは複数を軽減、緩和、または排除することである。
【0005】
第1の態様によれば、ネットワークデバイスのセットのうちのどのネットワークデバイスが、ネットワークデバイスのセットの取り付け位置の第1の取り付け位置に取り付けられているかを識別する方法が提供される。ネットワークデバイスのセットの各ネットワークデバイスは、一意の識別子を有し、第1の取り付け位置は、管理サーバにおいて既知である。所定の音が、ポータブルデバイスのスピーカを使用して発せられ、ポータブルデバイスは、第1の取り付け位置を特定する情報を管理サーバに送信する。第1のネットワークデバイス内のマイクロフォンを使用して所定の音を検出すると、第1のネットワークデバイスは、その一意の識別子を管理サーバに送信する。管理サーバにおいて、第1のネットワークデバイスの一意の識別子は、第1の取り付け位置にリンクされる。
【0006】
ネットワークデバイスは、ネットワーク内で情報を通信することができるようにネットワークに接続された任意のタイプのデバイスであってもよい。そのようなネットワークデバイスは、例えばスピーカ、監視カメラ、ドアステーションなどであってもよい。
【0007】
一意の識別子は、ネットワークデバイスに一意の任意の識別子とすることができる。
【0008】
「取り付け位置が管理システムにおいて既知である」とは、取り付け位置自体が管理システムにおいて、例えばマップ上の位置として既知であることを意味する。しかし、管理システムにおいて、どのネットワークデバイスがどの取り付け位置に取り付けられているかは知られていない。
【0009】
ポータブルデバイスは、所定の音がそのスピーカから発せられるときに特定の位置にある必要はない。しかし、所定の音が第1のネットワークデバイス内のマイクロフォンを使用して検出されるという事実から、発せられた所定の音が第1のネットワークデバイス内のマイクロフォンを使用して検出され得るようにポータブルデバイスが位置されるべきであることは暗黙的である。したがって、第1の取り付け位置に取り付けられたネットワークデバイス内のマイクロフォンによる発せられた所定の音の検出が可能になるように、ポータブルデバイスが第1の取り付け位置からある距離内に位置することは暗黙的である。
【0010】
第1の取り付け位置を識別する情報を管理サーバに送信し、所定の音を検出する第1のネットワークデバイスの一意の識別子を送信することによって、第1のネットワークデバイスが第1の取り付け位置に取り付けられていることを導出することができる。したがって、第1の取り付け位置にネットワークデバイスを取り付けた後のシステムにおいて、どのネットワークデバイスが第1の取り付け位置に取り付けられているかを導出することが可能になる。これは、ネットワークデバイスへの物理的または電子的接続を必要とせずにさらに可能である。ネットワークデバイスが、その一意の識別子のネットワークデバイス上の任意の視覚的指示のすべてまたは一部が見えなくなるように取り付けられる場合もさらに可能である。
【0011】
第1のネットワークデバイスは、所定の音を検出すると、第1のネットワークデバイス内のスピーカを使用して所定の応答音をさらに発してもよい。
【0012】
所定の応答音を発することによって、ポータブルデバイスのユーザは、所定の応答音が第1の取り付け位置に取り付けられたネットワークデバイスから発せられたことを認証することができる。
【0013】
所定の音が第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスの両方のマイクロフォンを使用して検出され得るようにネットワークデバイスのセットが取り付け位置に取り付けられるシナリオでは、ポータブルデバイスは、所定の音が発せられたとき、ネットワークデバイスのセットのすべての他の取り付け位置よりも第1の取り付け位置に近い位置に位置するべきである。
【0014】
したがって、実施形態では、所定の音は、第1の周波数および第2の周波数を含み、ポータブルデバイスは、所定の音が発せられたとき、ネットワークデバイスのセットのすべての他の取り付け位置よりも第1の取り付け位置に近い位置に位置している。次いで、第1のネットワークデバイスにおける検出された所定の音の第1の周波数における振幅と第2の周波数における振幅との間の第1の比を取得することができる。第2のネットワークデバイス内のマイクロフォンを使用して所定の音を検出すると、第2のネットワークデバイスの一意の識別子は、第2のネットワークデバイスから管理サーバに送信される。次いで、第2のネットワークデバイスにおける検出された所定の音の第1の周波数における振幅と第2の周波数における振幅との間の第2の比を取得することができる。次に、管理サーバにおいて、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスのうちのどのネットワークデバイスが、ポータブルデバイスに最も近いのかが決定される。決定することは、第1の比および第2の比に基づく。管理サーバにおいて、次いで、ポータブルデバイスに最も近いと決定されたネットワークデバイスの一意の識別子は、第1の取り付け位置にリンクされる。
【0015】
2つの周波数を発することによって、第1の比および第2の比にそれぞれ基づいて、ポータブルデバイスまでの相対距離を第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスについて決定することができる。これは、第1の周波数および第2の周波数のうちの高い方の振幅が、第1の周波数および第2の周波数のうちの低い方の振幅よりも距離にわたって減衰されるために可能である。したがって、ポータブルデバイスは所定の音が発せられたときに第1の取り付け位置に最も近くに位置するので、ポータブルデバイスに最も近いネットワークデバイスも第1の取り付け位置に最も近くなる。したがって、ポータブルデバイスが1つの位置に位置するときに発せられる所定の音を、異なる取り付け位置に取り付けられた2つ以上のネットワークデバイスによって検出することができるようにネットワークデバイスのセットが取り付け位置に取り付けられている場合であっても、第1の取り付け位置にネットワークデバイスを取り付けた後のシステムにおいて、どのネットワークデバイスが第1の取り付け位置に取り付けられているかを導出することが可能になる。
【0016】
第1の比および第2の比は、第1のネットワークデバイスで決定されてもよい。次いで、第1の比および第2の比は、それぞれ第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスから管理サーバに送信される。次に、管理サーバで第1の比および第2の比を取得することは、それぞれ第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスから管理サーバへの第1の比および第2の比を受信することを含む。
【0017】
あるいは、第1の比および第2の比は、管理サーバで決定されてもよい。これは、検出された所定の音の表現を第1のネットワークデバイスから管理サーバに送信し、検出された所定の音の表現を第2のネットワークデバイスから管理サーバに送信することをさらに必要とする。次いで、管理サーバで第1の比および第2の比を取得することは、第1の比および第2の比を決定することを含む。
【0018】
第2の態様によれば、ネットワークデバイスのセットのうちのどのネットワークデバイスが、ネットワークデバイスのセットの取り付け位置のそれぞれの取り付け位置に取り付けられているかを識別するためのシステムが提供される。システムは、スピーカを備えるポータブルデバイスと、ネットワークデバイスのセットの取り付け位置を記憶するメモリを備える管理サーバと、取り付け位置に取り付けられ、各々がマイクロフォンを備えるネットワークデバイスのセットとを備える。ポータブルデバイスは、ポータブルデバイスのスピーカを使用して所定の音を発するように構成された放音機能、およびネットワークデバイスのセットの複数の取り付け位置のうちの1つの取り付け位置を特定する情報を管理サーバに送信するように構成された送信機能を実行するように構成された回路をさらに備える。ネットワークデバイスのセットの各ネットワークデバイスは、マイクロフォンを使用して所定の音を検出すると、その一意の識別子を管理サーバに送信するように構成された識別子送信機能を実行するように構成された回路をさらに備える。管理サーバは、一意の識別子を取り付け位置にリンクするように構成されたリンク機能を実行するように構成された回路をさらに備える。
【0019】
第1の態様による方法の上述の任意選択の追加の特徴は、適用可能な場合、第3の態様によるシステムにも適用される。過度の繰り返しを回避するために、上記が参照される。
【0020】
第3の態様によれば、第2の態様によるシステムによって実行されると、第1の態様による方法を実施するための命令を記憶している、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0021】
本発明のさらなる適用範囲は、以下に与えられる詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本発明の範囲内の様々な変更および修正がこの詳細な説明から当業者に明らかになるので、詳細な説明および具体的な例は、本発明の好ましい実施形態を示しているが、単なる例示として与えられていることを理解されたい。
【0022】
したがって、本発明は、記載されたデバイスの特定の構成部品または記載された方法の動作に限定されず、そのようなデバイスおよび方法は変化し得ることを理解されたい。本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、限定することを意図するものではないことも理解されたい。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、冠詞「a」、「an」、「the」、および「said」は、文脈が明らかにそうでないことを指示しない限り、1つまたは複数の要素があることを意味することを意図していることに留意されたい。したがって、例えば、「ユニット(a unit)」または「ユニット(the unit)」への言及は、いくつかのデバイスなどを含み得る。さらに、「備える」、「含む」、「含有する」という語、および同様の言い回しは、他の要素またはステップを排除するものではない。
次に、本発明の上記および他の態様は、添付の図を参照してより詳細に説明される。図は限定的であると見なされるべきではなく、説明および理解のために使用される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】ネットワークデバイスのセットのうちのどのネットワークデバイスが、ネットワークデバイスのセットの取り付け位置のそれぞれの取り付け位置に取り付けられているかを識別するためのシステムを示す図である。
図2図1のシステムのポータブルデバイスを示す図である。
図3図1のシステムのネットワークデバイスを示す図である。
図4図1のシステムの管理サーバを示す図である。
図5】ネットワークデバイスのセットのうちのどのネットワークデバイスが、ネットワークデバイスのセットの取り付け位置のそれぞれの取り付け位置に取り付けられているかを識別する方法の実施形態に関するフローチャートである。
図6a】ネットワークデバイスのセットのうちのどのネットワークデバイスが、ネットワークデバイスのセットの取り付け位置のそれぞれの取り付け位置に取り付けられているかを識別する方法のさらなる実施形態に関するフローチャートである。
図6b】ネットワークデバイスのセットのうちのどのネットワークデバイスが、ネットワークデバイスのセットの取り付け位置のそれぞれの取り付け位置に取り付けられているかを識別する方法のさらなる実施形態に関するフローチャートである。
図6c】ネットワークデバイスのセットのうちのどのネットワークデバイスが、ネットワークデバイスのセットの取り付け位置のそれぞれの取り付け位置に取り付けられているかを識別する方法のさらなる実施形態に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
次に、本発明の現時点で好ましい実施形態が示されている添付の図面を参照して、本発明を以下に説明する。しかし、本発明は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。
【0025】
本発明は、それぞれの一意の識別子を有するネットワークデバイスのセットのうちのどれが、管理サーバにおいて既知である取り付け位置の第1の取り付け位置に取り付けられるかを決定するべき任意のシナリオに適用可能である。
【0026】
例えば、本発明は、ネットワークデバイスのセットが、取り付け位置のそれぞれの取り付け位置に取り付けられるべきシナリオに適用可能であり、各ネットワークデバイスは、一意の識別子を有し、すなわち各ネットワークデバイスは、そのデバイスに一意の識別子を有する。ネットワークデバイスは、例えば、ネットワークスピーカもしくはネットワークカメラ、または一意の識別子を有する任意の他のネットワークデバイスであってもよい。一意の識別子は、例えばシリアル番号またはMACアドレスであってもよい。取り付け位置は事前に決定されており、管理サーバにおいて、例えばネットワークデバイスが取り付けられるべきエリアまたは施設のマップ上で既知である。取り付け後、各ネットワークデバイスは、例えば取り付けられたネットワークデバイスが接続することができ、管理サーバも接続されるネットワークを通して、管理サーバと通信することができる。次いで、管理サーバは、ネットワークデバイスから一意の識別子を受信することができ、したがってどのネットワークデバイスがネットワークに接続されているかを知ることができる。しかし、管理サーバは、このようなリンクがなければ、どのネットワークデバイスがどの取り付け位置に位置しているかを知らない。
【0027】
別の例では、本発明はまた、ネットワークデバイスのセットが、管理サーバに知られているマップに従って取り付け位置に取り付けられている場合にも適用可能であり、各ネットワークデバイスの一意の識別子は、取り付け位置のそれぞれの取り付け位置に事前にリンクされているが、少なくともいくつかのネットワークデバイスが、マップ上の指示に対して誤った取り付け位置に取り付けられていることが取り付け後に識別されている。したがって、このシナリオでは、ネットワークデバイスを取り付ける人は、ネットワークデバイスのセットの各ネットワークデバイスの一意の識別子を識別し、管理サーバに知られているマップ上のリンクに従ってそれぞれの取り付け位置にそれらを取り付けるべきであるが、少なくともいくつかの場合には、正しい取り付け位置に正しいネットワークデバイスを取り付けることができなかった。
【0028】
ここで、ネットワークデバイス140のセットのうちのどのネットワークデバイス140が、ネットワークデバイス140のセットの取り付け位置A~Eのそれぞれの取り付け位置に取り付けられているかを識別するためのシステム100を、図1図4に関連して説明する。図1に示すように、システム100は、ポータブルデバイス110と、ネットワークデバイス140のセットと、管理サーバ170とを備える。
【0029】
図2は、図1のシステム100のポータブルデバイス110を示す。ポータブルデバイス110は、例えば携帯電話、タブレット、またはラップトップであってもよい。
【0030】
ポータブルデバイス110は、スピーカ115と、回路120とを備える。回路120は、ポータブルデバイス110の機能を実行するように構成される。回路120は、例えば中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、テンソル処理装置(TPU)、マイクロコントローラ、またはマイクロプロセッサなどのプロセッサ122を含むことができる。プロセッサ122は、プログラムコードを実行するように構成される。プログラムコードは、例えばポータブルデバイス110の機能を実行するように構成されてもよい。
【0031】
ポータブルデバイス110は、メモリ130をさらに備えることができる。メモリ130は、バッファー、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、または別の適切なデバイスの1つまたは複数とすることができる。典型的な配置では、メモリ130は、長期データ記憶用の不揮発性メモリと、回路120用のデバイスメモリとして機能する揮発性メモリとを含むことが可能である。メモリ130は、データバスを介して回路120とデータを交換することができる。メモリ130と回路120との間には、付随する制御線およびアドレスバスも存在してもよい。
【0032】
ポータブルデバイス110の機能は、ポータブルデバイス110の非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ130)に記憶され、(例えば、プロセッサ132を使用して)回路120によって実行される実行可能論理ルーチン(例えば、コード行、ソフトウェアプログラムなど)の形態で具現化することができる。さらに、ポータブルデバイス110の機能は、スタンドアロンのソフトウェアアプリケーションであってもよく、またはポータブルデバイス110に関連する追加のタスクを実行するソフトウェアアプリケーションの一部を形成してもよい。記載された機能は、処理ユニット、例えば回路120のプロセッサ132が実行するように構成される方法と考えることができる。また、記載された機能はソフトウェアで実装されてもよいが、そのような機能性は、専用のハードウェアもしくはファームウェア、またはハードウェア、ファームウェア、および/もしくはソフトウェアの何らかの組み合わせを介して実行されてもよい。
【0033】
スピーカ115は、所定の音を発するように構成される。実施形態では、スピーカは、2つの周波数を含む音を発するように構成される。2つの周波数は、並列にまたは順次に発せさせることができる。スピーカ115が異なる実施形態において発するように構成される発せられた所定の音のさらなる説明は、図5および図6a~図6cに関連して以下の説明で提供される。
【0034】
回路120は、スピーカ115を使用して所定の音を発するように構成された放音機能132を実行するように構成される。回路120は、取り付け位置を特定する情報を管理サーバ170に送信するように構成された情報送信機能134を実行するようにさらに構成される。具体的には、どのネットワークデバイス140が取り付けられているかを決定するための取り付け位置が示される。
【0035】
異なる実施形態におけるポータブルデバイス110の機能によって実施される動作のさらなる説明は、図5および図6a~図6cに関連して以下の説明で提供される。
【0036】
図3は、図1のシステム100のネットワークデバイス140を示す。ネットワークデバイス140は、一意の識別子を有する。ネットワークデバイス140は、例えばネットワークスピーカ、ネットワークカメラ、またはネットワークドアステーションであってもよい。
【0037】
ネットワークデバイス140は、マイクロフォン145と、回路150とを備える。回路150は、ネットワークデバイス140の機能を実行するように構成される。回路150は、例えば中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、テンソル処理装置(TPU)、マイクロコントローラ、またはマイクロプロセッサなどのプロセッサ152を含むことができる。プロセッサ152は、プログラムコードを実行するように構成される。プログラムコードは、例えばネットワークデバイス140の機能を実行するように構成されてもよい。
【0038】
ネットワークデバイス140は、メモリ160をさらに備えることができる。メモリ160は、バッファー、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、または別の適切なデバイスの1つまたは複数とすることができる。典型的な配置では、メモリ160は、長期データ記憶用の不揮発性メモリと、回路150用のデバイスメモリとして機能する揮発性メモリとを含むことが可能である。メモリ160は、データバスを介して回路150とデータを交換することができる。メモリ160と回路150との間には、付随する制御線およびアドレスバスも存在してもよい。
【0039】
ネットワークデバイス140の機能は、ネットワークデバイス140の非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ160)に記憶され、(例えば、プロセッサ152を使用して)回路150によって実行される実行可能論理ルーチン(例えば、コード行、ソフトウェアプログラムなど)の形態で具現化することができる。さらに、ネットワークデバイス140の機能は、スタンドアロンのソフトウェアアプリケーションであってもよく、またはネットワークデバイス140に関連する追加のタスクを実行するソフトウェアアプリケーションの一部を形成してもよい。記載された機能は、処理ユニット、例えば回路150のプロセッサ152が実行するように構成される方法と考えることができる。また、記載された機能はソフトウェアで実装されてもよいが、そのような機能性は、専用のハードウェアもしくはファームウェア、またはハードウェア、ファームウェア、および/もしくはソフトウェアの何らかの組み合わせを介して実行されてもよい。
【0040】
マイクロフォン145は、所定の音を検出するように構成される。
【0041】
回路150は、ポータブルデバイス162のスピーカ115によって発せられた所定の音を検出すると、ネットワークデバイス140の一意の識別子を管理サーバ170に送信するように構成された識別子送信機能を実行するように構成される。
【0042】
ポータブルデバイス110のスピーカ115が第1の周波数および第2の周波数を含む所定の音を発するように構成される実施形態では、回路150は、マイクロフォン145を使用して所定の音を検出すると、マイクロフォン155によって検出された所定の音の第1の周波数における振幅と第2の周波数における振幅との間の比を決定するように構成された比決定機能164を実行するようにさらに構成されてもよい。次いで、回路は、比を管理サーバ170に送信するように構成された比送信機能166を実行するようにさらに構成される。
【0043】
あるいは、ポータブルデバイス110のスピーカ115が第1の周波数および第2の周波数を含む所定の音を発するように構成される実施形態では、回路150は、マイクロフォン145を使用して所定の音を検出すると、検出された所定の音の表現を管理サーバ170に送信するように構成された音送信機能168を実行するようにさらに構成されてもよい。
【0044】
加えて、回路150は、ポータブルデバイス110のスピーカ115によって発せられた所定の音を検出すると、スピーカ148を使用して所定の応答音を発するように構成された放音機能169を実行するようにさらに構成されてもよい。
【0045】
異なる実施形態におけるネットワークデバイス140の機能によって実施される動作のさらなる説明は、図5および図6a~図6cに関連して以下の説明で提供される。
【0046】
図4は、図1のシステム100の管理サーバ170を示す。管理サーバ170は、例えばネットワークデバイスが接続されているか、または接続されることになるネットワークに接続された別々のコンピュータまたはコンピュータシステムとして、ポータブルデバイス140とは別々のデバイスに実装されてもよい。あるいは、管理サーバは、ポータブルデバイス140に実装されてもよい。
【0047】
管理サーバ170がポータブルデバイス14とは別々のデバイスとして実装される場合、管理サーバ170は、記憶部175と、回路180とを備える。回路180は、管理サーバ170の機能を実行するように構成される。回路180は、例えば中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、テンソル処理装置(TPU)、マイクロコントローラ、またはマイクロプロセッサなどのプロセッサ182を含むことができる。プロセッサ182は、プログラムコードを実行するように構成される。プログラムコードは、例えば管理サーバ170の機能を実行するように構成されてもよい。
【0048】
管理サーバ170は、メモリ190をさらに備えることができる。メモリ190は、バッファー、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、または別の適切なデバイスの1つまたは複数とすることができる。典型的な配置では、メモリ190は、長期データ記憶用の不揮発性メモリと、回路180用のデバイスメモリとして機能する揮発性メモリとを含むことが可能である。メモリ190は、データバスを介して回路180とデータを交換することができる。メモリ190と回路180との間には、付随する制御線およびアドレスバスも存在してもよい。
【0049】
管理サーバ170の機能は、管理サーバ170の非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ190)に記憶され、(例えば、プロセッサ182を使用して)回路180によって実行される実行可能論理ルーチン(例えば、コード行、ソフトウェアプログラムなど)の形態で具現化することができる。さらに、管理サーバ170の機能は、スタンドアロンのソフトウェアアプリケーションであってもよく、または管理サーバ170に関連する追加のタスクを実行するソフトウェアアプリケーションの一部を形成してもよい。記載された機能は、処理ユニット、例えば回路180のプロセッサ182が実行するように構成される方法と考えることができる。また、記載された機能はソフトウェアで実装されてもよいが、そのような機能性は、専用のハードウェアもしくはファームウェア、またはハードウェア、ファームウェア、および/もしくはソフトウェアの何らかの組み合わせを介して実行されてもよい。
【0050】
記憶部175は、取り付け位置、およびネットワークデバイスの一意の識別子とそれぞれの取り付け位置との間のリンクを記憶するように構成される。記憶部175は、マップ、およびマップ上の取り付け位置の指示を記憶するようにさらに構成することができる。
【0051】
回路180は、ネットワークデバイス140から受信した一意の識別子を取り付け位置にリンクするように構成されたリンク機能192を実行するように構成される。
【0052】
実施形態では、ポータブルデバイス110のスピーカ115は、第1の周波数および第2の周波数を含む所定の音を発するように構成され、ポータブルデバイスは、所定の音が発せられたとき、ネットワークデバイスのセットのすべての他の取り付け位置よりも1つの取り付け位置に近い位置に載置される。例えば、どのネットワークデバイス140が図1の第1の取り付け位置Aに取り付けられているかを決定する場合、ポータブルデバイスは、すべての他の取り付け位置B~Eよりも第1の取り付け位置Aに近い位置A’に載置される。そのような実施形態では、回路180は、各ネットワークデバイスにおける検出された所定の音の第1の周波数における振幅と第2の周波数における振幅との間のそれぞれの比を取得するように構成された比取得機能194を実行するようにさらに構成されてもよい。次いで、回路180は、決定されたそれぞれの比に基づいて、ネットワークデバイスのうちのどのネットワークデバイスが、ポータブルデバイスに最も近いのかを決定するように構成された近さ決定機能196を実行するようにさらに構成される。それぞれの比が2つ以上のネットワークデバイス140から受信される場合、比取得機能194は、それぞれの比を受信するように構成され得る。あるいは、検出された音の表現が2つ以上のネットワークデバイス140から受信される場合、比取得機能194は、2つ以上のネットワークデバイス140についてのそれぞれの比を決定するように構成されてもよい。次いで、リンク機能192は、ポータブルデバイス170に最も近いと決定されたネットワークデバイスの一意の識別子を第1の取り付け位置Aにリンクするように構成される。
【0053】
管理サーバ170がポータブルデバイス140に実装される場合、ポータブルデバイス140は、記憶部175をさらに備える。さらに、ポータブルデバイス140の回路150は、管理サーバ170の機能、すなわちリンク機能192、ならびに任意選択で比取得機能194、および近さ決定機能196を実行するようにさらに構成される。
【0054】
ここで、ネットワークデバイスのセットのうちのどのネットワークデバイスが第1の取り付け位置に取り付けられているかを識別する方法の実施形態を、図5および図6a~図6cに関連して説明する。
【0055】
図5では、ネットワークデバイスのセットのうちのどのネットワークデバイスが第1の取り付け位置に取り付けられているかを識別するための方法500の実施形態に関するフローチャートが示されている。方法500は、例えば図1図4に関連して説明したようにシステム100で実施することができる。ネットワークデバイスのセットの各ネットワークデバイスは、一意の識別子を有し、例えば図3に関連して説明したネットワークデバイス140であってもよく、図2に関連して説明したポータブルデバイスなどのポータブルデバイスを使用して実施される。ネットワークデバイスのセットの取り付け位置は、図4に関連して説明したような管理サーバ170などの管理サーバにおいて既知である。図4に関連して説明したように、管理サーバは、ポータブルデバイスとは別々のデバイスに実装されてもよく、または管理サーバは、ポータブルデバイスに実装されてもよい。したがって、管理デバイスを参照する以下では、これらの選択肢の両方が包含される。
【0056】
方法500は、ネットワークデバイスのセットのうちのどのネットワークデバイスが第1の取り付け位置に取り付けられているかを決定するために、ネットワークデバイスのセットの取り付け位置の第1の取り付け位置に関連して実施される。次いで、方法500は、ネットワークデバイスのセットの残っているネットワークデバイスの残りの取り付け位置の一部またはすべてについて繰り返されてもよい。
【0057】
まず、所定の音がポータブルデバイスのスピーカを使用して発せられるS510。所定の音は、ポータブルデバイスが、第1の取り付け位置に取り付けられたネットワークデバイスのマイクロフォンが所定の音を検出することができるように位置している間に発せられるS510。ポータブルデバイスはさらに、第1の取り付け位置を特定する情報を管理サーバに送信するS520。情報は、例えばポータブルデバイスのユーザがポータブルデバイス内のマップ上の第1の取り付け位置を選択すると送信され得る。第1のネットワークデバイス内のマイクロフォンを使用して所定の音を検出すると、第1のネットワークデバイスは、その一意の識別子を管理サーバに送信するS530。次いで、管理サーバにおいて、第1のネットワークデバイスの一意の識別子は、第1の取り付け位置にリンクされるS580。
【0058】
方法500は、第1のネットワークデバイスが、所定の音を検出すると所定の応答音を発することS590をさらに含んでもよい。このようにして、オペレータは、第1のネットワークデバイスが発せられた所定の音を検出したことを認証し、第1のネットワークデバイスから発せられた応答音が方法500が実施されている第1の取り付け位置から来ることを認証することが可能である。
【0059】
方法500は、第1のネットワークデバイスのみが発せられた所定の音を検出し、ネットワークデバイスのセットの他のネットワークデバイスが検出しないシナリオに適用可能である。これは、例えば発せられた所定の音を検出するために一度に1つのネットワークデバイスのみがポータブルデバイスからある距離内にあるように、ネットワークデバイスがまばらに分配されているシナリオであり得る。
【0060】
複数のネットワークデバイスが発せられた所定の音を検出することができるシナリオでは、方法は、第1のネットワークデバイスの一意の識別子を第1の取り付け位置にリンクするS580前に、管理サーバにおいて、第1のネットワークデバイスの一意の識別子のみが受信されていることを検証することS570をさらに含んでもよい。管理サーバがさらなるネットワークデバイスによって一意の識別子を受信した場合、管理サーバは、方法500の再反復が第1の取り付け位置に関連して実施される前に、第1の取り付け位置に近いポータブルデバイスの移動および/または所定の音の振幅の低減を促してもよい。追加的または代替的に、ポータブルデバイスのユーザは、所定の応答音が複数のネットワークデバイスから発せられるときを検出することができる。次いで、ポータブルデバイスは、方法500の再反復が第1の取り付け位置に関連して実施される前に、第1の取り付け位置の近くに移動されてもよく、および/または所定の音の振幅が低減されてもよい。追加的または代替的に、ポータブルデバイスは、所定の音が発せられているS520間、発せられた音が、方法500が実施されている第1の取り付け位置以外の取り付け位置に取り付けられたネットワークデバイスのマイクロフォンによって検出され得ないような位置に載置されてもよい。
【0061】
第1のネットワークデバイスの一意の識別子を第1の取り付け位置にリンクすることS580に加えて、第1のネットワークデバイスには、取り付けられている位置を示す名前などの名前が提供されてもよい。例えば、第1のネットワークデバイスが建物に取り付けられている場合、ネットワークデバイスには、第1のネットワークデバイスが取り付けられている建物の部分を示す名前が与えられてもよい。
【0062】
ここで図6a~図6cを参照すると、ネットワークデバイスのセットのうちのどのネットワークデバイスが第1の取り付け位置に取り付けられているかを識別するための方法500のさらなる実施形態に関するフローチャートが示されている。
【0063】
方法600は、例えば図1図4に関連して説明したようにシステム100で実施することができる。ネットワークデバイスのセットの各ネットワークデバイスは、一意の識別子を有し、例えば図3に関連して説明したネットワークデバイス140であってもよく、図2に関連して説明したポータブルデバイスなどのポータブルデバイスを使用して実施される。ネットワークデバイスのセットの取り付け位置は、図4に関連して説明したような管理サーバ170などの管理サーバにおいて既知である。図4に関連して説明したように、管理サーバは、ポータブルデバイスとは別々のデバイスに実装されてもよく、または管理サーバは、ポータブルデバイスに実装されてもよい。したがって、管理デバイスを参照する以下では、これらの選択肢の両方が包含される。
【0064】
方法600は、複数のネットワークデバイスが典型的には、ポータブルデバイスから発せられた所定の音を検出するように、ネットワークデバイスのセットが取り付け位置に取り付けられるシナリオに適用可能である。この目的のために、方法600が第1の取り付け位置に関連して実施されるとき、ポータブルデバイスは、ネットワークデバイスのセットのすべての他の取り付け位置よりも第1の取り付け位置に近い位置に位置しているS605。そして、所定の音が発せられるS610。所定の音は、2つの異なる周波数、すなわち第1の周波数および第2の周波数を含む。2つの異なる周波数が発せられる理由は、同じ距離にわたって、より高い周波数の音の振幅がより低い周波数の音の振幅よりも減衰されるからである。第1の周波数および第2の周波数は、同時に、順番に、または両方の組み合わせで発せられてもよい。さらに、所定の音の第1の周波数および第2の周波数の部分は、例えば正弦波音など、任意のタイプであってもよい。
【0065】
ポータブルデバイスはさらに、方法600が実施されている第1の取り付け位置を示す情報を送信するS620。
【0066】
次いで、発せられた所定の音は、第1のネットワークデバイス内のマイクロフォンを使用して検出される。これは、発せられた所定の音が第1のネットワークデバイスのマイクロフォンによって検出され得るように、第1のネットワークデバイスがポータブルデバイスからある距離内にある取り付け位置に取り付けられることを意味する。発せられた所定の音を検出すると、第1のネットワークデバイスは、その一意の識別子を管理サーバに送信するS630。
【0067】
同様に、発せられた所定の音は、第2のネットワークデバイス内のマイクロフォンを使用して検出される。これは、発せられた所定の音が第2のネットワークデバイスのマイクロフォンによって検出され得るように、第2のネットワークデバイスもポータブルデバイスからある距離内にある取り付け位置に取り付けられることを意味する。発せられた所定の音を検出すると、第1のネットワークデバイスは、その一意の識別子を管理サーバに送信するS635。
【0068】
この段階では、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスのどちらが、方法600が実施される第1の取り付け位置に取り付けられているかを決定することはできない。しかし、ネットワークデバイスのセットのさらなるネットワークデバイスのいずれのマイクロフォンも発せられた所定の音を検出しない場合、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスのうちの一方は、方法600が実施される第1の取り付け位置に取り付けられる。
【0069】
第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスのどちらが、方法600が実施される第1の取り付け位置に取り付けられているかを決定するために、第1のネットワークデバイスにおける検出された所定の音の第1の周波数の振幅と第1のネットワークデバイスにおける検出された所定の音の第2の周波数の振幅との間の第1の比が、管理サーバで取得されるS660。同様に、第2のネットワークデバイスにおける検出された所定の音の第1の周波数の振幅と第2のネットワークデバイスにおける検出された所定の音の第2の周波数の振幅との間の第2の比が、管理サーバで取得されるS662。これらの比を比較することによって、所定の音が発せられたときに第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスのどちらが、ポータブルデバイスが位置していた位置に近いかを決定することができる。具体的には、第1の周波数がより高い周波数であり、第2の周波数がより低い周波数である場合、所定の音が発せられたときにポータブルデバイスが位置していた位置に最も近いネットワークデバイスは、最も高い比を有する。第1の周波数がより低い周波数であり、第2の周波数がより高い周波数である場合、所定の音が発せられたときにポータブルデバイスが位置していた位置に最も近いネットワークデバイスは、最も低い比を有する。
【0070】
第1の比および第2の比を取得した後、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスのうちのどのネットワークデバイスがポータブルデバイスに最も近いか、またはむしろ所定の音が発せられたときのポータブルデバイスの位置に最も近いかが管理サーバで決定されるS664。最後に、ポータブルデバイスは、所定の音が発せられたとき、ネットワークデバイスのセットのすべての他の取り付け位置よりも第1の取り付け位置に近い位置に位置していたため、ポータブルデバイスに最も近いと決定されたネットワークデバイスは、第1の取り付け位置に最も近いネットワークデバイスでもある。したがって、ポータブルデバイスに最も近いと決定された第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスのネットワークデバイスの一意の識別子は、管理サーバで第1の取り付け位置にリンクされるS680。
【0071】
次いで、第1の取り付け位置に最も近く、その一意の識別子が第1の取り付け位置にリンクされているネットワークデバイスは、例えば管理サーバによって、所定の応答音を発するように促され得る。このようにして、オペレータは、所定の応答音が、方法600が実施されている第1の取り付け位置から来ることを認証することができる。
【0072】
第1の比および第2の比は、それぞれ第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスで決定されてもよいし、管理サーバで決定されてもよい。以下の説明では、2つの代替形態に関する実施形態がそれぞれ図6bおよび図6cに関連して説明される。
【0073】
図6bを参照すると、図6bは、第1の比および第2の比がそれぞれ第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスで決定される場合、発せられた所定の音が第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスで検出された後に実施されるステップを開示している。
【0074】
第1のネットワークデバイスにおける検出された所定の音の第1の周波数の振幅と第1のネットワークデバイスにおける検出された所定の音の第2の周波数の振幅との間の第1の比が、第1のネットワークデバイスで決定されるS640。次いで、第1の比は、第1のネットワークデバイスから管理サーバに送信されるS642。
【0075】
同様に、第2のネットワークデバイスにおける検出された所定の音の第1の周波数の振幅と第2のネットワークデバイスにおける検出された所定の音の第2の周波数の振幅との間の第2の比が、第2のネットワークデバイスで決定されるS644。次いで、第1の比は、第1のネットワークデバイスから管理サーバに送信されるS646。
【0076】
次に、管理サーバで第1の比を取得することS660は、管理サーバで第1の比を受信することS660を含む。
【0077】
同様に、管理サーバで第2の比を取得することS662は、管理サーバで第2の比を受信することS662を含む。
【0078】
図6cを参照すると、図6cは、第1の比および第2の比が管理サーバで決定される場合、発せられた所定の音が第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスで検出された後に実施されるステップを開示している。
【0079】
第1のネットワークデバイスにおける検出された所定の音の表現は、第1のネットワークデバイスから管理サーバに送信されるS650。
【0080】
次に、管理サーバで第1の比を取得することS660は、第1のネットワークデバイスにおける検出された所定の音の第1の周波数の振幅と管理サーバにおける検出された所定の音の第2の周波数の振幅との間の第1の比を決定することS660を含む。
【0081】
同様に、第2のネットワークデバイスにおける検出された所定の音の表現は、第2のネットワークデバイスから管理サーバに送信されるS652。
【0082】
次に、管理サーバで第2の比を取得することS662は、第1のネットワークデバイスにおける検出された所定の音の第1の周波数の振幅と管理サーバにおける検出された所定の音の第2の周波数の振幅との間の第2の比を決定することS662を含む。
【0083】
それぞれ図5および図6a~図6cに関連して上述した方法のステップは、異なる変形形態において、システム100の異なる部分で様々な自動化度と共に実施されてもよい。そのような変形形態の例を、以下で説明する。
【0084】
例えば、ネットワークデバイスが所定の音を検出すると、ネットワークデバイスは、その一意の識別子をサーバに自動的に送信することができる。あるいは、ネットワークデバイスは、所定の音を検出したことをサーバに通知することができ、サーバは、この情報をネットワークデバイスの既に登録された一意の識別子にリンクすることができ、またはサーバは、ネットワークデバイスが所定の音を検出したことをシグナリングした後、一意の識別子を要求することができる。
【0085】
他の変形形態では、ポータブルデバイスがネットワークデバイスへのネットワーク接続を有する場合、ネットワークデバイスは、サーバに直接送信するのではなく、その一意の識別子をポータブルデバイスに送信してもよい。2つ以上のネットワークデバイスが所定の音を検出した場合、それらはそれぞれの一意の識別子をポータブルデバイスに送信することができる。ポータブルデバイスはまた、検出された音の表現を受信することができ、その結果、ポータブルデバイスは、どのネットワークデバイスが最も近いかを決定するプロセスを実施することができる。どのネットワークデバイスが最も近いかが決定されると、ポータブルデバイスは、そのネットワークデバイスの一意の識別子を第1の取り付け位置にリンクするようにサーバに命令することができる。
【0086】
1つのネットワークデバイスのみが所定の音を検出してサーバに通知する場合、サーバは、そのネットワークデバイスの一意の識別子を第1の取り付け位置に自動的にリンクすることができる。あるいは、サーバは、識別されたネットワークデバイスが第1の取り付け位置にリンクされるべきであることを確認するように設置業者またはユーザに促してもよい。2つ以上のネットワークデバイスが所定の音を検出した場合、これらのうちのどれが所定の音を発しているポータブルデバイスに最も近いかを上述のように決定することができる。サーバは、第1の取り付け位置に最も近いものであると決定されたネットワークデバイスを自動的にリンクすることができる。あるいは、所定の音を検出したネットワークデバイスのリストを提示し、ネットワークデバイスを最も近いものから最も遠いものへとソートしてもよい。設置業者またはユーザは、リストの先頭にあるネットワークデバイスが第1の取り付け位置にリンクされるべきであることを示すように促され得る。上述したことに沿って、リストの先頭にあるネットワークデバイスは、確認音を発するように指示されてもよく、それによりポータブルデバイスを持つ人は、それが識別された意図されたネットワークデバイスであることを聞くことができる。次いで、ポータブルデバイスを持つ人は、この確認が実施されたことを示すことができる。この後、サーバは、リストの先頭にあるネットワークデバイスの一意の識別子を第1の取り付け位置にリンクすることができる。
【0087】
2つ以上のネットワークデバイスが最も近いものから最も遠いものまでランク付けされている場合、最も近いものが第1の取り付け位置にリンクされると、サーバは自動的に、または設置業者の入力を通して、リスト上の次のネットワークデバイスを第1の位置に近いことが知られている別の取り付け位置にリンクし続けることができる。このために、次のネットワークデバイスは、次のネットワークデバイスが実際に2番目に近いものであることが正しいことをポータブルデバイスを持つ人が確認することができるように、確認音を発するように指示されてもよい。
【0088】
1つのネットワークデバイスのみが所定の音を検出した場合であっても、そのネットワークデバイスに確認音を発するように指示することができ、それによりポータブルデバイスを持つ人が、意図されたネットワークデバイスが識別されたことを確認することが可能である。これは、例えば、意図されたネットワークデバイスが故障またはブロックされて所定の音を検出しないが、わずかに離れた別のネットワークデバイスが所定の音を検出する場合、誤ったネットワークデバイスを第1の取り付け位置にリンクすることを回避するために有用であり得る。
【0089】
ネットワークデバイスは、常に所定の音を聞くのではなく、インストールモードまたは構成モードになったときにのみ所定の音を聞くことが有利であり得る。サーバは、インストールモードに入り、それによって所定の音のリスニングを開始するように、命令をネットワークデバイスに送信することができる。次いで、ネットワークデバイスは、所定のインストール時間が経過した後、またはサーバからの終了命令を受けてインストールモードを終了することが可能である。ポータブルデバイスがネットワークデバイスへのネットワーク接続を有する場合、ポータブルデバイスは、ネットワークを介してネットワークデバイスのうちの1つまたは複数に、所定の音のリスニングを開始する命令を送信することができる。そのような命令がポータブルデバイスからネットワークデバイスのうちの1つのみに送信される場合、そのネットワークデバイスはサーバに通知することができ、サーバは他のネットワークデバイスにリスニングを開始するように命令することができる。他の実施形態では、ネットワークデバイスは、所定の音を継続的に聞くことができる。
【0090】
第1の取り付け位置を特定する情報は、様々な方法で送信することができる。一例として、ポータブルデバイスは、ネットワークデバイスがどこに取り付けられているかのマップをサーバによって提供されてもよい。ポータブルデバイスを保持する人がネットワークデバイスのうちの1つまで歩いてきたとき、マップ上のこの位置を示すことができる。次いで、この指示をサーバに送信することが可能である。他の実施形態では、ポータブルデバイスはあまり洗練されていなくてもよく、ポータブルデバイスを保持する人は、サーバ上のマップに基づいてどこに行くべきか指示されてもよい。そのようなマップは、例えば印刷出力することができ、またはポータブルデバイスを持つ人は、サーバ上のマップを見る誰かによって口頭で指示され得る。ポータブルデバイスが所望の位置に持って行かれると、ポータブルデバイスを保持する人が所定の音を鳴らすようにしてもよい。サーバは、ネットワークデバイスから、ネットワークデバイスが所定の音を検出したという情報を受信すると、ネットワークデバイスの一意の識別子を、人が行くように指示された取り付け位置にリンクしてもよい。人は、所定の時間が経過した後、サーバにおける誰かからの命令後、またはネットワークデバイスがリンクが完了したことを示す音を発した後に、別のネットワークデバイスに継続してもよい。
【0091】
当業者であれば、本発明が上述の実施形態に限定されないことを理解する。それどころか、多くの修正および変形が添付の特許請求の範囲内で可能である。そのような修正および変形は、図面、開示、および添付の特許請求の範囲の研究から、特許請求される発明を実践する当業者によって理解および実施され得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図6c
【外国語明細書】