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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058640
(43)【公開日】2024-04-25
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21K 9/00 20160101AFI20240418BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20240418BHJP
   F21S 8/04 20060101ALI20240418BHJP
   F21V 29/70 20150101ALI20240418BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20240418BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20240418BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240418BHJP
【FI】
F21K9/00 100
F21S2/00 100
F21S8/04 110
F21V29/70
F21V23/00 150
F21V19/00 150
F21V19/00 170
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023176972
(22)【出願日】2023-10-12
(31)【優先権主張番号】P 2022165240
(32)【優先日】2022-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】592114703
【氏名又は名称】株式会社ベスト
(74)【代理人】
【識別番号】100144749
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正英
(74)【代理人】
【識別番号】100076369
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正治
(72)【発明者】
【氏名】吉田 亘
【テーマコード(参考)】
3K013
3K014
【Fターム(参考)】
3K013AA07
3K013BA01
3K013CA05
3K013CA12
3K013EA01
3K014AA01
3K014DA08
(57)【要約】
【課題】 従来よりも薄型化が可能な照明装置を提供する。
【解決手段】 本発明の照明装置は、プリント基板、光源、光源駆動用電子部品、放熱板及びケースを備え、前記光源駆動用電子部品は、前記プリント基板の第一面に実装され、当該第一面の裏面である第二面には実装されず、前記光源は、前記光源駆動用電子部品と電気的に接続され、前記放熱板は、前記プリント基板の光源駆動用電子部品が実装されていない第二面側に設けられ、前記プリント基板と放熱板は、当該放熱板が当該プリント基板の第二面側に重なった状態で前記ケースに収容されたものである。本発明の照明装置では、放熱板がプリント基板の第二面と面接触するように密着して配置することができる。光源にはLEDを用いることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明装置において、
プリント基板、光源、光源駆動用電子部品、放熱板及びケースを備え、
前記光源駆動用電子部品は、前記プリント基板の第一面に実装され、当該第一面の裏面である第二面には実装されず、
前記光源は、前記光源駆動用電子部品と電気的に接続され、
前記放熱板は、前記プリント基板の光源駆動用電子部品が実装されていない第二面側に設けられ、
前記プリント基板と放熱板は、当該放熱板が当該プリント基板の第二面側に重なった状態で前記ケースに収容された、
ことを特徴とする照明装置。
【請求項2】
請求項1記載の照明装置において、
放熱板がプリント基板の第二面と面接触するように密着して配置された、
ことを特徴とする照明装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の照明装置において、
光源はLEDである、
ことを特徴とする照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
照明装置の一つとして、本件出願人のダウンライト(特許文献1)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-099366号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のダウンライトでも十分な薄型化を図れていたが、近年では更なる薄型化の要望があり、その課題解決手段の提案が望まれている。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、従来よりも薄型化が可能な照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の照明装置は、プリント基板、光源、光源駆動用電子部品、放熱板及びケースを備え、光源駆動用電子部品がプリント基板の第一面に実装され、第一面の裏面である第二面には実装されず、光源は光源駆動用電子部品と電気的に接続され、放熱板はプリント基板の光源駆動用電子部品が実装されていない第二面側に設けられ、プリント基板と放熱板は、放熱板がプリント基板の第二面側に重なった状態でケースに収容されたものである。
【0007】
本発明の照明装置では、放熱板がプリント基板の第二面と面接触するように密着して配置することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、照明装置を従来よりも薄型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の照明装置の一例を示す分解斜視図。
図2図1の照明装置を別角度から見た場合の分解斜視図。
図3】(a)は本発明の照明装置の一例を示す正面図、(b)は(a)の平面図、(c)は(a)の底面図。
図4】(a)はLED及びLED駆動用電子部品が実装されたプリント基板の正面図、(b)は(a)の底面図。
図5】(a)は放熱板の正面図、(b)は(a)の平面図。
図6】(a)はケースの一例を示す正面図、(b)は(a)の平面図、(c)は(a)の底面図。
図7】(a)はレンズホルダの一例を示す正面図、(b)は(a)の平面図。
図8】本発明の照明装置の他例を示す分解斜視図。
図9】本発明の照明装置の他例を示す分解斜視図。
図10】(a)は図1の照明装置の使用状態の一例を示す平面図、(b)は(a)の正面図、(c)は(a)の底面図。
図11】(a)~(d)は本発明の照明装置の参考写真。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施形態)
本発明の照明装置50の実施形態の一例を、図面を参照して説明する。一例として図1図3(a)~(c)に示す照明装置50は、プリント基板10と、放熱板20と、ケース30と、レンズホルダ40を備えている。なお、以下では光源がLEDの場合を一例とするが、光源はLED以外であってもよい。
【0011】
図4(a)(b)に示すように、前記プリント基板10はリジッドのプリント回路基板(PCB基板)であり、第一面にのみ、LED(光源)12やLED12の駆動に必要な各種電子部品(以下「LED駆動用電子部品(光源駆動用電子部品)」という)13を実装する実装面11が設けられている。実装面11をプリント基板10の片面のみに設けたのは、照明装置50の薄型化を図りやすくするためである。
【0012】
図1に示すように、実装面11には、LED12やLED駆動用電子部品13が実装されている。LED12は、平面視L字状のLEDホルダ14で対向する二隅が保持されている。なお、プリント基板10の実装面11と反対側の面(以下「裏面」という)である第二面には、LED12やLED駆動用電子部品13は実装されていない。
【0013】
プリント基板10の第二面側には、放熱板20が配置されている。図5(a)(b)に示すように、この実施形態の放熱板20には、後述するホルダ固定ネジ15が螺合される二つの第一ネジ孔21と、固定ネジ16が螺合される四つの第二ネジ孔22が設けられている。
【0014】
この実施形態では、プリント基板10と放熱板20の双方を円形状としているが、プリント基板10及び放熱板20は円形以外の形状であっても良い。放熱板20はアルミ板や各種放熱樹脂板等で構成することができる。
【0015】
プリント基板10と放熱板20はケース30に収容されている。図6(a)~(c)に示すように、この実施形態のケース30は両端開口の円筒状であり、その内周面には、固定用のネジが螺合するボス31が周方向に間隔をあけて複数個設けられ、その外周面には二つの固定バネ32と係止部33が設けられている。
【0016】
ケース30の一方の端部(下端側)にはレンズ41を保持するレンズホルダ40が装着されている。
【0017】
図7(a)(b)に示すように、この実施形態のレンズホルダ40は、環状のホルダ本体部40aと、ホルダ本体部40aのケース30側の面に突設された二本の係止爪40bを備えている。レンズホルダ40は、係止爪40bをケース30の外周の係止部33に係止することでケース30に固定されている。
【0018】
レンズホルダ40のホルダ本体部40aの内側には、レンズ41が配置されている。レンズ41には、例えば、フレネルレンズ等を用いることができる。レンズ41は、LED光を集光、拡散、反射等できるものであればフレネルレンズ以外であっても良い。
【0019】
場合によっては、光を拡散しないものであってもよい。その場合は、レンズ41の基板材料である樹脂に拡散剤を混入して基板に拡散性を付与することができる。
【0020】
ケース30のレンズホルダ40と反対側の端部側には、前記プリント基板10が配置されている。プリント基板10は、LED12やLED駆動用電子部品13が実装された実装面11側が、レンズ41と対向するように設置されている。
【0021】
プリント基板10は、第一の固定具(この実施形態では、LEDホルダ14をプリント基板10に固定する際に用いられるホルダ固定ネジ)15によってLEDホルダ14と放熱板20の間に挟持され、放熱板20とケース30がホルダ固定ネジ15とは別の固定ネジ(第二の固定具)16で固定されることによって放熱板20とケース30の間に挟持されている。
【0022】
このような構成とすることで、プリント基板10と放熱板20の密着性を高めることができ、放熱効果を最大限に高めることができる。なお、この実施形態では、各LEDホルダ14が一本のホルダ固定ネジ15で放熱板20と連結され、放熱板20とケース30とが四本の固定ネジ16で固定されているが、ホルダ固定ネジ15及び固定ネジ16の数はこれより多くても少なくても良い。
【0023】
本実施形態の照明装置50では、LED駆動用電子部品13がプリント基板10の第一面にのみ実装され、第二面には実装されていないため、放熱板20をプリント基板10の第二面と面接触するように密着して設置することができ、従来の照明装置に比べて薄型化を図ることができる。
【0024】
本実施形態の構成は一例であり、本発明の照明装置50の構成は本実施形態の構成に限定されるものではない。本発明の照明装置50は、所期の目的を達成できる範囲で適宜構成の追加、入れ替え、省略等の変更を加えることができる。
【0025】
例えば、図8に示すように、LED12はLEDホルダ14を用いずに、プリント基板10や放熱板20に固定することもできる。この場合、固定には、ビス等の留め具を用いればよい。
【0026】
また、LED12はプリント基板10ではなく、放熱板20に実装することもできる。この場合、例えば、図9に示すように、プリント基板10にLED12が収まる貫通孔を設け、当該貫通孔の部分にLED12を納めて、放熱板20に固定すればよい。この場合も、LED12はLED駆動用電子部品13と電気的に接続される。
【0027】
(使用例)
本実施形態の照明装置50の使用例について説明する。本発明の照明装置50は、種々の場面で使用することがで、例えば、図10(a)~(c)及び図11(a)~(d)に示すように、キッチン収納(食器棚)の棚板Bに取り付けて使用することができる。照明装置50は、その照射側が下向きになるように棚板Bに取り付ける。
【0028】
なお、図11(d)では、照明装置50と共に、照明装置50の点灯や消灯、調光等を非接触で操作可能なセンサ装置Sを取り付けてある。このセンサ装置Sには、感知センサ(例えば、ジェスチャセンサや距離センサ等)やマイコン、モニタLEDなどが組み込まれ、マイコンからの制御信号によって照明装置50が動作するように構成されている。
【0029】
本実施形態の照明装置50をセンサ装置Sと共に使用する場合、センサ装置Sの感知センサに手をかざす動作や感知センサを手で塞ぐ動作、感知センサの感知範囲内で手の位置を保持する動作等によって、照明装置50の点灯や消灯、調光(増光や減光)の操作を行えるようにすることができる。
【0030】
本願において、感知センサに手をかざすとは、感知センサの感知範囲内(環境により異なるが通常10cm以上30cm以内。以下同じ。)に手をいれる動作をいい、感知センサを手で塞ぐとは、感知センサの直近(3cm以内)で、感知センサを手で覆うようにする動作をいう。
【0031】
また、本願において、手を上下に移動するとは、感知センサの感知範囲内で手を上下させる動作をいい、手を保持するとは、感知センサの感知範囲内で、手を移動させないでそのままにしておく動作をいう。
【0032】
センサ装置Sを用いる場合、例えば、次のような操作を行えるようにすることができる。
(1)照明装置50が消灯した状態で感知センサに手をかざすことで点灯する。
(2)照明装置50が点灯した状態で感知センサに手をかざすことで消灯する。
(3)感知センサを手で塞ぎ、その状態を所定時間保持することで、照明装置50の明るさの上限を設定可能な「設定モード」にする。
(4)前記(3)の「設定モード」の状態で、感知センサの感知範囲内で手を上下に移動することで、照明装置50の明るさを調整する。その後、上下に移動した手を感知センサの感知範囲内で所定時間保持することで、照明装置50の明るさの上限を設定する。
(5)前記(4)で明るさの上限が設定された照明装置50の感知センサに手をかざして消灯した後、再び感知センサに手をかざすことで、照明装置50が前記(4)で設定された上限の明るさで点灯する。
(6)感知センサに手をかざし、その状態を所定時間保持することで、照明装置50の明るさを調整可能な「調光モード」にする。
(7)前記(6)の「調光モード」の状態で、感知センサの感知範囲内で手を上下に移動することで、照明装置50の明るさを調整する。その後、上下に移動した手を感知センサの感知範囲内で所定時間保持することで、照明装置50の明るさを移動後の位置に到達した際の明るさに保持する。
(8)前記(7)で明るさが保持された照明装置50の感知センサに手をかざして消灯した後、再び感知センサに手をかざすことで、照明装置50が前記(4)で設定された上限の明るさで点灯する。なお、明るさの上限が設定されていない場合には、初期設定の明るさ(例えば、100%の明るさ)で点灯する。
(9)感知センサを所定時間以上手で塞ぐことで、照明装置50の明るさをリセットする。
【0033】
ここで示した動作例は一例であり、本発明の照明装置50は前記以外の動作をするように設定することもできる。なお、ここでは、手で操作する場合を一例としているが、感知センサで感知可能であれば感知対象は手以外であってもよい。例えば、手で持った本を感知センサにかざしたり、本で感知センサを塞いだり、本の位置を保持することによっても同様に動作する。
【0034】
本発明の照明装置50は、センサ装置Sとは独立した照明装置50として利用することもできる。例えば、スイッチ操作や調光レバー操作によって、点灯、消灯、調光等を行うようにすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明の照明装置50は、各種用途に用いることができ、特に、設置高さに制約があり、照明装置50自体が薄型であることが求められる場面(例えば、前述した棚板のように薄板に組み込む必要があるような場面)において、好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0036】
10 プリント基板
11 実装面
12 LED(光源)
13 LED駆動用電子部品(光源駆動用電子部品)
14 LEDホルダ
15 ホルダ固定ネジ
16 固定ネジ
20 放熱板
21 第一ネジ孔
22 第二ネジ孔
30 ケース
31 ボス
32 固定バネ
33 係止部
40 レンズホルダ
40a ホルダ本体部
40b 係止爪
41 レンズ
50 照明装置
B 棚板
S センサ装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11