(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058680
(43)【公開日】2024-04-26
(54)【発明の名称】クリップ
(51)【国際特許分類】
B42F 1/02 20060101AFI20240419BHJP
【FI】
B42F1/02 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022165928
(22)【出願日】2022-10-16
(71)【出願人】
【識別番号】304025105
【氏名又は名称】加納 勝志
(71)【出願人】
【識別番号】506377569
【氏名又は名称】加納 雅代
(72)【発明者】
【氏名】加納勝志
(72)【発明者】
【氏名】加納雅代
【テーマコード(参考)】
2C017
【Fターム(参考)】
2C017BA04
2C017DA01
(57)【要約】
【課題】綴じ込み用紙と綴じ込み用紙とを接続して1つのページとして扱うことが可能なクリップ。
【解決手段】
第1基板1Aと、第1基板1Aの長手方向Nにて、第1基板1Aから略垂直に立ち上げた第1背板2Aと、第1背板2Aの上端3Aから第1基板1A側に鋭角に折り曲げた第1挟持板4Aとからなり、第1基板1Aに第1開口部8A、第1挟持板4Aに第2開口部9Aが配置され、第1当接部5Aを第2開口部9Aの外周部22Aに配置した第1クリップ体10Aと、第2クリップ体10Bと、第1クリップ体10Aの第1背板2Aの短手方向Tと、第2クリップ体10Bの第2背板2Bの短手方向Tとを接続し、または、第1クリップ体10Aの第1挟持板4Aの短手方向Tと、第2クリップ体10Bの第2挟持板4Bの短手方向Tとを接続したクリップ11。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性を有する金属板を使用し、
第1基板と、
該第1基板の長手方向にて、第1基板から略垂直に立ち上げた第1背板と、
該第1背板の上端から第1基板側に鋭角に折り曲げた第1挟持板とからなり、
前記第1基板から第1挟持板へ貫通可能なように第1基板に第1開口部、第1挟持板に第2開口部が配置され、
前記第1挟持板を弾性力により第1基板に当接した第1当接部が第1基板の略中央部に対向する位置の第1挟持板に設けられ、
前記第1当接部を第2開口部の外周部に配置した第1クリップ体と、
第2基板と、
該第2基板の長手方向にて、第2基板から略垂直に立ち上げた第2背板と、
該第2背板の上端から第2基板側に鋭角に折り曲げた第2挟持板とからなり、
前記第2基板から第2挟持板へ貫通可能なように第2基板に第3開口部、第2挟持板に第4開口部が配置され、
前記第2挟持板を弾性力により第2基板に当接した第2当接部が第2基板の略中央部に対向する位置の第2挟持板に設けられ、
前記第2当接部を第4開口部の外周部に配置した第2クリップ体と、
前記第1クリップ体の第1背板の短手方向と、前記第2クリップ体の第2背板の短手方向とを接続し、
あるいは、
前記第1クリップ体の第1基板の短手方向と、前記第2クリップ体の第2基板の短手方向とを接続し、
あるいは、
前記第1クリップ体の第1挟持板の短手方向と、前記第2クリップ体の第2挟持板の短手方向とを接続したことを特徴とするクリップ。
【請求項2】
綴じ具に設けたリング部またはパイプまたは綴じ足によって、第1の被綴じ物または第2の被綴じ物を綴じるように形成された該綴じ具について、
該綴じ具のリング部またはパイプまたは綴じ足によって貫通できるように、前記第1クリップ体の第1開口部、第2開口部の位置を第1の被綴じ物の取り付け孔に合わせて、第1クリップ体で第1の被綴じ物を挟持して、
前記綴じ具のリング部またはパイプまたは綴じ足によって貫通できるように、前記第2クリップ体の第3開口部、第4開口部の位置を第2の被綴じ物の取り付け孔に合わせて、第2クリップ体で第2の被綴じ物を挟持して、
前記第1クリップ体で挟持した第1の被綴じ物の取り付け孔と、第2クリップ体で挟持した第2の被綴じ物の取り付け孔とが、綴じ具のリング部またはパイプまたは綴じ足に取り付けられ、
第1の被綴じ物と第2の被綴じ物とを綴じ具によって綴じることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
【請求項3】
前記第1クリップ体の前記第1基板を断面への字状に折り曲げて、その頂点が弾性力により前記第1当接部に当接する位置に第1基板の第3当接部が設けられ、
該第3当接部を前記第1開口部の外周部に配置した第1クリップ体と、
前記第2クリップ体の前記第2基板を断面への字状に折り曲げて、その頂点が弾性力により前記第2当接部に当接する位置に第2基板の第4当接部が設けられ、
該第4当接部を前記第3開口部の外周部に配置した第2クリップ体とを有することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のクリップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に、穴をもって共に一時的に取付けられたシート、そのための手段にて、2つの舌状片の先端が間隔を置かれている2つの舌状片をした取付手段に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、英文の勉強において、英単語を組み替えて文章を作る学習をする場合に、組み替えが容易なようにしたファイル(特許文献1参照)がある。表紙本体と、任意の綴じ込み用紙を縦あるいは横方向に並列させるように綴じこむ綴じ具とよりなるファイルと、前記綴じ具に対応した複数の綴じ穴を有する複数の用紙本体と、用紙本体に構成された仕切り線と単語記入欄下線と、単語記入部と、挿入する段の判別のために設けられた綴じ込み段識別用記入欄と、品詞記入欄とよりなる綴じ込み用紙とよりなる単語ファイル、としてある。
【特許文献1】特開2007-118549
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
第1の課題について記す。例えば、特許文献1の
図8の綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)を、
図2の単語ファイルに、
図1のように綴じ込んだ場合について、綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)のグループの組み替えを行わずにそのままその順番で固定したい時、綴じ込み用紙(2a1)と綴じ込み用紙(2b1)とを、綴じ込み用紙(2b1)と綴じ込み用紙(2c1)とを各々接続して1つのページとして綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)を扱いたい場合に、綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)はそれぞれ、別々の綴じ込み用紙となっていて独立しているため、綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)を各々接続して1つのページとして扱うことが容易ではない、という問題がある。(課題1-1)(課題2-1)(課3-1)(課題4-1)。前記問題を解消し、綴じ込み用紙(2a1)と綴じ込み用紙(2b1)とを、綴じ込み用紙(2b1)と綴じ込み用紙(2c1)とを各々接続して1つのページとして綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)を扱うことが可能なクリップを提供することを目的とする。
【0004】
次に、第2の課題について記す。例えば、特許文献1の
図8の綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)のグループAを、
図2の単語ファイルに、
図1のように綴じ込んだ単語ファイルAと、例えば、特許文献1の
図8の綴じ込み用紙(2a2)(2b2)(2c2)のグループBを、
図2の単語ファイルに、
図1のように綴じ込んだ単語ファイルBとの2つの単語ファイルが存在する場合について説明する。課題1と同様に、綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)のグループA、および、綴じ込み用紙(2a2)(2b2)(2c2)のグループBの組み替えを行わずにそのままその順番で、綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)(2a2)(2b2)(2c2)を1つのページとして、単語ファイルごと、固定したい時について説明する。組み替えを行わずにそのままその順番で固定したい時、単語ファイルAのグループAの綴じ込み用紙(2a1)と綴じ込み用紙(2b1)とを、綴じ込み用紙(2b1)と綴じ込み用紙(2c1)とを各々接続して、同様に、単語ファイルBのグループBの綴じ込み用紙(2a2)と綴じ込み用紙(2b2)とを、綴じ込み用紙(2b2)と綴じ込み用紙(2c2)とを各々接続して、さらには、単語ファイルAのグループAの綴じ込み用紙(2c1)と、単語ファイルBのグループBの綴じ込み用紙(2a2)とを接続して、1つのページとして綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)(2a2)(2b2)(2c2)を扱いたい場合に、綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)(2a2)(2b2)(2c2)はそれぞれ、別々の綴じ込み用紙となっていて独立しているため、綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)(2a2)(2b2)(2c2)を各々接続して1つのページとして扱うことが容易ではない、という問題がある。(課題5-1)。前記問題を解消し、単語ファイルAのグループAの綴じ込み用紙(2a1)と綴じ込み用紙(2b1)とを、綴じ込み用紙(2b1)と綴じ込み用紙(2c1)とを各々接続して、同様に、単語ファイルBのグループBの綴じ込み用紙(2a2)と綴じ込み用紙(2b2)とを、綴じ込み用紙(2b2)と綴じ込み用紙(2c2)とを各々接続して、さらには、単語ファイルAのグループAの綴じ込み用紙(2c1)と、単語ファイルBのグループBの綴じ込み用紙(2a2)とを接続して、1つのページとして綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)(2a2)(2b2)(2c2)を扱うことが可能なクリップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によると上記課題は、次のようにして解決される。弾性を有する金属板を使用し、第1基板と、該第1基板の長手方向にて、第1基板から略垂直に立ち上げた第1背板と、該第1背板の上端から第1基板側に鋭角に折り曲げた第1挟持板とからなり、前記第1基板から第1挟持板へ貫通可能なように第1基板に第1開口部、第1挟持板に第2開口部が配置され、前記第1挟持板を弾性力により第1基板に当接した第1当接部が第1基板の略中央部に対向する位置の第1挟持板に設けられ、前記第1当接部を第2開口部の外周部に配置した第1クリップ体と、第2基板と、該第2基板の長手方向にて、第2基板から略垂直に立ち上げた第2背板と、該第2背板の上端から第2基板側に鋭角に折り曲げた第2挟持板とからなり、前記第2基板から第2挟持板へ貫通可能なように第2基板に第3開口部、第2挟持板に第4開口部が配置され、前記第2挟持板を弾性力により第2基板に当接した第2当接部が第2基板の略中央部に対向する位置の第2挟持板に設けられ、前記第2当接部を第4開口部の外周部に配置した第2クリップ体と、前記第1クリップ体の第1背板の短手方向と、前記第2クリップ体の第2背板の短手方向とを接続し、あるいは、前記第1クリップ体の第1基板の短手方向と、前記第2クリップ体の第2基板の短手方向とを接続し、あるいは、前記第1クリップ体の第1挟持板の短手方向と、前記第2クリップ体の第2挟持板の短手方向とを接続したことを特徴とするクリップとする。
【0006】
綴じ具に設けたリング部またはパイプまたは綴じ足によって、第1の被綴じ物または第2の被綴じ物を綴じるように形成された該綴じ具について、該綴じ具のリング部またはパイプまたは綴じ足によって貫通できるように、前記第1クリップ体の第1開口部、第2開口部の位置を第1の被綴じ物の取り付け孔に合わせて、第1クリップ体で第1の被綴じ物を挟持して、前記綴じ具のリング部またはパイプまたは綴じ足によって貫通できるように、前記第2クリップ体の第3開口部、第4開口部の位置を第2の被綴じ物の取り付け孔に合わせて、第2クリップ体で第2の被綴じ物を挟持して、前記第1クリップ体で挟持した第1の被綴じ物の取り付け孔と、第2クリップ体で挟持した第2の被綴じ物の取り付け孔とが、綴じ具のリング部またはパイプまたは綴じ足に取り付けられ、第1の被綴じ物と第2の被綴じ物とを綴じ具によって綴じることを特徴とするクリップとする。
【0007】
前記第1クリップ体の前記第1基板を断面への字状に折り曲げて、その頂点が弾性力により前記第1当接部に当接する位置に第1基板の第3当接部が設けられ、該第3当接部を前記第1開口部の外周部に配置した第1クリップ体と、前記第2クリップ体の前記第2基板を断面への字状に折り曲げて、その頂点が弾性力により前記第2当接部に当接する位置に第2基板の第4当接部が設けられ、該第4当接部を前記第3開口部の外周部に配置した第2クリップ体とを有することを特徴とするクリップとする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、次のような効果を奏する。
(1)例えば、特許文献1の綴じ込み用紙(2a1)と綴じ込み用紙(2b1)とを、綴じ込み用紙(2b1)と綴じ込み用紙(2c1)とを各々接続して1つのページとして綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)を扱うことが可能なクリップを提供することができる、という効果がある(効果1-1)(効果2-1)(効果3-1)(効果4-1)。また、例えば、凹凸状で係止するような形態でないので、紙片等を綴じる際に係止するため押圧する必要はなく、押圧するような力を必要とはせず、同様に、取り外す際も、引っ張って外さなくてはいけないような、引っ張る力を必要とするものではない。紙片等を挟持する際に、すべらせるように挿入し、また、取り外す際も、すべらせるようにして外せばよく、特には、力を必要とはせず、操作が容易にできる、という効果がある(効果1-2)。また、例えば、合成樹脂等で制作したものであると、一定の強度を確保する必要があることから、部厚くなり比較的大型のものとなりやすい。しかし、弾性を有する金属板を使用してあるので、部厚くなく小型で薄くコンパクトにできる、という効果がある(効果1-3)。また、例えば、綴じ具のパイプによって貫通できるように、第1クリップ体の第1開口部、第2開口部の位置を第1の被綴じ物の取り付け孔に合わせて、第1クリップ体で第1の被綴じ物を挟持してある。挟持した紙片等の書類が落下、衝突等しても、金属板で形成してあるので、挟持した部分について、第1の被綴じ物の取り付け孔周辺を第1クリップ体で保護できるという利点がある。紙片等で構成されている第1の被綴じ物の取り付け孔周辺が外力により汚れたり破れたりするのを防止できる、という効果がある。また、綴じ具のリング部、綴じ具の綴じ足の場合も同様の効果がある(効果1-4)。また、例えば、挟持する紙片等の取り付け孔が最初から少し破れたりしていても、第1クリップ体で紙片等を挟持するので、綴じ具のパイプに取り付けられた第1の被綴じ物が、取り付け孔から外れる可能性を低くできる、という効果がある。また、綴じ具のリング部、綴じ具の綴じ足の場合も同様の効果がある(効果1-5)。また、市販のクリップ等と同様に、取り付け孔のない被綴じ物について、そのまま使用できる、という効果がある(効果1-7)。また、取り付け孔のない被綴じ物について、市販のクリップ等を使用する場合については、紙片等の長さが大きい時に、1個のクリップで対応して固定しても、固定してある面積が少ないので、紙片等が上下左右にぶれたりして安定性に劣り、また、紙片等がまくれやすくなったりする時がある。しかし、当該発明は、長さによっては、1個のクリップでも、挟持した紙片等に対して、紙片等が上下左右にぶれることなく安定性が比較的よく、また、紙片等がまくれやすくなったりするのを防止できる、という効果がある(効果1-8)また、取り付け孔のない被綴じ物について、市販のクリップ等を使用する場合については、紙片等の長さが大きい時に、その長さに対して2~3個のクリップで対応して固定しようとする。しかし、本願発明は、長さによっては、1個のクリップでも対応可能であり、取り付け、取り外しの手間を軽減できる、という効果がある(効果1-9)。また、例えば、特許文献1の単語ファイルAのグループAの綴じ込み用紙(2a1)と綴じ込み用紙(2b1)とを、綴じ込み用紙(2b1)と綴じ込み用紙(2c1)とを各々接続して、同様に、単語ファイルBのグループBの綴じ込み用紙(2a2)と綴じ込み用紙(2b2)とを、綴じ込み用紙(2b2)と綴じ込み用紙(2c2)とを各々接続して、さらには、単語ファイルAのグループAの綴じ込み用紙(2c1)と、単語ファイルBのグループBの綴じ込み用紙(2a2)とを接続して、1つのページとして綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)(2a2)(2b2)(2c2)を扱うことが可能なクリップ(11d)を提供するができる、という効果がある(効果5-1)。
(2)例えば、特許文献1の綴じ込み用紙(2a1)と綴じ込み用紙(2b1)とを、綴じ込み用紙(2b1)と綴じ込み用紙(2c1)とを各々接続して1つのページとして綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)を扱うことが可能なクリップを提供することができる、という効果がある(効果1-1)(効果2-1)(効果3-1)(効果4-1)。また、例えば、凹凸状で係止するような形態でないので、紙片等を綴じる際に係止するため押圧する必要はなく、押圧するような力を必要とはせず、同様に、取り外す際も、引っ張って外さなくてはいけないような、引っ張る力を必要とするものではない。紙片等を挟持する際に、すべらせるように挿入し、また、取り外す際も、すべらせるようにして外せばよく、特には、力を必要とはせず、操作が容易にできる、という効果がある(効果1-2)。また、例えば、合成樹脂等で制作したものであると、一定の強度を確保する必要があることから、部厚くなり比較的大型のものとなりやすい。しかし、弾性を有する金属板を使用してあるので、部厚くなく小型で薄くコンパクトにできる、という効果がある(効果1-3)。また、例えば、綴じ具のパイプによって貫通できるように、第1クリップ体の第1開口部、第2開口部の位置を第1の被綴じ物の取り付け孔に合わせて、第1クリップ体で第1の被綴じ物を挟持してある。挟持した紙片等の書類が落下、衝突等しても、金属板で形成してあるので、挟持した部分について、第1の被綴じ物の取り付け孔周辺を第1クリップ体で保護できるという利点がある。紙片等で構成されている第1の被綴じ物の取り付け孔周辺が外力により汚れたり破れたりするのを防止できる、という効果がある。また、綴じ具のリング部、綴じ具の綴じ足の場合も同様の効果がある(効果1-4)。また、例えば、挟持する紙片等の取り付け孔が最初から少し破れたりしていても、第1クリップ体で紙片等を挟持するので、綴じ具のパイプに取り付けられた第1の被綴じ物が、取り付け孔から外れる可能性を低くできる、という効果がある。また、綴じ具のリング部、綴じ具の綴じ足の場合も同様の効果がある(効果1-5)。また、市販のクリップ等と同様に、取り付け孔のない被綴じ物について、そのまま使用できる、という効果がある(効果1-7)。また、取り付け孔のない被綴じ物について、市販のクリップ等を使用する場合については、紙片等の長さが大きい時に、1個のクリップで対応して固定しても、固定してある面積が少ないので、紙片等が上下左右にぶれたりして安定性に劣り、また、紙片等がまくれやすくなったりする時がある。しかし、当該発明は、長さによっては、1個のクリップでも、挟持した紙片等に対して、紙片等が上下左右にぶれることなく安定性が比較的よく、また、紙片等がまくれやすくなったりするのを防止できる、という効果がある(効果1-8)。また、取り付け孔のない被綴じ物について、市販のクリップ等を使用する場合については、紙片等の長さが大きい時に、その長さに対して2~3個のクリップで対応して固定しようとする。しかし、本願発明は、長さによっては、1個のクリップでも対応可能であり、取り付け、取り外しの手間を軽減できる、という効果がある(効果1-9)。また、例えば、特許文献1の単語ファイルAのグループAの綴じ込み用紙(2a1)と綴じ込み用紙(2b1)とを、綴じ込み用紙(2b1)と綴じ込み用紙(2c1)とを各々接続して、同様に、単語ファイルBのグループBの綴じ込み用紙(2a2)と綴じ込み用紙(2b2)とを、綴じ込み用紙(2b2)と綴じ込み用紙(2c2)とを各々接続して、さらには、単語ファイルAのグループAの綴じ込み用紙(2c1)と、単語ファイルBのグループBの綴じ込み用紙(2a2)とを接続して、1つのページとして綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)(2a2)(2b2)(2c2)を扱うことが可能なクリップ(11d)を提供するができる、という効果がある(効果5-1)。
(3)対向するように形成してある第1当接部と第3当接部との間での紙片等を挟み込むための力が大きくなる、という効果がある。同様に、対向するように形成してある第2当接部と第4当接部との間での紙片等を挟み込むための力が大きくなる、という効果がある(効果1-6)。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、添付図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明するが、本発明の範囲は、以下に説明される実施の形態に限定されるものではない。また、前記(発明が解決しようとする課題)の項で記載した各課題に付した番号については、例えば、(課題1-1-1)の初めの数字「1」は実施例1を、2番目の数字は課題の番号を、3番目の数字がある場合は、その連番を表現している。前記(発明の効果)の項で記載した各効果に付した番号について、課題の記載がある場合は、各課題に付した番号に対応するかたちで記載してある。例えば、(課題1-1-1)に対応する効果に付した番号は(効果1-1-1)というようにしてある。また、当該明細書に記載してある各効果であって、前記(発明が解決しようとする課題)の項または当該明細書にて、対応する課題を特に記載していないものについては、当該明細書に記載してある各効果に付してある番号については、例えば、(効果1-6)の初めの数字「1」は実施例1を、2番目の数字は、その連番を表現している。
【0010】
次に、当該明細書にて、記載の用語の意味等について補完する。「連接」について記す。「連接」という用語は広辞苑に記載がある。つながりつづくこと。つながりつづけること。と記載されている。また、関連用語として「連接棒」が記載されている。往復機関で、ピストンあるいはピストン棒とクランクとを連結する棒。等記載されている。特許技術用語集第2版(日刊工業新聞社)にも記載がある。「連接」は、連なって接続していること。と記載されている。以上から、「連接」は、AとBとをつなげるもの、という意味合いをも含んでいると解釈できる。当該明細書においては、そのような意味合いで使用してある。
【0011】
図について、一部説明する。
図2は、クリップ(11)の一部の説明図としてある。クリップ(11)は、第1クリップ体(10A)の第1背板(2A)の短手方向(矢印T)と、第2クリップ体(10B)の第2背板(2B)の短手方向(矢印T)とを接続し、第1クリップ体(10A)の第1挟持板(4A)の短手方向(矢印T)と、第2クリップ体(10B)の第2挟持板(4B)の短手方向(矢印T)とを接続してあるが、第1クリップ体(10A)と第2クリップ体(10B)とは同様の形態であるため、その構成を説明する上での利便性を考慮して、各々接続していない状態の単体のクリップ体として描いてある。なお、実施例1の第1クリップ体(10A)、第2クリップ体(10B)と、実施例2~6の第1クリップ体(10Aa)(10Ab)(10Ac)(10Ad)(10Ae)、第2クリップ体(10Ba)(10Bb)(10Bc)(10Bd)(10Be)とは同様(同一)としてあるため、図示していないので、その際は、
図2~4を参照する。
【0012】
次に、実施例1である、クリップ(11)について記す。
図1~10にて、次のようにしてある。
図2~4にて、クリップ(11)の第1クリップ体(10A)は次のように構成してある。弾性を有する金属板を使用してある。
【0013】
一部補足説明する。
第1クリップ体(10A)は、一枚の弾性を有する金属板よりなる。例えば、バネ性を有するステンレス鋼、リン青銅、鉄、アルミ鋼等よりなる。「NSS431 DP-2」等でもよい。プレス加工等で制作する。熱処理等により耐摩耗性、耐疲労性等を向上させてもよい。
第2クリップ体(10B)も同様としてある。
【0014】
第1基板(1A)としてある。該第1基板(1A)の長手方向(矢印N)にて、第1基板(1A)から略垂直に立ち上げた第1背板(2A)としてある。該第1背板(2A)の上端(3A)から第1基板(1A)側に鋭角に折り曲げた第1挟持板(4A)とからなっている。
【0015】
一部補足説明する。長手方向(N)と短手方向(矢印T)については、例えば、クリップ(11)に対してではなく、第1クリップ体(10A)に対して述べている。第2クリップ体(10B)も同様である。クリップ(11)の長手方向と短手方向については特には記載していないが、クリップ(11)の長手方向と短手方向と、第1クリップ体(10A)及び第2クリップ体(10B)の長手方向(N)、短手方向(矢印T)とでは相違する。例えば、第1基板(1A)、第1背板(2A)、第1挟持板(4A)の長手方向(矢印N)はすべて同じ方向である。第1基板(1A)、第1背板(2A)、第1挟持板(4A)の短手方向(矢印T)もすべて同じ方向である。第2クリップ体(10B)も同様である。また、第1背板(2A)の幅は、綴じることが可能なシート積層体の最大厚さに相当する幅を有している。また、少し言い方を代えると、第1挟持板(4A)が上板部、第1基板(1A)が下板部、第1背板(2A)が側板部となる。第2クリップ体(10B)も同様としてある。
【0016】
前記第1基板(1A)から第1挟持板(4A)へ貫通可能なように第1基板(1A)に第1開口部(8A)、第1挟持板(4A)に第2開口部(9A)が配置されている。
【0017】
一部補足説明する。第1開口部(8A)、第2開口部(9A)は、楕円形状になっている。穴が形成されている。前記第1基板(1A)から第1挟持板(4A)へ貫通可能なように第1基板(1A)に第1開口部(8A)、第1挟持板(4A)に第2開口部(9A)が配置されているが、それとは別に以下の理由によっても設けてある。第1開口部(8A)は第1基板(1A)の、第2開口部(9A)は第1挟持板(4A)の、弾性を弱めるために形成してある。また、第1開口部(8A)、第2開口部(9A)、の形状、大きさについては、例えば、綴じ具(16A)のリング部(12C)、綴じ具(16B)のパイプ(13A)、綴じ具(16C)の綴じ足(14A)によって貫通できるように設けてあればよく、特には限定しない。第2クリップ体(10B)も同様としてある。
【0018】
前記第1挟持板(4A)を弾性力により第1基板(1A)に当接した第1当接部(5A)が第1基板(1A)の略中央部(6A)に対向する位置(7A)の第1挟持板(4A)に設けられている。
【0019】
一部補足説明する。第1基板(1A)と第1挟持板(4A)の間で紙片等を挟み込むための第1当接部(5A)を第1挟持板(4A)に設けてある。第1基板(1A)の自由端側と、第1挟持板(4A)の自由端側とを次第に接近させて紙片等を挟み込み可能にしてある。第2クリップ体(10B)も同様としてある。
【0020】
前記第1当接部(5A)を第2開口部(9A)の外周部(22A)に配置した第1クリップ体(10A)と、してある。
【0021】
一部補足説明する。第1挟持板(4A)に第1当接部(5A)を含んだ第2開口部(9A)を形成してある。第2クリップ体(10B)も同様としてある。
【0022】
第1クリップ体(10A)と同様に、クリップ(11)の第2クリップ体(10B)は次のように構成してある。第2基板(1B)としてある。該第2基板(1B)の長手方向(矢印N)にて、第2基板(1B)から略垂直に立ち上げた第2背板(2B)としてある。該第2背板(2B)の上端(3B)から第2基板(1B)側に鋭角に折り曲げた第2挟持板(4B)とからなっている。前記第2基板(1B)から第2挟持板(4B)へ貫通可能なように第2基板(1B)に第3開口部(8B)、第2挟持板(4B)に第4開口部(9B)が配置されている。前記第2挟持板(4B)を弾性力により第2基板(1B)に当接した第2当接部(5B)が第2基板(1B)の略中央部(6B)に対向する位置(7B)の第2挟持板(4B)に設けられている。前記第2当接部(5B)を第4開口部(9B)の外周部(22B)に配置した第2クリップ体(10B)と、してある。
【0023】
また、次のようにしてある。
図1にて、前記第1クリップ体(10A)の第1背板(2A)の短手方向(矢印T)と、前記第2クリップ体(10B)の第2背板(2B)の短手方向(矢印T)とを接続してある。前記第1クリップ体(10A)の第1挟持板(4A)の短手方向(矢印T)と、前記第2クリップ体(10B)の第2挟持板(4B)の短手方向(矢印T)とを接続してある。各々、接続したクリップ(11)としてある。
【0024】
一部補足説明する。クリップ(11)は、被綴じ物同士を連接するためのクリップとしてある。よって、連接用クリップ(11)と言い換えてもよい。
【0025】
次に、作用について説明する。使用方法について記載する。
図7にて、市販品にて、綴じ具(16A)に設けたリング部(12A)(12B)(12C)(12D)によって、第1の被綴じ物(15A)または第2の被綴じ物(15B)を綴じるように形成された該綴じ具(16A)がある。
【0026】
一部補足説明する。
綴じ具(16A)はファイル(19A)、綴じ具(16B)はファイル(19B)、綴じ具(16C)はファイル(19C)に配置してある。各ファイル(19A)、ファイル(19B)、ファイル(19C)は、A4サイズのものを綴じることができるサイズとしてある。
【0027】
図1~7にて、該綴じ具(16A)のリング部(12B)によって貫通できるように、第1クリップ体(10A)の第1開口部(8A)、第2開口部(9A)の位置を第1の被綴じ物(15A)の取り付け孔(17B)に合わせて、第1クリップ体(10A)で第1の被綴じ物(15A)を挟持する。同様に、前記綴じ具(16A)のリング部(12C)によって貫通できるように、第2クリップ体(10B)の第3開口部(8B)、第4開口部(9B)の位置を第2の被綴じ物(15B)の取り付け孔(18A)に合わせて、第2クリップ体(10B)で第2の被綴じ物(15B)を挟持する。特には、
図5~8にて、前記第1クリップ体(10A)で挟持した第1の被綴じ物(15A)の取り付け孔(17B)が、綴じ具(16A)のリング部(12B)に取り付けられる。同様に、第2クリップ体(10B)で挟持した第2の被綴じ物(15B)の取り付け孔(18A)が、綴じ具(16A)のリング部(12C)に取り付けられる。第1の被綴じ物(15A)と第2の被綴じ物(15B)とを綴じ具(16A)によって綴じる、クリップ(11)としてある。
【0028】
一部補足説明する。詳細には、前記第1クリップ体(10A)で挟持した第1の被綴じ物(15A)の取り付け孔(17B)と、第1クリップ体(10A)の第1開口部(8A)、第2開口部(9A)とが、綴じ具(16A)のリング部(12B)に取り付けられる。第2クリップ体(10B)も同様となっている。
【0029】
一部補足説明する。綴じ具(16A)は、次のようにしてある。ファイル(19A)に取り付けられたベース部(24)内に、相互に突合せた2枚の可動片が収納されている。可動片は、ベース部(24)内で付勢され、曲折可能に設けてある。各々の可動片は一端部を固着してある。可動片の他端部がベース部(24)の外側にのびて形成してある。例えば、リング部(12A)は、2つの半円状のものより構成してある。リング部(12A)の各々半円状のものが、可動片を曲折することによって開閉されるように形成されている。このような付勢手段によって成立している。リング部(12A)は、半円状のものの片方の先端に係合部、残り半円状のものの片方の先端に被係合部を有している。先端の係合部と、残り片方の先端の被係合部が係合して、リング部(12A)は閉じ位置に保持される。リング部(12B)(12C)(12D)も同様としてある。
【0030】
また、同様に、実施例1である、クリップ(11)は次のようにしてある。作用について説明する。使用方法について記載する。
図9にて、市販品にて、綴じ具(16B)に設けたパイプ(13A)(13B)によって、第1の被綴じ物(15A)または第2の被綴じ物(15B)を綴じるように形成された該綴じ具(16B)がある。
【0031】
該綴じ具(16B)のパイプ(13A)によって貫通できるように、第1クリップ体(10A)の第1開口部(8A)、第2開口部(9A)の位置を第1の被綴じ物(15A)の取り付け孔(17B)に合わせて、第1クリップ体(10A)で第1の被綴じ物(15A)を挟持する。同様に、前記綴じ具(16B)のパイプ(13B)によって貫通できるように、第2クリップ体(10B)の第3開口部(8B)、第4開口部(9B)の位置を第2の被綴じ物(15B)の取り付け孔(18A)に合わせて、第2クリップ体(10B)で第2の被綴じ物(15B)を挟持する。前記第1クリップ体(10A)で挟持した第1の被綴じ物(15A)の取り付け孔(17B)が、綴じ具(16B)のパイプ(13A)に取り付けられる。同様に、第2クリップ体(10B)で挟持した第2の被綴じ物(15B)の取り付け孔(18A)が、綴じ具(16B)のパイプ(13B)に取り付けられる。第1の被綴じ物(15A)と第2の被綴じ物(15B)とを綴じ具(16B)によって綴じる、クリップ(11)としてある。
【0032】
一部補足説明する。綴じ具(16B)は、次のようにしてある。ファイル(19B)に取り付けられたベース部(25)、押さえ片(26)と、取り外し可能な押さえ片(27)とで構成されている。ベース部(25)の外縁に軸受部を配置してある。押さえ片(26)に2本のパイプ(13A)(13B)を、また、押さえ片(27)には2本の軸を設けてある。押さえ片(26)のパイプ(13A)(13B)と、押さえ片(27)の軸とは、嵌合するようになっていて、凹側の押さえ片(26)のパイプ(13A)(13B)は、凸側の押さえ片(27)の軸より太くしてある。押さえ片(27)の基端をベース部(25)の軸受部に差し込み、押さえ片(26)のパイプ(13A)(13B)と押さえ片(27)の軸とを嵌合することによって、押さえ片(26)と押さえ片(27)とを対面状態にさせて、ベース部(25)に装着できるようにしてある。また、押さえ片(27)を押圧操作することにより、押さえ片(27)の基端をベース部(25)の軸受部から離れるようにしてある。
【0033】
また、同様に、実施例1である、クリップ(11)は次のようにしてある。作用について説明する。使用方法について記載する。
図10にて、市販品にて、綴じ具(16C)に設けた綴じ足(14A)(14B)によって、第1の被綴じ物(15A)または第2の被綴じ物(15B)を綴じるように形成された該綴じ具(16C)がある。
【0034】
該綴じ具(16C)の綴じ足(14A)によって貫通できるように、第1クリップ体(10A)の第1開口部(8A)、第2開口部(9A)の位置を第1の被綴じ物(15A)の取り付け孔(17B)に合わせて、第1クリップ体(10A)で第1の被綴じ物(15A)を挟持する。同様に、前記綴じ具(16C)の綴じ足(14B)によって貫通できるように、第2クリップ体(10B)の第3開口部(8B)、第4開口部(9B)の位置を第2の被綴じ物(15B)の取り付け孔(18A)に合わせて、第2クリップ体(10B)で第2の被綴じ物(15B)を挟持する。前記第1クリップ体(10A)で挟持した第1の被綴じ物(15A)の取り付け孔(17B)が、綴じ具(16C)の綴じ足(14A)に取り付けられる。同様に、第2クリップ体(10B)で挟持した第2の被綴じ物(15B)の取り付け孔(18A)が、綴じ具(16C)の綴じ足(14B)に取り付けられる。第1の被綴じ物(15A)と第2の被綴じ物(15B)とを綴じ具(16C)によって綴じる、クリップ(11)としてある。
【0035】
一部補足説明する。綴じ具(16C)は、次のようにしてある。ファイル(19C)に取り付けられた可撓性を有する綴じ足(14A)(14B)と、綴じ足(14A)(14B)を挿入できる挿入孔(28)等を配置したベース部(29)から構成してある。ベース部(29)には、移動可能な保持部(20C1)(20C2)が設けられており、ベース部(29)の挿入孔(28)等に綴じ足(14A)(14B)を挿入させ、保持部(20C1)(20C2)によって、綴じ足(14A)(14B)を固定するようにしてある。
【0036】
また、一部補足説明する。次に、第1クリップ体(10A)について説明する。なお、第2クリップ体(10B)も同様としてある。第1クリップ体(10A)は、複数の紙片等を1つにまとめて綴じるクリップとしてある。シート積層体用としてある。第1挟持板(4A)の第2開口部(9A)の外周部(22A)は、細い帯状になっており、第1挟持板(4A)に弾性力を付与し、比較的容易に反り返らせることができるようになっている。前記第1当接部(5A)を第2開口部(9A)の外周部(22A)に配置してあるので、第1当接部(5A)の接触面積をより小さくでき、第1当接部(5A)も変形可能になり、より小さい力で紙片等を着脱できる。第1挟持板(4A)の弾性変形の量と第1挟持板(4A)の剛性との関係を考慮して最適化してある。
【0037】
また、実施例1である、クリップ(11)は、次のようにしてある。
図2~4にて、前記第1クリップ体(10A)の前記第1基板(1A)を断面への字状に折り曲げてある。その頂点が弾性力により前記第1当接部(5A)に当接する位置に第1基板(1A)の第3当接部(21A)が設けられている。該第3当接部(21A)を前記第1開口部(8A)の外周部(23A)に配置した第1クリップ体(10A)と、してある。前記第2クリップ体(10B)の前記第2基板(1B)を断面への字状に折り曲げてある。その頂点が弾性力により前記第2当接部(5B)に当接する位置に第2基板(1B)の第4当接部(21B)が設けられている。該第4当接部(21B)を前記第3開口部(8B)の外周部(23B)に配置した第2クリップ体(10B)と、してある。各々を有したクリップ(11)としてある。
【0038】
一部補足説明する。前記第1クリップ体(10A)は、前記第1基板(1A)に第3当接部(21A)を含んだ第1開口部(8A)を形成してある。同様に、前記第2クリップ体(10B)は、前記第2基板(1B)に第4当接部(21B)を含んだ第3開口部(8B)を形成してある。また、第1当接部(5A)と第3当接部(21A)とは互いに対向するように形成してある。同様に、第2当接部(5B)と第4当接部(21B)とは互いに対向するように形成してある。沿って互いに対向するように屈曲されてそれぞれ外側に突出するように形成されている。また、第1クリップ体(10A)について説明する。第1基板(1A)の第1開口部(8A)の外周部(23A)は、細い帯状になっており、第1基板(1A)に弾性力を付与し、比較的容易に反り返らせることができるようになっている。前記第3当接部(21A)を第1開口部(8A)の外周部(23A)に配置してあるので、第3当接部(21A)の接触面積をより小さくでき、第3当接部(21A)も変形可能になり、より小さい力で紙片等を着脱できる。第1基板(1A)の弾性変形の量と第1基板(1A)の剛性との関係を考慮して最適化してある。第2クリップ体(10B)も同様としてある。第1基板(1A)と第1挟持板(4A)との間に複数の紙片等を差し込むと、複数の紙片等は、第1基板(1A)と第1挟持板(4A)との間で弾性的に保持される。保持する力は、第1基板(4A)の第3当接部(21A)と第1挟持板(4A)の第1当接部(5A)との対向する面の間に発生する弾性力による。また、第1挟持板(4A)の長さは第1基板(1A)の長さより短くしてある。こうすることで、第1基板(1A)の変形が少しの力で可能になり、紙片の着脱がより容易になる。
【0039】
また、実施例1である、クリップ(11)は、特に図示しないが、次のようにしてある。第1案内部が前記第1当接部(5A)より先端側の前記第1挟持板(4A)に設けられている。第1当接部(5A)から先端までは斜め上方に傾斜して、第1基板(1A)との間に紙葉の差込み用の間隙が形成されている。
【0040】
次に、効果について記す。先に記した「発明が解決しようとする課題」と、それに対応する実施例1の効果について記すため、重複するが「発明が解決しようとする課題」を以下に再掲する。
【0041】
第1の課題について記す。例えば、特許文献1の
図8の綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)を、
図2の単語ファイルに、
図1のように綴じ込んだ場合について、綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)のグループの組み替えを行わずにそのままその順番で固定したい時、綴じ込み用紙(2a1)と綴じ込み用紙(2b1)とを、綴じ込み用紙(2b1)と綴じ込み用紙(2c1)とを各々接続して1つのページとして綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)を扱いたい場合に、綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)はそれぞれ、別々の綴じ込み用紙となっていて独立しているため、綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)を各々接続して1つのページとして扱うことが容易ではない、という問題がある。(課題1-1)。前記問題を解消し、綴じ込み用紙(2a1)と綴じ込み用紙(2b1)とを、綴じ込み用紙(2b1)と綴じ込み用紙(2c1)とを各々接続して1つのページとして綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)を扱うことが可能なクリップを提供することを目的とする。
【0042】
先に記したように、実施例1である、クリップ(11)は、弾性を有する金属板を使用し、第1基板(1A)と、該第1基板(1A)の長手方向(矢印N)にて、第1基板(1A)から略垂直に立ち上げた第1背板(2A)と、該第1背板(2A)の上端(3A)から第1基板(1A)側に鋭角に折り曲げた第1挟持板(4A)とからなり、前記第1基板(1A)から第1挟持板(4A)へ貫通可能なように第1基板(1A)に第1開口部(8A)、第1挟持板(4A)に第2開口部(9A)が配置され、前記第1挟持板(4A)を弾性力により第1基板(1A)に当接した第1当接部(5A)が第1基板(1A)の略中央部(6A)に対向する位置(7A)の第1挟持板(4A)に設けられ、前記第1当接部(5A)を第2開口部(9A)の外周部(22A)に配置した第1クリップ体(10A)と、第2基板(1B)と、該第2基板(1B)の長手方向(矢印N)にて、第2基板(1B)から略垂直に立ち上げた第2背板(2B)と、該第2背板(2B)の上端(3B)から第2基板(1B)側に鋭角に折り曲げた第2挟持板(4B)とからなり、前記第2基板(1B)から第2挟持板(4B)へ貫通可能なように第2基板(1B)に第3開口部(8B)、第2挟持板(4B)に第4開口部(9B)が配置され、前記第2挟持板(4B)を弾性力により第2基板(1B)に当接した第2当接部(5B)が第2基板(1B)の略中央部(6B)に対向する位置(7B)の第2挟持板(4B)に設けられ、前記第2当接部(5B)を第4開口部(9B)の外周部(22B)に配置した第2クリップ体(10B)と、前記第1クリップ体(10A)の第1背板(2A)の短手方向(矢印T)と、前記第2クリップ体(10B)の第2背板(2B)の短手方向(矢印T)とを接続し、前記第1クリップ体(10A)の第1挟持板(4A)の短手方向(矢印T)と、前記第2クリップ体(10B)の第2挟持板(4B)の短手方向(矢印T)とを接続したクリップ(11)としてある。
【0043】
よって、例えば、特許文献1の綴じ込み用紙(2a1)と綴じ込み用紙(2b1)とを、綴じ込み用紙(2b1)と綴じ込み用紙(2c1)とを各々接続して1つのページとして綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)を扱うことが可能なクリップ(11)を提供することができる、という効果がある(効果1-1)。
【0044】
次に、その他の効果について記す。実施例1である、クリップ(11)は、例えば、凹凸状で係止するような形態でないので、紙片等を綴じる際に係止するため押圧する必要はなく、押圧するような力を必要とはせず、また、同様に、取り外す際も、引っ張って外さなくてはいけないような、引っ張る力を必要とするものではない。紙片等を挟持する際に、すべらせるように挿入し、また、取り外す際も、すべらせるようにして外せばよく、特には、力を必要とはせず、操作が容易にできる、という効果がある(効果1-2)。また、例えば、合成樹脂等で制作したものであると、一定の強度を確保する必要があることから、部厚くなり比較的大型のものとなりやすい。しかし、実施例1は、弾性を有する金属板を使用してあるので、部厚くなく小型で薄くコンパクトにできる、という効果がある(効果1-3)。また、実施例1は、例えば、前記綴じ具(16B)のパイプ(13A)によって貫通できるように、第1クリップ体(10A)の第1開口部(8A)、第2開口部(9A)の位置を第1の被綴じ物(15A)の取り付け孔(17B)に合わせて、第1クリップ体(10A)で第1の被綴じ物(15A)を挟持してある。挟持した紙片等の書類が落下、衝突等しても、実施例1は金属板で形成してあるので、挟持した部分について、第1の被綴じ物(15A)の取り付け孔(17B)周辺を第1クリップ体(10A)で保護できるという利点がある。紙片等で構成されている第1の被綴じ物(15A)の取り付け孔(17B)周辺が外力により汚れたり破れたりするのを防止できる、という効果がある。また、綴じ具(16A)のリング部、綴じ具(16C)の綴じ足の場合も同様の効果がある(効果1-4)。また、実施例1は、例えば、挟持する紙片等の取り付け孔(17B)が最初から少し破れたりしていても、前記第1クリップ体(10A)で紙片等を挟持するので、綴じ具(16B)のパイプ(13A)に取り付けられた第1の被綴じ物(15A)が、取り付け孔(17B)から外れる可能性を低くできる、という効果がある。また、綴じ具(16A)のリング部、綴じ具(16C)の綴じ足の場合も同様の効果がある(効果1-5)。
【0045】
引き続き、効果について記す。実施例1は、前記第1クリップ体(10A)の前記第1基板(1A)を断面への字状に折り曲げて、その頂点が弾性力により前記第1当接部(5A)に当接する位置に第1基板(1A)の第3当接部(21A)が設けられ、前記第3当接部(21A)を前記第1開口部(8A)の前記外周部(23A)に配置した第1クリップ体(10A)と、前記第2クリップ体(10B)の前記第2基板(1B)を断面への字状に折り曲げて、その頂点が弾性力により前記第2当接部(5B)に当接する位置に第2基板(1B)の第4当接部(21B)が設けられ、前記第4当接部(21B)を前記第3開口部(8B)の前記外周部(23B)に配置した第2クリップ体(10B)とを有したクリップ(11)としてある。よって、対向するように形成してある第1当接部(5A)と第3当接部(21A)との間での紙片等を挟み込むための力が大きくなる、という効果がある。同様に、対向するように形成してある第2当接部(5B)と第4当接部(21B)との間での紙片等を挟み込むための力が大きくなる、という効果がある(効果1-6)。
【0046】
次に、実施例2である、クリップ(11a)について記す。実施例2である、クリップ(11a)は、実施例1である、クリップ(11)の一部を変更してある。
図11にて、次のようにしてある。なお、実施例2の第1クリップ体(10Aa)は実施例1の第1クリップ体(10A)、実施例2の第2クリップ体(10Ba)は実施例1の第2クリップ体(10B)と同様としてあるので、
図2、3のような拡大図を特には記載していない。
【0047】
実施例1と同様に、第1クリップ体(10Aa)の第1背板(2Aa)の短手方向(矢印T)と、第2クリップ体(10Ba)の第2背板(2Ba)の短手方向(矢印T)とを接続してある。各々、接続したクリップ(11a)としてある。ただし、第1クリップ体(10Aa)の第1挟持板(4Aa)の短手方向(矢印T)と、第2クリップ体(10Ba)の第2挟持板(4Ba)の短手方向(矢印T)とは接続していない。
【0048】
次に、効果について記す。よって、実施例1と同様に、例えば、特許文献1の綴じ込み用紙(2a1)と綴じ込み用紙(2b1)とを、綴じ込み用紙(2b1)と綴じ込み用紙(2c1)とを各々接続して1つのページとして綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)を扱うことが可能なクリップ(11a)を提供することができる、という効果がある(効果2-1)。
【0049】
次に、実施例3である、クリップ(11b)について記す。実施例3である、クリップ(11b)は、実施例1である、クリップ(11)の一部を変更してある。
図12にて、次のようにしてある。なお、実施例3の第1クリップ体(10Ab)は実施例1の第1クリップ体(10A)、実施例3の第2クリップ体(10Bb)は実施例1の第2クリップ体(10B)と同様としてあるので、
図2、3のような拡大図を特には記載していない。
【0050】
実施例1にて、前記第1クリップ体(10A)の第1背板(2A)の短手方向(矢印T)と、前記第2クリップ体(10B)の第2背板(2B)の短手方向(矢印T)とを接続し、前記第1クリップ体(10A)の第1挟持板(4A)の短手方向(矢印T)と、前記第2クリップ体(10B)の第2挟持板(4B)の短手方向(矢印T)とを接続し、に代えて、実施例3は次のようにしてある。第1クリップ体(10Ab)の第1基板(1Ab)の短手方向(矢印T)と、第2クリップ体(10Bb)の第2基板(1Bb)の短手方向(矢印T)とを接続してある。接続したクリップ(11b)としてある。つまり、第1クリップ体(10Ab)の第1背板(2Ab)の短手方向(矢印T)と、第2クリップ体(10Bb)の第2背板(2Bb)の短手方向(矢印T)とは接続していない。また、第1クリップ体(10Ab)の第1挟持板(4Ab)の短手方向(矢印T)と、第2クリップ体(10Bb)の第2挟持板(4Bb)の短手方向(矢印T)とは接続していない。
【0051】
次に、効果について記す。よって、実施例1と同様に、例えば、特許文献1の綴じ込み用紙(2a1)と綴じ込み用紙(2b1)とを、綴じ込み用紙(2b1)と綴じ込み用紙(2c1)とを各々接続して1つのページとして綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)を扱うことが可能なクリップ(11b)を提供することができる、という効果がある(効果3-1)。
【0052】
次に、実施例4である、クリップ(11c)について記す。実施例4である、クリップ(11c)は、実施例1である、クリップ(11)の一部を変更してある。
図13にて、次のようにしてある。なお、実施例4の第1クリップ体(10Ac)は実施例1の第1クリップ体(10A)、実施例4の第2クリップ体(10Bc)は実施例1の第2クリップ体(10B)と同様としてあるので、
図2、3のような拡大図を特には記載していない。
【0053】
実施例1にて、前記第1クリップ体(10A)の第1挟持板(4A)の短手方向(矢印T)と、前記第2クリップ体(10B)の第2挟持板(4B)の短手方向(矢印T)とを接続し、に代えて、実施例4は次のようにしてある。第1クリップ体(10Ac)の第1基板(1Ac)の短手方向(矢印T)と、第2クリップ体(10Bc)の第2基板(1Bc)の短手方向(矢印T)とを接続してある。つまり、第1クリップ体(10Ac)の第1挟持板(4Ac)の短手方向(矢印T)と、第2クリップ体(10Bc)の第2挟持板(4Bc)の短手方向(矢印T)とは接続していない。なお、実施例1と同様に、第1クリップ体(10Ac)の第1背板(2Ac)の短手方向(矢印T)と、第2クリップ体(10Bc)の第2背板(2Bc)の短手方向(矢印T)とを接続してある。各々、接続したクリップ(11c)としてある。
【0054】
次に、効果について記す。よって、実施例1と同様に、例えば、特許文献1の綴じ込み用紙(2a1)と綴じ込み用紙(2b1)とを、綴じ込み用紙(2b1)と綴じ込み用紙(2c1)とを各々接続して1つのページとして綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)を扱うことが可能なクリップ(11c)を提供することができる、という効果がある(効果4-1)。
【0055】
次に、実施例5である、クリップ(11d)について記す。実施例5である、クリップ(11d)は、実施例1である、クリップ(11)の一部を変更してある。
図14~15にて、次のようにしてある。なお、実施例5の第1クリップ体(10Ad)は実施例1の第1クリップ体(10A)、実施例5の第2クリップ体(10Bd)は実施例1の第2クリップ体(10B)と同様としてあるので、
図2、3のような拡大図を特には記載していない。
【0056】
実施例1と同様に、第1クリップ体(10Ad)の第1背板(2Ad)の短手方向(矢印T)と、第2クリップ体(10Bd)の第2背板(2Bd)の短手方向(矢印T)とを接続してあるが、実施例1よりも接続してある長さを少し大きくしてある。また、実施例1と同様に、第1クリップ体(10Ad)の第1挟持板(4Ad)の短手方向(矢印T)と、第2クリップ体(10Bd)の第2挟持板(4Bd)の短手方向(矢印T)とを接続してあるが、実施例1よりも接続してある長さを少し大きくしてある。
【0057】
次に、作用について説明する。使用方法について記載する。市販品にて、綴じ具(16A1)に設けたリング部(12Ad)(12Bd)によって、第1の被綴じ物(15A)を綴じるように形成された該綴じ具(16A1)がある。同様に、綴じ具(16A2)に設けたリング部(12Cd)(12Dd)によって、第2の被綴じ物(15B)を綴じるように形成された該綴じ具(16A2)がある。
【0058】
前記綴じ具(16A1)のリング部(12Bd)によって貫通できるように、第1クリップ体(10Ad)の第1開口部(8Ad)、第2開口部(9Ad)の位置を第1の被綴じ物(15A)の取り付け孔(17B)に合わせて、第1クリップ体(10Ad)で第1の被綴じ物(15A)を挟持する。同様に、前記綴じ具(16A2)のリング部(12Cd)によって貫通できるように、第2クリップ体(10Bd)の第3開口部(8Bd)、第4開口部(9Bd)の位置を第2の被綴じ物(15B)の取り付け孔(18A)に合わせて、第2クリップ体(10Bd)で第2の被綴じ物(15B)を挟持する。前記第1クリップ体(10Ad)で挟持した第1の被綴じ物(15A)の取り付け孔(17B)が、綴じ具(16A1)のリング部(12Bd)に取り付けられる。同様に、第2クリップ体(10Bd)で挟持した第2の被綴じ物(15B)の取り付け孔(18A)が、綴じ具(16A2)のリング部(12Cd)に取り付けられる。第1の被綴じ物(15A)を綴じ具(16A1)によって綴じ、第2の被綴じ物(15B)を綴じ具(16A2)によって綴じる、クリップ(11d)としてある。
【0059】
また、先に記した「発明が解決しようとする課題」と、それに対応する実施例5の効果について記すため、重複するが「発明が解決しようとする課題」を以下に再掲する。
【0060】
次に、第2の課題について記す。例えば、特許文献1の
図8の綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)のグループAを、
図2の単語ファイルに、
図1のように綴じ込んだ単語ファイルAと、例えば、特許文献1の
図8の綴じ込み用紙(2a2)(2b2)(2c2)のグループBを、
図2の単語ファイルに、
図1のように綴じ込んだ単語ファイルBとの2つの単語ファイルが存在する場合について説明する。課題1と同様に、綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)のグループA、および、綴じ込み用紙(2a2)(2b2)(2c2)のグループBの組み替えを行わずにそのままその順番で、綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)(2a2)(2b2)(2c2)を1つのページとして、単語ファイルごと、固定したい時について説明する。組み替えを行わずにそのままその順番で固定したい時、単語ファイルAのグループAの綴じ込み用紙(2a1)と綴じ込み用紙(2b1)とを、綴じ込み用紙(2b1)と綴じ込み用紙(2c1)とを各々接続して、同様に、単語ファイルBのグループBの綴じ込み用紙(2a2)と綴じ込み用紙(2b2)とを、綴じ込み用紙(2b2)と綴じ込み用紙(2c2)とを各々接続して、さらには、単語ファイルAのグループAの綴じ込み用紙(2c1)と、単語ファイルBのグループBの綴じ込み用紙(2a2)とを接続して、1つのページとして綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)(2a2)(2b2)(2c2)を扱いたい場合に、綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)(2a2)(2b2)(2c2)はそれぞれ、別々の綴じ込み用紙となっていて独立しているため、綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)(2a2)(2b2)(2c2)を各々接続して1つのページとして扱うことが容易ではない、という問題がある。(課題5-1)。前記問題を解消し、単語ファイルAのグループAの綴じ込み用紙(2a1)と綴じ込み用紙(2b1)とを、綴じ込み用紙(2b1)と綴じ込み用紙(2c1)とを各々接続して、同様に、単語ファイルBのグループBの綴じ込み用紙(2a2)と綴じ込み用紙(2b2)とを、綴じ込み用紙(2b2)と綴じ込み用紙(2c2)とを各々接続して、さらには、単語ファイルAのグループAの綴じ込み用紙(2c1)と、単語ファイルBのグループBの綴じ込み用紙(2a2)とを接続して、1つのページとして綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)(2a2)(2b2)(2c2)を扱うことが可能なクリップを提供することを目的とする。
【0061】
実施例5である、クリップ(11d)と実施例1とを組み合わせれば前記問題に対応できる。例えば、特許文献1の単語ファイルAのグループAの綴じ込み用紙(2a1)と綴じ込み用紙(2b1)とを、綴じ込み用紙(2b1)と綴じ込み用紙(2c1)とを各々接続して、同様に、単語ファイルBのグループBの綴じ込み用紙(2a2)と綴じ込み用紙(2b2)とを、綴じ込み用紙(2b2)と綴じ込み用紙(2c2)とを各々接続して、さらには、単語ファイルAのグループAの綴じ込み用紙(2c1)と、単語ファイルBのグループBの綴じ込み用紙(2a2)とを接続して、1つのページとして綴じ込み用紙(2a1)(2b1)(2c1)(2a2)(2b2)(2c2)を扱うことが可能なクリップ(11d)を提供するができる、という効果がある(効果5-1)。
【0062】
次に、特に図示しないが、実施例6である、クリップ(11e)について記す。実施例6である、クリップ(11e)は、実施例1である、クリップ(11)の一部を変更してある。次のようにしてある。
実施例1にて、次のように追加してある。実施例6は次のようにしてある。第1クリップ体(10Ae)の第1基板(1Ae)の短手方向(矢印T)と、第2クリップ体(10Be)の第2基板(1Be)の短手方向(矢印T)とを接続してある。また、実施例1と同様に、次のようにしてある。第1クリップ体(10Ae)の第1背板(2Ae)の短手方向(矢印T)と、第2クリップ体(10Be)の第2背板(2Be)の短手方向(矢印T)とを接続し、第1クリップ体(10Ae)の第1挟持板(4Ae)の短手方向(矢印T)と、第2クリップ体(10Be)の第2挟持板(4Be)の短手方向(矢印T)とを接続してある。各々、接続したクリップ(11e)としてある。
【0063】
次に、実施例1である、クリップ(11)について、別の作用について、説明する。
図16にて、市販品にて、綴じ具(16C)に設けた綴じ足(14A)(14B)によって、被綴じ物(15C)を綴じるように形成された該綴じ具(16C)がある。つまり、
図10と同様の綴じ具(16C)がある。
【0064】
前記綴じ具(16C)の綴じ足(14A)によって貫通できるように、第1クリップ体(10A)の第1開口部(8A)、第2開口部(9A)の位置を被綴じ物(15C)の取り付け孔(30A)に合わせて、第1クリップ体(10A)で被綴じ物(15C)を挟持する。同様に、前記綴じ具(16C)の綴じ足(14B)によって貫通できるように、第2クリップ体(10B)の第3開口部(8B)、第4開口部(9B)の位置を被綴じ物(15C)の取り付け孔(30B)に合わせて、第2クリップ体(10B)で被綴じ物(15C)を挟持する。前記第1クリップ体(10A)で挟持した被綴じ物(15C)の取り付け孔(30A)が、綴じ具(16C)の綴じ足(14A)に取り付けられる。同様に、第2クリップ体(10B)で挟持した被綴じ物(15C)の取り付け孔(30B)が、綴じ具(16C)の綴じ足(14B)に取り付けられる。被綴じ物(15C)を綴じ具(16C)によって綴じる、クリップ(11)としてある。
【0065】
つまり、実施例1は、先に記した2つの被綴じ物(15A)(15B)のほかに、1つの被綴じ物(15C)においても使用できる。
【0066】
また、次に、特に図示しないが、実施例1の別の作用についても説明する。綴じ具(16A)(16B)(16C)は使用しない状態で、取り付け孔のない被綴じ物とクリップ(11)とだけ使用する場合も、実施例1は、通常使用できる。市販のクリップ等と同様に、取り付け孔のない被綴じ物について、そのまま使用できる、という効果がある(効果1-7)。他の実施例でも同様の効果がある。また、取り付け孔のない被綴じ物について、市販のクリップ等を使用する場合については、紙片等の長さが大きい時に、1個のクリップで対応して固定しても、固定してある面積が少ないので、紙片等が上下左右にぶれたりして安定性に劣り、また、紙片等がまくれやすくなったりする時がある。しかし、実施例1は、前記第1クリップ体(10A)の第1背板(2A)の短手方向(矢印T)と、前記第2クリップ体(10B)の第2背板(2B)の短手方向(矢印T)とを接続し、前記第1クリップ体(10A)の第1挟持板(4A)の短手方向(矢印T)と、前記第2クリップ体(10B)の第2挟持板(4B)の短手方向(矢印T)とを接続したクリップ(11)としてあるので、長さによっては、1個のクリップ(11)でも、挟持した紙片等に対して、紙片等が上下左右にぶれることなく安定性が比較的よく、また、紙片等がまくれやすくなったりするのを防止できる、という効果がある(効果1-8)。他の実施例でも同様の効果がある。また、取り付け孔のない被綴じ物について、市販のクリップ等を使用する場合については、紙片等の長さが大きい時に、その長さに対して2~3個のクリップで対応して固定しようとする。しかし、実施例1は、前記第1クリップ体(10A)の第1背板(2A)の短手方向(矢印T)と、前記第2クリップ体(10B)の第2背板(2B)の短手方向(矢印T)とを接続し、前記第1クリップ体(10A)の第1挟持板(4A)の短手方向(矢印T)と、前記第2クリップ体(10B)の第2挟持板(4B)の短手方向(矢印T)とを接続したクリップ(11)としてあるので、長さによっては、1個のクリップ(11)でも対応可能であり、取り付け、取り外しの手間を軽減できる、という効果がある(効果1-9)。他の実施例でも同様の効果がある。
【0067】
また、特に図示しないが、実施例1は次のようにしてもよい。綴じ具(16A)、綴じ具(16B)、綴じ具(16C)のほかに、綴じ具として、ツイストリング(特願2017-149496)等でもよい。
【0068】
以上のように、これらの構成に困難性があり、当業者が容易になし得る事項ではないと確信する。また、顕著な効果を達成する本願発明の実施例1の特徴について、当業者が容易に想到し、適宜なし得る設計的事項ではないと確信する。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【0070】
(1A) 第1基板
(1B) 第2基板
(2A) 第1背板
(2B) 第2背板
(3A) 上端
(3B) 上端
(4A) 第1挟持板
(4B) 第2挟持板
(5A) 第1当接部
(5B) 第2当接部
(6A) 略中央部
(6B) 略中央部
(7A) 対向する位置
(7B) 対向する位置
(8A) 第1開口部
(8B) 第3開口部
(9A) 第2開口部
(9B) 第4開口部
(10A) 第1クリップ体
(10B) 第2クリップ体
(11) 実施例1のクリップ
(11a) 実施例2のクリップ
(11b) 実施例3のクリップ
(11c) 実施例4のクリップ
(11d) 実施例5のクリップ
(11e) 実施例6のクリップ
(12A) リング部
(12B) リング部
(12C) リング部
(12D) リング部
(13A) パイプ
(13B) パイプ
(14A) 綴じ足
(14B) 綴じ足
(15A) 第1の被綴じ物
(15B) 第2の被綴じ物
(15C) 被綴じ物
(16A) 綴じ具
(16B) 綴じ具
(16C) 綴じ具
(17A) 取り付け孔
(17B) 取り付け孔
(18A) 取り付け孔
(18B) 取り付け孔
(19A) ファイル
(19B) ファイル
(19C) ファイル
(19D) ファイル
(20A) 解除装置
(20C) 保持部(解除装置等)
(21A) 第3当接部
(21B) 第4当接部
(22A) 外周部
(22B) 外周部
(23A) 外周部
(23B) 外周部
(24) ベース部
(25) ベース部
(26) 押さえ片
(27) 押さえ片
(28) 挿入孔
(29) ベース部
(30A) 取り付け孔
(30B) 取り付け孔
(矢印G) 方向
(矢印N) 長手方向
(矢印T) 短手方向