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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058707
(43)【公開日】2024-04-30
(54)【発明の名称】側板のロック機構及び折畳みコンテナ
(51)【国際特許分類】
   B65D 6/26 20060101AFI20240422BHJP
   B65D 88/12 20060101ALI20240422BHJP
   B65D 90/08 20060101ALI20240422BHJP
   E05C 1/16 20060101ALI20240422BHJP
   E05C 1/10 20060101ALI20240422BHJP
   B65D 6/18 20060101ALI20240422BHJP
【FI】
B65D6/26 A
B65D88/12 N
B65D90/08 G
E05C1/16 A
E05C1/10
B65D6/18 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022165960
(22)【出願日】2022-10-17
(71)【出願人】
【識別番号】596027782
【氏名又は名称】大一機材工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 俊夫
【テーマコード(参考)】
3E061
3E170
【Fターム(参考)】
3E061AA05
3E061AB09
3E061CA04
3E061DA01
3E061DB14
3E061DB17
3E170AA28
3E170DA02
3E170DA15
3E170KA01
3E170KB04
3E170KB05
3E170KC10
3E170QA11
3E170VA16
3E170WE09
(57)【要約】
【課題】種々の収納用具の収納部を囲う側板を容易に固定したり側板の固定を容易に解除したりする。
【解決手段】矩形枠体状のベース部フレーム41とベース部フレーム41の上方に配設された矩形枠体状の上部枠体6との間に相互に対向して配設されてベース部フレーム41に対して回動可能な前後一対の前後側板7の各々に設けられ、前後側板7の前後側板フレーム71の上側フレーム部材75に対して出没可能であるとともに上側フレーム部材75から突出した状態で上部枠体6と係合するラッチ部材11を有し、ラッチ部材11の係合状態を解除するための操作部としての操作ボルト12がベース部フレーム41と上部枠体6とで囲まれる空間の内側から操作される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形枠体状のベース部フレームと前記ベース部フレームの上方に配設された矩形枠体状の上部枠体との間に相互に対向して配設されて前記ベース部フレーム又は前記上部枠体に対して回動可能な一対の側板の各々に設けられ、
前記側板のフレーム部材に対して出没可能であるとともに前記フレーム部材から突出した状態で前記上部枠体又は前記ベース部フレームと係合するラッチ部材を有し、
前記ラッチ部材の係合状態を解除するための操作部が前記ベース部フレームと前記上部枠体とで囲まれる空間の内側から操作される、
ことを特徴とする側板のロック機構。
【請求項2】
前記ラッチ部材を前記フレーム部材から突出させる向きの付勢力を発揮する付勢部材を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の側板のロック機構。
【請求項3】
前記付勢部材の下端を支持する支持部材、及び、前記操作部と前記ラッチ部材とを連結するための連結部材を有し、
前記側板を上下方向に沿って区分する中間フレーム部材に設けられて前記操作部を突出させるための長孔から前記支持部材、前記付勢部材、及び前記連結部材が入れられ、
前記フレーム部材に設けられて前記ラッチ部材を突出させるための開口から前記ラッチ部材が差し込まれ、
前記長孔から前記操作部が進入させられて前記連結部材を介して前記操作部と前記ラッチ部材とが連結させられて組み立てられて前記側板へと組み込まれる、
ことを特徴とする請求項2に記載の側板のロック機構。
【請求項4】
矩形枠体状のベース部フレームと、
前記ベース部フレームの上方に配設された矩形枠体状の上部枠体と、
前記ベース部フレームと前記上部枠体との間に前後方向において相互に対向して配設された一対の前後側板と、
前記ベース部フレームと前記上部枠体との間に左右方向において相互に対向して配設された一対の左右側板と、
前記一対の前後側板の各々に設けられた側板のロック機構と、を有し、
前記前後側板は、前記ベース部フレーム又は前記上部枠体に対して回動可能であり、
前記左右側板は、前記ベース部フレームと前記上部枠体とのうちの少なくとも一方に対して回動可能であり、
前記側板のロック機構は、
前記前後側板のフレーム部材に対して出没可能であるとともに前記フレーム部材から突出した状態で前記上部枠体又は前記ベース部フレームと係合するラッチ部材を有し、
前記ラッチ部材の係合状態を解除するための操作部が前記ベース部フレームと前記上部枠体とで囲まれる空間の内側から操作される、
ことを特徴とする折畳みコンテナ。
【請求項5】
前記ラッチ部材を前記フレーム部材から突出させる向きの付勢力を発揮する付勢部材を有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の折畳みコンテナ。
【請求項6】
前記左右側板は、
上下に分割された上側の側板と下側の側板とを有し、
前記上側の側板は前記上部枠体に対して回動可能であり、
前記下側の側板は前記ベース部フレームに対して回動可能であり、
前記上側の側板と前記下側の側板とはヒンジを介して相互に回動可能であり、
前記上側の側板と前記下側の側板とが前記ヒンジを介して中折れしないように前記上側の側板と前記下側の側板とを平板状に相互に固定するロック手段を有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の折畳みコンテナ。
【請求項7】
前記ロック手段が、
前記上側の側板又は前記下側の側板に自身の軸心方向に沿って移動可能に設けられたスライドピンと、
前記下側の側板又は前記上側の側板に設けられて前記スライドピンが挿通するピン嵌合部と、を有する、
ことを特徴とする請求項6に記載の折畳みコンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、側板のロック機構、及び、側板のロック機構を備える折畳みコンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
部品などの製品を入れて運搬する従来の技術として、底板の一側に側枠の一つを内方へ起伏自在に枢着すると共に、底板の四隅に短柱を立設して、その上端に前記の側枠と相対する側枠の下端を内方へ起伏自在に枢着し、この側枠の一方の柱に該側枠の内側へ折畳みうるように他の側枠を枢着し、且つ残余の一側の短柱間に残りの側枠を同じく内方へ起伏自在に枢着してなる金属製コンテナが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平02-056133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば特許文献1のようなコンテナは底板の周囲から立ち上がって収納部の前後左右の面を囲う周壁を有するところ、これら周壁を構成する側枠(或いは、側板)それぞれが容易に固定されたり側枠(側板)それぞれの固定が容易に解除されたりすることが望まれる。
【0005】
そこで本発明は、1つの側面では、種々の収納用具の収納部を囲う側板を容易に固定したり側板の固定を容易に解除したりすることが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る側板のロック機構は、矩形枠体状のベース部フレームと前記ベース部フレームの上方に配設された矩形枠体状の上部枠体との間に相互に対向して配設されて前記ベース部フレーム又は前記上部枠体に対して回動可能な一対の側板の各々に設けられ、前記側板のフレーム部材に対して出没可能であるとともに前記フレーム部材から突出した状態で前記上部枠体又は前記ベース部フレームと係合するラッチ部材を有し、前記ラッチ部材の係合状態を解除するための操作部が前記ベース部フレームと前記上部枠体とで囲まれる空間の内側から操作される、ことを特徴とする。
【0007】
本発明に係る側板のロック機構は、前記ラッチ部材を前記フレーム部材から突出させる向きの付勢力を発揮する付勢部材を有する、ようにしてもよい。
【0008】
本発明に係る側板のロック機構は、前記付勢部材の下端を支持する支持部材、及び、前記操作部と前記ラッチ部材とを連結するための連結部材を有し、前記側板を上下方向に沿って区分する中間フレーム部材に設けられて前記操作部を突出させるための長孔から前記支持部材、前記付勢部材、及び前記連結部材が入れられ、前記フレーム部材に設けられて前記ラッチ部材を突出させるための開口から前記ラッチ部材が差し込まれ、前記長孔から前記操作部が進入させられて前記連結部材を介して前記操作部と前記ラッチ部材とが連結させられて組み立てられて前記側板へと組み込まれる、ようにしてもよい。
【0009】
また、本発明に係る折畳みコンテナは、矩形枠体状のベース部フレームと、前記ベース部フレームの上方に配設された矩形枠体状の上部枠体と、前記ベース部フレームと前記上部枠体との間に前後方向において相互に対向して配設された一対の前後側板と、前記ベース部フレームと前記上部枠体との間に左右方向において相互に対向して配設された一対の左右側板と、前記一対の前後側板の各々に設けられた側板のロック機構と、を有し、前記前後側板は、前記ベース部フレーム又は前記上部枠体に対して回動可能であり、前記左右側板は、前記ベース部フレームと前記上部枠体とのうちの少なくとも一方に対して回動可能であり、前記側板のロック機構は、前記前後側板のフレーム部材に対して出没可能であるとともに前記フレーム部材から突出した状態で前記上部枠体又は前記ベース部フレームと係合するラッチ部材を有し、前記ラッチ部材の係合状態を解除するための操作部が前記ベース部フレームと前記上部枠体とで囲まれる空間の内側から操作される、ことを特徴とする。
【0010】
本発明に係る折畳みコンテナは、前記ラッチ部材を前記フレーム部材から突出させる向きの付勢力を発揮する付勢部材を有する、ようにしてもよい。
【0011】
本発明に係る折畳みコンテナは、前記左右側板は、上下に分割された上側の側板と下側の側板とを有し、前記上側の側板は前記上部枠体に対して回動可能であり、前記下側の側板は前記ベース部フレームに対して回動可能であり、前記上側の側板と前記下側の側板とはヒンジを介して相互に回動可能であり、前記上側の側板と前記下側の側板とが前記ヒンジを介して中折れしないように前記上側の側板と前記下側の側板とを平板状に相互に固定するロック手段を有する、ようにしてもよい。
【0012】
本発明に係る折畳みコンテナは、前記ロック手段が、前記上側の側板又は前記下側の側板に自身の軸心方向に沿って移動可能に設けられたスライドピンと、前記下側の側板又は前記上側の側板に設けられて前記スライドピンが挿通するピン嵌合部と、を有する、ようにしてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、1つの側面では、種々の収納用具の収納部を囲う側板を容易に固定したり側板の固定を容易に解除したりすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施の形態に係る折畳みコンテナを示す斜視図である。
図2図1の折畳みコンテナの側面図である。
図3図1の折畳みコンテナの正面図である。
図4図1の折畳みコンテナが備えている、本発明の実施の形態に係る側板のロック機構の設置の態様を示す斜視図である。
図5図4の側板のロック機構の全体構成の概略を示す断面図であり、ラッチ部材の係合部が突出している状態を示す図である。
図6図4の側板のロック機構の全体構成の概略を示す断面図であり、ラッチ部材の係合部が引込まれている状態を示す図である。
図7図4の側板のロック機構の構造を説明する分解・組立て図である。
図8図1の折畳みコンテナの折畳み手順を説明する図である。(A)は折畳みコンテナが組み立てられている状態を示す図である。(B)は前後側板が倒された状態を示す図である。
図9図1の折畳みコンテナの折畳み手順を説明する図である。(A)は一方の長手側板が折り畳まれた状態を示す図である。(B)は折り畳みが完了した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。本発明の説明では、各図中に示すように3次元直交座標系の各軸に沿って上・下、前・後(別言すると、正面・背面)、並びに左・右の各向き、各方向を定義する。ただし、前・後並びに左・右は、あくまでも本発明を説明するための区別に過ぎず、折畳みコンテナ3の使用状態における向き、方向を規定するものではない。
【0016】
下記の実施の形態では、本発明の実施の形態に係る側板のロック機構1が本発明の実施の形態に係る折畳みコンテナ3の前後側板7を固定したり前後側板7の固定を解除したりするための仕組みとして適用される場合を例に挙げて説明する。
【0017】
(折畳みコンテナの全体構成)
図1は、本発明に係る折畳みコンテナの具体的な構成態様の一例としての、実施の形態に係る折畳みコンテナ3を示す斜視図である。図2は実施の形態に係る折畳みコンテナ3の側面図であり、図3は実施の形態に係る折畳みコンテナ3の正面図である。下記では、折畳みコンテナ3が使用される際の各部の姿勢(具体的には、図1乃至図3における各部の姿勢)を基準として説明する。
【0018】
折畳みコンテナ3は、主に、平面視において矩形状のベース部4と、ベース部4の下面に取り付けられる複数のキャスタ5と、ベース部4の上方に配設される上部枠体6と、ベース部4と上部枠体6との間に配設される前後一対の前後側板7及び左右一対の左右側板8と、上部枠体6の上側に配設される蓋部9と、を有する。
【0019】
ベース部4は、平面視において矩形枠体状のベース部フレーム41と、ベース部フレーム41の内側を覆う底板(他の部材に隠れて図面には現れていない)と、を有する。底板は、例えば、プラスチックダンボール(「プラダン」や「段プラ」などとも呼ばれる)、ハニカムコア材(具体的には例えば、テクセル(登録商標))、メッシュ材などによって形成される。
【0020】
ベース部フレーム41は、各々の長手方向(別言すると、軸心方向)が前後方向に沿いつつ左右方向において相互に離間して平行に対向する左右一対の左右フレーム部材42と、各々の長手方向(別言すると、軸心方向)が左右方向に沿いつつ前後方向において相互に離間して平行に対向する前後一対の前後フレーム部材43と、を有し、平面視において矩形枠体状に形成される。左右フレーム部材42と前後フレーム部材43とは相互に直交する態様で結合される部材である。
【0021】
左右フレーム部材42と前後フレーム部材43とは、これらフレーム部材42,43各々の長手方向(別言すると、軸心方向)における端部それぞれに配設される下部直角結合部材45により、相互に直交する態様で結合される。すなわち、下部直角結合部材45は、ベース部フレーム41の平面視における四方の角それぞれに配設される。
【0022】
下部直角結合部材45は、左右フレーム部材42の外側面(即ち、左右方向における外側面)と隣接して当該左右フレーム部材42の上面よりも上側部分が上方に突出するとともに前後フレーム部材43の外側面(即ち、前後方向における外側面)と隣接して当該前後フレーム部材43の上面よりも上側部分が上方に突出して、ベース部フレーム41の平面視における四方の角部それぞれを2面で囲うように平面視においてL字形に形成されて取付けられる。
【0023】
キャスタ5は、キャスタプレート51を介して、ベース部4の下面の四隅それぞれの角寄りの位置に取り付けられる。キャスタ5は、水平旋回可能な(即ち、方向自在の)旋回キャスタでもよく、或いは、水平旋回不能な(即ち、方向固定の)固定キャスタでもよい。キャスタ5として、旋回キャスタと固定キャスタとのうちの一方(別言すると、一種類)のみが取り付けられるようにしてもよく、旋回キャスタと固定キャスタとの両方が取り付けられるようにしてもよい。また、キャスタ5は、ブレーキ機能(別言すると、制動機能、ロック機能)を備えるようにしてもよい。なお、キャスタ5の個数は、4個に限定されるものではなく、3個でもよいし、5個以上でもよい。
【0024】
上部枠体6は、各々の長手方向(別言すると、軸心方向)が前後方向に沿いつつ左右方向において相互に離間して平行に対向する左右一対の左右フレーム部材61と、各々の長手方向(別言すると、軸心方向)が左右方向に沿いつつ前後方向において相互に離間して平行に対向する前後一対の前後フレーム部材62と、を有し、平面視において矩形枠体状に形成される。左右フレーム部材61と前後フレーム部材62とは相互に直交する態様で結合される部材である。
【0025】
左右フレーム部材61と前後フレーム部材62とは、これらフレーム部材61,62各々の長手方向(別言すると、軸心方向)における端部それぞれに配設される上部直角結合部材66により、相互に直交する態様で結合される。すなわち、上部直角結合部材66は、上部枠体6の平面視における四方の角それぞれに配設される。
【0026】
上部直角結合部材66は、左右フレーム部材61の外側面(即ち、左右方向における外側面)と隣接して当該左右フレーム部材61の下面よりも下側部分が下方に突出するとともに前後フレーム部材62の外側面(即ち、前後方向における外側面)と隣接して当該前後フレーム部材62の下面よりも下側部分が下方に突出して、上部枠体6の平面視における四方の角部それぞれを2面で囲うように平面視においてL字形に形成されて取付けられる。
【0027】
左右一対の左右フレーム部材61各々の長手方向(別言すると、軸心方向、前後方向)における中央位置に、丸棒が用いられて略矩形の枠状に形成された上部取手63が回動軸受64を介して取付けられる。具体的には、略矩形の枠状の上部取手63のうちの前後方向に沿う一辺を回動軸として、左右フレーム部材61に取付けられた回動軸受64によって上部取手63の回動軸が回動可能に支持されることにより、上部取手63が左右フレーム部材61に対して回動可能に取り付けられる。
【0028】
上部取手63は、左右フレーム部材61に取り付けられた回動軸受64から垂下して垂直面に沿う位置/姿勢(即ち、図1乃至図3に示す位置/姿勢)と、蓋部9の上に重なり水平面に沿う位置/姿勢との間で、左右フレーム部材61の外方及び上方を回るように回動する。
【0029】
前後一対の前後側板7は、ベース部4のベース部フレーム41のうちの前後一対の前後フレーム部材43それぞれに対して相互に対向して取り付けられる。
【0030】
前後側板7は、矩形枠体状の前後側板フレーム71と、前後側板フレーム71の内側を上下方向に沿って区分する中間フレーム部材72と、前後側板フレーム71と中間フレーム部材72とによって囲われる2つの空間それぞれを覆う2つのパネル73と、を有する。パネル73は、例えば、プラスチックダンボール、ハニカムコア材、メッシュ材などによって形成される。
【0031】
中間フレーム部材72は、前後側板フレーム71のうちの長手方向(別言すると、軸心方向)が左右方向に沿う下側フレーム部材74(即ち、図1図3における下端のフレーム部材)と上側フレーム部材75(即ち、図1図3における上端のフレーム部材)との各々の長手方向(別言すると、軸心方向、左右方向)における中央位置においてこれら下側フレーム部材74と上側フレーム部材75との間に架け渡されて設けられる。下側フレーム部材74及び上側フレーム部材75と中間フレーム部材72とは相互に直交する態様で結合される部材である。
【0032】
前後側板7は、前後側板フレーム71の下側フレーム部材74(即ち、図1図3における下端のフレーム部材)とベース部4のベース部フレーム41のうちの前後フレーム部材43とが2個のヒンジ76を介して連結されることにより、ベース部4に対して回動可能(別言すると、起倒可能)に取り付けられる。
【0033】
折畳みコンテナ3が使用される際に前後側板7が垂直に立てられた状態(即ち、図1乃至図3に示す状態)で、前後側板フレーム71の上側フレーム部材75(即ち、図1図3における上端のフレーム部材)が、上部枠体6の前後フレーム部材62へと下側から近接し、前後側板7に備えられる側板のロック機構1によって前後フレーム部材62に対して係止される。これにより、前後側板7が垂直に立てられた状態が維持される。
【0034】
前後側板7は、側板のロック機構1による前後フレーム部材62に対する係止が解除されると、ヒンジ76を介してベース部4の内側へと向けて回動してベース部4の底板の上面に倒れて水平面に沿う姿勢となる。
【0035】
ここで、上部直角結合部材66は、前後フレーム部材62の外側面と隣接して当該前後フレーム部材62の下面よりも突出する部分を有している。このため、前後側板7は、上部直角結合部材66により、垂直に立てられた状態(即ち、図1乃至図3に示す状態)よりもベース部4の外方への回動が阻止される。
【0036】
左右一対の左右側板8は、ベース部4のベース部フレーム41のうちの左右一対の左右フレーム部材42それぞれに対して相互に対向して取り付けられる。左右側板8は、上下に分割された上側の側板8Aと下側の側板8Bとが中間ヒンジ81を介して相互に回動可能に連結されて構成される。
【0037】
上側の側板8A及び下側の側板8Bは、それぞれ、矩形枠体状の左右側板フレーム82と、左右側板フレーム82の内側を上下方向に沿って区分する中間フレーム部材87と、左右側板フレーム82と中間フレーム部材87とによって囲われる2つの空間それぞれを覆う2つのパネル85と、を有する。パネル85は、例えば、プラスチックダンボール、ハニカムコア材、メッシュ材などによって形成される。
【0038】
左右側板フレーム82は、折畳みコンテナ3が使用される状態(即ち、図1乃至図3に示す状態)において各々の長手方向(別言すると、軸心方向)が上下方向に沿いつつ前後方向において相互に離間して平行に対向する一対の縦フレーム部材83と、各々の長手方向(別言すると、軸心方向)が前後方向に沿いつつ上下方向において相互に離間して平行に対向する一対の横フレーム部材84と、を有し、矩形枠体状に形成される。縦フレーム部材83と横フレーム部材84とは相互に直交する態様で結合される部材である。なお、図に示す例では、左右方向において、左右一対の左右側板8各々の縦フレーム部材83どうしの間に前後側板7が挟まれるように、前後側板7及び左右側板8が配置されている。
【0039】
中間フレーム部材87は、一対の横フレーム部材84各々の長手方向(別言すると、軸心方向、前後方向)における中央位置においてこれら一対の横フレーム部材84どうしの間に架け渡されて設けられる。横フレーム部材84と中間フレーム部材87とは相互に直交する態様で結合される部材である。
【0040】
上側の側板8Aと下側の側板8Bとは、各々の横フレーム部材84に取り付けられてこれら上側の側板8Aと下側の側板8Bとの間に介在して設けられる2個の中間ヒンジ81により、当該中間ヒンジ81による上側の側板8Aと下側の側板8Bとの連結部がベース部4の内側へと向けて突き出て山折り(中間ヒンジ81が取り付けられている側が谷折り)となるように連結される。
【0041】
上側の側板8Aの左右側板フレーム82のうちの中間ヒンジ81が取り付けられている横フレーム部材84と対向する横フレーム部材84(即ち、図1図2における上端側の横フレーム部材84)は、上部枠体6の左右フレーム部材61に対して3個の上部ヒンジ65を介して回動可能に連結される。
【0042】
下側の側板8Bの左右側板フレーム82のうちの中間ヒンジ81が取り付けられている横フレーム部材84と対向する横フレーム部材84(即ち、図1図2における下端側の横フレーム部材84)は、ベース部4のベース部フレーム41の左右フレーム部材42に対して3個の底部ヒンジ44を介して回動可能に連結される。
【0043】
上記の構成により、下側の側板8Bが底部ヒンジ44を介してベース部4の内側へと向けて回動して前後側板7の上面に倒れて(尚、左右側板8よりも先に前後側板7がベース部4の底板の上面に倒されている)水平面に沿う姿勢となり、また、上側の側板8Aが中間ヒンジ81を介して下側の側板8Bに対して回動するとともに上部ヒンジ65を介して上部枠体6に対して回動して下側の側板8Bの上面に重ねられて水平面に沿う姿勢となる。これにより、左右側板8は、ベース部4の底板の上面に先に倒されている前後側板7の上面に折り畳まれる。
【0044】
ここで、ベース部4のベース部フレーム41の、左右フレーム部材42の高さ方向の寸法は、前後フレーム部材43の高さ方向の寸法よりも、ベース部4の底板の上面に倒された状態の前後側板7の厚みに相当する分だけ大きく設定される。これにより、ベース部4の底板の上面に先に倒されている前後側板7の上面に左右側板8が折り畳まれた際に、下側の側板8B(及び上側の側板8A)が水平面に沿う姿勢になる。なお、左右フレーム部材42は、高さ方向の寸法を調節するために、2本のフレーム部材が上下に重ねられて接合されて構成されるようにしてもよい。
【0045】
また、折畳みコンテナ3が使用される際に上側の側板8Aと下側の側板8Bとが中間ヒンジ81を介して中折れしないように相互に固定するためのロック手段として、上側の側板8Aと下側の側板8Bとに跨って丸落し86が備えられる。上側の側板8Aと下側の側板8Bとが丸落し86によって相互に係止されて固定されることにより、上側の側板8Aと下側の側板8Bとが中折れしないようにされ、延いては上側の側板8Aと下側の側板8Bとが平板状に連なって1枚の左右側板8として機能する状態が維持される。
【0046】
具体的には、丸落し86のスライドピン86aが、上側の側板8Aの中間フレーム部材87と中間ヒンジ81が取り付けられている横フレーム部材84とに跨って、スライドピン86aの長手方向(別言すると、軸心方向)が中間フレーム部材87の長手方向(軸心方向)に沿う姿勢で、下端部分が横フレーム部材84の下端から突出したり引っ込んだりするように、長手方向(軸心方向)に沿って移動可能に設けられる。
【0047】
上記のとおり、上部取手63は、上部枠体6の左右フレーム部材61の長手方向(別言すると、軸心方向、前後方向)における中央位置に取付けられる。また、上側の側板8Aと下側の側板8Bとのロック手段としての丸落し86は、一対の横フレーム部材84各々の長手方向(別言すると、軸心方向、前後方向)における中央位置においてこれら一対の横フレーム部材84どうしの間に架け渡されて設けられる中間フレーム部材87に設けられる。したがって、上部枠体6の上部取手63と左右側板8のロック手段としての丸落し86とが、上下に揃って(また、相互に比較的近くに)配置されることとなる。
【0048】
また、ピン嵌合部86bが、下側の側板8Bの中間ヒンジ81が取り付けられている横フレーム部材84に、スライドピン86aが挿通可能であるように設けられる。
【0049】
スライドピンが下側の側板8Bに設けられるとともにピン嵌合部が上側の側板8Aに設けられるようにしてもよい。
【0050】
つまり、丸落し86は、上側の側板8Aと下側の側板8Bとが折り畳まれる際の屈曲部に設けられる。折畳みコンテナ3が組み立てられて使用される際には、スライドピン86aがピン嵌合部86bへと挿し込まれて、上側の側板8Aと下側の側板8Bとが屈曲不能な状態とされる。また、折畳みコンテナ3が折り畳まれる際には、スライドピン86aがピン嵌合部86bから引き抜かれて、上側の側板8Aと下側の側板8Bとが屈曲可能な状態とされる。
【0051】
ロック手段(具体的には、丸落し86)が上側の側板8Aと下側の側板8Bとの間に介在して設けられて、上側の側板8Aと下側の側板8Bとの屈曲可能と屈曲不能とを制御できるようにすることで、上側の側板8Aと下側の側板8Bとが意図せずに折り畳まれることを阻止することができる。
【0052】
なお、中間ヒンジ81にスペーサ構造を組み込むことなどによって上側の側板8Aと下側の側板8Bとの間に間隙が確保されるようにして、上側の側板8Aと下側の側板8Bとが折り畳まれたときの丸落し86との干渉が回避されるように構成される。
【0053】
上側の側板8Aと下側の側板8Bとが中間ヒンジ81を介して中折れしないようにこれら上側の側板8Aと下側の側板8Bとを相互に固定するためのロック手段は、中折れしないように上側の側板8Aと下側の側板8Bとを相互に係止/固定し得る仕組みであれば、丸落しには限定されない。例えば、上側の側板8Aの中間フレーム部材87又は中間ヒンジ81が取り付けられている横フレーム部材84に、上側の側板8Aの板面に沿って回動可能であるように上端部が取り付けられた帯板状のレバーが設けられるとともに、下側の側板8Bの中間フレーム部材87又は中間ヒンジ81が取り付けられている横フレーム部材84に、上側の側板8Aに取り付けられたレバーが進入可能な隙間を有する受具(クランプ)が設けられ、上側の側板8Aに取り付けられたレバーが回動して下側の側板8Bに取り付けられた受具へと進入して係合する仕組みであってもよい。
【0054】
ここで、下部直角結合部材45は、左右フレーム部材42の外側面と隣接して当該左右フレーム部材42の上面よりも突出する部分を有している。このため、左右側板8は、下部直角結合部材45により、垂直に立てられた状態(即ち、図1乃至図3に示す状態)よりもベース部4の外方への回動が阻止される。
【0055】
蓋部9は、それぞれが上部枠体6の前後一対の前後フレーム部材62各々に2個のヒンジ91を介して取り付けられる一対の扉板9Aを有する。
【0056】
扉板9Aは、矩形枠体状の扉板フレーム92と、扉板フレーム92の内側を覆うパネル93と、を有する。パネル93は、例えば、プラスチックダンボール、ハニカムコア材、メッシュ材などによって形成される。
【0057】
一対の扉板9Aは、平面視において観音開き状に開閉するように設けられる。一対の扉板9A各々の観音開きの開口端寄りの位置に出没式の蓋部取手94が備えられる。図1乃至図3では、前側の扉板9Aの蓋部取手94は突出している状態であり、後側の扉板9Aの蓋部取手94は没入している状態である。ただし、蓋部取手94は、出没式の態様に限定されるものではなく、例えば、凸部や鉤部を有する固定的な形状や凹部を有する固定的な形状であってもよい。
【0058】
一対の扉板9Aそれぞれの、蓋部9全体としての四隅に凹部95が設けられる。凹部95は、折り畳まれた状態の複数の折畳みコンテナ3どうしが積み重ねられる際に、積み重ねの上側の折畳みコンテナ3のキャスタ5の車輪(の下側部分)が入るように位置や形状及び大きさが調整されて形成される。積み重ねの下側の折畳みコンテナ3の蓋部9の凹部95に積み重ねの上側の折畳みコンテナ3のキャスタ5の車輪(の下側部分)が入れられることにより、上側の折畳みコンテナ3が動いて下側の折畳みコンテナ3の蓋部9からずり落ちることがなく、折り畳まれた状態の複数の折畳みコンテナ3どうしが安定して積み重ねられ得る。ただし、本発明に係る折畳みコンテナ3としてはキャスタ5を備えることは必須の構成ではなく、また、扉板9Aに凹部95が設けられることも必須の構成ではない。
【0059】
(側板のロック機構)
図4は、折畳みコンテナ3が備えている、本発明に係る側板のロック機構の具体的な構成態様の一例としての、実施の形態に係る側板のロック機構1の設置の態様を示す斜視図である。図5及び図6は、実施の形態に係る側板のロック機構1の全体構成の概略を示す断面図であって、図5は、ラッチ部材の係合部が突出している状態を示す図であり、図6は、ラッチ部材の係合部が引込まれている状態を示す図である。下記では、折畳みコンテナ3が使用される際の各部の姿勢(具体的には、図1乃至図3における各部の姿勢)を基準として説明する。図7は、実施の形態に係る側板のロック機構1の構造を説明する分解・組立て図である。
【0060】
実施の形態に係る側板のロック機構1は、矩形枠体状のベース部フレーム41とベース部フレーム41の上方に配設された矩形枠体状の上部枠体6との間に相互に対向して配設されてベース部フレーム41に対して回動可能な前後一対の前後側板7の各々に設けられ、前後側板7の前後側板フレーム71の上側フレーム部材75に対して出没可能であるとともに上側フレーム部材75から突出した状態で上部枠体6と係合するラッチ部材11を有し、ラッチ部材11の係合状態を解除するための操作部としての操作ボルト12がベース部フレーム41と上部枠体6とで囲まれる空間の内側から操作される、ようにしている。
【0061】
側板のロック機構1は、前後側板7の中間フレーム部材72の上端部分と前後側板フレーム71の上側フレーム部材75とに跨って設けられ、主として、ラッチ部材11、操作ボルト12、ナット13、ナット受部材14、付勢部材15、及び支持部材16を有する。なお、図4は、折畳みコンテナ3の前側の前後側板7に設けられている側板のロック機構1の設置の態様を示す斜視図であり、図5及び図6は、折畳みコンテナ3の前側の前後側板7に設けられている側板のロック機構1の断面図である。
【0062】
支持部材16は、前後側板7の中間フレーム部材72内部の上端寄りの位置に配設されて、付勢部材15の下端を支持する部材である。
【0063】
支持部材16は、前後側板取手77を中間フレーム部材72に取り付けるためのボルト77aがねじ込まれる固定ナット77bが利用されて中間フレーム部材72内部の所定位置に留まるように配設される。具体的には、固定ナット77bの端部が中間フレーム部材72内部に突出する態様で中間フレーム部材72の外側(即ち、前後側板7にとっての外方;図5及び図6では、前側)の壁を貫通して固定ナット77bが取付けられ、支持部材16の下面の前端部分が固定ナット77bの端部に当接することにより、支持部材16が中間フレーム部材72内部の所定位置に留まるように配設される。
【0064】
支持部材16の配設の態様(特に、位置固定の仕法)は、図に示す例における態様/仕法に限定されるものではなく、例えば、中間フレーム部材72の外側の壁又は内側の壁を貫通するビスの先端部分が支持部材16にねじ込まれて位置固定されたり、中間フレーム部材72の内部に支持部材16の下面/下端が当接し得る凸部が形成されて位置固定されたりするなど、他の態様/仕法であってもよい。
【0065】
付勢部材15は、支持部材16の上側に配設されて、支持部材16の上面によって下端が支持されつつ、上方に配設されているラッチ部材11を上向きに付勢する部材である。
【0066】
付勢部材15として、例えば、図に示す例のように圧縮コイルバネが用いられる。ただし、付勢部材15は、圧縮コイルばねに限定されるものではなく、上向きの付勢力を発揮し得るものであれば、他の部材や仕組みであってもよい。
【0067】
ナット受部材14は、付勢部材15の上側に配設されて、操作ボルト12をラッチ部材11に取り付けるためのナット13の受け部材として機能するとともに、下面が付勢部材15の上端と当接して付勢部材15による上向きの付勢力をラッチ部材11へと伝達する部材である。ナット受部材14は、前後側板7の中間フレーム部材72内側の壁面に対して摺動可能に設けられる。
【0068】
図5及び図6における符号78の部材は、前後側板フレーム71の上側フレーム部材75と中間フレーム部材72とを結合させるためのフレーム結合部材であり、ナット受部材14の上面の一部分がフレーム結合部材78の下端部に当接することにより、中間フレーム部材72内部の所定位置よりも上端側への、ナット受部材14の移動が制限される。
【0069】
ナット受部材14は前後方向に沿う孔141(図に示す例では、貫通孔)を有し、この孔141にナット13が嵌め込まれる。
【0070】
操作ボルト12は、ラッチ部材11に取り付けられて、ラッチ部材11を操作する際の直接の操作対象となる部材である。操作ボルト12のねじ部は、ラッチ部材11に形成されている貫通孔112を貫通して先端部分がナット13へとねじ込まれる。操作ボルト12の頭部は、中間フレーム部材72の内側(即ち、前後側板7にとっての内側;図4乃至図6では、後側)の壁に形成された、中間フレーム部材72の長手方向(別言すると、軸心方向、上下方向)に沿う貫通長孔状開口である長孔721から突出し、ラッチ部材11を操作する際に使用者に摘ままれる。操作ボルト12(特に、頭部)は、すなわち、側板のロック機構1の操作部であり、ベース部4のベース部フレーム41と上部枠体6とで囲まれる空間の内側に突出し、ベース部4のベース部フレーム41と上部枠体6とで囲まれる空間の内側から操作される。
【0071】
ラッチ部材11は、上部枠体6の前後フレーム部材62と係合して、前後側板7が垂直に立てられた状態を上部直角結合部材66とともに維持するように働く部材である。上部枠体6の前後フレーム部材62の下面の、前後フレーム部材62の長手方向(別言すると、軸心方向、左右方向)における中央位置に、ラッチ部材11が係合するための被係合部621(具体的には、前後フレーム部材62の下側の壁に形成された貫通孔)が設けられる。
【0072】
ラッチ部材11は、帯板状の本体部111を有し、本体部111の下端寄りの位置に貫通孔112が形成されており、また、本体部111の上端部に、本体部111よりも前後方向において肉厚の部分を有して前後側板7にとっての外方向き(図4乃至図6では、前向き)下り斜面を有する係合部113を有する。係合部113の、前後側板7にとっての内側の面(図4乃至図6では、後側の面)は略垂直に形成されている。
【0073】
ラッチ部材11は、下端部に貫通孔112及びナット13を介して操作ボルト12が取り付けられ、また、ナット受部材14を介して付勢部材15による上向きの付勢力を受けつつ、係合部113が前後側板フレーム71の上側フレーム部材75に対して出没可能に(即ち、上側フレーム部材75の上面から突出したり上側フレーム部材75内へと引っ込んだりするように)設けられる。
【0074】
ラッチ部材11は、具体的には、使用者によって操作ボルト12が操作されていないときは(したがって、操作ボルト12を介してラッチ部材11に外力が働いていないときは)、係合部113が上側フレーム部材75の上面に設けられている開口751から突出し(図4及び図5参照)、また、使用者によって操作ボルト12が下向きに操作されたときは、係合部113が上側フレーム部材75内へと引っ込む(図6参照)。操作ボルト12(特に、頭部)は、つまり、側板のロック機構1(具体的には、ラッチ部材11)の、上部枠体6の前後フレーム部材62との係合状態を解除するための操作部である。
【0075】
また、前後側板7が、ベース部4の底板の上面に倒れて水平面に沿う姿勢からベース部4の外側へと向けて回動して垂直に立てられる際には、上側フレーム部材75の上面の開口751から突出しているラッチ部材11の係合部113(具体的には、前後側板7にとっての外方向き(図4乃至図6では、前向き)下り斜面)が、上部枠体6の前後フレーム部材62の下端と当接し摺動しつつ付勢部材15による上向きの付勢力に抗して上側フレーム部材75内へと一旦引っ込み、上部枠体6の前後フレーム部材62の下面に設けられている被係合部621の位置に到達すると付勢部材15による上向きの付勢力によって上側フレーム部材75の上面の開口751から突出して被係合部621へと進入する。
【0076】
ラッチ部材11には付勢部材15による上向きの付勢力が働いているとともに、係合部113の、前後側板7にとっての内側の面(図4乃至図6では、後側の面)は略垂直に形成されている。このため、係合部113は、被係合部621へと進入すると、操作ボルト12が下向きに操作されない限り、ベース部4の内側向き(図4乃至図6では、後向き)の外力が前後側板7に働いても被係合部621へと進入した状態が維持され、延いては、前後側板7が前後フレーム部材62に対して係止された状態が維持される。
【0077】
これにより、前後側板7は、ベース部4の内側への傾動が阻止される。前後側板7は、また、上部直角結合部材66の、前後フレーム部材62の下面よりも下方に突出する下側部分に上端の角部分が当接することにより、ベース部4の外方への傾動が阻止される。したがって、前後側板7は、垂直に立てられた状態が維持される。
【0078】
ここで、側板のロック機構1は、細かな部品を組み合わせて構成されているので、中間フレーム部材72の内側面に設けられている長孔721と上側フレーム部材75の上面に設けられている開口751とを利用して組み立てて前後側板7へと組み込むことができ、また、故障などの場合に分解して修理したり交換したりすることができる。具体的には、中間フレーム部材72の内側面に設けられている長孔721から、中間フレーム部材72内へと、支持部材16と付勢部材15とを順に入れ、さらに、孔141にナット13が嵌め込まれたナット受部材14を入れる。そのうえで、上側フレーム部材75の上面に設けられている開口751から、上側フレーム部材75を通過させて中間フレーム部材72内へと、ラッチ部材11の下端部分がナット受部材14へと至る(具体的には、ラッチ部材11の貫通孔112がナット13へと至る)ように差し込む。そして、中間フレーム部材72の内側面に設けられている長孔721から、操作ボルト12を進入させて、操作ボルト12のねじ部を、ラッチ部材11の貫通孔112を貫通させてナット13へとねじ込む。これにより、側板のロック機構1が組み立てられる。また、組立て手順と逆の手順により、側板のロック機構1が分解される。なお、ナット13とナット受部材14とは、操作部としての操作ボルト12をラッチ部材11に取り付ける(言い換えると、操作部としての操作ボルト12とラッチ部材11とを連結する)ための連結部材であり、一体の部材として形成されるようにしてもよい。
【0079】
(折畳みコンテナの折畳み手順と組立て手順)
折畳みコンテナ3の折畳み手順と組立て手順とを図8及び図9を用いて説明する。なお、図8及び図9は、折畳みコンテナ3の折畳み手順と組立て手順とを説明するための各部の関係や動きを表すための概略の構成図であり、各部の構造を詳細、厳密に表すものではない。
【0080】
折畳みコンテナ3が組み立てられている状態(即ち、図1乃至図3に示す状態;図8(A)参照)から折畳みコンテナ3を折り畳むには、まず、蓋部9の一対の扉板9Aのうちの一方を上向きに回動させ、折畳みコンテナ3の上面の半分(具体的には、回動させた一方の扉板9Aの側の半分)を開放する。
【0081】
次に、側板のロック機構1による係止を解除し、回動させた一方の扉板9Aの側の前後側板7をベース部4の内側に折り畳む。側板のロック機構1による係止の解除(即ち、前後側板7の固定の解除)は、ベース部4の内側に突出している操作ボルト12の頭部を摘まんで操作ボルト12を押し下げることで行う。この操作は、扉板9Aを回動させた後、前後側板7の上部にある側板のロック機構1の操作ボルト12を下向きに操作するだけなので、極めて簡単に行うことができる。前後側板7の折り畳みは、側板のロック機構1による係止を解除すれば、前後側板取手77を掴んでベース部4の内側に倒すだけで行うことができる。
【0082】
他方の前後側板7を折り畳む前に、安全を考慮し、折り畳んだ前後側板7の側の扉板9A(即ち、上向きに回動させられて開いている状態の扉板9A)を回動させて折畳みコンテナ3の上面を覆う。一方の前後側板7の折り畳みの作業中は、他方の前後側板7は側板のロック機構1によって係止されて固定されているので、不意に折り畳まれることはない。
【0083】
次に、蓋部9の一対の扉板9Aのうちの他方を上向きに回動させ、折畳みコンテナ3の上面の半分(具体的には、回動させた他方の扉板9Aの側の半分)を開放し、側板のロック機構1による係止を解除して、回動させた他方の扉板9Aの側の前後側板7をベース部4の内側に折り畳む。
【0084】
他方の前後側板7を折り畳んだ後、この他方の前後側板7の側の扉板9A(即ち、上向きに回動させられて開いている状態の扉板9A)を回動させて折畳みコンテナ3の上面を覆う。以上により、前後一対の前後側板7のどちらもが倒されて折り畳まれた状態となる(図8(B)参照;尚、蓋部9の一対の扉板9Aはどちらも閉じた状態とされる)。
【0085】
側板のロック機構1による係止を解除して前後一対の前後側板7のどちらもが折り畳まれた状態にあっても、左右側板8の上側の側板8Aと下側の側板8Bとが丸落し86によって相互に係止されて固定されているため、上側の側板8Aと下側の側板8Bとは、中折れすることがなく、(下部直角結合部材45及び上部直角結合部材66の働きもあって)自立状態を維持し、折り畳まれることはない。
【0086】
次に、左右一対の左右側板8のうちの一方(具体的には、図9(A)では左側)の左右側板8の丸落し86のスライドピン86aをピン嵌合部86bから引き抜いてロックを解除し、上側の側板8Aと下側の側板8Bとを屈曲させて一方の左右側板8を折り畳む(図9(A)参照)。この際、使用者は、上部枠体6の左右フレーム部材61に設けられている上部取手63を一方の手で持ち、他方の手で丸落し86によるロックを解除する。これにより、一方の手で上部枠体6を支えているため、左右側板8が急に折り畳まれることがなく、手や足などが挟まれることが防止される。
【0087】
左右一対の左右側板8のうちの一方の左右側板8の丸落し86によるロックを解除しても他方の左右側板8の丸落し86はロック状態であるため、他方の左右側板8は、上側の側板8Aと下側の側板8Bとが中折れすることなく平板状に連なって1枚の左右側板8として機能する状態が維持される。
【0088】
次に、左右一対の左右側板8のうちの他方(具体的には、図9(A)では右側)の左右側板8の丸落し86のスライドピン86aをピン嵌合部86bから引き抜いてロックを解除し、上側の側板8Aと下側の側板8Bとを屈曲させて他方の左右側板8を折り畳む(図9(B)参照)。この際も、使用者は、上部枠体6の左右フレーム部材61に設けられている上部取手63を一方の手で持ち、他方の手で丸落し86によるロックを解除する。これにより、一方の手で上部枠体6を支えているため、左右側板8が急に折り畳まれることがなく、手や足などが挟まれることが防止される。
【0089】
上記のように、左右一対の左右側板8を片側ずつ安全に折り畳むことができ、使用者が1人でも折畳み作業を行うことができ、さらには、比較的大きなコンテナであっても、使用者が1人でも折畳み作業を行うことができる。
【0090】
折畳みコンテナ3が折り畳まれている状態(図9(B)参照)からの折畳みコンテナ3の組み立ては、上記の折畳み手順のほぼ逆の手順で行う。
【0091】
まず、左右一対の左右側板8のうちの一方の左右側板8の側の上部取手63を一方の手で持って引き上げて、折り畳まれている(別言すると、屈曲している)上側の側板8Aと下側の側板8Bとを引き延ばして1枚の平板状にする。続いて、上部取手63を持っている手はそのままにして他方の手で丸落し86のスライドピン86aをピン嵌合部86bへと挿し込んでロック状態にする(図9(A)参照)。これにより、上部取手63を持っている手を放しても、丸落し86が左右側板8の折り畳みを阻止し、左右側板8が折り畳まれることがない。
【0092】
他方の左右側板8の側に移り、他方の左右側板8の側の上部取手63を一方の手で持って引き上げて、折り畳まれている(別言すると、屈曲している)上側の側板8Aと下側の側板8Bとを引き延ばして1枚の平板状にする。続いて、上部取手63を持っている手はそのままにして他方の手で丸落し86のスライドピン86aをピン嵌合部86bへと挿し込んでロック状態にする(図8(B)参照)。これにより、上部取手63を持っている手を放しても、左右両側の丸落し86のそれぞれが左右側板8の折り畳みを阻止し、左右一対の左右側板8のどちらも折り畳まれることがない。
【0093】
すなわち、左右一対の左右側板8の両方の上側の側板8Aと下側の側板8Bとが丸落し86によって相互に係止されて固定されているため、上側の側板8Aと下側の側板8Bとは、中折れすることがなく、(下部直角結合部材45及び上部直角結合部材66の働きもあって)自立状態を維持し、折り畳まれることはない。
【0094】
次に、ベース部4の底板の上面に倒れている前後一対の前後側板7のうちの一方の前後側板7の前後側板取手77を掴んで前後側板7をベース部4の外側へと向けて回動させて垂直に立てる。このとき、前後側板7の上端部に設けられている側板のロック機構1の、上側フレーム部材75の上面に設けられている開口751から突出しているラッチ部材11の係合部113(具体的には、前後側板7にとっての外方向き下り斜面)が、上部枠体6の前後フレーム部材62の下端と当接し摺動しつつ付勢部材15による上向きの付勢力に抗して上側フレーム部材75内へと一旦引っ込み、上部枠体6の前後フレーム部材62の下面に設けられている被係合部621の位置に到達すると付勢部材15による上向きの付勢力によって上側フレーム部材75の上面の開口751から突出して被係合部621へと進入する。これにより、側板のロック機構1に対する直接の操作が必要とされることなく、前後側板7が上部枠体6の前後フレーム部材62に対して係止されてロック状態となる。なお、前後側板7がベース部4の外側へと向けて回動させられて垂直に立てられたとき、前後側板7の上端の左右両側の角部分のそれぞれが、上部直角結合部材66の、前後フレーム部材62の下面よりも下方に突出する下側部分に当接することにより、ベース部4の外方への傾動が阻止される。
【0095】
ベース部4の底板の上面に倒れている他方の前後側板7の側に移り、他方の前後側板7の前後側板取手77を掴んで前後側板7をベース部4の外側へと向けて回動させて垂直に立てる(図8(A)参照)。このとき、前後側板7の上端部に設けられている側板のロック機構1の、上側フレーム部材75の上面に設けられている開口751から突出しているラッチ部材11の係合部113(具体的には、前後側板7にとっての外方向き下り斜面)が、上部枠体6の前後フレーム部材62の下端と当接し摺動しつつ付勢部材15による上向きの付勢力に抗して上側フレーム部材75内へと一旦引っ込み、上部枠体6の前後フレーム部材62の下面に設けられている被係合部621の位置に到達すると付勢部材15による上向きの付勢力によって上側フレーム部材75の上面の開口751から突出して被係合部621へと進入する。これにより、側板のロック機構1に対する直接の操作が必要とされることなく、前後側板7が上部枠体6の前後フレーム部材62に対して係止されてロック状態となる。なお、前後側板7がベース部4の外側へと向けて回動させられて垂直に立てられたとき、前後側板7の上端の左右両側の角部分のそれぞれが、上部直角結合部材66の、前後フレーム部材62の下面よりも下方に突出する下側部分に当接することにより、ベース部4の外方への傾動が阻止される。
【0096】
上記のように、左右一対の左右側板8を片側ずつ安全に組み立てることができ、使用者が1人でも組立て作業を行うことができ、さらには、比較的大きなコンテナであっても、使用者が1人でも組立て作業を行うことができる。
【0097】
また、側板のロック機構1を操作する操作部である操作ボルト12の頭部を折畳みコンテナ3の内側(言い換えると、前後側板7にとっての内側であり、ベース部4のベース部フレーム41と上部枠体6とで囲まれる空間の内側)に突出させて、折畳みコンテナ3の外側(言い換えると、前後側板7にとっての外側であり、ベース部4のベース部フレーム41と上部枠体6とで囲まれる空間の外側)からは側板のロック機構1の操作はできないようにしているので、蓋部9の扉板9Aを回動させて折畳みコンテナ3の上面を開放しなければ、側板のロック機構1を操作することができない。このため、扉板9Aを施錠しておけば、前後側板7のロックを解除することはできず、したがって、折畳みコンテナ3内の収納物を取り出すことはできない。
【0098】
(作用効果)
実施の形態に係る側板のロック機構1や折畳みコンテナ3によれば、種々の収納用具の収納部を囲う側板を容易に固定したり側板の固定を容易に解除したりすることが可能となる。
【0099】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成態様は上記の実施の形態に限定されるものではなく、上記の実施の形態に、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変形や変更などが加えられた形態も本発明に含まれる。
【0100】
例えば、上記の実施の形態では、前後側板7(の下端)がベース部4に対して回動可能(別言すると、起倒可能)に取り付けられて、前後側板7の上端部に側板のロック機構1が設けられるようにしている。これに対して、前後側板7(の上端)が上部枠体6に対して回動可能に取り付けられて、前後側板7の下端部に側板のロック機構1が設けられるようにしてもよい。この場合は、ラッチ部材11が係合するための被係合部が、ベース部4のベース部フレーム41の前後フレーム部材43の上面に設けられて、ラッチ部材11はベース部フレーム41の前後フレーム部材43と係合する。
【0101】
また、上記の実施の形態では、折畳みコンテナ3が折り畳まれる際に前後一対の前後側板7がベース部4の内側へと倒れた状態において、前後側板7どうしが重なることなく、前後一対の前後側板7のどちらもが、直接、ベース部4の底板の上面に倒れるようにしている。これに対して、折畳みコンテナ3が折り畳まれる際に前後一対の前後側板7がベース部4の内側へと倒れた状態において、前後一対の前後側板7のうちの一方の前後側板7が、直接、ベース部4の底板の上面に倒れるとともに他方の前後側板7が既に倒れている前後側板7の上面に倒れて前後側板7どうしが重なるようにしてもよい。なお、ベース部4のベース部フレーム41及び上部枠体6の説明における「矩形枠体状」は「正方形枠体状」を含み、また、前後側板7の前後側板フレーム71、上側の側板8A及び下側の側板8Bの左右側板フレーム82、並びに扉板9Aの扉板フレーム92の説明における「矩形枠体状」も同様に「正方形枠体状」を含む。
【0102】
また、上記の実施の形態では、左右側板8が上下に分割された上側の側板8Aと下側の側板8Bとを有するとともにこれら上側の側板8Aと下側の側板8Bとが中間ヒンジ81を介して相互に回動可能に連結されて構成され、上側の側板8Aは上部枠体6に対して回動可能に取り付けられるとともに下側の側板8Bはベース部4に対して回動可能に取付けられるようにしている。これに対して、左右側板が一体の(言い換えると、1枚の)側板から構成され、ベース部4(具体的には、ベース部フレーム41)又は上部枠体6に対して回動可能に取り付けられるようにしてもよい(つまり、左右側板は、ベース部4(具体的には、ベース部フレーム41)と上部枠体6とのうちの少なくとも一方に対して回動可能に取り付けられればよい)。この場合、一体として構成されている左右側板の上端部又は下端部に側板のロック機構1が設けられて、左右側板が上部枠体6又はベース部4(具体的には、ベース部フレーム41)と係合するようにしてもよい。すなわち、ベース部4の四方を囲う4枚の側板すべてに側板のロック機構1が設けられるようにしてもよい。
【0103】
また、上記の実施の形態では、蓋部9が、それぞれが上部枠体6の前後一対の前後フレーム部材62各々に2個のヒンジ91を介して取り付けられる一対の扉板9Aによって構成されるようにしている。これに対して、蓋部9が、1枚の扉板によって構成されるようにしてもよく、また、上部枠体6の左右フレーム部材61にヒンジを介して取付けられるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0104】
1 側板のロック機構
11 ラッチ部材
111 本体部
112 貫通孔
113 係合部
12 操作ボルト
13 ナット
14 ナット受部材
141 孔
15 付勢部材
16 支持部材
3 折畳みコンテナ
4 ベース部
41 ベース部フレーム
42 左右フレーム部材
43 前後フレーム部材
44 底部ヒンジ
45 下部直角結合部材
5 キャスタ
51 キャスタプレート
6 上部枠体
61 左右フレーム部材
62 前後フレーム部材
621 被係合部
63 上部取手
64 回動軸受
65 上部ヒンジ
66 上部直角結合部材
7 前後側板
71 前後側板フレーム
72 中間フレーム部材
721 長孔
73 パネル
74 下側フレーム部材
75 上側フレーム部材
751 開口
76 ヒンジ
77 前後側板取手
77a ボルト
77b 固定ナット
78 フレーム結合部材
8 左右側板
8A 上側の側板
8B 下側の側板
81 中間ヒンジ
82 左右側板フレーム
83 縦フレーム部材
84 横フレーム部材
85 パネル
86 丸落し
86a スライドピン
86b ピン嵌合部
87 中間フレーム部材
9 蓋部
9A 扉板
91 ヒンジ
92 扉板フレーム
93 パネル
94 蓋部取手
95 凹部
図1
図2
図3
図4
図5
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図9