(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058756
(43)【公開日】2024-04-30
(54)【発明の名称】卵の自動処理装置の稼働管理システムおよびその方法
(51)【国際特許分類】
A01K 43/00 20060101AFI20240422BHJP
G06Q 10/20 20230101ALI20240422BHJP
G06Q 50/02 20240101ALI20240422BHJP
【FI】
A01K43/00
G06Q10/20
G06Q50/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022166048
(22)【出願日】2022-10-17
(71)【出願人】
【識別番号】000162238
【氏名又は名称】共和機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三澤 宏美
(72)【発明者】
【氏名】種中 忠司
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC01
5L049CC15
5L050CC01
(57)【要約】
【課題】稼働状況を把握し、稼働状況から作業効率を改善できる稼働管理システムを提供する。
【解決手段】稼働管理システムは、鶏卵処理システム1を構成する第i装置と通信ネットワークを介して接続される第一稼働管理装置30と、鶏卵処理システム1と通信ネットワークを介して接続される第二稼働管理装置50と、第一稼働管理装置30および/または第二稼働管理装置50と通信ネットワークを介して接続される第三稼働管理装置60とを備える。第一稼働管理装置30は、第i装置から稼働情報、設定情報および第i装置の識別情報を受信する第一受信部31と、第一受信部31で受信された前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を保存する第一記憶部32とを備える。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鶏卵処理システムを構成する第i装置と通信ネットワークを介して接続される第一稼働管理装置と、
前記鶏卵処理システムと通信ネットワークを介して接続される第二稼働管理装置と、
前記第一稼働管理装置および/または前記第二稼働管理装置と通信ネットワークを介して接続される第三稼働管理装置と、を備え、
前記第一稼働管理装置、前記第二稼働管理装置およびまたは前記第三稼働管理装置は、
前記第i装置から稼働情報、設定情報および第i装置の識別情報を受信する受信部と、
前記受信部で受信された前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を保存する記憶部と、
を備える、卵の自動処理装置の稼働管理システムであって、
前記第一稼働管理装置、前記第二稼働管理装置および/または前記第三稼働管理装置は、
(A)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から稼働率を算出し、稼働率閾値よりも小さい稼働率の第i装置における稼働率低下の要因を分析し、稼働率低下要因情報を出力する稼働率低下要因分析部と、
(B)過去の前記稼働情報のうちの1種以上の情報およびその過去の稼働情報のうちの1種以上の情報のときの前記設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、各装置あるいは全装置の作業効率である作業効率情報を出力する作業効率情報分析部と、
(C)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から停止時間を集計する停止時間集計部と、
(D)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から停止要因を分析し、停止要因情報を出力する停止要因分析部と、
(E)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から異常発生要因を分析し、異常発生要因情報を出力する異常発生要因分析部と、
(F)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から状態変化を分析し、状態変化情報を出力する状態変化分析部と、
(G)原卵情報のうちの1種以上の情報と前記稼働情報のうちの1種以上の情報を分析し、原卵の品質である原卵品質情報を出力する原卵品質分析部と、
(H)前記稼働情報のうちの1種以上の情報および前記設定情報のうちの1種以上の情報をオペレータ単位に分析し、オペレータ情報を出力するオペレータ情報分析部と、
(I)前記稼働情報のうちの1種以上の情報および前記設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、段取り替え情報を出力する段取り替え情報分析部と、
のうち、1種以上を備える、
卵の自動処理装置の稼働管理システム。
【請求項2】
鶏卵処理システムを構成する第i装置と通信ネットワークを介して接続される現場稼働管理装置と、
前記現場稼働管理装置と通信ネットワークを介して接続される遠隔稼働管理装置と、を備え、
前記現場稼働管理装置、および/または前記遠隔稼働管理装置は、
前記第i装置から稼働情報、設定情報および第i装置の識別情報を受信する受信部と、
前記受信部で受信された前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を保存する記憶部と、
を備える、卵の自動処理装置の稼働管理システムであって、
前記現場働管理装置、および/または前記遠隔稼働管理装置は、
(A)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から稼働率を算出し、稼働率閾値よりも小さい稼働率の第i装置における稼働率低下の要因を分析し、稼働率低下要因情報を出力する稼働率低下要因分析部と、
(B)過去の前記稼働情報のうちの1種以上の情報およびその過去の稼働情報のうちの1種以上の情報のときの前記設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、各装置あるいは全装置の作業効率である作業効率情報を出力する作業効率情報分析部と、
(C)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から停止時間を集計する停止時間集計部と、
(D)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から停止要因を分析し、停止要因情報を出力する停止要因分析部と、
(E)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から異常発生要因を分析し、異常発生要因情報を出力する異常発生要因分析部と、
(F)前記稼働情報のうちの1種以上の情報から状態変化を分析し、状態変化情報を出力する状態変化分析部と、
(G)原卵情報のうちの1種以上の情報と前記稼働情報のうちの1種以上の情報を分析し、原卵の品質である原卵品質情報を出力する原卵品質分析部と、
(H)前記稼働情報のうちの1種以上の情報および前記設定情報のうちの1種以上の情報をオペレータ単位に分析し、オペレータ情報を出力するオペレータ情報分析部と、
(I)前記稼働情報のうちの1種以上の情報および前記設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、段取り替え情報を出力する段取り替え情報分析部と、
のうち、1種以上を備える、
卵の自動処理装置の稼働管理システム。
【請求項3】
前記第i装置の現在の設定情報のうちの1種以上の情報を表示する設定情報表示部と、
前記設定情報のうちの1種以上の情報を参照しながら、該設定情報のうちの1種以上の情報を変更する設定情報入力部と、
前記設定情報入力部で入力された変更設定情報を、変更に係る前記第i装置へ送信する変更設定情報送信部と、をさらに備える、
請求項1または2に記載の稼働管理システム。
【請求項4】
前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報、搬送状態の卵の画像情報、オペレータおよび第i装置を監視するための画像情報のうち1種以上の画像情報を、各第i装置から受信する受信部と、
前記受信部で受信した各画像情報を記憶する記憶部と、をさらに備える、
請求項1または2に記載の稼働管理システム。
【請求項5】
過去の正常時および異常時における、設定情報のうちの1種以上の情報、稼働情報のうちの1種以上の情報を含む教師データを用いて知的情報技術によって作成された将来稼働推定学習モデルに、稼働情報および設定情報を入力することで将来の稼働状況を推定し出力する将来稼働推定部を備える、
請求項1または2に記載の稼働管理システム。
【請求項6】
過去の正常時および異常時における、前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報、搬送状態の卵の画像情報、および/またはオペレータおよび第i装置を監視するための画像情報を含む教師データを用いて知的情報技術によって作成された将来稼働画像推定学習モデルに、前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報、搬送状態の卵の画像情報、および/またはオペレータおよび第i装置を監視するための画像情報を入力することで将来の稼働状況を推定し出力する将来稼働画像推定部を、さらに備える、
請求項1または2に記載の稼働管理システム。
【請求項7】
卵の自動処理装置の稼働管理方法であって、
1つ以上のプロセッサーあるいは情報処理装置によって実行され、
稼働情報から稼働率を算出し、稼働率閾値よりも小さい稼働率の第i装置における稼働率低下の要因を分析し、稼働率低下要因情報を出力する稼働率低下要因分析ステップと、
過去の前記稼働情報のうちの1種以上の情報およびその過去の稼働情報のうちの1種以上の情報のときの前記設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、各装置あるいは全装置の作業効率である作業効率情報を出力する作業効率情報分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報から停止時間を集計する停止時間集計ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報から停止要因を分析し、停止要因情報を出力する停止要因分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報から異常発生要因を分析し、異常発生要因情報を出力する異常発生要因分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報から状態変化を分析し、状態変化情報を出力する状態変化分析ステップと、
原卵情報と稼働情報のうちの1種以上の情報を分析し、原卵の品質である原卵品質情報を出力する原卵品質分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報および設定情報のうちの1種以上の情報をオペレータ単位に分析し、オペレータ情報を出力するオペレータ情報分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報および設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、段取り替え情報を出力する段取り替え情報分析ステップと、のうち1種以上のステップを含む、
稼働管理方法。
【請求項8】
前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報、搬送状態の卵の画像情報、オペレータおよび第i装置を監視するための画像情報のうち1種以上の画像情報を、各第i装置から受信し、受信した各画像情報を記憶部に記憶するステップを、さらに含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
過去の正常時および異常時における、設定情報のうちの1種以上の情報、稼働情報のうちの1種以上の情報を含む教師データを用いて知的情報技術によって作成された将来稼働推定学習モデルに、稼働情報および設定情報を入力することで将来の稼働状況を推定し出力する将来稼働推定ステップを、さらに含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項10】
過去の正常時および異常時における、前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報、搬送状態の卵の画像情報、および/またはオペレータおよび第i装置を監視するための画像情報を含む教師データを用いて知的情報技術によって作成された将来稼働画像推定学習モデルに、前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報、搬送状態の卵の画像情報、および/またはオペレータおよび第i装置を監視するための画像情報を入力することで将来の稼働状況を推定し出力する将来稼働画像推定ステップを、さらに含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項11】
鶏卵処理システムの遠隔操作方法は、1つ以上のプロセッサーあるいは情報処理装置によって実行され、
第i装置へアクセスし、該第i装置の入力部を使用して、該第i装置の現在の設定情報を更新するステップを含む、
遠隔操作方法。
【請求項12】
卵の自動処理装置の稼働管理プログラムであって、
1つ以上のプロセッサーあるいは情報処理装置により、
前記請求項7の方法が実現されるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、卵の自動処理装置の稼働管理システムおよびその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
鶏卵の処理装置において、大規模な卵選別包装施設(GPセンター等)では一日に数トンから数十トンの量の卵を処理する。これら処理装置の稼働状況を把握したいとの要望がある。
また、設置されている処理装置の傍でなく、離れた場所からでもそれら処理装置の稼働状況を把握したいとの要望がある。
また、処理装置のオペレータは、複数の装置を管理する。そのため、トラブルの際に、即応できない場合もあり、離れた場所からでもそれら処理装置を操作することも要望されている。
【0003】
特許文献1は、鶏卵の自動処理を行う鶏卵自動処理装置であって、複数の鶏卵自動処理装置を管理するための管理用コンピュータと、鶏卵自動処理装置と管理用コンピュータとを接続するための通信回線とを備え、鶏卵自動処理装置の動作に異常が発生した場合に、その異常発生データを管理用コンピュータへ送信し、異常発生データから異常発生原因を特定し、特定された異常発生原因に基づいて、修理方法を教示することを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本開示は、稼働状況を把握し、稼働状況から作業効率を改善できる卵の自動処理装置の稼働管理システムおよびその方法を提供する。
また、他の開示は、稼働状況を監視して、各装置に対する遠隔操作を可能とし省人化にも寄与することができる稼働管理システムおよびその方法を提供する。
また、他の開示は、稼働状況を把握し、予測を行うことができる稼働管理システムおよびその方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第一の卵の自動処理装置の稼働管理システムは、
鶏卵処理システム(1)を構成する第i装置(i=1~n)と通信ネットワーク(101)を介して接続される第一稼働管理装置(30)と、
前記鶏卵処理システム(1)と通信ネットワーク(101、501)を介して接続される第二稼働管理装置(50)と、
前記第一稼働管理装置(30)および/または前記第二稼働管理装置(50)と通信ネットワーク(101、501、601)を介して接続される第三稼働管理装置(60)と、を備える。
他の本開示の第二の卵の自動処理装置の稼働管理システムは、
鶏卵処理システム(1)を構成する第i装置(i=1~n)と通信ネットワークを介して接続される現場稼働管理装置と、
前記現場稼働管理装置と通信ネットワークを介して接続される遠隔稼働管理装置と、を備える。
現場稼働管理装置は、第一稼働管理装置または第二稼働管理装置に相当し、遠隔稼働管理装置は、第二稼働管理装置または第三稼働管理装置に相当していてもよい。
iは、1からnの整数である。nは鶏卵処理システム(1)の規模、種類で設定される。
【0007】
(稼働情報/設定の送受信および保存)
前記第一稼働管理装置(30)は、
前記第i装置(例えば、制御部、検出部など)から稼働情報、設定情報および第i装置(例えば、制御部、検出部など)の識別情報(例えば、制御部識別情報、検出部識別情報など)を受信する第一受信部(31)と、
前記第一受信部(31)で受信された前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を保存する第一記憶部(32)と、
前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を、前記第二稼働管理装置(50)および/または前記第三稼働管理装置(60)へ送信する第一送信部(311)と、を備えていてもよい。
前記第二稼働管理装置(50)および/または前記第三稼働管理装置(60)は、前記第一稼働管理装置(30)から送信された前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を受信する第二、第三受信部(51、61)と、
前記第二、第三受信部(51、61)で受信された前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を保存する第二、第三記憶部(52、62)と、を備えていてもよい。
前記第二稼働管理装置(50)は、前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を、前記第三稼働管理装置(60)へ送信する第二送信部(511)を備えていてもよい。
前記第三稼働管理装置(60)の前記第三受信部(61)は、前記第二稼働管理装置(50)から送信された前記稼働情報、前記設定情報および前記識別情報を受信し、前記第三記憶部(62)は、前記第三受信部(61)で受信された前記稼働情報および前記識別情報を保存してもよい。
稼働情報は、各装置の稼働に関する情報であり、例えば、原卵処理数、洗卵処理数、検査処理数、容器封止処理数、箱封函処理数、パレット積数、各装置の通電時間、コンベア通電時間、検査時間、光源通電時間、洗卵水送込時間、リンス水送込時間、弁開閉時刻・回数、異常停止時刻・回数、稼働開始・終了時刻、停止時間、動画の映像情報、画像情報(静止画および所定フレームレートの動画を含む)、オペレータ種別(新人、普通、熟練)、オペレータ位置情報(動線情報、GPSセンサの情報、スマートフォン機能を利用した位置情報)などが挙げられる。
稼働情報は、総運転時間(制御部の運転時間、コンベアの運転時間など)、各装置の電源ON/OFFの回数、モータ回転数、モータ負荷率、エンコーダのカウント値と回転数、ソレノイドの動作回数、清掃モード等の各メンテナンス用機能の利用回数、計量装置の使用の使用回数や時間、選別包装装置の利用回数や使用モードの変更回数、各検査装置のセンサの動作回数、各種センサ(基準位置検出センサ、ワーク検出センサなど)の動作状態と動作回数、各装置の振動データ、各装置の温度データ、各装置の音(騒音・異音・振動音)データ、各装置あるいは部品を撮像した画像情報(静止画および所定フレームレートの動画を含む)、搬送状態の卵の画像情報(静止画および所定フレームレートの動画を含む)、オペレータおよび装置を監視するための動画情報または画像情報、チェーンの伸び量、エアシリンダーの動作回数、電動アクチュエータの動作回数、フィルタの圧損、コンベア走行距離、ブラシの消耗度、洗卵水およびリンス水の流量と圧力、緊急停止ボタンの操作回数、接着テープ使用(容器封止)回数、箱封函回数も含まれていてもよい。
前記稼働情報は、正常稼働および異常稼働時のデータを含む。
稼働情報の取得は、特に制限されず、例えば、各種検査装置で得られたデータでもよく、各装置の制御機器に入力された各種データであってもよく、各装置の制御機器で演算されたデータであってもよい。
【0008】
(設定情報の設定・更新)
前記第i装置は、
前記第i装置の処理に関する設定情報を取得する取得部(例えば、入力部、受信部、読取部)と、
前記設定情報を保存する設定情報記憶部(119、129、・・)と、を備える。
「設定情報」は、例えば、オペレータ種別モード(初級、普通)、速度モード(低速、中速、高速)、原卵種別モード、コンベア速度、各種検査に関する設定値、洗卵水量・水圧・水温、リンス水量・水圧・水温、各種の目標値(処理卵数、容器種別ごとの充填率、容器種別ごとの完成数、検査装置における検査不良率、良品の歩留まり(出来高))の設定、容器種別の設定値、箱種別の設定値、箱内詰みパターンの設定値、箱積み数の設定値、その他の各種設定値が挙げられる。
原卵種別モードは、例えば、混合モード(例えば、略均一に各サイズが混在しているときの運転モード)、MS卵モード(例えば、7割以上がMSサイズ以下であるときの運転モード)、L卵モード(例えば、7割以上がLサイズであるときの運転モード)、LL卵モード(例えば、7割以上がLLサイズであるときの運転モード)、汚卵モード(例えば、汚卵が2割以上含まれるときの運転モード)、高品質モード(例えば、汚卵が1%未満のときの運転モード)などが挙げられる。
前記設定情報は、前記第i装置から、第一稼働管理装置へ送られて、さらに他の稼働管理装置へ送信され、各記憶部に保存されてもよい。
【0009】
(装置製造情報の記憶)
前記第三稼働管理装置(60)は、
前記第i装置に関する第i装置製造情報を保存する装置製造情報記憶部(620)を備える。
「装置製造情報」は、例えば、装置識別情報、装置の製造完成日付、装置の設置日付、部品の製造日付、部品メーカ名、部品型番、部品ロット番号、部品の検査情報(検査日、検査結果)、装置の検査情報(検査日、検査結果)、メンテナンス情報(メンテナンス日、メンテナンス内容(オーバーホール、清掃、部品交換など))、アクチュエータ情報(動作仕様など)、設置場所情報(設置会社名、連絡情報、担当者名など)などが挙げられる。
前記第三稼働管理装置(60)は、取得部(例えば、入力部、受信部、読取部)を備え、前記取得部が前記装置製造情報を取得し、装置製造情報記憶部(320、520、620)に保存されてもよい。
前記第三稼働管理装置は、前記装置製造情報を、第一、第二稼働管理装置へ送信し、第一、第二記憶部に保存してもよい。前記第i装置製造情報は、前記第i装置の記憶部に記憶されていてもよい。
【0010】
(稼働情報の分析と対策)
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
前記稼働情報と、前記設定情報および/または前記装置製造情報と、前記識別情報とを表示する第一、第二、第三表示部(33、53、63)を備えていてもよい。
稼働情報には、現時点の稼働情報に加え、過去の平均稼働率・平均処理数、前日の平均稼働率・平均処理数、前ロットの平均稼働率・平均処理数、過去の同じ時間帯の平均稼働率・平均処理数などの情報も含まれていてもよい。
これにより、各稼働管理装置において各情報を確認できる。
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
前記稼働情報(第i装置ごとの稼働情報)のうちの1種以上の情報から稼働率(第i装置ごとの所定期間の稼働率)を算出し、稼働率閾値よりも小さい稼働率の第i装置における稼働率低下の要因を分析し、稼働率低下要因情報(分析結果および対策を含む)を出力する稼働率低下要因分析部(35、55、65)と、
前記稼働率低下要因情報を保存する稼働率低下要因情報記憶部(321、521、621)と、を備えていてもよい。
前記第一、第二、第三表示部(33、53、63)は、前記稼働率低下要因情報を表示してもよい。
1の稼働管理装置で得られた前記稼働率低下要因情報は、他の稼働管理装置へ送信され、各記憶部に保存されてもよい。
稼働率閾値は、例えば、当日の目標稼働率、過去の平均稼働率、前日の平均稼働率、前ロットの平均稼働率、過去の同じ時間帯の平均稼働率などであってもよい。
前記稼働率低下要因分析部(35、55、65)は、目標値と処理実施値を含む比較データを分析してもよい。日ごとの目標製品数(種別ごとの容器完成数など)、稼働率閾値などの目標となる各閾値は、予め入力され、この目標値と処理実績値が、各稼働率管理装置のモニターに、リアルタイムあるいは表示指示に応じて表示されてもよい。入力は、入力部(39、59、69)によって手入力されていてもよく、受信部(31、51、61)によって外部装置あるいは記憶装置から受信されてもよく、読取部によって可搬可能な記憶媒体から読み取られてもよい。
前記稼働率低下要因分析部(35、55、65)は、分析する際に、各装置の上流側の画像情報を分析し稼働率低下の要因を判断してもよい。
前記稼働率低下要因分析部(35、55、65)は、分析する際に、各種分析部(作業効率情報分析部、停止時間集計部、停止要因分析部、異常発生要因分析部、状態変化分析部、原卵品質分析部、オペレータ情報分析部、段取り替え情報分析部など、)の分析結果を分析し稼働率低下の要因を判断してもよい。
前記稼働率低下要因分析部(35、55、65)は、分析結果に対応して、分析に使用した分析データ(各種稼働情報、装置製造情報、設定情報、各種分析部の分析結果)を出力し、あるいは分析結果とともに出力してもよい。
対策は、稼働率低下要因の種類、低下の程度に応じて設定してもよい。
稼働率低下要因分析部は、稼働率閾値以下の装置を特定し、その装置の稼働率低下要因を分析する。稼働率低下要因分析部は、例えば、容器収容処理数が減少し、かつ、検査装置での不良率の増加が生じていれば、原卵に含まれる不良卵率が増加、検査装置の異常、排除装置の異常、洗卵装置の異常などの1種以上の要因が生じていると判断してもよい。
例えば、目標値が、予め設定した容器種別ごと充填率あるいは容器種別ごとの完成数である場合に、実績値である卵を種別ごと容器に収納した充填率(=種別ごとの充填数(種別ごとの容器完成数)/全体の充填数(全体の容器完成数))と比較し、所定の範囲の差(増加あるいは減少の閾値(例えば、1%から10%の範囲の閾値))がある場合(例えば、S卵が多くL卵が少ない、またはその逆など)に、例えば、容器種別ごとの完成数の配分が適切でない、原卵種類が想定(予め入力されている原卵情報)と異なる、特定サイズ卵での異常判定が多い、異物が原卵あるいは容器の搬送を邪魔している、容器マガジンから卵充填位置への容器セッティングの不具合、などの要因が分析(判断)されてもよい。
例えば、目標値である作業時間あるいは目標値である処理卵数と、実績値である作業時間あるいは処理卵数とを比較し、実績値の方が小さい場合に、空運転が多い、原卵が流れてこない(例えば、原卵コンベヤ側でのトラブル、極端に卵の少ないロット)などの要因が分析(判断)されてもよい。
これらにより、第i装置ごとあるいはシステム全体における稼働率低下要因を分析し、オペレータへ報知(表示、印刷、音声)することができる。
また、例えば、第一検査装置(13)の不良卵率が予め設定されている閾値よりも相対的に低いにもかかわらず、第二検査装置(18)の不良卵率が予め設定されている閾値よりも高く、容器収容処理数が予め設定されている閾値よりも減少している場合には、検査装置の異常、乾燥装置の異常、方向整列装置の異常などの1種以上の要因が生じていると判断してもよい。
例えば、第i装置のコンベヤの基準位置センサがオンまたはオフに状態変化する際の第i装置のエンコーダのカウント値を、予め設定記憶された基準値と比較し、その差が予め設定された閾値よりも大きくなった際に、コンベヤチェーンの伸びやタイミングのズレが発生していると分析し、調整が必要であることを出力しても良い。
更に、第i装置と連動して動作している第j装置のエンコーダのカウント値またはコンベヤ基準位置センサのオンまたはオフに状態変化する際の第i装置のエンコーダのカウント値を、予め設定記憶された基準値と比較し、その差が予め設定された閾値よりも大きくなった際に、第i装置と第j装置の間でタイミングのズレが発生していると分析し、調整が必要であることを出力しても良い。
【0011】
(作業効率の向上に寄与する情報を出力)
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
過去の前記稼働情報のうちの1種以上の情報およびその過去の稼働情報のうちの1種以上の情報のときの前記設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、各装置あるいは全装置の作業効率である作業効率情報を出力する作業効率情報分析部(36、56、66)と、
前記作業効率情報を保存する作業効率情報記憶部(322、522、622)と、を備えていてもよい。
前記第一、第二、第三表示部(33、53、63)は、前記作業効率情報と、現時点の処理量(例えば、原卵処理数、洗卵処理数、検査処理数(不良数、良品数)、容器封止数、箱封函数など)とを比較できるように表示してもよい。
1の稼働管理装置で得られた前記作業効率情報は、他の稼働管理装置へ送信され、各記憶部に保存されてもよい。
作業効率情報は、例えば、平均処理数およびそのときの稼働情報と設定情報の組合せ情報、最大処理数およびそのときの稼働情報と設定情報の組合せ情報、最小処理数およびそのときの稼働情報と設定情報の組合せ情報、分析対象期間における稼働情報と設定情報と平均処理数のときの上記組合せ情報と比較した結果の情報などが挙げられる。
作業効率情報(作業効率の向上に寄与する情報)は、生産されるべき必要製品数(容器数、定重量数など)、必要な原卵数(予想/平均/前回不良卵率を考慮した数)やサイズ比、重量比の目安情報を含んでいてもよい。また、作業効率情報(作業効率の向上に寄与する情報)は、処理予定のロット情報(処理重量目安、サイズ比/重量比の目安情報など)、製品完了数の予想データと作業の終了予定時刻(作業期間)などの情報を含んでいてもよい。これら情報は、入力部(39、59、69)によって手入力されていてもよく、受信部(31、51、61)によって外部装置あるいは記憶装置から受信されてもよく、読取部によって可搬可能な記憶媒体から読み取られてもよい。日の目標製品数(種別ごとの容器完成数など)が予め入力され、この目標値と処理実績値が、各稼働率管理装置のモニターに、リアルタイムあるいは表示指示に応じて表示されてもよい。
前記作業効率情報分析部(36、56、66)は、分析する際に、各装置の上流側の画像情報を分析し作業効率の向上に寄与するか否かを判断してもよい。
前記作業効率情報分析部(36、56、66)は、分析する際に、各種分析部(稼働率低下要因分析部、停止時間集計部、停止要因分析部、異常発生要因分析部、状態変化分析部、原卵品質分析部、オペレータ情報分析部、段取り替え情報分析部など、)の分析結果を分析し稼働率低下の要因を判断してもよい。
前記作業効率情報分析部(36、56、66)は、分析結果に対応して、分析に使用した分析データ(各種稼働情報、装置製造情報、設定情報、各種分析部の分析結果)を出力し、あるいは分析結果とともに出力してもよい。
これらにより、第i装置ごとあるいはシステム全体における最適な作業条件を抽出し、オペレータへ報知(表示、印刷、音声)することができる。
【0012】
(停止時間を集計)
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
前記稼働情報のうちの1種以上の情報から停止時間を集計する停止時間集計部(371、571、671)と、
前記稼働情報のうちの1種以上の情報(および前記設定情報のうちの1種以上の情報)から停止要因を分析し、停止要因情報を出力する停止要因分析部(372、572、672)を備えていてもよい。
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
前記稼働情報のうちの1種以上の情報(および前記設定情報のうちの1種以上の情報)から異常発生要因を分析し、異常発生要因情報を出力する異常発生要因分析部(373、573、673)を備えていてもよい。
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
前記停止時間、前記停止要因、前記異常発生要因を保存する停止・異常要因記憶部(323、523、623)と、を備えていてもよい。
前記第一、第二、第三表示部(33、53、63)は、前記停止時間、前記停止要因情報、前記異常発生要因情報を表示してもよい。
1の稼働管理装置で得られた前記停止時間、前記停止要因情報、前記異常発生要因情報は、他の稼働管理装置へ送信され、各記憶部に保存されてもよい。
停止要因分析部(372、572、672)は、例えば、停止している装置を特定し、メンテナンスによる停止、清掃による停止、部品異常、異常停止、緊急停止、原卵ロットの切替のための停止、容器種類の切替のための停止、箱種類の切替のための停止、労働時間および作業休憩に係る停止などを判断してもよい。
停止要因分析部(372、572、672)は、例えば停止を繰り返している要因が、下流装置の処理能力を超える卵や製品が上流装置から供給されることによる満杯停止であると判断した場合に、上流装置の処理速度の変更、あるいは下流装置に送り出される量を調整するための分配先設定の変更に関して、情報を出力してもよい。
停止理由あるいは停止箇所(停止装置)毎の停止時間の一覧データ、時間や日あるいは月などの期間単位ごとの成績データ、ロットごとの停止理由、停止箇所(停止装置)の一覧データが作成され、各稼働管理装置の表示部で表示されてもよい。
容器の切替処理(段取り替え)、原卵ロット切替などによる停止時間の集計データが作成され、各稼働管理装置の表示部で表示されてもよい。
停止時間の集計データおよび/または容器封函の完成数から、後述する段取り替え情報分析部は段取り替えを判断してもよい。
停止要因分析部(372、572、672)は、選別包装装置の端末コンベヤ部での停止要因として、人の監視での緊急停止ボタン、容器補充の際の停止、トレイの積み上げ装置による停止、特定種別を排出する場所で閾値以上の排出があること、特定サイズ卵のみが閾値以下の排出であること、などをそれぞれ分析してもよい。
前記停止要因分析部(372、572、672)は、分析する際に、各装置の上流側の画像情報を分析し停止要因を判断してもよい。
前記停止要因分析部(372、572、672)は、分析する際に、各種分析部(稼働率低下要因分析部、作業効率情報分析部、停止時間集計部、異常発生要因分析部、状態変化分析部、原卵品質分析部、オペレータ情報分析部、段取り替え情報分析部など、)の分析結果を分析し停止要因を判断してもよい。
前記停止要因分析部(372、572、672)は、分析結果に対応して、分析に使用した分析データ(各種稼働情報、装置製造情報、設定情報、各種分析部の分析結果)を出力し、あるいは分析結果とともに出力してもよい。
異常発生要因分析部(373、573、673)は、例えば、異常発生している装置を特定し、異常発生の要因を分析する。異常発生要因分析部は、例えば、容器収容処理数が減少し、かつ、検査装置での不良率の増加が生じていれば、原卵に含まれる不良卵率が増加、検査装置の異常、排除装置の異常、洗卵装置の異常などの1種以上の要因が生じていると判断してもよい。
例えば、異常発生要因分析部(373、573、673)は、計量装置での異常発生要因として、計量する際の卵の姿勢不良、極大・極小・変形卵の計量などをそれぞれ分析してもよい。汚卵・破卵原因の汚れ付着があれば、清掃を指示してもよい。
例えば、異常発生要因分析部(373、573、673)は、選別包装装置の端末コンベヤ部での異常発生要因として、カップ内での卵姿勢不良、トレイや容器等の姿勢不良、端末コンベヤ上への卵の落下、特定の容器・トレイの充填数不足、特定種別(不良卵/特定サイズなど)への過剰分配などをそれぞれ分析してもよい。
前記異常発生要因分析部(373、573、673)は、分析する際に、各装置の上流側の画像情報を分析し異常発生要因を判断してもよい。
前記異常発生要因分析部(373、573、673)は、分析する際に、各種分析部(稼働率低下要因分析部、作業効率情報分析部、停止時間集計部、停止要因分析部、状態変化分析部、原卵品質分析部、オペレータ情報分析部、段取り替え情報分析部など、)の分析結果を分析し異常発生要因を判断してもよい。
前記異常発生要因分析部(373、573、673)は、分析結果に対応して、分析に使用した分析データ(各種稼働情報、装置製造情報、設定情報、各種分析部の分析結果)を出力し、あるいは分析結果とともに出力してもよい。
これらにより、第i装置ごとあるいはシステム全体における停止時間、停止要因、異常発生要因を分析し、オペレータへ報知(表示、印刷、音声)することができ、これに対する効果的な対策を迅速にとることができる。
【0013】
(状態変化を分析)
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
前記稼働情報のうちの1種以上の情報から状態変化を分析し、状態変化情報(状態変化したときの時刻を含む)を出力する状態変化分析部(381、581、681)と、
前記状態変化情報および/または状態変化が生じていた状態の情報を保存する状態変化記憶部(324、524、624)と、を備えていてもよい。
前記第一、第二、第三表示部(33、53、63)は、前記状態変化情報と、状態変化が生じていない状態とを比較して表示してもよい。
1の稼働管理装置で得られた前記状態変化情報は、他の稼働管理装置へ送信され、各記憶部に保存されてもよい。
状態変化分析部は、例えば、過去の所定期間における平均値と判断対象の数値とを比較し、該数値が平均値の所定割合以上以下であったときに状態変動が生じたと判断してもよい。状態変化分析部は、処理卵数の平均処理数から10%以下あるいは10%以上の処理数の変動があったときに処理数の変動が生じたとして、その生じたときの時刻、元に回復した(平均値へ戻った)ときの時刻、状態変化した稼働情報の種類(例えば、検査数、原卵数、洗卵数、容器収容数など)、状態変化した装置(例えば、搬送装置、洗卵装置、各種検査装置、選別包装装置、封蓋装置など)の識別情報などを含む状態変化情報を出力してもよい。
状態変化分析部(381、581、681)は、各装置の音(騒音・異音・振動音)データについて、その大きさ、継続時間、発生周期、周波数スペクトル解析などにより音の特徴を分析評価し、予め設定されている基準値と比較して、状態変動が生じたと判断してもよい。更に、予め設定登録された装置や設置場所特有の音との類似度を分析して、推定原因を出力してもよい。
状態変化分析部(381、581、681)は、各装置の撮像部で撮像された画像データを画像解析し、卵のこぼれ、卵液による汚れ付着、下流装置への受け渡し不良など、通常と異なる状態変化を検出して出力してもよい。
状態変化分析部は、過去の所定期間の平均変動率(ΔP_0)と判断対象の変化率(ΔP_t)とを比較し、該変化率(ΔP_t)が平均変動率(ΔP_0)の所定割合以上以下であったときに状態変動が生じたと判断してもよい。
「状態変化情報」は、例えば、状態変化開始・終了時刻、状態変化した稼働情報(例えば、検査数、原卵数、洗卵数、容器収容数、通電時間、操作指示回数など)、状態変化した装置の識別情報、状態変化した装置およびそれ以外の設置情報などが挙げられる。
前記状態変化分析部(381、581、681)は、分析する際に、各装置の上流側の画像情報を分析し状態変化を判断してもよい。
前記状態変化分析部(381、581、681)は、分析する際に、各種分析部(稼働率低下要因分析部、作業効率情報分析部、停止時間集計部、停止要因分析部、異常発生要因分析部、原卵品質分析部、オペレータ情報分析部、段取り替え情報分析部など、)の分析結果を分析し状態変化を判断してもよい。
前記状態変化分析部(381、581、681)は、分析結果に対応して、分析に使用した分析データ(各種稼働情報、装置製造情報、設定情報、各種分析部の分析結果)を出力し、あるいは分析結果とともに出力してもよい。
【0014】
(原卵の分析)
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
原卵情報を取得する取得部(例えば、入力部、受信部、読取部)と、
前記原卵情報を保存する原卵情報記憶部(325、525、625)と、
前記原卵情報のうちの1種以上の情報と前記稼働情報のうちの1種以上の情報を分析し、原卵の品質である原卵品質情報を出力する原卵品質分析部(382、582、682)と、を備えていてもよい。
原卵情報は、例えば、鶏舎情報、産卵日時、原卵の種類、原卵の品質、ロット情報、卵殻の情報、餌の情報、原卵の選別の有無などを含んでいてもよい。
原卵情報は、入力部(39、59、69)によって手入力されていてもよく、受信部(31、51、61)によって外部装置あるいは記憶装置から受信されてもよく、読取部によって可搬可能な記憶媒体から読み取られてもよい。
原卵品質分析部(382、582、682)は、例えば、不良率、処理数、稼働率、異常停止回数、緊急停止回数などの情報から、原卵の品質を判断してもよい。
原卵品質情報は、例えば、原卵のロット単位の品質、鶏舎ごとの品質、原卵輸送会社の品質、原卵の輸送手段の品質などの情報を含んでいてもよい。
前記原卵品質分析部(382、582、682)は、分析する際に、各装置の上流側の画像情報を分析し原卵品質を判断してもよい。
前記原卵品質分析部(382、582、682)は、分析する際に、各種分析部(稼働率低下要因分析部、作業効率情報分析部、停止時間集計部、停止要因分析部、異常発生要因分析部、状態変化分析部、オペレータ情報分析部、段取り替え情報分析部など、)の分析結果を分析し原卵品質を判断してもよい。
前記原卵品質分析部(382、582、682)は、分析結果に対応して、分析に使用した分析データ(各種稼働情報、装置製造情報、設定情報、各種分析部の分析結果)を出力し、あるいは分析結果とともに出力してもよい。
これらにより、原卵のロットごとに、あるいは原卵の供給元の鶏舎(農場)、輸送手段などについても品質評価を行える。
前記第一、第二、第三表示部(33、53、63)は、前記原卵品質情報を表示してもよい。
1の稼働管理装置で得られた前記原卵品質情報は、他の稼働管理装置へ送信され、各記憶部に保存されてもよい。
【0015】
(オペレータ単位の分析)
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
前記稼働情報のうちの1種以上の情報および前記設定情報のうちの1種以上の情報をオペレータ単位に分析し、オペレータ情報を出力するオペレータ情報分析部(383、583、683)と、
前記オペレータ情報を保存するオペレータ情報記憶部(326、526、626)と、を備えていてもよい。
オペレータ情報分析部は、例えば、オペレータの識別情報、オペレータ種別、オペレータ位置情報、オペレータモード、オペレータ動線情報に基づいて、稼働率低下、不良卵率、作業効率、停止時間、停止回数、異常発生、状態変化のうち1種以上を分析する。各種分析の手法は、上記分析部と同じ機能である。
オペレータ情報は、例えば、オペレータごとの、稼働率低下を改善する情報、作業効率改善の情報、停止を抑制するための改善の情報、異常発生を抑制するための改善の情報、装置毎のオペレータの推奨人数、人数に応じた稼働率変化のデータ、人数を増加減した場合の稼働率変化のデータ、異常発生や稼働率低下の際に、熟練度の高いオペレータでないときに、人員を増やす改善や見回り回数を増やすなどの提案の情報などが含まれていてもよい。
例えば、特定のオペレータが特定の工程の作業を行った場合に不良卵率が予め設定されている閾値あるいは平均不良卵率よりも高まる傾向あるいは下がる傾向にあることを分析し、出力(例えば、表示、送信、通知、印刷、保存)してもよい。
例えば、特定のオペレータが特定の工程の作業を行った場合に停止回数や異常発生回数が予め設定されている閾値、平均回数(平均停止回数、平均異常発生回数)よりも高まる傾向、あるいは下がる傾向にあることを分析し、出力(例えば、表示、送信、通知、印刷、保存)してもよい。
前記オペレータ情報分析部(383、583、683)は、分析する際に、各装置の上流側の画像情報を分析しオペレータ情報を判断してもよい。
前記オペレータ情報分析部(383、583、683)は、分析する際に、各種分析部(稼働率低下要因分析部、作業効率情報分析部、停止時間集計部、停止要因分析部、異常発生要因分析部、状態変化分析部、原卵品質分析部、段取り替え情報分析部など、)の分析結果を分析しオペレータ情報を判断してもよい。
前記オペレータ情報分析部(383、583、683)は、分析結果に対応して、分析に使用した分析データ(各種稼働情報、装置製造情報、設定情報、各種分析部の分析結果)を出力し、あるいは分析結果とともに出力してもよい。
これらにより、オペレータごとの改善課題抽出を行える。
前記第一、第二、第三表示部(33、53、63)は、前記オペレータ情報を表示してもよい。
1の稼働管理装置で得られた前記オペレータ情報は、他の稼働管理装置へ送信され、各記憶部に保存されてもよい。
【0016】
(段取り替えの分析)
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
前記稼働情報のうちの1種以上の情報および前記設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、段取り替え情報を出力する段取り替え情報分析部(384、584、684)と、
前記段取り替え情報を保存する段取り替え情報記憶部(327、527、627)と、を備えていてもよい。
段取り替え情報は、例えば、原卵種別の変更、容器種別の設定の変更、箱種別の設定の変更、サイズ区分の設定の変更、分配設定の変更、各設定変更の前後の稼働率、処理数、不良率(例えば、不良卵率、容器封蓋不良率)、オペレータ人数、オペレータ種別、オペレータ位置情報、段取り替え前後の装置の停止および再稼働の情報、段取り替え時の装置停止の順番と再稼働の順番の情報、最適な段取り替えスキームの情報、段取り替え改善の情報などを含んでいてもよい。
例えば、原卵の処理順序、製品の製造順序の違いによる段取り替え停止時間の違いを分析し、出力(例えば、表示、送信、通知、印刷、保存)してもよい。
例えば、特定のオペレータが特定の工程の段取り替え作業を行った場合に、再稼働までの時間が予め設定されている閾値あるいは再稼働までの平均時間より長くなる傾向、あるいは短くなる傾向にあることを分析し、出力(例えば、表示、送信、通知、印刷、保存)してもよい。
前記段取り替え情報分析部(384、584、684)は、分析する際に、各装置の上流側の画像情報を分析し段取り替え情報を判断してもよい。
前記段取り替え情報分析部(384、584、684)は、分析する際に、各種分析部(稼働率低下要因分析部、作業効率情報分析部、停止時間集計部、停止要因分析部、異常発生要因分析部、状態変化分析部、原卵品質分析部、オペレータ情報分析部など、)の分析結果を分析し段取り替え情報を判断してもよい。
前記段取り替え情報分析部(384、584、684)は、分析結果に対応して、分析に使用した分析データ(各種稼働情報、装置製造情報、設定情報、各種分析部の分析結果)を出力し、あるいは分析結果とともに出力してもよい。
これらにより、段取り替えでの効率化と改善課題抽出を行える。
前記第一、第二、第三表示部(33、53、63)は、前記段取り替え情報を表示してもよい。
1の稼働管理装置で得られた前記段取り替え情報は、他の稼働管理装置へ送信され、各記憶部に保存されてもよい。
【0017】
(遠隔画像監視)
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報(静止画および所定フレームレートの動画を含む)、搬送状態の卵の画像情報(静止画および所定フレームレートの動画を含む)、オペレータおよび第i装置を監視するための画像情報(静止画および所定フレームレートの動画を含む)のうち1種以上の画像情報を、各第i装置(の送信部)から受信する受信部(31、51、61)と、
前記受信部で受信した各画像情報を記憶する記憶部(32、52、62)と、を備えていてもよい。
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
前記画像情報を表示する表示部(33、53、63)を備えていてもよい。
各種分析部で稼働率低下、停止、異常停止、状態変化などの分析過程においておよび/または分析結果に対応して、各稼働管理装置のそれぞれにおいて、画像情報を表示部で表示してもよい。携帯端末(40)で画像情報を受信し、画像情報を表示してもよい。
これらにより、各稼働率管理装置のそれぞれは、各装置の動作状態やオペレータの動作を監視でき、オペレータの省人化に寄与できる。
【0018】
(遠隔操作)
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
前記第i装置の(制御部の)現在の設定情報のうちの1種以上の情報を表示する設定情報表示部(333、533、633)と、
前記設定情報のうちの1種以上の情報を参照しながら、該設定情報のうちの1種以上の情報を変更する設定情報入力部(392、592、692)と、
前記設定情報入力部で入力された変更設定情報を、変更に係る前記第i装置へ送信する変更設定情報送信部(3111、5111、6111)と、を備えていてもよい。
前記設定情報表示部(333、533、633)は、前記選択情報表示部あるいは詳細情報表示部で表示される各種データと同じデータを表示してもよい。
前記第i装置は、前記変更設定情報を前記取得部(受信部1181、1281、・・)で受信し、現在の設定情報を該変更設定情報に更新する設定情報入力部(1191、1291、・・)を備えていてもよい。
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
前記第i装置へアクセスし、該第i装置の前記取得部(入力部)を使用して、該第i装置の現在の設定情報を更新する手段を備えていてもよい。
これらにより、従来であれば、各装置の制御部に直接に行っていた設定情報の入力を、他の遠隔装置で各種設定値の入力および変更を行える。各装置の近くにいなくともよく、迅速な設定および省人化に寄与できる。
【0019】
(学習モデル(推測情報出力)の使用)
前記稼働率低下要因分析部は、過去の稼働率が低下した際の、設定情報のうちの1種以上の情報、前記第i装置ごとの稼働率、稼働率閾値、その稼働率低下要因、その稼働率低下要因に対する改善策を含む教師データ(あるいは人工的に作成された教師データ)を用いて知的情報技術によって作成された稼働率低下要因分析学習モデルに、稼働情報および設定情報を入力することで稼働率低下要因および改善策を推定し出力してもよい。
前記停止要因分析部は、過去の停止した際の、設定情報のうちの1種以上の情報、稼働情報のうちの1種以上の情報、その停止要因、その停止要因に対する改善策を含む教師データ(あるいは人工的に作成された教師データ)を用いて知的情報技術によって作成された停止要因分析学習モデルに、前記教師データに対応する、稼働情報のうちの1種以上の情報および設定情報のうちの1種以上の情報を入力することで停止要因およびその停止要因に対する改善策を推定し出力してもよい。
前記稼働情報のうちの1種以上の情報は、例えば、画像情報(装置、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、卵搬送状態、容器搬送状態、コンベア状態、装置動作などの静止画および/または動画)、オペレータの動線情報を含んでいてもよい。
前記異常発生要因分析部は、過去の異常発生した際の、設定情報のうちの1種以上の情報、稼働情報のうちの1種以上の情報、その異常発生要因、その異常に対する改善策を含む教師データ(あるいは人工的に作成された教師データ)を用いて知的情報技術によって作成された異常発生要因分析学習モデルに、前記教師データに対応する、稼働情報および設定情報を入力することで動作の異常要因およびその改善策を推定し出力してもよい。
前記稼働情報のうちの1種以上の情報は、例えば、画像情報(装置、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、卵搬送状態、容器搬送状態、コンベア状態、装置動作などの静止画および/または動画)、オペレータの動線情報を含んでいてもよい。
前記段取り替え情報分析部は、過去の段取り替えした際の、設定情報のうちの1種以上の情報、稼働情報のうちの1種以上の情報、その段取り替えの手順、段取り替えを改善した手順を含む教師データ(あるいは人工的に作成された教師データ)を用いて知的情報技術によって作成された段取り替え情報分析学習モデルに、前記教師データに対応する、稼働情報および設定情報を入力することで最適な段取り替えの手順および改善策を推定し出力してもよい。
前記稼働情報のうちの1種以上の情報は、例えば、画像情報(装置、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、卵搬送状態、容器搬送状態、コンベア状態、装置動作などの静止画および/または動画)、オペレータの動線情報を含んでいてもよい。
前記の各教師データは、上記に制限されず、別の情報あるいは追加の情報を含んでいてもよい。
【0020】
(遠隔監視による推定(将来予測))
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
過去の正常時および異常時における、設定情報のうちの1種以上の情報、稼働情報のうちの1種以上の情報(、装置製造情報のうちの1種以上の情報があってもよい。)を含む教師データ(あるいは人工的に作成された教師データ)を用いて知的情報技術によって作成された将来稼働推定学習モデルに、稼働情報および設定情報を入力することで将来の稼働状況を推定し出力する将来稼働推定部(351、551、651)を備えていてもよい。
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
過去の正常時および異常時における、前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報(静止画および所定フレームレートの動画を含む)、搬送状態の卵の画像情報(静止画および所定フレームレートの動画を含む)、および/またはオペレータおよび第i装置を監視するための画像情報(静止画および所定フレームレートの動画を含む)を含む教師データ(あるいは人工的に作成された教師データ)を用いて知的情報技術によって作成された将来稼働画像推定学習モデルに、前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報(静止画および所定フレームレートの動画を含む)、搬送状態の卵の画像情報(静止画および所定フレームレートの動画を含む)、および/またはオペレータおよび第i装置を監視するための画像情報(静止画および所定フレームレートの動画を含む)を入力することで将来の稼働状況を推定し出力する将来稼働画像推定部(352、552、652)を備えていてもよい。
将来の稼働状況のデータとしては、例えば、所定の将来時刻(例えば、数+分後、1時間から数時間後)における処理卵数、稼働率、容器完成数、不良率、歩留まり率、異停止常発生数、停止回数、停止時間、状態変化などの予測を含んでいてもよい。
各分析部は、上記で出力された将来の稼働状況のデータを使用して、分析をしてもよい。例えば、入力されている目標値の代わりにあるいは共に、比較基準値として実績値と比較されてもよい。
【0021】
上記「知的情報処理技術」は、例えば、機械学習、深層学習、強化学習、深層強化学習などが挙げられる。機械学習、深層学習、強化学習、深層強化学習のアルゴリズムは、特に制限されず、従来のアルゴリズムを用いてもよい。教師あり学習として、例えば、線形回帰、一般化線形モデル、サポートベクター回帰、ガウス過程回帰、アンサンブル法、決定木、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン、判別分析、単純ベイズ、最近傍法などの各種アルゴリズムを採用してもよい。
各分析部は、各学習モデルが記憶されている記憶部から各学習モデルを読み出し、1または複数のプロセッサーで実行させてもよい。プロセッサーは、例えば、CPU、MPU、GPU、IPU(Intelligence Processing Unit)などを1つ以上有して構成されていてもよい。
【0022】
(条件抽出)
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
前記稼働率低下要因情報、前記作業効率情報、前記停止時間、前記停止要因情報、前記異常発生要因情報、前記状態変化情報、前記原卵品質情報、前記オペレータ情報、前記段取り替え情報、前記遠隔監視における画像情報、前記将来の稼働状況のデータのうち1種以上から抽出条件に基づいて抽出情報を出力する条件抽出部(385、585、685)と、
前記抽出情報を保存する抽出情報記憶部(328、528、628)と、を備えていてもよい。
抽出条件は、例えば、オペレータ、装置、日付、原卵ロットなどを含んでいてもよい。
前記第一、第二、第三表示部(33、53、63)は、前記抽出情報を表示してもよい。
1の稼働管理装置で得られた前記抽出情報は、他の稼働管理装置へ送信され、各記憶部に保存されてもよい。
【0023】
(各種情報の表示)
前記第一稼働管理装置(30)、前記第二稼働管理装置(50)、および/または前記第三稼働管理装置(60)は、
前記稼働情報、前記原卵情報、前記設定情報、前記装置製造情報、前記稼働率低下要因情報、前記作業効率情報、前記停止時間、前記停止要因情報、前記異常発生要因情報、前記状態変化情報、前記オペレータ情報、前記段取り替え情報、前記遠隔監視における画像情報、前記将来の稼働状況のデータのうち、1種以上を表示する情報(項目)を選択する情報選択部(391、591、691)と、
前記選択された1種以上の情報を表示する選択情報表示部(331、531、631)と、
前記1種以上を選択して、詳細に表示する詳細情報表示部(332、532、632)と、を備えていてもよい。
これらにより、装置の設置現場とは異なる場所において、各種データを表示することができる。
【0024】
(データ共有)
前記第一稼働管理装置(30)の第一送信部(311)、前記第二稼働管理装置(50)の第二送信部(511)および/または前記第三稼働管理装置(60)の第三送信部(611)は、
前記稼働情報、前記原卵情報、前記設定情報、前記装置製造情報、前記稼働率低下要因情報、前記作業効率情報、前記停止時間、前記停止要因情報、前記異常発生要因情報、前記状態変化情報、前記オペレータ情報、前記段取り替え情報のうち、1種以上を、外部装置(40)へ送信してもよい。
前記外部装置(40)は、例えば、携帯端末(モバイルパソコン、スマートフォン、タブレット)で構成されていてもよい。
【0025】
前記第一、第二、第三稼働管理装置(30、50、60)は、例えば、情報処理装置で構成されていてもよい。情報処理装置は、例えば、コンピュータ、クラウドサーバ、オンプレミスサーバ、携帯端末(モバイルパソコン、スマートフォン、タブレット)などで構成されていてもよい。
【0026】
前記記憶部(記憶装置)は、EPROM、HDD、SSD、Nasなどの不揮発性メモリ、DRAMなどの揮発性メモリであってもよい。データを保持したい場合は不揮発性メモリで構成することが好ましい。
前記表示部(表示装置)は、特に制限されず、液晶モニター、有機ELモニター、CRTモニター、スマートフォン、タブレット、汎用パソコンのモニターなどが例示される。
前記受信部および送信部は、有線通信手段、無線通信手段で構成され、外部装置(サーバ、外部記憶装置)とデータ通信可能に構成される。
【0027】
(鶏卵処理システム)
前記鶏卵処理システムは、例えば、原卵が供給される第一搬送装置、洗卵装置、第一検査装置、第一排除装置、第二排除装置、乾燥装置、方向整列装置、第二検査装置、第三排除装置、計量装置、選別包装装置、第三検査装置、パレタイザ、各装置部をつなぐ搬送装置、ラベル供給装置などを有して構成される。鶏卵処理システムは、最終製品の出荷形態(容器、ラック、箱、パレット)に応じて、下流の装置が変更される。また、原卵の供給の形態(トレイ、ラック、養鶏場所から直接原卵が供給される)に応じて、上流の装置が変更される。また。計量装置、検査装置、排除装置もシステムの形態において種々の装置で構成される。
前記鶏卵処理システムは、液卵加工施設における、卵供給装置、割卵装置、各種検査装置などを有していてもよい。
前記鶏卵処理システムは、孵卵施設における、卵移載装置、孵卵装置、各種検査装置などを有していてもよい。
【0028】
他の開示の卵の自動処理装置の稼働管理方法は、1つ以上のプロセッサーあるいは情報処理装置によって実行され、
稼働情報(第i装置ごとの稼働情報のうちの1種以上の情報)から稼働率(第i装置ごとの所定期間の稼働率)を算出し、稼働率閾値よりも小さい稼働率の第i装置における稼働率低下の要因を分析し、稼働率低下要因情報(分析結果および対策を含む)を出力する稼働率低下要因分析ステップと、
過去の前記稼働情報のうちの1種以上の情報およびその過去の稼働情報のうちの1種以上の情報のときの前記設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、各装置あるいは全装置の作業効率である作業効率情報を出力する作業効率情報分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報から停止時間を集計する停止時間集計ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報(および前記設定情報のうちの1種以上の情報)から停止要因を分析し、停止要因情報を出力する停止要因分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報(および前記設定情報のうちの1種以上の情報)から異常発生要因を分析し、異常発生要因情報を出力する異常発生要因分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報から状態変化を分析し、状態変化情報(状態変化したときの時刻を含む)を出力する状態変化分析ステップと、
原卵情報と稼働情報のうちの1種以上の情報を分析し、原卵の品質である原卵品質情報を出力する原卵品質分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報および設定情報のうちの1種以上の情報をオペレータ単位に分析し、オペレータ情報を出力するオペレータ情報分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報および設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、段取り替え情報を出力する段取り替え情報分析ステップと、のうち1種以上のステップを含む。
前記稼働管理方法は、
前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報、搬送状態の卵の画像情報、オペレータおよび第i装置を監視するための画像情報のうち1種以上の画像情報を、各第i装置から受信し、受信した各画像情報を記憶部に記憶するステップを、さらに含んでいてもよい。
前記稼働管理方法は、
過去の正常時および異常時における、設定情報のうちの1種以上の情報、稼働情報のうちの1種以上の情報を含む教師データを用いて知的情報技術によって作成された将来稼働推定学習モデルに、稼働情報および設定情報を入力することで将来の稼働状況を推定し出力する将来稼働推定ステップを、さらに含んでいてもよい。
前記稼働管理方法は、
過去の正常時および異常時における、前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報、搬送状態の卵の画像情報、および/またはオペレータおよび第i装置を監視するための画像情報を含む教師データを用いて知的情報技術によって作成された将来稼働画像推定学習モデルに、前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報、搬送状態の卵の画像情報、および/またはオペレータおよび第i装置を監視するための画像情報を入力することで将来の稼働状況を推定し出力する将来稼働画像推定ステップを、さらに含んでいてもよい。
前記稼働管理方法は、
前記稼働率低下要因情報、前記作業効率情報、前記停止時間、前記停止要因情報、前記異常発生要因情報、前記状態変化情報、前記原卵品質情報、前記オペレータ情報、前記段取り替え情報のうち1種以上から抽出条件に基づいて抽出情報を出力する条件抽出ステップを含んでいてもよい。
前記稼働管理方法は、
前記稼働情報、前記原卵情報、前記設定情報、前記装置製造情報、前記稼働率低下要因情報、前記作業効率情報、前記停止時間、前記停止要因情報、前記異常発生要因情報、前記状態変化情報、前記オペレータ情報、前記段取り替え情報のうち、1種以上を表示する情報(項目)を選択する情報選択ステップと、
前記選択された1種以上の情報を表示する選択情報表示ステップと、
前記1種以上を選択して、詳細に表示する詳細情報表示ステップと、を含んでいてもよい。
【0029】
前記稼働管理方法は、
前記第i装置の(制御部の)現在の設定情報を表示する設定情報表示ステップと、
前記設定情報を参照しながら、該設定情報のうちの1種以上の情報を変更する設定情報入力ステップと、
前記設定情報入力ステップで入力された変更設定情報を、変更に係る前記第i装置へ送信する変更設定情報送信ステップと、
前記第i装置によって、前記変更設定情報を受信し、現在の設定情報を該変更設定情報に更新する設定情報更新ステップと、を含んでいてもよい。
【0030】
他の開示の鶏卵処理システムの遠隔操作方法は、1つ以上のプロセッサーあるいは情報処理装置によって実行され、
第i装置へアクセスし、該第i装置の入力部を使用して、該第i装置の現在の設定情報を更新するステップを含む。
【0031】
他の開示の卵の自動処理装置の稼働管理プログラムは、
1つ以上のプロセッサーあるいは情報処理装置(コンピュータ、サーバ、携帯端末)により、
稼働情報(第i装置ごとの稼働情報のうちの1種以上の情報)から稼働率(第i装置ごとの所定期間の稼働率)を算出し、稼働率閾値よりも小さい稼働率の第i装置における稼働率低下の要因を分析し、稼働率低下要因情報(分析結果および対策を含む)を出力する稼働率低下要因分析ステップと、
過去の前記稼働情報のうちの1種以上の情報およびその過去の稼働情報のうちの1種以上の情報のときの前記設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、各装置あるいは全装置の作業効率である作業効率情報を出力する作業効率情報分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報から停止時間を集計する停止時間集計ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報(および前記設定情報のうちの1種以上の情報)から停止要因を分析し、停止要因情報を出力する停止要因分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報(および前記設定情報のうちの1種以上の情報)から異常発生要因を分析し、異常発生要因情報を出力する異常発生要因分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報から状態変化を分析し、状態変化情報(状態変化したときの時刻を含む)を出力する状態変化分析ステップと、
原卵情報と稼働情報のうちの1種以上の情報を分析し、原卵の品質である原卵品質情報を出力する原卵品質分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報および設定情報のうちの1種以上の情報をオペレータ単位に分析し、オペレータ情報を出力するオペレータ情報分析ステップと、
稼働情報のうちの1種以上の情報および設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、段取り替え情報を出力する段取り替え情報分析ステップと、のうち1種以上のステップが実現されるプログラムである。
前記稼働管理プログラムは、
1つ以上のプロセッサーあるいは情報処理装置(コンピュータ、サーバ、携帯端末)により、
前記稼働率低下要因情報、前記作業効率情報、前記停止時間、前記停止要因情報、前記異常発生要因情報、前記状態変化情報、前記原卵品質情報、前記オペレータ情報、前記段取り替え情報のうち1種以上から抽出条件に基づいて抽出情報を出力する条件抽出ステップが実現されるプログラムである。
前記稼働管理プログラムは、
1つ以上のプロセッサーあるいは情報処理装置(コンピュータ、サーバ、携帯端末)により、
前記稼働情報、前記原卵情報、前記設定情報、前記装置製造情報、前記稼働率低下要因情報、前記作業効率情報、前記停止時間、前記停止要因情報、前記異常発生要因情報、前記状態変化情報、前記オペレータ情報、前記段取り替え情報のうち、1種以上を表示する情報(項目)を選択する情報選択ステップと、
前記選択された1種以上の情報を表示する選択情報表示ステップと、
前記1種以上を選択して、詳細に表示する詳細情報表示ステップが実現されるプログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1A】鶏卵処理システムの稼働管理システムの一例を示す図である。
【
図1B】鶏卵処理システムの稼働管理システムの一例を示す図である。
【
図1I】蓄積される稼働情報の一例を示す図である。
【
図2A】実施形態1の稼働管理システムの機能の一例を示す機能ブロック図である。
【
図2B】実施形態2の稼働管理システムの機能の一例を示す機能ブロック図である。
【
図2C】実施形態3の稼働管理システムの機能の一例を示す機能ブロック図である。
【
図3A】表示項目の選択方法の一例を示す図である。
【
図3C】設定情報の更新画面の一例を示す図である。
【
図3D】設定情報の更新画面の一例を示す図である。
【
図4A】検査装置の検査画面の一例を示す図である。
【
図4B】検査装置の設定画面の一例を示す図である。
【
図5】別の鶏卵処理システムの稼働管理システムの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
(実施形態1)
図1A、1Bに、鶏卵処理システム1および第一、第二、第三稼働管理装置30、50、60の一例を示す。本実施形態の鶏卵処理システム1は、搬送装置11、洗卵装置12、第一検査装置13、第一排除装置14、第二排除装置15、乾燥装置16、方向整列装置17、第二検査装置18、計量装置19、選別包装装置20、第三検査装置21、封蓋装置22、箱詰装置23、パレタイザ24とを有し、各装置はネットワーク101を介して接続されている。システム1とネットワーク101を介して接続される統括監視装置105は、鶏卵処理システム1の各装置から各種データを受信してシステム管理画面に表示させて、システム1を統括的に監視(各装置の駆動状態をモニタリング)する装置である。システム1とネットワーク101を介して接続されるプリンター102は、統括監視装置105や各装置からの印刷指令に対応して各種書類(例えば、帳票、包装数、箱数、処理重量、原卵数、良品数、不良品数、良品率、製造記録書など)を印刷できる。
なお、第一検査装置13または第二検査装置15が省略される場合もある。第一検査装置13が、乾燥装置16と方向整列装置17との間に配置される場合もある。
【0034】
(各装置の機能構成)
図1Cから
図1Eを用いて各装置の機能を説明する。
搬送装置11は、上流から下流まで、各装置間を繋いで卵を搬送する。搬送装置11は、ローラコンベア、ベルトコンベアなどで構成されている。
設定情報入力部1191は、搬送装置11の各種設定を入力する手段(タッチパネル、キーボード、マウスなどの入力インターフェース、設定値入力画面など)である。設定値は、装置に特有の設定値、例えば、各種運転モード、目標不良率/出来高率、包装・輸送種別設定、コンベア速度設定値、各種タイマ設定、アクチュエータ、環境・外乱、振動、画像情報、オペレータ動線情報である。
図1Gに各装置の設定情報の一例を示す。設定情報は、設定情報記憶部119に保存される。送信部118は、設定情報および装置識別情報を第一稼働管理装置30へ送り、第一記憶部32(設定情報記憶部320)にて記憶される。
操作指示部111は、例えば、各種スイッチ、操作タッチパネルなどで構成され、操作指示回数、例えば、電源のONの回数とOFFの回数、運転モード指示回数、清掃モード指示回数、メンテナンスモード指示回数、各種設定変更回数をカウントする。操作指示回数はメモリ(不図示)に記憶される。また、操作指示回数(時刻データも含む)および搬送部(操作)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
運転モードは、低速、中速、高速などの運転モード、卵状態やロットに対応したモードであってもよい(以下同様である)。清掃モードは、装置を清掃するためのモードである(以下同様である)。メンテナンスモードは、装置のメンテナンスのためのモード、部品交換するためのモードであってもよい(以下同様である)。
緊急停止指示部112は、例えば、緊急停止ボタン、操作タッチパネルなどで構成され、緊急停止回数をカウントする。緊急停止回数および搬送部(緊急停止)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
通電時間算出部113は、操作指示部111で電源ONされてコンベアを駆動するモータへ電流を流している通電時間を算出する。なお、通電時間算出部113は、電源ONの時刻と、その次のOFFの時刻との差から時間を算出してもよい。算出された通電時間および搬送部(通電)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
温度計114は、搬送装置11に設けられ温度を時刻と共に計測する。温度計114で測定された温度データ(温度と時刻)および搬送部(温度)識別情報は、送信部118によって第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き温度センサの場合、この無線通信機能によって、温度データおよび搬送部(温度)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。
撮像部1141は、搬送装置11の原卵の供給領域、搬送状態、下流側装置へ卵の受け渡し状態などを撮像する。撮像部1141は、また、装置全体、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、卵搬送状態、コンベア状態、装置動作などの静止画および/または動画を撮像する。撮像部1141は、1つ以上のCCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ、カラーカメラなどで構成されていてもよい。撮像部1141で撮像された画像データ(動画、静止画)は、搬送部(画像)識別情報と関連付けて第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。原卵計数部115の撮像装置が撮像部1141を兼ねていてもよい。
原卵計数部115は、搬送装置11によって搬送される原卵の数を計数する。計数する手段として、ロードセル、各種センサ、撮像装置による画像解析などを使用してもよい。原卵数(計数された時刻を含む)および搬送部(計数)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
走行距離算出部116は、例えば、コンベアを駆動するモータの回転数を検出するエンコーダ、モータからの漏れ磁場を検出して回転数を演算する手段から、コンベアの走行距離を算出する。コンベアの一部に目印をつけ、この目印をカウントし走行距離を算出する手段で構成されてもよい。走行距離(時刻を含む)および搬送部(走行距離)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
振動検出部117は、搬送装置11の振動を検出する。搬送装置のフレームやモータなどに振動センサを設置する。振動検出部117で計測された振動データ(振動値と時刻)および搬送部(振動)識別情報は、送信部118によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き振動センサの場合、この無線通信機能によって、振動データおよび搬送部(振動)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
送信部118は、無線通信手段あるいは有線通信手段で構成し、上記各部で得られたデータを第一稼働管理装置30へ送る。
【0035】
洗卵装置12は、卵を洗浄する。上流側の洗浄エリアと下流側の乾燥エリアを有し、卵搬送用の洗卵コンベヤの搬送バーおよび乾燥コンベヤの搬送用ローラを有する。洗浄エリアでは、搬送される卵に対し、洗浄水およびリンス水がノズルから噴射され、洗浄ブラシで洗浄する。乾燥エリアでは、搬送される卵に対し、エア(空気、清浄空気など)が吹き付けられ、乾燥ブラシで水滴を除去する。
設定情報入力部1291は、洗卵装置12の各種設定を入力する手段である。設定値は、装置に特有の設定値、例えば、各種運転モード、コンベア速度設定値、洗浄水/リンス水の温度とその流量、ブラシモータ回転数、殺菌剤濃度(例えば、塩酸濃度)、アクチュエータ、環境・外乱、振動、画像情報、オペレータ動線情報である。
図1Gに各装置の設定情報の一例を示す。設定情報は、設定情報記憶部129に保存される。送信部128は、設定情報および装置識別情報を第一稼働管理装置30へ送り、第一記憶部32(設定情報記憶部320)にて記憶される。
操作指示部121は、例えば、各種スイッチ、操作タッチパネルなどで構成され、操作指示回数、例えば、電源のONの回数とOFFの回数、運転モード指示回数、清掃モード指示回数、メンテナンスモード指示回数、各種設定変更回数をカウントする。操作指示回数はメモリ(不図示)に記憶される。また、操作指示回数(時刻データも含む)および洗卵部(操作)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
緊急停止指示部122は、例えば、緊急停止ボタン、操作タッチパネルなどで構成され、緊急停止回数をカウントする。緊急停止回数および洗卵部(緊急停止)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
通電時間算出部123は、操作指示部121で電源ONされて洗卵コンベアおよび乾燥コンベアを駆動するモータへ電流を流している通電時間を算出する。なお、通電時間算出部123は、電源ONの時刻と、その次のOFFの時刻との差から時間を算出してもよい。算出された通電時間および洗卵部(通電)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
温度計124は、洗卵装置12に設けられ温度を時刻と共に計測する。温度計124で測定された温度データ(温度と時刻)および洗卵部(温度)識別情報は、送信部128によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き温度センサの場合、この無線通信機能によって、温度データおよび洗卵部(温度)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。
撮像部1241は、洗卵装置12の搬送状態、洗浄状態、下流側装置へ卵の受け渡し状態などを撮像する。撮像部1241は、また、装置全体、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、卵搬送状態、コンベア状態、装置動作などの静止画および/または動画を撮像する。撮像部1241で撮像された画像データ(動画、静止画)は、洗卵部(画像)識別情報と関連付けて第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。原卵計数部125の撮像装置が撮像部1241を兼ねていてもよい。
原卵計数部125は、洗卵装置12によって搬送される原卵の数を計数する。計数する手段として、ロードセル、各種センサ、撮像装置による画像解析などを使用してもよい。原卵数(計数された時刻を含む)および洗卵部(計数)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。原卵計測部115があるとき、原卵計測部125はなくてもよい。
走行距離算出部126は、例えば、洗卵コンベアおよび乾燥コンベアを駆動するモータの回転数を検出するエンコーダ、モータからの漏れ磁場を検出して回転数を演算する手段から、各コンベアの走行距離を算出する。コンベアの一部に目印をつけ、この目印をカウントし各走行距離を算出する手段で構成されてもよい。各走行距離(時刻を含む)および洗卵部(走行距離)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
振動検出部127は、洗卵装置12の振動を検出する。装置のフレームやモータなどに振動センサを設置する。振動検出部127で計測された振動データ(振動値と時刻)および洗卵部(振動)識別情報は、送信部128によって、を第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き振動センサの場合、この無線通信機能によって、振動データおよび洗卵部(振動)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
流量計測部1271は、洗浄水の流量、リンス水の流量を計測する。流量計測部1271で計測された洗浄水の流量データ(流量と計測時刻)、リンス水の流量データ(流量データと計測時刻)および洗卵部(流量)識別情報は、送信部128によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き流量センサの場合、流量データおよび洗卵部(流量)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
水温計測部1272は、洗浄水の水温、リンス水の水温を計測する。水温計測部1272で計測された洗浄水の温度データ(温度と計測時刻)、リンス水の温度データ(温度データと計測時刻)および洗卵部(水温)識別情報は、送信部128によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き温度センサの場合、温度データおよび洗卵部(水温)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
ブラシ回転数算出部1273は、例えば、ブラシの回転を駆動するモータの回転数を検出するエンコーダ、モータからの漏れ磁場を検出して回転数を演算する手段から、ブラシの回転数を算出する。一定回転数のモータの場合に通電時間から算出してもよい。回転数(算出あるいは検出した時刻を含む)および洗卵部(ブラシ回転数)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
塩素濃度計測部1274は、洗浄水の塩素濃度、リンス水の塩素濃度を計測する。塩素濃度計測部1274で計測された洗浄水の塩素濃度データ(濃度と時刻)、リンス水の塩素濃度データ(濃度データと時刻)および洗卵部(塩素濃度)識別情報は、送信部128によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き塩素濃度センサの場合、塩素濃度データおよび洗卵部(塩素濃度)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
送信部128は、無線通信手段あるいは有線通信手段で構成され、上記各部で得られたデータを第一稼働管理装置30へ送る。
【0036】
第一検査装置13は、洗卵装置12で処理された卵を検査する。ここでは例えば、大きな汚れ、破卵、極大卵などを検出する。検査用の光源として、紫外線光源、近赤外光源、マルチスペクトル光源、LED光源などがある。撮像装置としては、カラーカメラ、モノクロカメラなどがある。第一検査装置13は、撮像装置で得られた画像を解析し、良品と不良品とを判別し、出力する処理部135と、判定結果を表示する表示部とを有する。処理部135は、良品数と不良品数をカウントする。良品数および不良品数(計数された時刻を含む)および第一検査部(計数)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
設定情報入力部1391は、第一検査装置13の各種設定を入力する手段である。設定値は、装置に特有の設定値、例えば、各種運転モード、判定レベル、目標不良率/出来高率、コンベア速度設定値、検査設定値、アクチュエータ、環境・外乱、振動、画像情報、オペレータ動線情報である。
図1Gに各装置の設定情報の一例を示す。設定情報は、設定情報記憶部139に保存される。送信部138は、設定情報および装置識別情報を第一稼働管理装置30へ送り、第一記憶部32(設定情報記憶部320)にて記憶される。
操作指示部131は、例えば、各種スイッチ、操作タッチパネルなどで構成され、操作指示回数、例えば、電源のONの回数とOFFの回数、運転モード指示回数、清掃モード指示回数、メンテナンスモード指示回数、各種設定変更回数をカウントする。操作指示回数はメモリ(不図示)に記憶される。また、操作指示回数(時刻データも含む)および第一検査部(操作)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
緊急停止指示部132は、例えば、緊急停止ボタン、操作タッチパネルなどで構成され、緊急停止回数をカウントする。緊急停止回数および第一検査部(緊急停止)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
通電時間算出部133は、操作指示部131で電源ONされてコンベアを駆動するモータへ電流を流している通電時間を算出する。なお、通電時間算出部133は、電源ONの時刻と、その次のOFFの時刻との差から時間を算出してもよい。算出された通電時間および第一検査部(通電)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
温度計134は、第一検査装置13に設けられ温度を時刻と共に計測する。温度計134で測定された温度データ(温度と時刻)および第一検査部(温度)識別情報は、送信部138によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き温度センサの場合、この無線通信機能によって、温度データおよび第一検査部(温度)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。
撮像部1341は、第一検査装置13の搬送状態、検査状態、下流側装置へ卵の受け渡し状態などを撮像する。撮像部1341は、また、装置全体、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、卵搬送状態、コンベア状態、装置動作などの静止画および/または動画を撮像する。撮像部1341で撮像された画像データ(動画、静止画)は、第一検査部(画像)識別情報と関連付けて第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。処理部135の撮像装置が撮像部1341を兼ねていてもよい。
走行距離算出部136は、例えば、コンベアを駆動するモータの回転数を検出するエンコーダ、モータからの漏れ磁場を検出して回転数を演算する手段から、各コンベアの走行距離を算出する。コンベアの一部に目印をつけ、この目印をカウントし各走行距離を算出する手段で構成されてもよい。各走行距離(時刻を含む)および第一検査部(走行距離)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
振動検出部137は、第一検査装置13の振動を検出する。装置のフレームやモータなどに振動センサを設置する。振動検出部137で計測された振動データ(振動値と時刻)および第一検査部(振動)識別情報は、送信部138によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き振動センサの場合、この無線通信機能によって、振動データおよび第一検査部(振動)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
光源通電時間算出部1371は、操作指示部131で電源ONされて光源へ電流を流している通電時間を算出する。なお、光源通電時間算出部1371は、電源ONの時刻と、その次のOFFの時刻との差から時間を算出してもよい。算出された光源通電時間および第一検査部(光源通電)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
送信部138は、無線通信手段あるいは有線通信手段で構成され、上記各部で得られたデータを第一稼働管理装置30へ送る。
【0037】
第一排除装置14は、第一検査装置13で、正常卵とは異なる廃棄すべき不良卵として分類された破卵を、その他の卵から区別できるように排除する(搬送装置11から排除する)。不良卵は、搬送方向振り分けレバー、搬送落下ベルト、吸着手段または把持手段などを用いて排除する。吸着手段または把持手段は、不良卵用のアクチュエータとして機能する。
操作指示部(不図示)は、例えば、各種スイッチ、操作タッチパネルなどで構成され、操作指示回数、例えば、電源のONの回数とOFFの回数、運転モード指示回数、清掃モード指示回数、メンテナンスモード指示回数、各種設定変更回数をカウントする。操作指示回数はメモリ(不図示)に記憶される。また、操作指示回数(時刻データも含む)および第一排除部(操作)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
設定情報入力部(不図示)は、第一排除装置14の各種設定を入力する手段である。設定値は、装置に特有の設定値、例えば、各種運転モード、コンベア速度設定値、排除設定値、アクチュエータ、環境・外乱、振動、画像情報、オペレータ動線情報である。
図1Gに各装置の設定情報の一例を示す。設定情報は、設定情報記憶部(不図示)に保存される。送信部(不図示)は、設定情報および装置識別情報を第一稼働管理装置30へ送り、第一記憶部32(設定情報記憶部320)にて記憶される。
撮像部(不図示)は、第一排除装置14の原卵の供給領域、搬送状態、排除状態、下流側装置へ卵の受け渡し状態などを撮像する。撮像部は、また、装置全体、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、卵搬送状態、コンベア状態、装置動作などの静止画および/または動画を撮像する。撮像部で撮像された画像データ(動画、静止画)は、第一排除部(画像)識別情報と関連付けて第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。
アクチュエータ動作回数算出部(不図示)は、上記不良品数(排除回数)をアクチュエータ動作回数として算出する。算出されたアクチュエータ動作回数および第一排除部(排除)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
第二排除装置15は、第一検査装置13で、不良卵として分類された大汚卵、奇形卵、極大卵などを、その他の卵から区別できるように排除する。不良卵は、搬送方向振り分けレバー、搬送落下ベルト、吸着手段または把持手段吸着手段または把持手段などを用いて排除する。吸着手段または把持手段は、不良卵用のアクチュエータとして機能する。
操作指示部(不図示)は、例えば、各種スイッチ、操作タッチパネルなどで構成され、操作指示回数、例えば、電源のONの回数とOFFの回数、運転モード指示回数、清掃モード指示回数、メンテナンスモード指示回数、各種設定変更回数をカウントする。操作指示回数はメモリ(不図示)に記憶される。また、操作指示回数(時刻データも含む)および第二排除部(操作)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
設定情報入力部(不図示)は、第二排除装置15の各種設定を入力する手段である。設定値は、装置に特有の設定値、例えば、各種運転モード、コンベア速度設定値、排除設定値、アクチュエータ、環境・外乱、振動、画像情報、オペレータ動線情報である。
図1Gに各装置の設定情報の一例を示す。設定情報は、設定情報記憶部(不図示)に保存される。送信部(不図示)は、設定情報および装置識別情報を第一稼働管理装置30へ送り、第一記憶部32(設定情報記憶部320)にて記憶される。
撮像部(不図示)は、第二排除装置15の原卵の供給領域、搬送状態、排除状態、下流側装置へ卵の受け渡し状態などを撮像する。撮像部は、また、装置全体、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、卵搬送状態、コンベア状態、装置動作などの静止画および/または動画を撮像する。撮像部で撮像された画像データ(動画、静止画)は、第一排除部(画像)識別情報と関連付けて第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。
アクチュエータ動作回数算出部(不図示)は、上記不良品数(排除回数)をアクチュエータ動作回数として算出する。算出されたアクチュエータ動作回数および第二排除部(排除)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
【0038】
乾燥装置16は、本実施形態では、少なくとも第一、第二排除装置14、15より下流に配置され、卵を乾燥する。
設定情報入力部1691は、乾燥装置16の各種設定を入力する手段である。設定値は、装置に特有の設定値、例えば、各種運転モード、コンベア速度設定値、乾燥設定値、換気扇(ファン)回転数、ブラシモータ回転数、フィルタ設定値、アクチュエータ、環境・外乱、振動、画像情報、オペレータ動線情報である。
図1Gに各装置の設定情報の一例を示す。設定情報は、設定情報記憶部169に保存される。送信部168は、設定情報および装置識別情報を第一稼働管理装置30へ送り、第一記憶部32(設定情報記憶部320)にて記憶される。
操作指示部161は、例えば、各種スイッチ、操作タッチパネルなどで構成され、操作指示回数、例えば、電源のONの回数とOFFの回数、運転モード指示回数、清掃モード指示回数、メンテナンスモード指示回数、各種設定変更回数をカウントする。操作指示回数はメモリ(不図示)に記憶される。また、操作指示回数(時刻データも含む)および乾燥部(操作)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
緊急停止指示部162は、例えば、緊急停止ボタン、操作タッチパネルなどで構成され、緊急停止回数をカウントする。緊急停止回数および乾燥部(緊急停止)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
通電時間算出部163は、操作指示部161で電源ONされてコンベアを駆動するモータへ電流を流している通電時間を算出する。なお、通電時間算出部163は、電源ONの時刻と、その次のOFFの時刻との差から時間を算出してもよい。算出された通電時間および乾燥部(通電)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
温度計164は、乾燥装置16に設けられ温度を時刻と共に計測する。温度計164で測定された温度データ(温度と時刻)および乾燥部(温度)識別情報は、送信部168によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き温度センサの場合、この無線通信機能によって、温度データおよび乾燥部(温度)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。
撮像部1641は、乾燥装置16の搬送状態、乾燥状態などを撮像する。撮像部1641は、また、装置全体、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、卵搬送状態、コンベア状態、装置動作などの静止画および/または動画を撮像する。撮像部1641で撮像された画像データ(動画、静止画)は、乾燥部(画像)識別情報と関連付けて第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。
走行距離算出部166は、例えば、コンベアを駆動するモータの回転数を検出するエンコーダ、モータからの漏れ磁場を検出して回転数を演算する手段から、各コンベアの走行距離を算出する。コンベアの一部に目印をつけ、この目印をカウントし各走行距離を算出する手段で構成されてもよい。各走行距離(時刻を含む)および乾燥部(走行距離)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
振動検出部167は、乾燥装置16の振動を検出する。装置のフレームやモータなどに振動センサを設置する。振動検出部167で計測された振動データ(振動値と時刻)よび乾燥部(振動)識別情報は、送信部168によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き振動センサの場合、この無線通信機能によって、振動データおよび乾燥部(振動)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
圧損検出部1671は、乾燥装置16に設置されているフィルタの一次側と二次側の圧力の差を検出する。検出された圧損データ(時刻も含む)および乾燥部(圧損)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
ファン回転数算出部1672は、例えば、ファンの回転を駆動するモータの回転数を検出するエンコーダ、モータからの漏れ磁場を検出して回転数を演算する手段から、ファンの回転数を算出する。一定回転数のモータの場合に通電時間から算出してもよい。回転数(算出あるいは検出した時刻を含む)および乾燥部(ファン回転数)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
ブラシ回転数算出部1673は、例えば、ブラシの回転を駆動するモータの回転数を検出するエンコーダ、モータからの漏れ磁場を検出して回転数を演算する手段から、ブラシの回転数を算出する。一定回転数のモータの場合に通電時間から算出してもよい。回転数(算出あるいは検出した時刻を含む)および乾燥部(ブラシ回転数)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
送信部168は、無線通信手段あるいは有線通信手段で構成され、上記各部で得られたデータを第一稼働管理装置30へ送る。
【0039】
方向整列装置17は、乾燥装置16より下流に配置され、鈍端または鋭端の方向を揃える。本実施形態では方向整列装置17は紫外線殺菌装置を備える。紫外線殺菌装置は搬送状態の卵に紫外線を照射し卵殻の表面を殺菌する。なお、紫外線殺菌装置は他の装置(例えば、選別包装装置、搬送装置、乾燥装置など)に組み込まれていてもよい。
設定情報入力部1791は、方向整列装置17の各種設定を入力する手段である。設定値は、装置に特有の設定値、例えば、各種運転モード、コンベア速度設定値、紫外線殺菌装置の設定値(例えば、点灯時間上限値、殺菌灯の定格寿命、交換日時)、アクチュエータ、環境・外乱、振動、画像情報、オペレータ動線情報である。
図1Gに各装置の設定情報の一例を示す。設定情報は、設定情報記憶部179に保存される。送信部178は、設定情報および装置識別情報を第一稼働管理装置30へ送り、第一記憶部32(設定情報記憶部320)にて記憶される。
操作指示部171は、例えば、電源スイッチ、操作タッチパネルなどで構成され、操作指示回数、例えば、電源のONの回数とOFFの回数、運転モード指示回数、清掃モード指示回数、メンテナンスモード指示回数、各種設定変更回数をカウントする。操作指示回数はメモリ(不図示)に記憶される。また、操作指示回数(時刻データも含む)および整列部(操作)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
緊急停止指示部172は、例えば、緊急停止ボタン、操作タッチパネルなどで構成され、緊急停止回数をカウントする。緊急停止回数および整列部(緊急停止)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
通電時間算出部173は、操作指示部171で電源ONされてコンベアを駆動するモータへ電流を流している通電時間を算出する。なお、通電時間算出部173は、電源ONの時刻と、その次のOFFの時刻との差から時間を算出してもよい。算出された通電時間および整列部(通電)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
温度計174は、方向整列装置17に設けられ温度を時刻と共に計測する。温度計174で測定された温度データ(温度と時刻)および乾燥部(温度)識別情報は、送信部178によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き温度センサの場合、この無線通信機能によって、温度データおよび整列部(温度)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。
撮像部1741は、方向整列装置17の搬送状態、方向整列状態、下流側装置へ卵の受け渡し状態などを撮像する。撮像部1741は、また、装置全体、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、卵搬送状態、コンベア状態、装置動作などの静止画および/または動画を撮像する。撮像部1741で撮像された画像データ(動画、静止画)は、乾燥部(画像)識別情報と関連付けて第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。
走行距離算出部176は、例えば、コンベアを駆動するモータの回転数を検出するエンコーダ、モータからの漏れ磁場を検出して回転数を演算する手段から、コンベアの走行距離を算出する。コンベアの一部に目印をつけ、この目印をカウントし各走行距離を算出する手段で構成されてもよい。各走行距離(時刻を含む)および整列部(走行距離)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
振動検出部177は、方向整列装置17の振動を検出する。装置のフレームやモータなどに振動センサを設置する。振動検出部177で計測された振動データ(振動値と時刻)および整列部(振動)識別情報は、送信部178によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き振動センサの場合、この無線通信機能によって、振動データおよび整列部(振動)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
アクチュエータ動作回数算出部1771は、アクチュエータ(例えば、エアシリンダー)の動作回数を算出する。エア供給回数、アクチュエータの動作指示の回数をカウントしてもよい。算出されたアクチュエータ動作回数および整列部(アクチュエータ)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
送信部178は、無線通信手段あるいは有線通信手段で構成され、上記各部で得られたデータを第一稼働管理装置30へ送る。
【0040】
第二検査装置18は、不良卵(小汚卵)を検出する。検査用の光源として、紫外線光源、近赤外光源、マルチスペクトル光源、LED光源などがある。撮像装置としては、カラーカメラ、モノクロカメラなどがある。第二検査装置18は、撮像装置で得られた画像を解析し、良品と不良品(小汚卵)とを判別し、出力する処理部185と、判定結果を表示する表示部とを有する。処理部185は、良品数と不良品数をカウントする。良品数および不良品数(計数された時刻を含む)および第二検査部(計数)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
設定情報入力部1891は、第二検査装置18の各種設定を入力する手段である。設定値は、装置に特有の設定値、例えば、各種運転モード、目標不良率/出来高率、コンベア速度設定値、検査設定値、判定レベル、アクチュエータ、環境・外乱、振動、画像情報、オペレータ動線情報である。
図1Gに各装置の設定情報の一例を示す。設定情報は、設定情報記憶部189に保存される。送信部188は、設定情報および装置識別情報を第一稼働管理装置30へ送り、第一記憶部32(設定情報記憶部320)にて記憶される。
操作指示部181は、例えば、各種スイッチ、操作タッチパネルなどで構成され、操作指示回数、例えば、電源のONの回数とOFFの回数、運転モード指示回数、清掃モード指示回数、メンテナンスモード指示回数、各種設定変更回数をカウントする。操作指示回数はメモリ(不図示)に記憶される。また、操作指示回数(時刻データも含む)および第二検査部(操作)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
緊急停止指示部182は、例えば、緊急停止ボタン、操作タッチパネルなどで構成され、緊急停止回数をカウントする。緊急停止回数および第二検査部(緊急停止)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
通電時間算出部183は、操作指示部181で電源ONされてコンベアを駆動するモータへ電流を流している通電時間を算出する。なお、通電時間算出部183は、電源ONの時刻と、その次のOFFの時刻との差から時間を算出してもよい。算出された通電時間および第二検査部(通電)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
温度計184は、第二検査装置18に設けられ温度を時刻と共に計測する。温度計184で測定された温度データ(温度と時刻)および第二検査部(温度)識別情報は、送信部188によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き温度センサの場合、この無線通信機能によって、温度データおよび第二検査部(温度)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。
撮像部1841は、第二検査装置18の搬送状態、検査状態、下流側装置へ卵の受け渡し状態などを撮像する。撮像部1841は、また、装置全体、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、卵搬送状態、コンベア状態、装置動作などの静止画および/または動画を撮像する。撮像部1841で撮像された画像データ(動画、静止画)は、第二検査部(画像)識別情報と関連付けて第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。処理部185の撮像装置が撮像部1841を兼ねていてもよい。
走行距離算出部186は、例えば、コンベアを駆動するモータの回転数を検出するエンコーダ、モータからの漏れ磁場を検出して回転数を演算する手段から、コンベアの走行距離を算出する。コンベアの一部に目印をつけ、この目印をカウントし各走行距離を算出する手段で構成されてもよい。各走行距離(時刻を含む)および第二検査部(走行距離)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
振動検出部187は、第二検査装置18の振動を検出する。装置のフレームやモータなどに振動センサを設置する。振動検出部187で計測された振動データ(振動値と時刻)および第二検査部(振動)識別情報は、送信部188によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き振動センサの場合、この無線通信機能によって、振動データおよび第二検査部(振動)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
光源通電時間算出部1871は、操作指示部181で電源ONされて光源へ電流を流している通電時間を算出する。なお、光源通電時間算出部1871は、電源ONの時刻と、その次のOFFの時刻との差から時間を算出してもよい。算出された光源通電時間および第二検査部(光源通電)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
送信部188は、無線通信手段あるいは有線通信手段で構成され、上記各部で得られたデータを第一稼働管理装置30へ送る。
【0041】
なお、第二検査装置18は、卵を打撃し際の音からひび入り卵を検出するひび検出装置を備えていてもよい。ひび検出装置で検出されたひび卵は、第三排除部によって排除される。
【0042】
第三排除部(不図示)は、第二検査装置18で検出された不良卵を、正常卵から区別できるように排除する。第三排除装置は、選別包装装置20の一部構成に含まれており、不良卵(小汚卵)を、吸着手段、把持手段または開放手段などを用いてトレイに移送し排除する。吸着手段、把持手段または開放手段は、不良卵用のアクチュエータとして機能する。第一から第三排除部は、撮像部を有し、装置全体、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、卵搬送状態、コンベア状態、装置動作などの静止画および/または動画を撮像する。
【0043】
計量装置19は、第二検査装置18よりも下流に配置され、多列(例えば6列)搬送状態の卵の重量を計量する。
設定情報入力部1991は、計量装置19の各種設定を入力する手段である。設定値は、装置に特有の設定値、例えば、各種運転モード、コンベア速度設定値、計量設定値、アクチュエータ、環境・外乱、振動、画像情報、オペレータ動線情報である。
図1Gに各装置の設定情報の一例を示す。設定情報は、設定情報記憶部199に保存される。送信部198は、設定情報および装置識別情報を第一稼働管理装置30へ送り、第一記憶部32(設定情報記憶部320)にて記憶される。
操作指示部191は、例えば、各種スイッチ、操作タッチパネルなどで構成され、操作指示回数、例えば、電源のONの回数とOFFの回数、運転モード指示回数、清掃モード指示回数、メンテナンスモード指示回数、各種設定変更回数をカウントする。操作指示回数はメモリ(不図示)に記憶される。また、操作指示回数(時刻データも含む)および計量部(操作)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
緊急停止指示部192は、例えば、緊急停止ボタン、操作タッチパネルなどで構成され、緊急停止回数をカウントする。緊急停止回数および計量部(緊急停止)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
通電時間算出部193は、操作指示部191で電源ONされてコンベアを駆動するモータへ電流を流している通電時間を算出する。なお、通電時間算出部193は、電源ONの時刻と、その次のOFFの時刻との差から時間を算出してもよい。算出された通電時間および計量部(通電)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
温度計194は、計量装置19に設けられ温度を時刻と共に計測する。温度計194で測定された温度データ(温度と時刻)および計量部(温度)識別情報は、送信部198によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き温度センサの場合、この無線通信機能によって、温度データおよび計量部(温度)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。
撮像部1941は、計量装置19の搬送状態、計量状態、下流側装置へ卵の受け渡し状態などを撮像する。撮像部1941は、また、装置全体、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、卵搬送状態、コンベア状態、装置動作などの静止画および/または動画を撮像する。撮像部1941で撮像された画像データ(動画、静止画)は、計量部(画像)識別情報と関連付けて第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。卵計数部195の撮像装置が撮像部1941を兼ねていてもよい。
計量装置19の下流側装置が搬送コンベヤ上の異常(処理できない極大卵の検出、姿勢が悪く搬送卵座からはみ出した卵の検出など)で停止した際に、記憶されている該当する卵の画像データを読み出し表示してもよい。更に、正常な搬送状態、計量状態、下流装置への受け渡し状態と比較分析し、異常発生原因や対処方法を出力してもよい。また、極大卵による停止の頻度が高いと分析した場合に、上流に極大卵の検出と排出が可能な第一検査装置及び第二排除装置を有している場合には、これらの装置の動作状態の確認や設定変更を促す出力を行ってもよく、これらの装置に関して予め許容した範囲内で自動的に設定変更を行ってもよい。
卵計数部195は、卵の数を計数する。計数する手段として、ロードセル、各種センサ、撮像装置による画像解析などを使用してもよい。卵数(計数された時刻を含む)および計量部(計数)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
走行距離算出部196は、例えば、コンベアを駆動するモータの回転数を検出するエンコーダ、モータからの漏れ磁場を検出して回転数を演算する手段から、コンベアの走行距離を算出する。コンベアの一部に目印をつけ、この目印をカウントし走行距離を算出する手段で構成されてもよい。走行距離(時刻を含む)および計量部(走行距離)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
振動検出部197は、計量装置19の振動を検出する。装置のフレームやモータなどに振動センサを設置する。振動検出部197で計測された振動データ(振動値と時刻)および計量部(振動)識別情報は、送信部198によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き振動センサの場合、この無線通信機能によって、振動データおよび計量部(振動)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
送信部198は、無線通信手段あるいは有線通信手段で構成し、上記各部で得られたデータを第一稼働管理装置30へ送る。
【0044】
選別包装装置20は、計量装置19で計量された卵の重量に応じて卵を選別し、選別された卵に対応した容器(MS、M、L、LLなどの卵を収容する各種容器)に収容する。本実施形態では、選別包装装置20は、卵容器(透明卵パック)に詰めて包装する装置で構成されている。
計量装置19で計量された卵は、多列搬送から一列搬送に移し替えられる。多列(例えば6列)搬送している卵を一列搬送に移し替える移替装置(不図示)が設けられる。一列搬送状態において上方向が鈍端、下方向が鋭端となるように搬送される。一列搬送状態(搬送コンベア)の卵を検査する第四検査装置が設けられていてもよい。この第四検査装置としては、例えば、卵部の異常(血卵、腐敗など)を分光分析により検査する異常卵検査装置、卵の端部の異常を検査する端部検査装置などが挙げられる。
設定情報入力部2091は、選別包装装置20の各種設定を入力する手段である。設定値は、装置に特有の設定値、例えば、各種運転モード、サイズ区分、分配設定、包装・輸送種別設定、コンベア速度設定値、計量設定値、アクチュエータ、環境・外乱、振動、画像情報、オペレータ動線情報である。
図1Gに各装置の設定情報の一例を示す。設定情報は、設定情報記憶部209に保存される。送信部208は、設定情報および装置識別情報を第一稼働管理装置30へ送り、第一記憶部32(設定情報記憶部320)にて記憶される。
操作指示部201は、例えば、各種スイッチ、操作タッチパネルなどで構成され、操作指示回数、例えば、電源のONの回数とOFFの回数、運転モード指示回数、清掃モード指示回数、メンテナンスモード指示回数、各種設定変更回数をカウントする。操作指示回数はメモリ(不図示)に記憶される。また、操作指示回数(時刻データも含む)および包装部(操作)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
緊急停止指示部202は、例えば、緊急停止ボタン、操作タッチパネルなどで構成され、緊急停止回数をカウントする。緊急停止回数および包装部(緊急停止)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
通電時間算出部203は、操作指示部201で電源ONされてコンベアを駆動するモータへ電流を流している通電時間を算出する。なお、通電時間算出部203は、電源ONの時刻と、その次のOFFの時刻との差から時間を算出してもよい。算出された通電時間および包装部(通電)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
温度計204は、選別包装装置20に設けられ温度を時刻と共に計測する。温度計204で測定された温度データ(温度と時刻)および包装部(温度)識別情報は、送信部208によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き温度センサの場合、この無線通信機能によって、温度データおよび包装部(温度)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。
撮像部2041は、選別包装装置20の搬送状態、包装状態などを撮像する。撮像部2041は、また、装置全体、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、卵搬送状態、充填部の状態、メインコンベア状態、端末部のコンベア状態、装置動作などの静止画および/または動画を撮像する。撮像部2041で撮像された画像データ(動画、静止画)は、計量部(画像)識別情報と関連付けて第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。包装計数部205の撮像装置が撮像部2041を兼ねていてもよい。
サイズ区分、分配設定、包装・輸送種別設定などの設定情報と、包装部の画像データの画像解析に基づき、容器種類間違い、容器ずれ、卵の詰込み位置間違い、卵の抜け、卵のこぼれ、包装部の汚れなどの異常を検出し、警報出力してもよい。状態により選別包装装置を全て停止させてもよく、該当包装部への卵の分配を停止させ、他の包装部に振り分けた上で選別包装装置の運転を継続してもよい。
包装計数部205は、各容器に充填された卵総数および各容器数(MS、M、L、LLなどの卵を収容する各種容器)を計数する。計数する手段として、ロードセル、各種センサ、撮像装置による画像解析などを使用してもよい。卵総数および各容器数(計数された時刻を含む)および計量部(計数)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
走行距離算出部206は、例えば、各コンベアを駆動するモータの回転数を検出するエンコーダ、モータからの漏れ磁場を検出して回転数を演算する手段から、各コンベアの走行距離を算出する。コンベアの一部に目印をつけ、この目印をカウントし走行距離を算出する手段で構成されてもよい。各走行距離(時刻を含む)および包装部(走行距離)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
振動検出部207は、選別包装装置20の振動を検出する。装置のフレームやモータなどに振動センサを設置する。振動検出部207で計測された振動データ(振動値と時刻)および包装部(振動)識別情報は、送信部208によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き振動センサの場合、この無線通信機能によって、振動データおよび包装部(振動)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
アクチュエータ動作回数算出部2071は、アクチュエータ(例えば、吸着手段、エアシリンダー)の動作回数を算出する。エア供給回数、アクチュエータの動作指示の回数をカウントしてもよい。算出されたアクチュエータ動作回数および包装部(アクチュエータ)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
送信部208は、無線通信手段あるいは有線通信手段で構成し、上記各部で得られたデータを第一稼働管理装置30へ送る。
【0045】
第三検査装置21は、蓋がされていない状態で、卵パックに収容されている卵を検査する。検査後、蓋を封止する封蓋装置22へ送られる。異常卵は、吸着手段で吸着して容器から排除し、その位置に正常卵が吸着手段(アクチュエータ)で配置されてもよい。異常卵のある卵パックを封蓋装置22へ送るラインから排除してもよい。
設定情報入力部2191は、第三検査装置21の各種設定を入力する手段である。設定値は、装置に特有の設定値、例えば、各種運転モード、目標不良率/出来高率、コンベア速度設定値、検査設定値、アクチュエータ、環境・外乱、振動、画像情報、オペレータ動線情報である。
図1Gに各装置の設定情報の一例を示す。設定情報は、設定情報記憶部219に保存される。送信部218は、設定情報および装置識別情報を第一稼働管理装置30へ送り、第一記憶部32(設定情報記憶部320)にて記憶される。
検査用の光源として、紫外線光源、近赤外光源、マルチスペクトル光源、LED光源などがある。撮像装置としては、カラーカメラ、モノクロカメラなどがある。第三検査装置21は、撮像装置で得られた画像を解析し、良品と不良品(小汚卵)とを判別し、出力する処理部215と、判定結果を表示する表示部とを有する。処理部215は、良品数と不良品数をカウントする。良品数および不良品数(計数された時刻を含む)および第三検査部(計数)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
操作指示部211は、例えば、各種スイッチ、操作タッチパネルなどで構成され、操作指示回数、例えば、電源のONの回数とOFFの回数、運転モード指示回数、清掃モード指示回数、メンテナンスモード指示回数、各種設定変更回数をカウントする。操作指示回数はメモリ(不図示)に記憶される。また、操作指示回数(時刻データも含む)および第三検査部(操作)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
緊急停止指示部212は、例えば、緊急停止ボタン、操作タッチパネルなどで構成され、緊急停止回数をカウントする。緊急停止回数および第三検査部(緊急停止)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
通電時間算出部213は、操作指示部211で電源ONされてコンベアを駆動するモータへ電流を流している通電時間を算出する。なお、通電時間算出部213は、電源ONの時刻と、その次のOFFの時刻との差から時間を算出してもよい。算出された通電時間および第三検査部(通電)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
温度計214は、第三検査装置21に設けられ温度を時刻と共に計測する。温度計214で測定された温度データ(温度と時刻)および第三検査部(温度)識別情報は、送信部218によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き温度センサの場合、この無線通信機能によって、温度データおよび第三検査部(温度)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。
撮像部2141は、第三検査装置21の搬送状態、検査状態などを撮像する。撮像部2141は、また、装置全体、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、容器搬送状態、充填状態、コンベア状態、装置動作などの静止画および/または動画を撮像する。撮像部2141で撮像された画像データ(動画、静止画)は、第三検査部(画像)識別情報と関連付けて第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。処理部215の撮像装置が撮像部2141を兼ねていてもよい。
走行距離算出部216は、例えば、コンベアを駆動するモータの回転数を検出するエンコーダ、モータからの漏れ磁場を検出して回転数を演算する手段から、コンベアの走行距離を算出する。コンベアの一部に目印をつけ、この目印をカウントし各走行距離を算出する手段で構成されてもよい。各走行距離(時刻を含む)および第三検査部(走行距離)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
振動検出部217は、第三検査装置21の振動を検出する。装置のフレームやモータなどに振動センサを設置する。振動検出部217で計測された振動データ(振動値と時刻)および第三検査部(振動)識別情報は、送信部218によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き振動センサの場合、この無線通信機能によって、振動データおよび第三検査部(振動)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
光源通電時間算出部2171は、操作指示部211で電源ONされて光源へ電流を流している通電時間を算出する。なお、光源通電時間算出部2171は、電源ONの時刻と、その次のOFFの時刻との差から時間を算出してもよい。算出された光源通電時間および第三検査部(光源通電)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
アクチュエータ動作回数算出部2172は、アクチュエータ(例えば、吸着手段、エアシリンダー)の動作回数を算出する。エア供給回数、アクチュエータの動作指示の回数をカウントしてもよい。算出されたアクチュエータ動作回数および第三検査部(アクチュエータ)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
送信部218は、無線通信手段あるいは有線通信手段で構成され、上記各部で得られたデータを第一稼働管理装置30へ送る。
【0046】
封蓋装置22は、卵が収容された容器の蓋を封止する。プラスチック製の容器である場合、高周波溶着、超音波溶着、接着テープ、ホットメルトなどで封止される。紙製の容器(モールドパック)の場合、封蓋装置22は自動蓋閉め機を有して構成されていてもよい。自動蓋閉め機は、卵が入る側の側面部分から伸びる伸長部分にある凸部を、蓋側の開口部に嵌ることで蓋を閉じる機構を備える。
設定情報入力部2291は、封蓋装置22の各種設定を入力する手段である。設定値は、装置に特有の設定値、例えば、各種運転モード、目標不良率/出来高率、コンベア速度設定値、封蓋設定値、アクチュエータ、環境・外乱、振動、画像情報、オペレータ動線情報である。
図1Gに各装置の設定情報の一例を示す。設定情報は、設定情報記憶部229に保存される。送信部228は、設定情報および装置識別情報を第一稼働管理装置30へ送り、第一記憶部32(設定情報記憶部320)にて記憶される。
操作指示部221は、例えば、各種スイッチ、操作タッチパネルなどで構成され、操作指示回数、例えば、電源のONの回数とOFFの回数、運転モード指示回数、清掃モード指示回数、メンテナンスモード指示回数、各種設定変更回数をカウントする。操作指示回数はメモリ(不図示)に記憶される。また、操作指示回数(時刻データも含む)および封蓋部(操作)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
緊急停止指示部222は、例えば、緊急停止ボタン、操作タッチパネルなどで構成され、緊急停止回数をカウントする。緊急停止回数および封蓋部(緊急停止)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
通電時間算出部223は、操作指示部221で電源ONされてコンベアを駆動するモータへ電流を流している通電時間を算出する。なお、通電時間算出部223は、電源ONの時刻と、その次のOFFの時刻との差から時間を算出してもよい。算出された通電時間および封蓋部(通電)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
温度計224は、封蓋装置22に設けられ温度を時刻と共に計測する。温度計224で測定された温度データ(温度と時刻)および封蓋部(温度)識別情報は、送信部228によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き温度センサの場合、この無線通信機能によって、温度データおよび封蓋部(温度)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。
撮像部2241は、封蓋装置22の搬送状態、封蓋状態などを撮像する。撮像部2241は、また、装置全体、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、コンベア状態、装置動作などの静止画および/または動画を撮像する。撮像部2241で撮像された画像データ(動画、静止画)は、封蓋部(画像)識別情報と関連付けて第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。封蓋計数部225の撮像装置が撮像部2241を兼ねていてもよい。
封蓋計数部225は、蓋をした容器の数を計数する。計数する手段として、ロードセル、各種センサ、撮像装置による画像解析などを使用してもよい。容器数(計数された時刻を含む)および封蓋部(計数)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
走行距離算出部226は、例えば、コンベアを駆動するモータの回転数を検出するエンコーダ、モータからの漏れ磁場を検出して回転数を演算する手段から、コンベアの走行距離を算出する。コンベアの一部に目印をつけ、この目印をカウントし走行距離を算出する手段で構成されてもよい。走行距離(時刻を含む)および封蓋部(走行距離)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
振動検出部227は、封蓋装置22の振動を検出する。装置のフレームやモータなどに振動センサを設置する。振動検出部227で計測された振動データ(振動値と時刻)および封蓋部(振動)識別情報は、送信部228によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き振動センサの場合、この無線通信機能によって、振動データおよび封蓋部(振動)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
アクチュエータ動作回数算出部2271は、アクチュエータ(例えば、蓋手段、エアシリンダー)の動作回数を算出する。エア供給回数、アクチュエータの動作指示の回数をカウントしてもよい。算出されたアクチュエータ動作回数および封蓋部(アクチュエータ)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
送信部228は、無線通信手段あるいは有線通信手段で構成され、上記各部で得られたデータを第一稼働管理装置30へ送る。
封蓋装置22より下流に、さらに検査装置(封蓋後検査装置)を配置してあってもよい。
封蓋された卵容器は、箱詰装置23で箱に収納されて製品としてパレタイザ24へ送られる。
【0047】
箱詰装置23は、封蓋された製品容器を箱に詰める。箱詰装置23は、搬送ローラと、箱の自動組立部と、多軸ロボット装置を有する。多軸ロボットは吸着部を有し、容器を吸着し、箱に積み込む。所定数積み込まれた箱は、封函される。
設定情報入力部2391は、箱詰装置23の各種設定を入力する手段である。設定値は、装置に特有の設定値、例えば、各種運転モード、包装・輸送種別設定、コンベア速度設定値、積み付けパターン設定値、アクチュエータ、環境・外乱、振動、画像情報、オペレータ動線情報である。
図1Gに各装置の設定情報の一例を示す。設定情報は、設定情報記憶部239に保存される。送信部238は、設定情報および装置識別情報を第一稼働管理装置30へ送り、第一記憶部32(設定情報記憶部320)にて記憶される。
操作指示部231は、例えば、各種スイッチ、操作タッチパネルなどで構成され、操作指示回数、例えば、電源のONの回数とOFFの回数、運転モード指示回数、清掃モード指示回数、メンテナンスモード指示回数、各種設定変更回数をカウントする。操作指示回数はメモリ(不図示)に記憶される。また、操作指示回数(時刻データも含む)および箱詰部(操作)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
緊急停止指示部232は、例えば、緊急停止ボタン、操作タッチパネルなどで構成され、緊急停止回数をカウントする。緊急停止回数および箱詰部(緊急停止)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
通電時間算出部233は、操作指示部231で電源ONされてコンベアを駆動するモータへ電流を流している通電時間を算出する。なお、通電時間算出部233は、電源ONの時刻と、その次のOFFの時刻との差から時間を算出してもよい。算出された通電時間および箱詰部(通電)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
温度計234は、箱詰装置23に設けられ温度を時刻と共に計測する。温度計234で測定された温度データ(温度と時刻)および封蓋部(温度)識別情報は、送信部238によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き温度センサの場合、この無線通信機能によって、温度データおよび箱詰部(温度)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。
撮像部2341は、箱詰装置23の搬送状態、封蓋状態などを撮像する。撮像部2341は、また、装置全体、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、コンベア状態、装置動作などの静止画および/または動画を撮像する。撮像部2341で撮像された画像データ(動画、静止画)は、箱詰部(画像)識別情報と関連付けて第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。箱詰計数部235の撮像装置が撮像部2341を兼ねていてもよい。
箱詰計数部235は、封函された箱の数を計数する。計数する手段として、ロードセル、各種センサ、撮像装置による画像解析などを使用してもよい。箱数(計数された時刻を含む)および箱詰部(計数)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
走行距離算出部236は、例えば、コンベアを駆動するモータの回転数を検出するエンコーダ、モータからの漏れ磁場を検出して回転数を演算する手段から、コンベアの走行距離を算出する。コンベアの一部に目印をつけ、この目印をカウントし走行距離を算出する手段で構成されてもよい。走行距離(時刻を含む)および箱詰部(走行距離)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
振動検出部237は、箱詰装置23の振動を検出する。装置のフレームやモータなどに振動センサを設置する。振動検出部237で計測された振動データ(振動値と時刻)および箱詰部(振動)識別情報は、送信部238によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き振動センサの場合、この無線通信機能によって、振動データおよび箱詰部(振動)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
アクチュエータ動作回数算出部2371は、アクチュエータ(例えば、油圧シリンダー、エアシリンダー、吸着部、箱成型、封函)の動作回数を算出する。エア供給回数、アクチュエータの動作指示の回数をカウントしてもよい。算出されたアクチュエータ動作回数および箱詰部(アクチュエータ)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
送信部238は、無線通信手段あるいは有線通信手段で構成され、上記各部で得られたデータを第一稼働管理装置30へ送る。
【0048】
パレタイザ24は、封函された箱をパレットに積む。
設定情報入力部2491は、パレタイザ24の各種設定を入力する手段である。設定値は、装置に特有の設定値、例えば、各種運転モード、包装・輸送種別設定、コンベア速度設定値、積み付けパターン設定値、アクチュエータ、環境・外乱、振動、画像情報、オペレータ動線情報である。
図1Gに各装置の設定情報の一例を示す。設定情報は、設定情報記憶部249に保存される。送信部248は、設定情報および装置識別情報を第一稼働管理装置30へ送り、第一記憶部32(設定情報記憶部320)にて記憶される。
操作指示部241は、例えば、各種スイッチ、操作タッチパネルなどで構成され、操作指示回数、例えば、電源のONの回数とOFFの回数、運転モード指示回数、清掃モード指示回数、メンテナンスモード指示回数、各種設定変更回数をカウントする。操作指示回数はメモリ(不図示)に記憶される。また、操作指示回数(時刻データも含む)およびパレタイザ部(操作)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
緊急停止指示部242は、例えば、緊急停止ボタン、操作タッチパネルなどで構成され、緊急停止回数をカウントする。緊急停止回数およびパレタイザ(緊急停止)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
通電時間算出部243は、操作指示部241で電源ONされてコンベアを駆動するモータへ電流を流している通電時間を算出する。なお、通電時間算出部243は、電源ONの時刻と、その次のOFFの時刻との差から時間を算出してもよい。算出された通電時間およびパレタイザ(通電)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
温度計244は、パレタイザ24に設けられ温度を時刻と共に計測する。温度計244で測定された温度データ(温度と時刻)およびパレタイザ(温度)識別情報は、送信部248によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き温度センサの場合、この無線通信機能によって、温度データおよびパレタイザ(温度)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。
撮像部2441は、パレタイザ24のパレットへの積付け状態などを撮像する。撮像部2441は、また、装置全体、装置の一部、装置の部品、オペレータの動作、装置動作などの静止画および/または動画を撮像する。撮像部2441で撮像された画像データ(動画、静止画)は、パレタイザ部(画像)識別情報と関連付けて第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶されてもよい。パレット計数部245の撮像装置が撮像部2441を兼ねていてもよい。
パレット計数部245は、箱が積まれたパレットの数を計数する。計数する手段として、ロードセル、各種センサ、撮像装置による画像解析などを使用してもよい。パレット数(計数された時刻を含む)およびパレタイザ(計数)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
走行距離算出部246は、例えば、コンベアを駆動するモータの回転数を検出するエンコーダ、モータからの漏れ磁場を検出して回転数を演算する手段から、コンベアの走行距離を算出する。コンベアの一部に目印をつけ、この目印をカウントし走行距離を算出する手段で構成されてもよい。走行距離(時刻を含む)およびパレタイザ(走行距離)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
振動検出部247は、パレタイザ24の振動を検出する。フレームやモータなどに振動センサを設置する。振動検出部247で計測された振動データ(振動値と時刻)およびパレタイザ(振動)識別情報は、送信部248によって、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。別実施形態として、無線通信機能付き振動センサの場合、この無線通信機能によって、振動データおよびパレタイザ(振動)識別情報が第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
アクチュエータ動作回数算出部2471は、アクチュエータ(例えば、油圧シリンダー、エアシリンダー)の動作回数を算出する。エア供給回数、アクチュエータの動作指示の回数をカウントしてもよい。算出されたアクチュエータ動作回数およびパレタイザ(アクチュエータ)識別情報は、第一稼働管理装置30へ送られ、第一記憶部32に記憶される。
送信部248は、無線通信手段あるいは有線通信手段で構成され、上記各部で得られたデータを第一稼働管理装置30へ送る。
【0049】
(実施形態1:稼働管理装置)
図2Aに、第一稼働管理装置30、第二稼働管理装置50、第三稼働管理装置60の機能を示す。
図2Aでは、第一稼働管理装置30が、各種分析処理を行い、その結果を第二、第三稼働管理装置へ送る構成である。
第一受信部31は、各装置から分析処理に使用される稼働情報および識別情報を受信する。
図1Fに稼働情報の一例を示す。第一受信部31は、各装置から分析処理あるいは確認、遠隔操作に使用されるために設定情報および識別情報を受信する。設定情報は、各装置で設定され保存されており、各装置から各管理装置へ装置が稼働したタイミング、設定値を変更したタイミングなどで送られる。
図1Gに設定情報の一例を示す。
第一記憶部32は、受信した稼働情報、設定情報および識別情報などを保存する。第一設定情報記憶部320は設定情報および識別情報を保存する。
第一送信部311は、ネットワーク101、501、601を介して、稼働情報、設定情報および識別情報を、第二稼働管理装置50および/または第三稼働管理装置60へ送信してもよい。
図1Iに、受信され保存(蓄積)される稼働情報、設定情報および識別情報の一例を示す。
第三稼働管理装置60の第三装置製造情報記憶部620は、第i装置に関する第i装置製造情報を保存する。第三稼働管理装置60は、取得部(例えば、入力部、受信部、読取部)を備え、前記取得部が装置製造情報を取得し、第三装置製造情報記憶部620に保存する。
図1Hに、装置製造情報の一例を示す。第三送信部611は、ネットワーク101、501、601を介して、装置製造情報を、第一稼働管理装置30および第二稼働管理装置50へ送信し、第一、第二装置製造情報記憶部320、520に保存される。
【0050】
第一稼働率低下要因分析部35は、稼働情報(第i装置ごとの稼働情報)のうちの1種以上の情報から稼働率(第i装置ごとの所定期間の稼働率)を算出し、稼働率閾値よりも小さい稼働率の第i装置における稼働率低下の要因を分析し、稼働率低下要因情報(分析結果および対策を含む)を出力する。第一稼働率低下要因情報記憶部321は、稼働率低下要因情報を保存する。
第一将来稼働推定部351は、過去の正常時および異常時における、設定情報のうちの1種以上の情報、稼働情報のうちの1種以上の情報を含む教師データを用いて知的情報技術によって作成された将来稼働推定学習モデルに、稼働情報および設定情報を入力することで将来の稼働状況を推定し出力する。第一記憶部321は、将来の稼働状況のデータを保存する。
第一将来稼働画像推定部352は、過去の正常時および異常時における、前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報、搬送状態の卵の画像情報、および/またはオペレータおよび第i装置を監視するための画像情報を含む教師データを用いて知的情報技術によって作成された将来稼働画像推定学習モデルに、前記第i装置あるいはその部品を撮像した画像情報、搬送状態の卵の画像情報、および/またはオペレータおよび第i装置を監視するための画像情報を入力することで将来の稼働状況を推定し出力する。第一記憶部321は、将来の稼働状況のデータを保存する。
第一作業効率情報分析部36は、過去の前記稼働情報のうちの1種以上の情報およびその過去の稼働情報のうちの1種以上の情報のときの前記設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、各装置あるいは全装置の作業効率である作業効率情報を出力する。第一作業効率情報記憶部322は、作業効率情報を保存する。
第一停止時間集計部371は、稼働情報のうちの1種以上の情報から停止時間を集計する。
第一停止要因分析部372は、稼働情報のうちの1種以上の情報(および前記設定情報のうちの1種以上の情報)から停止要因を分析し、停止要因情報を出力する。
第一異常発生要因分析部373は、稼働情報のうちの1種以上の情報(および前記設定情報のうちの1種以上の情報)から異常発生要因を分析し、異常発生要因情報を出力する。第一停止・異常要因記憶部323は、停止時間、停止要因、異常発生要因を保存する。
第一状態変化分析部381は、稼働情報のうちの1種以上の情報から状態変化を分析し、状態変化情報(状態変化したときの時刻を含む)を出力する。第一状態変換記憶部324は、少なくとも状態変化情報を保存する。
第一原卵品質分析部382は、原卵情報のうちの1種以上の情報と稼働情報のうちの1種以上の情報を分析し、原卵の品質である原卵品質情報を出力する。第一原卵情報記憶部325は、原卵情報を予め保存しており、原卵品質情報を保存する。
第一オペレータ情報分析部383は、稼働情報のうちの1種以上の情報および設定情報のうちの1種以上の情報をオペレータ単位に分析し、オペレータ情報を出力する。オペレータ情報分析部は、例えば、オペレータの識別情報、オペレータ種別、オペレータ位置情報、オペレータモード、オペレータ動線情報に基づいて、稼働率低下、作業効率、停止時間、異常発生、状態変化のうち1種以上を分析する。第一オペレータ情報記憶部326は、オペレータ情報を保存する。
第一段取り替え情報分析部384は、稼働情報のうちの1種以上の情報および設定情報のうちの1種以上の情報を分析し、段取り替え情報を出力する。第一段取り替え情報記憶部327は、段取り替え情報を保存する。
第一条件抽出部385は、稼働率低下要因情報、作業効率情報、停止時間、停止要因情報、異常発生要因情報、状態変化情報、原卵品質情報、オペレータ情報、段取り替え情報のうち1種以上から抽出条件に基づいて抽出情報を出力する。第一抽出情報記憶部328は、抽出情報を保存する。
第一表示部33は、稼働率低下要因情報、作業効率情報、停止時間、停止要因情報、異常発生要因情報、状態変化情報、原卵品質情報、オペレータ情報、段取り替え情報、抽出情報、他の各種データをモニターなどに表示する。
第一送信部311は、ネットワーク101、501、601を介して、稼働情報、設定情報および識別情報を、第二稼働管理装置50および/または第三稼働管理装置60へ送信してもよい。第一送信部311は、ネットワーク101、501、601を介して、稼働率低下要因情報、作業効率情報、停止時間、停止要因情報、異常発生要因情報、状態変化情報、原卵品質情報、オペレータ情報、段取り替え情報、抽出情報を、第二稼働管理装置50および/または第三稼働管理装置60へ送信してもよい。
第一主制御部34は、第一稼働管理装置30の各種処理を制御する。
【0051】
(実施形態2:稼働管理装置)
図2Bに、第一稼働管理装置30、第二稼働管理装置50、第三稼働管理装置60の機能を示す。
図2Bでは、第二稼働管理装置50が各種分析処理を行い、その結果を第一、第三稼働管理装置30、60へ送る構成である。
第二稼働管理装置50は、第二稼働率低下要因分析部55、第二将来稼働推定部551、第二将来稼働画像推定部552、第二作業効率情報分析部56、第二停止時間集計部571、第二停止要因分析部572、第二異常発生要因分析部573、第二状態変化分析部581、第二原卵品質分析部582、第二オペレータ情報分析部583、第二段取り替え情報分析部584、第二条件抽出部585を有する。これらは第一稼働管理装置30の第一稼働率低下要因分析部、第一将来稼働推定部、第一将来稼働画像推定部、第一作業効率情報分析部、第一停止時間集計部、第一停止要因分析部、第一異常発生要因分析部、第一状態変化分析部、第一原卵品質分析部、第一オペレータ情報分析部、第一段取り替え情報分析部、第一条件抽出部と同じ機能を有する。
第二受信部51は、第一稼働管理装置30あるいは各装置から直接に、各稼働情報(装置など識別情報を含む)、設定情報を受信する。第二記憶部52、第二設定情報記憶部521は、受信した各稼働情報(装置など識別情報を含む)および設定情報を保存する。
第二表示部53は、稼働率低下要因情報、作業効率情報、停止時間、停止要因情報、異常発生要因情報、状態変化情報、原卵品質情報、オペレータ情報、段取り替え情報、抽出情報、他の各種データをモニターなどに表示する。他の各種データを表示する。
第二稼働率低下要因情報記憶部521は、稼働率低下要因情報を保存する。第二作業効率情報記憶部522は、作業効率情報を保存する。第二停止・異常要因記憶部523は、停止時間、停止要因、異常発生要因を保存する。第二原卵情報記憶部525は、原卵情報を予め保存しており、原卵品質情報を保存する。第二オペレータ情報記憶部526は、オペレータ情報を保存する。第二段取り替え情報記憶部527は、段取り替え情報を保存する。第二抽出情報記憶部528は、抽出情報を保存する。
第二送信部511は、ネットワーク101、501、601を介して、稼働率低下要因情報、作業効率情報、停止時間、停止要因情報、異常発生要因情報、状態変化情報、原卵品質情報、オペレータ情報、段取り替え情報、抽出情報、を、第一稼働管理装置30および第三稼働管理装置60へ送信し、第一、第三稼働管理装置30、60の各記憶部に保存される。また、これら各データは携帯端末40へ送信され、携帯端末で各データを表示できる。
第二主制御部54は、第二稼働管理装置50の各種処理を制御する。
【0052】
(実施形態3:稼働管理装置)
図2Cに、第一稼働管理装置30、第二稼働管理装置50、第三稼働管理装置60の機能を示す。
図2Cでは、第三稼働管理装置60が各種分析処理を行い、その結果を第一、第二稼働管理装置30、50へ送る構成である。
第三稼働管理装置60は、第三稼働率低下要因分析部65、第三将来稼働推定部651、第三将来稼働画像推定部652、第三作業効率情報分析部66、第三停止時間集計部671、第三停止要因分析部672、第三異常発生要因分析部673、第三状態変化分析部681、第三原卵品質分析部682、第三オペレータ情報分析部683、第三段取り替え情報分析部684、第三条件抽出部685を有する。これらは第一、第二稼働管理装置30、50の第一、第二稼働率低下要因分析部、第一、第二将来稼働推定部、第一、第二将来稼働画像推定部、第一、第二作業効率情報分析部、第一、第二停止時間集計部、第一、第二停止要因分析部、第一、第二異常発生要因分析部、第一、第二状態変化分析部、第一、第二原卵品質分析部、第一、第二オペレータ情報分析部、第一、第二段取り替え情報分析部、第一、第二条件抽出部と同じ機能を有する。
第三受信部61は、第一、第二稼働管理装置30、50あるいは各装置から直接に、各稼働情報(装置など識別情報を含む)、設定情報を受信する。第三記憶部62、第三設定情報記憶部621は、受信した各稼働情報(装置など識別情報を含む)および設定情報を保存する。
第三表示部63は、稼働率低下要因情報、作業効率情報、停止時間、停止要因情報、異常発生要因情報、状態変化情報、原卵品質情報、オペレータ情報、段取り替え情報、抽出情報、他の各種データをモニターなどに表示する。他の各種データを表示する。
第三稼働率低下要因情報記憶部621は、稼働率低下要因情報を保存する。第三作業効率情報記憶部622は、作業効率情報を保存する。第三停止・異常要因記憶部623は、停止時間、停止要因、異常発生要因を保存する。第三原卵情報記憶部625は、原卵情報を予め保存しており、原卵品質情報を保存する。第三オペレータ情報記憶部626は、オペレータ情報を保存する。第三段取り替え情報記憶部627は、段取り替え情報を保存する。第三抽出情報記憶部628は、抽出情報を保存する。
第三送信部611は、ネットワーク101、501、601を介して、稼働率低下要因情報、作業効率情報、停止時間、停止要因情報、異常発生要因情報、状態変化情報、原卵品質情報、オペレータ情報、段取り替え情報、抽出情報、を、第一稼働管理装置30および第二稼働管理装置50へ送信し、第一、第二稼働管理装置30、50の各記憶部に保存される。また、これら各データは携帯端末40へ送信され、携帯端末で各データを表示できる。
第三主制御部64は、第三稼働管理装置60の各種処理を制御する。
【0053】
(実施形態4:稼働管理装置)
実施形態4は、第一稼働管理装置30、第二稼働管理装置50、第三稼働管理装置60のそれぞれが、各種分析処理を行い、記憶し、表示する構成である。いずれかの管理装置ですべての分析処理を実行してもよく、別の管理装置で分析処理した結果のデータを受信する構成であってもよい。
【0054】
(表示操作)
実施形態1から4において、データ表示の方法の一実施形態を示す。
第一、第二、第三情報選択部391、591、691は、稼働情報、原卵情報、設定情報、装置製造情報、稼働率低下要因情報、作業効率情報、停止時間、停止要因情報、異常発生要因情報、状態変化情報、オペレータ情報、段取り替え情報のうち、1種以上を表示する情報(項目)を選択する。
図3Aに表示させる項目を選択する一例を示す。
図3Aにおいて、ユーザID/処理システムを選択できる。キーワード検索して選択してもよく、チェックボックスを指示して選択してもよい。任意の装置の各種情報を選択できる。選択画面の構成は各種制御部あるいは各選択情報表示部で実行されてもよい。
第一、第二、第三選択情報表示部331、531、631は、第一、第二、第三情報選択部391、591、691選択された各情報を表示する。
図3Bに稼働情報の一例を示す。表示するデータは、本日のリアルタイムデータ、過去のデータであってもよい。
第一、第二、第三詳細情報表示部332、532、632は、第一、第二、第三情報選択部391、591、691選択された各情報を、あるいは第一、第二、第三選択情報表示部331、531、631で表示された各情報のうち、詳細な情報を表示する。
図3Bの下部に詳細情報の一例を示す。表示するデータは、本日のリアルタイムデータ、過去のデータであってもよい。
本実施形態では、稼働情報の一例として、過去3ヶ月から現時点までの通電時間のデータ、コンベア走行距離のデータ、原卵処理数のデータを示す。横軸は日である。
図3Bの下部に、原卵処理のデータの任意のデータを指示し(破線枠で指示)、原卵の処理個数の時間推移、例えば1時間の推移の一例を示す。稼働情報は、1時間、1日、1週間、1月、1年などの単位で任意の期間を選択して表示できる。所定の時間期間(例えば、2時間、4時間、8時間)履歴データを詳細に表示させることもできる。
他の表示データとしては、例えば、表示内容として、運転状況、停止状況、エラー発生情報、リアルタイムで処理中の出来高、当日分の処理伝票、過去の処理伝票、処理卵の分析結果、稼働情報の各データ、設定情報の各データ、各種分析情報などの確認を行える。
図4Aに、第二検査装置の検査画面の一例を示す。カメラ4台設置され、各カメラで撮像した映像が表示される。検査結果として、処理卵数、汚卵個数、汚卵率が表示される。予め設定値として設定された判定レベルも表示される。
図4Bに、第二検査装置の設定画面の一例を示す。カメラの目標輝度、感知度を設定できる。また照明の光量を設定できる。
図4Cに、分析画面の一例を示す。
図4Cでは、異常卵処理数と、異常卵比率とを折れ線グラフで表示する。グラフ表示の種類やどの分析結果を表示させたいかは、プルダウン形式で選択可能に構成されている。
【0055】
(遠隔操作)
実施形態1から4において、各第i装置の設定値を、第一稼働管理装置30、第二稼働管理装置50、第三稼働管理装置60から遠隔で設定できる構成である。遠隔で設定するため、各第i装置の設定情報が設置情報記憶部に記憶されている。
第一、第二、第三設定情報表示部333、533、633は、第i装置の(制御部の)現在の設定情報のうちの1種以上の情報を表示する。第一、第二、第三設定情報入力部392、592、692は、表示された設定情報のうちの1種以上の情報を参照しながら、該設定情報のうちの1種以上の情報を変更する。第一、第二、第三変更設定情報送信部3111、5111、6111は、第一、第二、第三設定情報入力部392、592、692で入力された変更設定情報を、変更に係る第i装置へ送信する。第一、第二、第三設定情報表示部333、533、633は、各選択情報表示部あるいは各詳細情報表示部で表示される各種データと同じデータを表示してもよい。
第i装置の第一、第二、・・設定情報入力部1191、1291、・・は、変更設定情報を各受信部1181、1281、・・で受信し、現在の設定情報を該変更設定情報に更新する。
図3Cに設定情報の更新画面の一例を示す。各装置を検索することができる。また、各装置の各種情報の概要が表示されていてもよい。各種情報による警告の旨が示されていてもよい。変更したい設定情報をチェックボックスで指示して選択してもよい。選択し、設定情報を変更するための画面に遷移する。
図3Dに設定情報の一覧を示す。現在の設定情報が示され、その右横に更新する入力ボックスが表示され、入力後に更新ボタンを選択して更新(確定)をしてもよい。
図3Dの下方に、例えば、原卵処理数のリアルタイムデータが表示され、設定情報が変更(更新)された後に、処理数が増加していることを示す。なお、別例として、連続線で示しているが、メンテナンスで清掃がされたときは、装置を停止するため処理数が零となる場合もある。
別実施形態として、第一稼働管理装置30、第二稼働管理装置50、第三稼働管理装置60は、第i装置の制御部にアクセスし、該第i装置の入力部を使用して、該第i装置の現在の設定情報を更新する手段(リモートアクセス機能)を備えていてもよい。
図4Dに、遠隔操作における画面表示(遠隔監視画面)の一例を示す。状態監視、各種アラーム、各種解析/集計などの各種データを表示できる。
図4Dでは処理量の表示の一例であり、処理データと各種グラフ(棒、円)表示が可能となっている。
【0056】
(別実施形態)
図5に示す鶏卵処理システムの別実施形態として、箱詰装置23、パレタイザ24の代わりに、容器を輸送台車に積込む容器積込装置203、輸送台車の折畳棚を開放する棚開放装置204を備える。容器積込装置203および棚開放装置204としては、例えば、特許第6684511号公報、特開2021-172416号公報、特開2021-147241号公報などが例示される。
【符号の説明】
【0057】
1 鶏卵処理システム
30 第一稼働管理装置
31 第一受信部
311 第一送信部
32 第一記憶部
33 第一表示部
34 第一主制御部
35 第一稼働率低下要因分析部
36 第一作業効率情報分析部
371 第一停止時間集計部
372 第一停止要因分析部
373 第一異常発生要因分析部
381 第一状態変化分析部
382 第一原卵品質分析部
383 第一オペレータ情報分析部
384 第一段取り替え情報分析部
385 第一条件抽出部
39 第一入力部
50 第二稼働管理装置
60 第三稼働管理装置