(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058769
(43)【公開日】2024-04-30
(54)【発明の名称】金銭データの取引方法、ユーザー管理装置、店舗管理装置、取引管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/06 20120101AFI20240422BHJP
G06Q 20/40 20120101ALI20240422BHJP
D06F 95/00 20060101ALI20240422BHJP
G06Q 30/06 20230101ALN20240422BHJP
【FI】
G06Q20/06
G06Q20/40
D06F95/00
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022166069
(22)【出願日】2022-10-17
(71)【出願人】
【識別番号】000116987
【氏名又は名称】旭精工株式会社
(72)【発明者】
【氏名】岩井 忠弘
(72)【発明者】
【氏名】湯川 賢二
【テーマコード(参考)】
5L020
5L030
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA14
5L020AA73
5L030BB21
5L049BB21
5L055AA14
5L055AA73
(57)【要約】 (修正有)
【課題】サーバーで管理する電子マネー口座に電子マネーをチャージする場合の代金を、現金で支払う取引方法を提供する。
【解決手段】取引管理システム1において、店舗管理装置10の表示画面に、ユーザー端末5のアクセス先情報と店舗管理装置を特定可能な店舗管理装置識別情報を含む二次元コードを表示させ、これをユーザー端末5に取得させる。アクセス先情報は、ユーザー管理装置2が管理するユーザーの情報を操作可能なWebページのURLである。ユーザー管理装置は、ユーザー端末によるアクセスによって、ユーザー識別情報と店舗管理装置識別情報を取得する。ユーザー管理装置は、取得した店舗管理装置識別情報によって特定される店舗管理装置に接続することで店舗管理装置からチャージ金額を取得し、更にその代金が決済されたことを示す情報を取得した場合、ユーザー識別情報で特定される電子マネー口座にチャージ金額分の電子マネーをチャージする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗に来店したユーザーが操作するユーザー端末と接続可能であると共に、各店舗に設置され、貨幣を入金する入金手段を有する店舗管理装置と接続可能であり、前記ユーザーを識別するユーザー識別情報に関連づけられて金銭データが記憶されたユーザー管理装置を有し、
前記ユーザー管理装置は、
接続されている前記店舗管理装置に、前記ユーザー管理装置が生成する前記ユーザーに関するユーザー情報を確認するWebページである会員ページに誘導すると共に前記店舗管理装置を識別する店舗管理装置識別情報が含まれるアクセス先情報を表示させ、
前記ユーザー端末によって前記アクセス先情報に応じた前記会員ページに接続された場合、前記ユーザー端末から前記ユーザー識別情報を入力すると共に、当該接続を行った前記ユーザー端末に前記ユーザー管理装置との接続状態を表示させ、
前記ユーザー端末との接続が維持されている状態で前記店舗管理装置識別情報によって特定される前記店舗管理装置が接続されている場合、前記ユーザー識別情報に関連づけられて記憶されている前記金銭データにチャージするチャージ金額を前記店舗管理装置から入力し、その後にさらに前記店舗管理装置によって前記チャージ金額に対応する代金の決済が完了していることを示す決済情報を入力したとき、前記ユーザー端末から取得した前記ユーザー識別情報と前記店舗管理装置から取得した前記チャージ金額とに基づいて、前記ユーザー識別情報に関連づけられて記憶されている前記金銭データに前記チャージ金額を加算することを特徴とする金銭データの取引方法。
【請求項2】
前記ユーザー情報は、前記金銭データの残高を含むことを特徴とする請求項1の金銭データの取引方法。
【請求項3】
前記ユーザー管理装置が、前記ユーザー端末に接続された後に前記店舗管理装置に接続された場合であって、前記チャージ金額が前記店舗管理装置によって決済される前に、前記ユーザー端末に接続された前記会員ページからログアウトされた場合には、前記ユーザー識別情報に関連づけられて記憶されている前記金銭データに前記チャージ金額が加算されないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の金銭データの取引方法。
【請求項4】
ユーザーが操作し、表示手段を備えたユーザー端末と、
入力と表示を行う操作パネルと貨幣の入金をする入金手段を備える店舗管理装置と、
前記ユーザーを識別するユーザー識別情報と当該ユーザー識別情報に関連付けされた金銭データが記憶され、当該金銭データのチャージおよび支払を制御する制御手段を有するユーザー管理装置と、を備え、
前記ユーザー管理装置が、前記ユーザー端末と通信可能に接続されると共に、前記店舗管理装置と通信可能に接続される取引管理システムであって、
前記店舗管理装置は、前記ユーザー管理装置が生成する前記ユーザーに関するユーザー情報を確認するWebページである会員ページに誘導すると共に前記店舗管理装置を識別する店舗管理装置識別情報が含まれるアクセス先情報を表示するアクセス先情報表示手段と、前記金銭データにチャージするチャージ金額を入力するチャージ金額入力手段と、前記チャージ金額に対応する代金を前記入金手段によって入金し、当該入金が完了したとき前記チャージ金額に対応する代金の決済が完了していることを示す決済情報を生成し、前記ユーザー管理装置に出力するチャージ代金決済手段と、を有し、
前記ユーザー端末は、前記アクセス先情報に基づいて前記会員ページに接続する会員ページ接続手段と、前記ユーザー識別情報を前記ユーザー管理装置に出力する情報出力手段と、表示及び操作をする表示操作手段とを有し、
前記ユーザー管理装置は、
外部装置に接続された場合に情報を入力する情報入力手段を有し、
前記ユーザー端末によって前記アクセス先情報に基づいて前記会員ページに接続された場合、前記ユーザー端末から前記ユーザー識別情報が入力され、
前記ユーザー端末によって前記アクセス先情報に基づいて前記会員ページに接続されている状態で前記店舗管理装置識別情報によって特定される前記店舗管理装置が接続されている場合、前記ユーザー識別情報に関連づけられて記憶されている前記金銭データにチャージする前記チャージ金額が前記店舗管理装置から入力され、その後にさらに前記店舗管理装置から前記チャージ金額に対応する代金の前記決済情報が入力されたとき、前記制御手段は、前記ユーザー端末から取得した前記ユーザー識別情報に関連づけられて記憶されている前記金銭データに前記店舗管理装置から取得した前記チャージ金額を加算することを特徴とする取引管理システム。
【請求項5】
ユーザーの操作するユーザー端末と通信可能に接続されると共に、貨幣を入金する入金手段を備えた店舗管理装置と通信可能に接続され、
前記ユーザーを識別するユーザー識別情報と当該ユーザー識別情報に関連付けされた金銭データが記憶され、当該金銭データのチャージおよび支払を制御するユーザー管理装置であって、
前記ユーザー管理装置が生成する前記ユーザーに関するユーザー情報を確認するWebページである会員ページに誘導すると共に前記店舗管理装置を識別する店舗管理装置識別情報を含むアクセス先情報に基づいて前記ユーザー端末が通信可能に接続され、該接続された前記ユーザー端末から前記ユーザー識別情報を取得し、
前記店舗管理装置識別情報に基づいて特定される前記店舗管理装置と通信可能に接続され、前記金銭データのチャージ金額を取得し、
前記ユーザー端末から取得した前記ユーザー識別情報と前記店舗管理装置から取得した前記チャージ金額に基づいて、前記ユーザー識別情報に関連づけられて記憶されている前記金銭データに前記チャージ金額を加算することを特徴とするユーザー管理装置。
【請求項6】
前記ユーザー管理装置は、前記ユーザー端末との接続が維持された状態において、当該接続の基となった前記アクセス先情報による前記ユーザー端末からの接続が1回目である場合には、前記店舗管理装置と通信可能に接続し、前記店舗管理装置から前記金銭データの前記チャージ金額を取得し、前記ユーザー端末から取得した前記ユーザー識別情報と、前記店舗管理装置から取得した前記チャージ金額とに基づいて、前記ユーザー識別情報に関連づけられて記憶されている前記金銭データに前記チャージ金額を加算し、
前記ユーザー端末との接続が維持された状態において、当該接続の基となった前記アクセス先情報による前記ユーザー端末からの接続が2回目以降である場合には、前記店舗管理装置と通信可能に接続しないことを特徴とする請求項5に記載のユーザー管理装置。
【請求項7】
前記ユーザー管理装置は、前記店舗管理装置から前記チャージ金額に対応する代金の決済が完了していることを示す決済情報を取得し、
前記チャージ金額に対応する決済が完了している場合に前記ユーザー識別情報に関連づけられて記憶されている前記金銭データに前記チャージ金額を加算することを特徴とする請求項6に記載のユーザー管理装置。
【請求項8】
前記店舗管理装置は、貨幣を入金する入金手段を備え、前記チャージ金額に対応する代金を前記入金手段から入金することで前記チャージ金額に対応する代金の決済が完了し、当該決済の完了に基づき前記決済情報が生成され、生成された前記決済情報を前記ユーザー管理装置が取得することを特徴する請求項7に記載のユーザー管理装置。
【請求項9】
前記店舗管理装置は、少なくとも支払先と支払元と決済金額とに基づき前記支払元から前記支払先に前記決済金額に相当する金額を支払う処理を行う決済サーバーに通信可能に接続され、前記決済サーバーによって前記チャージ金額に対応する代金の決済を行い、当該決済が完了に基づき前記決済情報が生成され、生成された前記決済情報を前記ユーザー管理装置が取得することを特徴する請求項7に記載のユーザー管理装置。
【請求項10】
ユーザー管理装置は、前記ユーザー識別情報に対応して生成される前記会員ページを生成し、前記ユーザー端末によって前記会員ページにアクセス可能であり、前記ユーザー端末によって前記会員ページにアクセすることで、前記金銭データの残高と、前記ユーザー管理装置と接続されている前記店舗管理装置と、前記チャージ金額とが確認可能であり、
前記ユーザー端末によって前記会員ページにアクセスすることにより、前記ユーザー管理装置と前記ユーザー端末との接続が維持された状態となることを特徴とする請求項6に記載のユーザー管理装置。
【請求項11】
ユーザー管理装置は、前記店舗管理装置に備わる入力と表示をする操作パネルを前記ユーザーが操作することで入力された前記チャージ金額を、取得することを特徴とする請求項5から請求項10の何れか1項に記載のユーザー管理装置。
【請求項12】
前記ユーザー管理装置は、前記店舗管理装置から前記店舗管理装置に接続されているサービス提供装置から取得した前記サービス提供装置の動作情報を取得し、前記ユーザー端末に前記サービス提供装置を識別する識別情報に関連付けられた前記動作情報を出力することを特徴とする請求項5から10の何れか1項に記載のユーザー管理装置。
【請求項13】
ユーザーの操作するユーザー端末と通信可能に接続されており、前記ユーザーを識別するユーザー識別情報に関連付けされた金銭データが記憶されており、当該金銭データのチャージおよび支払を制御するユーザー管理装置が、通信可能に接続され、貨幣を入金する入金手段と、表示と入力を行う操作パネルとを備えた店舗管理装置であって、
前記店舗管理装置は、前記ユーザー管理装置が生成する前記ユーザーに関するユーザー情報を確認するWebページである会員ページに誘導すると共に前記店舗管理装置を識別する店舗管理装置識別情報を含むアクセス先情報に基づき前記ユーザー端末が通信可能に接続された前記ユーザー管理装置と通信可能に接続され、
前記店舗管理装置は、前記アクセス先情報によって前記ユーザー端末からの接続要求に基づいて前記ユーザー端末が通信可能に接続された前記ユーザー管理装置における前記ユーザー端末から取得した前記ユーザー識別情報に関連づけられて記憶されている前記金銭データに加算させるチャージ金額を、前記ユーザーが操作する前記操作パネルから入力し、前記入力された前記チャージ金額を前記ユーザー管理装置に出力し、前記チャージ金額に対応する代金を決済し、前記代金の決済が完了していることを示す決済情報を生成し、前記決済情報を前記ユーザー管理装置に出力することを特徴とする店舗管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金銭データの取引方法、ユーザー毎に金銭データを管理するユーザー管理装置、金銭データの取引の代金を決済する店舗管理装置、及び該ユーザー管理装置と該店舗管理装置を備えた取引管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
入金口から貨幣を入金し、入金された貨幣の種別を識別し、入金された金額に応じて物品の販売やサービスの提供をする自動サービス機器が知られている。例えば、硬貨を入金して衣類などの洗濯や乾燥を行う、硬貨始動式のランドリー機器が知られている。また、硬貨始動式のランドリー機器が店舗内に複数台配置されたコインランドリーが知られている。
【0003】
例えば、特開2020-156581公報に記載のランドリー機器は、カードリードライターを有し、ICカードの読み書きができる。ICカードには、硬貨や紙幣に相当する金銭データが記憶されている。例えば乾燥機の10分の使用料金が100円などと、ランドリー機器はサービスに対する料金が定められており、ランドリー機器には洗濯や乾燥等のサービス情報に対する使用料金額とその使用料金額に相当する金銭データの額が関連づけられて記憶されている。例えば、ランドリー機器に搭載されたカードリードライターにICカードを翳すことで、ICカードに記憶されている金銭データから、使用料金に相当する金銭データの額が減算され、使用料金に応じたランドリー機器の動作が始まる。コインランドリーには、ICカードに金銭データをチャージし、その代金を入金するチャージ装置が設置されている。チャージ装置は、両替機能も備わり、紙幣を硬貨に両替することもできる。
【0004】
また、ランドリーシステムのオプション機能としてランドリー機器の使用に応じてポイントを付与する機能が考えられている。ランドリー機器の使用によって発生したポイントは、ICカードに既に記憶されているポイントに加算することで蓄積される。ICカードに蓄積されたポイントは、予め設定されたポイント数に応じたランドリー装置の無料使用券、料金割引券などの特典と交換できる。ポイントを使用する場合は、ICカードに記憶されているポイントから特典に応じたポイントが減算される。店舗内に配置されたICカードのチャージ装置は、紙幣や硬貨を入金することができ、入金された金額分の金銭データをICカードに記憶されている金銭データに加算できる。また、チャージ装置は、無人の店舗の管理装置としても機能する。店舗内の各ランドリー機器には、カードリードライターが備わり、チャージ装置に接続されている。チャージ装置は、カードリードライターを介して各ランドリー機器の制御が可能であり、また、各ランドリー機器の使用状況を収集することもできる。
【0005】
特開2021-058685号公報に記載のセルフランドリーシステムは、サーバーに記憶されているチャージ残高から使用料金を減算することでランドリー機器の代金を支払うことができる。チャージ残高は、予め登録されたユーザー毎にサーバーで管理されている。チャージ残高へのチャージは、ユーザーが購入するプリペイドカードに記載されているプリペイドコードを入力することで行う。プリペイドコードが認証された場合は、プリペイドカードに応じたチャージ金額が管理サーバーに記憶されている金銭データに加算される。この様に、ICカードを使用せずに、管理サーバーに金銭データを記憶する電子マネーのシステムが知られている。また、管理サーバーが管理する金銭データにチャージする場合の代金を、クレジットカードによってEC決済するシステムも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2020-156581号公報
【特許文献2】特開2021-058685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ICカードには、ICカードを識別するユーザーID、電子マネーである金銭データ、ポイントなどのユーザー情報が記憶されている。ICカードを紛失した場合、ユーザーはランドリー機器の利用ができなくなる問題があった。また、紛失したカードが他人に拾われた場合、ICカードの所有者に成り済まされた他人に不正使用されてしまう問題があった。一方、管理サーバーによって金銭データを管理される電子マネーの場合、紛失する事は無いが、金銭データをチャージするときに、クレジットカードで支払うか、予めプリペイドカードを購入する必要があり、代金の支払方法に制限があった。クレジットカードの利用には、手数料が生じる。また、プリペイドカード利用する場合、プリペイドカードの購入後、プリペイドカードに記載のプリペイドコードを入力しなければならず、煩わしかった。
【0008】
本発明は、管理サーバー等のユーザー管理装置に記憶される金銭データであって、提供されるサービスの料金に使用できる金銭データに、新たな金銭データをチャージするときの代金を、店舗に配置された店舗管理装置を用いて容易に現金で決済できる金銭データの取引方法を提供することを目的とする。また、ユーザー管理装置に記憶されている金銭データにチャージするときの代金を容易に現金で決済できる店舗管理装置、ユーザー管理装置、店舗管理装置とユーザー管理装置を備える取引管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の金銭データの取引方法は、店舗に来店したユーザーが操作するユーザー端末と接続可能であると共に、各店舗に設置され、貨幣を入金する入金手段を有する店舗管理装置と接続可能であり、前記ユーザーを識別するユーザー識別情報に関連づけられて金銭データが記憶されたユーザー管理装置を有し、前記ユーザー管理装置は、接続されている前記店舗管理装置に、前記ユーザー管理装置が生成する前記ユーザーに関するユーザー情報を確認するWebページである会員ページに誘導すると共に前記店舗管理装置を識別する店舗管理装置識別情報が含まれるアクセス先情報を表示させ、前記ユーザー端末によって前記アクセス先情報に応じた前記会員ページに接続された場合、前記ユーザー端末から前記ユーザー識別情報を入力すると共に、当該接続を行った前記ユーザー端末に前記ユーザー管理装置との接続状態を表示させ、前記ユーザー端末との接続が維持されている状態で前記店舗管理装置識別情報によって特定される前記店舗管理装置が接続されている場合、前記ユーザー識別情報に関連づけられて記憶されている前記金銭データにチャージするチャージ金額を前記店舗管理装置から入力し、その後にさらに前記店舗管理装置によって前記チャージ金額に対応する代金の決済が完了していることを示す決済情報を入力したとき、前記ユーザー端末から取得した前記ユーザー識別情報と前記店舗管理装置から取得した前記チャージ金額とに基づいて、前記ユーザー識別情報に関連づけられて記憶されている前記金銭データに前記チャージ金額を加算することを特徴とする。
【0010】
本発明の取引管理システムは、ユーザーが操作し、表示手段を備えたユーザー端末と、入力と表示を行う操作パネルと貨幣の入金をする入金手段を備える店舗管理装置と、前記ユーザーを識別するユーザー識別情報と当該ユーザー識別情報に関連付けされた金銭データが記憶され、当該金銭データのチャージおよび支払を制御する制御手段を有するユーザー管理装置と、を備え、前記ユーザー管理装置が、前記ユーザー端末と通信可能に接続されると共に、前記店舗管理装置と通信可能に接続される取引管理システムであって、前記店舗管理装置は、前記ユーザー管理装置が生成する前記ユーザーに関するユーザー情報を確認するWebページである会員ページに誘導すると共に前記店舗管理装置を識別する店舗管理装置識別情報が含まれるアクセス先情報を表示するアクセス先情報表示手段と、前記金銭データにチャージするチャージ金額を入力するチャージ金額入力手段と、前記チャージ金額に対応する代金を前記入金手段によって入金し、当該入金が完了したとき前記チャージ金額に対応する代金の決済が完了していることを示す決済情報を生成し、前記ユーザー管理装置に出力するチャージ代金決済手段と、を有し、前記ユーザー端末は、前記アクセス先情報に基づいて前記会員ページに接続する会員ページ接続手段と、前記ユーザー識別情報を前記ユーザー管理装置に出力する情報出力手段と、表示及び操作をする表示操作手段とを有し、前記ユーザー管理装置は、外部装置に接続された場合に情報を入力する情報入力手段を有し、前記ユーザー端末によって前記アクセス先情報に基づいて前記会員ページに接続された場合、前記ユーザー端末から前記ユーザー識別情報が入力され、前記ユーザー端末によって前記アクセス先情報に基づいて前記会員ページに接続されている状態で前記店舗管理装置識別情報によって特定される前記店舗管理装置が接続されている場合、前記ユーザー識別情報に関連づけられて記憶されている前記金銭データにチャージする前記チャージ金額が前記店舗管理装置から入力され、その後にさらに前記店舗管理装置から前記チャージ金額に対応する代金の前記決済情報が入力されたとき、前記制御手段は、前記ユーザー端末から取得した前記ユーザー識別情報に関連づけられて記憶されている前記金銭データに前記店舗管理装置から取得した前記チャージ金額を加算することを特徴とする。
【0011】
本発明のユーザー管理装置は、ユーザーの操作するユーザー端末と通信可能に接続されると共に、貨幣を入金する入金手段を備えた店舗管理装置と通信可能に接続され、前記ユーザーを識別するユーザー識別情報と当該ユーザー識別情報に関連付けされた金銭データが記憶され、当該金銭データのチャージおよび支払を制御するユーザー管理装置であって、前記ユーザー管理装置が生成する前記ユーザーに関するユーザー情報を確認するWebページである会員ページに誘導すると共に前記店舗管理装置を識別する店舗管理装置識別情報を含むアクセス先情報に基づいて前記ユーザー端末が通信可能に接続され、該接続された前記ユーザー端末から前記ユーザー識別情報を取得し、前記店舗管理装置識別情報に基づいて特定される前記店舗管理装置と通信可能に接続され、前記金銭データのチャージ金額を取得し、前記ユーザー端末から取得した前記ユーザー識別情報と前記店舗管理装置から取得した前記チャージ金額に基づいて、前記ユーザー識別情報に関連づけられて記憶されている前記金銭データに前記チャージ金額を加算することを特徴とする。
【0012】
本発明の店舗管理装置は、ユーザーの操作するユーザー端末と通信可能に接続されており、前記ユーザーを識別するユーザー識別情報に関連付けされた金銭データが記憶されており、当該金銭データのチャージおよび支払を制御するユーザー管理装置が、通信可能に接続され、貨幣を入金する入金手段と、表示と入力を行う操作パネルとを備えた店舗管理装置であって、前記店舗管理装置は、前記ユーザー管理装置が生成する前記ユーザーに関するユーザー情報を確認するWebページである会員ページに誘導すると共に前記店舗管理装置を識別する店舗管理装置識別情報を含むアクセス先情報に基づき前記ユーザー端末が通信可能に接続された前記ユーザー管理装置と通信可能に接続され、前記店舗管理装置は、前記アクセス先情報によって前記ユーザー端末からの接続要求に基づいて前記ユーザー端末が通信可能に接続された前記ユーザー管理装置における前記ユーザー端末から取得した前記ユーザー識別情報に関連づけられて記憶されている前記金銭データに加算させるチャージ金額を、前記ユーザーが操作する前記操作パネルから入力し、前記入力された前記チャージ金額を前記ユーザー管理装置に出力し、前記チャージ金額に対応する代金を決済し、前記代金の決済が完了していることを示す決済情報を生成し、前記決済情報を前記ユーザー管理装置に出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、管理サーバー等のユーザー管理装置に記憶され、提供されるサービスの料金に使用できる金銭データに新たな金銭データをチャージするときの代金を、店舗に配置された店舗管理装置を用いて現金を入金することで決済できる金銭データの取引方法を提供できる。また、本発明によれば、ユーザー管理装置に記憶されている金銭データにチャージするときの代金を、店舗に配置された店舗管理装置を用いて容易に現金を入金して決済できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、取引管理システムの構成を説明するブロック図である。
【
図2】
図2は、取引管理システムの動作を説明するフローチャートである。
【
図3】
図3は、チャージ代金の決済の動作を説明するフローチャートである。
【
図4】
図4は、サービス提供装置の動作を説明するフローチャートである。
【
図5】
図5は、現金による支払の動作を説明するフローチャートである。
【
図6】
図6は、電子マネー口座からサービス提供装置の代金を支払う動作を説明するフローチャートである。
【
図7】
図7は、二次元コード決済による支払の動作を説明するフローチャートである。
【
図8】
図8は、店舗管理装置に表示されるメニュー表示の画面の例を説明する図である。
【
図9】
図9は、店舗管理装置に表示されるチャージ処理のアクアセス先コードの表示画面の例を説明する図である。
【
図10】
図10は、店舗管理装置に表示されるチャージ金額を選択する画面の例を説明する図である。
【
図11】
図11は、店舗管理装置に表示される支払方法を選択する画面の例を説明する図である。
【
図12】
図12は、ユーザー端末に表示されるチャージ処理のログイン画面の例を説明する図である。
【
図13】
図13は、ユーザー端末に表示されるチャージ完了の画面の例を説明する図である。
【
図14】
図14は、ユーザー端末に表示される支払処理のログイン画面の例を説明する図である。
【
図15】
図15は、ユーザー端末に表示される支払確認処理の画面の例を説明する図である。
【
図16】
図16は、ユーザー端末に表示される支払完了の画面の例を説明する図である。
【
図17】
図17は、店舗管理装置に表示される支払方法の選択画面の例を説明する図である。
【
図18】
図18は、店舗管理装置に表示される支払処理のアクセス先コードの表示画面の例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎず、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。
【0016】
取引管理システムの例として、サービス提供装置としてランドリー機器が使用されるコインランドリーの管理システムを挙げて説明する。サービス提供装置は、貨幣の入金または代金の決済に応じて自動的に動作し、物品の販売やサービスの提供をする。ランドリー機器は、サービス提供装置の一例である。コインランドリーには、洗濯機や乾燥機などの硬貨始動式のランドリー機器が複数配置されている。また、サービス提供装置は、ランドリー機器の他に、例えば、マッサージ機、ゲーム機、自動販売機などがある。
【0017】
各サービス提供装置は、複数のサービス提供装置を店毎に管理する店舗管理装置に、ネットワークを介してデータ通信可能に接続されている。店舗管理装置は、各サービス提供装置を制御、管理できる。店舗管理装置は、ユーザー管理装置に、ネットワークを介してデータ通信可能に接続されている。ユーザー管理装置は、各店舗管理装置および各店舗管理装置に接続されているサービス提供装置とデータ通信が可能であり、各装置の制御、管理ができる。ユーザーの操作するユーザー端末は、ユーザー管理装置に、ネットワークを介してデータ通信可能に接続されている。ユーザー管理装置には金銭データを含むユーザー情報が記憶されている。ユーザーは、ユーザー端末によってユーザー管理装置にアクセスし、サービス提供装置の代金を金銭データで決済し、サービスの提供を受けることができる。また、ユーザーは、ユーザー端末によってユーザー管理装置にアクセスし、金銭データをチャージするための操作をし、店舗管理装置の機能を使用して現金でチャージ代金を決済することができる。電子マネーの一例である金銭データは、紙幣や硬貨などの貨幣に相当するデータであり、記憶媒体に記憶されている電子的なデータである。チャージ代金の決済は、現金の他に二次元コード決済やクレジットカード決済など他の決済方法も可能である。
【0018】
図1は、取引管理システムの構成を説明するブロック図である。
【0019】
取引管理システム1には、インターネットなどの第1ネットワーク7を介して、ユーザー管理装置2、第1店舗3の店舗管理装置10、第2店舗4の不図示の店舗管理装置、ユーザー端末5、決済サーバー6が、データ通信可能に接続されている。ユーザー管理装置2は、複数の店舗管理装置、複数のサービス提供装置、複数のユーザーを、管理することができる。
【0020】
コインランドリーの店舗である第1店舗3には、第1ランドリー機器14と第1端末装置15を備える第1サービス提供装置11と、第2ランドリー機器17と第2端末装置16を備える第2サービス提供装置12と、第3ランドリー機器19と第3端末装置18を備える第3サービス提供装置13とが第2ネットワーク20を介して、店舗管理装置10にデータ通信可能に接続されている。第2ネットワーク20は、例えば、TCP/IPプロトコルを用いたローカルエリアネットワークである。第1ランドリー機器14と第1端末装置15は一体でも良いし、第1ランドリー機器14の筐体の外側に第1端末装置15を装着しても良い。
【0021】
ユーザー管理装置2は、直接又は間接的に接続されている店舗管理装置10、各ランドリー機器14、17、19、各サービス提供装置11、12、13を使用する各ユーザーの情報を管理する。店舗管理装置10、各ランドリー機器14、17、19などの装置には、各装置を識別できる識別番号である機器IDが付され、ユーザー管理装置2によって管理される。また、各ユーザーには、各ユーザーを識別できる識別番号である機器IDが付され、ユーザー管理装置2によって管理される。また、ユーザー管理装置2は、接続されている店舗管理装置10、第1サービス提供装置11などの機器を遠隔地から制御することができる。
【0022】
第1ランドリー機器14、第2ランドリー機器17、第3ランドリー機器19は、コインランドリーの店舗に設置されている。第1店舗3のランドリー機器は3台であるが、設置されるランドリー機器は1台以上あれば良く、複数台でも良く、3台に限られない。
【0023】
第2店舗4にも不図示ではあるが複数台のランドリー機器と店舗管理装置が配置され、ユーザー管理装置2によって管理、制御される。第2店舗4は第1店舗3と同様の構成であり、詳細な説明は省略する。
【0024】
店舗管理装置10は、複数台でも良く、例えば2階建ての店舗であれば、フロアー毎に配置されてもよい。店舗管理装置10は、1店舗のコインランドリーに少なくとも1台が配置されている。
【0025】
第1サービス提供装置11、第2サービス提供装置12、第3サービス提供装置13は、有線又は無線によって店舗管理装置10に接続され、データの送受信が行われる。データは、制御のための値やコマンド、状態を示す情報などである。例えば、制御のための値やコマンド、状態を示す情報は、店舗管理装置10が各ランドリー機器14、17、19を個別に制御するためのデータである。また、店舗管理装置10は、接続されている各ランドリー機器14、17、19を、制御、管理することができる。店舗管理装置10は、ユーザーが使用する各ランドリー機器14、17、19の何れかの選択、選択されたランドリー機器の料金の入金額の取得、選択されたランドリー機器の始動、停止、設定値の変更などの制御、接続されている各ランドリー機器14、17、19の状態情報の取得などができる。
【0026】
また、ユーザーは、店舗管理装置10に接続されている各ランドリー機器14、17、19の中から使用するランドリー機器を選択する場合、店舗管理装置10を直接操作するか、または、ユーザー端末5とユーザー管理装置2を介して店舗管理装置10を間接的に選択操作する。また、ユーザーは、店舗管理装置10によって各ランドリー機器14、17、19の中から選択されたランドリー機器に対する使用料金を支払うことで、そのランドリー機器を制御し、始動させ、使用することができる。また、ユーザーは、その使用料金を、ユーザー管理装置2に記憶されているユーザーの電子マネー口座の金銭データから支払うことができる。また、ユーザー管理装置2に記憶され、管理されているユーザーの電子マネー口座の電子マネーである金銭データは、ユーザーがユーザー端末5と店舗管理装置10を操作して、チャージすることができる。
【0027】
ユーザー端末5は、ユーザーの所有物であり、ランドリー機器を使用するユーザーに操作される。ユーザー端末5はWebブラウザーの機能を備え、Webページの表示、入力等ができる。ユーザーは、ユーザー端末5を操作することで、第1ネットワーク7を介してユーザー管理装置2にアクセスし、ユーザー認証を受けることができる。ユーザー認証を受け、正規のユーザーであった場合、ユーザー端末5からユーザー管理装置2が生成するユーザー毎に固有のWebページである会員ページにログインできる。ユーザーは会員ページにログイン後、会員ページからログアウトするまで、各種操作が可能となる。
【0028】
ユーザーは、会員ページへのアクセス後、ユーザー端末5からデータベース部44を操作することで、ユーザーの所有する電子マネー口座から電子マネーを出し入れすることができ、自動サービス装置の利用代金の決済や、電子マネーのチャージができる。ユーザーデータ記憶手段22には、ユーザーIDに関連付けされた電子マネー口座に金銭データが記憶され、データベース部44によって電子マネー口座の金銭データの加算、減算等の処理が制御される。すなわちユーザー識別情報毎に電子マネーがデータベース部44に記憶されている。
【0029】
決済サーバー6は、支払元と支払先と金額とが特定された決済依頼に応じて、クレジットカード決済や、二次元コード決済を行い、決済の結果を決済依頼元と依頼先に出力する決済手段を備えるサーバーである。
【0030】
次に、店舗管理装置10について説明する。店舗管理装置10は、店舗管理制御手段31によって、各種動作が制御される。店舗管理制御手段31は、不図示のCPU、メモリーを備え、メモリーに記憶されているプログラムに従って動作が制御される。また、メモリーは設定値の記憶、CPUのワークエリアに利用される。
【0031】
店舗管理通信装置32は、店舗管理制御手段31に接続され、店舗管理制御手段31によって制御される。店舗管理通信装置32は、第2ネットワーク20に接続され、第2ネットワーク20を介して第1サービス提供装置11、第2サービス提供装置12、第3サービス提供装置13に接続され、データの送受信を行う。例えば、店舗管理装置10は、各サービス提供装置11、12、13に制御コマンドや制御値などのデータを送信する。また、店舗管理装置10は、各サービス提供装置11、12、13や各ランドリー機器14、17、19から、状態に関する情報や制御値や戻り値など各種データを受信する。また、店舗管理通信装置32は、第1ネットワーク7に接続され、第1ネットワーク7に接続されている他の装置とデータの送受信を行う。
【0032】
店舗管理制御手段31は、店舗管理通信装置32を介して各種データの取得、送出ができる。取得されたデータは、店舗管理制御手段31によって各種制御に用いられる。
【0033】
店舗管理操作パネル30は、店舗管理制御手段31に接続され、店舗管理制御手段31によって制御される。店舗管理操作パネル30は、店舗管理制御手段31の制御によって文字や図を表示するLCDなどの表示装置と、店舗管理制御手段31の制御によって文字、数値、記号などの入力を行う入力装置が備わる。すなわち、店舗管理操作パネル30は、表示手段と入力手段を備えた装置である。例えば店舗管理操作パネル30は、表示と入力が可能なタッチパネルである。また、店舗管理操作パネル30は、LCDなどの表示手段と、キーボードなどの入力手段でも良い。
【0034】
貨幣入出金装置29は、店舗管理制御手段31に接続され、店舗管理制御手段31によって制御される。貨幣入出金装置29は、硬貨や紙幣などの貨幣を入金する入金手段と出金する出金手段として機能する。例えば、貨幣入出金装置29は、投入口に入れられた硬貨、紙幣の金種を識別し、金種毎に異なる識別信号を出力する。また必要に応じて払出口から硬貨、紙幣を払い出す。店舗管理制御手段31は、識別信号を受信し、解析し、金種の識別結果データを取得する。また、店舗管理制御手段31は、投入された貨幣の枚数をカウントすることができる。店舗管理制御手段31は、投入された金額を取得できる。取得されたデータは、店舗データ記憶手段28に記憶され、また、店舗管理制御手段31によって各種制御に用いられる。店舗管理制御手段31は、払出す金額、金種毎の枚数を演算し、払い出すことができる。
【0035】
また、貨幣入出金装置29は、現金以外の決済も可能とするため、カードリードライターを備えることができる。店舗管理制御手段31は、カードリードライターによって読み取ったデータに基づいて、外部に配置された決済サーバー6と通信を行い、クレジットカードの決済を行うようにしても良い。また、貨幣入出金装置29は、電子カメラなどの撮像手段を備え、ユーザーの提示した二次元コードを読み取るようにすることができる。店舗管理制御手段31は、読み取ったデータに基づいて、外部に配置された決済サーバー6と通信を行い、二次元コード決済ができるようにしても良い。
【0036】
店舗データ記憶手段28は、店舗管理制御手段31に接続され、店舗管理制御手段31によって制御される。店舗データ記憶手段28は、制御に必要な各種情報を記憶することができる。
【0037】
ユーザーは、店舗管理装置10の店舗管理操作パネル30を操作し、複数のランドリー機器から使用するランドリー機器を選択できる。店舗管理制御手段31は、選択されたランドリー機器に対する利用料金を貨幣入出金装置29によって徴収し、選択されたランドリー機器の動作を制御することができる。
【0038】
また、店舗管理装置10は、ユーザー管理装置2とデータの送受信を行い、ユーザーを特定し、特定されたユーザーに対して特別のサービスを行うことができる。
【0039】
店舗管理装置10は、接続されている各サービス提供装置に対して、情報の取得、遠隔操作などの制御をすることができると共に、貨幣の入金、出金をする貨幣入出金装置29を備え、両替機としても機能する。また、店舗管理装置10は、ユーザーのポイントを、割引券や無料使用券などの特典に変換するサービス機としても機能する。
【0040】
次に第1サービス提供装置11について説明する。第2サービス提供装置12、第3サービス提供装置13は第1サービス提供装置11と同様の装置なので詳細な説明は省略する。第1ランドリー機器14について説明するが、他の第2ランドリー機器17と第3ランドリー機器19は、第1ランドリー機器14と同様の構成であるので説明は省略する。第1端末装置15について説明するが、他の第2端末装置16と第3端末装置18は、第1端末装置15と同様の構成であるので説明は省略する。
【0041】
第1サービス提供装置11は、第1端末装置15と第1ランドリー機器14を備える。第1ランドリー機器14は、ランドリー制御手段34によって各種動作が制御される。ランドリー制御手段34は、不図示のCPU、メモリーを備え、メモリーに記憶されているプログラムに従って動作が制御される。また、メモリーには、設定値が記憶され、CPUのワークエリアでもある。
【0042】
ランドリー装置35は、ランドリー制御手段34に接続され、ランドリー制御手段34によって制御される。例えば、ランドリー装置35は、衣類の洗濯をする洗濯機、衣類の乾燥をする乾燥機、衣類の洗濯後に乾燥をする乾燥機能付き洗濯機などの装置である。ランドリー装置35は、ランドリー制御手段34の制御によって、ランドリー装置35の動作の開始や停止、水の注入や排出、洗剤の投入などの動作が制御される。また、ランドリー制御手段34は、ランドリー装置35の使用モードの変更を制御できる。また、ランドリー制御手段34は、ランドリー装置35の状態を取得できる。例えば、ランドリー制御手段34は、ランドリー装置35の異常、動作中、停止中などの状態を検出、または動作終了時間の演算ができ、各種制御に使用できる。例えば、ランドリー制御手段34は、ランドリー装置35に取り付けられた不図示のセンサーからの信号に基づきランドリー装置35の動作を監視し、ランドリー装置35の状態を判断することができ、各種制御に使用できる。例えば、センサーは、運転中であるか否かなどを検出するセンサー、水温センサー、水位センサー、洗剤の残量を検出するセンサーなど、ランドリー装置35に関連するセンサーである。またランドリー制御手段34は、始動からの時間をカウントし、所定時間経過した場合に停止したと判断する演算や、動作の残り時間を演算することができ、各種制御に使用できる。また、ランドリー制御手段34は、処理の段階に応じてランドリー装置35が状態を判断することができ、洗濯中、脱水中などの状態を判断でき、各種制御に使用できる。ランドリー装置35は、第1サービス提供装置11のサービス提供部である。例えばサービス提供部を変えることで、様々なサービス提供装置となる。例えば、サービス提供部は、乾燥機、物品販売機、データ販売機、データ保存機、データ貸与機、遠隔操作機など様々な機能を実現する機器である。
【0043】
ランドリー操作パネル33は、ランドリー制御手段34に接続され、ランドリー制御手段34によって制御される。ランドリー操作パネル33には、ランドリー制御手段34の制御によって文字や図を表示するLCDなどの表示装置と、ランドリー制御手段34の制御によって文字、数値、記号などの入力を行う入力装置が備わる。ランドリー制御手段34は、ランドリー操作パネル33によって文字、数値、記号などのデータを取得することができる。例えばランドリー操作パネル33は、表示と入力が可能なタッチパネルである。ランドリー装置35の動作モード(洗濯コースの選択、乾燥時間の設定など)やオプション機能(柔軟仕上げ剤の使用の可否、洗剤の種類など)の入力ができる。また、ランドリー操作パネル33は、LCDなどの表示手段と、キーボードなどの入力手段でも良い。
【0044】
貨幣識別装置36は、硬貨等の貨幣を入金し、真贋および金種を識別する。貨幣識別装置36は、所定の金額が入金された場合、ランドリー制御手段34に、課金信号を出力する。ランドリー制御手段34は、課金信号の入力に応じてランドリー装置35を制御し、所定の動作をさせる。また、貨幣識別装置36に入金された金額は、第1端末装置15に出力され、第1端末装置15が入金された時刻と共に記憶する。
【0045】
次に第1端末装置15について説明する。第1端末装置15は、端末装置制御手段37によって各種動作が制御される。端末装置制御手段37は、不図示のCPU、メモリーを備え、メモリーに記憶されているプログラムに従って動作が制御される。また、メモリーには、設定値が記憶され、CPUのワークエリアでもある。端末装置制御手段37は、ランドリー制御手段34とデータ通信可能に接続されている。端末装置制御手段37は、第1ランドリー機器14を制御することができる。
【0046】
端末通信装置38は、端末装置制御手段37に接続され、端末装置制御手段37によって制御される。第1端末装置15の端末通信装置38と店舗管理装置10の店舗管理通信装置32は、第2ネットワーク20を介してデータ通信可能に接続されている。例えば、店舗管理装置10は、接続されている第1端末装置15に第1ランドリー機器14の始動を制御する指示を出力し、第1ランドリー機器14を始動するなどの遠隔操作や情報取得などの制御ができる。
【0047】
カードリードライター39は、端末装置制御手段37に接続され、端末装置制御手段37によって制御される。カードリードライター39は、ICカードに記憶されているデータの読み書きをすることができる。例えば、ICカードに記憶されているデータは、貨幣に等価の金銭データである。端末装置制御手段37は、読み取ったデータに基づき各種制御、演算を行うことができる。また、端末装置制御手段37は各種制御、演算の結果で取得したデータを書き込むことができる。また、カードリードライター39は、クレジットカードのデータの読み取りを行う。端末装置制御手段37は、読み取ったデータに基づいて、外部に配置された決済サーバー6と通信を行い、クレジットカードの決済を行うことができる。ICカードに記憶されている金銭データから第1ランドリー機器14の使用代金を減算し、記憶されている金銭データを更新し、端末装置制御手段37からランドリー制御手段34に、決済完了データを送信する。ランドリー制御手段34は、決済完了データを入力に基づき、ランドリー装置35を動作させる制御を行う。この様にICカードに記憶された金銭データによって、第1ランドリー機器14の使用代金を決済できる。カードリードライター39はICカードを使わない場合は必ずしも必要ではない。
【0048】
端末操作パネル40は、端末装置制御手段37に接続され、端末装置制御手段37によって制御される。端末操作パネル40は、端末装置制御手段37の制御によって文字や図を表示するLCDなどの表示装置と、端末装置制御手段37の制御によって文字、数値、記号などの入力を行う入力装置が備わる。端末装置制御手段37は、端末操作パネル40によって文字、数値、記号などのデータを取得することができる。例えば端末操作パネル40は、表示と入力が可能なタッチパネルである。端末操作パネル40は、LCDなどの表示手段と、キーボードなどの入力手段でも良い。
【0049】
次に、ユーザー端末5について説明する。ユーザー端末5は、通信手段を備えた携帯型のコンピューターであり、例えば、携帯電話、スマートフォン、PDA、ノートパソコンである。ユーザー端末5は、ユーザー端末制御手段24によって、各種動作が制御される。ユーザー端末制御手段24は、不図示のCPU、メモリーを備え、メモリーに記憶されているプログラムに従って動作が制御される。また、メモリーは設定値の記憶、CPUのワークエリアに利用される。
【0050】
ユーザー端末通信装置27はユーザー端末制御手段24に接続され、ユーザー端末制御手段24によって制御される。ユーザー端末通信装置27は、第1ネットワーク7に接続され、外部の装置とデータの送受信を行う。例えば、ユーザー端末5はユーザー端末通信装置27によってユーザー管理装置2とデータの送受信を行う。
【0051】
ユーザー操作パネル25はユーザー端末制御手段24に接続され、ユーザー端末制御手段24によって制御される。ユーザー操作パネル25は、ユーザー端末制御手段24の制御によって文字や図を表示するLCDなどの表示装置と、ユーザー端末制御手段24の制御によって文字、数値、記号などの入力を行う入力装置が備わる。例えばユーザー操作パネル25は、表示と入力が可能なタッチパネルである。また、ユーザー操作パネル25は、LCDなどの表示手段と、キーボードなどの入力手段でも良い。
【0052】
撮像手段26はユーザー端末制御手段24に接続され、ユーザー端末制御手段24によって制御される。撮像手段26は、例えば電子カメラであり、画像データを生成する。画像データは、ユーザー端末制御手段24によって取得され、内蔵のメモリーに記憶される。また取得された画像データは、ユーザー端末制御手段24の各種制御に用いられる。例えば、店舗管理装置10の店舗管理操作パネル30に、ユーザー端末5によって取得可能に二次元コードが表示され、その二次元コードを撮像手段26によって撮像し、ユーザー端末制御手段24が二次元コードの画像データを取得することができる。取得された二次元コードの画像データは、ユーザー端末制御手段24によって解析される。ユーザー端末制御手段24は、二次元コード化された元のデータを取得し、各種制御に使用する。
【0053】
また、ユーザー端末制御手段24は、メモリーに記憶されているWebブラウザーのプログラムに従い動作し、ネットワークに接続された先から取得したファイルを表示できる。
【0054】
次にユーザー管理装置2について説明する。ユーザー管理装置2は、ランドリー機器やユーザーの管理を行うサーバーなどのコンピューターである。
【0055】
ユーザー管理装置2は、店舗管理装置10に接続されている各サービス提供装置11、12、13に関する情報、ランドリー機器を使用するユーザーに関する情報、ランドリー機器の状態に関する情報が記憶されている。ユーザー管理装置2は、接続されている各サービス提供装置11、12、13や店舗管理装置10を遠隔操作することができる。
【0056】
ユーザー管理装置2は、ユーザー管理制御手段21によって、各種動作が制御される。ユーザー管理制御手段21は、不図示のCPU、メモリーを備え、メモリーに記憶されているプログラムに従って動作が制御される。また、メモリーは設定値の記憶、CPUのワークエリアに利用される。
【0057】
ユーザー管理通信装置23は、ユーザー管理制御手段21に接続され、ユーザー管理制御手段21によって制御される。ユーザー管理通信装置23は、第1ネットワーク7に接続され、外部の装置とデータの送受信を行う。例えば、ユーザー管理装置2は、ユーザー管理通信装置23によってユーザー端末5や店舗管理装置10とデータの送受信を行う。
【0058】
ユーザーデータ記憶手段22は、ユーザー管理制御手段21に接続され、ユーザー管理制御手段21によって制御される。ユーザーデータ記憶手段22には、制御に必要なユーザーや管理可能なサービス提供装置などの各機器の各種情報や設定値などが記憶されている。ユーザーデータ記憶手段22は、半導体メモリーやハードディスク装置などの記憶手段で構成されている。
【0059】
ユーザー管理制御手段21は、認証部41、コード生成部42、会員ページ生成部43、データベース部44を含む。
【0060】
認証部41は、会員毎に設けられた会員ページにログインする場合に、真正のユーザーであることを認証する。すなわち、認証部41は、正規のユーザーであるか否かを判断する。例えば、認証部41は、ユーザーIDとそれに対応するパスワードによって認証する認証手段である。ユーザー管理制御手段21は、ユーザーIDとパスワードのセットを記憶しておき、ユーザー端末5からユーザーIDとパスワードを入力させ、入力させたユーザーIDに対応する予め記憶してあるパスワードと、入力させたパスワードとを比較し、一致または不一致を判断し、一致ならば正規のユーザーであると認証し、不一致ならば正規のユーザーでないと判断する。正規のユーザーならば、ユーザーIDに対応する会員ページへのアクセスを可能にする。パスワードの代わりに指紋や静脈や虹彩などの会員固有の生体情報を認証に用いても良い。この場合、指紋や静脈や虹彩をパスワードの代わりにし、これらの取得手段と、一致不一致を判断する判断手段を設ける。
【0061】
コード生成部42は、会員ページへのログインページのURLを含むアクセス先情報を生成するコード生成手段である。例えば、店舗管理装置10では、コード生成部42で生成されたアクセス先情報を二次元コードに変換して表示させる。アクセス先情報には、二次元コードを表示させる店舗管理装置10の識別情報である機器IDを含ませることができる。ユーザー端末5は、二次元コードを取得することで、金銭データのチャージの決済をする装置の機器IDと、会員ページに誘導するアクセス先情報を同時に取得することができる。
【0062】
会員ページ生成部43は、ユーザー毎に設けられたユーザー固有のWebページである会員ページを提供する。会員ページ生成部43は、会員ページへのログインページや、ログイン後に表示する会員ページのデータなど、Webページのデータを生成する。会員ページ生成部43は、会員ページに使用されるユーザーIDに対応するユーザーの固有の情報を、後述するデータベース部44から取得することができる。
【0063】
データベース部44は、ユーザーデータ記憶手段22と連携してユーザーに関するデータをデータベースとして扱い、制御する。データベース部44は、ユーザーID、ユーザーの属性、パスワード、電子マネー口座、電子マネーの残高、ポイント残高、使用履歴などのユーザー毎の情報をユーザーIDに関連づけしてユーザーデータ記憶手段22に記憶する。電子マネー口座は、電子マネー口座に固有の口座番号と、電子マネーの残高、ユーザーIDとが関連付けられ記憶されている。データベース部44は、ユーザーデータ記憶手段22に記憶されているユーザーの情報をデータベースとして扱い、データの読み書き検索などを制御する。また、各店舗の店舗管理装置、サービス提供装置などの接続されている装置毎に機器IDを付け、装置の属性、使用状況、使用履歴などの各装置の情報を装置の機器IDに関連づけしてユーザーデータ記憶手段22に記憶する。データベース部44は、ユーザーデータ記憶手段22に記憶されている各装置の情報をデータベースとして扱い、データの読み書き検索などを制御する。
【0064】
また、電子マネー口座は固有番号である口座番号とパスワードとをデータベース部44に予め記憶しておく。電子マネー口座から電子マネーを出し入れする場合は、会員ページにログイン後、口座番号に対応するパスワードを入力し、予め記憶されているパスワードと比較し、一致した場合に電子マネー口座から電子マネーを出し入れする処理が実行できるようにしてもよい。このようにすれば、電子マネー口座の不正利用を低減できる。
【0065】
ユーザー管理制御手段21は、第1ネットワーク7に接続されている店舗管理装置10、ユーザー端末5から各種情報を取得し、ユーザーデータ記憶手段22に記憶する。取得した各種情報は、ユーザーやランドリー機器に固有に付けられたIDに関連付けられて記憶される。ユーザー管理制御手段21は、ユーザーデータ記憶手段22から各種情報を検索することができる。検索され、取得された情報は、ユーザー管理制御手段21によって制御に用いられる。また、検索された情報は、第1ネットワーク7に接続された他の装置の要求に基づいて送信することができる。例えば、あるユーザーのポイント数を取得したい場合、ユーザー管理制御手段21は、データベース部44を制御し、ユーザーIDと取得したい項目とに基づいてユーザーデータ記憶手段22から目的のユーザーのポイント数を検索し取得することができる。ユーザー管理制御手段21は、取得した情報を制御に用いることができる。
【0066】
次に、
図1、
図2、
図8~
図13を用いて、取引管理システムによって電子マネーのチャージ代金を現金で決済する動作について説明する。
図2は、取引管理システムの動作を説明するフローチャートである。
図8は、店舗管理装置に表示されるメニュー表示の画面の例を説明する図である。
図9は、店舗管理装置に表示されるチャージ処理のアクアセス先コードの表示画面の例を説明する図である。
図10は、店舗管理装置に表示されるチャージ金額を選択する画面の例を説明する図である。
図11は、店舗管理装置に表示される支払方法を選択する画面の例を説明する図である。
図12は、ユーザー端末に表示されるチャージ処理のログイン画面の例を説明する図である。
図13は、ユーザー端末に表示されるチャージ完了の画面の例を説明する図である。
【0067】
図2は、ユーザー管理装置2と店舗管理装置10とユーザー端末5の処理のフローチャートである。各装置は、各装置に記憶されているプログラムに基づいて動作する。
【0068】
まず、店舗管理操作パネル30に表示される表示画面とユーザー操作パネル25に表示される表示画面について説明する。
【0069】
図8は、店舗管理装置10の店舗管理操作パネル30に表示されるメニュー画面50の例である。メニュー画面50はユーザーの操作によって切り替わる。メニュー画面50には、電子マネーのチャージ処理を実行するためのチャージボタン52と、ユーザーが所有するポイントを割引券などの特典と交換するポイント還元ボタン51が表示されている。ボタンにタッチすることで、ボタンに対応する処理が実行される。メニュー画面50はチャージボタン52が選択され、ボタンの色が濃くなっている状態が表示されている。
【0070】
図9は、店舗管理装置10の店舗管理操作パネル30に表示される第1二次元コード表示画面53である。第1二次元コード表示画面53には、第1二次元コード54が表示されている。第1二次元コード54は、電子マネーをチャージするためのアクセス先の情報と、第1二次元コード54を表示する店舗管理装置10を識別する識別情報である機器IDを含むアクセス先情報をアクセス先コードとして二次元コード化したものである。また、チャージ金額が決まっていれば、第1二次元コード54には、チャージ金額を含めることができる。ユーザー管理装置2は、ユーザーの電子マネー口座と、代金を支払う店舗管理装置10を特定する必要がある。ユーザー管理装置2は、会員ページにログインすることで、ユーザーの電子マネーの口座を特定することができ、第1二次元コード54に含まれる店舗管理装置10の機器IDによって、代金を入金して決済する店舗管理装置10を特定することができる。第1二次元コード54をユーザー端末5によって読み込み、ユーザー管理装置2にアクセスし、会員ページにログインすることで、ユーザー管理装置2は、2つの必要な情報を一度に取得することができる。ユーザー管理装置2は、電子マネーをチャージするユーザーのユーザーIDと代金を決済する機器IDを取得することができる。ユーザーが会員ページにログインしている状態が維持されている場合に、店舗管理装置10によるチャージ金額の入金などの決済がされることで、電子マネーのチャージが可能となる。
【0071】
また、セキュリティーを強化するため、第1二次元コード54に含まれるアクセス先を、ワンタイムURLにすることができる。第1二次元コード54に基づいてアクセス先に1回アクセスすると、アクセス先が削除され、その第1二次元コード54に基づいてアクセス先には2回目以降のアクセスできなくすることができる。また、ワンタイムパスワードを付加することもできる。ユーザー管理装置2がアクセスを監視し、ワンタイムパスワードを含む第1二次元コード54に基づいてユーザー端末5がユーザー管理装置2へアクセスした場合、最初に第1二次元コード54に基づいてユーザー管理装置2へアクセスしたときのみ会員ページにログイン可能とする処理をすることで、2回目以降のアクセスを防止できる。これらの処理は、第1二次元コード54の不正利用を防止できる。
【0072】
図10は、店舗管理装置10の店舗管理操作パネル30に表示されるチャージ金額選択画面55である。チャージ金額選択画面55には、1000円ボタン56、2000円ボタン57、3000円ボタン58、4000円ボタン59が表示されている。チャージ金額選択画面55に表示されているボタンにタッチすることで、ボタンに対応する処理が実行される。チャージ金額選択画面55には、1000円ボタン56が選択され、ボタンの色が濃くなっている状態が表示されている。また、他の態様として、店舗管理操作パネル30にチャージ金額入力エリアとテンキー等の入力ボタンを表示させ、チャージ金額を入力させ、チャージ金額を任意の金額に設定することもできる。
【0073】
図11は、店舗管理装置10の店舗管理操作パネル30に表示される支払方法選択画面60である。支払方法選択画面60には、現金ボタン61、二次元コード決済ボタン62が表示されている。支払方法選択画面60に表示されているボタンにタッチすることで、ボタンに対応する処理が実行される。支払方法選択画面60は、まだ現金ボタン61も二次元コード決済ボタン62も選択されておらず、ボタンの色の変化が無い状態が表示されている。何れかのボタンが選択されたならば、ボタンの表示態様が変わり、選択されたことが視認できる。
【0074】
図12は、ユーザー端末5のユーザー操作パネル25に表示されるチャージ処理のログイン画面70である。ログイン画面70には、利用日時、利用機器の情報が第1表示エリア71に表示され、メッセージが第2表示エリア72に表示される。また、ユーザーID入力エリア73は、ユーザーIDを入力するエリアである。ユーザーID入力エリア73にタッチすると、入力を開始できる。パスワード入力エリア74は、パスワードを入力するエリアである。パスワード入力エリア74にタッチすると、入力を開始できる。ログインボタン75は、会員ページにログインするボタンである。このボタンにタッチすると、会員ページにログインするための認証等のログイン処理が開始される。
【0075】
図13は、ユーザー端末5のユーザー操作パネル25に表示されるチャージ完了画面76である。チャージ完了画面76には、利用日時、利用機器の情報が第3表示エリア77に表示され、メッセージが第4表示エリア78に表示される。第5表示エリア79には、使用された機材名と、チャージ金額と、チャージ後の電子マネーの口座の残高が表示される。戻るボタン80は、会員ページのトップページに移行させるボタンである。ボタンにタッチすると、会員ページのトップページに移行する。会員ページのトップページには、ログアウト、各種設定、クーポン利用など他の動作のためのメニュー、電子マネー残高、ポイント残高、ニュース、ランドリー機器の利用状況など各種情報表示などが用意されている。
【0076】
次に、フローチャートに沿って動作を説明する。
【0077】
まず、ステップS1では、ユーザーによって店舗管理操作パネル30に表示されているメニュー画面50のチャージボタン52がタッチされると、電子マネーのチャージ処理が開始される。
【0078】
ステップS2では、店舗管理装置10から、ユーザー管理装置2に、会員ページへのログイン要求がされる。会員ページは、ユーザーの固有のWebページであるので、会員ページにログインするためにログインする者が正規のユーザーか成り済ましかを判断する認証を必要とする。会員ページへのログイン要求は、店舗管理装置10と会員ページを連携させる処理を伴い、店舗管理装置10からユーザー管理装置2に出力される。会員ページへのログイン要求には、店舗管理装置10に固有に付された機器IDを含む店舗管理装置10の属性情報が含まれる。属性情報には、店舗に固有に付された店舗番号を含めることができる。店舗番号は、店舗の特定に利用される。属性情報には、利用日時としてチャージボタン52がタッチされた時刻を含めることができる。店舗管理装置10から、ユーザー管理装置2に、会員ページへのログイン要求がされた後、店舗管理装置10は、待機状態となる。
【0079】
次に、ステップS3では、ユーザー管理装置2が会員ページへのログイン要求を入力すると、ユーザー管理装置2は、ユーザー端末5にアクセスさせるログインページのURLを含むアクセス先情報を生成する。さらに、ユーザー管理装置2はアクセス先のWebページを生成する。アクセス先情報は、店舗管理装置10の属性情報と利用日時を含ませることができる。更に、ユーザー管理装置2は、アクセス先情報を二次元コード化したデータを生成する。このとき、ユーザー管理装置2は、ワンタイムパスワードを生成し、アクセス先情報に付加してもよい。ユーザー管理装置2は、ワンタイムパスワードを伴いログインペーのURLに一度アクセスされた後、そのワンタイムパスワードを伴う2度目のアクセスは拒否する処理をする。また、ログインページのURLをワンタイムURLとしても良い。ユーザー管理装置2は、ワンタイムURLに一度アクセスされた後、2度目のアクセスは拒否する処理をする。
【0080】
次に、ステップS4では、ユーザー管理装置2が店舗管理装置10に、アクセス先情報を二次元コード化したデータを出力する。ユーザー管理装置2はデータの出力後待機状態となる。
【0081】
次に、ステップS5では、店舗管理装置10は、ユーザー管理装置2からアクセス先情報を二次元コード化したデータを入力し、店舗管理操作パネル30にアクセス先情報の二次元コードを、例えば第1二次元コード表示画面53に示す様に表示する。第1二次元コード表示画面53には、二次元コードと共に、表示されている二次元コードをユーザー端末5で読み取り、アクセスするように促すメッセージが表示される。店舗管理装置10は二次元コードの表示後、待機状態となる。
【0082】
次に、ステップS6では、ユーザー端末5は、店舗管理操作パネル30に表示されている二次元コードを撮像手段26で撮影し、二次元コードの画像データを取得する。ユーザー端末制御手段24は、取得された二次元コードの画像データを解析し、二次元コードに含まれるログインページのURL、店舗管理装置10の属性情報、利用日時の情報を抽出し、取得する。二次元コードには、ワンタイムパスワードが含まれる場合もある。
【0083】
次に、ステップS7では、ユーザー端末5は、ログインページのURLに基づき、店舗管理装置10の属性情報と利用日時の情報を付加して、アクセス先にアクセスする。この例では、アクセス先は、ユーザー管理装置2で管理するログインページである。ユーザー端末5は、一般的に搭載されているWebブラウザーによって、ログインページのURLにパラメーターとして店舗管理装置10の属性情報、利用日時の情報を加えてアクセスし、表示するWebページのデータを要求する。ユーザー端末5は、要求後、待機状態となる。また、ワンタイムパスワードが付加されている場合、ユーザー管理装置2は、ワンタイムパスワードを伴うアクセスが最初であるか否かを判断し、最初ならば次の処理に移行し、最初でなければ不正アクセスと判断し、処理を終了する。例えば、ユーザー管理装置2は、アクセス先がワンタイムURLの場合、最初にされるアクセスの後、アクセス先のWebページを削除し、2度とアクセスできないようにする。
【0084】
次に、ステップS8では、ユーザー管理装置2は、店舗管理装置10の属性情報、利用日時の情報を付加したログインページのデータを生成し、アクセス元のユーザー端末5にログインページのデータを出力する。出力後、ユーザー管理装置2は、待機状態となる。
【0085】
次に、ステップS9では、ユーザー端末5は、ログインページのデータを入力し、ログインページをユーザー操作パネル25に表示する。例えば、ユーザー操作パネル25に表示されるログインページは、
図12のログイン画面70である。ログイン画面70の第1表示エリア71には、利用日時と利用機器を特定可能にするため店舗名と機器番号が表示される。第1表示エリア71のABC店は店舗名であり、1番機は機器番号である。
【0086】
次に、ステップS10では、ユーザーは、ユーザー端末5のユーザー操作パネル25に表示されているログインページに、例えば、
図12のログイン画面70の様に、ユーザーIDをユーザーID入力エリア73に、パスワードをパスワード入力エリア74に入力する。ユーザーIDは、会員に固有に付された番号や、会員に固有のメールアドレスである。パスワードは、予め会員が任意に登録した文字列である。ユーザーは、ユーザーIDとパスワードの入力後、ログインボタン75をタッチする。ユーザー端末制御手段24がログインボタン75のタッチを検出すると、入力が確定されたと判断し、次のステップに移行する。ユーザー端末制御手段24はユーザーIDとパスワードをユーザー管理装置2へ出力し、ユーザー管理装置2によって認証を行う。
【0087】
次に、ステップS11では、ユーザー端末5から送信されたユーザーIDとパスワードとからユーザーが正規の会員であるか否かを判断する。すなわち、予めユーザー管理装置2に記憶されているユーザーIDとそのユーザーIDに関連づけられた記憶されているパスワードに基づいて判断される。ユーザー端末5から送信されたユーザーIDとパスワードがユーザー管理装置2に記憶されているユーザーIDとパスワードに一致すれば認証が成功し、不一致ならば認証が失敗したことになる。認証が失敗した場合は、不図示であるが、ユーザー管理装置2からユーザー端末5に、認証が失敗した旨通知され、処理が終了する。認証が成功した場合は次のステップに移行する。
【0088】
次に、ステップS12では、ユーザー管理制御手段21によって、入力されたユーザーIDに対応する会員ページのデータを生成し、ユーザー端末5に送信する。会員ページのデータは、データベース部44によって入力されたユーザーIDに関連する情報、例えば電子マネーの残高などであり、ユーザーデータ記憶手段22から取得することができる。
【0089】
次に、ステップS13では、ユーザー端末5に会員ページを表示する。例えば、ユーザー操作パネル25には、ユーザーID、利用日時、店名、機器番号、現在の電子マネーの残高、確認ボタンが表示される。ユーザーが利用する機器の機器番号や、チャージ金額が特定可能に、ユーザー操作パネル25に表示される。確認ボタンは、ユーザー管理装置2に、ログインしたユーザーIDの電子マネーにチャージし、その代金について店舗管理装置10を介して入金することを確認するボタンである。ユーザー端末5のユーザー操作パネル25に表示される確認ボタンがユーザーによってタッチされることで、電子マネーのチャージ処理をユーザーが続ける意思があることが分かる。また、ユーザー端末5には、ユーザー管理装置2との接続状態が表示される。例えば会員ページにログイン中であることが分かる表示がされる。ユーザー端末5の表示を見れば、ログイン前なのか、ログイン後なのかが分かる。会員ページにログイン中は、例えばログアウトボタンや支払ボタンなどの会員ページで行う各種操作のためのボタンやユーザーの情報の表示がされ、これらはログイン中かログインしていないかの接続状態の表示を兼ねているとも言える。好ましくは、会員ページにログイン中や接続中である旨のメッセージを画面に表示する。ログインしていなければ会員ページの各種操作はできない。
【0090】
ここで、機器IDが付加されたアクセス先情報をユーザー端末5によって取得し、取得したアクセス先情報に基づいてユーザーページにログインする手順で説明したが、この手順以外の手順も考えられる。例えば、ユーザーページにログインした後に、決済する店舗管理装置10に表示された二次元コードをユーザー端末5によって読み取り、ユーザー端末5が機器ID等の情報を取得するようにすることもできる。ユーザー端末5は、ユーザーページにログインするためのWebページのURLにアクセスし、ユーザーページにログインすることができる。ステップS1~9の処理とステップS10~S13の処理が入れ替わった手順に相当する。
【0091】
次に、ステップS14では、ユーザー端末5のユーザー操作パネル25に表示される確認ボタンがユーザーによってタッチされた場合、ユーザー端末5からユーザー管理装置2に、電子マネーのチャージの要求を出力する。
【0092】
ここでステップS12からステップS14は、電子マネーのチャージをユーザー端末5によって確認する処理であるので、必ずしも必要ではないので、省いても良い。
【0093】
次に、ステップS15では、ステップS11によって認証されることで、電子マネーをチャージするユーザーIDの電子マネー口座は正規のユーザーの口座であることが確認され、更に場合によっては、ユーザー端末5から電子マネー口座のパスワード入力によって再確認がされた後に、その電子マネー口座に新たな電子マネーをチャージするために、ユーザー管理装置2から店舗管理装置10に、認証されたユーザーIDに対応する電子マネー口座に電子マネーのチャージおよびその代金の決済をさせることの要求を出力する。
【0094】
次に、ステップS16では、店舗管理装置10は、認証されたユーザーIDに対応する電子マネー口座に電子マネーのチャージおよびその代金の決済をさせることの要求を入力した場合、店舗管理操作パネル30に電子マネーをチャージするための画面を表示する。例えば、
図10のチャージ金額選択画面55のように、店舗管理操作パネル30にチャージ金額を選択する画面を表示する。このとき、店舗管理装置10は、要求を入力したことを知らせる報知を、LEDの点灯または点滅、スピーカーからの発音などによって、ユーザーに報知する。ユーザーは、自身の会員ページまたは電子マネー口座と店舗管理装置10とが連携したことを認識することができる。
【0095】
次に、ステップS16では、チャージ金額選択画面55に表示されているチャージ金額から所望の金額のボタンをタッチする。
【0096】
次に、ステップS17では、1000円ボタンがタッチされた場合、店舗管理制御手段31が、チャージするチャージ金額が1000円であることを認識する。
図10では、1000円ボタンが他のボタンに比べ太文字になり、タッチされたことが示されている。さらに、店舗管理装置10は、ユーザー管理装置2に入力されたチャージ金額を出力する。
【0097】
次に、ステップS18では、店舗管理装置10の店舗管理操作パネル30に表示される支払方法選択画面60から、支払方法が選択される。現金ボタン61か二次元コード決済ボタン62のどちらかの支払ボタンがユーザーによって選択される。
【0098】
次に、ステップS19では、店舗管理制御手段31は、現金ボタン61がタッチされた場合は、現金による決済の処理を実行し、二次元コード決済ボタン62がタッチされた場合は、二次元コード決済の処理がされる。
【0099】
次に、ステップS20では、認証されたユーザーIDの電子マネーの口座に、ユーザーがステップS17で選択したチャージ金額を、ユーザーがステップS18で指定した決済方法によって、ユーザーがステップS19で電子マネーのチャージ代金を決済した決済結果を、店舗管理装置10からユーザー管理装置2に出力する。すなわち、店舗管理装置10からユーザー管理装置2に、チャージ金額の代金を店舗管理装置10によって決済が完了したことを示す決済情報を出力する。
【0100】
次に、ステップS21では、チャージ代金が決済された場合は、認証されたユーザーIDの電子マネー口座の電子マネーに、ステップS17で決定されたチャージ金額を加算する。決済がされなかった場合は不図示ではあるが、処理を終了する。
【0101】
次に、ステップS22では、ユーザー管理制御手段21によって、認証されたユーザーIDに対応する会員ページのデータを生成し、ユーザー端末5に送信する。ユーザー端末5に表示される会員ページを更新する。例えば、送信するデータは、電子マネーがチャージされたことを示す情報であり、ユーザーID、日時、チャージ金額、チャージ方法、決済方法、決済額などの情報である。会員ページのデータは、データベース部44から取得可能であり、ユーザーIDに関連する電子マネーの残高などの情報であり、ユーザーデータ記憶手段22から取得することができる。
【0102】
ステップS24では、ユーザー管理制御手段21によって、認証されたユーザーIDについて、電子マネーがチャージされたことを、ユーザーID、日時、チャージ金額、チャージ方法、決済方法、決済額などの情報を、履歴として保存する。
【0103】
次に、ステップS23では、ユーザー端末5は、ユーザー管理装置2から取得した更新された会員ページのデータを表示する。更新された会員ページには、チャージ後の電子マネーの残高等が表示される。ユーザー端末5では、認証されたユーザーIDに対応する会員ページのデータを入力し、会員ページをユーザー操作パネル25に表示する。例えば、ユーザー操作パネル25には、
図13のチャージ完了画面76の様に、チャージ金額と、チャージ後の電子マネーの口座の残高が表示される。また、チャージ処理を行った日時、店舗名、機器番号、ユーザーID、メッセージがユーザー操作パネル25に表示される。
【0104】
ユーザーが会員ページにログインしている間に決済が完了する必要がある。会員ページからログアウトした状態では、ユーザー管理装置2のデータを更新することができない。例えば、店舗管理装置10によって、代金の入金が確定した後から、ユーザー管理装置2によって電子マネーのチャージが加算されるまでの間は、ログアウトできないようにしてもよい。この間にログアウトされた場合、処理の継続性に問題が生じ、返金等の処理が複雑になり、利便性を欠くことになる。この様に、所定の処理の期間は、ログアウト処理が禁止となる期間を設けることもできる。
【0105】
この様に、現金決済を含む決済を行う店舗管理装置10と、ユーザー管理装置2で管理しているユーザーの電子マネーの口座をユーザーが操作するユーザー端末5の処理を介して関連づけし、店舗管理装置10によってチャージする電子マネーの代金を決済し、ユーザー管理装置2が管理しているユーザーの電子マネーの口座に新たな電子マネーをチャージすることができる。
【0106】
次に、
図3を用いて、ユーザー管理装置2が管理しているユーザーの電子マネー口座に新たな電子マネーをチャージする場合の代金の決済方法について説明する。
図3は、チャージ代金の決済の動作を説明するフローチャートである。
図3のフローチャートで説明する処理は、
図2のステップS19に相当する処理である。
【0107】
まず、ステップS30では、店舗管理装置10の店舗管理操作パネル30には、支払方法選択画面60から、支払方法が選択され、現金ボタン61か二次元コード決済ボタン62のどちらの支払ボタンがユーザーに選択されたのかを判断する。現金ボタン61が選択された場合は、ステップS31に移行し、二次元コード決済ボタン62が選択された場合は、ステップS32に移行する。
【0108】
次に、ステップS31では、貨幣入出金装置29は、電子マネーのチャージ代金として所定額の現金が入金されるか、現金の入金がキャンセルされるまで待機する。所定額の現金が入金された場合かまたは現金の入金がキャンセルされた場合は、次のステップS42に移行する。
【0109】
次に、ステップS32では、二次元コード決済を行う決済サーバー6に、二次元コード決済の要求を出力する。二次元コード決済の要求には、決済する金額と受取人を特定する情報が少なくとも含まれる。
【0110】
次に、ステップS33では、二次元コード決済の要求を受けた決済サーバー6は、二次元コード決済の要求に基づく決済コードを生成する。また、決済サーバー6には、二次元コード決済の要求毎に、二次元コード決済する取引を区別可能にする固有番号に関連づけて、二次元コード決済の要求が記憶される。決済コードには、取引を特定する情報として取引の固有番号が含まれ、また決済サーバー6のアクセス先が含まれる。
【0111】
次に、ステップS34では、決済サーバー6は、決済コードを店舗管理装置10に出力する。
【0112】
次に、ステップS35では、店舗管理装置10は、店舗管理操作パネル30に、入力され決済コードを表示する。例えば、決済コードは二次元コードによって表示される。
【0113】
次に、ステップS36では、ユーザー端末5によって、店舗管理操作パネル30に表示された決済コードを取得する。ユーザー端末5の撮像手段26によって、表示された決済コードを画像データとして取得し、それを解析し、アクセス先と、取引を特定する情報を取得する。取引を特定する情報は、決済サーバー6が、最終的に決済に必要な支払先や金額などの情報が特定可能となる情報であり、決済する金額や支払先情報が含まれていても良い。
【0114】
次に、ステップS37では、取得したアクセス先にアクセスし、決済コードに基づく決済の要求をする。この決済の要求には、少なくとも、取引を特定する情報と、代金を支払うユーザーを特定する情報が含まれる。
【0115】
次に、ステップS38では、決済サーバー6は、ユーザー端末5からの決済要求に基づいて、決済処理を実行する。決済サーバー6は、取引を特定する情報に基づき、記憶されている取引の固有番号に応じた取引金額を含む取引を特定する。決済サーバー6は、特定された支払元のユーザーと、取引金額と、支払先とに基づき、代金の決済を行う。特定されるべき情報が満たされ、支払元の支払能力が満たされた場合は、決済が成立する。特定されるべき何れかの情報の欠如や、支払元の支払能力の欠如により決済が不成立する場合もある。
【0116】
次に、ステップS39では、決済サーバー6は、決済コードに基づく決済の結果を、店舗管理装置10に通知する。また、ステップS40では、決済サーバー6は、決済コードに基づく決済の結果を、ユーザー端末5に通知する。
【0117】
次に、ステップS42では、店舗管理装置10は、決済が成功したか否かを判断する。成功した場合は、ステップS43に移行し、失敗した場合は、ステップS44に移行する。現金による決済が成功したか否かを判断し、または、決済コードに基づく決済の結果に基づき、決済が成功したか否かを判断する。
【0118】
ステップS43では、決済フラグを決済が成功したことを示すONにし、処理を終了する。またステップS44では、決済フラグを決済が失敗したことを示すOFFにし、処理を終了する。
【0119】
ステップS41では、ユーザー端末5は、決済の結果を入力し、その結果を表示し、ユーザーが決済の結果を確認できるようにする。
【0120】
店舗管理装置10では、後続の処理において決済が成功したか否かの判断を、決済フラグを確認する事で可能にした。
【0121】
店舗管理装置10では、複数の決済方法の中から決済方法を選択し、代金を決済することができ、その結果を記憶し、後続する処理に利用できる。
【0122】
次に、
図4から
図7を用いて、サービス提供装置を使用する場合の使用代金の支払方法について説明する。また、
図14から
図18を用いて、ユーザー端末5のユーザー操作パネル25に表示される画面の例と、端末装置15の端末操作パネル40の表示される画面の例を説明する。
図4は、サービス提供装置の動作を説明するフローチャートである。
図5は、現金による支払の動作を説明するフローチャートである。
図6は、電子マネー口座からサービス提供装置の代金を支払う動作を説明するフローチャートである。
図7は、二次元コード決済による支払の動作を説明するフローチャートである。
図14は、ユーザー端末に表示される支払処理のログイン画面の例を説明する図である。
図15は、ユーザー端末に表示される支払確認処理の画面の例を説明する図である。
図16は、ユーザー端末に表示される支払完了の画面の例を説明する図である。
図17は、店舗管理装置に表示される支払方法の選択画面の例を説明する図である。
図18は、店舗管理装置に表示される支払処理のアクセス先コードの表示画面の例を説明する図である。
【0123】
まず、各機器の表示画面の例について説明する。
図14、
図15、
図16は、ユーザー端末5のユーザー操作パネル25に表示される表示画面の例であり、
図17、
図18は、第1端末装置15の端末操作パネル40に表示される表示画面の例である。
【0124】
図14は、ユーザー端末5のユーザー操作パネル25に表示される電子マネーで料金を支払う場合のログイン画面81である。ログイン画面81には、利用日時、利用機器の情報が第1表示エリア82に表示され、メッセージが第2表示エリア83に表示される。また、ユーザーID入力エリア84は、ユーザーIDを入力するエリアである。ユーザーID入力エリア84にタッチすると、入力を開始できる。パスワード入力エリア85は、パスワードを入力するエリアである。パスワード入力エリア85にタッチすると、入力を開始できる。ログインボタン86は、会員ページにログインするボタンである。ボタンにタッチすると、ログイン処理が開始される。
【0125】
図15は、ユーザー端末5のユーザー操作パネル25に表示される会員ページでの支払処理画面87である。支払処理画面87には、利用日時、利用機器の情報が第3表示エリア88に表示され、メッセージが第4表示エリア89に表示される。第5表示エリア90には、使用された機材名と、使用料金額と、電子マネーの口座の残高が表示される。お支払ボタン91は、電子マネーによる支払を確定させ、支払処理に移行させるボタンである。ボタンにタッチすると、電子マネーによる支払処理に移行する。会員ページにログインがされている場合は、ログイン中に使用されている機器や時刻が第3表示エリア88に表示され、ログイン中であることが分かる。また、ログインが成功した場合、第4表示エリア89にログインが成功した旨の「○○さん会員ページにログインが成功しました」と言うメッセージが表示される。その後、
図15にあるように、次に行う処理の指示や案内等のメッセージが表示される。
【0126】
図16は、ユーザー端末5のユーザー操作パネル25に表示される会員ページでの代金の支払完了画面92である。支払完了画面92には、利用日時、利用機器の情報が第3表示エリア93に表示され、メッセージが第4表示エリア94に表示される。第5表示エリア95には、使用された機材名と、使用料金額と、電子マネーの口座の残高が表示される。戻るボタン96は、会員ページのトップページに移行させるボタンである。ボタンにタッチすると、会員ページのトップページに移行する。会員ページのトップページには、ログアウト、各種設定、クーポン利用など他の動作のためのメニュー、電子マネー残高、ポイント残高、ニュース、ランドリー機器の利用状況など各種情報表示などが用意されている。
【0127】
図17は、第1端末装置15の端末操作パネル40に表示される支払方法選択画面97である。支払方法選択画面97には、会員電子マネー払いボタン98、現金ボタン99、A社二次元コード決済ボタン100、B社二次元コード決済ボタン101が表示されている。支払方法選択画面97に表示されているボタンにタッチすることで、ボタンに対応する処理が実行される。支払方法選択画面97は、会員電子マネー払いボタン98が選択され、ボタンの色が濃くなっている状態が表示されている。何れかのボタンが選択された場合、ボタンの表示態様が変わり、選択されたことが視認できる。
【0128】
図18は、第1端末装置15の端末操作パネル40に表示される第2二次元コード表示画面102である。第2二次元コード表示画面102には、第2二次元コード103が表示されている。第2二次元コード103は、第1ランドリー機器14の使用代金を、二次元コード決済を用いて支払うためのアクセス先の情報と、第1端末装置15または第1ランドリー機器14の属性情報とを含むデータを二次元コード化したものである。第1端末装置15または第1ランドリー機器14の属性情報には、第1端末装置15または第1ランドリー機器14を識別できる固有番号が含まれる。
【0129】
図4は、第1ランドリー機器14と第1端末装置15と店舗管理装置10の処理のフローチャートである。各装置は、各装置に記憶されているプログラムに基づいて動作する。
【0130】
第1ランドリー機器14と第1端末装置15は接続されている。第1ランドリー機器14を使用する場合、代金は現金、電子マネー、二次元コードの何れかによって決済され、決済が完了した後に第1ランドリー機器14の動作が開始される。
【0131】
まず、ステップS50では、ユーザーがランドリー操作パネル33に表示されているメニューから所望の使用モードを選択する。選択した使用モードに相当する情報が第1端末装置15に出力される。使用モードに相当する情報には、料金額が含まれていても良い。
【0132】
次に、ステップS51では、第1端末装置15の端末操作パネル40に使用モードに対応する料金が表示される。使用モードに相当する情報に料金額が含まれない場合は、予め第1端末装置15に記憶されている使用モードと料金の対応関係に基づいて、使用モードに対応する料金を端末装置制御手段37が取得し、端末操作パネル40に表示させる。
【0133】
次に、ステップS52では、第1端末装置15の端末操作パネル40に、例えば、
図17のように、支払方法毎にボタンが表示される。所望の支払方法に対応するボタンにタッチすることでタッチされたボタンに対応する支払方法の処理が開始される。
【0134】
ステップS53では、貨幣すなわち現金によって決済するか否かが判断される。貨幣による決済の場合はステップS54に移行し、そうで無い場合はステップS55に移行する。
【0135】
ステップS55では、電子マネーによって決済するか否かが判断される。電子マネーによる決済の場合はステップS56に移行し、そうで無い場合はステップS57に移行する。
【0136】
ステップS57では、A社の二次元コード決済によって決済するか否かが判断される。A社の二次元コード決済による決済の場合はステップS58に移行し、そうで無い場合はB社の二次元コード決済による決済であるのでステップS59に移行する。二次元コード決済は、決済を行う会社によって異なる決済サーバーを用い、また、手順、方法なども異なるので、処理を変える必要がある。
【0137】
ステップS54では、貨幣による決済処理が実行される。貨幣決済処理については後述する。
【0138】
ステップS56では、電子マネーによる決済処理が実行される。電子マネー決済処理については後述する。
【0139】
ステップS58では、A社の二次元コード決済処理が実行される。二次元コード決済処理については後述する。
【0140】
ステップS59では、B社の二次元コード決済処理が実行される。B社の二次元コード決済処理については、A社の二次元コード決済処理と異なるが、決済サーバーが異なる以外は同様の方法決済することも可能なので、詳細な説明は省略する。
【0141】
次に、ステップS60では、第1端末装置15は、決済の結果を店舗管理装置10に通知する。
【0142】
次に、ステップS61では、第1端末装置15は、決済の結果を判断し、決済が成功したならばステップS62に移行し、失敗したならばステップS64に移行する。
【0143】
次に、ステップS62では、第1端末装置15は、第1ランドリー機器14に、使用料金が支払われたことを示す入金信号を出力する。
【0144】
次に、ステップS63では、第1ランドリー機器14は、入金信号の入力に応じて、ランドリー機器駆動制御を行う。ランドリー機器駆動制御はランドリー装置35を、プログラムに従い、選択された使用モードの動作をさせる制御である。
【0145】
ステップS64では、決済が成功して第1ランドリー機器14が動作を開始しても、決済が失敗して第1ランドリー機器14の動作が開始されなくても、第1ランドリー機器14の状態を把握する処理である。端末装置制御手段37は、第1ランドリー機器14の動作開始時刻と選択された動作モードから、動作時間を演算し、結果を記憶する。決済が失敗ならば、第1ランドリー機器14は動作しない。また、ランドリー機器の動作確認処理は、第1ランドリー機器14のランドリー制御手段34から、ランドリー制御手段34が制御、値を取得するセンサー等の検出結果を取得してもよい。また、第1端末装置15から第1ランドリー機器14に出力される入金信号を、端末装置制御手段37が動作状態として取得してもよい。例えば、入金信号の情報を取得した店舗管理装置10等の上位機器において、入金信号に基づいて第1ランドリー機器14の動作状態を推定することができる。入金信号の出力時刻、金額、第1ランドリー機器14の動作モードが分かれば、例えば、10分後は脱水動作、20分後は乾燥動作など、動作状態を推定することができる。
【0146】
次に、ステップS65では、第1端末装置15から店舗管理装置10に第1ランドリー機器14の状態の情報を出力する。
【0147】
ステップS66では、店舗管理装置10は、決済結果の通知を入力し、機器毎の動作履歴としてデータベースに記憶する。
【0148】
ステップS67では、店舗管理装置10は、動作状態の通知を入力し、機器毎の動作履歴としてデータベースに記憶する。また、第1ランドリー機器14の動作を推定する必要があれば、推定する演算を行い、その結果を機器毎の動作履歴としてデータベースに記憶する。
【0149】
次に
図5を用いて、
図4のステップS54の現金で代金を支払う貨幣決済処理について動作を説明する。
図5は、現金による支払の動作を説明するフローチャートである。
【0150】
まず、ステップS90では、第1ランドリー機器14の貨幣識別装置36によって入金された貨幣の金額を、ランドリー制御手段34を介して端末装置制御手段37が取得する。そして、入金された金額を合計する。例えば、貨幣識別装置36に100円硬貨が3枚入金された場合、端末装置制御手段37はランドリー制御手段34から100円の情報を3度取得する。取得した情報に基づき、入金された金額の合計を計算し300円のデータを取得する。計算は、例えば「100+100+100=300」を計算する。
【0151】
次に、ステップS91では、入金された金額が所定金額に達したか否かを判断する。達していればステップS92に移行し、達していなければステップS93に移行する。
【0152】
ステップS92では、貨幣による決済が成功の処理を行う。貨幣による決済が成功したことを示すデータと、決済金額のデータとを含む貨幣決済データを生成する。後続する処理で貨幣決済データに基づいて各種処理がされる。
【0153】
ステップS93では、貨幣による決済が不成功の処理を行う。貨幣による決済が不成功したことを示すデータ含む貨幣決済データを生成する。後続する処理で貨幣決済データに基づいて各種処理がされる。
【0154】
次に
図6を用いて、
図4のステップS56の電子マネー決済処理について動作を説明する。
図6は、電子マネー口座からサービス提供装置の代金を支払う動作を説明するフローチャートである。ユーザー管理装置2と第1端末装置15は直接データ通信してもよいし、店舗管理装置10を介してデータ通信してもよい。
【0155】
使用するサービスが決まり、代金が決まった場合、代金を決済する方法を選択する。選択された決済方法は、第1端末装置15の端末操作パネル40に表示される支払方法選択画面97の中から選択され、ここでは、会員電子マネー払いボタン98が選択され、それに対応する決済方法の処理を説明する。
【0156】
まずステップS70では、使用される機器を特定する固有番号である機器IDと、決済する代金の金額を決済の対象となる対象機器情報として設定する。使用される機器は第1サービス提供装置11であり、これを特定する固有番号として、第1端末装置15の固有番号である機器IDかまたは第1ランドリー機器14の固有番号である機器IDを用いる。
【0157】
次にステップS71では、第1端末装置15からユーザー管理装置2に、会員ログインの要求を出力する。会員ログインの要求には、代金をユーザーの電子マネーで支払う旨の情報と、対象機器情報を含む属性情報が付加される。属性情報には、日時情報が含まれる。これにより、ユーザー管理装置2は、第1端末装置15から使用されるサービス提供装置と代金額を取得できる。
【0158】
次にステップS72では、ユーザー管理装置2が会員ページへのログイン要求を入力すると、ユーザー管理装置2は、ユーザー端末5にアクセスさせるログインページのURLを含むアクセス先情報を生成する。アクセス先情報は、使用される第1サービス提供装置11が特定される属性情報と利用日時を含む。更に、ユーザー管理装置2は、アクセス先情報を二次元コード化したデータを生成する。このとき、ユーザー管理装置2は、ワンタイムパスワードを生成し、アクセス先情報に付加してもよい。
【0159】
次に、ステップS73では、ユーザー管理装置2が第1端末装置15に、アクセス先情報を二次元コード化したデータを出力する。ユーザー管理装置2はデータの出力後待機状態となる。
【0160】
次に、ステップS74では、第1端末装置15は、ユーザー管理装置2からアクセス先情報を二次元コード化したデータを入力し、端末操作パネル40にアクセス先情報の二次元コードを、例えば第2二次元コード表示画面102に示す様に表示する。第2二次元コード表示画面102には、表示されている二次元コードをユーザー端末5で読み取り、アクセスするように促すメッセージと共に、第2二次元コード103が表示される。第1端末装置15は、二次元コードの表示後、待機状態となる。
【0161】
次に、ステップS75では、ユーザー端末5は、端末操作パネル40に表示されている二次元コードを撮像手段26で撮影し、二次元コードの画像データを取得する。ユーザー端末制御手段24は、取得された二次元コードの画像データを解析し、二次元コードに含まれるログインページのURL、第1サービス提供装置11の属性情報、利用日時の情報を抽出し、取得する。二次元コードには、ワンタイムパスワードが含まれる場合もある。
【0162】
次に、ステップS76では、ユーザー端末5は、ログインページのURLに基づき、第1サービス提供装置11の属性情報と利用日時の情報を付加して、アクセス先にアクセスする。この例では、アクセス先は、ユーザー管理装置2で管理するログインページである。ユーザー端末5は、一般的に搭載されているWebブラウザーによって、ログインページのURLにパラメーターとして第1サービス提供装置11の属性情報、利用日時の情報を加えてアクセスし、表示するWebページのデータを要求する。ユーザー端末5は、要求後、待機状態となる。また、ワンタイムパスワードが付加されている場合、ユーザー管理装置2は、ワンタイムパスワードを伴うアクセスが最初であるか否かを判断し、最初ならば次の処理に移行し、最初でなければ不正アクセスと判断し、処理を終了する。
【0163】
次に、ステップS77では、ユーザー管理装置2は、第1サービス提供装置11の属性情報、利用日時の情報を付加したログインページのデータを生成し、アクセス元のユーザー端末5にログインページのデータを出力する。出力後、ユーザー管理装置2は、待機状態となる。
【0164】
次に、ステップS78では、ユーザー端末5は、ログインページのデータを入力し、ログインページをユーザー操作パネル25に表示する。例えば、ユーザー操作パネル25に表示されるログインページは、
図14のログイン画面81である。ログイン画面81の第1表示エリア82には、利用日時と利用機器を特定可能にするため使用する機器の店舗名と機器番号が表示される。第1表示エリア82のABC店は店舗名であり、10番機は機器番号である。
【0165】
次に、ステップS79では、ユーザーは、ユーザー端末5のユーザー操作パネル25に表示されているログインページに、例えば、
図14のログイン画面81の様に、ユーザーIDをユーザーID入力エリア84に、パスワードをパスワード入力エリア85に入力する。ユーザーIDは、会員に固有に付された番号や、会員に固有のメールアドレスである。パスワードは、予め会員が任意に登録した文字列である。ユーザーは、ユーザーIDとパスワードの入力後、ログインボタン86をタッチする。ユーザー端末制御手段24がログインボタン86のタッチを検出すると、入力が確定されたと判断し、次のステップに移行する。ユーザー端末制御手段24はユーザーIDとパスワードをユーザー管理装置2へ出力し、ユーザー管理装置2によって認証を行う。
【0166】
次に、ステップS80では、ユーザー端末5から送信されたユーザーIDとパスワードとからユーザーが正規の会員であるか否かを判断する。すなわち、予めユーザー管理装置2に記憶されているユーザーIDとそのユーザーIDに関連づけられた記憶されているパスワードに基づいて判断される。ユーザー端末5から送信されたユーザーIDとパスワードがユーザー管理装置2に記憶されているユーザーIDとパスワードに一致すれば認証が成功し会員ページにログインでき、不一致ならば認証が失敗したことになる。認証が失敗された場合は、不図示であるが、ユーザー管理装置2からユーザー端末5に、認証が失敗した旨通知され、処理が終了する。認証が成功した場合は次のステップに移行する。
【0167】
次に、ステップS81では、ユーザー管理制御手段21によって、入力されたユーザーIDに対応する会員ページのデータを生成し、ユーザー端末5に送信する。会員ページのデータは、データベース部44によって入力されたユーザーIDに関連する情報、例えば電子マネーの残高などであり、ユーザーデータ記憶手段22から取得することができる。すでに、電子マネーで支払うことがステップS71の会員ログイン要求に伴い、ユーザー管理装置2は取得しているので、ユーザー端末5に表示する会員ページとして、支払処理画面87の表示データを生成することができる。
【0168】
次に、ステップS82では、ユーザー端末5に会員ページを表示する。例えば、
図15のように、ユーザー操作パネル25には、支払処理画面が表示される。
【0169】
次に、ステップS83では、ユーザー端末5のユーザー操作パネル25に表示されているお支払ボタン91がユーザーによってタッチされた場合、ユーザー端末5からユーザー管理装置2に、電子マネーによる支払を確定させ、電子マネーによる代金決済依頼を出力する。
【0170】
次に、ステップS84では、ユーザー管理装置2は、ログインしているユーザーIDの電子マネー口座から、代金額に相当する電子マネーを減算する。
【0171】
次に、ステップS85では、ユーザー管理装置2は、電子マネーによる決済の結果をユーザー端末5と第1端末装置15に出力する。電子マネーによる決済の結果は、ユーザー管理装置2によって生成される。ユーザー管理装置2は、電子マネーによる決済が成功したことを示すデータと、決済金額のデータとを含む電子マネー決済データを生成し、ユーザー端末5と第1端末装置15に出力する。後続する処理では、電子マネー決済データに基づいて各種処理がされる。
【0172】
次に、ステップS86では、電子マネー決済データを入力したユーザー端末5は、電子マネー決済データに基づいて、電子マネーでの決済の結果を表示する。例えば、
図16のように、ユーザー操作パネル25には、支払が完了したことを示す支払完了画面92が表示される。
【0173】
次に、ステップS87では、ユーザー端末5を操作し、会員ページからログアウトする。ユーザー端末5は、表示される不図示のログアウトボタンがタッチされたことを検出すると、会員ページからログアウトする処理を実行する。ユーザー端末5は、ユーザー管理装置2に、会員ページからログアウト要求を出力する。
【0174】
次に、ステップS88では、ユーザー管理装置2は、ユーザー端末5からログアウト要求を入力すると、会員ページへのアクセスを遮断する。会員ページにログインしている間に代金の決済が完了する。
【0175】
次に
図7を用いて、
図4のステップS58のA社二次元コード決済処理について動作を説明する。
図7は、A社二次元コード決済がユーザーによって選択された場合の動作を説明するフローチャートである。なお
図4のステップS59のB社二次元コード決済処理は、決済会社が異なるだけでステップS58のA社二次元コード決済処理と同様の処理によって実現できるので説明を省略する。
【0176】
まず、ステップS100では、第1端末装置15から決済サーバー6に、決済コードの生成の要求を出力する。決済コードの生成の要求には、支払先を特定する情報、金額の情報が含まれる。
【0177】
次に、ステップS101では、決済サーバー6は、決済コードの生成の要求を入力すると、決済コードの生成の要求に対して固有の取扱番号を付し、取扱番号に関連づけて決済コードの生成の要求を記憶し、管理する。決済サーバー6は、取扱番号に対応する代金を支払う支払者を特定するための情報を得るため、支払者に決済サーバー6にアクセスさせるためのアクセス先と取扱番などの決済のための属性情報を含む決済コードを生成する。決済コードは例えば二次元コードである。
【0178】
次に、ステップS102では、生成した決済コードを決済サーバー6から第1端末装置15に出力する。
【0179】
次に、ステップS103では、第1端末装置15に入力した決済コードを表示する。例えば、
図18の第2二次元コード表示画面102のように、第2二次元コード103と、メッセージが表示される。
【0180】
次に、ステップS104では、ユーザーは、ユーザー端末5を操作し、第1端末装置15に表示されている決済コードを撮影する。撮影された決済コードは、ユーザー端末5によって解析される。
【0181】
次に、ステップS105では、ユーザー端末5は、解析したアクセス先にアクセスする。このアクセスによって、ユーザー端末5から決済サーバー6に、取扱番号と取扱番号に対応する決済の支払者を特定する情報を含む支払者情報を出力する。すなわち、取扱番号に対応する決済の要求が、ユーザー端末5から決済サーバー6にされる。
【0182】
次に、ステップS106では、決済の要求を入力した決済サーバー6は、取扱番号に対応する代金額、支払先、支払者が確定するので、代金を決済する。代金の決済は、例えば、決済サーバー6が管理する支払者の口座から代金を減額し、支払先の口座に代金を加算する。
【0183】
次に、ステップS107では、二次元コード決済の結果を決済サーバー6から第1端末装置15に通知する。二次元コードの決済の結果は、成功したか失敗したかが判断できる情報が含まれる。また、第1端末装置15の後続の処理では、二次元コード決済が成功したか否かが判断される。
【0184】
次に、ステップS108では、決済の結果を決済サーバー6からユーザー端末5に通知する。
【0185】
次に、ステップS109では、ユーザー端末5は決済の結果を表示する。
【0186】
上述の様に、サービス提供装置を使用するユーザーは、複数の支払方法の中から所望の支払方法を選択し、提供されるサービスの代金を決済することができる。その際、ユーザーが所有管理するユーザー端末5を使い、ユーザー管理装置2にアクセスし、ユーザー管理装置2によって管理されているユーザーの電子マネーによって代金を支払うことができる。また、店舗管理装置10を使って、ユーザー管理装置2によって管理されているユーザーの電子マネーのチャージ代金を支払うことができる。
【0187】
店舗管理装置10は、各サービス提供装置の代金の決済やチャージ代金の決済ができるに限らず、店舗に配置されたサービス提供装置を制御することも可能である。例えば店舗管理装置10は、接続されているそれぞれのサービス提供装置から動作に関する動作情報を取得し、その情報をユーザー管理装置2に渡すことができる。ユーザー管理装置2では、取得した動作情報を一覧にしたWebページを生成し、その店舗のサービス提供装置の動作情報をWebページにアクセスしたパソコンや携帯電話などのユーザー端末から閲覧かのうにすることができる。また、店舗のオーナーの操作するユーザー端末5から、ユーザー管理装置2、店舗管理装置10を介して、サービス提供装置を遠隔操作し、利用頻度の少ないサービス提供装置を停止させることができる。店舗管理装置10はユーザー管理装置2に管理可能に接続されると共に、サービス提供装置を管理可能に接続している。
【符号の説明】
【0188】
1 取引管理システム
2 ユーザー管理装置
3 第1店舗
4 第2店舗
5 ユーザー端末
6 決済サーバー
7 第1ネットワーク
10 店舗管理装置
11 第1サービス提供装置
12 第2サービス提供装置
13 第3サービス提供装置
14 第1ランドリー機器
15 第1端末装置
16 第2端末装置
17 第2ランドリー機器
18 第3端末装置
19 第3ランドリー機器
20 第2ネットワーク
21 ユーザー管理制御手段
22 ユーザーデータ記憶手段
23 ユーザー管理通信装置
24 ユーザー端末制御手段
25 ユーザー操作パネル
26 撮像手段
27 ユーザー端末通信装置
28 店舗データ記憶手段
29 貨幣入出金装置
30 店舗管理操作パネル
31 店舗管理制御手段
32 店舗管理通信装置
33 ランドリー操作パネル
34 ランドリー制御手段
35 ランドリー装置
36 貨幣識別装置
37 端末装置制御手段
38 端末通信装置
39 カードリードライター
40 端末操作パネル
41 認証部
42 コード生成部
43 会員ページ生成部
44 データベース部