(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058801
(43)【公開日】2024-04-30
(54)【発明の名称】罫線入りシート製造装置
(51)【国際特許分類】
B31F 1/08 20060101AFI20240422BHJP
【FI】
B31F1/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022166127
(22)【出願日】2022-10-17
(71)【出願人】
【識別番号】504025918
【氏名又は名称】株式会社ユウコス
(74)【代理人】
【識別番号】110001069
【氏名又は名称】弁理士法人京都国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】道井 博夫
(72)【発明者】
【氏名】内田 仁
(72)【発明者】
【氏名】片山 栄二
【テーマコード(参考)】
3E078
【Fターム(参考)】
3E078AA04
3E078BB01
3E078BB51
3E078DD11
(57)【要約】
【課題】罫線入りシートに形成する罫線の位置、本数、形状や種類等を容易に変更することができる罫線入りシート製造装置を提供する。
【解決手段】罫線入りシート製造装置1は、ユニット装着部121、122を有する筐体11と、ユニット装着部121、122に取り外し自在に装着されるユニットであって、罫線形成部材141、142を有する罫線形成ユニット131、132と、筐体11内に設けられ、ユニット装着部121、122に罫線形成ユニット131、132が装着されたときに罫線形成部材141、142に直接又は間接的に接続される、罫線形成部材141、142を駆動する駆動部18とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a) ユニット装着部を有する筐体と、
b) 前記ユニット装着部に取り外し自在に装着されるユニットであって、罫線形成部材を有する罫線形成ユニットと、
c) 前記筐体内に設けられ、前記ユニット装着部に前記罫線形成ユニットが装着されたときに前記罫線形成部材に直接又は間接的に接続される、該罫線形成部材を駆動する駆動部と
を備える罫線入りシート製造装置。
【請求項2】
さらに、前記罫線形成部材により罫線が形成されたシート状の対象物を所定の形状に切り抜くロータリーダイカッターを備える、請求項1に記載の罫線入りシート製造装置。
【請求項3】
前記筐体が前記ユニット装着部を複数個備える、請求項1又は2に記載の罫線入りシート製造装置。
【請求項4】
前記駆動部は、前記複数個のユニット装着部のうちの1つである第1ユニット装着部に装着されたユニット装着部が有する罫線形成部材に回転運動を付与する第1駆動部と、該複数個のユニット装着部のうちの他の1つである第2ユニット装着部に装着されたユニット装着部が有する罫線形成部材に往復運動を付与する第2駆動部とを備える、請求項3に記載の罫線入りシート製造装置。
【請求項5】
前記ユニット装着部は、前記罫線形成ユニットを第1の向きと、該第1の向きから上下を反転させた第2の向きの双方で装着可能であり、
前記罫線形成ユニットは上下に配置された2個の部材を有する前記罫線形成部材を備え、前記罫線形成ユニットを前記第1の向きで装着したときには該2個の部材の一方が前記駆動部に直接又は間接的に接続され、該罫線形成ユニットを前記第2の向きで装着したときには該2個の部材の他方が該駆動部に直接又は間接的に接続される、
請求項1又は2に記載の罫線入りシート製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、厚紙や段ボール紙等のシート材に罫線を形成する罫線入りシート製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、段ボール箱等の素材となるブランクシートを製造する装置として、罫線形成装置とロータリーダイカッターを組み合わせた罫線入りブランクシート製造装置が知られている(特許文献1参照)。罫線形成装置は、シート材に押罫や切罫等の罫線を形成する装置である。ここで押罫及び切罫はいずれもシート材を折り曲げる折線として用いられるものであり、押罫は折り曲げた際に谷となる面に線状の凹部(他方の面では凸部)が形成されて成り、切罫は折り曲げた際に山となる面から所定の深さまで切り込みが形成されて成る。ロータリーダイカッターは、シート材を所定の形状に切り抜く装置である。
【0003】
特許文献1に記載の罫線入りブランクシート製造装置は、罫線形成装置としてクリーザ部を備える。クリーザ部は、シート材に平行且つその搬送方向に垂直に配置された上下に対向する1対の回転軸と、一方の回転軸に取りつけられた円板状の部材から成り該回転軸の長手方向に間隔を空けて複数個設けられたクリーザとを有する。なお、特許文献1には明記されていないが、このようなクリーザを用いた罫線形成装置では一般に、一方の回転軸に取りつけられたクリーザに対向するように、他方の回転軸にも円板状のクリーザが取りつけられている(例えば特許文献2参照)。これら対向するクリーザの一方の外周は凸状、他方の外周は凹状となっている。これら一対のクリーザにより、その間を通過するシート材の表面に押罫を、クリーザの個数と同数本形成する。ロータリーダイカッターは、回転軸がシート材の搬送方向に垂直に配置された円筒形の回転体の外周面に抜き型が設けられてなり、押罫が施されたシート材を所定の形状に切り抜くことにより罫線入りブランクシートを作製する。
【0004】
罫線形成装置で用いられるクリーザは、特許文献1及び2に記載のように円板が回転する回転型のものには限られない。例えば特許文献3には、凸条が設けられた第1の部材と、前記凸条と同方向に延びる溝が設けられた第2の部材を対向して配置したものであって、それら両部材の一方が他方に向けて往復運動する、往復型のクリーザが記載されている。このクリーザでは、第1の部材と第2の部材の間をシート材が通過する間の所定のタイミングで一方の部材を他方の部材に押しつけることにより、シート材の所定の位置に押罫を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-138478号公報
【特許文献2】特開2022-042544号公報
【特許文献3】特開2019-064195号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
罫線入りブランクシート内に形成する罫線の位置や本数を変更したい場合には、クリーザの位置や個数を変更する必要がある。また、押罫の深さあるいは凹凸の向きの変更や、押罫から切罫(又はその逆)への変更といった、罫線の形状の変更を行いたい場合には、クリーザを別の形状のもの、又は、切罫用のものに交換する必要がある。しかし、特許文献1に記載の装置では、このようなクリーザの位置、個数の変更や別種のものへの交換を容易に行うことができない。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、罫線入りシートに形成する罫線の位置、本数、形状や種類等を容易に変更することができる罫線入りシート製造装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために成された本発明に係る罫線入りシート製造装置は、
a) ユニット装着部を有する筐体と、
b) 前記ユニット装着部に取り外し自在に装着されるユニットであって、罫線形成部材を有する罫線形成ユニットと、
c) 前記筐体内に設けられ、前記ユニット装着部に前記罫線形成ユニットが装着されたときに前記罫線形成部材に直接又は間接的に接続される、該罫線形成部材を駆動する駆動部と
を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る罫線入りシート製造装置は、ブランクシートに限らず、切り抜かれることのない罫線入りシートを製造する装置にも適用され得る。
【0010】
本発明に係る罫線入りシート製造装置は、罫線形成ユニットが罫線形成部材を備える。罫線形成部材には、特許文献1及び2に記載の回転型のものや、特許文献3に記載の往復型のものを用いることができる。また、罫線形成部材には、押罫を形成するものには限られず、切罫、ミシン罫(ミシン目から成る(切断可能な)罫線)、リード罫(破線が形成された(切断することを前提としない)罫線)等の罫線を形成する部材を用いることもできる。
【0011】
ユニット装着部に罫線形成ユニットを装着すると、筐体内に設けられた駆動部が罫線形成部材に直接又は間接的に接続される。これにより、罫線形成部材が駆動する。例えば罫線形成部材が回転型のものである場合には、駆動部によって罫線形成部材に回転運動が付与される。罫線形成部材が往復型のものである場合には、駆動部によって罫線形成部材に往復運動が付与される。
【0012】
本発明に係る罫線入りシート製造装置によれば、ユニット装着部に罫線形成ユニットを取り外し自在に装着することができるため、罫線形成部材の位置、個数、形状、種類等が異なる複数種類の罫線形成ユニットを用意しておくことで、ユニット装着部に装着する罫線形成ユニットを交換するだけで、作製する罫線入りシートに形成する罫線の位置、個数、形状、種類等を容易に変更することができる。
【0013】
本発明に係る罫線入りシート製造装置はさらに、前記罫線形成部材により罫線が形成されたシート状の対象物を所定の形状に切り抜くロータリーダイカッターを備えることができる。これにより、所望の形状を有する罫線入りシートを得ることができる。
【0014】
本発明に係る罫線入りシート製造装置において、前記筐体が前記ユニット装着部を複数個備える、という構成を取ることができる。
【0015】
このような複数個のユニット装着部を備える構成によれば、罫線形成ユニットを装着する位置や、装着する罫線形成ユニットの個数を変更することにより、対象物に形成される罫線の位置や本数等を変更することができる。
【0016】
前記複数個のユニット装着部を備える構成において、
前記駆動部は、前記複数個のユニット装着部のうちの1つである第1ユニット装着部に装着された罫線形成ユニットが有する罫線形成部材に回転運動を付与する第1駆動部と、該複数個のユニット装着部のうちの他の1つである第2ユニット装着部に装着された罫線形成ユニットが有する罫線形成部材に往復運動を付与する第2駆動部とを備えるという構成を取ることができる。
【0017】
このような第1駆動部と第2駆動部とを備える構成においては、第1ユニット装着部には回転型の罫線形成部材を有する罫線形成ユニットを装着し、第2ユニット装着部には往復型の罫線形成部材を有する罫線形成ユニット装着部を装着することになる。つまり、回転型、往復型の双方の罫線形成部材を使用することができる。
【0018】
本発明に係る罫線入りシート製造装置において、
前記ユニット装着部は、前記罫線形成ユニットを第1の向きと、該第1の向きから上下を反転させた第2の向きの双方で装着可能であり、
前記罫線形成ユニットは上下に配置された2個の部材を有する前記罫線形成部材を備え、前記罫線形成ユニットを前記第1の向きで装着したときには該2個の部材の一方が前記駆動部に直接又は間接的に接続され、該罫線形成ユニットを前記第2の向きで装着したときには該2個の部材の他方が該駆動部に直接又は間接的に接続される
という構成を取ることができる。
【0019】
このような構成を有する罫線入りシート製造装置によれば、罫線形成ユニットの向きを上下反転させてユニット装着部に装着するだけで、罫線形成部材を構成する2個の部材の上下方向の位置を変更することができる。これにより、例えば押罫の凹部や切罫の切り込みを形成する罫線入りシートの面を、一方の面から他方の面に切り替えることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る罫線入りシート製造装置によれば、罫線入りシートに形成する罫線の位置、本数、形状や種類等を容易に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明に係る罫線入りシート製造装置の一実施形態を示す概略構成図。
【
図2】本実施形態の罫線入りシート製造装置の外観斜視図。
【
図3】本実施形態の罫線入りシート製造装置において第1罫線形成ユニットを第1ユニット装着部から取り外した状態を示す斜視図。
【
図4】本実施形態の罫線入りシート製造装置において第2罫線形成ユニットを第2ユニット装着部から取り外した状態を示す斜視図。
【
図5】本実施形態の罫線入りシート製造装置における第1罫線形成ユニットの内部構造を示す斜視図。
【
図6】本実施形態の罫線入りシート製造装置における第1罫線形成ユニットの内部構造を、回転型罫線形成部材に接触する第1駆動部と共に示す背面図。
【
図7】回転型罫線形成部材が有する第1回転板及び第2回転板と、第1駆動部が有する回転板の位置関係を示す右側面図であって、第1罫線形成ユニットを第1ユニット装着部に、凸型罫線形成部材が上側となるように装着したときの状態(a)、及び凹型罫線形成部材が上側となるように装着したときの状態(b)を示す図。
【
図8】第1罫線形成ユニットを
図6の状態とは上下反転させて第1ユニット装着部に装着した場合における第1罫線形成ユニットの内部構造を第1駆動部と共に示す背面図。
【
図9】回転型罫線形成部材の変形例を示す側面図(a)及び正面図(b)。
【
図10】本実施形態の罫線入りシート製造装置における第2罫線形成ユニットを前方から見た斜視図。
【
図11】第2罫線形成ユニットの側面図(a)及び正面図(b)。
【
図12】第2罫線形成ユニットを
図11(a)の状態とは上下反転させて第2ユニット装着部に装着した状態を示す側面図。
【
図13】本実施形態の罫線入りシート製造装置の変形例であって、第2罫線形成ユニットを複数有する例を示す概略構成図。
【
図14】本実施形態の罫線入りシート製造装置における第1罫線形成ユニットの変形例を示す背面図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1~
図14を用いて、本発明に係る罫線入りシート製造装置の実施形態を説明する。
【0023】
本実施形態の罫線入りシート製造装置1は、
図1に示すように、罫線形成部(狭義の罫線入りシート製造装置)10と、ロータリーダイカッター部20とを有する。罫線形成部10とロータリーダイカッター部20は、シート状の対象物Sが搬送される方向(
図1の右から左に向かう方向)に並んで配置されており、それらのうち罫線形成部10はロータリーダイカッター部20よりも搬送方向の上流側(
図1の右方)に位置している。以下、搬送方向の下流側(
図1、
図2の左側)を「前」、上流側(同・右側)を「後」、後方から前方を見て左側(同・手前側)を「左」、右側(同・奥側)を「右」と呼ぶ。
【0024】
図2に、罫線形成部10の外観斜視図を示す。罫線形成部10は、筐体11と、筐体11内に設けられた第1ユニット装着部121及び第2ユニット装着部122と、第1罫線形成ユニット131及び第2罫線形成ユニット132と、筐体11内に設けられた第1駆動部181及び第2駆動部182とを有する。なお、
図2では、筐体11の上面に設けられた上蓋110を開放した状態を示している。また、
図1及び
図2では第1罫線形成ユニット131が第1ユニット装着部121に、第2罫線形成ユニット132が第2ユニット装着部122に、それぞれ装着された状態を示している。
【0025】
第1罫線形成ユニット131は第1ユニット装着部121に取り外し自在に装着され、第2罫線形成ユニット132は第2ユニット装着部122に取り外し自在に装着される。
図3には第1罫線形成ユニット131を第1ユニット装着部121から取り外した状態を、
図4には第2罫線形成ユニット132を第2ユニット装着部122から取り外した状態を、それぞれ示す。第1罫線形成ユニット131は、筐体11の左側面に設けられた開口111から第1ユニット装着部121に挿入される(
図3)。第2罫線形成ユニット132は、筐体11の上蓋110を開放した状態で上側から第2ユニット装着部122に挿入される(
図4)。
【0026】
本実施形態では第1ユニット装着部121を前側、第2ユニット装着部122を後側に配置したが、それらを逆に配置してもよい。
【0027】
筐体11内の第2ユニット装着部122の後側、及び第2ユニット装着部122と第1ユニット装着部121の間にはそれぞれ、1対のローラーから成る搬送機構112が配置されている。搬送機構112は、シート状の対象物Sを前記搬送方向に搬送するものである。
【0028】
以下、第1罫線形成ユニット131の構成を説明する。
図5は第1罫線形成ユニット131のうち前方及び後方に設けられた外板を省略して内部を示した斜視図であり、
図6は同じく前方及び後方の外板を省略した状態で第1罫線形成ユニット131内を後方から見た背面図である。
図6ではさらに、左右両側の外板も省略している。
図5に示すように、左側の外板には、第1罫線形成ユニット131を第1ユニット装着部121に出し入れする際に使用者が把持する把持部(取っ手)1311が設けられている。
【0029】
第1罫線形成ユニット131は、第1回転軸1421及び第2回転軸1422と、第1回転軸1421に取りつけられた第1回転型罫線形成部材1411と、第2回転軸1422に取りつけられた第2回転型罫線形成部材1412とを有する。第1回転軸1421及び第2回転軸1422はいずれも左右に延び、上下に並んで配置されている。第1回転型罫線形成部材1411は、円筒形のドラムの外周面に、該外周面を1周する凸条14111が設けられたものである。第2回転型罫線形成部材1412は、第1回転型罫線形成部材1411の凸条14111に対向するように、円筒形のドラムの外周面に、該外周面を1周する凹溝14121が設けられたものである。これら第1回転型罫線形成部材1411と第2回転型罫線形成部材1412を合わせたものにより、1対の回転型罫線形成部材141が構成される。この回転型罫線形成部材141は、シート状の対象物Sに前後に延びる押罫を形成する罫線形成部材である。
【0030】
第1回転軸1421の右端には、円板状の第1回転板1431が第1回転軸1421に垂直に板面を向けて設けられている。同様に、第2回転軸1422の右端には円板状の第2回転板1432が設けられている。第1回転板1431と第2回転板1432は互いの外周面が接触している。
【0031】
第1駆動部181(
図1)は筐体内に回転板1811を有する(なお、第1駆動部181は第1罫線形成ユニット131には含まれない。)。回転板1811は、モータの回転がプーリやベルト(いずれも図示省略)を介して伝達されることで回転する。
【0032】
第1罫線形成ユニット131の第1回転板1431及び第2回転板1432は、第1罫線形成ユニット131を第1ユニット装着部121に、第1回転型罫線形成部材1411が上側となるように装着したときには第1回転板1431の板面が第1駆動部181の回転板1811の板面と当接(接続)し(
図6、
図7(a)参照)、第2回転型罫線形成部材1412が上側となるように装着したときには第2回転板1432の板面が回転板1811の板面と当接(接続)する(
図8、
図7(b)参照)位置に設けられている。これにより、第1回転板1431と第2回転板1432のうち、第1駆動部181の回転板1811の板面と当接した方が、第1駆動部181の回転が伝達することで回転する。第1回転板1431と第2回転板1432の互いの外周面が接触していることから、これら第1回転板1431と第2回転板1432のうち第1駆動部181の回転板1811と接触していない方は、他方の回転板とは逆方向に回転する。
【0033】
このように、第1罫線形成ユニット131を上下いずれの向きで第1ユニット装着部121に装着したときにも、第1回転板1431と第2回転板1432が互いに逆方向に回転することにより回転型罫線形成部材141を駆動させることができる。第1罫線形成ユニット131を上下反転させることは、凸条14111と凹溝14121の位置を入れ替えることに相当する。
【0034】
第1罫線形成ユニット131にはさらに、回転型罫線形成部材141の軸方向の位置を変更するための罫線形成部材移動機構144を有する。罫線形成部材移動機構144は、第1回転軸1421及び第2回転軸1422を上下に挟むように設けられた2本のネジ軸1441と、各ネジ軸1441に設けられたドラム把持部1442と、2本のネジ軸1441を同期回転させる回転機構1443とを有する。ドラム把持部1442は、第1回転型罫線形成部材1411及び第2回転型罫線形成部材1412に対してそれぞれ1つ設けられており、それらのドラムを軸方向に把持すると共に、内面に雌ネジか切られた挿通孔を有する。第1回転型罫線形成部材1411側のドラム把持部1442は挿通孔が
図5、
図6の上側のネジ軸1441に挿通されており、第2回転型罫線形成部材1412側のドラム把持部1442は挿通孔が下側のネジ軸1441に挿通されている。回転機構1443は、一方のネジ軸に接続されたステッピングモータ14431と、双方のネジ軸の一端に設けられたプーリ14432と、2つのプーリ14432に掛けられたベルト14433とを有する。ステッピングモータ14431が所定の角度だけ回転すると、一方のネジ軸1441が同角度だけ回転すると共に、プーリ14432及びベルト14433を介して他方のネジ軸1441も同角度だけ回転することにより、ドラム把持部1442及びそれに把持された第1回転型罫線形成部材1411及び第2回転型罫線形成部材1412が軸方向に所定の距離だけ移動する。罫線形成部材移動機構144は、2対の回転型罫線形成部材141にそれぞれ設けられている。
【0035】
第1回転軸1421における2個の第1回転型罫線形成部材1411の間、及び 第2回転軸1422における2個の第2回転型罫線形成部材1412の間にはそれぞれ、4枚のシート保持具145が設けられている。シート保持具145は円板の中央に第1回転軸1421又は第2回転軸1422が挿通する挿通孔が設けられて成るものである。第1回転軸1421に設けられた4枚のシート保持具145は、第2回転軸1422に設けられた4枚のシート保持具145に対向する位置に配置されている。シート状の対象物Sは、このように対向するシート保持具145の間を通過する。第1回転型罫線形成部材1411又は第2回転型罫線形成部材1412とそれらに隣接するシート保持具145の間、及び隣接するシート保持具145同士の間には圧縮バネ146が設けられており、各シート保持具145は圧縮バネ146同士の反発力が釣り合う所に位置する。罫線形成部材移動機構144により回転型罫線形成部材141を移動させると、それに伴ってシート保持具145も移動する。
【0036】
ここで示した第1罫線形成ユニット131では上記のように回転型罫線形成部材141を2対、軸方向に離間して配置しているが、回転型罫線形成部材141を1対又は3対以上設けた罫線形成ユニットを用いてもよい。また、ここで示した回転型罫線形成部材141はドラムの外周面を一周するように形成された凸条14111及び凹溝14121により対象物Sに押罫を形成するものであるが、その代わりに、
図9に示すように、ドラムの軸方向(左右方向)に延びる凸条14111Aを有する第1回転型罫線形成部材1411Aと、同方向に延びる凹溝14121Aを有する第2回転型罫線形成部材1412Aから成る回転型罫線形成部材141Aを用いてもよい。また、押罫の代わりに切罫、ミシン罫、リード罫を形成するための公知の回転型罫線形成部材を設けてもよい。例えば対象物Sに切罫を形成する場合には、第1回転型罫線形成部材1411と第2回転型罫線形成部材1412のうちの一方のドラムの外周面に、該外周面を1周する切り刃を設ける。
【0037】
以上のように個数や種類の異なる回転型罫線形成部材を有する第1罫線形成ユニット131を複数用意しておいたうえで、第1ユニット装着部121に装着する第1罫線形成ユニット131を差し替えることにより、対象物Sに形成する罫線の本数、形状や種類等を変更することができる。
【0038】
また、第1罫線形成ユニット131は上記のように上下反転させて第1ユニット装着部121に装着することにより凸条14111と凹溝14121の位置を入れ替えることができるため、同一の第1罫線形成ユニット131を用いて、シート状の対象物Sに形成する凹凸の向きを表裏で反転させるという、罫線の形状の変更を行うことができる。押罫の代わりに切罫を形成する場合にも同様の方法により、切り込みを形成する対象物Sの面を表裏で反転させることができる。
【0039】
なお、ここで示した第1罫線形成ユニット131では罫線形成部材移動機構144を用いて回転型罫線形成部材141の位置を移動させるが、その代わりに、回転型罫線形成部材141の位置が異なる複数の第1罫線形成ユニット131を用いるようにしてもよい。この場合、第1ユニット装着部121に装着する第1罫線形成ユニット131を差し替えることにより、対象物Sに形成する罫線の位置を変更することができる。
【0040】
次に、第2罫線形成ユニット132の構成を説明する。
図10は第2罫線形成ユニット132を前方から見た斜視図、
図11(a)は左方から見た側面図、
図11(b)は正面図である。第2罫線形成ユニット132は、平板状の第1往復型罫線形成部材1511と、平板状の第2往復型罫線形成部材1512とを、互いに1端面が対向するように配置した往復型罫線形成部材151を有する。それら対向する端面のうち、第1往復型罫線形成部材1511の端面には左右に延びる1本の凸条15111が、第2往復型罫線形成部材1512の端面には左右に延びる1本の凹溝15121が、それぞれ形成されている。この往復型罫線形成部材151は、シート状の対象物Sに左右に延びる押罫を形成する罫線形成部材である。
【0041】
第1往復型罫線形成部材1511と第2往復型罫線形成部材1512は、左右両端付近にそれぞれ上下方向に貫通する貫通孔が設けられており、それら左右の貫通孔にそれぞれ、第1往復型罫線形成部材1511から第2往復型罫線形成部材1512に亘って1本のロッド152が挿通されている。左右のロッド152はいずれも、上下両端にストッパ153が設けられている。第1往復型罫線形成部材1511と第2往復型罫線形成部材1512は、ストッパ153に当接するまで互いに離間させることができるが、ストッパ153に当接した状態よりも離間させることはできない。さらに、左右のロッド152のうち第1往復型罫線形成部材1511と第2往復型罫線形成部材1512の間にある部分には圧縮バネ154が設けられている。第1往復型罫線形成部材1511と第2往復型罫線形成部材1512を近づけるように外部から力を付与した後、その力を解除すると、圧縮バネ154の反発力により、第1往復型罫線形成部材1511と第2往復型罫線形成部材1512が離間する。
【0042】
図10及び
図11では第1往復型罫線形成部材1511を下側に、第2往復型罫線形成部材1512を上側に描いているが、第2罫線形成ユニット132は上下を反転させて第2ユニット装着部122に装着することが可能である。すなわち、
図12に示すように、第1往復型罫線形成部材1511を上側に、第2往復型罫線形成部材1512を下側に配置してもよい。第1往復型罫線形成部材1511及び第2往復型罫線形成部材1512には、下側に配置されたときに下端となる端面の左右両端に2段の階段状の切り込み155が設けられている。これら2段の切り込みのうちの左右両端寄りの切り込み1551には前述のストッパ153が配置されている。一方、第1往復型罫線形成部材1511及び第2往復型罫線形成部材1512のうち下側に配置されたものにおける左右の内寄りの切り込み1552には、第2罫線形成ユニット132を第2ユニット装着部122に装着したときに、次に述べる第2駆動部182の偏心カム1821が当接(接続)する。
【0043】
偏心カム1821は筐体11の第2ユニット装着部122内に収容されており、左右に延びる回転軸1822の両端に偏心して取りつけられている。回転軸1822は図示せぬモータにより回転し、それに伴って偏心カム1821も回転する。切り込み1552は偏心カム1821の側面上に載置されるように当接する。これにより、第1往復型罫線形成部材1511及び第2往復型罫線形成部材1512のうち下側に配置されたものは、偏心カム1821の回転に伴って上下に往復運動する。
【0044】
筐体11には、押さえ具156が着脱可能に取りつけられる。押さえ具156は、第2ユニット装着部122に往復型罫線形成部材151が装着されている状態で、第1往復型罫線形成部材1511及び第2往復型罫線形成部材1512のうち上側に配置されたものの上端を上側から押さえつけるものである。往復型罫線形成部材151を第2ユニット装着部122から取り外す際には、押さえ具156を筐体11から取り外す。押さえ具156は、偏心カム1821の動作によって押し上げられたときに往復型罫線形成部材151全体が上昇することを防ぎ、それによって第1往復型罫線形成部材1511と第2往復型罫線形成部材1512を接近させる役割を有する。
【0045】
以上に述べた往復型罫線形成部材151、第2駆動部182及び押さえ具156の構成により、第2罫線形成ユニット132を上下いずれに向きで第2ユニット装着部122に装着したときにも、第1往復型罫線形成部材1511と第2往復型罫線形成部材1512のうち下側に配置されたものが往復運動するように、往復型罫線形成部材142を駆動させることができる。第2罫線形成ユニット132を上下反転させることは、凸条15111と凹溝15121の位置を入れ替えることに相当する。
【0046】
第1往復型罫線形成部材1511及び第2往復型罫線形成部材1512にはそれぞれ把持部(取っ手)1321が設けられている。把持部1321は第2ユニット装着部122に往復型罫線形成部材151を出し入れする際に使用者が把持するためのものである。いずれの把持部1321も、板材をクランク状に曲げた形状を有し、使用者の指を通す穴1322が設けられている。このように把持部1321の板材を曲げることによって、第2ユニット装着部122に往復型罫線形成部材151を装着したときに下側に配置される把持部1321が第2駆動部182の回転軸1822と干渉することを防いでいる。
【0047】
ここで示した第2罫線形成ユニット132では左右方向に延びる1組の凸条15111及び凹溝15121を有する往復型罫線形成部材151を用いたが、このような凸条及び凹溝を前後方向に複数組設けた往復型罫線形成部材を用いてもよいし、切罫、ミシン罫、リード罫を形成するための往復型罫線形成部材を用いてもよい。このように個数や種類の異なる往復型罫線形成部材を有する第2罫線形成ユニット132を複数用意しておいたうえで、第2ユニット装着部122に装着する第2罫線形成ユニット132を差し替えることにより、対象物Sに形成する罫線の本数、形状や種類等を変更することができる。
【0048】
また、第2罫線形成ユニット132は上記のように上下反転させて第2ユニット装着部122に装着することにより凸条15111と凹溝15121の位置を入れ替えることができるため、同一の第2罫線形成ユニット132を用いて、シート状の対象物Sに形成する凹凸の向きを表裏で反転させることができる。切罫を形成する場合も同様である。
【0049】
ロータリーダイカッター部20は、
図1に示すように、回転軸が左右方向であって上下に対向して配置された円筒状のダイシリンダー21及びアンビルシリンダー22と、ダイシリンダー21の外周面に巻き付けられたダイプレート23とを有する。ダイプレート23の表面には切刃231が形成されている。ダイシリンダー21は鋼製であって、ダイプレート23は可撓性を有する磁石材料製であることから、磁力によりダイプレート23をダイシリンダー21の外周面に保持することができる。さらに、ロータリーダイカッター部20は、ダイシリンダー21とアンビルシリンダー22を互いに逆方向に回転させる駆動部(図示せず)を有する。
【0050】
本実施形態の罫線入りシート製造装置1はさらに、罫線形成部10の駆動部18とロータリーダイカッター部20の駆動部を同期して動作させる制御を行う制御部(図示せず)を有する。これにより、罫線形成部10における回転型罫線形成部材141の回転運動及び往復型罫線形成部材151の往復運動、並びにロータリーダイカッター部20におけるダイシリンダー21とアンビルシリンダー22の回転運動の位相を制御し、シート状の対象物Sにおいて罫線が形成される位置及び切り抜きがなされる位置を所定の位置に合わせる。
【0051】
本実施形態の罫線入りシート製造装置1を使用する際には、第1ユニット装着部121に第1罫線形成ユニット131を、第2ユニット装着部122に第2罫線形成ユニット132を、それぞれ上述のように装着する。そのうえで、
図1に示すようにシート状の対象物Sを後方から搬送機構112に導入する。これにより、対象物Sはまず第2罫線形成ユニット132の第1往復型罫線形成部材1511と第2往復型罫線形成部材1512の間に供給される。そして、往復運動により第1往復型罫線形成部材1511と第2往復型罫線形成部材1512が最接近したときに、対象物Sに罫線(上記の例では左右方向に延びる押罫)が形成される。対象物Sはさらに第1罫線形成ユニット131の第1回転型罫線形成部材1411と第2回転型罫線形成部材1412の間に搬送され、罫線(上記の例では前後方向に延びる押罫)が形成される。対象物Sはさらにロータリーダイカッター部20のダイシリンダー21とアンビルシリンダー22の間に搬送され、所定の形状に打ち抜かれる。
【0052】
前述のように、ユニット装着部(第1ユニット装着部121、第2ユニット装着部122)に装着する罫線形成ユニット(第1罫線形成ユニット131、第2罫線形成ユニット132)は、罫線形成部材の位置、個数、形状や種類等が異なるユニットに変更したり、同じ罫線形成ユニットの上下を反転させることができる。これにより、対象物Sに形成される罫線の位置、本数、形状や種類等を容易に変更することができる。
【0053】
本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態の罫線入りシート製造装置1は、回転型罫線形成部材141を有する第1罫線形成ユニット131を装着する第1ユニット装着部121と、往復型罫線形成部材151を有する第2罫線形成ユニット132を装着する第2ユニット装着部122を1つずつ備えるが、第1ユニット装着部121と第2ユニット装着部122のいずれか一方のみを備えるようにしてもよい。また、第1ユニット装着部121と第2ユニット装着部122のいずれか一方又は両方を複数個備えるようにしてもよい。第2ユニット装着部122を省略する場合には、罫線入りシート製造装置の最も後方に配置される罫線形成部材である回転型罫線形成部材141が対象物Sを搬送する機能を併せ持つため、搬送機構112を省略してもよい。
【0054】
図13には、上記実施形態における第2ユニット装着部122と同じ構成を有する3個の第2ユニット装着部122A、122B、122Cを、対象物Sの搬送方向に3個並べて配置した例を示す。ここでは第2ユニット装着部の個数を3個としたが、2個又は4個以上であってもよい。これら複数個の第2ユニット装着部には、罫線形成部材の位置、凸条等の個数、形状や種類等が互いに異なる第2罫線形成ユニットを装着してもよいし、同種の罫線形成部材を有する第2罫線形成ユニットを装着してもよい。異なる罫線形成ユニットを装着した場合には異なる形態の罫線を同時に対象物Sに形成することができ、同種の罫線形成ユニットを装着した場合には同じ形態の罫線を対象物Sに複数本形成することができる。また、複数個の第2ユニット装着部の全てに第2罫線形成ユニットを装着することは必須ではなく、それら第2ユニット装着部のうちの一部にのみ第2罫線形成ユニットを装着することにより、対象物Sに形成する罫線の位置や間隔等を設定することもできる。
【0055】
また、罫線形成ユニットは、左右反転させてユニット装着部に装着可能にするように構成することもできる。例えば
図14に示す罫線形成ユニット131Aは、上記実施形態の第1罫線形成ユニット131から、第1回転板1431及び第2回転板1432をそれぞれ第1回転軸141及び第2回転軸142の両端に設けるように変更したものである。この罫線形成ユニット131Aによれば、上下方向の向きを第1回転板1431が上側となるようにした場合には、罫線形成ユニット131Aを左右いずれの向きで第1ユニット装着部121に装着したときにも、いずれか一方の(第1ユニット装着部121の奥側に配置された)第1回転板1431が回転機構181の回転板1811に当接する。第2回転板1432が上側となる場合も同様に、いずれか一方の第2回転板1432が回転機構181の回転板1811に当接する。従って、罫線形成ユニットを左右いずれの向きに装着したときにも、罫線形成部材を駆動することができる。
【0056】
図14に示した例では同じ構成を有する2対の罫線形成部材(いずれも押罫を形成する回転型罫線形成部材141)を左右に配置した例を示したが、互いに異なる構成を有する2対の罫線形成部材(例えば押罫を形成する回転型罫線形成部材と、ミシン罫を形成する回転型罫線形成部材)を左右に配置してもよい。このような構成によれば、罫線形成ユニットを左右反転させてユニット装着部に装着することで、対象物に形成する罫線の種類を左右反転させることができる。
【0057】
上記実施形態の罫線入りシート製造装置1は罫線形成部10とロータリーダイカッター部20を有するが、ロータリーダイカッター部20を設けずに、罫線形成部10単独で罫線入りシート製造装置として用いてもよい。
【0058】
[態様]
上述した例示的な実施形態が以下の態様の具体例であることは、当業者には明らかである。
【0059】
(第1項)本発明の一態様に係る罫線入りシート製造装置は、
a) ユニット装着部を有する筐体と、
b) 前記ユニット装着部に取り外し自在に装着されるユニットであって、罫線形成部材を有する罫線形成ユニットと、
c) 前記筐体内に設けられ、前記ユニット装着部に前記罫線形成ユニットが装着されたときに前記罫線形成部材に直接又は間接的に接続される、該罫線形成部材を駆動する駆動部と
を備える。
【0060】
(第2項)第2項に係る罫線入りシート製造装置は、第1項に係る罫線入りシート製造装置においてさらに、前記罫線形成部材により罫線が形成されたシート状の対象物を所定の形状に切り抜くロータリーダイカッターを備える。
【0061】
(第3項)第3項に係る罫線入りシート製造装置は、第1項又は第2項に係る罫線入りシート製造装置において、前記筐体が前記ユニット装着部を複数個備える。
【0062】
(第4項)第4項に係る罫線入りシート製造装置は、第3項に係る罫線入りシート製造装置において、前記駆動部は、前記複数個のユニット装着部のうちの1つである第1ユニット装着部に装着されたユニット装着部が有する罫線形成部材に回転運動を付与する第1駆動部と、該複数個のユニット装着部のうちの他の1つである第2ユニット装着部に装着されたユニット装着部が有する罫線形成部材に往復運動を付与する第2駆動部とを備える。
【0063】
(第5項)第5項に係る罫線入りシート製造装置は、第1項から第4項のいずれか1項に係る罫線入りシート製造装置において、
前記ユニット装着部は、前記罫線形成ユニットを第1の向きと、該第1の向きから上下を反転させた第2の向きの双方で装着可能であり、
前記罫線形成ユニットは上下に配置された2個の部材を有する前記罫線形成部材を備え、前記罫線形成ユニットを前記第1の向きで装着したときには該2個の部材の一方が前記駆動部に直接又は間接的に接続され、該罫線形成ユニットを前記第2の向きで装着したときには該2個の部材の他方が該駆動部に直接又は間接的に接続される。
【符号の説明】
【0064】
1…シート製造装置
10…罫線形成部
11…筐体
110…上蓋
111…開口
112…搬送機構
121…第1ユニット装着部
122、122A、122B、122C…第2ユニット装着部
131、131A…第1罫線形成ユニット
132…第2罫線形成ユニット
1311、1321…把持部
1322…穴
141、141A…回転型罫線形成部材
1411、1411A…第1回転型罫線形成部材
14111、14111A、15111…凸条
1412、1412A…第2回転型罫線形成部材
14121、14121A、15121…凹溝
1421…第1回転軸
1422…第2回転軸
1431…第1回転板
1432…第2回転板
144…罫線形成部材移動機構
1441…ネジ軸
1442…ドラム把持部
1443…回転機構
14431…ステッピングモータ
14432…プーリ
14433…ベルト
145…シート保持具
146…圧縮バネ
151…往復型罫線形成部材
1511…第1往復型罫線形成部材
1512…第2往復型罫線形成部材
152…ロッド
153…ストッパ
154…圧縮バネ
156…押さえ具
18…駆動部
181…第1駆動部
1811…回転板
182…第2駆動部
1821…偏心カム
1822…回転軸