(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058879
(43)【公開日】2024-04-30
(54)【発明の名称】作業ロボット
(51)【国際特許分類】
G05D 1/43 20240101AFI20240422BHJP
B25J 5/00 20060101ALI20240422BHJP
【FI】
G05D1/02 H
B25J5/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022166271
(22)【出願日】2022-10-17
(71)【出願人】
【識別番号】000149033
【氏名又は名称】株式会社エクセディ
(74)【代理人】
【識別番号】100149098
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】薮田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】吉川 直孝
(72)【発明者】
【氏名】竹内 宏佑
【テーマコード(参考)】
3C707
5H301
【Fターム(参考)】
3C707AS34
3C707CS08
3C707HS27
3C707KS10
3C707KS36
3C707KT02
3C707KT04
3C707WA16
5H301BB05
5H301BB14
5H301GG08
(57)【要約】
【課題】汎用性の高い作業ロボットを提供する。
【解決手段】作業ロボット100は、走行ユニット2と、第1作業ユニット3とを備える。走行ユニット2は、自律走行可能に構成される。走行ユニット2は、第1制御部26及び第1コネクタ27を有する。第1制御部26は、自律走行に関する第1処理を実行する。第1コネクタ27は、第1制御部26と電気的に接続する。第1作業ユニット3は、走行ユニット2上に取り外し可能に搭載される。第1作業ユニット3は、第2制御部35及び第2コネクタ36を有する。第2制御部35は、作業に関する第2処理を実行する。第2コネクタ36は、第2制御部35と電気的に接続されるとともに第1コネクタ27に取り外し可能に接続される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自律走行に関する第1処理を実行するように構成される第1制御部、及び前記第1制御部と電気的に接続する第1コネクタ、を有し、自律走行可能に構成される走行ユニットと、
作業に関する第2処理を実行するように構成される第2制御部、及び前記第2制御部と電気的に接続されるとともに前記第1コネクタに取り外し可能に接続される第2コネクタ、を有し、前記走行ユニット上に取り外し可能に搭載される第1作業ユニットと、
を備える、作業ロボット。
【請求項2】
前記第1作業ユニットは、前記第2コネクタと前記第2制御部とを連結するLANケーブルを有する、
請求項1に記載の作業ロボット。
【請求項3】
前記第1制御部は、前記第2制御部から取得したデータに基づき、前記第1処理を実行するように構成される、
請求項1に記載の作業ロボット。
【請求項4】
前記走行ユニットは、対象物との距離を検出するように構成される第1センサを有し、
前記第1作業ユニットは、前記対象物との距離を検出するように構成される第2センサを有し、
前記第1制御部は、前記第1センサ及び前記第2センサから取得したデータに基づき、前記第1処理を実行するように構成される、
請求項1に記載の作業ロボット。
【請求項5】
前記第2処理における作業とは異なる作業に関する第3処理を実行するように構成される第3制御部、及び前記第3制御部と電気的に接続されるとともに前記第1コネクタに取り外し可能に取り付けられる第3コネクタ、を有し、前記第1作業ユニットに代わって前記走行ユニット上に取り外し可能に搭載される第2作業ユニットをさらに備える、
請求項1に記載の作業ロボット。
【請求項6】
前記走行ユニット又は前記第1作業ユニットは、作業中に取得したデータをインターネットを介してサーバに送信するように構成される通信部を有する、
請求項1に記載の作業ロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業ロボットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、飲食店内で配膳を行う配膳ロボットなどのような作業ロボットが使われ始めている。例えば、特許文献1には、人や物などの障害物を検知して回避しながら飲食店内を自律走行可能な配膳ロボットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した配線ロボットは、基本的には配膳のみにしか使用が出来ず、汎用性が低いという問題がある。そこで、本発明の課題は、汎用性の高い作業ロボットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様に係る作業ロボットは、走行ユニットと、第1作業ユニットとを備える。走行ユニットは、自律走行可能に構成される。走行ユニットは、第1制御部及び第1コネクタを有する。第1制御部は、自律走行に関する第1処理を実行するように構成される。第1コネクタは、第1制御部と電気的に接続する。第1作業ユニットは、走行ユニット上に取り外し可能に搭載される。第1作業ユニットは、第2制御部及び第2コネクタを有する。第2制御部は、作業に関する第2処理を実行するように構成される。第2コネクタは、第2制御部と電気的に接続されるとともに第1コネクタに取り外し可能に接続される。
【0006】
この構成によれば、第1作業ユニットは、走行ユニットに対して取り外し可能に搭載されているため、第1作業ユニットを走行ユニットから取り外して第1作業ユニットの代わりに他の作業ユニットに取り換えることができる。このため、作業ロボットは、高い汎用性を有する。
【0007】
第2態様に係る作業ロボットは、第1態様に係る作業ロボットにおいて、次のように構成される。第1作業ユニットは、第2コネクタと第2制御部とを連結するLANケーブルを有する。
【0008】
第3態様に係る作業ロボットは、第1又は第2態様に係る作業ロボットにおいて、次のように構成される。第1制御部は、第2制御部から取得した情報に基づき、第1処理を実行するように構成される。
【0009】
第4態様に係る作業ロボットは、第1から第3態様のいずれかに係る作業ロボットにおいて、次のように構成される。走行ユニットは、対象物との距離を検出するように構成される第1センサを有する。第1作業ユニットは、対象物との距離を検出するように構成される第2センサを有する。第1制御部は、第1センサ及び第2センサから取得したデータに基づき、第1処理を実行するように構成される。
【0010】
第5態様に係る作業ロボットは、第1から第4態様のいずれかに係る作業ロボットにおいて、第2作業ユニットをさらに備える。第2作業ユニットは、第1作業ユニットに代わって走行ユニット上に取り外し可能に搭載される。第2作業ユニットは、第3制御部及び第3コネクタを有する。第3制御部は、第2処理における作業とは異なる作業に関する第3処理を実行するように構成される。第3コネクタは、第3制御部と電気的に接続されるとともに第1コネクタに取り外し可能に取り付けられる。
【0011】
第6態様に係る作業ロボットは、第1から第5態様のいずれかに係る作業ロボットにおいて、次のように構成される。走行ユニット又は第1作業ユニットは、作業中に取得したデータをインターネットを介してサーバに送信するように構成される通信部を有する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、作業ロボットの汎用性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本実施形態に係る作業ロボットについて図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、作業ロボット100は、走行ユニット2と、第1作業ユニット3とを有している。本実施形態では、例えば、作業ロボット100は、飲食店内において配膳ロボットとして使用される。
【0015】
<走行ユニット>
走行ユニット2は、第1ユニット本体21、一対の駆動輪22、一対の従動輪23、一対の電気モータ24、複数の第1センサ25、第1制御部26、及び第1コネクタ27を有している。走行ユニット2は、自律走行可能に構成されている。走行ユニット2は、いわゆるAMR(Autonomous Mobile Robot)である。
【0016】
駆動輪22及び従動輪23は、第1ユニット本体21に取り付けられている。駆動輪22は、左右に間隔をあけて配置されている。一対の従動輪23は、前後に間隔をあけて配置されている。従動輪23は、第1ユニット本体21に対して旋回可能に取り付けられている。例えば、従動輪23は、キャスターである。駆動輪22は、前後方向において、一対の従動輪23の間に配置されている。なお、走行ユニット2は、一対の従動輪23の代わりに一対の駆動輪22を有していてもよい。すなわち、走行ユニット2の4輪とも駆動輪22であってもよい。
【0017】
電気モータ24は、駆動輪22を駆動するように構成されている。なお、電気モータ24が正回転することで、走行ユニットは前進し、電気モータ24が逆回転することによって走行ユニット2は後進する。一対の電気モータ24のうち一方は右の駆動輪22を駆動し、もう一方の電気モータ24は左の駆動輪22を駆動する。
【0018】
第1センサ25は、走行ユニット2の周囲にある対象物までの距離を検出するように構成されている。第1センサ25は、その検出した距離に関するデータを第1制御部26へと出力する。第1センサ25は、有線又は無線通信により、第1制御部26と接続されている。第1センサ25は、例えばLiDAR(Light Detection and Ranging)等の測距センサである。本実施形態では、第1センサ25はLiDARである。第1センサ25は、検出したデータ(例えば点群データ)を第1制御部26へと出力する。第1センサ25は、第1ユニット本体21の前面及び後面のそれぞれに取り付けられている。
【0019】
第1制御部26は、自律走行に関する第1処理を実行するように構成されている。詳細には、第1制御部26は、第1処理として、各電気モータ24を制御するように構成されている。また、第1制御部26は、第1処理として、自己位置推定及び環境地図作成を行うように構成されている。第1制御部26は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びROM(Read Only Memory)等を備えるコンピュータ(例えばマイクロコンピュータ)によって構成されている。ROMには、種々の演算をするためのプログラムが記憶されている。CPUは、ROMに記憶されたプログラムを実行する。
【0020】
第1制御部26は、各電気モータ24を制御することによって、走行ユニット2を前進させたり、後進させたり、左右に旋回させたり、停止させたりする。また、第1制御部26は、第1センサ25及び後述する第2制御部35から取得したデータに基づき、自己位置推定及び環境地図作成を行う。なお、第1制御部26は、第1センサ25から取得したデータのみに基づいて、自己位置推定及び環境地図作成を行ってもよい。第1制御部26は、その作成した環境地図を保存する。第1制御部26は、その作成した環境地図、第1センサ25から取得したデータ、及び第2制御部35から取得したデータに基づき、走行ユニット2を走行させる。
【0021】
第1コネクタ27は、第1制御部26と電気的に接続されている。第1コネクタ27は、第1ユニット本体21の上面に配置されている。第1コネクタ27は、具体的には、LANポートによって構成されている。
【0022】
<第1作業ユニット>
第1作業ユニット3は、配膳作業や案内作業などを実行するように構成されている。第1作業ユニット3は、走行ユニット2上に取り外し可能に搭載されている。第1作業ユニット3は、第2ユニット本体31、タッチパネル式のモニタ32、複数の第2センサ33、複数のカメラ34、第2制御部35、第2コネクタ36、及びLANケーブル37を有している。
【0023】
第2ユニット本体31は、第1ユニット本体21上に載置された状態で固定されるように、第1ユニット本体21に取り付けられている。例えば、第1ユニット本体21は、レール部(図示省略)を有し、第2ユニット本体31は取り付け凸部(図示省略)を有する。第2ユニット本体31の取り付け凸部をレール部内に挿入し、第2ユニット本体31をスライドさせることで、第2ユニット本体31を第1ユニット本体21に取り付けることができる。また、第2ユニット本体31を第1ユニット本体21に取り付けた後は、第2ユニット本体31が第1ユニット本体21に対してスライド移動しないように、ラチェット式締付金具などによって固定する。これにより、工具を用いることなく、第2ユニット本体31を第1ユニット本体21に対して取り付けたり取り外したりすることができる。このため、第1作業ユニット3を走行ユニット2から取り外し、第1作業ユニット3の代わりに他の作業ユニットを走行ユニット2に取り付けることができる。
【0024】
第2ユニット本体31は、内部に複数の棚311を有しており、各棚311上に料理又は食器などを載置できるように構成されている。
【0025】
モニタ32は、第2ユニット本体31の前面に取り付けられている。モニタ32は、第2制御部35からのデータに基づき、メニュー又は広告などを表示できるように構成されている。モニタ32は、タッチパネル式となっており、使用者からの入力を受け付けることができる。モニタ32は、その入力されたデータを第2制御部35に出力する。モニタ32は、第2制御部35と有線又は無線通信により接続されている。
【0026】
第2センサ33は、対象物までの距離を検出するように構成されている。第2センサ33は、ToF(Time of Flight)センサ、又はLiDARなどの測距センサである。本実施形態では、第2センサ33は、ToFセンサである。また、第1作業ユニット3は、2つの第2センサ33を有している。2つの第2センサ33のうち、一方は、前部且つ下部に配置され、もう一方は後部且つ上部に配置されている。第2センサ33は、その検出した距離に関するデータ(例えば深度画像データ)を第2制御部35に出力する。第2センサ33は、有線又は無線通信により、第2制御部35と接続されている。
【0027】
一対のカメラ34のうち一方は、第2ユニット本体31の前部に取り付けられ、もう一方は、第2ユニット本体31の後部に取り付けられる。カメラ34は、作業ロボット100の周囲の人物などを撮像するように構成されている。そして、カメラ34は、その撮像して得られた画像データを第2制御部35へと出力する。カメラ34は、有線又は無線通信により、第2制御部35と接続されている。
【0028】
第2制御部35は、作業に関する第2処理を実行するように構成されている。例えば、第2制御部35は、第2処理として、カメラ34から取得した画像データに基づき、人物検出を行う。なお、第2制御部35は、カメラ34から取得した画像データに加えて、第1制御部26を介して取得した第1センサ25から第1制御部26が取得した点群データを第1制御部26から取得し、これら画像データ及び点群データに基づき、人物検出を行ってもよい。第2制御部35は、第2センサ33から取得した距離情報を第1制御部26へと出力する。
【0029】
第2制御部35は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びROM(Read Only Memory)等を備えるコンピュータによって構成されている。ROMには、種々の演算をするためのプログラムが記憶されている。CPUは、ROMに記憶されたプログラムを実行する。
【0030】
第2コネクタ36は、第2制御部35と電気的に接続されている。具体的には、LANケーブル37が第2制御部35から延びており、LANケーブル37の先端部に第2コネクタ36が取り付けられている。すなわち、LANケーブル37は、第2コネクタ36と第2制御部35とを連結している。
【0031】
第2コネクタ36は、第1コネクタ27に取り外し可能に接続されている。第2コネクタ36を第1コネクタ27に接続することにより、第1制御部26と第2制御部35とが通信可能に接続される。第2コネクタ36は、例えば、LANコネクタである。第2コネクタ36は、第1コネクタ27に差し込まれることで、第1コネクタ27に接続される。
【0032】
<動作>
上述したように構成された作業ロボット100は、以下のように動作する。まず、作業ロボット100を店内で走行させることによって、第1センサ25が店内の各障害物までの距離を検出し、その距離に関するデータ(例えば点群データ)を第1制御部26に出力する。第1制御部26は、そのデータに基づいて環境地図作成を行う。なお、第1制御部26は、第1センサ25から取得したデータに加えて、第2センサ33からも距離に関するデータ(例えば深度画像データ)を取得し、両方のデータを用いて環境地図作成を行ってもよい。
【0033】
次に、来店した客をテーブルまで案内する際の作業ロボット100の制御について説明する。まず、店員が操作して作業ロボット100を案内モードにすることにより、作業ロボット100は、第1待機ポジションまで移動する。なお、店員は、自身が有する端末によって作業ロボット100を案内モードにしてもよいし、作業ロボット100のモニタ32によって作業ロボット100を案内モードにしてもよい。
【0034】
客が作業ロボット100の前に立つと、作業ロボット100は、そのカメラ34によって人物を撮像し、その撮像画像データを第2制御部35へと出力する。第2制御部35は、そのカメラ34からの情報に基づき、人物の属性を判断し、記憶部に保存する。
【0035】
店員は、自身が有する端末、又は作業ロボット100のモニタ32を操作して、案内するテーブルを指定する。第1制御部26は、記憶部に保存された環境地図に基づき、指定されたテーブルまでの経路を演算する。そして、第1制御部26は、環境地図と、第1センサ25及び第2センサ33から取得したデータに基づき、電気モータ24を駆動させて、作業ロボット100を指定されたテーブルまで走行させる。
【0036】
第2制御部35は、第1センサ25からの点群データ、及びカメラ34からの画像データに基づき、客が作業ロボット100についてきているかを判断する。すなわち、第2制御部35は、作業ロボット100と客との距離が所定値以下であるか判断する。そして、第2制御部35は、上記の距離が所定値以下となるように、第1制御部26へ出力し、第1制御部26は、その第2制御部35から取得したデータに基づき、電気モータ24を制御して、走行ユニット2を走行させる。すなわち、第1制御部26は、第2制御部35における制御内容に応じて、走行ユニット2を制御する。
【0037】
次に、作業ロボット100によって配膳する際の作業ロボット100の制御について説明する。店員が、自身が有する端末、又は作業ロボット100のモニタ32を操作することにより、作業ロボット100を配膳モードに切り替える。これにより、作業ロボット100は、第2待機ポジションへと移動する。店員は、第2待機ポジションに待機する作業ロボット100の棚311上に料理を載置する。そして、店員は、端末又はモニタ32によって料理を配膳するテーブルを指定する。作業ロボット100は、案内モードと同様の制御によって、指定されたテーブルまで料理を運ぶ。
【0038】
以上のように配膳ロボットとして動作する作業ロボット100は、第1作業ユニット3を別の作業ユニットに取り換えることにより、別の作業ロボット100として動作させることができる。例えば、
図2に示すように、第1作業ユニット3を走行ユニット2から取り外して、第2作業ユニット4を走行ユニット2に取り付けることができる。
【0039】
第2作業ユニット4は、第3ユニット本体41、ピッキングアーム42、第3センサ43、カメラ44、第3制御部45、LANケーブル46、及び第3コネクタ47を有している。
【0040】
第3ユニット本体41は、第2ユニット本体31と同様に、第1ユニット本体21上に載置された状態で固定されるように、第1ユニット本体21に取り付けられている。
【0041】
ピッキングアーム42は、第3ユニット本体41に取り付けられている。ピッキングアーム42は、アクチュエータ(図示省略)によって駆動される。第3センサ43は、第2センサ33と同様に、測距センサである。カメラ44は、作業ロボット100の周囲の人物やピッキング対象物などを撮像するように構成されている。そして、カメラ44は、その撮像して得られた画像データを第3制御部45へと出力する。
【0042】
第3制御部45は、第2処理における作業とは異なる作業に関する第3処理を実行するように構成される。具体的には、第3制御部45は、ピッキング作業に関する第3処理を実行する。第3制御部45は、第3センサ43及びカメラ44から取得したデータに基づき、ピッキングアーム42を制御する。なお、第3制御部45は、上記データに加えて、第1センサ25から取得した点群データも用いてピッキングアーム42を制御してもよい。
【0043】
LANケーブル46は、第3制御部45から延びており、先端部に第3コネクタ47が取り付けられている。第3コネクタ47は、第1コネクタ27に取り外し可能に接続されている。第3コネクタ47を第1コネクタ27に接続することにより、第1制御部26と第3制御部45とが通信可能に接続される。第3コネクタ47は、例えば、LANコネクタである。
【0044】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、
図3に示すように、走行ユニット2又は第1作業ユニット3は、通信部38を有していてもよい。通信部38は、走行ユニット2又は第1作業ユニット3が作業中に取得したデータをインターネットを介してサーバに送信するように構成されている。例えば、第1作業ユニット3の第2制御部35は、カメラ34から取得した情報に基づき、客の属性データ(性別、及び年齢など)を取得する。そして、第2制御部35は、通信部38を介して、その属性データをサーバに送信するように構成されている。これによれば、異なる店舗で使用される複数の作業ロボット100からデータを収集することができる。
【符号の説明】
【0045】
2 :走行ユニット
25 :第1センサ
26 :第1制御部
27 :第1コネクタ
3 :第1作業ユニット
33 :第2センサ
35 :第2制御部
36 :第2コネクタ
37 :LANケーブル
4 :第2作業ユニット
45 :第3制御部
46 :LANケーブル
47 :第3コネクタ
100 :作業ロボット