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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058910
(43)【公開日】2024-04-30
(54)【発明の名称】商品配送支援システム、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20240101AFI20240422BHJP
【FI】
G06Q10/08
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022166315
(22)【出願日】2022-10-17
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-12-12
(71)【出願人】
【識別番号】500183607
【氏名又は名称】藤沢 和則
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100136744
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 佳正
(72)【発明者】
【氏名】藤沢 和則
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049CC51
(57)【要約】      (修正有)
【課題】改善された商品配送支援システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】少なくとも1以上の識別情報が付された梱包箱が採用され、梱包箱に梱包された商品の顧客宅への配送を管理する管理サーバと、商品を配送する配送スタッフの端末とを有する商品配送支援システムであって、識別情報は、形状、色彩、図形、数字、文字列、記号の少なくとも1つを有する視覚要素を含んで構成されており、かつ、梱包箱の少なくとも複数の面に付与される。管理サーバは、識別情報の少なくとも一部と商品の属性情報を予め関連付けて登録し、スタッフが商品を配送する際には、スタッフによる商品の識別を視覚的にサポートするために、商品の属性情報に関連付けられた識別情報の少なくとも一部の情報をスタッフの端末に表示するように制御する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1以上の識別情報が付された梱包箱が採用され、前記梱包箱に梱包された商品の顧客宅への配送を管理する管理サーバと、前記商品を配送するスタッフの端末とを有する商品配送支援システムであって、
前記識別情報は、
形状、色彩、図形、数字、文字列、記号の少なくとも1つを有する視覚要素を含んで構成されており、かつ、
前記梱包箱の少なくとも複数の面に付与されるものであって、
前記管理サーバは、
前記識別情報の少なくとも一部と前記商品の属性情報を予め関連付けて登録し、
前記スタッフが前記商品を配送する際には、前記スタッフによる前記商品の識別を視覚的にサポートするために、前記商品の前記属性情報に関連付けられた前記識別情報の少なくとも一部の情報を前記スタッフの端末に表示するように制御する
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記識別情報は、二次元コードまたはバーコードと、前記視覚要素との組み合わせである請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記識別情報には、前記梱包箱の大きさの規格、寸法、形状、色のうちの少なくとも1つがさらに含まれる請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記商品の前記属性情報には、前記商品の配送先地域、配送先住所、受取人情報のうちの少なくとも1つが含まれる請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記管理サーバによる前記識別情報の少なくとも一部と前記商品の前記属性情報との関連付け処理は、
(1)前記梱包箱の製造時、
(2)前記商品の前記梱包箱への梱包時、
(3)前記商品が梱包された前記梱包箱の出荷時、
のうちのいずれかのタイミングで実行される請求項1~4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
少なくとも1以上の識別情報が付された梱包箱が採用され、前記識別情報は、形状、色彩、図形、数字、文字列、記号の少なくとも1つを有する視覚要素を含んで構成されており、かつ、前記梱包箱の少なくとも複数の面に付与されるものであり、前記梱包箱に梱包された商品の顧客宅への配送を管理する管理サーバと、前記商品を配送するスタッフの端末とを有する商品配送支援システム上で実行されるプログラムであって、
前記管理サーバに、
前記識別情報の少なくとも一部と前記商品の属性情報を予め関連付けて登録させるステップと、
前記スタッフが前記商品を配送する際には、前記スタッフによる前記商品の識別を視覚的にサポートするために、前記商品の前記属性情報に関連付けられた前記識別情報の少なくとも一部の情報を前記スタッフの端末に表示するように制御させるステップと
を実行することを特徴とするプログラム。
【請求項7】
前記識別情報は、二次元コードまたはバーコードと、前記視覚要素との組み合わせである請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記識別情報には、前記梱包箱の大きさの規格、寸法、形状、色のうちの少なくとも1つが含まれる請求項6に記載のプログラム。
【請求項9】
前記商品の前記属性情報には、前記商品の配送先地域、配送先住所、受取人情報のうちの少なくとも1つが含まれる請求項6に記載のプログラム。
【請求項10】
前記管理サーバによる前記識別情報の少なくとも一部と前記商品の前記属性情報との関連付け処理は、
(1)前記梱包箱の製造時、
(2)前記商品の前記梱包箱への梱包時、
(3)前記商品が梱包された前記梱包箱の出荷時、
のうちのいずれかのタイミングで実行される請求項6~9のいずれか1項に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広く商品の配送を支援する技術に関し、より具体的には、商品を配送する包装、包装箱、梱包、梱包箱、容器等に付された識別情報に基づいて商品の配送を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、郵便や宅配便等の配送業務においては、配送物品の取扱い手続や配送管理等に関して様々な支援技術が提供されてきた。
【0003】
例えば、書留郵便や小包郵便等の物流対象物における差し出し準備事務から窓口引受、送達、配達、配達先での配分、追跡調査、その他の様々な場面での手続きや処理の迅速化、省力化、無漏洩化、合理化などを図るための方法が提案されている(特許文献1)。
【0004】
すわなち、特許文献1には、取扱物品追跡管理用記号番号コードを収録しRFIDを用いた通信機能付きのRFID機能装置を書留郵便や小包郵便等の受託配送物品に添付することにより、利用者側での差し出し準備作業段階から配送物品取扱事業者での窓口引受、送達、配達、追跡調査、その他の事務や大口配達先での配分等の処理作業を、RFID機能装置とのデータ通信を行うことにより実現する方法が開示されている。
【0005】
また、包装体の内容物の識別性を向上させるという観点から、包装体の内容物の識別が容易で、取扱いに間違いが生じにくいように工夫された包装体に関する提案もなされている(特許文献2)。
【0006】
すなわち、特許文献2には、内容物を包含する個包装体が複数個、集合用包材により保持された状態で外装箱に収容されるよう構成された組合せ包装体であって、上記個包装体の包材と集合用包材と外装箱のそれぞれに、上記内容物を色によって識別するための着色部が設けられていることを特徴とする組合せ包装体が開示されている。
【0007】
また、情報の内容を視覚的に表現する識別コードを物品に付することにより、当該識別コードにより視覚的に表現された情報へのアクセスを可能とする技術も提案されている(特許文献3)。
【0008】
すなわち、特許文献3には、物品の表面にアクセス先の情報の内容を視覚的に表現する単色又は複数色の視覚コードが付されており、ユーザ端末の表示画面に取得された前記視覚コードの撮影画像をタッチ又はクリックすることにより、ユーザ端末の表示画面に前記アクセス先の情報を表示させることが可能となる技術が開示されている。
【0009】
また、包装資材がリサイクル資源である場合において、その包装資材の材質を一瞥して識別できるようにする方法もなされている(特許文献4)。
【0010】
すなわち、特許文献4には、包装・梱包・容器等の包装資材であって、リサイクル資源として再活用出来る材質を使用している包装資材には、あらかじめ決められた色、数字、記号等の符号の組み合わせを印刷または押印する際に、対象物が直方体等においては8個の頂点から4組の相対向する頂点の内、少なくとも一組を選び二つの頂点に集まる各々三面にわたって、均等に印刷または押印して、その包装資材の材質を容易に識別出来るようにした材質表示方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開平11-175621号公報
【特許文献2】特開2003-231554号公報
【特許文献3】特開2019-121295号公報
【特許文献4】特開平7―232738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、従来の宅配便等の配送業務においては、配送物品の物流等の全体の流れの管理については、一定のレベルに達しているとみられるものの、配送物品を個別に配送するスタッフへの支援については、改善の余地がある。
【0013】
特に、配送物品の総量が一層増大している近時の物流事情においては、その流動性に十分かつ柔軟に追従する改善された支援技術が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0014】
そこで、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムは、少なくとも1以上の識別情報が付された梱包箱が採用され、前記梱包箱に梱包された商品の顧客宅への配送を管理する管理サーバと、前記商品を配送するスタッフの端末とを有する商品配送支援システムであって、
前記識別情報は、
形状、色彩、図形、数字、文字列、記号の少なくとも1つを有する視覚要素を含んで構成されており、かつ、
前記梱包箱の少なくとも複数の面に付与されるものであって、
前記管理サーバは、
前記識別情報の少なくとも一部と前記商品の属性情報を予め関連付けて登録し、
前記スタッフが前記商品を配送する際には、前記スタッフによる前記商品の識別を視覚的にサポートするために、前記商品の前記属性情報に関連付けられた前記識別情報の少なくとも一部の情報を前記スタッフの端末に表示するように制御する
ことを特徴とするシステム。
【0015】
また、前記識別情報は、二次元コードまたはバーコードと、前記視覚要素との組み合わせであることを特徴とする。
【0016】
また、前記管理サーバによる前記識別情報の少なくとも一部と前記商品の前記属性情報との関連付け処理は、
(1)前記梱包箱の製造時、
(2)前記商品の前記梱包箱への梱包時、
(3)前記商品が梱包された前記梱包箱の出荷時、
のうちのいずれかのタイミングで実行されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムによれば、配送物品を個別に配送するスタッフを支援し、近時増大する流動性にも十分かつ柔軟に追従できる改善された商品配送支援技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムの全体構成例を説明する説明図である。
図2】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおける管理サーバの機能ブロック構成を説明する説明図である。
図3】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおける情報処理装置(ユーザ端末)の外観構成例を説明する説明図である。
図4】本発明の一実施形態にかかる情報処理装置を構成するハードウェアの機能ブロック構成を説明する説明図である。
図5A】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおいて採用される梱包箱の構造のバリエーションを説明する説明図である。
図5B】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおいて採用される梱包箱の構造のバリエーションを説明する説明図である。
図5C】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおいて採用される梱包箱の構造のバリエーションを説明する説明図である。
図5D】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおいて採用される梱包箱の構造のバリエーションを説明する説明図である。
図6A】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおいて採用される識別情報のバリエーションを説明する説明図である。
図6B】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおいて採用される識別情報のバリエーションを説明する説明図である。
図6C】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおいて採用される識別情報のバリエーションを説明する説明図である。
図6D】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおいて採用される識別情報のバリエーションを説明する説明図である。
図6E】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおいて採用される識別情報のバリエーションを説明する説明図である。
図7】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおいて採用される識別情報が付された梱包箱の構成例を説明する説明図である。
図8】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおける動作フローを説明するフローチャートである。
図9】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおける動作フローを説明するフローチャートである。
図10】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおける情報処理装置の情報提示例を説明する説明図である。
図11A】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおける情報処理装置の情報提示例を説明する説明図である。
図11B】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおける情報処理装置の情報提示例を説明する説明図である。
図11C】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおける情報処理装置の情報提示例を説明する説明図である。
図12】本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおける情報処理装置の情報提示例を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、本発明の実施形態における「梱包箱」は、商品を配送する際に採用される手段の一形態である。本発明が採用する商品を配送するための手段は、この「梱包箱」に制限されるものではなく、包装材、包装袋、包装箱、梱包材、梱包袋、容器等、様々な手段を採用しうる。本発明の実施形態においては、説明の便宜上、これらを代表して「梱包箱」を採用した場合を例にとって説明する。
【0020】
図1に、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムの全体構成例を示す。
【0021】
図1に示されるように、商品配送支援システム10は、その一実施形態における構成として、管理サーバ11と、配達員等が使用する各種情報処理装置(図において、例示的に、携帯情報端末ないしタブレット端末12a~12c、携帯電話13、PC14、スマートフォン15a~15bが示されている。以下、総称して「各種端末」ないし単に「情報処理装置」あるいは「端末」とも言うこともある。)とで構成されている。管理サーバ11、各種端末間は、図1に示されるように専用回線やインターネット等の公衆回線(有線の回線として、16~18)で相互に通信可能に接続されている。また、回線は有線であっても無線であってもよく、無線の場合、携帯情報端末ないしタブレット端末12及び携帯電話13、PC14、及びスマートフォン15a~15bは、無線で図示しない基地局やアクセスポイント等を介してインターネット18に乗り入れ、更に回線17を介して管理サーバ11と相互に通信可能に接続される。
【0022】
ここで、アクセスポイントとは、PCやスマートフォンなどの無線端末を相互に接続したり、他のネットワークに接続させたりするための無線機である。典型的には、OSI参照モデルにおける第1層(物理層)及び第2層(データリンク層)の通信プロトコルで作動するデバイスである。
【0023】
なお、本願の出願時点での携帯電話や携帯情報端末ないしタブレットは、パーソナルコンピュータ(PC)と同等の処理能力(通信処理速度や画像処理能力等)を備えている。
【0024】
また、本発明の実施に必要なプログラムないしソフトウェアは、通常、PCや携帯情報端末の記憶部におけるHDD、SSD等にインストールないし記憶され、プログラムないしソフトウェアの実行時には、必要に応じて記憶部内のメモリにその全部又は一部のソフトウェアモジュールとして読み出され、CPUにおいて演算実行される。
【0025】
あるいは、ブラウザベースのコンピュータないし携帯情報端末を採用することもできる。この場合は、必要に応じて他のサーバやコンピュータから端末にプログラムが配信され、端末上のブラウザではこれを実行するという構成になる。
【0026】
また、管理サーバ11のハードウェア構成も、基本的にはサーバやPCを採用することができる(念のため、図3を参照して後述する)。なお、本発明はこれに限定されるものではないが、管理サーバ11は、必要に応じてそのハードウェアスペックを上げるにあたり、複数のサーバあるいはPC(一例として、数十台~数万台)を並列的に作動させることによって、大規模データの処理に適したクラウド構成を採用することもできる。
【0027】
また、本発明の一実施形態に係る商品配送支援システムにおいては、識別情報(図1においては不図示)が付された梱包箱19a~19cが採用されている。図1に示された梱包箱の数はあくまでも例示に過ぎない。本発明の一実施形態に係る商品配送支援システムにおいては、多数の梱包箱が取り扱われる。
梱包箱19a~19cにどのような識別情報が付されるのか、識別情報はどのようにデザインされるのかについては、図面を参照しながら後述する。
【0028】
図2に、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおける管理サーバの機能ブロック図を示す。例示的に、管理サーバの動作は、以下に説明するハードウェアの個々の動作、及びソフトウェアとこれらハードウェアとの連携動作によって実現されている。
本発明の一実施形態にかかる商品検索方法等は、この管理サーバ及び後述する情報処理装置(ユーザ端末装置)に実施させることができる。
【0029】
図2において、ハードウェアブロック全体としての管理サーバ200は、大別すると、各種比較・演算処理を行うためのCPU201と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の記憶部202と、キーボードやポインティングデバイス等の入力部203と、ディスプレイやスピーカ等の出力部204と、各種信号制御のための制御部205と、通信(インタフェース)部206(無線、有線を問わない)と、時刻等を計時するための計時部207と、電源部208とからなる。
【0030】
これらのモジュールは必要に応じて適宜通信バスや給電線(図2においては、説明の便宜上、各線がひとまとめにされた結線299として表す)によって接続されている。
【0031】
また、本発明の実施に必要な管理サーバ200上で実行されるプログラムないしソフトウェアは、通常、記憶部202を構成するハードディスク、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等にインストールないし記憶され、プログラムないしソフトウェアの実行時には、必要に応じて記憶部202内のメモリにその全部又は一部のソフトウェアモジュールとして読み出され、CPU201において演算実行される。
【0032】
なお、演算実行は必ずしもCPU201等の中央処理部で行われる必要はなく、図示しないディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の補助演算装置を用いることもできる。
【0033】
図3に、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおける情報処理装置(ユーザ端末装置)としてのタブレット端末32の外観構成を示す。図3において、タブレット端末32は、筐体部321とディスプレイ322と筐体321の下部中央部に設けられたハードウェアボタン323とからなる。ディスプレイ322は典型的には液晶ディスプレイ(LCD)等で構成され、文字や静止画像や動画など様々な情報を表示することができる。また、ディスプレイ322にメニューボタンやソフトウェアキーボードを表示させ、これを指ないしタッチペン(不図示)等で触れることによりタブレット端末32への指示(コマンド)とすることができる。この点で上記ハードウェアボタン323は必須の構成要素ではないが、本発明の説明の便宜上、一定の機能を担うボタンとして実装されている。もちろん、これらハードウェアボタン323を、ディスプレイ322の一部に表示させたメニューボタンで代替させることも可能である。
【0034】
また、ディスプレイ322には、マルチタッチ入力パネルが含まれており、タッチ入力パネル上でのタッチ入力位置座標が入力デバイスインタフェース(不図示)を介してタブレット端末32の処理系(CPU)へ送信され処理される。そして、このマルチタッチ入力パネルは、パネルに対する複数の接触点を同時に感知することができるよう構成されている。この検出(センサ)については様々な方法で実現することができ、必ずしも接触センサに限られず、例えば、光学式のセンサを利用してパネルに対する指示点を抽出することも可能である。さらに、センサには、接触式のセンサや光学式のセンサのほか、人の肌の接触を感知する静電容量方式のセンサを用いることも可能である。
【0035】
また、図3には現れていないが、タブレット端末32は、マイクやスピーカを備えることもできる。この場合にはマイクより拾ったユーザの声などを判別して入力コマンドとすることも可能である。さらに、図3には現れていないが、タブレット端末32の背面等にCMOS等のカメラデバイスを実装させることもできる。
【0036】
図4に、本発明の一実施形態にかかるタブレット端末32を構成するハードウェアの機能ブロック図を例示する。タブレット端末32の動作は、以下に説明するハードウェアの個々の動作、及びソフトウェアとこれらハードウェアとの連携動作によって実現されている。
【0037】
図4において、ハードウェアブロック全体としてのタブレット端末400は、大別すると、図3におけるハードウェアボタン323、ディスプレイ322に設けられたマルチタッチ入力パネル、マイク等で構成される入力部401と、プログラムやデータ等を記憶するためのハードディスク、RAM及び/又はROM等で構成される記憶部402と、プログラムによって様々な数値計算や論理演算を行うCPUによって構成される中央処理部403と、ディスプレイ322等で構成される表示部404と、チップや電気系統等の制御を行うための制御部405と、インターネットにアクセスするためのスロットや光通信を行うためのポート、及び通信インタフェースから構成される通信インタフェース部406と、スピーカやバイブレーション、赤外線プロジェクター等の出力部407と、時刻等を計時するための計時部408と、CMOS等のイメージセンサや赤外線センサ、慣性センサ等からなるセンサ部409と、装置内の各モジュールに電源を供給するための電源部410とからなり、これらのモジュールは必要に応じて適宜通信バスや給電線(図4においては、便宜上各線をひとまとめにした結線499として表す)によって接続されている。
【0038】
なお、センサ部409には、タブレット端末400(32)の位置を特定するためのGPSセンサモジュールを含めることとしても良い。また、センサ部409を構成するCMOS等のイメージセンサや赤外線センサ等によって検知された信号は、入力部401において入力情報として処理することができる。
【0039】
また、本発明の実施に必要なタブレット端末400上で実行されるプログラムないしソフトウェアは、通常、記憶部402を構成するハードディスク、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等にインストールないし記憶され、プログラムないしソフトウェアの実行時には、必要に応じて記憶部402内のメモリにその全部又は一部のソフトウェアモジュールとして読み出され、CPU403において演算実行される。
【0040】
なお、演算実行は必ずしもCPU等の中央処理部403で行われる必要はなく、図示しないディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の補助演算装置を用いることもできる。
【0041】
図5Aに、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおいて採用される梱包箱の構成を示す。図5Aには、梱包箱510の展開図が示されている。
【0042】
図5Aにおいて、梱包箱510は、組み立てられたときには箱の側面となり折り曲げ可能に一繋がりに形成された、長さ面511a、511c、及び幅面511b、511dと、長さ面511aの上下に折り曲げ可能に取り付けられた外フラップ512a、512eと、幅面511bの上下に折り曲げ可能に取り付けられた内フラップ512b、512fと、長さ面511cの上下に折り曲げ可能に取り付けられた外フラップ512c、512gと、幅面511dの上下に折り曲げ可能に取り付けられた内フラップ512d、512hと、長さ面511aの側面に折り曲げ可能に取り付けられ幅面511dと連結するための継ぎしろ519とからなる。
【0043】
図5Bに、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおいて採用される他の梱包箱の構成を説明する。
【0044】
図5Bにおいて、梱包箱520は、組み立てられたときには箱の側面となり折り曲げ可能に一繋がりに形成された、長さ面521a、521c、及び幅面521b、521dと、長さ面521aの上部に折り曲げ可能に取り付けられた上蓋522a(係止フラップ522bが折り曲げ可能に取り付けられている)及び長さ面521aの上部に折り曲げ可能に取り付けられた外フラップ523cと、幅面521bの上下に折り曲げ可能に取り付けられた内フラップ523a、523dと、長さ面521cの下部に折り曲げ可能に取り付けられた外フラップ523eと、幅面521dの上下に折り曲げ可能に取り付けられた内フラップ523b、523fと、長さ面521aの側面に折り曲げ可能に取り付けられ幅面521dと連結するための継ぎしろ529とからなる。
【0045】
図5Cに、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおいて採用される他の梱包箱の構成を説明する。
【0046】
図5Cにおいて、梱包箱530は、箱底面の四隅に設けられた継ぎしろと折畳めるように罫線を設けた幅面を接合する構成となっている。
【0047】
図5Dに、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおいて採用される他の梱包箱の構成を説明する。
【0048】
図5Dにおいて、梱包箱540は、底面の長さ面フラップに設けた糊しろと幅面フラップとをあらかじめ接合して折畳んでおくタイプの箱である。使用時に箱を起こすと底面が形成されるため、テープ等による綴じ込みが不要となるという利点がある。このような底構造を有するものは、ワンタッチ箱と呼ばれることもある。
【0049】
このように、本発明の一実施形態においては、様々なタイプの梱包箱を採用することができる。また、本発明の実施形態における「梱包箱」は、例示に過ぎない。本発明が採用する商品を配送するための手段は、「梱包箱」に制限されるものではなく、包装材、包装袋、包装箱、梱包材、梱包袋、容器等、様々な手段を採用しうる。
【0050】
図6A図6Eに、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおいて採用される「識別情報」のバリエーションを示す。本発明の一実施形態における識別情報は、梱包箱の少なくとも複数の面に付与されるものであって、形状、色彩、図形、数字、文字列、記号の少なくとも1つを有する視覚要素を含んで構成される。また、本発明の一実施形態における識別情報には、二次元コードやバーコードといった情報コードを採用し、視覚要素と組み合わせることもできる。
【0051】
図6Aには、識別情報610が例示されている。識別情報610は、1以上の図形の組み合わせ611(以下、図形611という)と、バーコード612と、数字および文字列613とからなる。
図6Bには、識別所法620が例示されている。識別情報620は、文字列及び数字621と、1以上の図形の組み合わせ622(以下、図形622という)と、記号、文字、及び数字623とからなる。
図6Cには、識別情報630が例示されている。識別情報630は、梱包箱の1面の左上部に斜め方向に付された、帯状の模様及び/または色彩631からなる。
図6Dには、識別情報640が例示されている。識別情報640は、梱包箱の1面の上部左側に斜め方向に付された帯状の模様及び/または色彩641、642と、1以上の図形の組み合わせ643(以下、図形643という)とからなる。
図6Eには、識別情報650が例示されている。識別情報650は、梱包箱の1面のやや上部に左右両端に渡って横方向に付された帯状の模様及び/または色彩651と、651の略中央部から垂直下方に向かって底辺まで付された帯状の模様及び/または色彩652と、1以上の図形の組み合わせ643(以下、図形643という)とからなる。
【0052】
また、識別情報には、図6A図6Eに示した視覚要素以外にも、商品が梱包される梱包箱の寸法(幅、奥行き、高さ)や、大きさの規格(60サイズ、80サイズ、国際小包Aサイズ、国際小包Bサイズなど)、形状(立方体、直方体、円筒形状など)、箱の色といった情報が、さらに含まれることができる。
【0053】
本発明の一実施形態においては、図6に示された梱包箱の「識別情報」が当該梱包箱に梱包される商品の属性情報と紐付けされる。例示的に、商品の属性情報には、次表のようなものがある。
【表1】
商品管理IDは、配送する商品を一意に特定するための識別番号である。もともと商品に割り振られている管理番号を採用してもよいし、本発明に係るシステムにおいて新規に割り振っても良い。あるいは、配送時の伝票番号を採用することもできる。
商品名は、配送する商品名である。この商品名に替えて、あるいは商品名に加えて、商品カテゴリ(本、運動器具、衣類、日用品、割れ物、精密機械)を採用することもできる。
発送元情報は、この商品の発送元に関する情報である。上表では、具体的に記載していないが、発送元の氏名(あるいは、企業名、団体名)、住所、連絡先等の情報を含めることができる。あるいは、これらの情報へのリンクをここで管理することもできる。
配送先情報は、この商品の配送先に関する情報である。上表では、具体的に記載していないが、配送先の氏名(あるいは、企業名、団体名)や電話番号などの連絡先を含む受取人情報や、配送先地域、配送先住所といった情報を含めることができる。
【0054】
また、上表に基づいて例示した属性情報は、商品それ自体の情報(商品管理ID、商品名)と、商品の配送に関する情報(発送元情報、配送先情報)とが混在しているが、本発明はこの形態に限定されるものではなく、商品それ自体の情報(商品管理ID、商品名)は、商品属性情報として、商品の配送に関する情報(発送元情報、配送先情報)は、配送属性情報として、それぞれ個別に管理することもできる。この場合、本発明の一実施形態においては、配送属性情報が識別情報と紐付けされる。
【0055】
本発明の他の実施形態においては、上表以外にも、配送する商品に関する情報を含めることができる。
あるいは、さらに他の実施形態においては、上表の項目のうちの一部を管理するように構成することもできる。例えば、商品の属性情報としては、上表の項目のうちの商品管理IDのみを管理し、必要に応じてこのIDを介して他のデータベースの管理項目を参照するなどである。また、発送元情報や配送先情報については、これらの情報を直接管理するのではなく、これらの詳細情報が格納されたデータへのリンクをここで管理することもできる。
【0056】
(識別情報と梱包される商品の属性情報との紐付けの特徴)
本発明の一実施形態において、梱包箱の「識別情報」と当該梱包箱に梱包される商品の属性情報と紐付けには、次のような特徴がある。
【0057】
(1)識別情報における特定の記号や模様と、紐付けられる属性情報との間に規則性はない。例えば、商品が衣類である場合には三角の記号が必ず紐付けされるというような特定のルールは存在しない。本発明の一実施形態においては、識別情報における特定の記号や模様と、商品の属性情報との紐付けは、全くランダムに行われる。
(2)同一の日に同一の配送車で配送されるといった、同じ配送グループの中では、梱包箱の模様のパターンが重複しないように、選択される梱包箱が調整されることが望ましい。つまり、本発明の一実施形態にかかるシステムにおいては、同じ配送グループの商品の梱包時には、同じ模様のパターンが付与された梱包箱が偏って割り振られないように調整されるなどである。
(3)識別情報と商品の属性情報との紐付け時には、梱包箱に印字されたすべてのパターンに属性情報が紐付けられてもよいが、配達時に特定の箱を配送者に示すときには、その箱に印字された全てのパターンを提示する必要はない。例えば、同じ模様パターンを含まない範囲において最小の模様パターンを抽出して配送者にその梱包箱の存在を示すことができる。
(4)配送時に配送者に対して特定の梱包箱を示すとき、特定の梱包箱と同じ模様パターンを持つ他の梱包箱が複数ある場合には、少なくとも梱包箱のサイズや形状に関する特徴も併せて表示するようにすることができる。あるいは、それでも、複数ある同一の形状及びパターンの梱包箱を区別する術が見当たらない場合には、例えば、配送者の端末に「同じ形状・パターンの箱が●●個あります。」といったメッセージを表示させるように制御することができる。このような制御により、誤配のリスクは軽減される。
(5)梱包箱の「識別情報」と当該梱包箱に梱包される商品の属性情報と紐付けのタイミングは、(A)梱包箱の製造時、(B)商品の梱包箱への梱包時、(C)商品が梱包された梱包箱の出荷時など、種々のタイミングで実施することができる。
【0058】
図7に、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおいて採用される識別情報が付された梱包箱の構成例を示す。梱包箱700は、組み立てられたときには箱の側面となり折り曲げ可能に一繋がりに形成された、長さ面701a、701c、及び幅面701b、701dと、長さ面701aの上下に折り曲げ可能に取り付けられた外フラップ702a、702eと、幅面701bの上下に折り曲げ可能に取り付けられた内フラップ702b、702fと、長さ面701cの上下に折り曲げ可能に取り付けられた外フラップ702c、702gと、幅面701dの上下に折り曲げ可能に取り付けられた内フラップ702d、702hと、長さ面701aの側面に折り曲げ可能に取り付けられ幅面701dと連結するための継ぎしろ709とから構成される。
【0059】
図7に示されるように、梱包箱700には、外フラップ702cに帯状の模様及び/または色彩703eが付され、以下同様に、長さ面701a、701c、幅面701b、701dに、帯状の模様及び/または色彩703a、703b、703c、703dがそれぞれ付されている。
また、外フラップ702a、長さ面701a、幅面701bには、バーコード704a、704b、802がそれぞれ印刷あるいは貼付されている。
【0060】
このように梱包箱700を構成することで、梱包箱の複数の面に同種の識別情報が付されることにより、配送スタッフは、組み上げられた梱包箱700をどの角度から見ても、1つの面に対する共通の視覚的特徴(たとえば、1つの面の片隅に斜め方向に帯状の模様及び/または色彩が付されているという特徴)を見出すことができる。
なお、梱包箱の複数の面に同種の識別情報を付すにあたっては、少なくとも2以上の面に同種の識別情報が付されると良い。
【0061】
また、梱包箱700の外フラップ702a、長さ面701a、幅面701bには、バーコード704a、704b、802がそれぞれ付されているので、これらのバーコードを介した商品の照会も可能となり、梱包箱700を多面的に照会することができるようになる。
【0062】
商品の属性情報(上述したように、商品属性情報及び配送属性情報、または、配送属性情報が含まれる)と識別情報との紐付け処理は、例示的に、(A)梱包箱の製造時、(B)商品の梱包箱への梱包時、または、(C)商品が梱包された梱包箱の出荷時、に実施されるが、それぞれのタイミングでの実際の紐付け処理例は、次のようになる。
【0063】
(A)梱包箱の製造時の紐付け処理
典型的には、梱包箱を製造する製造ラインにて紐付け処理が行われたり、梱包箱の製造直後に紐付け処理が行われたりする。この場合、管理サーバ11では、梱包箱の製造時に少なくとも個々の梱包箱の識別情報も管理する。例えば、梱包箱が無地の状態で、図5に示す510のような形状で切り出された時、管理サーバ11では、この梱包箱にどのような識別情報を付すかが決定される。決定のために参照されるデータは、典型的には予めプログラムされたものが使用される。
そして、ここでは、製造された梱包箱が実際に組み立てられる前に、当該梱包箱にどのような商品が梱包されるかが予め決まっている。例えば、ある商品を特定の配送先に配送するためにこの梱包箱が製造されたような場合である。
このような状況下では、当該梱包箱にどのような商品が梱包されるかの情報を管理サーバ11がすでに管理しているので、梱包箱の製造時のタイミングで紐付け処理が可能となる。
【0064】
(B)商品の梱包箱への梱包時の紐付け処理
既に製造され、識別情報が付された梱包箱へ商品を梱包する際に紐付け処理が行われる。典型的には、店舗やロジスティックセンターなどにおいて実施される処理である。このタイミングでの紐付け処理においては、管理サーバ11は、梱包箱の識別情報、商品の属性情報の双方の情報をすでに管理しており、例示的にはロボットや自動ハンド機等による梱包時に両者の情報を紐付けする。
具体的には、梱包時にどの商品をどの識別情報が付された梱包箱へ梱包しようとしているかを管理サーバ11が把握している場合には、管理サーバ11内で紐付け処理が行われる。また、梱包時には管理サーバ11は、識別情報または商品の属性情報のいずれか一方しか把握していないような場合には、ロボットや自動ハンド機を制御しているローカルコンピュータ(不図示)が不足情報を読み取り管理サーバ11へ送信する。管理サーバ11では、識別情報と商品の属性情報とを紐付けする。
【0065】
(C)商品が梱包された梱包箱の出荷時の紐付け処理
既に製造され識別情報が付された梱包箱へ商品を梱包した後であって、出荷時に紐付け処理が行われる。典型的には、店舗やロジスティックセンターなどにおいて梱包済み商品の出荷時に実施される処理である。このタイミングでの紐付け処理においては、管理サーバ11は、梱包箱の識別情報、商品の属性情報の双方の情報をすでに管理している。
さらに、梱包箱の表面には、梱包箱の中身に関する情報(例えば、バーコードや二次元コード)が既に貼付されている(ただし、この時点では、管理サーバ11は、商品の属性情報を把握していない)。この梱包箱の中身に関する情報のリンク先は、管理サーバ11で管理されている商品の属性情報へのアクセスコードである。
そして、紐付け処理は、梱包箱の識別情報と梱包箱表面に貼付された中身に関する情報とが管理サーバ11において出荷時にリンクされることによって実施される。
(D)その他
上記(A)~(C)の組み合わせもあり得る。例えば、上記(A)のタイミングでは、商品の属性情報のうちの商品属性情報と識別情報との紐付け処理を行い、上記(B)または(C)のタイミングでさらに配送属性情報を紐付けすることができる。
あるいは、上記(B)のタイミングで商品の属性情報のうちの商品属性情報と識別情報との紐付け処理を行い、上記(C)のタイミングでさらに配送属性情報を紐付けすることもできる。
【0066】
図8に、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおける動作フローを示す。具体的には、商品の属性情報(上述したように、商品属性情報及び配送属性情報、または、配送属性情報が含まれる)と識別情報とを紐付けする動作フローを示している。本フローにおける紐付け処理のタイミングは、これに限定されるものではないが、商品の梱包箱への梱包時の紐付け処理に対応している。したがって、図8における動作フローでは、上述したようなハードウェアが使用される。本フローではその詳細動作を説明する。
【0067】
図8のステップS801において処理がスタートすると、ステップS802へ進み、これから配送予定の商品の属性情報を抽出する。管理サーバ11では、梱包箱の識別情報、商品の属性情報の双方の情報をすでに管理しているが、いま梱包しようとしている商品の属性情報を顧客からの注文情報等に基づいて抽出する。
【0068】
次に、ステップS803へ進み、前ステップで抽出した商品の属性情報に基づいて梱包箱が選択される。ここでの選択では、管理サーバ11において主に2つの観点から判断がされる。1つは、配送予定の商品が適切に梱包可能な大きさの箱を選択するということである。配送予定の商品よりも小さな箱を選択することはありえないが、商品をできる限り無駄なく梱包可能な適切な寸法の箱を選択するという処理も場合によっては重要になってくる。
2つ目は、商品の配送先によって、選択される箱に付された識別情報が極力重複しないように箱を選択するということである。識別情報が完全に一致し、かつ、箱自体の寸法も完全に同じ場合には、配送者はもはや目視で簡便に識別判断することは難しい。一方で、識別情報の非類似性が高い箱同士は、たとえ寸法が同じであっても目視による識別判断は容易となる。
ステップS803では、このような配送支援向上のための判断がなされている。
【0069】
ステップS804では、前ステップで選択された箱が見つかったかどうかが判断され、Yesの場合は、ステップS805へ進むが、Noの場合は、ステップS803へ復帰する。ステップS803へ復帰した場合は、前回と異なる観点での梱包箱の選択が試みられる。例えば、現在物色対象としている梱包箱のストックエリアから他のストックエリアに変更するなどである。
【0070】
ステップS805では、配送しようとしている商品に対する適切な梱包箱が確定している状態であるので、商品の属性情報と梱包箱の識別コードとの関連付け(紐付け)が行われる。
【0071】
ステップS806では、前ステップで紐付けされた結果が、管理サーバ11において登録され管理される。
【0072】
図9に、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおける動作フローを示す。具体的には、配送者(配送スタッフ)が車両等に配送商品を積み込み、各顧客宅を回って商品配送を行っている過程で、数ある商品のなから次にどの商品をピックアップすればよいかを管理サーバから配送スタッフの端末を介して指示する動作フローを示している。
したがって、本動作フローの前提として、配送者は管理サーバ11と通信可能な自身の端末を携行して配送業務を行っている。
【0073】
図9のステップS901において処理がスタートすると、ステップS902へ進み、配送中の商品の情報抽出または更新が行われる。これは、管理サーバ11において、ある配送スタッフが現時点で配送中の全ての商品に関する情報が抽出または更新される。初回は全ての商品に関する情報が抽出され、2個目以降の商品を配送するときには、情報の更新が行われればよい。
また、初回の全ての商品に関する情報は管理サーバ11において抽出され、これが配送スタッフの端末に送信されて、以降の情報の更新はスタッフの端末で行われても良い。この場合、情報更新は、管理サーバ11と都度共有されてもよい。
【0074】
ステップS903では、管理サーバ11(または配送スタッフの端末)において、その配送スタッフが次に配達する商品に関する情報が抽出される。本発明の一実施形態においては、商品の属性情報とこれに紐付けされた梱包箱の識別情報である。
【0075】
ステップS904では、前ステップで抽出された、次に配達する商品に関する情報のうち梱包箱の特徴が抽出される。本発明の一実施形態においては、この特徴は梱包箱の識別情報から抽出される。同ステップでは、識別情報の視覚要素(形状、色彩、図形、数字、文字列、記号)の全部または一部が抽出される。
視覚要素が全部抽出される場合は、一緒に配送している他の梱包箱の識別情報と完全に重複する可能性は低いであろう。ただし、視覚要素が全て抽出されることによって、それらの視覚要素が一度に配送スタッフに提示されたときに、実際に配送している多くの荷物の中から目的の梱包箱を視覚的に見分けることが容易ではないこともあり得る。なぜなら、一部特徴的な視覚的要素を持つ梱包箱を見つけたとしても、提示された他の視覚的要素もすべて含まれているかどうかの確認も必要とされるからである。
一方で、視覚要素を全部抽出しなくても、一部の視覚的要素だけで他の梱包箱と確実に区別できる場合は、識別情報の中から最小限の視覚的要素だけを抽出して配送スタッフに提示したほうが、配送スタッフの負担はむしろ軽減できる。換言すると、実際の梱包箱に他の視覚要素が付されていたとしても、提示された視覚要素を持つ他の梱包箱は現在配送中の荷物には存在しないことが保証されていれば、その方が好ましいこともある。したがって、一実施形態においては、視覚情報の一部を取り出す場合には、もっとも視認性の高い要素(大きさや色などから判別し易さを客観的に評価することができる)から順に抽出することが考えられる。
以下のステップでは、上述の事情も考慮した改善性の高いフローが実施される。
【0076】
ステップS905では、前ステップで抽出した梱包箱の特徴(識別情報)は、他の梱包箱(識別情報)の特徴と重複しているかどうかが判断される。すでに述べたように、本発明の実施形態のバリエーションは、梱包箱の識別情報の全部を抽出する場合、その一部を抽出する場合など複数存在する。同ステップにおいて、例えば、梱包箱の識別情報の全部を抽出した場合には、高い確率で「No」となり、ステップS910へ進むこととなろう。
一方で、同ステップでNoの場合は、ステップS906へ進むこととなる。
【0077】
ステップS906では、梱包箱に付された他の特徴(識別情報)を抽出し、ステップS907へ進み、梱包箱の独自の特徴が出たかどうかが判断される。ステップS907においてYesの場合は、ステップS910へ進むが、Noの場合はステップS908へ進む。
【0078】
ステップS908では、予め定められたループ回数の上限に達したか、あるいは、その梱包箱の特徴は出尽くしたかどうかが判断される。ステップS908でYesの場合はステップS909へ進み、Noの場合はステップS906へ復帰する。
ここで、ループとは、ステップS905においてYesとなってステップS906へ進み、ステップS908においてNoとなってステップS906へ復帰するループである。本発明の一実実施形態においては、図示しないカウンタによってこのループの回数がカウントされており、予め定められた回数(例えば、3回とか5回など)に達するとステップS908を抜けるように制御することができる。
【0079】
ステップS909では、梱包箱に関する他の特徴の決定、または特徴が出なかったことの確認が行われる。前者の他の特徴の決定とは、梱包箱を視覚的要素よって特徴づけることができなかった場合における当該梱包箱の寸法による特徴付けや、梱包箱に貼付されたバーコードや二次元コードによる特徴付けである。後者の特徴が出なかったことの確認とは、他に同じ視覚的要素を持っている荷物が何個あるかの計数による確認等である。
【0080】
ステップS910では、梱包箱の視覚的要素による特徴等を配送スタッフの端末に送信し、この端末のディスプレイ上に表示させる。なお、同じ視覚的要素を有する1以上の他の梱包箱があるために対象の梱包箱の視覚的特徴を出せなかった場合には、その旨の表示が行われても良い。
【0081】
そして、ステップS911へ進み、本フローとしては終了する(配送業務は同様に継続していく)。
【0082】
図10に、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおける情報処理装置の情報提示例を示す。具体的には、配達スタッフが携行する端末に管理サーバ11から次に配達すべき荷物の視覚的特徴が提示されている場面である。
【0083】
図10において、配達スタッフの端末1000のディスプレイ1010には、ポップアップ1011と管理サーバからのメッセージ1012と、対象となる荷物(梱包箱)の視覚的特徴1013が画面上に表示されている。
【0084】
内容を確認した配達スタッフは、OKボタン1014を押下することによって、ポップアップ1011を閉じることができる。
【0085】
図11A図11Cに、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおける情報処理装置の情報提示例を示す。具体的には、配達スタッフが携行する端末に管理サーバ11から次に配達すべき荷物の視覚的特徴が提示される場合における提示のバリエーションであって、その視覚的要素を割愛できる場合の提示例を説明している。
特に、図11B及び図11Cに示される例は、図9におけるステップS905においてYesとなってステップS906へ進み、ステップS908においてNoとなってステップS906へ復帰するループの中で生成される視覚的特徴の例である。
【0086】
図11Aには、配達スタッフが携行する端末に管理サーバ11から次に配達すべき荷物の視覚的特徴が提示されている様子を示す。表内容は、図10のポップアップ1011と対応している。
【0087】
図11Aにおいて、配達スタッフの端末のディスプのポップアップ1110には、管理サーバからのメッセージ1111と、対象となる荷物(梱包箱)の視覚的特徴1112が表示されている。
【0088】
視覚的特徴1112の構成は、帯状の模様11121、11122、及び1以上の図形の組み合わせ11123である。これは、例示的に対象の梱包箱に付された識別情報の全種類である。
【0089】
内容を確認した配達スタッフは、OKボタン1113を押下することによって、ポップアップ1110を閉じることができる。
【0090】
図11Bには、配達スタッフが携行する端末に管理サーバ11から次に配達すべき荷物の視覚的特徴が提示されている他の様子を示す。表内容は、図11Aのポップアップ1110に対応するが、表示される視覚的特徴が一部省略されている。
【0091】
図11Bにおいて、配達スタッフの端末のディスプのポップアップ1120には、管理サーバからのメッセージ1121と、対象となる荷物(梱包箱)の視覚的特徴1122が表示されている。
【0092】
視覚的特徴1122の構成は、帯状の模様11221、及び1以上の図形の組み合わせ11222である。これは、例示的に対象の梱包箱に付された識別情報の全種類の一部である。具体的には、図11Aの模様11122に対応する表示が省略されている。
本発明の一実施形態においては、このように、梱包箱に付された識別情報の一部を省略しても他に重複する梱包箱がない場合には、混同を生じさせない範囲において識別情報を省略することができる。
これにより、配送スタッフは間違いを生じさせないシンプルな識別情報に基づいて目的の梱包箱を探し当てることができ、商品配送支援システム等を改善することができる。
【0093】
内容を確認した配達スタッフは、OKボタン1123を押下することによって、ポップアップ1120を閉じることができる。
【0094】
図11Cには、配達スタッフが携行する端末に管理サーバ11から次に配達すべき荷物の視覚的特徴が提示されているさらに他の様子を示す。表内容は、図11Aのポップアップ1110及び図11Bのポップアップ1120に対応するが、表示される視覚的特徴がさらに省略されている。
【0095】
図11Cにおいて、配達スタッフの端末のディスプのポップアップ1130には、管理サーバからのメッセージ1131と、対象となる荷物(梱包箱)の視覚的特徴1132が表示されている。
【0096】
視覚的特徴1132の構成は、帯状の模様11321である。これは、例示的に対象の梱包箱に付された識別情報の全種類の一部である。具体的には、図11Aの模様11122及び1以上の図形の組み合わせ11123に対応する表示が省略されている。
本発明の一実施形態においては、このように、梱包箱に付された識別情報の一部を省略しても他に重複する梱包箱がない場合には、混同を生じさせない範囲において識別情報を省略することができる。
これにより、配送スタッフは間違いを生じさせないシンプルな識別情報に基づいて目的の梱包箱を探し当てることができ、商品配送支援システム等を改善することができる。
【0097】
内容を確認した配達スタッフは、OKボタン1133を押下することによって、ポップアップ1130を閉じることができる。
【0098】
図12に、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおける情報処理装置の情報提示例を示す。具体的には、図9のステップS909において、梱包箱に関する視覚的特徴が出せなかったことが確認された場合の配送スタッフの端末への情報提示例(ステップS910)である。
【0099】
図12において、配達スタッフの端末1200のディスプレイ1210には、ポップアップ1211と管理サーバからのメッセージ1212が表示されており、さらに、梱包箱のサイズ規格や寸法、地色に関する情報1213が表示されている。このように詳細に梱包箱のスペックを表示するのは、他に同じ視覚的特徴を有する梱包箱が1以上存在するためである。
【0100】
ポップ1211においては、当該梱包箱の視覚的特徴1214も表示されている。ただし、この例示的実施形態においては、他に同じ視覚的特徴を有する梱包箱が2つあるので、混同しないように注意を促すメッセージ1215が表示されている。
【0101】
内容を確認した配達スタッフは、OKボタン1216を押下することによって、ポップアップ1211を閉じることができる。
【0102】
以上、具体例に基づき、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システム等の実施形態を説明したが、本発明の実施形態としては、システム又は装置を実施するための方法又はプログラムの他、プログラムが記録された記憶媒体(一例として、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、CD-RW、磁気テープ、ハードディスク、メモリカード)等としての実施態様をとることも可能である。
【0103】
また、プログラムの実装形態としては、コンパイラによってコンパイルされるオブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード等のアプリケーションプログラムに限定されることはなく、オペレーティングシステムに組み込まれるプログラムモジュール等の形態であっても良い。
【0104】
さらに、プログラムは、必ずしも制御基板上のCPUにおいてのみ、全ての処理が実施される必要はなく、必要に応じて基板に付加された拡張ボードや拡張ユニットに実装された別の処理ユニット(DSP等)によってその一部又は全部が実施される構成とすることもできる。
【0105】
本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された構成要件の全て及び/又は開示された全ての方法又は処理の全てのステップについては、これらの特徴が相互に排他的である組合せを除き、任意の組合せで組み合わせることができる。
【0106】
また、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された特徴の各々は、明示的に否定されない限り、同一の目的、同等の目的、または類似する目的のために働く代替の特徴に置換することができる。したがって、明示的に否定されない限り、開示された特徴の各々は、包括的な一連の同一又は均等となる特徴の一例にすぎない。
【0107】
さらに、本発明は、上述した実施形態のいずれの具体的構成にも制限されるものではない。本発明は、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された全ての新規な特徴又はそれらの組合せ、あるいは記載された全ての新規な方法又は処理のステップ、又はそれらの組合せに拡張することができる。
【符号の説明】
【0108】
10 商品配送支援システム
11 管理サーバ
12a~12c タブレット端末
13 携帯電話
14 PC
15a、15b スマートフォン
19a~19c 梱包箱
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図11C
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-02-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの面に少なくとも1以上の識別情報が付された梱包箱が採用され、前記梱包箱に梱包された商品の顧客宅への配送を管理する管理サーバと、前記商品を配送するスタッフの端末とを有する商品配送支援システムであって、
前記識別情報は、
形状若しくは図形または形状及び図形の組み合わせを有する視覚要素を含んで構成されており、かつ、
前記梱包箱の少なくとも複数の面に付与されるものであって、
前記管理サーバは、
前記識別情報の少なくとも一部と前記商品の属性情報を予め関連付けて登録し、
前記スタッフが前記商品を配送する際には、前記配送中の前記商品の情報抽出処理によって前記スタッフが次に配送すべき前記商品を抽出し、前記商品の識別を視覚的にサポートするために、前記商品の前記属性情報に関連付けられた前記識別情報の少なくとも一部の情報を前記スタッフの端末に表示するように制御する
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記視覚要素は、色彩、数字、文字列、記号の少なくとも1つをさらに含み、
前記識別情報は、二次元コードまたはバーコードと、前記視覚要素との組み合わせである請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記識別情報には、前記梱包箱の大きさの規格、寸法、形状、色のうちの少なくとも1つがさらに含まれる請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記商品の前記属性情報には、前記商品の配送先地域、配送先住所、受取人情報のうちの少なくとも1つが含まれる請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記管理サーバによる前記識別情報の少なくとも一部と前記商品の前記属性情報との関連付け処理は、
(1)前記梱包箱の製造時、
(2)前記商品の前記梱包箱への梱包時、
(3)前記商品が梱包された前記梱包箱の出荷時、
のうちのいずれかのタイミングで実行される請求項1~4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
1つの面に少なくとも1以上の識別情報が付された梱包箱が採用され、前記識別情報は、形状若しくは図形または形状及び図形の組み合わせを有する視覚要素を含んで構成されており、かつ、前記梱包箱の少なくとも複数の面に付与されるものであり、前記梱包箱に梱包された商品の顧客宅への配送を管理する管理サーバと、前記商品を配送するスタッフの端末とを有する商品配送支援システム上で実行されるプログラムであって、
前記管理サーバに、
前記識別情報の少なくとも一部と前記商品の属性情報を予め関連付けて登録させるステップと、
前記スタッフが前記商品を配送する際には、前記配送中の前記商品の情報抽出処理によって前記スタッフが次に配送すべき前記商品を抽出し、前記商品の識別を視覚的にサポートするために、前記商品の前記属性情報に関連付けられた前記識別情報の少なくとも一部の情報を前記スタッフの端末に表示するように制御させるステップと
を実行することを特徴とするプログラム。
【請求項7】
前記視覚要素は、色彩、数字、文字列、記号の少なくとも1つをさらに含み、
前記識別情報は、二次元コードまたはバーコードと、前記視覚要素との組み合わせである請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記識別情報には、前記梱包箱の大きさの規格、寸法、形状、色のうちの少なくとも1つが含まれる請求項6に記載のプログラム。
【請求項9】
前記商品の前記属性情報には、前記商品の配送先地域、配送先住所、受取人情報のうちの少なくとも1つが含まれる請求項6に記載のプログラム。
【請求項10】
前記管理サーバによる前記識別情報の少なくとも一部と前記商品の前記属性情報との関連付け処理は、
(1)前記梱包箱の製造時、
(2)前記商品の前記梱包箱への梱包時、
(3)前記商品が梱包された前記梱包箱の出荷時、
のうちのいずれかのタイミングで実行される請求項6~9のいずれか1項に記載のプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの面に少なくとも1以上の識別情報が付された梱包箱が採用され、前記梱包箱に梱包された商品の顧客宅への配送を管理する管理サーバと、前記商品を配送するスタッフの端末とを有する商品配送支援システムであって、
前記識別情報は、
形状若しくは図形または形状及び図形の組み合わせを有する視覚要素を含んで構成されており、かつ、
前記梱包箱の少なくとも複数の面に付与されるものであって、
前記管理サーバは、
前記識別情報の少なくとも一部と前記商品の属性情報を予め関連付けて登録し、
前記スタッフが前記商品を配送する際には、現時点で配送中の前記商品の情報抽出処理を行って前記スタッフが次に配送すべき前記商品を検索抽出し、前記商品の識別を視覚的にサポートするために、前記商品の前記属性情報に関連付けられた前記識別情報の少なくとも一部が省略された識別情報を前記スタッフの端末に表示するように制御する
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記視覚要素は、色彩、数字、文字列、記号の少なくとも1つをさらに含み、
前記識別情報は、二次元コードまたはバーコードと、前記視覚要素との組み合わせである請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記識別情報には、前記梱包箱の大きさの規格、寸法、形状、色のうちの少なくとも1つがさらに含まれる請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記商品の前記属性情報には、前記商品の配送先地域、配送先住所、受取人情報のうちの少なくとも1つが含まれる請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記管理サーバによる前記識別情報の少なくとも一部と前記商品の前記属性情報との関連付け処理は、
(1)前記梱包箱の製造時、
(2)前記商品の前記梱包箱への梱包時、
(3)前記商品が梱包された前記梱包箱の出荷時、
のうちのいずれかのタイミングで実行される請求項1~4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
1つの面に少なくとも1以上の識別情報が付された梱包箱が採用され、前記識別情報は、形状若しくは図形または形状及び図形の組み合わせを有する視覚要素を含んで構成されており、かつ、前記梱包箱の少なくとも複数の面に付与されるものであり、前記梱包箱に梱包された商品の顧客宅への配送を管理する管理サーバと、前記商品を配送するスタッフの端末とを有する商品配送支援システム上で実行されるプログラムであって、
前記管理サーバに、
前記識別情報の少なくとも一部と前記商品の属性情報を予め関連付けて登録させるステップと、
前記スタッフが前記商品を配送する際には、現時点で配送中の前記商品の情報抽出処理によって前記スタッフが次に配送すべき前記商品を検索抽出し、前記商品の識別を視覚的にサポートするために、前記商品の前記属性情報に関連付けられた前記識別情報の少なくとも一部が省略された識別情報を前記スタッフの端末に表示するように制御させるステップと
を実行することを特徴とするプログラム。
【請求項7】
前記視覚要素は、色彩、数字、文字列、記号の少なくとも1つをさらに含み、
前記識別情報は、二次元コードまたはバーコードと、前記視覚要素との組み合わせである請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記識別情報には、前記梱包箱の大きさの規格、寸法、形状、色のうちの少なくとも1つが含まれる請求項6に記載のプログラム。
【請求項9】
前記商品の前記属性情報には、前記商品の配送先地域、配送先住所、受取人情報のうちの少なくとも1つが含まれる請求項6に記載のプログラム。
【請求項10】
前記管理サーバによる前記識別情報の少なくとも一部と前記商品の前記属性情報との関連付け処理は、
(1)前記梱包箱の製造時、
(2)前記商品の前記梱包箱への梱包時、
(3)前記商品が梱包された前記梱包箱の出荷時、
のうちのいずれかのタイミングで実行される請求項6~9のいずれか1項に記載のプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0085】
図11A図11Cに、本発明の一実施形態にかかる商品配送支援システムにおける情報処理装置の情報提示例を示す。具体的には、配達スタッフが携行する端末に管理サーバ11から次に配達すべき荷物の視覚的特徴が提示される場合における提示のバリエーションであって、その視覚的要素を割愛できる場合の提示例を説明している。
特に、図11及び図11に示される例は、図9におけるステップS905においてYesとなってステップS906へ進み、ステップS908においてNoとなってステップS906へ復帰するループの中で生成される視覚的特徴の例である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0086】
図11Aには、配達スタッフが携行する端末に管理サーバ11から次に配達すべき荷物の視覚的特徴が提示されている様子を示す。表内容は、図10のポップアップ1011と対応している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0090】
図11Bには、配達スタッフが携行する端末に管理サーバ11から次に配達すべき荷物の視覚的特徴が提示されている他の様子を示す。表内容は、図11Aのポップアップ1110に対応するが、表示される視覚的特徴が一部省略されている。