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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058911
(43)【公開日】2024-04-30
(54)【発明の名称】評価情報表示システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/015 20230101AFI20240422BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022166317
(22)【出願日】2022-10-17
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 〔メールの送信日〕 令和4年10月13日 〔メールの送信相手〕 株式会社三井住友銀行 日本橋東支店
(71)【出願人】
【識別番号】521265092
【氏名又は名称】株式会社エスエスティー
(74)【代理人】
【識別番号】100089026
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 高明
(72)【発明者】
【氏名】嶋村 和樹
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】様々な媒体に点在している評価情報を集中、一括して見ることができ、日々変化する評価情報をウェブページに自動的に反映させることができる評価情報表示システムを提供する。
【解決手段】ユーザーが商品又はサービスを評価した際の評価情報を、前記商品又は前記サービスを表示するウェブページに集約させ可視化して表示する評価情報表示システムであって、前記評価情報を収集する収集手段と、前記収集手段により収集された前記評価情報を解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記評価情報を可視化した可視化情報を表示するための表示用データを自動生成し、前記ウェブページに自動反映させるデータ制御手段と、を備える評価情報表示システム。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーが商品又はサービスを評価した際の評価情報を、前記商品又は前記サービスを表示するウェブページに集約させ可視化して表示する評価情報表示システムであって、
前記評価情報を収集する収集手段と、
前記収集手段により収集された前記評価情報を解析する解析手段と、
前記解析手段による解析結果に基づいて、前記評価情報を可視化した可視化情報を表示するための表示用データを自動生成し、前記ウェブページに自動反映させるデータ制御手段と、を備えることを特徴とする評価情報表示システム。
【請求項2】
前記収集手段は、商品又はサービスの評価サイト、電子商取引サイト、検索サイト、飲食サイト、会員制交流サイトのうち少なくとも1つのサイトを定期的に巡回し、前記商品又は前記サービスの評価情報を収集することを特徴とする請求項1記載の評価情報表示システム。
【請求項3】
前記解析手段は、前記評価情報を、自然言語処理を利用して解析することを特徴とする請求項1記載の評価情報表示システム。
【請求項4】
前記解析手段は、前記評価情報をキーワードに分解し、分解した前記キーワードを重みづけして整理することを特徴とする請求項1記載の評価情報表示システム。
【請求項5】
前記データ制御手段は、HTML解析を用いて前記ウェブページの色彩又は構図を分析し、分析結果に合わせて前記表示用データを自動生成することを特徴とする請求項1記載の評価情報表示システム。
【請求項6】
前記可視化情報は、前記商品又は前記サービスのイメージと併せて表示されることを特徴とする請求項1記載の評価情報表示システム。
【請求項7】
前記可視化情報には、前記ユーザーの積極的な評価、前記ユーザーの消極的な評価、及び、前記ユーザーの中立的な評価が含まれていることを特徴とする請求項1記載の評価情報表示システム。
【請求項8】
重みづけが高い前記可視化情報は、重みづけが低い前記可視化情報よりも大きく表示されることを特徴とする請求項4記載の評価情報表示システム。
【請求項9】
前記可視化情報は、重みづけに応じて異なる色で表示されることを特徴とする請求項4記載の評価情報表示システム。
【請求項10】
前記可視化情報は、第1の向きで表示された情報と、前記第1の向きとは異なる第2の向きで表示された情報とが混在して表示されることを特徴とする請求項1記載の評価情報表示システム。
【請求項11】
ユーザーが商品又はサービスを評価した際の評価情報を、前記商品又は前記サービスを表示するウェブページに集約させ可視化して表示する評価情報表示システムに使用される管理サーバであって、
前記評価情報を収集する収集部と、
前記収集手段により収集された前記評価情報を解析する解析部と、
前記解析手段による解析結果に基づいて、前記評価情報を可視化した可視化情報を表示するための表示用データを自動生成し、前記ウェブページに自動反映させるデータ制御部と、を備えることを特徴とする管理サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、評価情報表示システムに係り、特に、ユーザーが商品又はサービスを評価した際の評価情報をウェブページに集約させ可視化して表示する評価情報表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、商品又はサービスに関する各種の口コミ情報(購入体験談)が、ウェブ上(SNS、ECレビュー、ショッピングサイトのカスタマレビュー、食品・店舗紹介サイト等)に点在しており、ユーザーが当該商品又はサービスに関する口コミ情報を網羅して確認することが困難である。
一方で、商品又はサービスの購入の仕方が多様化しており、購入において失敗しないようにしたい、という要請がユーザーにある。
【0003】
特許文献1の技術は、「指定されたキーワードに関する話題を特定し、該話題に関するSNS上の投稿データを収集する収集部と、前記収集部によって収集された投稿データの文章を解析し、該文章に含まれる話題に対する意見に関する単語を抽出する抽出部と、前記抽出部によって抽出された意見に関する単語を出力する出力部とを有することを特徴とする情報処理装置。」を開示しているが、様々な媒体に点在している評価情報を集中、一括して見ることはできず、日々変化する評価情報をウェブページに自動的に反映させることもできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第7019774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の課題は、様々な媒体に点在している評価情報を集中、一括して見ることができ、日々変化する評価情報をウェブページに自動的に反映させることができる評価情報表示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題達成のため、請求項1記載の発明にあっては、ユーザーが商品又はサービスを評価した際の評価情報を、前記商品又は前記サービスを表示するウェブページに集約させ可視化して表示する評価情報表示システムであって、前記評価情報を収集する収集手段と、前記収集手段により収集された前記評価情報を解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記評価情報を可視化した可視化情報を表示するための表示用データを自動生成し、前記ウェブページに自動反映させるデータ制御手段と、を備えることを特徴とする。
従って、本発明に係る評価情報表示システムにあっては、収集した評価情報(口コミ情報)に基づき表示用データ(ワードクラウド用のイメージデータ)を自動生成して、ウェブページに自動反映させることができる。
【0007】
請求項2記載の発明にあっては、前記収集手段は、商品又はサービスの評価サイト、電子商取引サイト、検索サイト、飲食サイト、会員制交流サイトのうち少なくとも1つのサイトを定期的に巡回し、前記商品又は前記サービスの評価情報を収集することを特徴とする。
従って、本発明に係る評価情報表示システムにあっては、様々なサイトから評価情報を幅広く収集することができる。
【0008】
請求項3記載の発明にあっては、前記解析手段は、前記評価情報を、自然言語処理を利用して解析することを特徴とする。
ここで「自然言語処理」とは、形態素解析、構文解析、意味解析、文脈解析等の手法により、投稿者等が記載した文字による評価情報を、その言葉が持つ本来の意味を様々な方法で解析する。
従って、本発明に係る評価情報表示システムにあっては、自然言語処理によってユーザーが日常的に使っている言葉を解析することができる。
【0009】
請求項4記載の発明にあっては、前記解析手段は、前記評価情報をキーワードに分解し、分解した前記キーワードを重みづけして整理することを特徴とする。
従って、本発明に係る評価情報表示システムにあっては、評価情報を第三者が参考になるようなキーワードに単純に分解するだけでなく、キーワードに強弱(高低)を持たせることができる。
【0010】
請求項5記載の発明にあっては、前記データ制御手段は、HTML解析を用いて前記ウェブページの色彩又は構図を分析し、分析結果に合わせて前記表示用データを自動生成することを特徴とする。
従って、本発明に係る評価情報表示システムにあっては、ウェブページを分析することにより、ウェブページのデザインやイメージに合った可視化情報を表示することができる。
【0011】
請求項6記載の発明にあっては、前記可視化情報は、前記商品又は前記サービスのイメージと併せて表示されることを特徴とする。
従って、本発明に係る評価情報表示システムにあっては、可視化情報と商品又はサービスのイメージとが並べて表示されるようになる。
【0012】
請求項7記載の発明にあっては、前記可視化情報には、前記ユーザーの積極的な評価、前記ユーザーの消極的な評価、及び、前記ユーザーの中立的な評価が含まれていることを特徴とする。
従って、本発明に係る評価情報表示システムにあっては、積極的な評価だけでなく、あえて、消極的な評価や中立的な評価を表示することで、可視化情報の信頼性を向上させることができる。
【0013】
請求項8記載の発明にあっては、重みづけが高い前記可視化情報は、重みづけが低い前記可視化情報よりも大きく表示されることを特徴とする。
従って、本発明に係る評価情報表示システムにあっては、重みづけが高い可視化情報をより目立たせることができる。
【0014】
請求項9記載の発明にあっては、前記可視化情報は、重みづけに応じて異なる色で表示されることを特徴とする。
従って、本発明に係る評価情報表示システムにあっては、異なる色を採用することによって重みづけを分類することができる。
【0015】
請求項10記載の発明にあっては、前記可視化情報は、第1の向きで表示された情報と、前記第1の向きとは異なる第2の向きで表示された情報とが混在して表示されることを特徴とする。
従って、本発明に係る評価情報表示システムにあっては、第1の向き及び第2の向きによって可視化情報にデザイン性を与えることができる。このような表示方法は「ワードクラウド」と称する。
【0016】
請求項11記載の発明にあっては、ユーザーが商品又はサービスを評価した際の評価情報を、前記商品又は前記サービスを表示するウェブページに集約させ可視化して表示する評価情報表示システムに使用される管理サーバであって、前記評価情報を収集する収集部と、前記収集手段により収集された前記評価情報を解析する解析部と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記評価情報を可視化した可視化情報を表示するための表示用データを自動生成し、前記ウェブページに自動反映させるデータ制御部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1及び11記載の発明にあっては、ユーザーが商品又はサービスを評価した際の評価情報を、前記商品又は前記サービスを表示するウェブページに集約させ可視化して表示する評価情報表示システムであって、前記評価情報を収集する収集手段と、前記収集手段により収集された前記評価情報を解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記評価情報を可視化した可視化情報を表示するための表示用データを自動生成し、前記ウェブページに自動反映させるデータ制御手段と、を備えることから、収集した評価情報(口コミ情報)に基づき表示用データ(ワードクラウド用のイメージデータ)を自動生成して、ウェブページに自動反映させることができるため、様々な媒体に点在している評価情報を、商品又はサービスを表示するウェブページのサイトで集中、一括して見ることができ、非常にユーザーフレンドリーであり、日々変化する評価情報をウェブページに自動的に反映させることができる。
【0018】
請求項2記載の発明にあっては、前記収集手段は、商品又はサービスの評価サイト、電子商取引サイト、検索サイト、飲食サイト、会員制交流サイトのうち少なくとも1つのサイトを定期的に巡回し、前記商品又は前記サービスの評価情報を収集することから、様々なサイトから評価情報を幅広く収集することができるため、ウェブページに表示する可視化情報の信頼性を向上させることができる。
【0019】
請求項3記載の発明にあっては、前記解析手段は、前記評価情報を、自然言語処理を利用して解析することから、形態素解析、構文解析、意味解析、文脈解析等の手法により、投稿者等が記載した文字による評価情報を、その言葉が持つ本来の意味を様々な方法で解析するため的確な解析処理を実行することができる。
【0020】
請求項4記載の発明にあっては、前記解析手段は、前記評価情報をキーワードに分解し、分解した前記キーワードを重みづけして整理することから、評価情報を第三者が参考になるようなキーワードに単純に分解するだけでなく、キーワードに強弱を持たせることができるため、重みづけをしたキーワードにより、キーワードの表示態様を変化させることができる。
【0021】
請求項5記載の発明にあっては、前記データ制御手段は、HTML解析を用いて前記ウェブページの色彩又は構図を分析し、分析結果に合わせて前記表示用データを自動生成することから、ウェブページを分析することにより、ウェブページのデザインやイメージに合った可視化情報を表示することができるため、ウェブページの全体的な外観を損ねることなく、ウェブページに溶け込んだ可視化情報を表示することができる。
【0022】
請求項6記載の発明にあっては、前記可視化情報は、前記商品又は前記サービスのイメージと併せて表示されることから、可視化情報と商品又はサービスのイメージとが並べて表示されるようになるため、商品又はサービスのイメージと可視化情報との関連性を直感的に分かり易く表示することができる。
【0023】
請求項7記載の発明にあっては、前記可視化情報には、前記ユーザーの積極的な評価、前記ユーザーの消極的な評価、及び、前記ユーザーの中立的な評価が含まれていることから、積極的な評価だけでなく、あえて、消極的な評価や中立的な評価を表示することで、可視化情報の信頼性を向上させることができるため、可視化情報の信頼性が向上することにより、商品又はサービスの信頼性も向上させることができる。
【0024】
請求項8記載の発明にあっては、重みづけが高い前記可視化情報は、重みづけが低い前記可視化情報よりも大きく表示されることから、重みづけが高い可視化情報をより目立たせることができるため、可視化情報を大小の大きさで表示することにより、いずれの情報が重要な情報であるかを一目見て分かり易くすることができる。
【0025】
請求項9記載の発明にあっては、前記可視化情報は、重みづけに応じて異なる色で表示されることから、異なる色を採用することによって重みづけを分類することができるため、可視化情報を色で区別することにより、いずれの情報が似たような情報であるかを一目見て分かり易くすることができる。
【0026】
請求項10記載の発明にあっては、前記可視化情報は、第1の向きで表示された情報と、前記第1の向きとは異なる第2の向きで表示された情報とが混在して表示されることから、いわゆる「ワードクラウド」の手法を用いて、第1の向き及び第2の向きによって可視化情報にデザイン性を与えることができるため、デザイン性によってユーザーに対して訴求しつつ、可視化情報に注目しようとする動機も与えることができ、商品又はサービスの購買意欲を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明に係る評価情報表示システムの一実施の形態を示す概略図である。
図2】本実施の形態に係る管理サーバ50の機能ブロックを示す図である。
図3】本実施の形態に係る管理サーバ50が実行する管理サーバ制御処理の流れを示すフローチャートである。
図4】本実施の形態に係る解析処理の詳細を示すフローチャートである。
図5】本実施の形態に係るデータ制御処理の詳細を示すフローチャートである。
図6】本実施の形態に係る表示用データ生成処理の詳細を示すフローチャートである。
図7】本実施の形態に係るウェブページ13の概要を示す図である。
図8】本実施の形態に係るウェブページ13の概要を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明に係る一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る評価情報表示システムの一実施の形態を示す概略図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る評価情報表示システム10は、ユーザー11が商品又はサービス(以下、商品等12という。)を評価した際の評価情報(口コミ情報、購入体験談)を、商品等12を表示するウェブページ13(既存商品ページ)に集約させ可視化して表示する評価情報表示システムである。
販売者20は、商品等12を販売するメーカー又は代理店であり、商品等12を販売するとともに、商品等12を表示するウェブページ13を運営する。
商品等12を購入したユーザー11は、SNS(Social Networking Service)30や口コミサイト40に評価情報を書き込む。
【0029】
管理サーバ50は、SNS30や口コミサイト40に書き込まれた評価情報をAPI(Application Programming Interface)を利用した収集ツールにより収集し、解析する。
また、管理サーバ50は、自然言語処理の技術等を用いて、第三者ユーザー14が参考になるキーワードへの重みづけを行う。即ち、形態素解析、構文解析、意味解析、文脈解析等の手法により、投稿者等が記載した文字による評価情報を、その言葉が持つ本来の意味を様々な方法で解析し、キーワードへの重みづけを行うように構成されている。
さらに、管理サーバ50は、画像ファイル分析やHTML(HyperText Markup Language)分析の技術等を用いて、重みをつけたキーワードに対してウェブページ13(LP;ランディングページ)のデザインに合わせた可視化情報60(ワードクラウド)を表示するための表示用データを自動生成する。表示用データは、可視化情報60をウェブページ13に埋め込みやすくするためにタグ化する。
【0030】
可視化情報60は、商品等12のイメージ画像70と併せて表示される。
可視化情報60には、「美味しい」、「リピート決定」、「また行きたい」等という積極的な評価と、「まずい」、「高い」、「二度と行かない」等という消極的な評価とを含ませることができる。
また、可視化情報60には、「まあまあ」等の中立的な評価を含ませることもできる。さらに、積極的な評価は「赤色」で表示し、消極的な評価は「青色」で表示し、中立的な評価は「黄色」で表示する等して色分けをすることができる。
【0031】
そして、この可視化情報60は、ウェブページ13に自動的に反映される。これにより、見栄えが良く、第三者ユーザー14に参考になるページが完成し、第三者ユーザー14は、1つのウェブページ13を見るだけで、点在化する評価情報を一括で知ることができる。
また、本実施の形態に係る評価情報表示システム10は、ウェブページ13の可視化情報60だけを自動的に更新するため、ウェブページ13を運営する販売者20は、ウェブページ13を更新する手間が不要となる。
さらに、本実施の形態に係る評価情報表示システム10を利用することにより、ユーザー11の商品等12への各種の評価情報を収集して解析し、可視化情報60を作成して当該商品等12のウェブページ13に掲載することができるので、第三者ユーザー14(商品等12を未購入の消費者)の便宜を図ることができる。
【0032】
図2は、管理サーバ50の機能ブロックを示す図である。
管理サーバ50は、収集部51(収集手段)と、解析部52(解析手段)と、データ制御部53(データ制御手段)と、記憶部54とを備えている。
収集部51は、上記各種媒体に掲載されている評価情報を収集する部分である。収集部51は、外部の任意のウェブページに接続可能に構成され、外部の任意のウェブページから評価情報を収集する。収集した評価情報は、記憶部54に記憶する。
【0033】
解析部52は、収集部51により収集された評価情報を解析する部分である。解析結果は、記憶部54に記憶する。なお、解析処理の詳細は、後述する。
データ制御部53は、解析部52による解析結果に基づいて、評価情報を可視化した可視化情報60を表示するための表示用データを自動生成し、ウェブページ13に自動反映させる部分である。
データ制御部53は、ウェブページ13のソースを記憶している外部のサーバ等にアクセス可能であり、ウェブページ13のソースを更新することができる。
記憶部54は、評価情報や解析結果、表示用データ等を記憶する部分である。
【0034】
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、収集した評価情報(口コミ情報)に基づき表示用データ(ワードクラウド用のイメージデータを含む)を自動生成して、ウェブページ13に自動反映させることができる。
【0035】
図3は、管理サーバ50が実行する管理サーバ制御処理の流れを示すフローチャートである。
管理サーバ50は、管理サーバ制御処理を定期的に(例えば、1日に1回程度、1時間に1回程度)実行する。管理サーバ制御処理を実行する頻度は、任意に設定可能である。
収集部51は、収集処理を実行する(S100)。収集部51は、外部の各種のウェブページ(外部のサイト)から評価情報を収集する。
【0036】
収集部51は、商品又はサービスの評価サイト(ウェブ上の口コミサイト)、電子商取引サイト(ECサイト)、検索サイト(検索エンジン搭載サイト)、飲食サイト(食品・店舗紹介サイト)、会員制交流サイト(第1SNS、第2SNSを含む各種のSNS等)のうち少なくとも1つのサイトを定期的に(例えば、1日に1回程度、1時間に1回程度)巡回し(クローリングし)、商品等12の評価情報を収集する。
【0037】
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、様々なサイトから評価情報を幅広く収集することができる。
【0038】
解析部52は、解析処理を実行する(S101)。解析部52は、収集部51が収集した評価情報等を解析する。なお、解析処理の詳細は、図4において説明する。
データ制御部53は、データ制御処理を実行する(S102)。データ制御部53は、可視化情報60を表示するための表示用データを自動生成し、ウェブページ13に自動反映させる。なお、データ制御処理の詳細は、図5において説明する。
以上の処理を終えると、管理サーバ50は、処理を終了する。
【0039】
図4は、解析処理の詳細を示すフローチャートである。
解析部52は、自然言語処理を実行する(S200)。解析部52は、収集部51が収集した評価情報を、自然言語処理を利用して解析する。
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、自然言語処理によってユーザーが日常的に使っている言葉を解析することができる。
【0040】
また、解析部52は、キーワード分解処理を実行する(S201)。解析部52は、収集部51が収集した評価情報をキーワードに分解する。
【0041】
さらに、解析部52は、重みづけ処理を実行する(S202)。解析部52は、分解したキーワードを重みづけして整理する。解析部52は、学習モデルを使用し、商品等12毎に関連するパラメータを合わせていき、各商品等12に合った重みづけを形成する。
例えば、「お腹が減った時に食べたけど、結構美味しかった」という評価情報がある場合、重みは、「お腹」を「中」とし、「減った」を「低」とし、「食べた」を「低」とし、「美味しい」を「高」等とすることができる。なお、重みづけは、2段階であってもよく、4段階以上であってもよい。
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、評価情報を第三者が参考になるようなキーワードに単純に分解するだけでなく、キーワードに強弱を持たせることができる。
以上の処理を終えると、管理サーバ50は、図3の管理サーバ制御処理に戻って処理を継続する。
【0042】
図5は、データ制御処理の詳細を示すフローチャートである。
データ制御部53は、HTML解析処理を実行する(S300)。データ制御部53は、HTML解析を用いてウェブページ13の色彩(色、トーン等)又は構図(デザイン、レイアウト等)を分析し、分析結果を記憶部54に記憶する。なお、本処理は、解析部52が実行してもよい。
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、ウェブページ13を分析することにより、ウェブページ13のデザインやイメージに合った可視化情報60を表示することができる。
【0043】
データ制御部53は、表示用データ生成処理を実行する(S301)。データ制御部53は、これまでの分析結果を踏まえて表示用データを自動生成する。なお、表示用データ生成処理の詳細は、図6において説明する。
【0044】
データ制御部53は、ウェブページ13に対する自動反映処理を実行する(S302)。データ制御部53は、生成した表示用データをウェブページ13に反映させる(ウェブページ13のソースを記憶している外部のサーバ等にアクセスし、ウェブページ13の表示用データに関する部分のソースを上書きする)。
以上の処理を終えると、管理サーバ50は、図3の管理サーバ制御処理に戻って処理を継続する。
【0045】
図6は、表示用データ生成処理の詳細を示すフローチャートである。
データ制御部53は、商品イメージ選択処理を実行する(S400)。データ制御部53は、商品等12のイメージ(画像)を選択し、可視化情報60を、商品等12のイメージと併せて表示するようにした表示用データを生成する。
この場合、可視化情報60は、商品等12のイメージ画像70の隣に並べて表示するようにしてもよく(図1参照)、商品等12のイメージ画像70の近くの領域に表示するようにしてもよい(図7参照)。
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、可視化情報60と商品等12のイメージ画像70とが並べて(近隣に配置されて)表示されるようになる。
【0046】
データ制御部53は、3種類の評価情報選択処理を実行する(S401)。データ制御部53は、可視化情報60に、ユーザー11の積極的な評価(ポジティブな意見)、ユーザー11の消極的な評価(ネガティブな意見)、及び、ユーザー11の中立的な評価(ニュートラルな意見)を含ませるようにした表示用データを生成する。
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、積極的な評価だけでなく、あえて、消極的な評価や中立的な評価を表示することで、可視化情報60の信頼性を向上させることができる。
【0047】
データ制御部53は、表示サイズ選択処理を実行する(S402)。データ制御部53は、重みづけが高い評価情報(可視化情報)を、重みづけが低い評価情報(可視化情報)よりも大きく表示するようにした表示用データを生成する。例えば、重みづけが低い「減った」や「食べた」を小さく表示し、重みづけが高い「美味しい」や「リピート決定」を大きく表示する。
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、重みづけが高い可評価情報(可視化情報)をより目立たせることができる。
【0048】
データ制御部53は、表示色選択処理を実行する(S403)。データ制御部53は、評価情報(可視化情報)を、重みづけに応じて異なる色で表示するようにした表示用データを生成する。例えば、重みづけが低い「減った」や「食べた」を青色で表示し、重みづけが高い「美味しい」や「リピート決定」を赤色で表示する。
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、異なる色を採用することによって重みづけを分類することができる。
【0049】
データ制御部53は、表示向き選択処理を実行する(S404)。データ制御部53は、可視化情報60を、第1の向き(左から右に文字が並ぶ向き)で表示された情報と、第1の向きとは異なる第2の向き(下から上に文字が並ぶ向き)で表示された情報とが混在するようにして表示するようにした表示用データ、即ち、ワードクラウドデータを生成する。
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、第1の向き及び第2の向きによって可視化情報60にデザイン性を与えることができる。
以上の処理を終えると、管理サーバ50は、図5のデータ制御処理に戻って処理を継続する。
【0050】
図7及び図8は、ウェブページ13の概要を示す図である。
ウェブページ13は、縦長のランディングページであり、ページ上には、第1表示領域100(1ページ目)、第2表示領域200(2ページ目)、第3表示領域300(3ページ目)、及び、第4表示領域400(4ページ目)が上からこの順番で配置されている。このウェブページ13は、商品名「ABCDEFG」という商品「ラム酒」を紹介するページである。
【0051】
第1表示領域100には、主に、商品に関する概要が表示されており、商品名表示領域101と、SNS誘導領域102と、商品活用例表示領域103とが配置されている。商品名表示領域101には、商品名「ABCDEFG」が表示される。
SNS誘導領域102には、第1SNS及び第2SNSにおいてキャンペーンが開催中であることが表示される。商品活用例表示領域103には、商品名「ABCDEFG」を利用した飲み物の紹介情報が表示される。
【0052】
第2表示領域200には、主に、第1SNSに関する内容が表示されており、ワードクラウド表示領域201と、第1SNSキャンペーン応募方法表示領域202とが配置されている。第1SNSは、文字による書き込みが可能な会員制交流サイトである。
ワードクラウド表示領域201には、本システムで自動生成した可視化情報60が表示される。
【0053】
可視化情報60には、各サイトから収集された評価情報が、「飲み」、「合う」、「ない」、「おすすめ」、「おいしい」等のキーワードに分解されて表示される。また、評価情報の表示態様(文字の大きさや色等)は、ウェブページ13のデザインを損ねないように、ウェブページ13の分析を行った上で(特に、評価情報を表示する領域の周辺の分析を行った上で)、ウェブページ13の色や構図に合うように決定される。
【0054】
可視化情報60に表示される評価情報(キーワード)は、例えば、以下に示す態様で表示される。
「飲み」の文字情報は、「重みづけ:高、評価情報の種類:積極的、大きさ:大、表示色:濃紫色、表示向き:第1の向き」として表示される。
「合う」の文字情報は、「重みづけ:高、評価情報の種類:積極的、大きさ:大、表示色:薄紫色、表示向き:第2の向き」として表示される。
【0055】
「ない」の文字情報は、「重みづけ:高、評価情報の種類:消極的、大きさ:大、表示色:濃青色、表示向き:第2の向き」として表示される。
「おすすめ、おいしい」の文字情報は、「重みづけ:高、評価情報の種類:積極的、大きさ:中、表示色:濃黄色、表示向き:第1の向き」として表示される。
【0056】
「炭酸」の文字情報は、「重みづけ:中、評価情報の種類:中立的、大きさ:大、表示色:濃黄色、表示向き:第1の向き」として表示される。
【0057】
「もっと」の文字情報は、「重みづけ:中、評価情報の種類:積極的、大きさ:大、表示色:黄緑色、表示向き:第1の向き」として表示される。
【0058】
「友達、簡単、出会い、食事、美味」の文字情報は、「重みづけ:低~中、評価情報の種類:中立的~積極的、大きさ:小~中、表示色:黄緑色等、表示向き:第2の向き」として表示される。
【0059】
「たかっ」の文字情報は、「重みづけ:中、評価情報の種類:消極的、大きさ:小、表示色:紫色、表示向き:第1の向き」として表示される。
可視化情報60には、その他、様々な評価情報(キーワード)が、重みづけや評価情報の種類によって、大きさや色、表示向きを変えながら表示される。
【0060】
第1SNSキャンペーン応募方法表示領域202には、第1SNSにおいてキャンペーンに応募する方法や、当選した場合に獲得することができる商品等が表示される。
【0061】
第3表示領域300には、主に、第2SNSに関する内容が表示されており、商品写真表示領域301と、第2SNSキャンペーン応募方法表示領域302と、が配置されている。第2SNSは、写真(画像)の投稿が可能な会員制交流サイトである。
商品写真表示領域301には、第2SNSを利用して投稿された写真が抜粋して表示される。
第2SNSキャンペーン応募方法表示領域302には、第2SNSにおいてキャンペーンに応募する方法や、当選した場合に獲得することができる商品等が表示される。
【0062】
第4表示領域400には、主に、「ABCDEFGハイボール」の作り方に関する内容が表示されており、作り方表示領域401と、製品情報表示領域402と、キャンペーン詳細情報表示領域403と、が配置されている。作り方表示領域401には、「ABCDEFGハイボール」の具体的な作り方が表示される。製品情報表示領域402には、商品名「ABCDEFG」の詳細な内容を知るためのリンク先が表示される。
キャンペーン詳細情報表示領域403には、「キャンペーンの応募要項」や「キャンペーンの規約」の詳細な内容を知るためのリンク先に繋がるボタンが表示される。
【0063】
以上説明したように、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、以下のような効果を奏する。
(1)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、収集した評価情報(口コミ情報)に基づき表示用データ(ワードクラウド用のイメージデータ)を自動生成して、ウェブページ13に自動反映させることができるため、様々な媒体に点在している評価情報を、商品等12を表示するウェブページ13のサイトで集中、一括して見ることができ、非常にユーザーフレンドリーであり、日々変化する評価情報をウェブページ13に自動的に反映させることができる。
【0064】
(2)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、様々なサイトから評価情報を幅広く収集することができるため、ウェブページ13に表示する可視化情報60の信頼性を向上させることができる。
【0065】
(3)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、自然言語処理によってユーザーが日常的に使っている言葉を解析することができるため、言語の曖昧さ、意味の重複があった場合であっても、形態素解析、構文解析、意味解析、文脈解析の手法を使用して的確な解析処理を実行することができる。
【0066】
(4)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、評価情報を第三者が参考になるようなキーワードに単純に分解するだけでなく、キーワードに強弱を持たせることができるため、重みづけをしたキーワードにより、キーワードの表示態様を変化させることができる。
【0067】
(5)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、ウェブページ13を分析することにより、ウェブページ13のデザインやイメージに合った可視化情報60を表示することができるため、ウェブページ13の全体的な外観を損ねることなく、ウェブページ13に溶け込んだ可視化情報60を表示することができる。
【0068】
(6)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、可視化情報60と商品等12のイメージ画像70とが並べて表示されるようになるため、商品等12のイメージと可視化情報60との関連性を直感的に分かり易く表示することができる。
【0069】
(7)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、積極的な評価だけでなく、あえて、消極的な評価や中立的な評価を表示することで、可視化情報60の信頼性を向上させることができるため、可視化情報60の信頼性が向上することにより、商品等12の信頼性も向上させることができる。
【0070】
(8)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、重みづけが高い可視化情報60(評価情報)をより目立たせることができるため、可視化情報60(評価情報)を大小の大きさで表示することにより、いずれの情報が重要な情報であるかを一目見て分かり易くすることができる。
【0071】
(9)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、異なる色を採用することによって重みづけを分類することができるため、可視化情報60(評価情報)を色で区別することにより、いずれの情報が似たような情報であるかを一目見て分かり易くすることができる。
【0072】
(10)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、第1の向き及び第2の向きによって可視化情報60にデザイン性を与えることができるため、デザイン性によってユーザーに対して訴求しつつ、可視化情報60に注目しようとする動機も与えることができ、商品等12の購買意欲を向上させることができる。
【0073】
(11)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、ウェブページ13のデザインに基づいた自動最適化を図るワードクラウドサービス(ユーザー11の評価情報を反映したWebページデザインの最適化システム)を提供することができる。物の買い方が多様化するなかで失敗しない買い物のニーズが高まっている状況下で、評価情報が様々な場所(SNS、ECサイトレビュー等)に点在しており、ユーザーが網羅することが大変であるという問題点を、本実施の形態に係る評価情報表示システム10を利用することで解決することができる。
【0074】
(12)本実施の形態に係る評価情報表示システム10は、商品等12に興味がある第三者ユーザー14がウェブページ13(既存商品ページ)を訪れることで、商品等12の評価情報を知ることができ、販売者20(メーカーや代理店)の意見以外の情報を取得することができる。本実施の形態に係る評価情報表示システム10は、評価情報の可視化をウェブページ13のウェブデザインに合わせて自動最適化させ、評価情報を知りたいユーザーに対し視覚的に分かりやすく訴求させることができる。本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、商品等12の購入の際の消費者の便宜を図ることができる。
【0075】
本実施の形態にあっては、以下の変形が可能である。
(1)可視化情報60に表示する評価情報は、商品に対する評価情報であってもよく、サービスに対する評価情報であってもよい。
(2)可視化情報60に表示する評価情報は、ユーザーの積極的な評価、ユーザーの消極的な評価、及び、ユーザーの中立的な評価のうち少なくとも1つを表示するようにしてもよい。
(3)可視化情報60に表示する評価情報(キーワード)は、色分けやサイズの変更等をせずに、単なる文字情報として表示してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明は評価情報表示システムに係ることから、広く産業上の利用可能性を有している。
【符号の説明】
【0077】
10 評価情報表示システム
11 ユーザー
12 商品等
13 ウェブページ
14 第三者ユーザー
20 販売者
30 SNS
40 口コミサイト
50 管理サーバ
51 収集部
52 解析部
53 データ制御部
54 記憶部
60 可視化情報
70 イメージ画像
100 第1表示領域
101 商品名表示領域
102 SNS誘導領域
103 商品活用例表示領域
200 第2表示領域
201 ワードクラウド表示領域
202 第1SNSキャンペーン応募方法表示領域
300 第3表示領域
301 商品写真表示領域
302 第2SNSキャンペーン応募方法表示領域
400 第4表示領域
401 作り方表示領域
402 製品情報表示領域
403 キャンペーン詳細情報表示領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-07-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーが商品又はサービスを評価した際の評価情報を、前記商品又は前記サービスを表示するウェブページに集約させ可視化して表示する評価情報表示システムであって、
商品又はサービスの評価サイト、電子商取引サイト、検索サイト、飲食サイト、会員制交流サイトのうち少なくとも1つのサイトを定期的に巡回し、前記商品又は前記サービスの評価情報を収集する収集手段と、
前記収集手段により収集された前記評価情報を自然言語処理の技術を用いてキーワードに分解し、分解した前記キーワードを重みづけする解析手段と、
前記解析手段による解析結果に基づいて、前記評価情報を可視化した可視化情報を表示するための表示用データを自動生成し、前記ウェブページに自動反映させるデータ制御手段と、
を備え
前記データ制御手段は、
重みづけが高い前記可視化情報は、重みづけが低い前記可視化情報よりも大きく表示するように、かつ、
前記可視化情報を、重みづけに応じて異なる色で表示するように、かつ、
前記可視化情報を、第1の向きで表示された情報と、前記第1の向きとは異なる第2の向きで表示された情報とが混在して表示されるようにした、表示用データを生成し、
前記表示用データはワードクラウドデータであることを特徴とする評価情報表示システム。
【請求項2】
前記データ制御手段は、HTML解析を用いて前記ウェブページの色彩又は構図を分析し、分析結果に合わせて前記表示用データを自動生成することを特徴とする請求項1記載の評価情報表示システム。
【請求項3】
前記可視化情報は、前記商品又は前記サービスのイメージと併せて表示されることを特徴とする請求項1記載の評価情報表示システム。
【請求項4】
前記可視化情報には、前記ユーザーの積極的な評価、前記ユーザーの消極的な評価、及び、前記ユーザーの中立的な評価が含まれていることを特徴とする請求項1記載の評価情報表示システム。
【請求項5】
ユーザーが商品又はサービスを評価した際の評価情報を、前記商品又は前記サービスを表示するウェブページに集約させ可視化して表示する評価情報表示システムに使用される管理サーバであって、
商品又はサービスの評価サイト、電子商取引サイト、検索サイト、飲食サイト、会員制交流サイトのうち少なくとも1つのサイトを定期的に巡回し、前記商品又は前記サービスの評価情報を収集する収集部と、
前記収集により収集された前記評価情報を自然言語処理の技術を用いてキーワードに分解し、分解した前記キーワードを重みづけする解析部と、
前記解析による解析結果に基づいて、前記評価情報を可視化した可視化情報を表示するための表示用データを自動生成し、前記ウェブページに自動反映させるデータ制御部と、
を備え
前記データ制御部は、
重みづけが高い前記可視化情報は、重みづけが低い前記可視化情報よりも大きく表示するように、かつ、
前記可視化情報を、重みづけに応じて異なる色で表示するように、かつ、
前記可視化情報を、第1の向きで表示された情報と、前記第1の向きとは異なる第2の向きで表示された情報とが混在して表示されるようにした、
表示用データを生成し、
前記表示用データはワードクラウドデータであることを特徴とする管理サーバ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、評価情報表示システムに係り、特に、ユーザーが商品又はサービスを評価した際の評価情報をウェブページに集約させ可視化して表示する評価情報表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、商品又はサービスに関する各種の口コミ情報(購入体験談)が、ウェブ上(SNS、ECレビュー、ショッピングサイトのカスタマレビュー、食品・店舗紹介サイト等)に点在しており、ユーザーが当該商品又はサービスに関する口コミ情報を網羅して確認することが困難である。
一方で、商品又はサービスの購入の仕方が多様化しており、購入において失敗しないようにしたい、という要請がユーザーにある。
【0003】
特許文献1の技術は、「指定されたキーワードに関する話題を特定し、該話題に関するSNS上の投稿データを収集する収集部と、前記収集部によって収集された投稿データの文章を解析し、該文章に含まれる話題に対する意見に関する単語を抽出する抽出部と、前記抽出部によって抽出された意見に関する単語を出力する出力部とを有することを特徴とする情報処理装置。」を開示しているが、様々な媒体に点在している評価情報を集中、一括して見ることはできず、日々変化する評価情報をウェブページに自動的に反映させることもできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第7019774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の課題は、様々な媒体に点在している評価情報を集中、一括して見ることができ、日々変化する評価情報をウェブページに自動的に反映させることができる評価情報表示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題達成のため、請求項1記載の発明にあっては、ユーザーが商品又はサービスを評価した際の評価情報を、前記商品又は前記サービスを表示するウェブページに集約させ可視化して表示する評価情報表示システムであって、商品又はサービスの評価サイト、電子商取引サイト、検索サイト、飲食サイト、会員制交流サイトのうち少なくとも1つのサイトを定期的に巡回し、前記商品又は前記サービスの評価情報を収集する収集手段と、前記収集手段により収集された前記評価情報を自然言語処理の技術を用いてキーワードに分解し、分解した前記キーワードを重みづけする解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記評価情報を可視化した可視化情報を表示するための表示用データを自動生成し、前記ウェブページに自動反映させるデータ制御手段と、を備え、前記データ制御手段は、重みづけが高い前記可視化情報は、重みづけが低い前記可視化情報よりも大きく表示するように、かつ、前記可視化情報を、重みづけに応じて異なる色で表示するように、かつ、前記可視化情報を、第1の向きで表示された情報と、前記第1の向きとは異なる第2の向きで表示された情報とが混在して表示されるようにした、表示用データを生成し、
前記表示用データはワードクラウドデータであることを特徴とする。
【0007】
従って、本発明に係る評価情報表示システムにあっては、収集した評価情報(口コミ情報)に基づき表示用データ(ワードクラウド用のイメージデータ)を自動生成して、ウェブページに自動反映させることができる。また、本発明に係る評価情報表示システムにあっては、様々なサイトから評価情報を幅広く収集することができる。
【0008】
本発明において「自然言語処理」とは、形態素解析、構文解析、意味解析、文脈解析等の手法により、投稿者等が記載した文字による評価情報を、その言葉が持つ本来の意味を様々な方法で解析する。従って、本発明に係る評価情報表示システムにあっては、自然言語処理によってユーザーが日常的に使っている言葉を解析することができる。
【0009】
本発明にあっては、評価情報を第三者が参考になるようなキーワードに単純に分解するだけでなく、キーワードに強弱(高低)を持たせることができる。また、重みづけが高い可視化情報をより目立出せることができる。また、本発明にあっては、異なる色を採用することによって重みづけを分類することができる。
【0010】
本発明にあっては、第1の向き及び第2の向きによって可視化情報にデザイン性を与えることができる。このような表示方法は「ワードクラウド」と称する。
【0011】
請求項2記載の発明にあっては、前記データ制御手段は、HTML解析を用いて前記ウェブページの色彩又は構図を分析し、分析結果に合わせて前記表示用データを自動生成することを特徴とする。
【0012】
従って、本発明に係る評価情報表示システムにあっては、ウェブページを分析することにより、ウェブページのデザインやイメージに合った可視化情報を表示することができる。
【0013】
請求項3記載の発明にあっては、前記可視化情報は、前記商品又は前記サービスのイメージと併せて表示されることを特徴とする。
【0014】
従って、本発明に係る評価情報表示システムにあっては、可視化情報と商品又はサービスのイメージとが並べて表示されるようになる。
【0015】
請求項4記載の発明にあっては、前記可視化情報には、前記ユーザーの積極的な評価、前記ユーザーの消極的な評価、及び、前記ユーザーの中立的な評価が含まれていることを特徴とする。
従って、本発明に係る評価情報表示システムにあっては、積極的な評価だけでなく、あえて、消極的な評価や中立的な評価を表示することで、可視化情報の信頼性を向上させることができる。
【0016】
請求項5記載の発明にあっては、ユーザーが商品又はサービスを評価した際の評価情報を、前記商品又は前記サービスを表示するウェブページに集約させ可視化して表示する評価情報表示システムに使用される管理サーバであって、商品又はサービスの評価サイト、電子商取引サイト、検索サイト、飲食サイト、会員制交流サイトのうち少なくとも1つのサイトを定期的に巡回し、前記商品又は前記サービスの評価情報を収集する収集部と、前記収集部により収集された前記評価情報を自然言語処理の技術を用いてキーワードに分解し、分解した前記キーワードを重みづけする解析部と、前記解析部による解析結果に基づいて、前記評価情報を可視化した可視化情報を表示するための表示用データを自動生成し、前記ウェブページに自動反映させるデータ制御部と、を備え、前記データ制御部は、重みづけが高い前記可視化情報は、重みづけが低い前記可視化情報よりも大きく表示するように、かつ、前記可視化情報を、重みづけに応じて異なる色で表示するように、かつ、前記可視化情報を、第1の向きで表示された情報と、前記第1の向きとは異なる第2の向きで表示された情報とが混在して表示されるようにした表示用データを生成し、前記表示用データはワードクラウドデータであることを特徴とする管理サーバである。
【発明の効果】
【0017】
請求項1及び5載の発明にあっては、ユーザーが商品又はサービスを評価した際の評価情報を、前記商品又は前記サービスを表示するウェブページに集約させ可視化して表示する評価情報表示システムであって、前記評価情報を収集する収集手段と、前記収集手段により収集された前記評価情報を解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記評価情報を可視化した可視化情報を表示するための表示用データを自動生成し、前記ウェブページに自動反映させるデータ制御手段と、を備えることから、収集した評価情報(口コミ情報)に基づき表示用データ(ワードクラウド用のイメージデータ)を自動生成して、ウェブページに自動反映させることができるため、様々な媒体に点在している評価情報を、商品又はサービスを表示するウェブページのサイトで集中、一括して見ることができ、非常にユーザーフレンドリーであり、日々変化する評価情報をウェブページに自動的に反映させることができる。
【0018】
請求項1記載の発明にあっては、前記収集手段は、商品又はサービスの評価サイト、電子商取引サイト、検索サイト、飲食サイト、会員制交流サイトのうち少なくとも1つのサイトを定期的に巡回し、前記商品又は前記サービスの評価情報を収集することから、様々なサイトから評価情報を幅広く収集することができるため、ウェブページに表示する可視化情報の信頼性を向上させることができる。様々な媒体に点在している評価情報を、商品又はサービスを表示するウェブページのサイトで集中、一括して見ることができ、非常にユーザーフレンドリーであり、日々変化する評価情報をウェブページに自動的に反映させることができる。
【0019】
請求項1記載の発明にあっては、前記解析手段は、前記評価情報を、自然言語処理を利用して解析することから、形態素解析、構文解析、意味解析、文脈解析等の手法により、投稿者等が記載した文字による評価情報を、その言葉が持つ本来の意味を様々な方法で解析するため的確な解析処理を実行することができる。
【0020】
請求項1記載の発明にあっては、前記解析手段は、前記評価情報をキーワードに分解し、分解した前記キーワードを重みづけして整理することから、評価情報を第三者が参考になるようなキーワードに単純に分解するだけでなく、キーワードに強弱を持たせることができるため、重みづけをしたキーワードにより、キーワードの表示態様を変化させることができる。
【0021】
請求項1記載の発明にあっては、重みづけが高い前記可視化情報は、重みづけが低い前記可視化情報よりも大きく表示されることから、重みづけが高い可視化情報をより目立たせることができるため、可視化情報を大小の大きさで表示することにより、いずれの情報が重要な情報であるかを一目見て分かり易くすることができる。
【0022】
請求項1載の発明にあっては、前記可視化情報は、重みづけに応じて異なる色で表示されることから、異なる色を採用することによって重みづけを分類することができるため、可視化情報を色で区別することにより、いずれの情報が似たような情報であるかを一目見て分かり易くすることができる。
【0023】
請求項1記載の発明にあっては、前記可視化情報は、第1の向きで表示された情報と、前記第1の向きとは異なる第2の向きで表示された情報とが混在して表示されることから、いわゆる「ワードクラウド」の手法を用いて、第1の向き及び第2の向きによって可視化情報にデザイン性を与えることができるため、デザイン性によってユーザーに対して訴求しつつ、可視化情報に注目しようとする動機も与えることができ、商品又はサービスの購買意欲を向上させることができる。
【0024】
請求項2記載の発明にあっては、前記データ制御手段は、HTML解析を用いて前記ウェブページの色彩又は構図を分析し、分析結果に合わせて前記表示用データを自動生成することから、ウェブページを分析することにより、ウェブページのデザインやイメージに合った可視化情報を表示することができるため、ウェブページの全体的な外観を損ねることなく、ウェブページに溶け込んだ可視化情報を表示することができる。
【0025】
請求項3記載の発明にあっては、前記可視化情報は、前記商品又は前記サービスのイメージと併せて表示されることから、可視化情報と商品又はサービスのイメージとが並べて表示されるようになるため、商品又はサービスのイメージと可視化情報との関連性を直感的に分かり易く表示することができる。
【0026】
請求項4記載の発明にあっては、前記可視化情報には、前記ユーザーの積極的な評価、前記ユーザーの消極的な評価、及び、前記ユーザーの中立的な評価が含まれていることから、積極的な評価だけでなく、あえて、消極的な評価や中立的な評価を表示することで、可視化情報の信頼性を向上させることができるため、可視化情報の信頼性が向上することにより、商品又はサービスの信頼性も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明に係る評価情報表示システムの一実施の形態を示す概略図である。
図2】本実施の形態に係る管理サーバ50の機能ブロックを示す図である。
図3】本実施の形態に係る管理サーバ50が実行する管理サーバ制御処理の流れを示すフローチャートである。
図4】本実施の形態に係る解析処理の詳細を示すフローチャートである。
図5】本実施の形態に係るデータ制御処理の詳細を示すフローチャートである。
図6】本実施の形態に係る表示用データ生成処理の詳細を示すフローチャートである。
図7】本実施の形態に係るウェブページ13の概要を示す図である。
図8】本実施の形態に係るウェブページ13の概要を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明に係る一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る評価情報表示システムの一実施の形態を示す概略図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る評価情報表示システム10は、ユーザー11が商品又はサービス(以下、商品等12という。)を評価した際の評価情報(口コミ情報、購入体験談)を、商品等12を表示するウェブページ13(既存商品ページ)に集約させ可視化して表示する評価情報表示システムである。
販売者20は、商品等12を販売するメーカー又は代理店であり、商品等12を販売するとともに、商品等12を表示するウェブページ13を運営する。
商品等12を購入したユーザー11は、SNS(Social Networking Service)30や口コミサイト40に評価情報を書き込む。
【0029】
管理サーバ50は、SNS30や口コミサイト40に書き込まれた評価情報をAPI(Application Programming Interface)を利用した収集ツールにより収集し、解析する。
また、管理サーバ50は、自然言語処理の技術等を用いて、第三者ユーザー14が参考になるキーワードへの重みづけを行う。即ち、形態素解析、構文解析、意味解析、文脈解析等の手法により、投稿者等が記載した文字による評価情報を、その言葉が持つ本来の意味を様々な方法で解析し、キーワードへの重みづけを行うように構成されている。
さらに、管理サーバ50は、画像ファイル分析やHTML(HyperText Markup Language)分析の技術等を用いて、重みをつけたキーワードに対してウェブページ13(LP;ランディングページ)のデザインに合わせた可視化情報60(ワードクラウド)を表示するための表示用データを自動生成する。表示用データは、可視化情報60をウェブページ13に埋め込みやすくするためにタグ化する。
【0030】
可視化情報60は、商品等12のイメージ画像70と併せて表示される。
可視化情報60には、「美味しい」、「リピート決定」、「また行きたい」等という積極的な評価と、「まずい」、「高い」、「二度と行かない」等という消極的な評価とを含ませることができる。
また、可視化情報60には、「まあまあ」等の中立的な評価を含ませることもできる。さらに、積極的な評価は「赤色」で表示し、消極的な評価は「青色」で表示し、中立的な評価は「黄色」で表示する等して色分けをすることができる。
【0031】
そして、この可視化情報60は、ウェブページ13に自動的に反映される。これにより、見栄えが良く、第三者ユーザー14に参考になるページが完成し、第三者ユーザー14は、1つのウェブページ13を見るだけで、点在化する評価情報を一括で知ることができる。
また、本実施の形態に係る評価情報表示システム10は、ウェブページ13の可視化情報60だけを自動的に更新するため、ウェブページ13を運営する販売者20は、ウェブページ13を更新する手間が不要となる。
さらに、本実施の形態に係る評価情報表示システム10を利用することにより、ユーザー11の商品等12への各種の評価情報を収集して解析し、可視化情報60を作成して当該商品等12のウェブページ13に掲載することができるので、第三者ユーザー14(商品等12を未購入の消費者)の便宜を図ることができる。
【0032】
図2は、管理サーバ50の機能ブロックを示す図である。
管理サーバ50は、収集部51(収集手段)と、解析部52(解析手段)と、データ制御部53(データ制御手段)と、記憶部54とを備えている。
収集部51は、上記各種媒体に掲載されている評価情報を収集する部分である。収集部51は、外部の任意のウェブページに接続可能に構成され、外部の任意のウェブページから評価情報を収集する。収集した評価情報は、記憶部54に記憶する。
【0033】
解析部52は、収集部51により収集された評価情報を解析する部分である。解析結果は、記憶部54に記憶する。なお、解析処理の詳細は、後述する。
データ制御部53は、解析部52による解析結果に基づいて、評価情報を可視化した可視化情報60を表示するための表示用データを自動生成し、ウェブページ13に自動反映させる部分である。
データ制御部53は、ウェブページ13のソースを記憶している外部のサーバ等にアクセス可能であり、ウェブページ13のソースを更新することができる。
記憶部54は、評価情報や解析結果、表示用データ等を記憶する部分である。
【0034】
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、収集した評価情報(口コミ情報)に基づき表示用データ(ワードクラウド用のイメージデータを含む)を自動生成して、ウェブページ13に自動反映させることができる。
【0035】
図3は、管理サーバ50が実行する管理サーバ制御処理の流れを示すフローチャートである。
管理サーバ50は、管理サーバ制御処理を定期的に(例えば、1日に1回程度、1時間に1回程度)実行する。管理サーバ制御処理を実行する頻度は、任意に設定可能である。
収集部51は、収集処理を実行する(S100)。収集部51は、外部の各種のウェブページ(外部のサイト)から評価情報を収集する。
【0036】
収集部51は、商品又はサービスの評価サイト(ウェブ上の口コミサイト)、電子商取引サイト(ECサイト)、検索サイト(検索エンジン搭載サイト)、飲食サイト(食品・店舗紹介サイト)、会員制交流サイト(第1SNS、第2SNSを含む各種のSNS等)のうち少なくとも1つのサイトを定期的に(例えば、1日に1回程度、1時間に1回程度)巡回し(クローリングし)、商品等12の評価情報を収集する。
【0037】
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、様々なサイトから評価情報を幅広く収集することができる。
【0038】
解析部52は、解析処理を実行する(S101)。解析部52は、収集部51が収集した評価情報等を解析する。なお、解析処理の詳細は、図4において説明する。
データ制御部53は、データ制御処理を実行する(S102)。データ制御部53は、可視化情報60を表示するための表示用データを自動生成し、ウェブページ13に自動反映させる。なお、データ制御処理の詳細は、図5において説明する。
以上の処理を終えると、管理サーバ50は、処理を終了する。
【0039】
図4は、解析処理の詳細を示すフローチャートである。
解析部52は、自然言語処理を実行する(S200)。解析部52は、収集部51が収集した評価情報を、自然言語処理を利用して解析する。
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、自然言語処理によってユーザーが日常的に使っている言葉を解析することができる。
【0040】
また、解析部52は、キーワード分解処理を実行する(S201)。解析部52は、収集部51が収集した評価情報をキーワードに分解する。
【0041】
さらに、解析部52は、重みづけ処理を実行する(S202)。解析部52は、分解したキーワードを重みづけして整理する。解析部52は、学習モデルを使用し、商品等12毎に関連するパラメータを合わせていき、各商品等12に合った重みづけを形成する。
例えば、「お腹が減った時に食べたけど、結構美味しかった」という評価情報がある場合、重みは、「お腹」を「中」とし、「減った」を「低」とし、「食べた」を「低」とし、「美味しい」を「高」等とすることができる。なお、重みづけは、2段階であってもよく、4段階以上であってもよい。
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、評価情報を第三者が参考になるようなキーワードに単純に分解するだけでなく、キーワードに強弱を持たせることができる。
以上の処理を終えると、管理サーバ50は、図3の管理サーバ制御処理に戻って処理を継続する。
【0042】
図5は、データ制御処理の詳細を示すフローチャートである。
データ制御部53は、HTML解析処理を実行する(S300)。データ制御部53は、HTML解析を用いてウェブページ13の色彩(色、トーン等)又は構図(デザイン、レイアウト等)を分析し、分析結果を記憶部54に記憶する。なお、本処理は、解析部52が実行してもよい。
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、ウェブページ13を分析することにより、ウェブページ13のデザインやイメージに合った可視化情報60を表示することができる。
【0043】
データ制御部53は、表示用データ生成処理を実行する(S301)。データ制御部53は、これまでの分析結果を踏まえて表示用データを自動生成する。なお、表示用データ生成処理の詳細は、図6において説明する。
【0044】
データ制御部53は、ウェブページ13に対する自動反映処理を実行する(S302)。データ制御部53は、生成した表示用データをウェブページ13に反映させる(ウェブページ13のソースを記憶している外部のサーバ等にアクセスし、ウェブページ13の表示用データに関する部分のソースを上書きする)。
以上の処理を終えると、管理サーバ50は、図3の管理サーバ制御処理に戻って処理を継続する。
【0045】
図6は、表示用データ生成処理の詳細を示すフローチャートである。
データ制御部53は、商品イメージ選択処理を実行する(S400)。データ制御部53は、商品等12のイメージ(画像)を選択し、可視化情報60を、商品等12のイメージと併せて表示するようにした表示用データを生成する。
この場合、可視化情報60は、商品等12のイメージ画像70の隣に並べて表示するようにしてもよく(図1参照)、商品等12のイメージ画像70の近くの領域に表示するようにしてもよい(図7参照)。
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、可視化情報60と商品等12のイメージ画像70とが並べて(近隣に配置されて)表示されるようになる。
【0046】
データ制御部53は、3種類の評価情報選択処理を実行する(S401)。データ制御部53は、可視化情報60に、ユーザー11の積極的な評価(ポジティブな意見)、ユーザー11の消極的な評価(ネガティブな意見)、及び、ユーザー11の中立的な評価(ニュートラルな意見)を含ませるようにした表示用データを生成する。
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、積極的な評価だけでなく、あえて、消極的な評価や中立的な評価を表示することで、可視化情報60の信頼性を向上させることができる。
【0047】
データ制御部53は、表示サイズ選択処理を実行する(S402)。データ制御部53は、重みづけが高い評価情報(可視化情報)を、重みづけが低い評価情報(可視化情報)よりも大きく表示するようにした表示用データを生成する。例えば、重みづけが低い「減った」や「食べた」を小さく表示し、重みづけが高い「美味しい」や「リピート決定」を大きく表示する。
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、重みづけが高い可評価情報(可視化情報)をより目立たせることができる。
【0048】
データ制御部53は、表示色選択処理を実行する(S403)。データ制御部53は、評価情報(可視化情報)を、重みづけに応じて異なる色で表示するようにした表示用データを生成する。例えば、重みづけが低い「減った」や「食べた」を青色で表示し、重みづけが高い「美味しい」や「リピート決定」を赤色で表示する。
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、異なる色を採用することによって重みづけを分類することができる。
【0049】
データ制御部53は、表示向き選択処理を実行する(S404)。データ制御部53は、可視化情報60を、第1の向き(左から右に文字が並ぶ向き)で表示された情報と、第1の向きとは異なる第2の向き(下から上に文字が並ぶ向き)で表示された情報とが混在するようにして表示するようにした表示用データ、即ち、ワードクラウドデータを生成する。
従って、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、第1の向き及び第2の向きによって可視化情報60にデザイン性を与えることができる。
以上の処理を終えると、管理サーバ50は、図5のデータ制御処理に戻って処理を継続する。
【0050】
図7及び図8は、ウェブページ13の概要を示す図である。
ウェブページ13は、縦長のランディングページであり、ページ上には、第1表示領域100(1ページ目)、第2表示領域200(2ページ目)、第3表示領域300(3ページ目)、及び、第4表示領域400(4ページ目)が上からこの順番で配置されている。このウェブページ13は、商品名「ABCDEFG」という商品「ラム酒」を紹介するページである。
【0051】
第1表示領域100には、主に、商品に関する概要が表示されており、商品名表示領域101と、SNS誘導領域102と、商品活用例表示領域103とが配置されている。商品名表示領域101には、商品名「ABCDEFG」が表示される。
SNS誘導領域102には、第1SNS及び第2SNSにおいてキャンペーンが開催中であることが表示される。商品活用例表示領域103には、商品名「ABCDEFG」を利用した飲み物の紹介情報が表示される。
【0052】
第2表示領域200には、主に、第1SNSに関する内容が表示されており、ワードクラウド表示領域201と、第1SNSキャンペーン応募方法表示領域202とが配置されている。第1SNSは、文字による書き込みが可能な会員制交流サイトである。
ワードクラウド表示領域201には、本システムで自動生成した可視化情報60が表示される。
【0053】
可視化情報60には、各サイトから収集された評価情報が、「飲み」、「合う」、「ない」、「おすすめ」、「おいしい」等のキーワードに分解されて表示される。また、評価情報の表示態様(文字の大きさや色等)は、ウェブページ13のデザインを損ねないように、ウェブページ13の分析を行った上で(特に、評価情報を表示する領域の周辺の分析を行った上で)、ウェブページ13の色や構図に合うように決定される。
【0054】
可視化情報60に表示される評価情報(キーワード)は、例えば、以下に示す態様で表示される。
「飲み」の文字情報は、「重みづけ:高、評価情報の種類:積極的、大きさ:大、表示色:濃紫色、表示向き:第1の向き」として表示される。
「合う」の文字情報は、「重みづけ:高、評価情報の種類:積極的、大きさ:大、表示色:薄紫色、表示向き:第2の向き」として表示される。
【0055】
「ない」の文字情報は、「重みづけ:高、評価情報の種類:消極的、大きさ:大、表示色:濃青色、表示向き:第2の向き」として表示される。
「おすすめ、おいしい」の文字情報は、「重みづけ:高、評価情報の種類:積極的、大きさ:中、表示色:濃黄色、表示向き:第1の向き」として表示される。
【0056】
「炭酸」の文字情報は、「重みづけ:中、評価情報の種類:中立的、大きさ:大、表示色:濃黄色、表示向き:第1の向き」として表示される。
【0057】
「もっと」の文字情報は、「重みづけ:中、評価情報の種類:積極的、大きさ:大、表示色:黄緑色、表示向き:第1の向き」として表示される。
【0058】
「友達、簡単、出会い、食事、美味」の文字情報は、「重みづけ:低~中、評価情報の種類:中立的~積極的、大きさ:小~中、表示色:黄緑色等、表示向き:第2の向き」として表示される。
【0059】
「たかっ」の文字情報は、「重みづけ:中、評価情報の種類:消極的、大きさ:小、表示色:紫色、表示向き:第1の向き」として表示される。
可視化情報60には、その他、様々な評価情報(キーワード)が、重みづけや評価情報の種類によって、大きさや色、表示向きを変えながら表示される。
【0060】
第1SNSキャンペーン応募方法表示領域202には、第1SNSにおいてキャンペーンに応募する方法や、当選した場合に獲得することができる商品等が表示される。
【0061】
第3表示領域300には、主に、第2SNSに関する内容が表示されており、商品写真表示領域301と、第2SNSキャンペーン応募方法表示領域302と、が配置されている。第2SNSは、写真(画像)の投稿が可能な会員制交流サイトである。
商品写真表示領域301には、第2SNSを利用して投稿された写真が抜粋して表示される。
第2SNSキャンペーン応募方法表示領域302には、第2SNSにおいてキャンペーンに応募する方法や、当選した場合に獲得することができる商品等が表示される。
【0062】
第4表示領域400には、主に、「ABCDEFGハイボール」の作り方に関する内容が表示されており、作り方表示領域401と、製品情報表示領域402と、キャンペーン詳細情報表示領域403と、が配置されている。作り方表示領域401には、「ABCDEFGハイボール」の具体的な作り方が表示される。製品情報表示領域402には、商品名「ABCDEFG」の詳細な内容を知るためのリンク先が表示される。
キャンペーン詳細情報表示領域403には、「キャンペーンの応募要項」や「キャンペーンの規約」の詳細な内容を知るためのリンク先に繋がるボタンが表示される。
【0063】
以上説明したように、本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、以下のような効果を奏する。
(1)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、収集した評価情報(口コミ情報)に基づき表示用データ(ワードクラウド用のイメージデータ)を自動生成して、ウェブページ13に自動反映させることができるため、様々な媒体に点在している評価情報を、商品等12を表示するウェブページ13のサイトで集中、一括して見ることができ、非常にユーザーフレンドリーであり、日々変化する評価情報をウェブページ13に自動的に反映させることができる。
【0064】
(2)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、様々なサイトから評価情報を幅広く収集することができるため、ウェブページ13に表示する可視化情報60の信頼性を向上させることができる。
【0065】
(3)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、自然言語処理によってユーザーが日常的に使っている言葉を解析することができるため、言語の曖昧さ、意味の重複があった場合であっても、形態素解析、構文解析、意味解析、文脈解析の手法を使用して的確な解析処理を実行することができる。
【0066】
(4)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、評価情報を第三者が参考になるようなキーワードに単純に分解するだけでなく、キーワードに強弱を持たせることができるため、重みづけをしたキーワードにより、キーワードの表示態様を変化させることができる。
【0067】
(5)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、ウェブページ13を分析することにより、ウェブページ13のデザインやイメージに合った可視化情報60を表示することができるため、ウェブページ13の全体的な外観を損ねることなく、ウェブページ13に溶け込んだ可視化情報60を表示することができる。
【0068】
(6)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、可視化情報60と商品等12のイメージ画像70とが並べて表示されるようになるため、商品等12のイメージと可視化情報60との関連性を直感的に分かり易く表示することができる。
【0069】
(7)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、積極的な評価だけでなく、あえて、消極的な評価や中立的な評価を表示することで、可視化情報60の信頼性を向上させることができるため、可視化情報60の信頼性が向上することにより、商品等12の信頼性も向上させることができる。
【0070】
(8)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、重みづけが高い可視化情報60(評価情報)をより目立たせることができるため、可視化情報60(評価情報)を大小の大きさで表示することにより、いずれの情報が重要な情報であるかを一目見て分かり易くすることができる。
【0071】
(9)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、異なる色を採用することによって重みづけを分類することができるため、可視化情報60(評価情報)を色で区別することにより、いずれの情報が似たような情報であるかを一目見て分かり易くすることができる。
【0072】
(10)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、第1の向き及び第2の向きによって可視化情報60にデザイン性を与えることができるため、デザイン性によってユーザーに対して訴求しつつ、可視化情報60に注目しようとする動機も与えることができ、商品等12の購買意欲を向上させることができる。
【0073】
(11)本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、ウェブページ13のデザインに基づいた自動最適化を図るワードクラウドサービス(ユーザー11の評価情報を反映したWebページデザインの最適化システム)を提供することができる。物の買い方が多様化するなかで失敗しない買い物のニーズが高まっている状況下で、評価情報が様々な場所(SNS、ECサイトレビュー等)に点在しており、ユーザーが網羅することが大変であるという問題点を、本実施の形態に係る評価情報表示システム10を利用することで解決することができる。
【0074】
(12)本実施の形態に係る評価情報表示システム10は、商品等12に興味がある第三者ユーザー14がウェブページ13(既存商品ページ)を訪れることで、商品等12の評価情報を知ることができ、販売者20(メーカーや代理店)の意見以外の情報を取得することができる。本実施の形態に係る評価情報表示システム10は、評価情報の可視化をウェブページ13のウェブデザインに合わせて自動最適化させ、評価情報を知りたいユーザーに対し視覚的に分かりやすく訴求させることができる。本実施の形態に係る評価情報表示システム10にあっては、商品等12の購入の際の消費者の便宜を図ることができる。
【0075】
本実施の形態にあっては、以下の変形が可能である。
(1)可視化情報60に表示する評価情報は、商品に対する評価情報であってもよく、サービスに対する評価情報であってもよい。
(2)可視化情報60に表示する評価情報は、ユーザーの積極的な評価、ユーザーの消極的な評価、及び、ユーザーの中立的な評価のうち少なくとも1つを表示するようにしてもよい。
(3)可視化情報60に表示する評価情報(キーワード)は、色分けやサイズの変更等をせずに、単なる文字情報として表示してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明は評価情報表示システムに係ることから、広く産業上の利用可能性を有している。
【符号の説明】
【0077】
10 評価情報表示システム
11 ユーザー
12 商品等
13 ウェブページ
14 第三者ユーザー
20 販売者
30 SNS
40 口コミサイト
50 管理サーバ
51 収集部
52 解析部
53 データ制御部
54 記憶部
60 可視化情報
70 イメージ画像
100 第1表示領域
101 商品名表示領域
102 SNS誘導領域
103 商品活用例表示領域
200 第2表示領域
201 ワードクラウド表示領域
202 第1SNSキャンペーン応募方法表示領域
300 第3表示領域
301 商品写真表示領域
302 第2SNSキャンペーン応募方法表示領域
400 第4表示領域
401 作り方表示領域
402 製品情報表示領域
403 キャンペーン詳細情報表示領域