IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ノムラ合成株式会社の特許一覧

特開2024-58966組立式ベッド、組立式ベッドキット、及び、組立式ベッドの製造方法
<>
  • 特開-組立式ベッド、組立式ベッドキット、及び、組立式ベッドの製造方法 図1
  • 特開-組立式ベッド、組立式ベッドキット、及び、組立式ベッドの製造方法 図2
  • 特開-組立式ベッド、組立式ベッドキット、及び、組立式ベッドの製造方法 図3
  • 特開-組立式ベッド、組立式ベッドキット、及び、組立式ベッドの製造方法 図4
  • 特開-組立式ベッド、組立式ベッドキット、及び、組立式ベッドの製造方法 図5
  • 特開-組立式ベッド、組立式ベッドキット、及び、組立式ベッドの製造方法 図6
  • 特開-組立式ベッド、組立式ベッドキット、及び、組立式ベッドの製造方法 図7
  • 特開-組立式ベッド、組立式ベッドキット、及び、組立式ベッドの製造方法 図8
  • 特開-組立式ベッド、組立式ベッドキット、及び、組立式ベッドの製造方法 図9
  • 特開-組立式ベッド、組立式ベッドキット、及び、組立式ベッドの製造方法 図10
  • 特開-組立式ベッド、組立式ベッドキット、及び、組立式ベッドの製造方法 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058966
(43)【公開日】2024-04-30
(54)【発明の名称】組立式ベッド、組立式ベッドキット、及び、組立式ベッドの製造方法
(51)【国際特許分類】
   A47C 19/00 20060101AFI20240422BHJP
【FI】
A47C19/00 B
A47C19/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022166416
(22)【出願日】2022-10-17
(71)【出願人】
【識別番号】522406595
【氏名又は名称】ノムラ合成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137394
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 敏弘
(72)【発明者】
【氏名】野村 昭夫
(57)【要約】
【課題】 耐久性を向上させると共に、効率的に組み立てることができる組立式ベッドを提供する。
【解決手段】 本実施形態における組立式ベッド1は、床板10と、土台20とを有する。発泡した合成樹脂の板材であり、使用者が臥位を取ることが可能な広さである床板10と、発泡した合成樹脂の板材である土台板200A及び土台板200Bを着脱自在に組み合わせて格子状に構成し、床板10の下部に位置し、当該床板10を支持する土台20とを有する。土台板200Aと土台板200Bは、同じ形状であり、発泡した合成樹脂の板材の側面に設けられた突起202と、突起202を設けた側面と反対側の位置にある側面に設けられた溝204とを含む。また、床板10は、床板10の板面に設けられ、土台板200Aまたは土台板200Bの突起202を収める、板厚方向に貫通した挿入穴102を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡した合成樹脂の板材であり、使用者が臥位を取ることが可能な広さである床板と、
発泡した合成樹脂の板材である第1の土台板、及び、第2の土台板を着脱自在に組み合わせて格子状に構成し、前記床板の下方に位置し、当該床板を支持する土台と
を有する組立式ベッド。
【請求項2】
前記第1の土台板、及び、前記第2の土台板は、同じ形状であり、発泡した合成樹脂の板材の側面に設けられた突起を含み、
前記床板の板面に設けられ、前記第1の土台板または前記第2の土台板の前記突起を収める、板厚方向に貫通した穴
をさらに有する
請求項1に記載の組立式ベッド。
【請求項3】
前記土台は、複数あり、
前記床板は、前記穴に、前記第1の土台板または前記第2の土台板の前記突起を収めた状態において、隣り合う2つの前記土台を連結する
請求項2に記載の組立式ベッド。
【請求項4】
前記土台は、板面が対向して並んだ複数の前記第1の土台板、及び、前記第2の土台板を組み合わせて格子状に構成され、
前記土台を構成する前記第1の土台板、及び、前記第2の土台板の少なくとも一方に設けられ、隣り合う2つの土台板を連結する連結部材
をさらに含み、
前記連結部材は、前記土台が前記床板を支持する状態において、前記床板の板面と接触する位置に設けられる
請求項3に記載の組立式ベッド。
【請求項5】
発泡した合成樹脂の板材であり、使用者が臥位を取ることが可能な広さである床板と、
発泡した合成樹脂の板材である第1の土台板と、第2の土台板とを着脱自在に組み合わせて格子状に構成し、前記床板の下部に位置し、当該床板を支持する土台と
を有する組立式ベッドキット。
【請求項6】
発泡した合成樹脂の板材により、床板を形成する工程と、
発泡した合成樹脂の板材により形成した前記第1の土台板、及び、前記第2の土台板を着脱自在に組み合わせて格子状の土台を構成する工程と、
前記床板と前記土台とを組み合わせる工程と
を有する組立式ベッドの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組立式ベッド、組立式ベッドキット、及び、組立式ベッドの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、組み立て式の発泡樹脂製ベッドであって、複数の板体の端面同士を突き合わせて構成される床板部と、前記床板部を下方側から支持する複数の脚部とを備え、前記複数の脚部は、少なくとも第1脚板と第2脚板とで構成され、前記第1脚板は前記板体同士を突き合わせた端面に跨って配置され、前記第2脚板は前記床板部の幅方向に沿って配置されることを特徴とする発泡樹脂製ベッドが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-33637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、耐久性を向上させると共に、効率的に組み立てることができる組立式ベッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る組立式ベッドは、発泡した合成樹脂の板材であり、使用者が臥位を取ることが可能な広さである床板と、発泡した合成樹脂の板材である第1の土台板、及び、第2の土台板を着脱自在に組み合わせて格子状に構成し、前記床板の下方に位置し、当該床板を支持する土台とを有する。
【0006】
好適には、前記第1の土台板、及び、前記第2の土台板は、同じ形状であり、発泡した合成樹脂の板材の側面に設けられた突起を含み、前記床板の板面に設けられ、前記第1の土台板または前記第2の土台板の前記突起を収める、板厚方向に貫通した穴をさらに有する。
【0007】
好適には、前記土台は、複数あり、前記床板は、前記穴に、前記第1の土台板または前記第2の土台板の前記突起を収めた状態において、隣り合う2つの前記土台を連結する。
【0008】
好適には、前記土台は、板面が対向して並んだ複数の前記第1の土台板、及び、前記第2の土台板を組み合わせて格子状に構成され、前記土台を構成する前記第1の土台板、及び、前記第2の土台板の少なくとも一方に設けられ、隣り合う2つの土台板を連結する連結部材をさらに含み、前記連結部材は、前記土台が前記床板を支持する状態において、前記床板の板面と接触する位置に設けられる。
【0009】
また、本発明に係る組立式ベッドキットは、発泡した合成樹脂の板材であり、使用者が臥位を取ることが可能な広さである床板と、発泡した合成樹脂の板材である第1の土台板と、第2の土台板とを着脱自在に組み合わせて格子状に構成し、前記床板の下部に位置し、当該床板を支持する土台とを有する。
【0010】
また、本発明に係る組立式ベッドの製造方法は、発泡した合成樹脂の板材により、床板を形成する工程と、発泡した合成樹脂の板材により形成した前記第1の土台板、及び、前記第2の土台板を着脱自在に組み合わせて格子状の土台を構成する工程と、前記床板と前記土台とを組み合わせる工程とを有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、耐久性を向上させると共に、効率的に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施形態における組立式ベッド1を例示する斜視図である。
図2】組立式ベッド1の六面図である。
図3】床板10及び土台板200の六面図である。
図4】本実施形態における組立式ベッド1の製造方法(S10)を説明するフローチャートである。
図5】土台20の組み立てを例示する図である。
図6】床板10と土台20との組み立てを例示する図である。
図7】実施形態の土台20における変形例を例示する図である。
図8】実施形態の床板10及び土台板200における変形例と、連結部材30とを例示する図である。
図9】実施形態の組立式ベッド1における変形例を例示する六面図である。
図10】実施形態の組立式ベッド1における変形例を例示する斜視図である。
図11】組立式ベッドキット2を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照して説明する。ただし、本発明の範囲は、図示例に限定されるものではない。
まず、図1図3を参照し、実施形態における組立式ベッド1の構成を説明する。
図1は、本実施形態における組立式ベッド1を例示する斜視図である。図1(A)は組み立て後の状態の組立式ベッド1を例示する図であり、図1(B)は組み立て前の状態の組立式ベッド1を例示する図である。
図2は、組立式ベッド1の六面図である。
図3は、床板10及び土台板200の六面図である。図3(A)は床板10の六面図であり、図3(B)は土台板200の六面図である。
図1図3に例示するように、組立式ベッド1は、床板10と、土台20とを有する。床板10及び土台20は、着脱自在に組み立てられる。床板10及び土台20は、発泡した合成樹脂の板材であり、例えば、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリオレフィン(ポリエチレンやポリプロピレン、フェノール樹脂等を発泡させた板材である。本例の床板10は、主としてポリプロピレン系を発泡させた発泡板材であり、
具体的には、板状のポリプロピレン硬質発泡体の両面にポリエチレンテレフタレート(PET)不織布を設けた板材である。
【0014】
床板10は、発泡した合成樹脂の板材である。床板10の板面の広さは、使用者が臥位を取ることが可能な広さであり、例えば、ベッドサイズ(セミシングル、シングル、セミダブル、ダブル、クィーン、キング等)と同様の大きさを採用することができる。
また、床板10は、1枚、又は、複数枚で構成され、構成された面で載せた寝具や使用者を支持する。床板10における表面(表面10a)は、使用者を支持する面であり、床板10における表面10aの反対側の面(裏面10b)は、土台20により支持される面である。本例の床板10は、組み立てやすさや可搬性の観点から、複数枚で構成される。具体的には、床板10は、床板10A~10Cの3枚で構成され、床板10A~10Cの板面が段差なく同一平面となるよう並べた状態で配置される。なお、床板10A~10Cは、実質的に同様の構成であり、特に区別する必要がない場合は、単に床板10と称呼する。
床板10のうち床板10Aは、後述する土台20のうち土台20Aに配置され、床板10Cは、土台20のうち土台20Bに配置される。また、床板10Bは、土台20A及び土台20Bに跨ぐよう配置されており、隣り合う2つの土台20を連結している。
また、床板10は、床板10の板面に設けられた、複数の挿入穴102を含む。挿入穴102は、後述する土台20を構成する土台板200の突起202を収める穴である。挿入穴102は、例えば、板厚方向に貫通した穴、貫通していない穴、テーパ状の穴、拡径する穴等であり、本例の挿入穴102は、床板10の裏表の確認作業を無くす観点から、板厚方向に貫通した穴である。床板10は、挿入穴102に、土台20を構成する土台板200の突起202を収めることで、土台20と組み合わさる。なお、床板10は、本発明に係る床板の一例である。
【0015】
土台20は、発泡した合成樹脂で形成され、床板10を支持する基礎部分である。本例の土台20は、土台20A及び土台20Bを含み、3枚の床板10を支持している。土台20は、床板10の下方に位置し、床板10の裏面10bを支持する。なお、土台20A及び土台20Bは、実質的に同様の構成であるため、特に区別する必要がない場合は、単に土台20と称呼する。また、土台20は、発泡した合成樹脂の板材である土台板200Aと、土台板200Bとを含む。土台20は、土台板200Aおよび土台板200Bを着脱自在に組み合わせて格子状に構成してなる。本例の土台板200Aおよび土台板200Bは、裏表や組み立て方向の確認作業を無くす観点から同じ形状、同じ大きさである。なお、土台板200Aおよび土台板200Bは、実質的に同様の構成であるため、特に区別する必要がない場合は、単に土台板200と称呼する。
土台板200は、長方形の形状をした板材であり、発泡した合成樹脂の板材の側面に設けられた突起202と、突起202を設けた側面と反対側の位置にある側面に設けられた溝204とを含む。なお、土台板200Aは、本発明に係る第1の土台板の一例であり、土台板200Bは、本発明に係る第2の土台板の一例である。
【0016】
突起202は、床板10に形成された挿入穴102に収める大きさである突起である。
本例の突起202は、長方形の形状をした土台板200のうち、長手方向の側面において、等間隔に3つの位置に離間して配置される。突起202は、組立式ベッド1の組立て時において、挿入穴102に挿入される。
溝204は、土台板200を挿入することができる溝である。溝204は、長方形の形状をした土台板200のうち、長手方向の側面において、等間隔に3つの位置に離間して配置される。溝204は、溝204を設けた側面から突起202を設けた側面の方向に形成され、土台板200を挿入することができる溝幅である。
【0017】
次に、組立式ベッド1の製造方法を説明する。以下、一例として、図5及び図6を参照し、図4に例示するステップS100~S104における動作を説明する。
図4は、本実施形態における組立式ベッド1の製造方法(S10)を説明するフローチャートである。
図5は、土台20の組み立てを例示する図である。
図6は、床板10と土台20との組み立てを例示する図である。
図4に例示するように、ステップ100(S100)において、作業者は、発泡した合成樹脂の板材により床板10を形成する。具体的には、作業者は、発泡した合成樹脂の板材を床板10の原型となる形状にカットし、カットした床板10の原型に挿入穴102を形成する。これにより、作業者は、床板10を得る。本例では、作業者は、3枚の床板10を一組とする。
また、作業者は、発泡した合成樹脂の板材により土台板200を形成する。具体的には、作業者は、発泡した合成樹脂の板材を土台板200の原型となる形状にカットし、カットした土台板200の原型に、突起202及び溝204を形成する。これにより、作業者は、土台板200を得る。本例では、作業者は、6枚の土台板200A及び6枚の土台板200Bを一組として形成する。
【0018】
ステップ102(S102)において、作業者は、6枚の土台板200A及び6枚の土台板200Bを着脱自在に組み合わせて格子状の土台20を構成する。図5に例示するように、作業者は、3枚の土台板200A及び3枚の土台板200Bの溝204を組み合わせて格子状に構成する。作業者は、土台板200Aの溝204と、土台板200Bの溝204とを互いに挿入して組み合わせて土台20を構成する。本例では、作業者は、3枚の土台板200A及び3枚の土台板200B組み合わせて土台20A及び土台20Bをそれぞれ構成する。土台板200A及び土台板200Bは、実質的に同じ構成であるため、裏表の確認作業や組み立てるときの組み付けミスを減らすことができる。
【0019】
ステップ104(S104)において、作業者は、床板10の下に土台20を配置した状態で、床板10及び土台20を着脱自在に組み合わせる。図6に例示するように、作業者は、並べた状態の土台20A及び土台20Bの上に床板10A~10Cを配置し、土台20にある突起202を床板10にある挿入穴102に収めることで、床板10及び土台20を組み合わせる。これにより、作業者は、図1(A)に例示した組立式ベッド1を得ることができる。
また、作業者は、組立式ベッド1を使用後に、上記工程を逆に行うことで解体することができる。
【0020】
以上説明したように、本実施形態における組立式ベッド1によれば、発泡系断熱材を使用することにより、段ボールより吸湿性は極めて少なく、かつ、耐荷重性があるため、例えば、災害時において、長期間使用することができ、繰り返し使用することができる。また、組立式ベッド1は、土台20において、相欠きつぎで組み立てることができるため、ねじ等を使用することなく、効率的に組み立てることができる。また、組立式ベッド1は、床板10と土台20である土台板200との2種類の部材からなるため、組立間違いを軽減することができる。
【0021】
次に、上記実施例における変形例を説明する。
なお、変形例では、上記実施例と実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[変形例]
図7は、実施形態の土台20における変形例を例示する図である。
図7(A)に例示するように、上記実施例の土台20では、土台板200A及び土台板200Bにより構成したが、これに限定するものではなく、図7(B)に例示するように、本例の土台20は、土台板200A及び土台板200Bに加えて、連結部材30をさらに含む。すなわち、土台20は、土台板200、及び、連結部材30により構成される。
連結部材30は、土台板200と同じ発泡した合成樹脂により形成された板材である。連結部材30は、土台板200よりも幅寸法が短い。連結部材30は、格子状に組み合わせた土台板200A及び土台板200Bの少なくとも一方に設けられ、隣り合う2つの土台板を連結する。本例の連結部材30は、組立式ベッド1の長手方向において、板面が対向し等間隔に並べて設けた3枚の土台板200Aを連結する。連結部材30は、土台板200Aに設けられた溝205に嵌ることにより、隣り合う2つの土台板200Aを連結する。連結部材30は、土台20に床板10を組み合わせ、土台20が床板10を支持した状態において、床板10の板面(裏面10b)と接触する位置に設けられる。
このように、本例の土台20は、連結部材30により、隣り合う2つの土台板200Bの間において、組立式ベッド1の長手方向に等間隔に並ぶ複数の土台板200Aを連結することにより、土台20の安定性を向上させることができる。また、土台板200に連結部材30を組み合わせることにより、土台板200及び連結部材30で床板10を支持することができるため、土台20のマス目部分による床板10の沈み込みが軽減する、すなわち土台20のマス目部分を補強することができる。なお、土台板200Aに連結部材30を設ける場合を説明したが、これに限定するものではなく、土台板200Bに設けてもよいし、土台板200A及び土台板200Bの両方に設けてもよい。
【0022】
次に、本例の組立式ベッド1における床板10及び土台板200の詳細を説明する。
図8は、実施形態の床板10及び土台板200における変形例と、連結部材30とを例示する図である。
図9は、実施形態の組立式ベッド1における変形例を例示する六面図である。
図10は、実施形態の組立式ベッド1における変形例を例示する斜視図である。
図8図10に例示するように、土台20を構成する土台板200は、上記実施形態で記載した突起202及び溝204に加えて突起203及び溝205をさらに含む。
溝205は、土台板200の側面のうち、突起202を設けた側面に設けられ、隣り合う2つの突起202の間に形成した溝であり、連結部材30を組み合わせることができる。溝205の大きさは、連結部材30を嵌めることができる幅で、かつ、土台板200の短手方向において、溝204の長さより短い長さがである。
突起203は、土台板200の側面のうち、溝204を設けた側面に設けられ、土台板200の長手方向両端に位置し、側面から突出した突起である。突起203は、床板10と土台20とを組み合わせた状態において、後述する凹溝105又は挿入穴103に収まる位置に設けられる。
【0023】
床板10は、側面に設けられた凹溝105と、挿入穴102の間に位置する挿入穴103をさらに含む。
凹溝105は、床板10の側面に設けられ、厚み方向に凹状に設けた溝である。凹溝105は、床板10と土台20とを組み合わせた状態において、凹溝105は、突起203が嵌る位置にあり、また挿入穴103は、土台20Aの土台板200における突起203と、土台20Bの土台板200における突起203とが嵌る位置にある。
このように、土台20は、突起203が床板10の挿入穴103及び凹溝105に収まることにより、床板10と位置ズレることなく組み合わせることができる。
【0024】
図11は、組立式ベッドキット2を例示する図である。
図11に例示するように、組立式ベッドキット2は、床板10、土台板200、及び連結部材30、マットレス50、及びシーツ60を収納箱90に納めた、組立式ベッドの部品一式である。なお、組立式ベッドキット2に敷きパットを含めてもよい。
マット50は、板状、又はシート状の薄型マットレスである。
シーツ60は、布団用の布である。
このように、組立式ベッドキット2は、床板10、土台板200、連結部材30、マット50、及びシーツ60を予め一揃いとすることで、例えば災害等の避難時に素早く組み立てて使用することができる。なお、組立式ベッドキット2は、床板10、土台板200、及び、連結部材30のみを一揃いとしてもよい。
【0025】
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、これらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。
【符号の説明】
【0026】
1 組立式ベッド
10 床板
102、103 挿入穴
105 凹溝
20 土台
200 土台板
202 突起
204、205 溝
30 連結部材
2 組立式ベッドキット
50 マット
60 シーツ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11