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特開2024-58980情報処理方法、情報処理装置及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058980
(43)【公開日】2024-04-30
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0631 20230101AFI20240422BHJP
   G05B 19/418 20060101ALI20240422BHJP
   G06Q 50/04 20120101ALI20240422BHJP
【FI】
G06Q10/0631
G05B19/418 Z
G06Q50/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022166437
(22)【出願日】2022-10-17
(71)【出願人】
【識別番号】000004215
【氏名又は名称】株式会社日本製鋼所
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 潤
(72)【発明者】
【氏名】山澤 隆行
(72)【発明者】
【氏名】熊 庭必
【テーマコード(参考)】
3C100
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
3C100AA57
3C100AA63
3C100AA68
3C100BB13
3C100BB15
3C100BB19
3C100BB39
3C100CC03
3C100EE12
5L049CC03
5L050CC03
(57)【要約】
【課題】ユーザに属する複数の工場に設置された複数の産業機械それぞれの仕様を示す機器一覧をユーザと、当該ユーザの外部関係者とに提供することができる情報処理方法を提供する。
【解決手段】複数のユーザを識別するための識別子と、複数のユーザそれぞれに属する複数の工場を識別するための工場識別子と、複数の工場それぞれに設置された複数の産業機械を識別するための機器識別子と、複数の産業機械それぞれの仕様を含む機器関連情報とを対応付けてデータベースに記憶し、一のユーザの識別子に対応付けられた工場識別子,機器識別子及び機器関連情報をデータベースから読み出して、一のユーザに属する複数の工場、複数の工場に設置された複数の産業機械、及び機器関連情報を含む機器一覧を作成し、作成した機器一覧のデータを一のユーザ及び一のユーザに関わる外部関係者に提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザを識別するための識別子と、前記複数のユーザそれぞれに属する複数の工場を識別するための工場識別子と、前記複数の工場それぞれに設置された複数の産業機械を識別するための機器識別子と、前記複数の産業機械それぞれの仕様を含む機器関連情報とを対応付けてデータベースに記憶し、
一の前記ユーザの識別子に対応付けられた前記工場識別子、前記機器識別子及び前記機器関連情報を前記データベースから読み出して、前記一のユーザに属する複数の前記工場、該複数の工場に設置された複数の前記産業機械、及び前記機器関連情報を含む機器一覧を作成し、
作成した前記機器一覧のデータを前記一のユーザ及び該一のユーザに関わる外部関係者に提供する
情報処理方法。
【請求項2】
前記機器関連情報は、前記産業機械の状態を示す情報を含む
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記機器関連情報は、前記産業機械の改修履歴、前記産業機械の技術情報、又は前記産業機械の保守管理方法を含む
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記複数の産業機械を構成する部材の発注状態及び納入予定日を、前記複数のユーザの識別子に対応付けて前記データベースに記憶し、
前記一のユーザの識別子に対応付けられた発注状態及び納入予定日を読み出して、前記一のユーザによる前記部材の発注状態及び納入予定日の発注一覧を作成し、
作成した前記発注一覧のデータを前記一のユーザ及び該一のユーザに関わる外部関係者に提供する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記一のユーザの前記産業機械を構成する部材の状態に関連する物理量データを取得し、
取得した前記物理量データに基づいて、前記部材の残存寿命又は異常度を推定し、
生成した推定結果を前記産業機械の前記一のユーザ及び該ユーザの外部関係者に提供する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記機器一覧を表示する第1サイトと、前記推定結果を表示する第2サイトとを介して前記機器一覧及び前記推定結果を提供する
請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記第1サイトは、前記機器一覧に係るページから前記第2サイトの前記推定結果に係るページへ遷移するためのリンクを含み、
前記第2サイトは、前記推定結果に係るページから前記第1サイトの前記機器一覧に係るページへ遷移するためのリンクを含む
請求項6に記載の情報処理方法。
【請求項8】
複数のユーザを識別するための識別子と、前記複数のユーザそれぞれに属する複数の工場を識別するための工場識別子と、前記複数の工場それぞれに設置された複数の産業機械を識別するための機器識別子と、前記複数の産業機械それぞれの仕様を含む機器関連情報とを対応付けて記憶するデータベースと、
一の前記ユーザの識別子に対応付けられた前記工場識別子、前記機器識別子及び前記機器関連情報を前記データベースから読み出して、前記一のユーザに属する複数の前記工場、該複数の工場に設置された複数の前記産業機械、及び前記機器関連情報を含む機器一覧を作成する処理部と、
作成した前記機器一覧のデータを前記一のユーザ及び該一のユーザに関わる外部関係者に提供する通信部と
を備える情報処理装置。
【請求項9】
複数のユーザを識別するための識別子と、前記複数のユーザそれぞれに属する複数の工場を識別するための工場識別子と、前記複数の工場それぞれに設置された複数の産業機械を識別するための機器識別子と、前記複数の産業機械それぞれの仕様を含む機器関連情報とを対応付けてデータベースに記憶し、
一の前記ユーザの識別子に対応付けられた前記工場識別子、前記機器識別子及び前記機器関連情報を前記データベースから読み出して、前記一のユーザに属する複数の前記工場、該複数の工場に設置された複数の前記産業機械、及び前記機器関連情報を含む機器一覧を作成し、
作成した前記機器一覧のデータを前記一のユーザ及び該一のユーザに関わる外部関係者に提供する
処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、情報処理装置及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、グループの管理者がグループ内の産業機械の全体の状況を容易に把握することができる産業機械管理装置が開示されている。具体的には、産業機械管理装置は、所定の基準によってグループに分類された1つの工場にある複数の射出成形機単体の生産に関する情報に基づいて、当該グループに属する射出成形機全体の生産に関する情報の統計量を管理情報として算出して表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-94888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、一のユーザに属する複数の工場に設置された複数の産業機械それぞれの仕様を管理することはできない。
【0005】
仮にユーザの全工場に設置された産業機械の仕様を把握することができれば、生産計画に応じて、適切に産業機械を再配置及び稼働させることができるが、各工場の作業機械の仕様を把握することは必ずしも容易では無い。一方、産業機械のユーザに対して、産業機械又は部品を販売し又は保守点検を行う営業担当者は、ユーザに属する各工場の産業機械の仕様を把握することができれば、より適切な提案ができるが、上記仕様を把握することは難しい。
【0006】
本開示の目的は、ユーザに属する複数の工場に設置された複数の産業機械それぞれの仕様を示す機器一覧をユーザと、当該ユーザの外部関係者とに提供することができる情報処理方法、情報処理装置及びコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一側面に係る情報処理方法は、複数のユーザを識別するための識別子と、前記複数のユーザそれぞれに属する複数の工場を識別するための工場識別子と、前記複数の工場それぞれに設置された複数の産業機械を識別するための機器識別子と、前記複数の産業機械それぞれの仕様を含む機器関連情報とを対応付けてデータベースに記憶し、一の前記ユーザの識別子に対応付けられた前記工場識別子、前記機器識別子及び前記機器関連情報を前記データベースから読み出して、前記一のユーザに属する複数の前記工場、該複数の工場に設置された複数の前記産業機械、及び前記機器関連情報を含む機器一覧を作成し、作成した前記機器一覧のデータを前記一のユーザ及び該一のユーザに関わる外部関係者に提供する。
【0008】
本開示の一側面に係る情報処理装置は、複数のユーザを識別するための識別子と、前記複数のユーザそれぞれに属する複数の工場を識別するための工場識別子と、前記複数の工場それぞれに設置された複数の産業機械を識別するための機器識別子と、前記複数の産業機械それぞれの仕様を含む機器関連情報とを対応付けて記憶するデータベースと、一の前記ユーザの識別子に対応付けられた前記工場識別子、前記機器識別子及び前記機器関連情報を前記データベースから読み出して、前記一のユーザに属する複数の前記工場、該複数の工場に設置された複数の前記産業機械、及び前記機器関連情報を含む機器一覧を作成する処理部と、作成した前記機器一覧のデータを前記一のユーザ及び該一のユーザに関わる外部関係者に提供する通信部とを備える。
【0009】
本開示の一側面に係るコンピュータプログラムは、複数のユーザを識別するための識別子と、前記複数のユーザそれぞれに属する複数の工場を識別するための工場識別子と、前記複数の工場それぞれに設置された複数の産業機械を識別するための機器識別子と、前記複数の産業機械それぞれの仕様を含む機器関連情報とを対応付けてデータベースに記憶し、一の前記ユーザの識別子に対応付けられた前記工場識別子、前記機器識別子及び前記機器関連情報を前記データベースから読み出して、前記一のユーザに属する複数の前記工場、該複数の工場に設置された複数の前記産業機械、及び前記機器関連情報を含む機器一覧を作成し、作成した前記機器一覧のデータを前記一のユーザ及び該一のユーザに関わる外部関係者に提供する処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、ユーザに属する複数の工場に設置された複数の産業機械それぞれの仕様を示す機器一覧をユーザと、当該ユーザの外部関係者とに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態1に係る成形機システムの構成例を示すブロック図である。
図2】本実施形態1に係る成形機システムの概念図である。
図3】本実施形態1に係るデータ収集装置の構成例を示すブロック図である。
図4】本実施形態1に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
図5】収集データDBのレコードレイアウトの一例を示す概念図である。
図6】ユーザDBのレコードレイアウトの一例を示す概念図である。
図7】納入機DBのレコードレイアウトの一例を示す概念図である。
図8】部材DBのレコードレイアウトの一例を示す概念図である。
図9】資料DBのレコードレイアウトの一例を示す概念図である。
図10】見積DBのレコードレイアウトの一例を示す概念図である。
図11】発注DBのレコードレイアウトの一例を示す概念図である。
図12】部材の残存寿命又は異常度の予測を行う推定処理部を示すブロック図である。
図13】実施形態1に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
図14】納入機一覧表示画面の一例を示す模式図である。
図15】納入機詳細画面の一例を示す模式図である。
図16】資料一覧表示画面の一例を示す模式図である。
図17】見積対象部材選択画面の一例を示す模式図である。
図18】見積履歴一覧表示画面の一例を示す模式図である。
図19】発注状況一覧表示画面の一例を示す模式図である。
図20】実施形態2に係る機器管理サイトへの遷移処理を含む情報処理手順示すフローチャートである。
図21】推定結果表示画面の一例を示す模式図である。
図22】実施形態2に係る機器状態情報提供サイトへの遷移処理を含む情報処理手順示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の実施形態に係る情報処理方法、情報処理装置及びコンピュータプログラムを、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
【0013】
(実施形態1)
図1は本実施形態1に係る成形機システムの構成例を示すブロック図、図2は本実施形態1に係る成形機システムの概念図である。成形機システムは、成形機1と、複数のセンサ2と、データ収集装置3と、ルータ4と、情報処理装置5と、端末装置6a,6bとを備える。成形機1には、射出成形機及び押出機が含まれる。以下、成形機1は、一例として押出機であるものとして説明する。
【0014】
図1には1台の成形機1及びデータ収集装置3が図示されているが、情報処理装置5には、図示しない複数のデータ収集装置3がネットワークを介して接続されている。データ収集装置3には一又は複数の成形機1が接続されている。情報処理装置5は、複数の成形機1それぞれの情報を収集し、各成形機1の仕様及び状態を管理し、各成形機1を構成する一又は複数の部材の残存寿命又は異常度を推定することができる。複数の成形機1及びデータ収集装置3は、成形機1を保有する複数のユーザそれぞれの工場に設置されているものとする。本実施形態1では、図2に示すように一のユーザは複数の工場を有しており、複数の工場それぞれに一又は複数の成形機1が設置されているものとする。ユーザは、成形機1を保有する法人等の組織である。また、ユーザには、端末装置6aを操作する、その組織に所属する社員、従業員等が含まれる。以下、当該組織、社員又は従業員を総称して単にユーザと呼ぶ。また、図2に示すように、ユーザに対して成形機1又は当該成形機1を構成する部材を販売する営業担当者、当該ユーザの成形機1の保守管理を行う保守管理担当者等のサービス提供担当者が、当該ユーザに割り当てられている。以下、当該サービス提供担当者を単に営業担当者と呼ぶ。また、ユーザに対して、成形機1を構成する部材の保守管理サービスを提供し、部材の製造販売を行う営業担当者側の業者を保守管理業者と呼ぶ。
【0015】
端末装置6a,6bは、コンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の表示部を有する通信端末である。端末装置6aは、ユーザが使用する端末である。端末装置6bは、営業担当者が使用する端末である。
【0016】
<成形機1>
成形機1は、樹脂原料が投入されるホッパを有するシリンダ10と、2本のスクリュ11と、シリンダ10の出口部分に設けられたダイス12とを備える。2本のスクリュ11は、相互に噛み合わされた状態で略平行に配され、シリンダ10の孔内に回転可能に挿入されており、ホッパに投入された樹脂原料を押出方向(図1中右方向)へ搬送し、溶融及び混練する。溶融した樹脂原料は、貫通孔を有するダイス12から排出される。
スクリュ11は、複数種類のスクリュピースを組み合わせ、一体化することによって一本のスクリュ11として構成されている。例えば、樹脂原料を順方向へ輸送するフライトスクリュ形状の順フライトピース、樹脂原料を逆方向へ輸送する逆フライトピース、樹脂原料を混練するニーディングピース等を、樹脂原料の特性に応じた順序及び位置に配して組み合わせることにより、スクリュ11が構成される。
【0017】
また、成形機1は、スクリュ11を回転させるための駆動力を出力するモータ13と、モータ13の駆動力を減速伝達する減速機14と、制御装置15とを備える。スクリュ11は減速機14の出力軸に接続されている。スクリュ11は、減速機14によって減速伝達されたモータ13の駆動力によって回転する。
【0018】
<センサ2>
センサ2は、成形機1を構成する部材の状態に関連する物理量を検出し、検出して得た物理量データを直接又は間接的にデータ収集装置3へ出力する。物理量データは、検出された物理量を示す時系列のセンサ値のデータである。センサ2には、成形機1の運転制御に必要なものとして当該成形機1に設けられているものと、部材の寿命を推定するために設けられたものとが含まれる。複数のセンサ2の一部は、データ収集装置3に接続されており、データ収集装置3は当該センサ2から物理量データを取得する。複数のセンサ2の一部は、制御装置15に接続されており、データ収集装置3は制御装置15を介して当該センサ2から物理量データを取得する。
【0019】
物理量には、温度、位置、速度、加速度、電流、電圧、圧力、時間、画像データ、トルク、力、歪、消費電力、重さ等がある。これらの物理量は、温度計、位置センサ、速度センサ、加速度センサ、電流計、電圧計、圧力計、タイマ、カメラ、トルクセンサ、電力計、重量計等を用いて測定することができる。
【0020】
複数のセンサ2は、例えば、減速機14に係る物理量を検出する第1センサ21と、スクリュ11に係る物理量を検出する第2センサ22と、モータ13に係る物理量を検出する第3センサ23と、ダイス12に係る物理量を検出する第4センサ24とを含む。
第1センサ21は、例えば減速機14の振動を検出する振動検出器等である。第2センサ22は、スクリュ11の軸トルクを検出するトルク検出器、スクリュ11の回転数を検出する回転計、スクリュ先端圧力を検出する圧力計、スクリュ11の温度を検出温度計、スクリュ11の回転中心の変位を検出する変位センサ等である。第3センサ23は、モータ電流を検出する電流計、モータ回転数を検出する回転計等である。第4センサ24は、ダイス12に働くダイヘッド圧力を検出する圧力計である。
【0021】
<制御装置15>
制御装置15は、成形機1の運転制御を行うコンピュータであり、データ収集装置3との間で情報を送受信する図示しない送受信部、及び表示部を備える。
具体的には、制御装置15は、成形機1の運転状態を示す運転データをデータ収集装置3へ送信する。運転データは、例えば、モータ電流、スクリュ11の回転数、スクリュ11の先端圧力、ダイヘッド圧力、フィーダ供給量(樹脂原料の供給量)、押出量、シリンダ温度、樹脂圧等である。
制御装置15は、データ収集装置3から送信される各種グラフデータ、成形機1を構成する部材の残存寿命又は異常度を示す推定結果データを受信する。制御装置15は、受信したグラフデータ及び推定結果データの内容を表示する。また、制御装置15は、受信した推定結果データが示す残存寿命又は異常度に応じて警告を出力する。
【0022】
<データ収集装置3>
図3は本実施形態1に係るデータ収集装置3の構成例を示すブロック図である。データ収集装置3は、コンピュータであり、制御部31、記憶部32、通信部33及びデータ入力部34を備え、記憶部32、通信部33及びデータ入力部34は制御部31に接続されている。データ収集装置3は、例えばPLC(Programmable Logic Controller)である。
【0023】
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の演算処理回路、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の内部記憶装置、I/O端子等を有する。制御部31は、後述の記憶部32が記憶する制御プログラムを実行することにより、物理量データを収集し、情報処理装置5へ送信する処理を実行する。なお、データ収集装置3の各機能部は、ソフトウェア的に実現してもよいし、一部又は全部をハードウェア的に実現してもよい。
【0024】
記憶部32は、ハードディスク、EEPROM(Electrically Erasable Programmable
ROM)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。記憶部32は、物理量データの収集処理をコンピュータに実施させるための制御プログラムを記憶している。
【0025】
通信部33は、イーサネット(登録商標)等の所定の通信プロトコルに従って情報を送受信する通信回路である。通信部33は、LAN等の第1通信ネットワークを介して制御装置15に接続されており、制御部31は通信部33を介して制御装置15との間で各種情報を送受信することができる。制御部31は、通信部33を介して物理量データを取得する。
第1ネットワークにはルータ4が接続されており、通信部33はルータ4を介して第2通信ネットワークであるクラウド上の情報処理装置5に接続されている。制御部31は、通信部33及びルータ4を介して情報処理装置5との間で各種情報を送受信することができる。
【0026】
データ入力部34は、センサ2から出力された信号が入力する入力インタフェースである。データ入力部34にはセンサ2が接続されており、制御部31は、データ入力部34を介して物理量データを取得する。
【0027】
<情報処理装置5>
図4は本実施形態1に係る情報処理装置5の構成例を示すブロック図である。情報処理装置5は、コンピュータであり、処理部51、記憶部52、通信部53を備える。記憶部52、通信部53は、処理部51に接続されている。なお、情報処理装置5は、複数台のコンピュータで構成し分散処理する構成でもよいし、1台のサーバ内に設けられた複数の仮想マシンによって実現されていてもよいし、クラウドサーバを用いて実現されていてもよいし、一部を量子コンピュータで構成してもよい。
【0028】
処理部51は、プロセッサであり、CPU、マルチコアCPU、GPU(Graphics Processing Unit)、GPGPU(General-purpose computing on graphics processing units)、TPU(Tensor Processing Unit)、ASIC、FPGA、NPU(Neural Processing Unit)等の演算処理回路、ROM、RAM等の内部記憶装置、I/O端子等を有する。処理部51は、後述の記憶部52が記憶するコンピュータプログラムPを実行することにより、本実施形態1に係る情報処理装置5として機能する。
【0029】
本実施形態1に係る情報処理装置5は、複数のユーザそれぞれの成形機1の仕様及び状態を管理する機器管理ウェブサーバ(第1サーバ)として機能する。また、情報処理装置5は、成形機1の状態に関する情報をユーザ及び営業担当者に提供する機器状態情報提供ウェブサーバ(第2サーバ)として機能する。なお、情報処理装置5の各機能部は、ソフトウェア的に実現してもよいし、一部又は全部をハードウェア的に実現してもよい。また、情報処理装置5を複数のコンピュータで構成し、各コンピュータが機器管理ウェブサーバ及び機器状態情報提供ウェブサーバとして機能するように構成してもよい。
【0030】
通信部53は、イーサネット(登録商標)等の所定の通信プロトコルに従って情報を送受信する通信回路である。通信部53は、第2通信ネットワークを介してデータ収集装置3、及び端末装置6a,6bに接続されており、処理部51は通信部53を介してデータ収集装置3、及び端末装置6a,6bとの間で各種情報を送受信することができる。
【0031】
記憶部52は、ハードディスク、EEPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。記憶部52は、成形機1を構成する部材の寿命を推定する処理をコンピュータに実施させるためのコンピュータプログラムPと、予測学習モデル54と、収集データDB(データベース)52a、ユーザDB(データベース)52b、納入機DB(データベース)52c、部材DB(データベース)52d、資料DB(データベース)52e、見積DB(データベース)52f、発注DB(データベース)52gとを記憶している。
【0032】
コンピュータプログラムP等は、記録媒体50にコンピュータ読み取り可能に記録されている態様でもよい。記憶部52は、図示しない読出装置によって記録媒体50から読み出されたコンピュータプログラムP等を記憶する。記録媒体50はフラッシュメモリ等の半導体メモリである。また、記録媒体50はCD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM、BD(Blu-ray(登録商標)Disc)等の光ディスクでもよい。更に、記録媒体50は、フレキシブルディスク、ハードディスク等の磁気ディスク、磁気光ディスク等であってもよい。更にまた、図示しない通信網に接続されている図示しない外部サーバからコンピュータプログラムP等をダウンロードし、記憶部52に記憶させてもよい。
【0033】
コンピュータプログラムPは、単一のコンピュータ上で、または1つのサイトにおいて配置されるか、もしくは複数のサイトにわたって分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。
【0034】
予測学習モデル54は、物理量データから生成される画像データが入力された場合、成形機1を構成する部材の残存寿命又は異常度を示すデータを出力する画像認識学習モデルである。予測学習モデル54は、例えばCNN(Convolutional Neural Network)を有する。処理部51は、既成の学習済みモデルの転移学習又はファインチューニングを行うことによって、特定の成形機1及び部材の残存寿命又は異常度の推定に特化した学習モデルを生成することができる。
【0035】
図5は、収集データDB52aのレコードレイアウトの一例を示す概念図である。収集データDB52aは、ハードディスク、DBMS(DataBase Management System)を備え、成形機1から収集した各種物理量データを記憶する。例えば、収集データDB52aは、「No.」(レコード番号)列、「機器ID」列、「運転日時」列、「運転データ」列、「振動データ」列、「軸トルクデータ」列を有する。
【0036】
「機器ID」列は、成形機1の機器識別子を格納する。「運転日時」列は、レコードとして記憶される各種データが得られた年、月、日時等を示す情報を格納する。「運転データ」列は、成形機1の運転状態を示す時系列の物理量、例えばモータ電流、スクリュ11の回転数、スクリュ11の先端圧力、ダイヘッド圧力、フィーダ供給量(樹脂原料の供給量)、押出量、シリンダ温度、樹脂圧等を格納する。「振動データ」列は、時系列の物理量データである振動データを格納する。「軸トルクデータ」列は、時系列の物理量データであるスクリュ11のトルクデータを格納する。
【0037】
図6は、ユーザDB52bのレコードレイアウトの一例を示す概念図である。ユーザDB52bは、ハードディスク、DBMSを備え、ユーザの基本的な情報等を記憶する。例えば、ユーザDB52bは、「ユーザID」列、「会社名」列、「ユーザ基本情報」列、「工場ID」列、「営業担当者ID」列を有する。
【0038】
「ユーザID」列は、成形機1のユーザの識別子を格納する。「会社名」列は、ユーザである法人名を格納する。「ユーザ基本情報」列は、ユーザの基本情報、例えば、ユーザである企業の資本金、売上高、従業員数等の企業情報を格納する。「工場ID」列は、当該ユーザに属する一又は複数の工場を識別する工場識別子を格納する。工場識別子は、工場名等、工場に関する情報に関連付けられている。「営業担当者ID」列は、ユーザIDで識別されるユーザの営業担当者を識別するための営業担当者IDを格納する。
【0039】
図7は、納入機DB52cのレコードレイアウトの一例を示す概念図である。納入機DB52cは、ハードディスク、DBMSを備え、ユーザの工場に搬入された成形機1の仕様及び状態等の機器関連情報を記憶する。例えば、納入機DB52cは、「元工番」列、「機種」列、「工場名」列、「ライン名」列、「納入年度」列、「ステータス」列、「改修履歴」列、「ユーザID」列、「原料」列、「能力」列、「資料番号」列を含む。
【0040】
「元工番」列は、ユーザの工場に搬入された成形機1の機器識別子である元工番を格納する。「機種」列、当該成形機1の機種を示す情報を格納する。「工場名」列、当該成形機1が設置されている工場名又は工場識別子を格納する。「ライン名」列、当該成形機1が設置されているライン名を格納する。「納入年度」列は、当該成形機1が納入された年月日を格納する。「ステータス」列は当該成形機1の状態を示す情報を格納する。成形機1の状態を示す情報には、例えば設置、非設置、稼働中、故障修理中等の状態を示す情報が含まれる。「改修履歴」列は、成形機1の改修日、改修内容、担当者等の情報を含む改修履歴を格納する。「ユーザID」列は、当該成形機1の納入先である会社のユーザIDを格納する。このユーザIDは、成形機1の需要先会社名に相当する。「原料」列は、当該成形機1に投入される原料を示す情報を格納する。「能力」列は、当該成形機1の能力、例えば押出機の場合、単位時間当たりの生産量(kg/時間)を格納する。「資料番号」列は、当該成形機1の説明書、仕様情報を格納する。
【0041】
図8は、部材DB52dのレコードレイアウトの一例を示す概念図である。部材DB52dは、ハードディスク、DBMSを備え、ユーザが使用する成形機1を構成する部材の情報を記憶する。例えば、部材DB52dは、「部材ID」列、「成形機元工番」列、「部材名」列、「部材の仕様情報」列、「残存寿命又は異常度」列を有する。
【0042】
「部材ID」列は成形機1を構成する部材の部材識別子を格納する。「成形機元工番」列は、成形機1の機器識別子に相当する元工番を格納する。成形機元工番は、保守管理業者の製品であるか他社製品であるかを判別することができる情報を含む構成が望ましい。
【0043】
「部材名」列は、部材の名称を格納する。「部材の仕様情報」列は、部材IDに対応する部材の製品仕様を示す仕様情報を記憶する。例えば、押出機を構成するスクリュ11、減速機14の仕様情報を記憶する。成形機1を構成する部材は、必ずしも量産品では無く、ユーザ毎に製造される特別仕様のものである。仕様情報は、当該部材の交換費用を見積もるための情報を含む。仕様情報は、部材を製造する等して予備品を確保するために必要な情報を含む。
【0044】
「残存寿命又は異常度」列は、部材IDに対応する部材の残存寿命又は異常度を格納する。残存寿命又は異常度は、予測学習モデル54によって予測されたものである。
【0045】
資料DB52eは、成形機1を構成する部材に関連する任意の情報、例えばTIPS情報を格納する。TIPS情報は、当該部材の説明、保守点検の方法等を含む。
【0046】
図9は、資料DB52eのレコードレイアウトの一例を示す概念図である。資料DB52eは、ハードディスク、DBMSを備え、成形機1の技術情報等を記憶する。例えば、資料DB52eは、「資料番号」列、「タイトル」列、「概要」列、「資料データ」列を有する。
【0047】
「資料番号」列は、資料を識別するための資料番号を格納する。「タイトル」列は、資料のタイトルを格納する。「概要」列は、資料の概要を格納する。「資料データ」列は、成形機1に関連する広告情報、成形機1の技術情報、成形機1の説明書、仕様情報、保守管理方法、TIPS情報、動画等の資料データを格納する。TIPS情報は、当該部材の説明、保守点検の方法等を含む。
【0048】
図10は、見積DB52fのレコードレイアウトの一例を示す概念図である。見積DB52fは、ハードディスク、DBMSを備え、ユーザに提供した見積の履歴を記憶する。例えば、見積DB52fは、「見積依頼番号」列、「見積依頼日」列、「ライン名」列、「機種」列、「目的」列、「工場名」列、「元工番」列、「ユーザID」列を有する。
【0049】
「見積依頼番号」列は、ユーザからの複数の見積依頼を識別するための見積依頼番号を格納する。「見積依頼日」列は、情報処理装置5が見積依頼を受信した年月日を格納する。「ライン名」列は、見積対象の部材が使用されるライン名を格納する。「機種」列は、部材が使用される成形機1の機種名を格納する。「目的」列は、在庫補充、オーバーホール等、見積対象の部材の目的を格納する。「工場名」列は、部材が使用される工場名を格納する。「元工番」列は、部材が使用される成形機1の元工番を格納する。「ユーザID」列は、注文元のユーザIDを格納する。
【0050】
図11は、発注DB52gのレコードレイアウトの一例を示す概念図である。発注DB52gは、ハードディスク、DBMSを備え、成形機1又はその部品の発注に関する情報を記憶する。例えば、発注DB52gは、「出荷案内番号」列、「ステータス」列、「部材工番」列、「機種」列、「工場名」列、「ライン名」列、「ユーザID」列、「注文元注番」列、「担当者」列、「契約納期」列を有する。
【0051】
「出荷案内番号」列は、部材の出荷案内を識別する番号を格納する。「ステータス」列は、部材の出荷状況を示す情報を格納する。「部材工番」列は、出荷対象の部材を識別する工番を格納する。「機種」列は、部材が使用される成形機1の機種を示す情報を格納する。「工場名」列は、部材が使用される工場名を格納する。「ライン名」列は、部材が使用されるライン名を格納する。「ユーザID」列は、部材の出荷先を示すユーザIDを格納する。「注文元注番」列は、注文元注番を格納する。「担当者」列は、部材発注の担当者を識別する情報を格納する。「契約納期」列は、部材の納期を示す情報を格納する。
【0052】
図12は、部材の残存寿命又は異常度の予測を行う推定処理部Mを示すブロック図である。推定処理部Mは、予測学習モデル54と、周波数解析部55と、画像生成部56とを備える。推定処理部Mの各機能部は、処理部51の処理によってソフトウェア的に実現してもよいし、一部又は全部をハードウェア的に実現してもよい。
【0053】
周波数解析部55は、時系列の物理量データを周波数成分の物理量データにフーリエ変換する演算処理部である。周波数解析部55は、短時間フーリエ変換(STFT: Short-Time Fourier Transform)にて物理量データのフーリエ変換を行うとよい。画像生成部56は、フーリエ変換された物理量データを画像で表した画像データに変換する演算処理部である。例えば、画像の横軸を周波数、縦軸を周波数成分の大きさとした画像平面に物理量データを表すとよい。以下、物理量データをフーリエ変換することによって得られる画像をフーリエ変換画像と呼ぶ。
なお、周波数解析の方法はSTFTに限定されるものでは無く、ウェーブレット変換(Wavelet Transformation)、ストックウェル変換(Stockwell Transform)、ウィグナー分布(Wigner distribution function)、経験的モード分解(Empirical Mode Decomposition)、ヒルベルト・ファン変換(Hilbert-Huang Transform)等を用いてもよい。
【0054】
予測学習モデル54は、畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional neural network)であり、フーリエ変換画像の画像データが入力される入力層54aと、中間層54bと、部材の残存寿命又は異常度を示す残存寿命データ又は異常度データを出力する出力層54cとを備える。
【0055】
入力層54aは、フーリエ変換画像を構成する各画素の画素値が入力される複数のノードを有する。中間層54bは、入力層54aに入力されたフーリエ変換画像の各画素の画素値を畳み込む畳み込み層と、畳み込み層で畳み込んだ画素値をマッピングするプーリング層とが交互に連結された構成を有する。中間層54bは、フーリエ変換画像の画像情報を圧縮しながら当該フーリエ変換画像の特徴量を抽出し、抽出したフーリエ変換画像、つまり物理量データの特徴量を出力層54cに出力する。
【0056】
出力層54cは、物理量データ測定時点における部材の残存寿命又は異常度を示す残存寿命データ又は異常度データを出力するノードを有する。
予測学習モデル54は、遅くとも成形機1の部材の予備品確保に必要な所定期間以上の残存寿命を示す残存寿命データを出力するように学習されている。また、予測学習モデル54は、少なくとも当該所定期間前に生ずる異常度を出力するように学習されている。
【0057】
予測学習モデル54の生成方法は以下の通りである。まず、調整前の予測学習モデル54を用意する。例えば、一般的な画像データを訓練データとして用いて事前学習された画像認識モデルを用意するとよい。
【0058】
次いで、準備した予測学習モデル54を、既知の訓練データを用いて学習させ、ファインチューニングを行う。例えば、実験機である成形機1に残存寿命又は異常度が既知の部材を搭載して運転させる。実験機の運転により得られた画像データに、既知の残存寿命又は異常度を示すラベルデータを付与することによって、既知の訓練データを作成する。
【0059】
訓練データを作成する際に付与する残存寿命には、成形機1の部材の予備品確保に必要な所定期間以上の残存寿命が含まれる。異常度を出力する予測学習モデル54を生成する場合、訓練データを作成する際に付与する異常度には、少なくとも当該所定期間前に生ずる異常度が含まれる。つまり、成形機1の部材の予備品確保に必要な所定期間以上の残存寿命を有する部材を備えた成形機1を運転させて得られた画像データを用いて、訓練データを作成する。
【0060】
そして、用意した予測学習モデル54を上記既知の訓練データを用いて機械学習させる。より具体的には処理部51は、訓練データを用いた誤差逆伝播法、誤差勾配降下法等によって、予測学習モデル54の重み係数を最適化することにより、予測学習モデル54を機械学習させる。そして、処理部51は、学習済みの予測学習モデル54を情報処理装置5の記憶部52に記憶させる。
【0061】
なお、処理部51は、実際の成形機1の稼働中に得られた画像データに基づく新規の訓練データを作成し、適宜のタイミングで、作成した新規の訓練データを用いて予測学習モデル54を再学習させてもよい。処理部51は、稼働中に成形機1から取得した物理量データに補正ラベルを教師データとして付与することによって、新規の訓練データを作成し、予測学習モデル54を再学習させる。
【0062】
なお、ここでは、情報処理装置5が再学習を行う例を説明したが、他のコンピュータ又はサーバが、予測学習モデル54の再学習を行い、再学習された予測学習モデル54の各種パラメータを情報処理装置5へ送信するように構成してもよい。
【0063】
なお、予測学習モデル54の一例としてCNNを例示したが、多層パーセプトロン(Multilayer perceptron:MLP)、畳み込みニューラルネットワーク(Convolutional Neural Network:CNN)、グラフニューラルネットワーク(Graph Neural Network:GNN)、グラフ畳み込みニューラルネットワーク(Graph Convolutional Network:GCN)、RNN(Recurrent Neural Network)、LSTM(Long Short Term Memory)、その他のニューラルネットワークモデルで構成してもよい。また、決定木、ランダムフォレスト、SVM(Support Vector Machine)などのアルゴリズムを用いて予測学習モデル54を構成してもよい。
【0064】
図13は、実施形態1に係る情報処理装置5の処理手順を示すフローチャートである。情報処理装置5の処理部51は、端末装置6a,6bによる機器管理サイトへのアクセス及び要求に応じて、以下の処理を実行する。情報処理装置5と、端末装置6a,6bとの間で行われるリクエスト及びレスポンス処理の詳細は適宜省略する。
【0065】
端末装置6a,6bは情報処理装置5が提供する機器管理サイトにアクセスした場合、情報処理装置5の処理部51は、機器管理サイトのウェブページを構成するデータを端末装置6a,6bへ提供することによって、機器管理サイトのトップ画面7(図2参照)を表示させる(ステップS11)。
【0066】
機器管理サイトのトップ画面7は、図2に示すように、「マイページ」アイコン71、「発注状況確認」アイコン72、「納入機一覧」アイコン73、「資料ダウンロード」アイコン74、「見積依頼」アイコン75、「問合せ」アイコン76等、複数のアイコンを有する。
【0067】
次いで、端末装置6a,6bによるログイン要求に応じて、情報処理装置5の処理部51は、端末装置6a,6bのユーザ又は営業担当者を認証する等のログイン処理を実行する(ステップS12)。ログインしたユーザ又は営業担当者は、機器管理サイトのトップ画面7に表示されたアイコンをタップ操作又はクリック操作することによって、各アイコンに対応するページにアクセスすることができる。以下、説明を簡単にするためにユーザが機器管理サイトにログインしているもとして説明する。営業担当者が機器管理サイトにログインしている場合、ログイン営業担当者に関連付けられているユーザID(図6参照)を用いて、営業担当者が担当しているユーザの各種情報を閲覧することができる。
【0068】
「納入機一覧」アイコン73が操作された場合、処理部51は、ログインユーザの納入機一覧81bを作成し、納入機一覧データをログインユーザに提供する(ステップS13)。具体的には、処理部51は、納入機DB52cにアクセスし、ログインユーザのユーザIDをキーにして、ログインユーザの納入機のデータを抽出し、納入機一覧81bを作成する。そして、処理部51は、納入機一覧表示画面81を表示するためのウェブページデータを端末装置6aへ送信する。端末装置6aは、当該ウェブページデータを受信し、納入機一覧表示画面81を表示する。
【0069】
図14は、納入機一覧表示画面81の一例を示す模式図である。納入機一覧表示画面81は、納入機を検索するための機器検索フォーム81aを有する。また、納入機一覧表示画面81は、ログインユーザが所有する成形機1の機種、成形機1が設置されている工場名及びライン名、元工番、納入年度、ステータス及び需要先会社名の納入機一覧81bを含む。機器検索フォーム81aに検索条件が入力され、検索ボタンが操作された場合、処理部51は、検索条件に合致するユーザが所有する成形機1を特定し、納入機一覧81bに一覧表示させる。機種を表す文字にはハイパーリンクが挿入されている。
【0070】
機種名がタップ操作又はクリック操作された場合、処理部51は、操作された機種名に対応する成形機1の詳細情報を一覧にした納入機詳細画面82一覧を端末装置6bに提供する。
【0071】
図15は、納入機詳細画面82の一例を示す模式図である。納入機詳細画面82は、例えば、上記した納入機の情報に加え、納入機である押出機の仕様を含む詳細情報が含まれている。例えば、納入機詳細画面82は、押出機に投入される原料、能力等の表示を含む。また納入機詳細画面82は、納入機の取り扱い方法、より詳細な仕様に関する情報を含む納入機説明書をダウンロードするためのリンクを含む。当該リンクがタップ操作又はクリック操作された場合、処理部51は、納入機DB52c及び資料DB52eにアクセスし、当該納入機又は成形機1の納入機説明書のデータを読み出して端末装置6bへ送信する。
【0072】
次いで、「資料ダウンロード」アイコン74が操作された場合、処理部51は、ログインユーザの納入機に関する資料を提供する(ステップS14)。具体的には、処理部51は、納入機DB52cにアクセスし、ログインユーザのユーザIDをキーにして、ログインユーザの納入機に関連する資料番号を特定する。そして、処理部51は、資料DB52eにアクセスし、資料番号をキーにしてログインユーザの納入機に関連する資料のデータを抽出し、資料一覧83aを作成する。処理部51は、資料一覧83aを表示するためのウェブページデータを端末装置6aへ送信する。端末装置6aは、当該ウェブページデータを受信し、資料一覧表示画面83を表示する。
【0073】
図16は、資料一覧表示画面83の一例を示す模式図である。資料一覧表示画面83は、例えばログインユーザの納入機に関連する各資料の資料タイトル及び概要の資料一覧83aを含む。資料一覧83aは、各資料をダウンロードするための資料ダウンロードボタン83bを有する。資料ダウンロードボタン83bが操作された場合、処理部51は、操作された資料ダウンロードボタン83bに対応する資料データを資料DB52eから読み出し、端末装置6aへ送信する。
【0074】
次いで、「見積依頼」アイコン75が操作された場合、処理部51は、ログインユーザの納入機を構成する部材の交換費用の見積書を作成し、ログインユーザに提供する(ステップS15)。具体的には、処理部51は、納入機DB52c及び部材DB52dにアクセスしてログインユーザの納入機を構成する部材の情報を抽出し、見積対象の部材を受け付けるための見積対象部材選択画面84を表示する。そして、処理部51は、見積対象部材選択画面84を表示するためのウェブページデータを端末装置6aへ送信する。端末装置6aは、当該ウェブページデータを受信し、見積対象部材選択画面84を表示する。
【0075】
図17は、見積対象部材選択画面84の一例を示す模式図である。見積対象部材選択画面84は、成形機1の外観又は断面を示す側面図、平面図、正面図等の機器画像84aと、当該成形機1を構成する部材の一覧である部材一覧表84bとを含む。機器画像84aには、当該成形機1を構成する部材を示す符号が含まれている。部材一覧表84bは、部材に振られた符号、品名、寸法及び仕様、材料、数量、質量等を一覧にしたものである。部材一覧表84bは、見積対象である部材を選択するための選択ボタン(図17中、「追加」84cボタン)を有する。「追加」ボタン84cは、複数の部材に対応する行にそれぞれに設けられている。「追加」ボタン84cが操作された場合、情報処理装置5は、操作された「追加」ボタン84cに対応する部材を見積対象として受け付ける。図示しない見積作成ボタンが操作された場合、処理部51は、選択された部材を交換するための見積書を作成する。そして、処理部51は、見積書データを端末装置6aへ送信する。
【0076】
次いで、「マイページ」アイコン71が操作され、マイページに含まれる見積依頼一覧表示操作が行われた場合、情報処理装置5の処理部51は、見積履歴一覧表示画面85を作成し、ログインユーザに提供する(ステップS16)。
【0077】
図18は、見積履歴一覧表示画面85の一例を示す模式図である。見積履歴一覧表示画面85は、見積書を検索するための見積検索フォーム85aを有する。また、見積履歴一覧表示画面85は、見積依頼日、見積依頼番号、ライン名、機種、目的、工場名、元工番、需要先会社名を含む見積履歴一覧85bを含む。見積検索フォーム85aに検索条件が入力され、検索ボタンが操作された場合、処理部51は、検索条件に合致する見積書を特定し、見積履歴一覧85bに一覧表示させる。
【0078】
ステップS15で作成された見積に問題が無ければ、ログインユーザは、端末装置6aを介して部材の発注を行うことができる。発注指示を受けた情報処理装置5は、部材の発注処理を行う(ステップS17)。例えば、情報処理装置5は、部材の発注内容を、部材製造工場の端末へ送信する。情報処理装置5は、ログインユーザの営業担当者の端末装置6bへ、部材発注を通知するように構成してもよい。
【0079】
次いで、「発注状況確認」アイコン72が操作され、部材の発注状況を示した発注状況一覧表示画面86を作成し、ログインユーザに提供する(ステップS18)。また、情報処理装置5は、「問合せ」アイコン76が操作された場合、問合せ画面を表示し、ログインユーザからの問合せを受け付ける(ステップS19)。
【0080】
図19は、発注状況一覧表示画面86の一例を示す模式図である。発注状況一覧表示画面86は、発注検索フォーム86aを有する。また、発注状況一覧表示画面86は、出荷案内番号、ステータス、部品工番、機種、工場名、ライン名、需要先会社名、注文元注文番、担当者、契約納期を含む発注状況一覧86bを有する。処理部51は、発注DB52gにアクセスし、ログインユーザのユーザIDをキーにして、ログインユーザによる部材の発注状況に関するデータを読み出して、発注状況一覧86bを作成する。そして、処理部51は、発注状況一覧表示画面86を表示するためのウェブページデータを端末装置6aへ送信する。端末装置6aは、当該ウェブページデータを受信し、発注状況一覧表示画面86を表示する。発注検索フォーム86aに検索条件が入力され、検索ボタンが操作された場合、処理部51は、検索条件に合致する発注状況に関連するデータを特定し、発注状況を発注状況一覧86bに一覧表示させる。
【0081】
上記の通り、ユーザが機器管理サイトにログインしている場合を説明したが、営業担当者が端末装置6bを用いて機器管理サイトにログインしている場合も、同様にして、担当のユーザの成形機1の仕様及び状態等を確認することができる。具体的には、処理部51は、ユーザDB52bにアクセスし、ログインしている営業担当者のIDに関連付けられている一又は複数のユーザIDを特定する。そして、処理部51は、特定されたユーザIDを用いて、上記説明した同様の処理を行うことによって、営業担当者が担当するユーザの成形機1の仕様及び状態等を示す各種情報を端末装置6bに提供することができる。
【0082】
以上の通り、本実施形態1に係る情報処理方法等によれば、各ユーザに属する複数の工場に設置された複数の成形機1それぞれの仕様及び状態を示す機器一覧をユーザと、当該ユーザの営業担当者とに提供することができる。
例えば、ユーザ及び営業担当者は、各成形機の改修履歴、技術情報、保守管理方法等を確認することができる。
また、処理部51は、納入機一覧表示画面81、納入機詳細画面82、資料一覧表示画面83、見積履歴一覧表示画面85,発注状況一覧表示画面86を端末装置6a,6bに表示することができる。ユーザ及び営業担当者は、各表示画面を確認し、ユーザに属する複数の各工場にある納入機の状態及び仕様、部材の見積の履歴、発注状況等を把握することができる。
【0083】
(実施形態2)
実施形態2に係る情報処理装置5は、機器管理サイト(第1サイト)及び機器状態情報提供サイト(第2サイト)を相互に遷移できるように構成してある点が実施形態1と異なる。情報処理装置5のその他の構成は、実施形態1に係る情報処理装置5と同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0084】
図20は、実施形態2に係る機器管理サイトへの遷移処理を含む情報処理手順示すフローチャートである。成形機1のデータ収集装置3は、成形機1を構成する複数の部材の状態に関連する物理量データを収集し(ステップS31)、収集した物理量データを、第1サーバとして機能する情報処理装置5へ送信する(ステップS32)。なお、成形機1及びデータ収集装置3は複数あり、複数のデータ収集装置3は、複数の成形機1から収集した物理量データを情報処理装置5へ送信する。
【0085】
第1サーバの処理部51は、データ収集装置3から送信された物理量データを受信する(ステップS33)。処理部51は受信した物理量データを、収集データDB52aに記憶する(ステップS34)。なお、ステップS33の処理を実行する処理部51は、物理量データを取得する取得部として機能する。
【0086】
次いで、処理部51は、収集データDB52aに蓄積された物理量データに基づいて、成形機1を構成する部材の残存寿命又は異常度を推定する(ステップS35)。具体的には、処理部51は、物理量データを周波数解析して画像データに変換し、物理量データを表した画像データを予測学習モデル54に入力することによって、部材の残存寿命データ又は異常度データを出力させる。なお、処理部51は、複数の成形機1を構成する複数の部材それぞれの残存寿命又は異常度を算出する。1台の成形機1を構成する複数の部材の状態に関連する物理量データが得られている場合、処理部51は、当該複数の部材それぞれの残存寿命又は異常度を算出する。
【0087】
次いで、処理部51は、残存寿命が所定時間N未満であるか否かを判定する(ステップS36)。所定時間Nは、少なくとも当該部材を製造して予備品を確保するために必要な時間よりも長い時間が好ましい。所定時間Nは部材の種類によって異なる。
なお、処理部51は、異常度が、上記所定時間Nに対応する所定値未満であるか否かを判定するように構成してもよい。
【0088】
残存寿命が所定時間N以上であると判定した場合(ステップS36:NO)、処理部51は、処理をステップS33へ戻す。残存寿命が所定時間N未満であると判定した場合(ステップS36:YES)、処理部51は、推定結果表示画面9を機器状態提供サイトにおいて可視化させる(ステップS37)。つまり、処理部51は、ユーザ及び営業担当者が端末装置6a,6bを介して機器状態提供サイトにアクセスした際、部材の残存寿命の推定結果表示画面9が表示される状態にする。
【0089】
図21は、推定結果表示画面9の一例である。推定結果表示画面9は、ユーザが使用する一又は複数の成形機1について、各成形機1を構成する部材の状態を表示する状態表示部91を含む。状態表示部91は、例えば、当該成形機1を構成する部材の名称を表示する部材名表示部92と、部材に異常である否かを示すアイコン93とを有する。「異常」は、例えば、残存寿命が所定時間N未満に相当する。また、状態表示部91は、当該部材の異常度を数字で表示する。
【0090】
状態表示部91は、成形機1を構成する部材に異常がある場合、当該部材の推定残存寿命を表示するための残存寿命表示アイコン94を表示する。ユーザによって、残存寿命表示アイコン94が操作された場合、情報処理装置5は、当該部材の状態に関連する物理量の時間変化を示すグラフ、当該部材の推定された残存寿命を表示する。
【0091】
状態表示部91は、成形機1を構成する部材に異常がある場合、当該部材の交換費用の見積書及び資料データを提供する機器管理サイトへ遷移するための見積書アイコン95及び資料アイコン96を表示する。見積書アイコン95は機器管理サイトにおける見積依頼のウェブページのアドレス及び成形機1の元工番を含む。端末装置6aへ送信する。ユーザによって、資料アイコン96は、機器管理サイトにおける資料一覧表示画面83のウェブページのアドレス及び成形機1の元工番を含む。
【0092】
ユーザの端末装置6aは、ユーザによる残存寿命表示アイコン94の操作に従って、部材の残存寿命に係る推定結果を機器状態情報提供サイトに要求する(ステップS38)。機器状態情報提供サイトの処理部51は、端末装置6aからの要求に応じて、部材の残存寿命の推定結果を端末装置6aへ送信する(ステップS39)。端末装置6aは、機器状態情報提供サイトから送信された推定結果を受信し、受信した推定結果を表示する。ユーザは、部材の残存寿命又は異常度の推定結果を閲覧することができる。
【0093】
ユーザの端末装置6aは、ユーザによる資料アイコン96の操作に従って、元工番で示される成形機1に関する資料を機器管理サイトに要求する(ステップS40)。機器管理サイトの処理部51は、端末装置6aからの要求に応じて、元工番に関連する資料データを資料DB52eから読み出して、提供する(ステップS41)。
【0094】
ユーザの端末装置6aは、ユーザによる見積書アイコン95の操作に従って、元工番で示される成形機1を構成する部材の見積書の作成を機器管理サイトに要求する(ステップS42)。機器管理サイトの処理部51は、端末装置6aからの要求に応じて、見積対象部材選択画面84を表示し、見積書を作成し、提供する(ステップS43)。
【0095】
図22は、実施形態2に係る機器状態情報提供サイトへの遷移処理を含む情報処理手順示すフローチャートである。ユーザの端末装置6aは、ユーザの操作に従って、納入機一覧81bを要求する(ステップS51)。機器管理サイトの処理部51は、端末装置6aからの要求に応じて、納入機一覧81bを作成し、ログインユーザに提供する(ステップS52)。実施形態2に係る納入機一覧81bは、成形機1の残存寿命表示アイコンを有する。
【0096】
ユーザの端末装置6aは、ユーザによる残存寿命表示アイコンの操作に従って、残存寿命の推定結果を機器状態情報提供サイトに要求する(ステップS53)。機器状態情報提供サイトの処理部51は、端末装置6aからの要求に応じて、当該成形機1の残存寿命の推定結果を提供する(ステップS54)。
【0097】
ユーザが機器管理サイト及び機器状態情報提供サイトにログインしている場合を説明したが、営業担当者が端末装置6bを用いて機器管理サイト及び機器状態情報提供サイトにログインしている場合も、同様にして、担当のユーザの成形機1の仕様及び状態、各成形機1を構成する部材の残存寿命及び異常度等を確認することができる。具体的には、処理部51は、ユーザDB52bにアクセスし、ログインしている営業担当者のIDに関連付けられている一又は複数のユーザIDを特定する。そして、処理部51は、特定されたユーザIDを用いて、上記説明した同様の処理を行うことによって、営業担当者が担当するユーザの成形機1の仕様及び状態、成形機1を構成する部材の残存寿命及び異常度等を示す各種情報を端末装置6bに提供することができる。
【0098】
以上の通り、本実施形態1に係る情報処理方法等によれば、機器状態情報提供サイトと、機器管理サイトとの間を遷移することにより、ユーザに属する複数の工場それぞれに設置された成形機1の仕様及び状態を管理すると共に、成形機1の残存寿命等、より具体的な機器の状態を確認することができる。
【0099】
また、情報処理装置5は、ユーザの各成形機を構成する部材の残存寿命又は異常度を示す情報を、当該ユーザ及び営業担当者に提供することができる。
【0100】
本開示の課題を解決するための手段を付記する。
(付記1)
複数のユーザを識別するための識別子と、前記複数のユーザそれぞれに属する複数の工場を識別するための工場識別子と、前記複数の工場それぞれに設置された複数の産業機械を識別するための機器識別子と、前記複数の産業機械それぞれの仕様を含む機器関連情報とを対応付けてデータベースに記憶し、
一の前記ユーザの識別子に対応付けられた前記工場識別子、前記機器識別子及び前記機器関連情報を前記データベースから読み出して、前記一のユーザに属する複数の前記工場、該複数の工場に設置された複数の前記産業機械、及び前記機器関連情報を含む機器一覧を作成し、
作成した前記機器一覧のデータを前記一のユーザ及び該一のユーザに関わる外部関係者に提供する
情報処理方法。
(付記2)
前記機器関連情報は、前記産業機械の状態を示す情報を含む
付記1に記載の情報処理方法。
(付記3)
前記機器関連情報は、前記産業機械の改修履歴、前記産業機械の技術情報、又は前記産業機械の保守管理方法を含む
付記1又は付記2に記載の情報処理方法。
(付記4)
前記複数の産業機械を構成する部材の発注状態及び納入予定日を、前記複数のユーザの識別子に対応付けて前記データベースに記憶し、
前記一のユーザの識別子に対応付けられた発注状態及び納入予定日を読み出して、前記一のユーザによる前記部材の発注状態及び納入予定日の発注一覧を作成し、
作成した前記発注一覧のデータを前記一のユーザ及び該一のユーザに関わる外部関係者に提供する
付記1から付記3のいずれか1つに記載の情報処理方法。
(付記5)
前記一のユーザの前記産業機械を構成する部材の状態に関連する物理量データを取得し、
取得した前記物理量データに基づいて、前記部材の残存寿命又は異常度を推定し、
生成した推定結果を前記産業機械の前記一のユーザ及び該ユーザの外部関係者に提供する
付記1から付記4のいずれか1つに記載の情報処理方法。
(付記6)
前記機器一覧を表示する第1サイトと、前記推定結果を表示する第2サイトとを介して前記機器一覧及び前記推定結果を提供する
付記5に記載の情報処理方法。
(付記7)
前記第1サイトは、前記機器一覧に係るページから前記第2サイトの前記推定結果に係るページへ遷移するためのリンクを含み、
前記第2サイトは、前記推定結果に係るページから前記第1サイトの前記機器一覧に係るページへ遷移するためのリンクを含む
付記6に記載の情報処理方法。
【0101】
1 :成形機
2 :センサ
3 :データ収集装置
4 :ルータ
5 :情報処理装置
6a :ユーザの端末装置
6b :営業担当者の端末装置
10 :シリンダ
10a :ホッパ
11 :スクリュ
12 :ダイス
13 :モータ
14 :減速機
15 :制御装置
31 :制御部
32 :記憶部
33 :通信部
34 :データ入力部
50 :記録媒体
51 :処理部
52 :記憶部
53 :通信部
54 :予測学習モデル
54a :入力層
54b :中間層
54c :出力層
55 :周波数解析部
56 :画像生成部
52a :収集データDB
52b :ユーザDB
52c :ユーザ機器DB
52d :部材関連情報DB
52e :見積書テンプレート
P :コンピュータプログラム
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