(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059017
(43)【公開日】2024-04-30
(54)【発明の名称】シュリンクフィルム付き台紙
(51)【国際特許分類】
B65D 73/00 20060101AFI20240422BHJP
【FI】
B65D73/00 L
B65D73/00 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022166487
(22)【出願日】2022-10-17
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100116012
【弁理士】
【氏名又は名称】宮坂 徹
(72)【発明者】
【氏名】和久 俊英
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA22
3E067BA15A
3E067BA21A
3E067CA01
3E067EC28
3E067FA01
3E067FB01
3E067FC02
(57)【要約】
【課題】台紙から被包装物を簡単には取り外せないシュリンクフィルム付き台紙を提供する。
【解決手段】枚葉の台紙3の表面に設けられた筒状のシュリンクフィルム2により被包装物1が保持されるシュリンクフィルム付き台紙であって、台紙3とシュリンクフィルム2との接合箇所が2以上設けられ、それらの接合箇所の少なくとも1は、被包装物1の台紙3側と反対側の面に面する位置に配置される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
枚葉の台紙の表面に設けられた筒状のシュリンクフィルムにより被包装物が保持されるシュリンクフィルム付き台紙において、
前記台紙とシュリンクフィルムとの接合箇所が2以上設けられ、
前記接合箇所の少なくとも1は、前記被包装物の前記台紙側と反対側の面に面する位置に配置される、シュリンクフィルム付き台紙。
【請求項2】
前記被包装物の前記台紙側と反対側の面に面する位置に配置される接合箇所は、前記台紙と一体的に前記台紙から立ち上げられたフラップ部に設けられる、請求項1に記載のシュリンクフィルム付き台紙。
【請求項3】
前記フラップ部は、前記表面側から台紙に形成された半切りによる切り込み部から構成される、請求項2に記載のシュリンクフィルム付き台紙。
【請求項4】
前記台紙が台紙部材の2以上の積層構造であり、台紙の裏面を構成する台紙部材以外の台紙部材から立ち上げられるフラップ部は、その台紙部材に形成された全切りによる切り込み部から構成され、残りの前記接合箇所は、前記裏面を構成する台紙部材以外の台紙部材からフラップ部を立ち上げてできた穴部内に設けられる、請求項2に記載のシュリンクフィルム付き台紙。
【請求項5】
前記台紙が台紙部材の2以上の積層構造であり、台紙の裏面を構成する台紙部材以外の台紙部材から立ち上げられるフラップ部は、その台紙部材に形成された全切りによる切り込み部から構成され、残りの前記接合箇所は、前記裏面を構成する台紙部材以外の台紙部材からフラップ部を立ち上げてできた穴部を通じて他の台紙部材から立ち上げられたフラップ部に設けられる、請求項2に記載のシュリンクフィルム付き台紙。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シュリンクフィルム付き台紙、特に、枚葉の台紙の表面に設けられた筒状のシュリンクフィルムにより被包装物が保持されるシュリンクフィルム付き台紙に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献1に記載されるように、接着剤や接着テープ、或いは熱溶着などの接合手段により筒状のシュリンクフィルムを台紙の表面に接合させてシュリンクフィルム付き台紙とし、被包装物を筒内に収容した状態で、シュリンクフィルムを熱収縮させて、被包装物を台紙に取り付けた包装体が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、接合手段によるシュリンクフィルムの台紙への接合箇所は、長さの長短や幅の広狭はあっても、箇所数としては1箇所である。一方、台紙は枚葉体であり、一般的に平坦である。したがって、被包装物が筒体やチューブのように外周面が円筒形状であるような場合には、実質的に台紙に接合されているシュリンクフィルムの接合面積が小さくなる。このようにシュリンクフィルムの接合面積(それはすなわち被包装物の接合面積でもある)が小さいと、被包装物の台紙への接合力が小さくなり、小さな力で簡単に被包装物が取り外せてしまう。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、台紙から被包装物を簡単には取り外せないシュリンクフィルム付き台紙を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るシュリンクフィルム付き台紙は、枚葉の台紙の表面に設けられた筒状のシュリンクフィルムにより被包装物が保持されるシュリンクフィルム付き台紙において、前記台紙とシュリンクフィルムとの接合箇所が2以上設けられ、前記接合箇所の少なくとも1は、前記被包装物の前記台紙側と反対側の面に面する位置に配置されることを要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のシュリンクフィルム付き台紙によれば、台紙とシュリンクフィルムの接合箇所が2以上設けられ、しかもその少なくとも1つが、被包装物の台紙側と反対側の面に面する位置に配置されているので、単に被包装物の台紙への接合力が大きいだけでなく、被包装物を台紙から取り外す力を加えても容易に取り外すことはできない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明のシュリンクフィルム付き台紙の第1実施形態を示す包装体状態の三面図である。
【
図3】
図2の台紙部材をシュリンクフィルム付き台紙にする過程の説明図である。
【
図4】
図2の台紙部材をシュリンクフィルム付き台紙にする過程の説明図である。
【
図5】
図2の台紙部材を包装体にする過程の説明図である。
【
図6】本発明のシュリンクフィルム付き台紙の第2実施形態を示す包装体状態の三面図である。
【
図8】
図6の台紙部材をシュリンクフィルム付き台紙にする過程の説明図である。
【
図9】
図6の台紙部材をシュリンクフィルム付き台紙にする過程の説明図である。
【
図10】本発明のシュリンクフィルム付き台紙の第3実施形態を示す包装体状態の三面図である。
【
図12】本発明のシュリンクフィルム付き台紙の第4実施形態を示す包装体状態の三面図である。
【
図14】本発明のシュリンクフィルム付き台紙の第5実施形態を示す包装体状態の三面図である。
【
図16】従来のシュリンクフィルム付き台紙の一例を示す包装体状態の三面図である。
【
図17】
図16のシュリンクフィルム付き台紙の包装過程の説明図である。
【
図18】
図16のシュリンクフィルム付き台紙の包装過程の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明のシュリンクフィルム付き台紙の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。また、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
【0010】
図1は、シュリンクフィルム付き台紙の第1実施形態を示す包装体状態の三面図であり、
図1aは上面図、
図1bは正面図である。
図1では、被包装物1のみが示されているが、後述するように、被包装物1の少なくとも台紙3と接触する外周面はシュリンクフィルム2で緊密に覆われている。また、商品である被包装物1を包装するシュリンクフィルム2は一般に透明であり、被包装物1の外周面に密着しているシュリンクフィルム2を図示することは極めて困難である。以下の実施形態では、何れも外形が円柱形状の被包装物1を対象としているが、被包装物1の外形は、これに限定されるものではない。ここでは、筒体やチューブのように、台紙3に接触する外周面が円筒面などの湾曲面を有し、その外周面と台紙3の接触面積が小さく、台紙3とシュリンクフィルム2の接合箇所が接触面の1箇所だけであると、接合面積が小さく、その結果、接合力が小さくなるものを例示している。円柱形状の被包装物1は、
図1bにおいて、台紙3の表面の幅方向中央部で長手(軸)方向を上下方向に向けて台紙3に取り付けられている。
【0011】
実施形態のシュリンクフィルム付き台紙について説明する前に、上記特許文献1にも記載されるシュリンクフィルム付き台紙及びそれを用いた包装体について説明する。被包装物1は、
図1と同じ円筒形状の外周面を有する円柱形状のものとする。
図16は、従来のシュリンクフィルム付き台紙を用いた包装体の三面図であり、
図16aは上面図、
図16bは正面図である。同図に「模式的に」示すように、円柱形状の被包装物1の円筒外周面はシュリンクフィルム2で緊密に覆われている。台紙3は、比較的厚さの大きい平板な方形の枚葉体であり、この例では単層体であるが、例えば台紙部材4を折り返して重ね合わせた積層体もあり得る。すなわち、単層の台紙3は平板な1枚の台紙部材4で構成されている。円柱形状の被包装物1は、
図16bにおいて、台紙3の表面の幅方向中央部で長手(軸)方向を上下方向に向けて台紙3に取り付けられている。被包装物1の台紙3への取り付けは、被包装物1に密着されているシュリンクフィルム2を両面接着テープ5で台紙3に接合することでなされている。
【0012】
図17、
図18は、
図16の包装体における被包装物1の包装過程の説明図であり、
図19は、その包装過程の結果として得られる
図16の包装体の斜視図である。
図17に示すように、被包装物1を包装する以前に、台紙3の表面には筒状のシュリンクフィルム2が両面接着テープ5で予め接合されてシュリンクフィルム付き台紙とされている。シュリンクフィルム2は、筒の周方向の1箇所で長手方向に伸長する両面接着テープ5によって台紙3に貼り付けられている。被包装物1を包装する際には、
図17に示すように、シュリンクフィルム2の筒を広げ、次いで
図18に示すように、そのシュリンクフィルム2の筒の中に被包装物1を差し込む。シュリンクフィルム2の筒の中に被包装物1が規定の位置まで差し込まれたら、シュリンクフィルム2を加熱することによって熱収縮させ、これにより
図19に示すように、被包装物1の外周面にシュリンクフィルム2が密着され、そのシュリンクフィルム2が両面接着テープ5で台紙3に接合されていることにより被包装物1が台紙3に取り付けられた状態となる。なお、ここでは、シュリンクフィルム2が接合される状態の台紙を台紙3と規定し、例えば折り返しによって積層された台紙3となる以前の部材を台紙部材4と規定する。
【0013】
この従来のシュリンクフィルム付き台紙を用いた包装体では、
図16に示すように、被包装物1の円筒形状の外周面に対し、シュリンクフィルム2が周方向の1箇所でのみ、台紙3に接合されているので、接合面積が小さい(図は、模式的に接合面積を小さくしている)。柔らかく、厚さのある両面接着テープ5を用いた接合では、もう少し接合面積が大きいが、それでも円筒形状の外周面に対し、平坦な台紙3に貼り付けられた両面接着テープ5とシュリンクフィルム2を介した被包装物1の接合面積は相対的に小さいといえ、したがって両者の接合力も小さい。このように被包装物1の台紙3への接合力が小さいと、例えば窃盗を目的として被包装物1を台紙3から取り外す際、小さな力で取り外せてしまう。これを防止するためには、まず被包装物1の台紙3への接合力を大きくすることが必要である。したがって、被包装物1の台紙3への接合箇所、すなわちシュリンクフィルム2と台紙3の接合箇所を2以上とすることが求められる。
【0014】
被包装物1を台紙3から取り外す力を考察すると、それは、台紙3から被包装物1をシュリンクフィルム2ごと引き剥がす方向に作用する。したがって、被包装物1を台紙3から取り外しにくくするためには、この被包装物1を台紙3から引き剥がす力に対して、それを抑制する位置で被包装物1を台紙3に接合することが有用である。この位置は、すなわち被包装物1の台紙3側と反対側の面(
図16bで手前に見えている面)に面する位置である。その際、構造やコストなどを考慮して最も有効なのは、被包装物1の台紙3側と反対側の面に面する位置でシュリンクフィルム2を介して被包装物1が台紙3に直接的に接合されることである。具体的には、台紙3(又は台紙部材4)からフラップ部6(
図1参照)を立ち上げ、このフラップ部6で被包装物1の台紙3側と反対側の面を覆い、その被包装物1を覆っている箇所でシュリンクフィルム2を介して被包装物1とフラップ部6を接合する。
【0015】
このように台紙3(又は台紙部材4)からフラップ部6を立ち上げる際、以下の点に注意すべきである。すなわち、このような包装体が商品として取り扱われる場合、台紙3の被包装物1と反対側の面(以下、裏面)に使用方法や使用上の注意などが記載されることも多い。台紙3の裏面に穴などの欠損部があると、これらの記載を読みにくい。したがって、被包装物1を台紙3から取り外しにくくする際には、台紙3の裏面に穴などの欠損部ができないように注意すべきである。なお、シュリンクフィルム2を台紙3に接合する手段としては、両面接着テープ5の他、接着剤を用いる方法や、台紙3側に設けられた樹脂層とシュリンクフィルム2を熱溶着させる方法などが挙げられるが、以下の実施形態では、これらの接合手段を代表して、両面接着テープ5を用いた例についてのみ詳述する。したがって、両面接着テープ5によるシュリンクフィルム2と台紙3の接合は、他に適用可能なあらゆる接合手段によるシュリンクフィルム2と台紙3の接合と読み替え可能である。
【0016】
図2は、
図1の台紙3の展開図であり、台紙部材4の正面図に相当する。
図2の実線は台紙部材4の輪郭、又は、全切りによる切り込みを示す。また、両面接着テープ5(又はその貼り付け位置)を示す破線以外の破線は、半切りによる切り込みを示す。全切りとは、紙の表から裏まで刃物を貫通させて形成された切り込みを意味する。これに対し、半切りとは、紙の厚さの途中まで刃物を厚さ方向に差し込んで形成された切り込みを意味する。また、
図2の一点鎖線は、いわゆる谷折り線を示し、二点鎖線は、いわゆる山折り線を示す。したがって、この台紙部材4は、上下方向中央部に設けられた谷折り線11で上半部4Uを下半部4Bの上に折り返して台紙3が構成される。以下の実施形態の谷折り線や山折り線は、紙素材を一面側から厚さ方向に線状に押圧して窪ませた、いわゆる「罫線」で構成することができる。この実施形態の台紙3又は台紙部材4は紙製であるが、紙を主体とする材料製であってもよい。
【0017】
この実施形態では、
図2の台紙部材4の上半部4Uに逆コ字状に全切りで切り込み12が設けられている切り込みの内側部分が
図1の右側フラップ部6Rを構成し、台紙部材4の下半部4Bにコ字状に半切りで切り込み13が設けられている切り込みの内側部分が左側フラップ部6Lを構成する。したがって、右側フラップ部6Rを構成する台紙部材4の紙面裏側には予め両面接着テープ5を貼り付けておくことができるが、左側フラップ部6Lについては、台紙部材4から左側フラップ部6Lを立ち上げてからでないと両面接着テープ5を貼り付けることができない。なお、右側フラップ部6Rや左側フラップ部6Lでは、それらが立ち上げられる山折り線14や谷折り線15と反対側に両面接着テープ5が配置されているので、これらの両面接着テープ5は、立ち上げられた右側フラップ部6R及び左側フラップ部6Lの立ち上げ先端部に設けられる。また、ここでは、全切り又は半切りによる切り込みの内側部分が切り込み部を規定する。
【0018】
この台紙部材4で台紙3を構成する場合には、上半部4Uに全切りで切り込み12が設けられた右側フラップ部6Rを山折り線14で紙面奧方に折り曲げて立ち上げ、これと前後して、部材の上半部4Uを谷折り線11で紙面手前側に折り返す。これにより、
図3に示すように、台紙部材4の上半部4Uが下半部4B上に折り返されて積層体の台紙3となる。このように折り返された台紙部材4の上半部4Uには右側フラップ部6Rが立ち上げられた後に穴部7ができ、この穴部7内には、
図2の台紙部材4の下半部4Bに設けられている左側フラップ部6Lが見える状態となる。したがって、この穴部7内に見えている左側フラップ部6Lを半切りの切り込み13で台紙部材4から切り分け、それを
図2の谷折り線15で紙面手前側に折り曲げ、
図4に示すように、右側フラップ部6Rでできた台紙部材4の穴部7を通して左側フラップ部6Lを立ち上げる。これにより、右側フラップ部6Rに対向する位置に左側フラップ部6Lが立ち上げられるので、右側フラップ部6Rに対向する面の立ち上げ先端部に両面接着テープ5を貼り付ける。その後、
図5に示すように、右側フラップ部6Rの両面接着テープ5と左側フラップ部6Lの両面接着テープ5に筒状のシュリンクフィルム2の外周面を押し当てて接合させてシュリンクフィルム付き台紙となる。このシュリンクフィルム付き台紙に対し、シュリンクフィルム2の筒を広げ、その広げられたシュリンクフィルム2の筒の中に被包装物1を差し込む。被包装物1が差し込まれた後のシュリンクフィルム2の熱収縮過程は、前述した従来のシュリンクフィルム2の熱収縮過程と同じである。なお、この実施形態の左側フラップ部6L及び右側フラップ部6Rは、何れも台紙3からの立ち上がり寸法が大きく設定されており、したがって、それらのフラップ部6に貼り付けられた両面接着テープ5がシュリンクフィルム2を介して被包装物1に接合されると、それらは被包装物1の台紙3側と反対側の面側に貼り付けられる。
【0019】
こうして得られた被包装物1の包装体は、
図1に示すように、両面接着テープ5によるシュリンクフィルム2を介した被包装物1と台紙3の接合箇所が2箇所であり、それらの接合箇所は、何れも被包装物1の台紙3側と反対側の面に面する位置に配置される。したがって、被包装物1と台紙3の接合力は、単に接合箇所が増えて大きくなるだけでなく、それらの接合箇所が何れも被包装物1の台紙3側と反対側に配置されていることから、被包装物1をシュリンクフィルム2ごと台紙3から引き剥がそうとしても、被包装物1を台紙3から容易に取り外すことはできない。また、台紙3の裏面を構成する
図2の台紙部材4の下半部4Bからは、表面側から形成された半切りの切り込み13で切り分けて左側フラップ部6Lが立ち上げられるので、台紙3の裏面に穴などの欠損部はできない。また、従来のシュリンクフィルム付き台紙と比べてシュリンクフィルム2、すなわち樹脂の使用量が増大することもない。
【0020】
次に、シュリンクフィルム付き台紙の第2実施形態について説明する。
図6は、この実施形態のシュリンクフィルム付き台紙を示す包装体状態の三面図であり、
図6aは上面図、
図6bは正面図である。第1実施形態の説明と同様、図では被包装物1のみが示されているが、被包装物1の少なくとも台紙3と接触する外周面はシュリンクフィルム2で緊密に覆われている。また、被包装物1は、第1実施形態と同様に、円筒形状の外周面を有する円柱形状のものとした。この実施形態では、円柱形状の被包装物1は、
図6bにおいて、台紙3の表面の幅方向右端部に配置され且つ長手(軸)方向を上下方向に向けて台紙3に取り付けられている。
図7は、
図6の台紙3の展開図であり、台紙部材4の正面図に相当する。
図7に図示される線種の意味は、第1実施形態の
図2のものと同様である。したがって、この台紙部材4は、左右方向中央部に設けられた谷折り線16で右半部4Rを左半部4Lの上に折り返して台紙3が構成される。この実施形態の台紙3又は台紙部材4は紙製であるが、紙を主体とする材料製であってもよい。
【0021】
この実施形態では、
図7の台紙部材4の右半部4Rに逆コ字状に全切りで切り込み17が設けられている切り込みの内側部分が
図6の右側フラップ部6Rを構成し、台紙部材4の左半部4Lにコ字状に半切りで切り込み18が設けられている切り込みの内側部分が左側フラップ部6Lを構成する。したがって、右側フラップ部6Rの紙面表側には予め両面接着テープ5を貼り付けておくことができるが、左側フラップ部6Lについては、台紙部材4から左側フラップ部6Lを立ち上げてからでないと両面接着テープ5を貼り付けることができない。なお、この実施形態でも、右側フラップ部6Rや左側フラップ部6Lでは、立ち上げられた右側フラップ部6R及び左側フラップ部6Lの立ち上げ先端部に両面接着テープ5が設けられる。
【0022】
この台紙部材4で台紙3を構成する場合には、右半部4Rに全切りで切り込み17が設けられた右側フラップ部6Rを谷折り線19で紙面手前側に折り曲げて立ち上げ、これと前後して、部材の右半部4Rを谷折り線16で紙面手前側に折り返す。これにより、
図8に示すように、台紙部材4の右半部4Rが左半部4L上に折り返されて積層体の台紙3となる。このように折り返された台紙部材4の右半部4Rには右側フラップ部6Rが立ち上げられた後に穴部7ができ、この穴部7内には、
図7の台紙部材4の左半部4Lに設けられている左側フラップ部6Lが見える状態となる。したがって、この穴部7内に見えている左側フラップ部6Lを半切りの切り込み18で台紙部材4から切り分け、それを
図7の谷折り線20で紙面手前側に折り曲げ、
図9に示すように、右側フラップ部6Rでできた台紙部材4の穴部7を通して左側フラップ部6Lを立ち上げる。これにより、右側フラップ部6Rに対向する位置に左側フラップ部6Lが立ち上げられるので、右側フラップ部6Rに対向する面の立ち上げ先端部に両面接着テープ5を貼り付ける。その後、第1実施形態の
図5と同様に、右側フラップ部6Rの両面接着テープ5と左側フラップ部6Lの両面接着テープ5に筒状のシュリンクフィルム2の外周面を押し当てて接合させてシュリンクフィルム付き台紙となる。このシュリンクフィルム付き台紙に対し、シュリンクフィルム2の筒を広げ、その広げられたシュリンクフィルム2の筒の中に被包装物1を差し込む。被包装物1が差し込まれた後のシュリンクフィルム2の熱収縮過程は、従来のシュリンクフィルム2の熱収縮過程と同じである。また、この実施形態の左側フラップ部6L及び右側フラップ部6Rも、第1実施形態と同様に、何れも台紙3からの立ち上がり寸法が大きく設定されており、したがって、それらのフラップ部6に貼り付けられた両面接着テープ5がシュリンクフィルム2を介して被包装物1に接合されると、それらは被包装物1の台紙3側と反対側の面側に貼り付けられる。
【0023】
こうして得られた被包装物1の包装体は、
図6に示すように、両面接着テープ5によるシュリンクフィルム2を介した被包装物1と台紙3の接合箇所が2箇所であり、それらの接合箇所は、何れも被包装物1の台紙3側と反対側の面に面する位置に配置されるので、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、台紙3の裏面を構成する
図7の台紙部材4の左半部4Lからは、表面側から形成された半切りの切り込み18で切り分けて左側フラップ部6Lが立ち上げられるので、台紙3の裏面に穴などの欠損部はできない。また、この包装体では、被包装物1が台紙3の幅方向右端部に取り付けられているので、もう1つの包装体を裏返した状態で左右逆にして互い違いに重ね合わせれば、全体が略直方体となる。このように2個一対の包装体が重ね合わせ状態で略直方体を形成する場合、それらを更に積み重ねて梱包する場合の所要容積を小さくすることができ、結果として搬送コストを低廉化することも可能となる。
【0024】
次に、シュリンクフィルム付き台紙の第3実施形態について説明する。
図10は、この実施形態のシュリンクフィルム付き台紙を示す包装体状態の三面図であり、
図10aは上面図、
図10bは正面図である。第1実施形態の説明と同様、図では被包装物1のみが示されているが、被包装物1の少なくとも台紙3と接触する外周面はシュリンクフィルム2で緊密に覆われている。また、被包装物1は、第1実施形態と同様に、円筒形状の外周面を有する円柱形状のものとした。この実施形態では、円柱形状の被包装物1は、
図10bにおいて、台紙3の表面の幅方向右端部に配置され且つ長手(軸)方向を上下方向に向けて台紙3に取り付けられている。
図11は、
図10の台紙3の展開図であり、台紙部材4の正面図に相当する。この実施形態の台紙3又は台紙部材4は紙製であるが、紙を主体とする材料製であってもよい。また、
図11に図示される線種の意味は、第1実施形態の
図2のものと同様である。
【0025】
この実施形態では、
図11の台紙部材4の右方に延設されている方形延設部を谷折り線21で紙面手前側に垂直に立ち上げて右側フラップ部6Rが構成され、台紙部材4の残りの部分が台紙3となる。この右側フラップ部6Rは、
図11の紙面表側がシュリンクフィルム2を介して被包装物1に接合されるので、図に実線で示すように、右側フラップ部6Rの立ち上げ先端部の位置に予め両面接着テープ5を貼り付けておくことができる。この右側フラップ部6Rは、台紙3からの立ち上がり寸法が大きく設定されており、したがって、この右側フラップ部6Rの立ち上げ先端部に貼り付けられた両面接着テープ5がシュリンクフィルム2を介して被包装物1に接合されると、それは被包装物1の台紙3側と反対側の面に貼り付けられる。一方、残りの台紙部材4(=台紙3)のやや右寄りの領域に形成された半切りの切り込み22の内側部分を台紙3から切り分け、谷折り線23で紙面手前側に湾曲するように少し立ち上げて左側フラップ部6Lが構成される。この左側フラップ部6Lは、台紙3からの立ち上がり寸法が小さい。すなわち、この左側フラップ部6Lは、その立ち上げ先端部に貼り付けられた両面接着テープ5がシュリンクフィルム2を介して被包装物1の台紙3側の面に貼り付けられる。したがって、この左側フリップ部も
図11の紙面表側の実線位置に予め両面接着テープ5を貼り付けておくことができる。
【0026】
この実施形態でも、被包装物1を台紙3に取り付ける際、左側フラップ部6L及び右側フラップ部6Rの双方の両面接着テープ5に筒状のシュリンクフィルム2を予め貼り付けておくことでシュリンクフィルム付き台紙となる。このシュリンクフィルム付き台紙に対し、シュリンクフィルム2の筒を広げ、その筒の中に被包装物1を差し込んでからシュリンクフィルム2を熱収縮させて被包装物1に密着させることができる。また、左側フラップ部6Lの両面接着テープ5のみに筒状のシュリンクフィルム2を予め貼り付けておくことでシュリンクフィルム付き台紙とし、このシュリンクフィルム付き台紙に対し、シュリンクフィルム2の筒を広げ、その筒の中に被包装物1を差し込んでからシュリンクフィルム2を熱収縮させて被包装物1に密着させる。そして、その後に、右側フラップ部6Rの先端部を台紙3側に湾曲させて被包装物1の台紙3側と反対側の面に沿わせ、既に被包装物1に密着されているシュリンクフィルム2を介して右側フラップ部6Rの両面接着テープ5を被包装物1の台紙3側と反対側の面に接合させてもよい。
【0027】
こうして得られた被包装物1の包装体は、
図10に示すように、両面接着テープ5によるシュリンクフィルム2を介した被包装物1と台紙3の接合箇所が2箇所であり、その接合箇所の1つは、被包装物1の台紙3側と反対側の面に面する位置に配置されるので、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、台紙3の裏面を構成する
図11の台紙部材4の左半部4Lからは、表面側から形成された半切りの切り込み22で切り分けて左側フラップ部6Lが立ち上げられるので、台紙3の裏面に穴などの欠損部はできない。また、この包装体では、被包装物1が台紙3の幅方向右端部に取り付けられているので、第2実施形態と同様に、重ね合わせ状態の2個一対の包装体で略直方体を形成し、それらを積み重ねて梱包する場合の所要容積を小さくし、更に搬送コストを低廉化することも可能となる。
【0028】
次に、シュリンクフィルム付き台紙の第4実施形態について説明する。
図12は、この実施形態のシュリンクフィルム付き台紙を示す包装体状態の三面図であり、
図12aは上面図、
図12bは正面図である。第1実施形態の説明と同様、図では被包装物1のみが示されているが、被包装物1の少なくとも台紙3と接触する外周面はシュリンクフィルム2で緊密に覆われている。また、被包装物1は、第1実施形態と同様に、円筒形状の外周面を有する円柱形状のものとした。この実施形態では、円柱形状の被包装物1は、
図12bにおいて、台紙3の表面の幅方向右端部に配置され且つ長手(軸)方向を上下方向に向けて台紙3に取り付けられている。
図13は、
図12の台紙3の展開図であり、台紙部材4の正面図に相当する。この実施形態の台紙3又は台紙部材4は紙製であるが、紙を主体とする材料製であってもよい。また、
図13に図示される線種の意味は、第1実施形態の
図2のものと同様である。
【0029】
したがって、この実施形態でも、台紙部材4の右方に延設されている方形延設部を谷折り線24で紙面手前側に垂直に立ち上げて右側フラップ部6Rが構成され、台紙部材4の残りの部分が台紙3となる。この右側フラップ部6Rは、
図13の紙面表側がシュリンクフィルム2を介して被包装物1に接合されるので、図に実線で示すように、右側フラップ部6Rの立ち上げ先端部の位置に予め両面接着テープ5を貼り付けておくことができる。この右側フラップ部6Rは、台紙3からの立ち上がり寸法が大きく設定されており、したがって、この右側フラップ部6Rの立ち上げ先端部に貼り付けられた両面接着テープ5がシュリンクフィルム2を介して被包装物1に接合されると、それは被包装物1の台紙3側と反対側の面に貼り付けられる。一方、残りの台紙部材4(=台紙3)のやや右寄りの領域には、シュリンクフィルム2を介して被包装物1を台紙3に接合するための両面接着テープ5が予め貼り付けられている。この両面接着テープ5は、
図17の従来の両面接着テープ5と同様に、フラップ部を介することなく、被包装物1を直接的に台紙3に取り付けるものであり、被包装物1の円筒形状外周面の1箇所が長手方向に連続的に接合されるように、
図13の上下方向に伸長して貼り付けられている。
【0030】
この実施形態でも、被包装物1を台紙3に取り付ける際、台紙3及び右側フラップ部6Rの双方の両面接着テープ5に筒状のシュリンクフィルム2を予め貼り付けておくことでシュリンクフィルム付き台紙とし、このシュリンクフィルム付き台紙に対し、シュリンクフィルム2の筒を広げ、その筒の中に被包装物1を差し込んでからシュリンクフィルム2を熱収縮させて被包装物1に密着させることができる。また、台紙3の両面接着テープ5のみに筒状のシュリンクフィルム2を予め貼り付けておくことでシュリンクフィルム付き台紙とし、このシュリンクフィルム付き台紙に対し、シュリンクフィルム2の筒を広げ、その筒の中に被包装物1を差し込んでからシュリンクフィルム2を熱収縮させて被包装物1に密着させる。そして、その後に、右側フラップ部6Rの先端部を台紙3側に湾曲させて被包装物1の台紙3側と反対側の面に沿わせ、既に被包装物1に密着されているシュリンクフィルム2を介して右側フラップ部6Rの両面接着テープ5を被包装物1の台紙3側と反対側の面に接合させてもよい。
【0031】
こうして得られた被包装物1の包装体は、
図12に示すように、両面接着テープ5によるシュリンクフィルム2を介した被包装物1と台紙3の接合箇所が2箇所であり、その接合箇所の1つは、被包装物1の台紙3側と反対側の面に面する位置に配置されるので、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、台紙3の裏面を構成する
図13の台紙部材4の左半部4Lに全切りによる切り込みなどは形成されないので、台紙3の裏面に穴などの欠損部はできない。また、この包装体では、被包装物1が台紙3の幅方向右端部に取り付けられているので、第2実施形態と同様に、重ね合わせ状態の2個一対の包装体で略直方体を形成し、それらを積み重ねて梱包する場合の所要容積を小さくし、更に搬送コストを低廉化することも可能となる。
【0032】
次に、シュリンクフィルム付き台紙の第5実施形態について説明する。
図14は、この実施形態のシュリンクフィルム付き台紙を示す包装体状態の三面図であり、
図14aは上面図、
図14bは正面図である。第1実施形態の説明と同様、図では被包装物1のみが示されているが、被包装物1の少なくとも台紙3と接触する外周面はシュリンクフィルム2で緊密に覆われている。また、被包装物1は、第1実施形態と同様に、円筒形状の外周面を有する円柱形状のものとした。この実施形態は、上記第4実施形態のシュリンクフィルム付き台紙の変形例であり、図からも明らかなように、両者は類似している。そこで、同等の構成には同等の符号を付して、その詳細な説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0033】
この実施形態の台紙部材4は、上記第2実施形態の台紙部材4と類似しており、
図7の台紙部材4と同様に、
図15の台紙部材4の右半部4Rに逆コ字状に全切りで切り込み26が設けられた内側部分が
図14の右側フラップ部6Rを構成する。この右側フラップ部6Rの構成や作用は、第4実施形態の右側フラップ部6Rのものと同様である。したがって、全切りによる切り込み26の内側部分を台紙部材4から切り分けて谷折り線24で紙面手前側に垂直に立ち上げて右側フラップ部6Rを構成する。そして、右側フラップ部6Rが立ち上げられた残りの台紙部材4の右半部4Rを谷折り線25で紙面手前側に折り返す。これにより、
図14aに示すように、台紙部材4の右半部4Rが左半部4L上に折り返されて積層体の台紙3となる。一方、
図15の台紙部材4の左半部4Lには、上記第4実施形態と同様に、シュリンクフィルム2を介して被包装物1を台紙3に接合するための両面接着テープ5が予め貼り付けられている。この台紙3側の両面接着テープ5は、右側フラップ部6Rを立ち上げてできた穴部7内に露出されるので、この台紙3の両面接着テープ5と右側フラップ部6Rの両面接着テープ5を用いて、第4実施形態と同様にシュリンクフィルム付き台紙を構成し、シュリンクフィルム2が密着された被包装物1を台紙3に取り付ける。被包装物1が台紙3に取り付けられた包装体の効果は、第4実施形態のものと同様である。
【0034】
このように、これらの実施形態のシュリンクフィルム付き台紙では、シュリンクフィルム2が密着された被包装物1を台紙3に取り付けるに際し、台紙3とシュリンクフィルム2の接合箇所が2以上設けられ、しかもその少なくとも1つが、被包装物1の台紙3側と反対側の面に面する位置に配置されているので、単に被包装物1の台紙3への接合力が大きいだけでなく、被包装物1を台紙3から取り外す力を加えても容易に取り外すことはできない。
また、被包装物1の台紙3側と反対側の面に面する位置に配置される接合箇所が台紙3から立ち上げられたフラップ部6に設けられるので、個別の部材を介して被包装物1を台紙3に取り付ける必要がなく、またフラップ部6が台紙3と一体的であることから、被包装物1を台紙3から取り外す力を加えても容易に取り外すことはできない。
【0035】
また、台紙3(台紙部材4)の表面側から形成された半切りによる切り込み部からフラップ部6を構成することにより、台紙3(台紙部材4)からフラップ部6を立ち上げても台紙3の裏面に穴などの欠損部ができるのを回避することができ、これにより台紙3の裏面に記載されている被包装物1の使用方法や使用上の注意などが見づらくなることがない。
また、台紙3が台紙部材4の2以上の積層構造である場合に、台紙3の裏面を構成する台紙部材4以外の台紙部材4から立ち上げられるフラップ部6を、その紙部材に形成された全切りによる切り込み部から構成し、残りの接合箇所を、裏面を構成する台紙部材4以外の台紙部材4からフラップ部6を立ち上げてできた穴部7内に設ける。これにより、1つの台紙部材4を折り返して台紙3を構成することができると共に、1つの台紙部材4を用いて2以上のシュリンクフィルム接合箇所を形成することができ、同時に台紙3を積層化して強度を向上することができる。
【0036】
また、台紙3が台紙部材4の2以上の積層構造である場合に、台紙3の裏面を構成する台紙部材4以外の台紙部材4から立ち上げられるフラップ部6を、その台紙部材4に形成された全切りによる切り込み部から構成し、残りの接合箇所を、裏面を構成する台紙部材4以外の台紙部材4からフラップ部6を立ち上げてできた穴部7を通じて他の台紙部材4から立ち上げたフラップ部6に設ける。これにより、1つの台紙部材4を折り返して台紙3を構成することができると共に、1つの台紙部材4を用いて2以上のフラップ部6によるシュリンクフィルム接合箇所を形成することができ、同時に台紙3を積層化して強度を向上することができる。
【0037】
以上、実施形態に係るシュリンクフィルム付き台紙について説明したが、本件発明は、上記実施の形態で述べた構成に限定されるものではなく、本件発明の要旨の範囲内で種々変更が可能である。例えば、上記実施形態では、台紙3とシュリンクフィルム2の接合箇所が2箇所の例についてのみ詳述したが、両者の接合箇所は3箇所以上であってもよい。同様に、被包装物1の台紙3側と反対側の面に面する位置に配置されるシュリンクフィルム2の接合箇所を3箇所以上とすることも可能である。同様に、台紙3として積層される台紙部材4は3層以上であってもよい。そして、これらに対応すべく、上記実施形態を適宜組合せたり変更したりすることが可能である。
【0038】
また、上記実施形態では、正面視方形の台紙3についてのみ詳述したが、台紙3の形態は、凡そ枚葉体であれば、その外形は如何様な形状であってもよい。
また、前述したように、台紙3とシュリンクフィルム2を接合する手段は、両面接着テープ5の他、接着剤を用いたり、台紙3に設けた樹脂層と熱溶着させたりする方法が適用可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 被包装物
2 シュリンクフィルム
3 台紙
4 台紙部材
5 両面接着テープ(接合手段)
6(6L、6R) フラップ部
7 穴部