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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059038
(43)【公開日】2024-04-30
(54)【発明の名称】商品等提案システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240422BHJP
   G06Q 30/015 20230101ALI20240422BHJP
【FI】
G06Q30/06 330
G06Q30/02 470
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022166535
(22)【出願日】2022-10-17
(71)【出願人】
【識別番号】520445141
【氏名又は名称】ラブストック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003650
【氏名又は名称】弁理士法人ブランシェ国際知的財産事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100132621
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 孝行
(74)【代理人】
【識別番号】100123364
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 徳子
(72)【発明者】
【氏名】海南 真太郎
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L030BB22
5L049BB08
5L049BB22
(57)【要約】
【課題】
本発明は上述した事情に鑑み、商品やサービスを紹介する商品等紹介者ごとに、より多くの顧客に販売(提供)できる可能性が高い商品やサービスを提案できる商品等提案システムを提供する。
【解決手段】
他の商品等紹介者ごとに、商品等紹介者と他の商品等紹介者との販売等数量データに関する販売等数量相関係数を算出する相関係数算出部と、販売等数量相関係数が所定の値より高い他の商品等紹介者を、対象商品等紹介者として、他の商品等紹介者から選択する対象商品等紹介者選択部と、未紹介商品等ごとの予測販売等数量データを算出する予測販売等数量算出部と、未紹介商品等に関する商品等データを販売等数量データベースから抽出する未取扱商品等抽出部とを有する。
【選択図】図7

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品やサービスの紹介を行う複数の商品等紹介者に対し、当該商品等紹介者が過去に紹介していない未紹介商品等のうち、当該商品等紹介者が紹介することによって、多くの顧客に販売または提供できる可能性が高い前記未紹介商品等を提案する商品等提案システムであって、
前記商品や前記サービスに関する商品等データと、前記商品等紹介者が過去に紹介した前記商品または前記サービスごとの前記商品の販売数または前記サービスの提供数を示す販売等数量データと、を格納する販売等数量データベースと、
前記商品等紹介者の前記販売等数量データと、当該商品等紹介者以外の他の商品等紹介者の前記販売等数量データとに基づいて、前記他の商品等紹介者ごとに、前記商品等紹介者と前記他の商品等紹介者との販売等数量データに関する販売等数量相関係数を算出する相関係数算出部と、
前記販売等数量相関係数が所定の値より高い前記他の商品等紹介者を、対象商品等紹介者として、前記他の商品等紹介者から選択する対象商品等紹介者選択部と、
前記対象商品等紹介者の前記販売等数量データと、前記商品等紹介者に対する前記対象商品等紹介者の販売等数量相関係数とに基づいて、前記未紹介商品等ごとの予測販売等数量データを算出する予測販売等数量算出部と、
前記未紹介商品等の予測販売等数量データのうち、最も高い予測販売等数量データから順に、所定の数の当該予測販売等数量データに関連する前記未紹介商品等を選択し、当該未紹介商品等に関する前記商品等データを前記販売等数量データベースから抽出する未取扱商品等抽出部と、
を有することを特徴とする商品等提案システム。
【請求項2】
前記販売等数量相関係数が、ピアソンの積率相関係数であることを特徴とする請求項1に記載の商品等提案システム。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品やサービスを紹介する商品等紹介者ごとに、より多くの顧客に販売(提供)できる可能性が高い商品やサービスをそれぞれ提案できる商品等提案システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、インターネットを介して、様々な商品が販売されている。そして、各顧客への販売額の向上を目的に、各顧客の属性に応じて、その顧客に合った商品を提案する商品提案システムが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、個々の顧客の具備する属性に応じて適正な商品を提案する商品提案システムであって、個々の商品と1以上の属性との間における相関関係を記憶した商品データベースを参照して、前記顧客が具備する属性と相関関係を有する商品を複数選択する商品選択手段と、前記商品選択手段によって選択された複数の商品からなる商品群について、相関関係を有する属性のうち前記顧客が具備する属性と一致する属性の個数が多い商品を優先的に表示するよう表示態様を定める表示態様選択手段と、前記表示態様選択手段が定めた表示態様によって表示された個々の商品について、当該商品の表示領域に対する前記顧客の操作の時間、回数及び内容のうち1以上の要素に基づき、当該商品に対する前記顧客の関心度を判定する関心度判定手段と、を備え、前記表示態様選択手段は、前記関心度判定手段による関心度の判定後に関心度の高い商品が優先的に表示されるよう表示態様を改めることを特徴とし、個々の顧客の具備する属性に応じて適正な商品を提案できるものが開示されている。
【0004】
一方、インフルエンサーと呼ばれ、消費者に対して大きな影響力を有する者が、インターネット上で商品の宣伝を行うインフルエンサーマーケティング(ソーシャルネットワークマーケティング)が行われている。インフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーが商品やサービスを紹介することによって、消費者に対し、商品やサービスの認知度を向上させたり、商品やサービスの購買行為を促すことができると言われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2022-64035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、インフルエンサーマーケティングにおいて、消費者に対し、各インフルエンサーがどのような商品やサービスを紹介すれば、その商品やサービスの認知度をより向上させたり、その商品の購買行動やサービスの提供を受ける行為をより促すことができるか分からないという問題点があった。
【0007】
そして、このような問題は、上述したような従来の商品提案システムでは解決することができない。
【0008】
本発明は上述した事情に鑑み、商品やサービスを紹介する商品等紹介者ごとに、より多くの顧客に販売(提供)できる可能性が高い商品やサービスを提案できる商品等提案システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の発明者は、上述した問題点に関して鋭意研究を続けた結果、以下のような画期的な商品等提案システムを見出した。
【0010】
上記課題を解決するための本発明の第1の態様は、商品やサービスの紹介を行う複数の商品等紹介者に対し、商品等紹介者が過去に紹介していない未紹介商品等のうち、商品等紹介者が紹介することによって、多くの顧客に販売または提供できる可能性が高い未紹介商品等を提案する商品等提案システムであって、商品やサービスに関する商品等データと、商品等紹介者が過去に紹介した商品またはサービスごとの商品の販売数またはサービスの提供数を示す販売等数量データと、を格納する販売等数量データベースと、商品等紹介者の販売等数量データと、商品等紹介者以外の他の商品等紹介者の販売等数量データとに基づいて、他の商品等紹介者ごとに、商品等紹介者と他の商品等紹介者との販売等数量データに関する販売等数量相関係数を算出する相関係数算出部と、販売等数量相関係数が所定の値より高い他の商品等紹介者を、対象商品等紹介者として、他の商品等紹介者から選択する対象商品等紹介者選択部と、対象商品等紹介者の販売等数量データと、商品等紹介者に対する対象商品等紹介者の販売等数量相関係数とに基づいて、未紹介商品等ごとの予測販売等数量データを算出する予測販売等数量算出部と、未紹介商品等の予測販売等数量データのうち、最も高い予測販売等数量データから順に、所定の数の予測販売等数量データに関連する未紹介商品等を選択し、未紹介商品等に関する商品等データを販売等数量データベースから抽出する未取扱商品等抽出部と、を有することを特徴とする商品等提案システムにある。
【0011】
かかる第1の態様によれば、商品やサービスを紹介する商品等紹介者ごとに、より多くの顧客に販売(提供)できる可能性が高い商品やサービスを提案できる商品等提案システムを提供することができる。
【0012】
本発明の第2の態様は、販売等数量相関係数が、ピアソンの積率相関係数であることを特徴とする第1の態様に記載の商品等提案システムにある。
【0013】
かかる第2の態様によれば、販売等数量相関係数を容易に算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は実施形態1に係る商品等提案システムの概略概念図である。
図2図2は実施形態1に係る情報端末の概略図である。
図3図3は実施形態1に係る商品等提案サーバの概略概念図である。
図4図4は実施形態1に係る販売等数量データの一例を示す表である。
図5図5は実施形態1に係るピアソンの積率相関係数の算出例を示す表である。
図6図6は実施形態1に係るインフルエンサー1の予測販売等数量データを示す表である。
図7図7は実施形態1に係る商品等提案システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る商品等提案システムの実施形態を説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
(実施形態1)
【0016】
以下に説明する実施形態では、商品等紹介者に対し、今まで紹介したことがない商品のうち、より多くの顧客に販売できる可能性が高い商品を提案できる商品等提案システムについて説明する。
【0017】
図1は、本実施形態に係る商品等提案システムの概略概念図である。この図に示すように、商品等提案システム1は、複数の情報端末10と、ネットワーク30を介して接続される商品等提案サーバ20とで構成されている。なお、本実施形態では、複数の情報端末10と、1つの商品等提案サーバとで商品等提案システム1を構成したが、複数の情報端末と、複数の商品等提案サーバとで商品等提案システムを構成してもよいのは言うまでもない。
【0018】
まず、情報端末10について説明する。図2に示すように、情報端末10は、商品やサービス(役務)を顧客に紹介する商品等紹介者が使用するものであり、後述するように商品等紹介者(自己)の情報を入力するための入力部11と、商品に関する商品等データ211を表示する表示部12とを有するものであれば特に限定されない。
【0019】
ここで、商品等データ211とは、対象となる商品に関する情報であれば特に限定されない。商品等データとしては、例えば、商品の概要、販売(提供)価格等が挙げられる。
【0020】
入力部11は、商品等紹介者に関する情報を入力することができるものであれば特に限定されず、例えば、キーボード、音声入力システム、タッチパネル等が挙げられる。また、表示部12も、後述する商品等データ211を表示することができるものであれば特に限定されず、例えば、液晶パネル、有機ELパネル等が挙げられる。なお、情報端末10としては、例えば、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータまたはパーソナルコンピュータ等が挙げられる。
【0021】
ここで、「顧客」とは、商品を購入する者または商品を購入しようと考えている者であれば特に限定されない。また、「商品等紹介者」も特に限定されないが、顧客に対して、商品を購入するか否かの判断に、大きな影響を与える者が好ましい。
【0022】
次に、商品等提案サーバ20について説明する。商品等提案サーバ20は、図3に示すように、販売等数量データベース(販売等数量DB)21と、相関係数算出部22と、対象商品等紹介者選択部23と、予測販売等数量算出部24と、未取扱商品等抽出部25と、データ送信部26とを有している。
【0023】
販売等数量DB21は、商品等データ211と、販売等数量データ212とを格納することができるものであれば特に限定されない。販売等数量DB21としては、例えば、市販のリレーショナルデータベースソフトウェア等が挙げられる。
【0024】
ここで、販売等数量データ212とは、商品等紹介者が過去に紹介した商品の販売数を示す情報であれば特に限定されない。販売等数量データ212としては、例えば、図4に示すようなデータ等が挙げられる。なお、この図において、例えば商品等紹介者である「インフルエンサー1」の「商品A」の欄に記載されている数字「5」は、インフルエンサー1が商品Aを紹介することで売れた商品Aの販売数を示す。また、「インフルエンサー1」の「商品E」および「商品F」の欄に記載されている文字「null」は、インフルエンサー1が未だ紹介していない商品である未紹介商品等であることを示す。すなわち、インフルエンサー1にとって、「商品E」および「商品F」は未紹介商品等になる。
【0025】
相関係数算出部22は、商品等紹介者の販売等数量データ212と、その商品等紹介者以外の他の商品等紹介者の販売等数量データ212とに基づいて、他の商品等紹介者ごとに、商品等紹介者と他の商品等紹介者との販売等数量データ212に関する販売等数量相関係数を算出することができるものであれば特に限定されない。
【0026】
ここで、販売等数量相関係数とは、商品等紹介者の販売等数量データ212と他の商品等紹介者との販売等数量データ212との間の相関係数であれば特に限定されない。販売等数量相関係数としては、例えば、ピアソンの積率相関係数、スピアマンの順位相関係数およびケンドールの順位相関係数等が挙げられるが、次式で示されるピアソンの積率相関係数が容易に算出できるので好ましい。
【0027】
【数1】
この式中、ρazは商品紹介者aと商品紹介者zとの間のピアソンの積率相関係数を示し、rayは商品等紹介者aが紹介した商品の販売等数量を示し、Yazは商品等紹介者aと商品等紹介者zとが共に紹介済みの商品からなる集合を示す。
【0028】
相関係数算出部22としては、例えば、次のような動作をするプログラム等が挙げられる。まず図4において、商品等紹介者をインフルエンサー1、他の商品等紹介者をインフルエンサー2~5とする。このような場合には、インフルエンサー1の販売等数量データ212と、各インフルエンサー2~5の販売等数量データ212を上式(1)および(2)にそれぞれ代入することによって、図5に示すように、インフルエンサー1に対する各インフルエンサー2~5のピアソンの積率相関係数をそれぞれ算出することができる。なお、インフルエンサー1に対するインフルエンサー1のピアソンの積率相関係数は、自分自身に対する相関係数なので、当然1となる。そして、この計算を各インフルエンサー2~5ごとにそれぞれ行う。このようにして、商品等紹介者と他の商品等紹介者との販売等数量データ212に関する販売等数量相関係数(ピアソンの積率相関係数)を算出することができる。なお、特定の商品等紹介者のみに対して、より多くの顧客に販売(提供)できる可能性が高い商品を提案する場合には、その商品等紹介者と、他の商品等紹介者との販売等数量データ212に関する販売等数量相関係数を算出するだけでよいのは言うまでもない。
【0029】
対象商品等紹介者選択部23は、販売等数量相関係数が所定の値より高い他の商品等紹介者を、対象商品等紹介者として、他の商品等紹介者から選択(抽出)できるものであれば特に限定されない。
【0030】
ここで「所定の値」は、任意に設定することができる。販売等数量相関係数としてピアソンの積率相関係数を用いる場合には、所定の値としては、例えば「0」、「0.3」、「0.5」等が挙げられる。そして、例えば、商品等紹介者がインフルエンサー1であり、所定の値を「0」とした場合には、図4において、インフルエンサー1に対するインフルエンサー2、4および5のピアソンの積率相関係数は、それぞれ0よりも大きいので、インフルエンサー2、4および5が対象商品等紹介者として選択されることになる。
【0031】
一方、インフルエンサー1に対するインフルエンサー3のピアソンの積率相関係数は0以下なので、インフルエンサー3が対象商品等紹介者として選択されることはない。なお、選択される対象商品等紹介者は単独でもよいし、複数であってもよいのは言うまでもない。対象商品等紹介者選択部23としては、例えば、このような機能を有するプログラム等が挙げられる。
【0032】
予測販売等数量算出部24は、対象商品等紹介者の販売等数量データ212と、商品等紹介者に対する対象商品等紹介者の販売等数量相関係数とに基づいて、未紹介商品等ごとの予測販売等数量データを算出することができるものであれば特に限定されない。
【0033】
ここで、予測販売等数量とは、商品等紹介者が紹介した場合に、販売することができると予測(想定)される販売量をいう。
【0034】
予測販売等数量算出部24としては、例えば、相関係数算出部22により算出されたピアソンの積率相関係数等を次式に代入することによって、未紹介商品等aの予測販売等数量データr’ayを算出することができる。
【0035】
【数2】
【0036】
具体的には、例えば、上述したように、図1のインフルエンサー1にとって商品Eおよび商品Fは未紹介商品等である。そこで、インフルエンサー1の商品Eおよび商品Fについて、図4および図5に示すデータを上式(3)に代入してそれぞれ計算すると、図6に示すように、インフルエンサー1にとって未紹介商品等である商品Eおよび商品Fの予測販売等数量データをそれぞれ算出することができる。
【0037】
なお、予測販売等数量算出部24としては、例えば、上述した式を用いて予測販売等数量データを算出することができるプログラム等が挙げられる。
【0038】
未取扱商品等抽出部25は、未紹介商品等の予測販売等数量データのうち、最も高い数値の予測販売等数量データから順に、所定の数の未紹介商品等を選択し、その未紹介商品等に関する商品等データ211を販売等数量データベース21から抽出することができるものであれば特に限定されない。
【0039】
具体的には、所定の数が「1」の場合には、図6に示されるに未紹介商品等のうち、予測販売等数量データの数値が最も大きい「商品F」に関する商品等データ211のみが抽出され、所定の数が「2」の場合には図6に示されるに未紹介商品等のうち、予測販売等数量データの数値が最も大きい「商品F」および予測販売等数量データの数値が次に大きな「商品E」に関する商品等データ211が販売等数量データベース21から抽出されることになる。
【0040】
ここで、「所定の数」は特に限定されず、例えば、「3」「5」「10」等が挙げられる。なお、未取扱商品等抽出部25としては、例えば、このような機能を有するプログラム等が挙げられる。
【0041】
データ送信部26は、未取扱商品等抽出部25によって抽出された、未紹介商品等の商品等データ211を情報端末10に送信することができるものであれば特に限定されない。
【0042】
具体的には、例えば、所定の数が「1」で、未取扱商品等抽出部25によって図6に示す「商品E」の商品等データ211が抽出された場合には、データ送信部26は「商品E」に関する商品等データ211を情報端末10に送信することになる。なお、データ送信部26としては、例えば、このような機能を有するプログラム等が挙げられる。
【0043】
次に、商品等提案システム1の動作について説明する。図7は、商品等提案システムの動作を示すフローチャートである。この図に示すように、商品等提案システム1が稼動すると(S1)、情報端末10から、商品等紹介者の情報が入力される(例えばインフルエンサー1の氏名等が指定される)(S2)。すると、相関係数算出部22により、各商品等紹介者ごとに、商品等紹介者と他の商品等紹介者との販売等数量データ212に関する販売等数量相関係数が算出される(S3)。そして、この計算が、全ての販売等数量相関係数が算出されるまで繰り返される(S4)。ここで、上述したように、特定の商品等紹介者のみに対して、より多くの顧客に販売(提供)できる可能性が高い商品を提案する場合には、その商品等紹介者と、他の商品等紹介者との販売等数量データ212に関する販売等数量相関係数を算出するだけでよい。
【0044】
次に、対象商品等紹介者選択部23により、販売等数量相関係数が所定の値より高い他の商品等紹介者が、対象商品等紹介者として選択される(S5)。その後、予測販売等数量算出部24により、未紹介商品等ごとの予測販売等数量データが算出される(S6)。
【0045】
そして、未取扱商品等抽出部25により、最も高い数値の予測販売等数量データから順に、その予測販売等数量データに関連する未紹介商品等が所定の数選択されると共に、その未紹介商品等に関する商品等データ211が販売等数量データベース21から抽出される(S7)。そして、それらの未紹介商品等に関する商品等データ211は、データ送信部26により、情報端末10に送信される。そして、その商品等データ211は、情報端末10の表示部12に表示され(S8)、商品等提案システム1の動作が終了する(S9)。
【0046】
このように、商品等提案システム1によれば、商品やサービスを紹介する商品等紹介者ごとに、より多くの顧客に販売(提供)できる可能性が高い商品やサービスを提案することができる。
【0047】
(他の態様)
上述した実施形態では、商品等紹介者に対し、今まで紹介したことがない商品のうち、より多くの顧客に販売できる可能性が高い商品を提案できる商品等提案システムについて説明したが、本発明はこれに限定されない。
【0048】
例えば、商品等紹介者に対し、今まで紹介したことがないサービスのうち、より多くの顧客が提供を受ける可能性が高いサービスを提案できるように、商品等提案システムを構成してもよい。このような商品等提案システムは、実施形態1に係るものと同様に構成することができる。
【符号の説明】
【0049】
1 商品等提案システム
10 情報端末
11 入力部
12 表示部
20 商品等提案サーバ
21 販売等数量データベース
211 商品等データ
212 販売等数量データ
22 相関係数算出部
23 対象商品等紹介者選択部
24 予測販売等数量算出部
25 未取扱商品等抽出部
26 データ送信部
30 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7