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特開2024-59051接着テープに襠も作れるハンディサイズテープカッター
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  • 特開-接着テープに襠も作れるハンディサイズテープカッター 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059051
(43)【公開日】2024-04-30
(54)【発明の名称】接着テープに襠も作れるハンディサイズテープカッター
(51)【国際特許分類】
   B65H 35/07 20060101AFI20240422BHJP
【FI】
B65H35/07 N
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022176760
(22)【出願日】2022-10-17
(71)【出願人】
【識別番号】522429169
【氏名又は名称】古田 謙一
(72)【発明者】
【氏名】村上 純子
【テーマコード(参考)】
3F062
【Fターム(参考)】
3F062AA11
3F062BA01
3F062BC01
3F062BC06
3F062BG02
3F062BG07
(57)【要約】
【課題】 ハンディサイズで携帯しやすく、且つ接着テープに襠も作れる、ハンディサイズテープカッターを提供する。
【解決手段】 ハンディサイズテープカッター(1)に、支軸A(9)、支軸B(19)と接着台(15)、カッター刃(16)を有し、支軸A(9)が、回転台(3)、バネ(7)、接着テープ(17)を支持しており、支軸B(19)は、突き上げプレート(5)を支持している。
接着テープ(17)をセットし、引き出し口(18)方向に接着テープ(17)から先端を引き出し、接着台(15)に接着しておく。
回転台(3)と連結ロッド(4)及び、突き上げプレート(5)は連結しており、回転台(3)を動かすと、連結ロッド(4)と、突き上げプレート(5)が連動し、弧を描くように接着テープ(17)の接着面を下から突き上げながら接着テープ(17)を引き出し、上方にたわみを作り出す。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着テープをセットし、前記接着テープを切断するカッター刃を備えるハンディサイズテープカッターであって、
前記カッター刃と前記接着テープの引き出し口との間に設けられ、引き出された前記接着テープの接着面を、下から先端で突き上げて、前記接着テープを上方にたわませる、突き上げプレートを備えることを特徴とするハンディサイズテープカッター。
【請求項2】
前記突き上げプレートの先端に、接触した前記接着テープの引出し方向には回転するが、巻き取り方向には回転しない逆回転防止ローラーを備えることを特徴とする請求項1に記載のハンディサイズテープカッター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は接着テープに襠も作れる機能を備えたハンディサイズテープカッターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
接着テープに襠を作ることができる商品は開発されているが、未だに市場に普及していないのが現状である(特許文献1参照)。
複雑な構造や、構成部品の数の問題等で、製品化した場合にコストがかかりすぎる等が原因ではないかと思われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3117560号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それには次のような問題があった。
テープを引き出す際に生ずるテープ張力を利用しているため、テープカッターはそれに耐えられる重量と大きさが必要だった。
テープの張力を必要とするので、テープが伸びて変形してしまう。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
接着テープをセットし、前記接着テープを切断するカッター刃を備えるハンディサイズテープカッターであって、
前記カッター刃と前記接着テープの引き出し口との間に設けられ、引き出された前記接着テープの接着面を、下から先端で突き上げて、前記接着テープを上方にたわませる、突き上げプレートを備えることを特徴とするハンディサイズテープカッター。
【発明の効果】
【0006】
突き上げプレートは、襠を作るために接着テープの接着面を下から、上方に突き上げて、接着テープから襠の形成に必要な分の接着テープを引き出す仕組みなので、襠を作るために必要な接着テープを、最初に引き出しておく必要がなく、小型軽量化が可能で、ハンディサイズテープカッターに好適である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の斜視図である。
図2】ハンディサイズテープカッターの可動前の内部構造図である。
図3】ハンディサイズテープカッターの可動時の内部構造図である。
図4】連動するパーツの分割した斜視図である。
図5】逆回転防止ローラーの拡大斜視図である。
図6】逆回転防止ローラーの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態について、各図面を参照して説明する。
図2(1)を参照。本発明のハンディタイプテープカッター本体(1)に、突き上げプレート(5)と、バネ(7)により付勢されている回転台(3)及び、突き上げプレート(5)と回転台(3)を連動させるための連結ロッド(4)を備える。
本体ケース(2)には、接着テープ(17)先端を切断する為のカッター刃(16)と、切断後の接着テープ(17)の先端を接着しておく接着台(15)及び、支軸A(9)と、支軸B(19)を設ける。
図4を参照。回転台(3)には、操作レバー(8)と、ネジ等で連結するための回転台連結部(10)が設けてあり、連結ロッド連結部A(11)と回転台連結部(10)をネジ等で連結し遊動可能状態にする。
また、連結ロッド連結バー(12)も突き上げプレート連結穴(13)に差込み遊動可能状態にする。
さらに、支軸B(19)を、突き上げプレート支点穴(14)に差込んで突き上げプレート(5)を遊動可能状態にする。
連結することで、操作レバー(8)を動かすと、回転台(3)と連結ロッド(4)及び、突き上げプレート(5)が連動する。
次に、ハンディサイズテープカッターを使い、襠を作りだす工程を説明していく。
図2(2)を参照。ハンディサイズテープカッター本体(1)に接着テープ(17)をセットし、接着テープ(17)の先端を引き出し、接着台(15)に接着した状態を示す。
図3(2)を参照。操作レバー(8)を下方向に下げていくと、回転台(3)と連結している連結ロッド(4)及び、突き上げプレート(5)が連動して動きだし、支軸B(19)を支点に、突き上げプレート(5)は、連結ロッド(4)側が下方向に下がりはじめ、逆回転防止ローラー(6)側は逆に上方向に動きはじめる。
逆回転防止ローラー(6)側の、突き上げプレート(5)は、弧を描くような動きをしながら、接着テープ(17)の接着面を下から突き上げながら接着テープ(17)を引き出そうと動く。
図6(2)を参照。この時に、逆回転防止ローラー(6)のローラー(20)は接着テープ(17)の接着面と接着状態にあり、接着テープ(17)の接着面を下から突き上げ引き出そうとする時に、ローラー(20)は引き出す方向に負荷がかかり、連結ブリッジ(21)がローラーストッパー(23)方向に傾く。
ローラーストッパー(23)によりローラー(20)は回転できなくなり、接着テープ(17)との接着力で接着テープ(17)の接着面を下から突き上げ上方に引き出すことができる。
引き出した接着テープ(17)と接着台(15)に接着していた接着テープ(17)が接着面を下に上方にたわんで、そのたわみを摘まむと襠が出来上がる。図3(2)を参照。
襠を摘み接着テープ(17)を引き出す時に、操作レバー(8)を放すと、回転台(3)はバネ(7)の力で戻り出し、ローラー(20)は、ローラーストッパー(23)から離れ、連結ブリッジストッパー(22)で止まる。図6-(3)を参照。
ローラー(20)は負荷が無くなり、回転しながら図2-(2)の状態に戻る。
必要分の接着テープを(17)を引き出し、カッター刃(16)で、切断することにより襠を形成した接着テープ(17)ができあがる。
【0009】
本発明は以上のような構造であるが、操作レバー(8)の設置位置を変えることで、多様性が生まれ、ユーザーの使いやすさが向上する。
また、突き上げプレート自体をバネ等で、付勢することにより、さらにシンプルな構造も可能である。
使用時以外は、ケース蓋を閉じることにより、防塵効果や衛生面にも対応でき、医療現場、作業現場等でポケット等に収納し、持ち運べるので、使いやすさが向上する。
【0010】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更を加えても良いし、可能な範囲で適宜他の技術を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0011】
1 ハンディサイズテープカッター本体
2 本体ケース
3 回転台
4 連結ロッド
5 突き上げプレート
6 逆回転防止ローラー
7 バネ
8 操作レバー
9 支軸A
10 回転台連絡部
11 連結ロッド連結部A
12 連結ロッド連結バー
13 突き上げプレート連結穴
14 突き上げプレート支点穴
15 接着台
16 カッター刃
17 接着テープ
18 引き出し口
19 支軸B
20 ローラー
21 連結ブリッジ
22 連結ブリッジストッパー
23 ローラーストッパー
24 連結ブリッジの支軸
25 ケース蓋
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-10-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着テープをセットし、前記接着テープを切断するカッター刃を備えるハンディサイズテープカッターであって、
前記カッター刃と、前記接着テープの引き出し口との間に設けられ、引き出された前記接着テープの接着面を、下から先端で突き上げて、前記接着テープを上方にたわませる突き上げプレートを備えることを特徴とするハンディサイズテープカッター。
【請求項2】
前記突き上げプレートの先端に、接触した前記接着テープの引出し方向には回転するが、巻き取り方向には回転しない逆回転防止ローラーを備えることを特徴とする請求項1に記載のハンディサイズテープカッター。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は接着テープに襠も作れる機能を備えたハンディサイズテープカッターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
接着テープに襠を作ることができる商品は開発されているが、未だに市場に普及していないのが現状である(特許文献1参照)。
複雑な構造や、構成部品の数の問題等で、製品化した場合にコストがかかりすぎる等が原因ではないかと思われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3117560号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それには次のような問題があった。
テープを引き出す際に生ずるテープ張力を利用しているため、テープカッターはそれに耐えられる重量と大きさが必要だった。
テープの張力を必要とするので、テープが伸びて変形してしまう。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
接着テープをセットし、前記接着テープを切断するカッター刃を備えるハンディサイズテープカッターであって、
前記カッター刃と、前記接着テープの引き出し口との間に設けられ、引き出された前記接着テープの接着面を、下から先端で突き上げて、前記接着テープを上方にたわませる突き上げプレートを備えることを特徴とするハンディサイズテープカッター。
【発明の効果】
【0006】
突き上げプレートは、襠を作るために接着テープの接着面を下から、上方に突き上げて、接着テープから襠の形成に必要な分の接着テープを引き出す仕組みなので、襠を作るために必要な接着テープを、最初に引き出しておく必要がなく、小型軽量化が可能で、ハンディサイズテープカッターに好適である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1ハンディサイズテープカッターの斜視図である。
図2】ハンディサイズテープカッターの可動前の内部構造図である。
図3】ハンディサイズテープカッターの可動時の内部構造図である。
図4】連動するパーツの分割した斜視図である。
図5ローラー部の拡大斜視図である。
図6ローラー部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態について、各図面を参照して説明する。
図1のハンディサイズテープカッターの手前の面を取り除いた内部構造を、図2図3で示す。
図2を参照。ハンディサイズテープカッター(1)は、接着テープ(17)の接着面を下から突き上げる、突き上げプレート(5)と、支軸A(9)に支持されている、回転台(3)及び、回転台(3)を付勢しているバネ(7)さらに、突き上げプレート(5)と、回転台(3)を連動させるための連 結ロッド(4)及び、回転台(3)を動かすための操作レバー(8)を備える。
【0009】
本体ケース(2)には、接着テープ(17)先端を切断する為のカッター刃(16)と、切断後の接着テープ(17)の先端を接着しておく接着台(15)及び、接着テープ(17)、回転台(3)、バネ(7)を支持する支軸A(9)並びに、突き上げプレート(5)を支持する支軸B(19)を設ける。
【0010】
図4を参照。回転台(3)には、操作レバー(8)と、ネジ等で連結ロッド(4)を連結するための回転台連結部(10)が設けてあり、連結ロッド連結部 A(11)と回転台連結部(10)をネジ等で連結し遊動可能状態にする。
また、連結ロッド連結バー(12)も突き上げプレート連結穴(13)に差込み遊動可能状態にする。
さらに、支軸B(19)を、突き上げプレート支点穴(14)に差込んで突き上げプレート(5)を遊動可能状態にする。
連結することで、操作レバー(8)を動かすと、回転台(3)と連結ロッド(4)及び、突き上げプレート(5)が連動する。
【0011】
図5を参照。突き上げプレート(5)の、ローラー部(6)には、接着テープ(17)の接着面側を下から突き上げる、逆回転防止ローラー(20)及び、逆回転防止ローラー(20)と突き上げプレート(5)とを連結するための連結ブリッジ(21)を備え、連結ブリッジ(21)は連結ブリッジ支軸(24)により支持されて遊動可能状態である。
突き上げプレート(5)には、連結ブリッジ支軸(24)と、連結ブリッジ(21)の一方向の遊動範囲を制御する連結ブリッジストッパー(22)及び、逆回転防止ローラー(20)の接着テープ(17)巻き取り方向への回転を制御するためのローラーストッパー(23)を設ける。
【0012】
次に、ハンディサイズテープカッターを使い、襠を作りだす工程を説明していく。
図2(2)にハンディサイズテープカッター(1)に接着テープ(17)を セットし、接着テープ(17)の先端を引き出し、接着台(15)に接着した状態を示す。
操作レバー(8)を下方向に下げていくと、回転台(3)と連結している連結ロッド(4)及び、突き上げプレート(5)が連動して動きだし、支軸B(19)を支点に、突き上げプレート(5)は、連結ロッド(4)側が下方向に下がりはじめ、ローラー部(6)側は逆に上方向に動きはじめる。
【0013】
図3を参照。ローラー部(6)側の、突き上げプレート(5)は、弧を描くような動きをしながら、接着テープ(17)の接着面を下から突き上げながら接着テープ(17)を引き出そうと動く。
【0014】
図6(1)、(2)、(3)に、操作レバー(8)を操作時のローラー部(6)の動きを示す。
操作レバー(8)を下げた時に、ローラー部(6)の逆回転防止ローラー(20)は接着テープ(17)の接着面と接着状態にあり、接着テープ(17)の接着面を下から突き上げる時に、逆回転防止ローラー(20)は巻き取り方向に負荷がかかり、連結ブリッジ(21)がローラーストッパー(23)方向に傾く。
ローラーストッパー(23)により逆回転防止ローラー(20)は回転できなくなり、接着テープ(17)との接着力で接着テープ(17)の接着面を下から突き上げ上方に引き出すことができる。
引き出された接着テープ(17)は、接着台(15)に接着した部分を端にして上方にたわむ。
そのたわみを摘まむと襠ができる。図3(2)を参照。
【0015】
襠を摘み接着テープ(17)を指で引き出す時に、操作レバー(8)を放すと、回転台(3)はバネ(7)の力で戻り出し、逆回転防止ローラー(20)は、ローラーストッパー(23)から離れ、連結ブリッジ(21)は、連結ブリッジストッパー(22)で止まる。図6(3)を参照。
逆回転防止ローラー(20)は負荷が無くなり、回転しながら図2(2)の状態に戻る。
必要分の接着テープを(17)を引き出し、カッター刃(16)で、切断することにより襠を形成した接着テープ(17)ができあがる。
【0016】
請求項1による効果として、本発明のハンディサイズテープカッター(1)を用いることにより、テープの先端に襠を簡単に作れるようになり、指先を使ってテープを折り合わせしなくてもよくなる。
これまで襠を作るときに接着面がズレたり大きさが不揃いになったりしていたが、このハンディサイズテープカッター(1)で作る襠は、接着面がきちんと揃い大きさも一定で統一することができる。
請求項2による効果として、襠を摘み接着テープ(17)を指で引き出す時に、逆回転防止ローラー(20)は引出し方向に回転するので、接着テープ(17)はスムーズに引き出せるし、操作レバー(8)を放すと、回転台(3)はバネ(7)の力で戻り出し、逆回転防止ローラー(20)は、引出し方向に回転しながら巻き取り方向にもどるので、接着テープ(17)が伸びてしまったり、負荷をかけて切れてしまうことがない。
また、操作レバー(8)の設置位置を変えることで、多様性が生まれ、ユーザーの使いやすさがさらに向上する。
さらに、突き上げプレート(5)自体をバネ等で、付勢することにより、さらにシンプルな構造も可能である。
使用時以外は、ケース蓋(25)を閉じることにより、防塵効果や衛生面にも対応でき、医療現場、作業現場等でポケット等に収納し、持ち運べるので、使いやすさが向上する。
【0017】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更を加えても良いし、可能な範囲で適宜他の技術を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0018】
ハンディサイズテープカッター
2 本体ケース
3 回転台
4 連結ロッド
5 突き上げプレート
ローラー部
7 バネ
8 操作レバー
9 支軸A
10 回転台連絡部
11 連結ロッド連結部A
12 連結ロッド連結バー
13 突き上げプレート連結穴
14 突き上げプレート支点穴
15 接着台
16 カッター刃
17 接着テープ
18 引き出し口
19 支軸B
20 逆回転防止ローラー
21 連結ブリッジ
22 連結ブリッジストッパー
23 ローラーストッパー
24 連結ブリッジの支軸
25 ケース蓋
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-03-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着テープをセットし、前記接着テープを切断するカッター刃を備えるハンディサイズテープカッターであって、
前記カッター刃と前記接着テープの引き出し口との間に設けられ、引き出された前記接着テープの接着面を下から先端で突き上げて前記接着テープを上方にたわませる突き上げプレートを備え
前記突き上げプレートの先端に、接触した前記接着テープの引出し方向には回転するが、巻き取り方向には回転しない逆回転防止ローラーを備えることを特徴とするハンディサイズテープカッター。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は接着テープに襠も作れる機能を備えたハンディサイズテープカッターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
接着テープに襠を作ることができる商品は開発されているが、未だに市場に普及していないのが現状である(特許文献1参照)。
複雑な構造や、構成部品の数の問題等で、製品化した場合にコストがかかりすぎる等が原因ではないかと思われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3117560号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それには次のような問題があった。
テープを引き出す際に生ずるテープ張力を利用しているため、テープカッターはそれに耐えられる重量と大きさが必要だった。
テープの張力を必要とするので、テープが伸びて変形してしまう。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るハンディサイズテープカッターは、接着テープをセットし、前記接着テープを切断するカッター刃を備えるハンディサイズテープカッターであって、前記カッター刃と前記接着テープの引き出し口との間に設けられ、引き出された前記接着テープの接着面を下から先端で突き上げて前記接着テープを上方にたわませる突き上げプレートを備え、前記突き上げプレートの先端に、接触した前記接着テープの引出し方向には回転するが、巻き取り方向には回転しない逆回転防止ローラーを備えることを特徴とする
【発明の効果】
【0006】
突き上げプレートは、襠を作るために接着テープの接着面を下から、上方に突き上げて、接着テープから襠の形成に必要な分の接着テープを引き出す仕組みなので、襠を作るために必要な接着テープを、最初に引き出しておく必要がなく、小型軽量化が可能で、ハンディサイズテープカッターに好適である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1本発明の斜視図である。
図2】ハンディサイズテープカッターの可動前の内部構造図である。
図3】ハンディサイズテープカッターの可動時の内部構造図である。
図4】連動するパーツの分割した斜視図である。
図5逆回転防止ローラーの拡大斜視図である。
図6逆回転防止ローラーの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態について、各図面を参照して説明する。
図2(1)を参照。本発明のハンディタイプテープカッター本体(1)に、突き上げプレート(5)と、バネ(7)により付勢されている回転台(3)及び、突き上げプレート(5)と回転台(3)を連動させるための連結ロッド(4)を備える。
本体ケース(2)には、接着テープ(17)先端を切断する為のカッター刃(16)と、切断後の接着テープ(17)の先端を接着しておく接着台(15)及び、支軸A(9)と、支軸B(19)を設ける。
図4を参照。回転台(3)には、操作レバー(8)と、ネジ等で連結するための回転台連結部(10)が設けてあり、連結ロッド連結部A(11)と回転台連結部(10)をネジ等で連結し遊動可能状態にする。
また、連結ロッド連結バー(12)も突き上げプレート連結穴(13)に差込み遊動可能状態にする。
さらに、支軸B(19)を、突き上げプレート支点穴(14)に差込んで突き上げプレート(5)を遊動可能状態にする。
連結することで、操作レバー(8)を動かすと、回転台(3)と連結ロッド(4)及び、突き上げプレート(5)が連動する。次に、ハンディサイズテープカッターを使い、襠を作りだす工程を説明していく。
図2(2)を参照。ハンディサイズテープカッター本体(1)に接着テープ(17)をセットし、接着テープ(17)の先端を引き出し、接着台(15)に接着した状態を示す。
図3(2)を参照。操作レバー(8)を下方向に下げていくと、回転台(3)と連結している連結ロッド(4)及び、突き上げプレート(5)が連動して動きだし、支軸B(19)を支点に、突き上げプレート(5)は、連結ロッド(4)側が下方向に下がりはじめ、逆回転防止ローラー(6)側は逆に上方向に動きはじめる
逆回転防止ローラー(6)側の、突き上げプレート(5)は、弧を描くような動きをしながら、接着テープ(17)の接着面を下から突き上げながら接着テープ(17)を引き出そうと動く。
図62)を参照。この時に、逆回転防止ローラー(6)のローラー(20)は接着テープ(17)の接着面と接着状態にあり、接着テープ(17)の接着面を下から突き上げ引き出そうとするに、ローラー(20)は引き出す方向に負荷がかかり、連結ブリッジ(21)がローラーストッパー(23)方向に傾く。
ローラーストッパー(23)によりローラー(20)は回転できなくなり、接着テープ(17)との接着力で接着テープ(17)の接着面を下から突き上げ上方に引き出すことができる
引き出した接着テープ(17)と接着台(15)に接着しいた接着テープ(17)が接着面を下に上方にたわんで、そのたわみを摘まむと襠が出来上がる。図3(2)を参照。
襠を摘み接着テープ(17)を引き出す時に、操作レバー(8)を放すと、回転台(3)はバネ(7)の力で戻り出し、ローラー(20)は、ローラーストッパー(23)から離れ、連結ブリッジストッパー(22)で止まる。
図6(3)を参照。
ローラー(20)は負荷が無くなり、回転しながら図2-(2)の状態に戻る。
必要分の接着テープを(17)を引き出し、カッター刃(16)で、切断することにより襠を形成した接着テープ(17)ができあがる
【0009】
本発明は以上のような構造であるが、操作レバー(8)の設置位置を変えることで、多様性が生まれ、ユーザーの使いやすさが向上する。
また、突き上げプレート自体をバネ等で、付勢することにより、さらにシンプルな構造も可能である。
使用時以外は、ケース蓋を閉じることにより、防塵効果や衛生面にも対応でき、医療現場、作業現場等でポケット等に収納し、持ち運べるので、使いやすさが向上する。
【0010】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更を加えても良いし、可能な範囲で適宜他の技術を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0011】
1 ハンディサイズテープカッター本体
2 本体ケース
3 回転台
4 連結ロッド
5 突き上げプレート
6 逆回転防止ローラー
7 バネ
8 操作レバー
9 支軸A
10 回転台連絡部
11 連結ロッド連結部A
12 連結ロッド連結バー
13 突き上げプレート連結穴
14 突き上げプレート支点穴
15 接着台
16 カッター刃
17 接着テープ
18 引き出し口
19 支軸B
20 ローラー
21 連結ブリッジ
22 連結ブリッジストッパー
23 ローラーストッパー
24 連結ブリッジの支軸
25 ケース蓋
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
図2
図3
図4
図5
図6