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特開2024-59143連携システム、会員管理システム、体組成管理システム、及びシステム連携方法
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  • 特開-連携システム、会員管理システム、体組成管理システム、及びシステム連携方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059143
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】連携システム、会員管理システム、体組成管理システム、及びシステム連携方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/20 20180101AFI20240423BHJP
【FI】
G16H40/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022166633
(22)【出願日】2022-10-18
(71)【出願人】
【識別番号】000133179
【氏名又は名称】株式会社タニタ
(74)【代理人】
【識別番号】100115808
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 真司
(72)【発明者】
【氏名】福島 寛明
(72)【発明者】
【氏名】浅利 北斗
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】 会員制の施設に設置された体組成計でユーザを特定する際のユーザの利便性を向上させる。
【解決手段】 連携システム100は、施設会員としてのユーザを第1識別情報で管理する会員管理システム10と体組成計利用者としてのユーザを第2識別情報で管理する体組成管理システム20とが連携してなる。会員管理システム10は、施設会員であるユーザの認証を行い、認証されたユーザに対して第1識別情報を取得するためのハッシュ値を発行する会員管理サーバ11を備える。体組成管理システム20は、ユーザの体組成を計測する業務用体組成計23と、業務用体組成計23で計測された体組成を登録されたユーザごとに第2識別情報に関連付けて管理する体組成管理サーバ21とを備える。体組成管理サーバ21は、ハッシュ値を用いて取得したユーザの第1識別情報と、当該ユーザの第2識別情報とを関連付ける構成を有している。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムと体組成計利用者としてのユーザを第2識別情報で管理する体組成管理システムとが連携してなる連携システムであって、
前記会員管理システムは、施設会員であるユーザの認証を行い、認証されたユーザに対して前記会員識別情報に基づく第1識別情報を取得するためのハッシュ値を発行する会員管理サーバを備え、
前記体組成管理システムは、
ユーザの体組成を計測する体組成計と、
前記体組成計で計測された体組成を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理する体組成管理サーバと、
を備え、
前記体組成管理サーバは、前記ハッシュ値を用いて取得したユーザの前記第1識別情報と、当該ユーザの前記第2識別情報とを関連付ける、連携システム。
【請求項2】
前記体組成管理サーバは、前記ユーザから前記ハッシュ値を取得して、前記会員管理サーバに送信し、前記会員管理サーバは、前記体組成管理サーバから受信した前記ハッシュ値から当該ユーザの前記第1識別情報を取得して、前記体組成管理サーバに送信し、
前記体組成管理サーバは、前記会員管理サーバから受信した前記第1識別情報と当該ユーザの前記第2識別情報とを関連付ける、請求項1に記載の連携システム。
【請求項3】
前記会員管理サーバは、ユーザからの要求に応じて発行した前記ハッシュ値を当該ユーザのユーザ端末に送信し、
前記体組成管理システムは、さらに前記ユーザから前記第2識別情報と前記ハッシュ値を取得して前記体組成管理サーバに送信する体組成計端末を備え、
前記体組成管理サーバは、前記体組成計端末から取得した前記ハッシュ値を用いて取得した前記第1識別情報と、前記ハッシュ値とともに前記体組成計端末から取得した前記前記第2識別情報とを関連付ける、請求項2に記載の連携システム。
【請求項4】
前記第1識別情報と前記第2識別情報との関連付けを、前記ユーザの前記体組成計による体組成の計測の前に行う、請求項1に記載の連携システム。
【請求項5】
前記第1識別情報と前記第2識別情報との関連付けを、前記ユーザの前記体組成計による体組成の計測の後に行う、請求項1に記載の連携システム。
【請求項6】
前記体組成管理サーバは、前記体組成管理システムに前記ユーザが登録されていない場合に、当該ユーザの登録を行って前記第2識別情報を付与した上で、当該ユーザの前記第2識別情報と、前記ハッシュ値に基づいて取得された当該ユーザの前記第1識別情報とを関連付ける、請求項1に記載の連携システム。
【請求項7】
前記会員管理システムは、前記会員管理サーバが前記会員識別情報による前記ユーザの認証を行うことで、前記会員管理サーバを介して前記体組成管理システムのサービスを当該ユーザに提供する、請求項1に記載の連携システム。
【請求項8】
前記体組成管理サーバは、前記会員管理サーバからのユーザを指定した要求に応じて、当該ユーザの体組成の情報を単純データの形式で前記会員管理サーバに送信し、
前記会員管理サーバは、前記体組成管理サーバから受信した前記単純データを用いて体組成を閲覧するための閲覧情報を生成する、請求項7に記載の連携システム。
【請求項9】
前記体組成管理サーバは、前記会員管理サーバからのユーザを指定した要求に応じて、当該ユーザの体組成の情報を図式描画データの形式で前記会員管理サーバに送信し、
前記会員管理サーバは、前記体組成管理サーバから受信した前記図式描画データを用いて当該ユーザの体組成を閲覧するための閲覧情報を生成する、請求項7に記載の連携システム。
【請求項10】
前記体組成管理サーバは、前記会員管理サーバからのユーザを指定した要求に応じて、当該ユーザの体組成の情報を閲覧するための閲覧情報を生成して、前記会員管理サーバに送信する、請求項7に記載の連携システム。
【請求項11】
前記会員管理サーバは、前記ハッシュ値を画像読取用コードの形式で前記ユーザ端末に送信し、
前記体組成端末は前記ユーザ端末に表示された前記画像読取用コードを読み取ることで前記ハッシュ値を取得する、請求項3に記載の連携システム。
【請求項12】
施設会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムと体組成利用者としてのユーザを第2識別情報で管理する体組成管理システムとが連携してなる連携システムであって、
前記体組成管理システムは、
ユーザの体組成を計測する体組成計と、
前記体組成計で計測された体組成を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理する体組成管理サーバと、
を備え、
前記会員管理システムは、施設会員であるユーザの認証を行う会員管理サーバを備え、
前記体組成管理サーバは、認証されたユーザに対して前記第2識別情報を取得するためのハッシュ値を発行し、前記会員管理サーバは、前記ハッシュ値を用いて取得した前記第2識別情報と、当該ユーザの前記会員識別情報に基づく第1識別情報とを関連付ける、連携システム。
【請求項13】
施設会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムであって、
前記会員管理システムは、体組成計利用者としてのユーザを第2識別情報で管理する体組成管理システムと連携可能であり、
前記体組成管理システムは、体組成計で計測された体組成を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理する体組成管理サーバを備え、
前記会員管理システムは、施設会員であるユーザの認証を行い、認証されたユーザに対して前記会員識別情報に基づく第1識別情報を取得するためのハッシュ値を発行する会員管理サーバを備え、
前記体組成管理サーバは、前記ハッシュ値を用いて取得した前記第1識別情報と、当該ユーザの前記第2識別情報とを関連付ける、会員管理システム。
【請求項14】
施設会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムであって、
前記会員管理システムは、体組成利用者としてのユーザを第2識別情報で管理する体組成管理システムと連携可能であり、
前記体組成管理システムは、体組成計で計測された体組成を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理する体組成管理サーバを備え、
前記会員管理システムは、施設会員であるユーザの認証を行う会員管理サーバを備え、
前記体組成管理サーバは、認証されたユーザに対して前記第2識別情報を取得するためのハッシュ値を発行し、
前記会員管理サーバは、前記ハッシュ値を用いて取得した前記第2識別情報と、当該ユーザの前記会員識別情報に基づく第1識別情報とを関連付ける、会員管理システム。
【請求項15】
体組成計利用者としてのユーザを第2識別情報で管理する体組成管理システムであって、
前記体組成管理システムは、施設会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムと連携可能であり、
前記会員管理システムは、施設会員であるユーザの認証を行い、認証されたユーザに対して前記会員識別情報に基づく第1識別情報を取得するためのハッシュ値を発行する会員管理サーバを備え、
前記体組成管理システムは、
ユーザの体組成を計測する体組成計と、
前記体組成計で計測された体組成を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理する体組成管理サーバと、
を備え、
前記体組成管理サーバは、前記ハッシュ値を用いて取得した前記第1識別情報と、当該ユーザの前記第2識別情報とを関連付ける、体組成管理システム。
【請求項16】
体組成利用者としてのユーザを第2識別情報で管理する体組成管理システムであって、
前記体組成管理システムは、施設会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムと連携可能であり、
前記体組成管理システムは、
ユーザの体組成を計測する体組成計と、
前記体組成計で計測された体組成を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理する体組成管理サーバと、
を備え、
前記会員管理システムは、施設会員であるユーザの認証を行う会員管理サーバを備え、
前記体組成管理サーバは、認証されたユーザに対して前記第2識別情報を取得するためのハッシュ値を発行し、
前記会員管理サーバは、前記ハッシュ値を用いて取得した前記第2識別情報と、当該ユーザの前記会員識別情報に基づく第1識別情報とを関連付ける、体組成管理システム。
【請求項17】
施設会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムと体組成計利用者としてのユーザを第2識別情報で管理する体組成管理システムとが連携してなる連携システムにおけるシステム連携方法であって、
前記会員管理システムが、施設会員であるユーザの認証を行い、認証されたユーザに対して前記会員識別情報に基づく第1識別情報を取得するためのハッシュ値を発行し、
前記体組成管理システムが、ユーザの体組成を計測し、計測された体組成を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理し、
前記体組成管理システムは、前記ハッシュ値を用いて取得した前記第1識別情報と、当該ユーザの前記第2識別情報とを関連付ける、システム連携方法。
【請求項18】
施設会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムと体組成利用者としてのユーザを第2識別情報で管理する体組成管理システムとが連携してなる連携システムにおけるシステム連携方法であって、
前記体組成管理システムが、ユーザの体組成を計測し、計測された体組成を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理し、
前記会員管理システムが、施設会員であるユーザの認証を行い、認証されたユーザに対して前記第2識別情報を取得するためのハッシュ値を発行し、前記ハッシュ値を用いて取得した前記第2識別情報と、当該ユーザの前記会員識別情報に基づく第1識別情報とを関連付ける、システム連携方法。
【請求項19】
会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムと被計測者としてのユーザを第2識別情報で管理する計測情報管理システムとが連携してなる連携システムであって、
前記会員管理システムは、会員であるユーザの認証を行い、認証されたユーザに対して前記会員識別情報に基づく第1識別情報を取得するためのハッシュ値を発行する会員管理サーバを備え、
前記計測情報管理システムは、
ユーザの計測対象を計測する計測装置と、
前記計測装置で計測された計測対象を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理する計測情報管理サーバと、
を備え、
前記計測情報管理サーバは、前記ハッシュ値を用いて取得した前記第1識別情報と、当該ユーザの前記第2識別情報とを関連付ける、連携システム。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会員管理システムと体組成管理システムとが連携してなる連携システム、体組成管理システムと連携可能な会員管理システム、会員管理システムと連携可能な体組成管理システム、及びシステム連携方法に関する。
【従来技術】
【0002】
フィットネスジム等の会員制の施設では、会員(以下、「ユーザ」ともいう。)を管理するための会員管理システムが採用されている。会員管理システムは、例えばフィットネスジムの場合には、会員がフィットネスジムを利用する際に認証を行って会員の施設利用を許可するために用いられる。
【0003】
会員管理システムは、例えば、会員が所持するスマートフォン等の媒体に当該会員の識別情報を持たせて、施設には読取装置と会員管理サーバを設ける。会員管理サーバは、登録済であって施設を利用可能な会員の識別情報を記憶している。ユーザが施設を利用しようとする際には、ユーザの媒体にある識別情報を読取装置に読ませて会員管理サーバが記憶している登録済みの会員の識別情報と照合を行うことで、当該ユーザの施設利用の許否を判断している。
【0004】
一方、フィットネスジム等の施設には、ユーザの体組成を計測する体組成計測装置が設置されることがある。昨今は、比較的簡易な家庭向けの体組成計が普及しており、自己の体組成(例えば、体脂肪率、BMI等)に関心を持つ者も多い。フィットネスジム等では、このようなユーザに向けて、比較的高額だが高精度な体組成計測が可能な業務用の体組成計を設置し、より高精度な体組成測定を行いたいと考えるユーザのニーズに応えている。
【0005】
体組成は、計時的な変化を管理することが有効であり、例えば、フィットネスジムのユーザは、フィットネスジムでの継続的な運動によって体組成にどのような変化が生じるのかに関心がある。このために、家庭用の体組成計を個人的に、あるいは家族で共有して利用する場合であっても、フィットネスジム等の公共の場所に設置された業務の用の体組成計を利用する場合であっても、計測した体組成を自己の識別情報と関連付けて記憶し、識別情報をもって自己の過去の体組成の履歴を読み出すことができるようにしている。
【0006】
特に、計測した体組成をクラウドに保存しておくことで、種々の端末から自己の識別情報を指定して自己の過去の体組成の履歴を読み出すことができ、また、複数の体組成計でそれぞれ計測された同一のユーザの体組成を統合して保存しておくことができる。例えば、家庭用の体組成計で計測した体組成と、業務用の体組成計で計測された体組成とを同じサーバに保存して、それらを合わせて過去の自己の体組成として読み出すことが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第5154130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、例えばフィットネスジムに設置された業務用の体組成計を利用する場合に、フィットネスジム等の会員の特定と体組成計利用者としてのユーザの特定とを別々に行うとユーザの利便性が損なわれる。
【0009】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、会員制の施設に設置された体組成計でユーザを特定する際のユーザの利便性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の態様の連携システムは、施設会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムと体組成計利用者としてのユーザを第2識別情報で管理する体組成管理システムとが連携してなる連携システムであって、前記会員管理システムは、施設会員であるユーザの認証を行い、認証されたユーザに対して前記会員識別情報に基づく第1識別情報を取得するためのハッシュ値を発行する会員管理サーバを備え、前記体組成管理システムは、ユーザの体組成を計測する体組成計と、前記体組成計で計測された体組成を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理する体組成管理サーバとを備え、前記体組成管理サーバは、前記ハッシュ値を用いて取得したユーザの前記第1識別情報と、当該ユーザの前記第2識別情報とを関連付ける構成を有している。
【0011】
この構成により、体組成管理サーバにおいて、会員管理サーバがユーザを管理するための会員識別情報に基づく第1識別情報と体組成管理サーバでユーザを管理するための第2識別情報とが関連付けられるので、この関連付け以降は、ユーザは、会員識別情報ないし第1識別情報を用いて体組成管理システムを利用することが可能になる。これにより、体組成計が施設に設置されている場合に、ユーザは、当該施設において会員としての認証を受けることで、体組成計で計測した体組成の管理(計測された体組成情報の記憶、閲覧等)も行うことができる。
【0012】
第2の態様の連携システムは、第1の態様の連携システムにおいて、前記体組成管理サーバは、前記ユーザから前記ハッシュ値を取得して、前記会員管理サーバに送信し、前記会員管理サーバは、前記体組成管理サーバから受信した前記ハッシュ値から当該ユーザの前記第1識別情報を取得して、前記体組成管理サーバに送信し、前記体組成管理サーバは、前記会員管理サーバから受信した前記第1識別情報と当該ユーザの前記第2識別情報とを関連付ける構成を有している。
【0013】
この構成により、体組成管理サーバと会員管理サーバとの連携によって第1識別情報と第2識別情報とが関連付けられる。
【0014】
第3の態様の連携システムは、第2の態様の連携システムにおいて、前記会員管理サーバは、ユーザからの要求に応じて発行した前記ハッシュ値を当該ユーザのユーザ端末に送信し、前記体組成管理システムは、さらに前記ユーザから前記第2識別情報と前記ハッシュ値を取得して前記体組成管理サーバに送信する体組成計端末を備え、前記体組成管理サーバは、前記体組成計端末から取得した前記ハッシュ値を用いて取得した前記第1識別情報と、前記ハッシュ値とともに前記体組成計端末から取得した前記前記第2識別情報とを関連付ける構成を有している。
【0015】
この構成により、ユーザ端末及び体組成計端末を介して会員管理サーバで発行されたハッシュ値を体組成管理サーバに取得させることができる。
【0016】
第4の態様の連携システムは、第1~第3のいずれかの態様の連携システムにおいて、前記第1識別情報と前記第2識別情報との関連付けを、前記ユーザの前記体組成計による体組成の計測の前に行う構成を有している。
【0017】
この構成により、ユーザが体組成計を利用する前に関連付けを行うので、関連付けを促すことができる。
【0018】
第5の態様の連携システムは、第1~第3のいずれかの態様の連携システムにおいて、前記第1識別情報と前記第2識別情報との関連付けを、前記ユーザの前記体組成計による体組成の計測の後に行う構成を有している。
【0019】
この構成により、ユーザが体組成を利用した後に関連付けを行うので、体組成計の利用を促進できる。
【0020】
第6の態様の連携システムは、第1~第5のいずれかの態様の連携システムにおいて、前記体組成管理サーバは、前記体組成管理システムに前記ユーザが登録されていない場合に、当該ユーザの登録を行って前記第2識別情報を付与した上で、当該ユーザの前記第2識別情報と、前記ハッシュ値に基づいて取得された当該ユーザの前記第1識別情報とを関連付ける構成を有している。
【0021】
この構成により、体組成管理システムを利用したことがない施設会員が新たに体組成管理システムの利用者として登録をするのと同時に、第1識別情報と第2識別情報とを関連付けることができる。
【0022】
第7の態様の連携システムは、第1~第6のいずれかの態様の連携システムにおいて、前記会員管理システムは、前記会員管理サーバが前記会員識別情報による前記ユーザの認証を行うことで、前記会員管理サーバを介して前記体組成管理システムのサービスを当該ユーザに提供する構成を有している。
【0023】
この構成により、ユーザは、会員管理システムにログインすることで体組成管理システムのサービスを受けることができる。体組成管理システムのサービスは、体組成計で計測された体組成を登録されたユーザごとに管理するサービスを含む。すなわち、施設にいるユーザは体組成計利用者としてのユーザの認証を行わなくても、施設会員としてのユーザの認証を行った上で当該施設に設置された体組成計を利用して体組成の計測を行うことで、当該体組成計で計測された体組成を体組成管理システムで管理することができる。
【0024】
第8の態様の連携システムは、第7の態様の連携システムにおいて、前記体組成管理サーバは、前記会員管理サーバからのユーザを指定した要求に応じて、当該ユーザの体組成の情報を単純データの形式で前記会員管理サーバに送信し、前記会員管理サーバは前記体組成管理サーバから受信した前記単純データを用いて体組成を閲覧するための閲覧情報を生成する構成を有している。
【0025】
この構成により、ユーザは体組成計利用者としてのユーザの認証を行わなくても、当該施設の施設会員としてのユーザの認証を行うことで、体組成管理システムで管理されている過去の体組成を閲覧することができる。なお、会員管理サーバが生成した閲覧情報は、施設会員としてユーザの認証を行った体組成計端末が会員管理サーバから取得して表示してもよいし、施設会員としてのユーザの認証を行ったユーザ端末が会員管理サーバから取得して表示してもよい。
【0026】
第9の態様の連携システムは、第7の態様の連携システムにおいて、前記体組成管理サーバは、前記会員管理サーバからのユーザを指定した要求に応じて、当該ユーザの体組成の情報を図式描画データの形式で前記会員管理サーバに送信し、前記会員管理サーバは前記体組成管理サーバから受信した前記図式描画データを用いて当該ユーザの体組成を閲覧するための閲覧情報を生成する構成を有している。
【0027】
この構成により、ユーザは体組成計利用者としてのユーザの認証を行わなくても、当該施設の施設会員としてのユーザの認証を行うことで、体組成管理システムで管理されている過去の体組成を閲覧することができる。なお、会員管理サーバが生成した閲覧情報は、施設会員としてユーザの認証を行った体組成計端末が会員管理サーバから取得して表示してもよいし、施設会員としてのユーザの認証を行ったユーザ端末が会員管理サーバから取得して表示してもよい。
【0028】
第10の態様の連携システムは、第7の態様の連携システムにおいて、前記体組成管理サーバは、前記会員管理サーバからのユーザを指定した要求に応じて、当該ユーザの体組成の情報を閲覧するための閲覧情報を生成して、前記会員管理サーバに送信する構成を有している。
【0029】
この構成により、ユーザは体組成計利用者としてのユーザの認証を行わなくても、当該施設の施設会員としてのユーザの認証を行うことで、体組成管理システムで管理されている過去の体組成を閲覧することができる。なお、会員管理サーバが受信した閲覧情報は、施設会員としてユーザの認証を行った体組成計端末が会員管理サーバから取得して表示してもよいし、施設会員としてのユーザの認証を行ったユーザ端末が会員管理サーバから取得して表示してもよい。
【0030】
第11の態様の連携システムは、第3の態様の連携システムにおいて、前記会員管理サーバは、前記ハッシュ値を画像読取用コードの形式で前記ユーザ端末に送信し、前記体組成端末は前記ユーザ端末に表示された前記画像読取用コードを読み取ることで前記ハッシュ値を取得する構成を有している。
【0031】
この構成により、画像読取用コード(例えば、二次元バーコード)を介してハッシュ値を会員管理サーバからユーザを介して体組成管理サーバに渡すことができる。
【0032】
第12の態様の連携システムは、施設会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムと体組成利用者としてのユーザを第2識別情報で管理する体組成管理システムとが連携してなる連携システムであって、前記体組成管理システムは、ユーザの体組成を計測する体組成計と、前記体組成計で計測された体組成を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理する体組成管理サーバとを備え、前記会員管理システムは、施設会員であるユーザの認証を行う会員管理サーバを備え、前記体組成管理サーバは、認証されたユーザに対して前記第2識別情報を取得するためのハッシュ値を発行し、前記会員管理サーバは、前記ハッシュ値を用いて取得した前記第2識別情報と、当該ユーザの前記会員識別情報に基づく第1識別情報とを関連付ける構成を有している。
【0033】
この構成により、会員管理サーバにおいて、会員管理サーバがユーザを管理するための会員識別情報に基づく第1識別情報と体組成管理サーバがユーザを管理するための第2識別情報とが関連付けられるので、この関連付け以降は、ユーザは、会員識別情報ないし第1識別情報を用いて体組成管理システムを利用することが可能になる。
【0034】
第13の態様の会員管理システムは、施設会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムであって、前記会員管理システムは、体組成計利用者としてのユーザを第2識別情報で管理する体組成管理システムと連携可能であり、前記体組成管理システムは、体組成計で計測された体組成を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理する体組成管理サーバを備え、前記会員管理システムは、施設会員であるユーザの認証を行い、認証されたユーザに対して前記会員識別情報に基づく第1識別情報を取得するためのハッシュ値を発行する会員管理サーバを備え、前記体組成管理サーバは、前記ハッシュ値を用いて取得した前記第1識別情報と、当該ユーザの前記第2識別情報とを関連付ける構成を有している。
【0035】
第14の態様の会員管理システムは、施設会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムであって、前記会員管理システムは、体組成利用者としてのユーザを第2識別情報で管理する体組成管理システムと連携可能であり、前記体組成管理システムは、体組成計で計測された体組成を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理する体組成管理サーバを備え、前記会員管理システムは、施設会員であるユーザの認証を行う会員管理サーバを備え、前記体組成管理サーバは、認証されたユーザに対して前記第2識別情報を取得するためのハッシュ値を発行し、前記会員管理サーバは、前記ハッシュ値を用いて取得した前記第2識別情報と、当該ユーザの前記会員管理情報に基づく第1識別情報とを関連付ける構成を有している。
【0036】
第15の態様の体組成管理システムは、体組成計利用者としてのユーザを第2識別情報で管理する体組成管理システムであって、前記体組成管理システムは、施設会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムと連携可能であり、前記会員管理システムは、施設会員であるユーザの認証を行い、認証されたユーザに対して前記会員識別情報に基づく第1識別情報を取得するためのハッシュ値を発行する会員管理サーバを備え、前記体組成管理システムは、ユーザの体組成を計測する体組成計と、前記体組成計で計測された体組成を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理する体組成管理サーバとを備え、前記体組成管理サーバは、前記ハッシュ値を用いて取得した前記第1識別情報と、当該ユーザの前記第2識別情報とを関連付ける構成を有している。
【0037】
第16の態様の体組成管理システムは、体組成利用者としてのユーザを第2識別情報で管理する体組成管理システムであって、前記体組成管理システムは、施設会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムと連携可能であり、前記体組成管理システムは、ユーザの体組成を計測する体組成計と、前記体組成計で計測された体組成を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理する体組成管理サーバとを備え、前記会員管理システムは、施設会員であるユーザの認証を行う会員管理サーバを備え、前記体組成管理サーバは、認証されたユーザに対して前記第2識別情報を取得するためのハッシュ値を発行し、前記会員管理サーバは、前記ハッシュ値を用いて取得した前記第2識別情報と、当該ユーザの前記会員識別情報に基づく第1識別情報とを関連付ける構成を有している。
【0038】
第17の態様のシステム連携方法は、施設会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムと体組成計利用者としてのユーザを第2識別情報で管理する体組成管理システムとが連携してなる連携システムにおけるシステム連携方法であって、前記会員管理システムが、施設会員であるユーザの認証を行い、認証されたユーザに対して前記会員識別情報に基づく第1識別情報を取得するためのハッシュ値を発行し、前記体組成管理システムが、ユーザの体組成を計測し、計測された体組成を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理し、前記体組成管理システムは、前記ハッシュ値を用いて取得した前記第1識別情報と、当該ユーザの前記第2識別情報とを関連付ける構成を有している。
【0039】
第18の態様のシステム連携方法は、施設会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムと体組成利用者としてのユーザを第2識別情報で管理する体組成管理システムとが連携してなる連携システムにおけるシステム連携方法であって、前記体組成管理システムが、ユーザの体組成を計測し、計測された体組成を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理し、前記会員管理システムが、施設会員であるユーザの認証を行い、認証されたユーザに対して前記第2識別情報を取得するためのハッシュ値を発行し、前記ハッシュ値を用いて取得した前記第2識別情報と、当該ユーザの前記会員識別情報に基づく第1識別情報とを関連付ける構成を有している。
【0040】
第19の態様の連携システムは、会員としてのユーザを会員識別情報で管理する会員管理システムと被計測者としてのユーザを第2識別情報で管理する計測情報管理システムとが連携してなる連携システムであって、前記会員管理システムは、会員であるユーザの認証を行い、認証されたユーザに対して前記会員識別情報に基づく第1識別情報を取得するためのハッシュ値を発行する会員管理サーバを備え、前記計測情報管理システムは、ユーザの計測対象を計測する計測装置と、前記計測装置で計測された計測対象を登録されたユーザごとに前記第2識別情報に関連付けて管理する計測情報管理サーバとを備え、前記計測情報管理サーバは、前記ハッシュ値を用いて取得した前記第1識別情報と、当該ユーザの前記第2識別情報とを関連付ける構成を有している。
【0041】
この構成により、計測情報管理サーバにおいて、会員管理サーバがユーザを管理するための第1識別情報と体組成管理サーバでユーザを管理するための第2識別情報とが関連付けられるので、この関連付け以降は、ユーザは、会員識別情報ないし第1識別情報を用いて計測情報管理システムを利用することが可能になる。これにより、計測装置が会員制の施設に設置されている場合に、ユーザは、当該施設において会員としての認証を受けることで、計測装置で計測した計測対象の管理(計測された計測対象の記憶、閲覧等)も行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1図1は、本発明の実施の形態の連携システムの全体構成図である。
図2図2は、本発明の実施の形態のハッシュ値発行の流れを示すフローチャートである。
図3図3は、本発明の実施の意形態の第1識別情報と第2識別情報との関連付けの流れを示すフローチャートである。
図4A図4Aは、本発明の実施の形態の連携後の業務用体組成計を用いた体組成の計測の流れを示すフローチャートである。
図4B図4Bは、本発明の実施の形態の連携後の業務用体組成計を用いた体組成の計測の流れの変形例を示すフローチャートである。
図5図5は、本発明の実施の形態の体組成測定後のサービスの流れを示すフローチャートである。
図6図6は、本発明の実施の形態の変形例のハッシュ値発行の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。なお、以下では、計測情報管理システムとして、体組成計で計測される体組成情報を管理する体組成管理システムを例に挙げて説明をするが、計測情報管理システムが計測する対象は体組成に限られない。
【0044】
図1は、本発明の実施の形態の連携システムの全体構成図である。連携システム100は、会員管理システム10と体組成管理システム20とからなる。会員管理システム10は、施設会員としてのユーザによる施設利用を管理する。計測情報管理システムとしての体組成管理システム20は、体組成計利用者としてのユーザの体組成の情報を管理する。
【0045】
会員管理システム10は、会員管理サーバ11を備えている。施設会員及び施設管理者は、会員管理システム用のアプリケーション(以下、「会員管理アプリ101」という。)を実行可能な端末から会員管理サーバ11にアクセスして会員管理システム10のサービスを利用することができる。このような端末としては、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ等を利用可能である。以下では、施設会員が用いる会員管理アプリ101を実行可能な端末を「ユーザ端末30」ともいい、施設管理者が用いる会員管理アプリ101を実行可能な端末を「管理者端末12」ともいう。なお、施設会員が用いる会員管理アプリ101と施設管理者が用いる会員管理アプリ101とは別のアプリケーションであってもよいし、同じアプリケーションであるが施設会員には施設管理者が利用可能な一部の機能が制限されていてもよい。また、会員管理サーバ11とユーザ端末30及び管理者端末12とは、それぞれインターネットを介して通信する。すなわち、会員管理サーバ11はクラウド上に設置されている。
【0046】
会員管理システム10では、会員は会員識別情報によって管理される。すなわち、ユーザが施設会員として会員管理システム10に登録する際に、ユーザには会員識別情報が付与され、会員識別情報と共にパスワードが設定される。登録後のユーザ、即ち施設会員は、ユーザ端末30の会員管理アプリ101を利用して会員識別情報とパスワードを指定することで、会員管理システム10にログインすることができる。なお、ユーザ端末30が施設会員が個人的に利用する端末(例えば、スマートフォン等)である場合には、会員管理アプリ101はログインごとに会員識別情報とパスワードとを要求しなくてもよい。
【0047】
また、会員管理アプリ101は、ユーザ端末30に会員識別情報を示す二次元コードを表示する機能を有している。管理者端末12では、この二次元コードを読み込むことで施設会員の認証を行ってチェックイン等の処理を行うことができる。このために、管理者端末12はユーザ端末30から読み取った二次元コードを復号化して会員識別情報を得て、会員管理サーバ11に送信し、会員管理サーバ11において、会員識別情報が施設会員として登録されているか否かを確認して、確認結果を管理者端末12に返す。管理者端末12は確認結果に応じてチェックインの許否を判断する。会員管理システム10は、登録情報として施設会員の会員識別情報に関連付けて個人情報を管理する以外に、施設会員の利用履歴、予約等を管理する。また、会員管理サーバ11は、会員ごとに、後述する体組成管理システム20との連携に用いられる第1識別情報を記憶している。ここで、第1識別情報は、会員管理情報に基づく識別情報であって、対応する会員識別情報を唯一に特定するための識別情報であり、会員識別情報自体であってもよい。第1識別情報は、後述する体組成管理システム20との連携に用いられるタイミングで、対応する会員識別情報を唯一に特定できる態様で生成されて記憶されてもよい。なお、会員管理システム10が後述する体組成管理システム20以外に他のシステムとも連携する場合には、体組成管理システム20との連携に用いられる第1識別情報と他のシステムとの連携に用いられる第1識別情報とは異なる値で生成、記憶されてもよい。
【0048】
体組成管理システム20は、体組成管理サーバ21と、ユーザが家庭で使用する計測装置としての家庭用体組成計22と、家庭用体組成計22及び体組成管理サーバ21とそれぞれ通信可能なユーザ端末30と、施設に設置される計測装置としての業務用体組成計23と、業務用体組成計23及び体組成管理サーバ21とそれぞれ通信可能な計測装置端末としての体組成計端末24とを備えている。体組成管理サーバ21とユーザ端末30及び体組成計端末24とはそれぞれインターネットを介して通信する。すなわち、体組成管理サーバ21はクラウド上に設置されている。なお、体組成計端末24は、業務用体組成計23と一体となって構成されていてもよいし、業務用体組成計23と有線で接続されていてもよいし、業務用体組成計23と近距離無線通信で通信してもよい。本実施の形態では、体組成計端末24と業務用体組成計23は近距離無線通信で通信可能である。
【0049】
体組成計端末24は、タッチセンサ付きのタブレットコンピュータであってよく、カメラを備えている。体組成計端末24は、カメラでQRコード(登録商標)を撮影して、復号化する機能を備えている。
【0050】
体組成管理システム20では、利用者は識別情報(以下、「第2識別情報」という。)によって管理される。すなわち、ユーザが利用者として体組成管理システム20に登録する際に、ユーザには第2識別情報が付与され、第2識別情報と共にパスワードが設定される。登録後のユーザ、即ち利用者は、ユーザ端末30の体組成管理アプリ201を利用して第2識別情報とパスワードを指定することで、体組成管理システム20にログインすることができる。なお、体組成管理システム20にログインするユーザ端末30は、会員管理アプリ101をインストールした端末に限らず、任意の端末装置であってよい。
【0051】
ユーザは、ユーザ端末30を用いて会員管理システム10及び体組成管理システム20をそれぞれ利用することができる。このために、ユーザ端末30には、会員管理アプリ101のほか、体組成管理アプリ201がインストールされている。ユーザ端末30は、家庭用体組成計22で計測されたユーザの体組成情報を体組成管理アプリ201を用いて家庭用体組成計22から取得する。また、体組成管理アプリ201は、家庭用体組成計22から取得したユーザの体組成情報を体組成管理サーバ21に送信する。また、ユーザ端末30が利用者が個人的に利用する端末である場合には、体組成管理アプリ201はログインごとに第2識別情報とパスワードを要求しなくてもよい。
【0052】
体組成管理アプリ201は、家庭用体組成計22と近距離無線通信を行って、家庭用体組成計22で計測されたユーザの体組成情報を取得する。体組成管理アプリ201は、家庭用体組成計22から取得したユーザの体組成情報を当該ユーザの第2識別情報と共に体組成管理サーバ21に送信する。体組成管理サーバ21は、体組成管理アプリ201から送信されてきた体組成情報を、指定された第2識別情報に関連付けて記憶する。
【0053】
体組成管理アプリ201が第2識別情報を指定して体組成管理サーバ21に記憶されている体組成情報の閲覧を要求をすると、これを受けた体組成管理サーバ21は、指定された第2識別情報に関連付けて記憶されている体組成情報を体組成管理アプリ201に返す。これにより、ユーザ端末30では、体組成管理アプリ201を介して過去に計測されて体組成管理サーバ21に記憶されている体組成情報を閲覧できる。
【0054】
ユーザは、施設に設置された業務用体組成計23を用いて、計測対象としての体組成を計測することができる。この場合に、体組成管理システム20に登録しているユーザであれば、体組成計端末24に対して第2識別情報を指定することで、業務用体組成計23で計測された体組成情報を第2識別情報に関連付けて体組成管理サーバ21に記憶させることができる。すなわち、体組成管理システム20に登録しているユーザについては、家庭用体組成計21で計測された体組成情報と業務用体組成計23で計測された体組成情報とを同じ第2識別情報に関連付けて体組成管理サーバ21に記憶させ、閲覧することができる。
【0055】
以下、上記のような会員管理システム10と体組成管理システム20との連携について説明する。上述のように会員管理システム10では、第1識別情報によってユーザを管理し、体組成管理システム20では、第2識別情報によってユーザを管理している。連携システム100では、同一のユーザについてこれらの第1識別情報と第2識別情報とを関連付けることで、会員管理システム10と体組成管理システム20とを連携させる。
【0056】
図2は、本発明の実施の形態のハッシュ値発行の流れを示すフローチャートである。ユーザは、会員管理システム10にログインした上で(ステップS21)、ユーザ端末30の会員管理アプリ101の機能を利用して、ハッシュ値の発行を要求する。会員管理サーバ11は、この要求に応じて、当該ユーザの第1識別情報を取得するためのハッシュ値を発行する(ステップS22)。会員管理システム10は、ハッシュ値を発行するごとにハッシュ表を更新し、発行したハッシュ値を当該ユーザのユーザ端末30に送信する。このハッシュ値は、当該ユーザの第1識別情報をハッシュ関数に入力することで生成され、画像読み取り用コードである二次元コード、具体的にはQRコード(登録商標)に符号化される(以下、QRコード形式のハッシュ値を「QRハッシュ値」ともいう。)。ユーザ端末30は、会員管理サーバ11からQRハッシュ値を受信して、これを表示する(ステップS23)。
【0057】
一方で、ユーザは、ユーザ端末30に表示されたQRハッシュ値を示す二次元コードを体組成計端末24のカメラに撮影させ、体組成計端末24はこの二次元コードを読み取る(ステップS24)。体組成計端末24は、読み取ったQRハッシュ値を体組成管理サーバ21に送信し、体組成管理サーバ21はこれを取得する(ステップS25)。
【0058】
体組成管理サーバ21は、取得したQRハッシュ値を会員管理サーバ11に送ることでQRハッシュ値に対応するユーザの第1識別情報を要求する。会員管理サーバ11は、この要求に応えて、体組成管理サーバ21から送信されてきたQRハッシュ値を復号化して、ハッシュ値を取得し、ハッシュ表を参照して第1識別情報を取得する(ステップS26)。会員管理サーバ11は、体組成管理サーバ21からの要求への回答として、復号された第1識別情報を体組成管理サーバ21に送信する(ステップS27)。
【0059】
以上のようにして、施設会員であるユーザは、ユーザ端末30を用いて会員管理システム10にログインして、ハッシュ値を要求することで、自身のユーザ端末30でQRハッシュ値を取得してこれを表示することができ、体組成管理システム20の体組成計端末24は、ユーザ端末30に表示されたQRハッシュ値をカメラで読み取ることで、これを取得する。そして、体組成管理システム20が会員管理システム10にQRハッシュ値を送信すると、会員管理システム10はこのQRハッシュ値を復号して、このQRハッシュ値が表すユーザの第1識別情報を取得し、これを体組成管理システム20に送信する。
【0060】
図3は、本発明の実施の形態の第1識別情報と第2識別情報との関連付けの流れを示すフローチャートである。体組成管理サーバ21は、会員管理システム10から受信した第1識別情報がすでにいずれかの第2識別情報と関連付けられているか否かを確認することで、関連付けが済んでいるユーザの認証を行う(ステップS31)。取得した第1識別情報に関連付けられた第2識別情報がない場合、即ち、認証に失敗した場合には(ステップS31で「失敗」)、体組成管理サーバ21は、ユーザに第2識別情報との関連付けの要否を問い合わせる(ステップS32)。具体的には、体組成管理サーバ21は、体組成計端末24に認証失敗の結果を通知して、体組成計端末24に連携、即ち第1識別情報と第2識別情報との関連付けの要否を問うための画面を表示させる。
【0061】
ユーザが連携を要求すると(ステップS32で「連携する」)、体組成計端末24は、体組成管理システム20へのログインをするか新規登録を行うかの選択肢を提示する。ユーザは、すでに体組成管理システム20に登録済である場合には、ログインを選択し、体組成管理システム20に未登録である場合には、新規登録を選択する。新規登録が選択された場合には、体組成計端末24は、新規登録のためのフォームを提示して、新規登録に必要な情報をユーザから受け付ける(ステップS33)。ログインが選択された場合には、体組成計端末24は、ログインのためのフォームを提示して、ユーザから第2識別情報の入力を受け付ける(ステップS34)。
【0062】
一方、ユーザが連携を拒否すると(ステップS32で「連携しない」)、このユーザに対して仮第2識別情報が発行される(ステップS35)。この仮第2識別情報は、暗黙的に発行されるものであって、ユーザに知らされることはなく、ユーザが使用することもないものである。
【0063】
第2識別情報の新規の発行(ステップS33)、仮第2識別情報の発行(ステップ35)のいずれかが行われると、体組成管理サーバ21は、この第2識別情報又は仮第2識別情報と、先に受信している第1識別情報とを保存し、それらを関連付ける(ステップS36)。一方、すでに体組成管理システム20の利用者として登録されているユーザから第2識別情報の入力を受けた場合には(ステップS34)、体組成管理サーバ21は、当該第2識別情報が登録されているかを確認することでユーザの認証を行い(ステップS37)、認証に成功した場合には(ステップS37で「成功」)、当該第2識別情報と、先に受信している第1識別情報とを関連付ける(ステップS38)。なお、認証に失敗した場合には(ステップ37で「失敗」)、ステップS33に移行してユーザに新規の登録を促す。
【0064】
以上のように、本実施の形態では、すでに体組成管理システム20の利用者として登録して第2識別情報が与えられているユーザについては、その第2識別情報とハッシュ値から復号された第1識別情報とを関連付けるとともに、体組成管理システム20に登録していないユーザについては、第2識別情報を付与した上で、第1識別情報との関連付けを行う。このように、未登録のユーザについては、連携のフローの中で新規登録も行うことができるので、未登録のユーザに対して連携のフローを実行不可として、別フローで新規登録をした後に再度連携フローを行わせる場合と比較して、新規の登録を促進できる。
【0065】
また、本実施の形態では、体組成管理システム20と会員管理システム10との連携を望まないユーザにも、その要望に応える選択肢(ステップS35)を用意するが、体組成管理システム20内では、体組成管理システム20が第1識別情報が示すユーザを特定するための仮第2識別情報を発行するので、体組成管理システム20と会員管理システム10とはこのようなユーザについても連携することができる。なお、体組成管理サーバ21では、第2識別情報が第1識別情報と関連付けられているのか、仮第2識別情報が第1識別情報と関連付けられているのかを示す情報がユーザごとに記憶されていてよい。
【0066】
図4Aは、本発明の実施の形態の連携後の業務用体組成計を用いた体組成の計測の流れを示すフローチャートである。体組成の計測を始める前に、まず、体組成管理サーバ21においてユーザのプロフィール情報(例えば、身長、体型、着衣量等)の補完を行う(ステップS41)。このために、体組成計端末24では、すでにあるプロフィール情報を表示してユーザに確認させ、不足しているプロフィール情報についてはユーザの入力を受け付ける(ステップS42)。
【0067】
体組成計端末24にて、体組成の計測の指示がされると(ステップS43)、体組成計端末24は、業務用体組成計23に計測開始コマンドを送り、計測開始コマンドを受けた業務用体組成計23は、ユーザの体重及び生体電気インピーダンスの計測を行う(ステップS44)。業務用体組成計23にて体重及び生体電気インピーダンスの計測が完了すると(ステップS45)、業務用体組成計23は、体組成計端末24に計測データを送信し、体組成計端末24は計測データを取得する(ステップS416)。
【0068】
このとき、業務用体組成計23は、体重及び生体電気インピーダンスの計測によって得られた各計測データを未加工のままRawデータとして送信する。すなわち、体組成の測定は、ユーザの体重及び身体の各部位に接触する電極を用いて計測された生体電気インピーダンスを取得し、さらに当該ユーザの身長、年齢、性別等の情報を用いて、それらのデータを各体組成値(体脂肪率、筋肉量、体水分率、骨量等)を算出するための回帰式に代入することで、各体組成値を算出するが、業務用体組成計23は、体組成計端末24に対して、これらの体組成値を算出するための入力データである各部位の生体電気インピーダンス、体重等の計測データを送信する。
【0069】
体組成計端末24は、計測データを取得し、これを体組成管理サーバ21に送信する。体組成管理サーバ21は、計測データを取得して、これを各回帰式に代入して演算することで各体組成値を取得する(ステップS417)。体組成管理サーバ21は、取得した各体組成値を体組成計端末24に送信し、体組成計端末24は体組成値のデータ(体組成データ)を取得し、これに基づいて体組成情報を表示する(ステップS418)。
【0070】
以上のように、本実施の形態では、業務用体組成計23から体組成計端末24を介して体組成管理サーバ21にRawデータを送信し、体組成管理サーバ21においてRawデータを用いて各体組成値を算出したが、これに代えて、業務用体組成計24が計測データ(Rawデータ)及び回帰式に基づいて各体組成値を算出して、算出された体組成値を、体組成計端末24を介して体組成管理サーバ21に送信するようにしてもよい。
【0071】
図4Bは、本発明の実施の形態の連携後の業務用体組成計を用いた体組成の計測の流れの変形例を示すフローチャートである。ステップS41~S45までの流れは図4Aのものと同じである。この変形例では、業務用体組成計23は、各部位の生体電気インピーダンス、体重等の計測が完了すると、それらを入力データとして回帰式に代入することで、各体組成値を算出し(ステップS426)、算出した体組成値のデータを体組成計端末24に送信する。
【0072】
体組成計端末24は、業務用体組成計23から送信されてきた体組成データを取得して、これに基づいて体組成情報を表示する(ステップS427)。また、体組成計端末24は取得した体組成データを体組成管理サーバ21に転送琉う。体組成管理サーバ21は、体組成計端末24から体組成データを取得する(ステップS428)。
【0073】
図5は、本発明の実施の形態の体組成測定後のサービスの流れを示すフローチャートである。計測により得られた体組成情報は、体組成管理サーバ21に保存される。ユーザは、各種の端末から第2識別情報を指定して体組成管理システム20にログインをすることで、体組成管理サーバ21に保存されている自己の過去の体組成情報を閲覧することができる。なお、施設のトレーナも体組成管理システム20にログインすることで、担当するユーザの過去の体組成情報を閲覧できるようにしてもよい。
【0074】
体組成管理サーバ21は、ユーザ端末30からの要求に応じてユーザ端末30に体組成情報を提供し、ユーザ端末30は体組成管理サーバ21から受信した体組成情報を表示する(ステップS51)。
【0075】
また、体組成管理システム20と会員管理システム10とが連携しているので、ユーザは、会員管理アプリ101を用いて自己の体組成情報を閲覧することができる。この場合には、ユーザ端末30の会員管理アプリ101は、会員管理サーバ11に体組成情報を要求する。会員管理サーバ11は、当該ユーザの第1識別情報を指定して、体組成管理サーバ21に体組成情報を要求する。
【0076】
体組成管理サーバ21では、第1識別情報と第2識別情報とが関連付けられているので、会員管理サーバ11から要求を受けた場合には、その第1識別情報に関連付けられている第2識別情報に対応する体組成情報を抽出して、会員管理サーバ11に送信し、会員管理サーバ11は体組成管理サーバ21からこれを受信する(ステップS52)。会員管理アプリ101は会員管理サーバ11から体組成情報を取得してこれを表示する(ステップS53)。これにより、ユーザは、会員管理システム10にログインして、会員管理アプリ101を用いることで、会員管理アプリ101を通して、体組成管理システム20にて管理されている自己の過去の体組成情報を閲覧することができる。
【0077】
ここで、例えば、体組成管理サーバ21で第2識別情報が第1識別情報と関連付けられているユーザについては、会員管理サーバ11から体組成管理サーバ21に、定期的に(例えば1日1回)これらのユーザの第1識別情報を指定して体組成情報を要求するようにしてもよい。その場合、会員管理サーバ11に、定期的にこれらのユーザの体組成情報が格納される。そして、これらのユーザの会員管理アプリ101には、定期的又は会員管理アプリ101を用いて会員管理システム10にログインしたときに、会員管理サーバ11を介して体組成管理サーバ21から取得した自己の体組成情報が格納されてもよい。そうすることによって、ユーザが会員管理アプリ101から自己の体組成情報を閲覧したいときに、ユーザ端末30が通信不可状態である等、会員管理アプリ101から会員管理サーバ11にアクセスできなかったとしても、ユーザは、会員管理アプリ101に格納されている自己の体組成情報を閲覧することができる。
【0078】
この体組成管理サーバ21と会員管理サーバ11との間のやり取り(要求及び応答)にはAPI(Application Programming Interface)が用いられる。このとき、体組成管理サーバ21は、体組成情報を単純データの形式で会員管理サーバ11に送信してよい。ここで、体組成情報を単純データの形式で会員管理サーバ11に送信するとは、体組成情報を、体脂肪率、筋肉量等の所定の測定項目の値として図式描画等の加工を施さずに会員管理サーバ11に送信することをいう。この場合には、会員管理サーバ11は体組成管理サーバ21から受信した体組成情報を閲覧するための閲覧情報を生成し、会員管理アプリ101はこの閲覧情報を表示する。また、体組成管理サーバ21は、体組成情報を図式描画データの形式で会員管理サーバ11に送信してもよい。この場合には、会員管理サーバ11は体組成管理サーバ21から受信した図式描画データを用いて当該ユーザの体組成情報を閲覧するための閲覧情報を生成する。
【0079】
さらに、体組成管理サーバ21は、会員管理サーバ11からのユーザを指定した要求に応じて、当該ユーザの体組成情報を閲覧するための閲覧情報としてのランディイングページを生成して、前記会員管理サーバ11に送信してもよい。すなわち、ユーザの体組成情報を表示するためのランディングページが体組成管理サーバ21において用意され、会員管理サーバ11はこのランディングページを体組成管理サーバ21から取得してそのまま会員管理アプリ101内にてこのランディングページを表示してよい。なお、体組成管理サーバ21から体組成情報を会員管理サーバ11に提供する方法が、単純データの形式、図式描画データの形式、及びランディングページの情報いずれの場合であっても、測定された体組成情報のすべてを提供する場合に限られるものではなく、体組成情報のうちの一部がこれらの方法によって体組成管理サーバ21から体組成情報を会員管理サーバ11に提供されてもよい。
【0080】
以上のように、本実施の形態の連携システム100によれば、会員管理システム10が第1識別情報を取得するためのハッシュ値を発行し、これを施設会員であるユーザが取得して体組成管理システム20に提供し、体組成管理システム20において当該ユーザの第2識別情報とハッシュ値によって得られる第1識別情報とを関連付けることで、会員管理システム10と体組成管理システム20とを連携させることができる。
【0081】
以下、変形例の連携システム100´を説明する。上記の連携システム100では、会員管理システム10が第1識別情報を表すハッシュ値を発行して、これを体組成管理システム20に提供したが、変形例の連携システム100´では、体組成管理システム20が第2識別情報を表すハッシュ値を生成して、これを会員管理システム10に提供することで、第1識別情報と第2識別情報とを関連付ける。
【0082】
図6は、本発明の実施の形態の変形例のハッシュ値発行の流れを示すフローチャートである。このフローチャートは、ユーザが業務用体組成計23の前にいるときに実行される。ユーザは、ここでユーザ端末30の会員管理アプリ101を用いて会員管理システム10にログインし(ステップS61)、会員管理アプリ101におけるQRコードを読み取る機能を起動する(ステップS62)。
【0083】
一方で、ユーザは、体組成計端末24を操作して体組成管理システム20にログインをして、QRハッシュ値の発行を指示する(ステップS63)。このQRハッシュ値の発行要求は、体組成計端末24から体組成管理サーバ21に送られる。体組成管理サーバ21は、要求に応えて、当該ユーザの第2識別情報をハッシュ関数に入力することで、当該ユーザの第2識別情報を表すハッシュ値を生成し(ステップS64)、ハッシュ表を更新する。ここでも、ハッシュ値はQRコードに符号化される。
【0084】
体組成管理サーバ21で生成されたQRハッシュ値は、体組成計端末24に送信され、これを受信した体組成計端末24は、画面にQRハッシュ値を表示する(ステップS65)。ユーザは、会員管理アプリ101のQRコード読取機能を用いて、体組成計端末24に表示されたQRコードを読み取って(ステップS66)、これを復号化することによりハッシュ値を取得する。会員管理アプリ101は、取得したハッシュ値を会員管理サーバ11に送信し、会員管理サーバ11はこれを受信する(ステップS67)。
【0085】
会員管理サーバ11は、当該ユーザの第1識別情報と会員管理アプリ101から取得したハッシュ値との組を体組成管理サーバ21に送信する。体組成管理サーバ21は、会員管理サーバ11から受信したハッシュ値についてハッシュ表を参照して第2識別情報を取得し、取得した第2識別情報が利用者の識別情報として記憶されているかを確認することで、当該第2識別情報を認証する(ステップS68)。
【0086】
当該ユーザが体組成管理システム20に登録していない場合には(ステップS68で「失敗」)、認証失敗となる。認証に成功した場合は(ステップS68で「成功」)、当該ユーザの第1識別情報とハッシュ表を参照して得られた第2識別情報とを関連付けて、体組成管理サーバ21でプロフィール情報(身長、体型、着衣量等)を補完する(ステップS69)。このために、体組成計端末24は、プロフィール情報の確認し、又は補完するプロフィール情報の入力を受け付ける(ステップS70)。
【0087】
その後、体組成計端末24は、計測を開始して計測開始コマンドを業務用体組成計23に送信する(ステップS71)。計測開始コマンドを受けた業務用体組成計23は、計測を開始する(ステップS72)。
【0088】
本変形例のように、体組成管理システム20において、第2識別情報を示すハッシュ値を発行して、これを体組成計端末24に表示して、ユーザ端末30の会員管理アプリ101によって読み取ることで、ハッシュ値を会員管理サーバ11に提供するようにして第1識別情報と第2識別情報とを関連付けてもよい。
【0089】
以上のように、本実施の形態及びその変形例によれば、施設会員として会員管理システム10に登録しており、かつ、体組成管理システム20の利用者登録をしているユーザについては、それらの識別情報を関連付けることで両システムを連携させることができ、施設会員として会員登録しているが体組成管理システム20の利用者として登録していないユーザに対しては、体組成管理システム20の利用者登録を促した上でそれらの識別情報を関連付けることで両システムを連携させることができ、新規に施設会員として登録するユーザについては、新規登録の際に体組成管理システム2の利用者登録も同時にした上でそれらの識別情報を関連付けることで両システムを連携させることができる。
【0090】
なお、上記の実施の形態及びその変形例では、計測情報管理システムが計測する対象が体組成であったが、計測対象はこれに限られず、計測情報管理システムは体組成以外の対象を計測するものであってもよい。例えば、計測情報管理システムは、血糖値を計測するシステムであってよく、会員管理システムが適用される施設は透析病院であってよい。また、計測情報管理システムは、学力を計測するシステムであってよく、会員管理システムが適用される施設は学習塾であってよい。
【0091】
また、計測対象が体組成である場合にも、さらに他の管理システムと連携をしてもよい。例えば、連携システムは、フィットネスジムの会員管理システムと体組成管理システムとの連携のほかに、例えば、ユーザの食事を管理するシステム、睡眠を管理するシステム等と連携したものであってもよい。この場合にも、システム間の連携において上記の実施の形態を適用可能である。
【0092】
また、上記の実施の形態では、ハッシュ値は符号化されてQRコードの形式で発行されたが、ハッシュ値が符号化されずに、会員管理システム10からユーザを経て体組成管理システム20に(又はその逆に)渡されてもよい。また、上記の実施の形態では、ハッシュ値は画像情報として表示され、その画像を読み取ることで会員管理システム10から体組成管理システム20に(又はその逆に)渡されたが、例えば、ハッシュ値を表すコードが何らかの媒体に印刷され、当該印刷を読み取ることでハッシュ値の受け渡しが行われてもよい。また、ハッシュ値が電子データのまま受け渡しされてもよい。
【0093】
また、上記の実施の形態及びその変形例では、主に、会員管理システムにおける会員管理アプリ101及び会員管理サーバ11、体組成管理システム20における体組成計端末24及び体組成管理サーバ21が、通信可能状態(オンライン状態)であることを前提に説明した。しかしながら、これらが一時的に通信不可能状態(オフライン状態)であっても連携システム100が動作することを除外するものではない。例えば、これらが一時的に通信不可能状態(オフライン状態)であるときには、会員管理サーバ11または体組成管理サーバ21が生成するQRハッシュ値を会員管理アプリ101または体組成計端末24が表示するステップ(図2におけるS22及びS23、図6におけるS63、S64、S65)が滞らないように予め予備的に生成されたQRハッシュ値が用られるなど、上記の実施の形態及びその変形例の連携システム100の動作の少なくとも一部が実現される工夫がなされていてもよい。
【符号の説明】
【0094】
10 会員管理システム
11 会員管理サーバ
12 管理者端末
20 体組成管理システム(計測情報管理システム)
21 体組成管理サーバ(計測情報管理サーバ)
22 家庭用体組成計(計測装置)
23 業務用体組成計(計測装置)
24 体組成計端末(計測装置端末)
30 ユーザ端末
100 連携システム
101 会員管理アプリ
201 体組成管理アプリ
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6