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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059264
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】連結部材及び照明システム
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20240423BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20240423BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240423BHJP
【FI】
F21S8/04 410
F21S2/00 230
F21Y115:10
F21Y115:10 500
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022166844
(22)【出願日】2022-10-18
(71)【出願人】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】片山 照夫
(57)【要約】
【課題】隣り合う照明器具の位置が大きくかわることを抑制できる連結部材を提供する。
【解決手段】連結部材90は、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とを連結する。連結部材90は、ベース部91、第1光源係合部94、及び、第2光源係合部95を備える。第1光源係合部94は、ベース部91と1照明器具1-1の第1光源ユニットU1-1とを係合する。第2光源係合部95は、ベース部91と第2照明器具1-2の第2光源ユニットU2-2とを係合する。ベース部91は、本体部30Aと、第1ベース係合部911と、第2ベース係合部912とを有する。本体部30Aは、第1方向Pに伸びる。第1ベース係合部911は、本体部30Aと第1照明器具1-1の第1ベースユニットU1-1とを係合する。第2ベース係合部912は、本体部30Aと第2照明器具1-2の第2ベースユニットU1-2とを係合する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣り合う第1照明器具と第2照明器具とを連結する連結部材であって、
前記連結部材は、
前記第1照明器具と前記第2照明器具とに跨るベース部と、
前記ベース部と前記第1照明器具の第1光源ユニットとを係合する第1光源係合部と、
前記ベース部と前記第2照明器具の第2光源ユニットとを係合する第2光源係合部と
を備え、
前記ベース部は、
前記第1照明器具から前記第2照明器具に向かう方向に沿う第1方向に伸びる本体部と、
前記本体部と前記第1照明器具の第1ベースユニットとを係合する第1ベース係合部と、
前記本体部と前記第2照明器具の第2ベースユニットとを係合する第2ベース係合部と
を有する、連結部材。
【請求項2】
前記連結部材は、
前記第1方向に交差する第2方向に伸びる第1壁部と、
前記第2方向に伸び、前記第1壁部と対向する第2壁部と
を更に備え、
前記第1壁部は、前記第1ベースユニットの内面と前記第2ベースユニットの内面と対向する第1面を有し
前記第2壁部は、前記第1ベースユニットの内面と前記第2ベースユニットの内面と対向する第2面を有し、
前記第1面の形状と前記第2面の形状とは、前記第1ベースユニットの外面の形状と前記第2ベースユニットの外面の形状と略一致する、請求項1に記載の連結部材。
【請求項3】
前記第1壁部は、前記第2壁部と対向する第3面を更に有し、
前記第2壁部は、前記第3面と対向する第4面を更に有し、
前記第1光源係合部は、前記第3面に位置し、
前記第2光源係合部は、前記第4面に位置する、請求項2に記載の連結部材。
【請求項4】
前記第1ベース係合部は、前記第2ベースユニットから離れる方向に前記第1ベースユニットが移動することを規制する第1規制部を有し、
前記第2ベース係合部は、前記第1ベースユニットから離れる方向に前記第2ベースユニットが移動することを規制する第2規制部を有する、請求項1または請求項2に記載の連結部材。
【請求項5】
前記本体部は、前記第1ベース係合部と前記第2ベース係合部との間に位置する第3規制部を更に有し、
前記第3規制部は、
前記第2ベースユニットに接近する方向に前記第1ベースユニットが移動することを規制し、
前記第1ベースユニットに接近する方向に前記第2ベースユニットが移動することを規制する、請求項4に記載の連結部材。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の前記連結部材と、
前記第1照明器具と、
前記第2照明器具と
を備える、照明システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連結部材及び照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、天井に取り付けられて室内を照明する照明器具が開示されている。特許文献1に記載の照明器具は、光源モジュールと、器具本体とを備える。器具本体は、光源モジュールを下方に向けた状態で室内の天井面に取り付けられる。器具本体は、光源モジュールの支持に用いられるとともに、天井などの取付対象への照明器具の取り付けに用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-4676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
照明器具は、単体で設置される場合もあれば、複数並べて設置される場合もある。例えば、特許文献1に記載の照明器具は、長手方向に並んだ状態で天井面に取り付けられることが想定される。照明器具を長手方向に並べる場合、隣り合う照明器具同士が位置ずれし、照明器具同士の位置が大きく変わることがある。
【0005】
本発明は、複数の照明器具を並べて設置する場合に隣り合う照明器具の位置が大きくかわることを抑制できる連結部材及び照明システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示する連結部材は、隣り合う第1照明器具と第2照明器具とを連結する。前記連結部材は、ベース部と、第1光源係合部と、第2光源係合部とを備える。前記ベース部は、第1照明器具と前記第2照明器具とに跨る。前記第1光源係合部は、前記ベース部と前記第1照明器具の第1光源ユニットとを係合する。前記第2光源係合部は、前記ベース部と前記第2照明器具の第2光源ユニットとを係合する。前記ベース部は、本体部と、第1ベース係合部と、第2ベース係合部とを有する。前記本体部は、第1照明器具から第2照明器具に向かう方向に沿う第1方向に伸びる。前記第1ベース係合部は、前記本体部と前記第1照明器具の第1ベースユニットとを係合する。前記第2ベース係合部は、前記本体部と前記第2照明器具の第2ベースユニットとを係合する。
【0007】
本願に開示する連結部材は、第1壁部と、第2壁部とを更に備えることが好ましい。前記第1壁部は、前記第1方向に交差する第2方向に伸びることが好ましい。前記第2壁部は、前記第2方向に伸び、前記第1壁部と対向することが好ましい。前記第1壁部は、前記第1ベースユニットの内面と前記第2ベースユニットの内面と対向する第1面を有することが好ましい。前記第2壁部は、前記第1ベースユニットの内面と前記第2ベースユニットの内面と対向する第2面を有することが好ましい。前記第1面の形状と前記第2面の形状とは、前記第1ベースユニットの外面の形状と前記第2ベースユニットの外面の形状と略一致することが好ましい。
【0008】
本願に開示する第1壁部は、前記第2壁部と対向する第3面を更に有することが好ましい。前記第2壁部は、前記第3面と対向する第4面を更に有することが好ましい。前記第1光源係合部は、前記第3面に位置することが好ましい。前記第2光源係合部は、前記第4面に位置することが好ましい。
【0009】
本願に開示する第1ベース係合部は、前記第2ベースユニットから離れる方向に前記第1ベースユニットが移動することを規制する第1規制部を有することが好ましい。前記第2ベース係合部は、前記第1ベースユニットから離れる方向に前記第2ベースユニットが移動することを規制する第2規制部を有することが好ましい。
【0010】
本願に開示する本体部は、前記第1ベース係合部と前記第2ベース係合部との間に位置する第3規制部を更に有することが好ましい。前記第3規制部は、前記第2ベースユニットに接近する方向に前記第1ベースユニットが移動することを規制し、前記第1ベースユニットに接近する方向に前記第2ベースユニットが移動することを規制することが好ましい。
【0011】
本願に開示する照明システムは、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の連結部材と、前記第1照明器具と、前記第2照明器具とを備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明の連結部材及び照明システムによれば、隣り合う照明器具の位置が大きくかわることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係る照明システムを示す斜視図である。
図2】本実施形態に係る照明システムの第1照明器具の分解斜視図である。
図3】本実施形態の照明システムの止水部を示す図である。
図4】本実施形態の照明システムに係る第1照明器具と第2照明器具との分解斜視図である。
図5】本実施形態の照明システムの第2照明器具の断面を示す図である。
図6】本実施形態の照明システムに係る連結部材を示す図である。
図7】本実施形態の照明システムに係る連結部材を示す別の図である。
図8】本実施形態の照明システムを第2方向の一方側から見た図である。
図9】本実施形態の照明システムの第1照明器具と第2照明器具と連結部材とを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0015】
まず図1を参照して、本実施形態の照明システム1について説明する。図1は、本実施形態に係る照明システム1を示す斜視図である。本実施形態の照明システム1は、例えば、ベースライトとして使用される。また、本実施形態において、照明システム1は、例えば、取付体に設置される。取付体は、例えば、天井面、壁面、または床面である。天井面は、斜め天井面であってもよい。取付体は、野外の天井面、壁面、または床面であってもよい。
【0016】
図1に示すように、照明システム1は、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とを備える。図1に示すように、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とは、第1方向Pに並べて設置される。第1方向Pは、第1照明器具1-1から第2照明器具1-2に向かう方向を示す。ここで、第1方向Pに対して互いに垂直な2方向を、第2方向R及び第3方向Qとする。
【0017】
第1照明器具1-1は、第1ベースユニットU1-1と、第1光源ユニットU2-1とを備える。第1ベースユニットU1-1と第1光源ユニットU2-1とは、第2方向Rに並んでいる。第2方向Rは、第1ベースユニットU1-1から第1光源ユニットU2-1へ向かう方向に沿う方向を示す。
【0018】
第1ベースユニットU1-1は、第1ベース部材11-1と、第1閉塞部材12-1とを含む。
【0019】
第1ベース部材11-1は、第1光源ユニットU2-1を取付体(不図示)に設置するための部材である。第1ベース部材11-1は、例えば、断面視略U字形状である。第1ベース部材11-1の第1方向Pの他方側P2の端部は、第1閉塞部材12-1により閉塞される。第1ベース部材11-1の第1方向Pの一方側P1の端部は、開口状態のままである。
【0020】
第1光源ユニットU2-1は、第1方向Pに沿って延びる。なお、本実施形態では、第1光源ユニットU2-1は第1方向Pに長い略直方体形状であるが、この形状に限定されない。第1光源ユニットU2-1は、光を出射する。
【0021】
第1光源ユニットU2-1は、第1収容部30-1と、第1蓋部材40a-1と、第1蓋部材40b-1とを含む。第1収容部30-1の内部には、後述する電源モジュール13と、発光モジュール20と、保持部材50とが収容されている。第1収容部30-1の第1方向Pの一方側P1の端部は、第1蓋部材40a-1により閉塞される。第1収容部30-1の第1方向Pの他方側P2の端部は、第1蓋部材40b-1により閉塞される。
【0022】
第2照明器具1-2は、第2ベースユニットU1-2と、第2光源ユニットU2-2とを備える。第2ベースユニットU1-2と第2光源ユニットU2-2とは、第2方向Rに並んでいる。
【0023】
第2ベースユニットU1-2は、第2ベース部材11-2と、第2閉塞部材12-2とを含む。
【0024】
第2ベース部材11-2は、第2光源ユニットU2-2を取付体(不図示)に設置するための部材である。第2ベース部材11-2は、例えば、断面視略U字形状である。第2ベース部材11-2の第1方向Pの他方側P2の端部は、第2閉塞部材12-2により閉塞される。第2ベース部材11-2の第1方向Pの他方側P2の端部は、開口状態のままである。
【0025】
第2光源ユニットU2-2は、第1方向Pに沿って延びる。なお、本実施形態では、第2光源ユニットU2-2は第1方向Pに長い略直方体形状であるが、この形状に限定されない。第2光源ユニットU2-2は、光を出射する。
【0026】
第2光源ユニットU2-2は、第2収容部30-2と、第2蓋部材40a-2と、第2蓋部材40b-2とを含む。第2収容部30-2の内部には、後述する電源モジュール13と、発光モジュール20と、保持部材50とが収容されている。第2収容部30-2の第1方向Pの一方側P1の端部は、第2蓋部材40a-2により閉塞される。第2収容部30-2の第1方向Pの他方側P2の端部は、第2蓋部材40b-2により閉塞される。
【0027】
次に、図1図2とを参照して、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とを更に詳しく説明する。図2は、本実施形態の照明システム1に係る第1照明器具1-1の分解斜視図である。図2では、第2照明器具1-2を省略している。なお、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とは、同様の構成を有するため、同一の構成の説明については省略する。
【0028】
図2に示すように、第1照明器具1-1の第1ベース部材11-1は、第1光源ユニットU2-1の放熱性を考慮し、例えば、金属製である。第1ベース部材11-1は、第1方向Pに沿って延びる。第1ベース部材11-1は、第1ベース部11aと、第2ベース部11bと、第3ベース部11cとを有する。
【0029】
第1ベース部11aと第2ベース部11bとは、第3方向Qに沿って互いに間隔を空けつつ対向している。第1ベース部11aは、略平板形状である。具体的には、第1ベース部11aは、第1方向Pと第2方向Rとに伸びる。更に具体的には、第1ベース部11aの内面と外面とは、第1方向Pと第2方向Rとに平行である。
【0030】
第2ベース部11bは、略平板形状である。具体的には、第2ベース部11bは、第1方向Pと第2方向Rとに伸びる。更に具体的には、第2ベース部11bの内面と外面とは、第1方向Pと第2方向Rとに平行である。
【0031】
第3ベース部11cは、第1ベース部11aと第2ベース部11bとの間に介在している。第3ベース部11cは、略平板形状である。具体的には、第3ベース部11cは、第1方向Pと第3方向Qとに伸びる。更に具体的には、第3ベース部11cの内面と外面とは、第1方向Pと第3方向Qとに平行である。
【0032】
図2に示すように、第1ベース部材11-1は、第3ベース部11cを第2方向Rに貫通する取付孔HA及び取付孔HBを更に有する。例えば、取付孔HA及び取付孔HBには、それぞれ、取付体から突出するボルトが通される。取付孔HA及び取付孔HBを通ったボルトを、ベース部材11の内部側からナットで締めることで、ベース部材11は、取付体に取り付けられる。
【0033】
取付孔HA及び取付孔HBは、第1方向Pに沿った長さが第3方向Qに沿った長さより長い。したがって、取付孔HA及び取付孔HBにボルトが通された状態においても、第1ベース部材11-1を第1方向Pに沿って移動させることができる。その結果、例えば第1ベース部材11-1を第1方向Pに沿って連続して配置する場合、容易に各々の第1ベース部材11-1の位置を調節できる。
【0034】
図2に示すように、第1閉塞部材12-1は、第1ベース部材11-1の第1方向Pの他方側P2に配置されて、端部を閉塞する。本実施形態では、第1閉塞部材12-1は、第1ベース部材11-1に着脱可能である。第1閉塞部材12-1は、例えば、略平板形状である。
【0035】
第1閉塞部材12-1は、第1挿入部材12aと、第2挿入部材12bと、第3挿入部材12cとを有する。第1挿入部材12a、第2挿入部材12b、及び第3挿入部材12cは、それぞれ、例えば、略平板形状である。第1挿入部材12aと第2挿入部材12bとは、第3方向Qに沿って互いに間隔を空けつつ対向している。第1挿入部材12aと第2挿入部材12bとの間には、第3挿入部材12cが介在している。第1挿入部材12a、第2挿入部材12b、及び第3挿入部材12cは、第1ベース部材11-1の内部に配置される。例えば、第1挿入部材12a、第2挿入部材12b、及び第3挿入部材12cは、第1ベース部材11-1の他方側P2の端部から内部に挿入される。なお、第1ベース部材11-1と第1閉塞部材12-1とは、別部材であってもよく、一体部材であってもよい。
【0036】
図1に示すように、第1光源ユニットU2-1は、第1方向Pに沿って延びる。第1光源ユニットU2-1は、電源モジュール13と、発光モジュール20と、保持部材50と、取付部材60と、止水部70とを更に含む。
【0037】
第1光源ユニットU2-1は、第1ベース部材11-1に着脱可能である。即ち、第1光源ユニットU2-1は、第1ベース部材11-1とは別体であり、第1ベース部材11-1に対して着脱可能とするための構成を有する。本実施形態では、第1光源ユニットU2-1は、取付部材60によって第1ベース部材11-1に対して着脱可能に構成される。なお、本実施形態では、第1光源ユニットU2-1において3つの取付部材60が設けられているが、設けられる取付部材60の数は、2つ以下でもよいし、4つ以上でもよい。
【0038】
図2に示すように、発光モジュール20は、光を出射する。発光モジュール20は、例えば、LED(Light Emitting Diode)モジュールである。発光モジュール20は、第1方向Pに沿って延びる。具体的には、発光モジュール20は、実装部材21と、単数または複数の光源22とを含む。実装部材21は、例えば、基板であり、単数または複数の光源22が実装される。本実施形態では、複数の光源22は、第1方向Pに沿って1列に並ぶ。なお、複数の光源22は、第1方向Pに沿って複数列平行に並んでもよい。
【0039】
複数の光源22は、それぞれ、発光する。複数の光源22のそれぞれは、例えば、LEDのような発光素子である。具体的には、複数の光源22のそれぞれは、例えば、SMD(Surface Mount Device)素子、またはCOB(Chip On Board)素子である。光源22は、例えば、略直方体形状であり、周囲6面のうちの1つの面から光を出射する。本実施形態では、光源22の周囲6面のうち、光を出射する面は発光面である。発光面は、実装部材21に対向する面の裏側の面である。
【0040】
電源モジュール13は、第1光源ユニットU2-1に電力を供給する。電源モジュール13は、例えば、電源基板13Aと、絶縁部材13Bと、2つの取付部材13Cとを含む。電源基板13Aは、図示しないケーブルを介して外部の交流電源に接続されている。電源基板13Aは、交流電源に基づいて発光モジュール20に電力を供給する。例えば、電源基板13Aは、コンバータ、コンデンサ及び抵抗等の電源素子を含む。電源素子は、交流電源から供給された交流電圧を直流電圧へと変換し、発光モジュール20に一定の電流を供給する。絶縁部材13Bは、絶縁性を有し、電源基板13Aを覆う。その結果、例えば、電源基板13Aと発光モジュール20及び保持部材50等との絶縁が確保される。2つの取付部材13Cは、絶縁部材13Bを保持部材50に取り付ける。2つの取付部材13Cは、それぞれ、例えばネジ等によって保持部材50に取り付けられる。
【0041】
保持部材50は、実装部材21と電源モジュール13とを保持する。保持部材50は、第1方向Pに長い略長尺形状である。保持部材50は、例えば、金属製である。例えば、保持部材50における第2方向Rの一方側R1の面には、電源モジュール13が取り付けられる。保持部材50における第2方向Rの他方側R2の面には、発光モジュール20が取り付けられる。
【0042】
なお、電源モジュール13は、第1方向Pにおいて、保持部材50の中央より一方側P1側に位置してもよいし、保持部材50の中央より他方側P2側に位置してもよい。
【0043】
収容部30は、発光モジュール20と、電源モジュール13と、保持部材50とを収容する。収容部30は、筒状の本体部30Aと、第1蓋部材40a-1と、第1蓋部材40b-1とを含む。
【0044】
本体部30Aは、光源収容部31と、電源収容部32とを含む。光源収容部31は、内部が空洞であり、内部に発光モジュール20を収容する。電源収容部32は、内部が空洞であり、内部に電源モジュール13を収容する。例えば、保持部材50は、光源収容部31と電源収容部32との間に配置される。言い換えると、保持部材50は、光源収容部31と電源収容部32とを区画する。
【0045】
光源収容部31は、発光モジュール20を覆うカバー部材である。光源収容部31は、例えば、断面視略U字形状を構成する。なお、光源収容部31は、断面視略U字形状に限定されず、断面視略三角形状及び断面視略半円形状等であってもよい。
【0046】
電源収容部32は、光源収容部31の第2方向Rの一方側R1に配置される。光源収容部31及び電源収容部32は、単一の部材で構成された一体物である。例えば、光源収容部31及び電源収容部32は、光源22が出射した光を透過させて光源収容部31の外部に放出させる透過部材で構成される。透過部材は、例えば透明または乳白色の樹脂である。なお、本体部30Aのうちの電源収容部32は、第1ベース部材11-1によって覆われる。本体部30Aのうちの光源収容部31は、外部に露出し、光源22が出射する光を外部に放出させる。
【0047】
例えば、電源収容部32における第2方向Rの一方側R1の面には、外部の交流電源に接続されたケーブルが通る図示しない貫通孔が配置される。電源収容部32における第2方向Rの一方側R1の面とは、第3ベース部11cに向き合う面である。
【0048】
第1蓋部材40a-1、40b-1は、本体部30Aの両端をそれぞれ覆う。第1蓋部材40a-1及び第1蓋部材40b-1は、それぞれ、例えば略平板形状である。第1蓋部材40a-1は、本体部30Aの第1方向Pの一方側P1の端部に配置され、一方側P1の端部を閉塞する。第1蓋部材40b-1は、本体部30Aの第1方向Pの他方側P2の端部に配置され、他方側P2の端部を閉塞する。
【0049】
第1蓋部材40a-1及び第1蓋部材40b-1は、透過部材で構成される。透過部材は、例えば透明または乳白色の樹脂である。照明器具の配光ムラを抑制する観点から、本体部30Aと第1蓋部材40a-1、40b-1とは、同じ素材の透過部材で構成されることが好ましい。第1蓋部材40a-1、40b-1における第2方向Rの一方側R1は、閉塞部材12によって覆われる。第1蓋部材40a-1、40b-1の第2方向Rの他方側R2は、外部に露出し、光源22が出射する光を外部に放出させる。
【0050】
取付部材60は、第1収容部30-1と第1ベース部材11-1との間に配置され、第1収容部30-1と第1ベース部材11-1とを取り付ける。取付部材60は、金属製であり、弾性を有する。第1収容部30-1の電源収容部32が第1ベース部材11-1の内部に進入した状態で、取付部材60が第1ベース部材11-1に固定される。具体的には、取付部材60が第1収容部30-1に取り付けられた状態の第1光源ユニットU2-1を第2方向Rの他方側R2から第1ベース部材11-1の内部に進入させると、取付部材60の弾性によって、取付部材60が第1ベース部材11-1の内面に圧着する。その結果、第1ベース部材11-1に第1光源ユニットU2-1が装着される。
【0051】
光源収容部31及び電源収容部32は、単一の部材で一体物として構成される。また、第1蓋部材40a-1及び第1蓋部材40b-1は、溶着及びコーキング材等により本体部30Aに接合される。これにより、第1収容部30-1を構成する各パーツの隙間を少なくでき、第1収容部30-1を水密構造にできる。したがって、照明器具が風雨に晒された場合でも、本体部30Aの内部に水分が侵入しにくくなる。また、光源22が消灯して本体部30Aの内部の空気圧が変化した場合でも、本体部30Aの内部に水分及び高湿度の空気が浸入しにくくなる。その結果、本体部30Aの内部が結露する可能性を低減できる。以上のことより、照明器具は、風雨に晒される屋外、及び湿度の高い環境等に設置可能となる。
【0052】
引き続き、図2図3とを参照して止水部70を説明する。図3は、本実施形態の照明システム1の止水部70を示す図である。止水部70は、本体部30Aへ侵入する水を封止する。例えば、止水部70は、第1固定部材71、第2固定部材72と、止水部材73とを含む。図3に示すように、止水部70は、第1固定部材71、止水部材73、電源収容部32、及び第2固定部材72の順に重なる。
【0053】
第1固定部材71は、止水部材73を電源収容部32に固定する。具体的には、第1固定部材71は、止水部材73が配置された電源収容部32の貫通孔の第2方向Rの一方側R1に配置される。
【0054】
第1固定部材71は、本体部712と、係合部711と、貫通孔713とを含む。本体部712は、矩形状である。本体部712は、薄い板である。
【0055】
係合部711は、薄い板である。係合部711は、本体部712から第2方向Rの一方側R1に伸びる。具体的には、係合部711は、本体部712に対して90度で屈曲する。また、係合部711は、本体部712の第3方向Qの端部に位置する。図3では、本体部712の第3方向Qの一方側Q1から係合部711は突出する。なお、係合部711は、本体部712の第3方向Qの他方側Q2から突出してもよい。
【0056】
貫通孔713は、第2方向Rに貫通する。貫通孔713には、ケーブルが挿通される。
【0057】
第2固定部材72は、止水部材73を電源収容部32に固定する。第2固定部材72は、止水部材73が配置された電源収容部32の貫通孔の第2方向Rの他方側R2に配置される。
【0058】
第2固定部材72は、本体部722と、貫通孔723とを含む。本体部722は、矩形状である。本体部722は、薄い板である。
【0059】
貫通孔723は、第2方向Rに貫通する。貫通孔723には、ケーブルが挿通される。
【0060】
止水部材73は、電源収容部32の貫通孔に配置される。例えば、止水部材73は、ゴム製のパッキン、ガスケット等である。止水部材73は、貫通孔を有する。止水部材73の貫通孔は、外部の交流電源に接続されたケーブルが通る。
【0061】
止水部材73の貫通孔の直径は、ケーブルの直径よりも小さい。止水部材73の貫通孔にケーブルを通す場合、止水部材73を弾性変形させて貫通孔の内径をケーブルの外径よりも大きくする。よって、ケーブルは、止水部材73の貫通孔に挿通可能となる。また、止水部材73の貫通孔にケーブルが挿通された場合、止水部材73は弾性変形し、貫通孔の内径がケーブルの外径よりも小さくなる。したがって、止水部材73は、ケーブルと密着する。この結果、止水部材73の貫通孔から水が浸入することを抑制できる。
【0062】
止水部材73は、第1固定部材71及び第2固定部材72に押さえられ、電源カバー部32cに固定される。
【0063】
本実施形態において、電源収容部32に2つの貫通孔が配置され、第2光源ユニットU2-2は2つの止水部70を有しているが、電源収容部32に配置される貫通孔は1つであってもよい。この場合、第2光源ユニットU2-2は、1つの止水部70を有する。
【0064】
次に図1図7を参照して、照明システム1を更に詳しく説明する。図4は、本発明の照明システム1に係る第1照明器具1-1と第2照明器具1-2との分解斜視図である。図5は、本実施形態の照明システム1の第2照明器具1-2の断面を示す図である。
【0065】
図5に示すように、第2照明器具1-2の第2ベース部材11-2は、第1ベース凸部11dと、第2ベース凸部11eとを有する。
【0066】
第1ベース凸部11dは、第1ベース部11aに位置する。第1ベース凸部11dは、第1ベース部11aから第3方向Qの他方側Q2に向かって突出する。第1ベース凸部11dは、第1方向Pに沿って伸びる。
【0067】
第2ベース凸部11eは、第2ベース部11bに位置する。第2ベース凸部11eは、第2ベース部11bから第3方向Qの一方側Q1に向かって突出する。第2ベース凸部11eは、第1方向Pに沿って伸びる。
【0068】
なお、第1照明器具1-1も第1ベース凸部11dと第2ベース凸部11eとを有する。
【0069】
また、照明システム1は、隙間調整部材80と連結部材90とを更に備える。
【0070】
図4に示すように、隙間調整部材80は、第1照明器具1-1の第1蓋部材40a-1と、第2照明器具1-2の第2蓋部材40b-2との間に設置される。隙間調整部材80は、第1照明器具1-1と、第2照明器具1-2との間に隙間を生じさせる。隙間調整部材80は、例えば、弾性を有するシリコーンゴムで構成される。
【0071】
連結部材90は、隣り合う第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とを連結する。第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とが連結部材90によって連結される場合、第1照明器具1-1の第1方向Pの一方側P1の端部と第2照明器具1-2の第1方向Pの他方側P2の端部とが連結される。
【0072】
具体的には、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とを連結する場合、連結部材90は第1ベース部材11-1と第2ベース部材11-2とに収容される。連結部材90の第1方向Pの一方側P1の端部は、第2ベース部材11-2に収容される。連結部材90の第1方向Pの他方側P2の端部は、第2ベース部材11-2に収容される。
【0073】
連結部材90は、断面視略U字形状である。連結部材90の形状は、第1ベース部材11-1の形状と第2ベース部材11-2の形状と略一致する。よって、連結部材90を第1ベース部材11-1と第2ベース部材11-2とに収容することが容易となる。
【0074】
図6は、本実施形態の照明システム1に係る連結部材90を示す図である。図6では、連結部材90の外側を示す。図7は、本実施形態の照明システム1に係る連結部材90を示す別の図である。図7では、連結部材90の内側を示す。図7では、連結部材90を第2方向Rの他方側R2から見た図である。
【0075】
図6に示すように、連結部材90は、ベース部91と、第1壁部92と、第2壁部93とを有する。
【0076】
第1壁部92は、第1方向Pに交差する第2方向Rに伸びる。また、第1壁部92は、第1方向Pに並ぶ第1光源係合部94Aと第2光源係合部95Aとを含む。第1光源係合部94Aは、ベース部91と第1照明器具1-1の第1光源ユニットU2-1とを係合する。具体的には、第1光源係合部94Aは、第1光源ユニットU2-1に固定された第1固定部材71の係合部711と係合する。本実施形態において、図7では、第1光源係合部94Aは、第2光源係合部95Aの第1方向Pの他方側P2に位置する。
【0077】
図7に示すように、第1光源係合部94Aは、係合突起941Aと係合突起942Aとを有する。係合突起941Aと係合突起942Aとは第1方向Pに対向する。係合突起941Aは、係合突起942Aの第1方向Pの他方側P2に位置する。係合突起942Aは、係合突起941Aの第1方向Pの一方側P1に位置する。つまり、係合突起941Aと係合突起942Aとは、第1方向Pに離隔している。
【0078】
第2光源係合部95Aは、ベース部91と第2照明器具1-2の第2光源ユニットU2-2とを係合する。また、第2光源係合部95Aは、第1光源係合部94Aの第1方向Pの一方側P1に位置する。
【0079】
図7に示すように、第2光源係合部95Aは、係合突起951Aと係合突起952Aとを有する。係合突起951Aと係合突起952Aとは第1方向Pに対向する。係合突起951Aは、係合突起942Aと第1方向Pに対向する。係合突起951Aは、係合突起952Aの第1方向Pの一方側P1に位置する。係合突起952Aは、係合突起951Aの第1方向Pの他方側P2に位置する。つまり、係合突起951Aと係合突起952Aとは、第1方向Pに離隔している。
【0080】
第2壁部93は、第1方向Pに交差する第2方向Rに伸びる。第2壁部93は、第2方向Rに伸び、第1壁部92と対向する。具体的には、第2壁部93と第1壁部92とは、第2方向Rに対向する。したがって、隣り合う第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とが連結する場合、第1照明器具1-1に対して、第2照明器具1-2が第3方向Qに位置ずれすることを抑制できる。また、隣り合う第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とが連結する場合、第2照明器具1-2に対して、第1照明器具1-1が第3方向Qに位置ずれすることを抑制できる。
【0081】
また、第2壁部93は、第1方向Pに並ぶ第1光源係合部94Bと第2光源係合部95Bとを含む。第1光源係合部94Bは、ベース部91と第1照明器具1-1の第1光源ユニットU2-1とを係合する。本実施形態において、図7では、第1光源係合部94Bは、第2光源係合部95Bの第1方向Pの他方側P2に位置する。
【0082】
第2壁部93の第1光源係合部94Bは、第1壁部92の第1光源係合部94Aと第3方向Qに対向する。つまり、第2壁部93の第1光源係合部94Bと第1壁部92の第1光源係合部94Aとのうちのいずれかがベース部91と第1照明器具1-1の第1光源ユニットU2-1とを係合する。よって、第2壁部93の第1光源係合部94Bと第1壁部92の第1光源係合部94Aとのうち少なくともいずれかでベース部91と第1照明器具1-1の第1光源ユニットU2-1とを係合できる。
【0083】
図7に示すように、第1光源係合部94Bは、係合突起941Bと係合突起942Bとを有する。係合突起941Bと係合突起942Bとは第1方向Pに対向する。係合突起941Bは、係合突起942Bの第1方向Pの他方側P2に位置する。係合突起942Bは、係合突起941Bの第1方向Pの一方側P1に位置する。つまり、係合突起941Bと係合突起942Bとは、第1方向Pに離隔している。
【0084】
また、第2光源係合部95Bは、ベース部91と第2照明器具1-2の第2光源ユニットU2-2とを係合する。第2光源係合部95Bは、第1光源係合部94Bの第1方向Pの一方側P1に位置する。
【0085】
また、第2壁部93の第2光源係合部95Bは、第1壁部92の第2光源係合部95Aと第3方向Qに対向する。つまり、第2壁部93の第2光源係合部95Bと第1壁部92の第2光源係合部95Aとのうちのいずれかがベース部91と第2照明器具1-2の第2光源ユニットU2-2とを係合する。よって、第2壁部93の第2光源係合部95Bと第1壁部92の第2光源係合部95Aとのうち少なくともいずれかでベース部91と第2照明器具1-2の第2光源ユニットU2-2とを係合できる。
【0086】
図7に示すように、第2光源係合部95Bは、係合突起951Bと係合突起952Bとを有する。係合突起951Bと係合突起952Bとは第1方向Pに対向する。係合突起951Bは、係合突起942Bと第1方向Pに対向する。係合突起951Bは、係合突起952Bの第1方向Pの一方側P1に位置する。係合突起952Bは、係合突起951Bの第1方向Pの他方側P2に位置する。つまり、係合突起951Bと係合突起952Bは、第1方向Pに離隔している。
【0087】
なお、本実施形態では第2壁部93は第1光源係合部94Bと第2光源係合部95Bとを有したが、第2壁部93は第1光源係合部94Bと第2光源係合部95Bとのうちの1つを有してよい。例えば、第1壁部92が第1光源係合部94Aを有する場合、第2壁部93は第1光源係合部94Bを有さなくてもよい。また、例えば、第1壁部92が第2光源係合部95Aを有する場合、第2壁部93は第2光源係合部95Bを有さなくてもよい。
【0088】
ベース部91は、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とに跨る。ベース部91は、第1方向Pに伸びる。
【0089】
ベース部91は、本体部910と、第1ベース係合部911と、第2ベース係合部912とを有する。本体部910は、第1照明器具1-1から第2照明器具1-2に向かう方向に沿う第1方向Pに伸びる。
【0090】
第1ベース係合部911は、本体部910と第1照明器具1-1の第1ベースユニットU1-1とを係合する。
【0091】
第2ベース係合部912は、本体部910と第2照明器具1-2の第2ベースユニットU1-2とを係合する。
【0092】
したがって、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とを連結する際に、連結部材90は第1光源ユニットU2-1と第2光源ユニットU2-2との双方が位置ずれすることを抑制できる。更に、連結部材90は第1ベースユニットU1-1と第2ベースユニットU1-2との双方が位置ずれすることを抑制できる。この結果、連結部材90は、第1光源ユニットU2-1と第2光源ユニットU2-2との位置、及び、第1ベースユニットU1-1と第2ベースユニットU1-2との位置が、大きく変わることを抑制できる。
【0093】
引き続き、図1図7を参照して、連結部材90を更に詳しく説明する。
【0094】
図5に示すように、連結部材90の第1壁部92の第2方向Rの他方側R2の端部920aは、第1壁部92の第2方向Rの一方側R1の端部920bよりも、第3方向Qの一方側Q1に位置する。また、端部920bは、第2ベース凸部11eの頂部よりも第3方向Qの他方側Q2に位置する。よって、第1壁部92が第2ベース凸部11eよりも第2方向Rの他方側R2に位置ずれすることを抑制できる。つまり、第2ベース凸部11eによって、連結部材90を第1ベースユニットU1-1の内部及び第2ベースユニットU1-2の内部から脱落することを抑制できる。
【0095】
一方、端部920aは、第2ベース凸部11eの頂部よりも第3方向Qの一方側Q1に位置する。よって、端部920aは、第1壁部92と接触しない。つまり、端部920aと第1壁部92との間に間隙が形成される。したがって、端部920aに使用者が爪や指をかけることが可能となる。この結果、端部920aに使用者が爪や指をかけて、第1ベースユニットU1-1の内部及び第2ベースユニットU1-2の内部から連結部材90を容易に取り外すことができる。
【0096】
また、図5に示すように、連結部材90の第2壁部93の第2方向Rの他方側R2の端部930aは、第2壁部93の第2方向Rの一方側R1の端部930bよりも、第3方向Qの他方側Q2に位置する。また、端部930bは、第1ベース凸部11dの頂部よりも第3方向Qの一方側Q1に位置する。よって、第2壁部93が第1ベース凸部11dよりも第2方向Rの他方側R2に位置ずれすることを抑制できる。つまり、第1ベース凸部11dによって、連結部材90を第1ベースユニットU1-1の内部及び第2ベースユニットU1-2の内部から脱落することを抑制できる。
【0097】
一方、端部930aは、第1ベース凸部11dの頂部よりも第3方向Qの他方側Q2に位置する。よって、端部930aは、第1壁部92と接触しない。つまり、端部930aと第1壁部92との間に間隙が形成される。したがって、端部930aに使用者が爪や指をかけることが可能となる。この結果、端部930aに使用者が爪や指をかけて、第1ベースユニットU1-1の内部及び第2ベースユニットU1-2の内部から連結部材90を容易に取り外すことができる。また、端部920aと端部930aとに使用者が爪や指をかけて、第1ベースユニットU1-1の内部及び第2ベースユニットU1-2の内部から連結部材90を更に容易に取り外すことができる。
【0098】
連結部材90の第1壁部92は、第1面921を有する。第1面921は、第1ベースユニットU1-1の内面と第2ベースユニットU1-2の内面と対向する。具体的には、第1面921は、第1ベースユニットU1-1の第2ベース部11bの内面と対向する。更に具体的には、第1面921は、第2ベース部11bの内面に接触する。
【0099】
第1面921は、平面である。本実施形態では、第1面921は、第1方向Pと第2方向Rとに伸びる。第1面921は、第1方向Pと第2方向Rとに平行な面である。
【0100】
連結部材90の第2壁部93は、第2面931を有する。第2面931は、第1ベースユニットU1-1の内面と第2ベースユニットU1-2の内面と対向する。具体的には、第2面931は、第1ベースユニットU1-1の第2ベース部11bの内面と対向する。更に具体的には、第2面931は、第2ベース部11bの内面に接触する。
【0101】
第2面931は、平面である。本実施形態では、第2面931は、第1方向Pと第2方向Rとに伸びる。第2面931は、第1方向Pと第2方向Rとに平行な面である。
【0102】
つまり、第2面931の形状は、第1面921の形状と略一致する。更に、第1面921の形状と第2面931の形状とは、第1ベースユニットU1-1の外面の形状と第2ベースユニットU1-2の外面の形状と略一致する。第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とが離隔する場合、第1壁部92または第2壁部93が第1照明器具1-1と第2照明器具1-2との隙間から視認される。しかし、第1面921の形状と第2面931の形状とは、第1ベースユニットU1-1の外面の形状と第2ベースユニットU1-2の外面の形状と略一致する。よって、第1ベースユニットU1-1と第2ベースユニットU1-2との間から第1面921または第2面931が視認されても、略同一形状であるため、使用者に違和感を与えにくい。この結果、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とが離隔しても使用者に違和感を与えにくい。
【0103】
また、図5図7に示すように、連結部材90の第1壁部92は、第3面922を更に有する。第3面922は、第2壁部93と対向する。第3面922は、連結部材90の内側の面である。具体的には、第3面922は、第1面921よりも第3方向Qの一方側Q1に位置する。図7に示すように、第3面922には、第1光源係合部94Aが位置する。
【0104】
また、第3面922には、第2光源係合部95Aが位置する。第2光源係合部95Aは、第1光源係合部94Aと第1方向Pに並ぶ。
【0105】
また、図5図7に示すように、連結部材90の第2壁部93は、第4面932を更に有する。第4面932は、第1壁部92の第3面922と対向する。第4面932は、連結部材90の内側の面である。具体的には、第4面932は、第2面931よりも第3方向Qの他方側Q2に位置する。図7に示すように、第4面932には、第2光源係合部95Bが位置する。
【0106】
よって、第1光源係合部94Aと第2光源係合部95Bとは、連結部材90の内側に位置する。したがって、第1光源係合部94Aと第2光源係合部95Bとを連結部材90に隠すことができる。この結果、第1光源係合部94Aと第2光源係合部95Bとが使用者に視認されることを抑制できる。
【0107】
また、第4面932には、第1光源係合部94Bが位置する。第1光源係合部94Bは、第2光源係合部95Bと第1方向Pに並ぶ。
【0108】
次に、図6から図9を参照して、本実施形態の照明システム1を更に詳しく説明する。図8は、本実施形態の照明システム1を第2方向Rの一方側R1から見た図である。図9は、本実施形態の照明システム1の第1照明器具1-1と第2照明器具1-2と連結部材90とを示す図である。図9では、第1ベースユニットU1-1と第2ベースユニットU1-2とを省略している。更に、図9では、連結部材90のベース部91を省略している。
【0109】
図8では、第1ベースユニットU1-1の第1方向Pの一方側P1の端部と、第2ベースユニットU1-2の他方側P2の端部とが示される。
【0110】
図8に示すように、第1ベースユニットU1-1は、第1係合孔HC-1と、第1切欠き部HD-1とを有する。具体的には、第1ベースユニットU1-1の第3ベース部11cは、第1係合孔HC-1と、第1切欠き部HD-1とを有する。更に具体的には、第1ベースユニットU1-1の第3ベース部11cの第1方向Pの一方側P1の端部は、第1係合孔HC-1と、第1切欠き部HD-1とを有する。
【0111】
第1係合孔HC-1は、第2方向Rに貫通する。第1係合孔HC-1は、長孔である。第1係合孔HC-1は、内縁HCE-1を有する。内縁HCE-1は、第1方向Pに沿う一対の縁と、一対の縁の第1方向Pの一方側P1の端部に接続される円弧状の縁と、一対の縁の第1方向Pの他方側P2の端部に接続される円弧状の縁とを有する。
【0112】
第1切欠き部HD-1は、第2方向Rに切り欠かれる。第1切欠き部HD-1は、縁部HDE-1を有する。縁部HDE-1は、第1方向Pに沿う一対の縁と、一対の縁の第1方向Pの他方側P2の端部に接続される円弧状の縁とを有する。つまり、縁部HDE-1は、第1方向Pの一方側P1の端部が開放される。
【0113】
また、図8に示すように、第2ベースユニットU1-2は、第2係合孔HC-2と、第2切欠き部HD-2とを有する。具体的には、第2ベースユニットU1-2の第3ベース部11cは、第2係合孔HC-2と、第2切欠き部HD-2とを有する。更に具体的には、第2ベースユニットU1-2の第3ベース部11cの第1方向Pの一方側P1の端部は、第2係合孔HC-2と、第2切欠き部HD-2とを有する。
【0114】
第2係合孔HC-2は、第2方向Rに貫通する。第2係合孔HC-2は、長孔である。第2係合孔HC-2は、内縁HCE-2を有する。内縁HCE-2は、第1方向Pに沿う一対の縁と、一対の縁の第1方向Pの一方側P1の端部に接続される円弧状の縁と、一対の縁の第1方向Pの他方側P2の端部に接続される円弧状の縁とを有する。
【0115】
第2切欠き部HD-2は、第2方向Rに切り欠かれる。第2切欠き部HD-2は、縁部HDE-2を有する。縁部HDE-2は、第1方向Pに沿う一対の縁と、一対の縁の一方側P1の端部に接続される円弧状の縁とを有する。つまり、縁部HDE-2は、第1方向Pの他方側P2の端部が開放される。
【0116】
第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とが連結される場合、第1切欠き部HD-1と第2切欠き部HD-2と第1方向Pに対向する。具体的には、縁部HDE-1の一対の縁の一方側P1の端部と、縁部HDE-2の一対の縁の第1方向Pの他方側P2の端部とが接近する。また、縁部HDE-1の円弧状の縁と、縁部HDE-2の円弧状の縁とは第1方向Pに対向する。
【0117】
また、図8に示すように、連結部材90の第1ベース係合部911は、第1規制部913を有する。図6に示すように、第1規制部913は、ベース部91の本体部910から第2方向Rの一方側R1に突出する。また、図8に示すように、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2と連結される場合、第1規制部913は、第1係合孔HC-1の内側に位置する。よって、第1規制部913は、第2ベースユニットU1-2から離れる方向に第1ベースユニットU1-1が移動することを規制する。つまり、第1係合孔HC-1の内縁HCE-1と第1規制部913とが接触することで、第1規制部913は、第2ベースユニットU1-2から離れる方向に第1ベースユニットU1-1が移動することを規制する。
【0118】
具体的には、第1規制部913の第1方向Pの一方側P1は、第2方向Rに伸びる壁である。よって、第1規制部913の第1方向Pの一方側P1は、第1係合孔HC-1の一方側P1の円弧状の縁と接触できる。つまり、本実施形態の第1規制部913は、第1ベースユニットU1-1が第1方向Pの他方側P2に移動することを規制する。よって、第1ベースユニットU1-1と第2ベースユニットU1-2との間に隙間ができることを抑制できる。
【0119】
また、第1規制部913の第1方向Pの他方側P2は、第2方向Rに交差する方向に傾斜する。よって、第1ベースユニットU1-1の第1方向Pの一方側P1の端部から連結部材90を取り付ける際に、第1規制部913が、連結部材90の第1方向Pの他方側P2側への移動を規制しない。つまり、連結部材90を第1ベースユニットU1-1に容易に取り付けることができる。
【0120】
なお、第1規制部913の第1方向Pの他方側P2は、溝913aが配置される。溝913aは、Uの字状の貫通孔である。溝913aは、第2方向Rに貫通する。また、第1規制部913の第1方向Pの一方側P1は本体部910に接続される。よって、第1規制部913は、第2方向Rに外力が加わった場合、第2方向Rに揺動可能である。したがって、第1ベースユニットU1-1の第3ベース部11cと当接した際に、第1規制部913は、第2方向Rの他方側R2へ揺動する。この結果、第1ベースユニットU1-1に連結部材90を容易に取り付けることができる。
【0121】
また、連結部材90の第2ベース係合部912は、第2規制部914を有する。図6に示すように、第2規制部914は、ベース部91の本体部910から第2方向Rの一方側R1に突出する。また、図8に示すように、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2と連結される場合、第2規制部914は、第2係合孔HC-2の内側に位置する。よって、第2規制部914は、第1ベースユニットU1-1から離れる方向に第2ベースユニットU1-2が移動することを規制する。つまり、第2係合孔HC-2の内縁HCE-2と第2規制部914とが接触することで、第2規制部914は、第1ベースユニットU1-1から離れる方向に第2ベースユニットU1-2が移動することを規制する。
【0122】
具体的には、第2規制部914の第1方向Pの他方側P2は、第2方向Rに伸びる壁である。よって、第2規制部914の第1方向Pの他方側P2は、第2係合孔HC-2の他方側P2の円弧状の縁と接触できる。つまり、本実施形態の第2規制部914は、第2ベースユニットU1-2が第1方向Pの一方側P1に移動することを規制する。よって、第1ベースユニットU1-1と第2ベースユニットU1-2との間に隙間ができることを抑制できる。
【0123】
また、第2規制部914の第1方向Pの一方側P1は、第2方向Rに交差する方向に傾斜する。よって、第2ベースユニットU1-2の第1方向Pの他方側P2の端部から連結部材90を取り付ける際に、第2規制部914が、連結部材90の第1方向Pの一方側P1への移動を規制しない。つまり、連結部材90を第2ベースユニットU1-2に容易に取り付けることができる。
【0124】
なお、第2規制部914の第1方向Pの一方側P1は、溝914aが配置される。溝914aは、Uの字状の貫通孔である。溝914aは、第2方向Rに貫通する。また、第2規制部914の第1方向Pの他方側P2は本体部910に接続される。よって、第2規制部914は、第2方向Rに外力が加わった場合、第2方向Rに揺動可能である。したがって、第2ベースユニットU1-2の第3ベース部11cと当接した際に、第2規制部914は、第2方向Rの他方側R2へ揺動する。この結果、第2ベースユニットU1-2に連結部材90を容易に取り付けることができる。
【0125】
また、図6に示すように、本体部910は、第3規制部915を更に有する。図6に示すように、第3規制部915は、ベース部91の本体部910から第2方向Rの一方側R1に突出する。また、図8に示すように、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2と連結される場合、第3規制部915は、第1切欠き部HD-1と第2切欠き部HD-2の内側に位置する。第3規制部915は、第1ベース係合部911と第2ベース係合部912との間に位置する。第3規制部915は、第2ベースユニットU1-2に接近する方向に第1ベースユニットU1-1が移動することを規制する。更に、第3規制部915は、第1ベースユニットU1-1に接近する方向に第2ベースユニットU1-2が移動することを規制する。この結果、連結部材90を第1ベースユニットU1-1に取り付ける際に、連結部材90が第1ベースユニットU1-1の内部に過剰に侵入することを抑制できる。更に、連結部材90を第2ベースユニットU1-2に取り付ける際に、連結部材90が第2ベースユニットU1-2の内部に過剰に侵入することを抑制できる。
【0126】
本実施形態の第3規制部915は、第1端部915Aと、第2端部915Bとを有する。第1端部915Aは、第3規制部915の第1方向Pの他方側P2の端部である。第1端部915Aは、第1切欠き部HD-1の縁部HDE-1と接触可能である。よって、第1切欠き部HD-1の縁部HDE-1と第3規制部915の第1端部915Aとが接触することで、第1端部915Aは、第1ベースユニットU1-1に連結部材90が過剰に侵入することを規制する。
【0127】
第2端部915Bは、第3規制部915の第1方向Pの一方側P1の端部である。第2端部915Bは、第2切欠き部HD-2の縁部HDE-2と接触可能である。よって、第2切欠き部HD-2の縁部HDE-2と第3規制部915の第2端部915Bとが接触することで、第2端部915Bは、第2ベースユニットU1-2に連結部材90が過剰に侵入することを規制する。
【0128】
また、本実施形態の第3規制部915は、貫通孔916と、貫通孔917とを有する。貫通孔916は、貫通孔917よりも第1方向Pの他方側P2に位置する。貫通孔916は、第1照明器具1-1に電力を供給するケーブルが挿通される。貫通孔917は、貫通孔916よりも第1方向Pの一方側P1に位置する。貫通孔917は、第2照明器具1-2に電力を供給するケーブルが挿通される。
【0129】
また、図9に示すように、本実施形態の照明システム1では、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とが連結される場合、係合突起941Aと係合突起942Aとの間には、係合部711が位置する。つまり、係合部711が第1方向Pの他方側P2に移動した際に係合突起941Aに係合部711が接触する。よって、第1照明器具1-1が第2照明器具1-2に対して、第1方向Pの他方側P2の側に過剰に移動することを抑制できる。また、係合部711が第1方向Pの一方側P1に移動した際に係合突起942Aに係合部711が接触する。よって、第1照明器具1-1が第2照明器具1-2に対して、第1方向Pの一方側P1の側に過剰に移動することを抑制できる。
【0130】
例えば、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とが連結される場合、係合突起951Bと係合突起952Bとの間には、係合部711が位置する。つまり、係合部711が第1方向Pの他方側P2に移動した際に係合突起951Bに係合部711が接触する。よって、第2照明器具1-2が第1照明器具1-1に対して、第1方向Pの他方側P2の側に過剰に移動することを抑制できる。また、係合部711が第1方向Pの一方側P1に移動した際に係合突起952Bに係合部711が接触する。よって、第2照明器具1-2が第1照明器具1-1に対して、第1方向Pの一方側P1の側に過剰に移動することを抑制できる。
【0131】
また、本実施形態の照明システム1は、第2方向Rに沿って配置される場合がある。つまり、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とは、第2方向Rに並べて配置される。例えば、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とを第2方向Rに並べて設置する場合、第2照明器具1-2は、第1照明器具1-1よりも第2方向Rの他方側R2に位置する。また、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とには重力方向に力が作用する。つまり、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とは、第2方向Rの他方側R2に力が作用する。このため、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とは、第2方向Rの他方側R2へ移動しようとする。
【0132】
第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とを第2方向Rに並べて設置する場合、連結部材90は、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2と第2方向Rの他方側R2への移動を規制できる。
【0133】
例えば、第1照明器具1-1が第2方向Rの他方側R2へ移動する場合、第1照明器具1-1の第1光源ユニットU2-1は、第1固定部材71の係合部711と連結部材90の第1光源係合部94Aによって、第2方向Rの他方側R2へ移動が規制される。具体的には、第1固定部材71の係合部711と第1光源係合部94Aの係合突起941Aとが接触する。そして、第1光源ユニットU2-1の第2方向Rの他方側R2への移動が規制される。
【0134】
また、第1固定部材71の係合部711と第1光源係合部94Aの係合突起941Aとが接触することにより、連結部材90が第2方向Rの他方側R2へ移動する。連結部材90が第2方向Rの他方側R2へ移動する場合、図8に示すように、連結部材90の第3規制部915の第1端部915Aは、第1切欠き部HD-1の縁部HDE-1と接触する。よって、第1切欠き部HD-1の縁部HDE-1と第3規制部915の第1端部915Aとが接触することで、連結部材90の第2方向Rの他方側R2へ移動を規制できる。
【0135】
また、第2照明器具1-2が第2方向Rの他方側R2へ移動する場合、第2照明器具1-2の第2光源ユニットU2-2は、第1固定部材71の係合部711と連結部材90の第2光源係合部95Bによって、第2方向Rの他方側R2へ移動が規制される。具体的には、第1固定部材71の係合部711と第2光源係合部95Bの係合突起951Bとが接触する。そして、第2光源ユニットU2-2の第2方向Rの他方側R2への移動が規制される。
【0136】
また、第1固定部材71の係合部711と第2光源係合部95Bの係合突起951Bとが接触することにより、連結部材90が第2方向Rの他方側R2へ移動する。連結部材90が第2方向Rの他方側R2へ移動する場合、図8に示すように、連結部材90の第3規制部915の第1端部915Aは、第1切欠き部HD-1の縁部HDE-1と接触する。よって、第1切欠き部HD-1の縁部HDE-1と第3規制部915の第1端部915Aとが接触することで、連結部材90の第2方向Rの他方側R2へ移動を規制できる。
【0137】
また、第2照明器具1-2の重量は、連結部材90を介して、第1照明器具1-1の第1ベースユニットU1-1に支持される。つまり、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とを第2方向Rに並べても、第1照明器具1-1の第1光源ユニットU2-1にかかる重量を小さくできる。この結果、重量によって、第1光源ユニットU2-1が変形することを抑制できる。
【0138】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0139】
(1)本実施形態では、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とが連結される場合、図9に示すように、係合突起951Bと係合突起952Bとの間に係合部711が位置したが、これに限らない。例えば、係合突起951Aと係合突起952Aとの間に係合部711が位置してもよい。つまり、係合部711が第1方向Pの他方側P2に移動した際に係合突起951Aに係合部711が接触する。よって、第2照明器具1-2が第1照明器具1-1に対して、第1方向Pの他方側P2の側に過剰に移動することを抑制できる。また、係合部711が第1方向Pの一方側P1に移動した際に係合突起952Aに係合部711が接触する。よって、第2照明器具1-2が第1照明器具1-1に対して、第1方向Pの一方側P1の側に過剰に移動することを抑制できる。
【0140】
また、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とが連結される場合、図9に示すように、係合突起941Aと係合突起942Aとの間に係合部711が位置したがこれに限らない。例えば、係合突起941Bと係合突起942Bとの間に係合部711が位置してもよい。つまり、係合部711が第1方向Pの他方側P2に移動した際に係合突起941Bに係合部711が接触する。よって、第1照明器具1-1が第2照明器具1-2に対して、第1方向Pの他方側P2の側に過剰に移動することを抑制できる。また、係合部711が第1方向Pの一方側P1に移動した際に係合突起942Bに係合部711が接触する。よって、第1照明器具1-1が第2照明器具1-2に対して、第1方向Pの一方側P1の側に過剰に移動することを抑制できる。
【0141】
(2)本実施形態では、第1固定部材71の係合部711は、本体部712の第3方向Qのいずれかの端部に位置したが、これに限らない。例えば、係合部711は、本体部712の第3方向Qの一方側Q1の端部と、本体部712の第3方向Qの他方側Q2の端部とのそれぞれに位置してもよい。つまり、第1固定部材71は、一対の係合部711を含んでもよい。
【産業上の利用可能性】
【0142】
本発明は、連結部材及び照明システムを提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0143】
1 :照明システム
1-1 :第1照明器具
1-2 :第2照明器具
22 :光源
30A :本体部
90 :連結部材
91 :ベース部
92 :第1壁部
93 :第2壁部
94A :第1光源係合部
94B :第1光源係合部
95A :第2光源係合部
95B :第2光源係合部
102 :第2照明器具
711 :係合部
712 :本体部
722 :本体部
910 :本体部
911 :第1ベース係合部
912 :第2ベース係合部
913 :第1規制部
914 :第2規制部
915 :第3規制部
921 :第1面
922 :第3面
931 :第2面
932 :第4面
P :第1方向
R :第2方向
U1-1 :第1ベースユニット
U1-2 :第2ベースユニット
U2-1 :第1光源ユニット
U2-2 :第2光源ユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9