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特開2024-59425情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059425
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/00 20180101AFI20240423BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240423BHJP
【FI】
G16H10/00
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022167091
(22)【出願日】2022-10-18
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-09-19
(71)【出願人】
【識別番号】502332474
【氏名又は名称】eBASE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(74)【代理人】
【識別番号】100121223
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 悟道
(72)【発明者】
【氏名】窪田 勝康
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
5L099
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L050CC12
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】摂取する飲食物に関する栄養素の情報を簡単に知ることができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、購入対象の栄養素の量に関する栄養素情報とを対応付ける複数の栄養素対応情報にアクセス可能な情報処理装置1は、購入対象を識別する購入対象識別子と、購入対象の購入個数と、購入対象の金額とを含む1以上の購入対象情報、及び購入対象情報に関する購入が行われた年月日を含むレシート情報を受け付ける受付部12と、受付部12によって受け付けられたレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応する栄養素情報を用いて、レシート情報に対応する栄養素ごとの合計量に関するレシート集計情報を取得する取得部13と、取得部13によって取得されたレシート集計情報を出力する出力部14と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の栄養素の量に関する栄養素情報とを対応付ける複数の栄養素対応情報にアクセス可能な情報処理装置であって、
購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の購入個数と、当該購入対象の金額とを含む1以上の購入対象情報、及び当該購入対象情報に関する購入が行われた年月日を含むレシート情報を受け付ける受付部と、
前記受付部によって受け付けられたレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応する栄養素情報を用いて、当該レシート情報に対応する栄養素ごとの合計量に関するレシート集計情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得されたレシート集計情報を出力する出力部と、を備えた情報処理装置。
【請求項2】
レシート集計情報は、栄養素ごとの合計量、及び栄養素ごとの単位期間当たりの指標量に対する合計量の割合の少なくともいずれかを含む、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部は、レシート情報に対応する栄養素ごとの合計量を、あらかじめ決められた割合で所定の人数に割り当てた各人の栄養素ごとの量に関する情報を含むレシート集計情報を取得する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部は、レシート情報に基づいて、単位期間ごとの栄養素ごとの量に関する単位期間集計情報をも取得し、
前記出力部は、前記取得部によって取得された単位期間集計情報をも出力する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、飲食物に関連する購入対象ごとの単位期間当たりの消費特性に基づいて単位期間集計情報を取得する、請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
単位期間は、1日であり、
前記受付部は、レシート情報に含まれる購入対象の飲食を行わない除外日に関する情報をも受け付け、
前記取得部は、除外日以外の日に関する単位期間集計情報を取得する、請求項4記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記取得部は、栄養素ごとの金額、及び栄養素ごとの単位量当たりの金額の少なくともいずれかを含むレシート集計情報を取得する、請求項1から請求項6のいずれか記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記受付部は、レシート情報に含まれる購入対象識別子のうち、レシート集計情報に含める量を変更する購入対象を識別する購入対象識別子、及び当該購入対象の量に関する変更内容を含む1以上の変更情報をさらに受け付け、
前記取得部は、前記受付部で受け付けられた1以上の変更情報に基づいた変更後の購入対象ごとの量を用いてレシート集計情報を取得する、請求項1から請求項6のいずれか記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記情報処理装置は、飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象のアレルギー物質の有無に関するアレルギー情報とを対応付ける複数のアレルギー対応情報にもアクセス可能であり、
前記取得部は、前記受付部によって受け付けられたレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応するアレルギー情報を用いて、当該レシート情報に対応するアレルギー物質の有無に関する情報も取得し、
前記出力部は、前記取得部によって取得されたアレルギー物質の有無に関する情報をも出力する、請求項1から請求項6のいずれか記載の情報処理装置。
【請求項10】
受付部と、取得部と、出力部とを用いて処理される情報処理方法であって、
前記受付部が、購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の購入個数と、当該購入対象の金額とを含む1以上の購入対象情報、及び当該購入対象情報に関する購入が行われた年月日を含むレシート情報を受け付けるステップと、
前記取得部が、飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の栄養素の量に関する栄養素情報とを対応付ける複数の栄養素対応情報にアクセスして、受け付けられたレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応する栄養素情報を用いて、当該レシート情報に対応する栄養素ごとの合計量に関するレシート集計情報を取得するステップと、
前記出力部が、取得されたレシート集計情報を出力するステップと、を備えた情報処理方法。
【請求項11】
飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の栄養素の量に関する栄養素情報とを対応付ける複数の栄養素対応情報にアクセス可能なコンピュータを、
購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の購入個数と、当該購入対象の金額とを含む1以上の購入対象情報、及び当該購入対象情報に関する購入が行われた年月日を含むレシート情報を受け付ける受付部、
前記受付部によって受け付けられたレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応する栄養素情報を用いて、当該レシート情報に対応する栄養素ごとの合計量に関するレシート集計情報を取得する取得部、
前記取得部によって取得されたレシート集計情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レシート情報に対応する栄養素に関する情報を取得する情報処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、料理に関する栄養素の量などを自動的に計算することができる装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。そのような装置を用いることによって、ユーザが自分で計算を行わなくても、料理に含まれる栄養素などの量を知ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-165294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の上記装置では、料理に対応するレシピの情報がなければ、料理に関する栄養素の量などを計算することができなかった。そのため、上記装置を用いて料理に関する栄養素の量などを計算する際に、レシピの情報がない場合には、そのレシピの情報を用意する必要があり、その作業負担が大きいという問題があった。
一般的に言えば、摂取する栄養素の情報を簡便に入手したいという要望があった。
【0005】
本発明は、上記事情に応じてなされたものであり、摂取する飲食物に関する栄養素の情報を簡単に知ることができる情報処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様による情報処理装置は、飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、購入対象の栄養素の量に関する栄養素情報とを対応付ける複数の栄養素対応情報にアクセス可能な情報処理装置であって、購入対象を識別する購入対象識別子と、購入対象の購入個数と、購入対象の金額とを含む1以上の購入対象情報、及び購入対象情報に関する購入が行われた年月日を含むレシート情報を受け付ける受付部と、受付部によって受け付けられたレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応する栄養素情報を用いて、レシート情報に対応する栄養素ごとの合計量に関するレシート集計情報を取得する取得部と、取得部によって取得されたレシート集計情報を出力する出力部と、を備えたものである。
このような構成により、レシート情報を用いて、摂取する飲食物に関する栄養素ごとの量に関する情報について簡単に知ることができるようになる。また、その栄養素ごとの量に関する情報を取得する際に、レシピの情報などを用意する必要もないため、ユーザの負担が軽減されることになる。
【0007】
また、本発明の一態様による情報処理装置では、レシート集計情報は、栄養素ごとの合計量、及び栄養素ごとの単位期間当たりの指標量に対する合計量の割合の少なくともいずれかを含んでもよい。
このような構成により、栄養素ごとの量、または、栄養素ごとの単位期間当たりの指標量に対する割合について知ることができるようになる。
【0008】
また、本発明の一態様による情報処理装置では、取得部は、レシート情報に対応する栄養素ごとの合計量を、あらかじめ決められた割合で所定の人数に割り当てた各人の栄養素ごとの量に関する情報を含むレシート集計情報を取得してもよい。
このような構成により、例えば、レシート情報が複数人に対応する場合であっても、各人の栄養素ごとの量に関する情報を知ることができるようになる。
【0009】
また、本発明の一態様による情報処理装置では、取得部は、レシート情報に基づいて、単位期間ごとの栄養素ごとの量に関する単位期間集計情報をも取得し、出力部は、取得部によって取得された単位期間集計情報をも出力してもよい。
このような構成により、例えば、レシート情報が複数の日の食材に対応するものであったとしても、単位期間ごとの栄養素ごとの量に関する情報について知ることができるようになる。例えば、1日当たりの栄養素ごとの量について知ることができるようになる。
【0010】
また、本発明の一態様による情報処理装置では、取得部は、飲食物に関連する購入対象ごとの単位期間当たりの消費特性に基づいて単位期間集計情報を取得してもよい。
このような構成により、レシート情報に含まれる購入対象識別子で識別される購入対象に、例えば、米のように長期間で消費される購入対象が含まれていたとしても、その購入対象の栄養素ごとの量を、消費特性に応じて複数の単位期間に割り当てることによって、単位期間ごとの情報を取得することができるようになる。
【0011】
また、本発明の一態様による情報処理装置では、単位期間は、1日であり、受付部は、レシート情報に含まれる購入対象の飲食を行わない除外日に関する情報をも受け付け、取得部は、除外日以外の日に関する単位期間集計情報を取得してもよい。
このような構成により、例えば、レシート情報に含まれる購入対象識別子に対応する栄養素ごとの量を、除外日以外の日に割り当てることによって、より正確な単位期間集計情報を取得することができるようになる。
【0012】
また、本発明の一態様による情報処理装置では、取得部は、栄養素ごとの金額、及び栄養素ごとの単位量当たりの金額の少なくともいずれかを含むレシート集計情報を取得してもよい。
このような構成により、例えば、栄養素の量と金額との関係についても知ることができるようになる。
【0013】
また、本発明の一態様による情報処理装置では、受付部は、レシート情報に含まれる購入対象識別子のうち、レシート集計情報に含める量を変更する購入対象を識別する購入対象識別子、及び購入対象の量に関する変更内容を含む1以上の変更情報をさらに受け付け、取得部は、受付部で受け付けられた1以上の変更情報に基づいた変更後の購入対象ごとの量を用いてレシート集計情報を取得してもよい。
このような構成により、例えば、ユーザが自ら消費しない食材や食品について、量を変更することによって、ユーザが消費する食材や食品に関するレシート集計情報を取得することができるようになる。
【0014】
また、本発明の一態様による情報処理装置では、情報処理装置は、飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、購入対象のアレルギー物質の有無に関するアレルギー情報とを対応付ける複数のアレルギー対応情報にもアクセス可能であり、取得部は、受付部によって受け付けられたレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応するアレルギー情報を用いて、レシート情報に対応するアレルギー物質の有無に関する情報も取得し、出力部は、取得部によって取得されたアレルギー物質の有無に関する情報をも出力してもよい。
このような構成により、例えば、レシート情報に対応する購入対象に、アレルギー物質が含まれるかどうかなどについて知ることができるようになる。
【0015】
また、本発明の一態様による情報処理方法は、受付部と、取得部と、出力部とを用いて処理される情報処理方法であって、受付部が、購入対象を識別する購入対象識別子と、購入対象の購入個数と、購入対象の金額とを含む1以上の購入対象情報、及び購入対象情報に関する購入が行われた年月日を含むレシート情報を受け付けるステップと、取得部が、飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、購入対象の栄養素の量に関する栄養素情報とを対応付ける複数の栄養素対応情報にアクセスして、受け付けられたレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応する栄養素情報を用いて、レシート情報に対応する栄養素ごとの合計量に関するレシート集計情報を取得するステップと、出力部が、取得されたレシート集計情報を出力するステップと、を備えたものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一態様による情報処理装置等によれば、レシート情報を用いて、摂取する飲食物に関する栄養素ごとの量に関する情報について簡単に知ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施の形態による情報処理装置の構成を示すブロック図
図2】同実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート
図3A】同実施の形態における栄養素対応情報の一例を示す図
図3B】同実施の形態におけるアレルギー対応情報の一例を示す図
図4】同実施の形態におけるレシート情報の一例を示す図
図5】同実施の形態におけるレシート集計情報等の表示の一例を示す図
図6】同実施の形態におけるレシート集計情報等の表示の一例を示す図
図7】同実施の形態におけるコンピュータシステムの外観一例を示す模式図
図8】同実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明による情報処理装置、及び情報処理方法について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。本実施の形態による情報処理装置は、レシート情報に対応する購入対象に関する栄養素ごとの合計量に関するレシート集計情報を取得するものである。
【0019】
図1は、本実施の形態による情報処理システム100の構成を示すブロック図である。本実施の形態による情報処理システム100は、有線または無線の通信回線500を介して通信可能に接続された情報処理装置1と、複数の情報処理端末2とを備える。通信回線500は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線網などであってもよい。なお、図1では、情報処理システム100が3個の情報処理端末2を有している場合について示しているが、情報処理システム100は、1個、2個、または4個以上の情報処理端末2を有していてもよい。
【0020】
図1で示されるように、本実施の形態による情報処理装置1は、記憶部11と、受付部12と、取得部13と、出力部14とを備える。なお、本実施の形態では、情報処理装置1が、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置である場合について主に説明するが、情報処理装置1は、スタンドアロンの装置であってもよい。情報処理装置1がスタンドアロンの装置である場合には、ユーザからの入力を直接受け付けてもよく、また、ユーザに情報を直接提示してもよい。
【0021】
記憶部11では、複数の栄養素対応情報や、複数のアレルギー対応情報などが記憶されてもよく、それ以外の情報が記憶されてもよい。なお、本実施の形態では、情報処理装置1が、自装置の記憶部11で記憶されている栄養素対応情報等にアクセス可能である場合について主に説明するが、栄養素対応情報やアレルギー対応情報、及び記憶部11で記憶されているその他の情報のうち、任意の1以上の情報は、情報処理装置1以外で記憶されていてもよい。この場合であっても、情報処理装置1は、情報処理装置1以外で記憶されている情報にアクセス可能になっていることが好適である。
【0022】
栄養素対応情報は、飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、その購入対象の栄養素の量に関する栄養素情報とを対応付ける情報である。購入対象は、例えば、有体物であってもよく、無体物であってもよい。有体物である購入対象は、例えば、食材、日用品などの商品であってもよい。無体物である購入対象は、飲食物の提供や、宿泊の提供などのサービス(役務)であってもよい。飲食物に関連する購入対象は、例えば、食材や、食品などのように、飲食の対象となる購入対象であってもよく、飲食物の提供であってもよい。本実施の形態では、購入対象が食材である場合について主に説明する。
【0023】
購入対象識別子は、一例として、JANコードであってもよく、購入対象のその他の識別コードであってもよい。なお、購入対象識別子であるJANコードは、ソースマーキングされたJANコードであってもよい。一方、インストアマーキングされたJANコードについては、小売の事業者ごとに同じJANコードが、異なる購入対象について用いられる可能性がある。したがって、購入対象識別子は、例えば、インストアマーキングされたJANコードと、そのインストアマーキングを行った小売の事業者を識別する小売識別子とを含んでいてもよい。
【0024】
栄養素情報は、例えば、熱量(カロリー)を含んでいてもよく、各栄養素の量を含んでいてもよい。栄養素は、例えば、タンパク質、炭水化物、脂質であってもよく、食塩相当量、ミネラル、ビタミン、コレステロール、及び食物繊維のうち、1以上をさらに含んでいてもよい。なお、食品分野においては、栄養成分に熱量も含まれることが一般的であるため、以下の説明においても、栄養素の量に熱量が含まれると考えてもよい。栄養素情報は、購入対象の単位量(例えば、1個など)に含まれる栄養素ごとの量を示す情報であってもよい。なお、バナナやホウレン草などのように、量が特に決まっていない購入対象に対応する栄養素情報は、例えば、標準的な量の購入対象に対応する栄養素情報であってもよい。
【0025】
アレルギー対応情報は、飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、その購入対象のアレルギー物質の有無に関するアレルギー情報とを対応付ける情報である。アレルギー情報は、例えば、アレルギー物質ごとの有無を示す情報(例えば、購入対象に含まれるアレルギー物質の名称を示す情報など)であってもよく、アレルギー物質の量を示す情報であってもよい。後者の場合であっても、アレルギー物質の有無について知ることができるからである。本実施の形態では、前者の場合について主に説明する。アレルギー物質は、食物アレルギーの原因となる物質であり、本実施の形態では、卵、乳、小麦、えび、かに、落花生、そばの7品目である場合について主に説明するが、あわび、いかなども含む27品目などであってもよく、その他の品目数であってもよい。
【0026】
記憶部11では、受け付けられたレシート情報や、取得されたレシート集計情報などが記憶されてもよい。それらの情報は、一例として、ユーザを識別するユーザ識別子に対応付けられて記憶されてもよい。また、記憶部11に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が記憶部11で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が記憶部11で記憶されるようになってもよく、または、入力デバイスを介して入力された情報が記憶部11で記憶されるようになってもよい。記憶部11は、不揮発性の記録媒体によって実現されることが好適であるが、揮発性の記録媒体によって実現されてもよい。記録媒体は、例えば、半導体メモリや磁気ディスクなどであってもよい。
【0027】
受付部12は、レシート情報を受け付ける。レシート情報は、購入対象を識別する購入対象識別子と、その購入対象の購入個数と、その購入対象の金額とを含む1以上の購入対象情報、及びその1以上の購入対象情報に関する購入が行われた年月日を含む情報であってもよい。レシート情報はさらに、例えば、購入対象の合計額を含んでいてもよく、購入対象の購入が行われた店を識別する店識別子を含んでいてもよく、その店の運営を行っている小売の事業者を識別する小売識別子などを含んでいてもよい。購入対象の金額は、例えば、購入対象の1個当たりの金額であってもよく、購入対象の購入個数に応じた金額であってもよい。購入対象情報はさらに、例えば、購入対象の画像を含んでいてもよく、購入対象の名称を含んでいてもよい。
【0028】
レシート情報は、例えば、電子レシートであってもよい。また、レシート情報は、例えば、紙のレシートに表示されたコードを用いて取得することができる情報であってもよい。紙のレシートに表示されたコードは、例えば、バーコードであってもよく、2次元コードであってもよく、その他のコードであってもよい。2次元コードは、例えば、QRコード(登録商標)であってもよく、その他の2次元コードであってもよい。この場合には、紙のレシートに表示されたコードを識別するコード識別子に対応付けられて、その紙のレシートに対応するレシート情報が管理されていてもよい。このレシート情報の管理は、例えば、レシート情報を管理する管理サーバによって行われてもよい。その管理サーバは、例えば、POSレジ端末などのレジ端末から送信された、レシート情報とコードを識別するコード識別子とを受信すると、両者を対応付けて記憶部に蓄積してもよい。そして、管理サーバは、紙のレシートに表示されたコードを識別するコード識別子を受信すると、その受信したコード識別子に対応するレシート情報を読み出して送信してもよい。ここで、例えば、紙のレシートに表示されたコードを読み取ることによって得られる情報がコード識別子であってもよく、紙のレシートに表示されたコードを読み取ることによって得られる情報に紐づけられた情報がコード識別子であってもよい。
【0029】
一例として、受付部12は、ユーザからレシート情報そのものを受け付けてもよく、紙のレシートに表示されたコードを識別するコード識別子をユーザから受け付け、そのユーザから受け付けたコード識別子に対応付けられているレシート情報を管理サーバから受信してもよい。いずれの場合であっても、通常、1つのレシート情報は、1つのレシートに対応した情報である。受付部12は、レシート情報に対応するユーザを識別するユーザ識別子をも受け付けてもよい。レシート情報に対応するユーザは、例えば、レシート情報に含まれる購入対象識別子で識別される購入対象を購入したユーザであってもよい。レシート情報と、そのレシート情報に対応するユーザ識別子とを受け付ける場合に、受付部12は、両者を一緒に受け付けてもよく、または、別のタイミングで受け付けてもよい。後者の場合には、例えば、ログイン時にユーザ識別子が受け付けられ、その後に、そのユーザ識別子に対応するレシート情報が受け付けられてもよい。
【0030】
受付部12は、受け付けた情報を記憶部11に蓄積してもよい。例えば、受付部12は、受け付けたレシート情報を記憶部11に蓄積してもよい。また、例えば、レシート情報と、それに対応するユーザ識別子とを受け付けた場合には、受付部12は、そのユーザ識別子に対応付けて、レシート情報を記憶部11に蓄積してもよい。
【0031】
受付部12は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線または無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)から読み出された情報を受け付けてもよい。なお、本実施の形態では、受付部12が情報を受信する場合について主に説明する。また、受付部12は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、受付部12は、ハードウェアによって実現されてもよく、または所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0032】
取得部13は、受付部12によって受け付けられたレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応する栄養素情報を用いて、そのレシート情報に対応する栄養素ごとの合計量に関するレシート集計情報を取得する。栄養素ごとの合計量に関する情報は、例えば、栄養素ごとの合計量であってもよい。この場合には、例えば、レシート情報に含まれる購入対象識別子で識別される飲食物に関連する購入対象の各栄養素の合計量、例えば、熱量の合計量、タンパク質の合計量などが取得されることになる。また、栄養素ごとの合計量に関する情報は、例えば、栄養素ごとの単位期間当たりの指標量に対する合計量の割合であってもよい。単位期間は、例えば、1日や1週間、1か月などであってもよい。単位期間当たりの指標量は、例えば、単位期間当たりの必要量であってもよく、単位期間当たりの目標量などであってもよい。したがって、栄養素ごとの単位期間当たりの指標量に対する合計量の割合は、例えば、栄養素ごとの1日の目標量に対する合計量の割合であってもよい。この割合は、例えば、レシート情報に対応する、ある栄養素の合計量を、その栄養素の1日の目標量で除算した値であってもよい。このように、レシート集計情報は、例えば、栄養素ごとの合計量、及び栄養素ごとの単位期間当たりの指標量に対する合計量の割合の少なくともいずれかを含む情報であってもよい。
【0033】
なお、取得部13は、上記の割合を算出する際に、例えば、ユーザ識別子で識別されるユーザの属性に対応した指標量を用いてもよい。属性は、例えば、性別や年齢であってもよい。この場合には、例えば、記憶部11において、ユーザを識別するユーザ識別子と、そのユーザの属性とを対応付ける複数のユーザ対応情報と、ユーザの属性と、その属性に対応する単位期間当たりの指標量とを対応付ける複数の指標量対応情報とが記憶されており、取得部13は、レシート情報に対応するユーザ識別子に対応付けられているユーザの属性を特定し、その特定したユーザの属性に対応付けられている単位期間当たりの指標量を用いて、上記の割合を算出してもよい。
【0034】
取得部13は、例えば、次のようにしてレシート集計情報を取得してもよい。取得部13はまず、受付部12によって受け付けられたレシート情報から、購入対象識別子と購入個数との1以上の組を取得する。次に、取得部13は、栄養素対応情報にアクセスして、取得した1番目の組に含まれる購入対象識別子に対応する栄養素情報を取得し、その栄養素情報に含まれる各栄養素の量に、1番目の組に含まれる購入個数を乗算した結果を、栄養素ごとの合計量として取得する。例えば、熱量、タンパク質、炭水化物などの各栄養素について、栄養素の量に購入個数を乗算した合計量が取得されることになる。なお、1番目の組に含まれる購入対象識別子で識別される購入対象が飲食物に関連する購入対象ではない場合には、その購入対象識別子に対応する栄養素情報は存在しないため、この処理はスキップされてもよい。2番目以降の組に含まれる購入対象識別子についても同様である。次に、取得部13は、栄養素対応情報にアクセスして、取得した2番目の組に含まれる購入対象識別子に対応する栄養素情報を取得し、その栄養素情報に含まれる各栄養素の量に、2番目の組に含まれる購入個数を乗算した結果を、各栄養素の合計量に加算する。この加算は、栄養素ごとに行われるものとする。取得部13は、3番目以降のすべての取得した組についても同様の処理を行う。このようにして、例えば、熱量、タンパク質、炭水化物などの各栄養素について最終的な合計量が取得されることになる。この最終的な合計量が、レシート情報に対応する各栄養素の合計量となる。すなわち、この最終的な合計量が、レシート情報に応じて購入された飲食物に関連するすべての購入対象の各栄養素の合計量となる。言い換えれば、ある栄養素の合計量は、レシート情報に含まれる購入対象識別子に対応するその栄養素の量と、その購入対象識別子で識別される購入対象の購入個数とを乗算した値の総和である。この総和は、レシート情報に含まれるすべての購入対象識別子について取られる。なお、ある購入対象識別子に対応する栄養素の量が存在しない場合、例えば、その購入対象識別子で識別される購入対象が食品等でない場合には、その栄養素の量を0として計算してもよい。
【0035】
なお、レシート集計情報に、栄養素ごとの単位期間当たりの指標量に対する合計量の割合が含まれる場合には、取得部13は、複数の栄養素ごとに、栄養素の合計量を、栄養素の単位期間当たりの指標量で除算することによって、栄養素ごとの割合を取得してもよい。
【0036】
また、取得部13は、受付部12によって受け付けられたレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応するアレルギー情報を用いて、そのレシート情報に対応するアレルギー物質の有無に関する情報を取得してもよい。アレルギー物質の有無に関する情報は、例えば、レシート情報に含まれる購入対象識別子で識別される飲食物に関連するいずれかの購入対象に含まれるアレルギー物質を示す情報であってもよく、レシート情報に含まれる購入対象識別子で識別される飲食物に関連する購入対象のうち、アレルギー物質を含む購入対象と、その購入対象に含まれるアレルギー物質との関係を示す情報であってもよい。
【0037】
取得部13は、例えば、次のようにしてアレルギー物質の有無に関する情報を取得してもよい。ここでは、アレルギー情報は、アレルギー物質ごとの有無を示す情報であるとする。取得部13はまず、受付部12によって受け付けられたレシート情報から、1以上の購入対象識別子を取得する。次に、取得部13は、アレルギー対応情報にアクセスして、取得した1番目の購入対象識別子に対応するアレルギー情報を取得し、そのアレルギー情報がヌル(null)ではない場合に、1番目の購入対象識別子と、その購入対象識別子で識別される購入対象に含まれるアレルギー物質を示す情報との組を取得する。なお、1番目の購入対象識別子で識別される購入対象が飲食物に関連する購入対象ではない場合や、1番目の購入対象識別子に対応するアレルギー情報がヌルである場合には、その購入対象識別子に対応するアレルギー物質は存在しないため、この処理はスキップされてもよい。2番目以降の購入対象識別子についても同様である。次に、取得部13は、2番目以降のすべての取得した購入対象識別子についても同様の処理を繰り返す。このようにして、購入対象識別子と、アレルギー物質を示す情報との組が取得されることになる。例えば、この取得された組が、レシート情報に含まれる購入対象識別子で識別される飲食物に関連する購入対象のうち、アレルギー物質を含む購入対象と、その購入対象に含まれるアレルギー物質との関係を示す情報であってもよい。また、取得部13は、取得したすべての組に含まれるアレルギー物質を示す情報をマージして、ユニーク処理を行うことによって、レシート情報に応じて購入された飲食物に関連するすべての購入対象の少なくともいずれかに含まれるアレルギー物質の一覧を取得することができる。例えば、このアレルギー物質の一覧が、取得対象のアレルギー物質の有無に関する情報であってもよい。なお、アレルギー物質の一覧のみを取得する場合には、取得部13は、例えば、購入対象識別子と、その購入対象識別子で識別される購入対象に含まれるアレルギー物質を示す情報との組の取得に代えて、アレルギー物質を示す情報のみの取得を行ってもよい。
【0038】
出力部14は、取得部13によって取得されたレシート集計情報を出力する。また、出力部14は、例えば、取得部13によって取得されたアレルギー物質の有無に関する情報を出力してもよい。なお、出力部14は、例えば、レシート集計情報や、アレルギー物質の有無に関する情報を出力する際に、それらの情報に対応するレシート情報も出力してもよい。このようにすることで、ユーザは、レシート集計情報等が、どのレシート情報に対応する情報であるのかを容易に把握することができるようになる。ここで、この出力は、例えば、表示デバイス(例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなど)への表示でもよく、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、プリンタによる印刷でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。なお、本実施の形態では、出力部14が情報を送信する場合について主に説明する。また、出力部14は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスや通信デバイスなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、出力部14は、ハードウェアによって実現されてもよく、または、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0039】
なお、レシート情報に対応する飲食物に関連する購入対象のすべてを、レシート情報に対応するユーザが消費するとは限らない。例えば、飲食物に関連する一部の購入対象は、プレゼントなどとして他人に渡されることもある。そのため、レシート集計情報に含める購入対象の量を変更できるようにしてもよい。この場合には、受付部12は、例えば、1以上の変更情報を受け付けてもよい。変更情報は、レシート情報に含まれる購入対象識別子のうち、レシート集計情報に含める量を変更する購入対象を識別する購入対象識別子と、その購入対象の量に関する変更内容とを含む情報である。変更内容は、例えば、個数によって示されてもよく、割合によって示されてもよい。前者の場合には、例えば、購入個数から変更内容で示される個数を減算した結果(通常、この値は0以上、購入個数未満の整数値である)が、変更後の個数となってもよい。後者の場合には、例えば、購入個数に変更内容で示される割合を乗算した結果(通常、この値は0以上、購入個数未満の実数値である)が、変更後の個数となってもよい。この場合には、例えば、購入対象である菓子パンの半分を食べたときにも、その食べた分の栄養素ごとの合計値を取得することができるようになる。
【0040】
取得部13は、受付部12で受け付けられた1以上の変更情報に基づいた変更後の購入対象ごとの量を用いてレシート集計情報を取得してもよい。この場合には、購入個数に代えて、変更後の個数を用いて、レシート集計情報が取得されることになる。例えば、変更後の個数が「0」になった購入対象は、レシート集計情報の取得から除外されることになる。
【0041】
次に、情報処理装置1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)受付部12は、レシート情報を受け付けたかどうか判断する。そして、レシート情報を受け付けた場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、ステップS105に進む。
【0042】
(ステップS102)受付部12は、受け付けたレシート情報を記憶部11に蓄積する。なお、レシート情報に対応するユーザ識別子も受け付けた場合には、受付部12は、ユーザ識別子と、レシート情報とを対応付けて記憶部11に蓄積してもよい。
【0043】
(ステップS103)取得部13は、ステップS101で受け付けられたレシート情報に対応するレシート集計情報、及びアレルギー物質の有無に関する情報を取得する。
【0044】
(ステップS104)出力部14は、ステップS103で取得されたレシート集計情報等を出力する。そして、ステップS101に戻る。
【0045】
(ステップS105)受付部12は、変更情報を受け付けたかどうか判断する。そして、変更情報を受け付けた場合には、ステップS106に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。
【0046】
(ステップS106)取得部13は、受け付けられた変更情報に基づいた変更後の購入対象ごとの量を用いて、レシート集計情報を取得する。
【0047】
(ステップS107)出力部14は、ステップS106で取得されたレシート集計情報を出力する。そして、ステップS101に戻る。
【0048】
なお、変更情報の受け付け等が行われない場合には、図2のフローチャートにおいて、ステップS105~S107の処理が実行されなくてもよい。また、アレルギー物質の有無に関する情報が取得されない場合には、ステップS103,S104において、アレルギー物質の有無に関する情報の取得や出力が行われなくてもよい。また、図2のフローチャートにおける処理の順序は一例であり、同様の結果を得られるのであれば、各ステップの順序を変更してもよい。また、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0049】
次に、本実施の形態による情報処理装置1の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例では、記憶部11において、図3Aで示される栄養素対応情報と、図3Bで示されるアレルギー対応情報とが記憶されていてもよい。図3Aにおいて、栄養素対応情報は、購入対象を識別する購入対象識別子と、その購入対象の栄養素ごとの量を示す栄養素情報とを含んでいる。栄養素情報は、例えば、熱量、タンパク質、炭水化物などの量を含んでいてもよい。図3Aで示される栄養素対応情報では、例えば、購入対象識別子「G001」で識別される購入対象(以下、「購入対象G001」と呼ぶこともある。他の購入対象についても同様である。)について、熱量は130kcalであり、6.5gのタンパク質や、9.5gの炭水化物などが含まれることが示されている。また、図3Bにおいて、アレルギー対応情報は、購入対象を識別する購入対象識別子と、その購入対象にアレルギー物質が含まれるかどうかを示すアレルギー情報とを含んでいる。アレルギー情報によって、アレルギー物質ごとの有無が「1」「0」によって示される。「1」であればアレルギー物質が含まれており、「0」であればアレルギー物質が含まれていないことが示される。図3Bで示されるアレルギー対応情報では、例えば、購入対象G001にアレルギー物質「乳」が含まれることが示されている。なお、栄養素対応情報及びアレルギー対応情報は、一体の情報であってもよい。この場合には、購入対象識別子に、栄養素情報及びアレルギー情報が対応付けられていてもよい。
【0050】
まず、ユーザ識別子「U001」で識別されるユーザ(以下、「ユーザU001」と呼ぶこともある。)が、情報処理端末2を操作することによって、紙のレシートに表示されたコードを読み取って取得したコード識別子と、ユーザ識別子とを情報処理装置1に送信させたとする。すると、そのコード識別子等は、情報処理装置1の受付部12で受信される。受付部12は、コード識別子等を受信すると、受信したコード識別子と、その送信元のアドレスとを出力部14に渡す。コード識別子等を受け取ると、出力部14は、レシート情報を管理する管理サーバにコード識別子を送信する。管理サーバは、コード識別子を受信すると、その受信したコード識別子に対応付けられているレシート情報を読み出して、コード識別子の送信元に送信する。
【0051】
このようにして送信されたレシート情報は、情報処理装置1の受付部12で受信され、取得部13に渡されると共に、あらかじめ受信されていたユーザ識別子「U001」に対応付けられて記憶部11に蓄積される(ステップS101,S102)。その受信されたレシート情報は、図4で示さるものであったとする。図4において、レシート情報は、購入の行われた年月日と、購入の行われた店舗を識別する店識別子と、購入の合計額と、複数の購入対象情報とを含んでいる。購入対象情報は、購入対象を識別する購入対象識別子と、その購入対象の名称と、その購入対象の画像と、その購入対象の購入個数と、その購入対象の金額とを含んでいる。図4で示されるレシート情報では、1個のAB牛乳と、1個のXYパンなどが、店識別子R001で識別される店舗で、2022年10月11日に購入されたことが示されている。
【0052】
レシート情報を受け取ると、取得部13は、レシート情報から購入対象識別子、及び購入個数を取得し、その取得した購入対象識別子に対応する栄養素情報及びアレルギー情報を取得し、それらの情報を用いて、栄養素ごとの合計量を算出すると共に、レシート情報に対応する購入対象に含まれるアレルギー物質の一覧を取得する(ステップS103)。算出された栄養素ごとの合計量を含むレシート集計情報と、アレルギー物質の一覧の情報と、そのレシート集計情報等に対応するレシート情報とは出力部14に渡される。
【0053】
出力部14は、それらの情報を受け取ると、レシート情報と、レシート集計情報と、アレルギー物質の有無を示す情報であるアレルギー物質の一覧とを、あらかじめ受け取っていた、コード識別子等の送信元のアドレスに送信する(ステップS104)。そのようにして送信された情報は、ユーザU001の情報処理端末2で受信され、そのディスプレイに表示される。図5は、その表示の一例を示す図である。図5では、レシート情報に含まれる情報と共に、レシート集計情報51、及びアレルギー物質の有無を示す情報52が表示されている。なお、レシート情報に含まれる情報のうち、一部の情報のみが情報処理装置1から送信されてもよく、一部の情報のみが情報処理端末2において表示されてもよい。例えば、店識別子や、合計額、購入対象識別子、金額などは送信されなくてもよく、表示されなくてもよい。例えば、図4で示されるレシート情報が、ユーザU001の1食分の食品の購入に対応するものであった場合には、ユーザU001は、図5の表示を見ることによって、その1食分の熱量やタンパク質の量などの栄養素ごとの合計量について知ることができる共に、その1食に含まれるアレルギー物質について知ることができる。なお、図5では、各購入対象に対応付けられて、量を変更するための量変更ボタン53が表示されている。この量変更ボタン53を選択することによって、レシート集計情報51に含める購入対象の量を変更することができるものとする。
【0054】
例えば、ユーザU001は、購入したXYパンの半分を友人に渡していたとする。そのため、ユーザU001は、XYパンに対応付けて表示されている量変更ボタン53をタップして選択して、量を50%に変更したとする。すると、変更後の量である50%を示す変更内容と、その変更対象のXYパンを識別する購入対象識別子G002とを含む変更情報と、ユーザ識別子「U001」とが、情報処理端末2から情報処理装置1に送信される。送信された変更情報等は、情報処理装置1の受付部12で受信される(ステップS105)。そして、送信元のアドレスが出力部14に渡されると共に、変更情報とユーザ識別子とが取得部13に渡される。変更情報とユーザ識別子とを受け取ると、取得部13は、受け取ったユーザ識別子に対応付けられて記憶されているレシート情報を記憶部11から読み出し、そのレシート情報と、変更情報とに基づいて、レシート集計情報を取得する(ステップS106)。そのレシート集計情報の取得では、変更情報に含まれる購入対象識別子G002に対応する購入個数「1」が、その変更情報に含まれる変更内容「50%」に応じて「0.5」に変更される。その結果、購入対象G002については、各栄養素の量が半分に変更されることになる。その変更に応じて取得されたレシート集計情報は、出力部14からユーザU001の情報処理端末2に送信される(ステップS107)。そして、ユーザU001の情報処理端末2において、図6で示されるように、変更後のレシート集計情報51が表示されることになる。なお、図6において、レシート集計情報51、及びXYパンに対応する量「50%」以外は、以前に情報処理装置1から受信されたレシート情報や、アレルギー物質の有無に関する情報が表示されているものとする。このようにして、ユーザU001は、自らが摂取した食品に対応する栄養素の情報について知ることができるようになる。なお、ここでは、変更情報に応じて、レシート集計情報が更新される場合について説明したが、変更情報に応じて、アレルギー物質の有無に関する情報も更新されてもよい。例えば、変更情報によって、ある購入対象の量が「0」に変更され、その購入対象にのみ含まれるアレルギー物質が存在した場合には、そのアレルギー物質が、アレルギー物質の一覧から除外されてもよい。
【0055】
以上のように、本実施の形態による情報処理装置1によれば、レシート情報に対応する飲食物に関する栄養素ごとの合計量に関する情報について簡単に知ることができるようになる。また、その栄養素ごとの合計量に関する情報を取得する際に、レシピの情報などを用意する必要もないため、ユーザの負担が軽減されることになる。例えば、ユーザが店舗でランチに食べる飲食物を購入した場合や、ユーザがレストランで夕食を食べた際には、レシート情報に対応するレシート集計情報によって、ランチに関する栄養素ごとの合計量や、夕食に関する栄養素ごとの合計量を知ることができる。したがって、1食分に対応する栄養素の量について簡単に把握することができるようになる。
【0056】
また、レシート集計情報に、栄養素ごとの単位期間当たりの指標量に対する合計量の割合が含まれている場合には、その割合によって、購入対象に関する栄養素のバランスを把握することもできるようになる。例えば、1日分の食材に対応するレシート情報に基づいてレシート集計情報が取得された場合には、その割合を参照することによって、他の栄養素と比較して、割合の低い栄養素を特定することもできる。例えば、タンパク質の割合のみが、熱量や炭水化物などの割合と比較して低い場合には、タンパク質を含む食材をもっと購入する必要があることについて知ることができるようになる。
【0057】
また、アレルギー物質の有無に関する情報も取得された場合には、その情報によって、例えば、レシート情報に対応する購入対象に、どのようなアレルギー物質が含まれているのかについて知ることができるようになる。そのため、例えば、特定のアレルギー物質を含む飲食物を意図せずに購入したような場合であっても、そのことを容易に把握することができるようになる。
【0058】
なお、ユーザが摂取することを禁止されているアレルギー物質が、アレルギー物質の一覧に含まれる場合には、そのことを示すアラートが出力されてもよい。このアラートは、例えば、情報処理装置1において出力されてもよく、情報処理端末2において出力されてもよい。前者の場合には、例えば、ユーザを識別するユーザ識別子と、そのユーザが摂取することが禁止されている禁止アレルギー物質とを対応付ける複数の情報が記憶部11で記憶されており、取得部13は、その情報を参照して、あるユーザのレシート情報に対応するアレルギー物質の一覧に、そのユーザの禁止アレルギー物質が含まれるかどうかを判断してもよい。そして、禁止アレルギー物質が含まれる場合に、アラートが出力されてもよい。情報処理端末2でアレルギー物質の一覧に禁止アレルギー物質が含まれるかどうかの判断が行われる場合には、情報処理端末2において、禁止アレルギー物質を示す情報が記憶されており、その情報を用いて、レシート情報に対応するアレルギー物質の一覧に禁止アレルギー物質が含まれるかどうかが判断されてもよい。そして、禁止アレルギー物質が含まれる場合に、アラートが出力されてもよい。
【0059】
また、1回の購入対象に1人分の飲食物のみが含まれている場合には、上記のようにしてレシート集計情報が取得されることによって、その1人分の飲食物に対応する栄養素の合計量に関する情報を知ることができるようになる。一方、1回の購入対象に所定の人数分の飲食物が含まれていることもある。例えば、複数の構成員を含む家族に対応する飲食物を購入した場合には、通常、1回の購入対象に所定の人数分の飲食物が含まれることになる。この場合には、レシート情報に対応する栄養素の合計量に関する情報は、所定の人数に対応する情報となり、各人の情報を容易に把握できないことになる。したがって、このような場合には、取得部13は、例えば、レシート情報に対応する栄養素ごとの合計量を、あらかじめ決められた割合で所定の人数に割り当てた各人の栄養素ごとの量に関する情報を含むレシート集計情報を取得してもよい。例えば、父、母、子供を含む3人家族の場合には、あらかじめ決められた割合が、父:40%、母:30%、子供:30%のように設定されていてもよい。この場合には、上記のようにして取得した栄養素ごとの合計量にそれぞれ0.4を乗算した値が、父の栄養素ごとの量となり、その合計量にそれぞれ0.3を乗算した値が、母、及び子供の栄養素ごとの量となってもよい。このようにして、レシート情報が所定の人数の飲食物に対応するものであったとしても、各人の栄養素ごとの量に関する情報についても知ることができるようになる。なお、あらかじめ決められた割合は、例えば、ユーザ識別子に対応付けられて記憶部11で記憶されていてもよい。そして、取得部13は、レシート情報に対応するユーザ識別子に対応付けられている割合を記憶部11から読み出して、各人の栄養素ごとの量に関する情報を算出してもよい。この栄養素ごとの量に関する情報は、例えば、栄養素ごとの量、及び栄養素ごとの単位期間当たりの指標量に対する栄養素の量の割合の少なくともいずれかであってもよい。
【0060】
また、1回の購入対象に1回分または1日分の飲食物のみが含まれている場合には、上記のようにしてレシート集計情報が取得されることによって、その1回分または1日分の飲食物に対応する栄養素の量に関する情報を知ることができるようになる。一方、1回の購入対象に、複数日分の飲食物が含まれていることもある。例えば、1週間分の食料品をまとめ買いするような場合には、1週間分の飲食物が1つのレシート情報に対応することになる。また、1回の購入対象に、1回の食事で使用される一部の食材のみが含まれていることもある。例えば、冷蔵庫や食品庫に存在する食材では足りない食材のみを買う場合には、そのようになる。これらの場合には、レシート情報に対応する栄養素の合計量に関する情報は、所定の期間に対応する情報や、1回の食事における一部の情報となり、1日ごとなどの単位期間ごとの情報を容易に把握できないことになる。
【0061】
したがって、このような場合には、取得部13は、レシート情報に基づいて、単位期間ごとの栄養素ごとの量に関する単位期間集計情報をも取得してもよい。なお、単位期間集計情報は、複数のレシート情報に基づいて取得されてもよい。その複数のレシート情報は、同じユーザに対応するレシート情報であってもよい。また、出力部14は、取得部13によって取得された単位期間集計情報を出力してもよい。単位期間は、例えば、1日、1週間、1か月などであってもよい。ここでは、単位期間が1日である場合について主に説明する。取得部13は、例えば、複数の単位期間における栄養素ごとの合計量の総和を算出し、その総和から単位期間当たりの平均を算出することによって、単位期間ごとの栄養素ごとの量に関する単位期間集計情報を取得してもよい。この場合には、例えば、所定の期間(例えば、直近の30日など)に含まれる年月日を有するレシート情報を特定し、その特定した各レシート情報について栄養素ごとの合計量を算出し、その栄養素ごとの合計量を加算して栄養素ごとの総和を算出し、その栄養素ごとの総和を、その所定の期間に含まれる単位期間の数(例えば、所定の期間が30日であり、単位期間が1日である場合には、30日を1日で除算した「30」である。)で除算することによって栄養素ごとの単位期間当たりの平均値を算出してもよい。この場合には、この栄養素ごとの単位期間当たりの平均値に関する情報が、単位期間集計情報であってもよい。栄養素ごとの単位期間当たりの平均値に関する情報は、例えば、栄養素ごとの単位期間当たりの平均値、及び栄養素ごとの単位期間当たりの指標量に対する単位期間当たりの平均値の割合の少なくともいずれかを含んでもよい。例えば、ユーザが摂取しているすべての飲食物の情報が、いずれかのレシート情報に含まれる場合には、このようにすることによって、精度の高い単位期間集計情報を取得できるようになる。受付部12によって複数のユーザに対応するレシート情報が受け付けられる場合には、例えば、受け付けられたレシート情報がユーザ識別子に対応付けられて記憶部11に蓄積されてもよい。そして、あるユーザに対応する単位期間集計情報を取得する際には、取得部13は、そのユーザを識別するユーザ識別子に対応付けられている複数のレシート情報を用いて、単位期間集計情報を取得してもよい。
【0062】
また、取得部13は、飲食物に関連する購入対象ごとの単位期間当たりの消費特性に基づいて単位期間集計情報を取得してもよい。この場合には、取得部13は、レシート情報に含まれる購入対象識別子で識別される飲食物に関連する購入対象の栄養素ごとの量を、その購入対象に対応する単位期間当たりの消費特性に基づいて、そのレシート情報に含まれる年月日以降の複数の日にそれぞれ割り当ててもよい。単位期間当たりの消費特性は、例えば、単位期間当たりの消費量であってもよい。例えば、米に対応する単位期間当たりの消費特性である1日当たりの消費量は、150g(すなわち1合)に設定されてもよく、5枚入りの食パンに対応する単位期間当たりの消費特性である1日当たりの消費量は、1枚に設定されてもよい。単位期間当たりの消費特性は、例えば、購入対象識別子に対応付けられて記憶部11で記憶されていていてもよい。消費特性は、例えば、ユーザごとに設定される情報であってもよく、または、そうでなくてもよい。前者の場合には、ユーザごとに、購入対象ごとの消費特性が記憶部11で記憶されていてもよい。また、消費特性は、飲食物に関連する購入対象の在庫情報に基づいて、自動的に設定されてもよい。例えば、飲食物に関連する購入対象の在庫情報が管理されている場合には、飲食物に関連する購入対象の減り方に応じて、消費特性を取得することができる。したがって、消費特性は、在庫情報に基づいて自動的に取得されたものであってもよい。なお、複数の日で消費される飲食物に関連する購入対象についてのみ、単位期間当たりの消費特性が設定されていてもよい。例えば、菓子パンは通常、1回で食べきるものであるため、菓子パンには単位期間当たりの消費特性が設定されていなくてもよい。
【0063】
例えば、あるレシート情報に、5枚入りの食パンを識別する購入対象識別子が含まれており、その食パンに対応する単位期間当たりの消費特性である1日当たりの消費量が1枚に設定されている場合には、取得部13は、5枚入りの食パンに対応する栄養素ごとの量に、0.2(=1枚/5枚)をそれぞれ乗算した値を、レシート情報に含まれる年月日から複数の日(この場合には5日間)に割り当ててもよい。取得部13は、このような処理をレシート情報に含まれる各購入対象識別子について行ってもよい。なお、上記したように、単位期間当たりの消費特性が設定されていない購入対象については、取得部13は、例えば、レシート情報に含まれる年月日に、その購入対象に対応する栄養素ごとの量のすべてを割り当ててもよい。取得部13は、このように各購入対象について、栄養素ごとの量を各日に割り当てた後に、1日ごとに栄養素ごとの量の合計値を算出してもよい。その算出結果が、単位期間集計情報となる。なお、ここでは単位期間が1日である場合について説明したが、単位期間が1週間などであっても、同様にして栄養素ごとの量を単位期間ごとに割り当てることによって、単位期間集計情報を取得することができる。このようにして、例えば、2022年10月11日の栄養素ごとの量、2022年10月12日の栄養素ごとの量などのように、各日付に対して栄養素ごとの量が取得されることになり、ユーザは、単位期間ごとの栄養素ごとの量について知ることができるようになる。
【0064】
なお、栄養素の量について平均を算出する場合や、栄養素の量について複数の日に割り当てる場合において、レシート情報に含まれる購入対象の飲食を行わない日(以下、この日を「除外日」と呼ぶことにする。)が存在することもある。その除外日が存在する場合に、上記のように単位期間集計情報を取得すると、その取得結果は、除外日の分だけ正確でないことになる。したがって、除外日が存在する場合には、受付部12は、レシート情報に含まれる購入対象の飲食を行わない除外日に関する情報を受け付けてもよい。除外日に関する情報は、例えば、除外日を示す情報(例えば、2022年10月15日が除外日であることを示す情報)であってもよく、除外日の割合を示す情報(例えば、1週間のうち、2日が除外日であることを示す情報)であってもよい。そして、取得部13は、除外日以外の日に関する単位期間集計情報を取得してもよい。このように、除外日に関する情報が受け付けられる場合には、単位期間は1日であってもよい。また、除外日に関する情報は、ユーザ識別子に対応付けられていてもよい。そして、あるユーザに関する単位期間集計情報が取得される際に、そのユーザを識別するユーザ識別子に対応する除外日に関する情報が用いられてもよい。
【0065】
例えば、単位期間集計情報を取得する際に平均値を算出する場合には、その平均値の算出で用いる単位期間の数を、除外日に関する情報に基づいて減らしてもよい。例えば、直近の30日に除外日が10日含まれる場合には、平均値の算出で用いる単位期間の数を、「20」(=30-10)にしてもよい。また、栄養素ごとの量が複数の日に割り当てられる場合には、栄養素ごとの量は、例えば、除外日には割り当てられなくてもよい。このようにすることで、より正確な単位期間集計情報を取得することができるようになる。
【0066】
また、レシート情報には、金額も含まれているため、取得部13は、金額に関する情報を含むレシート集計情報を取得してもよい。すなわち、レシート集計情報に、金額に関する情報が含まれていてもよい。より具体的には、取得部13は、栄養素ごとの金額、及び栄養素ごとの単位量当たりの金額の少なくともいずれかを含むレシート集計情報を取得してもよい。
【0067】
例えば、レシート情報に対応する熱量の金額は、そのレシート情報に対応する飲食物に関連する購入対象に対応する金額(これは、購入個数に1個の購入対象の金額を乗算した結果の金額である。)の合計であってもよい。また、例えば、レシート情報に対応する熱量の単位量当たりの金額は、そのレシート情報に対応する飲食物に関連する購入対象に対応する金額の合計を、そのレシート情報に対応する飲食物に関連する購入対象に対応する熱量の合計で除算した値であってもよい。なお、例えば、熱量の単位量が100kcalである場合には、その除算結果に所定数を乗算することによって、単位量当たりの金額を算出してもよい。
【0068】
また、例えば、レシート情報に対応するタンパク質の金額は、購入対象に対応する金額に、その購入対象に含まれるタンパク質の割合を乗算した結果を、そのレシート情報に対応する飲食物に関連するすべての購入対象について加算した結果であってもよい。ある購入対象に含まれるタンパク質の割合は、例えば、その購入対象に含まれるタンパク質の量を、その購入対象に含まれる各栄養素の合計量で除算した値であってもよい。各栄養素の合計量は、例えば、タンパク質の量、炭水化物の量、脂質の量の合計値であってもよい。また、例えば、レシート情報に対応するタンパク質の単位量当たりの金額は、上記のようにして算出した、レシート情報に対応するタンパク質の金額を、そのレシート情報に対応するタンパク質の量で除算した値であってもよい。なお、例えば、タンパク質の単位量が100gである場合には、その除算結果に所定数を乗算することによって、単位量当たりの金額を算出してもよい。レシート情報に対応するタンパク質の量は、そのレシート情報に対応する飲食物に関連する購入対象に対応するタンパク質の量(これは、購入個数に1個の購入対象に含まれるタンパク質の量を乗算した結果の量である。)の合計であってもよい。タンパク質以外の栄養素、例えば、炭水化物や脂質についても、タンパク質と同様にして算出できることは、言うまでもない。
【0069】
このような金額を算出することによって、栄養素のバランスを、金額によって知ることもできるようになる。例えば、タンパク質の単位量当たりの金額が、他の栄養素と比較して高い場合には、高タンパク質の安価な食品をより多く購入することによって、タンパク質の単位量当たりの金額を下げるようにすることもできる。
【0070】
また、レシート情報に小売識別子も含まれている場合には、取得部13は、例えば、小売識別子で識別される小売の事業者ごとにレシート集計情報等を取得してもよい。この場合には、例えば、栄養素ごとの合計量に関する情報や、栄養素ごとの金額、栄養素ごとの単位量当たりの金額などが、小売の事業者ごとに取得されてもよい。また、この場合には、例えば、複数のレシート情報からレシート集計情報等が取得されてもよい。
【0071】
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、または、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0072】
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、または、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
【0073】
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、または長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、または、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、または、図示しない読み出し部が行ってもよい。
【0074】
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、または、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
【0075】
また、上記実施の形態において、情報処理装置1に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、または、別々のデバイスを有してもよい。
【0076】
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、または、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、記憶部や記録媒体にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。なお、上記実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、購入対象の栄養素の量に関する栄養素情報とを対応付ける複数の栄養素対応情報にアクセス可能なコンピュータを、購入対象を識別する購入対象識別子と、購入対象の購入個数と、購入対象の金額とを含む1以上の購入対象情報、及び購入対象情報に関する購入が行われた年月日を含むレシート情報を受け付ける受付部、受付部によって受け付けられたレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応する栄養素情報を用いて、レシート情報に対応する栄養素ごとの合計量に関するレシート集計情報を取得する取得部、取得部によって取得されたレシート集計情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0077】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を受け付ける受付部や、情報を取得する取得部、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
【0078】
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD-ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
【0079】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、または分散処理を行ってもよい。
【0080】
図7は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理装置1を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0081】
図7において、コンピュータシステム900は、CD-ROMドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0082】
図8は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図8において、コンピュータ901は、CD-ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANやWAN等への接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0083】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報処理装置1の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM921に記憶されて、CD-ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD-ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、CD-ROM921に代えて他の記録媒体(例えば、DVD等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
【0084】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による情報処理装置1の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0085】
また、以上の実施の形態は、本発明を具体的に実施するための例示であって、本発明の技術的範囲を制限するものではない。本発明の技術的範囲は、実施の形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲の文言上の範囲及び均等の意味の範囲内での変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0086】
1 情報処理装置
11 記憶部
12 受付部
13 取得部
14 出力部
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-03-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の栄養素の量に関する栄養素情報とを対応付ける複数の栄養素対応情報にアクセス可能な情報処理装置であって、
購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の購入個数と、当該購入対象の金額とを含む1以上の購入対象情報、及び当該購入対象情報に関する購入が行われた年月日を含む情報であり、1つのレシートに対応する情報であるレシート情報を受け付ける受付部と、
前記受付部によって受け付けられたレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応する栄養素情報を用いて、当該レシート情報に対応する栄養素ごとの合計量に関するレシート集計情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得されたレシート集計情報を出力する出力部と、を備えた情報処理装置。
【請求項2】
レシート集計情報は、栄養素ごとの合計量、及び栄養素ごとの単位期間当たりの指標量に対する合計量の割合の少なくともいずれかを含む、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部は、レシート情報に対応する栄養素ごとの合計量を、あらかじめ決められた割合で所定の人数に割り当てた各人の栄養素ごとの量に関する情報を含むレシート集計情報を取得する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部は、1つまたは複数のレシート情報に基づいて、単位期間ごとの栄養素ごとの量に関する単位期間集計情報をも取得し、
前記出力部は、前記取得部によって取得された単位期間集計情報をも出力する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、飲食物に関連する購入対象ごとの単位期間当たりの消費特性に基づいて単位期間集計情報を取得する、請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
単位期間は、1日であり、
前記受付部は、レシート情報に含まれる購入対象の飲食を行わない除外日に関する情報をも受け付け、
前記取得部は、除外日以外の日に関する単位期間集計情報を取得する、請求項4記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記取得部は、栄養素ごとの金額、及び栄養素ごとの単位量当たりの金額の少なくともいずれかを含むレシート集計情報を取得する、請求項1から請求項6のいずれか記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記受付部は、レシート情報に含まれる購入対象識別子のうち、レシート集計情報に含める量を変更する購入対象を識別する購入対象識別子、及び当該購入対象の量に関する変更内容を含む1以上の変更情報をさらに受け付け、
前記取得部は、前記受付部で受け付けられた1以上の変更情報に基づいた変更後の購入対象ごとの量を用いてレシート集計情報を取得する、請求項1から請求項6のいずれか記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記情報処理装置は、飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象のアレルギー物質の有無に関するアレルギー情報とを対応付ける複数のアレルギー対応情報にもアクセス可能であり、
前記取得部は、前記受付部によって受け付けられたレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応するアレルギー情報を用いて、当該レシート情報に対応するアレルギー物質の有無に関する情報も取得し、
前記出力部は、前記取得部によって取得されたアレルギー物質の有無に関する情報をも出力する、請求項1から請求項6のいずれか記載の情報処理装置。
【請求項10】
受付部と、取得部と、出力部とを用いて処理される情報処理方法であって、
前記受付部が、購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の購入個数と、当該購入対象の金額とを含む1以上の購入対象情報、及び当該購入対象情報に関する購入が行われた年月日を含む情報であり、1つのレシートに対応する情報であるレシート情報を受け付けるステップと、
前記取得部が、飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の栄養素の量に関する栄養素情報とを対応付ける複数の栄養素対応情報にアクセスして、受け付けられたレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応する栄養素情報を用いて、当該レシート情報に対応する栄養素ごとの合計量に関するレシート集計情報を取得するステップと、
前記出力部が、取得されたレシート集計情報を出力するステップと、を備えた情報処理方法。
【請求項11】
飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の栄養素の量に関する栄養素情報とを対応付ける複数の栄養素対応情報にアクセス可能なコンピュータを、
購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の購入個数と、当該購入対象の金額とを含む1以上の購入対象情報、及び当該購入対象情報に関する購入が行われた年月日を含む情報であり、1つのレシートに対応する情報であるレシート情報を受け付ける受付部、
前記受付部によって受け付けられたレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応する栄養素情報を用いて、当該レシート情報に対応する栄養素ごとの合計量に関するレシート集計情報を取得する取得部、
前記取得部によって取得されたレシート集計情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の栄養素の量に関する栄養素情報とを対応付ける複数の栄養素対応情報にアクセス可能な情報処理装置であって、
購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の購入個数と、当該購入対象の金額とを含む1以上の購入対象情報、及び当該購入対象情報に関する購入が行われた年月日を含む情報であり、1つのレシートに対応する情報であるレシート情報を受け付ける受付部と、
前記受付部によって受け付けられた1つのレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応する栄養素情報を用いて、当該1つのレシート情報のみに対応する栄養素ごとの合計量に関するレシート集計情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得されたレシート集計情報を出力する出力部と、を備えた情報処理装置。
【請求項2】
レシート集計情報は、栄養素ごとの合計量、及び栄養素ごとの単位期間当たりの指標量に対する合計量の割合の少なくともいずれかを含む、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部は、レシート情報に対応する栄養素ごとの合計量を、あらかじめ決められた割合で所定の人数に割り当てた各人の栄養素ごとの量に関する情報を含むレシート集計情報を取得する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部は、1つまたは複数のレシート情報に基づいて、単位期間ごとの栄養素ごとの量に関する単位期間集計情報をも取得し、
前記出力部は、前記取得部によって取得された単位期間集計情報をも出力する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、飲食物に関連する購入対象ごとの単位期間当たりの消費特性に基づいて単位期間集計情報を取得する、請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
単位期間は、1日であり、
前記受付部は、レシート情報に含まれる購入対象の飲食を行わない除外日に関する情報をも受け付け、
前記取得部は、除外日以外の日に関する単位期間集計情報を取得する、請求項4記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記取得部は、栄養素ごとの金額、及び栄養素ごとの単位量当たりの金額の少なくともいずれかを含むレシート集計情報を取得する、請求項1から請求項6のいずれか記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記受付部は、レシート情報に含まれる購入対象識別子のうち、レシート集計情報に含める量を変更する購入対象を識別する購入対象識別子、及び当該購入対象の量に関する変更内容を含む1以上の変更情報をさらに受け付け、
前記取得部は、前記受付部で受け付けられた1以上の変更情報に基づいた変更後の購入対象ごとの量を用いてレシート集計情報を取得する、請求項1から請求項6のいずれか記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記情報処理装置は、飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象のアレルギー物質の有無に関するアレルギー情報とを対応付ける複数のアレルギー対応情報にもアクセス可能であり、
前記取得部は、前記受付部によって受け付けられたレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応するアレルギー情報を用いて、当該レシート情報に対応するアレルギー物質の有無に関する情報も取得し、
前記出力部は、前記取得部によって取得されたアレルギー物質の有無に関する情報をも出力する、請求項1から請求項6のいずれか記載の情報処理装置。
【請求項10】
受付部と、取得部と、出力部とを用いて処理される情報処理方法であって、
前記受付部が、購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の購入個数と、当該購入対象の金額とを含む1以上の購入対象情報、及び当該購入対象情報に関する購入が行われた年月日を含む情報であり、1つのレシートに対応する情報であるレシート情報を受け付けるステップと、
前記取得部が、飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の栄養素の量に関する栄養素情報とを対応付ける複数の栄養素対応情報にアクセスして、受け付けられた1つのレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応する栄養素情報を用いて、当該1つのレシート情報のみに対応する栄養素ごとの合計量に関するレシート集計情報を取得するステップと、
前記出力部が、取得されたレシート集計情報を出力するステップと、を備えた情報処理方法。
【請求項11】
飲食物に関連する購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の栄養素の量に関する栄養素情報とを対応付ける複数の栄養素対応情報にアクセス可能なコンピュータを、
購入対象を識別する購入対象識別子と、当該購入対象の購入個数と、当該購入対象の金額とを含む1以上の購入対象情報、及び当該購入対象情報に関する購入が行われた年月日を含む情報であり、1つのレシートに対応する情報であるレシート情報を受け付ける受付部、
前記受付部によって受け付けられた1つのレシート情報に含まれる購入対象識別子に対応する栄養素情報を用いて、当該1つのレシート情報のみに対応する栄養素ごとの合計量に関するレシート集計情報を取得する取得部、
前記取得部によって取得されたレシート集計情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。