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特開2024-59501純正品商流管理装置、純正品商流管理方法および純正品商流管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059501
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】純正品商流管理装置、純正品商流管理方法および純正品商流管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20240423BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022167196
(22)【出願日】2022-10-18
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡戸 哲夫
(72)【発明者】
【氏名】金井 徹也
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB54
5L049BB54
(57)【要約】
【課題】作業工数の削減を行うことができるとともに、間違い軽減することができる純正品商流管理装置、純正品商流管理方法および純正品商流管理プログラムを提供する。
【解決手段】本実施形態の純正品商流管理装置であって、得意先マスタ、請求先マスタおよび相手先商品名マスタを参照し、入力される得意先に応じた請求先の法人コードと、入力される商品コードに応じた請求先コードと、を取得し、法人コードと、入力される商品コードに応じた相手先商品名マスタの請求先コードと、が一致するか否かを判定し、法人コードと、入力される商品コードに応じた相手先商品名マスタの請求先コードと、が一致しないと判定した場合、入力制限がある旨の情報を出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える純正品商流管理装置であって、
得意先毎に、請求先を対応付けた得意先マスタと、
請求先毎に、法人およびC/M区分を対応付けた請求先マスタと、
取引先毎に、商品コード、相手先品番および請求先コードを対応付けた相手先商品名マスタと、
にアクセス可能であり、
前記制御部は、
前記得意先マスタ、前記請求先マスタおよび前記相手先商品名マスタを参照し、入力される得意先に応じた請求先の法人コードと、入力される商品コードに応じた請求先コードと、を取得する取得部と、
前記法人コードと、前記入力される商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードと、が一致するか否かを判定する判定部と、
前記判定部が前記法人コードと、前記入力される商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードと、が一致しないと判定した場合、入力制限がある旨の情報を出力する出力部と、
を備えること、
を特徴とする純正品商流管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の純正品商流管理装置であって、
得意先コード毎に、請求先コードを対応付けた得意先請求先マスタにさらにアクセス可能であり、
前記出力部は、
前記法人コードと、前記入力される商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードと、が一致しないと判定された場合、前記得意先請求先マスタを参照し、前記相手先商品名マスタの請求先コードに応じた請求先を出力すること、
を特徴とする純正品商流管理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の純正品商流管理装置であって、
前記判定部は、
前記入力される商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードがメーカーであるか否かを判定し、
前記出力部は、
前記判定部が前記入力される商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードがメーカーであると判定した場合、前記入力制限がある旨の情報を出力すること、
を特徴とする純正品商流管理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の純正品商流管理装置であって、
前記判定部は、
前記入力される商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードが指定販社であるか否かを判定し、
前記出力部は、
前記判定部が前記入力される商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードが指定販社であると判定した場合、前記入力制限がある旨の表示を出力すること、
を特徴とする純正品商流管理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の純正品商流管理装置であって、
商品毎に、品種、非純正フラグ、純正フラグおよびC/M区分を対応付けた商品マスタにさらにアクセス可能であり、
前記判定部は、
前記商品マスタを参照し、前記入力される商品コードが複数の場合、純正品および非純正品が混在しているか否かを判定し、
前記出力部は、
前記判定部が純正品および非純正品が混在していると判定した場合、純正品および非純正品を互いに異なる伝票に分割して登録することを促す情報を出力すること、
を特徴とする純正品商流管理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の純正品商流管理装置であって、
前記判定部は、
純正品および非純正品が混在していると判定した場合において、純正品の商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードに対応する前記請求先マスタのC/M区分が指定されているか否かを判定し、
前記出力部は、
前記判定部が純正品および非純正品が混在していると判定した場合において、純正品の商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードに対応する前記請求先マスタのC/M区分が指定されているとき、前記入力制限がある旨の情報を出力すること、
を特徴とする純正品商流管理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の純正品商流管理装置であって、
前記入力される商品コードに応じた伝票を登録する登録部、
をさらに備え、
前記判定部は、
前記入力される商品コードに応じた前記商品マスタにおいて非純正品として対象であるか否かを判定し、
前記入力される商品コードに応じた請求先コードに対応する前記請求先マスタにおけるC/M区分がメーカー以外であるか否かを判定し、
前記登録部は、
前記判定部が前記入力される商品コードに応じた前記商品マスタにおいて非純正品として対象であると判定した場合において、前記入力される商品コードに応じた請求先コードに対応する前記請求先マスタにおけるC/M区分がメーカー以外であると判定したとき、前記入力される商品コードに応じた伝票を登録すること、
を特徴とする純正品商流管理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の純正品商流管理装置であって、
前記判定部は、
前記入力される商品コードに応じた前記商品マスタが純正品である場合において、非純正品として販売するとき、前記商品マスタおよび前記請求先マスタを参照して、販売可能であるか否かを判定すること、
を特徴とする純正品商流管理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の純正品商流管理装置であって、
前記判定部は、
前記入力される商品コードに応じた前記商品マスタが純正部品である場合において、純正品として販売するとき、前記商品マスタおよび前記請求先マスタを参照して、販売可能であるか否かを判定することを、
を特徴とする純正品商流管理装置。
【請求項10】
制御部を備える純正品商流管理装置で実行される純正品商流管理方法であって、
得意先毎に、請求先を対応付けた得意先マスタと、
請求先毎に、法人およびC/M区分を対応付けた請求先マスタと、
取引先毎に、商品コード、相手先品番および請求先コードを対応付けた相手先商品名マスタと、
にアクセス可能であり、
前記制御部で実行される、
前記得意先マスタ、前記請求先マスタおよび前記相手先商品名マスタを参照し、入力される得意先に応じた請求先の法人コードと、入力される商品コードに応じた請求先コードと、を取得する取得ステップと、
前記法人コードと、前記入力される商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードと、が一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップが前記法人コードと、前記入力される商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードと、が一致しないと判定した場合、入力制限がある旨の情報を出力する出力ステップと、
を含むこと、
を特徴とする純正品商流管理方法。
【請求項11】
制御部を備える純正品商流管理装置に実行させるための純正品商流管理プログラムであって、
得意先毎に、請求先を対応付けた得意先マスタと、
請求先毎に、法人およびC/M区分を対応付けた請求先マスタと、
取引先毎に、商品コード、相手先品番および請求先コードを対応付けた相手先商品名マスタと、
にアクセス可能であり、
前記制御部に実行させるための、
前記得意先マスタ、前記請求先マスタおよび前記相手先商品名マスタを参照し、入力される得意先に応じた請求先の法人コードと、入力される商品コードに応じた請求先コードと、を取得する取得ステップと、
前記法人コードと、前記入力される商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードと、が一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップが前記法人コードと、前記入力される商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードと、が一致しないと判定した場合、入力制限がある旨の情報を出力する出力ステップと、
を含むこと、
を特徴とする純正品商流管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、純正品商流管理装置、純正品商流管理方法および純正品商流管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、オンラインショッピングの取引によって発生する販売者の負担を低減する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6683319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、自動車部品卸業または機械部品卸業は、扱っている商品の中にメーカーが設計した図面、メーカーが承認した図面およびメーカーの規格に基づいて製造された商品がある。これらの商品は、一般的に純正品と言われている。この純正品の販売権は、メーカーが所有している。このため、純正品は、必ずメーカーを起点とした純正品の供給ルートを通じて販売する必要がある。
【0005】
また、特定のメーカーは、販売する商品のうち特定の商品群で系列の販社を経由して販売するような複雑な商流を指定している場合がある。
【0006】
一方、実際の発注は、特約店から受け取る純正品だけではなく、純正品以外の商品(以下、「非純正品」と表記)も混在した状態で依頼がある。
【0007】
しかしながら、実務上では、特に商流を意識することなく、発注されることがあるため、作業者が指定条件に応じて売上先および請求先を判断し、振り分ける必要がある。この結果、この結果、自動車部品卸業または機械部品卸業は、作業者の経験則に依存していることで、振り分けの間違いや月末に煩雑な作業が生じることで、作業工数の削減に改善の余地があった。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作業工数の削減を行うことができるとともに、間違いを軽減することができる純正品商流管理装置、純正品商流管理方法および純正品商流管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る純正品商流管理装置は、制御部を備える純正品商流管理装置であって、得意先毎に、請求先を対応付けた得意先マスタと、請求先毎に、法人およびC/M区分を対応付けた請求先マスタと、取引先毎に、商品コード、相手先品番および請求先コードを対応付けた相手先商品名マスタと、にアクセス可能であり、前記制御部は、前記得意先マスタ、前記請求先マスタおよび前記相手先商品名マスタを参照し、入力される得意先に応じた請求先の法人コードと、入力される商品コードに応じた請求先コードと、を取得する取得部と、前記法人コードと、前記入力される商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードと、が一致するか否かを判定する判定部と、前記判定部が前記法人コードと、前記入力される商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードと、が一致しないと判定した場合、入力制限がある旨の情報を出力する出力部と、を備えること、を特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る純正品商流管理方法は、制御部を備える純正品商流管理装置で実行される純正品商流管理方法であって、得意先毎に、請求先を対応付けた得意先マスタと、請求先毎に、法人およびC/M区分を対応付けた請求先マスタと、取引先毎に、商品コード、相手先品番および請求先コードを対応付けた相手先商品名マスタと、にアクセス可能であり、前記制御部で実行される、前記得意先マスタ、前記請求先マスタおよび前記相手先商品名マスタを参照し、入力される得意先に応じた請求先の法人コードと、入力される商品コードに応じた請求先コードと、を取得する取得ステップと、前記法人コードと、前記入力される商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードと、が一致するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップが前記法人コードと、前記入力される商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードと、が一致しないと判定した場合、入力制限がある旨の情報を出力する出力ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る純正品商流管理プログラムは、制御部を備える純正品商流管理装置に実行させるための純正品商流管理方法であって、得意先毎に、請求先を対応付けた得意先マスタと、請求先毎に、法人およびC/M区分を対応付けた請求先マスタと、取引先毎に、商品コード、相手先品番および請求先コードを対応付けた相手先商品名マスタと、にアクセス可能であり、前記制御部に実行させるための、前記得意先マスタ、前記請求先マスタおよび前記相手先商品名マスタを参照し、入力される得意先に応じた請求先の法人コードと、入力される商品コードに応じた請求先コードと、を取得する取得ステップと、前記法人コードと、前記入力される商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードと、が一致するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップが前記法人コードと、前記入力される商品コードに応じた前記相手先商品名マスタの請求先コードと、が一致しないと判定した場合、入力制限がある旨の情報を出力する出力ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、作業工数の削減を行うことができるとともに、間違いを軽減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、実施形態に係る純正品商流管理装置の構成の一例を示すブロック図での概要を示す模式図である。
図2図2は、実施形態に係る純正品商流管理装置の得意先マスタにおける得意先マスタテーブルの一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る純正品商流管理装置の請求先マスタにおける請求先マスタテーブルの一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る純正品商流管理装置の法人マスタにおける法人マスタテーブルの一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る純正品商流管理装置の得意先請求先マスタにおける得意先請求先マスタテーブルの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る純正品商流管理装置の商品マスタにおける商品マスタテーブルの一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る純正品商流管理装置の相手先商品名マスタにおける相手先商品名マスタテーブルの一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る純正品商流管理装置が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
図9図9は、作業者が特約店からの注文で商品が純正品の場合に受注入力したときの受注入力画面の一例を示す図である。
図10図10は、作業者が特約店からの注文で商品が純正品、かつ請求先がメーカーの指定販社の場合に受注入力したときの受注入力画面の一例を示す図である。
図11図11は、作業者が特約店からの注文で商品が純正品および非純正品の混在、かつ、請求先を特約店Cで入力した場合における受注入力画面の一例を示す図である。
図12図12は、作業者が特約店からの注文で商品が純正品および非純正品の混在、かつ、請求先を特約店Cで入力した場合における受注入力画面の一例を示す図である。
図13図13は、作業者が特約店からの注文で商品が非純正品の場合における受注入力画面の一例を示す図である。
図14図14は、作業者が特約店からの注文で純正品の商品を非純正品の商品として販売する場合における受注入力画面の一例を示す図である。
図15図15は、卸売からの注文で純正部品を販売する場合における受注入力画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明に係る純正品商流管理装置、純正品商流管理方法および純正品商流管理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0015】
[1.構成]
本実施形態に係る純正品商流管理装置の構成の一例について、図1等を参照して説明する。図1は、純正品商流管理装置の構成の一例を示すブロック図での概要を示す模式図である。
【0016】
図1に示す純正品商流管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、純正品商流管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0017】
純正品商流管理装置100は、制御部102と、通信インターフェース部104と、記憶部106と、入出力インターフェース部108と、を備えている。純正品商流管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0018】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、純正品商流管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と、通信回線と、を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、純正品商流管理装置100と、サーバ200と、を相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0019】
入出力インターフェース部108には、入力装置112と、出力装置114と、が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0020】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、得意先マスタ106aと、請求先マスタ106bと、法人マスタ106cと、得意先請求先マスタ106dと、商品マスタ106eと、相手先商品名マスタ106fと、を記憶している。
【0021】
得意先マスタ106aは、得意先毎に、請求先を対応付けて記憶する。図2は、得意先マスタ106aにおける得意先マスタテーブルの一例を示す図である。図2に示す得意先マスタテーブルT1の1行目には、得意先「メーカーA」に、請求先「メーカーA」が対応付けて記憶されている。
【0022】
請求先マスタ106bは、請求先毎に、法人およびC/M区分を対応付けて記憶する。図3は、請求先マスタ106bにおける請求先マスタテーブルの一例を示す図である。図3に示す請求先マスタテーブルT2の1行目には、請求先「メーカーA」に、法人「メーカーA」およびC/M区分「1:メーカーA」を対応付けて記憶している。
【0023】
法人マスタ106cは、各法人の名称を記憶する。図4は、法人マスタ106cにおける法人マスタテーブルの一例を示す図である。図4に示す法人マスタテーブルT3の1行目には、法人「メーカーA」が記憶されている。
【0024】
得意先請求先マスタ106dは、得意先コード毎に、請求先コードを対応付けて記憶する。図5は、得意先請求先マスタ106dにおける得意先請求先マスタテーブルの一例を示す図である。図5に示す得意先請求先マスタテーブルT4の1行目には、得意先コード「特約店C」に、請求先コード「メーカーA」を対応付けて記憶している。
【0025】
商品マスタ106eは、商品毎に、品種、非純正フラグ、純正フラグおよびC/M区分を対応付けて記憶する。図6は、商品マスタ106eにおける商品マスタテーブルの一例を示す図である。図6に示す商品マスタテーブルT5の1行目には、商品「12-0751-F1」に、品種「純正品」、非純正品を純正品として販売可能なことを示す非純正フラグ「1:対象」、純正品であることを示す純正フラグ「1:対象」、および、純正品として班番する場合に指定販社を示すC/M区分「1:メーカーA」を対応付けて記憶している。
【0026】
相手先商品名マスタ106fは、取引先毎に、商品、相手先品番および請求先コードを対応付けて記憶する。図7は、相手先商品名マスタ106fにおける相手先商品名マスタテーブルの一例を示す図である。図7に示す相手先商品名マスタテーブルT6の1行目には、取引先「特約店C」に、商品「13-0751-F1」、相手先品番「1511310750」および請求先コード「メーカーA」を対応付けて記憶している。
【0027】
図1に戻り、純正品商流管理装置100の構成の説明を続ける。
制御部102は、純正品商流管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、取得部102aと、判定部102bと、出力部102cと、登録部102dと、を有する。
【0028】
取得部102aは、得意先マスタ106a、請求先マスタ106bおよび相手先商品名マスタ106fを参照し、作業者が入力装置112を介して入力した得意先に応じた法人コードと、入力された商品コードに応じた請求先コードと、を取得する。
【0029】
判定部102bは、取得部102aが取得した法人コードと、入力される商品コードに応じた相手先商品名マスタ106fの請求先コードと、が一致するか否かを判定する。また、判定部102bは、商品マスタ106eを参照し、作業者が受注入力画面に入力する商品が純正品のみであるか否かを判定する。
【0030】
出力部102cは、判定部102bが法人コードと、入力される商品コードに応じた相手先商品名マスタ106fの請求先コードと、が一致しないと判定した場合、入力制限がある旨の情報を出力する。
【0031】
登録部102dは、入力される商品コードに応じた伝票を登録する。具体的には、登録部102dは、受注入力画面に入力された受注に応じた内容の伝票を登録する。
【0032】
[2.純正品商流管理装置が実行する処理の詳細]
次に、純正品商流管理装置100が実行する処理について説明する。図8は、純正品商流管理装置100が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
【0033】
図8に示すように、まず、取得部102aは、得意先マスタ106a、請求先マスタ106bおよび相手先商品名マスタ106fを参照し、作業者が入力装置112を介して入力した得意先に応じた法人コードと、入力された商品コードに応じた請求先コードと、を取得する(ステップS101)。
【0034】
図9は、作業者が特約店からの注文で商品が純正品の場合に受注入力したときの受注入力画面の一例を示す図である。なお、図9では、特約店Cからの注文の受注入力画面の一例について説明する。
【0035】
図9に示す場合、まず、取得部102aは、得意先マスタ106aを参照し、作業者が受注入力画面P1に入力した得意先「特約店C」に応じた、請求先コード「特約店C」を取得する。そして、取得部102aは、請求先マスタ106bを参照し、請求先コード「特約店C」に応じた法人コード「特約店C」を取得する。さらに、取得部102aは、相手先商品名マスタ106fを参照し、商品コード「13-0751-F1」に応じた請求先コード「メーカーA」、相手先品番「1511310750」を取得する。
【0036】
図8に戻り、ステップS102以降の説明を続ける。
ステップS102において、判定部102bは、商品マスタ106eを参照し、受注入力画面P1に入力された商品が純正品のみであるか否かを判定する。具体的には、図9に示す場合、判定部102bは、商品マスタ106eを参照し、受注入力画面P1に入力された商品コード「13-0751-F1」に対応する商品マスタ106eの品種が「純正品」のみであり、他の商品が受注入力画面P1に入力されていないため、純正品のみと判定する。判定部102bによって受注入力画面P1に入力された商品が純正品のみであると判定された場合(ステップS102:Yes)、純正品商流管理装置100は、後述するステップS103へ移行する。これに対して、判定部102bによって受注入力画面P1に入力された商品が純正品のみでないと判定された場合(ステップS102:No)、純正品商流管理装置100は、後述するステップS110へ移行する。
【0037】
ステップS103において、判定部102bは、相手先商品名マスタ106fを参照し、受注入力画面P1に入力された商品の商品コードに対応する請求先がメーカーの指定販社であるか否かを判定する。具体的には、図9に示す場合、判定部102bは、受注入力画面P1に入力された商品コード「13-0751-F1」に対応する相手先商品名マスタ106fの相手先商品名マスタテーブルT6の請求先コードが「メーカーA」であるため、指定販社でないと判定する。判定部102bによって受注入力画面P1に入力された商品コードに対応する請求先がメーカーの指定販社でないと判定された場合(ステップS103:No)、純正品商流管理装置100は、後述するステップS104へ移行する。
【0038】
ステップS104において、判定部102bは、受注入力画面P1に入力された法人コードと請求先コードが一致するか否かを判定する。図9に示す場合、判定部102bは、受注入力画面P1に入力された法人コードが「特約店C」であり、請求先コードが「メーカーA」であるため、法人コードと請求先コードが一致しないと判定する。判定部102bによって受注入力画面P1に入力された法人コードと請求先コードが一致すると判定された場合(ステップS104:Yes)、純正品商流管理装置100は、後述するステップS105へ移行する。これに対して、判定部102bによって受注入力画面P1に入力された法人コードと請求先コードが一致しないと判定された場合(ステップS104:No)、純正品商流管理装置100は、後述するステップS106へ移行する。
【0039】
ステップS105において、登録部102dは、受注入力画面P1に入力された受注の伝票を登録する。ステップS105の後、純正品商流管理装置100は、本処理を終了する。
【0040】
ステップS106において、出力部102cは、得意先請求先マスタ106dを参照し、作業者に入力制限があり、変更を促すための適切な情報として請求先コードを受注入力画面P1に表示する。例えば、図9に示す場合、出力部102cは、メーカーAと受注入力画面P1に表示する。これにより、作業者は、受注入力画面P1に適切な請求先コードが表示されるため、入力の間違いを把握することができる。ステップS106の後、純正品商流管理装置100は、本処理を終了する。
【0041】
次に、ステップS103において、判定部102bによって受注入力画面P1に入力された商品に対応する請求先がメーカーの指定販社であると判定された場合(ステップS103:Yes)について説明する。
【0042】
図10は、作業者が特約店からの注文で商品が純正品、かつ請求先がメーカーの指定販社の場合に受注入力したときの受注入力画面P1の一例を示す図である。なお、図10では、特約店Cからの注文の受注入力画面P1の一例について説明する。
【0043】
図10に示すように、得意先に「特約店C」、商品コードに「67103」が入力されている場合、受注入力画面P1に入力された商品コード「67103」に対応する相手先商品名マスタ106fの相手先商品名マスタテーブルT6の請求先コードが「純正品販社B」である。このため、判定部102bは、指定販社であると判定する。即ち、判定部102bによって受注入力画面P1に入力された商品コードに対応する請求先がメーカーの指定販社であると判定する(ステップS103:Yes)。ステップS103の後、純正品商流管理装置100は、後述するステップS107へ移行する。
【0044】
続いて、判定部102bは、受注入力画面P1に入力された法人コードと請求先コードが一致するか否かを判定する(ステップS107)。図10に示す場合、判定部102bは、法人コード「特約店C」と請求先コード「純正品販社B」であるため、法人コード「特約店C」と請求先コード「純正品販社B」が一致しないと判定する。判定部102bによって受注入力画面P1に入力された法人コードと請求先コードが一致すると判定された場合(ステップS107:Yes)、純正品商流管理装置100は、後述するステップS108へ移行する。これに対して、判定部102bによって受注入力画面P1に入力された法人コードと請求先コードが一致しないと判定された場合(ステップS107:No)、純正品商流管理装置100は、後述するステップS109へ移行する。
【0045】
ステップS108において、登録部102dは、受注入力画面P1に入力された受注の伝票を登録する。ステップS108の後、純正品商流管理装置100は、本処理を終了する。
【0046】
ステップS109において、出力部102cは、得意先請求先マスタ106dを参照し、作業者に入力制限があり、変更を促すための情報として適切な請求先コードを受注入力画面P1に表示する。例えば、図10に示す場合、出力部102cは、純正品販社Bと受注入力画面P1に表示する。これにより、作業者は、受注入力画面P1に適切な請求先コードが表示されるため、入力の間違いを把握することができる。ステップS109の後、純正品商流管理装置100は、本処理を終了する。
【0047】
ステップS110において、判定部102bは、作業者が受注入力画面P1に入力した商品コードが純正品および非純正品等の混在であるか否かを判定する。
【0048】
図11は、作業者が特約店からの注文で商品が純正品および非純正品の混在、かつ、請求先を特約店Cで入力した場合における受注入力画面P1の一例を示す図である。なお、図11では、特約店Cからの注文の受注入力画面P1の一例について説明する。
【0049】
図11に示す場合、判定部102bは、商品マスタ106eの商品マスタテーブルT5(図6を参照)の品種を参照し、商品コード「13-0751-F1」および商品コード「EXRR470」それぞれの品種が純正品であるか否かを判定する。図11に示す行「2」の場合、判定部102bは、商品コード「EXRR470」の品種が非純正部品であるため、作業者が受注入力画面P1に入力した商品が混在であると判定する。判定部102bによって作業者が受注入力画面P1に入力した商品が純正品および非純正品等の混在であると判定された場合(ステップS110:Yes)、純正品商流管理装置100は、後述するステップS111へ移行する。これに対して、作業者が受注入力画面P1に入力した商品が純正品および非純正品等の混在でないと判定された場合(ステップS110:No)、純正品商流管理装置100は、後述するステップS114へ移行する。
【0050】
ステップS111において、判定部102bは、作業者が受注入力画面P1において入力した各商品の法人コードと請求先コードが一致するか否かを判定する。
【0051】
まず、図11に示す行No「1」の場合について説明する。この場合、上述したステップS104と同様に、判定部102bは、相手先商品名マスタ106fの相手先商品名マスタテーブルT6を参照し、法人コード「特約店C」と請求先コード「メーカーA」であるため、法人コード「特約店C」と請求先コード「メーカーA」が一致しないと判定する。
【0052】
図12は、作業者が特約店からの注文で商品が純正品および非純正品の混在、かつ、請求先を特約店Cで入力した場合における受注入力画面P1の一例を示す図である。
【0053】
図12に示す場合、商品「EXRR470」に対応する商品マスタテーブルT5(図6を参照)の非純正フラグが「1」であるが、請求先マスタテーブルT2における請求先「メーカーA」のC/M区分が「1:メーカーA」であり、商品マスタテーブルT5の純正フラグが「0:対象外」となっている。このため、判定部102bは、各商品の法人コードと請求先コードが一致しないと判定する。判定部102bによって作業者が受注入力画面P1において入力した各商品の法人コードと請求先コードが一致すると判定した場合(ステップS111:Yes)、純正品商流管理装置100は、後述するステップS112へ移行する。これに対して、判定部102bによって作業者が受注入力画面P1において入力した各商品の法人コードと請求先コードが一致しないと判定した場合(ステップS111:No)、純正品商流管理装置100は、後述するステップS113へ移行する。
【0054】
ステップS112において、登録部102dは、受注入力画面P1に入力された受注の純正品および非純正それぞれ別の伝票に分割して登録する。ステップS105の後、純正品商流管理装置100は、本処理を終了する。
【0055】
ステップS113において、出力部102cは、得意先請求先マスタ106dを参照し、適切な請求先コードを受注入力画面P1に表示する。例えば、図12に示す場合、出力部102cは、メーカーAと受注入力画面P1に表示する。さらに、出力部102cは、純正品および非純正品それぞれ別の伝票に分割して登録することを促す情報を受注入力画面P1に表示する。これにより、作業者は、入力の間違いを把握することができるうえ、純正品および非純正品それぞれを別に伝票に分割して登録しなければないことを把握することができる。ステップS106の後、純正品商流管理装置100は、本処理を終了する。
【0056】
ステップS114において、判定部102bは、商品マスタ106eを参照し、作業者が受注入力画面に入力した商品の商品コードに対応する品種が非純正品であるか否かを判定する。
【0057】
図13は、作業者が特約店からの注文で商品が非純正品の場合における受注入力画面P1の一例を示す図である。図13に示す場合、判定部102bは、作業者が受注入力画面P1の商品「EXRR470」に対応する商品マスタテーブルT5の品種が「市販ばね部品」であり、非純正フラグ「1:対象」であるため、非純正部品であると判定する。さらに、判定部102bは、作業者が受注入力画面の商品「EXRR470」に対応する相手先商品名マスタ106fに請求先コードが未登録であり、商品マスタ106eの商品マスタテーブルT5の非純正フラグ「1:対象」で、請求先マスタテーブルT2のC/M区分が「0:メーカー以外」のため、販売可能であると判定する。即ち、判定部102bは、商品マスタ106eを参照し、作業者が受注入力画面P1に入力した商品の商品コードに対応する品種が非純正品であると判定する。判定部102bによって作業者が受注入力画面P1に入力した商品の商品コードに対応する品種が非純正品であると判定された場合(ステップS114:Yes)、純正品商流管理装置100は、後述するステップS115へ移行する。これに対して、判定部102bによって作業者が受注入力画面P1に入力した商品の商品コードに対応する品種が非純正品でないと判定された場合(ステップS114:No)、純正品商流管理装置100は、後述するステップS116へ移行する。
【0058】
ステップS115において、登録部102dは、受注入力画面P1に入力された非純正の伝票を登録する。ステップS115の後、純正品商流管理装置100は、本処理を終了する。
【0059】
ステップS116において、判定部102bは、受注入力画面P1に入力された商品を非純正品として販売可能であるか否かを判定する。判定部102bによって受注入力画面P1に入力された商品を非純正品として販売可能であると判定された場合(ステップS116:Yes)、純正品商流管理装置100は、後述するステップS117へ移行する。これに対して、判定部102bによって受注入力画面P1に入力された商品を非純正品として販売可能でないと判定された場合(ステップS116:No)、純正品商流管理装置100は、本処理を終了する。
【0060】
ステップS117において、判定部102bは、メーカー以外であるか否かを判定する。
【0061】
図14は、作業者が特約店からの注文で純正品の商品を非純正品の商品として販売する場合における受注入力画面P1の一例を示す図である。なお、図14では、特約店(特約店E)からの注文の場合について説明する。
【0062】
図14に示すように、得意先に「特約店E」、商品の商品コードに「13-0751-F1」が入力されている場合について説明する。この場合、受注入力画面P1に入力された商品コード「13-0751-F1」に対応する商品マスタ106eの商品マスタテーブルT5(図6を参照)の純正フラグが「1:対象」、非純正フラグが「1:対象」であり、かつ、請求先マスタ106bの請求先マスタテーブルT2(図3を参照)のC/M区分が「0:メーカー以外」であるため、判定部102bは、請求先である特約店Eに対して販売可能であると判定する。即ち、判定部102bは、図14に示す場合、メーカー以外であると判定するする。判定部102bによってメーカー以外であると判定された場合(ステップS117:Yes)、純正品商流管理装置100は、後述するステップS118へ移行する。
【0063】
ステップS117において、判定部102bによってメーカー以外でないと判定された場合(ステップS117:No)について説明する。
【0064】
図15は、卸売からの注文で純正部品を販売する場合における受注入力画面P1の一例を示す図である。なお、図15では、卸売(卸売F)からの注文の場合について説明する。
【0065】
図15に示すように、得意先に「卸売F」、商品の商品コードに「54028Z904」が入力されている場合について説明する。この場合、受注入力画面P1に入力された商品コードに「54028Z904」に対応する商品マスタ106eの商品マスタテーブルT5の純正フラグが「1:対象」、非純正フラグが「0:対象外」であり、かつ、請求先マスタ106bの請求先マスタテーブルT2(図3を参照)のC/M区分が「0:メーカー以外」であるため、判定部102bは、請求先である特約店Eに対して販売不可であると判定する。即ち、判定部102bは、メーカー以外でないと判定する。判定部102bによってメーカー以外でないと判定された場合(ステップS117:No)、純正品商流管理装置100は、後述するステップS119へ移行する。
【0066】
ステップS118において、登録部102dは、受注入力画面P1に入力された純正品を非純正品として伝票を登録する。ステップS118の後、純正品商流管理装置100は、本処理を終了する。
【0067】
ステップS119において、出力部102cは、純正部品の入力に入力制限がある旨を受注入力画面P1に表示する。これにより、作業者は、入力の間違いを把握することができる。ステップS119の後、純正品商流管理装置100は、本処理を終了する。
【0068】
以上説明した実施形態によれば、出力部102cが判定部102bによって入力される得意先に応じた請求先の法人コードと、入力される商品コードに応じた相手先商品名マスタの請求先コードと、が一致しないと判定した場合、入力制限がある旨の情報を出力するため、作業工数の削減を行うことができるとともに、作業者の入力間違い軽減することができる。
【0069】
また、実施形態によれば、出力部102cが判定部102bによって得意先に応じた請求先の法人コードと、入力される商品コードに応じた相手先商品名マスタ106fの請求先コードと、が一致しないと判定された場合、得意先マスタ106aを参照し、相手先商品名マスタ106fの請求先コードに応じた請求先を出力するため、作業者の入力間違い軽減することができる。
【0070】
また、実施形態によれば、出力部102cが判定部102bによって入力される商品コードに応じた相手先商品名マスタ106fの請求先コードがメーカーであると判定された場合、入力制限がある旨の情報を出力するため、作業者の入力間違いを軽減することができる。
【0071】
また、実施形態によれば、出力部102cが判定部102bによって入力される商品コードに応じた相手先商品名マスタ106fの請求先コードが指定販社であると判定された場合、入力制限がある旨の表示を出力するため、作業者の入力間違いを軽減することができる。
【0072】
また、実施形態によれば、出力部102cが判定部102bによって純正品および非純正品が混在していると判定した場合、純正品および非純正品を互いに異なる伝票に分割して登録することを促す情報を出力するため、作業工数の削減を行うことができるとともに、作業者の入力間違い軽減することができる。
【0073】
また、実施形態によれば、出力部102cが判定部102bによって純正品および非純正品が混在していると判定された場合において、純正品の商品コードに応じた相手先商品名マスタ106fの請求先コードに対応する請求先マスタのC/M区分が指定されているとき、入力制限がある旨の情報を出力する。これにより、作業者の入力間違いを軽減することができる。
【0074】
また、実施形態によれば、登録部102dは、判定部102bによって入力される商品コードに応じた商品マスタ106eにおいて非純正品として対象であると判定された場合において、入力される商品コードに応じた請求先コードに対応する請求先マスタ106bにおけるC/M区分がメーカー以外であると判定されたとき、入力される商品コードに応じた伝票を自動的に登録する。これにより、作業者の作業工数の削減を行うことができる。
【0075】
また、実施形態によれば、入力される商品コードに応じた商品マスタ106eが純正品である場合において、非純正品として販売するとき、判定部102bが商品マスタ106eおよび請求先マスタ106bを参照して、販売可能であるか否かを判定するため、作業者の入力間違いを軽減することができる。
【0076】
また、実施形態によれば、入力される商品コードに応じた商品マスタ106eが純正部品である場合において、純正品として販売するとき、判定部102bが商品マスタ106eおよび請求先マスタ106bを参照して、販売可能であるか否かを判定するため、作業者の入力間違いを軽減することができる。
【0077】
[3.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8および9に貢献することが可能となる。
【0078】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13および15に貢献することが可能となる。
【0079】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0080】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0081】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0082】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメーターを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0083】
また、純正品商流管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0084】
例えば、純正品商流管理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて純正品商流管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0085】
また、このコンピュータプログラムは、純正品商流管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0086】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0087】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0088】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0089】
また、純正品商流管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、純正品商流管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0090】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明は、自動車部品卸業または機械部品卸業において有用である。
【符号の説明】
【0092】
100 純正品商流管理装置
102 制御部
102a 取得部
102b 判定部
102c 出力部
102d 登録部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 得意先マスタ
106b 請求先マスタ
106c 法人マスタ
106d 得意先請求先マスタ
106e 商品マスタ
106f 相手先商品名マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15