(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059531
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】配送システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
B65G 61/00 20060101AFI20240423BHJP
【FI】
B65G61/00 540
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022186682
(22)【出願日】2022-11-22
(31)【優先権主張番号】P 2022166913
(32)【優先日】2022-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
(57)【要約】
【課題】配送用ロボットを使用して荷物を効率よく配送する。
【解決手段】配送システムは、配送用ロボット、1以上の配送用ロボットが配備され、荷物の配送先付近まで移動し、配送先付近から荷物を搭載した前記配送用ロボットを下車させる第1の自動運転車両、並びに配送用ロボットを配備するスペース、配送用ロボットをスペースに出し入れするためのロボット移動装置、駆動装置および情報処理装置を備えた第2の自動運転車両を備える。情報処理装置は、荷物を配送済みの配送用ロボットをスペースに回収し、第2の自動運転車両が走行中に配送用ロボットの配備数が不足した第1の自動運転車両と出会うと、配送用ロボットをスペースから取り出して第1の自動運転車両に受け渡すようにロボット移動装置および駆動装置を制御する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物を配送先に配送するための複数の配送用ロボットと、
1以上の前記配送用ロボットが配備され、前記荷物の配送先付近まで移動し、前記配送先付近から前記荷物を搭載した前記配送用ロボットを下車させる第1の自動運転車両と、
前記配送用ロボットを配備するスペース、前記配送用ロボットを前記スペースに出し入れするためのロボット移動装置、駆動装置、および情報処理装置を備えた第2の自動運転車両とを備え、
前記情報処理装置は、前記荷物を配送済みの前記配送用ロボットを前記スペースに回収し、前記第2の自動運転車両が走行中に前記配送用ロボットの配備数が不足した前記第1の自動運転車両と出会うと、前記配送用ロボットを前記スペースから取り出して前記第1の自動運転車両に受け渡すように前記ロボット移動装置および前記駆動装置を制御する配送システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、前記第1の自動運転車両および前記第2の自動運転車両を走行させながら、前記配送用ロボットを前記スペースから取り出して前記第1の自動運転車両に受け渡すように前記ロボット移動装置および前記駆動装置を制御する請求項1に記載の配送システム。
【請求項3】
前記情報処理装置は、前記第2の自動運転車両が走行中に前記配送用ロボットの配備数が過剰な前記第1の自動運転車両と出会うと、前記配送用ロボットを前記第1の自動運転車両から受け取るように前記ロボット移動装置および前記駆動装置を制御する請求項1に記載の配送システム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、前記第2の自動運転車両を走行させながら、前記配送用ロボットを前記第1の自動運転車両から受け取るように前記ロボット移動装置および前記駆動装置を制御する請求項3に記載の配送システム。
【請求項5】
コンピュータを請求項1から4のいずれか1項に記載の配送システムの前記情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配送システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、自動運転機能を有する車両について記載されている。特許文献2には、荷物を配送する配送用ロボットについて記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-035198号公報
【特許文献2】特開2022-152847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動運転機能を有する車両により荷物を配送する場合、車両から荷物を下ろす作業および荷物を届け先にまで配送する作業は人が行う必要があるため、人件費を要する。このため、車両に複数の配送用ロボットを配備し、配送用ロボットを用いて車両から配送先に荷物を配送することが考えられる。しかしながら、車両から配送用ロボットが配送のために出払ってしまっていると、配送用ロボットを使用することができなくなるため、荷物を効率よく配送できなくなる可能性がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、上記の問題点を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施態様によれば、配送システムが提供される。前記配送システムは、荷物を配送先に配送するための複数の配送用ロボットと、
1以上の前記配送用ロボットが配備され、前記荷物の配送先付近まで移動し、前記配送先付近から前記荷物を搭載した前記配送用ロボットを下車させる第1の自動運転車両と、
前記配送用ロボットを配備するスペース、前記配送用ロボットを前記スペースに出し入れするためのロボット移動装置、駆動装置、および情報処理装置を備えた第2の自動運転車両とを備え、
前記情報処理装置は、前記荷物を配送済みの前記配送用ロボットを前記スペースに回収し、前記第2の自動運転車両が走行中に前記配送用ロボットの配備数が不足した前記第1の自動運転車両と出会うと、前記配送用ロボットを前記スペースから取り出して前記第1の自動運転車両に受け渡すように前記ロボット移動装置および前記駆動装置を制御する。
【0007】
なお、本発明の配送システムにおいては、前記情報処理装置は、前記第1の自動運転車両および前記第2の自動運転車両を走行させながら、前記配送用ロボットを前記スペースから取り出して前記第1の自動運転車両に受け渡すように前記ロボット移動装置および前記駆動装置を制御するものであってもよい。
【0008】
また、本発明の配送システムにおいては、前記情報処理装置は、前記第2の自動運転車両が走行中に前記配送用ロボットの配備数が過剰な前記第1の自動運転車両と出会うと、前記配送用ロボットを前記第1の自動運転車両から受け取るように前記ロボット移動装置および前記駆動装置を制御するものであってもよい。
【0009】
また、本発明の配送システムにおいては、前記情報処理装置は、前記第2の自動運転車両を走行させながら、前記配送用ロボットを前記第1の自動運転車両から受け取るように前記ロボット移動装置および前記駆動装置を制御するものであってもよい。
【0010】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、本発明の配送システムの情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0011】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本実施形態に係る配送システムに使用される第1の自動運転車両の一部断面側面図である。
【
図2】本実施形態に係る配送システムに使用される第1の自動運転車両の斜視図である。
【
図3】最下層に配置された移動装置の構成を示す斜視図である。
【
図4】最下層に配置された移動装置の構成を示す斜視図である。
【
図5】本実施形態に係る自動荷下ろしシステムに使用される自動運転車両の斜視図である。
【
図6】第1の自動運転車両の情報処理装置の機能構成の一例を概略的に示す図である。
【
図7】第1の自動運転車両の情報処理装置によって実行される処理ルーチンの一例を概略的に示す図である。
【
図8】本実施形態に係る配送システムに使用される第2の自動運転車両の斜視図である。
【
図9】第2の自動運転車両の情報処理装置の機能構成の一例を概略的に示す図である。
【
図10】第2の自動運転車両から第1の自動運転車両への配送用ロボットの受け渡しを説明するための図である。
【
図11】第2の自動運転車両の情報処理装置によって実行される処理ルーチンの一例を概略的に示す図である。
【
図12】第2の自動運転車両の情報処理装置の機能構成の他の例を概略的に示す図である。
【
図13】第2の自動運転車両から第1の自動運転車両への配送用ロボットの受け渡しを説明するための図である。
【
図14】情報処理装置として機能するコンピュータハードウェアの一例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
本実施形態に係る配送システムにおいては自動運転車両が使用される。自動運転車両は、例えばLevel6の自動運転車両である。従来の非自動運転の車両ではステアリングホイールが備え付けられているが、Level6の自動運転車両ではステアリングホイールを必要とせず、車内の空間を広く設計することが可能となる。Level6とは自動運転を表すレベルであり、完全自動運転を表すLevel5よりもさらに上のレベルに相当する。Level5は完全自動運転を表すものの、それは人が運転するのと同等のレベルであり、それでも未だ事故等が発生する確率はある。Level6とは、Level5よりも上のレベルを表すものであり、Level5よりも事故が発生する確率が低いレベルに相当する。Level6は例えばナノ秒レベルでの制御によって実現される。
【0015】
図1は、本実施形態に係る配送システムに使用される第1の自動運転車両の一部断面側面図、
図2は、本実施形態に係る配送システムに使用される第1の自動運転車両の斜視図である。第1の自動運転車両10は、荷物を搭載する少なくとも1つの階層を有する第1のスペース1、および第1のスペース1の下方にある第2のスペース2を有する。
【0016】
第1の自動運転車両10は、例えば全長が4m、高さが1.8m、幅が1.9mであり、第2のスペース2の高さが80cmであるが、これに限定されるものではない。
【0017】
本実施形態において、第1のスペース1は3つの階層1A~1Cを有し、それぞれの階層1A~1Cの床3A~3Cの1つの隅部に開口4A~4Cが形成されている。開口4A~4Cは、第1の自動運転車両10に搭載される荷物が通過可能なサイズを有する。開口4Cは階層1Cから階層1Bへ荷物を移動させるために使用され、開口4Bは階層1Bから階層1Aに荷物を移動させるために使用される。なお、第1のスペース1は3階層に限定されるものではなく、1つまたは2つの階層あるいは4以上の階層を有するものであってもよい。
【0018】
第1のスペース1の最下層1Aには、荷物Pを開口4Aに移動させるための移動装置20が設置されている。移動装置20は、第1のバー21および第2のバー22を備える。第1のバー21は円筒形状を有し、第1の自動運転車両10の略全幅方向に延在して最下層1Aの床3A上に配置されている。そして第1のバー21は、
図3,4に示すように駆動装置23により最下層1Aの床3A上を転動することにより矢印A方向に移動し、最下層1Aの床3A上にある荷物Pを開口4Aの近傍に移動する。
【0019】
第2のバー22も円筒形状を有し、第1のバー21と略平行に最下層1Aの床3A上に配置されている。そして第2のバー22は、駆動装置24によりその長軸方向に往復移動され、開口4Aの近傍に移動された荷物Pを開口4Aに向けて矢印B方向に押すことにより、荷物Pを開口4Aから第2のスペース2に落下させる。
【0020】
第2のスペース2には、荷物Pを配送先に配送するための複数の配送用ロボット15が配備される。複数の配送用ロボット15のうちの1つは、第2のスペース2の所定位置に停留されている。所定位置は、開口4Aから落下する荷物Pを受け取り可能な位置である。また、第2のスペース2には、第1の自動運転車両10を駆動するための駆動装置12および情報処理装置14が配置されている。駆動装置12は、バッテリ、モータおよび自動運転を制御するための制御装置等を含む。情報処理装置14については後述する。
【0021】
また、第1の自動運転車両10の一側面には、第2のスペース2を外部に解放するための扉5が、その下端部が回動可能に取り付けられている。なお、扉5は配送用ロボット15の1つが停留されている所定位置に取り付けられている。そして、
図5に示すように扉5が開くと、扉5の上端部が地面に接触し、これにより扉5は配送用ロボット15が第1の自動運転車両10に出入りするためのスロープとして機能する。
【0022】
配送用ロボット15は四足歩行するロボットであり、背面に荷物Pを載置するための荷台16を有する。配送用ロボット15は荷物Pを受け取ると、受け取った荷物Pの配送先に荷物Pを配送する。1つの配送用ロボット15が荷物Pを配送するために第1の自動運転車両10から下車すると、第2のスペース2に配備された他の配送用ロボット15が所定位置に移動して停留し、荷物Pを受け取り可能な状態となる。
【0023】
第1の自動運転車両10は、第2のスペース2に配置された情報処理装置14によりその駆動が制御される。
【0024】
図6は、第1の自動運転車両10の情報処理装置の一例の概略図である。情報処理装置14は、第1の自動運転車両10に搭載されるセンサ18と接続されている。
【0025】
センサ18は、第1の自動運転車両10における第1のスペース1内にある荷物Pの位置、および第2のスペース2にある扉5の開閉状態等を検知する。センサ18としては、最高性能のカメラ、ソリッドステートLiDAR、マルチカラーレーザ同軸変位計、又はその他様々なセンサ群が採用され得る。また他には、センサ18としては、振動計、サーモカメラ、硬度計、レーダー、LiDAR、高画素・望遠・超広角・360度・高性能カメラ、ビジョン認識、微細音、超音波、振動、赤外線、紫外線、電磁波、温度、湿度、スポットAI天気予報、高精度マルチチャネルGPS、低高度衛星情報、又はロングテールインシデントAI data等が挙げられる。
【0026】
情報処理装置14は、情報取得部140と、制御部142と、情報蓄積部144とを備えている。情報取得部140は、センサ18によって検知された荷物Pの位置情報を取得する。
【0027】
制御部142は、情報取得部140が取得した情報とAI(Artificial intelligence)とを用いて、移動装置20の第1のバー21および第2のバー22の動作等を制御する。
【0028】
例えば、制御部142は、以下の各処理を実行する。なお、以下の処理を実行する前に、制御部142は、荷物Pの配送先付近まで第1の自動運転車両10を移動させる。配送先付近とは、例えば配送先まで残り1~2キロメートル以内の場所である。
【0029】
(1)最下層1Aの床にある荷物Pを開口4Aの近傍に移動させるように、駆動装置23を駆動して第1のバー21を転動させる。
(2)駆動装置24を駆動して第2のバー22を荷物Pに向けて移動することにより、開口4Aの近傍に移動した荷物Pを開口4Aに向けて押して、荷物Pを開口4Aから落下させる。
(3)荷物Pが落下したことを検知して、駆動装置23,24を駆動して、第1のバー21および第2のバー22を初期位置に戻す。
(4)配送用ロボット15が荷物Pを受け取ったことを検知して扉5を開く。これにより配送用ロボット15は第1の自動運転車両10から下車して、荷物Pを配送先に配送する。
(5)配送用ロボット15が第1の自動運転車両10から下車したことを検知して扉5を閉じる。
【0030】
図7は、第1の自動運転車両10の情報処理装置によって実行される処理ルーチンの一例を概略的に示す図である。情報処理装置14は、例えば、最下層1Aの床にある荷物Pを開口4Aから第2のスペース2に落下させる場合、
図7に示されているフローチャートを繰り返し実行する。
【0031】
ステップS100において、情報取得部140は、センサ18によって検知された荷物Pの位置情報を取得する。
ステップS102において、制御部142は、ステップS100で取得された荷物Pの位置情報とAIとを用いて、駆動装置23を駆動することにより第1のバー21によって荷物Pを開口4Aの近傍に移動させる。
ステップS104において、制御部142は、駆動装置24を駆動することにより第2のバー22によって荷物Pを開口4Aに向けて押して、荷物Pを開口4Aから落下させる。
【0032】
配送用ロボット15は、落下された荷物Pが載置されると、扉5が解放されることにより設置されるスロープを降りて第1の自動運転車両10から下車して荷物Pを配送先に配送する。
【0033】
次いで、本実施形態に係る配送システムに使用される第2の自動運転車両について説明する。
図8は、本実施形態に係る配送システムに使用される第2の自動運転車両の斜視図である。第2の自動運転車両30は、配送用ロボット15を配備するスペース31を有する。
図8においては、4台の配送用ロボット15がスペース31に配備されている。
【0034】
第2の自動運転車両30は、例えば全長が4m、高さが0.6m、幅が1.9mであるが、これに限定されるものではない。
【0035】
また、第2の自動運転車両30には、第2の自動運転車両30を駆動するための駆動装置32、ロボット移動装置34および情報処理装置36が配置されている。駆動装置32は、バッテリ、モータおよび自動運転を制御するための制御装置等を含む。情報処理装置36については後述する。
【0036】
ロボット移動装置34は、第2の自動運転車両30の側部に取り付けられており、荷物Pを配送し終えた配送用ロボット15をスペース31に回収し、かつ配送用ロボット15をスペース31から取り出すように駆動される。ロボット移動装置34は、2本のアーム37を有する。アーム37の基端部は、第2の自動運転車両30に固定される。なお、アーム37の数は2本に限定されるものでない。また、ロボット移動装置34の数は1つに限定されるものではない。ロボット移動装置34を第2の自動運転車両30の両側部に取り付けてもよく、両側部に代えてまたは両側部に加えて第2の自動運転車両30の前後に取り付けてもよい。
【0037】
アーム37は、複数の棒部37aおよび複数の関節部37bを有する。関節部37bは例えば、2つの棒部37aの間に設けられ、2つの棒部37aを相対的に回転可能とされている。各関節部37bは、モータ等のアクチュエータを有する。各関節部37bによって、棒部37aが相対的に回転することでアーム37は伸縮し、360度回転可能となる。
【0038】
アーム37の先端部には、配送用ロボット15を把持する把持部37cが設けられる。把持部37cは、例えば吸着盤であり、不図示のコンプレッサーによる吸引によって配送用ロボット15を把持する。なお、把持部37cは、いわゆるロボットハンドであってもよい。
【0039】
ロボット移動装置34は、2つのアーム37のそれぞれに設けられた把持部37cによって配送用ロボット15を把持する。このように、ロボット移動装置34は、二点で配送用ロボット15を把持することで、配送用ロボット15の回収、および第1の自動運転車両10への配送用ロボット15の受け渡しを安定して行うことができる。
【0040】
図9は、第2の自動運転車両30の情報処理装置の一例の概略図である。第2の自動運転車両30の情報処理装置36は、第2の自動運転車両30に搭載されるセンサ40と接続されている。
【0041】
センサ40は、配送用ロボット15の回収時において配送用ロボット15の位置、近接する第1の自動運転車両10に配備されている配送用ロボット15の数、および配送用ロボット15を受け渡す第1の自動運転車両10の位置等を検知する。センサ40は、これらの情報の検知を例えばナノ秒毎に実施する。センサ40はセンサ18と同様のものを用いることができる。
【0042】
情報処理装置36は、情報取得部150と、制御部152と、情報蓄積部154とを備えている。情報取得部150は、センサ40により検知された、荷物Pを配送済みの配送用ロボット15の位置情報を取得する。
【0043】
制御部152は、配送用ロボット15の位置情報に基づいて、駆動装置32を駆動して、配送用ロボット15の位置に第2の自動運転車両30を移動させる。そして、ロボット移動装置34を駆動して配送用ロボット15をスペース31に回収する。配送用ロボット15の回収の際には、制御部152は第2の自動運転車両30を停止させてもよいが、駆動装置32を制御して第2の自動運転車両30を減速させて移動させながら配送用ロボット15を回収するようにしてもよい。
【0044】
また、情報取得部150は、第2の自動運転車両30の走行中に第2の自動運転車両30と出会った第1の自動運転車両10に配備されている配送用ロボット15の数の情報を取得する。当該数の情報の取得は、センサ40が第1の自動運転車両10から送信される、配備されている配送用ロボット15の数を表す信号を検知することにより行われる。
【0045】
制御部152は、配送用ロボット15の数の情報に基づいて、第1の自動運転車両10に配備されている配送用ロボット15の数の過不足を判断する。過不足の判断は、配送用ロボット15の数が予め定められた範囲内にあるか否かを判定することにより行えばよい。第1の自動運転車両10に配備されている配送用ロボット15の数が不足している場合、制御部152はロボット移動装置34を駆動して、スペース31から配送用ロボット15を取り出し、第1の自動運転車両10に受け渡す。第1の自動運転車両10は扉5を開いて、第2の自動運転車両30から配送用ロボット15を受け取る。
【0046】
情報蓄積部154には、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子等の記憶媒体によって実現される。情報蓄積部154は、制御部152によって実行される各種のプログラムを記憶する。情報蓄積部154は、情報取得部150によって取得された情報を記憶する。
【0047】
なお、第2の自動運転車両30から第1の自動運転車両10への配送用ロボット15の受け渡しは、第1の自動運転車両10および第2の自動運転車両30を停止させて行ってもよいが、これに限定されるものではない。第1の自動運転車両10および第2の自動運転車両30を走行させながら、配送用ロボット15の受け渡しを行うようにしてもよい。 例えば、
図10に示すように、第1の自動運転車両10および第2の自動運転車両30を矢印A方向に同一速度で並走させながら配送用ロボット15の受け渡しを行ってもよい。また、第1の自動運転車両10の扉5が、第1の自動運転車両10の前側または後ろ側に設けられている場合、第1の自動運転車両10に第2の自動運転車両30を追従させつつ、あるいは第2の自動運転車両30に第1の自動運転車両10を追従させつつ、配送用ロボット15の受け渡しを行ってもよい。
【0048】
以上のように例えば、制御部152は、以下の各処理を実行する。
(1)荷物Pを配送済みの配送用ロボット15を回収する。
(2)走行中に出会った第1の自動運転車両10に配備されている配送用ロボット15の数の過不足を判断する。
(3)配送用ロボット15の数が不足している場合に、配送用ロボット15の受け渡しを行う。
【0049】
図11は、第2の自動運転車両30の情報処理装置によって実行される処理ルーチンの一例を概略的に示す図である。情報処理装置36は、第2の自動運転車両30の走行中に、
図11に示されているフローチャートを繰り返し実行する。
【0050】
ステップS110において、情報取得部150は、センサ40によって荷物Pを配送済みの配送用ロボット15を検知する。
ステップS112において、制御部152はロボット移動装置34を駆動して配送用ロボット15を回収する。
ステップS114において、走行中に出会った第1の自動運転車両10に配備された配送用ロボット15の数の過不足を判断する。
ステップS116において、第1の自動運転車両10の配送用ロボット15の数が不足している場合に、配送用ロボット15を第1の自動運転車両10に受け渡す。
【0051】
本実施形態によれば、第1のスペース1の最下層1Aにある荷物Pは、移動装置20により開口4Aに移動され、開口4Aから落下されて配送用ロボット15に載置される。そして、配送用ロボット15は荷物Pを配送先に配送し、その後、第1の自動運転車両10に戻ってくる。このため、荷物Pの車両からの荷下ろしを自動で行うことができ、かつ荷物Pの配送を自動で行うことができる。したがって、作業のための人件費を節約できる。
【0052】
また、第2のスペース2に扉5を設け、扉5を配送用ロボット15が第1の自動運転車両10に出入りするためのスロープとして機能させるようにした。このため、第1の自動運転車両10の防犯対策に加えて、配送用ロボット15の出入りを容易に行うことができる。
【0053】
また、第2の自動運転車両30により、荷物Pを配送済みの配送用ロボット15を回収するようにしたため、荷物Pを配送後の配送用ロボット15が放置されることを防止できる。
【0054】
また、第2の自動運転車両30の走行中に、配送用ロボット15の配備数が不足した第1の自動運転車両10に出会った場合に、第2の自動運転車両30から第1の自動運転車両10に配送用ロボット15を受け渡すようにした。このため、適切な数の配送用ロボット15を第1の自動運転車両10に配備することができ、その結果、荷物Pを効率よく配送することができる。
【0055】
まだ、第1の自動運転車両10および第2の自動運転車両30を走行させながら、配送用ロボット15の受け渡しを行うことにより、効率よく配送用ロボット15の受け渡しを行うことができる。
【0056】
なお、上記実施形態においては、第1の自動運転車両10に配備されている配送用ロボット15の数が不足している場合の処理について説明しているが、第1の自動運転車両10に配備されている配送用ロボット15の数が過剰である場合もある。この場合、第2の自動運転車両30は、第1の自動運転車両10から配送用ロボット15を受け取るようにしてもよい。この場合においても、第1の自動運転車両10および第2の自動運転車両30を停止して配送用ロボット15の受け渡しを行ってもよく、第1の自動運転車両10および第2の自動運転車両30を走行させながら、配送用ロボット15の受け渡しを行うようにしてもよい。
【0057】
また、上記実施形態においては、ロボット移動装置34をアーム37により配送用ロボット15を把持して第2の自動運転車両30のスペース31に配送用ロボット15を出し入れするものとしているが、これに限定されるものではない。
図12に示すように、第2の自動運転車両30の一側面にスペース31を外部に解放するための扉38をロボット移動装置として設けてもよい。扉38は、その下端部を回動可能に第2の自動運転車両30の側面に取り付けられている。なお、扉38は第2の自動運転車両30の側面および前後面の複数箇所に設けるようにしてもよい。
【0058】
この場合、第2の自動運転車両30は、荷物Pを配送済みの配送用ロボット15を検知すると、その付近に停車して扉38を開く。扉38が開くと、扉38の上端部が地面に接触し、これにより扉38は配送用ロボット15が第2の自動運転車両30に出入りするためのスロープとして機能する。配送用ロボット15は自走できるため、扉38によるスロープを上って、スペース31に回収される。
【0059】
また、この場合、走行しながらの第1の自動運転車両10への配送用ロボット15の受け渡しは、
図13に示すように、第1の自動運転車両10の扉5と、第2の自動運転車両30の扉38とを連結させ、これにより形成される通路を配送用ロボット15に自走させて行うようにすればよい。
【0060】
図14は、情報処理装置14として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、および/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつか又は全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0061】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、およびグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、およびICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブおよびDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブおよびソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230およびキーボードのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0062】
CPU1212は、ROM1230およびRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0063】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/又はプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0064】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、および/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0065】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0066】
例えば、通信がコンピュータ1200および外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0067】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0068】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本発明の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0069】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0070】
本実施形態におけるフローチャートおよびブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表してよい。特定の段階および「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、およびプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、および他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0071】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0072】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0073】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0074】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0075】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【0076】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0077】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0078】
1 第1のスペース、2 第2のスペース、4A~4C 開口、5,38 扉、10 第1の自動運転車両、12,32 駆動装置、14,36 情報処理装置、15 配送用ロボット、18,40 センサ、20 移動装置、21 第1のバー、22 第2のバー、23,24,31 駆動装置、30 第2の自動運転車両、31 スペース、34 ロボット移動装置、37 アーム、40 センサ、140,150 情報取得部、142,152 制御部、144,154 情報蓄積部、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ