(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059534
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】光ファイバー接続装置及びこれが適用されるディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
G02B 6/42 20060101AFI20240423BHJP
G02B 6/00 20060101ALI20240423BHJP
G09F 13/00 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
G02B6/42
G02B6/00 D
G09F13/00 G
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022189658
(22)【出願日】2022-11-28
(31)【優先権主張番号】10-2022-0134027
(32)【優先日】2022-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】516016986
【氏名又は名称】エルティー エレクトロニクス カンパニー、リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホン, スン キョ
(72)【発明者】
【氏名】ホン, ヒョン ピル
【テーマコード(参考)】
2H038
2H137
5C096
【Fターム(参考)】
2H038AA41
2H038BA42
2H137AA17
2H137AB06
2H137BB02
2H137BC01
2H137CD01
2H137CD45
2H137HA00
5C096AA11
5C096AA24
5C096AA27
5C096BA04
5C096BC04
5C096BC20
5C096CA06
5C096CB01
5C096CC06
5C096FA01
5C096FA02
5C096FA05
(57)【要約】
【課題】光ファイバー糸を光源に容易に接続することができ、それぞれの部品をモジュール化し、摺動方式で結合して、組立作業の作業性を向上させる光ファイバー接続装置及びこれが適用されたディスプレイ装置を提供することである。
【解決手段】光ファイバー接続装置は、光源部と光ファイバーディスプレイを連結するように、内部に開口した一面を介して、前記光ファイバーディスプレイの一端が固定される固定空間と、光源部に設けられた印刷回路基板とレンズユニットが設置される光源空間及びレンズ空間が形成され、前記光源部と光ファイバーディスプレイはそれぞれ、前記光ファイバー接続装置の一側を介して、摺動方式で結合される構成を設け、光ファイバー接続装置に設けられた空間に、光源部と光ファイバーディスプレイを摺動方式で結合することで、光源部と光ファイバーディスプレイを容易に接続することができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源部と光ファイバーディスプレイを連結する光ファイバー接続装置であって、
内部に開口した一面を介して、前記光ファイバーディスプレイの一端が固定される固定空間と、
光源部に設けられた印刷回路基板とレンズユニットが設置される光源空間及びレンズ空間が形成され、
前記光源部と光ファイバーディスプレイはそれぞれ、前記光ファイバー接続装置の一側を介して、摺動方式で結合されることを特徴とする光ファイバー接続装置。
【請求項2】
前記光ファイバー接続装置は、所定の長さを有するモジュールとして設けられ、
前記光ファイバーディスプレイの長さに対応するように、1つ以上のモジュールを連結して構成されることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバー接続装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置であって、
1つ以上の光ファイバー糸を用いて製造される光ファイバーディスプレイと、
1つ以上の光源を含めて、前記光ファイバー糸の一端に光を照射する光源部と、
前記光源部より照射される光を、前記光ファイバーディスプレイの一端に入射させるように、前記光源部と光ファイバーディスプレイを接続する光ファイバー接続装置とを含み、
前記光源部と光ファイバーディスプレイはそれぞれ、前記光ファイバー接続装置の一端で摺動方式で結合されることを特徴とする光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置。
【請求項4】
前記光源部に電源を供給し、各光源の駆動を制御する制御部を含み、
前記制御部は、各光源より互いに同一の色又は互いに異なる色の光を照射するように、前記光源部の駆動を制御することを特徴とする請求項3に記載の光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置。
【請求項5】
内部に、前記光ファイバー接続装置と光源部及び光ファイバーディスプレイの一部が設置される内部ケーシングを含み、
前記内部ケーシング内には、前記光ファイバー接続装置が摺動方式で挿入して結合される挿入空間が設けられ、
前記挿入空間には、前記挿入空間内に結合した前記光ファイバー接続装置を支持する支持部が設けられることを特徴とする請求項3に記載の光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置。
【請求項6】
内部に、前記光ファイバー接続装置と光源部及び光ファイバーディスプレイの一部が設置される外部ケーシングを含み、
前記外部ケーシングは、設置対象物が設置される設置部と、前記光ファイバー接続装置及び光ファイバーディスプレイと結合される結合部とを含み、
前記設置部の中央には、設置対象物が設置される設置空間が形成され、
前記結合部には、前記光源部と光ファイバー接続装置及び光ファイバーディスプレイが結合される結合空間が設けられ、
前記結合空間には、前記光ファイバー接続装置を支持する支持部が設けられることを特徴とする請求項3に記載の光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置。
【請求項7】
内部に、前記光ファイバー接続装置と光源部及び光ファイバーディスプレイの一部が設置される内部ケーシングと、
内部に、設置対象物と前記内部ケーシングが摺動方式で結合される外部ケーシングとを含み、
前記内部ケーシング内には、前記光ファイバー接続装置が摺動方式で挿入して結合される挿入空間が設けられ、
前記挿入空間には、前記挿入空間内に結合した前記光ファイバー接続装置を支持する支持部が設けられ、
前記外部ケーシングは、設置対象物が設置される設置部と、前記光ファイバー接続装置及び光ファイバーディスプレイと結合される結合部とを含み、
前記設置部の中央には、設置対象物が設置される設置空間が形成され、
前記結合部には、前記内部ケーシングが結合される結合空間が設けられ、
前記内部ケーシングと外部ケーシングはそれぞれ、所定の長さを有するモジュールとして設けられ、
前記光ファイバーディスプレイの長さに対応するように、1つ以上のモジュールを連結して構成されることを特徴とする請求項3に記載の光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置。
【請求項8】
前記支持部は、前記光ファイバー接続装置の下部、中央部、上部をそれぞれ支持する第1乃至第3の支持部を含み、
前記第1の支持部は、前記光ファイバー接続装置の下端部の形状に対応する形状に形成され、左右両側に分割された一対の部材として設けられ、
前記第2の支持部は、前記光ファイバー接続装置の中央部に対応するように形成される一対の部材として設けられ、
前記第3の支持部は、前記光ファイバー接続装置の上端部の形状に対応する形状に形成され、左右両側に分割された一対の部材として設けられることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバーディスプレイ装置に係り、より詳しくは、光ファイバーと光源を容易に接続することができ、それぞれの部品をモジュール化し、摺動方式で結合して、組立作業の作業性を向上させる光ファイバー接続装置及びこれが適用されるディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、LEDと光ファイバー(Optical fiber)を用いた織物照明装置やディスプレイ装置が開発されている。
【0003】
前記光ファイバーは、中心部に屈折率の高いコアを配置し、外部に屈折率が相対的に低いクラッドを配置して、コアを通す光が全反射が起きるようにした光学繊維である。
【0004】
このような光ファイバーは、エネルギー損失が非常に少なくて、送受信するデータの損失率も低く、外部の影響をほとんど受けないというメリットがある。
【0005】
コアとクラッドがいずれも光透過性のプラスチック材料からなる光ファイバーをプラスチック光ファイバー(POF-Plastic Optical Fiber)といい、前記プラスチック光ファイバーは、ガラスを材料とする一般光ファイバーと比較して、柔軟性(flexible)に優れ、振動や曲げに強い。
【0006】
本出願人は、下記の特許文献1及び特許文献2など多数に、光ファイバーを用いたディスプレイ装置とこれを製造する技術を開示して、特許出願し登録を受けたことがある。
【0007】
特許文献1は、小型映像装置の画面を大画面に伝送して表示する光ファイバーを用いたディスプレイ装置に関する。
【0008】
特許文献2には、多数の光ファイバーを一定の面積を有するように並び、その外面にラミネートフィルムをコートすることで、光の発散面積が広くなり、切れを防止して、耐久性を向上させる光ファイバーディスプレイモジュールの製造方法及び製造装置の構成が記載されている。
【0009】
例えば、
図1は、従来技術による光ファイバーディスプレイ装置の構成図である。
【0010】
従来技術による光ファイバーディスプレイ装置1は、
図1に示しているように、素材の上面に露出部3が形成されるように設けられた多数の光ファイバー糸3と、光ファイバー糸3の端部に光又は映像を照射する光源部4と、光源部4に電源を供給し、オン・オフ作動を制御する制御部(図示せず)とを含む。
【0011】
各光ファイバー糸3は、個別に光源部と連結されるか、又は、
図1のように、複数の光ファイバー糸3の後端を束ねた束部5を介して、光源部4と連結される。
【0012】
しかし、従来技術による光ファイバーディスプレイ装置は、束部5を介して光源部を連結する場合でも、束部で束ねた個別の光ファイバーを、コネクタ6に形成された多数の挿入孔に一々挿入して結合する過程を経なければならない。
【0013】
前述したように、従来技術による光ファイバーディスプレイ装置は、個別の光ファイバー又は光ファイバー束を、コネクタに形成された各挿入孔に一々挿入して結合する作業を経なければならないため、作業性が低下し、製造作業にかかる手間及びコストが上昇するという問題点があった。
【0014】
また、従来技術による光ファイバーディスプレイ装置は、各光源と光ファイバーが1:1に対応することにつれ、光源部より照射される光の他に、色又は互いに異なる色が混合した色を表示することができないという不都合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】韓国公開特許第10-1275153号公報
【特許文献2】韓国公開特許第10-1241233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明の目的は、光ファイバー糸を光源に容易に接続することができる光ファイバー接続装置及びこれが適用されたディスプレイ装置を提供することである。
【0017】
本発明の他の目的は、それぞれの部品をモジュール化し、摺動方式で結合して、組立作業の作業性を向上させる光ファイバー接続装置及びこれが適用されたディスプレイ装置を提供することである。
【0018】
また、本発明の他の目的は、設置環境に応じて設置構造を変えて容易に設置することができ、製品設置による活用性及び視認性を向上させる光ファイバー接続装置及びこれが適用されたディスプレイ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
前記したような目的を達成するために、本発明による光ファイバー接続装置は、光源部と光ファイバーディスプレイを連結するように、内部に開口した一面を介して、前記光ファイバーディスプレイの一端が固定される固定空間と、光源部に設けられた印刷回路基板とレンズユニットが設置される光源空間及びレンズ空間が形成され、前記光源部と光ファイバーディスプレイはそれぞれ、前記光ファイバー接続装置の一側を介して、摺動方式で結合されることを特徴とする。
【0020】
また、前記したような目的を達成するために、本発明による光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置は、1つ以上の光ファイバー糸を用いて製造される光ファイバーディスプレイと、1つ以上の光源を含めて、前記光ファイバー糸の一端に光を照射する光源部と、前記光源部より照射される光を、前記光ファイバーディスプレイの一端に入射させるように、前記光源部と光ファイバーディスプレイを接続する光ファイバー接続装置とを含み、前記光源部と光ファイバーディスプレイはそれぞれ、前記光ファイバー接続装置の一端で摺動方式で結合されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によると、光ファイバー接続装置に設けられた空間に、光源部と光ファイバーディスプレイを摺動方式で結合して、光源部と光ファイバーディスプレイを容易に接続することができる。
【0022】
特に、本発明によると、光源部の各光源にサイドビューLEDを適用して、光源部の左右方向幅及び全体積を最小化し、各部品をモジュール化して、組立作業における作業速度及び作業性を向上することができ、所望する長さに対応するようにモジュール化された各部品を互いに連結して、様々な長さ及び形状に多様な文字やイメージなどを効率よくディスプレイすることができる。
【0023】
また、本発明によると、光源部より発光された光を、レンズユニットを介して線状に集光して、織物形態の光ファイバーディスプレイの一端に入射することで、光効率を向上することができる。
【0024】
更に、本発明によると、各光源より発光された光が、レンズユニットを介して、光ファイバーディスプレイに入射される過程で互いに混合することにつれ、光ファイバーディスプレイは、各光源より照射される色の他に、互いに混合した色を表示することができる。これにより、本発明は、光ファイバーディスプレイにより、様々な色で、絵、図案、文字など、多様な形状に表示することで、視覚的な効果及び心美感を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】従来技術による光ファイバーディスプレイ装置の構成図である。
【
図2】本発明の第1の実施例による光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置の斜視図である。
【
図3】
図2におけるディスプレイ装置の分解斜視図である。
【
図4】
図2におけるA-A’線に沿う断面図である。
【
図5】本発明の第2の実施例による光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置の斜視図である。
【
図6】
図5におけるA-A’線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の光ファイバー接続装置及びこれが適用されたディスプレイ装置を、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
[第1実施例]
図2は、本発明の第1実施例による光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置の斜視図であり、
図3は、
図2におけるディスプレイ装置の分解斜視図であり、
図4は、
図2におけるA-A’線に沿う断面図である。
【0028】
以下では、「左側」、「右側」、「前方」、「後方」、「上方」、及び「下方」のような方向を指示する用語は、各図面に示している状態を基準に、それぞれの方向を指示することと定義する。
【0029】
本実施例では、水平方向に沿って配置された設置対象物11に、上下方向に沿って、光ファイバーディスプレイ装置10を設置する構成を説明する。
【0030】
しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、旗竿のように垂直方向に沿って設置される設置対象物11に、光ファイバーディスプレイ装置10を左右方向に沿って設置してもよい。
【0031】
また、光ファイバー接続装置50は、光ファイバーディスプレイ30の一側や両側に配置される。
【0032】
更に、光ファイバーディスプレイ30は、四角状に限定されるものではなく、三角や五角状などの多角形状、円や楕円状に形成してもよい。このような光ファイバーディスプレイ30には、光ファイバー糸を用いて、様々な紋様や文字、イメージなどが、多様な形態に発光可能に構成される。
【0033】
そこで、光ファイバー接続装置50は、直線状のバー形状だけでなく、1回以上多様な角度に折り曲げられた形状や曲線形状など様々に変形可能である。
【0034】
本発明の光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置10は、
図2乃至
図4に示しているように、設置対象物11に摺動方式で着脱可能に結合される外部ケーシング20を用いて、設置対象物11に、水平方向や垂直方向、又は多様な角度で傾斜した方向に沿って設置される。
【0035】
また、本発明の光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置10は、1つ以上の光ファイバー糸31を用いて製造される光ファイバーディスプレイ30と、1つ以上の光源42を含む光源部40と、光源部40より照射される光を、光ファイバーディスプレイ30の一端に入射させるように、光源部40と光ファイバーディスプレイ30を接続する光ファイバー接続装置50とを含む。
【0036】
このように、本発明の光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置10は、光源部40に電源を供給し、各光源42の駆動を制御する制御部(図示せず)を更に含む。
【0037】
外部ケーシング20の内部には、水平方向に配置される支持台などの設置対象物11が設置される設置部21が設けられ、設置部21の下部には、光ファイバー接続装置50により接続された光源部40及び光ファイバーディスプレイ30が結合される結合部22が設けられる。
【0038】
設置部21の中央には、設置対象物11が貫設される設置空間23が形成される。
【0039】
結合部22には、光源部40と光ファイバーディスプレイ30を接続した光ファイバー接続装置50が結合される結合空間24が設けられ、結合空間24の両側には、光ファイバー接続装置50を支持する支持部が設けられる。
【0040】
例えば、前記支持部は、光ファイバー接続装置50の下部、中央部、上部をそれぞれ支持する第1乃至第3の支持部25~27を含む。
【0041】
第1の支持部25は、光ファイバー接続装置50を結合空間24に挿入した状態で、光ファイバー接続装置50の下端を支持するように、前からみると、断面が略「┗┛」状に形成され、左右両側に分割された一対の部材として設けられる。
【0042】
第2の支持部26は、光ファイバー接続装置50を結合空間24に挿入した状態で、光ファイバー接続装置50の中央部の両側面を支持するように、前からみると、断面が略「┃┃」状や、略「)(」状に形成される一対の部材として設けられる。
【0043】
第3の支持部27は、光ファイバー接続装置50を結合空間24に挿入した状態で、光ファイバー接続装置50の上端部を支持するように、前からみると、断面が略「┏┓」状に形成され、左右両側に分割された一対の部材として設けられる。
【0044】
これらの第1乃至第3の支持部25~27はそれぞれ、外部ケーシング20の内部に延在する1つ以上の連結部材により支持され、外部ケーシング20の一側を介して、摺動方式で結合される光ファイバー接続装置50を、左右両側より加圧して強固に支持することができる。
【0045】
このように、本発明は、外部ケーシング内に複数の支持部を設置して、光ファイバー接続装置を強固に支持することで、外部より加えられる振動や衝撃によって、光ファイバーディスプレイが離脱又は流動することを防止することができる。
【0046】
このように構成される外部ケーシング20は、所定の幅を有する複数のモジュールに分割され、光ファイバーディスプレイ30の横長に対応するように、1つ以上のモジュールを連続して並んで構成する。
【0047】
このために、外部ケーシング20を構成する各モジュールの両端には、互いに連結できるように、連結溝(図示せず)と連結突部(図示せず)が設けられる。
【0048】
このような外部ケーシング20は、光源部40で発生する熱を伝達されて、外部に効率よく排出するように、アルミニウムのように放熱性能に優れた金属材質や合成樹脂材質の材料からなるのが望ましい。
【0049】
光ファイバーディスプレイ30は、1つ以上の光ファイバー糸31を用いて製造される。
【0050】
しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、光ファイバー糸31と一般ファイバー糸32を混用して織造方式で製造するか、光ファイバー糸31と不織布に適用可能な材料を混用して、不織方式で製造する。
【0051】
光ファイバー糸31には、光ファイバーディスプレイ30の外面を介して光を発光するように、全体又は一部に露出部が形成される。
【0052】
そこで、光ファイバーディスプレイ30は、各光ファイバー糸31に形成された前記露出部を介して光を発光して、様々な形状の絵や図案、文字などを表示することができる。
【0053】
また、光ファイバーディスプレイ30の上端には、
図3及び
図4に示しているように、各光ファイバー糸31とファイバー糸32を固定する固定部材33が設置される。
【0054】
固定部材33は、光ファイバーディスプレイ30の上端に対応する長さに設けられ、内部から光ファイバーディスプレイ30の上端まで延在した光ファイバー糸31とファイバー糸32を順次配列した状態で固定する。そして、固定部材33の上端には、光源部30より照射される光を、下部の各光ファイバー糸31に伝達する伝達面や伝達孔が形成される。
【0055】
このような固定部材33は、合成樹脂材質の材料を用いて製造され、固定部材33の下部は、外部ケーシング20に設けられた第1の支持部25の断面形状に対応する断面形状に形成される。
【0056】
固定部材33の上部は、光ファイバー接続装置50に結合した状態で、外部より加えられる振動や衝撃で固定部材33が光ファイバー接続装置50から分離又は流動しないように、光ファイバー接続装置50の下部の断面形状に対応する断面形状に形成される。
【0057】
光源部40は、印刷回路基板41上に所定の間隔だけ離隔して設置される1つ以上の光源42を含む。
【0058】
各光源42は、前記制御部の制御信号により駆動されて、互いに異なる色の光を照射することができる。もちろん、各光源42は、制御部の制御信号によって、同一色の光を照射するか、照射される光の色を変えることもできる。このために、各光源42は、多色LEDとして設けられるのが望ましい。
【0059】
特に、本実施例において、各光源42は、一側面、
図3からみると、下面を介して光を照射するサイドビュー(side-view)LEDとして設けられる。
【0060】
このように、本発明は、サイドビューLEDを光源部に適用して、光源部の左右幅を最小化し、光源部を印刷回路基板の形態にモジュール化して、摺動方式で光ファイバー接続装置に容易に組み立てることができる。
【0061】
光ファイバー接続装置50は、外部ケーシング20の結合空間24内に結合するように、断面が結合空間24に対応する形状に設置対象物11の長手方向に沿って長く延在するように形成される。
【0062】
例えば、光ファイバー接続装置50の断面は、下面が開口した略「∩」状に形成される。
【0063】
光ファイバー接続装置50の上部には、光源部40が設置される光源空間51が設けられ、光ファイバー接続装置50の内部、略中央部には、光源部40より照射された光を線状に集光するレンズユニット43が配置されるレンズ空間52が設けられる。
【0064】
光ファイバー接続装置50の下面には、光ファイバーディスプレイ30の上端部が固定される固定空間53が、レンズ空間52及び光源空間51に連通して形成される。
【0065】
光ファイバー接続装置50の両側壁54の内面には、レンズ空間52に配置されたレンズユニット43がずれることを防止するために、レンズ空間の上端と下端にそれぞれ、2対の固定リブ55が互いに対向して突設される。
【0066】
ここで、2対の固定リブ55のうち、上部に配置された一対の固定リブ55は、光源空間51に摺動方式で結合される光源部40を支持し、外部の衝撃や振動により流動しないように固定する機能を果たす。
【0067】
また、2対の固定リブ55のうち、下部に配置された一対の固定リブ55は、固定空間53に摺動方式で結合される光ファイバーディスプレイ30の固定部材33の上端部を、両側より加圧して強固に固定する機能を果たす。
【0068】
更に、光ファイバー接続装置50の両側面内面の下端部には、固定部材33の両側面にそれぞれ凹んで形成された一対の固定溝部34に結合される一対の固定突部56が、長手方向に沿って長く延設される。
【0069】
このように構成される光ファイバー接続装置50は、所定の長さを有するモジュールとして設けられ、光ファイバーディスプレイ40の横長に対応するように、1つ以上のモジュールを連続的に連結して構成する。
【0070】
各光源42より発光された光は、レンズユニット43を通じて集光され、集光された光は、光ファイバーディスプレイ30の一端に入射するように、点状ではなく、線状に集光される。
【0071】
このために、レンズユニット43は、一般の球状の代わりに、光ファイバー接続装置50の長手方向に沿って長く延在したバー形状に形成され、屈折率と集光のために、1つ以上設けられる。
【0072】
このようなレンズユニット43は、ガラスやアクリル、ポリカーボネートなどの合成樹脂材質のように透明な材質の材料を用いて製造され、屈曲した形状に形成されることもできる。
【0073】
すなわち、レンズユニット43は、バー形状だけでなく、光をムラなく照射できるように凸部を有するm字状など、様々な形状に変わることもできる。
【0074】
このように、本発明は、サイドビューLEDが適用された光源部より照射された光を、レンズユニットを通じて線状に集光して、織物形態の光ファイバーディスプレイの一端に入射させることで、光効率を向上することができる。
【0075】
また、本発明は、各光源より照射された光が、レンズユニットを通じて光ファイバーディスプレイに入射される過程において、互いに隣接した光源より照射された色が互いに混合することによって、光ファイバーディスプレイを介して各光源より照射される色の他に、互いに混合した色を表示することができる。
【0076】
すなわち、通常、多色LEDは、赤色、緑色、青色の3原光を照射する。
【0077】
それに対して、本発明は、各光源より照射される色、光源の間隔などを調節して、3原光を互いに混合して、様々な色を表示することができ、光ファイバーディスプレイに光ファイバー糸が配置される構造を多様に変更して、立体感を付与することもできる。
【0078】
これにより、本発明は、光ファイバーディスプレイにより、様々な色で、絵、図案、文字など、多様な形状に表示することで、視覚的な効果及び心美感を向上することができる。
【0079】
以下、本発明の光ファイバー接続装置及びこれが適用されたディスプレイ装置の結合関係及び作動方法を詳細に説明する。
【0080】
まず、作業者は、光ファイバー接続装置50の内部に形成された光源空間51とレンズ空間52及び固定空間53にそれぞれ、光源部40の印刷回路基板41とレンズユニット43、及び光ファイバーディスプレイ30の固定部材33を、一端で摺動方式に結合する。
【0081】
すると、光源部40にサイドビューLEDとして設けられた各光源42より下方に照射される光は、レンズユニット43と固定部材33により、光ファイバーディスプレイ30に適用された各光ファイバー糸31に伝達される。
【0082】
ここで、光ファイバー接続装置50と光源部40及び光ファイバーディスプレイ30はそれぞれ、所定の長さでモジュール化されることにつれ、所望する長さに対応するように、複数のモジュールを互いに連結して構成することができる。
【0083】
そこで、光ファイバーディスプレイ30は、上端部に設置される固定部材33が、光ファイバー接続装置50の両側壁54と固定突部56により加圧されることによって、光ファイバー接続装置20に強固に固定される。
【0084】
最後に、作業者は、外部ケーシング20の設置空間23と結合空間24にそれぞれ、設置対象物11と、光ファイバーディスプレイ30と光源部40が結合した光ファイバー接続装置を摺動方式で結合した後、外部ケーシング20の前端と後端にそれぞれ、一対の固定キャップ(図示せず)を結合して仕上げる。このために、各固定キャップは、外部ケーシング20の前端と後端の断面形状に対応する形状に形成される。
【0085】
すると、制御部は、光源部40に設けられた各光源42に電源を供給し、各光源42の駆動を制御する制御信号を出力する。ここで、制御部は、各光源42を互いに同一の色で点灯するか、互いに異なる色で点灯するように制御することができる。そして、制御部は、各光源42を所定の周期により発光する色を変えるように制御することもできる。
【0086】
前記したような過程を通じて、本発明は、光ファイバー接続装置に設けられた空間に、光源部と光ファイバーディスプレイを摺動方式で結合して、光源部と光ファイバーディスプレイを容易に接続することができる。
【0087】
特に、本発明は、光源部の各光源にサイドビューLEDを適用して、光源部の左右方向幅及び全体積を最小化し、各部品をモジュール化して、組立作業における作業速度及び作業性を向上することができ、所望の長さに対応するようにモジュール化された各部品を互いに連結して、様々な長さ及び形状に多様な文字やイメージなどを効果的にディスプレイすることができる。
【0088】
また、本発明は、光源部より発光された光をレンズユニットにより線状に集光して、織物形態の光ファイバーディスプレイの一端に入射させることで、光効率を向上することができる。
【0089】
また、本発明は、各光源より発光された光が、レンズユニットを通じて光ファイバーディスプレイに入射される過程で互いに混合することにつれ、光ファイバーディスプレイは、各光源より照射される色の他に、互いに混合した色を表示することができる。これにより、本発明は、光ファイバーディスプレイにより、様々な色で、絵、図案、文字など多様な形状に表示することで、視覚的な効果及び心美感を向上することができる。
【0090】
一方、前記の実施例では、光ファイバー接続装置50が外部ケーシング20に直接摺動方式で結合することと説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0091】
[第2の実施例]
図5は、本発明の第2の実施例による光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置の斜視図であり、
図6は、
図5におけるA-A’線に沿う断面図である。
【0092】
本発明の第2の実施例による光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置10は、
図5及び
図6に示しているように、
図2乃至
図4を参照して説明した第1の実施例によるディスプレイ装置10の構成と同様に、内部に光ファイバー接続装置50が結合した状態で、外部ケーシング20内に結合される内部ケーシング60を更に含む。
【0093】
すなわち、本実施例では、光ファイバーディスプレイ30、光源部40、及び光ファイバー接続装置50の構成は、第1の実施例で説明した構成と同様であるので、内部ケーシング60と外部ケーシング20の構成を中心に説明する。
【0094】
内部ケーシング60は、端面が下面に比べて、上面の長さが長い略逆台形状や逆三角状に形成される。
【0095】
内部ケーシング60内には、光ファイバー接続装置50が摺動方式で挿入して結合される挿入空間61が設けられ、挿入空間61の下部と中央部及び上部にはそれぞれ、第1の実施例で説明した第1乃至第3の支持部25~27と同様な構造の第4乃至第6の支持部62~64が設けられる。
【0096】
すなわち、内部ケーシング60の両側面の中央部には、光ファイバー接続装置50の両側壁54を支持する一対の第5の支持部63が内側に凹んで形成される。
【0097】
そして、外部ケーシング20に設けられる結合部24の結合空間24は、内部ケーシング60の断面形状に対応する形状に形成される。
【0098】
例えば、結合空間24の断面は、下面に比べて上面の長さが長い略逆台形状や逆三角状に形成される。結合空間24の両側には、第5の支持部63の形状に対応するように、一対のガイド突部28が内側に突設される。ここで、外部ケーシング20には、光源部40で発生した熱を外部に放出し、建物の壁体や支持台などに設置できるように、一面又は両面にそれぞれ、外部ケーシングの長手方向に沿って、延長孔29が長く延設される。
【0099】
そこで、内部ケーシング60の各第5の支持部63は、内部ケーシング60を外部ケーシング20内に摺動方式で結合する過程で、外部ケーシング20の各ガイド突部28によりガイドされる。
【0100】
これにより、本発明は、外部ケーシングに内部ケーシングを円滑に摺動方式で結合し、外部で衝撃や振動が発生する場合、内部ケーシングが外部ケーシングから離脱又は流動しないように強固に固定することができる。
【0101】
このような内部ケーシング60は、外部ケーシング20と同様に、光源部40で発生する熱を伝達されて、外部に効率よく排出するように、アルミニウムのように放熱性能に優れた金属材質や合成樹脂材質の材料からなるのが望ましい。
【0102】
このように構成される内部ケーシング60は、所定の幅を有する複数のモジュールに分割され、光ファイバーディスプレイ30の横長に対応するように、1つ以上のモジュールを連続して並んで構成される。
【0103】
前述したように、本発明は、外部ケーシングと内部ケーシングをいずれも適用するか、又は、いずれか1つだけを適用することができる。
【0104】
すなわち、本発明は、第1の実施例で説明したように、光ファイバー接続装置50を直接外部ケーシング20に棒状の設置対象物と共に設置して、外部ケーシング20を用いて、ディスプレイ装置10を設置することができる。
【0105】
また、本発明は、外部ケーシング20を取り外し、内部ケーシング60の第5の支持部に紐や輪を設置するか、壁や天井、支持台などとして設けられた設置対象物11に形成された突起などを用いて、第5の支持部63を直接結合して、ディスプレイ装置10を設置することもできる。
【0106】
以上、本発明者によりなされた発明を、前記実施例により具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、様々に変更できることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0107】
本発明は、光ファイバー接続装置に設けられた空間に、光源部と光ファイバーディスプレイの一端部を摺動方式で結合して、光源部と光ファイバーディスプレイを容易に接続することができる光ファイバー接続装置及びこれが適用されたディスプレイ装置の技術に適用される。
【符号の説明】
【0108】
10: 光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置
11: 設置対象物
20: 外部ケーシング
21: 設置部
22: 結合部
23: 設置空間
24: 結合空間
25~27: 第1乃至第3の支持部
28: ガイド突部
29: 延長孔
30: 光ファイバーディスプレイ
31: 光ファイバー糸
32: 一般ファイバー糸
33: 固定部材
34: 固定溝部
40: 光源部
41: 印刷回路基板
42: 光源
43: レンズユニット
50: 光ファイバー接続装置
51: 光源空間
52: レンズ空間
53: 固定空間
54: 側壁
55: 固定リブ
56: 固定突部
60: 内部ケーシング
61: 挿入空間
62~64: 第4乃至第6の支持部