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特開2024-59575一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059575
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/04 20060101AFI20240423BHJP
【FI】
G01N1/04 G
G01N1/04 H
G01N1/04 V
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023161750
(22)【出願日】2023-09-07
(31)【優先権主張番号】202211272570.7
(32)【優先日】2022-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】512130888
【氏名又は名称】ヘフェイ ベイニ メディカル テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】523363545
【氏名又は名称】于 佳忠
(72)【発明者】
【氏名】王偉
【テーマコード(参考)】
2G052
【Fターム(参考)】
2G052AA33
2G052AD12
2G052BA19
(57)【要約】      (修正有)
【課題】単独細胞組織のサンプル採取方式では、1回だけで同時的に2種類の細胞組織が採取できなく、2種類の採取方法でサンプリングを同時に行う場合、サンプリング装置の使用が不便という問題を解決する。
【解決手段】男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置であり、棒体を含め、前記棒体に第1サンプル採取部と第2サンプル採取部が設けられ、前記第1サンプル採取部と前記第2サンプル採取部が前記棒体の長さ方向に沿って設けられ、前記第1サンプル採取部が男性生殖器尿道を挿入して尿道口内の近くに剥離した粘膜細胞のサンプルを採取することに用いられ、前記第2サンプル採取部が剥離した男性生殖器の多部位の上皮細胞組織のサンプルを採取することに用いられる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置であり、棒体(5)を含め、前記棒体(5)に第1サンプル採取部(2)と第2サンプル採取部(4)が設けられ、前記第1サンプル採取部(2)と前記第2サンプル採取部(4)が前記棒体(5)の長さ方向に沿って設けられていることを特徴とする装置であり、前記第1サンプル採取部(2)が男性生殖器尿道を挿入して尿道口内の近くに剥離した粘膜細胞のサンプルを採取することに用いられ、前記第2サンプル採取部(4)が剥離した男性生殖器の上皮細胞組織のサンプルを採取することに用いられる;本発明が男性生殖器の多部位多種類の剥離細胞サンプリング装置である。
【請求項2】
請求項1により、前記一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置の特徴として、前記第1サンプル採取部(2)が棒体(5)の一端に設けられ;前記第2サンプル採取部(4)が第1サンプル採取部(2)の下端に設けられている。
【請求項3】
請求項2により、前記一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置の特徴として、第2サンプル採取部(4)の硬度が第1サンプル採取部(2)の硬度より大きい。
【請求項4】
請求項3により、前記一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置の特徴として、前記第1サンプル採取部(2)及び第2サンプル採取部(4)が硬度の異なるブラシ毛またはフロックで作られる。
【請求項5】
請求項2により、前記一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置の特徴として,前記第1サンプル採取部(2)が綿、綿布、スポンジ、ポリエステル繊維、フロック、ポリアミド繊維、ナイロン材料、ポリエチレンで作られる;
且つ(或いは)前記第2サンプル採取部(4)が綿、綿布、スポンジ、ポリエステル繊維、フロック、ポリアミド繊維、ナイロン材料、ポリエチレンで作られる。
【請求項6】
請求項3により、前記一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置の特徴として、前記第1サンプル採取部(2)のブラシ毛が棒体(5)の外周面に螺旋状に分布し、且つ(或いは)前記第2サンプル採取部(4)のブラシ毛が棒体(5)の外周面に螺旋状に分布している。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載された一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置の特徴として、前記棒体(5)に第1サンプル採取部(2)の尿道挿入の深さを制限するための制限部(3)が設けられている。
【請求項8】
請求項7により、前記一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置の特徴として、前記制限部(3)が、第1サンプル採取部(2)と第2サンプル採取部(4)との間に位置する。
【請求項9】
請求項1~6のいずれかに記載された一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置の特徴として、前記第1サンプル採取部(2)は直径が2mm-14mmであり、長さが4mm-20mmである;
前記第2サンプル採取部(4)は直径が3mm-20mmであり、長さが5mm-30mmである;
前記棒体(5)に制限部(3)が設けられ、前記制限部(3)が第1サンプル採取部(2)の尿道挿入の深さを制限することに用いられ、前記制限部(3)の直径が4mm-15mmであり、厚さが0.5mm-5mmである;
前記第2サンプル採取部(4)から離れている前記第1サンプル採取部(2)の一端に前記球形部(1)が設けられ、前記球形部(1)の直径が1mm-6mmである;
前記棒体(5)の横断面が方形、六角形又は八角形であり、前記棒体の外接円直径が3mm-8mmであり、表面に摩擦力を発生させる模様を有する;
前記棒体(5)に折断部(6)が設けられ、前記折断部が第1サンプル採取部(2)及び第2サンプル採取部(4)の棒体部を棒体のハンドル部から分離させる役割を有する;
前記制限部(3)が高分子材料で作られている。
【請求項10】
請求項3により、前記一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置の特徴として、棒体(5)の長さ方向が長さ寸法と、棒体(5)の幅方向が幅寸法と定義する。前記第1サンプル採取部(2)が螺旋状テーパー構造で、または積層板状テーパー構造である。前記第1サンプル採取部の幅寸法の小さい方が棒体(5)の一端に位置し、前記第1サンプル採取部(2)の幅寸法が大きい方が第2サンプル採取部(4)に近接して位置している。
【請求項11】
請求項10により、前記一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置の特徴として、前記第2サンプル採取部(4)が螺旋状円筒構造であり、又は前記第2サンプル採取部(4)が積層板状円筒構造である。また、前記第2サンプル採取部(4)の幅寸法は第1サンプル採取部(2)の最大幅寸法より大きい。
【請求項12】
請求項3により、前記一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置の特徴として、前記第1サンプル採取部(2)が楕円球形構造であり、前記第2サンプル採取部(4)は螺旋状円筒構造であり、或いは前記第2サンプル採取部(4)が積層板状円筒構造であり、前記第2サンプル採取部(4)の幅寸法は第1サンプル採取部(2)の最大幅寸法より大きい。
【請求項13】
請求項10~12のいずれかに記載した一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置の特徴として、前記第1サンプル採取部(2)が綿、綿布、スポンジ、ポリエステル繊維、フロック、ポリアミド繊維、ナイロン材料、ポリエチレンで作られる;
且つ(或いは)、前記第2サンプル採取部(4)は、綿、綿布、スポンジ、ポリエステル繊維、フロック、ポリアミド繊維、ナイロン材料、ポリエチレンで作られる。
【請求項14】
請求項1、2、3、4、5、6、10、11のいずれかに記載した一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置の特徴として、前記棒体(5)の「第2サンプル採取部(4)から離れている前記第1サンプル採取部(2)の一端」に球形部(1)が設けられ、前記球形部(1)の直径が1mm-6mmである。
【請求項15】
請求項10、11、12のいずれかに記載した一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置の特徴として、前記第1サンプル採取部(2)は最大幅寸法が2mm-14mmであり、長さが4mm-20mmである;
前記第2サンプル採取部(4)は幅寸法が3mm-20mmであり、長さが5mm-30mmである;
前記棒体(5)に測定部とハンドル部が設けられている。前記第1サンプル採取部(2)と第2サンプル採取部(4)が両方とも前記測定部に位置している;
前記棒体(5)のハンドル部の横断面が方形、六角形又は八角形であり、棒体(5)の外接円直径が3mm-8mmであり、表面に摩擦力を発生させる模様を有する;
前記棒体(5)のハンドル部に折断部(6)が設けられている。折断部(6)がハンドル部と測定部を分離することに用いられる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は男性生殖器サンプリング技術分野における一種の多部位且つ多種類の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置である。
【背景技術】
【0002】
男性生殖器部位のウイルスまたは他の病原体の細胞組織サンプリングを行う場合、一般的に男性生殖器表皮のサンプリング及び(或いは)尿道内部粘膜組織のサンプリングを同時で又は単独で行う。単独的に一種類のサンプリング方式で採集する場合、採取するサンプル種類が不十分な可能性がある。しかし、同時に二種類のサンプリング方式でサンプルを採取する場合、現存サンプリング装置が使いにくく、操作手順も増える。また、露出時間が増え、医源性感染の可能性が大きくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、従来技術における単独細胞組織のサンプル採取方式でサンプリングを行う場合、1回だけで同時的に2種類の細胞組織が採取できなく、2種類の採取方法でサンプリングを同時に行う場合、サンプリング装置の使用が不便という問題を解決するために、新しい男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置を発明した。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を実現するために、本発明は下記のような技術案を採用した。
【0005】
一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置であり、棒体を含め、前記棒体に第1サンプル採取部と第2サンプル採取部が設けられ、前記第1サンプル採取部と前記第2サンプル採取部が前記棒体の長さ方向に沿って設けられ、前記第1サンプル採取部が男性生殖器尿道を挿入して尿道口内の近くに剥離した粘膜細胞のサンプルを採取することに用いられ、前記第2サンプル採取部が剥離した男性生殖器の多部位の上皮細胞組織のサンプルを採取することに用いられる。
【0006】
前記第1サンプル採取部が棒体の片端に近接して設けられている。
【0007】
前記第2サンプル採取部の硬度が前記第1サンプル採取部の硬度より大きい。
【0008】
前記第1サンプル採取部と第2サンプル採取部が硬度の異なるブラシ毛又はフロックで作られている。
【0009】
前記第1サンプル採取部且つ(或いは)前記第2サンプル採取部が綿、木綿、スポンジ、ポリエステル繊維、フロック、ポリアミド繊維、ナイロン材料、ポリエチレンで作られている。
【0010】
前記第1サンプル採取部のブラシ毛が棒体の外周面に螺旋状に分布し、且つ(或いは)前記第2サンプル採取部のブラシ毛が棒体の外周面に螺旋状に分布している。
【0011】
前記棒体に第1サンプル採取部の尿道挿入の深さを制限するための制限部が設けられている。
【0012】
前記第2サンプル採取部から離れている前記第1サンプル採取部の一端に球形部が設けられている。
【0013】
前記第1サンプル採取部は直径が2mm-14mmであり、長さが4mm-20mmである;
前記第2サンプル採取部は直径が3mm-20mmで、長さが5mm-30mmである;
前記棒体に前記第1サンプル採取部を尿道に挿入する深さを制限するための制限部が設けられている。前記制限部は直径が4mm-15mmであり、厚さが0.5mm-5mmである;
前記第2サンプル採取部から離れている前記第1サンプル採取部の一端に前記球形部が設けられ、前記球形部の直径が1mm-6mmである;
前記棒体の横断面が方形、六角形又は八角形であり、前記棒体の外接円直径が3mm-8mmであり、表面に摩擦力を発生させる模様を有する。
【0014】
前記棒体に折断部が設けられている。前記折断部が前記第1サンプル採取部及び前記第2サンプル採取部を棒体のハンドル部と分離させることに用いられる。
【0015】
前記制限部が高分子材料で作られている。
【0016】
前記棒体の長さ方向を長さ寸法と、前記棒体の幅方向を幅寸法と定義する。前記第1サンプル採取部が螺旋状テーパー構造であり、または積層板状テーパー構造である。前記第1サンプル採取部の幅寸法の小さい方が前記棒体の先端に近接し、前記第1サンプル採取部の幅寸法が大きい方が第2サンプル採取部に近接している。
【0017】
前記第1サンプル採取部及び第2サンプル採取部が螺旋状円筒の構造であり、又は前記第1サンプル採取部及び第2サンプル採取部が積層板状円筒構造である。前記第2サンプル採取部の幅寸法は第1サンプル採取部の最大幅寸法より大きい。
【0018】
前記第1サンプル採取部が楕円球形の構造であり、前記第2サンプル採取部が螺旋状円筒の構造であり、又は前記第2サンプル採取部が積層板状円筒構造である。前記第2サンプル採取部の幅寸法は第1サンプル採取部の最大幅寸法より大きい。
【0019】
前記第1サンプル採取部が綿、綿布、スポンジ、ポリエステル繊維、フロック、ポリアミド繊維、ナイロン材料又はポリエチレンで作られる;
且つ(或いは)、前記第2サンプル採取部が、綿、綿布、スポンジ、ポリエステル繊維、フロック、ポリアミド繊維、ナイロン材料、ポリエチレンで作られる。
【0020】
前記棒体のハンドル部に折断部が設けられている。折断部が前記ハンドル部をサンプル採取部と分離させることに用いられる。
【0021】
本発明は一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置であり、本発明を使用する時、第1サンプル採取部を男性の生殖器尿道口に挿入し、尿道口内の近くに剥離した粘膜細胞のサンプルを採取する。第1サンプル採取部を尿道から抜出した後、第2サンプル採取部を利用して、それぞれ陰茎、包皮、亀頭、陰嚢及び睾丸などの他部位の剥離した上皮細胞を採取する。このように、1つだけのサンプリング装置を通じて、2種類の異なる細胞組織を採取することができ、使用上で簡単且つ便利で、サンプル採取が多種類で、より正確な検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の構造概略図;
図2】本発明の螺旋状構造のサンプル採取部の構造概略図;
図3】本発明の第1サンプル採取部が螺旋状テーバー構造の概略図;
図4】本発明の第1サンプル採取部が楕円状構造の概略図。
【符号の説明】
【0023】
1球形部(1);
2第1サンプル採取部(2);
3制限部(3);
4第2サンプル採取部(4);
5棒体(5);
6折断部 (6);
【具体的実施方式】
【0024】
本発明の実施例の添付図に合わし、本発明の実施例中の技術案を明確に完全に説明する。もちろん、説明する実施例は本発明の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではない。
【0025】
参考図1は一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置であり、棒体(5)を含め、棒体(5)に第1サンプル採取部(2)、第2サンプル採取部(4)が設けられている。棒体(5)が第1サンプル採取部(2)及び第2サンプル採取部(4)のキャリヤーとして、プラスチック製、金属製、又はワイヤで編まれた棒体でもある。第1サンプル採取部(2)と第2サンプル採取部(4)が棒体(5)の長さ方向に沿って設けられている。第1サンプル採取部(2)が男性生殖器尿道を挿入して尿道口内の近くに剥離した粘膜細胞のサンプルを採取する装置であり、第2サンプル採取部(4)が剥離した男性生殖器の多部位の上皮細胞組織をサンプルを採取する装置である。
【0026】
本装置を使用する場合、第1サンプル採取部(2)を男性生殖器尿道口に約0.8cm~1.5cm挿入し、第1サンプル採取部(2)を回転させることで尿道口内の近くに剥離した粘膜細胞のサンプルを採取する。第1サンプル採取部(2)を尿道から抜出した後、第2サンプル採取部(4)を利用して、それぞれ陰茎、包皮、亀頭、陰嚢及び睾丸などの他部位の剥離した上皮細胞を採取する。こうして、1つのサンプリング装置を通じて2種類の異なるタイプの細胞組織を採取することができ、使用が簡単且つ便利で、より正確的な検査を行うことができる。
【0027】
一つの実施方式として、便利的に尿道に挿入するため、第1サンプル採取部(2)が棒体(5)の先端側に設置されている。
【0028】
第1サンプル採取部(2)を尿道に挿入し、尿道口内の近くにある粘膜細胞のサンプルを採取し、第2サンプル採取部(4)で陰茎、包皮、亀頭、陰嚢及び睾丸などの部位の上皮細胞をサンプリングする。サンプル採取部による男性生殖器へのダメージを低減すると共にサンプリング効果を保証するために、第2サンプル採取部(4)の硬度を第1サンプル採取部(2)より大きくした。
【0029】
第1サンプル採取部(2)と第2サンプル採取部(4)が硬度の異なるブラシ毛材で作られている。例えば、第1サンプル採取部(2)が軟毛で作られ、第2サンプル採取部(4)が第1サンプル採取部よりもっと硬い毛材を使用されている。
【0030】
もちろん、第1サンプル採取部(2)、且つ(或いは)第2サンプル採取部(4)が綿、綿布、スポンジ、ポリエステル繊維、フロック、ポリアミド繊維、ナイロン材料、ポリエチレンで作られる。上記の材料をブラシ毛状にするのに優先的に採用する。
【0031】
第1サンプル採取部(2)のブラシ毛が棒体(5)の外周面に螺旋状に分布している。こうして、尿道に第1サンプル採取部(2)を挿入し、棒体(5)を回すことで、粘膜細胞組織が第1サンプル採取部(2)にもっと効果的に付着する。それと同時に螺旋状の第1サンプル採取部(2)は尿道へのダメージを低減することができる。且つ(或いは)第2サンプル採取部(4)のブラシ毛が棒体(5)の外周面に螺旋状に分布している。もちろん、本装置の第1サンプル採取部(2)且つ(或いは)第二サンプル採取部(4)は複数列のブラシ毛も設置することができるが、第1サンプル採取部(2)は複数列のブラシ毛を設置すると、尿道に与えるダメージが少し大きくなり、サンプリング効果も少し低下する。
【0032】
参考図2は本装置は螺旋状のブラシ毛を利用してサンプリングを行い、剥離した細胞を捕獲するのに便利であるだけでなく、サンプル採集部で捕獲された剥離した細胞が後の検査処理において、釈放されやすく、検査に便利になる。参考図2の螺旋状のブラシ毛が細密な毛で作られている螺旋状構造である。
【0033】
実施方式として、棒体(5)に第1サンプル採集部(2)の尿道挿入深さを制限するための制限部(3)が設けられている。第1サンプル採集部(2)を尿道を挿入する時、誤って挿入しすぎると尿道を損傷するおそれがある。制限部(3)を設けることで第1サンプル採集部(2)の尿道への過度挿入を阻止することができる。制限部(3)は尿道口の直径よりも大きい円盤状の板を採用し、板がゴム板やプラスチック板などであってもよい。
【0034】
例えば、制限部(3)は、前記第1サンプル採集部(2)と第2サンプル採集部(4)との間に位置する。HPVウイルスの生存が人体のうろこ状上皮細胞に依存しなくてはならないため、尿道口から奥へせいぜい舟状窩にしか行き届かない。一般的に、舟状窩が尿道口から1.5-2cmの距離に位置しているため、男性の尿道口のHPVウイルスが最も深く入れる所がこの深さであり、これ以上中には入れない。臨床検査で尿道をサンプリングする際、サンプリングの深さが深すぎると、患者の不調機や出血の確率が増加する可能性が高い。制限部は操作者の不適切な操作を直接的に阻止することができる。
【0035】
参考図1または参考図2により、第1サンプル採取部(2)は直径が2mm-14mmであり、長さが4mm-20mmである;
第2サンプル採取部(4)は直径が3mm-20mmで、長さが5mm-30mmである;
棒体(5)に第1サンプル採取部(2)の尿道挿入深さを制限するための制限部(3)が設けられ、制限部(3)は直径が4mm-15mmであり、厚さが0.5mm-5mmである;
棒体(5)に第2サンプル採取部(4)から離れている第1サンプル採取部(2)の一端に球形部(1)が設けられ、球形部の直径が1mm-6mmである;
棒体(5)の横断面は方形、六角形又は八角形であり、棒体(5)の外接円直径が3mm-8mmである。棒体(5)表面に摩擦力を発生させる模様を有し、この摩擦を発生させる模様は手袋を着用することでサンプリングする際に摩擦力を増加させ、より良く本装置を回す回数とサンプリング速度をコントロールすることができる。尿道内の粘膜サンプリング作業で医療従事者が無菌の原則の下で操作する必要があり、手袋を着用し操作する際に上述の模様による棒体との摩擦力が増加することによって、医療従事者が本装置を回す力の適度調整と回す回数をコントロールしやすくなり、精密的なサンプリングを行うことができる。
【0036】
棒体(5)に折断部(6)が設置され、折断部(6)が第1サンプル採取部(2)及び第2サンプル採取部(4)を棒体(5)のハンドル部から分離することに用いられる。
【0037】
制限部(3)がPEやPETやシリカゲルなどの高分子材料で作られている。
【0038】
手に付いている細菌による第1サンプル採取部(2)及び第2サンプル採取部(4)への汚染を回避するために、一般的に棒体(5)に一定的な長さのハンドル部を設置し、第1サンプル採取部(2)及び第2サンプル採取部(4)を棒体(5)のハンドル部から分離するための折断部(6)を設置する。折断部(6)の位置で棒体(5)を折り、ハンドル部を第1サンプル採取部(2)、第2サンプル採取部(4)と分離させてから測定を行う。
【0039】
実施例の一つとして、一種の男性生殖器の剥離細胞サンプリング装置であり、棒体(5)を含め、棒体(5)に第1サンプル採取部(2)、第2サンプル採取部(4)が設けられている。棒体(5)が第1サンプル採取部(2)及び第2サンプル採取部(4)のキャリヤーとして、プラスチック製、金属製、又はワイヤで編まれた棒体でもあり、第1サンプル採取部(2)と第2サンプル採取部(4)が棒体(5)の長さ方向に沿って設けられ、第1サンプル採取部(2)が男性生殖器尿道を挿入して尿道口内の近くに剥離した粘膜細胞のサンプルを採取する装置であり、第2サンプル採取部(4)が剥離した男性生殖器の多部位の上皮細胞組織をサンプルを採取する装置である。
【0040】
参考図3は棒体(5)の長さ方向が長さ寸法と、棒体(5)の幅方向が幅寸法と定義する。第1サンプル採取部(2)が螺旋状テーバー構造で、または積層板状テーパー構造である。螺旋状テーバー構造とは第1サンプル採取部(2)の全体的な外観が円錐の形をしている前提の下で、螺旋状配列構造を呈していることである。積層板状テーパー構造とは第1サンプリング部(2)の全体的な外観がが円錐の形をしている前提の下で、直径の小さな丸いブラシ毛から直径の大きい丸いブラシ毛へ一定的な間隔を取って重畳されている構造である。第1サンプル採取部(2)の幅寸法の小さい方は棒体(5)の先端に近接し、第1サンプル採取部(2)の幅寸法が大きい方は、第2サンプル採取部(4)に近接している。
【0041】
第2サンプル採取部(4)は螺旋状円筒構造であり、または積層板状円筒構造である。螺旋状円筒構造とは第2サンプル採取部(4)の全体な外観が円筒形をしている前提の下で、螺旋状配列構造を呈していることである。積層板状円筒構造とは、第2サンプル採取部(4)の全体的な外形が円筒形をしている前提で、同じ直径の丸いブラシ毛が一定的な間隔を取って重畳されている構造である。また、第2サンプル採取部(4)の直径寸法を第1サンプル採取部(2)の直径の一番大きいところの寸法よりもっと大きくすることによって、第2サンプル採取部(4)に挿入長さ制限の役割を果たさせ、第1サンプル採取部(2)の過度挿入による尿道の損傷をを防止する。
【0042】
実施方式の一つとして、参考図4は第1サンプル採取部(2)は楕円球形構造であり、第2サンプル採取部(4)は螺旋状円筒構造であり、または第2サンプル採取部(4)は積層板状円筒構造であり、第2サンプル採取部(4)の直径寸法は第1サンプル採取部(2)の最大直径寸法より大きい;
第1サンプル採取部(2)が綿、綿布、スポンジ、ポリエステル繊維、フロック、ポリアミド繊維、ナイロン材料或いはポリエチレンで作られる;
且つ(或いは)第2サンプル採取部(4)は、綿、綿布、スポンジ、ポリエステル繊維、フロック、ポリアミド繊維、ナイロン材料又はポリエチレンで作られる。
【0043】
実施方式の一つとして、第1サンプル採取部(2)が円錐形であり、第2サンプル採取部(4)が円筒形の場合、第1サンプル採取部(2)と第2サンプル採取部(4)はいずれも材質がブラシ毛の材質であり、ブラシ毛が螺旋状或いは丸いウェーハの重畳された積層状の構造をしていて、且つ尿道を保護するための第2サンプル採取部(4)から離れている第1サンプル採取部(2)の一端に球形部(1)が設けられ、球形部の直径が1mm-6mmである。
【0044】
実施方式の一つとして、第1サンプル採取部(2)が楕円球形構造の場合、その材質が綿、綿布、スポンジ、フロック、ポリアミド繊維などである。
【0045】
上述の実施方式の中で、棒体(5)のハンドル部の横断面が方形、六角形又は八角形であり、棒体(5)の外接円直径が3mm-8mmであり、棒体(5)のハンドル部の表面に摩擦力を発生させる模様を有する;
棒体(5)のハンドル部に折断部(6)が設けられている。折断部(6)はハンドル部と測定部を分離することに用いられる。
【0046】
上述の内容が本発明の比較的な良い具体実施方式にすぎないが、本発明の保護範囲はこれに限定されるものではなく、本発明の開示する技術範囲内で、当技術分野に詳しい技術者が本発明の技術方案及びその発明の構想に基づいて、同等的な置換又は変更を加えて得られた技術方案、構想、設計は、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4