(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059585
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】不整合接続を示す情報を取得するための装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/00 20060101AFI20240423BHJP
【FI】
G06F3/00 V
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023175705
(22)【出願日】2023-10-11
(31)【優先権主張番号】22202045.5
(32)【優先日】2022-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】513311642
【氏名又は名称】ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】ヤニック ブラックマン
(57)【要約】
【課題】不整合接続を示す情報を取得するための装置を提供すること。
【解決手段】装置は、検出回路を有する第1の回路基板を含む。第1の回路基板は、複数の第1のケーブルプラグを有し、ケーブルプラグの各々は、同じマルチワイヤケーブルタイプが異なる複数の第1の異なるケーブルプラグに物理的かつ電気的にプラグ接続可能であるような電気接点のアレイを有する。検出回路は、ケーブルプラグのうちの少なくとも1つが、マルチワイヤケーブルタイプのマルチワイヤケーブルによって、第2の回路基板上の複数の第2のケーブルプラグのうちの整合ケーブルプラグに接続されているかどうかを示す情報を取得する。検出回路は、第1の回路基板のケーブルプラグのうちの1つの電気接点の第1のサブセットにわたる直流信号のパターンをセンシングすることによって情報を取得する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1のケーブルプラグ(104)を有する第1の回路基板(102)であって、複数の前記第1のケーブルプラグ(104)の各々は、電気接点(202)のアレイを有し、同じマルチワイヤケーブルタイプが異なる複数の前記第1のケーブルプラグ(104)に物理的かつ電気的にプラグ接続可能である、第1の回路基板(102)を備え、
前記第1の回路基板(102)は、少なくとも、複数の前記第1のケーブルプラグ(104)のうちの1つは、マルチワイヤケーブルタイプのマルチワイヤケーブル(1,...,N)によって、第2の回路基板(112)上の複数の第2のケーブルプラグ(114)のうちの整合ケーブルプラグ(114)に接続されるかどうかを示す情報を取得する検出回路(106)を含み、前記検出回路(106)は、前記第1の回路基板(102)の前記ケーブルプラグ(104)のうちの1つの前記電気接点(202)の第1のサブセット(204)にわたる直流信号のパターンをセンシングすることによって前記情報を取得することを特徴とする装置。
【請求項2】
前記検出回路(106)は、各成分が信号のうちの対応する前記信号を示すバイナリ値ベクトルとして前記パターンを推定することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の回路基板(102)はさらに、前記第1の回路基板(102)の前記ケーブルプラグ(104)のうちの1つが複数の前記第2の整合ケーブルプラグ(114)に接続されるかどうかを示すように接続される光源(312)を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記検出回路(106)は、前記第1の回路基板(102)の前記ケーブルプラグ(104)のうちの1つが前記第2の回路基板(112)のケーブルプラグ(114)のうちのいずれかにマルチワイヤケーブル(1,...,N)によって接続されているかどうかを示す情報を、前記第1の回路基板(102)の前記ケーブルプラグ(104)のうちの1つの前記電気接点(202)のうちの1つにおける直流信号値をセンシングすることによって取得することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記検出回路(106)は、前記第1の回路基板(102)の前記ケーブルプラグ(104)のうちの他のケーブルプラグが前記第2の回路基板(112)上の複数の前記第2のケーブルプラグ(114)のうちの整合ケーブルプラグ(114)にマルチワイヤケーブルタイプのマルチワイヤケーブルによって接続されるかどうかを示す他の情報を取得し、前記検出回路(106)は、前記第1の回路基板(102)の前記他のケーブルプラグ(104)の前記電気接点(202)の同じ前記第1のサブセット(204)にわたる直流信号のパターンをセンシングすることによって、前記他の情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記第1の回路基板(102)は、プルアップ電圧源(108)を前記第1の回路基板(102)の前記ケーブルプラグ(104)の各々の前記電気接点(202)の同じ前記第1のサブセット(204)に接続する電圧プルアップ回路(110)をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記複数の前記第1のケーブルプラグ(104)の各々の前記電気接点(202)の第2のサブセット(206)は、複数の前記第1のケーブルプラグ(104)のうちの異なるものに対する接続の識別パターンが異なるように、前記第1の回路基板(102)内の接地および/または開回路接続の対応する前記識別パターンに接続されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第2の回路基板(112)であって、複数の前記第2のケーブルプラグ(114)は、同じ前記マルチワイヤケーブルタイプが異なる複数の前記第2のケーブルプラグ(114)に物理的かつ電気的にプラグ接続可能である前記第2の回路基板(112)と、
複数の前記第1のケーブルプラグ及び前記第2のケーブルプラグのいくつかの間に接続される複数のマルチワイヤケーブル(1,...,N)とをさらに備え、
前記第2の回路基板(112)において、複数の前記第2のケーブルプラグ(114)の各々の前記電気接点(202)の前記第1のサブセット(204)は、複数の前記第2のケーブルプラグ(114)うちの異なるものに対する接続の識別パターンが異なるように、前記第2の回路基板(112)内の接地および/または開回路接続の対応する前記識別パターンに接続されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記第2の回路基板(112)は、プルアップ電圧源(118)を複数の前記第2のケーブルプラグ(114)の各々の前記第2のサブセット(206)の前記電気接点(202)に接続する他の電圧プルアップ回路(120)をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第1の回路基板(102)の前記ケーブルプラグ(104)のうちのいずれかの電気接点(202)の前記第1のサブセット(204)にわたるパターンは、前記ケーブルプラグ(104)のうちのいずれかを接続するマルチワイヤケーブ(1,...,N)が前記第1の回路基板(102)のいずれかの前記ケーブルプラグ(104)を前記第2の回路基板(112)の特定の前記ケーブルプラグ(114)に接続することに応答して、前記第2の回路基板(112)の前記ケーブルプラグ(114)のうちの特定の1つを識別することを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記第2の回路基板(112)は、前記第2の回路基板(112)の前記ケーブルプラグ(114)のうちの少なくとも特定の1つがマルチワイヤケーブル(1,...,N)によって前記第1の回路基板(102)の前記整合ケーブルプラグ(104)のうちの1つに接続されているかどうかを示す他の情報を取得する第2の検出回路(116)を含み、前記第2の検出回路(116)は、前記第2の回路基板(112)の前記ケーブルプラグ(114)のうちの特定の1つの前記電気接点(202)の前記第2のサブセット(206)にわたる直流信号のパターンをセンシングすることによって、前記他の情報を取得することを特徴とする請求項8に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、不整合接続を示す情報を取得するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通例の回路基板は、同じマルチワイヤケーブルタイプが複数の異なるケーブルプラグに物理的かつ電気的にプラグ接続可能であるように、複数のケーブルプラグを有してもよい。
【発明の概要】
【0003】
様々な実施形態は、複数の第1のケーブルプラグを有し、複数の第1のケーブルプラグの各々は、同じマルチワイヤケーブルタイプが複数の第1の異なるケーブルプラグに物理的かつ電気的にプラグ接続可能であるような電気接点のアレイを有する第1の回路基板を備え、第1の回路基板は、複数の第1のケーブルプラグのうちの少なくとも1つが第2の回路基板上の複数の第2のケーブルプラグのうちの整合ケーブルプラグにマルチワイヤケーブルタイプのマルチワイヤケーブルによって接続されているかどうかを示す情報を取得する検出回路を含み、検出回路は、第1の回路基板のケーブルプラグのうちの1つの電気接点の第1のサブセットにわたる直流信号のパターンをセンシングすることによって情報を取得する装置を提供する。
【0004】
いくつかの実施形態によれば、検出回路は、各成分が信号のうちの対応する信号を示すバイナリ値ベクトルとしてパターンを推定する。
【0005】
いくつかの実施形態によれば、第1の回路基板は、第1の回路基板のケーブルプラグのうちの1つが複数の第2の整合ケーブルプラグに接続されているかどうかを示すように接続された光源をさらに含む。
【0006】
いくつかの実施形態によれば、検出回路は、第1の回路基板のケーブルプラグのうちの1つの電気接点のうちの1つにおける直流信号値をセンシングすることによって、第1の回路基板のケーブルプラグのうちの1つが第2の回路基板のケーブルプラグのうちの任意のものにマルチワイヤケーブルによって接続されているかどうかを示す情報を取得する。
【0007】
いくつかの実施形態によれば、検出回路は、第1の回路基板のケーブルプラグのうちの他のケーブルプラグがマルチワイヤケーブルタイプのマルチワイヤケーブルによって第2の回路基板上の複数の第2のケーブルプラグのうちの整合ケーブルプラグに接続されているかどうかを示す他の情報を取得するように構成され、検出回路は、第1の回路基板のケーブルプラグのうちの他のケーブルプラグの電気接点の同じ第1のサブセットにわたる直流信号のパターンをセンシングすることによって、他の情報を取得する。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、第1の回路基板は、プルアップ電圧源を第1の回路基板のケーブルプラグのそれぞれの電気接点の同じ第1のサブセットに接続する電圧プルアップ回路をさらに含む。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、複数の第1のケーブルプラグのそれぞれの電気接点の第2のサブセットは、複数の第1のケーブルプラグの異なるケーブルプラグのための接続の識別パターンが異なるように、第1の回路基板内の接地および/または開回路接続の対応する識別パターンに接続される。
【0010】
いくつかの実施形態によれば、装置は、複数の第2のケーブルプラグは、同じマルチワイヤケーブルタイプが複数の第2の異なるケーブルプラグに物理的かつ電気的にプラグ接続可能である第2の回路基板と、第1および第2の複数のケーブルプラグのいくつかの間に接続された複数のマルチワイヤケーブルとをさらに備え、第2の回路基板において、複数の第2のケーブルプラグの各ケーブルプラグの電気接点の第1のサブセットは、複数の第2のケーブルプラグの異なるケーブルプラグの接続の識別パターンが異なるように、第2の回路基板における接地および/または開回路接続の対応する識別パターンに接続される。
【0011】
いくつかの実施形態によれば、第2の回路基板は、プルアップ電圧源を複数の第2のケーブルプラグの各々の第2のサブセットの電気接点に接続する他の電圧プルアップ回路をさらに含む。
【0012】
いくつかの実施形態によれば、第1の回路基板のケーブルプラグのうちのいずれか1つの電気接点の第1のサブセットにわたるパターンは、第1の回路基板のケーブルプラグのうちのいずれか1つを第2の回路基板のケーブルプラグのうちの特定の1つに接続するマルチワイヤケーブルに応答して、第2の回路基板のケーブルプラグのうちの特定の1つを識別する。
【0013】
いくつかの実施形態によれば、第2の回路基板は、第2の回路基板のケーブルプラグのうちの少なくとも特定の1つがマルチワイヤケーブルによって第1の回路基板のケーブルプラグのうちの整合する1つに接続されているかどうかを示す他の情報を取得する第2の検出回路を含み、第2の検出回路は、第2の回路基板のケーブルプラグのうちの特定のケーブルプラグの電気接点の第2のサブセットにわたる直流信号のパターンをセンシングすることによって、他の情報を取得する。
【0014】
例示的な実施形態のさらなる特徴、態様、および利点は、図面を参照して以下の詳細な説明で与えられる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図3】
図3は、装置の他の実施形態を概略的に示す。
【
図4】
図4は、装置の他の実施形態を概略的に示す。
【
図5】
図5は、装置を動作させる方法のステップを示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
【0017】
装置は、第1の回路基板102を備える。
【0018】
第1の回路基板102は、複数の第1のケーブルプラグ104を備える。
【0019】
第1の回路基板102は、第1の検出回路106を含む。
【0020】
いくつかの実施形態によれば、第1の回路基板102は、第1のプルアップ電圧源108をさらに含む。いくつかの実施形態によれば、第1のプルアップ電圧源108は2.5Vを供給する。電圧は、任意の他の妥当な電圧であってもよい。
【0021】
いくつかの実施形態によれば、第1の回路基板102は、第1の電圧プルアップ回路110をさらに含む。いくつかの実施形態によれば、第1のプルアップ回路110は、例えば10kオームの抵抗器を含む。抵抗は、任意の妥当な抵抗であり得る。いくつかの実施形態によれば、第1のプルアップ回路110は、グリッチ除去(de-glitching)のための、たとえば100nFのコンデンサを備える。静電容量は、任意の妥当な静電容量とすることができる。
【0022】
いくつかの実施形態によれば、装置は、第2の回路基板112を備える。
【0023】
第2の回路基板112は、複数の第2のケーブルプラグ114を備える。
【0024】
いくつかの実施形態によれば、第2の回路基板112は、第2の検出回路116を含む。
【0025】
第2の回路基板112は、第2のプルアップ電圧源118を含む。いくつかの実施形態によれば、第2のプルアップ電圧源118は2.5Vを供給する。電圧は、任意の他の妥当な電圧であってもよい。
【0026】
第2の回路基板112は、第2の電圧プルアップ回路120をさらに含む。いくつかの実施形態によれば、第2のプルアップ回路120は、例えば10kオームの抵抗器を含む。抵抗は、任意の妥当な抵抗であり得る。いくつかの実施形態によれば、第2のプルアップ回路120は、グリッチ除去のための、たとえば100nFのコンデンサを備える。静電容量は、任意の妥当な静電容量とすることができる。
【0027】
第1の回路基板102と第2の回路基板112は共通のグラウンド(ground)に接続されている。
【0028】
いくつかの実施形態によれば、装置は、第1の検出回路106または第2の検出回路116と直列に、例えば100オームの入力抵抗器を備える。
【0029】
図2は、例示的なケーブルプラグ104、114を概略的に示す。
【0030】
ケーブルプラグ104、114は、電気接点202のアレイを備える。
【0031】
複数の第1のケーブルプラグ104はそれぞれ、同じマルチワイヤケーブルタイプが複数の第1の異なるケーブルプラグ104に物理的かつ電気的にプラグ接続可能であるように、電気接点202のアレイを備える。
【0032】
複数の第2のケーブルプラグ114はそれぞれ、同じマルチワイヤケーブルタイプが複数の第2の異なるケーブルプラグ114に物理的かつ電気的にプラグ接続可能であるように、電気接点202のアレイを備える。
【0033】
複数の第1および第2のケーブルプラグのいくつかの間には、複数のマルチワイヤケーブル1,...,Nが接続される。
【0034】
第1の回路基板102には、複数の第1のケーブルプラグうちのそれぞれのケーブルプラグ104は、電気接点202の第1のサブセット204と、電気接点202の第2のサブセット206とを備える。
【0035】
第2の回路基板112には、複数の第2のケーブルプラグのうちのそれぞれのケーブルプラグ114は、電気接点202の第1のサブセット204と、電気接点202の第2のサブセット206とを備える。
【0036】
いくつかの実施形態によれば、マルチワイヤケーブルは、マルチワイヤケーブルをケーブルプラグ104、114に接続するためのコネクタを備える。いくつかの実施形態によれば、コネクタまたはケーブルプラグ104、114は、電気接点202のアレイ内の同じ位置にある電気接点202が、ケーブルプラグおよびマルチワイヤケーブルのそれぞれについてマルチワイヤケーブルの同じワイヤに接続することを確実にするようにコード化される。
【0037】
いくつかの実施形態によれば、第1の回路基板102において、複数の第1のケーブルプラグ104の各々の電気接点202の第2のサブセット206は、第1の回路基板102における接地および/または開回路接続の対応する識別パターンに接続される。
【0038】
第2のサブセット206は、複数の第1のケーブルプラグ104のうちの異なるものに対する接続の識別パターンが異なるように接続される。
【0039】
いくつかの実施形態によれば、第1の電圧プルアップ回路110は、第1のプルアップ電圧源108を、複数の第1のケーブルプラグ104の各々の第1のサブセット204の電気接点202に接続する。
【0040】
いくつかの実施形態によれば、第1のプルアップ電圧源108は、第1の回路基板102のケーブルプラグ104の各々の電気接点202の同じ第1のサブセット204に第1のプルアップ電圧を供給する。
【0041】
いくつかの実施形態によれば、第1の電圧プルアップ回路110は、第1の回路基板102のケーブルプラグ104の各々の電気接点202の同じ第1のサブセット204に第1のプルアップ電圧源108を接続する。
【0042】
いくつかの実施形態によれば、第1の回路基板102の第1のサブセット204の電気接点202はそれぞれ、1つの10kオームのプルアップ抵抗器を介して第1のプルアップ電圧源108に接続される。いくつかの実施形態によれば、第1の回路基板102の第1のサブセット204の電気接点202はそれぞれ、グリッチ除去のための1つの100nFコンデンサを介して第1のプルアップ電圧源108に接続される。いくつかの実施形態によれば、コンデンサは抵抗器と並列に接続される。
【0043】
第2の回路基板112では、複数の第2のケーブルプラグ114の各々の電気接点202の第1のサブセット204は、第2の回路基板112内の接地および/または開回路接続の対応する識別パターンに接続される。第1のサブセット204は、複数の第2のケーブルプラグ114のうちの異なるものに対する接続の識別パターンが異なるように接続される。
【0044】
いくつかの実施形態によれば、第2の回路基板112において、第2の電圧プルアップ回路120は、第2のプルアップ電圧源118を、複数の第2のケーブルプラグ114の各々の第2のサブセット206の電気接点202に接続する。
【0045】
いくつかの実施形態によれば、第2の回路基板112の第2のサブセット206の電気接点202はそれぞれ、1つの10kオームのプルアップ抵抗器を介して第2のプルアップ電圧源118に接続される。いくつかの実施形態によれば、第2の回路基板112の第2のサブセット206の電気接点202はそれぞれ、グリッチ除去のための1つの100nFコンデンサを介して第2のプルアップ電圧源118に接続される。いくつかの実施形態によれば、コンデンサは抵抗器と並列に接続される。
【0046】
これは、第1の回路基板102のケーブルプラグ104のうちの任意の1つを第2の回路基板112のケーブルプラグ114のうちの特定の1つに接続するマルチワイヤケーブル1,...,Nに応じて、第1の回路基板102のケーブルプラグ104のうちの任意の1つの電気接点202の第1のサブセット204にわたるパターンは、第2の回路基板112のケーブルプラグ114のうちの特定の1つを識別することを意味する。
【0047】
これは、第1の回路基板102のケーブルプラグ104のうちの任意の1つを第2の回路基板112のケーブルプラグ114のうちの特定の1つに接続するマルチワイヤケーブル1,...,Nに応じて、第2の回路基板112のケーブルプラグ114のうちの任意の1つの電気接点202の第2のサブセット206にわたるパターンは、第1の回路基板102のケーブルプラグ104のうちの特定の1つを識別することを意味する。
【0048】
パターンを提供するために使用されるケーブルプラグ内の接点の構成は、例えば、同じマルチワイヤケーブルのタイプに従って、例えば、同じ交差マルチワイヤケーブルと共に使用するために、例えば、様々なタイプの同じマルチワイヤケーブルに適合するように適合され得る。
【0049】
第1の検出回路106は、第1の回路基板102の複数の第1のケーブルプラグ104のうちの少なくとも1つが、マルチワイヤケーブルタイプのマルチワイヤケーブル1,...,Nによって、第2の回路基板112上の複数の第2のケーブルプラグ114のうちの整合ケーブルプラグ114に接続されているかどうかを示す情報を取得する。
【0050】
いくつかの実施形態によれば、第1の検出回路106は、第1の回路基板102の他のケーブルプラグ104がマルチワイヤケーブルタイプのマルチワイヤケーブルによって第2の回路基板112上の複数の第2のケーブルプラグ114のうちの整合ケーブルプラグ114に接続されているかどうかを示す他の情報を取得する。
【0051】
いくつかの実施形態によれば、第1の検出回路106は、第1の回路基板102のケーブルプラグ104のうちの特定の1つの電気接点202の同じ第1のサブセット204にわたる直流信号のパターンをセンシングすることによって、情報および他の情報を取得するように構成される。
【0052】
いくつかの実施形態によれば、第1の検出回路106は、各成分が信号のうちの対応する信号を示すバイナリ値ベクトルとしてパターンを推定する。
【0053】
いくつかの実施形態によれば、第1の検出回路106は、第1の回路基板102のケーブルプラグ104と第2の回路基板112のケーブルプラグ114との接続の有無を検出する。
【0054】
いくつかの実施形態によれば、第1の回路基板102のケーブルプラグ104のうちの1つの電気接点202のうちの1つにおける直流信号値をセンシングすることによって、第1の検出回路106は、第1の回路基板102のケーブルプラグ104がマルチワイヤケーブル1,...,Nによって第2の回路基板112のケーブルプラグ114のうちの任意のものに接続されているか否かを示す情報を取得する。
【0055】
この文脈における直流信号値は、直流信号が静的電圧における値の直流電流を有することを意味する。
【0056】
いくつかの実施形態によれば、第2の検出回路116は、第2の回路基板112のケーブルプラグ114のうちの少なくとも特定の1つがマルチワイヤケーブル1,...,Nによって第1の回路基板102のケーブルプラグ104のうちの整合する1つに接続されているかどうかを示す他の情報を取得する。
【0057】
いくつかの実施形態によれば、複数の第1のケーブルプラグ104の各々の電気接点202の第2のサブセット206は、第1の回路基板102内の接地および/または開回路接続の対応する識別パターンに接続される。いくつかの実施形態によれば、複数の第1のケーブルプラグ104の各々の電気接点202の第2のサブセット206は、複数の第1のケーブルプラグ104の異なるものに対する接続の識別パターンが異なるように接続される。
【0058】
いくつかの実施形態によれば、第2の検出回路116は、第2の回路基板112のケーブルプラグ114のうちの特定の1つの電気接点202の第2のサブセット206にわたる直流信号のパターンをセンシングすることによって、この他の情報を取得するように構成される。
【0059】
図3は、装置の他の実施形態を示し、第1の回路基板102は、第1の回路基板102のケーブルプラグ104のうちの1つが複数の第2の整合ケーブルプラグ114に接続されているかどうかを示すように接続された光源312をさらに含む。光源312は、発光ダイオード(LED)であってもよい。
【0060】
いくつかの実施形態によれば、装置は、複数の第1のケーブルプラグ104のうちの少なくとも1つが、マルチワイヤケーブルタイプのマルチワイヤケーブル1,...,Nによって、第2の回路基板112上の複数の第2のケーブルプラグ114のうちの整合ケーブルプラグ114に接続されるかどうかの情報に応じて、不整合があるかどうかを判定する。
【0061】
いくつかの実施形態によれば、第1の検出回路106は、不整合があるかどうかを判定する。
【0062】
いくつかの実施形態によれば、光源312は、不整合または整合した接続を示すために、第1の検出回路106にハードワイヤード(hard wired)される。いくつかの実施形態によれば、第1の検出回路106および光源312は、自動整合接続光信号を与える。
【0063】
いくつかの実施形態によれば、光源312は、装置の使用を容易にするための光学指示を提供する。
【0064】
いくつかの実施形態によれば、光源312は、マルチワイヤケーブルが存在しないか又は近端、遠端又はその両方で接続されていないことを示す赤色光を出力する。
【0065】
いくつかの実施形態によれば、光源312は、近端、遠端、またはその両方において、マルチワイヤケーブルが正しい位置で接続されていないことを示す黄色光を出力する。
【0066】
いくつかの実施形態によれば、光源312は、問題が検出されないことを示す緑色光を出力する。
【0067】
いくつかの実施形態によれば、点滅光源312は、他のイベント指示を提供する。
【0068】
いくつかの実施形態によれば、光源312は、他のイベントを示すために点滅光を出力する。いくつかの実施形態によれば、装置は、重大な通信エラーを示すための赤色の点滅光を出力する。いくつかの実施形態によれば、装置は、進行中のリンク初期化を示すための黄色の点滅光を出力する。いくつかの実施形態によれば、装置は、欠陥のない通信を示すために緑色の点滅光を出力する。
【0069】
いくつかの実施形態によれば、装置は、以下のケーブル状態のうちの1つを光源312でシグナリングする。
【0070】
赤色:存在しない(割り込みなし)。
赤色、点滅:割り込みは存在せず、割り込みは保留中である。
黄色:誤った対応物が存在する。
黄色、点滅:割り込みが保留中の誤った対応物が存在する。
緑色:存在、正しい対応物
緑色、点滅:正しい対応物が存在し、割り込みは保留中である。
【0071】
装置は、不整合または整合接続を個々に示すために、光源312のアレイ、例えばLEDアレイを備えてもよい。いくつかの実施形態によれば、光源312のアレイおよび第1の検出回路106は、第1の回路基板102のケーブルプラグ104のいくつかまたはそれぞれに対して個別に整合または不整合の接続光信号を与える。
【0072】
第2の回路基板112は、光源または光源のアレイとともに構成されてもよく、第2の検出回路116は、第2の回路基板112のケーブルプラグ114のいくつかまたはそれぞれに対して個別に整合または不整合の接続光信号を与える。
【0073】
図4は、装置の他の実施形態を示し、装置は、第1の検出回路106によって収集された情報に応じて不整合があるかどうかを判定するプロセッサ402をさらに備える。
【0074】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサ402は、例えばi2cバスなどのバス404、またはポイントツーポイント接続、例えばEthernet(登録商標)を介して第1の検出回路108に接続される。
【0075】
いくつかの実施形態によれば、第1の検出回路108は、バス404を介してプロセッサ402にイベントを報告する。イベントは、例えば、第1の検出回路108によって監視されるケーブルプラグへのマルチワイヤケーブルの取り外しまたは挿入である。
【0076】
いくつかの実施形態によれば、第1の検出回路108は、プロセッサ402によって要求されると、第1の検出回路108によって監視されるケーブルプラグの状態を報告する。いくつかの実施形態によれば、第1の検出回路108は、割込み信号を自動的にトリガしてイベントをプロセッサ402に報告する。これは、連続的にポーリングすることによって、または割り込みに対する読み取り反応として、ステータス情報を受信して追跡することができることを意味する。
【0077】
いくつかの実施形態によれば、第1の検出回路108はレジスタ部406を有する。レジスタ部は、ケーブルを引っ張って差し込むイベントを記憶する割り込みレジスタのアレイを含む。いくつかの実施形態によれば、第1の検出回路108は、ケーブルが明示的にクリアされない限り、第1のアレイの割り込みレジスタにケーブルを引っ張るかまたは差し込むイベントを記憶する。
【0078】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサ402は、割り込みレジスタを読み出す。いくつかの実施形態によれば、プロセッサ402は、読み出し時に割り込みレジスタをクリアする。
【0079】
いくつかの実施形態によれば、レジスタ部406は、第1の検出回路108によって検出されたパターンに対応するビットを第2のアレイのパターンレジスタに記憶するレジスタの第2のアレイを備える。
【0080】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサ402は、パターンを表すビットを読み取る。
【0081】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサ402は、パターンレジスタ内のビットを読み出す。
【0082】
光源312は、リンク408を介してプロセッサ402に接続され得る。プロセッサ402は、光源312との不整合または整合接続を示す。
【0083】
光源312のアレイは、リンク408によってプロセッサ402に接続され得る。プロセッサ402は、第2の回路基板112のケーブルプラグ114のいくつかまたはそれぞれの、光源312のアレイとの不整合または整合接続を個々に示す。
【0084】
いくつかの実施形態によれば、第1の回路基板102において、ケーブルプラグ104の各々または複数の第1の電気接点202の第2のサブセット206のいくつかは接地に接続され、いくつかは開回路に接続される。
【0085】
いくつかの実施形態によると、第2の回路基板112では、ケーブルプラグ114または複数の第2のそれぞれの電気接点202の第1のサブセット204のうちのいくつかは、接地に接続され、いくつかは、開回路に接続される。
【0086】
いくつかの実施形態では、不整合検出のために、真理値表が使用され、不整合検出ラインの各々は、1ビットを表す。
【0087】
例えば、真理値表は、接続方式に従って、第1の回路基板102のどのケーブルプラグ104が第2の回路基板112のどのケーブルプラグ114に接続するかを符号化する。
【0088】
例えば、真理値表は行を含み、各行は、第1の回路基板102のケーブルプラグ104のうちの1つに対応し、接続方式に従った符号化を含む。
【0089】
行はパターンに対応する。いくつかの実施形態によれば、行はバイナリ値のベクトルに対応する。
【0090】
いくつかの実施形態によれば、第1の回路基板102上の第1のサブセット204は、4つのコネクタ202を備える。
【0091】
N=16のマルチワイヤケーブルおよび第1のサブセット204内の4つのコネクタ202のための例示的な接続方式では、パターンは4ビットによって符号化される。4ビットの各々は、第1の回路基板102および第2の回路基板112の各々上の第1のサブセット204のコネクタ202のうちの異なる1つに対応する。第1のサブセット204内では、同じコネクタ202が同じビットに対応する。接続方式は、例えば、以下の通りである。
【0092】
【0093】
ここで、0は、接地に接続されたケーブルを示し、1は、パターンにおける意図されたオープン接続を示す。
【0094】
いくつかの実施形態によれば、第1の検出回路106または第2の検出回路116によって収集された情報は、ビットのセットとして符号化され、ビット値0は、接地に接続されたケーブルが検出されることを示し、1は、パターンにおける意図されたオープン接続を示す。
【0095】
この例における真理値表内のビットの位置は、第1のサブセット204内の電気接点202のアレイ内の位置に一致する。電気接点202のアレイ内の位置は、他の方法で、例えば、さらなるマッピングによって、真理値表内のビットの位置に整合されてもよい。
【0096】
ケーブル配線に整合がある場合、特定のマルチワイヤケーブルについて第1の検出回路106または第2の検出回路116によって収集された情報に対応するビットは、真理値表内のそのエントリ内のビットによって示される期待値と一致する。ケーブル配線に不整合がある場合、特定のマルチワイヤケーブルについて第1の検出回路106によって収集された情報に対応するビットのうちの少なくとも1つは、この特定のマルチワイヤケーブルについての真理値表によって示される期待値における対応するビットに整合しない。
【0097】
いくつかの実施形態によれば、マルチワイヤケーブルの各々は、10本のワイヤを提供する。マルチワイヤケーブルは、10本より多い又は少ないワイヤを提供することができる。
【0098】
いくつかの実施形態によれば、電気コネクタ202の第1のサブセット204は、5つの電気コネクタ202を含み、1つは存在検出用の電気コネクタ202であり、4つは不整合検出用の電気コネクタ202である。
【0099】
不整合検出用の4つの電気コネクタ202は、真理値表のビット0、ビット1、ビット2、ビット3によって符号化することができる。
【0100】
存在検出のための指示は、追加のビットであるビット4によって符号化され得る。
【0101】
【0102】
0は両端に接続されたケーブルを示し、1は(少なくとも一端において)接続されていないケーブルを示す。
【0103】
これは、ビット4=0が、特定のマルチワイヤケーブルについて、このマルチワイヤケーブルが接続されていることを示すことを意味する。これは、ビット4=1が、特定のマルチワイヤケーブルがマルチワイヤケーブルの近端、遠端、または両側のいずれにも接続されていないことを示すことを意味する。
【0104】
いくつかの実施形態によれば、装置は、マルチワイヤケーブル1,...,Nによる接続のインストールまたはデバッグ中に不整合検出の結果を出力する。いくつかの実施形態によれば、装置は、マルチワイヤケーブル1,...,Nが動作する前に不整合検出の結果を出力する。いくつかの実施形態によれば、装置は、双方向に、すなわち、マルチワイヤケーブル1,...,Nの両端のいずれかで個別にチェックされた不整合検出の結果の指示を出力する。
【0105】
いくつかの実施形態によれば、装置は、上述された存在検出のステータスの変化をシグナリングするために、立ち上がりまたは立ち下がりのいずれかの傾きを生成する割り込み信号を生成する。これは、マルチワイヤケーブル1,...,Nが両端に接続されるか、または一端が取り除かれるときにシグナリングする。
【0106】
いくつかの実施形態によれば、装置は、割り込み信号に応答してレジスタを読み出す。いくつかの実施形態によれば、装置は、マルチワイヤケーブル1,...,Nのどれがステータス変化を有するかを検出する。
【0107】
いくつかの実施形態によれば、第1の検出回路106または第2の検出回路116またはプロセッサ402をテストするために、装置は、「1」を「0」として示す信号をフェークする(faking)し、その逆も同様である。
【0108】
いくつかの実施形態によれば、装置は、割込み信号および/またはレジスタの内容を、リアルタイム検出のための追加のラインを介してプロセッサ402に提供する。
【0109】
【0110】
本方法は、複数の第1のケーブルプラグ104のうちの少なくとも1つが、マルチワイヤケーブルタイプのマルチワイヤケーブル1,...,Nによって、第2の回路基板112上の複数の第2のケーブルプラグ114のうちの整合ケーブルプラグ114に接続されるかどうかを示す情報を取得することを備えるステップ502を含む。
【0111】
情報は、第1の回路基板102のケーブルプラグ104のうちの1つの電気接点202の第1のサブセット204にわたる直流信号のパターンをセンシングすることによって得られる。
【0112】
いくつかの実施形態によれば、本方法は、各成分が信号のうちの対応するものを示すバイナリ値ベクトルとしてパターンを推定することを含む。
【0113】
いくつかの実施形態によれば、第1の回路基板102のケーブルプラグ104の1つが第2の回路基板112のケーブルプラグ114のいずれかにマルチワイヤケーブル1,...,Nによって接続されているかどうかを示す情報は、第1の回路基板102のケーブルプラグ104の1つの電気接点202の1つにおける直流信号値をセンシングすることによって得られる。
【0114】
いくつかの実施形態によれば、本方法は、第1の回路基板102のケーブルプラグ104のうちの他のものが、マルチワイヤケーブルタイプのマルチワイヤケーブルによって、第2の回路基板112上の複数の第2のケーブルプラグ114のうちの整合ケーブルプラグ114に接続されるかどうかを示す他の情報を取得するステップを含む。
【0115】
いくつかの実施形態によれば、他の情報は、第1の回路基板102の他のケーブルプラグ104の電気接点202の同じ第1のサブセット204にわたる直流信号のパターンをセンシングすることによって得られる。
【0116】
いくつかの実施形態によれば、本方法は、ステップ504を含み、第1の回路基板102のケーブルプラグ104のうちの1つが光源312によって複数の第2の整合ケーブルプラグ114に接続されるかどうかが示される。
【0117】
説明及び図面は、本発明の原理を例示するに過ぎない。したがって、当業者は、本明細書に明示的に説明または図示されていないが、本発明の原理を具体化し、その思想および範囲内に含まれる、種々の配列を案出することができるであろうことが理解されるであろう。さらに、本明細書に列挙される全ての実施例は、主に、読者が、本発明の原理および当技術分野を促進するために発明者によって寄与される概念を理解するのを助けるための教示的目的のためのみであることが明示的に意図され、そのような具体的に列挙される実施例および条件に限定されないものとして解釈されるべきある。さらに、本発明の原理、態様、および実施形態、ならびにその特定の例を列挙する本明細書のすべての記述は、その均等物を包含することが意図される。
【0118】
当業者であれば、本明細書におけるブロック図はいずれも、本発明の原理を実施する例示的な回路の概念図を表すことを理解されたい。同様に、あらゆるフローチャート、フロー図、状態遷移図、擬似コードなどは、コンピュータ可読媒体において実質的に表され、したがって、そのようなコンピュータまたはプロセッサが明示的に示されているか否かにかかわらず、コンピュータまたはプロセッサによって実行され得る様々なプロセスを表すことが理解されよう。
【0119】
当業者は、様々な上述の方法のステップがプログラムされたコンピュータによって実行され得ることを容易に認識するであろう。本明細書では、いくつかの実施形態はまた、機械またはコンピュータ可読であり、命令の機械実行可能またはコンピュータ実行可能プログラムを符号化する、プログラム記憶デバイス、例えば、デジタルデータ記憶媒体を包含することを意図し、前記命令は、前述の方法のステップのうちのいくつかまたは全てを行う。プログラム記憶装置は、例えば、デジタルメモリ、磁気ディスクおよび磁気テープなどの磁気記憶媒体、ハードドライブ、または光学的に読み取り可能なデジタルデータ記憶媒体であってもよい。実施形態はまた、上述の方法のステップを実行するようにプログラムされたコンピュータをカバーすることを意図する。
【0120】
「プロセッサ」と記載される任意の機能ブロックを含む、図に示された様々な要素の機能は、専用ハードウェア、ならびに適切なソフトウェアに関連してソフトウェアを実行することが可能なハードウェアの使用を通じて提供され得る。プロセッサによって提供される場合、機能は、単一の専用プロセッサによって、単一の共有プロセッサによって、またはそのいくつかが共有され得る複数の個々のプロセッサによって提供され得る。さらに、「プロセッサ」または「コントローラ」という用語の明示的な使用は、ソフトウェアを実行することができるハードウェアを排他的に指すと解釈されるべきではなく、限定はしないが、デジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェア、ネットワークプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ソフトウェアを記憶するための読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び不揮発性記憶装置を暗黙的に含み得る。従来のおよび/またはカスタムの他のハードウェアも含まれ得る。同様に、図に示される任意のスイッチは、概念的なものにすぎない。それらの機能は、プログラム論理の動作を通して、専用論理を通して、プログラム制御と専用論理との相互作用を通して、または手動でさえも実行されてもよく、特定の技法は、文脈からより具体的に理解されるように、実装者によって選択可能である。
【外国語明細書】