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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059601
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】閉塞部材、及び、照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21V 31/00 20060101AFI20240423BHJP
   F21S 8/04 20060101ALI20240423BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20240423BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240423BHJP
【FI】
F21V31/00 100
F21S8/04 110
F21V23/00 160
F21Y115:10 300
F21Y115:10 500
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023179484
(22)【出願日】2023-10-18
(31)【優先権主張番号】P 2022166843
(32)【優先日】2022-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】片山 照夫
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014BA02
3K014DA03
3K014HA03
3K014NA01
3K014NA04
(57)【要約】
【課題】毛細管現象によって水が収容部に浸入することを抑制できる閉塞部材及び照明器具を提供する。
【解決手段】閉塞部材73は、照明器具1の挿通孔HEを閉塞する。閉塞部材73は、第1筒部738と、第1鍔部732と、第2鍔部736とを含む。第1筒部738は、筒状である。第1鍔部732は、第1筒部738が伸びる方向における一方側に位置する。第2鍔部736は、第1筒部738が伸びる方向における他方側に位置する。第1筒部738の外径は、第2鍔部736から第1鍔部732に向かうほど、小さくなる。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明器具の第1挿通孔を閉塞する閉塞部材であって、
筒状の第1筒部と、
前記第1筒部が伸びる方向における一方側に位置する第1鍔部と、
前記第1筒部が伸びる方向における他方側に位置する第2鍔部と
を含み、
前記第1筒部の外径は、前記第2鍔部から前記第1鍔部に向かうほど、小さくなる、閉塞部材。
【請求項2】
前記第1鍔部から突出し、前記第2鍔部から前記第1鍔部に向かう方向に伸びる筒状の第2筒部と、
前記第2鍔部から突出し、前記第1鍔部から前記第2鍔部に向かう方向に伸びる筒状の第3筒部と
を更に有し、
前記第2筒部の外径は、前記第2鍔部から前記第1鍔部に向かうほど、小さくなり、
前記第3筒部の外径は、前記第1鍔部から前記第2鍔部に向かうほど、小さくなる、請求項1に記載の閉塞部材。
【請求項3】
前記第1鍔部の形状と前記第2鍔部の形状とは異なる、請求項1または請求項2に記載の閉塞部材。
【請求項4】
光を出射する光源と、
前記光源に電力を供給する電源部と、
第1挿通孔を有し、前記光源及び前記電源部を収容する収容部と、
前記第1挿通孔を塞ぐ閉塞部材と
を備え、
前記閉塞部材は、
筒状の第1筒部と、
前記第1筒部が伸びる方向における一方側に位置する第1鍔部と、
前記第1筒部が伸びる方向における他方側に位置する第2鍔部と
を含み、
前記第1筒部は、前記第1挿通孔に挿通され、
前記第1鍔部は、前記収容部の外側に位置し、
前記第2鍔部は、前記収容部の内側に位置し、
前記第1筒部の外径は、前記第2鍔部から前記第1鍔部に向かうほど、小さくなる、照明器具。
【請求項5】
前記第1挿通孔と前記第1筒部との間に形成される間隙は、前記第2鍔部から前記第1鍔部に向かうほど大きくなる、請求項4に記載の照明器具。
【請求項6】
前記第1鍔部の形状と前記第2鍔部の形状とは異なる、請求項4または請求項5に記載の照明器具。
【請求項7】
前記第1鍔部を前記収容部に固定する第1固定部材と、
前記第2鍔部を前記収容部に固定する第2固定部材と
を更に備え、
前記収容部は、前記第1挿通孔が配置される壁部を有し、
前記第1固定部材は、前記収容部の外側に配置され、
前記第2固定部材は、前記収容部の内側に配置され、
前記収容部の外側において、前記壁部と前記第1固定部材との間に前記第1鍔部は位置し、
前記収容部の内側において、前記壁部と前記第2固定部材との間に前記第2鍔部は位置する、請求項6に記載の照明器具。
【請求項8】
前記閉塞部材は、
前記第1鍔部から突出し、前記第2鍔部から前記第1鍔部に向かう方向に伸びる筒状の第2筒部と、
前記第2鍔部から突出し、前記第1鍔部から前記第2鍔部に向かう方向に伸びる筒状の第3筒部と
を更に有し、
前記第2筒部の外径は、前記第2鍔部から前記第1鍔部に向かうほど、小さくなり、
前記第3筒部の外径は、前記第1鍔部から前記第2鍔部に向かうほど、小さくなり、
前記第1固定部材は、前記第2筒部が挿通される第2挿通孔を有し、
前記第2固定部材は、前記第3筒部が挿通される第3挿通孔を有する、請求項7に記載の照明器具。
【請求項9】
前記第1筒部と前記第2筒部と前記第3筒部とを貫通し、配線が挿入される複数の貫通孔を更に有する、請求項2に記載の閉塞部材。
【請求項10】
前記複数の貫通孔は、
第1径の配線が挿入される第1貫通孔と、
前記第1径よりも小さい第2径の配線が挿入される第2貫通孔と
を含む、請求項9に記載の閉塞部材。
【請求項11】
前記第1筒部が伸びる方向に交差する方向の一方側に前記第1貫通孔は位置し、
前記第1筒部が伸びる方向に交差する方向の前記第2貫通孔は他方側に位置する、請求項10に記載の閉塞部材。
【請求項12】
前記第1筒部と前記第2筒部と前記第3筒部とを貫通し、配線が挿入される複数の貫通孔を更に有する、請求項8に記載の照明器具。
【請求項13】
前記複数の貫通孔は、
第1径の配線が挿入される第1貫通孔と、
前記第1径よりも小さい第2径の配線が挿入される第2貫通孔と
を含む、請求項12に記載の照明器具。
【請求項14】
前記収容部は、前記収容部の端部を閉塞するカバー部を含み、
前記閉塞部材は、前記電源部と前記カバー部との間に位置し、
前記第1貫通孔は前記第2貫通孔よりも前記電源部側に位置し、
前記第2貫通孔は前記第1貫通孔よりも前記カバー部側に位置する、請求項13に記載の照明器具。
【請求項15】
前記第1貫通孔を通過する第1電源配線と、
前記電源部に接続される第2電源配線と、
前記第2貫通孔を通過する第1信号配線と、
前記光源へ信号を送る第2信号配線と、
前記第1電源配線と前記第2電源配線とを結線する電源結線部と、
前記第1信号配線と前記第2信号配線とを結線する信号結線部と
を更に有し、
前記収容部は、前記第1電源配線の一部と、前記第2電源配線と、前記電源結線部と、前記第1信号配線の一部と、前記第2信号配線と、前記信号結線部とを収容する、請求項13に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、閉塞部材、及び、照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、光源が設けられた基板を支持する支持体と、支持体に支持された基板を覆うカバーと、カバーを支持体に保持し、弾性体が設けられた保持部材とを備え、保持部材は、弾性体が摺動する摺動部と、弾性体の一部が掛止する掛止部とを有することを特徴とする光源モジュールが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-004676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1において、カバーが支持体から外れないように、保持部材によって保持されている。特許文献1の光源モジュールでは、カバーと支持体との間に隙間が存在し、カバー内に水分が侵入しやすくなっている。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、照明器具の内部である収容部に、毛細管現象で水が侵入することを抑制できる閉塞部材及び照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示する閉塞部材は、照明器具の第1挿通孔を閉塞する。前記閉塞部材は、第1筒部と、第1鍔部と、第2鍔部とを含む。前記第1筒部は、筒状である。前記第1鍔部は、前記第1筒部が伸びる方向における一方側に位置する。前記第2鍔部は、前記第1筒部が伸びる方向における他方側に位置する。前記第1筒部の外径は、前記第2鍔部から前記第1鍔部に向かうほど、小さくなる。
【0007】
本願に開示する閉塞部材は、第2筒部と、第3筒部とを更に有することが好ましい。前記第2筒部は、筒状であることが好ましい。前記第2筒部は、前記第1鍔部から突出し、前記第2鍔部から前記第1鍔部に向かう方向に伸びることが好ましい。前記第3筒部は、筒状であることが好ましい。前記第3筒部は、前記第2鍔部から突出し、前記第1鍔部から前記第2鍔部に向かう方向に伸びることが好ましい。前記第2筒部の外径は、前記第2鍔部から前記第1鍔部に向かうほど、小さくなることが好ましい。前記第3筒部の外径は、前記第1鍔部から前記第2鍔部に向かうほど、小さくなることが好ましい。
【0008】
本願に開示する閉塞部材において、前記第1鍔部の形状と前記第2鍔部の形状とは異なることが好ましい。
【0009】
本願に開示する照明器具は、光源と電源部と、収容部と、閉塞部材とを備える。前記光源は、光を出射する。前記電源部は、前記光源に電力を供給する。前記収容部は、第1挿通孔を有し、前記光源及び前記電源部を収容する。前記閉塞部材は、前記第1挿通孔を塞ぐ。前記閉塞部材は、筒状の第1筒部と、前記第1筒部が伸びる方向における一方側に位置する第1鍔部と、前記第1筒部が伸びる方向における他方側に位置する第2鍔部とを含む。前記第1筒部は、前記第1挿通孔に挿通される。前記第1鍔部は、前記収容部の外側に位置する。前記第2鍔部は、前記収容部の内側に位置する。前記第1筒部の外径は、前記第2鍔部から前記第1鍔部に向かうほど、小さくなる。
【0010】
本願に開示する照明器具において、前記第1挿通孔と前記第1筒部との間に形成される間隙は、前記第2鍔部から前記第1鍔部に向かうほど大きくなることが好ましい。
【0011】
本願に開示する照明器具において、前記第1鍔部の形状と前記第2鍔部の形状とは異なることが好ましい。
【0012】
本願に開示する照明器具は、第1固定部材と、第2固定部材とを更に備えることが好ましい。前記第1固定部材は、前記第1鍔部を前記収容部に固定することが好ましい。前記第2固定部材は、前記第2鍔部を前記収容部に固定することが好ましい。前記収容部は、前記第1挿通孔が配置される壁部を有することが好ましい。前記第1固定部材は、前記収容部の外側に配置されることが好ましい。前記第2固定部材は、前記収容部の内側に配置されることが好ましい。前記収容部の外側において、前記壁部と前記第1固定部材との間に前記第1鍔部は位置することが好ましい。前記収容部の内側において、前記壁部と前記第2固定部材との間に前記第2鍔部は位置することが好ましい。
【0013】
本願に開示する照明器具において、前記閉塞部材は、第2筒部と、第3筒部とを更に有することが好ましい。前記第2筒部は、筒状であることが好ましい。前記第2筒部は、前記第1鍔部から突出し、前記第2鍔部から前記第1鍔部に向かう方向に伸びることが好ましい。前記第3筒部は、筒状であることが好ましい。前記第3筒部は、前記第2鍔部から突出し、前記第1鍔部から前記第2鍔部に向かう方向に伸びることが好ましい。前記第2筒部の外径は、前記第2鍔部から前記第1鍔部に向かうほど、小さくなることが好ましい。前記第3筒部の外径は、前記第1鍔部から前記第2鍔部に向かうほど、小さくなることが好ましい。前記第1固定部材は、前記第2筒部が挿通される第2挿通孔を有する。前記第2固定部材は、前記第3筒部が挿通される第3挿通孔を有する。
【0014】
本願に開示する閉塞部材は、前記第1筒部と前記第2筒部と前記第3筒部とを貫通し、配線が挿入される複数の貫通孔を更に有することが好ましい。
【0015】
本願に開示する閉塞部材において、前記複数の貫通孔は、第1径の配線が挿入される第1貫通孔と、前記第1径よりも小さい第2径の配線が挿入される第2貫通孔とを含むことが好ましい。
【0016】
本願に開示する閉塞部材において、前記第1筒部が伸びる方向に交差する方向の一方側に前記第1貫通孔は位置し、前記第1筒部が伸びる方向に交差する方向の前記第2貫通孔は他方側に位置することが好ましい。
【0017】
本願に開示する照明器具は、前記第1筒部と前記第2筒部と前記第3筒部とを貫通し、配線が挿入される複数の貫通孔を更に有することが好ましい。
【0018】
本願に開示する照明器具の前記複数の貫通孔は、第1径の配線が挿入される第1貫通孔と、前記第1径よりも小さい第2径の配線が挿入される第2貫通孔とを含むことが好ましい。
【0019】
本願に開示する照明器具において、前記収容部は、前記収容部の端部を閉塞するカバー部を含むことが好ましい。前記閉塞部材は、前記電源部と前記カバー部との間に位置することが好ましい。前記第1貫通孔は前記第2貫通孔よりも前記電源部側に位置することが好ましい。前記第2貫通孔は前記第1貫通孔よりも前記カバー部側に位置することが好ましい。
【0020】
本願に開示する照明器具は、前記第1貫通孔を通過する第1電源配線と、前記電源部に接続される第2電源配線と、前記第2貫通孔を通過する第1信号配線と、前記光源へ信号を送る第2信号配線と、前記第1電源配線と前記第2電源配線とを結線する電源結線部と、前記第1信号配線と前記第2信号配線とを結線する信号結線部とを更に有することが好ましい。前記収容部は、前記第1電源配線の一部と、前記第2電源配線と、前記電源結線部と、前記第1信号配線の一部と、前記第2信号配線と、前記信号結線部とを収容することが好ましい。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、毛細管現象によって水が収容部に浸入することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】実施形態に係る照明器具を示す斜視図である。
図2】実施形態に係る照明器具を示す分解斜視図である。
図3】本実施形態に係る照明器具の断面を示す図である。
図4】本実施形態の照明器具のベースユニットとエンドキャップとを示す拡大図である。
図5】本実施形態の照明器具の止水部を示す図である。
図6】本実施形態の照明器具の断面を示す別の図である。
図7】本実施形態の照明器具の閉塞部材を示す図である。
図8図6に示す閉塞部材を拡大して示す図である。
図9】本実施形態の照明器具の収容部の端部をエンドキャップで閉塞する前の状態を示す図である。
図10】本実施形態の照明器具の収容部の断面を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0024】
まず図1図3を参照して、本実施形態の照明器具1について説明する。図1は、本実施形態に係る照明器具1を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る照明器具1を示す分解斜視図である。図3は、本実施形態に係る照明器具1の断面を示す図である。本実施形態の照明器具1は、例えば、ベースライトとして使用される。また、本実施形態において、照明器具1は、例えば、取付体に設置される。取付体は、例えば、天井面、壁面、または床面である。天井面は、斜め天井面であってもよい。取付体は、野外の天井面、壁面、または床面であってもよい。
【0025】
照明器具1は、第1方向Pに長い略直方体である。ここで、第1方向Pに対して互いに垂直な2方向を、第2方向Q及び第3方向Rとする。照明器具1は、ベースユニットU1と、光源ユニットU2とを備える。ベースユニットU1と光源ユニットU2とは、第3方向Rに並んでいる。
【0026】
ベースユニットU1は、ベース部材11と、エンドキャップ12とを含む。
【0027】
ベース部材11は光源ユニットU2の放熱性を考慮し、例えば、金属製である。ベース部材11は、第1方向Pに沿って延びる。ベース部材11は、第1ベース部11aと、第2ベース部11bと、第3ベース部11cとを有する。第1ベース部11a、第2ベース部11b、及び第3ベース部11cは、それぞれ、例えば、略平板形状である。第1ベース部11aと第2ベース部11bとは、第2方向Qに沿って互いに間隔を空けつつ対向している。第1ベース部11aと第2ベース部11bとの間には、第3ベース部11cが介在している。
【0028】
第1ベース部11aは、第3方向Rの一方側R1の端部と、第3方向Rの他方側R2の端部111とを有する。第3方向Rの一方側R1の端部は、第3ベース部11cに接続される。第3方向Rの他方側R2の端部111は、光源収容部31と対向する。また、第3方向Rの他方側R2の端部111は、第2方向Qの他方側Q2に延びる。つまり、第3方向Rの他方側R2の端部111は、第2方向Qに沿った平面を有する。
【0029】
第2ベース部11bは、第3方向Rの一方側R1の端部と、第3方向Rの他方側R2の端部112とを有する。第3方向Rの一方側R1の端部は、第3ベース部11cに接続される。第3方向Rの他方側R2の端部112は、光源収容部31と対向する。また、第3方向Rの他方側R2の端部112は、第2方向Qの一方側Q1に延びる。つまり、第3方向Rの他方側R2の端部112は、第2方向Qに沿った平面を有する。
【0030】
ベース部材11は、光源ユニットU2を取付体(不図示)に設置するための部材である。ベース部材11は、取付体に取り付けられる。本実施形態では、ベース部材11のうちの第3ベース部11cが、取付体に取り付けられる。ベース部材11は、例えば、断面視略U字形状である。
【0031】
図2に示すように、エンドキャップ12は、ベース部材11の第1方向Pの端部に配置されて、端部を閉塞する。本実施形態では、エンドキャップ12は、ベース部材11に着脱可能である。エンドキャップ12は、一対設けられる。一対のエンドキャップ12は、それぞれ、終端部材12Aと、挿入部材12Bとを有する。終端部材12Aは、例えば、略平板形状である。挿入部材12Bは、第1挿入部材12aと、第2挿入部材12bと、第3挿入部材12cとを有する。第1挿入部材12a、第2挿入部材12b、及び第3挿入部材12cは、それぞれ、例えば、略平板形状である。第1挿入部材12aと第2挿入部材12bとは、第2方向Qに沿って互いに間隔を空けつつ対向している。第1挿入部材12aと第2挿入部材12bとの間には、第3挿入部材12cが介在している。一対のエンドキャップ12のうちの一方は、ベース部材11のうちの第1方向Pの一方側P1の端部に配置され、ベース部材11の一方側の端部を閉塞する。一対のエンドキャップ12のうちの他方は、ベース部材11のうちの第1方向Pの他方側P2の端部に配置され、ベース部材11の他方側の端部を閉塞する。具体的には、一対の挿入部材12Bは、ベース部材11の内部Cに配置される。例えば、一方のエンドキャップ12における挿入部材12Bは、ベース部材11の一方側P1の端部から内部Cに挿入される。他方のエンドキャップ12における挿入部材12Bは、ベース部材11の他方側P2の端部から内部Cに挿入される。一方のエンドキャップ12における終端部材12Aは、ベース部材11の一方側P1の終端を構成する。他方のエンドキャップ12における終端部材12Aは、ベース部材11の他方側P2の終端を構成する。なお、ベース部材11と一対のエンドキャップ12とは、別部材であってもよく、一体部材であってもよい。
【0032】
光源ユニットU2は、第1方向Pに沿って延びる。光源ユニットU2は、収容部30と、電源モジュール13と、発光モジュール20と、保持部材50と、弾性部材60と、止水部70とを含む。なお、本実施形態では、光源ユニットU2は第1方向Pに長い略直方体形状であるが、この形状に限定されない。
【0033】
光源ユニットU2は、ベース部材11に着脱可能である。即ち、光源ユニットU2は、ベース部材11とは別体であり、ベース部材11に対して着脱可能とするための構成を有する。本実施形態では、光源ユニットU2は、弾性部材60によってベース部材11に対して着脱可能に構成される。なお、本実施形態では、光源ユニットU2において3つの弾性部材60が設けられているが、設けられる弾性部材60の数は、2つ以下でもよいし、4つ以上でもよい。
【0034】
発光モジュール20は、光を出射する。発光モジュール20は、例えば、LED(Light Emitting Diode)モジュールである。発光モジュール20は、第1方向Pに沿って延びる。具体的には、発光モジュール20は、実装部材21と、単数または複数の光源22とを含む。実装部材21は、例えば、基板であり、単数または複数の光源22が実装される。本実施形態では、複数の光源22は、第1方向Pに沿って1列に並ぶ。なお、複数の光源22は、第1方向Pに沿って複数列平行に並んでもよい。
【0035】
複数の光源22は、それぞれ、発光する。複数の光源22のそれぞれは、例えば、LEDのような発光素子である。具体的には、複数の光源22のそれぞれは、例えば、SMD(Surface Mount Device)素子、またはCOB(Chip On Board)素子である。光源22は、例えば、略直方体形状であり、周囲6面のうちの1つの面から光を出射する。本実施形態では、光源22の周囲6面のうち、光を出射する面は発光面22a(図3参照)である。発光面22aは、実装部材21に対向する面の裏側の面である。つまり、光は、発光面22aから第3方向Rの他側R2に向かって出射される。
【0036】
電源モジュール13は、光源ユニットU2に電力を供給する。電源モジュール13は、「電源部」の一例に相当する。電源モジュール13は、例えば、電源基板13Aと、絶縁部材13Bと、2つの取付部材13Cとを含む。電源基板13Aは、図示しないケーブルを介して外部の交流電源に接続されている。電源基板13Aは、交流電源に基づいて発光モジュール20に電力を供給する。例えば、電源基板13Aは、コンバータ、コンデンサ及び抵抗等の電源素子を含む。電源素子は、交流電源から供給された交流電圧を直流電圧へと変換し、発光モジュール20に一定の電流を供給する。絶縁部材13Bは、絶縁性を有し、電源基板13Aを覆う。その結果、例えば、電源基板13Aと発光モジュール20及び保持部材50等との絶縁が確保される。2つの取付部材13Cは、絶縁部材13Bを保持部材50に取り付ける。
【0037】
保持部材50は、実装部材21と電源モジュール13とを保持する。保持部材50は、第1方向Pに長い略長尺形状である。保持部材50は、例えば、金属製である。
【0038】
保持部材50は、第1保持部51と、第2保持部52とを含む。第1保持部51は、電源モジュール13を保持する。第2保持部52は、発光モジュール20を保持する。保持部材50は、発光モジュール20及び電源モジュール13の放熱性を考慮し、例えば、アルミニウム製またはアルミニウム合金製である。
【0039】
第1保持部51は、第1保持部51は、第1保持体51aと、第2保持体51bとを有する。第1保持体51aは、保持部材50のうちの第2方向Qの一方側Q1に形成されている。第1保持体51aは、第1突起51T1と第2突起51T2とを有する。第1突起51T1は、保持部材50における第2方向Qの一方側Q1の端部から第3方向Rの一方側R1に向かって突出する。第2突起51T2は、第1保持体51aにおいて、第1突起51T1より第2方向Qの他方側Q2側に位置し、第1保持体51aの第3方向Rの一方側R1の面から第3方向Rの一方側R1に向かって突出する。第2保持体51bは、第3突起51T3と第4突起51T4とを有する。第4突起51T4は、保持部材50における第2方向Qの他方側Q2側の端部から第3方向Rの一方側R1に向かって突出する。第3突起51T3は、第2保持体51bにおいて、第4突起51T4より第2方向Qの一方側Q1側に位置し、第2保持体51bの第3方向Rの一方側R1の面から第3方向Rの一方側R1に向かって突出する。
【0040】
電源モジュール13は、第2突起51T2と第3突起51T3との間に配置される。第2突起51T2と第3突起51T3は、電源モジュール13の第2方向Qに沿った移動を規制する。
【0041】
例えば、電源モジュール13は、第1方向Pにおいて、保持部材50の中央に位置し、2つの取付部材13Cによって第1方向Pに沿った移動が規制される。例えば、2つの取付部材13Cの一方は、絶縁部材13Bの第1方向Pの一方側P1に配置され、絶縁部材13Bにおける第1方向Pの一方側P1の端部を押さえる。2つの取付部材13Cの他方は、絶縁部材13Bの第1方向Pの他方側P2に配置され、絶縁部材13Bにおける第1方向Pの他方側P2の端部を押さえる。2つの取付部材13Cは、それぞれ、例えばネジ等によって保持部材50に取り付けられる。
【0042】
なお、電源モジュール13は、第1方向Pにおいて、保持部材50の中央より一方側P1側に位置してもよいし、保持部材50の中央より他方側P2側に位置してもよい。
【0043】
図3に示すように、第2保持部52は、実装部材21に対応して設けられ、実装部材21に係合する。第2保持部52は、第3保持体52aと、第4保持体52bとを有する。第3保持体52aは、保持部材50のうちの第2方向Qの一方側Q1に形成されている。第3保持体52aは、後述の支持部32dに沿った屈曲形状を有する。第4保持体52bは、保持部材50のうちの第2方向Qの他方側Q2に形成されている。第4保持体52bは、後述の支持部32eに沿った屈曲形状を有する。
【0044】
また、第3保持体52aは、実装部材21のうち、第2方向Qの一方側Q1の端部に沿った屈曲形状を有する。したがって、第3保持体52aに実装部材21の一方側Q1の端部が嵌まり込むことができる。第4保持体52bは、実装部材21のうち、第2方向Qの他方側Q2の端部に沿った屈曲形状を有する。したがって、第4保持体52bに実装部材21の他方側Q2の端部が嵌まり込むことができる。
【0045】
図2に示すように、収容部30は、発光モジュール20と、電源モジュール13と、保持部材50とを収容する。収容部30は、筒状の本体部30Aと、第1カバー部40aと、第2カバー部40bとを含む。
【0046】
本体部30Aは、光源収容部31と、電源収容部32とを含む。光源収容部31は、発光モジュール20を収容する。電源収容部32は、電源モジュール13を収容する。例えば、保持部材50は、光源収容部31と電源収容部32との間に配置される。言い換えると、保持部材50は、光源収容部31と電源収容部32とを区画する。
【0047】
図3に示すように、光源収容部31は、第1光カバー部31aと、第2光カバー部31bと、第3光カバー部31cとを含む。
【0048】
第1光カバー部31aと、第2光カバー部31bと、第3光カバー部31cとは、発光モジュール20を覆うカバー部材である。第1光カバー部31a、第2光カバー部31b、及び第3光カバー部31cは、それぞれ、例えば、略平板形状である。第1光カバー部31aと第2光カバー部31bとは、第2方向Qに沿って互いに間隔を空けつつ対向している。第1光カバー部31aと第2光カバー部31bとの間には、第3光カバー部31cが介在している。第1光カバー部31a、第2光カバー部31b、及び第3光カバー部31cで囲まれた空間である内部Dは空洞であり、第3光カバー部31cと複数の光源22のそれぞれの発光面22a(図3参照)とが対向する。
【0049】
第1光カバー部31aの第3方向Rに沿った長さは、第2光カバー部31bの第3方向Rに沿った長さと略同じである。第3光カバー部31cの第2方向Qに沿った長さは、第1光カバー部31aの第3方向Rに沿った長さ及び第2光カバー部31bの第3方向Rに沿った長さと略同じである。また、第1光カバー部31aは、第3光カバー部31cに対して略直交する。第2光カバー部31bは、第3光カバー部31cに対して略直交する。
【0050】
また、第1光カバー部31aの第3方向Rに沿った長さは、第1ベース部11aの第3方向Rに沿った長さと略同じである。第2光カバー部31bの第3方向Rに沿った長さは、第2ベース部11bの第3方向Rに沿った長さと略同じである。第1光カバー部31aは、第1ベース部11aに対して段差が生じないように配置される。第2光カバー部31bは、第2ベース部11bに対して段差が生じないように配置される。
【0051】
図3に示すように、第1光カバー部31a、第2光カバー部31b、及び第3光カバー部31cは、例えば、断面視略U字形状を構成する。第1光カバー部31a、第2光カバー部31b、及び第3光カバー部31cは、複数の光源22を覆う。具体的には、第1光カバー部31a、第2光カバー部31b、及び第3光カバー部31cは、複数の光源22の各発光面22a側を覆う。なお、第1光カバー部31a、第2光カバー部31b、及び第3光カバー部31cが構成する形状は、断面視略U字形状に限定されず、断面視略三角形状及び断面視略半円形状等であってもよい。
【0052】
電源収容部32は、光源収容部31の第3方向Rの一方側R1に配置される。光源収容部31及び電源収容部32は、単一の部材で構成された一体物である。例えば、光源収容部31及び電源収容部32は、光源22が出射した光を透過させて光源収容部31の外部に放出させる透過部材で構成される。透過部材は、例えば透明または乳白色の樹脂である。
【0053】
電源収容部32は、挿通孔HEを有する。挿通孔HEには、電源モジュール13に接続されるケーブルが挿通される。挿通孔HEは、「第1挿通孔」の一例に相当する。
【0054】
本実施形態において、電源収容部32に2つの挿通孔HEが配置され、光源ユニットU2は2つの止水部70を有しているが、電源収容部32に配置される貫通孔は1つであってもよい。この場合、光源ユニットU2は、1つの止水部70を有する。
【0055】
電源収容部32は、第1電源カバー部32aと、第2電源カバー部32bと、第3電源カバー部32cとを含む。第1電源カバー部32aは、第1光カバー部31aから第3方向Rの一方側R1に向かって、第1保持体51a及び電源モジュール13に沿って延びる。第2電源カバー部32bは、第2光カバー部31bから第3方向Rの一方側R1に向かって、第2保持体51b及び電源モジュール13に沿って延びる。
【0056】
具体的には、第1光カバー部31aは、第2方向Qの他側Q2に屈曲しながら第1電源カバー部32aに繋がる第1屈曲部311を含む。図3に示すように、第1屈曲部311は、光源収容部31のうち、ベース部11に収容されない部分である。第1屈曲部311は、第2方向Qに沿う平面と、第3方向Rに沿う平面とを有する。第1屈曲部311は、第1ベース部11aのうち第3ベース部11cと反対側の端部111と突き合わされて配置される。つまり、第1屈曲部311の第2方向Qに沿う平面と第3ベース部11cの反対側の端部111の平面とが対向した状態となる。
【0057】
第2光カバー部31aは、第2方向Qの一側Q1に屈曲しながら第2電源カバー部32bに繋がる第2屈曲部312を含む。図3に示すように、第2屈曲部312は、光源収容部31のうち、ベース部11に収容されない部分である。第2屈曲部312は、第2ベース部11bのうち第3ベース部11cと反対側の端部112と突き合わされて配置される。つまり、第2屈曲部312の第2方向Qに沿う平面と第2ベース部11bの反対側の端部113の平面とが対向した状態となる。
【0058】
突き合わされて配置とは、第1ベース部11aの端部111と第1屈曲部311との間に隙間が形成され対向している状態、第2ベース部11bの端部112と第2屈曲部312との間に隙間が形成され対向している状態、第1ベース部11aの端部111と第1屈曲部311とが接触している状態、及び、第2ベース部11bの端部112と第2屈曲部312とが接触している状態を含む。
【0059】
第3電源カバー部32cは、第1電源カバー部32aと第2電源カバー部32bとの間に介在している。第3電源カバー部32cは、例えば、略平板形状である。第3電源カバー部32cは、「壁部」の一例である。
【0060】
また、電源収容部32は、支持部32dと、支持部32eとを有する。支持部32dは、第1電源カバー部32aにおける第2方向Qの他方側Q2側の面から他方側Q2に向かって突出する。支持部32eは、第2電源カバー部32bにおける第2方向Qの一方側Q1側の面から一方側Q1に向かって突出する。支持部32d及び支持部32eは、保持部材50を支持する。具体的には、支持部32dは、第1保持体51aを支持する。支持部32eは、第2保持体51bを支持する。
【0061】
図2に示すように、第1カバー部40a及び第2カバー部40bは、本体部30Aの両端をそれぞれ覆う。具体的には、第1カバー部40aと第2カバー部40bは、それぞれ、本体部30Aの第1方向Pに垂直な平面での断面と同じ形状である。第1カバー部40aは、本体部30Aの第1方向Pの一方側P1の端部に配置され、一方側P1の端部を閉塞する。第2カバー部40bは、本体部30Aの第1方向Pの他方側P2の端部に配置され、他方側P2の端部を閉塞する。第1カバー部40a及び第2カバー部40bは、それぞれ、溶着または接着剤等によって本体部30Aに接合される。なお、第1カバー部40aと第2カバー部40bと本体部30Aとは、別部材であってもよく、一体部材であってもよい。第1カバー部40aと第2カバー部40bと本体部30Aが別部材であっても、第1カバー部40a及び第2カバー部40bは、透過部材で構成される。
【0062】
光源収容部31及び電源収容部32を、単一の部材で一体物として構成するとともに、光源収容部31及び電源収容部32の端部を一体で覆う第1カバー部40a及び第2カバー部40bを設けることで、各パーツの隙間を少なくできる。したがって、本体部30Aの内部Dに水分が侵入しにくくなり、本体部30Aの内部Dが結露する可能性を低減できる。更に、第1カバー部40a及び第2カバー部40bを本体部30Aに接合することで、本体部30Aの防水性をより向上できる。
【0063】
本実施形態において、第3電源カバー部32cに2つの挿通孔HEが配置され、光源ユニットU2は2つの止水部70を有しているが、第3電源カバー部32cに配置される貫通孔は1つであってもよい。この場合、光源ユニットU2は、1つの止水部70を有する。
【0064】
次に、図1図3を参照して、弾性部材60について説明する。弾性部材60は、収容部30とベース部材11との間に配置され、収容部30とベース部材11とを連結する。
【0065】
弾性部材60は、一対のベース支持部61と、一対の光源保持部62と、接続部63とを有する。一対のベース支持部61は、ベース部材11によって支持される。一対のベース支持部61は、第1ベース支持部61aと、第2ベース支持部61bとを有する。一対の光源保持部62は、収容部30を保持する。光源保持部62は、第1光源保持部62aと、第2光源保持部62bとを有する。第1光源保持部62aは、第1板部材62Aと、第1突起部62cとを有する。第2光源保持部62bは、第2板部材62Bと、第2突起部62dとを有する。接続部63は、第1光源保持部62aと、第2光源保持部62bとを接続する。言い換えると、接続部63は、一対の光源保持部62の間に介在する。一対のベース支持部61は、一対の光源保持部62の外側に配置される。つまり、第1ベース支持部61aは、第1板部材62Aに対して、接続部63の反対側に配置される。第2ベース支持部61bは、第2板部材62Bに対して、接続部63の反対側に配置される。
【0066】
接続部63は、第2方向Qに沿って延びる略平板である。接続部63の第2方向Qの一方側Q1の端部には、第1光源保持部62aの第1板部材62Aが接続される。第1板部材62Aは、接続部63の第2方向Qの一方側Q1の端部から第3方向Rの他方側R2に向かって延びるとともに第2方向Qの一方側Q1に向かって延びる略平板である。第1板部材62Aにおける接続部63と接続される端部と反対側の端部には、第1ベース支持部61aが接続される。第1ベース支持部61aは、第1板部材62Aにおける接続部63と接続される端部と反対側の端部から、第2方向Qの一方側Q1に凸状に湾曲しながら第3方向Rの一方側R1に向かって延びる略平板である。
【0067】
接続部63の第2方向Qの他方側Q2の端部には、第2光源保持部62bの第2板部材62Bが接続される。第2板部材62Bは、接続部63の第2方向Qの他方側Q2の端部から第3方向Rの他方側R2に向かって延びるとともに第2方向Qの他方側Q2に向かって延びる略平板である。第2板部材62Bにおける接続部63と接続される端部と反対側の端部には、第2ベース支持部61bが接続される。第2ベース支持部61bは、第2板部材62Bにおける接続部63と接続される端部と反対側の端部から、第2方向Qの他方側Q2に凸状に湾曲しながら第3方向Rの一方側R1に向かって延びる略平板である。
【0068】
第1突起部62cは、第1板部材62Aから第2方向Qの他方側Q2に向かって突出する。例えば、第1突起部62cは、第1板部材62Aの一部が切断されて接続部63側である第2方向Qの他方側Q2に向かって屈曲されて設けられる。
【0069】
第2突起部62dは、第2板部材62Bから第2方向Qの一方側Q1に向かって突出する。例えば、第2突起部62dは、第2板部材62Bの一部が切断されて接続部63側である第2方向Qの一方側Q1に向かって屈曲されて設けられる。
【0070】
第1突起部62c及び第2突起部62dは、収容部30の電源収容部32を支持する。例えば、電源収容部32は、第1凸部32fと、第2凸部32gとを有する。第1凸部32fは、第1電源カバー部32aに配置される。第1凸部32fは、第1電源カバー部32aから第2方向Qの一方側Q1に向かって突出する。第1凸部32fは、第3方向Rの一方側R1に向かうほど第2方向Qの他方側Q2に向かうように傾斜している。第2凸部32gは、第2電源カバー部32bに配置される。第2凸部32gは、第2電源カバー部32bから第2方向Qの他方側Q2に向かって突出する。第2凸部32gは、第3方向Rの一方側R1に向かうほど第2方向Qの一方側Q1に向かうように傾斜している。
【0071】
一方、第1突起部62cは、第3方向Rの一方側R1に向かうほど第2方向Qの他方側Q2に向かうように傾斜している。第2突起部62dは、第3方向Rの一方側R1に向かうほど第2方向Qの一方側Q1に向かうように傾斜している。
【0072】
したがって、弾性部材60に対して、収容部30は、弾性部材60の第3方向Rの他方側R2から第3方向Rの一方側R1に向けて移動可能である。一方、第1凸部32f及び第2凸部32gが第1突起部62c及び第2突起部62dより第3方向Rの一方側R1に位置する場合、第1突起部62c及び第2突起部62dが「返し」となり、収容部30が第3方向Rの他方側R2に向かって移動することが困難になる。その結果、一旦収容部30に取り付けられた弾性部材60を取り外すことが困難になる。
【0073】
例えば、ベース支持部61、光源保持部62及び接続部63は、金属製の一体部材である。第1ベース支持部61a及び第2ベース支持部61bが湾曲していることにより、弾性部材60は、弾性を有する。つまり、ベース支持部61、光源保持部62及び接続部63がバネを構成する。
【0074】
弾性部材60が収容部30に取り付けられた状態の光源ユニットU2を第3方向Rの他方側R2からベース部材11の内部Cに進入させると、弾性部材60の弾性によって、弾性部材60がベース部材11の内面に圧着する。その結果、ベース部材11に光源ユニットU2が装着される。
【0075】
ベース部材11に光源ユニットU2が装着された状態において、ベース支持部61は、ベース部材11によって支持される。具体的には、ベース部材11は、第1ベース凸部11dと、第2ベース凸部11eとを有する。第1ベース凸部11dは、第1ベース部11aに配置される。第1ベース凸部11dは、第1ベース部11aから第2方向Qの他方側Q2に向かって突出する。第2ベース凸部11eは、第2ベース部11bに配置される。第2ベース凸部11eは、第2ベース部11bから第2方向Qの一方側Q1に向かって突出する。
【0076】
第1ベース凸部11dは、第1ベース支持部61aの第3方向Rの他方側R2に位置し、第1ベース支持部61aに接触する。第2ベース凸部11eは、第2ベース支持部61bの第3方向Rの他方側R2に位置し、第2ベース支持部61bに接触する。
【0077】
ベース部材11に光源ユニットU2が装着または取り外される際、弾性部材60は、弾性によって、第1ベース凸部11d及び第2ベース凸部11eを越えることができる。
【0078】
次に図2及び図3を参照して、ベース部材11の詳細を説明する。ベース部材11は、第3ベース部11cを第3方向Rに貫通する取付孔HA及び取付孔HBを更に有する。また、ベース部材11は、第3ベース凸部11Vを更に有する。
【0079】
例えば、取付孔HA及び取付孔HBには、それぞれ、取付体から突出するボルトが通される。取付孔HA及び取付孔HBを通ったボルトを、ベース部材11の内部C側からナットで締めることで、ベース部材11は、取付体に取り付けられる。
【0080】
取付孔HA及び取付孔HBは、第1方向Pに沿った長さが第2方向Qに沿った長さより長い。したがって、取付孔HA及び取付孔HBにボルトが通された状態においても、ベース部材11を第1方向Pに沿って移動させることができる。その結果、例えばベース部材11を第1方向Pに沿って連続して配置する場合、容易に各々のベース部材11の位置を調節できる。
【0081】
第3ベース凸部11Vは、第3ベース部11cから第3方向Rの他方側R2に向かって突出する。第3ベース凸部11Vは、第3ベース部11cの少なくとも一部に配置される。図3に示す例では、第3ベース凸部11Vは、第3ベース部11cの図1のIII-III線に沿った断面の位置に配置されているが、第3ベース凸部11Vは、第1方向Pに沿った第3ベース部11cの両端部に配置されることが望ましい。
【0082】
第3ベース凸部11Vは、第1方向Pに沿った第3ベース部11cの両端部に配置されることで、例えばベース部材11を第1方向Pに沿って連続して配置する場合、隣接するベース部材11同士の第2方向Qにおける位置合わせが容易になる。
【0083】
第1ベース部11aの外面と第1光カバー部31aの外面とは、面一である。第2ベース部11bの外面と第2光カバー部31bの外面とは、面一である。その結果、照明器具1の外形が略直方体形状となり、意匠性が高くなる。
【0084】
次に図1図6を参照して、本実施形態の照明器具1を更に詳しく説明する。図4は、本実施形態の照明器具1のベースユニットU1とエンドキャップ12とを示す拡大図である。図4では、ベースユニットU1の第1方向Pの一方側P1の端部と、エンドキャップ12とが示される。図5は、本実施形態の照明器具1の止水部70を示す図である。図6は、本実施形態の照明器具1の断面を示す別の図である。
【0085】
図4に示すように、ベースユニットU1は、係合孔HCと、切欠き部HDと更に有する。具体的には、ベースユニットU1の第3ベース部11cは、係合孔HCと、切欠き部HDとを有する。更に具体的には、ベースユニットU1の第3ベース部11cの第1方向Pの一方側P1の端部は、係合孔HCと、切欠き部HDとを有する。
【0086】
係合孔HCは、第3方向Rに貫通する。係合孔HCは、長孔である。係合孔HCは、内縁HCEを有する。内縁HCEは、第1方向Pに沿う一対の縁と、一対の縁の第1方向Pの一方側P1の端部に接続される円弧状の縁と、一対の縁の第1方向Pの他方側P2の端部に接続される円弧状の縁とを有する。
【0087】
切欠き部HDは、第3方向Rに切り欠かれる。切欠き部HDは、縁部HDEを有する。縁部HDEは、第1方向Pに沿う一対の縁と、一対の縁の第1方向Pの他方側P2の端部に接続される円弧状の縁とを有する。つまり、縁部HDEは、第1方向Pの一方側P1の端部が開放される。
【0088】
図4に示すように、エンドキャップ12は、ベース部121と、一対の壁部122と、蓋部材127を有する。
【0089】
一対の壁部122は、第1方向Pに交差する第3方向Rに伸びる。また、一対の壁部122のそれぞれは、凹部128を有する。凹部128は、壁部122に対して第2方向Qにくぼむ。よって、第2ベース部11bの第2ベース凸部11eが凹部128に嵌る。また、第1ベース部11aの第1ベース凸部11dが凹部128に嵌る。よって、エンドキャップ12が第3方向Rの他方側R2に位置ずれすることを抑制できる。
【0090】
一対の壁部122は、図6に示すように、内部に光源係合部94を有する。光源係合部94は、ベース部121と光源ユニットU2とを係合する。
【0091】
図6に示すように、光源係合部94は、係合突起941と係合突起942とを有する。係合突起941と係合突起942とは第1方向Pに対向する。係合突起941は、係合突起942の第1方向Pの他方側P2に位置する。係合突起942は、係合突起941の第1方向Pの一方側P1に位置する。つまり、係合突起941と係合突起942とは、第1方向Pに離隔している。
【0092】
ベース部121は、本体部124と、第1ベース係合部123と、第2ベース係合部125とを有する。本体部124は、第1方向Pに伸びる。
【0093】
第1ベース係合部123は、本体部124とベースユニットU1とを係合する。
【0094】
また、図4に示すように、第1ベース係合部123は、第1規制部123aを有する。第1規制部123aは、ベース部121の本体部124から第3方向Rの一方側R1に突出する。また、ベースユニットU1にエンドキャップ12を取り付けた場合、第1規制部123aは、係合孔HCの内側に位置する。
【0095】
よって、第1規制部123aは、ベースユニットU1から離れる方向にエンドキャップ12が移動することを規制する。つまり、係合孔HCの内縁HCEと第1規制部123aとが接触することで、第1規制部123aは、ベースユニットU1から離れる方向にエンドキャップ12が移動することを規制する。
【0096】
具体的には、第1規制部123aの第1方向Pの一方側P1は、第3方向Rに伸びる壁である。よって、第1規制部123aの第1方向Pの一方側P1は、係合孔HCの一方側P1の円弧状の縁と接触できる。つまり、本実施形態の第1規制部123aは、ベースユニットU1が第1方向Pの他方側P2に移動することを規制する。よって、ベースユニットU1とエンドキャップ12との間に隙間ができることを抑制できる。
【0097】
なお、第1規制部123aの第1方向Pの他方側P2は、溝123bが配置される。溝123bは、Uの字状の貫通孔である。溝123bは、第3方向Rに貫通する。また、第1規制部123aの第1方向Pの一方側P1は本体部124に接続される。よって、第1規制部123aは、第3方向Rに外力が加わった場合、第3方向Rに揺動可能である。したがって、ベースユニットU1の第3ベース部11cと当接した際に、第1規制部123aは、第3方向Rの他方側R2へ揺動する。この結果、ベースユニットU1にエンドキャップ12を容易に取り付けることができる。
【0098】
第2ベース係合部125は、本体部124とベースユニットU1とを係合する。第2ベース係合部125は、ベース部121の本体部124から第3方向Rの一方側R1に突出する。また、ベースユニットU1にエンドキャップ12を取り付けた場合、第2ベース係合部125は、切欠き部HDの内側に位置する。
【0099】
第2ベース係合部125は、ベースユニットU1に接近する方向にエンドキャップ12が移動することを規制する。この結果、エンドキャップ12をベースユニットU1に取り付ける際に、エンドキャップ12がベースユニットU1の内部に過剰に侵入することを抑制できる。
【0100】
本実施形態の第2ベース係合部125は、切欠き部HDの縁部HDEと接触可能である。よって、切欠き部HDの縁部HDEと第2ベース係合部125とが接触することで、ベースユニットU1にエンドキャップ12が過剰に侵入することを規制する。
【0101】
また、本実施形態の第2ベース係合部125は、貫通孔126を有する。貫通孔126は、照明器具1に電力を供給するケーブルKB(図6参照)が挿通される。
【0102】
図5に示すように、止水部70は、第1固定部材71、第2固定部材72と、閉塞部材73とを含む。図5図6とに示すように、止水部70は、第1固定部材71、閉塞部材73、電源収容部32、及び、第2固定部材72の順に重なる。
【0103】
第1固定部材71は、閉塞部材73を電源収容部32に固定する。第1固定部材71は、図6に示すように、閉塞部材73が配置された電源収容部32の挿通孔HEの第3方向Rの一方側R1に配置される。
【0104】
図5に示すように、第1固定部材71は、本体部712と、係合部711と、挿通孔713と、固定孔714と、固定孔715とを含む。挿通孔713は、「第2挿通孔」の一例に相当する。
【0105】
本体部712は、矩形状である。本体部712は、薄い板である。本体部712は、第1面712Aと、第2面712Bとを有する。第1面712Aは、本体部712の第3方向Rの一方側R1の面である。第2面712Bは、本体部712の第3方向Rの他方側R2の面である。第2面712Bは、閉塞部材73と当接する。
【0106】
係合部711は、薄い板である。係合部711は、本体部712から第3方向Rの一方側R1に伸びる。具体的には、係合部711は、本体部712に対して90度で屈曲する。また、係合部711は、本体部712の第2方向Qの端部に位置する。図5では、本体部712の第2方向Qの一方側Q1から係合部711は突出する。なお、係合部711は、本体部712の第2方向Qの他方側Q2から突出してもよい。
【0107】
また、図6に示すように、係合部711は光源係合部94と係合する。具体的には、係合部711は、係合突起941と係合突起942との間に位置する。係合部711が係合突起941と係合突起942との間に位置することで、係合部711が第1方向Pの他方側P2に移動した際に係合突起941に係合部711が接触する。よって、照明器具1の光源ユニットU2が第1方向Pの他方側P2の側に過剰に移動することを抑制できる。また、係合部711が第1方向Pの一方側P1に移動した際に係合突起942に係合部711が接触する。よって、照明器具1の光源ユニットU2が第1方向Pの一方側P1に過剰に移動することを抑制できる。
【0108】
挿通孔713は、第3方向Rに貫通する。図5に示すように、挿通孔713には、閉塞部材73の一部が位置する。なお、挿通孔713は、閉塞部材73の一部とケーブルKBが挿通される。
【0109】
固定孔714と固定孔715とは、第3方向Rに貫通する。固定孔714と固定孔715とには、ネジが挿通される。固定孔714と固定孔715とにネジが挿通されることで、第1固定部材71は、電源収容部32に固定される。
【0110】
第2固定部材72は、閉塞部材73を電源収容部32に固定する。図5に示すように、第2固定部材72は、閉塞部材73が配置された電源収容部32の貫通孔の第3方向Rの他方側R2に配置される。
【0111】
第2固定部材72は、本体部722と、挿通孔723と、固定孔724と、固定孔725とを含む。挿通孔723は、「第3挿通孔」の一例に相当する。
【0112】
本体部722は、矩形状である。本体部722は、薄い板である。本体部722は、第1面722Aと、第2面722Bとを有する。第1面722Aは、本体部722の第3方向Rの一方側R1の面である。第1面722Aは、閉塞部材73と当接する。第2面722Bは、本体部722の第3方向Rの他方側R2の面である。
【0113】
挿通孔723は、第3方向Rに貫通する。図5に示すように、挿通孔723には、閉塞部材73の一部が位置する。なお、挿通孔723は、閉塞部材73の一部とケーブルKBが挿通される。
【0114】
閉塞部材73は、電源収容部32の挿通孔HEに配置される。つまり、閉塞部材73は、挿通孔HEを閉塞する。例えば、閉塞部材73は、ゴム製のパッキン、ガスケット等である。閉塞部材73は、貫通孔733を有する。閉塞部材73の貫通孔733は、外部の交流電源に接続されたケーブルKBが通る。ケーブルKBは、例えば、導体で構成され長手方向に延びる芯線と、絶縁体で構成され芯線の外側を覆う被覆部(ゴムチューブなど)とを備える。ケーブルKBは、長手方向端部において被覆部の一部が除去され、芯線が露出する。
【0115】
閉塞部材73の貫通孔733の直径は、ケーブルKBが挿通されていないとき、ケーブルKBの直径よりも小さい。具体的には、貫通孔733の直径は、ケーブルKBの芯線の直径よりも大きく、ケーブルKBの直径よりも小さい。閉塞部材73の貫通孔733にケーブルKBを通す場合、ケーブルKBで貫通孔733を押し広げて閉塞部材73を弾性変形させて貫通孔733の内径を大きくする。よって、ケーブルKBは、閉塞部材73の貫通孔733に挿通可能となる。また、閉塞部材73の貫通孔733にケーブルKBが挿通された場合、閉塞部材73の貫通孔733の内径はケーブルKBの外径と略同一の大きさに弾性変形し、閉塞部材73はケーブルKBと密着する。この結果、閉塞部材73の貫通孔733から水が浸入することを抑制できる。
【0116】
貫通孔733は、複数の貫通孔を含む。具体的には、貫通孔733は、貫通孔733a、貫通孔733b、貫通孔733c、貫通孔733d、及び、貫通孔733eを含む。
【0117】
閉塞部材73は、第1固定部材71及び第2固定部材72に押さえられ、第3電源カバー部32cに固定される。
【0118】
次に、図5図8を参照して、閉塞部材73を更に詳しく説明する。図7は、本実施形態の照明器具1の閉塞部材73を示す図である。図8は、図6に示す閉塞部材73を拡大して示す図である。図8では、閉塞部材73は収容部30の第3電源カバー部32cの挿通孔HEを閉塞している。また、図8に示す第3電源カバー部32cは、固定孔HFと固定孔HGとを更に有する。
【0119】
図7に示すように、閉塞部材73は、第1筒部738と、第1鍔部732と、第2鍔部736と、第2筒部731と、第3筒部737とを有する。
【0120】
第1鍔部732は、第1筒部738が伸びる方向における一方側に位置する。具体的には、第1鍔部732は、第1筒部738の第3方向Rにおける一方側R1に位置する。第1鍔部732は、第3電源カバー部32cよりも第3方向Rの一方側R1に位置する。
【0121】
第1鍔部732は、図5に示すように、薄い板状である。第1鍔部732は、固定孔734と固定孔735とを有する。固定孔734と固定孔735とは、第3方向Rに貫通する。固定孔734と固定孔735とには、ネジが挿通される。
【0122】
第1鍔部732の固定孔734と、第1固定部材71の固定孔714と、第3電源カバー部32cの固定孔HFと、第2固定部材72の固定孔724とは連通する。つまり、固定孔734と、固定孔714と、固定孔HFと、固定孔724とが連通した状態で、ネジを挿通させることが可能である。これにより、第1固定部材71と第2固定部材72と閉塞部材73とが第3電源カバー部32cに固定される。
【0123】
第1鍔部732の固定孔735と、第1固定部材71の固定孔715と、第3電源カバー部32cの固定孔HGと、第2固定部材72の固定孔725とは連通する。つまり、固定孔735と、固定孔715と、固定孔HGと、固定孔725とが連通した状態で、ネジを挿通させることが可能である。これにより、第1固定部材71と第2固定部材72と閉塞部材73とが第3電源カバー部32cに固定される。
【0124】
第2鍔部736は、第1筒部738が伸びる方向における他方側に位置する。つまり、第2鍔部736は、第1筒部738の第3方向Rにおける他方側R2に位置する。第2鍔部736は、第3電源カバー部32cよりも第3方向Rの他方側R2に位置する。
【0125】
第2鍔部736は、第1鍔部732と第3方向Rに対向する。つまり、第1筒部738が挿通孔HEに位置する場合、第2鍔部736と第1鍔部732とは第3電源カバー部32cを挟む。よって、第1鍔部732と第3電源カバー部32cとの間から水が浸入することを抑制できる。また、第2鍔部736と第3電源カバー部32cとの間から水が浸入することを抑制できる。
【0126】
第1筒部738は、筒状である。第1筒部738は、第3方向Rに伸びる。第3方向Rは、「第1筒部738が伸びる方向」の一例に相当する。図8に示すように、第1筒部738は挿通孔HEに挿通される。つまり、第1筒部738は、挿通孔HEに位置する。
【0127】
また、第1筒部738の外径は、第2鍔部736から第1鍔部732に向かうほど小さくなる。したがって、第1筒部738を第3電源カバー部32cの挿通孔HEを位置させた際に、第1筒部738と挿通孔HEとの間に間隙SPが形成される。この結果、毛細管現象によって、第2面732Bと第3電源カバー部32cの外面321Aとの間から水が侵入しても間隙SPで水を貯留できる。つまり、第2鍔部736と、第3電源カバー部32cとの間に、毛細管現象によって水が収容部30に浸入することを抑制できる。よって、光源ユニットU2の内部Dに水が浸入することを抑制できる。
【0128】
また、挿通孔HEと第1筒部738との間に形成される間隙SPは、第2鍔部736から第1鍔部732に向かうほど大きくなる。挿通孔HEと第1筒部738との間の間隙SPの体積を大きくできる。この結果、間隙SPに貯留できる水の量を多くできる。
【0129】
第2筒部731は、筒状である。第2筒部731は、第1鍔部732から第3方向Rの一方側R1に突出する。換言すると、第2筒部731は、第2鍔部736から第1鍔部732に向かう方向に伸びる。
【0130】
第3筒部737は、筒状である。第3筒部737は、第2鍔部736から第3方向Rの他方側R2に突出する。換言すると、第3筒部737は、第1鍔部732から第2鍔部736に向かう方向に伸びる。
【0131】
第1筒部738を挿通孔HEに位置させる場合、第2筒部731または第3筒部737を挿通孔HEに挿通する。第2筒部731の外径は、第3方向Rの一方側R1が小さくなっているため、挿通孔HEに第2筒部731を容易に通すことができる。また、第3筒部737の外径は、第3方向Rの他方側R2が小さくなっているため、挿通孔HEに第3筒部737を容易に通すことができる。つまり、第2筒部731と第3筒部737とが挿通孔HEを容易に通過するため、第1筒部738を挿通孔HEに位置させやすい。この結果、第1筒部738を挿通孔HEに容易に挿通させることができる。
【0132】
また、第2筒部731の外径は、第2鍔部736から第1鍔部732に向かうほど、小さくなる。つまり、第2筒部731の外径は第3方向Rの一方側R1に向かうほど小さくなる。
【0133】
第2筒部731は、第1固定部材71の挿通孔713に挿通される。第1固定部材71の挿通孔713に第2筒部731を挿通する場合、第2筒部731の外径の小さい側から挿通孔713に挿通される。したがって、挿通孔713に第2筒部731を通しやすい。この結果、閉塞部材73を収容部30に固定する際に、スムーズに作業できる。
【0134】
第3筒部737の外径は、第1鍔部732から第2鍔部736に向かうほど、小さくなる。つまり、第3筒部737の外径は第3方向Rの他方側R2に向かうほど小さくなる。
【0135】
第3筒部737は、第2固定部材72の挿通孔723に挿通される。第2固定部材72の挿通孔723に第3筒部737を挿通する場合、第3筒部737の外径の小さい側から挿通孔723に挿通される。したがって、挿通孔723に第3筒部737を通しやすい。この結果、閉塞部材73を収容部30に固定する際に、スムーズに作業できる。
【0136】
次に図5図8を参照して、閉塞部材73を更に詳しく説明する。
【0137】
第1鍔部732は、図5に示すように、矩形状である。
【0138】
第1鍔部732は、第1面732Aと、第2面732Bとを有する。第1面732Aは、第1鍔部732の第3方向Rの一方側R1の面である。第1面732Aは、第1固定部材71の第2面712Bと当接する(図8参照)。
【0139】
第2面732Bは、第1鍔部732の第3方向Rの他方側R2の面である。第2面732Bは、電源収容部32の第3電源カバー部32cと当接する。具体的には、第2面732Bは、電源収容部32の第3電源カバー部32cの外面321Aと当接する(図8参照)。
【0140】
つまり、第1鍔部732は、第1固定部材71によって収容部30に固定される。また、第1固定部材71は、収容部30の外側に配置される。具体的には、図8に示すように、第1固定部材71によって、第1鍔部732は収容部30の第3電源カバー部32cの外面321A側に固定される。よって、第1鍔部732は、収容部30の外側において、第3電源カバー部32cと第1固定部材71との間に位置する。
【0141】
したがって、第1鍔部732を第3電源カバー部32cに密着させることができる。つまり、第1鍔部732と第3電源カバー部32cとの間の隙間を小さくできる。この結果、第1鍔部732と第3電源カバー部32cとの間から水が浸入することを抑制できる。
【0142】
第2鍔部736は、環状である。
【0143】
第2鍔部736は、第1面736Aと、第2面736Bとを有する。第1面736Aは、第2鍔部736の第3方向Rの一方側R1の面である。図8に示すように、第1面736Aは、第2固定部材72の第1面722Aと当接する。
【0144】
第2面732Bは、第1鍔部732の第3方向Rの他方側R2の面である。第2面732Bは、電源収容部32の第3電源カバー部32cと当接する。具体的には、第2面732Bは、電源収容部32の第3電源カバー部32cの内面321Bと当接する。
【0145】
つまり、第2鍔部736は、第2固定部材72によって収容部30に固定される。また、第2固定部材72は、収容部30の内側に配置される。具体的には、図8に示すように、第2固定部材72によって、第2鍔部736は収容部30の第3電源カバー部32cの内面321B側に固定される。よって、第2鍔部736は、収容部30の内側において、第3電源カバー部32cと第2固定部材72との間に位置する。
【0146】
したがって、第2鍔部736を第3電源カバー部32cに密着させることができる。つまり、第2鍔部736と第3電源カバー部32cとの間の隙間を小さくできる。この結果、第2鍔部736と第3電源カバー部32cとの間から水が浸入することを抑制できる。つまり、収容部30の内部Dに水が浸入することを抑制できる。
【0147】
図5に示すように、第1鍔部732の形状と第2鍔部736の形状とは異なる。したがって、挿通孔HEに閉塞部材73を取り付ける際の向きを使用者が理解できる。この結果、使用者が閉塞部材73を誤った方向から挿通孔HEに取り付けることを抑制できる。
【0148】
つまり、第2鍔部736の形状は、挿通孔HEの形状と略一致する。また、第1鍔部732の形状は、挿通孔HEの形状とは一致しない。よって、使用者は、第2鍔部736の側から閉塞部材73を挿通孔HEに挿通すればよいと理解できる。
【0149】
また、第2鍔部736の第1方向Pにおける長さは、第1鍔部732の第1方向Pにおける長さよりも短い。よって、挿通孔HEに第3筒部737を挿通させ、第3方向Rの一方側R1の側から第3方向Rの他方側R2に外力を閉塞部材73に加える場合、第2鍔部736が挿通孔HEの第3方向Rの他方側R2に移動させやすい。この結果、第1筒部738を挿通孔HEに位置させることが容易となる。
【0150】
引き続き図5図8を参照して、閉塞部材73を更に詳しく説明する。
【0151】
図8に示すように、第1鍔部732の固定孔734の直径は、固定孔714の直径、固定孔HFの直径、固定孔724の直径よりも大きい。つまり、固定孔734、固定孔714、固定孔HF、及び固定孔724にネジが挿通した状態において、直径の大きい固定孔734とネジとの間には間隙が形成される。
【0152】
また、第1鍔部732の固定孔735の直径は、固定孔715の直径、固定孔HGの直径、固定孔725の直径よりも大きい。つまり、固定孔735、固定孔715、固定孔HG、及び固定孔725にネジが挿通した状態において、直径の大きい固定孔735とネジとの間には間隙が形成される。
【0153】
この結果、毛細管現象によって、第2面732Bと第3電源カバー部32cの外面321Aとの間から水が侵入しても間隙部分で毛細管現象が抑制される。つまり、毛細管現象によって水が収容部30に浸入することを抑制できる。よって、光源ユニットU2の内部Dに水が浸入することを抑制できる。
【0154】
次に、図9図10とを参照して、ケーブルKBについて説明する。図9は、収容部30の端部をエンドキャップ40aで閉塞する前の状態を示す図である。図10は、収容部30の断面を模式的に示す図である。
【0155】
図9に示すように、照明器具1は、ケーブルKBと、複数の結線部Cとを有する。ケーブルKBは、第1ケーブルKB1、第2ケーブルKB2、第3ケーブルKB3、及び、第4ケーブルKB4を含む。
【0156】
第1ケーブルKB1は、電源モジュール13に電力を供給する。第1ケーブルKB1は、外部の交流電源に直接または間接的に接続される。具体的には、第1ケーブルKB1の一方の端部は、コネクタを有する。コネクタは、外部の交流電源に直接または間接的に接続されるケーブルのコネクタに接続される。また、第1ケーブルKB1の他方の端部は、第3ケーブルKB3に接続される。第1ケーブルKB1は、複数の配線と被覆部とを含む。被覆部は、複数の配線の外側を覆い、絶縁体で構成される。
【0157】
複数の配線は、第1配線L1、第2配線L2、及び、第3配線L3を含む。また、第1配線L1、第2配線L2、及び、第3配線L3は、「第1電源配線」の一例である。
【0158】
第1配線L1、第2配線L2、及び、第3配線L3のそれぞれは、導体の芯線と、絶縁体で構成された芯線の外側を覆う被覆部とを備える。第1配線L1、第2配線L2、及び、第3配線L3のそれぞれは、端部において被覆部の一部が除去され、芯線が露出する。具体的には、第1配線L1、第2配線L2、及び、第3配線L3のそれぞれは、被覆部に覆われず芯線が露出する第1部分と、芯線が1つの被覆部に覆われる第2部分と、芯線を覆う被覆部が別の被覆部に覆われる第3部分とを有する。換言すると、第1配線L1、第2配線L2、及び、第3配線は、芯線のみの部分と、芯線を覆う被覆部が1つの部分と、芯線を覆う被覆部が複数の部分を有する。
【0159】
また、第1部分は、第2部分と比較して屈曲させることが容易である。また、第2部分は、第3部分と比較して屈曲させることが容易である。絶縁体の被覆部は、弾性を有し、元の形状に復帰する作用が働くためである。このため、第3部分は、屈曲させても元の形状に戻ろうとする作用が第1部分及び第2部分よりも強い。
【0160】
第2ケーブルKB2は、信号を伝達する。信号は、発光モジュール20の光源22から出射される光の光量を変更する信号であってもよい。また、信号は、発光モジュール20の光源22から出射される光の色を変更する信号であってもよい。また、信号は、発光モジュール20の光源22から光の出射を開始する信号であってもよく、発光モジュール20の光源22から光の出射を停止する信号であってもよい。
【0161】
第2ケーブルKB2は、照明装置1を操作する操作装置に直接または間接的に接続される。具体的には、第2ケーブルKB2の一方の端部は、コネクタを有する。コネクタは、照明装置1を操作する操作装置に直接または間接的に接続されるケーブルのコネクタに接続される。また、第2ケーブルKB2の他方の端部は、第4ケーブルKB4に接続される。
【0162】
第2ケーブルKB2は、複数の配線を含む。複数の配線は、第4配線L4、及び、第5配線L5を含む。また、第4配線L4、及び、第5配線L5は、「第1信号配線」の一例である。
【0163】
第4配線L4、及び、第5配線L5のそれぞれは、導体の芯線と、絶縁体で構成され芯線の外側を覆う被覆部とを備える。第4配線L4、及び、第5配線L5のそれぞれは、端部において被覆部の一部が除去され、芯線が露出する。具体的には、第4配線L4、及び、第5配線L5のそれぞれは、被覆部に覆われず芯線が露出する第1部分と、芯線が1つの被覆部に覆われる第2部分とを有する。
【0164】
第3ケーブルKB3は、電源モジュール13に電力を共有する。第3ケーブルKB3は、電源モジュール13の電源基板13Aに接続される。具体的には、第3ケーブルKB3の一方の端部は電源モジュール13に接続され、第3ケーブルKB3の他方の端部は、第1ケーブルKB1に接続される。第3ケーブルKB3は、複数の配線と被覆部とを含む。被覆部は、複数の配線の外側を覆い、絶縁体で構成される。
【0165】
複数の配線は、第6配線L11、第7配線L22、及び、第8配線L33を含む。第6配線L11、第7配線L22、及び、第8配線L33は、「第2電源配線」の一例である。第6配線L11、第7配線L22、及び、第8配線L33のそれぞれは、導体の芯線と、絶縁体で構成され芯線の外側を覆う被覆部とを備える。第6配線L11、第7配線L22、及び、第8配線L33のそれぞれは、端部において被覆部の一部が除去され、芯線が露出する。具体的には、第6配線L11、第7配線L22、及び、第8配線L33のそれぞれは、被覆部に覆われず芯線が露出する第1部分と、芯線が1つの被覆部に覆われる第2部分と、芯線を覆う被覆部が別の被覆部に覆われる第3部分とを有する。第6配線L11は、第1配線L1と接続される。第7配線L22は、第2配線L2と接続される。第8配線L33は、第3配線L3と接続される。
【0166】
第4ケーブルKB4は、発光モジュール20へ信号を伝達する。第4ケーブルKB4は、電源基板13Aを介して発光モジュール20に接続される。第4ケーブルKB4は、複数の配線を含む。
【0167】
複数の配線は、第9配線L44、及び、第10配線L55を含む。第9配線L44、及び、第10配線L55は、「第2信号配線」の一例である。第9配線L44、及び、第10配線L55のそれぞれは、導体の芯線と、絶縁体で構成され芯線の外側を覆う被覆部とを備える。第9配線L44、及び、第10配線L55のそれぞれは、端部において被覆部の一部が除去され、芯線が露出する。具体的には、第9配線L44、及び、第10配線L55のそれぞれは、被覆部に覆われず芯線が露出する第1部分と、芯線が1つの被覆部に覆われる第2部分とを有する。第9配線L44は、第4配線L4と接続される。第10配線L55は、第5配線L5と接続される。
【0168】
また、図5図6図8に示すように、貫通孔733は、第1筒部738と、第2筒部731と、第3筒部737とを貫通する。具体的には、閉塞部材70の複数の貫通孔は、第1筒部738と、第2筒部731と、第3筒部737とを貫通する。図9に示すように、複数の貫通孔は、それぞれ配線が挿入される。
【0169】
ケーブルKBは、複数の配線が束ねられているため、1本の配線と比較して、直径が大きくなり、屈曲させにくい。収容部30内でケーブルKBを屈曲させたいが、狭い収容部30内でケーブルを屈曲させることは困難である。また、ケーブルKBを無理に屈曲させる場合、閉塞部材73とケーブルKBとの間に間隙が生じて、水が収容部30の内部に侵入する可能性もある。複数の貫通孔を設けることで、複数の配線を束ねたケーブルKBから複数の配線をそれぞれ取り出し、各配線を貫通孔に挿入させることができる。各配線は、ケーブルKBと比較して屈曲が容易であり、収容部30内で屈曲させることが容易となる。
【0170】
また、各配線の被覆部は弾性変形が容易である。よって、被覆部は芯線の形状に沿った形状に変更することが容易である。また、閉塞部材73の貫通孔733の直径は、配線が挿通されていないとき、配線の直径よりも小さい。このため、配線を貫通孔733に挿入した際に、閉塞部材73が被覆部に密着し、配線と閉塞部材73の貫通孔733との間に間隙が形成されることを抑制できる。また、配線が屈曲しても閉塞部材73は芯線の屈曲に応じて弾性変形し、配線に密着するため、閉塞部材73と配線との間に間隙が生じにくい。よって、間隙を通じて、収容部30の内部に水が浸入することを抑制できる。
【0171】
具体的には、貫通孔733a、貫通孔733b、貫通孔733c、貫通孔733d、及び、貫通孔733eのそれぞれは、第1筒部738と、第2筒部731と、第3筒部737とを貫通する。貫通孔733a、貫通孔733b、及び、貫通孔733cは、「第1貫通孔」の一例に相当する。貫通孔733d、及び、貫通孔733eは、「第2貫通孔」の一例に相当する。
【0172】
また、図9に示すように、貫通孔733cには第1配線L1が挿入される。貫通孔733bには第2配線L2が挿入される。貫通孔733aには第3配線L3が挿入される。第1配線L1の径、第2配線L2の径、及び、第3配線L3の径は、同じ径である。第1配線L1、第2配線L2、及び、第3配線L3は、「第1径の配線」の一例に相当する。
【0173】
また、図9に示すように、貫通孔733dには第4配線L4が挿入される。貫通孔733eには第5配線L5が挿入される。第4配線L4の径、及び、第5配線L5の径は、同じ径である。第4配線L4、及び、第5配線L5は、「第2径の配線」の一例である。配線の太さに応じた貫通孔を有することで、収容部30内に配線を容易に引き込むことができる。
【0174】
また、閉塞部材73の貫通孔733a、貫通孔733b、及び、貫通孔733cは、第1筒部738が伸びる方向に交差する方向の一方側に位置する。貫通孔733d、及び、貫通孔733eは、第1筒部738が伸びる方向に交差する方向の他方側に位置する。挿通孔HEに閉塞部材73を挿入する際に、一方側の貫通孔の径と、他方側の貫通孔の径との大きさが異なるため、閉塞部材73の取り付け方向を誤った方向に取り付けることを抑制できる。
【0175】
また、図10に示すように、断面視において、閉塞部材73は、電源モジュール13と第1カバー部40aとの間に位置する。図9に示すように、貫通孔733a、貫通孔733b、及び、貫通孔733cは、貫通孔733d、及び、貫通孔733eよりも電源モジュール13側に位置する。貫通孔733d、及び、貫通孔733eは、貫通孔733a、貫通孔733b、及び、貫通孔733cよりも第1カバー部40a側に位置する。
【0176】
つまり、閉塞部材73は、電源モジュール13と第3方向Rに重ならない。また、閉塞部材73は、第1カバー部40aの一部と第3方向Rに重ならない。よって、閉塞部材が電源モジュールと第3方向Rに重なる場合、及び、閉塞部材がエンドキャップの一部と重なる場合と比較して、照明器具1の第3方向Rの長さを低減できる。つまり、照明器具1の高さ寸法が過剰に大きくなることを抑制できる。
【0177】
図10に示すように、第1ケーブルKB1は、ベース部材11の貫通孔からベース部材11の内部に引き込まれる。ベース部材11の貫通孔は、閉塞部材73よりも電源モジュール13側に位置する。また、第2ケーブルKB2は、エンドキャップ12の貫通孔126からベース部材11の内部に引き込まれる。エンドキャップ12は、第1カバー部40aと同じ側に位置する。つまり、図9に示すように、電源モジュール13側に位置する第1ケーブルKB1の配線L1,L2,L3は、電源モジュール13側に位置する貫通孔733a、733b、733cに挿入される。そして、第1カバー部40a側に位置する第2ケーブルKB2の配線L4,L5は、第1カバー部40a側に位置する貫通孔733d、733eに挿入される。
【0178】
したがって、配線L1、L2、L3を貫通孔733a、733b、733cに容易に挿入でき、配線L4、L5を貫通孔733d、733eに容易に挿入できる。更に、配線L1、L2、L3と配線L4、L5とが重なり、絡まることを抑制できる。
【0179】
複数の結線部Cは、配線と配線とを接続する。結線部Cは、配線と配線とが結線された部分である。配線と配線の結線は、例えば、絶縁被覆付き閉端接続子で行われる。絶縁被覆付き閉端接続子は、閉端接続子が絶縁被覆に覆われる。閉端接続子は、導体である。閉端接続子には、芯線と、芯線に接続したい芯線とが挿入される。そして、閉端接続子を圧着工具によりつぶすことで、芯線と閉端接続子とが圧着され、芯線と芯線とが接続される。
【0180】
なお、結線部Cは、配線と配線とが接続されていればよい。例えば、配線と配線との結線箇所を半田で固定してもよい。
【0181】
また、複数の結線部Cは、電源結線部CAと、信号結線部CBとを有する。電源結線部CAは、第1電源配線と第2電源配線とを接続する。つまり、電源結線部CAは、第1配線L1と第6配線L11とを接続し、第2配線L2と第7配線L22とを接続し、第3配線L3と第8配線L33とを接続する。
【0182】
信号結線部CBは、第1信号配線と第2信号配線とを接続する。つまり、信号結線部CBは、第4配線L4と第9配線L44とを接続する。また、信号結線部CBは、第5配線L5と第10配線L55とを接続する。
【0183】
具体的には、電源結線部CAは、第1電源結線部C1、第2電源結線部C2、及び第3電源結線部C3を含む。第1電源結線部C1は、第1配線L1と第6配線L11とを接続する。第2電源結線部C2は、第2配線L2と第7配線L22とを接続する。第3電源結線部C3は、第3配線L3と第8配線L33とを接続する。
【0184】
信号結線部CBは、第1信号結線部C4と、第2信号結線部C5とを含む。第1信号結線部C4は、第4配線L4と第9配線L44とを接続する。第2信号結線部C5は、第5配線L5と第10配線L55とを接続する。
【0185】
引き続き、図9図10とを参照して、収容部30の内部に結線された配線が収容されるまでの工程を説明する。図9に示すように、配線の結線作業が完了するまでは、第1カバー部40aは収容部30の端部を閉塞しない。
【0186】
作業者は、第1ケーブルKB1の被覆部を取り除き、第1ケーブルKB1から第1配線L1、第2配線L2、及び、第3配線L3を露出させる。このとき、第1配線L1、第2配線L2、及び、第3配線L3は、芯線を覆う被覆部が1つとなっている。
【0187】
作業者は、閉塞部材73の貫通孔733に配線を挿入する。具体的には、作業者は、第1配線L1を貫通孔733cに挿入し、第2配線L2を貫通孔733bに挿入し、第3配線L3を貫通孔733aに挿入し、第4配線L4を貫通孔733dに挿入し、第5配線L5を貫通孔733eに挿入する。そして、作業者は、挿通孔HEに第1配線L1~第5配線L5を通過させる。更に、作業者は、挿通孔HEに閉塞部材73を挿入する。具体的には、作業者は、図8に示すように、閉塞部材73の第3筒部737と第1筒部738とを挿通孔HEに挿入する。
【0188】
そして、作業者は、第1配線L1~第10配線L55を収容部30の端部から引き出す。更に、作業者は、第1配線L1~第10配線L55の端部において被覆部の一部を除去し、芯線を露出させる。そして、作業者は、第1配線L1~第10配線L55を結線する。
【0189】
具体的には、作業者は、第1配線L1と第6配線L11とを結線する。第1配線L1と第6配線L11とは、第1電源結線部C1によって接続される。作業者は、第2配線L2と第7配線L22とを結線する。第2配線L2と第7配線L22とは、第2電源結線部C2によって接続される。作業者は、第3配線L3と第8配線L33とを結線する。第3配線L3と第8配線L33とは、第3電源結線部C3によって接続される。これにより、第1ケーブルKB1が外部の交流電源に接続されたときに、電力が電源モジュール13に供給される。
【0190】
また、作業者は、第4配線L4と第9配線L44とを結線する。第4配線L4と第9配線L22とは、第1信号結線部C4によって接続される。作業者は、第5配線L5と第10配線L55とを結線する。第5配線L5と第10配線L55とは、第2信号結線部C5によって接続される。これにより、第2ケーブルKB2を介して外部の操作装置からの信号を発行モジュール20に送ることが可能となる。
【0191】
そして、作業者は、配線と結線部とを収容部30の内部に収容する。具体的には、作業者は、第1電源結線部C1と、第1配線L1の一部と、第6配線L11とを収容部30の内部に収容する。作業者は、第2電源結線部C2と、第2配線L2の一部と、第7配線L22とを収容部30の内部に収容する。作業者は、第3電源結線部C3と、第3配線L3の一部と、第8配線L33とを収容部30の内部に収容する。
【0192】
更に、作業者は、第1信号結線部C4と、第4配線L4の一部と、第9配線L44とを収容部30の内部に収容する。作業者は、第2信号結線部C5と、第5配線L5の一部と、第10配線L55とを収容部30の内部に収容する。
【0193】
また、配線を収容部30に収容する場合、作業者は、第1配線L1~第3配線L3、第6配線L11~第8配線L33、及び、第1電源結線部C1~第3電源結線部C3を、第4配線L4、第5配線L5、第9配線L44、第10配線L55、第1信号結線部C4、及び、第2信号結線部C5よりも先に収容部30の内部に収容する。
【0194】
この場合、図10に示すように、収容部30は、第1電源配線の一部と、第2電源配線と、電源結線部と、第1信号配線の一部と、第2信号配線と、信号結線部とを収容する。つまり、収容部30は、第1配線L1~第3配線L3の一部、第6配線L11~第8配線L33、第1電源結線部C1~第3電源結線部C3、第4配線L4の一部、第5配線L5の一部、第9配線L44、第10配線L55、第1信号結線部C4、及び、第2信号結線部C5を収容する。
【0195】
収容部30内の作業スペースが小さい場合、電源モジュール13や発光モジュール20からの配線を閉塞部材の貫通孔733に挿入することは難しい。更に、収容部30の外側から配線を収容部30の内部に引き込んで電源モジュール13や発光モジュール20に結線することも困難である。このように、収容部30の内部空間が狭く、作業スペースが少ない場合、収容部30内での結線作業は難しい。よって、収容部30の外で結線した配線を収容部30に収容することで、作業スペースの少ない収容部30であっても容易に配線できる。
【0196】
以上、本実施形態について、図面を参照しながら説明した。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0197】
本実施形態では、貫通孔733は、5つ配置されたがこれに限らない。5つ以上の貫通孔733が閉塞部材73に配置されてもよいし、5つ以下の貫通孔733が閉塞部材73に配置されてもよい。また、貫通孔733a~貫通孔733eは、72度毎に配置されたがこれに限らない。
【0198】
また、貫通孔733a~貫通孔733eは、第2方向Qに並べて配置してもよい。つまり、貫通孔733a~貫通孔733eは第1方向Pに重ならないようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0199】
本発明は、閉塞部材及び照明器具を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0200】
1 :照明器具
22 :光源
30 :収容部
71 :第1固定部材
72 :第2固定部材
73 :閉塞部材
122 :壁部
713 :挿通孔(第2挿通孔)
723 :挿通孔(第3挿通孔)
731 :第2筒部
732 :第1鍔部
736 :第2鍔部
737 :第3筒部
738 :第1筒部
HE :挿通孔(第1挿通孔)
図1
図2
図3
図4
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図6
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図8
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図10