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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059602
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21V 19/00 20060101AFI20240423BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20240423BHJP
   F21S 8/04 20060101ALI20240423BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240423BHJP
【FI】
F21V19/00 500
F21S2/00 230
F21S8/04 110
F21V19/00 234
F21Y115:10 300
F21Y115:10 500
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023179485
(22)【出願日】2023-10-18
(31)【優先権主張番号】P 2022166842
(32)【優先日】2022-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】片山 照夫
【テーマコード(参考)】
3K013
【Fターム(参考)】
3K013BA01
3K013EA09
(57)【要約】
【課題】容易に取付作業を行う。
【解決手段】照明器具1は、光を出射する光源22と、光源22に電力を供給する電源モジュール13と、光源22及び電源モジュール13を収容する収容部30と、収容部30を取付体に設置するベース部材11と、収容部30とベース部材11との間に配置されベース部材11と収容部30とを連結する弾性部材60とを備える。弾性部材60は、一対のベース支持部61と、一対の光源保持部62と、接続部63とを含む。一対のベース支持部61は、ベース部材11によって支持される。一対の光源保持部62は、収容部30を保持する。接続部63は、一対の光源保持部62の間に介在し、一対の光源保持部62の各々を接続する。一対の光源保持部62の各々は、接続部63から延びる板部材62A、62Bを含む。一対のベース支持部61の各々は、板部材62A、62Bに対して、接続部63の反対側に配置される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を出射する光源と、
前記光源に電力を供給する電源部と、
前記光源及び前記電源部を収容する収容部と、
前記収容部を取付体に設置するベース部材と、
前記収容部と前記ベース部材との間に配置され、前記ベース部材と前記収容部とを連結する弾性部材と
を備え、
前記弾性部材は、
前記ベース部材によって支持される一対の支持部と、
前記収容部を保持する一対の保持部と、
前記一対の保持部の間に介在し、前記一対の保持部の各々を接続する接続部と
を含み、
前記一対の保持部の各々は、前記接続部から延びる板部材を含み、
前記一対の支持部の各々は、前記板部材に対して、前記接続部の反対側に配置される、照明器具。
【請求項2】
前記板部材は、前記接続部に向かって突出する突起部を有する、請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記突起部は、前記板部材の一部が切断されて前記接続部に向かって屈曲されて設けられる、請求項2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記弾性部材は、前記ベース部材から延びる吊下部材を取り付ける取付部を更に有する、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項5】
前記収容部は、第1方向に延び、
前記弾性部材は、前記収容部及び前記ベース部材の少なくとも一方に対して、前記第1方向に沿って移動可能である、請求項1に記載の照明器具。
【請求項6】
前記弾性部材は、前記ベース部材に対して静止し、前記収容部に対して移動する、請求項5に記載の照明器具。
【請求項7】
前記弾性部材に対して、前記第1方向の一方側及び前記第1方向の他方側の少なくとも一方に設けられ、前記弾性部材の移動を規制する規制部を更に備える、請求項5又は請求項6に記載の照明器具。
【請求項8】
前記規制部は、前記収容部に配置される、請求項7に記載の照明器具。
【請求項9】
前記板部材は、前記接続部に向かって突出する突起部を有し、
前記突起部は、先端側が前記接続部に向かって凸状に湾曲する、請求項5又は請求項6に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1のLED光源ユニットは、一方の表面にLEDが実装されたLED実装基板と、LED実装基板に対するカバー部材と、本体ユニットへの取付部材とを備える。カバー部材は、LED実装基板の実装面に対する垂直方向において、LED実装基板の実装面及び本体ユニットの凹部の開口を覆うように配置される。取付部材は、LED実装基板における実装面とは反対側の面に配置される。特許文献1のLED光源ユニットは、取付部材を収容可能な凹部を有する本体ユニットに取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-177969号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のLED光源ユニットの取付部材は、LED実装基板と固定するためのねじ止め孔、及び本体ユニット側に設けられたバネ状係止片に対する複数の係止穴を有する。つまり、特許文献1のLED光源ユニットを本体ユニットへ取り付けるために、ねじ及びバネ状係止片等の複数の部品を要する。したがって、本体ユニットへのLED光源ユニットの取付作業が困難である。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、容易に取付作業を行うことが可能な照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示する照明器具は、光源と、電源部と、収容部と、ベース部材と、連結部材とを備える。前記光源は、光を出射する。前記電源部は、前記光源に電力を供給する。前記収容部は、前記光源及び前記電源部を収容する。前記ベース部材は、前記収容部を取付体に設置する。前記連結部材は、前記収容部と前記ベース部材との間に配置され、前記ベース部材と前記収容部とを連結する。前記連結部材は、一対の支持部と、一対の保持部と、接続部とを含む。前記一対の支持部は、前記ベース部材によって支持される。前記一対の保持部は、前記収容部を保持する。前記接続部は、前記一対の保持部の間に介在し、前記一対の保持部の各々を接続する。前記一対の保持部の各々は、前記接続部から延びる板部材を含む。前記一対の支持部の各々は、前記板部材に対して、前記接続部の反対側に配置される。
【0007】
本願に開示する照明器具において、前記板部材は、前記接続部に向かって突出する突起部を有することが好ましい。
【0008】
本願に開示する照明器具において、前記突起部は、前記板部材の一部が切断されて前記接続部に向かって屈曲されて設けられることが好ましい。
【0009】
本願に開示する照明器具において、前記連結部材は、前記ベース部材から延びる吊下部材を取り付ける取付部を更に有することが好ましい。
【0010】
本願に開示する照明器具において、前記収容部は、第1方向に延びることが好ましい。前記弾性部材は、前記収容部及び前記ベース部材の少なくとも一方に対して、前記第1方向に沿って移動可能であることが好ましい。
【0011】
本願に開示する照明器具において、前記弾性部材は、前記ベース部材に対して静止し、前記収容部に対して移動することが好ましい。
【0012】
本願に開示する照明器具において、前記弾性部材に対して、前記第1方向の一方側及び前記第1方向の他方側の少なくとも一方に設けられ、前記弾性部材の移動を規制する規制部を更に備えることが好ましい。
【0013】
本願に開示する照明器具において、前記規制部は、前記収容部に配置されることが好ましい。
【0014】
本願に開示する照明器具において、前記板部材は、前記接続部に向かって突出する突起部を有することが好ましい。前記突起部は、先端側が前記接続部に向かって凸状に湾曲することが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、容易に取付作業を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施形態に係る照明器具を示す斜視図である。
図2】実施形態に係る照明器具を示す分解斜視図である。
図3図1のIII-III線に沿った照明器具の断面図である。
図4】ベース部材と光源ユニットとが分離した状態の照明器具を示す図である。
図5】連結部材を示す斜視図である。
図6】連結部材を第2方向の他側から見た側面図である。
図7】照明器具の変形例を示す分解斜視図である。
図8】照明器具の変形例における弾性部材を示す斜視図である。
図9】照明器具の変形例における弾性部材の図8と別角度の斜視図である。
図10】照明器具の変形例の第1方向に対して垂直な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0018】
<実施形態1>
図1図3を参照して、実施形態1に係る照明器具1について説明する。図1は、実施形態1に係る照明器具1を示す斜視図である。図2は、実施形態1に係る照明器具1を示す分解斜視図である。図3は、図1のIII-III線に沿った照明器具1の断面図である。
【0019】
照明器具1は、第1方向Pに長い略直方体である。ここで、第1方向Pに対して互いに垂直な2方向を、第2方向Q及び第3方向Rとする。照明器具1は、ベースユニットU1と、光源ユニットU2とを備える。ベースユニットU1と光源ユニットU2とは、第3方向Rに並んでいる。
【0020】
ベースユニットU1は、ベース部材11と、閉塞部材(エンドキャップ)12とを含む。
【0021】
ベース部材11は光源ユニットU2の放熱性を考慮し、例えば、金属製である。ベース部材11は、第1方向Pに沿って延びる。ベース部材11は、第1ベース部11aと、第2ベース部11bと、第3ベース部11cとを有する。第1ベース部11a、第2ベース部11b、及び第3ベース部11cは、それぞれ、例えば、略平板形状である。第1ベース部11aと第2ベース部11bとは、第2方向Qに沿って互いに間隔を空けつつ対向している。第1ベース部11aと第2ベース部11bとの間には、第3ベース部11cが介在している。
【0022】
第1ベース部11aは、第3方向Rの一側R1の端部と、第3方向Rの他側R2の端部111とを有する。第3方向Rの一側R1の端部は、第3ベース部11cに接続される。第3方向Rの他側R2の端部111は、光源収容部31と対向する。また、第3方向Rの他側R2の端部111は、第2方向Qの他側Q2に延びる。つまり、第3方向Rの他側R2の端部111は、第2方向Qに沿った平面を有する。
【0023】
第2ベース部11bは、第3方向Rの一側R1の端部と、第3方向Rの他側R2の端部112とを有する。第3方向Rの一側R1の端部は、第3ベース部11cに接続される。第3方向Rの他側R2の端部112は、光源収容部31と対向する。また、第3方向Rの他側R2の端部112は、第2方向Qの一側Q1に延びる。つまり、第3方向Rの他側R2の端部112は、第2方向Qに沿った平面を有する。
【0024】
ベース部材11は、光源ユニットU2を取付体(不図示)に設置するための部材である。取付体は、建造物の部屋の天井のような照明器具1を支持可能な部材である。ベース部材11は、取付体に取り付けられる。本実施形態では、ベース部材11のうちの第3ベース部11cが、取付体に取り付けられる。
【0025】
図3に示すように、ベース部材11は、例えば、断面視略U字形状である。
【0026】
図2に示すように、閉塞部材12は、ベース部材11の第1方向Pの端部に配置されて、端部を閉塞する。本実施形態では、閉塞部材12は、ベース部材11に着脱可能である。閉塞部材12は、一対設けられる。一対の閉塞部材12は、それぞれ、終端部材12Aと、挿入部材12Bとを有する。終端部材12Aは、例えば、略平板形状である。挿入部材12Bは、第1挿入部材12aと、第2挿入部材12bと、第3挿入部材12cとを有する。第1挿入部材12a、第2挿入部材12b、及び第3挿入部材12cは、それぞれ、例えば、略平板形状である。第1挿入部材12aと第2挿入部材12bとは、第2方向Qに沿って互いに間隔を空けつつ対向している。第1挿入部材12aと第2挿入部材12bとの間には、第3挿入部材12cが介在している。一対の閉塞部材12のうちの一方は、ベース部材11のうちの第1方向Pの一側P1の端部に配置され、ベース部材11の一側の端部を閉塞する。一対の閉塞部材12のうちの他方は、ベース部材11のうちの第1方向Pの他側P2の端部に配置され、ベース部材11の他側の端部を閉塞する。具体的には、一対の挿入部材12Bは、ベース部材11の内部Cに配置される。例えば、一方の閉塞部材12における挿入部材12Bは、ベース部材11の一側P1の端部から内部Cに挿入される。他方の閉塞部材12における挿入部材12Bは、ベース部材11の他側P2の端部から内部Cに挿入される。一方の閉塞部材12における終端部材12Aは、ベース部材11の一側P1の終端を構成する。他方の閉塞部材12における終端部材12Aは、ベース部材11の他側P2の終端を構成する。なお、ベース部材11と一対の閉塞部材12とは、別部材であってもよく、一体部材であってもよい。
【0027】
光源ユニットU2は、第1方向Pに沿って延びる。光源ユニットU2は、収容部30と、電源モジュール13と、発光モジュール20と、保持部材50と、弾性部材60と、止水部70とを含む。なお、本実施形態では、光源ユニットU2は第1方向Pに長い略直方体形状であるが、この形状に限定されない。
【0028】
光源ユニットU2は、ベース部材11に着脱可能である。即ち、光源ユニットU2は、ベース部材11とは別体であり、ベース部材11に対して着脱可能とするための構成を有する。本実施形態では、光源ユニットU2は、弾性部材60によってベース部材11に対して着脱可能に構成される。なお、本実施形態では、光源ユニットU2において3つの弾性部材60が設けられているが、設けられる弾性部材60の数は、2つ以下でもよいし、4つ以上でもよい。
【0029】
発光モジュール20は、光を出射する。発光モジュール20は、例えば、LED(Light Emitting Diode)モジュールである。発光モジュール20は、第1方向Pに沿って延びる。具体的には、発光モジュール20は、実装部材21と、単数又は複数の光源22とを含む。実装部材21は、例えば、基板であり、単数又は複数の光源22が実装される。本実施形態では、複数の光源22は、第1方向Pに沿って1列に並ぶ。なお、複数の光源22は、第1方向Pに沿って複数列平行に並んでもよい。
【0030】
複数の光源22は、それぞれ、発光する。複数の光源22のそれぞれは、例えば、LEDのような発光素子である。具体的には、複数の光源22のそれぞれは、例えば、SMD(Surface Mount Device)素子、又はCOB(Chip On Board)素子である。光源22は、例えば、略直方体形状であり、周囲6面のうちの1つの面から光を出射する。本実施形態では、光源22の周囲6面のうち、光を出射する面は発光面22a(図3参照)である。発光面22aは、実装部材21に対向する面の裏側の面である。
【0031】
電源モジュール13は、光源ユニットU2に電力を供給する。電源モジュール13は、例えば、電源基板13Aと、絶縁部材13Bと、2つの取付部材13Cとを含む。電源基板13Aは、図示しないケーブルを介して外部の交流電源に接続されている。電源基板13Aは、交流電源に基づいて発光モジュール20に電力を供給する。例えば、電源基板13Aは、コンバータ、コンデンサ及び抵抗等の電源素子を含む。電源素子は、交流電源から供給された交流電圧を直流電圧へと変換し、発光モジュール20に一定の電流を供給する。絶縁部材13Bは、絶縁性を有し、電源基板13Aを覆う。その結果、例えば、電源基板13Aと発光モジュール20及び保持部材50等との絶縁が確保される。2つの取付部材13Cは、絶縁部材13Bを保持部材50に取り付ける。
【0032】
保持部材50は、実装部材21と電源モジュール13とを保持する。保持部材50は、第1方向Pに長い略長尺形状である。保持部材50は、例えば、金属製である。
【0033】
図3に示すように、保持部材50は、第1保持部51と、第2保持部52とを含む。第1保持部51は、電源モジュール13を保持する。第2保持部52は、発光モジュール20を保持する。保持部材50は、発光モジュール20及び電源モジュール13の放熱性を考慮し、例えば、アルミニウム製又はアルミニウム合金製である。
【0034】
第1保持部51は、第1保持部51は、第1保持体51aと、第2保持体51bとを有する。第1保持体51aは、保持部材50のうちの第2方向Qの一側Q1に形成されている。第1保持体51aは、第1突起51T1と第2突起51T2とを有する。第1突起51T1は、保持部材50における第2方向Qの一側Q1の端部から第3方向Rの一側R1に向かって突出する。第2突起51T2は、第1保持体51aにおいて、第1突起51T1より第2方向Qの他側Q2側に位置し、第1保持体51aの第3方向Rの一側R1の面から第3方向Rの一側R1に向かって突出する。第2保持体51bは、第3突起51T3と第4突起51T4とを有する。第4突起51T4は、保持部材50における第2方向Qの他側Q2側の端部から第3方向Rの一側R1に向かって突出する。第3突起51T3は、第2保持体51bにおいて、第4突起51T4より第2方向Qの一側Q1側に位置し、第2保持体51bの第3方向Rの一側R1の面から第3方向Rの一側R1に向かって突出する。
【0035】
電源モジュール13は、第2突起51T2と第3突起51T3との間に配置される。第2突起51T2と第3突起51T3は、電源モジュール13の第2方向Qに沿った移動を規制する。
【0036】
図2に示すように、例えば、電源モジュール13は、第1方向Pにおいて、保持部材50の中央に位置し、2つの取付部材13Cによって第1方向Pに沿った移動が規制される。例えば、2つの取付部材13Cの一方は、絶縁部材13Bの第1方向Pの一側P1に配置され、絶縁部材13Bにおける第1方向Pの一側P1の端部を押さえる。2つの取付部材13Cの他方は、絶縁部材13Bの第1方向Pの他側P2に配置され、絶縁部材13Bにおける第1方向Pの他側P2の端部を押さえる。2つの取付部材13Cは、それぞれ、例えばネジ等によって保持部材50に取り付けられる。
【0037】
なお、電源モジュール13は、第1方向Pにおいて、保持部材50の中央より一側P1側に位置してもよいし、保持部材50の中央より他側P2側に位置してもよい。
【0038】
図3に示すように、第2保持部52は、実装部材21に対応して設けられ、実装部材21に係合する。第2保持部52は、第3保持体52aと、第4保持体52bとを有する。第3保持体52aは、保持部材50のうちの第2方向Qの一側Q1に形成されている。第3保持体52aは、後述の支持部32dに沿った屈曲形状を有する。第4保持体52bは、保持部材50のうちの第2方向Qの他側Q2に形成されている。第4保持体52bは、後述の支持部32eに沿った屈曲形状を有する。
【0039】
また、第3保持体52aは、実装部材21のうち、第2方向Qの一側Q1の端部に沿った屈曲形状を有する。従って、第3保持体52aに実装部材21の一側Q1の端部が嵌まり込むことができる。第4保持体52bは、実装部材21のうち、第2方向Qの他側Q2の端部に沿った屈曲形状を有する。従って、第4保持体52bに実装部材21の他側Q2の端部が嵌まり込むことができる。
【0040】
図2に示すように、収容部30は、発光モジュール20と、電源モジュール13と、保持部材50とを収容する。収容部30は、筒状の本体部30Aと、第1カバー部40aと、第2カバー部40bとを含む。
【0041】
本体部30Aは、光源収容部31と、電源収容部32とを含む。光源収容部31は、発光モジュール20を収容する。電源収容部32は、電源モジュール13を収容する。例えば、保持部材50は、光源収容部31と電源収容部32との間に配置される。言い換えると、保持部材50は、光源収容部31と電源収容部32とを区画する。
【0042】
図3に示すように、光源収容部31は、第1光カバー部31aと、第2光カバー部31bと、第3光カバー部31cとを含む。
【0043】
第1光カバー部31aと、第2光カバー部31bと、第3光カバー部31cとは、発光モジュール20を覆うカバー部材である。第1光カバー部31a、第2光カバー部31b、及び第3光カバー部31cは、それぞれ、例えば、略平板形状である。第1光カバー部31aと第2光カバー部31bとは、第2方向Qに沿って互いに間隔を空けつつ対向している。第1光カバー部31aと第2光カバー部31bとの間には、第3光カバー部31cが介在している。第1光カバー部31a、第2光カバー部31b、及び第3光カバー部31cで囲まれた空間である内部Dは空洞であり、第3光カバー部31cと複数の光源22のそれぞれの発光面22aとが対向する。
【0044】
第1光カバー部31aの第3方向Rに沿った長さは、第2光カバー部31bの第3方向Rに沿った長さと略同じである。第3光カバー部31cの第2方向Qに沿った長さは、第1光カバー部31aの第3方向Rに沿った長さ及び第2光カバー部31bの第3方向Rに沿った長さと略同じである。また、第1光カバー部31aは、第3光カバー部31cに対して略直交する。第2光カバー部31bは、第3光カバー部31cに対して略直交する。
【0045】
また、第1光カバー部31aの第3方向Rに沿った長さは、第1ベース部11aの第3方向Rに沿った長さと略同じである。第2光カバー部31bの第3方向Rに沿った長さは、第2ベース部11bの第3方向Rに沿った長さと略同じである。第1光カバー部31aは、第1ベース部11aに対して段差が生じないように配置される。第2光カバー部31bは、第2ベース部11bに対して段差が生じないように配置される。
【0046】
図3に示すように、第1光カバー部31a、第2光カバー部31b、及び第3光カバー部31cは、例えば、断面視略U字形状を構成する。第1光カバー部31a、第2光カバー部31b、及び第3光カバー部31cは、複数の光源22を覆う。具体的には、第1光カバー部31a、第2光カバー部31b、及び第3光カバー部31cは、複数の光源22の各発光面22a側を覆う。なお、第1光カバー部31a、第2光カバー部31b、及び第3光カバー部31cが構成する形状は、断面視略U字形状に限定されず、断面視略三角形状及び断面視略半円形状等であってもよい。
【0047】
電源収容部32は、光源収容部31の第3方向Rの一側R1に配置される。光源収容部31及び電源収容部32は、単一の部材で構成された一体物である。例えば、光源収容部31及び電源収容部32は、光源22が出射した光を透過させて光源収容部31の外部に放出させる透過部材で構成される。透過部材は、例えば透明又は乳白色の樹脂である。
【0048】
電源収容部32は、第1電源カバー部32aと、第2電源カバー部32bと、第3電源カバー部32cとを含む。第1電源カバー部32aは、第1光カバー部31aから第3方向Rの一側R1に向かって、第1保持体51a及び電源モジュール13に沿って延びる。第2電源カバー部32bは、第2光カバー部31bから第3方向Rの一側R1に向かって、第2保持体51b及び電源モジュール13に沿って延びる。第1電源カバー部32aと第2電源カバー部32bとの間には、第3電源カバー部32cが介在している。第3電源カバー部32cは、例えば、略平板形状である。
【0049】
具体的には、第1光カバー部31aは、第2方向Qの他側Q2に屈曲しながら第1電源カバー部32aに繋がる第1屈曲部311を含む。図3に示すように、第1屈曲部311は、光源収容部31のうち、ベース部材11に収容されない部分である。第1屈曲部311は、第2方向Qに沿う平面と、第3方向Rに沿う平面とを有する。第1屈曲部311は、第1ベース部11aのうち第3ベース部11cと反対側の端部111と突き合わされて配置される。つまり、第1屈曲部311の第2方向Qに沿う平面と第3ベース部11cの反対側の端部111の平面とが対向した状態となる。
【0050】
第2光カバー部31bは、第2方向Qの一側Q1に屈曲しながら第2電源カバー部32bに繋がる第2屈曲部312を含む。図3に示すように、第2屈曲部312は、光源収容部31のうち、ベース部材11に収容されない部分である。第2屈曲部312は、第2ベース部11bのうち第3ベース部11cと反対側の端部112と突き合わされて配置される。つまり、第2屈曲部312の第2方向Qに沿う平面と第2ベース部11bの反対側の端部113の平面とが対向した状態となる。
【0051】
突き合わされて配置とは、第1ベース部11aの端部111と第1屈曲部311との間に隙間が形成され対向している状態、第2ベース部11bの端部112と第2屈曲部312との間に隙間が形成され対向している状態、第1ベース部11aの端部111と第1屈曲部311とが接触している状態、及び、第2ベース部11bの端部112と第2屈曲部312とが接触している状態を含む。
【0052】
また、電源収容部32は、支持部32dと、支持部32eとを有する。支持部32dは、第1電源カバー部32aにおける第2方向Qの他側Q2側の面から他側Q2に向かって突出する。支持部32eは、第2電源カバー部32bにおける第2方向Qの一側Q1側の面から一側Q1に向かって突出する。支持部32d及び支持部32eは、保持部材50を支持する。具体的には、支持部32dは、第1保持体51aを支持する。支持部32eは、第2保持体51bを支持する。
【0053】
図2に示すように、第1カバー部40a及び第2カバー部40bは、本体部30Aの両端をそれぞれ覆う。具体的には、第1カバー部40aと第2カバー部40bは、それぞれ、本体部30Aの第1方向Pに垂直な平面での断面と同じ形状である。第1カバー部40aは、本体部30Aの第1方向Pの一側P1の端部に配置され、一側P1の端部を閉塞する。第2カバー部40bは、本体部30Aの第1方向Pの他側P2の端部に配置され、他側P2の端部を閉塞する。第1カバー部40a及び第2カバー部40bは、それぞれ、溶着又は接着剤等によって本体部30Aに接合される。なお、第1カバー部40aと第2カバー部40bと本体部30Aとは、別部材であってもよく、一体部材であってもよい。第1カバー部40aと第2カバー部40bと本体部30Aが別部材であっても、第1カバー部40a及び第2カバー部40bは、透過部材で構成される。第1カバー部40a及び第2カバー部40bは、蓋部材の一例である。
【0054】
光源収容部31及び電源収容部32を、単一の部材で一体物として構成するとともに、光源収容部31及び電源収容部32の端部を一体で覆う第1カバー部40a及び第2カバー部40bを設けることで、各パーツの隙間を少なくできる。したがって、本体部30Aの内部に水分が侵入しにくくなり、本体部30Aの内部が結露する可能性を低減できる。更に、第1カバー部40a及び第2カバー部40bを本体部30Aに接合することで、本体部30Aの防水性をより向上できる。
【0055】
次に、図2及び図3を参照して止水部70を説明する。止水部70は、本体部30Aへ侵入する水を封止する。例えば、止水部70は、固定部材71、72と、止水部材73とを含む。
【0056】
例えば、第3電源カバー部32cには、外部の交流電源に接続されたケーブルが通る図示しない貫通孔が配置される。止水部材73は、第3電源カバー部32cの貫通孔に配置される。例えば、止水部材73は、ゴム製のパッキン、ガスケット等である。止水部材73は、貫通孔を有する。止水部材73の貫通孔は、外部の交流電源に接続されたケーブルが通る。
【0057】
固定部材71、72は、止水部材73を第3電源カバー部32cに固定する。具体的には、固定部材71は、止水部材73が配置された第3電源カバー部32cの貫通孔の第3方向Rの一側R1に配置される。固定部材72は、止水部材73が配置された第3電源カバー部32cの貫通孔の第3方向Rの他側R2に配置される。固定部材71及び固定部材72が止水部材73を押さえながら第3電源カバー部32cに固定されることで、止水部材73の貫通孔が閉じる。したがって、第3電源カバー部32c又は止水部材73の貫通孔を通して水分が本体部30Aの内部に水分が侵入しにくくなる。
【0058】
本実施形態において、第3電源カバー部32cに2つの貫通孔が配置され、光源ユニットU2は2つの止水部70を有しているが、第3電源カバー部32cに配置される貫通孔は1つであってもよい。この場合、光源ユニットU2は、1つの止水部70を有する。
【0059】
次に、図1図3を参照して、弾性部材60について説明する。弾性部材60は、収容部30とベース部材11との間に配置され、収容部30とベース部材11とを連結する。
【0060】
弾性部材60は、一対のベース支持部61と、一対の光源保持部62と、接続部63とを有する。一対のベース支持部61は、ベース部材11によって支持される。一対のベース支持部61は、第1ベース支持部61aと、第2ベース支持部61bとを有する。一対の光源保持部62は、収容部30を保持する。光源保持部62は、第1光源保持部62aと、第2光源保持部62bとを有する。第1光源保持部62aは、第1板部材62Aと、第1突起部62cとを有する。第2光源保持部62bは、第2板部材62Bと、第2突起部62dとを有する。接続部63は、第1光源保持部62aと、第2光源保持部62bとを接続する。言い換えると、接続部63は、一対の光源保持部62の間に介在する。一対のベース支持部61は、一対の光源保持部62の外側に配置される。つまり、第1ベース支持部61aは、第1板部材62Aに対して、接続部63の反対側に配置される。第2ベース支持部61bは、第2板部材62Bに対して、接続部63の反対側に配置される。したがって、弾性部材60のみによってベース部材11を支えるとともに収容部30を支えることができ、部品点数を削減できるとともに、ベース部材11への収容部30の取付作業が容易になる。
【0061】
接続部63は、第2方向Qに沿って延びる略平板である。接続部63の第2方向Qの一側Q1の端部には、第1光源保持部62aの第1板部材62Aが接続される。第1板部材62Aは、接続部63の第2方向Qの一側Q1の端部から第3方向Rの他側R2に向かって延びるとともに第2方向Qの一側Q1に向かって延びる略平板である。第1板部材62Aにおける接続部63と接続される端部と反対側の端部には、第1ベース支持部61aが接続される。第1ベース支持部61aは、第1板部材62Aにおける接続部63と接続される端部と反対側の端部から、第2方向Qの一側Q1に凸状に湾曲しながら第3方向Rの一側R1に向かって延びる略平板である。
【0062】
接続部63の第2方向Qの他側Q2の端部には、第2光源保持部62bの第2板部材62Bが接続される。第2板部材62Bは、接続部63の第2方向Qの他側Q2の端部から第3方向Rの他側R2に向かって延びるとともに第2方向Qの他側Q2に向かって延びる略平板である。第2板部材62Bにおける接続部63と接続される端部と反対側の端部には、第2ベース支持部61bが接続される。第2ベース支持部61bは、第2板部材62Bにおける接続部63と接続される端部と反対側の端部から、第2方向Qの他側Q2に凸状に湾曲しながら第3方向Rの一側R1に向かって延びる略平板である。
【0063】
第1突起部62cは、第1板部材62Aから第2方向Qの他側Q2に向かって突出する。例えば、第1突起部62cは、第1板部材62Aの一部が切断されて接続部63側である第2方向Qの他側Q2に向かって屈曲されて設けられる。
【0064】
第2突起部62dは、第2板部材62Bから第2方向Qの一側Q1に向かって突出する。例えば、第2突起部62dは、第2板部材62Bの一部が切断されて接続部63側である第2方向Qの一側Q1に向かって屈曲されて設けられる。第1突起部62c及び第2突起部62dが、それぞれ、第1板部材62A及び第2板部材62Bの一部を屈曲させて設けられることで、部品点数を削減できる。なお、第1突起部62c及び第2突起部62dは、それぞれ、第1板部材62A及び第2板部材62Bに後付けされた部材であってもよい。
【0065】
第1突起部62c及び第2突起部62dは、収容部30の電源収容部32を支持する。例えば、電源収容部32は、第1凸部32fと、第2凸部32gとを有する。第1凸部32fは、第1電源カバー部32aに配置される。第1凸部32fは、第1電源カバー部32aから第2方向Qの一側Q1に向かって突出する。第1凸部32fは、第3方向Rの一側R1に向かうほど第2方向Qの他側Q2に向かうように傾斜している。第2凸部32gは、第2電源カバー部32bに配置される。第2凸部32gは、第2電源カバー部32bから第2方向Qの他側Q2に向かって突出する。第2凸部32gは、第3方向Rの一側R1に向かうほど第2方向Qの一側Q1に向かうように傾斜している。
【0066】
一方、第1突起部62cは、第3方向Rの一側R1に向かうほど第2方向Qの他側Q2に向かうように傾斜している。第2突起部62dは、第3方向Rの一側R1に向かうほど第2方向Qの一側Q1に向かうように傾斜している。
【0067】
したがって、弾性部材60に対して、収容部30は、弾性部材60の第3方向Rの他側R2から第3方向Rの一側R1に向けて移動可能である。一方、第1凸部32f及び第2凸部32gが第1突起部62c及び第2突起部62dより第3方向Rの一側R1に位置する場合、第1突起部62c及び第2突起部62dが「返し」となり、収容部30が第3方向Rの他側R2に向かって移動することが困難になる。その結果、一旦収容部30に取り付けられた弾性部材60を取り外すことが困難になる。
【0068】
例えば、ベース支持部61、光源保持部62及び接続部63は、金属製の一体部材である。第1ベース支持部61a及び第2ベース支持部61bが湾曲していることにより、弾性部材60は、弾性を有する。つまり、ベース支持部61、光源保持部62及び接続部63がバネを構成する。
【0069】
次に、図3及び図4を参照して、ベース部材11への光源ユニットU2の取り付けについて説明する。図4は、ベース部材11と光源ユニットU2とが分離した状態の照明器具1を示す図である。図4は、図3と同じ断面を示す。
【0070】
ベース部材11は、第1ベース凸部11dと、第2ベース凸部11eとを有する。第1ベース凸部11dは、第1ベース部11aに配置される。第1ベース凸部11dは、第1ベース部11aから第2方向Qの他側Q2に向かって突出する。第2ベース凸部11eは、第2ベース部11bに配置される。第2ベース凸部11eは、第2ベース部11bから第2方向Qの一側Q1に向かって突出する。
【0071】
弾性部材60が収容部30に取り付けられた状態の光源ユニットU2を第3方向Rの他側R2からベース部材11の内部Cに進入させると、まず、第1ベース支持部61a及び第2ベース支持部61bの第3方向Rの一側R1の面が、それぞれ、第1ベース凸部11d及び第2ベース凸部11eに接触する。更に、光源ユニットU2の内部Cへの進入に伴って、弾性部材60が弾性変形する。具体的には、第1ベース支持部61a及び第2ベース支持部61bが、互いに接続部63側へ向かって縮みながら第1ベース凸部11d及び第2ベース凸部11eの間を通過する。第1ベース支持部61a及び第2ベース支持部61bの凸状の湾曲部が、それぞれ、第1ベース凸部11d及び第2ベース凸部11eより第3方向Rの一側R1に位置すると、第1ベース支持部61a及び第2ベース支持部61bは、互いに接続部63側と反対側へ向かって伸びるように弾性変形する。このとき、第1ベース支持部61aの凸状の湾曲部は、第1ベース凸部11dの第2方向Qの他側Q2の端部よりも第2方向Qの一側Q1に位置する。また、第2ベース支持部61bの凸状の湾曲部は、第2ベース凸部11eの第2方向Qの一側Q1の端部よりも第2方向Qの他側Q2側に位置する。そして、第1ベース支持部61a及び第2ベース支持部61bの第3方向Rの他側R3の面が、第1ベース凸部11d及び第2ベース凸部11eに接触する。
【0072】
以上のように、弾性部材60の弾性によって、弾性部材60がベース部材11の内面に圧着する。その結果、ベース部材11に光源ユニットU2が装着される。ベース部材11に光源ユニットU2が装着された状態において、ベース支持部61は、ベース部材11によって支持される。
【0073】
第1ベース凸部11dは、第1ベース支持部61aの第3方向Rの他側R2に位置し、第1ベース支持部61aに接触する。第2ベース凸部11eは、第2ベース支持部61bの第3方向Rの他側R2に位置し、第2ベース支持部61bに接触する。
【0074】
例えば、照明器具1が天井設置される場合、図3に示すように、光源ユニットU2がベース部材11に対して下側に位置し、光源ユニットU2の自重が一対のベース支持部61を介して第1ベース凸部11d及び第2ベース凸部11eにかかる。このとき、一対のベース支持部61において、第2方向Qのばね定数は、光源ユニットU2が自重によってベース部材11から離間したり脱落したりしない程度に設定される。
【0075】
ベース部材11に光源ユニットU2が装着又は取り外される際、弾性部材60は、弾性によって、第1ベース凸部11d及び第2ベース凸部11eを越えることができる。
【0076】
次に図5及び図6を参照して、弾性部材60の詳細を説明する。図5は、弾性部材60を示す斜視図である。図6は、弾性部材60を第2方向Qの他側Q2から見た側面図である。
【0077】
弾性部材60は、取付部64を更に有する。取付部64には、ベース部材11から延びる図示しないロープ又はケーブル等が取り付けられる。ロープ又はケーブルは、例えば、一方向に延びる紐状であり、一方の端部がベース部材11に固定され、他方の端部にリング状のリング部材が配置される。ロープ又はケーブル等は、吊下部材の一例である。
【0078】
具体的には、取付部64は、湾曲部64aと、伸長部64bとを含む。湾曲部64aは、接続部63の第1方向Pの他側P2の端部から第3方向Rの一側R1に凸状に湾曲しながら第1方向Pの他側P2に向かって延びる略平板である。伸長部64bは、湾曲部64aの第1方向Pの他側P2の端部から、第1方向Pに対して第3方向Rの一側R1に向かって傾斜しながら第1方向Pの他側P2に向かって延びる略平板である。例えば、伸長部64bの第1方向Pの他側P2に向かう方向に対する傾斜角度は、鋭角である。
【0079】
本実施形態において、取付部64をリング部材に通すことで、リング部材の一部が、湾曲部64aの第3方向Rの他側R2に位置する。その結果、リング部材は、湾曲部64aによって、第1方向Pの両側への移動と、第3方向Rの一側R1への移動とが制限される。したがって、リング部材が取付部64から抜けにくくなる。例えば、ベース部材11から光源ユニットU2を取り外す場合、リング部材によって取付部64が支持され、光源ユニットU2がベース部材11から急に離隔することを防ぐことができる。また、例えば、伸長部64bの第3方向Rに沿う距離がリング部材の径より大きくなるように伸長部64bの長さを設定すると、リング部材の第1方向Pの他側P2への移動が規制され、リング部材が取付部64から抜けにくくなる。また、光源ユニットU2をベース部材11に取り付ける作業を行う際に、一時的に光源ユニットU2をベース部材11に吊り下げておき、光源ユニットU2と商用電源を電気的接続する結線作業を行うことで、結線作業の際、光源ユニットU2を手で持つ必要がなくなり、作業性が向上する。
【0080】
なお、ロープ又はケーブル等は、リング状であってもよい。この場合、ロープ又はケーブルにリング部材が配置されず、取付部64をロープ又はケーブルに通すことで、ロープ又はケーブルの一部が、湾曲部64aの第3方向Rの他側R2に位置する。
【0081】
次に図2及び図3を参照して、ベース部材11の詳細を説明する。ベース部材11は、第3ベース部11cを第3方向Rに貫通する取付孔HA及び取付孔HBを更に有する。また、ベース部材11は、第3ベース凸部11Vを更に有する。
【0082】
例えば、取付孔HA及び取付孔HBには、それぞれ、取付体から突出するボルトが通される。取付孔HA及び取付孔HBを通ったボルトを、ベース部材11の内部C側からナットで締めることで、ベース部材11は、取付体に取り付けられる。
【0083】
取付孔HA及び取付孔HBは、第1方向Pに沿った長さが第2方向Qに沿った長さより長い。したがって、取付孔HA及び取付孔HBにボルトが通された状態においても、ベース部材11を第1方向Pに沿って移動させることができる。その結果、例えばベース部材11を第1方向Pに沿って連続して配置する場合、容易に各々のベース部材11の位置を調節できる。
【0084】
第3ベース凸部11Vは、第3ベース部11cから第3方向Rの他側R2に向かって突出する。第3ベース凸部11Vは、第3ベース部11cの少なくとも一部に配置される。図3に示す例では、第3ベース凸部11Vは、第3ベース部11cの図1のIII-III線に沿った断面の位置に配置されているが、第3ベース凸部11Vは、第1方向Pに沿った第3ベース部11cの両端部に配置されることが望ましい。
【0085】
第3ベース凸部11Vは、第1方向Pに沿った第3ベース部11cの両端部に配置されることで、例えばベース部材11を第1方向Pに沿って連続して配置する場合、隣接するベース部材11同士の第2方向Qにおける位置合わせが容易になる。
【0086】
第1ベース部11aの外面と第1光カバー部31aの外面とは、面一である。第2ベース部11bの外面と第2光カバー部31bの外面とは、面一である。その結果、照明器具1の外形が略直方体形状となり、意匠性が高くなる。
【0087】
[変形例1]
次に、図7図10を参照して、照明器具1の変形例について説明する。図7は、照明器具1の変形例を示す分解斜視図である。照明器具1の変形例は、規制部80が設けられていることと、弾性部材60の形状が異なること以外、実施形態1の照明器具1と同じである。規制部80については後述する。照明器具1の変形例は、弾性部材60の代わりに、弾性部材60Aを備える。
【0088】
弾性部材60Aは、収容部30及びベース部材11の少なくとも一方に対して、第1方向Pに沿って移動可能である。例えば、複数の照明器具1は、取付体に第1方向Pに沿って並べて配置される。言い換えると、照明器具1は、複数の照明器具1は、第1方向Pに連なる。このとき、複数の照明器具1は、一直線に繋がって見える。例えば、照明器具1は、照明器具1の周囲の温度変化によって第1方向Pに沿った長さが伸縮する場合がある。一般的に、温度変化による伸縮度合いは、素材によって異なる。典型的には、樹脂製の収容部30が、金属製のベース部材11に比べて、大きく伸縮する。その結果、ある温度において、ベース部材11の第1方向Pに沿った長さと、収容部30の第1方向Pに沿った長さとが同じであっても、温度変化によってベース部材11の第1方向Pに沿った長さと、収容部30の第1方向Pに沿った長さとが異なる長さになることがある。このとき、弾性部材60Aが、収容部30及びベース部材11に対して移動しないと、収容部30とベース部材11との間の伸縮度合いの差に応じて、収容部30又はベース部材11に変形が生じる可能性がある。
【0089】
一方、弾性部材60Aが、収容部30及びベース部材11の少なくとも一方に対して、第1方向Pに沿って移動可能に設けられていると、収容部30及びベース部材11が、弾性部材60Aを介して、互いに第1方向Pに沿って相対的に移動することができる。その結果、弾性部材60Aが、収容部30及びベース部材11の少なくとも一方に対して、第1方向Pに沿って移動しない場合と比べて、収容部30とベース部材11との間の伸縮度合いの差による収容部30又はベース部材11の変形が抑えられる。したがって、複数の照明器具1が第1方向Pに連なって配置されている場合に、複数の照明器具1が第1方向Pに対して曲がって見えることを防ぐことができる。
【0090】
典型的には、弾性部材60Aは、ベース部材11に対して静止し、収容部30に対して移動する。例えば、これにより、ベース部材11に対して第1方向Pに沿って移動可能な収容部30においても、収容部30がベース部材11から第3方向Rの他側R2に移動しにくくなる。弾性部材60Aには、それぞれ第1凸部32f及び第2凸部32gの内側に向かって延びる形状を有する後述の第1突起部62e及び第2突起部62f(図8図10)が設けられているため、収容部30に対する弾性部材60Aの保持力を小さくしても収容部30が第3方向Rの他側R2に向かって移動しにくい。
【0091】
一方、ベース部材11に対する弾性部材60Aの押力を小さくすると、弾性部材60Aとともに収容部30が第3方向Rの他側R2に向かって移動しやすくなる。よって、ベース部材11に対する弾性部材60Aの押力を大きくして、収容部30に対する弾性部材60Aの保持力を小さくすることで、収容部30は、第1方向Pに沿って移動可能になるとともに、ベース部材11から第3方向Rの他側R2に移動しにくくなる。
【0092】
図8は、弾性部材60Aを示す斜視図である。図9は、弾性部材60Aの図8と別角度の斜視図である。図9は、弾性部材60Aを図8と略反対側から見た図である。
【0093】
図8及び図9に示すように、弾性部材60Aは、一対のベース支持部61と、一対の光源保持部62と、接続部63と、取付部64とを有する。弾性部材60Aの一対のベース支持部61は、弾性部材60のベース支持部61と同じである。弾性部材60Aにおける一対の光源保持部62は、第1突起部62cの代わりに第1突起部62eを有し、第2突起部62dの代わりに第2突起部62fを有する以外、弾性部材60の一対の光源保持部62と同じである。
【0094】
第1突起部62eは、第3方向Rの一側R1に向かうほど第2方向Qの他側Q2に向かうように傾斜している。第2突起部62fは、第3方向Rの一側R1に向かうほど第2方向Qの一側Q1に向かうように傾斜している。第1突起部62eは、先端側が接続部63に向かって凸状に湾曲する。第2突起部62fは先端側が接続部63に向かって凸状に湾曲する。一例として、第1突起部62e及び第2突起部62fの各々の先端側は、円弧形状である。これにより、第1突起部62eと収容部30との接触面積が小さくなり、第1突起部62eと収容部30との間の摩擦が小さくなる。同様に、第2突起部62fと収容部30との接触面積が小さくなり、第2突起部62fと収容部30との間の摩擦が小さくなる。したがって、弾性部材60Aが収容部30を滑って移動しやすくなる。
【0095】
また、例えば、第1突起部62e及び第2突起部62fが、それぞれ、第1板部材62A及び第2板部材62Bの一部を屈曲させて設けられている場合、第1板部材62A及び第2板部材62Bの各々には、第1突起部62e及び第2突起部62fに対応する位置に開口が形成される。第1突起部62eの第1方向Pに沿った長さL1を、第1板部材62Aに形成される開口の第1方向Pに沿った長さL2よりも短くすることで、第1突起部62eと収容部30との接触面積を更に小さくできる。第2突起部62fについても第1突起部62eと同様であるため、説明を省略する。
【0096】
図10は、照明器具1の第1方向Pに対して垂直な断面図である。図8図10に示すように、弾性部材60Aにおける接続部63は、第3突起部65を有する。第3突起部65は、接続部63のうち収容部30に対向する面から、第3方向Rの他側R2に突出する突起である。本実施形態において、2つの第3突起部65が設けられ、2つの第3突起部65の各々が第1方向Pに沿って延びる形状を有しているが、接続部63に設けられる第3突起部65の数、配置及び形状等は、特に限定されない。接続部63に第3突起部65が設けられることで、第3突起部65と収容部30との接触面積が小さくなり、第3突起部65と収容部30との間の摩擦が小さくなる。したがって、弾性部材60Aが収容部30を滑って移動しやすくなる。
【0097】
また、図8及び図9に示すように、弾性部材60Aの取付部64は、伸長部64cを含む。伸長部64cは、接続部63の第1方向Pの他側P2の端部から第1方向Pに対して第3方向Rの一側R1に向かって傾斜しながら第1方向Pの他側P2に向かって延びる略平板である。伸長部64cには、平板を貫通する貫通孔が設けられる。貫通孔には、ベース部材11から延びる図示しないロープ又はケーブル等が取り付けられる。
【0098】
本実施形態において、図7に示すように、照明器具1の変形例は、規制部80を更に備える。規制部80は、弾性部材60Aの第1方向Pに沿った移動を規制する。規制部80は、弾性部材60Aに対して、第1方向Pの一側P1及び第1方向Pの他側P2の少なくとも一方に設けられる。これにより、第1方向Pにおける弾性部材60Aの位置が、所定範囲に制限される。その結果、複数の弾性部材60Aが設けられている場合に、複数の弾性部材60Aの各々の移動により、複数の弾性部材60Aの位置が偏ることを防止できる。よって、収容部30の重量のバランスが崩れにくくなり、ベース部材11に対する収容部30の取付姿勢が安定する。
【0099】
典型的には、規制部80は、収容部30に配置される。例えば、収容部30に弾性部材60Aが取り付けられる場合、作業者が規制部80を視認しやすいため、弾性部材60Aの取り付け位置を認識しやすくなり、作業性が向上する。
【0100】
図7に示す例では、2つの規制部80は、収容部30のうちベース部材11に対向する面に配置される。2つの規制部80の一方は、3つの弾性部材60Aのうち真中の弾性部材60Aの第1方向Pの一側P1に配置される。言い換えると、2つの規制部80の一方は、3つの弾性部材60Aのうち最も第1方向Pの一側P1に位置する弾性部材60Aの第1方向Pの他側P2に配置される。
【0101】
2つの規制部80の他方は、3つの弾性部材60Aのうち真中の弾性部材60Aの第1方向Pの他側P2に配置される。言い換えると、2つの規制部80の一方は、3つの弾性部材60Aのうち最も第1方向Pの他側P2に位置する弾性部材60Aの第1方向Pの一側P1に配置される。
【0102】
一例として、規制部80は、半球状の形状を有するゴム製の部材であり、両面テープ等を介して収容部30に取り付けられる。例えば、規制部80の第3方向Rの最大幅は、収容部30のうちベース部材11に対向する面と弾性部材60Aの接続部63との間隔よりも大きい。なお、規制部80の形状、素材及び取り付け方法は、特に限定されない。更に、規制部80は、収容部30とともに単一の部材で一体物として構成されてもよい。
【0103】
また、規制部80が設けられる位置は、収容部30のうちベース部材11に対向する面に限定されない。例えば、規制部80は、収容部30のうち第1凸部32fの表面又は第2凸部32gの表面に設けられてもよい。また、規制部80は、収容部30に限らず、ベース部材11に設けられてもよい。
【0104】
以上、本実施形態について、図面(図1図10)を参照しながら説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本発明は、照明器具を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0106】
1 :照明器具
11 :ベース部材
13 :電源モジュール
22 :光源
30 :収容部
13 :電源モジュール
22 :光源
60、60A :弾性部材
61 :ベース支持部
61a :第1ベース支持部
61b :第2ベース支持部
62 :光源保持部
62A :第1板部材
62B :第2板部材
62a :第1光源保持部
62b :第2光源保持部
62c、62e :第1突起部
62d、62f :第2突起部
63 :接続部
64 :取付部
80 :規制部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10