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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059674
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】制御プログラム、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20240423BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20240423BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
G06F3/12 329
G06F3/12 303
G06F3/12 353
G06F3/0482
H04N1/00 350
H04N1/00 E
H04N1/00 002Z
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024017028
(22)【出願日】2024-02-07
(62)【分割の表示】P 2019214972の分割
【原出願日】2019-11-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000992
【氏名又は名称】弁理士法人ネクスト
(72)【発明者】
【氏名】塩谷 丈史
(57)【要約】
【課題】情報処理装置に対するユーザの使い勝手を低下させることなく、画像処理装置のステータスをディスプレイに表示させる。
【解決手段】CPU12は、プリンタ31の機能のいずれも選択されていないと判断している場合は、プリンタ31のステータスのうち表示可能なステータスをディスプレイ13に表示する。一方、プリンタ31の機能のうちいずれかの機能が選択されていると判断している場合は、選択されている機能に対応するプリンタ31のステータスをディスプレイに表示し、選択されていない機能のステータスのディスプレイ13に表示しない。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイと、操作部と、通信部とを備え、前記通信部を通じて画像処理装置と通信可能な情報処理装置のコンピュータが読み取り可能な制御プログラムであって、
前記コンピュータに、
前記通信部を通じて、前記画像処理装置のステータスを示すステータス情報を取得する情報取得処理と、
前記画像処理装置の機能のうち、いずれの機能が選択されているか否かを判断する選択判断処理と、
前記選択判断処理により前記画像処理装置の機能のいずれも選択されていないと判断している場合は、取得した前記ステータス情報に基づく前記画像処理装置のステータスを前記ディスプレイに表示する第1表示処理と、
前記画像処理装置の機能のうちいずれかの機能が選択されていると判断している場合は、取得した前記ステータス情報のうち、選択されている機能である第1機能に関係する前記ステータス情報に基づく前記画像処理装置のステータスを前記ディスプレイに表示し、選択されていない機能である第2機能に関係する前記ステータス情報に基づく前記画像処理装置のステータスの前記ディスプレイへの表示を制限する第2表示処理と、
を実行させる制御プログラム。
【請求項2】
前記画像処理装置が備える機能には、画像を入力する入力機能と、画像を出力する出力機能と、前記入力機能により入力した画像を前記出力機能により出力する入出力機能とがあり、
前記第2表示処理では、前記入出力機能が前記第1機能である場合に、取得した前記ステータス情報のうち、前記入力機能に関係する前記ステータス情報及び前記出力機能に関係する前記ステータス情報を選択し、選択した前記各ステータス情報に基づいて、前記画像処理装置の前記ステータスを表示する請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータに、前記操作部が受付けた操作に基づいて、前記第1機能に対する設定を行う設定処理を実行させ、
前記第1表示処理では、前記設定処理での設定内容に応じて、前記ディスプレイに表示する前記画像処理装置のステータスの内容を変更する請求項1又は2に記載の制御プログラム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、前記コンピュータに所定の機能である外部機能を実行させる外部プログラムを記憶するメモリを備え、
前記コンピュータは、前記外部プログラムの実行下において前記制御プログラムを起動可能であり、
前記第2表示処理では、前記コンピュータが、前記外部プログラムの指示に伴い前記制御プログラムを起動した場合において、前記外部プログラムにより選択された機能を前記第1機能として、前記画像処理装置のステータスを表示する請求項1~3のいずれか一項に記載の制御プログラム。
【請求項5】
前記第1表示処理では、前記操作部を通じて、前記画像処理装置の各機能を選択するための選択操作を受付ける機能選択画面を前記ディスプレイに表示し、前記機能選択画面上で前記画像処理装置のステータスを前記ディスプレイに表示させ、
前記第2表示処理では、前記機能選択画面上に表示される前記画像処理装置の各機能から選択された前記第1機能に対する指示を受け付ける指示受付画面を前記ディスプレイに表示し、前記指示受付画面上で前記第1機能に関係する前記画像処理装置のステータスを前記ディスプレイに表示させる請求項1~4のいずれか一項に記載の制御プログラム。
【請求項6】
前記第1表示処理では、前記機能選択画面上で選択可能な機能全てに関係する前記画像処理装置のステータスをアイコンとして表示し、
前記第2表示処理では、前記指示受付画面上で前記第1機能に関係する前記画像処理装置のステータスをアイコンとして表示し、
前記コンピュータに、前記操作部が受付けた操作に基づいて、前記機能選択画面上又は前記指示受付画面上でアイコンが操作された場合に、前記画像処理装置のステータスの詳細を示す詳細表示画面を前記ディスプレイに表示する詳細表示処理を実行させる請求項5に記載の制御プログラム。
【請求項7】
前記第2表示処理では、前記指示受付画面上で前記第2機能に関係する前記画像処理装置のステータスを非表示とする請求項6に記載の制御プログラム。
【請求項8】
前記第2表示処理では、取得された前記第2機能に関係する前記ステータス情報に基づいて、前記指示受付画面上で表示される前記アイコンの表示態様を変更する請求項6に記載の制御プログラム。
【請求項9】
前記情報取得処理では、前記画像処理装置から前記ステータス情報を取得する間隔である取得周期を変更可能であり、
前記詳細表示処理において前記詳細表示画面を表示している場合の前記ステータス情報の取得周期を、前記第1表示処理において前記機能選択画面を表示している場合の前記ステータス情報の取得周期、及び前記第2表示処理において前記指示受付画面を表示している場合の前記ステータス情報の取得周期よりも短くする請求項6~8のいずれか一項に記載の制御プログラム。
【請求項10】
前記情報取得処理では、前記画像処理装置から前記ステータス情報を取得可能であるか否かを判断し、前記ステータス情報を取得可能であると判断した場合に、前記画像処理装置から前記ステータス情報を取得する請求項1~9のいずれか一項に記載の制御プログラム。
【請求項11】
前記情報取得処理では、前記通信部を介して、前記画像処理装置と前記第1機能に関する通信を行っている間は、前記画像処理装置から前記ステータス情報を取得しない請求項1~10のいずれか一項に記載の制御プログラム。
【請求項12】
ディスプレイと、操作部と、通信部とを備え、前記通信部を通じて画像処理装置と通信可能な情報処理装置であって、
前記通信部を通じて、前記画像処理装置のステータスを示すステータス情報を取得する情報取得部と、
前記画像処理装置の機能のうち、いずれの機能が選択されているか否かを判断する選択判断部と、
前記選択判断部により前記画像処理装置の機能のいずれも選択されていないと判断している場合は、取得した前記ステータス情報に基づく前記画像処理装置のステータスを前記ディスプレイに表示する第1表示部と、
前記画像処理装置の機能のうちいずれかの機能が選択されていると判断している場合は、取得した前記ステータス情報のうち、選択されている機能である第1機能に関係する前記ステータス情報に基づく前記画像処理装置のステータスを前記ディスプレイに表示し、選択されていない機能である第2機能に関係する前記ステータス情報に基づく前記画像処理装置のステータスの前記ディスプレイへの表示を制限する第2表示部と、
を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に画像処理装置のステータスを表示させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、プリンタや複合機といった画像処理装置と通信可能な情報処理装置において、通信により画像処理装置のステータス情報を取得するものが記載されている。情報処理装置は、例えば、プリンタから取得したステータス情報を用いて、プリント処理時の印刷条件を設定するための画面をディスプレイに表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-117293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
情報処理装置が、画像処理装置から取得したステータス情報を用いて、画像処理装置のステータスをディスプレイに表示する場合、表示されるステータスには、現在、ユーザにより選択されている画像処理装置の機能と関係のないものが含まれる場合がある。例えば、複合機では機能毎に異なるステータス情報が存在するため、ユーザにより選択されている機能に直接関係ないステータスがディスプレイに表示される可能性が高くなる。このような場合、ユーザに対して情報処理装置の使い勝手を低下させることが懸念される。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みたものであり、情報処理装置に対するユーザの使い勝手を低下させることなく、画像処理装置のステータスをディスプレイに表示させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明では、ディスプレイと、操作部と、通信部とを備え、前記通信部を通じて画像処理装置と通信可能な情報処理装置のコンピュータが読み取り可能な制御プログラムに関する。制御プログラムは、コンピュータに、通信部を通じて、画像処理装置のステータスを示すステータス情報を取得する情報取得処理と、画像処理装置の機能のうち、いずれの機能が選択されているか否かを判断する選択判断処理と、選択判断処理により像処理装置の機能のいずれも選択されていないと判断している場合は、取得したステータス情報に基づいて、画像処理装置のステータスのうち表示可能なステータスをディスプレイに表示する第1表示処理と、画像処理装置の機能のうちいずれかの機能が選択されていると判断している場合は、取得した前記ステータス情報のうち、選択されている機能である第1機能に関係するステータス情報に基づく画像処理装置のステータスをディスプレイに表示し、選択されていない機能である第2機能に関係するステータス情報に基づく画像処理装置のステータスのディスプレイへの表示を制限する第2表示処理と、を実行させる。
【0007】
上記構成により、ユーザにより画像処理装置の機能のいずれもが選択されていない場合は、取得しているステータス情報に基づいて表示可能なステータスが表示される。一方で、ユーザにより画像処理装置の機能のうちいずれかの機能が選択されている場合は、選択されている機能である第1機能に関係するステータスがディスプレイに表示され、選択されていない機能である第2機能に関係するステータスに対してはディスプレイへの表示が制限される。これにより、ユーザは、現在選択している画像処理装置の機能に関係するステータスを主に見ながら、情報処理装置を操作することができるため、情報処理装置の使い勝手の低下を抑制することができる。
【0008】
本発明は、種々の形態により実現することが可能であり、画像処理装置といった装置の発明以外にも、この画像処理装置を制御する制御方法の発明としても実現することができる。
【発明の効果】
【0009】
情報処理装置の使い勝手の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】印刷システムの構成図。
図2】トップ画面を示す図。
図3】プリント処理における機能実行画面を示す図。
図4】スキャン処理における機能実行画面を示す図。
図5】ステータス画面を示す図。
図6】バッジ画像を説明する図。
図7】第1実施形態に係るCPUが実施する処理の手順を説明するフローチャート。
図8図7のステップS15で実施されるフィルタ処理の手順を説明するフローチャート。
図9図8のステップS26で実施されるプリントフィルタ処理の手順を説明するフローチャート。
図10図7のステップS16で実施されるUI表示処理の手順を説明するフローチャート。
図11】トップ画面に表示されるステータスを説明する図。
図12】機能実行画面に表示されるステータスを説明する図。
図13図8のステップS28で実施されるスキャンフィルタ処理の手順を説明するフローチャート。
図14図8のステップS30で実施されるコピーフィルタ処理の手順を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1実施形態>
本実施形態に係る印刷システムを、図面を参照しつつ説明する。
【0012】
図1に示す印刷システム100は、情報処理装置10と、画像処理装置の一例であるプリンタ30,31とを備えている。情報処理装置10と、プリンタ30,31とはネットワーク200に接続されている。本実施形態では、ネットワーク200は、インターネットであってもよいし、ローカルエリアネットワーク(LAN)であってもよいし、LANとインターネットとの組み合わせであってもよい。また、ネットワーク200は、有線の他、無線でもよいし有線と無線の組み合わせにより構成されていてもよい。具体的には、情報処理装置10とプリンタ30,31とは、ネットワークの一部を構成する不図示のルータとの間で無線により接続されている。
【0013】
プリンタ30,31は、その機能として、被印刷媒体である用紙に対してインクを吐出することにより画像を印刷するプリント処理を有している。プリンタ31は、プリント処理に加えて、スキャン処理、コピー処理、FAX処理を機能として有する複合機である。プリント処理は、画像を出力する出力機能の一例である。スキャン処理は、ADFにセットされた原稿を読み取る入力機能の一例である。コピー処理は、スキャン処理により入力された画像をプリント処理により出力する機能であり入出力機能の一例である。以下では、プリンタ30のプリンタ機種を「プリンタA」と称し、プリンタ31のプリンタ機種を「プリンタB」と称す。
【0014】
情報処理装置10は、PC、スマートフォンやタブレット端末である。情報処理装置10は、バス11と、CPU(Central Processing Unit)12と、ディスプレイ13と、タッチパネル14と、ネットワークIF15と、メモリ16と、NFCIF17を備えている。これらの構成要素は、バス11を介して互いに通信可能とされている。
【0015】
ディスプレイ13は、画面を表示する表示面を備える。タッチパネル14は、タッチセンサを有し、ディスプレイ13の表示面を覆うように配置されている。タッチパネル14は、ユーザの指、タッチペン等のタッチパネル14への接近・接触を検出し、検出に応じて電気信号を出力する。以下では、ユーザによるタッチパネル14の操作をユーザ操作とも称す。本実施形態では、タッチパネル14が操作部に相当する。情報処理装置10は、物理的に設けられた操作キーを操作部として有していてもよい。
【0016】
ネットワークIF15は、例えば、IEEEの802.11の規格およびそれに準ずる規格に基づいて、Wi-Fi(R)(登録商標)方式の無線通信を行うことが可能とされている。NFCIF17は、NFC(Near field communication)の規格に基づいて、無線通信を行うことが可能とされている。そのため、情報処理装置10は、ネットワークIF15又はNFCIF17を通じて、プリンタ30,31との間で無線通信を行うことができる。なお、ネットワークIF15は、プリンタ30,31との間でBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信を行うものであってもよい。本実施形態では、ネットワークIF15及びNFCIFが通信部の一例である。
【0017】
メモリ16は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリーが組み合わされて構成されている。また、メモリ16は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。
【0018】
メモリ16には、不図示のクライアント側OS(Operating System)の他、制御アプリケーション20、ラベルアプリケーション21が記憶されている。CPU12は、クライアント側OSの実行下において、制御アプリケーション(以下、制御AP20と称す。)を実行することにより、プリンタ30,31と通信することができる。メモリ16のデータ記憶領域には、CPU12が制御AP20を実行する際に参照する各種データが記憶されている。本実施形態では、制御AP20が、制御プログラムの一例である。なお、制御AP20を実行するCPU12のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば、「制御AP20が」という記載は、「制御AP20を実行するCPU12が」ということを意味する場合がある。
【0019】
制御AP20は、外部プログラムの一例であるラベルアプリケーション21(以下、ラベルAPと称す。)を実行することにより、プリント処理に用いるラベル画像を作成することができる。具体的には、制御AP20は、ラベル画像を作成する機能が選択された場合、ラベルAP21を起動させる。例えば、ラベル画像は、CD-ROMや、DVD-ROM等の記録媒体に印刷される画像である。ラベルAP21は、作成したラベル画像を印刷する場合、制御AP20に作成したラベル画像を受け渡し、制御AP20にプリンタ30,31に対するプリント処理を実行させる。
【0020】
なお、本実施形態では、主に、プログラムに記述された命令に従ったCPU12の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「取得」、「受付」、「制御」等の処理は、CPU12の処理を表している。CPU12による処理は、クライアント側OSを介したハードウェア制御も含む。なお「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、CPU12が要求することなくデータを受信するという処理も、「CPU12がデータを取得する」という概念に含まれる。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。
【0021】
制御AP20は、プリンタ30,31からステータス情報を取得する。ステータス情報は、プリンタ30,31の状態、プリンタ30,31の設定、プリンタ30,31の識別情報、及びネットワーク設定を示す情報である。本実施形態では、プリンタ31の各機能に関係して、以下のステータス情報が存在する。具体的には、プリント処理に関係するステータス情報(以下、第1ステータス情報と称す)として、「用紙なしエラー」、「インク残量不足エラー」、「用紙サイズ」、「紙ジャムエラー」、「カバーオープンエラー」、及び「プリントビジー」がある。スキャン処理に関係するステータス情報(以下、第2ステータス情報と称す)として、「原稿未セットエラー」、「カバーオープンエラー」、「継続スキャンモード」、及び「スキャンビジー」がある。FAX処理に関係するステータス情報(以下、第3ステータス情報と称す)として、「受信メモリ残容量不足エラー」、「受信件数」、「電話線接続エラー」がある。第1ステータス情報と第2ステータス情報とは、コピー機能に関係するステータス情報でもある。第1,第2,第3ステータス情報は、共通するステータス情報が含まれることがある。
【0022】
情報処理装置10とプリンタとの通信接続が確立していない状態、又は通信が行えない状態では、プリンタ30,31のステータスはオフラインとなる。また、プリンタ30,31がCDなどのディスクに印刷可能なプリンタである場合、「ディスク無しエラー」が、第1ステータス情報に含まれる。プリンタ30,31が、蓄電池等のバッテリーを電力として使用する場合、「バッテリエラー」が、第1~第3ステータス情報に含まれる。
【0023】
次に、情報処理装置10がプリンタ31と通信接続を確立している場合を例に、ディスプレイ13に表示される画面を図2図5を用いて説明する。制御AP20は、トップ画面において、プリンタ31のステータスのうち表示可能な情報を表示する。制御AP20は、ユーザにより各機能が選択されたことに伴い表示される機能実行画面において、選択されている機能に対応したステータスのうち表示可能な情報をバッジ画像により表示する。
【0024】
具体的には、制御AP20は、図2に示すトップ画面40をディスプレイ13に表示する。本実施形態では、トップ画面40は、機能選択画面の一例であり、プリントアイコン41と、スキャンアイコン42と、コピーアイコン43と、FAXアイコン44と、ステータスアイコン45とプリンタ表示領域47とを含んでいる。プリントアイコン41は、ユーザがプリンタ31の機能としてプリント処理を選択する場合に操作されるアイコンである。スキャンアイコン42は、ユーザがプリンタ31の機能としてスキャン処理を選択する場合に操作されるアイコンである。コピーアイコン43は、ユーザがプリンタ31の機能としてコピー処理を選択する場合に操作されるアイコンである。FAXアイコン44は、ユーザがプリンタ31の機能としてFAX処理を選択する場合に操作されるアイコンである。ステータスアイコン45は、ユーザがプリンタ31のステータスを表示するステータス画面の表示を選択する場合に操作されるアイコンである。詳しくは後述するが、制御AP20は、プリンタ31から警告やエラーを示すステータス情報を取得したことに応じて、ステータスアイコン45の近傍に警告やエラーを表すバッジ画像46を表示する。プリンタ表示領域47には、情報処理装置10と接続しているプリンタのプリンタ機種が表示される。図2には、プリンタ31のプリンタ機種であるプリンタBが表示されている。制御AP20は、プリンタ表示領域47に対するユーザ操作に応じてプリンタを選択する選択処理を行うことができる。選択処理では、例えば、ネットワーク200を介して情報処理装置10と通信可能なプリンタを検索し、検索されたプリンタのうちいずれかを選択するユーザ操作に応じてプリンタを選択する。
【0025】
トップ画面40上で、ユーザ操作によりプリントアイコン41が選択されると、制御AP20は、ディスプレイ13に表示される画面を、プリント処理に係る画面に遷移させる。図3は、プリント処理に係る画面の一例であるプリント処理用の第1機能実行画面50である。第1機能実行画面50には、表示領域51と、デバイスアイコン52と、印刷実行ボタン53と、バッジ画像55とを含んでいる。
【0026】
表示領域51には、プリント処理の対象となるオブジェクトが表示される。図3では、一例として表示領域51には、プリント処理の対象となる2つのオブジェクト54が表示されている。印刷実行ボタン53は、ユーザ操作によりプリンタ31に対するプリント処理の実行指示を受付けるボタンである。デバイスアイコン52は、プリント処理に関係するプリンタ31を図形的に表示するアイコンである。なお、プリンタ31から警告やエラーを示すステータス情報を取得したことに応じて、デバイスアイコン52の近傍に警告やエラーを表すバッジ画像55を表示する。バッジ画像55の詳細については後述する。
【0027】
ユーザ操作により印刷実行ボタン53が選択された場合、制御AP20は、プリンタ31に、オブジェクト54を印刷させる印刷指示を送信する。具体的には、制御AP20は、表示領域51に表示されたオブジェクトのうち、ユーザ操作により選択されているオブジェクトに対応する印刷ジョブを生成し、プリンタ31に送信する。また、第1機能実行画面50をディスプレイ13に表示させた状態で、制御AP20は、ユーザ操作に応じてプリント処理の設定を変更する設定処理を行うことができる。制御AP20は、設定処理により、プリント処理における、色設定や、用紙サイズ等を変更することができる。
【0028】
また、トップ画面40上で、ユーザ操作によりスキャンアイコン42が操作された場合、制御AP20は、ディスプレイ13に表示される画面を、スキャン処理に係る画面に遷移させる。図4は、スキャン処理に係る画面の一例であるスキャン処理用の第2機能実行画面60である。第2機能実行画面60には、スキャン処理の設定を確認・変更する設定領域61と、デバイスアイコン62と、読取実行ボタン63とバッジ画像64を含んでいる。図4で示す設定領域61には、スキャン処理の設定内容の一例として、原稿サイズを設定可能な欄と、スキャン画像の色設定(カラー又はモノクロ)を設定可能な欄と、原稿の両面をスキャンする両面スキャンの実行の有無を設定可能な欄とを含んでいる。制御AP20は、設定領域61に対するユーザ操作に応じてスキャン処理の設定を変更する設定処理を行うことができる。読取実行ボタン63は、ユーザ操作によりプリンタ31に対するスキャン処理の実行指示を受付けるボタンである。バッジ画像64は、スキャン処理に関係するプリンタ31のステータスを簡易表示する。バッジ画像64の詳細については後述する。
【0029】
ユーザ操作により読取実行ボタン63が選択された場合、制御AP20は、プリンタ31に、スキャン処理を実行させる読取指示を送信する。具体的には、制御AP20は、設定領域61に表示されたスキャン処理の設定を含む読取ジョブを生成し、プリンタ31に送信する。
【0030】
トップ画面40上で、ユーザ操作により、ステータスアイコン45が操作された場合、又は、第1機能実行画面50上のデバイスアイコン52や第2機能実行画面60上のデバイスアイコン62が操作された場合、制御AP20は、ディスプレイ13に表示する画面をステータス画面に遷移させる。ステータス画面は、プリンタ31のステータスのうち、表示可能なものを表示する画面である。図5に示すステータス画面70には、エラー表示欄71と、インク残量表示領域72と、IPアドレス表示領域73と、シリアル番号表示領域74と、ファーム情報表示領域75と、メモリ残容量表示領域76とを含んでいる。
【0031】
エラー表示欄71は、プリンタ31のステータスに異常や警告があることを表示する欄である。例えば、制御AP20は、第1~第3ステータス情報のうち、異常や警告のステータス情報を取得した場合、そのステータス情報に基づいて、エラー表示欄71にエラーや警告のテキストを表示する。図5の例では、プリンタ31の給紙トレイに用紙がセットされていないことを示すエラーが表示されている。
【0032】
インク残量表示領域72は、プリンタ31の各色のインクカートリッジの残量を表示する領域である。制御AP20は、第1ステータス情報のうち「インク残量」に基づいて、インク残量表示領域72の表示態様を変更する。なお、本実施形態では、プリンタ31は、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(BK)の4色のカートリッジを備えているため、インク残量表示領域72には、C,M,Y,BKの各色の残容量が表示されている。
【0033】
IPアドレス表示領域73は、プリンタ31のIPアドレスを表示する領域である。シリアル番号表示領域74は、プリンタ31のシリアル番号を表示する領域である。ファーム情報表示領域75は、プリンタ31のファームウェアのバージョンを表示する領域である。メモリ残容量表示領域76は、FAX処理により受信データが保存されるプリンタ31のメモリの残容量を示す領域である。制御AP20は、第3ステータス情報のうち「受信メモリ残容量」に基づいて、メモリ残容量表示領域76の表示態様を変更する。
【0034】
なお、図5に示したもの以外にも、ステータス画面70には、FAX処理における受信件数を示す受信件数表示領域が含まれる。制御AP20は、第3ステータス情報のうち「受信件数」に基づいて、受信件数表示領域の表示態様を変更する。
【0035】
次に、図6を用いて、トップ画面及び各機能実行画面に表示されるバッジ画像を説明する。図6では、トップ画面40及び第1,第2機能実行画面50,60において、プリンタのステータス(正常、エラー、オフライン)毎のバッジ画像を示している。なお、コピー処理及びFAX処理における機能実行画面でのバッジ画像は、第1,第2機能実行画面50,60でのバッジ画像と同様であるため、説明を省略する。
【0036】
まずは、トップ画面40でのバッジ画像46の表示態様を説明する。プリンタの各機能のステータスが正常である場合、制御AP20は、トップ画面40において、バッジ画像46を非表示とする。プリンタの各機能のステータスがエラー状態である場合、制御AP20は、トップ画面40において、ステータスアイコン45の近傍にエラー状態であることを示すバッジ画像46を表示する。情報処理装置10とプリンタとがオフラインである場合、制御AP20は、トップ画面40において、ステータスアイコン45の近傍にオフラインであることを示すバッジ画像46を表示する。例えば、制御AP20は、プリンタからステータス情報として「用紙なしエラー」を取得している場合、ステータスアイコン45の近傍に感嘆符のバッジ画像46を表示する(図2)。
【0037】
次に、機能実行画面で表示されるバッジ画像の表示態様を説明する。制御AP20は、トップ画面40上でいずれかのアイコン41~44が操作されたことに伴い表示される機能実行画面上で、選択されているプリンタの機能に関係するステータスに応じて、バッジ画像を変更する。具体的には、制御AP20は、第1機能実行画面50が表示されており、かつプリント処理に関係するステータスが正常である場合、デバイスアイコン52の近傍にプリント処理のステータスが正常であることを示すバッジ画像55を表示させる。制御AP20は、第1機能実行画面50が表示されており、かつプリント処理に関係するステータスがエラー状態である場合、デバイスアイコン52の近傍にプリント処理のステータスが異常であることを示すバッジ画像55を表示させる。例えば、制御AP20は、プリンタからステータス情報として「用紙なしエラー」を取得している場合、デバイスアイコン52の近傍に感嘆符のバッジ画像55を表示する(図3)。制御AP20は、第1機能実行画面50が表示されており、かつ情報処理装置10とプリンタとがオフラインである場合、デバイスアイコン52の近傍にオフラインであることを示すバッジ画像55を表示させる。
【0038】
制御AP20は、第2機能実行画面60が表示されており、かつスキャン処理に関係するステータスが正常である場合、デバイスアイコン62の近傍にスキャン処理のステータスが正常であることを示すバッジ画像64を表示させる。制御AP20は、第2機能実行画面60が表示されており、かつスキャン処理に関係するステータスがエラー状態である場合、デバイスアイコン62の近傍にスキャン処理のステータスが異常であることを示すバッジ画像64を表示させる。例えば、制御AP20は、プリンタからステータス情報として「用紙なしエラー」を取得している場合、「用紙なしエラー」はスキャン処理に関係しない。そのため、デバイスアイコン62の近傍にステータスが正常であることを示すチェックマークのバッジ画像64を表示する(図4)。制御AP20は、第2機能実行画面60が表示されており、かつ情報処理装置10とプリントとがオフラインである場合、デバイスアイコン62の近傍にオフラインであることを示すバッジ画像64を表示させる。
【0039】
本実施形態では、トップ画面40と第1,第2機能実行画面50,60とにおいて、各機能のエラー状態を示すバッジ画像は同じ形態であり、かつオフラインを示すバッジ画像は同じ形態である。
【0040】
次に、図7を用いて、プリンタ31のステータスをディスプレイ13に表示する手順を説明する。図7に示す処理は、情報処理装置10と接続するプリンタが選択された時を契機に実行される。また、本処理は、既にプリンタが選択されている場合は、制御AP20が起動された時を契機に実行されてもよい。なお、本処理はCPU12(制御AP20)により実行される処理であるため、その主体を省略する。
【0041】
ステップS11では、情報処理装置10に接続されているプリンタがステータスを取得可能な対応機種であるか否かを判断する。具体的には、接続されているプリンタからプリンタ機種の情報を取得し、制御AP20が備える対応機種の情報の中に、取得したプリンタ機種の情報が含まれているか否かを判断する。プリンタが対応機種でない場合、図7の処理を一旦終了する。本実施形態では、プリンタ31がステータスを取得可能な対応機種であるとして、ステップS12に進む。
【0042】
ステップS12では、プリンタ31がプリント処理、スキャン処理、コピー処理、及びFAX処理の各機能を実行中であるか否かを判断する。具体的には、印刷指示や読取指示をプリンタ31に送信したり、スキャン処理を実行したプリンタ31からスキャンデータを受信したりするなど、各機能に関する情報を送受信している場合に、各機能を実行中であると判断する。プリンタ31が各機能を実行中である場合、ステップS13に進み、現在、実行中の機能が終了するまで待機する。そして、ステップS14に進む。一方、ステップS12で、プリンタ31が各機能を実行中でないと判断すると、ステップS14に進む。
【0043】
ステップS14では、プリンタ31からステータス情報を通信により取得する。ステップS14で取得されるステータス情報は、プリンタ31から取得可能な全てのステータス情報である。
【0044】
ステップS15では、ステップS14で取得したステータス情報のうち、現在選択している機能に関係するステータス情報を抽出するフィルタ処理を行う。例えば、メモリ16には、プリント処理、スキャン処理、コピー処理、及びFAX処理と、ステータス情報との対応関係を定めるテーブルを記憶しており、このテーブルを参照することにより、ステップS15でのステータス情報の抽出を行う。フィルタ処理の詳細については後述する。
【0045】
ステップS16では、ステップS15で抽出したステータス情報を用いて、プリンタ31のステータスを表示するUI表示処理を行う。UI表示処理の詳細については後述する。
【0046】
ステップS17では、現在、ステータス画面70をディスプレイ13に表示中であるか否かを判断する。ステータス画面70をディスプレイ13に表示中であれば、ステップS18に進む。ステップS18では、第1期間Tw1だけ待機した後にステップS14に戻り、ステータス情報を再取得する。一方、ステータス画面70をディスプレイ13に表示していない場合、ステップS19に進む。ステップS19では、第1期間Tw1よりも長い時間である第2期間Tw2だけ待機した後にステップS14に戻り、ステータス情報を再取得する。これにより、ステータス画面70がディスプレイ13に表示されている場合のステータス情報の取得周期(Tw1)が、ステータス画面70がディスプレイ13に表示されていない場合のステータス情報の取得周期(Tw2)よりも短くなる。これは、ステータス画面70は、プリンタ31のステータスを詳細に示す画面であるため、表示される情報のタイムラグをできるだけ小さくするためである。
【0047】
次に、図8を用いて、ステップS15でのフィルタ処理の詳細を説明する。このフィルタ処理では、ステップS14で取得しているステータス情報のうち、現在、プリンタ31の機能として選択している機能に関係するステータス情報が抽出される。
【0048】
ステップS21では、プリンタ31がオフラインであるか否かを判断する。例えば、プリンタ31との通信接続が確立していない場合、ステップS21を肯定判定し、ステップS22に進む。ステップS22では、プリンタ31のステータスとしてオフラインを返す。一方、ステップS21を否定判定する場合、ステップS23に進む。
【0049】
ステップS23では、現在、ステータス画面70の表示を選択しているか否かを判断する。ステータス画面70の表示を選択していると判断している場合、ステップS24に進む。ステップS24では、ステップS14で取得している全てのステータス情報を返す。ステップS23を否定判定する場合、ステップS25に進む。
【0050】
ステップS25では、現在、プリンタ31の機能としてプリント処理を選択しているか否かを判断する。プリント処理を選択している場合、ステップS26に進み、ステップS14で取得している全てのステータス情報のなかから第1ステータス情報を抽出するプリントフィルタ処理を行う。一方、ステップS25を否定判定すると、ステップS27に進む。
【0051】
ステップS27では、現在、プリンタ31の機能としてスキャン処理を選択しているか否かを判断する。スキャン処理を選択している場合、ステップS28に進み、ステップS14で取得している全てのステータス情報のなかから第2ステータス情報を抽出するスキャンフィルタ処理を行う。一方、ステップS27を否定判定すると、ステップS29に進む。
【0052】
ステップS29では、現在、プリンタ31の機能としてコピー処理を選択しているか否かを判断する。コピー処理を選択している場合、ステップS30に進み、ステップS14で取得している全てのステータス情報のなかから第1ステータス情報と第2ステータス情報とをそれぞれ抽出するコピーフィルタ処理を行う。一方、ステップS29を否定判定すると、ステップS31に進む。
【0053】
ステップS31では、現在、プリンタ31の機能としてFAX処理を選択しているか否かを判断する。FAX処理を選択している場合、ステップS32に進む。ステップS32では、ステップS14で取得している全てのステータス情報のなかから第3ステータス情報を抽出する。一方、ステップS31を否定判定すると、ステップS24に進み、ステップS14で取得している全てのステータス情報を返す。ステップS22,24,26,28,30,32を実行すると、フィルタ処理を終了する。
【0054】
次に、図9を用いて、図8のステップS26で実行されるプリントフィルタ処理を説明する。ステップS40では、ラベルAP21の実行により、ラベル印刷を選択しているか否かを判断する。上述したように、ラベルAP21は、作成したラベル画像を制御AP20に受け渡す機能を有する。ラベルAP21からラベル画像を受け取った場合、ステップS40でラベル印刷を選択していると判断する。ラベル印刷を選択している場合、ステップS41に進み、ステータス情報のなかに、「ディスク無しエラー」が含まれているか否かを判断する。ステータス情報に「ディスク無しエラー」が含まれており、ディスクセット済みでないと判断すると、ステップS42に進み、プリンタ31のステータスとして、ディスクなしエラーを返す。ステップS40でラベル印刷を選択していないと判断した場合、ステップS41で「ディスク無しエラー」が含まれておらず、ディスクセット済みであると判断した場合、又は、ステップS42の後、ステップS43に進む。
【0055】
ステップS43では、ステータス情報を用いて用紙設定は一致しているか否かを判断する。具体的には、ステータス情報の「用紙サイズ」と、制御AP20の設定処理で設定している用紙サイズとが一致していないと判断すると、ステップS44に進み、プリンタ31のステータスとして用紙不一致のエラーを返す。一方、ステップS43において、用紙設定が一致していると判断した場合、又はステップS44の後、ステップS45に進む。
【0056】
ステップS45では、ステータス情報の中に、「インク残量不足エラー」が含まれており、かつ、「インク残量不足エラー」となっている色と、制御AP20の設定処理で設定している色設定(カラー、モノクロ)とが一致しているか否かを判断する。「インク残量不足エラー」となっている色と色設定で設定している色の設定とが一致している場合、すなわち、「インク残量不足エラー」となっている色がC,M,Yのいずれかの色であり色設定の色がカラーである場合、ステップS46に進み、プリンタ31のステータスとしてインク残量不足エラーを返す。一方、ステップS45において、「インク残量不足エラー」となっている色と色設定の色とが一致していないと判断した場合、又はステップS46の後、ステップS47に進む。
【0057】
ステップS47では、ステータス情報の中に、ステップS42,S44,S46,S48のいずれかで返すステータス以外で現在のプリント処理の設定に関連のものがあるか否かを判断する。本実施形態では、「用紙なしエラー」、「紙ジャムエラー」、「カバーオープンエラー」、及び「プリントビジー」の少なくともいずれかのステータス情報を取得している場合にステップS47で肯定判断され、いずれのステータス情報も取得していない場合は否定判断される。ステップS47を否定判定すると、ステップS48に進み、プリンタ31のステータスを正常と確定する。一方、ステップS47を肯定判定すると、ステップS49に進み、プリンタ31のステータスを異常と確定する。
【0058】
次に、バッジ画像の表示について説明する。図10は、図7のステップS16で実行されるUI表示処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【0059】
ステップS51では、トップ画面40を表示するか否かを判断する。トップ画面40をディスプレイ13に表示する場合、ステップS52に進み、S22で返されるオフライン、又は、S24で返される全てのステータス情報に基づきバッジ画像46の形態を決定し、決定した形態に基づきバッジ画像を表示する。具体的には、S22でオフラインが返されている場合はオフラインを示すバッジ画像46を決定する。また、オフラインが返されていない場合は、S24で返される全てのステータス情報で、警告やエラーを示すステータス情報を取得している場合は感嘆符をバッジ画像46として決定する一方、警告やエラーを示すステータスを取得していない場合は、バッジ画像46を非表示とすることを決定する。
【0060】
ステップS51を否定判定すると、ステップS53に進み、ステータス画面70を表示するか否か判断する。ステータス画面70を表示すると判断した場合、ステップS54に進み、S22で返されるオフライン、又は、ステップS24で返す全てのステータス情報を用いてステータス画面70(図5)を表示する。図5に示したように、ステータス画面70には、プリンタ31から取得したステータス情報を用いて、制御AP20が表示可能な全てのステータスが表示される。なお、S22でオフラインが返されている場合は、エラー表示欄71にオフラインである旨のメッセージが表示され、各欄72~76は非表示やグレーアウトされる。
【0061】
ステップS53において、ステータス画面70を表示すると判断していない場合、すなわち、機能実行画面を表示する場合、ステップS55に進む。ステップS55では、S22で返されるオフライン、又は、現在選択しているプリンタ31の機能に応じた、フィルタ処理後のステータス情報を用いて、プリンタ31のステータスを表示する。ステップS55において、ステータスが正常である場合、機能実行画面に表示されるバッジ画像はチェックマークなどの正常なステータスを示す形態となる。一方、ステータスが異常である場合、バッジ画像は感嘆符など異常なステータスを示す形態となる。また、上述したように、色の設定がモノクロである場合、C,M,Yのインクの残容量が不足している場合でも、ステータスとしてインクの残容量不足に応じた異常なステータスを示すバッジ画像を表示しない。
【0062】
CPU12は、ユーザ操作により、機能実行画面で表示されているデバイスアイコンが操作された場合に、ステップS53を肯定判定し(ステップS53:YES)、ステップS54でステータス画面70(図5)をディスプレイ13に表示する。これにより、情報処理装置10の使い勝手の低下を抑制しつつ、ユーザがプリンタのステータスの詳細を確認したい場合にも対応することができる。
【0063】
図11は、ステップS52で表示されるトップ画面40を示している。図11で示す例では、情報処理装置10とプリンタとがオフラインであるため、ステータスアイコン45の近傍には、オフラインを示すバッジ画像46が表示されている。なお、FAXアイコン44には、FAX受信件数を示す「99」が表示されている。
【0064】
図12は、一例としてステップS55で表示される第1機能実行画面50を示す。図12では、バッジ画像55は、プリント処理に関係するステータスが正常である場合の形態となっている。この第1機能実行画面50には、FAX処理に関係するステータスがエラーであったとしてもエラーを示すバッジ画像は表示されない。即ち、選択されていない機能のステータスが表示されないことにより、ステータスの表示が制限されている。
【0065】
図11において、ステータスアイコン45が操作され、又は図12においてデバイスアイコン52が操作された場合に、CPU12は、ステータス画面(図5)を表示する。
【0066】
本実施形態では、ステップS14が、情報取得処理及び情報取得部の一例である。ステップS23,S25,S27,S29,S31が選択判断処理及び選択判断部の一例である。ステップS52が、第1表示処理及び第1表示部の一例である。ステップS55が、第2表示処理及び第2表示部の一例である。
【0067】
<スキャンフィルタ処理について>
次に、図8のステップS28で実施されるスキャンフィルタ処理の手順を、図13を用いて説明する。
【0068】
ステップS61では、取得しているステータス情報に「継続スキャンモード」が含まれているか否かに基づいて、スキャン処理が継続スキャンモードであるか否かを判断する。継続スキャンモードであると判断すると、ステップS62に進み、プリンタ31のステータスとしてスキャンモードエラーを返す。ステップS61において、継続スキャンモードでないと判断すると、ステップS63に進む。
【0069】
ステップS63では、取得しているステータス情報に「スキャンビジー」が含まれているか否かに基づいて、プリンタ31がスキャンビジー状態であるか否かを判断する。スキャンビジーでないと判断した場合、ステップS65に進む。一方、プリンタ31がスキャンビジー状態であると判断すると、ステップS64に進み、プリンタ31のステータスとしてビジーエラーを返す。
【0070】
ステップS65では、取得しているステータス情報に「原稿未セットエラー」が含まれているか否かに基づいて、ADFに原稿がセットされているか否かを判断する。ADFに原稿がセットされていると判断した場合、ステップS67に進む。一方、ADFに原稿がセットされていないと判断すると、ステップS68に進み、プリンタ31のステータスとして原稿未セットエラーであることを返す。
【0071】
ステップS67では、ステータス情報の中に、ステップS62,S64,S66,S68のいずれかで返すステータス以外で現在のスキャン処理の設定に関連のものがあるか否かを判断する。ステップS67を否定判定すると、ステップS68に進み、スキャン処理のステータスが正常であると判断する。一方、ステップS67を肯定判定すると、ステップS69に進み、スキャン処理のステータスを異常と確定する。
【0072】
ステップS68,S69での判断により、図10のステップS52,55において、第2機能実行画面60でのバッジ画像の形態が変更される。
【0073】
<コピーフィルタ処理について>
次に、図8のステップS30で実行されるコピーフィルタ処理の手順を、図14を用いて説明する。コピーフィルタ処理では、プリント処理に関係する第1ステータス情報と、スキャン処理に関係する第2ステータス情報とのそれぞれがフィルタ処理される。
【0074】
ステップS26では、プリントフィルタ処理により、ステップS14で取得しているステータス情報のうち第1ステータス情報を抽出する。ステップS71では、ステップS26で抽出した第1ステータス情報を用いて、プリント処理のステータスが正常であるか否かを判断する。ステップS71を肯定判定すると、ステップS28に進む。一方、ステップS71を否定判定すると、ステップS72に進み、コピー処理のうち、プリント処理のステータスが異常であると確定する。
【0075】
ステップS28では、スキャンフィルタ処理により、ステップS14で取得しているステータス情報のうち第2ステータス情報を抽出する。ステップS73では、ステップS28で抽出した第2ステータス情報を用いて、スキャン処理のステータスが正常であるか否かを判断する。ステップS73を肯定判定すると、ステップS75に進む。一方、ステップS73を否定判定すると、ステップS74に進み、コピー処理のうち、スキャン処理のステータスが異常であると確定する。
【0076】
ステップS75では、コピー処理全体でのステータスを確定する。具体的には、ステップS72でのコピー処理のステータスの異常確定と、ステップS74でスキャン処理のステータスの異常確定との少なくともいずれかが確定している場合、コピー処理のステータスが異常であると確定する。なお、プリント処理及びコピー処理のいずれのステータスも正常であると判断している場合、コピー処理のステータスを正常であると判断する。図14の処理を一旦終了する。
【0077】
以上説明した第1実施形態では、以下の効果を奏することができる。情報処理装置10のCPU12は、プリンタが備える複数の機能のうち、トップ画面40上でいずれの機能も選択されていないと判断している場合は、取得したステータス情報のうち、全ての機能に関係するステータス情報に基づいて、プリンタのステータスをバッジ画像としてトップ画面40に表示する。一方、CPU12は、プリンタが備える複数の機能のうちいずれかの機能が選択されていると判断している場合は、取得したステータス情報のうち、選択されている機能に関係するステータス情報に基づいて、プリンタのステータスを示すバッジ画像をディスプレイ13に表示し、選択されていない機能に関係するステータス情報に基づいてステータスをバッジ画像により表示しない。これにより、ユーザは、プリンタの機能を未選択の状態では、プリンタの機能すべてに関するステータスを確認できる一方、機能を選択済みの状態は、選択済みの機能に関するバッジ画像を確認しながら、情報処理装置10を操作することができるため、情報処理装置10の使い勝手の低下を抑制することができる。
【0078】
・CPU12は、プリンタの機能としてコピー処理が選択されている場合、取得したステータス情報のうち、スキャン処理に関係する第2ステータス情報、及びプリント処理に関係する第1ステータス情報に基づいて、バッジ画像の形態を決定し、このバッジ画像をディスプレイ13に表示する。これにより、ユーザによりスキャン処理とプリント処理とが合わさる機能が選択された場合に、各機能それぞれに関係するステータス情報が選択されて、バッジ画像がディスプレイ13に表示される。
【0079】
・CPU12は、タッチパネル14が受付けた操作に基づいて、選択された機能に対する設定を行う設定処理を行う。CPU12は、設定処理での設定内容に応じて、ディスプレイ13に表示するバッジ画像の態様を変更する。これにより、選択された機能に応じて、プリンタのステータスをより好適に表示させることができるため、情報処理装置10の使い勝手の低下をいっそう抑制することができる。
【0080】
・CPU12がラベルAP21の指示に伴い制御AP20を起動した場合において、ラベルAP21により選択された機能に応じたステータスをバッジ画像により表示する。これにより、制御AP20とは異なる他のプログラムの実行により、プリンタの機能が選択される場合においても、他のプログラムで選択された機能に関係するステータスを表示させることができる。その結果、ユーザによる情報処理装置10の使い勝手の低下をいっそう抑制することができる。
【0081】
・CPU12は、トップ画面40上で、全ての機能に関係するステータスをバッジ画像として表示させる。これにより、ユーザは、プリンタの全ての機能のステータスを確認した上で、選択する機能を決めることができる。その後、ユーザによりプリンタの機能が選択された場合に、機能実行画面において、選択されている機能に関係するステータスだけをバッジ画像により表示する。これにより、選択されている機能のステータスのみを確認したうえで、選択されている機能の実行ボタンを押すかどうかを決めることができる。
【0082】
・CPU12は、トップ画面40上で選択可能な機能全てのプリンタのステータスをバッジ画像として表示し、機能実行画面上で選択された機能に対応するステータスをバッジ画像により表示する。CPU12は、ユーザ操作により、デバイスアイコンが操作された場合に、ステータス画面70をディスプレイ13に表示する。これにより、情報処理装置10の使い勝手の低下を抑制しつつ、ユーザがプリンタのステータスの詳細を確認したい場合にも対応することができる。
【0083】
・CPU12は、プリンタ31からステータス情報を取得する間隔である取得周期を変更可能であり、ステータス画面70を表示している場合のステータス情報の取得周期Tw1を、トップ画面40や、機能実行画面50,60を表示している場合のステータス情報の取得周期Tw2よりも短くする。これにより、ユーザの意思によりプリンタのステータスを表示させる場合は、ステータス情報の取得間隔が短くなるため、ステータス情報の詳細な内容に対してタイムラグに起因するステータスの精度の低下を抑制することができる。
【0084】
<第1実施形態の変形例>
情報処理装置10は、ラベルアプリケーション21をメモリ16に記憶していなくともよい。この場合において、図9で示すプリントフィルタ処理(ステップS26)において、ステップS40~S42の処理を抹消すれば良い。
【0085】
<その他の実施形態>
・制御AP20は、フィルタ処理により抽出しなかったステータス情報に基づいて、機能実行画面で表示されるバッジ画像の表示態様を変更してもよい。例えば、制御AP20は、プリント処理を選択している場合に、スキャナ処理に関係するステータス情報によりスキャナ処理のステータスに異常がある場合、プリント処理に関するバッジ画像の表示態様を変更する。この場合において、制御AP20は、バッジ画像の色の変更や、バッジ画像の形状の変更を行うものであってもよい。これにより、選択していない機能に関係するステータスに異常があることをユーザに認識させることができる。
【0086】
・画像処理装置は、情報処理装置との間の通信により、情報処理装置から所定の画像処理の実行指示を受付けるものであればよく、プリンタや複合機に限定されない。
【0087】
・制御AP20は、プリンタのステータスをバッジ画像等のアイコンにより表示することに代えて、ステータスを、テキストや、アイコンとテキストとを組み合わせてディスプレイに表示させてもよい。
【0088】
情報処理装置10が表示する指示受付画面は、ユーザ操作による指示を受け付ける画面であればよく、機能実行画面以外であってもよい。
【符号の説明】
【0089】
10…情報処理装置、12…CPU、13…ディスプレイ、14…タッチパネル、20…制御アプリケーション、30,31…プリンタ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2024-02-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイと、操作部と、通信部とを備え、前記通信部を通じて画像処理装置と通信可能な情報処理装置のコンピュータが読み取り可能な制御プログラムであって、
前記コンピュータに
記画像処理装置のステータスを示すステータス情報を、前記通信部を通じて前記画像処理装置から取得する取得処理と、
機能選択画面を表示する機能選択画面表示処理であって、前記機能選択画面は、前記画像処理装置に印刷処理を実行させる印刷機能を選択するためのプリントアイコンと、前記画像処理装置に原稿から画像を読み取るスキャン処理を実行させるスキャン機能を選択するためのスキャンアイコンと、を含む画面である、前記機能選択画面表示処理と、
前記機能選択画面が表示されているときに、前記画像処理装置から取得した前記ステータス情報にエラー情報が含まれる場合、前記機能選択画面上にバッジ画像を表示するバッジ画像表示処理と、
前記プリントアイコンが操作される場合、印刷対象の画像を含むプリント機能画面を表示するプリント機能画面表示処理であって、前記プリント機能画面が表示されているときに、前記画像処理装置から取得した前記ステータス情報に前記プリント機能に関するエラー情報が含まれる場合、前記プリント機能画面上に前記画像処理装置にエラーが発生していることを示す情報を表示する前記プリント機能画面表示処理と、
前記スキャンアイコンが操作される場合、前記スキャン機能に関するスキャン機能画面を表示するスキャン機能画面表示処理であって、前記スキャン機能画面が表示されているときに、前記画像処理装置から取得した前記ステータス情報に前記プリント機能に関するエラー情報が含まれる場合であっても、前記スキャン機能画面上に前記画像処置装置にエラーが発生していることを示す情報を表示しない、前記スキャン機能画面表示処理と、
を実行させる、制御プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載の制御プログラムであって、
前記コンピュータに、
前記機能選択画面が表示されているときに、前記画像処理装置から取得した前記ステータス情報に前記画像処理装置が正常であることを示す情報が含まれる場合、前記バッジ画像が表示される位置にバッジ画像を表示しない、バッジ画像非表示処理、
を更に実行させる、制御プログラム。
【請求項3】
請求項1に記載の制御プログラムであって、
前記コンピュータに、
前記機能選択画面が表示されているときに、前記画像処理装置から取得した前記ステータス情報に警告情報及びエラー情報の何れも含まれない場合、前記バッジ画像が表示される位置にバッジ画像を表示しない、バッジ画像非表示処理、
を更に実行させる、制御プログラム。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の制御プログラムであって、
前記プリント機能画面上に表示される情報であって、前記画像処理装置にエラーが発生していることを示す情報は、バッジ画像である、
制御プログラム。
【請求項5】
請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の制御プログラムであって、
前記プリント機能画面上に表示される情報であって、前記画像処理装置にエラーが発生していることを示す情報は、テキストである、
制御プログラム。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の制御プログラムであって、
前記機能選択画面表示処理において表示される前記機能選択画面上には、通信対象として指定された前記画像処理装置の機種に関する機種情報が表示される、
制御プログラム。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の制御プログラムであって、
前記プリント機能に関するエラー情報は、前記画像処理装置に用紙が無いことを示す情報である、制御プログラム。
【請求項8】
請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の制御プログラムであって、
前記プリント機能に関するエラー情報は、前記画像形成装置の給紙トレイに関するエラーが発生していることを示す情報である、制御プログラム。
【請求項9】
請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の制御プログラムであって、
前記プリント機能に関するエラー情報は、前記画像処理装置の印刷に供されるインクの残量が不足していることを示す情報である、制御プログラム。
【請求項10】
ディスプレイと、操作部と、通信部とを備え、前記通信部を通じて画像処理装置と通信可能な情報処理装置であって
記画像処理装置のステータスを示すステータス情報を、前記通信部を通じて前記画像処理装置から取得する情報取得部と、
機能選択画面を表示する機能選択画面表示部であって、前記機能選択画面は、前記画像処理装置に印刷処理を実行させる印刷機能を選択するためのプリントアイコンと、前記画像処理装置に原稿から画像を読み取るスキャン処理を実行させるスキャン機能を選択するためのスキャンアイコンと、を含む画面である、前記機能選択画面表示部と、
前記機能選択画面が表示されているときに、前記画像処理装置から取得した前記ステータス情報にエラー情報が含まれる場合、前記機能選択画面上にバッジ画像を表示するバッジ画像表示部と、
前記プリントアイコンが操作される場合、印刷対象の画像を含むプリント機能画面を表示するプリント機能画面表示部であって、前記プリント機能画面が表示されているときに、前記画像処理装置から取得した前記ステータス情報に前記プリント機能に関するエラー情報が含まれる場合、前記プリント機能画面上に前記画像処理装置にエラーが発生していることを示す情報を表示する前記プリント機能画面表示部と、
前記スキャンアイコンが操作される場合、前記スキャン機能に関するスキャン機能画面を表示するスキャン機能画面表示部であって、前記スキャン機能画面が表示されているときに、前記画像処理装置から取得した前記ステータス情報に前記プリント機能に関するエラー情報が含まれる場合であっても、前記スキャン機能画面上に前記画像処置装置にエラーが発生していることを示す情報を表示しない、前記スキャン機能画面表示部と、
を備える情報処理装置。
【請求項11】
ディスプレイと、操作部と、通信部とを備え、前記通信部を通じて画像処理装置と通信可能な情報処理装置を制御する制御方法であって、
前記画像処理装置のステータスを示すステータス情報を、前記通信部を通じて前記画像処理装置から取得する取得ステップと、
機能選択画面を表示する機能選択画面表示ステップであって、前記機能選択画面は、前記画像処理装置に印刷処理を実行させる印刷機能を選択するためのプリントアイコンと、前記画像処理装置に原稿から画像を読み取るスキャン処理を実行させるスキャン機能を選択するためのスキャンアイコンと、を含む画面である、前記機能選択画面表示ステップと、
前記機能選択画面が表示されているときに、前記画像処理装置から取得した前記ステータス情報にエラー情報が含まれる場合、前記機能選択画面上にバッジ画像を表示するバッジ画像表示ステップと、
前記プリントアイコンが操作される場合、印刷対象の画像を含むプリント機能画面を表示するプリント機能画面表示ステップであって、前記プリント機能画面が表示されているときに、前記画像処理装置から取得した前記ステータス情報に前記プリント機能に関するエラー情報が含まれる場合、前記プリント機能画面上に前記画像処理装置にエラーが発生していることを示す情報を表示する前記プリント機能画面表示ステップと、
前記スキャンアイコンが操作される場合、前記スキャン機能に関するスキャン機能画面を表示するスキャン機能画面表示ステップであって、前記スキャン機能画面が表示されているときに、前記画像処理装置から取得した前記ステータス情報に前記プリント機能に関するエラー情報が含まれる場合であっても、前記スキャン機能画面上に前記画像処置装置にエラーが発生していることを示す情報を表示しない、前記スキャン機能画面表示ステップと、
を含む制御方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記課題を解決するために本発明の実施形態の一例では、ディスプレイと、操作部と、通信部とを備え、前記通信部を通じて画像処理装置と通信可能な情報処理装置のコンピュータが読み取り可能な制御プログラムに関する。制御プログラムは、コンピュータに、通信部を通じて、画像処理装置のステータスを示すステータス情報を取得する情報取得処理と、画像処理装置の機能のうち、いずれの機能が選択されているか否かを判断する選択判断処理と、選択判断処理により像処理装置の機能のいずれも選択されていないと判断している場合は、取得したステータス情報に基づいて、画像処理装置のステータスのうち表示可能なステータスをディスプレイに表示する第1表示処理と、画像処理装置の機能のうちいずれかの機能が選択されていると判断している場合は、取得した前記ステータス情報のうち、選択されている機能である第1機能に関係するステータス情報に基づく画像処理装置のステータスをディスプレイに表示し、選択されていない機能である第2機能に関係するステータス情報に基づく画像処理装置のステータスのディスプレイへの表示を制限する第2表示処理と、を実行させる。