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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059698
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】悪臭化合物を低減するための組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/35 20060101AFI20240423BHJP
   A61K 8/49 20060101ALI20240423BHJP
   A61K 8/365 20060101ALI20240423BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20240423BHJP
   A61Q 5/12 20060101ALI20240423BHJP
   A61K 31/11 20060101ALI20240423BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20240423BHJP
   A61Q 13/00 20060101ALI20240423BHJP
   A61K 47/08 20060101ALI20240423BHJP
   A61K 47/10 20170101ALI20240423BHJP
   A61K 47/22 20060101ALI20240423BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20240423BHJP
   A23L 27/00 20160101ALI20240423BHJP
   A23L 27/20 20160101ALI20240423BHJP
   A61L 9/01 20060101ALI20240423BHJP
   D06M 13/00 20060101ALI20240423BHJP
   D06M 13/127 20060101ALI20240423BHJP
   D06M 13/188 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
A61K8/35
A61K8/49
A61K8/365
A61Q5/02
A61Q5/12
A61K31/11
A61P17/00
A61Q13/00 100
A61K47/08
A61K47/10
A61K47/22
A61K47/12
A23L27/00 Z
A23L27/20 D
A61L9/01 J
A61L9/01 H
A61L9/01 V
D06M13/00
D06M13/127
D06M13/188
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024019734
(22)【出願日】2024-02-13
(62)【分割の表示】P 2022073736の分割
【原出願日】2018-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】306018376
【氏名又は名称】クラシエ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】宮下 哲郎
(57)【要約】
【課題】一つ消臭成分の臭いを使用者が強く感じることによる嗜好性の低下を抑えた悪臭を低減するための組成物を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係るインドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物は、アルデヒド化合物及び有機酸を含み、前記アルデヒド化合物は、ベンズアルデヒドと、当該ベンズアルデヒドとは異なる他のアルデヒド化合物である。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物であって、
アルデヒド化合物及び有機酸を含み、
前記アルデヒド化合物は、ベンズアルデヒドと、当該ベンズアルデヒドとは異なる他のアルデヒド化合物であり、
前記低減は、前記悪臭化合物を別の化合物に変換することに起因する、
インドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物(但し、微量作用金属を含む組成物、微量作用金属供給源を含む組成物、及び、糞便および尿汚れ由来のインドールを主成分とする悪臭の発生を防止する目的の組成物を除く)。
【請求項2】
悪臭化合物が存在する箇所に対して、インドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物、前記組成物を含む化粧料、前記組成物を含む医薬部外品、前記組成物を含む医薬品、前記組成物を含む食品、前記組成物を含む飲料、前記組成物を含む衛生用品、前記組成物を含む芳香製品、及び、前記組成物を含む消臭製品から選ばれる少なくとも一つを供給する、インドール骨格を有する悪臭化合物の低減方法であり、
前記組成物が、
アルデヒド化合物及び有機酸を含み、
前記アルデヒド化合物は、ベンズアルデヒドと、当該ベンズアルデヒドとは異なる他のアルデヒド化合物であり、
前記低減は、前記悪臭化合物を別の化合物に変換することに起因する、
インドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物(但し、微量作用金属を含む組成物、及び、微量作用金属供給源を含む組成物を除く)である、低減方法。
【請求項3】
前記他のアルデヒド化合物は、芳香族アルデヒド化合物である、請求項2に記載のインドール骨格を有する悪臭化合物の低減方法。
【請求項4】
前記他のアルデヒド化合物がヘキシルシンナミックアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、フェニルプロピルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、α-アミルシンナミックアルデヒド、ヒドラトロピックアルデヒド、アニスアルデヒド、p-メチルフェニルアセトアルデヒド、クミンアルデヒド、シクラメンアルデヒド、3-(p-t-ブチルフェニル)-プロピルアルデヒド、p-エチル-2,2-ジメチルヒドロシンナムアルデヒド、2-メチル-3-(p-メトキシフェニル)-プロピルアルデヒド、p-t-ブチル-α-メチルヒドロシンナミックアルデヒド、サリチルアルデヒド、ヘリオトロピン、ヘリオナール、バニリン、エチルバニリン、及び、メチルバニリンから選ばれる少なくとも一つである、請求項3に記載のインドール骨格を有する悪臭化合物の低減方法。
【請求項5】
前記ベンズアルデヒドと前記他のアルデヒド化合物のモル比の範囲が1:1/3~100である、請求項2~4のいずれか1項に記載のインドール骨格を有する悪臭化合物の低減方法。
【請求項6】
前記有機酸はヒドロキシカルボン酸である、請求項2~5のいずれか1項に記載のインドール骨格を有する悪臭化合物の低減方法。
【請求項7】
前記ヒドロキシカルボン酸は、乳酸、リンゴ酸、クエン酸及びサリチル酸からなる群より選ばれる少なくとも一つである、請求項6に記載のインドール骨格を有する悪臭化合物の低減方法。
【請求項8】
前記悪臭化合物は、インドール、1-メチルインドール、2-メチルインドール、5-メチルインドール、7-メチルインドール、及び、スカトールから選ばれる少なくとも一
つである、請求項2~7のいずれか1項に記載のインドール骨格を有する悪臭化合物の低減方法。
【請求項9】
請求項2~8のいずれか1項に記載のインドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物を含む化粧料、医薬部外品、医薬品、食品、飲料、衛生用品、芳香製品、又は、消臭製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はインドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、臭気は環境の至るところに存在している。ある種の臭気は心地よいものとしてとらえられるが、不快な感覚を引き起こす臭気である悪臭も存在するため、悪臭を多くの方法で制御することが継続的に検討されている。
【0003】
例えば、悪臭の1つの原因は、あらゆる種類の廃棄されたヒトおよび動物の体内排泄物、液体および分泌物である。制御される必要のある不快な臭気の他の原因としては、例えば乳製品、肉および魚のような食物、または織物、家具、および壁材によって引き起こされるものもある。
【0004】
ヒトおよび動物の体内排泄物、液体及び分泌物に関しては、臭気としてインドール化合物が知られており、臭気を制御する継続的な必要性を満たすために、例えば、生理用ナプキン、パンティライナー、大人用失禁用品、乳児用おむつ、ペーパータオル、トイレットペーパーおよび化粧紙のような個人用衛生用品が存在する。このような物品はしばしば体液および人体によって排泄される他の滲出物を吸収し、廃棄することで臭気による不快感を和らげるために使用される。
【0005】
特許文献1では、表面反応炭酸カルシウムを臭気物質と接触させ、排尿により生じる臭気物質を制御する手法が記載されている。
【0006】
特許文献2では、アルデヒド、α,β‐不飽和アルデヒド、アルコール、ケトンから選択される芳香物質により、糞便及び尿汚れ由来の悪臭源であるインドール及びインドール関連物質による悪臭物質の発生を防止するフレグランス組成物とその使用方法について記載されている。
【0007】
特許文献3では、大環状ケトンを有効成分とするβ-グルクロニダーゼ阻害剤を適用することにより、尿に酵素活性が作用することによって生じる揮発性成分の生成を抑制する方法について記載されている。
【0008】
特許文献4では、口腔内のインドール、スカトール、フェノール、p-クレゾールなどの臭い成分を効果的に洗浄することを目的とした口腔用組成物について記載されている。
【0009】
特許文献5では、硫化水素およびインドールにより引き起こされる口臭を低減するためにセリンを用いた口腔ケア組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特表2017-528172号公報(2017年9月28日公表)
【特許文献2】特開2008-36434(2008年2月21日公開)
【特許文献3】特開2014-195696(2014年10月16日公開)
【特許文献4】特開2004-203872(2004年7月22日公開)
【特許文献5】特表2013-508453(2013年3月7日公表)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところで、或る消臭成分で消臭を行なう場合、当該消臭成分の臭いを使用者が強く感じることによって嗜好性が低下する虞がある。
【0012】
本発明はこのような事情に鑑みて成された発明であり、一つ消臭成分の臭いを使用者が強く感じることによる嗜好性の低下を抑えた悪臭を低減するための組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記課題を解決するために、本発明の一態様に係る組成物は、インドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物であって、アルデヒド化合物及び有機酸を含み、前記アルデヒド化合物は、ベンズアルデヒドと、当該ベンズアルデヒドとは異なる他のアルデヒド化合物である。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一態様によれば、一つ消臭成分の臭いを使用者が強く感じることによる嗜好性の低下を抑えた悪臭を低減するための組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<インドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物>
本発明の一態様に係るインドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物(以下、インドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物を単に「組成物」という。)は、アルデヒド化合物及び有機酸を含み、前記アルデヒド化合物は、ベンズアルデヒドと、当該ベンズアルデヒドとは異なる他のアルデヒド化合物である。他のアルデヒド化合物の臭いによりベンズアルデヒドの臭いが際立つことを抑制できる。よって、一つの消臭成分のみを使用者が強く感じることによる嗜好性の低下を抑えることができる。なお、本明細書において悪臭化合物とは悪臭の原因となる化合物をいい、具体的には後述するインドール骨格を有する化合物である。
【0016】
〔アルデヒド化合物〕
本発明の一態様の組成物に含まれるベンズアルデヒドは、悪臭化合物と反応して当該悪臭化合物を別化合物に変換する。ベンズアルデヒドを含むことによりインドール骨格を有する悪臭化合物を低減し、悪臭を除去できる。
【0017】
本発明の一態様の組成物に含まれる他のアルデヒド化合物は、ベンズアルデヒドとは異なるアルデヒド化合物であればよい。例えば、ベンズアルデヒドとは臭いが異なるアルデヒド化合物であることが好ましく、中でも芳香族アルデヒド化合物が好ましく、より好ましくはヘキシルシンナミックアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、フェニルプロピルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、α-アミルシンナミックアルデヒド、ヒドラトロピックアルデヒド、アニスアルデヒド、p-メチルフェニルアセトアルデヒド、クミンアルデヒド、シクラメンアルデヒド、3-(p-t-ブチルフェニル)-プロピルアルデヒド、p-エチル-2,2-ジメチルヒドロシンナムアルデヒド、2-メチル-3-(p-メトキシフェニル)-プロピルアルデヒド、p-t-ブチル-α-メチルヒドロシンナミックアルデヒド、サリチルアルデヒド、ヘリオトロピン、ヘリオナール、バニリン、エチルバニリン、メチルバニリン等であり、さらに好ましくはヘキシルシンナミックアルデヒドである。これらは単独で用いてもよく複数種を組み合わせてもよい。このようなアルデヒド化合物を含むことによりベンズアルデヒドの臭いを軽減することができる。
【0018】
ベンズアルデヒドのみを用いると当該ベンズアルデヒドの香りが際立つため、使用者によっては香りに不満を持ち、より良い香りを求める可能性があるが、ベンズアルデヒドに
他のアルデヒド化合物を組み合わせることでお互いが他方の香りを和らげて嗜好性がより向上する。また、ベンズアルデヒド、他のアルデヒド化合物を組み合わせる場合、ベンズアルデヒド:他のアルデヒド化合物のモル比は目的とする嗜好性等に応じて適宜設定すればよいが、1:1/3~100の範囲で用いることが好ましい。ベンズアルデヒド及び他のアルデヒド化合物をこれらの範囲のモル比で用いることにより、悪臭化合物を低減させるだけでなく、より嗜好性を高めた悪臭化合物を低減するための組成物を提供できる。
【0019】
本発明の別の態様において、アルデヒド化合物として、ベンズアルデヒド及び他のアルデヒド化合物の他に、別のアルデヒド化合物を含んでもよい。別のアルデヒド化合物は、嗜好性を高めるために含まれてもよい。
【0020】
本発明の一態様において、組成物に含まれるアルデヒド化合物の量は、特に限定されないが、組成物全体の0.0001重量%~90重量%であることが好ましく、0.001重量%~80重量%がさらに好ましい。
【0021】
〔有機酸〕
本発明の一態様の組成物に含まれる有機酸は、前記アルデヒド化合物が悪臭化合物と反応して当該悪臭化合物を別化合物に変換する効率を高めるものであればよい。
【0022】
有機酸としては、例えば、カルボン酸、スルホン酸等が挙げられ、中でもカルボン酸が好ましい。カルボン酸とは、分子内にカルボキシル基を一つ以上有している化合物である。カルボン酸としては、例えば、飽和脂肪カルボン酸、不飽和脂肪カルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、芳香族カルボン酸などが挙げられる。特に、分子内にヒドロキシル基を有するヒドロキシカルボン酸が好ましい。
【0023】
ヒドロキシカルボン酸の中でも、例えば、炭素数2~4の飽和脂肪ヒドロキシカルボン酸、複数のカルボキシル基を有するヒドロキシカルボン酸、芳香族ヒドロキシカルボン酸が好ましい。炭素数2~4の飽和脂肪ヒドロキシカルボン酸としては乳酸、複数のカルボキシル基を有するヒドロキシカルボン酸としてはリンゴ酸、クエン酸、また、芳香族ヒドロキシカルボン酸としてはサリチル酸が挙げられる。
【0024】
組成物がアルデヒド化合物と共に有機酸を含むことにより、有機酸が含まれないアルデヒド化合物のみを含む組成物と比べて、より効果的に悪臭化合物を低減させることができる。
【0025】
本発明の一態様において、組成物に含まれる有機酸の量は、特に限定されないが、組成物全体の0.001重量%~90重量%であることが好ましく、0.01重量%~80重量%がさらに好ましい。
【0026】
本発明の一態様において、アルデヒド化合物と有機酸とのモル比は、特に限定されないが、1:1/1000~100であることが好ましく、1:1/500~50であることがさらに好ましい。
【0027】
〔その他の材料〕
また、本発明の一態様に係る組成物は、アルデヒド化合物及び有機酸以外のその他の材料を含んでもよい。その他の材料としては、溶媒、消臭補助剤、防腐剤、界面活性剤、変色防止剤、酸化防止剤、着色料、香料、樹脂、可塑剤などが挙げられる。その他の成分の量は、その他の成分が溶媒である場合は1重量%~99.9重量%、消臭補助剤、界面活性剤、香料、又は樹脂である場合は0.001重量%~80重量%、防腐剤、変色防止剤、酸化防止剤、着色料、又は可塑剤の場合は0.00001重量%~1重量%であること
が好ましい。
【0028】
〔インドール骨格を有する悪臭化合物〕
インドール骨格を有する化合物とは、インドール骨格を基本骨格として有する化合物を指し、同一分子内に各種置換基が導入されていてもよい。例えば、インドール、1-メチルインドール、2-メチルインドール、5-メチルインドール、7-メチルインドール、スカトールなどが挙げられる。
【0029】
インドール骨格を有する悪臭化合物を本発明の一態様に係る組成物によって処理することにより、効果的に悪臭を低減させることができる。
【0030】
〔組成物の形態〕
本発明の一態様に係る組成物は、種々の形態であってよい。形態としては、例えば、液状、ゲル状、クリーム状、顆粒状などが挙げられる。
【0031】
〔組成物の製造方法〕
本発明の一態様に係る組成物を製造する方法は特に限定されない。例えば、アルデヒド化合物と、有機酸と、その他の材料とを混合して製造すればよい。また、当該組成物は、アルデヒド化合物と、有機酸と、その他の材料とを混合した後、種々の形態にすることができる。形態としては、例えば、液状、ゲル状、クリーム状、顆粒状などが挙げられる。
【0032】
〔組成物の用途〕
本発明の一態様に係る組成物は、種々の用途に用いることができる。例えば、化粧料、医薬部外品、医薬品、食品、飲料、衛生用品、芳香製品、及び、消臭製品が挙げられる。すなわち、当該組成物を含む化粧料、医薬部外品、医薬品、食品、飲料、衛生用品、芳香製品、及び、消臭製品も本発明の範囲内である。また、各用途の使用態様に応じて、種々の剤型、形態を選択することが可能である。
【0033】
化粧料であれば、例えば、クリーム、乳液、化粧水、エッセンス、洗顔料、クレンジング料、パックなどの基礎化粧料、口紅、ファンデーション、アイカラーなどのメイクアップ化粧料、ボディソープ、石鹸、シャンプー、リンス、コンディショナー、ヘアトリートメントなどのトイレタリー製品、毛髪用セット剤などの毛髪用化粧料、制汗スプレーや消臭クリームなどのデオドラント製品、ヘアコロンや練り香水などのフレグランス製品に用いることができる。
【0034】
医薬品の剤型であれば、経口投与製剤又は非経口投与製剤のいずれであっても構わない。具体的には、エアゾール剤、液剤、エキス剤、エリキシル剤、カプセル剤(ハードカプセル、ソフトカプセル、マイクロカプセル)、顆粒剤、丸剤、眼軟膏剤、経皮吸収型製剤、懸濁剤、乳剤、坐剤(含膣剤)、散剤、酒精剤、錠剤(素錠、コーティング錠、特殊錠)、シロップ剤、浸剤・煎剤、注射剤(水溶性注射剤、非水溶性注射剤)、貼付剤、チンキ剤、点眼剤、トローチ剤、軟膏剤、パップ剤、芳香水剤、リニメント剤、リモナーデ剤、流エキス剤、ローション剤などが挙げられる。これらの製剤は、製剤技術分野における慣用方法にて製造でき、例えば日本薬局方記載の方法で製造することができる。
【0035】
食品の形態としては、例えば、ジェル、粉末、液体、顆粒、クリーム状、ペースト状、固形等を挙げることができる。また、本発明の飲食品組成物の種類としても特に限定されず、例えば、菓子類(チューインガム、キャンディ、グミ、タブレット、チョコレート、ゼリー等)、氷菓(アイスキャンディー、アイスクリーム、シャーベット等)、冷菓(ゼリー、プリン、水ようかん等)、麺類をはじめとする澱粉系食品、粉末飲食品、飲料(スープ、コーヒー、茶類、ジュース、炭酸飲料、ココア、アルコール飲料、ゼリー状ドリン
ク等)、ベーカリー食品(クッキー、ビスケット、パン、パイ、ケーキ等)、油脂食品(マーガリン、ショートニング、ファットスプレッド等)、乳製品(牛乳、ヨーグルト、乳清飲料、乳酸菌飲料、バター、クリーム、チーズ等)等を挙げることができる。
【0036】
衛生用品の種類は特に限定されず、例えば、生理用ナプキン、パンティライナー、大人用失禁用品、乳児用おむつ、ペーパータオル、トイレットペーパー、化粧紙等の個人用衛生用品等を挙げることができる。
【0037】
なお、芳香製品とは消臭性を有する製品を指す。芳香製品の形態としては、例えば、ジェル、粉末、液体、顆粒、クリーム状、ペースト状、固形等を挙げることができる。また、本発明の芳香製品の種類としても特に限定されず、例えば、トイレ用、部屋用、または自動車の車内用などの芳香剤、住居用洗剤、衣類用洗剤、衣類用仕上剤、食器用洗剤等を挙げることができる。
【0038】
また、消臭製品とは消臭性を有する製品を指す。消臭製品の形態としては、例えば、ジェル、粉末、液体、顆粒、クリーム状、ペースト状、固形等を挙げることができる。また、本発明の消臭製品の種類としても特に限定されず、例えば、トイレ用、部屋用、または自動車の車内用などの消臭剤、住居用洗剤、衣類用洗剤、衣類用仕上剤、食器用洗剤等を挙げることができる。
【0039】
また、本発明の一態様に係る組成物は、繊維製品の消臭材料にも使用できる。繊維製品に組成物を浸漬加工、パッディング加工、塗付加工、スクリーン加工等により繊維表面に塗布することができる。このように、本発明に係る組成物を塗布された消臭製品も本発明の範囲内である。
【0040】
<悪臭化合物の低減方法>
本発明の一態様に係る低減方法は、インドール骨格を有する悪臭化合物が存在する箇所に対して当該組成物、当該組成物を含む化粧料、当該組成物を含む医薬部外品、当該組成物を含む医薬品、当該組成物を含む食品、当該組成物を含む飲料、及び、当該組成物を含む消臭製品から選ばれる少なくとも一つを供給する方法である。
【0041】
〔悪臭化合物が存在する箇所〕
インドール骨格を有する悪臭化合物が存在する箇所として、例えば、汗を生じる人間の皮膚表面、生ごみが溜まり易い台所の排水口、人間の排泄物が付着しやすいトイレ、動物の排泄物が付着しやすい家畜舎、家庭用排泄処理器具、口腔や腸などの消化器官内などが挙げられる。
【0042】
〔組成物の供給方法〕
(供給方法)
本発明の一態様に係る低減方法において、供給の方法としては特に限定されるものではないが、例えば、組成物を対象箇所に塗布する方法、スプレーとして散布する方法、洗浄剤などの化粧料で清浄する方法、マイクロカプセルの形態で塗布する方法などが挙げられる。また、組成物を供給して、インドール骨格を有する悪臭化合物を別の化合物に変換して低減させた後は、例えば水で流すなどして除去してもよい。
【0043】
(組成物の供給量)
本発明の一態様において、組成物の供給量所望の消臭効果等に応じて適宜設定すればよい。すなわち、組成物の供給量は、インドール骨格を有する悪臭化合物を別の化合物に変換して低減させることができる量のアルデヒド化合物、及びアルデヒド化合物が当該悪臭化合物と反応して当該悪臭化合物を別化合物に変換する効率を高めることができる量の有
機酸を含む量であればよい。アルデヒド化合物の供給量は、例えば、インドール骨格を有する悪臭化合物1モルに対して0.01モル~1000モルであることが好ましく、0.1モル~100モルであることがさらに好ましい。また、有機酸の供給量は、例えば、インドール骨格を有する悪臭化合物1モルに対して0.01モル~100モルであることが好ましく、0.1モル~10モルであることがさらに好ましい。なお、使用者が容易に使用量を特定できるようにするために、組成物を使用者に提供する者は対応箇所毎に目安となる量を設定してもよい。前記提供する者は、例えば、その他に共に供給する成分も含めた組成物の総量に基づいて、頭皮に何mLを供給すればよいかを設定したり、供給する箇所の単位面積当たりの使用量を設定したりして、それらの使用量を使用者に知らせてもよい。
【0044】
インドール骨格を有する悪臭化合物が存在する箇所に対して、当該悪臭化合物と有機酸とアルデヒド化合物とが前記のモル比となるように供給することによって、効果的に悪臭化合物を低減することができる。
【0045】
〔まとめ〕
本発明は、これに制限されるものではないが、以下の発明を包含する。
(1)インドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物であって、アルデヒド化合物及び有機酸を含み、前記アルデヒド化合物は、ベンズアルデヒドと、当該ベンズアルデヒドとは異なる他のアルデヒド化合物である、インドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物。
(2)前記他のアルデヒド化合物は、芳香族アルデヒド化合物である、(1)に記載のインドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物。
(3)前記他のアルデヒド化合物がヘキシルシンナミックアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、フェニルプロピルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、α-アミルシンナミックアルデヒド、ヒドラトロピックアルデヒド、アニスアルデヒド、p-メチルフェニルアセトアルデヒド、クミンアルデヒド、シクラメンアルデヒド、3-(p-t-ブチルフェニル)-プロピルアルデヒド、p-エチル-2,2-ジメチルヒドロシンナムアルデヒド、2-メチル-3-(p-メトキシフェニル)-プロピルアルデヒド、p-t-ブチル-α-メチルヒドロシンナミックアルデヒド、サリチルアルデヒド、ヘリオトロピン、ヘリオナール、バニリン、エチルバニリン、及び、メチルバニリンから選ばれる少なくとも一つである、(2)に記載のインドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物。
(4)前記ベンズアルデヒドと前記他のアルデヒド化合物のモル比の範囲が1:1/3~100である、(1)~(3)のいずれかに記載のインドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物。
(5)前記有機酸はヒドロキシカルボン酸である、(1)~(4)のいずれかに記載のインドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物。
(6)前記ヒドロキシカルボン酸は、乳酸、リンゴ酸、クエン酸及びサリチル酸からなる群より選ばれる少なくとも一つである、(5)に記載のインドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物。
(7)前記悪臭化合物は、インドール、1-メチルインドール、2-メチルインドール、5-メチルインドール、7-メチルインドール、及び、スカトールから選ばれる少なくとも一つである、(1)~(6)のいずれかに記載のインドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物。
(8)(1)~(7)のいずれかに記載のインドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物を含む化粧料、医薬部外品、医薬品、食品、飲料、衛生用品、芳香製品、又は、消臭製品。
(9)前記悪臭化合物が存在する箇所に対して(1)~(7)のいずれかに記載のインドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物、(8)に記載の化粧料、医薬部外
品、医薬品、食品、飲料、衛生用品、芳香製品、及び、消臭製品から選ばれる少なくとも一つを供給する、インドール骨格を有する悪臭化合物の低減方法。
【0046】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【実施例0047】
〔実施例:インドール様臭及びベンズアルデヒド臭の低減試験〕
本発明の一態様に係る組成物において、ベンズアルデヒド及びヘキシルシンナミックアルデヒドをどのようなモル比で用いた場合、インドール様臭及びベンズアルデヒド臭に対して有効であるかを検討するため、以下の試験を行った。インドール様臭とは、反応後の悪臭(例えば、未反応のインドール臭、及びインドールそのものの臭気ではないが、インドールと似た臭気だと被験者が感じた臭気)を指す。
【0048】
インドール、ベンズアルデヒド、ヘキシルシンナミックアルデヒド(以降、HCAとも称する)、及び乳酸を表1に示すモル濃度になるようメタノールに溶解させ、溶液の全体量が1mLになるようにサンプルを調製した。試料を35℃で、24時間静置した後、試験を行った。試料のインドール様臭及びベンズアルデヒド臭の強さを20名の被験者により5段階で評価した。なお、5段階評価は「1」が非常に強くわかる、「2」が強くわかる、「3」が分かる、「4」が弱いが分かる、「5」がほとんど分からない、として行い、被験者の評価の平均値を算出した。平均値が4.0~5.0の場合を◎、2.0~4.0の場合を○、1.0~2.0の場合を△として、評価した。結果を表1に示す。
【表1】
【0049】
表1に示す通り、ベンズアルデヒド:ヘキシルシンナミックアルデヒドのモル比の範囲が1:1/3~100であるときに、インドール様臭及びベンズアルデヒド臭が良好に抑制されることが示された。
【0050】
〔参考例:アルデヒド化合物の性能試験〕
アルデヒド化合物の悪臭低減効果を確認するため、各種香料を用いて以下の定量試験を行った。
【0051】
次に、インドール、各種化合物、及び乳酸を表2に示す濃度になるようにメタノールに溶解させ、溶液の全体量が1mLになるようにサンプルを調製した。各種化合物は、(3)ベンズアルデヒド、(4)ヘキシルシンナミックアルデヒド、(5)ベンジルサリシレート、(6)リモネン、及び(7)ヘキシルサリシレートを使用した。サンプルを45℃で1日間静置して測定試料として、インドールの減少率を算出した。
【0052】
減少率は次の方法で算出した。まず、インドール0.1mol/Lを含むメタノール溶液1mLをアジレントテクノロジー社製ガスクロマトグラフィー分析装置にて分析し、インドール由来のピーク面積を算出し、これをインドールが100%存在するときの参照試料の面積とする。次に、測定試料をガスクロマトグラフィー分析装置にて分析し、インドール由来のピーク面積を計測した。参照試料の面積と測定試料の面積とを比較し、インドールの減少率を算出した。減少率が0~25%のときに1、26~50%のときに2、51~75%のときに3、76~100%のときに4として、4段階で評価した。結果を表2に示す。
【表2】
【0053】
表2に示す通り、比較例においては、試験後のインドールの量が、参照試料と比較して0~25%減少した。それに対し、ベンズアルデヒド又はヘキシルシンナミックを含む試料を用いた参考例において、試験後のインドールの量が、参照試料と比較して、51~75%減少した。すなわち、アルデヒド化合物によってインドールの量が低減したことが示された。
【0054】
〔参考例:有機酸の種類の評価〕
どの種類の有機酸が効果的であるかを検討するため、以下の試験を行った。
【0055】
有機酸の種類とモル濃度が異なること以外は、〔参考例:アルデヒド化合物の性能試験〕と同じ方法で試験を行った。測定試料をガスクロマトグラフィー分析装置にて分析し、インドール由来のピーク面積を計測した。参照試料の面積と測定試料の面積とを比較し、インドールの減少率を算出した。減少率が0~25%のときに1、26~50%のときに2、51~75%のときに3、76~100%のときに4として、4段階で評価した。結果を表3に示す。
【表3】
【0056】
表3に示す通り、有機酸非存在である比較例3-1においては、インドールの量が、参照試料と比較して全く減少しなかった。それに対し、有機酸が存在する参考例において、測定試料のインドールの量が、参照試料と比較して減少した。ベンズアルデヒドが、有機酸の存在下において効果的にインドールと反応し、インドールの量を低減していることが示された。
【0057】
また、分子内にヒドロキシル基を有するヒドロキシカルボン酸を含む試料を用いた参考例3-1~3-4において、試験後のインドールの量が参照試料と比較して26%以上減少した。すなわち、有機酸の中でもヒドロキシカルボン酸が有効であることが示された。
【0058】
〔実施例:インドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物を含む化粧料〕
以下に、本発明のインドール骨格を有する悪臭化合物を低減するための組成物として製造した化粧料の実施例を示す。組成は重量%で示す。
【0059】
実施例4-1 シャンプー
1.ラウロイルヒドロキシエチル-β-アラニンナトリウム 3.0重量%
2.ラウロイルメチルアラニンナトリウム 3.0重量%
3.N-ラウロイルサルコシントリエタノールアミン 2.0重量%
4.N-ヤシ油脂肪酸グルタミン酸トリエタノールアミン 2.0重量%
5.パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン 4.0重量%
6.ココイルメチルタウリンナトリウム 1.0重量%
7.コカミドプロピルベタイン 2.0重量%
8.ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 1.0重量%
9.PPG-2コカミド 1.0重量%
10.ラウラミドMIPA 1.0重量%
11.ポリクオタニウム-10(電荷密度:1.3meq/g) 0.1重量%
12.カチオン化グァーガム(電荷密度:0.4meq/g) 0.1重量%
13.ポリクタオニウム-7 1.0重量%
14.ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリン 1.0重量%
15.ジステアリン酸グリコール 1.0重量%
16.ステアリルトリモニウムクロリド 0.5重量%
17.BG 0.1重量%
18.グリセリン 0.1重量%
19.クエン酸 0.1重量%
20.安息香酸ナトリウム 0.1重量%
21.フェノキシエタノール 0.1重量%
22.メチルパラベン 0.1重量%
23.エタノール 0.1重量%
24.ラクトフェリン 0.1重量%
25.ホエイ 0.1重量%
26.グリチルリチン酸ジカリウム 0.1重量%
27.グルタミン酸ナトリウム 0.1重量%
28.カラメル 0.01重量%
29.黄色5号 0.001重量%
30.水 バランス
31.ベンズアルデヒド 0.005重量%
32.フェニルアセトアルデヒド 0.01重量%
33.ヘキシルシンナミックアルデヒド 0.05重量%
34.バニリン 0.001重量%
35.ヘリオナール 0.05重量%
36.シクラメンアルデヒド 0.05重量%
【0060】
常法により上記組成のシャンプーを調製した。
【0061】
実施例4-2 ヘアコンディショナー
1.セチルアルコール 2.0重量%
2.ベヘニルアルコール 2.0重量%
3.セチルトリメチルアンモニウムクロリド 1.0重量%
4.ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 1.0重量%
5.ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 1.0重量%
6.ヒドロキシエチルセルロース 0.2重量%
7.ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.2重量%
8.パラフィン 1.0重量%
9.流動パラフィン 1.0重量%
8.セバシン酸ジエチル 1.0重量%
9.高重合メチルポリシロキサン 0.5重量%
10.アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合物エマルション 1.0重量%
11.ラウレス-4 0.1重量%
12.ラウレス-23 0.1重量%
13.グルタミン酸 0.4重量%
14.セテス-6 0.3重量%
14.水添ポリイソブテン 0.5重量%
15.乳酸 0.2重量%
16.クエン酸 0.1重量%
17.安息香酸ナトリウム 0.1重量%
18.フェノキシエタノール 0.1重量%
19.メチルパラベン 0.1重量%
20.エタノール 0.1重量%
21.ラクトフェリン 0.1重量%
22.ホエイ 0.1重量%
23.グリチルリチン酸ジカリウム 0.1重量%
24.グルタミン酸ナトリウム 0.1重量%
25.カラメル 0.01重量%
26.黄色5号 0.001重量%
27.水 バランス
28.ベンズアルデヒド 0.15重量%
29.3-(p-t-ブチルフェニル)-プロピルアルデヒド 0.001重量%
30.ヘキシルシンナミックアルデヒド 0.002重量%
31.エチルバニリン 0.03重量%
32.ヘリオトロピン 0.03重量%
33.α-アミルシンナミックアルデヒド 0.002重量%
【0062】
常法により上記組成のコンディショナーを調製した。
【0063】
実施例4-3 ヘアトリートメント
1.セトステアリルアルコール 3.0重量%
2.ベヘニルアルコール 3.0重量%
3.ベヘン酸アミドプロピルジメチルアミン 1.0重量%
4.PPG-1/PEG-1ステアラミン 1.0重量%
5.ベヘニルPGトリモニウムクロリド 1.0重量%
6.ヒドロキシエチルセルロース 0.2重量%
7.ヒドロキシプロピルデンプンリン酸 0.2重量%
8.アジピンジグリセリル脂肪酸エステル 1.0重量%
9.流動パラフィン 1.0重量%
10.ネオペンタン酸イソデシル 1.0重量%
11.メチルポリシロキサン 1.0重量%
12.(ビスイソブチルPEG-14/アモジメチコン)コポリマー 1.0重量%
13.(C12-14)パレス-7 0.2重量%
14.(C12-14)パレス-5 0.2重量%
15.グルタミン酸 0.3重量%
16.イソドデカン 0.5重量%
17.乳酸 0.5重量%
18.クエン酸 0.3重量%
19.安息香酸ナトリウム 0.2重量%
20.フェノキシエタノール 0.2重量%
21.メチルパラベン 0.2重量%
22.エタノール 0.1重量%
23.ラクトフェリン 0.1重量%
24.ホエイ 0.1重量%
25.グリチルリチン酸ジカリウム 0.1重量%
26.グルタミン酸ナトリウム 0.1重量%
27.カラメル 0.01重量%
28.黄色5号 0.001重量%
29.水 バランス
30.ベンズアルデヒド 0.08重量%
31.フェニルプロピルアルデヒド 0.1重量%
32.ヘキシルシンナミックアルデヒド 0.3重量%
33.アニスアルデヒド 0.01重量%
34.p-エチル-2,2-ジメチルヒドロシンナムアルデヒド 0.01重量%
35.α-アミルシンナミックアルデヒド 0.01重量%
【0064】
常法により上記組成のヘアトリートメントを調製した。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明は、悪臭化合物の低減に利用することができる。