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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024005983
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】作業用構造体
(51)【国際特許分類】
   E04G 3/22 20060101AFI20240110BHJP
   E04B 5/17 20060101ALI20240110BHJP
   E04G 3/00 20060101ALI20240110BHJP
   E04H 5/02 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
E04G3/22 C
E04B5/17
E04G3/00 J
E04H5/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022106500
(22)【出願日】2022-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】502040041
【氏名又は名称】日揮株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002756
【氏名又は名称】弁理士法人弥生特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼木 直人
(72)【発明者】
【氏名】秋山 高規
(72)【発明者】
【氏名】加藤 大地
(57)【要約】
【課題】シングルユースの部材を備える機器へのアクセスを容易に行うことができる技術を提供すること。
【解決手段】本開示の作業用構造体は、シングルユースの部材を搭載する機器が配置される作業スペースに設けられる作業用構造体において、
前記機器の上部に対して作業を行うために作業者が乗る作業台と、
前記作業スペースの床の歩行者の通路を前記作業台の下方に形成するために、当該作業台を当該作業スペースの上方側あるいは側方から支持する支持体と、
を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シングルユースの部材を搭載する機器が配置される作業スペースに設けられる作業用構造体において、
前記機器の上部に対して作業を行うために作業者が乗る作業台と、
前記作業スペースの床の歩行者の通路を前記作業台の下方に形成するために、当該作業台を当該作業スペースの上方側あるいは側方から支持する支持体と、
を備える作業用構造体。
【請求項2】
シングルユースのチューブを介して前記機器に接続されるユーティリティ供給用の配管が、前記作業台または前記支持体に沿って設けられる請求項1記載の作業用構造体。
【請求項3】
前記機器を第1機器とすると、
シングルユースの部材を備えると共に前記第1機器と異なる第2機器と、当該第1機器と、を接続するシングルユースの一のチューブを支持する第1支持部材を備え、
シングルユースの他のチューブを介して前記第1機器または前記第2機器に接続可能なユーティリティ供給用の配管の前記他のチューブに対する接続端が前記作業台の下方に位置し、前記第1支持部材は前記接続端よりも上方に設けられる請求項1記載の作業用構造体。
【請求項4】
前記第1支持部材は、前記作業台に設けられる請求項3記載の作業用構造体。
【請求項5】
前記作業台は歩廊であり、前記歩廊の長さ方向に沿って前記第1支持部材が設けられる請求項1記載の作業用構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シングルユースの部材を搭載する機器が配置される作業スペースに設けられる作業用構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
バイオテクノロジーを利用した医薬品(バイオ医薬品)の製造では、工場の室内にて、微生物、菌類、動植物細胞などの培養工程と、培養工程で得られた生成物に対する精製工程と、が行われる。これらの工程ではバイオリアクター、ミキサー、タンクなどの機器が用いられる。近年はそれらの機器について、シングルユース(使い捨て)の部材を搭載する構成のものが用いられる場合が有る。そして例えば製造(培養)を1回行ったら、当該シングルユースの部材については交換される。即ちバッチプロセスが行われ、このバッチプロセスを行う間にシングルユースの部材の交換がなされる。それによって交差汚染を防いだり、菌等の培養物の管理を容易にしたりすることが図られている。
【0003】
上記の機器の一例としては、バッグが搭載される金属製の槽を備えた構成とされ、このバッグについては複数のチューブを接続可能である。その複数のチューブを介して、バッグ内への処理に必要なガスや液体の供給、他の機器へのバッグの内容物の移送、バッグ内における不要なガスや液体の排出などが行われる。このバッグ及びチューブが、上記したシングルユース部材である。
【0004】
槽に搭載された状態のバッグの上部に対して、チューブの着脱が行われる。また、バッグの交換について槽の上部を介して行われる。従ってバッチプロセスを行う前に、作業者が、槽の上部にアクセスして作業を行うことが求められる。しかし、その槽が大型で高背である場合、当該機器が設置される床に立った作業者の手が当該槽の上部及び上方に届かない。そこで、高背の槽の上部に作業者がアクセスするにあたっては、室内の床上を移動させることが可能な器具が用いられる場合が有る。この器具としては例えば、支柱上に支持される作業台と、作業者が床から作業台に上るために当該器具及び支柱と共に移動する階段と、を備えた構成とされ、作業員はアクセスが必要な機器の槽の付近に、この器具を配置して作業を行う。しかしそのように移動式であることで、作業台上で作業する作業員の安全性についての懸念が有る。安全性を高める上で作業台を常設することが好ましいが、床上に支柱で固定される作業台を設けたとすると、その支柱が通行や作業の邪魔になる。
【0005】
補足すると、上記したシングルユース部材が搭載される機器については、槽内温度やバッグ内の撹拌用の羽根車の回転速度など、機器の各種の動作設定を行うための制御装置が槽に付帯して床上に設けられたり、槽の比較的低い位置(手が届く位置)に、バッグ内の環境を検出するための各種のセンサの装着箇所が設けられたりする。製造停止中に(即ち、バッチプロセス間で)、上記のセンサの着脱などの各種作業が行われる。また、バッチプロセス間で上記の機器に対してのシングルユース部材の交換作業がなされる。これらの作業を、作業者は床上から行う必要が有る。
【0006】
支柱が設けられたとすると、当該支柱が機器の周囲に存在することになるため、作業者の床からの当該機器へのアクセスが行い難くなってしまう。そのため上記した床上から行う各作業に支障をきたすおそれが有る。そして、各機器の工場内での配置については変更を要する場合が有る。支柱が設けられる場合、その配置変更が妨げられてしまうおそれが有る。
【0007】
特許文献1である特許第5510728号公報には、建物の天井部に設けられた建築梁を接続する横連結部材から、下方に吊り下げ体が伸びている態様が示されている。この吊り下げ体によって、物品を搬送する搬送コンベアと、作業歩行用の歩行路形成部材と、が吊り下げられて設けられている。しかしこの特許文献1には、上記したシングルユース部材を備える機器が設けられた場合に生じる問題については記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第5510728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、シングルユースの部材を備える機器へのアクセスを容易に行うことができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明(第1発明)の作業用構造体は、
シングルユースの部材を搭載する機器が配置される作業スペースに設けられる作業用構造体において、
前記機器の上部に対して作業を行うために作業者が乗る作業台と、
前記作業スペースの床の歩行者の通路を前記作業台の下方に形成するために、当該作業台を当該作業スペースの上方側あるいは側方から支持する支持体と、
を備える。
【0011】
第2発明は、シングルユースのチューブを介して前記機器に接続されるユーティリティ供給用の配管が、前記作業台または前記支持体に沿って設けられる第1発明の作業用構造体である。
【0012】
第3発明は、前記機器を第1機器とすると、
シングルユースの部材を備えると共に前記第1機器と異なる第2機器と、当該第1機器と、を接続するシングルユースの一のチューブを支持する第1支持部材を備え、
シングルユースの他のチューブを介して前記第1機器または前記第2機器に接続可能なユーティリティ供給用の配管の前記他のチューブに対する接続端が前記作業台の下方に位置し、前記第1支持部材は前記接続端よりも上方に設けられる第1または第2発明の作業用構造体である。
第4発明は、前記第1支持部材は、前記作業台に設けられる第3発明の作業用構造体である。
第5発明は、前記作業台は歩廊であり、前記歩廊の長さ方向に沿って前記第1支持部材が設けられる第1ないし第4発明のうちいずれか一つの作業用構造体である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、シングルユースの部材を備える機器へのアクセスを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係る医薬品の製造工場の概略縦断面側面図である。
図2】前記製造工場のフロアの概略縦断側面図である。
図3】前記製造工場の室内に設けられる歩廊の上面側斜視図である。
図4】前記歩廊の下面側斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係る一実施形態について説明する。図1はバイオ医薬品製造を行う工場1の建屋の縦断側面の概略図である。工場1は、複数のフロアにより構成されている。図1ではその複数のフロアのうちの一つで、培養工程が行われるフロアAを示している。フロアAは区画壁11によって上下に区画されており、区画壁11の下方は製造室12、区画壁11の上方は天井裏空間13として夫々構成される。従って、区画壁11は製造室12の天井及び天井裏空間13の床を形成する。区画壁11と共に天井裏空間13を形成する上階床14は、フロアAの一つ上のフロアの床を形成する。製造室12は、温度及び湿度が管理されたクリーンルームとして構成されており、床10を備えている。天井裏空間13には、そのように製造室12に温度及び湿度を調整するためのガスを供給するダクト等が設置される。
【0016】
フロアAの縦断正面の概略図である図2も参照して説明する。なお、図1図2を含む各図では前後方向、左右方向、鉛直方向を、X方向、Y方向、Z方向として示している。これらX方向、Y方向、Z方向は、互いに直交する。以下の説明で、X方向については、前方側を+X側、後方側を-X側として述べる場合が有る。
【0017】
製造室12及び天井裏空間13は、各々Y方向に長尺である。そして、作業スペースである製造室12については、周縁部よりも中央部の天井が高くなるように区画壁11が形成されている。従って縦断側面視、縦断正面視の各々で、製造室12は凸状に、天井裏空間13は凹状に夫々形成されている。平面視において、後述の歩廊3はこの高天井が形成される領域に収まり、歩廊3上を歩行する作業者の通路が十分な高さとされている。また、図中では工場1の建屋の柱を15、柱15同士を接続する大梁を16、大梁16間に架け渡される小梁を17として夫々示している。大梁16はX方向、Y方向の各々に伸び、小梁17はY方向に伸びる。これら大梁16及び小梁17により、上階床14が支持されている。
【0018】
続いて、作業用構造体を構成する支持体2及び歩廊3について、図3の上面側斜視図、図4の下面側斜視図も参照して説明する。複数設けられる小梁17のうちの隣接する2つの各々について、下側から鉛直下方へと伸びるように支持部である支持体2が接続されている。さらに詳しく述べると、各小梁17について多数の支持体2の上端が接続されており、その多数の支持体2は、Y方向に間隔を空けて配置されている。そのように2つの小梁17に接続された支持体2は、平面視では格子状に配置される。そのため、X方向において支持体2同士は対向する。そして、各支持体2の下部側は区画壁11を貫通して製造室12へ進入し、各支持体2の下端に歩廊3が接続されている。
【0019】
各支持体2は、歩廊3の上面の+X側の縁部、-X側の縁部に夫々接続されている。そのように各支持体2に接続されることで、歩廊3は製造室12内にて天井側(即ち、上方側)から支持されており、製造室12を形成する前後左右の壁から離れた状態で水平に吊り下げられている。
【0020】
-X側に位置する支持体2のうちのいくつかについて、製造室12内における部位に、-X側から接続部材32の一端が接続される。例えば、Y方向に並ぶ支持体2について、一つおきにこのような接続部材32への接続がなされる。図2に示すように、接続部材32の他端側は、区画壁11のうちの縦方向(Z方向)に伸びる壁部を貫通して、天井裏空間13に進入する。そして、柱15同士を接続するようにY方向に伸びる接続部材33に接続されている。このように歩廊3は、支持体2及び接続部材32、33を介して柱15に接続されることで、振れ止めがなされるように構成されている。以上に述べた支持体2、接続部材32、33、大梁16及び小梁17は、各々H字鋼により構成されている。
【0021】
歩廊3は高背の機器(後述する機器5A)の上部に作業者がアクセスして作業を行うために、当該作業者が乗って作業する作業台である。そのように高所での作業を可能にする一方で、当該高背の機器の下部や、歩廊3の下方及びその付近に配置される低背の機器に対して、作業者がアクセスして作業を行うことができるように、歩廊3の下面と床10との間は、当該床10を歩く作業者が立ち入ることができる通路21として構成されている。そのように通路21をなすように、床10と歩廊3の下面との間の距離は、例えば2m以上である。ただし、通路21については常時、通路の役割をなすことには限られず、床10上に機器等が配置されることによって、一時的に通路としての機能が失われていてもよい。
【0022】
既述したように、製造室12はY方向に長尺な部屋である。そのため、培養工程用の機器を多数設けるにあたって、そのうちの複数の機器がY方向に配置されることになる。上記したように、この歩廊3については作業者が高背の機器にアクセスすることを目的として設けられる。この高背の機器がY方向に離れた場合においても各々にアクセスできるように、歩廊3は製造室12と同様、Y方向に長尺に形成されている。
【0023】
歩廊3をY方向に沿って見た際に、支持体2間の間隔について狭幅となる部位と、広幅となる部位とが交互に位置する。歩廊3の+X側の側面について、上記の狭幅が形成される一方の支持体2の下部から他方の支持体2の下部に亘る領域は+X側へと伸びて突出部をなす。この突出部は+X側の狭幅をなす領域毎に設けられることで、歩廊3は平面視では、Y方向に沿って間隔を空けて凹部31が形成された矩形をなす。凹部31についても平面視で矩形状である。
【0024】
そして、-X側での狭幅となる各支持体2間、及び+X側での狭幅となる支持体2間のうちの一つにおいては、当該狭幅を形成する支持体2同士を接続するブレース(不図示)が設けられている。そして、狭幅となる支持体2間には、ブレースを+X側及び-X側から挟みこんでカバーするように、板材34が設けられる。各板材34はブレースへの埃の溜まりを防止する役割を有し、歩廊3上から製造室12の天井に亘って設けられている。
【0025】
また、歩廊3上には作業者の転落防止のための手摺り35が設けられている。この手摺り35は、隣接する支持体2間のうち、ブレース及び板材34が設けられていない支持体2間において、支持体2同士を接続するように、歩廊3の縁部に沿って形成されている。この手摺り31について、図3では点線によって表示し、図4では表示を省略している。なお、歩廊3の+X側には上記したように凹部31が形成されるように突出部が形成されている。突出部上に作業者が立つことが手摺り35によって妨げられないように、この突出部上では、手摺り35は当該突出部の縁部に沿って形成されている。
【0026】
また、歩廊3のY方向の一端側には、Z方向に形成される開口部が設けられ、この開口部の縁と床10とを接続する階段36が設けられており、作業者は階段36を昇降することで、床10上と歩廊3上との間を行き来することができる。階段36については図1図2にてごく概略的に示しており、上記の開口部の図示は省略している。また、図1では支持体2間の幅の違いの表示も省略し、支持体2を一定間隔で示している。
【0027】
続いて、このフロアAに設けられる機器に供給されるユーティリティ(用役)に関して説明する。図示しない工場1内の機械室より、フロアAの天井裏空間13へと用役供給ライン4が伸びている。用役供給ライン4の先端側(下端側)は、天井裏空間13を引き回されて、上記した+X側に設けられる板材34付近へと向い、区画壁11を貫通して製造室12へと引き出されている。そのように製造室12へ引き出された用役供給ライン4の先端側は、当該板材34の近傍で板材34に対する-X側を、支持体2の長さ方向であるZ方向に沿って下方に伸びる。
【0028】
具体的に述べると用役供給ライン4は、フロアAに設置される各種の機器を動作させるための用役を供給するための複数の配管及び複数の給電用のケーブルにより構成されている。以上のように、各ライン(配管またはケーブル)は、歩廊3の上方を支持体2の伸長方向(Z方向)に沿って伸びる。また、各ラインは、Y方向に沿って配列されている。そして上記の複数の配管としては、各々金属や樹脂により構成され、所定のガスや液体を供給する配管、排気管、排液管などが含まれる。
【0029】
用役供給ライン4において、上記したように製造室12を下方へ伸びる複数の配管のうちの一部(配管41Aとする)については、下端が歩廊3の上方に位置してコネクタ42Aを形成している。また、その複数の配管のうちの他の一部(配管41Bとする)についての下部側は、歩廊3を貫通して通路21に進入している。そして通路21において、当該配管41Bの下端は、コネクタ42Bを形成している。配管41A、41Bには夫々、コネクタ42A、42Bの若干上方にバルブ43A、43Bが介設されている。従って、バルブ43Aは歩廊3の上方に、バルブ43Bは歩廊3の下方に夫々位置する。コネクタ42A、42Bには、後述するシングルユースのチューブ63が接続され、バルブ43A、43Bの開閉によって配管41A、41Bと、当該チューブ63の接続先の機器との間での流体が移動する状態と、移動が停止する状態とが切り替えられる。なお、配管41A、41Bは、各々複数ずつ設けられる。
【0030】
また用役供給ライン4において、製造室12を下方へ伸びる複数のケーブルのうちの一部(ケーブル44Aとする)については、下端が歩廊3の上方に位置してコネクタ45Aを形成している。また、その複数のケーブル44Aのうちの他の一部(ケーブル44Bとする)については、下部側が歩廊3を貫通して通路21に進入している。そして通路21において、当該ケーブル44Bの下端はコネクタ45Bを形成している。コネクタ45A、45Bには、後述のケーブル65が接続される。
【0031】
歩廊3上の作業者が、バルブ43Aの開閉作業及びコネクタ42A、45Aに対する着脱を行うことができるように、これらのバルブ43A及びコネクタ42A、45Aは、例えば歩廊3から2m未満の高さに配置される。また、床10上の作業者が、バルブ43Bの開閉作業及びコネクタ42B、45Bに対する着脱を行うことができるように、これらのバルブ43B、コネクタ42B、45Bは、例えば床10から2m未満の高さに配置される。
【0032】
以上のように構成される用役供給ライン4のうち、区画壁11よりも下方側における配管41A、41B及びケーブル44A、44Bの集合を、ユーティリティステーション40として記載する場合が有る。従って、ユーティリティステーション40としては、製造室12にて作業者による機器への接続作業が行われる、各ラインの端部が含まれる。
【0033】
ここまでに述べたように、用役供給ライン4をなす複数の配管41A、41B、複数のケーブル44A、44Bがユーティリティステーション40として、1つの板材34付近に集約されて配置されている。そのように集約された配置となっていることで、作業者による保守、点検作業、及び後述のシングルユースのチューブ63の着脱作業が容易である。そして配管41A、41B及びケーブル44A、44Bについては、支持体2に沿って伸びることで、当該支持体2や支持体2間に設けられる板材34に対して、固定具を介して容易に支持及び固定することができる。つまり、支持体2やその支持体2に付帯する部材が、配管41A、41B及びケーブル44A、44Bを製造室12において支持、固定するための設備の一部をなすので、別途、当該支持及び固定を行うための大掛かりな固定設備を設ける必要が無い。それ故に床10上及び歩廊3上の作業者の作業スペースが十分に担保されるので、作業の効率化を図ることができる。従って、例えば背景技術の項目で述べたバッチプロセス間で行う各種作業の効率化を図ることができる。
【0034】
さらに、ユーティリティステーション40は+X側、-X側の各々に設けられる支持体2及び板材34のうち、+X側の支持体2及び板材34に沿うように設けられる。後述するように、歩廊3の+X側の凹部31を利用して高背の機器が配置されるため、ユーティリティステーション40と当該機器との間の距離が抑えられ、互いの接続が容易である。
【0035】
続いて、製造室12に設けられる機器について説明する。培養工程を実施するために、床10上には多数の機器が設けられるが、便宜上、図1では機器5A、5B、5Cの3つのみ表示して説明する。なお、図3では配置説明のために機器5Aを複数示している。
【0036】
機器5A、5Bは例えばバイオリアクターであり、設けられる槽の高さが異なることを除いて、互いに同様の構成である。機器5A、5Bに設けられる槽を夫々51A、51Bとすると、槽51Aの方が大型で高背である。なお、背景技術の項目で述べた、槽の近傍に設けられる制御装置については説明及び図示を省略する。機器5Cは、ポンプである。説明の便宜上、培養工程を実施するにあたって、機器5Cを介して機器5Bから機器5Aへと、培養生成物を含む液の通流が行われるように、機器5A~5C間の接続がなされているものとする。
【0037】
機器5Aについて説明する。上記したように機器5Aには槽51Aが設けられ、槽51A内に後述のバッグ61が搭載される。槽51Aの材料は特に限定されない。本例の槽51Aは、例えば金属製で硬質である。本例では槽51Aの上端は、歩廊3よりも上方に位置する。槽51Aの上部には、開口部53が形成されている。例えばこの開口部53を介して、槽51Aに対するバッグ61の着脱作業が行われる。つまり、付設のために開口部53から新規のバッグ61を槽内へ進入させることができ、開口部53から使用済みのバッグ61を引き出すことで当該バッグ61の回収を行うことができる。そして開口部53を介して槽51Aの上側に露出するバッグ61に対して、後述するチューブ63の着脱が行うことができる。
【0038】
機器5Bについて述べると、機器5Bに設けられる槽51Bの上端は、歩廊3よりも下方に位置する。このような槽の大きさの違いによって、機器5Bは機器5Aよりも低背である。機器5Cについては、機器5Bの槽51Bと略同等の背を有するため、機器5Aよりも低背である。また、機器5Cは、例えば流路を形成するシングルユース部材と、後述のチューブ63が接続されるコネクタ52と、を備えている。機器5Aは第1機器に、機器5B及び5Cは第2機器に夫々相当する。
【0039】
バッグ61はシングルユース部材であり、樹脂によって構成されることで可撓性を有する。そして当該バッグ61については、搭載される槽内の大きさに合わせたものが選定されて用いられ、槽51A、51Bに対して着脱自在である。またバッグ61には、槽51A、51B内に搭載された状態で、上部に位置する複数のコネクタ62が設けられる。コネクタ62は、シングルユース部材であるチューブ63を接続するために設けられている。コネクタ62の位置について補足して述べると、槽51Aに搭載したバッグ61のコネクタ62は歩廊3の上方に、槽51Bに搭載したバッグ61のコネクタ62は歩廊3の下方に夫々位置する。なお、バッグ61には、下部側にもチューブ63が接続されるコネクタ64が設けられている。このバッグ61の下部側のコネクタ64については、槽51Bに搭載されたバッグ61において、槽51Aのバッグ61への液の移送のためにチューブ63の接続がなされるもののみを示しており、歩廊3の下方に位置している。
【0040】
チューブ63は樹脂によって構成されることで、可撓性を有する。チューブ63は、ユーティリティステーション40における任意の配管41A、41Bのコネクタ42A、42Bと、機器5A~5Cにおけるコネクタ52、62、64との接続に用いられる。これらのコネクタに対して、チューブ63は着脱自在である。
【0041】
また、可撓性を有するケーブル65により、ユーティリティステーション40における任意のケーブル44A、44Bのコネクタ45A、45Bと、機器5A~5Cの不図示のコネクタと、の接続がなされる。この接続により、機器5A~5Cに給電がなされる。ケーブル65は、これらのコネクタに対して着脱自在である。
【0042】
製造室12の床10上における機器5A~5Cを含む各機器の配置は、実施される培養工程に応じて適宜決められる。機器5Aに関しては、上記した歩廊3の任意の凹部31に、槽51Aの上部が収まるように配置される。それによりX方向及びY方向の各々から作業者が当該槽51Aの上部にアクセス可能とし、槽51Aに対するバッグ61の着脱作業、及びバッグ61のコネクタ62に対するチューブ63の着脱作業が、容易に行われる。
【0043】
機器5Aに搭載されたバッグ61、機器5Bに搭載されたバッグ61の各々にチューブ63を介してユーティリティステーション40における所望の配管を接続することができる。コネクタが上方側に位置する配管41Aを使うのか、コネクタが下方側に位置する配管41Bを使うのかは、機器の大きさや配置に応じて任意に決定することができ、例えば各チューブ63の長さが比較的短くなるように接続を行えばよい。図1では、歩廊3上の配管41Aを機器5Aのバッグ61のコネクタ62に接続する一方で、床10上の配管41Bを、機器5Bのバッグ61に接続する例を示している。図1における他のチューブ63の接続についても述べると、上記したように機器5Aから機器5Bへと液の移送が行われるように、機器5Bのバッグ61のコネクタ64と機器5Cの一のコネクタ52とが接続され、また、機器5Aのバッグ61のコネクタ62と機器5Cの他のコネクタ52と、が接続されている。
【0044】
また機器5A~5Cに対して、ケーブル65を介してユーティリティステーション40における、所望のケーブルを接続することができる。コネクタが上方側に位置するケーブル44Aを使うのか、コネクタが下方側に位置するケーブル44Bを使うのかは、機器の大きさや配置で任意に決定することができ、例えばケーブル65の長さが比較的短くなるように行えばよい。図1に示す例では、歩廊3上のケーブル44Aを用いずに、床10上のケーブル44Bを機器5A~5Cに接続した例を示している。なお、図示していない機器についても、ユーティリティステーション40の任意の配管、任意のケーブルをチューブ63、ケーブル65を介して接続することができる。
【0045】
ここまでに述べたように、各機器に着脱されるケーブル65について、本例ではユーティリティステーション40を構成するケーブル44A、44Bとは別個に形成されたものであって、ケーブル44A、44Bに対して接続されるものとして示している。ただし、ユーティリティステーション40のケーブル44A、44Bについては、十分な長さを有するように構成し、そのように別のケーブルを介することなく、各機器に直接接続するようにしてもよい。従って、機器へ接続されるケーブル65としては、ユーティリティステーション40のケーブル44A、44Bの一部を形成している場合が有り、ケーブル44A、44Bに接続されるものであることには限られない。
【0046】
以上に説明した製造室12内において、一のバッチプロセスが終了したら、当該一のバッチプロセスで使用したバッグ61、チューブ63を含む各シングルユース部材については、機器5A~5C及びユーティリティステーション40から取り外されて廃棄される。そして、バッグ61、チューブ63を含む各シングルユース部材について新たなものが取り付けられる。このようにシングルユース部材の交換がなされた上で、次のバッチプロセスが開始される。
【0047】
このバッチプロセス間において機器5Aに関しては、歩廊3上の作業者により、槽51Aに対するバッグ61の着脱作業、及び当該バッグ61のコネクタ62に対するチューブ63の着脱が行われる。また、背景技術の項目で述べた制御装置へのアクセスなどの、機器5Aの下部側へのアクセスが求められる作業については、作業者によって床10上から行われる。また機器5Bに関しては、バッグ61とチューブ63との着脱を含む各種の作業について、床10上の作業者により行われる。機器5Cに関しても機器5Bと同様に、床10上の作業者によって各種の作業が行われる。
【0048】
製造室12内の高所に位置する歩廊3に立つことで、作業者にとって、バッグ61の着脱のために必要な槽51Aの開口部53へのアクセス、及び当該バッグ61のコネクタ62へのアクセスが容易である。そして歩廊3は床10から離れており、歩廊3の下方は通路21として構成される。そのため作業者は床10を歩いて、歩廊3の下方に立ち入り、機器5Aの下部側、機器5B、5C及び図示しない機器に対してアクセスすることが可能である。以上のように、作業者は機器5A~5Cへのアクセスが容易であり、これらの機器5A~5Cに対する作業を効率良く行うことができる。そのため、バッチプロセス間におけるバッグ61及びチューブ63の交換を含む、必要な各作業を速やかに行うことができる。従って、歩廊3及び支持体2を備えるように構成された製造室12においては、バッチプロセス間で必要な時間を短縮し、医薬品の生産性を高めることができる。
【0049】
ところで、製造室12の各所には、多数の支持部材71が設けられている。図4に示すように支持部材71は、板状体の長さ方向の両端部が同じ方向に向かうように折り曲げられることで、門型に形成されている。各支持部材71は、チューブ63及びケーブル65を囲んで歩廊3や支持体2などの部材に取り付けられることで、当該部材に対してチューブ63及びケーブル65を支持すると共に固定する。なお、図4ではその支持、固定がなされる様子を明確に示すために、ユーティリティステーション40に対するチューブ63及びケーブル65との接続は、後に説明する図1に示したものと異なっている。
【0050】
多数の支持部材71のうちの一部の複数のものが、歩廊3に設けられている。便宜上、支持部材71のうち、そのように歩廊3に設けられるものを第1支持部材71Aと呼称する。その第1支持部材71Aとしては、歩廊3の下面において、歩廊3の周縁に沿って間隔を空けて配置されている。従って、図4ではY方向に沿って配列されている第1支持部材71Aを示しているが、歩廊3のY方向の両端部ではX方向に沿って第1支持部材71Aが配置されている。第1支持部材71Aにより、通路21におけるチューブ63及びケーブル65が、当該歩廊3の下面に支持、固定される。
【0051】
図1では機器5B、5C、5Aが、この順でY方向に沿って配置されるように例示している。その状態で、機器5C、5A間を接続するチューブ63、ケーブル44Bのコネクタ45Bと機器5A~5Cの各々とを接続するケーブル65、配管41Bのコネクタ42Bと、機器5Bのバッグ61のコネクタ62とを接続するチューブ63が、歩廊3をY方向に伸び、これらが第1支持部材71Aに支持されるように示している。
【0052】
ところで第1支持部材71Aとしては歩廊3に設けられることで、当該第1支持部材71A、及びチューブ63、ケーブル65の各々において当該第1支持部材71Aによって支持される部位については、床10上の作業者がアクセス可能な高さよりも上方に位置している。この第1支持部材71A等の高さについてより具体的に述べると、ユーティリティステーション40における配管41Bのコネクタ42Bの下端(接続端)及びケーブル44Bのコネクタ45Bの下端(接続端)は、床10上の作業者が接続作業を行えるように、当該作業者によるアクセスが可能な高さに位置している。そのため、第1支持部材71A及び当該第1支持部材71Aによって支持がなされるチューブ63、ケーブル65の各部位としては、このコネクタ42B、45Bの下端よりも上方に位置しており、さらに具体的には例えば床10から2m以上の高さに位置する。
【0053】
高背の機器5Aと、低背の機器5B、5Cとをチューブ63で接続するにあたり、チューブ63は横方向(Y方向)のみならず縦方向(Z方向)にも伸びる。当該チューブ63については、床10を這うように設置することはできないので、仮に第1支持部材71Aを設けない場合は、可動式の支持台を使用してチューブを支持する。当該支持台は、作業者の背丈程度の高さを有しているので、チューブ63や支持台が床10上の作業者の移動路に位置して、作業者の各機器へのアクセスを妨げてしまう。しかし当該チューブ63を、第1支持部材71Aによって既述した高さに支持することで、その移動路を避けるようにチューブ63を配置することができる。従って、上記した作業者の各機器へのアクセスが妨げられず、作業効率を向上することができる。また、以上のように歩廊3に第1支持部材71Aを設けることは、第1支持部材71Aによって、床10上の作業者の移動路に干渉しない高さにチューブ63を支持するにあたり、歩廊3を利用していると見ることができる。即ち、第1支持部材71Aを所望の高さに配置するにあたり、歩廊3が利用されることで、そのように所望の高さに配置させるための部材や器具を別途用意する必要が無くなっていると見ることができる。
【0054】
なお、高さが異なる機器を接続するチューブ63が第1支持部材71Aに支持されることについて述べたが、第1支持部材71Aは任意のチューブ63及び任意のケーブル65を支持することができる。そして、それらチューブ63及びケーブル65による作業者の移動路への干渉を防止することができる。従って、例えば機器5Aと同程度の高さで、当該機器5Aとチューブ63を介して接続される機器が設けられるとした場合、当該チューブ63を第1支持部材71Aによって支持してもよい。その場合においてもチューブ63が床10上の歩行者の移動路及び/または歩廊3上の作業者の移動路に干渉することを防止し、作業の邪魔になることを防ぐことができる。
【0055】
ところで、上記したように製造室12と歩廊3との長さ方向が一致する場合、製造室12に比較的多くの機器を設けるとすると、当該長さ方向に異なる位置に機器が配置されることになる。そのため、当該長さ方向に機器同士を接続するためのチューブ63が伸びる。そのように伸びるチューブ63の複数の部位を支持して安定させるために、第1支持部材71Aは少なくとも、当該長さ方向に沿って設けることが好ましい。既述したように歩廊3の周縁に沿って多数の第1支持部材71Aが配置されることで、当該多数の第1支持部材71Aのうちの一部は、そのように長さ方向に沿った配置とされている。
【0056】
また、製造室12内に設けられる多数の支持部材71には、歩廊3上の作業者がアクセス可能な高さよりも上方位置にチューブ63及びケーブル65を支持するものが含まれるようにしてもよい。説明の便宜上、当該支持部材71を第2支持部材71Bと記載する場合が有る。第2支持部材71B及び第2支持部材71Bによって支持される部材についての具体的な位置の例を述べる。ユーティリティステーション40における配管41Aのコネクタ42Aの下端(接続端)及びケーブル44Aのコネクタ45Aの下端(接続端)は、歩廊3上の作業者が接続作業を行えるように、当該作業者によるアクセスが可能な高さに位置している。そのため、第2支持部材71B及び当該第2支持部材71Bによって支持がなされるチューブ63、ケーブル65の各部位としては、このコネクタ42A、45Aの下端よりも上方に位置しており、さらに具体的には、例えば歩廊3から2m以上の高さに位置する。
【0057】
図1で一部のチューブ63を第2支持部材71Bにより支持する例を示しているが、任意のチューブ63及び任意のケーブル65を支持することができる。以上の第2支持部材71Bによる支持によって、歩廊3上の作業者が機器にアクセスして作業するにあたり、チューブ63及びケーブル65がアクセスを妨げて、作業性が低下するのを防止できる。
【0058】
第1支持部材71Aとしては、歩廊3の下面に設けることに限られず、例えば歩廊3の側面に設けてもよい。また第2支持部材71Bは、各支持体2に設けられ、支持体2間を架け渡されるようにチューブ63、ケーブル65を支持してもよい。また、手摺り35について比較的高く形成し、当該手摺り35に第2支持部材71Bを設けてもよい。さらに、第1支持部材71Aを歩廊3に設けられるものとして述べたが、手摺り35に設けることで、床10上の作業者がアクセス可能な高さよりも上方に配置されるようにしてもよい。また、第1支持部材71A、第2支持部材71Bの形状は任意であり、互いに異なる形状であってもよい。
【0059】
用役供給ライン4について、歩廊3を貫通するものとして述べたが、そのように貫通する代わりに、歩廊3の側方を通過して歩廊3の下方へと伸びる構成であってもよい。つまり、用役供給ライン4は歩廊3(作業台)に沿った構成とすることができる。
【0060】
ところで、既述した例では歩廊3を床10上に支持する支柱は設けられておらず、通路21のスペースが大きい。そのため、作業者の移動の自由度が高くなって作業効率が高くなる、あるいは通路21を機器の設置スペースとするにあたり、活用できるスペースが大きいため好ましい。ただし歩廊3について、支持体2による天井側からの支持を行いつつ、床10上に設けられる支柱による支持が行われる構成であってもよい。当該構成において、支持体2による支持が行われることで、床10上に設けられる支柱の太さを小さくするかあるいは支柱の本数を少なくすることができるため、床10から支柱のみによって歩廊3を支持する場合に比べて、通路21のスペースを大きくすることができるので好ましい。
【0061】
さらに、例えば室内の側壁によって当該室内から見て隠れた位置に設けられる構造体(支持体)により、室内に形成された作業台についてははね出し構造として、当該構造体に側方から支持されるようにしてもよい。従って、作業台としては上方から支持される構成とすることには限られない。また、作業台について製造室12の形状に合わせて歩廊、即ち任意の方向に長く構成される例を示したが、作業台の形状は任意である。作業台は、各機器5Aごとに1台ずつ設置され、歩行を前提としない広さで構成されていてもよい。
【0062】
バイオ医薬品製造の培養工程を行う部屋に歩廊3及び支持体2を含む作業用構造体を適用する例を示したが、そのような適用には限られず、当該培養工程後の精製工程等を行う部屋に当該作業用構造体を適用してもよい。また、医薬品製造を行う作業スペースに限られず、食品や化粧品の製造を行うための作業スペースに本技術を適用してもよい。
【0063】
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の特許請求の範囲及びその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更、組み合わせ等がなされてもよい。
【符号の説明】
【0064】
10 床
12 製造室
2 支持体
3 歩廊
5A 機器
61 バッグ
図1
図2
図3
図4