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特開2024-599265GのFLUS制御を介したNBMP展開のための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059926
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】5GのFLUS制御を介したNBMP展開のための方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/238 20110101AFI20240423BHJP
   H04N 21/239 20110101ALI20240423BHJP
   H04L 65/1069 20220101ALI20240423BHJP
【FI】
H04N21/238
H04N21/239
H04L65/1069
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024030907
(22)【出願日】2024-03-01
(62)【分割の表示】P 2022527967の分割
【原出願日】2021-06-22
(31)【優先権主張番号】63/050,517
(32)【優先日】2020-07-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/066,703
(32)【優先日】2020-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/337,964
(32)【優先日】2021-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】520353802
【氏名又は名称】テンセント・アメリカ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ソダガァ,イラジ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】メディア処理およびストリーミングのためのシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】メディアストリーミングネットワークの能力を管理する方法は、アプリケーションサーバ上で動作する第1アプリケーションによって、第2アプリケーションから、ライブセッション要求を受信するステップと、複数のFLUSシンクのリストを獲得するステップと、前記複数のFLUSシンクの中から、シンク装置上で動作するFLUSメディアシンクを選択するステップであり、前記FLUSメディアシンクに関連付けられたNBMPワークフローを開始するために、ワークフロー要求をNBMPソースに送信するステップと、前記第2アプリケーションに対して、前記NBMPワークフローおよび前記FLUSメディアシンクを使用して前記FLUSセッションを確立するためのセッション情報を含む応答を送信するステップと、を含む。
【選択図】図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ムービング・ピクチャー・エクスパーツ・グループ(MPEG)のネットワークベース・メディア処理(NBMP)におけるメディアコンテンツを処理する方法であって、前記方法は、少なくとも1つのプロセッサによって実行され、かつ、前記方法は、
アプリケーションサーバ上で動作する第1アプリケーションによって、前記アプリケーションサーバとは別のユーザ装置上で動作する第2アプリケーションから、ライブ・アップリンク・ストリーミングのフレームワーク(FLUS)セッションを開始するためのライブセッション要求を受信するステップと、
複数のFLUSシンクのリストを獲得するステップと、
前記複数のFLUSシンクの中から、シンク装置上で動作するFLUSメディアシンクを選択するステップであり、前記シンク装置は、前記アプリケーションサーバおよび前記ユーザ装置とは別のものである、ステップと、
前記FLUSメディアシンクに関連付けられたNBMPワークフローを開始するために、ワークフロー要求をNBMPソースに送信するステップと、
前記第2アプリケーションに対して、前記NBMPワークフローおよび前記FLUSメディアシンクを使用して前記FLUSセッションを確立するためのセッション情報を含む応答を送信するステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、メディア処理およびストリーミング方法およびシステムを対象としている。特には、ムービング・ピクチャー・エクスパーツ・グループ(Moving Picture Experts Group、MPEG)、ネットワークベース・メディア処理(Network-Based Media Processing、NBMP)、および、ライブ・アップリンク・ストリーミングのためのフレーム(Framework for Live Uplink Streaming、FLUS)に関する。
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年7月10日に出願された米国仮出願第63/050,517号、2020年8月17日に出願された米国仮出願第63/066,703号、および2021年6月3日に米国特許商標庁に出願された米国仮出願第17/337,964号について優先権を主張するものであり、これらの開示は、その全体が参照によりここにおいて組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
ムービング・ピクチャー・エクスパーツ・グループ(MPEG)ネットワークベース・メディア処理(NBMP)プロジェクトは、クラウドにおいてメディアを処理する概念を開発した。2019年7月12日付の“Text of ISO/IEC DIS 23090-8 Network-based Media Processing”、ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11 (N18657)は、その全体がここにおいて組み込まれている。
【0004】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ライブ・アップリンク・ストリーミングのためのフレームワーク(FLUS)プロトコルは、ソースデバイスからネットワークへのマルチメディアコンテンツのアップリンクストリーミング、および、そのコンテンツを1つ以上の宛先(destination)へ送信/配信するためのメカニズムを提供する。2019年9月付の“3rd Generation Partnership Project;Technical Specification group Services and System Aspects;Uplink Streaming (Release 16)”、3GPP TS 26.238 V16.2.0は、その全体がここにおいて組み込まれている。
【0005】
3GPPエッジプロトコルは、エッジエレメントのハードウェア能力の発見を含む、エッジアプリケーションをイネーブルするための一般的なアーキテクチャを定義する。2020年6月付の“3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Services and System Aspects; architecture for enabling Edge Applications(Release 17)”、3GPP TS 23.558 V0.3.0は、その全体がここにおいて組み込まれている。
【発明の概要】
【0006】
1つ以上の実施形態に従って、ムービング・ピクチャー・エクスパーツ・グループ(MPEG)のネットワークベース・メディア処理(NBMP)におけるメディアコンテンツを処理する方法が提供される。本方法は、少なくとも1つのプロセッサによって実行され、アプリケーションサーバ上で動作する第1アプリケーションによって、前記アプリケーションサーバとは別のユーザ装置上で動作する第2アプリケーションから、ライブ・アップリンク・ストリーミングのフレームワーク(FLUS)セッションを開始するためのライブセッション要求を受信するステップと、複数のFLUSシンクのリストを獲得するステップと、前記複数のFLUSシンクの中から、シンク装置上で動作するFLUSメディアシンクを選択するステップであり、前記シンク装置は、前記アプリケーションサーバおよび前記ユーザ装置とは別のものであるステップと、前記FLUSメディアシンクに関連付けられたNBMPワークフローを開始するために、ワークフロー要求をNBMPソースに送信するステップと、前記第2アプリケーションに対して、前記NBMPワークフローおよび前記FLUSメディアシンクを使用して前記FLUSセッションを確立するためのセッション情報を含む応答を送信するステップと、を含む。
【0007】
1つ以上の実施形態に従って、ムービング・ピクチャー・エクスパーツ・グループ(MPEG)のネットワークベース・メディア処理(NBMP)におけるメディアコンテンツを処理する装置が提供される。本装置は、プログラムコードを保管するように構成された少なくとも1つのメモリと、前記プログラムコードを読み取り、かつ、前記プログラムコードによって指示されるとおりに動作するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、を含む。前記プログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサに、アプリケーションサーバ上で動作する第1アプリケーションによって、前記アプリケーションサーバとは別のユーザ装置上で動作する第2アプリケーションから、ライブ・アップリンク・ストリーミングのフレームワーク(FLUS)セッションを開始するためのライブセッション要求を受信するようにさせる、ように構成された受信コードと、前記少なくとも1つのプロセッサに、複数のFLUSシンクのリストを獲得させる、ように構成された獲得コードと、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記複数のFLUSシンクの中から、シンク装置上で動作するFLUSメディアシンクを選択させる、ように構成された選択コードであり、前記シンク装置は、前記アプリケーションサーバおよび前記ユーザ装置とは別のものである、選択コードと、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記FLUSメディアシンクに関連付けられたNBMPワークフローを開始するために、ワークフロー要求をNBMPソースに送信させる、ように構成された第1送信コードと、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記第2アプリケーションに対して、前記NBMPワークフローおよび前記FLUSメディアシンクを使用して前記FLUSセッションを確立するためのセッション情報を含む応答を送信させる、ように構成された第2送信コードと、を含む。
【0008】
1つ以上の実施形態に従って、コンピュータ命令を保管している非一時的なコンピュータ読取り可能媒体が提供される。本コンピュータ命令は、ムービング・ピクチャー・エクスパーツ・グループ(MPEG)のネットワークベース・メディア処理(NBMP)におけるメディアコンテンツを処理する装置の少なくとも1つのプロセッサによって命令が実行されると、前記1つのプロセッサに、アプリケーションサーバ上で動作する第1アプリケーションによって、前記アプリケーションサーバとは別のユーザ装置上で動作する第2アプリケーションから、ライブ・アップリンク・ストリーミングのフレームワーク(FLUS)セッションを開始するためのライブセッション要求を受信し、複数のFLUSシンクのリストを獲得し、前記複数のFLUSシンクの中から、シンク装置上で動作するFLUSメディアシンクを選択し、前記シンク装置は、前記アプリケーションサーバおよび前記ユーザ装置とは別のものであり、前記FLUSメディアシンクに関連付けられたNBMPワークフローを開始するために、ワークフロー要求をNBMPソースに送信し、かつ、前記第2アプリケーションに対して、前記NBMPワークフローおよび前記FLUSメディアシンクを使用して前記FLUSセッションを確立するためのセッション情報を含む応答を送信する、ようにさせる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
開示される技術的事項(subject matter)のさらなる特徴、性質、および種々の利点は、以下の詳細な説明および添付の図面からより明らかになるだろう。
図1図1は、実施形態に従った、ここにおいて説明される方法、装置、およびシステムが実装され得る環境に係るダイアグラムである。
図2図2は、図1の1つ以上のデバイスに係る例示的なコンポーネントのブロック図である。
図3図3は、実施形態に従った、NBMPシステムのブロック図である。
図4図4は、実施形態に従った、3GPP FLUSアーキテクチャのブロック図である。
図5図5は、実施形態に従った、ネットワークアーキテクチャのブロック図である。
図6図6は、実施形態に従った、ネットワークアーキテクチャのブロック図である。
図7図7は、実施形態に従った、ネットワークアーキテクチャのブロック図である。
図8図8は、実施形態に従った、ネットワークアーキテクチャのブロック図である。
図9図9は、実施形態に従った、ネットワークアーキテクチャのブロック図である。
図10図10は、実施形態に従った、ネットワークアーキテクチャのブロック図である。
図11図11は、実施形態に従った、ネットワークアーキテクチャのブロック図である。
図12図12は、実施形態に従った、ネットワークアーキテクチャのブロック図である。
図13図13は、実施形態に従った、ネットワーク能力発見のための例示的なプロセスを示すブロック図である。
図14図14は、実施形態に従った、ネットワークアーキテクチャのブロック図である。
図15図15は、実施形態に従った、メディアストリーミングネットワークの能力を管理するための例示的なプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、実施形態に従った、ここにおいて説明される方法、装置、およびシステムが実装され得る環境100に係るダイアグラムである。図1に示されるように、環境100は、ユーザ装置110、プラットフォーム120、およびネットワーク130を含み得る。環境100の装置は、有線接続、無線接続、または、有線および無線接続の組み合わせを介して相互接続することができる。
【0011】
ユーザ装置110は、プラットフォーム120に関連する情報を受信、生成、保管、処理、かつ/あるいは、提供することが可能な1つ以上の装置を含む。例えば、ユーザ装置110は、計算装置(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、スマートスピーカ、サーバ、等)、移動電話(例えば、スマートフォン、無線電話、等)、ウェアラブルデバイス(例えば、スマート眼鏡またはスマートウオッチ)、または、類似の装置を含み得る。いくつかの実装において、ユーザ装置110は、プラットフォーム120から情報を受信し、かつ/あるいは、送信することができる。
【0012】
プラットフォーム120は、ここにおける他の箇所で説明されるように、1つ以上のデバイスを含む。いくつかの実装において、プラットフォーム120は、クラウドサーバまたはクラウドサーバのグループを含み得る。いくつかの実装において、プラットフォーム120は、ソフトウェアコンポーネントが特定のニーズに応じてスワップイン(swap in)またはスワップアウト(out)されるように、モジュール(modular)として設計され得る。かくして、プラットフォーム120は、容易に、かつ、迅速に異なる使用のために再構成され得る。
【0013】
いくつかの実装において、示されるように、プラットフォーム120は、クラウドコンピューティング環境122でホストされ得る。特に、ここにおいて説明される実装は、プラットフォーム120をクラウドコンピューティング環境122においてホストされるものとして説明されているが、いくつかの実装において、プラットフォーム120は、クラウドベースでなくてよく(すなわち、クラウドコンピューティング環境の外部で実装されてもよい)、または、部分的にクラウドベースであってよい。
【0014】
クラウドコンピューティング環境122は、プラットフォーム120をホストする環境を含む。クラウドコンピューティング環境122は、エンドユーザ(例えば、ユーザ装置110)が、プラットフォーム120をホストするシステム及び/又は装置の物理的な位置および構成に関する知識を必要としない計算、ソフトウェア、データアクセス、ストレージ、等のサービスを提供することができる。示されるように、クラウドコンピューティング環境122は、コンピューティングリソース124のグループ(「コンピューティングリソース124」として総称され、かつ、個々には「コンピューティングリソース124」と称されるもの)を含み得る。
【0015】
コンピューティングリソース124は、1つ以上のパーソナルコンピュータ、ワークステーションコンピュータ、サーバ装置、または、他の種類の計算及び/又は通信装置を含む。いくつかの実装において、コンピューティングリソース124は、プラットフォーム120をホストすることができる。クラウドリソースは、コンピューティングリソース124において実行される計算インスタンス、コンピューティングリソース124において提供されるストレージ装置、コンピューティングリソース124によって提供されるデータ転送装置、等を含み得る。いくつかの実装において、コンピューティングリソース124は、有線接続、無線接続、または、有線および無線接続の組み合わせを介して、他のコンピューティングリソース124と通信することができる。
【0016】
図1でさらに示されるように、コンピューティングリソース124は、1つ以上のアプリケーション(「APP」)124-1、1つ以上の仮想マシン(「VM」)124-2、仮想記憶装置(「VS」)124-3、1つ以上のハイパーバイザ(「HYP」)124-4、等といった、クラウドリソースのグループを含む。
【0017】
アプリケーション124-1は、ユーザ装置110及び/又はプラットフォーム120に提供またはアクセスすることができる1つ以上のソフトウェアアプリケーションを含む。アプリケーション124-1は、ユーザ装置110上にソフトウェアアプリケーションをインストールし、そして、実行する必要を排除することができる。例えば、アプリケーション124-1は、プラットフォーム120に関連するソフトウェア、及び/又は、クラウドコンピューティング環境122を介して提供可能な他の任意のソフトウェアを含み得る。いくつかの実装において、1つのアプリケーション124-1は、仮想マシン124-2を介して、1つ以上の他のアプリケーション124-1との間で情報を送信/受信することができる。
【0018】
仮想マシン124-2は、物理的マシンといった、プログラムを実行するマシン(例えば、コンピュータ)のソフトウェア実装を含む。仮想マシン124-2は、仮想マシン124-2によるあらゆる現実マシン(real machine)への使用および対応の程度に応じて、システム仮想マシンまたはプロセス仮想マシンのいずれかであり得る。システム仮想マシンは、完全なオペレーティングシステム(「OS」)の実行をサポートする完全なシステムプラットフォームを提供することができる。プロセス仮想マシンは、単一のプログラムを実行し、かつ、単一のプロセスをサポートし得る。いくつかの実装において、仮想マシン124-2は、ユーザ(例えば、ユーザ装置110)に代わって実行することができ、そして、データ管理、同期化、または長時間データ転送といった、クラウドコンピューティング環境122のインフラストラクチャを管理することができる。
【0019】
仮想記憶装置124-3は、コンピューティングリソース124のストレージシステムまたは装置内で仮想化技術を使用する1つ以上のストレージシステム及び/又は1つ以上の装置を含む。いくつかの実装において、ストレージシステムのコンテキスト内で、仮想化のタイプは、ブロック仮想化およびファイル仮想化を含み得る。ブロック仮想化は、物理ストレージまたは異種構造(heterogeneous structure)に関係なく、ストレージシステムがアクセスされ得るように、物理ストレージからの論理ストレージの抽象化(または、分離)を参照することができる。本分離により、ストレージシステムの管理者は、エンドユーザのストレージを管理する方法にフレキシビリティを持たせることができる。ファイル仮想化は、ファイルレベルでアクセスされるデータと、ファイルが物理的に保管される場所との間の依存性を排除することができる。これにより、ストレージの使用、サーバ統合、及び/又は、無停止の(non-disruptive)ファイルマイグレーション(file migration)のパフォーマンスの最適化を可能にし得る。
【0020】
ハイパーバイザ124-4は、複数のオペレーティングシステム(例えば、「ゲストオペレーティングシステム」)が、コンピューティングリソース124といった、ホストコンピュータ上で同時に実行することを可能にするハードウェア仮想化技術を提供することができる。ハイパーバイザ124-4は、ゲストオペレーティングシステムに対して仮想オペレーティングプラットフォームを提示し、かつ、ゲストオペレーティングシステムの実行を管理することができる。様々なオペレーティングシステムの複数のインスタンスは、仮想化されたハードウェアリソースを共有し得る。
【0021】
ネットワーク130は、1つ以上の有線及び/又は無線ネットワークを含む。例えば、ネットワーク130は、セルラーネットワーク(例えば、第5世代(5G)ネットワーク、ロングタームレボリューション(LTE)ネットワーク、第3世代(3G)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、等)、公衆陸上移動体通信網(public land mobile network、PLMN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、電話網(例えば、公衆交換電話網(PSTN))、専用ネットワーク、アドホックネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバベースのネットワーク、等、及び/又は、これらまたは他のタイプのネットワークの組み合わせを含み得る。
【0022】
図1に示されるデバイスおよびネットワークの数および配置は、一つの例として提供されている。実際には、図1に示されたものよりも、追加の装置及び/又はネットワーク、より少ない装置及び/又はネットワーク、異なる装置及び/又はネットワーク、もしくは、異なる配置の装置及び/又はネットワークが存在し得る。さらに、図1に示される2つ以上のデバイスは、単一のデバイス内に実装されてよく、または、図1に示される単一のデバイスは、複数の分散デバイスとして実装されてもよい。追加的、または代替的に、環境100のデバイスのセット(例えば、1つ以上のデバイス)は、環境100のデバイスの別のセットによって実行されるものとして説明される1つ以上の機能を実行することができる。
【0023】
図2は、図1の1つ以上のデバイスに係る例示的なコンポーネントのブロック図である。装置200は、ユーザ装置110及び/又はプラットフォーム120に対応し得る。図2に示されるように、デバイス200は、バス210、プロセッサ220、メモリ230、ストレージコンポーネント240、入力コンポーネント250、出力コンポーネント260、および、通信インターフェイス270を含み得る。
【0024】
バス210は、デバイス200のコンポーネント間の通信を可能にするコンポーネントを含む。プロセッサ220は、ハードウェア、ファームウェア、または、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせで実装される。プロセッサ220は、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理装置(GPU)、アクセラレーテッド処理装置(APU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、または、別のタイプの処理コンポーネントである。いくつかの実装において、プロセッサ220は、機能を実行するようにプログラムされ得る1つ以上のプロセッサを含む。メモリ230は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、及び/又は、プロセッサ220による使用のための情報及び/又は命令を保管する別のタイプのダイナミックまたはスタティックストレージ装置(例えば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、及び/又は、光メモリ)を含む。
【0025】
ストレージコンポーネント240は、装置200の操作および使用に関連する情報及び/又はソフトウェアを保管する。例えば、ストレージコンポーネント240は、ハードディスク(例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び/又は固体ディスク)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、カートリッジ、磁気テープ、及び/又は、他のタイプの非一時的コンピュータ読取り可能媒体を、対応するドライブと共に含み得る。
【0026】
入力コンポーネント250は、装置200がユーザ入力(例えば、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、及び/又は、マイクロホン)を介して情報を受信することを可能にするコンポーネントを含む。追加的、または代替的に、入力コンポーネント250は、情報(例えば、全地球測位システム(GPS)コンポーネント、加速度計、ジャイロスコープ、及び/又は、アクチュエータ)を感知するためのセンサを含み得る。出力コンポーネント260は、デバイス200からの出力情報を提供するコンポーネント(例えば、ディスプレイ、スピーカ、及び/又は、1つ以上の発光ダイオード(LED))を含む。
【0027】
通信インターフェイス270は、装置200が、有線接続、無線接続、または、有線および無線接続の組み合わせを介するなど、他の装置と通信することを可能にするトランシーバに類似のコンポーネント(例えば、トランシーバ、及び/又は、別個の受信機および送信機)を含む。通信インターフェイス270は、デバイス200が他のデバイスから情報を受信し、かつ/あるいは、他のデバイスに情報を提供することを可能にする。例えば、通信インターフェイス270は、イーサネットインターフェイス、光インターフェイス、同軸インターフェイス、赤外線インターフェイス、無線周波数(RF)インターフェイス、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェイス、Wi-Fiインターフェイス、セルラーネットワークインターフェイス、などを含み得る。
【0028】
装置200は、ここにおいて説明される1つ以上のプロセスを実行することができる。装置200は、メモリ230及び/又はストレージコンポーネント240といった、非一時的なコンピュータ読取り可能媒体によって保管されたソフトウェア命令を実行するプロセッサ220に応答して、これらのプロセスを実行することができる。コンピュータ読取り可能媒体は、ここにおいて、非一時的メモリデバイスとして定義される。メモリデバイスは、単一の物理ストレージデバイス内のメモリスペース、または、複数の物理ストレージデバイスに分散されたメモリスペースを含む。
【0029】
ソフトウェア命令は、別のコンピュータ読取り可能媒体から、または、通信インターフェイス270を介して別の装置から、メモリ230及び/又はストレージコンポーネント240に読込むことができる。実行されると、メモリ230及び/又はストレージコンポーネント240に保管されたソフトウェア命令は、プロセッサ220に、ここにおいて説明される1つ以上のプロセスを実行させることができる。追加的、または代替的に、ハードワイヤード回路を、ここにおいて説明される1つ以上のプロセスを実行するために、ソフトウェア命令の代わりに、または、それと組み合わせて使用することができる。従って、ここにおいて説明される実装は、ハードウェア回路およびソフトウェアの特定の組み合わせに限定されるものではない。
【0030】
図2に示されるコンポーネントの数および配置は、一つの例として提供されている。実際には、装置200は、図2に示されるものより、追加のコンポーネント、より少ないコンポーネント、異なるコンポーネント、または、異なる配置コンポーネントを含み得る。追加的、または代替的に、デバイス200のコンポーネントのセット(例えば、1つ以上のコンポーネント)は、デバイス200のコンポーネントの別のセットによって実行されるものとして説明される1つ以上の機能を実行し得る。
【0031】
本開示の一つの実施形態では、NBMPシステム300が提供される。図3を参照すると、NBMPシステム300は、NBMPソース310、NBMPワークフローマネージャ320、機能リポジトリ330、1つ以上のメディア処理エンティティ350、メディアソース360、および、メディアシンク370を含み得る。
【0032】
NBMPソース310は、第三者エンティティ380からの指示を受け取ることができ、NBMPワークフローAPI 392を介してNBMPワークフローマネージャ320と通信することができ、そして、機能ディスカバリAPI 391を介して機能リポジトリ330と通信することができる。例えば、NBMPソース310は、ワークフロー記述文書(WDD)をNBMPワークフローマネージャ320に送信することができ、機能リポジトリ330に保管された機能の機能記述を読み取ることができ、その機能は、機能リポジトリ330のメモリに保管されたメディア処理機能、例えば、メディアデコーディング、特徴点抽出、カメラパラメータ抽出、投影方法、シーム情報抽出、ブレンド、後処理、およびエンコーディング、といったものである。NBMPソース310は、少なくともプロセッサにNBMPソース310の機能を実行させるように構成されたコードを保管する少なくとも1つのプロセッサおよびメモリを含んでよく、または、それによって実装され得る。
【0033】
NBMPソース310は、ワークフロー記述文書を送信することによって、1つ以上のメディア処理エンティティ350によって実行されるタスク352を含むワークフローを作成するように、NBMPワークフローマネージャ320に要求することができ、それは、複数の記述子(descriptors)を含むことができ、それぞれが、複数のパラメータを有し得る。
【0034】
例えば、NBMPソース310は、機能リポジトリ330に保管された機能を選択し、そして、NBMPワークフローマネージャ320にワークフロー記述文書を送信することができる。それは、入力および出力データ、必要な機能、およびワークフローに対する要件といった記述の詳細について様々な記述子を含んでいる。ワークフロー記述文書は、1つ以上のメディア処理エンティティ350によって実行されるタスク352の入力および出力のタスク記述と接続マップのセットを含み得る。NBMPワークフローマネージャ320がNBMPソース310からそうした情報を受信すると、NBMPワークフローマネージャ320は、機能名に基づいてタスクをインスタンス化し、そして、接続マップに従ってタスクを接続することによって、ワークフローを作成することができる。
【0035】
代替的に、または追加的に、NBMPソース310は、キーワードのセットを使用することによってワークフローを作成するように、NBMPワークフローマネージャ320に要求することができる。例えば、NBMPソース310は、NBMPワークフローマネージャ320に、機能リポジトリ330に保管された適切な機能を見つけるためにNBMPワークフローマネージャ320が使用することができる、キーワードのセットを含み得る、ワークフロー記述文書を、NBMPワークフローマネージャ320に送信することができる。NBMPワークフローマネージャ320がNBMPソース310からそうした情報を受信すると、NBMPワークフローマネージャ320は、ワークフロー記述文書の処理記述子において指定され得るキーワードを使用して、適切な機能を検索することによって、ワークフローを作成し、そして、タスクを提供し、かつ、それらを接続するために、ワークフロー記述文書内の他の記述子を使用して、ワークフローを作成し得る。
【0036】
NBMPワークフローマネージャ320は、機能ディスカバリAPI 393を介して機能リポジトリ330と通信することができる。それは、機能ディスカバリAPI 391と同一または異なるAPIであってよく、そして、NBMPタスクAPI 394を介してメディア処理エンティティ350の1つ以上と通信することができる。NBMPワークフローマネージャ320は、少なくともプロセッサにNBMPワークフローマネージャ320の機能を実行させるように構成されたコードを保管する、少なくとも1つのプロセッサおよびメモリを含んでよく、または、それによって実装され得る。
【0037】
NBMPワークフローマネージャ320は、1つ以上のメディア処理エンティティ350によって実行可能なワークフローの1つ以上のタスク352を設定、構成、管理、およびモニタリングするために、NBMPタスクAPI 394を使用することができる。一つの実施形態において、NBMPワークフローマネージャ320は、タスク352を更新および破棄するためにNBMPタスクAPI 394を使用することができる。ワークフローのタスク352を構成し、管理し、監視するために、NBMPワークフローマネージャ320は、要求といった、メッセージを1つ以上のメディア処理エンティティ350に送信することができる。ここで、各メッセージは複数の記述子を有し、記述子それぞれは、複数のパラメータを有し得る。タスク352は、それぞれ、メディア処理機能354およびメディア処理機能354のための構成353を含み得る。
【0038】
一つの実施形態において、タスクのリストを含まない(例えば、タスクのリストの代わりにキーワードのリストを含む)NBMPソース310からワークフロー記述文書を受信した後で、NBMPワークフローマネージャ320は、ワークフロー記述文書内のタスクの記述に基づいてタスクを選択することができ、機能ディスカバリAPI 393を介して、機能リポジトリ330を検索し、現在のワークフローのタスク352として実行される適切な機能を見つける。例えば、NBMPワークフローマネージャ320は、ワークフロー記述文書で提供されるキーワードに基づいてタスクを選択することができる。NBMPソース310によって提供されるキーワードまたはタスク記述のセットを使用して、適切な機能が識別された後で、NBMPワークフローマネージャ320は、NBMPタスクAPI 394を使用することによって、ワークフロー内の選択されたタスクを構成することができる。例えば、NBMPワークフローマネージャ320は、NBMPソースから受信した情報から構成データを抽出し、構成データに基づいてタスク352を構成することができる。
【0039】
1つ以上のメディア処理エンティティ350は、メディアソース360からメディアコンテンツを受信し、NBMPワークフローマネージャ320によって作成された、タスク350を含む、ワークフローに従ってメディアコンテンツを処理し、そして、処理されたメディアコンテンツをメディアシンク370に出力するように構成することができる。1つ以上のメディア処理エンティティ350は、それぞれ、少なくとも1つのプロセッサ、および、少なくともプロセッサにメディア処理エンティティ350の機能を実行させるように構成されたコードを保管するメモリを含んでよく、または、それによって実装され得る。
【0040】
メディアソース360は、メディアを保管するメモリを含んでよく、そして、NBMPソース310と一体化され、または分離されていてよい。一つの実施形態において、NBMPワークフローマネージャ320は、ワークフローが作成されたときに、NBMPソース310に通知することができ、そして、メディアソース360は、ワークフローが作成されたという通知に基づいて、メディア処理エンティティ350のうち1つ以上にメディアコンテンツを送信することができる。
【0041】
メディアシンク370は、少なくとも1つのプロセッサ、および、1つ以上のメディア処理エンティティ350によって処理されるメディアを表示するように構成された少なくとも1つのディスプレイを含んでよく、または、それによって実装され得る。
【0042】
第三者エンティティ380は、少なくともプロセッサに第三者エンティティ380の機能を実行させるように構成されたコードを保管する少なくとも1つのプロセッサおよびメモリを含んでよく、または、それによって実装され得る。
【0043】
上述のように、NBMPソース310(例えば、ワークフローの作成を要求するためのワークフロー記述文書)からNBMPワークフローマネージャ320へのメッセージ、および、NBMPワークフローマネージャ320から1つ以上のメディア処理エンティティ350へのメッセージ(例えば、ワークフローを実行させるためのもの)は、複数の記述子を含んでよく、記述子それぞれは、複数のパラメータを有し得る。場合によって、APIを使用するNBMPシステム300のいずれかのコンポーネント間の通信は、複数の記述子を含んでよく、記述子それぞれは、複数のパラメータを有して得る。
【0044】
これから図4を参照すると、本開示の実施形態の3GPP FLUSアーキテクチャ400のブロック図が示されている。3GPP FLUSアーキテクチャ400は、第1環境402(例えば、1つ以上のユーザ装置を含むユーザ環境)および第2環境404(例えば、ユーザ環境またはネットワーク)を含み得る。第1環境402は、1つ以上のキャプチャ装置406およびFLUSソース408を含み得る。FLUSソース408は、制御ソース410、メディアソース412、支援(assistance)受信機414、およびリモートコントロールターゲット416を含み得る。第2環境404は、FLUSシンク418、支援送信機420、およびリモートコントローラ422を含み得る。FLUSシンク418は、制御シンク424およびメディアシンク426を含み得る。
【0045】
キャプチャデバイス406、制御ソース410、メディアソース412、支援受信機414、およびリモートコントロールターゲット416のいずれかの数は、第1環境402の、コンピュータ命令を保管する、同一または異なる少なくとも1つのプロセッサおよびメモリによって実装され得る。また、制御シンク424、メディアシンク426、支援送信機420、およびリモートコントローラ422のいずれかの数は、第2環境404の、コンピュータ命令を保管する、同一または異なる少なくとも1つのプロセッサおよびメモリによって実装され得る。
【0046】
第1環境402と第2環境404との間の通信は、例えば、ネットワークによって提供され得る。例えば、通信は、F-Cリンク、F-Uリンク、F-Aリンク、およびF-RCリンク、例えばAPIであり得る、を介して提供されてよい。F-Cリンクは、制御ソース410と制御シンク424との間の通信ルートのエンドポイントを表すことができる。F-Uリンクは、メディアソース412とメディアシンク426との間の通信ルートのエンドポイントを表すことができる。F-Aリンクは、支援受信機414と支援送信機420との間の通信ルートのエンドポイントを表すことができる。F-RCリンクは、リモートコントロールターゲット416とリモートコントローラ422との間の通信ルートのエンドポイントを表すことができる。
【0047】
FLUSソース408は、第1環境402内、または、第1環境に接続された1つ以上のキャプチャデバイス406からメディアコンテンツを受信し、そして、メディアコンテンツをFLUSシンク426に転送することができる。FLUSシンク426は、メディアコンテンツをデコーディングおよびレンダリング機能に対して、及び/又は、第2環境404内の処理または配布サブ機能に対して転送することができる。
【0048】
制御ソース410は、その後のダウンストリーム配信のために受信したメディアコンテンツを処理するために、F-Cリンクを介して、制御シンク424を制御し、そして、FLUSメディアのインスタンス化を選択することができる。F-Cリンクは、FLUSシンク418の構成の作成および修正に関連する相互作用を表すことができる。例えば、F-Cリンクにより、制御ソース410は、FLUSメディアのインスタンス化を選択し、FLUSセッションに存在する各メディアセッションに関連する静的メタデータ(metadata)を提供し、そして、処理および配布サブ機能を選択し、かつ、構成することができる。
【0049】
メディアソース412およびメディアシンク426は、F-Uリンクを使用して、1つ以上のメディアセッション、および、メディアストリームを介した後続のメディアデータ伝送を設定することができる。FLUSメディアインスタンス化は、FLUSセッションの一部として定義され得る。1つのFLUSセッションに対して複数のメディアストリームを確立され得る。メディアストリームは、1つ以上のメディアコンテンツタイプ(例えば、オーディオ及び/又はビデオ)のメディアコンポーネントを含み得る。FLUSセッションは、例えば、同じコンテンツタイプを含む1つ以上のメディアストリーム(例えば、ビデオの複数のメディアストリーム)で構成され得る。
【0050】
支援送信機420は、F-Aリンクを介して、支援受信機414に対して支援メッセージを送信することができる。FLUSソース408は、支援メッセージに基づいて、FLUSソース408内のFLUSメディア機能の行為(例えば、メディアソースのメディア送信行為)を変更するように構成することができる。支援メッセージ内の支援情報は、例えば、ネットワーク関連の条件、コンテンツ受信者からのビューアシップ(viewership)またはエンゲージメント情報、もしくは、ユーザプリファレンスデータに関連し得る。支援受信機414によってメディアソース412に発行された例示的な推奨は、ライブアップリンクストリーミングコンテンツのビューアシップが現在ないために、最初の5秒間のビデオをFLUSシンク418にアップロードするだけであり得る。
【0051】
リモートコントローラ422は、F-RCリンクを介して、リモートコントロールターゲット416に制御メッセージを送信することができる。制御メッセージは、例えば、FLUSソース408内のメディアアップストリーミングプロセスを開始または停止するため、といったコマンドを含み得る。FLUSソース408は、制御メッセージに基づいて、メディアソース412の行為を変更するように構成することができる。リモートコントローラ422は、F-Uリンクを介して、FLUSソース408にメディアシンク情報を提供し、FLUSメディアインスタンス化を選択し、そして、キャプチャ装置設定および他のFLUSソースパラメータを決定し得る。
【0052】
実施形態は、5G FLUSを用いてNBMPを展開するための種々のシナリオに関連し得る。実施形態は、各シナリオについての一般的なアーキテクチャ、およびその変形、並びに、例示的なコール(call)フローを提供することができる。
【0053】
上述のように、NBMP標準において、NBMPソースは、メディアワークフローを作成、実行、管理、およびモニタリングするために、ワークフローマネージャに対してワークフロー記述を提供するエンティティである。NBMPソースとワークフローマネージャとの間の相互作用は、NBMPオペレーションAPIのセットを介して行われる。3GPP FLUSプロトコルの場合、メディアストリームのソースデバイスは、ネットワークを通じてシンクとアップリンクセッションを確立する。FLUS APIにより、ソースデバイスは、セッションを制御することができ、そして、また、シンクは、ソースデバイスのフィードバックまたはリモートコントロールを提供することもできる。
【0054】
現在の3GPP FLUSプロトコルは、ソースデバイスによるセッション制御更新の一部として、NBMPワークフロー記述文書(WDD)を含むことをサポートしている。しかしながら、これは、5G FLUSを用いたNBMPの使用のための実際の展開シナリオを含まない。
【0055】
FLUSを用いたNBMPの展開のために、実施形態は、上述のアーキテクチャを拡張することができる。例えば、図5は、アーキテクチャ500の一つの実施形態を示しており、それは、第1環境402にアプリケーションUA 504を含めることによって、シンク装置であり得る、シンク502にFLUS制御シンク424およびFLUSメディアシンク426を含めることによって、そして、第1環境402およびシンク502と通信する外部アプリケーションサーバ506にアプリケーションEA 508を含めることによって、アーキテクチャ400を拡張する。不必要な重複を避けるために、余分な説明は省略されている。
【0056】
加えて、アーキテクチャ500は、リンクF1、リンクF2、リンクF3、リンクF5、およびリンクF7を示しており、これらは、例えば、APIであってよい。図5から分かるように、リンクF1は、アプリケーションEA 508とFLUS制御シンク424との間の通信ルートのエンドポイントを表すことができる。リンクF2は、FLUSメディアシンク426と他のエレメントまたはデバイスとの間の通信ルートのエンドポイントを表すことができる。リンクF3は、FLUS制御シンク424とFLUSメディアシンク426との間の通信ルートのエンドポイントを表すことができる。リンクF5は、FLUS制御ソース410とアプリケーションUA 504との間の通信ルートのエンドポイントを表すことができる。リンクF7は、FLUSメディアソース412とアプリケーションUS 504との間の通信ルートのエンドポイントを表すことができる。リンクF8は、アプリケーションEA 508とアプリケーションUA 04との間の通信ルートのエンドポイントを表すことができる。
【0057】
図6-10は、図5の一般的なアーキテクチャに基づいて、異なる展開シナリオを示している。
【0058】
図6は、図5のアーキテクチャ500からのエレメントが図3のアーキテクチャ300からのエレメントと組み合わされたアーキテクチャ600を示している。不必要な重複を避けるため、余分な説明は省略されている。図6に示されるように、アーキテクチャ600において、外部アプリケーションサーバ506は、NBMPソース310、NBMPワークフローマネージャ320、および、メディア処理エンティティ350を含む。加えて、図6に示されるように、アーキテクチャ600は、NBMPメディアソース360およびFLUSメディアソース412のうち1つ以上に対応し得るNBMP/FLUSメディアソース602、および、NBMPメディアシンク370に対応し得る、オリジン(origin)サーバ604を含む。加えて、実施形態において、アプリケーションEA 508は、第三者エンティティ380に対応することができ、リンクN1は、アプリケーションEA 508とNBMPソース310との間の通信ルートのエンドポイントを表すことができる。リンクN2は、NBMPワークフローAPI 392に対応し、かつ、リンクN3は、NBMPタスクAPI 394に対応し得る。
【0059】
図6を参照すると、アーキテクチャ600を使用してFLUS-NBMPセッションを確立、動作、および解体するステップの例は、以下のように進めることができる。
【表1】
【0060】
テーブル1は、図6のシナリオにおいて必要とされる標準インターフェイスを示している。
【表2】
【0061】
図7は、図5のアーキテクチャ500からのエレメントが図3のアーキテクチャ300からのエレメントと組み合わされたアーキテクチャ700を示している。不必要な重複を避けるために、余分な説明は省略されている。図7に示されるように、アーキテクチャ700において、外部アプリケーションサーバ506は、NBMPソース310およびNBMPワークフローマネージャ320を含み、そして、シンク502は、メディア処理エンティティ350を含む。
【0062】
図7を参照すると、アーキテクチャ700を使用するFLUS-NBMPセッションを確立、動作、および解体するステップの例は、以下のように進めることができる。
【表3】
【0063】
上記のイタリック体のテキストは、前のシナリオからのコールフローにおける違いを示している。
【0064】
テーブル2は、図7のシナリオにおける必要な標準インターフェイスを示している。
【表4】
【0065】
図8は、図5のアーキテクチャ500からのエレメントが図3のアーキテクチャ300からのエレメントと組み合わされたアーキテクチャ800を示す。不必要な重複を避けるために、余分な説明は省略されている。図8に示されるように、アーキテクチャ800において、外部アプリケーションサーバ506は、NBMPソース310を含み、そして、シンク502は、メディア処理エンティティ350およびNBMPワークフローマネージャ320を含む。
【0066】
図8を参照すると、アーキテクチャ800を使用してFLUS-NBMPセッションを確立、動作、および解体するステップの例は、以下のように進めることができる。
【表5】
【0067】
上記のイタリック体のテキストは、前のシナリオからのコールフローにおける違いを示している。
【0068】
テーブル3は、図8のシナリオにおける必要な標準インターフェイスを示している。
【表6】
【0069】
図9は、図5のアーキテクチャ500からのエレメントが図3のアーキテクチャ300からのエレメントと組み合わされたアーキテクチャ900を示す。不必要な重複を避けるために、余分な説明は省略されている。図9に示されるように、アーキテクチャ900において、FLUS制御ソース410は、NBMPソース310を含み、そして、シンク502は、メディア処理エンティティ350およびNBMPワークフローマネージャ320を含む。
【0070】
図9を参照すると、アーキテクチャ900を使用してFLUS-NBMPセッションを確立、動作、および解体するステップの例は、以下のように進めることができる。
【表7】
【0071】
上記のイタリック体のテキストは、前のシナリオからのコールフローにおける違いを示している。
【0072】
テーブル4は、図9のシナリオにおける必要な標準インターフェイスを示している。
【表8】
【0073】
テーブル5は、展開シナリオのまとめを示している。
【表9】
【0074】
従って、実施形態は、4つの異なるシナリオが考慮される、5G FLUS環境におけるNBMPワークフロー管理の展開のための方法を提供することができる。これは、a)アプリケーションサーバにおけるNBMP、b)アプリケーションサーバにおけるNBMP、シンクにおけるMPE、c)アプリケーションサーバにおけるNBMPソース、およびd)NBMPワークフローマネージャ、および、シンクにおけるMPE、FLUS制御ソースにおけるNBMPソース、NBMPワークフローマネージャ、およびシンクにおけるMPEを含んでいる。ここで、各シナリオにおいて、NBMPモジュールは、FLUSアーキテクチャの異なるモジュールで実装され得る。ここで、各シナリオについて、NBMPとFLUSとの間のAPIが定義され、ここで、APIは、NBMP標準に従ってAPIに分割される。APIは、3GPP FLUS標準、各モジュールの内部API、およびサービスプロバイダとオペレータとの間のプライベートAPIに従っている。
【0075】
さらに、実施形態は、上記の4つのシナリオそれぞれについて、NBMP-FLUSジョイントセッションの確立、管理、および解体(tear down)のための別々のコールフローを含む方法を提供することができる。ここで、各ケースのコールフロー、NBMP、およびFLUSセッションが設定され、適切な情報が上記で定義されたAPIを介して交換され、ジョイントセッションを確立および管理する。ここで、コンテンツは、FLUSを使用してデバイスからネットワークへアップストリームされ、そして、その後、NBMP標準を使用してクラウドまたはエッジサービスにおいて処理される。
【0076】
加えて、実施形態は、5Gエッジデータアーキテクチャを使用して、FLUSメディアネットワーク処理能力を発見するためのインターフェイス、ワークフロー、およびプロシージャを提供することができる。この機能により、外部アプリケーションサーバは、FLUSを用いたネットワークベースの処理の設定を要求する前に、5Gネットワークの現在の機能について学習することができる。
【0077】
現在の3GPP FLUSプロトコルは、ソースデバイスによるセッション制御更新の一部として、NBMPワークフロー記述文書(WDD)を含むことをサポートしている。しかしながら、これは、FLUSサービスのための異なるエッジサーバのネットワーク処理能力の発見を扱わない。
【0078】
図10は、メディアストリーミングのためのメディアアーキテクチャ1000のダイアグラムである。実施形態において、メディアアーキテクチャ1000は、アップリンクストリーミングまたはダウンリンクストリーミングのために使用され得る。5Gメディアストリーミングアップリンク(5GMS)アプリケーションプロバイダ1001は、ストリーミングサービスのために5GMSを使用することができる。5GMSアプリケーションプロバイダ1001は、5GMSクライアント1004および5GMSで定義されたインターフェイスおよびAPIを使用するネットワーク機能を利用するために、UE 1003上に5GMSアウェアアプリケーション(aware application)1002を提供することができる。5GMSアプリケーションサーバ(AS)は、5Gメディアストリーミング専用のASであり得る。5GMSクライアント1004は、5Gメディアストリーミング専用のUE 1003内部機能であり得る。
【0079】
5GMSアプリケーション機能(AF)1006および5GMS AS 1005は、データネットワーク1007機能であり得る。信頼される(trusted)DNの機能は、オペレータのネットワークによって信頼され得る。従って、信頼されるDN内のAFは、全ての5Gコア機能と直接的に通信することができる。外部DNにおける機能は、リンクN33を使用して、ネットワーク露出機能(network exposure function)1008を介してのみ、5Gコア機能と通信することができる。
【0080】
メディアアーキテクチャ1000は、5GメディアアップリンクストリーミングのためのUE 1003内部機能および関連するネットワーク機能を接続することができる。従って、メディアアーキテクチャ1000は、多数の機能を含み得る。例えば、UE 1003における5GMSクライアント1004は、インターフェイス/APIを介してアクセスされ得る5GMSサービスの発信元(originator)であってよい。5GMSクライアント1004は、2つのサブ機能である、メディアセッションハンドラ(MSH)1009およびメディアストリーマ1010を含み得る。MSH 1009は、メディアセッションの配信を確立し、制御し、サポートするために、5GMS AF 1006と通信することができる。MSH 1009は、5GMSアウェアアプリケーション1002によって使用され得るAPIを露出(expose)し得る。メディアストリーマ1010は、メディアコンテンツをストリーミングし、かつ、メディアキャプチャおよびストリーミングのための5GMSアウェアアプリケーション1002、および、メディアセッション制御のためのMSH 1009にサービスを提供するために、5GMS AS 1005と通信することができる。5GMSアウェアアプリケーション1002は、外部アプリケーションまたはコンテンツサービスプロバイダ特有のロジックを実装すること、および、メディアセッションの確立を可能にすることによって、5GMSクライアント1003を制御することができる。5GMS AS 1005は、5Gメディア機能をホストすることができる。5GMSアプリケーションプロバイダ1001は、外部アプリケーションまたはコンテンツ特有のメディア機能であり得る。例えば、メディアストレージ、消費、トランスコーディング、および、5GMSアウェアアプリケーション1002からメディアをストリーミングするために5GMSを使用する再配信である。5GMS AF 1006は、UE 1003におけるMSH 1009及び/又は5GMSアプリケーションプロバイダ1001に対して種々の制御機能を提供することができる。5GMS AF 1006は、異なるポリシまたはチャージング機能(PCF)1011処理の要求を中継または開始し、もしくは、他のネットワーク機能と相互作用することができる。
【0081】
メディアアーキテクチャ1000は、多数の異なるインターフェイスを含み得る。例えば、リンクM1は、メディアアーキテクチャ1000の使用を提供し、かつ、フィードバックを獲得するために、5GMS AF 1006によって露出される5GMSプロビジョニングAPIで あり得る。リンクM2は、5GMS AS 1005によって露出される5GMSパブリッシュ(Publish)APIであってよく、そして、ストリーミングサービスのためのコンテンツを受信するために、DN 1007といった、信頼されるDN内の5GMS AS 1005が選択されるときに使用される。リンクM3は、DN 1007といった信頼されるDN内の5GMS AS 1005においてホストしているコンテンツについて情報を交換するために使用される内部APIであり得る。リンクM4は、メディアコンテンツをストリーミングするために5GMS AS 1023によってメディアストリーマ1010に露出されたメディアアップリンクストリーミングAPIであり得る。リンクM5は、メディアセッションの操作(handling)、制御、および支援のために、メディアセッションハンドラに対して5GMS AF 1005によって露出されたメディアセッション操作APIであってよく、これは、また、例えば、認可および認証の、適切なセキュリティメカニズムも含んでいる。リンクM6は、5GMS機能を利用するために、MSH 1009によって5GMSアウェアアプリケーション1002に対して露出されたUE 1003メディアセッション処理APIであり得る。リンクM7は、メディアストリーマ1010を使用するために、メディアストリーマ1010によって5GMSアウェアアプリケーション1002およびMSH 1009に対して露出されたUEメディアストリーマAPIであり得る。リンクM8は、5GMSアウェアアプリケーション1002と5GMSアプリケーションプロバイダ1001との間の情報交換のために使用されるアプリケーションAPIであってよく、例えば、サービスアクセス情報を5GMSアウェアアプリケーション1002に提供する。
【0082】
図11は、実施形態に従った、5Gエッジネットワークアーキテクチャ1100のダイアグラムである。エッジデータネットワーク(EDN)1101は、ローカルデータネットワークである。エッジアプリケーションサーバ(EAS)1102およびエッジイネーブラーサーバ(Edge Enabler Server、EES)1103は、EDN 1101内に含まれている。エッジ構成サーバ(Edge Configuration Server、ECS)1104は、EES 1103をホスティングするEDN 1101の詳細を含む、EES 1103に関連する構成を提供する。ユーザ装置(UE)1105は、アプリケーションクライアント(AC)1106およびエッジイネーブラークライアント(EEC)1107を含んでいる。EAS 1102、EES 1103、およびECS 1104は、3GPPコアネットワーク1108と相互作用(interact)することができる。
【0083】
E
ES 1103は、EAS 1102およびEEC 1107に必要なサポート機能を提供する。EES 1103の機能は、以下を含み得る。EEC 1107へ構成情報を提供すること、アプリケーションデータトラフィックのEASとの交換を可能にすること、API起動(invoker)機能およびAPI公開(exposing)機能、例えば3GPP TS 23.222に規定される、の機能性をサポートすること、ネットワーク機能の機能に直接に(例えば、PCFを介して)または間接に(例えば、サービス能力公開機能(SCEF)/NEF/SCEF+NEFを介して)アクセスするために3GPPコアネットワーク1108と相互作用すること、アプリケーションコンテキスト転送の機能をサポートすること、3GPPネットワークの外部公開およびEEGE-3を介したEAS 1102へのサービス機能をサポートすること、EEC 1107およびEASの登録(すなわち、登録、更新、および登録解除)機能をサポートすること、および、EAS 1102のインスタンス化をオンデマンド(on demand)でトリガする機能をサポートすること。
【0084】
EEC 1107は、ACに必要なサポート機能を提供する。EEC 1107の機能性は、アプリケーションデータトラフィックとEAS 1102との交換を可能にするための構成情報の検索および提供、および、EDN 1101で利用可能なEAS 1102の発見、を含み得る。
【0085】
ECS 1104は、EEC 1107がEES 1103に接続するために必要なサポート機能を提供する。ECS 1104の機能性は、以下のとおりである。EEC 1107へのエッジ構成情報の提供、例えば、EEC 1107がEES 1103に接続するための情報(例として、LADNに適用可能なサービスエリア情報)、および、EES 1103との接続を確立するための情報(例えば、URI)、EES 1103の登録(すなわち、登録、更新、登録解除)機能性のサポート、3GPP TS 23.222に規定されているようなAPI起動機能およびAPI公開機能のサポート、および、ネットワーク機能の能力に直接的に(例えば、PCF)または間接的に(例えば、SCEF/NEF/SCEF+NEFを介して)アクセスするための3GPPコアネットワーク1108と対話すること。
【0086】
AC 1106は、クライアント機能を実行するUE 1105に常駐(resident)するアプリケーションである。
【0087】
EAS 1102は、EDN 1101に常駐するアプリケーションサーバであり、サーバ機能を実行する。AC 1106は、アプリケーションのサービスをエッジコンピューティングの利益と共に利用するためにEAS 1102に接続する。アプリケーションのサーバ機能は、EAS 1102としてのみ利用できる可能性がある。しかしながら、所定のサーバ機能は、また、クラウド内にそれぞれに常駐するEAS 1102およびアプリケーションサーバとして、エッジとクラウドの両方を利用できる可能性もある。EAS 1102及びそのクラウドアプリケーションサーバによって提供されるサーバ機能は、同一であり、または、異なってよい。それらが異なる場合には、ACと交換されるアプリケーションデータトラフィックも、また、異なってよい。EAS 1102は、3GPPコアネットワーク1108の機能を、異なる方法で消費することができる。3GPPコアネットワーク1108から信頼されるエンティティである場合には、3GPPコアネットワーク1108の機能APIを直接呼び出すことができ、EES 1103を介して3GPPコアネットワーク1108の機能を呼び出すことができ、そして、能力露出機能、すなわちSCEFまたはNEF、を介して3GPPコアネットワーク1108の機能を呼び出すことができる、といったものである。
【0088】
アーキテクチャ1100は、基準点(reference point)と称され得る、エッジアプリケーションを可能にするための多数の異なるインターフェイスを含み得る。例えば、リンクEDGE-1は、EES 1103とEEC 1107との間の相互作用を可能にする基準点であり得る。これは、EEC 1107のEES 1103への登録および登録解除、EAS 1102の構成情報の検索および提供、および、EDN 1101で利用可能なEAS 1102の発見をサポートする。
【0089】
リンクEDGE-2は、EES 1103と3GPPコアネットワーク1108との間の相互作用を可能にする基準点であり得る。これは、ネットワークの能力情報を取得するために、3GPPコアネットワーク1108の機能およびAPIへのアクセスをサポートする。例えば、3GPP TS 23.501、3GPP TS 23.502、3GPP TS 29.522、3GPP TS 23.682、3GPP TS 29.122に定義されている、SCEFおよびNEF APIを介して、または、MNOトラストドメイン内に配備されているEEES 1103(3GPP TS 23.501の5.13項、3GPP TS 23.503項、3GPP TS 23.682を参照のこと)を使用するものである。リンクEDGE-2は、異なる展開モデルを考慮して、EPSまたは5GSの3GPP基準点またはインターフェイスを再利用することができる。
【0090】
リンクEDGE-3は、EES 1103とEAS1102との間の相互作用を可能にする基準点であり得る。これは、可用性情報(例えば、時間の制約、位置の制約)を伴うるEAS 1102の登録、EES 1103からのEAS 1102の登録解除、アプリケーションコンテキスト転送をサポートするためのターゲットEAS 1102情報の発見、ネットワーク機能情報(例えば、位置情報、サービス品質(Quality of Service、QoS)関連情報)へのアクセスの提供、および、ACと特定のQoSを有するEAS 1102との間のデータセッションの設定の要求、をサポートする。
【0091】
リンクEDGE-4は、ECS 1104とEEC 1107との間の相互作用を可能にする基準点であり得る。これは、EEC 1107へのエッジ構成情報の提供をサポートする。
【0092】
リンクEDGE-5は、ACとEEC 1107との間の相互作用を可能にする基準点であり得る。
【0093】
リンクEDGE-6は、ECS 1104とEES 1103との間の相互作用を可能にする基準点であり得る。これは、ECS 1104へのEES 1103情報の登録をサポートする。
【0094】
リンクEDGE-7は、EAS 1102と3GPPコアネットワーク1108との間の相互作用を可能にする基準点であり得る。これは、ネットワーク機能情報を検索するための3GPPコアネットワーク1108の機能およびAPIへのアクセスをサポートする。例えば、3GPP TS 23.501、3GPP TS 23.502、3GPP TS 29.522、3GPP TS 23.682、3GPP TS 29.122に定義されている、SCEFおよびNEF APIを介して、または、MNOトラストドメイン内に展開されているEAS 1102(3GPP TS 23.501の5.13節、3GPP TS 23.682を参照のこと)を用いるものである。リンクEDGE-7は、異なる展開モデルを考慮して、EPSまたは5GSの3GPP基準点もしくはインターフェイスを再利用することができる。
【0095】
リンクEDGE-8は、ECS 1104と3GPPコアネットワーク1108との間の相互作用を可能にする基準点であり得る。これは、ネットワーク機能情報を検索するための、a)3GPPコアネットワーク1108の機能およびAPIへのアクセスをサポートする。例えば、3GPP TS 23.501、3GPP TS 23.502、3GPP TS 29.522、3GPP TS 23.682、3GPP TS 29.122に定義されている、SCEFおよびNEF APIを介して、または、MNOトラストドメイン内に展開されているECS1104(3GPP TS 23.501の5.13節、3GPP TS 23.682を参照のこと)を用いるものである。リンクEDGE-8は、異なる展開モデルを考慮して、EPSまたは5GSの3GPP基準点、もしくはインターフェイスを再利用することができる。
【0096】
図12は、図11のアーキテクチャ1100からのエレメントが図10のアーキテクチャ1000からのエレメントと組み合わされたアーキテクチャ1200を示している。不必要な重複を避けるために、余分な説明は省略されている。
【0097】
図12に示されるように、リンクEDGE-9はEAS 1102と5GMS AP 1001との間の通信を可能にし、リンクEDGE-10はEES 1103と5GMS AP 1001との間の通信を可能にし、そして、リンクEDGE-11はECS 1104と5GMS AP 1001との間の通信を可能にしている。
【0098】
図13は、エッジデータネットワーク1101の能力を検出するためのコールフロー(call flow)に関連し得るプロセス1300を示している。プロセス1300は、アーキテクチャ1200、以下に説明するアーキテクチャ1000、または、所望により任意の他のアーキテクチャを使用して実行され得る。
【0099】
プロセス1300は、5GMS AP 1001によるエッジデータネットワークのメディア能力の発見を可能にするために、TS23.558APIを拡張し得る。
【0100】
プロセス1300に従って、オペレーション13010において、5GMS AP 1001は、リンクEDGE-11を使用してECS 1104にプロビジョニング要求を送信することができる。オペレーション13020において、ECS 1104は、リンクEDGE-11を使用してEES1103~5GMS AP 1001のリストを提供する。オペレーション13030において、5GMS AP 1001は、リンクEDGE-10を使用してEES 1103のリストに含まれるEES 1103からの登録を要求する。オペレーション13040において、EES 1103は、リンクEDGE-10を使用してEAS1102から5GMS AP 1001までのリストおよび位置を登録し、かつ、提供する。オペレーション13050において、5GMS AP 1001は、リンクEDGE-9を使用してEAS 1102のリストに含まれるEAS 1102からのサービスを要求することができる。オペレーション13050において、EAS 1102は、サービスの実行を開始し、リンクEDGE-9を使用して5GMS AP 1001へのサービスを確認し、そして、5GMS AP 1001は、EAS 1102に接続し、かつ、サービスを使用する。
【0101】
図14は、図5のアーキテクチャ500からのエレメントが図12のアーキテクチャ1200からのエレメントと組み合わされたアーキテクチャ1400を示している。不必要な重複を避けるため、余分な説明は省略されている。図14に示されるように、アーキテクチャ1400では、UE 1105は、FLUSソース408、FLUS制御ソース410、およびFLUSメディアソース412を含み、DN 1007は、FLUS制御シンク7424およびFLUSメディアシンク426を含んでいる。
【0102】
図14および本開示の他の場所で示される例示的なアーキテクチャ1400において、FLUS制御シンク424およびFLUSメディアシンク426、並びに、ECS 1104およびEES 1103は、論理的エンティティである。それらの全てまたは一部は、実装の際に組み合わされ得る。加えて、EAS1102は、複数のエンティティである。FLUSの観点から、全てのEAS 1102エンティティは、5GMSアプリケーションプロバイダ1001の一部である。F2は、FLUSシンクと5GMSアプリケーションプロバイダ1001との間のメディアフローを提供する。アプリケーション(その一部)は、EAS 1102上で実行可能であるため、FLUSメディアシンク426は、EAS 1102から5GMSアプリケーションプロバイダ1001に接続され得る。
【0103】
実施形態において、5GMSアプリケーションプロバイダ1001は、エッジアプリケーションサーバ1102のリストおよび場所(location)を直接的に検出することができる。
【0104】
実施形態において、5GMSアプリケーションプロバイダ1001は、エッジアプリケーションの能力を直接的に発見することができる。
【0105】
実施形態において、5GMSアプリケーションプロバイダ1001は、エッジアプリケーションサーバ1102からサービスを直接的に要求し、そして、それらのサービスをインスタンス化し、かつ、使用することができる。
【0106】
実施形態において、5GMSアプリケーションプロバイダ1001は、上記の機能を実行するためにUE 1105を介する必要はない。
【0107】
実施形態において、UE 1105がエッジデータネットワーク1007と通信するために使用するのと同じリソースは、5GMSアプリケーションプロバイダ1001によって使用することができ、そして、新しいリソースは必要とされない。
【0108】
実施形態において、5Gエッジアーキテクチャは、FLUSアーキテクチャと組み合わされ、エッジサーバ上のメディアサービスを設定するメカニズムを提供し、そして、FLUSとエッジアプリケーションサーバとの間のメディアフローを提供している。
【0109】
従って、実施形態は、5GエッジデータネットワークとFLUSを組み合わせる方法を提供することができる。ここでは、2つのアーキテクチャが組み合わされ、そして、メディアアプリケーションの一部がエッジアプリケーションサーバ上で実行され、かつ、セッションが5Gエッジネットワークの標準プロセスおよびFLUSアーキテクチャを使用して確立されるように、制御およびデータフローが配置される。
【0110】
図15は、ムービング・ピクチャー・エクスパーツ・グループ(MPEG)のネットワークベース・メディア処理(NBMP)におけるメディアコンテンツを処理するための例示的なプロセス1500のフローチャートである。いくつかの実装において、図15の1つ以上のプロセスブロックは、上述のシステムまたはアーキテクチャのいずれかの1つ以上の要素によって実行され得る。
【0111】
図15に示されるように、プロセス1500は、アプリケーションサーバ上で動作する第1アプリケーションによって、アプリケーションサーバとは別のユーザ装置上で動作する第2アプリケーションから、ライブ・アップリンク・ストリーミングのフレームワーク(FLUS)セッションを開始するためライブセッション要求を受信することを含み得る(ブロック1502)。実施形態において、ユーザ装置は、第1環境402に対応し、そして、アプリケーションサーバは、外部アプリケーションサーバ506に対応し得る。
【0112】
図15にさらに示されるように、プロセス1500は、複数のFLUSシンクのリストを獲得すること、を含み得る(ブロック1504)。
【0113】
図15にさらに示されるように、プロセス1500は、複数のFLUSシンクの中から、シンク装置上で動作するFLUSメディアシンクを選択することを含み、ここで、シンク装置は、アプリケーションサーバおよびユーザ装置とは別のものである(ブロック1506)。実施形態において、FLUSメディアシンクは、FLUSメディアシンク426に対応し、そして、シンク装置は、シンク502に対応し得る。
【0114】
図15にさらに示されるように、プロセス1500は、FLUSメディアシンクに関連するNBMPワークフローを開始するために、ワークフロー要求をNBMPソースに送信すること、を含み得る(ブロック1508)。実施形態において、NBMPソースは、NBMPソース310に対応し得る。
【0115】
図15にさらに示されるように、プロセス1500は、第2アプリケーションに対して、NBMPワークフローおよびFLUSメディアシンクを使用して、FLUSセッションを確立するためのセッション情報を含む応答を送信すること、含み得る(ブロック1510)。
【0116】
実施形態において、アプリケーションサーバは、NBMPソース、NBMPワークフローマネージャ、および、少なくとも1つのメディア処理エンティティを含んでよく、シンクデバイスは、FLUS制御シンクを含んでよく、そして、ユーザ装置は、FLUS制御ソースおよびFLUSメディアソースを含み得る。実施形態において、NBMPワークフローマネージャは、NBMPワークフローマネージャ320に対応することができ、少なくとも1つのメディア処理エンティティは、メディア処理エンティティ350に対応することができ、FLUS制御シンクは、FLUS制御シンク424に対応することができ、FLUS制御ソースは、FLUS制御ソース410に対応することができ、そして、FLUSメディアソースは、NBMPメディアソース360、FLUSメディアソース412、およびNBMP/FLUSメディアコース602のうちの1つ以上に対応することができる。
【0117】
実施形態において、NBMPワークフローに対応するワークフロー記述文書は、NBMPソースによって構築され、かつ、NBMPワークフローマネージャによってインスタンス化されてよく、そして、ここで、セッション情報は、FLUS制御シンクに対応するシンク制御情報、および、FLUSメディアシンクに対応するメディアシンク情報を含み得る。
【0118】
実施形態において、アプリケーションサーバは、NBMPソースおよびNBMPワークフローマネージャを含んでよく、シンク装置は、FLUS制御シンクおよび少なくとも1つのメディア処理エンティティを含んでよく、そして、ユーザ装置は、FLUS制御ソースおよびFLUSメディアソースを含み得る。
【0119】
実施形態において、FLUSメディアシンクは、少なくとも1つのメディア処理エンティティの能力に基づいて選択されてよく、ワークフロー要求は、FLUSメディアシンクのアドレス情報を含んでよく、NBMPワークフローに対応するワークフロー記述文書は、NBMPソースによって構築され、かつ、少なくとも1つのメディア処理エンティティ内のNBMPワークフローマネージャによってインスタンス化されてよく、そして、セッション情報は、FLUSメディアシンクに対応するFLUS制御シンクおよびメディアシンク情報に対応するシンク制御情報を含み得る。
【0120】
実施形態において、アプリケーションサーバは、NBMPソースを含んでよく、シンク装置は、FLUS制御シンク、NBMPワークフローマネージャ、および少なくとも1つのメディア処理エンティティを含んでよく、そして、ユーザ装置は、FLUS制御ソースおよびFLUSメディアソースを含み得る
【0121】
実施形態において、FLUSメディアシンクは、少なくとも1つのメディア処理エンティティの能力に基づいて選択されてよく、ワークフロー要求は、FLUSメディアシンクのアドレス情報を含んでよく、NBMPワークフローに対応するワークフロー記述文書は、NBMPソースによって構築され、かつ、少なくとも1つのメディア処理エンティティ内のNBMPワークフローマネージャによってインスタンス化されてよく、そして、セッション情報は、FLUSメディアシンクに対応するFLUS制御シンクおよびメディアシンク情報に対応するシンク制御情報を含み得る。
【0122】
実施形態において、シンク装置は、FLUS制御シンク、NBMPワークフローマネージャ、および少なくとも1つのメディア処理エンティティを含んでよく、そして、ユーザ装置は、FLUS制御ソース、FLUSメディアソース、およびNBMPソースを含み得る。
【0123】
実施形態において、NBMPワークフローに対応するワークフロー記述文書は、NBMPソースによって構築され、かつ、NBMPワークフローマネージャによってインスタンス化されてよく、そして、セッション情報は、NBMPワークフローマネージャのアドレス情報を含み得る。
【0124】
実施形態において、ユーザ装置は、エッジイネーブラークライアントを含み得る。実施形態において、エッジイネーブラークライアントは、エッジイネーブラークライアント1107に対応し得る。
【0125】
図15は、プロセス1500の例示的なブロックを示しているが、いくつかの実装において、プロセス1500は、図15に示されているものよりも、追加のブロック、少ないブロック、異なるブロック、または、異なる配置のブロックを含み得る。追加的、または代替的に、プロセス1500のブロックのうちの2つ以上が、並行して実施され得る。
【0126】
さらに、提案された方法は、処理回路(例えば、1つ以上のプロセッサまたは1つ以上の集積回路)によって実施され得る。一つの例において、1つ以上のプロセッサは、提案された方法の1つ以上を実施するために、非一時的なコンピュータ読取り可能媒体に保管されたプログラムを実行する。
【0127】
上述の技術は、コンピュータ読取り可能命令を使用してコンピュータソフトウェアとして実装され、そして、1つ以上のコンピュータ読取り可能媒体において物理的に保管され得る。
【0128】
本開示の実施形態は、別々に、または、任意の順序で組み合わされて使用され得る。さらに、実施形態(および、それらの方法)それぞれは、処理回路(例えば、1つ以上のプロセッサまたは1つ以上の集積回路)によって実装され得る。一つの例において、1つ以上のプロセッサは、非一時的なコンピュータ読取り可能媒体に保管されたプログラムを実行する。
【0129】
上述の開示は、説明および記述を提供するが、網羅的であること、または、開示される正確な形態に実施形態を限定することを意図するものではない。修正および変形が、上記の開示に照らして可能であり、または、実装形態の実施から取得され得る。
【0130】
ここにおいて使用される際に、コンポーネント(component)という用語は、ハードウェア、ファームウェア、または、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせとして広く解釈されるように意図されている。
【0131】
特徴の組み合わせが請求項(claims)に記載され、かつ/あるいは、明細書に開示されていても、これらの組み合わせは、可能な実装の開示を制限するように意図されたものではない。実際、これらの特徴の多くは、請求項に具体的に記載されず、かつ/あるいは、明細書に開示されていない方法で組み合わせることができる。以下に列挙される各従属請求項は、1つの請求項だけに直接的に依存し得るが、可能な実装の開示は、請求項のセット内の他の全ての請求項との組み合わせで各従属請求項を含んでいる。
【0132】
ここにおいて使用されるいかなる要素、動作、または命令も、そのように明示的に記述されない限り、重要または必須として解釈されるべきではない。また、ここにおいて使用される際に、「1つ(冠詞“a”および“an”)」は、1つ以上の項目を含むように意図されており、そして、「1つ以上」と互換的に使用することができる。さらに、ここにおいて使用される際に、用語「セット(“set”)」は、1つ以上の項目(例えば、関連項目、非関連項目、関連項目と非関連項目の組み合わせ、等)を含むように意図されており、そして、「1つ以上」と互換的に使用することができる。1つの項目のみが意図される場合には、用語「1つ(“one”)」または類似の言語が使用される。また、ここにおいて使用される際に、用語「有する(“has”、“have”、“having”、など)」は、オープンエンドの用語であることが意図されている。さらに、語句「基づいて(“based on”)」は、明示的に別段の記載がない限り、「少なくとも部分的に基づいて(“based,at least in part,on”)」を意味するように意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【外国語明細書】