(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024005994
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】室外機及びこれを備えた空気調和機
(51)【国際特許分類】
F24F 1/22 20110101AFI20240110BHJP
F24F 1/30 20110101ALI20240110BHJP
【FI】
F24F1/22
F24F1/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022106516
(22)【出願日】2022-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000006611
【氏名又は名称】株式会社富士通ゼネラル
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(74)【代理人】
【識別番号】100066980
【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也
(72)【発明者】
【氏名】田中 悠太
【テーマコード(参考)】
3L054
【Fターム(参考)】
3L054BA01
3L054BB01
3L054BB03
3L054BC02
(57)【要約】
【課題】室外機に対する配管接続作業と配線接続作業が実施される場合における作業性の確保と作業効率の維持、向上を図ることができる室外機及びこれを備えた空気調和機を提供する。
【解決手段】筐体2と、筐体2に配置され、少なくとも電源線を通す開口11aが設けられた第1パネル11と、筐体2に配置され、冷媒が流れる冷媒配管を通す開口12aが設けられた第2パネル12とを備える。そして、室外機1は電源線が接続される端子盤8bを有し、第1パネル11は端子盤8bの位置に応じて配置される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に配置され、少なくとも電源線を通す開口が設けられた第1パネルと、
前記筐体に配置され、冷媒が流れる冷媒配管を通す開口が設けられた第2パネルと、
を備えることを特徴とする室外機。
【請求項2】
前記室外機は前記電源線が接続される端子盤を有し、前記第1パネルは前記端子盤の位置に応じて配置されることを特徴とする請求項1に記載の室外機。
【請求項3】
前記端子盤と前記第1パネルとを結ぶ前記電源線の配線経路上に配線接続口が設けられることを特徴とする請求項2に記載の室外機。
【請求項4】
前記第1パネルは前記配線接続口の下方に配置されることを特徴とする請求項3に記載の室外機。
【請求項5】
前記筐体の内部には電装品箱が収容され、前記配線接続口は前記電装品箱に設けられることを特徴とする請求項4に記載の室外機。
【請求項6】
前記第2パネルは、前記筐体の内部に配置される冷媒配管の位置に応じて配置されることを特徴とする請求項1に記載の室外機。
【請求項7】
前記室外機は前記筐体側面に沿って配置される熱交換器と、前記熱交換器の一部と隣接する配管群を備え、前記第2パネルは前記配管群の対向する位置に配置されることを特徴とする請求項6に記載の室外機。
【請求項8】
前記第1パネルと前記第2パネルは、前記第1パネルを介して電源線を電装品箱に接続する作業である配線接続作業と前記第2パネルを介して配管群に前記冷媒配管を接続する作業である配管接続作業とを同時に行うことができる所定の距離を離して配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の室外機。
【請求項9】
前記筐体の内部には、圧縮機収納箱に収納される圧縮機が前記第1パネルと前記第2パネルとの間に配置され、
前記圧縮機収納箱には、端子盤と前記第1パネルとを結ぶ前記電源線の配線経路に該当する領域を切り欠いて形成された配線配置部が設けられることを特徴とする請求項8に記載の室外機。
【請求項10】
前記筐体は、サービスパネルを有し、
前記第1パネルと前記第2パネルは前記サービスパネルの少なくとも1つの面と同一面に配置されることを特徴とする請求項8に記載の室外機。
【請求項11】
前記第1パネルと前記第2パネルは、前記サービスパネルと別部品であることを特徴とする請求項10に記載の室外機。
【請求項12】
請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の室外機と、
室内に設置され、前記室外機との間で冷凍回路を構成する室内機と、
を備える空気調和機。
【請求項13】
請求項8に記載の室外機と、
室内に設置され、前記室外機との間で冷凍回路を構成する室内機と、
を備える空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、室外機及びこれを備えた空気調和機に関する。
【背景技術】
【0002】
空気調和機には、室内に設置される室内機と室外に設置される室外機とを有するものがある。これら室内機及び室外機が冷媒配管で接続されることで、冷媒が循環する閉回路(冷凍回路)が形成されている。空気調和機は、冷媒を冷凍回路に循環させることによって室内の温度や湿度を調整している。以下、室内機と室外機を接続する冷媒配管を接続配管ともいう。
【0003】
通常室外機の筐体内部には、圧縮機やファンモータなどを制御するための制御基板を備えた電装品箱が収納されている。電装品箱には、各種電子部品が実装された制御基板のほか、トランスやリレースイッチ等の電子機器(以下、これらをまとめて「電装品」と表す)が収容されている。また、電装品箱には、各種ケーブルが接続される端子盤(ターミナル)も設けられている。
【0004】
当該端子盤(ターミナル)には、室外機の外部より電源を供給するための電源線が接続されるとともに、例えば、室内機との間で信号をやり取りするための信号線も接続される。これら電源線や信号線については筐体内部にバラバラに配線されるのではなく、いくつかの束に束ねられて配置される。
【0005】
そして、当該束のそれぞれの一端は電装品箱の例えば底部に設けられる配線接続口から電装品箱の内部に導入され、上述した端子盤と接続される。また、当該束のそれぞれの他端は、室外機の筐体に設けられた電源配線パネルを介して室外機の筐体外部へと引き出される。
【0006】
また、室外機の筐体内部には、上述した電装品箱の他、冷凍回路を構成する構成要素の一部(以下、「室外機側冷凍回路ユニット」ともいう)が設けられる。室外機側冷凍回路ユニットには、例えば、圧縮機や熱交換器の他、これらをつなぐ冷媒配管(以下、「室外機筐体内冷媒配管」ともいう)が含まれる。
【0007】
室外機側冷凍回路ユニットの冷媒配管(室外機筐体内冷媒配管)は接続配管によって室内機と接続される。その接続に当たって接続配管一端側は、室外機の筐体に設けられた配管パネルを介して室外機の筐体内部へと引き込まれて室外機筐体内冷媒配管と溶接により接続される。接続配管の他端側は室内機へ接続される。
【0008】
これら電源配線パネルと配管パネルとは、これまでは、筐体の1カ所に集約して設けられていることが多く、例えば、以下に示す特許文献1を挙げることができる。
図6は、特許文献1で開示されている室外機100の外観を示す斜視図である。当該室外機100では、電源配線パネルと配管パネルとが筐体の1つの角部に集約されて配置されている。
【0009】
図6において、室外機100は略直方体形状の筐体101の側面の4面のうち、2面が見えている状態が示されている。一方の面には、空気吸込口102に沿って熱交換器ユニット103が配置された状態が示されている。
【0010】
これに対して他方の面には、その上部及び下部にサービスパネル104,104が取り付けられている状態にある。そのため、筐体101の内部は見えないが、サービスパネル104,104の奥には、例えば、その上部に電装品箱が、下部には圧縮機等を含む室外機側冷凍回路ユニットが配置されている。
【0011】
そして、
図6において筐体101の手前側の下部の角には、配管パネル105と電源配線パネル106とが当該1つの角に集約して配置されている。
図6に示す室外機1では、その筐体101の下部に収容される室外機側冷凍回路ユニットの一部を構成する冷媒配管に接続される接続配管が配管パネル105を介して室外機100の外側に引き出され、図示しない室内機と接続される。
【0012】
同様に、
図6において図示が省略される電源線や信号線の束については、上述した電源配線パネル106を介して室外機100の外側から室外機100の内側に引き込まれ、図示しない端子盤を介して電装品箱に収納された各電装品に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら特許文献1に記載の室外機100の場合、例えば室外機100を設置する時、或いは、設置後に保守・点検を行う時に不都合が出てくる。設置、或いは、保守・点検が行われる場合、その作業内容の中には、配管に関する作業(以下、適宜「配管接続作業」という)や電源配線に関する作業(以下、適宜「配線接続作業」という)が含まれる。
【0015】
図6に示すように、室外機100の下側角に配管パネル105及び電源配線パネル106が集約して配置されていると、例えば、配管接続作業と配線接続作業とを同時に行うことが困難になる。そして特に多くの室外機を対象とした配管接続作業や配線接続作業を行なわなければならない場合にこれらの作業を順番に行わなければならないとすると、作業に多大な時間が掛かる。
【0016】
また、配管パネル105及び電源配線パネル106が集約して配置されている場合に配管接続作業と配線接続作業とを同時に行うと、配管接続作業において配管を接続するために使用される溶接機の熱が既に接続されている配線の樹脂皮膜を溶かしてしまう可能性も考えられる。そのため配管接続作業と配線接続作業とは同時に行うことができず、順に行わなければならないことから、結果として作業効率が低下するおそれがある。
【0017】
本発明は、室外機に対する配管接続作業と配線接続作業が実施される場合における作業性の確保と作業効率の維持、向上を図ることができる室外機及びこれを備えた空気調和機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の一態様に係る室外機は、筐体と、筐体に配置され、少なくとも電源線(ここで電源線は上記で説明した束を含む)を通す開口が設けられた第1パネルと、筐体に配置され、冷媒が流れる冷媒配管を通す開口が設けられた第2パネルとを備える。
【0019】
さらに、本発明の一態様に係る空気調和機は、筐体と、筐体に配置され、少なくとも電源線を通す開口が設けられた第1パネルと、筐体に配置され、冷媒が流れる冷媒配管を通す開口が設けられた第2パネルとを備えている室外機と、室内に設置され、室外機との間で冷凍回路を構成する室内機と、を備えている。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、室外機に対する配管接続作業と配線接続作業が実施される場合における作業性の確保と作業効率の維持、向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施の形態に係る空気調和機の室外機の全体を示す斜視図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係る室外機において、下側サービスパネルを取り外して室外機側冷凍回路ユニットを露出させた状態を示す室外機の正面図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係る室外機において、電装品箱を開いた状態を示す斜視図である。
【
図4】本発明の実施の形態に係る室外機において、サービスパネルを取り外して電装品箱及び室外機側冷凍回路ユニットを露出させた状態を示す室外機の斜視図である。
【
図5】本発明の実施の形態に係る室外機を備える空気調和機の全体の冷凍回路の構成を示す回路図である。
【
図6】従来技術に係る室外機の外観を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら以下説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の室外機1の全体を示す斜視図である。また、
図2は、本発明の実施の形態に係る室外機1において、下側サービスパネル6bを取り外して室外機側冷凍回路ユニット7を露出させた状態を示す室外機1の正面図である。
【0023】
図1に示すように、この空気調和機Aの室外機1は、縦置きされた略直方体形状の筐体2を有している。すなわち、
図2に示す室外機1のように、室外機1を水平面上に設置したときの鉛直方向(図面において上下方向)を縦とし、当該鉛直方向に直交する方向(図面において左右方向)を横と表した場合に、本発明の実施の形態における室外機1の筐体2は、縦横比において横の長さよりも縦の長さの方が長くなる。
【0024】
以下において説明する室外機については、
図1や
図2に示す形状を有する室外機1を例に挙げる。但し室外機1については、
図1や
図2に示すような形状の他、筐体2の内部に取り付けられる各種機器の大きさや個数によってその形状(縦横比)を自由に設定することができる。
【0025】
なお、以下においては、上下左右の各方向については、上述したように縦方向を上下方向とし、横方向を左右方向として説明する。また、上下方向と左右方向とに直交する方向として図面正面側を手前とし、反対側を奥と表す。
【0026】
筐体2の4つの側面のうち、3カ所の側面には、当該筐体2の内部に空気を取り込むための空気吸込口3が設けられている。また、筐体2の内部には、空気吸込口3に沿って熱交換器ユニット4が配置されている。
【0027】
本発明の実施の形態における室外機1では、熱交換器ユニット4は、上から見てコ字型に形成された熱交換器を上下2段に組み上げて形成されており、筐体2の空気吸込口3に沿って配置されている。なお、本発明の実施の形態における室外機1において熱交換器ユニット4の構成は任意であってよく、その形状や構成は仕様に応じて任意に選択されてよい。
【0028】
筐体2の上部には、ファン5が配置されており、ファン5を囲むようにして空気吹き出し口Oが形成されている。すなわち、本発明の実施の形態における室外機1は、いわゆる上吹き室外機である。
【0029】
これによれば、空気吸込口3から熱交換器ユニット4を経て筐体2の内部に吸い込まれた空気は、ファン5を介して筐体2の上部に設けられる空気吹き出し口Oから排気される。
【0030】
筐体2の4つの側面のうち正面に当たる残りの1つの側面には、筐体2の内部に配置されている圧縮機等の機器や電装品等のメンテナンス等を行う際に開閉されるサービスパネル6が設けられている。
【0031】
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る室外機1の場合、サービスパネル6は金属板で形成されており、筐体2に対して上下に2分割されている。以下においては、適宜サービスパネル6を上側サービスパネル6aと下側サービスパネル6bとして説明する。またその各々が筐体2に対して必要な場合以外には取り外しできないように、例えば、ネジ止めされている。
【0032】
そしてこの下側サービスパネル6bを取り外すと、
図2に示すように、筐体2の内部に据え置かれた圧縮機71や熱交換器ユニット4の他、これらをつなぐ室外機筐体内冷媒配管72を含む室外機側冷凍回路ユニット7が現れる。
図2に示すように、本発明の実施の形態における室外機1においては、左右方向における略中央であって筐体2の底面に圧縮機71が固定されており、その左側に室外機筐体内冷媒配管72の一部である配管群72aが配置されている。
【0033】
ここで、実際には下側サービスパネル6bを取り外しただけでは、すぐに圧縮機71にアクセスできない。圧縮機71は空気調和機Aが運転中に騒音を発生することから、その騒音を低減させるための箱の中に収納されているからである。つまり、圧縮機71は圧縮機収納箱71aに収納されている。そのため
図2においては、下側サービスパネル6bと対向する位置に配置されている当該圧縮機収納箱71aの正面が見えており、破線で示す圧縮機71本体は見えていない。
【0034】
なお、本発明において、室外機側冷凍回路ユニット7の具体的な構成は任意であり、空気調和機A用の冷凍回路として用いるものであれば、それらの構成は仕様に応じて自由に構成されうる。
【0035】
また、
図2においては、上側サービスパネル6aを取り外されていない状態が示されているため見えていないが、上側サービスパネル6aと対向する位置には、略直方体形状をなす電装品箱8が配置されている(そのため
図2では、電装品箱8について破線で示している)。つまり上側サービスパネル6aを取り外すと、電装品箱8が現れる。
【0036】
ここで電装品箱8は
図2の正面図に示されているように(
図2では破線で描写している)、上側サービスパネル6aより一回り小さい略直方体形状の箱形に形成されており、正面に臨む面は着脱可能なカバーとされている。
【0037】
また当該電装品箱8の底面には、電源線や信号線を電装品箱8内の端子盤(ターミナル)に接続するための配線接続口8aや圧縮機71や四方弁等への配線を通すための開口が設けられている。本発明の実施の形態においては、当該配線接続口8aは、電装品箱8の底面であって、電装品箱8の正面視で右端に形成されている。
【0038】
電源線や信号線の一端は配線接続口8aの外部から電装品箱8の内部に引き込まれ、配線接続口8aの近傍に設けられている、例えば、
図2において一点鎖線で示す端子盤(ターミナル)8bに接続される。すなわち、配線接続口8aの配置位置は、端子盤(ターミナル)8bの電装品箱8の内部での配置に合わせて決まる。また、電源線や信号線の他端は、後述する第1パネル11を介して室外機1の外側へと引き出される。
【0039】
図1及び
図2に示すように、室外機1の筐体2には、第1パネル11が配置されている。そしてこの第1パネル11には、開口11aが設けられており、当該開口11aには少なくとも電源線が通され、室外機1の外側へと引き出される。
【0040】
ここで開口11aを通る線が少なくとも電源線であるとしているのは、例えば、電装品箱8に接続されて室内機との間で通信を行う信号線に比して、電源線の方がその径が太く引き回しがより難しいからである。
【0041】
そのため第1パネル11の開口11aには、上述したように少なくとも電源線が通されていれば足りるが、同じく配線接続口8aを通り電装品箱8に接続される信号線については、例えば、第1パネル11に開口11aとは別に信号線を通す開口を設けて、当該開口を介して室外機1の外側に引き出されるようにされていても良い。このように第1パネル11に設けられる開口からは電源線の他信号線も引き出されるが、以下においては電源線(束状になった電源線も含む)を例に挙げて説明を行う。
【0042】
なお、
図2においては、よりその構造を分かりやすくするために電装品箱8の配線接続口8aと第1パネル11との間に配置される電源線の描画を省略している。
【0043】
上述したように、電源線の一端が端子盤(ターミナル)8bに接続され、配線接続口8aは端子盤(ターミナル)8bの近傍に配置される。そして当該第1パネル11は、電装品箱8の配線接続口8aの位置に応じて配置されている。換言すれば、配線接続口8aは、端子盤(ターミナル)8bと第1パネル11とを結ぶ電源線の配線経路上に設けられている。
【0044】
端子盤(ターミナル)8b、配線接続口8a、及び、第1パネル11がこのような位置関係で配置されることにより、最短で配線を接続することができることになるため、配線に関する不要なコストを削減することができる。本発明の実施の形態における室外機1の場合、
図2に示されているように、第1パネル11は筐体2の正面であって、配線接続口8aの下方に配置されている。
【0045】
このような位置に第1パネル11と端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aとが配置されていることによって、端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aと第1パネル11までは概ね直線上に配置されることになる。すなわち、一端が電装品箱8に接続された電源線は、配線接続口8aから電装品箱8の外に引き出され、そのまま下向きに垂れ下がり、その先に第1パネル11が配置されていることになる。そして第1パネル11の開口11aから電源線の他端が室外機1の外側へと引き出される。
【0046】
但し配線接続口8aと端子盤(ターミナル)8bと第1パネル11の配置位置については、
図2に示すような位置に限定されない。すなわち上述したように、第1パネル11は端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aとの位置に応じて配置されることから、例えば、端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aとが電装品箱8の下部中央部に設けられている場合には、第1パネル11は、
図2に示す室外機2の正面図において見えている圧縮機収納箱71aの概ね左右方向中央部付近に配置されることになる。
【0047】
このように第1パネル11の配置位置が、端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aとの位置に応じて決定されることによって、電源線の長さを必要以上に長くする必要がなく、そのコストを削減することができる。また、電源線の長さを適正化できるので、余分な各種ケーブルの一部を収容しておくスペースが不要となる。
【0048】
なおここで、端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aとの位置が筐体2の正面に向かって電装品箱8の右側に設けられていることから、第1パネル11もその下方であって筐体2の正面に向かって右側に配置されている。
【0049】
このように配線接続口8aが電装品箱8の右側に設けられているのは、本発明の実施の形態における室外機1の電装品箱8は、2つの短辺のうち右側の辺を軸として、筐体2の手前側に回動することができるようにされているからである。
【0050】
図3は、本発明の実施の形態に係る室外機1において、電装品箱8を開いた状態を示す斜視図である。すなわち、当該右側の辺の上下に、例えば、回転機構13としてヒンジ部が設けられていることによって、電装品箱8は、筐体2を構成する柱状のフレームであり筐体2の上下方向に延伸するように設けられている支柱フレームFの延伸方向を回転軸として開閉可能とされる。
【0051】
より具体的には、支柱フレームFは筐体2を構成する柱状のフレームであり、筐体2の上下方向に延伸するように設けられている。また、電装品箱8が備える回転機構13は、電装品箱8の右辺の上部と下部に図示しない凸部が設けられており、支柱フレームFには当該凸部と嵌め合わせることができ、凸部を回転可能とする受け部(図示せず)が設けられている。このような構造により、電装品箱8は支柱フレームFを回転軸として
図3に示すように手前側に回動することができる。
【0052】
このように電装品箱8が支柱フレームFの延伸方向を回転軸として回動し開閉可能に構成されている。そのため、配線接続口8aが支柱フレームFに近い位置に配置され、第1パネル11もその下方に配置されることで、電装品箱8の開閉によって電源線が邪魔になることが解消される。
【0053】
すなわち、第1パネル11が端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aとの位置に応じて配置されず、例えば、端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aとは電装品箱8の左側、第1パネル11は
図2に示す位置に配置されたとすると、電装品箱8を開いた場合、電装品箱8(端子盤(ターミナル)8b)と第1パネル11との間に引き回される電源線が電装品箱8の動きに伴って大きく移動することになる。
【0054】
このような状態では、電源線を端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aとから第1パネル11まで概ね最短で結ぶことができず、その分余計な長さを必要とする。また、電装品箱8を開いた際には電源線が筐体2から離れた位置において端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aと第1パネル11との間を結ぶことになるため、例えば、下側サービスパネル6bを取り外して行われる室外機側冷凍回路ユニット7のメンテナンス作業の際に作業者が引っ掛けることにもなりかねない。
【0055】
しかし上述したように、第1パネル11が電装品箱8の端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aとの位置に応じて支柱フレームFの近傍であって互いに近接した位置に配置されることになるため、概ね電装品箱8の回転機構が設けられる支柱フレームFに沿うように電源線が配置されることになる。
【0056】
そのため、電装品箱8が支柱フレームFを回転軸として回転した場合であっても、端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aと第1パネル11との間で電源線が筐体2の外側に大きく張り出すことはなく、作業中に工具や作業者の手などが電源線を引っかけることはない。
【0057】
さらに、端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aと第1パネル11との間で引っ張られた電源線を作業者が引っかけて断線させるといった可能性も低減させることができ、断線を修復したり、断線の有無や端子から外れていないかどうかを確認するといった作業工程の増加を回避することができる。また、作業者が電源線を引っかけることを防止しておくべく作業中に電源線を取り外しておく必要がなくなるため、電源線の脱着の工程をなくすことができる。従って、作業時間の短縮を図ることが可能となる。
【0058】
室外機1の筐体2には、室内機に接続される冷媒配管を通す開口が設けられた第2パネル12が配置されている。そして当該第2パネル12は、筐体2の内部に配置される室外機筐体内冷媒配管72の位置に応じて配置されている。
【0059】
室外機筐体内冷媒配管72は、上述したように室外機側冷凍回路ユニット7を構成し、圧縮機71や熱交換器ユニット4をつないでいる。そして室外機筐体内冷媒配管72の配管群72aが熱交換器ユニット4の一部と隣接する位置に配置される。
【0060】
そしてこのような筐体2内に配置されている室外機筐体内冷媒配管72と接続される接続配管が第2パネル12を介して室外機1の外に引き出され、室内機と接続される。そのため、第2パネル12は上述した配管群72aと対向する位置に配置される。
【0061】
このように第2パネル12は、配管群72aの位置に応じて配置されることから、本発明の実施の形態における室外機1では、
図2に示すように筐体2の正面左側に配置されている。これは上述したように、筐体2内において室外機側冷凍回路ユニット7を構成する室外機筐体内冷媒配管72を収容するスペースが、主に室外機1の正面左側に配置されているからである。
【0062】
第2パネル12を筐体2の正面左側に配置することによって、室外機筐体内冷媒配管72を室外機1の外側に最短距離で引き出すことができるとともに、筐体2内における室外機筐体内冷媒配管72を短くすることが可能となるため、配管に掛かるコストを低減することができる。
【0063】
さらに第2パネル12には、開口12aが設けられており、当該開口12aに冷媒配管が通され、室外機1の外側へと引き出される。開口12a、或いは、第1パネル11の開口11aにおける開口の大きさは、当該開口を通す物に応じた大きさとなる。
【0064】
図1及び
図2に示されているように、第1パネル11と第2パネル12とは、筐体2の正面において所定の距離を離して配置されている。この所定の距離は、異なる作業者による配線接続作業と配管接続作業とを同時に行うことが可能となる距離である。
【0065】
上述したように、第1パネル11と第2パネル12とが室外機のある部分に一体で配置されていると、配管接続作業と配線接続作業とを同時に行うことができず各作業を順番に行うこととなるため、作業効率が低下するおそれがあるからである。
【0066】
本発明の実施の形態における室外機1のように、第1パネル11が第2パネル12との間に所定の距離をもって配置されていることによって、配管接続作業と配線接続作業とを同時に行うことができないといった不都合は生じない。例えば、
図1及び
図2に示されているように、第1パネル11及び第2パネル12は圧縮機収納箱71aを挟んで筐体2の左右方向に離れた位置に配置されている。
【0067】
ここで所定の距離は、例えば一般的な日本人の体格や作業性の確保を考えると、第1パネル11と第2パネル12との間は概ね50cm程度離れていれば良い。但し、この「50cm」という数値はあくまでも例示であって、配線接続作業と配管接続作業とを同時に行うことができる状態が確保されるのであれば、第1パネル11と第2パネル12との間の距離が50cm以下であっても50cm以上あっても良い。
【0068】
また、第1パネル11と第2パネル12は、下側サービスパネル6bとは別部品で構成されている。これは電源線や接続配管が室外機1に接続されている場合に、筐体2の内部に配置されている各機器のメンテナンス等を実施するに当たって、都度電源線や接続配管を取り外すことが不要となるからであり、作業効率を悪化させることがない。
【0069】
さらに
図1及び
図2に示されているように、第1パネル11と第2パネル12とは下側サービスパネル6bの少なくとも1つの面(例えば室外機1の正面に該当する面)と同一面に配置される。従って、本発明の実施の形態における室外機1では、下側サービスパネル6bを取り外すだけで第1パネル11と第2パネル12の裏側に配置されている電源線や室外機筐体内冷媒配管72にアクセスすることができ、容易に配線接続作業や配管接続作業を行うことができる。
【0070】
なお、下側サービスパネル6bの形状を問わず、第1パネル11と第2パネル12とは下側サービスパネル6bの少なくとも1つの面と同一面に配置されていれば良い。下側サービスパネル6bの形状は、室外機によって異なることもあり、例えば、平面状の他、L字状のように複数の面を備える場合がある。このように複数の面を有する下側サービスパネル6bが用いられる場合であっても、第1パネル11と第2パネル12とは下側サービスパネル6bの少なくとも1つの面と同一面に配置されることで、上述した効果を奏することができる。
【0071】
上述したように、室外機1の下側サービスパネル6bを取り外すと圧縮機71を内部に収容する圧縮機収納箱71aが現れる。本発明の実施の形態における室外機1では、圧縮機収納箱71aにおいて、端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aと第1パネル11とを結ぶ電源線の配線経路に該当する領域が切り欠かれ配線配置部71bが設けられている。
【0072】
図4は、本発明の実施の形態に係る室外機1において、2枚のサービスパネル6を取り外して電装品箱8及び室外機側冷凍回路ユニット7を露出させた状態を示す室外機1の斜視図である。なお、
図4においても電源線の描画は省略している。また
図4においては、上側サービスパネル6aも取り外した状態を示している。そのため、電装品箱8が見えている。但し
図3とは異なり、
図4では電装品箱8は手前側に開いていない状態で示されている。
【0073】
上述したように、端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aと第1パネル11はいずれも筐体2の右側、支柱フレームFの近傍に配置されている。そのため、端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aとから第1パネル11に至る支柱フレームFの近傍の領域は、電源線の配線経路に該当する。
【0074】
そこで、本発明の実施の形態における室外機1では、圧縮機収納箱71aであって、当該配線経路に該当する領域に該当する角の部分を切り欠いている。このように圧縮機収納箱71aに配線配置部71bを設けることによって、筐体2内において電源線が引き回される領域を確保することができる。
【0075】
そのため、例えば、配線接続作業を行う際に筐体2の内部に配置される様々な機器に接触することによって生ずる電源線の引っ掛かりを少なくすることができる。このことは、電源線に不要なテンションを掛けることを低減することにつながるため、電源線の伸長による、或いは、引っ掛かった部分に無用な力が掛かることによる断線等が生ずることも減らすことができる。
【0076】
なお、
図4に示すように、本発明の実施の形態における室外機1では、圧縮機収納箱71aにおける配線配置部71bは、圧縮機収納箱71aの右側角部である。これは配線経路に該当する領域が圧縮機収納箱71aの右側であるためである。
【0077】
すなわち上述したように、第1パネル11は、端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aとの位置に応じて配置されていることから、圧縮機収納箱71aの配線配置部71bも端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aと第1パネル11とを結ぶ配線経路に合わせて形成すればよい。
【0078】
例えば、端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aが電装品箱8の略中央部に設けられた場合には、第1パネル11は当該端子盤(ターミナル)8bと配線接続口8aとの位置に応じて配置されるため、第1パネル11は、
図2に示す室外機2の正面図において見えている圧縮機収納箱71aの左右方向略中央部に配置される。従ってこのような場合、配線経路が圧縮機収納箱71aの中央部前方となるので、配線配置部71bは圧縮機収納箱71aの正面中央付近に形成すればよい。
【0079】
次に、これまで説明してきた室外機1を用いた空気調和機Aについて説明する。空気調和機Aは、室内に設置される室内機20と室外に設置される室外機1とから構成され、これら室内機20及び室外機1を接続配管で接続して形成される冷凍回路C内を冷媒が循環することによって室内の温度や湿度を調整する。
【0080】
なお、本発明の実施の形態における室外機1は、複数の室内機20と連結が可能な室外機である。但し、室外機1と室内機20とが1対1の関係にある場合でも仕組みは同じである。以下
図5を用いて空気調和機Aの説明を行うが、
図5では1台室外機1に1台の室内機20が連結されている場合を例に挙げている。
【0081】
図5は、本発明の実施の形態に係る室外機1を備える空気調和機Aの全体の冷凍回路Cの構成を示す回路図である。上述したように空気調和機Aは、室外機1と、この室外機1と接続される室内機20とから構成される。
【0082】
図5に点線で示される室内機20内には、冷媒と室内の空気との間で熱交換を行う室内熱交換器21が設けられている。なお、当該室内機20内には、室内熱交換器21しか示されていないが、通常室内機20が備える、例えば、熱交換された空気を室内へ送風する室内ファンや室内機20の制御を行う制御装置等が備えられている。
【0083】
図5において破線で示されている室外機1は、
図1や
図2を用いて説明したように、室外機側冷凍回路ユニット7を備えている。室外機側冷凍回路ユニット7では、圧縮機71と、熱交換器ユニット4と、膨張弁73とが順次室外機筐体内冷媒配管72で接続されている。
【0084】
なお、室外機側冷凍回路ユニット7を構成する機器としては、上述した機器の他、例えば、四方弁等の各種弁機構やアキュムレータ等の機器も接続されているが、
図5ではこれらの図示は省略している。また、室外機1を構成する各機器を制御する制御装置については、これまで説明してきた電装品箱8の内部に設けられているが、同様に図示を省略している。
【0085】
そして、室外機1と室内機20とは冷媒が流れる接続配管によって接続され、冷凍回路Cが構成されている。すなわち、室外機1の膨張弁73と圧縮機71との間に室内機20の室内熱交換器21が入るように配管が接続され、圧縮機71、室内熱交換器21、膨張弁73の順、或いは、膨張弁73、室内熱交換器21、圧縮機71の順に冷媒が流れる。
【0086】
ここで、冷凍回路Cを用いた空気調和機Aの運転について冷房運転を例にとって説明する。例えば、空気調和機Aにおいて冷房運転が行われる場合、
図5の矢印に示すように、冷媒は、室外機1に設けられている圧縮機71、熱交換器ユニット4、膨張弁73、室内機20に設けられている室内熱交換器21、再度室外機1の圧縮機71の順に冷凍回路C内を循環する。
【0087】
すなわち、室外機1の圧縮機71において圧縮されて高温高圧となった冷媒が熱交換器ユニット4に供給される。熱交換器ユニット4では、図示しない室外ファンが回転することで供給される外気によって冷却され、冷媒の熱を外気に放熱する。そして、冷媒の一部、或いはその全部が凝縮する。
【0088】
このように低温となった冷媒は熱交換器ユニット4を出て後に膨張弁73を通過することで減圧され低温低圧の冷媒となる。その後、低温低圧にされた冷媒は、室内熱交換器21に供給され、室内熱交換器21で室内空気との間で熱交換が行われる。
【0089】
室内熱交換器21による熱交換によって、冷媒は室内空気から吸熱し蒸発するとともに、室内熱交換器21に吸い込まれた室内空気は冷却され、室内ファンによって室内に供給されて室内が冷房される。そして熱交換により吸熱した冷媒は圧縮機71へと戻る。
【0090】
一方暖房運転については、
図5に示す矢印とは逆向きの順序で冷凍回路Cの内部を冷媒が循環し、室内熱交換器21で冷媒が凝縮することで室内の暖房が行われることになる。
【0091】
以上説明したように、第1パネルと第2パネルとを別体として距離をおいて配置した構成を採用する室外機、或いは、当該室外機を有する空気調和機を用いることによって、室外機に対する配管接続作業と配線接続作業が実施される場合における作業性の確保と作業効率の維持、向上を図ることができる。
【0092】
なお、この発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、本発明の一例を示したものである。実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化でき、また、上記実施の形態には種々の変更又は改良を加えることが可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。
【0093】
例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよく、その様な変更又は改良を加えた形態も本発明に含まれ得る。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0094】
なお、本発明の実施の形態において説明した技術については、以下のような構成を採用することもできる。
(1)筐体と、
前記筐体に配置され、少なくとも電源線を通す開口が設けられた第1パネルと、
前記筐体に配置され、冷媒が流れる冷媒配管を通す開口が設けられた第2パネルと、
を備えることを特徴とする室外機。
(2)前記室外機は前記電源線が接続される端子盤を有し、前記第1パネルは前記端子盤の位置に応じて配置されることを特徴とする上記(1)に記載の室外機。
(3)前記端子盤と前記第1のパネルとを結ぶ前記電源線の配線経路上に通る配線接続口が設けられることを特徴とする上記(2)に記載の室外機。
(4)前記第1パネルは前記配線接続口の下方に配置されることを特徴とする上記(3)に記載の室外機。
(5)前記筐体の内部には電装品箱が収容され、前記配線接続口は前記電装品箱に収容されることを特徴とする上記(3)または(4)に記載の室外機。
(6)前記第2パネルは、前記筐体の内部に配置される冷媒配管の位置に応じて配置されることを特徴とする上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の室外機。
(7)前記室外機は前記筐体側面に沿って配置される熱交換器と、前記熱交換器の一部と隣接する配管群を備え、前記第2パネルは前記配管群の対向する位置に配置されることを特徴とする上記(6)に記載の室外機。
(8)前記第1パネルと前記第2パネルは、配線接続作業と配管接続作業とを同時に行うことができる所定の距離を離して配置されることを特徴とする上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の室外機。
(9)前記筐体の内部には、圧縮機収納箱に収納される圧縮機が前記第1パネルと前記第2パネルとの間に配置され、
前記圧縮機収納箱において、前記端子盤と前記第1パネルとを結ぶ前記電源線の配線経路に該当する領域が切り欠かれることを特徴とする上記(2)ないし(8)のいずれかに記載の室外機。
(10)前記筐体は、サービスパネルを有し、
前記第1パネルと前記第2パネルは前記サービスパネルの少なくとも1つの面と同一面に配置されることを特徴とする上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の室外機。
(11)前記第1パネルと前記第2パネルは、前記サービスパネルと別部品であることを特徴とする上記(10)に記載の室外機。
(12)上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の室外機と、
室内に設置され、前記室外機との間で冷凍回路を構成する室内機と、
を備える空気調和機。
【符号の説明】
【0095】
1・・・室外機、2・・・筐体、3・・・空気吸込口、4・・・熱交換器ユニット、5・・・ファン、6・・・サービスパネル、7・・・室外機側冷凍回路ユニット、71・・・圧縮機、71a・・・圧縮機収納箱、71b・・・配線配置部、72・・・室外機筐体内冷媒配管、73・・・膨張弁、8・・・電装品箱、8a・・・配線接続口、8b・・・端子盤(ターミナル)、11・・・第1パネル、11a・・・開口、12・・・第2パネル、12a・・・開口、F・・・支柱フレーム、O・・・空気吹き出し口