(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059992
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】データ送信方法、装置、通信機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1268 20230101AFI20240423BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240423BHJP
H04W 72/115 20230101ALI20240423BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20240423BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W16/28
H04W72/115
H04W72/23
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024034187
(22)【出願日】2024-03-06
(62)【分割の表示】P 2022567662の分割
【原出願日】2020-05-09
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ドン,シャンドン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)送信時の干渉を低減するデータ送信方法、装置、通信機器及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】方法は、CG-PUSCHの複数の送信ビームを指示するビーム指示情報を受信するステップと、複数の送信ビームを用いてCG-PUSCHでデータを送信するステップと、を含む。複数の送信ビームを用いてCG-PUSCHでデータを送信するステップは、CG-PUSCHの1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、CG-PUSCHで異なる送信ビームを用いてデータを送信するステップを含み、CG-PUSCHの1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、異なる送信ビームを用いてデータを送信することは、異なる時間単位で使用される送信ビームがすべて異なるか、または異なる時間単位で使用される送信ビームが全く同じではないことを含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるデータ送信方法であって、
ビーム指示情報を受信するステップであって、前記ビーム指示情報が、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の複数の送信ビームを指示するステップと、
前記複数の送信ビームを用いて、前記CG-PUSCHでデータを送信するステップと、を含み、
前記複数の送信ビームを用いて、前記CG-PUSCHでデータを送信するステップは、
前記CG-PUSCHの1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、前記CG-PUSCHで異なる送信ビームを用いてデータを送信するステップを含み、
前記CG-PUSCHの1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、異なる送信ビームを用いてデータを送信することは、前記異なる時間単位で使用される送信ビームがすべて異なるか、または前記異なる時間単位で使用される送信ビームが全く同じではないことを含む、
ことを特徴とするデータ送信方法。
【請求項2】
ビーム指示情報を受信するステップは、
送信された前記ビーム指示情報を無線リソース制御(RRC)シグナリングによって受信するステップ、
または、
送信された前記ビーム指示情報を物理ダウンリンク制御情報(DCI)によって受信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ送信方法。
【請求項3】
前記DCIは、CG-PUSCHをアクティブ化してデータ伝送を行うアクティブ化DCIである、
ことを特徴とする請求項2に記載のデータ送信方法。
【請求項4】
前記CG-PUSCHの1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、前記CG-PUSCHで異なる送信ビームを用いてデータを送信するステップは、
前記CG-PUSCHの1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、前記CG-PUSCHでポーリングして異なる送信ビームを用いてデータを送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ送信方法。
【請求項5】
前記複数の送信ビームを用いて、前記CG-PUSCHでデータを送信するステップは、
前記CG-PUSCHの異なる構成サイクルで、異なる送信ビームを用いてデータを送信するステップであって、1つの前記構成サイクル内の異なる時間単位で同じ送信ビームを用いてデータを送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ送信方法。
【請求項6】
前記CG-PUSCHの異なる構成サイクルで、異なる送信ビームを用いてデータを送信するステップは、
前記CG-PUSCHの異なる構成サイクルで、ポーリングして異なる送信ビームを用いてデータを送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ送信方法。
【請求項7】
基地局に適用されるデータ受信方法であって、
ビーム指示情報を送信するステップであって、前記ビーム指示情報は、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の複数の送信ビームを指示し、端末が前記CG-PUSCHの1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、前記CG-PUSCHで異なる送信ビームを用いてデータを送信することを指示するステップと、
前記端末が前記複数の送信ビームを用いて前記CG-PUSCHで送信されたデータを受信するステップと、を含み、
前記CG-PUSCHの1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、異なる送信ビームを用いてデータを送信することは、前記異なる時間単位で使用される送信ビームがすべて異なるか、または前記異なる時間単位で使用される送信ビームが全く同じではないことを含む、
ことを特徴とするデータ受信方法。
【請求項8】
ビーム指示情報を送信するステップは、
前記ビーム指示情報が含まれている無線リソース制御(RRC)シグナリングを送信するステップ、
または、
前記ビーム指示情報が含まれている物理アップリンク制御情報(DCI)を送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のデータ受信方法。
【請求項9】
前記DCIは、CG-PUSCHをアクティブ化してデータ伝送を行うアクティブ化DCIである、
ことを特徴とする請求項8に記載のデータ受信方法。
【請求項10】
端末に適用されるデータ送信装置であって、
第1の受信モジュールと第1の送信モジュールとを含み、
前記第1の受信モジュールが、ビーム指示情報を受信するように構成され、前記ビーム指示情報が、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の複数の送信ビームを指示し、
前記第1の送信モジュールが、前記複数の送信ビームを用いて、前記CG-PUSCHでデータを送信するように構成され、
前記第1の送信モジュールが、さらに、
前記CG-PUSCHの1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、前記CG-PUSCHで異なる送信ビームを用いてデータを送信するように構成され、
前記CG-PUSCHの1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、異なる送信ビームを用いてデータを送信することは、前記異なる時間単位で使用される送信ビームがすべて異なるか、または前記異なる時間単位で使用される送信ビームが全く同じではないことを含む、
ことを特徴とするデータ送信装置。
【請求項11】
前記第1の受信モジュールが、さらに、
送信された前記ビーム指示情報を無線リソース制御(RRC)シグナリングによって受信し、
または、
送信された前記ビーム指示情報を物理ダウンリンク制御情報(DCI)によって受信するように構成される、
ことを特徴とする請求項10に記載のデータ送信装置。
【請求項12】
前記第1の受信モジュールが、さらに、
前記DCIが、CG-PUSCHをアクティブ化してデータ伝送を行うアクティブ化DCIであるように構成される、
ことを特徴とする請求項11に記載のデータ送信装置。
【請求項13】
前記第1の送信モジュールが、さらに、
前記CG-PUSCHの1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、前記CG-PUSCHでポーリングして異なる送信ビームを用いてデータを送信するように構成される、
ことを特徴とする請求項10に記載のデータ送信装置。
【請求項14】
前記第1の送信モジュールが、さらに、
前記CG-PUSCHの異なる構成サイクルで、異なる送信ビームを用いてデータを送信するように構成され、1つの前記構成サイクル内の異なる時間単位で同じ送信ビームを用いてデータを送信する、
ことを特徴とする請求項10に記載のデータ送信装置。
【請求項15】
前記第1の送信モジュールが、さらに、
前記CG-PUSCHの異なる構成サイクルで、ポーリングして異なる送信ビームを用いてデータを送信するように構成される、
ことを特徴とする請求項14に記載のデータ送信装置。
【請求項16】
基地局に適用されるデータ受信装置であって、
第2の送信モジュールと第2の受信モジュールとを含み、
前記第2の送信モジュールが、ビーム指示情報を送信するように構成され、前記ビーム指示情報が、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の複数の送信ビームを指示し、
前記第2の受信モジュールが、前記複数の送信ビームを用いて前記CG-PUSCHで送信されたデータを受信するように構成され、
前記第2の送信モジュールが、前記CG-PUSCHの1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、前記CG-PUSCHで異なる送信ビームを用いてデータを送信するように構成される、
ことを特徴とするデータ受信装置。
【請求項17】
前記第2の送信モジュールが、さらに、
前記ビーム指示情報が含まれている無線リソース制御(RRC)シグナリングを送信し、
または、
前記ビーム指示情報が含まれている物理アップリンク制御情報(DCI)を送信するように構成される、
ことを特徴とする請求項16に記載のデータ受信装置。
【請求項18】
前記第2の送信モジュールが、さらに、
前記DCIが、CG-PUSCHをアクティブ化してデータ伝送を行うアクティブ化DCIであるように構成される、
ことを特徴とする請求項17に記載のデータ受信装置。
【請求項19】
アンテナと、
メモリと、
前記アンテナ及びメモリにそれぞれ接続されるプロセッサと、を含み、
前記プロセッサが、前記メモリに記憶されているコンピュータ実行可能な命令を実行することによって、前記アンテナの送受信を制御し、請求項1~6または請求項7~9のいずれかによって提供される方法を実現できるように構成される、
ことを特徴とする通信機器。
【請求項20】
コンピュータ実行可能な命令が記憶されているコンピュータ記憶媒体であって、
前記コンピュータ実行可能な命令がプロセッサによって実行されると、請求項1~6または請求項7~9のいずれかによって提供される方法を実現できる、
ことを特徴とするコンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信技術の分野に関するが、無線通信技術の分野に限定されず、特にデータ送信方法、装置、通信機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
リリース15(R15、Release 15)プロトコルでは、無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)によって、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH、configured grant PUSCH)を構成することができる。ここで、タイプA(type A)のコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)に対して、無線リソース制御(RRC)層のシグナリングによって、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)のサイクル、オフセット、及び各タイムスロット(slot)に占める特定の時間周波数位置などを構成する。タイプB(type B)のコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)に対して、無線リソース制御(RRC)層のシグナリングによって、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)のサイクルを構成し、そしてダウンリンク制御情報(DCI、Downlink Control Information)をアクティブ化することによって、オフセット及び各タイムスロット(slot)に占める特定の時間周波数位置などを指示する。
【0003】
コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)のセットの構成については、無線リソース制御(RRC)シグナリングで構成されるか、またはダウンリンク制御情報(DCI)で送信ビーム(beam)が指示される。つまり、このコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)のセット内の各物理アップリンク共有チャネル(PUSCH、Physical Uplink Shared Channel)は、すべてこの送信ビームを使用して送信する。ここで、この送信ビームの方向が固定されているため、この方向に干渉がある場合、端末が各物理アップリンク共有チャネルごとにこの送信ビームを用いてデータを送信すると干渉があり、データの伝送に影響を及ぼす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施例は、データ送信方法を開示し、端末に適用され、前記方法は、ビーム指示情報を受信するステップであって、ここで、前記ビーム指示情報が、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の複数の送信ビームを指示するステップと、前記複数の送信ビームを用いて、前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータを送信するステップと、を含む。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施例では、前記ビーム指示情報を受信するステップは、送信された前記ビーム指示情報を無線リソース制御(RRC)シグナリングによって受信するステップ、または、送信された前記ビーム指示情報を物理ダウンリンク制御情報(DCI)によって受信するステップを含む。
【0006】
一実施例では、前記物理ダウンリンク制御情報(DCI)は、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)をアクティブ化してデータ伝送を行うアクティブ化物理ダウンリンク制御情報(DCI)である。
【0007】
一実施例では、前記複数の送信ビームを用いて、前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータを送信するステップは、前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で異なる送信ビームを用いてデータを送信するステップを含む。
【0008】
一実施例では、前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で異なる送信ビームを用いてデータを送信するステップは、前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でポーリングして異なる送信ビームを用いてデータを送信するステップを含む。
【0009】
一実施例では、前記複数の送信ビームを用いて前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータを送信するステップは、前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の異なる構成サイクルで、異なる送信ビームを用いてデータを送信するステップであって、ここで、1つの前記構成サイクル内の異なる時間単位で同じ送信ビームを用いてデータを送信するステップを含む。
【0010】
一実施例では、前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の異なる構成サイクルで、異なる送信ビームを用いてデータを送信するステップは、前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の異なる構成サイクルで、ポーリングして異なる送信ビームを用いてデータを送信するステップを含む。
【0011】
本開示の実施例の第2の態様によれば、データ受信方法を提供し、基地局に適用され、前記方法は、ビーム指示情報を送信するステップであって、ここで、前記ビーム指示情報が、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の複数の送信ビームを指示するステップと、前記複数の送信ビームを用いて前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信されたデータを受信するステップと、を含む。
【0012】
一実施例では、前記ビーム指示情報を送信するステップは、前記ビーム指示情報が含まれている無線リソース制御(RRC)シグナリングを送信するステップ、または、前記ビーム指示情報が含まれている物理アップリンク制御情報(DCI)を送信するステップを含む。
【0013】
一実施例では、前記物理アップリンク制御情報(DCI)は、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)をアクティブ化してデータ伝送を行うアクティブ化物理アップリンク制御情報(DCI)である。
【0014】
本開示の実施例の第3の態様によれば、データ送信装置を提供し、端末に適用され、前記装置は、第1の受信モジュールと第1の送信モジュールとを含み、ここで、前記第1の受信モジュールが、ビーム指示情報を受信するように構成され、ここで、前記ビーム指示情報が、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の複数の送信ビームを指示し、前記第1の送信モジュールが、前記複数の送信ビームを用いて前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータを送信するように構成される。
【0015】
一実施例では、前記第1の受信モジュールは、さらに、送信された前記ビーム指示情報を無線リソース制御(RRC)シグナリングによって受信し、または、送信された前記ビーム指示情報を物理ダウンリンク制御情報(DCI)によって受信するように構成される。
【0016】
一実施例では、前記第1の受信モジュールは、さらに、前記物理ダウンリンク制御情報(DCI)が、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)をアクティブ化してデータ伝送を行うアクティブ化物理ダウンリンク制御情報(DCI)であるように構成される。
【0017】
一実施例では、前記第1の送信モジュールは、さらに、前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で異なる送信ビームを用いてデータを送信するように構成される。
【0018】
一実施例では、前記第1の送信モジュールは、さらに、前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でポーリングして異なる送信ビームを用いてデータを送信するように構成される。
【0019】
一実施例では、前記第1の送信モジュールは、さらに、前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の異なる構成サイクルで、異なる送信ビームを用いてデータを送信するように構成され、ここで、1つの前記構成サイクル内の異なる時間単位で同じ送信ビームを用いてデータを送信する。
【0020】
一実施例では、前記第1の送信モジュールは、さらに、前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の異なる構成サイクルで、ポーリングして異なる送信ビームを用いてデータを送信するように構成される。
【0021】
本開示の実施例の第4の態様によれば、データ受信装置を提供し、基地局に適用され、前記装置は、第2の送信モジュールと第2の受信モジュールとを含み、ここで、前記第2の送信モジュールが、ビーム指示情報を送信するように構成され、ここで、前記ビーム指示情報が、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の複数の送信ビームを指示し、前記第2の受信モジュールが、前記複数の送信ビームを用いて前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信されたデータを受信するように構成される。
【0022】
一実施例では、前記第2の送信モジュールは、さらに、前記ビーム指示情報が含まれている無線リソース制御(RRC)シグナリングを送信し、または、前記ビーム指示情報が含まれている物理アップリンク制御情報(DCI)を送信するように構成される。
【0023】
一実施例では、前記第2の送信モジュールは、さらに、前記物理アップリンク制御情報(DCI)が、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)をアクティブ化してデータ伝送を行うアクティブ化物理アップリンク制御情報(DCI)であるように構成される。
【0024】
本開示の実施例の第5の態様によれば、通信機器を提供し、前記通信機器は、プロセッサと、前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、ここで、前記プロセッサが、前記実行可能な命令を実行する場合、本開示の任意の実施例に記載の方法を実現するように構成される。
【0025】
本開示の実施例の第6の態様によれば、コンピュータ記憶媒体を提供し、前記コンピュータ記憶媒体にはコンピュータ実行可能なプログラムが記憶されており、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行される場合、本開示の任意の実施例に記載の方法が実現される。
【発明の効果】
【0026】
本開示の実施例では、ビーム指示情報を受信し、ここで、前記ビーム指示情報が、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の複数の送信ビームを指示し、前記複数の送信ビームを用いて前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータを送信する。ここで、ビーム指示情報によって指示される前記複数の送信ビームに基づいて、前記複数の送信ビームを用いて前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータを送信することができる。異なる送信ビームの空間内の送信方向が異なっていてもよいため、空間内の異なる方向で受ける干渉が異なり、同じ送信ビームを用いて前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータを送信することに比べて、前記複数の送信ビームを用いて前記コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータを送信することは、データ伝送の耐干渉性を向上させ、データ伝送の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図2】例示的な一実施例によって示されるコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)がデータ伝送を行う概略図である。
【
図3】例示的な一実施例によって示されるデータ送信方法のフローチャートである。
【
図4】例示的な一実施例によって示されるコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)がデータ伝送を行う概略図である。
【
図5】例示的な一実施例によって示されるデータ送信方法のフローチャートである。
【
図6】例示的な一実施例によって示されるデータ送信方法のフローチャートである。
【
図7】例示的な一実施例によって示されるデータ送信方法のフローチャートである。
【
図8】例示的な一実施例によって示されるデータ送信方法のフローチャートである。
【
図9】例示的な一実施例によって示されるデータ送信方法のフローチャートである。
【
図10】例示的な一実施例によって示されるデータ受信方法のフローチャートである。
【
図11】例示的な一実施例によって示されるデータ受信方法のフローチャートである。
【
図12】例示的な一実施例によって示されるデータ送信装置のフローチャートである。
【
図13】例示的な一実施例によって示されるデータ受信装置のフローチャートである。
【
図14】例示的な一実施例によって示されるユーサ機器のブロック図である。
【
図15】例示的な一実施例によって示される基地局のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に説明された実施形態は、本発明の実施例と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の請求項の範囲に詳細に記載された、本発明の実施例のいくつかの態様と一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0029】
本開示の実施例に使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものにすぎず、本開示の実施例を制限することを意図していない。本開示の実施例と添付の請求項に使用される単数形の「一」、及び「当該」は、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことも意図する。なお、本明細書で使用される用語の「及び/又は」とは、1つ又は複数の関連する列挙項目の任意の組み合わせ又とは全ての可能な組み合わせを指す。
【0030】
本開示の実施例では、第1、第2、第3などの用語を使用して様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報は、これらの用語に限定すべきではないことを理解されたい。これらの用語は、単に同じタイプの情報を区別するために使用される。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1の情報は第2の情報と呼ぶことができ、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ぶこともできる。文脈によっては、ここで使用される単語「もし」は、「……のとき」又は「……の場合」又は「決定に応答する」として解釈することができる。
【0031】
図1を参照すると、それは本開示の実施例によって提供される無線通信システムの概略構成図を示す。
図1に示すように、無線通信システムはセルラー移動通信技術に基づく通信システムであり、当該無線通信システムは、いくつかのユーサ機器110及びいくつかの基地局120を含むことができる。
【0032】
ここで、ユーサ機器110とは、ユーザに音声及び/又は音声接続性を提供するデバイスを指してもよい。ユーサ機器110は無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信することができ、ユーサ機器110は、センサデバイス、携帯電話(または「セルラー」電話とも呼ばれる)、およびモノのインターネットユーサ機器を有するコンピュータのようなモノのインターネットユーサ機器であってもよく、例えば、固定式、ポータブル式、ポケット式、手持ち式、コンピュータ内蔵のまたは車載の装置であってもよい。例えば、ステーション(Station、STA)、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、移動局(mobile station)、モバイル(mobile)、リモートステーション(remote station)、アクセスポイント、リモートユーサ機器(remote terminal)、アクセスユーサ機器(access terminal)、ユーザ装置(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザデバイス(user device)、またはユーザ機器(user equipment、UE)である。または、ユーサ機器110は無人航空機のデバイスであっても良い。または、ユーサ機器110は車載機器であってもよく、例えば、無線通信機能を有するモバイルコンピュータ、またはモバイルコンピュータが外部に接続される無線通信機器であってもよい。または、ユーサ機器110は路側デバイスであってもよく、例えば、無線通信機能を有する街灯、信号灯または他の路側デバイスなどであってもよい。
【0033】
基地局120は無線通信システムにおけるネットワーク側デバイスであってもよい。当該無線通信システムは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムとも呼ばれる第4世代モバイル通信技術(the 4th generation mobile communication、4G)システムであってもよい。または、当該無線通信システムは、新しい無線(new radio、NR)システムまたは5G NRシステムとも呼ばれる5Gシステムであってもよい。または、当該無線通信システムは5Gシステムの次世代のシステムであっても良い。ここで、5GシステムにおけるアクセスネットワークはNG-RAN(New Generation-Radio Access Network、新世代無線アクセスネットワーク)と呼ぶことができる。
【0034】
ここで、基地局120は4Gシステムで使用される進化型基地局(eNB)であってもよい。または、基地局120は5Gシステムで使用される集中分散型アーキテクチャの基地局(gNB)であっても良い。基地局120が集中分散型アーキテクチャを用いる場合、通常、集中ユニット(central unit、CU)と少なくとも2つの分布ユニット(distributed unit、DU)を含む。集中ユニットには、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層、無線リンク層制御プロトコル(Radio Link Control、RLC)層、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層のプロトコルスタックが設置されており、分布ユニットには、物理(Physical、PHY)層プロトコルスタックが設置されており、本開示の実施例は基地局120の具体的な実現形態を限定しない。
【0035】
基地局120とユーサ機器110とは無線エアインターフェースを介して無線接続を確立することができる。異なる実施形態では、当該無線エアインターフェースは第4世代移動通信ネットワーク技術(4G)規格に基づく無線エアインターフェースであり、または、当該無線エアインターフェースは第5世代移動通信ネットワーク技術(5G)規格に基づく無線エアインターフェースであり、例えば、当該無線エアインターフェースは新しいエアインターフェースであり、または、当該無線エアインターフェースは、5Gの次世代の移動通信ネットワーク技術規格に基づく無線エアインターフェースであっても良い。
【0036】
いくつかの実施例では、ユーサ機器110の間はさらにE2E(End to End、エンドツーエンド)接続を確立することができる。例えば車車間・路車間通信(vehicle to everything、V2X)におけるV2V(vehicle to vehicle、車車間)通信、V2I(vehicle to Infrastructure、路車間)通信およびV2P(vehicle to pedestrian、歩車間)通信などのシーンである。
【0037】
ここで、上記ユーサ機器は以下の実施例の端末機器と考えることができる。
【0038】
いくつかの実施例では、上記無線通信システムはネットワーク管理機器130をさらに含むことができる。
【0039】
いくつかの基地局120はそれぞれネットワーク管理機器130に接続される。ここで、ネットワーク管理機器130は無線通信システムにおけるコアネットワークデバイスであってもよく、例えば、当該ネットワーク管理機器130は進化型のデータパケットコアネットワーク(Evolved Packet Core、EPC)におけるモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)であってもよい。または、当該ネットワーク管理機器は他のコアネットワークデバイス、例えばサービングゲートウェイ(Serving GateWay、SGW)、パブリックデータネットワークゲートウェイ(Public Data Network GateWay、PGW)、ポリシーおよび課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function、PCRF)またはホーム加入者ユーザサーバ(Home Subscriber Server、HSS)などであってもよい。ネットワーク管理機器130の実現形態に対して、本開示の実施例では限定されない。
【0040】
本開示のいずれかの実施例を容易に理解するために、まず一実施例によってデータ伝送のシナリオを説明する。
【0041】
リリース16(R16、Release 16)新しい無線の無免許スペクトル(NR-U、NR in Unlicensed Spectrum)標準設計では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH、configured grant PUSCH)の設計は、リリース15(R 15)プロトコルでのコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の設計に比べて、N個のタイムスロットに拡張するコンテンツが追加されている。Nは1より大きい正の整数である。例えば、N=4である。ここで、N個のタイムスロットの拡張は、繰り返し伝送(repetition)のためのものではなく、連続するN個のタイムスロットで異なるアップリンクデータを伝送するためのものである。
【0042】
図2に示すように、影付けの部分はコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)を示し、影付けの部分は各タイムスロットにおけるシンボル位置が同じである。一実施例では、影付けの部分はタイムスロット全体を占めてもよい。
図2では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の構成サイクルは10個のタイムスロットであり、各構成サイクルにはコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータ伝送を行うための4つのタイムスロットがある。
【0043】
一実施例では、無許可スペクトルでは、端末がアップリンクデータを送信しようとする場合、端末はまずチャネルモニタリング、すなわち空きチャネル評価(CCA、Clear Channel Assessment)を行う必要がある。空きチャネル評価(CCA)の検出が成功する(すなわち検出されたチャネルの干渉値が閾値を下回る)まで、アップリンクデータを送信することはできない(すなわち先に聞いてから言う仕組みである)。端末が複数の送信ビームを有する場合、端末のチャネル検出を行うビームは端末が送信しようとするアップリンクデータの送信ビームと同じである必要がある。端末の異なる送信ビームによる異なる空間方向の干渉及びノイズへの受信効果が異なるため、端末が異なるビームで検出した信号の干渉値も異なる。
【0044】
図3に示すように、本実施例はデータ送信方法を提供し、端末に適用され、当該方法は、以下のステップ31~32を含む。
【0045】
ステップ31では、ビーム指示情報を受信する。ここで、ビーム指示情報が、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の複数の送信ビームを指示する。
【0046】
一実施例では、端末は、携帯電話、ウェアラブルデバイス、車載端末、路側ユニット(RSU、Road Side Unit)、スマートホーム端末、産業用センシングデバイス、及び/又は医療機器などであってもよいが、これらに限定されない。
【0047】
一実施例では、ビーム指示情報は少なくとも2つの送信ビームを指示することができる。例えば、ビーム指示情報は、2つのビーム、3つのビームまたは5つのビームを指示することができる。
【0048】
一実施例では、ビーム指示情報は、端末がコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータを送信するための、基地局によって決定された複数の送信ビームの識別子が含まれている情報である。
【0049】
一実施例では、ビーム指示情報には、サウンディング参照信号リソース指示(SRI、srs-ResourceIndicator)によって指示されるサウンディング参照信号リソース指示(SRI)値が含まれてもよい。
【0050】
一実施例では、異なるサウンディング参照信号リソース指示(SRI)値が異なる送信ビームに関連付けられる。例えば、第1のサウンディング参照信号リソース指示(SRI)値が第1の送信ビームに関連付けられ、第2のサウンディング参照信号リソース指示(SRI)が第2の送信ビームに関連付けられる。
【0051】
一実施例では、1つのサウンディング参照信号リソース指示(SRI)値が1つの送信ビームに関連付けられる。ビーム指示情報には、複数のサウンディング参照信号リソース指示(SRI)値が含まれていても良い。このように、サウンディング参照信号リソース指示(SRI)値が受信された後、複数の送信ビームを決定することができる。
【0052】
一実施例では、送信ビームは、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でアップリンクデータ伝送を行うように端末によって選択される。
【0053】
一実施例では、送信ビームは、基地局によって端末に推奨または提案された、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でアップリンクデータを伝送するためのビームであってもよい。
【0054】
一実施例では、基地局によって端末に推奨または提案された、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でアップリンクデータを伝送するためのビームがデータを伝送するときの干渉信号の強度値が設定された閾値よりも小さい。このように、端末は当該ビームを用いて信頼できるアップリンクデータ伝送を行う。
【0055】
一実施例では、基地局は、端末アクセスネットワークのインターフェース機器である。基地局は、様々なタイプの基地局、例えば、3G基地局、4G基地局、5G基地局または他の進化型基地局であってもよい。
【0056】
一実施例では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)に許可スペクトルまたは無許可スペクトルを構成することができる。
【0057】
一実施例では、
図4を参照すると、1つの構成サイクルにおけるコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)は、CG-PUSCH1と、CG-PUSCH2と、CG-PUSCH3と、CG-PUSCH4との4つであってもよい。
【0058】
ここで、1つのコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)は1つのタイムスロットのシンボルのすべてまたは一部を占めることができる。例えば、CG-PUSCH1が0番目のタイムスロットのすべてのシンボル(symbol)を占めることができ、またはCG-PUSCH1が0番目のタイムスロットの3番目から4番目のシンボルのみを占めることができる。
【0059】
一実施例では、端末は、ビーム指示情報によって指示される複数の送信ビームの中から一部またはすべての送信ビームを選択してアップリンクデータを送信することができる。
【0060】
一実施例では、異なる送信ビームは空間的に異なる送信角度及びセクタ範囲を有する。
【0061】
一実施例では、異なる送信ビーム間の角度が設定された角度閾値よりも小さい。
【0062】
一実施例では、複数の送信ビームの空間内のセクタ範囲は同じ平面にあってもよい。
【0063】
一実施例では、複数の送信ビームの空間内のセクタ範囲は1つの3次元空間を占めてもよい。
【0064】
一実施例では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)が特定の端末に割れ当てられる専用チャネルである場合、ビーム指示情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって送信されてもよい。
【0065】
ステップ32では、複数の送信ビームを用いてコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータを送信する。
【0066】
一実施例では、端末は、異なる送信ビームを用いて同じアップリンクデータを送信してもよい。
【0067】
一実施例では、ビーム指示情報が、送信ビーム1と、送信ビーム2と、送信ビーム3と、送信ビーム4との4つの送信ビームを指示している。1つの構成サイクル内のコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)は、CG-PUSCH1と、CG-PUSCH2と、CG-PUSCH3と、CG-PUSCH4との4つであってもよい。
【0068】
再度
図4を参照すると、一実施例では、CG-PUSCH1が送信ビーム1を用いてアップリンクデータを送信し、CG-PUSCH2が送信ビーム2を用いてアップリンクデータを送信し、CG-PUSCH3が送信ビーム3を用いてアップリンクデータを送信し、CG-PUSCH4が送信ビーム4を用いてアップリンクデータを送信してもよい。
【0069】
別の実施例では、CG-PUSCH1及びCG-PUSCH3が送信ビーム1を用いてアップリンクデータを送信し、CG-PUSCH2及びCG-PUSCH4が送信ビーム2を用いてアップリンクデータを送信してもよい。
【0070】
本開示の実施例では、ビーム指示情報によって指示される複数の送信ビームに基づいて、複数の送信ビームを用いてコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータを送信することができる。異なる送信ビームの空間内の送信方向が異なっていてもよいため、空間内の異なる方向で受ける干渉が異なり、同じ送信ビームを用いてコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータを送信することに比べて、複数の送信ビームを用いてコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータを送信することは、データ伝送の耐干渉性を向上させ、データ伝送の信頼性を高めることができる。
【0071】
図5に示すように、本実施例は、データ送信方法を提供し、ステップ31では、ビーム指示情報を受信するステップは、以下のステップ51を含む。
【0072】
送信されたビーム指示情報をステップ51では、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって受信し、または、送信されたビーム指示情報を物理ダウンリンク制御情報(DCI)によって受信する。
【0073】
一実施例では、無線リソース制御(RRC)シグナリングは、ビーム指示情報が含まれている無線リソース制御(RRC)接続再構成(RRCConnectionReconfiguration)シグナリングを含むことができ、端末は、送信されたビーム指示情報を無線リソース制御(RRC)接続再構成(RRCConnectionReconfiguration)シグナリングによって受信する。このように、既存の無線リソース制御(RRC)シグナリングにビーム指示情報が含まれることで、無線リソース制御(RRC)シグナリングの多重化が実現され、シグナリングの互換性が向上する。
【0074】
一実施例では、ビーム指示情報は、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報(DCI)に含まれていてもよい。
【0075】
例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)には、サウンディング参照信号リソース指示(SRI、srs-ResourceIndicator)によって指示されるサウンディング参照信号リソース指示(SRI)値が含まれる。
【0076】
一実施例では、異なるサウンディング参照信号リソース指示(SRI)値が異なるビームに関連付けられる。1つのダウンリンク制御情報(DCI)が複数のサウンディング参照信号リソース指示(SRI)値を含むことができる。
【0077】
一実施例では、ダウンリンク制御情報(DCI)は、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)をアクティブ化してデータ伝送を行うアクティブ化ダウンリンク制御情報(DCI)である。
【0078】
一実施例では、アクティブ化ダウンリンク制御情報(DCI)は、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の各コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)構成サイクルにおけるタイムスロットオフセット量及び各タイムスロットに占める特定の時間周波数位置などをさらに指示する。
【0079】
ここで、既存のアクティブ化ダウンリンク制御情報(DCI)にダウンリンクビーム指示情報が含まれることで、アクティブ化ダウンリンク制御情報(DCI)の多重化が実現され、アクティブ化ダウンリンク制御情報(DCI)の互換性が向上する。
【0080】
図6に示すように、本実施例は、データ送信方法を提供し、ここで、ステップ32では、複数の送信ビームを用いてコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータを送信するステップは、以下のステップ61を含む。
【0081】
ステップ61では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で異なる送信ビームを用いてデータを送信する。
【0082】
一実施例では、1つの構成サイクルは複数の時間単位を含むことができる。時間単位は、1つのシンボルまたは連続する複数のシンボルであってもよく、時間単位は、1つのタイムスロットまたは連続する複数のタイムスロットであってもよい。
【0083】
一実施例では、複数の送信ビームは、送信ビーム1、送信ビーム2、送信ビーム3、送信ビーム4及び送信ビーム5を含む。1つの構成サイクルは10個の時間単位を含み、構成サイクルにおける連続する4つの時間単位がコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)に構成され、4つの時間単位はそれぞれ時間単位1、時間単位2、時間単位3及び時間単位4である。端末が4つの時間単位でコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータを送信するように、複数の送信ビームの中から4つの送信ビームを任意に選択することができる。一実施例では、端末が送信ビーム1、送信ビーム2、送信ビーム4及び送信ビーム5の計4つの送信ビームを選択する。ここで、時間単位1では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム1を用いてデータを送信し、時間単位2では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム2を用いてデータを送信し、時間単位3では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム4を用いてデータを送信し、時間単位4では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム5を用いてデータを送信する。
【0084】
図7に示すように、本実施例は、データ送信方法を提供し、ここで、ステップ61では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で異なる送信ビームを用いてデータを送信するステップは、以下のステップ71を含む。
【0085】
ステップ71では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でポーリングして異なる送信ビームを用いてデータを送信する。
【0086】
一実施例では、ポーリングして異なる送信ビームを用いてデータを送信することは、周期的に順に複数の送信ビームのうちの各送信ビームを用いてデータを送信してもよい。
【0087】
一実施例では、複数の送信ビームは送信ビーム1及び送信ビーム2を含む。1つの構成サイクルは10個の時間単位を含む。各構成サイクルにおける連続する4つの時間単位がコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)に構成される。4つの時間単位はそれぞれ時間単位1、時間単位2、時間単位3及び時間単位4である。4つの時間単位で、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム1及び送信ビーム2を用いてデータを送信することができる。一実施例では、時間単位1では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネルCG-PUSCH1で送信ビーム1を用いてデータを送信し、時間単位2では、CG-PUSCH2で送信ビーム2を用いてデータを送信し、時間単位3では、CG-PUSCH3で送信ビーム1を用いてデータを送信し、時間単位4では、CG-PUSCH4で送信ビーム2を用いてデータを送信する。
【0088】
一実施例では、複数の送信ビームは、送信ビーム1、送信ビーム2、送信ビーム3及び送信ビーム4を含む。1つの構成サイクルは10個の時間単位を含み、各構成サイクルにおける連続する4つの時間単位がコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)に構成される。4つの時間単位はそれぞれ時間単位1、時間単位2、時間単位3及び時間単位4である。4つの時間単位で、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム1、送信ビーム2、送信ビーム3及び送信ビーム4を用いてデータを送信することができる。一実施例では、時間単位1では、CG-PUSCH1で送信ビーム1を用いてデータを送信し、時間単位2では、CG-PUSCH2で送信ビーム2を用いてデータを送信し、時間単位3では、CG-PUSCH3で送信ビーム3を用いてデータを送信し、時間単位4では、CG-PUSCH4で送信ビーム4を用いてデータを送信する。
【0089】
図8に示すように、本実施例は、データ送信方法を提供し、ここで、ステップ32では、複数の送信ビームを用いてコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータを送信するステップは、ステップ81を含む。
【0090】
ステップ81では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の異なる構成サイクルで、異なる送信ビームを用いてデータを送信する。ここで、1つの構成サイクル内の異なる時間単位で同じ送信ビームを用いてデータを送信する。
【0091】
一実施例では、複数の送信ビームは、送信ビーム1、送信ビーム2、送信ビーム3、送信ビーム4及び送信ビーム5を含む。1つの構成サイクルは10個の時間単位を含む。構成サイクルにおける連続する4つの時間単位がコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)に構成される。第1の構成サイクルの4つの時間単位はそれぞれ時間単位1、時間単位2、時間単位3及び時間単位4である。第2の構成サイクルの4つの時間単位はそれぞれ時間単位5、時間単位6、時間単位7及び時間単位8である。
【0092】
一実施例では、第1の構成サイクルで、端末は、ビーム1を送信ビームとして選択する。ここで、時間単位1では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム1を用いてデータを送信し、時間単位2では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム1を用いてデータを送信し、時間単位3では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム1を用いてデータを送信し、時間単位4では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム1を用いてデータを送信する。
【0093】
一実施例では、第2の構成サイクルで、端末は、送信ビーム2を送信ビームとして選択する。ここで、時間単位5では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム2を用いてデータを送信し、時間単位6では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム2を用いてデータを送信し、時間単位7では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム2を用いてデータを送信し、時間単位8では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム2を用いてデータを送信する。
【0094】
図9に示すように、本実施例は、データ送信方法を提供し、ここで、ステップ81では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の異なる構成サイクルで、異なる送信ビームを用いてデータを送信するステップは、ステップ91を含む。
【0095】
ステップ91では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の異なる構成サイクルで、ポーリングして異なる送信ビームを用いてデータを送信する。
【0096】
一実施例では、ポーリングして異なる送信ビームを用いてデータを送信することは、周期的に順に複数の送信ビームのうちの各送信ビームを用いてデータを送信する。
【0097】
一実施例では、複数の送信ビームはビーム1及びビーム2を含む。1つの構成サイクルは10個の時間単位を含み、各構成サイクルにおける連続する4つの時間単位がコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)に構成される。一実施例では、構成サイクル1と、構成サイクル2と、構成サイクル3と、構成サイクル4との4つの構成サイクルが含まれる。4構成サイクルで、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム1及び送信ビーム2を用いてデータを送信することができる。一実施例では、構成サイクル1では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム1を用いてデータを送信し、構成サイクル2では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム2を用いてデータを送信し、構成サイクル3では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム1を用いてデータを送信し、構成サイクル4では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム2を用いてデータを送信する。
【0098】
一実施例では、複数の送信ビームは、送信ビーム1、送信ビーム2、送信ビーム3及び送信ビーム4を含む。1つの構成サイクルは10個の時間単位を含み、各構成サイクルにおける連続する4つの時間単位がコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)に構成される。一実施例では、構成サイクル1と、構成サイクル2と、構成サイクル3と、構成サイクル4との4つの構成サイクルが含まれる。4つの構成サイクルで、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム1、送信ビーム2、送信ビーム3及び送信ビーム4を用いてデータを送信することができる。一実施例では、構成サイクル1では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム1を用いてデータを送信し、構成サイクル2では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム2を用いてデータを送信し、構成サイクル3では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム3を用いてデータを送信し、構成サイクル4では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信ビーム4を用いてデータを送信する。
【0099】
図10に示すように、本実施例は、データ受信方法を提供し、基地局に適用され、当該方法は、以下のステップ101~102を含む。
【0100】
ステップ101では、ビーム指示情報を送信する。ここで、ビーム指示情報が、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の複数の送信ビームを指示する。
【0101】
一実施例では、ビーム指示情報は少なくとも2つの送信ビームを指示することができる。例えば、ビーム指示情報は、2つのビーム、3つのビームまたは5つのビームを指示することができる。
【0102】
一実施例では、送信ビームは、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でアップリンクデータ伝送を行うように端末によって選択される。
【0103】
一実施例では、端末は、携帯電話、ウェアラブルデバイス、車載端末、路側ユニット(RSU、Road Side Unit)、スマートホーム端末、産業用センシングデバイス、及び/又は医療機器などであってもよいが、これらに限定されない。
【0104】
一実施例では、送信ビームは、基地局によって端末に推奨または提案された、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でアップリンクデータを伝送するためのビームであってもよい。
【0105】
一実施例では、基地局によって端末に推奨または提案された、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でアップリンクデータを伝送するためのビームがデータを伝送するときの干渉信号の強度値が設定された閾値よりも小さい。このように、端末は、当該ビームを用いて信頼できるアップリンクデータ伝送を行う。
【0106】
一実施例では、基地局は、端末アクセスネットワークのインターフェース機器である。基地局は、様々なタイプの基地局、例えば、3G基地局、4G基地局、5G基地局または他の進化型基地局であってもよい。
【0107】
一実施例では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)は、許可チャネルでも無許可チャネルであってもよい。
【0108】
一実施例では、再度
図4を参照すると、1つの構成サイクルにおけるコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)は、CG-PUSCH1と、CG-PUSCH2と、CG-PUSCH3と、CG-PUSCH4との4つであってもよい。
【0109】
ここで、1つのコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)は1つのタイムスロットのシンボルのすべてまたは一部を占めることができる。例えば、CG-PUSCH1が0番目のタイムスロットのすべてのシンボル(symbol)を占めることができ、またはCG-PUSCH1が0番目のタイムスロットの3番目から4番目のシンボルのみを占めることができる。
【0110】
一実施例では、端末は、ビーム指示情報によって指示される複数の送信ビームの中から一部またはすべての送信ビームを選択してアップリンクデータを送信することができる。
【0111】
一実施例では、異なる送信ビームは空間的に異なる送信角度及びセクタ範囲を有する。
【0112】
一実施例では、異なる送信ビーム間の角度が設定された角度閾値よりも小さい。
【0113】
一実施例では、複数の送信ビームの空間内のセクタ範囲は同じ平面にあってもよい。
【0114】
一実施例では、複数の送信ビームの空間内のセクタ範囲は1つの3次元空間を占めてもよい。
【0115】
一実施例では、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)が特定の端末に割れ当てられる専用チャネルである場合、ビーム指示情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって送信されてもよい。
【0116】
ステップ102では、複数の送信ビームを用いてコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信されたデータを受信する。
【0117】
一実施例では、端末は、異なる送信ビームを用いて同じアップリンクデータを送信してもよい。
【0118】
別の実施例では、端末は、異なる送信ビームを用いて異なるアップリンクデータを送信してもよい。
【0119】
一実施例では、ビーム指示情報が、送信ビーム1と、送信ビーム2と、送信ビーム3と、送信ビーム4との4つの送信ビームを指示している。1つの構成サイクルにおけるコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)は、CG-PUSCH1と、CG-PUSCH2と、CG-PUSCH3と、CG-PUSCH4との4つであってもよい。再度
図4を参照すると、一実施例では、CG-PUSCH1が送信ビーム1を用いてアップリンクデータを送信し、CG-PUSCH2が送信ビーム2を用いてアップリンクデータを送信し、CG-PUSCH3が送信ビーム3を用いてアップリンクデータを送信し、CG-PUSCH4が送信ビーム4を用いてアップリンクデータを送信してもよい。別の実施例では、CG-PUSCH1及びCG-PUSCH3が送信ビーム1を用いてアップリンクデータを送信し、CG-PUSCH2及びCG-PUSCH4が送信ビーム2を用いてアップリンクデータを送信してもよい。
【0120】
図11に示すように、本実施例は、データ受信方法を提供し、ここで、ステップ101では、ビーム指示情報を送信するステップは、ステップ111を含む。
【0121】
ステップ111では、ビーム指示情報が含まれている無線リソース制御(RRC)シグナリングを送信し、または、ビーム指示情報が含まれている物理アップリンク制御情報(DCI)を送信する。
【0122】
一実施例では、無線リソース制御(RRC)シグナリングは、ビーム指示情報が含まれている無線リソース制御(RRC)接続再構成(RRCConnectionReconfiguration)シグナリングを含むことができ、基地局は、無線リソース制御(RRC)接続再構成(RRCConnectionReconfiguration)シグナリングによってビーム指示情報を送信する。このように、既存の無線リソース制御(RRC)シグナリングにビーム指示情報が含まれることで、無線リソース制御(RRC)シグナリングの多重化が実現され、シグナリングの互換性が向上する。
【0123】
一実施例では、ビーム指示情報は、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報(DCI)に含まれていてもよい。例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)には、サウンディング参照信号リソース指示(SRI、srs-ResourceIndicator)によって指示されるサウンディング参照信号リソース指示(SRI)値が含まれる。
【0124】
一実施例では、異なるサウンディング参照信号リソース指示(SRI)値が異なるビームに関連付けられる。1つのダウンリンク制御情報(DCI)は複数のサウンディング参照信号リソース指示(SRI)値を含むことができる。
【0125】
一実施例では、ダウンリンク制御情報(DCI)は、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)をアクティブ化してデータ伝送を行うアクティブ化ダウンリンク制御情報(DCI)である。
【0126】
一実施例では、アクティブ化ダウンリンク制御情報(DCI)は、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の各コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)構成サイクルにおけるタイムスロットオフセット量及び各タイムスロットに占める特定の時間周波数位置などをさらに指示する。
【0127】
ここで、既存のアクティブ化ダウンリンク制御情報(DCI)にダウンリンクビーム指示情報が含まれることで、アクティブ化ダウンリンク制御情報(DCI)の多重化が実現され、アクティブ化ダウンリンク制御情報(DCI)の互換性が向上する。
【0128】
図12に示すように、本開示の実施例は、データ送信装置を提供し、端末に適用され、当該装置は、第1の受信モジュール121及び第1の送信モジュール122を含む。
第1の受信モジュール121が、ビーム指示情報を受信するように構成され、ここで、ビーム指示情報が、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の複数の送信ビームを指示する。
第1の送信モジュール122が、複数の送信ビームを用いてコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でデータを送信するように構成される。
【0129】
一実施例では、第1の受信モジュール121は、さらに、送信されたビーム指示情報を無線リソース制御(RRC)シグナリングによって受信し、または、送信されたビーム指示情報を物理ダウンリンク制御情報(DCI)によって受信するように構成される。
【0130】
一実施例では、第1の受信モジュール121は、さらに、ダウンリンク制御情報(DCI)が、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)をアクティブ化してデータ伝送を行うアクティブ化ダウンリンク制御情報(DCI)であるように構成される。
【0131】
一実施例では、第1の送信モジュール122は、さらに、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で異なる送信ビームを用いてデータを送信するように構成される。
【0132】
一実施例では、第1の送信モジュール122は、さらに、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の1つの構成サイクル内の異なる時間単位で、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)でポーリングして異なる送信ビームを用いてデータを送信するように構成される。
【0133】
一実施例では、第1の送信モジュール122は、さらに、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の異なる構成サイクルで、異なる送信ビームを用いてデータを送信するように構成され、ここで、1つの構成サイクル内の異なる時間単位で同じ送信ビームを用いてデータを送信する。
【0134】
一実施例では、第1の送信モジュール122は、さらに、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の異なる構成サイクルで、ポーリングして異なる送信ビームを用いてデータを送信するように構成される。
【0135】
図13に示すように、本開示の実施例は、データ受信装置を提供し、基地局に適用され、当該装置は、第2の送信モジュール131及び第2の受信モジュール132を含む。
第2の送信モジュール131が、ビーム指示情報を送信するように構成され、ここで、ビーム指示情報が、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)の複数の送信ビームを指示する。
第2の受信モジュール132が、複数の送信ビームを用いてコンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)で送信されたデータを受信するように構成される。
【0136】
一実施例では、第2の送信モジュール131は、さらに、ビーム指示情報が含まれている無線リソース制御(RRC)シグナリングを送信し、または、ビーム指示情報が含まれている物理アップリンク制御情報(DCI)を送信するように構成される。
【0137】
一実施例では、第2の送信モジュール131は、さらに、(DCI)が、コンフィギュアドグラントの物理アップリンク共有チャネル(CG-PUSCH)をアクティブ化してデータ伝送を行うアクティブ化(DCI)であるように構成される。
【0138】
上記実施例における装置については、その中の各モジュールが操作を実行する具体的な方式は、すでに当該方法の実施例に詳しく説明され、ここでは説明を省略する。
【0139】
本開示の実施例は、通信機器を提供し、通信機器は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、ここで、プロセッサが、実行可能な命令を実行する場合、本開示の任意の実施例の方法を実現するように構成される。
【0140】
ここで、プロセッサは、様々なタイプの記憶媒体を含むことができ、当該記憶媒体は非一時的なコンピュータ記憶媒体であり、通信機器の電源が切れた後も記憶される情報を記憶し続けることができる。
【0141】
プロセッサは、メモリに記憶されている実行可能なプログラムを読み取るためにバスなどを介してメモリに接続されることができる。
【0142】
本開示の実施例は、コンピュータ記憶媒体をさらに提供し、ここで、前記コンピュータ記憶媒体にはコンピュータ実行可能なプログラムが記憶されており、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行される場合、本開示の任意の実施例に記載の方法が実現される。
【0143】
上記実施例における装置については、その中の各モジュールが操作を実行する具体的な方式は、すでに当該方法の実施例に詳しく説明され、ここでは説明を省略する。
【0144】
図14は、例示的な一実施例によって示されるユーサ機器(UE)800のブロック図である。例えば、ユーサ機器800は、携帯電話、コンピュータ、デジタルブロードキャスト端末、メッセージング機器、ゲームコンソール、タブレット機器、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0145】
図14を参照して、ユーサ機器800は、処理コンポーネント802、メモリ804、電源コンポーネント806、マルチメディアコンポーネント808、オーディオコンポーネント810、入力/出力(I/O)のインターフェース812、センサコンポーネント814、及び通信コンポーネント816のうちの1つまたは複数のコンポーネントを含むことができる。
【0146】
処理コンポーネント802は、通常、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作のようなユーサ機器800の全体の操作を制御する。処理コンポーネント802は、上記方法の全てまたは一部のステップを完成するために、命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ820を含むことができる。また、処理コンポーネント802は、他のコンポーネントとのインタラクションを容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント802は、マルチメディアコンポーネント808と処理コンポーネント802とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0147】
メモリ804は、ユーサ機器800上の操作をサポートするように、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、ユーサ機器800で操作するためのあらゆるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ804は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクのような、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性の記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0148】
電源コンポーネント806は、ユーサ機器800の様々なコンポーネントに電力を提供する。電源コンポーネント806は、電源管理システム、1つまたは複数の電源、およびユーサ機器800の生成、管理及び分配に関連する他のコンポーネントを含むことができる。
【0149】
マルチメディアコンポーネント808は、前記ユーサ機器800とユーザとの間に1つの出力インターフェースを提供するスクリーンに含まれる。いくつかの実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)とを含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現されることができる。タッチパネルには、タッチ、スライド、タッチパネルのジェスチャーを感知するように、1つまたは複数のタッチセンサが含まれる。タッチセンサは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド操作に関連する継続時間及び圧力を検出することができる。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント808は、1つのフロントカメラおよび/またはバックカメラを含む。ユーサ機器800が撮影モードやビデオモードなどの操作モードにある場合、フロントカメラおよび/またはバックカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびバックカメラは、1つの固定的な光学レンズ系であってもよく、または焦点距離および光学ズーム能力を備えてもよい。
【0150】
オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント810は、ユーサ機器800が呼び出しモード、記録モード、及び音声認識モードのような操作モードにある場合、外部オーディオ信号を受信するように構成されるマイクロフォン(MIC)を含む。受信されたオーディオ信号は、メモリ804にさらに記憶されてもよく、または通信コンポーネント816を介して送信されてもよい。いくつかの実施例において、オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力するためのスピーカーをさらに含む。
【0151】
I/Oインターフェース812は、処理コンポーネント802と周辺インターフェースモジュールとの間のインターフェースを提供し、上記の周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0152】
センサコンポーネント814は、ユーサ機器800に様々な態様の状態評価を提供するように、1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント814は、ユーサ機器800のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出でき、例えば、コンポーネントはユーサ機器800のディスプレイ及びキーパッドであり、センサコンポーネント814は、さらに、ユーサ機器800またはその1つのコンポーネントの位置変化、ユーザとユーサ機器800との接触の有無、ユーサ機器800の方位または加速/減速及びユーサ機器800の温度変化を検出することができる。センサコンポーネント814は、任意の物理的接触がない場合、付近の物体の存在を検出するように構成される近接センサを含むこともできる。センサコンポーネント814は、イメージングアプリケーションに使用されるCMOSまたはCCDイメージセンサのような光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント814は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサをさらに含むことができる。
【0153】
通信コンポーネント816は、ユーサ機器800と他の装置との間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。ユーサ機器800は、WiFi、2Gまたは3G、またはこれらの組み合わせなどの通信規格に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。例示的な一実施例では、通信コンポーネント816は、ブロードキャストチャンネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な一実施例では、通信コンポーネント816は、近距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールでは、無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術、および他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0154】
例示的な実施例では、ユーサ機器800は、上記方法を実行するために、専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品、1つまたは複数のアプリケーションによって実現されてもよい。
【0155】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ804をさらに提供し、上記命令は、上記方法を完成するように、ユーサ機器800のプロセッサ820によって実行されてもよい。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、及び光データ記憶機器であっても良い。
【0156】
図15に示すように、本開示の一実施例によって示される基地局の構造である。例えば、基地局900は、ネットワーク側デバイスとして提供されてもよい。
図15を参照して、基地局900は、処理コンポーネント922を含み、処理コンポーネント922は、1つまたは複数のプロセッサと、メモリ932によって表される、処理コンポーネント922によって実行される命令、例えばアプリケーションプログラムを記憶するためのメモリリソースとをさらに含む。メモリ932に記憶されているアプリケーションプログラムは、命令のセットに対応する1以上のモジュールを含むことができる。また、処理コンポーネント922は、前記基地局に適用される上記任意の方法、例えば、
図2~6に示される方法を実行するように、命令を実行するように構成される。
【0157】
基地局900は、基地局900の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント926と、基地局900をネットワークに接続するように構成される有線または無線ネットワークインターフェース950と、入出力(I/O)インターフェース958とをさらに含むことができる。基地局900は、Windows Server TM、Mac OS XTM、Unix TM、Linux(登録商標) TM、Free BSDTMまたは同様のようなメモリ932に記憶されたオペレーティングシステムに基づいて動作することができる。
【0158】
当業者であれば、明細書を考慮してここで開示される技術案を実践した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本開示は、本発明の任意の変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途または適応的変化は、本発明の一般原理に従い、本開示で開示されていない当分野における周知技術または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施例は、例示的なものとしてのみ見なされ、本開示の真の範囲及び精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0159】
なお、本開示は、上記説明され、図面に示された正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正や変更が可能であることを理解すべきである。本開示の範囲は、添付された特許請求の範囲のみによって限定される。