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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024060089
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】景品獲得ゲーム装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/30 20060101AFI20240423BHJP
【FI】
A63F9/30 502C
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024042178
(22)【出願日】2024-03-18
(62)【分割の表示】P 2020084058の分割
【原出願日】2020-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】306014714
【氏名又は名称】株式会社バンダイナムコアミューズメント
(74)【代理人】
【識別番号】100131303
【弁理士】
【氏名又は名称】吉村 徳人
(74)【代理人】
【識別番号】100070183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉村 公一
(72)【発明者】
【氏名】川池 裕朗
(72)【発明者】
【氏名】荒井 潤
(57)【要約】
【課題】 景品配置機構の構成を多様化する。
【解決手段】 景品獲得ゲーム装置1は、昇降させることが可能なベースフレーム237と、ベースフレーム237に対して取り付けることが可能なフレキシブルロッド340と、を備えている。また、ベースフレーム237は、溝部tgを有している。また、フレキシブルロッド340は、ロッド部341と、ロッド部341の各端部に設けられたソケット部344と、を有している。また、ソケット部344に対するロッド部341の角度を変更することが可能となっている。また、ソケット部344は、溝部tgに取り付けることが可能となっている。そして、ソケット部344を溝部tgに取り付けた状態で、ベースフレーム237を昇降させることが可能となっている。
【選択図】 図26
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動させることが可能な基枠と、
前記基枠に対して取り付けることが可能なロッド部材と、を備え、
前記基枠は、溝部を有し、
前記ロッド部材は、ロッド部と、前記ロッド部の各端部に設けられたロッド端部と、を有し、
前記ロッド端部に対する前記ロッド部の角度を変更することが可能であり、
前記ロッド端部は、前記溝部に取り付けることが可能であり、
前記ロッド端部を前記溝部に取り付けた状態で、前記基枠を移動させることが可能であることを特徴とする景品獲得ゲーム装置。
【請求項2】
複数の前記基枠を備え、
複数の前記基枠は、個別に、移動させることが可能であることを特徴とする請求項1に記載の景品獲得ゲーム装置。
【請求項3】
前記ロッド部は、伸縮可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の景品獲得ゲーム装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、景品獲得ゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、景品獲得ゲーム装置において、ゲーム空間内に景品を配置するための景品配置機構の構成部材として、例えば、特許文献1に記載されている棒状部材が知られている。
この棒状部材は、棒状に形成され、基礎部に固定された一対の支持部の間に取り付けることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-188011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の構成部材では、景品配置機構の構成を多様化することが困難となる恐れがある。
本発明の課題は、景品配置機構の構成を多様化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、第一の発明に係る景品獲得ゲーム装置は、移動させることが可能な基枠と、前記基枠に対して取り付けることが可能なロッド部材と、を備え、前記基枠は、溝部を有し、前記ロッド部材は、ロッド部と、前記ロッド部の各端部に設けられたロッド端部と、を有し、前記ロッド端部に対する前記ロッド部の角度を変更することが可能であり、前記ロッド端部は、前記溝部に取り付けることが可能であり、前記ロッド端部を前記溝部に取り付けた状態で、前記基枠を移動させることが可能であることを特徴とする。
第一の発明に係る景品獲得ゲーム装置では、ロッド端部に対するロッド部の角度を、様々な角度に変更(調整)することが可能となる。
これによって、ロッド部を様々な角度で配置することが可能となり、景品配置機構の構成を多様化することが可能となる。
ここで、景品獲得ゲーム装置としては、後述する景品獲得ゲーム装置1が該当する。基枠としては、後述するベースフレーム237が該当する。溝部としては、後述するT溝tgが該当する。ロッド部材としては、後述するフレキシブルロッド340が該当する。ロッド部としては、後述するロッド部341が該当する。ロッド端部としては、後述するソケット部344(T溝ナット部345)が該当する。
【0006】
第二の発明に係る景品獲得ゲーム装置は、第一の発明に係る景品獲得ゲーム装置において、複数の前記基枠を備え、複数の前記基枠は、個別に、移動させることが可能であることを特徴とする。
【0007】
第三の発明に係る景品獲得ゲーム装置は、第一又は第二の発明に係る景品獲得ゲーム装置において、前記ロッド部は、伸縮可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、景品配置機構の構成を多様化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】景品獲得ゲーム装置1の外観を示す斜視図である。
図2】初期状態の基枠ユニット20を示す斜視図である。
図3】第1状態の基枠ユニット20を示す斜視図である。
図4】第2状態の基枠ユニット20を示す斜視図である。
図5】左側フレームユニット221を示す拡大図である。
図6】ベースフレーム237の断面図である。
図7】基枠ユニット20に取り付けられた景品配置機構30の一例を示す斜視図である。
図8】中型フロアフレーム310Bを示す斜視図である。
図9図8に示すA-A線に沿う断面図である。
図10】小型フロアフレーム310A及び中型フロアフレーム310Bが連結された状態を示す斜視図である。
図11】フロアパネル320を示す斜視図である。
図12】各種のフロアパーツを示す斜視図である。
図13】フレキシブルロッド340を示す斜視図である。
図14】フレキシブルロッド340の中心軸に直交する断面図である。
図15】フレキシブルロッド340の中心軸に沿う断面図である。
図16】第1例に係る景品配置機構30の構成例を示す図である。
図17】第1例に係る景品配置機構30を構成する第1のフロアパネル320の拡大図である。
図18】第1例に係る景品配置機構30を構成する第2のフロアパネル320の拡大図である。
図19】第1変形例に係るフロアパネル320におけるフロアパーツの配置例を示す斜視図である。
図20】第2変形例に係るフロアパネル320におけるフロアパーツの配置例を示す斜視図である。
図21】第3変形例に係るフロアパネル320におけるフロアパーツの配置例を示す斜視図である。
図22】第2例に係る景品配置機構30の構成例を示す図である。
図23】第3例に係る景品配置機構30の構成例を示す図である。
図24】第4例に係る景品配置機構30の構成例を示す図である。
図25】第5例に係る景品配置機構30の構成例を示す図である。
図26】第6例に係る景品配置機構30の構成例を示す図である。
図27】制御基板50の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る景品獲得ゲーム装置を、景品獲得ゲームを実行することが可能な景品獲得ゲーム装置1に適用した一例を説明する。
「景品獲得ゲーム」は、プレイヤ(ユーザー)が操作部16を操作することで、景品把持部410を動作させて、景品配置エリアAEに配置されている景品Pを開口エリアOEに落下させることにより、景品Pを獲得することが可能となるゲームとなっている。
「景品P」としては、獲得によりプレイヤに付与される物品であっても、獲得してもプレイヤに付与されず、獲得後に他の物品(プレイヤに付与される物品)と交換可能な物品であっても、どちらでも構わない。
【0011】
(景品獲得ゲーム装置1の構成)
まず、景品獲得ゲーム装置1の構成を説明する。
図1は、景品獲得ゲーム装置1の外観を示す斜視図である。
ここで、図1に示す例では、1台の筐体10において、2台の景品獲得ゲーム装置1が構成されている例を示している。すなわち、2台の景品獲得ゲーム装置1について、共通の筐体10を使用している。なお、1台の筐体10において、1台の景品獲得ゲーム装置1が構成されていても構わない。また、1台の筐体10において、3台以上の景品獲得ゲーム装置1が構成されていても構わない。
以下の説明では、各景品獲得ゲーム装置1の構成を説明する。
【0012】
図1に示すように、景品獲得ゲーム装置1は、筐体10と、筐体10内に配置された基枠ユニット20と、基枠ユニット20に取り付けられた景品配置機構30と、基枠ユニット20に取り付けられたクレーンユニット40と、筐体10内に配置された制御基板50(図27参照)と、を含んで構成されている。
【0013】
(筐体10)
まず、筐体10の構成を説明する。
筐体10は、箱状に形成されている。筐体10内には、景品獲得ゲームが展開されるゲームエリア(プレイエリア)GEが構成される。筐体10は、上部筐体11と、下部筐体12と、を含んで構成されている。
上部筐体11の正面、背面、左側面及び右側面は、それぞれ、ガラス、アクリル板等の透明な板材により構成されている。これによって、プレイヤは、筐体10の外側から、筐体10の内側に構成されたゲームエリアGEを視認することが可能となっている。
上部筐体11の正面は、引戸により構成され、開閉可能となっている。これによって、オペレータ(管理者)は、上部筐体11の正面を開放することにより、ゲームエリアGEにおいて、景品Pの配置・移動、景品配置機構30の構成・変更等を行うことが可能となっている。
【0014】
下部筐体12の正面には、コントロールパネル13が設けられている。コントロールパネル13には、硬貨投入口14と、クレジット表示部15と、操作部16と、が設けられている。
硬貨投入口14は、プレイヤによる硬貨(コイン)の投入が可能となっている。プレイヤは、硬貨投入口14へ硬貨を投入することにより、景品獲得ゲームをプレイするためのクレジットを獲得することが可能となっている。なお、プリペイドカード、クレジットカード等の記憶媒体による電子マネーの決済装置を設け、電子マネーの決済によりクレジットを獲得することが可能な構成としても構わない。
クレジット表示部15には、プレイヤが獲得したクレジットの残数が表示される。すなわち、硬貨投入口14への硬貨の投入によりクレジットを獲得するごとに、クレジット表示部15に表示されるクレジットの残数が増加する。また、景品獲得ゲームがプレイされるごとに、クレジット表示部15に表示されるクレジットの残数が減少する。
【0015】
操作部16は、プレイヤの操作を受け付ける。操作部16は、第1操作ボタン16aと、第2操作ボタン16bと、を含んで構成されている。各操作ボタン16a,16bは、プレイヤによる押下操作が可能となっている。第1操作ボタン16aは、景品獲得ゲーム中に、景品把持部410をX方向(左右方向)に沿って移動させる操作を受け付ける。第2操作ボタン16bは、景品獲得ゲーム中に、景品把持部410をY方向(奥行方向)に沿って移動させる操作を受け付ける。
なお、操作部16は、景品獲得ゲーム中に、景品把持部410をZ方向(上下方向)に沿って移動させる操作を受け付ける第3操作ボタンを含んで構成されていても構わない。または、操作部16として、景品獲得ゲーム中に、景品把持部410を水平方向(左右方向及び奥行方向)に沿って移動させる操作を受け付けるジョイスティックと、景品把持部410をZ方向(上下方向)に沿って移動させる操作を受け付ける下降ボタンと、が設けられる構成としても構わない。
【0016】
また、下部筐体12の正面には、開口エリアOEに連通する景品取出口17が設けられている。ここで、景品配置機構30の下方には、景品スロープ(図示せず)が配置されている。そして、開口エリアOEに落下した景品Pは、景品スロープにより景品取出口17へ誘導される。これによって、プレイヤは、景品取出口17から取り出した景品Pを獲得することが可能となっている。
また、下部筐体12の正面には、開閉扉19が設けられている。そして、開閉扉19の内側には、各種の制御基板(制御基板50等)が配置されている。
【0017】
(基枠ユニット20)
次に、基枠ユニット20の構成を説明する。
図2は、初期状態の基枠ユニット20を示す斜視図である。図3は、第1状態の基枠ユニット20を示す斜視図である。図4は、第2状態の基枠ユニット20を示す斜視図である。
【0018】
ここで、図2に示す初期状態の基枠ユニット20では、全体昇降フレーム220が初期位置(最も下方の位置)に配置されているとともに、全ての個別昇降フレーム231~236が初期位置(最も下方の位置)に配置されている。また、図3に示す第1状態の基枠ユニット20では、全体昇降フレーム220が初期位置に配置されているとともに、各個別昇降フレーム231~236が初期位置から上昇した位置に配置されている。また、図4に示す第2状態の基枠ユニット20では、全体昇降フレーム220が初期位置から上昇した位置に配置されているとともに、各個別昇降フレーム231~236が初期位置から上昇した位置に配置されている。
【0019】
基枠ユニット20は、筐体10内に配置されている。
図2から図4に示すように、基枠ユニット20は、基礎フレーム210と、基礎フレーム210に対して昇降可能に取り付けられた全体昇降フレーム220と、全体昇降フレーム220に対して昇降可能に取り付けられた6組の個別昇降フレーム231~236と、を含んで構成されている。
【0020】
(基礎フレーム210)
基礎フレーム210は、4本の垂直材(柱材)211a~211dと、4本の垂直材211a~211dに架け渡された複数の横架材(梁材・桁材)と、を含んで構成されている。4本の垂直材211a~211d及び複数の横架材は、それぞれ、棒状の部材により構成されている。
【0021】
具体的に、左側の2本の垂直材211a,211cの間には、上部横架材212aと、中間部横架材212bと、下部横架材212cと、が架け渡されている。上部横架材212aは、2本の垂直材211a,211cの上端部に架け渡されている。中間部横架材212bは、2本の垂直材211a,211cの中間部に架け渡されている。下部横架材212cは、2本の垂直材211a,211cの下端部に架け渡されている。
【0022】
また、右側の2本の垂直材211b,211dの間には、上部横架材213aと、中間部横架材213bと、下部横架材213cと、が架け渡されている。上部横架材213aは、2本の垂直材211b,211dの上端部に架け渡されている。中間部横架材213bは、2本の垂直材211b,211dの中間部に架け渡されている。下部横架材213cは、2本の垂直材211b,211dの下端部に架け渡されている。
【0023】
また、奥側の2本の垂直材211c,211dの間には、上部横架材214aと、下部横架材214bと、が架け渡されている。上部横架材214aは、2本の垂直材211c,211dの上端部に架け渡されている。下部横架材214bは、2本の垂直材211c,211dの下端部に架け渡されている。
さらに、上部横架材212a及び上部横架材213aの間には、上部横架材215が架け渡されている。上部横架材215は、上部横架材212a及び上部横架材213aの手前側の端部に架け渡されている。
【0024】
また、基礎フレーム210は、一対の左側全体昇降ガイドレール216a,216bと、一対の右側全体昇降ガイドレール217a,217bと、を含んで構成されている。
各左側全体昇降ガイドレール216a,216bは、所定の長さを有する平板状の部材により構成されている。各左側全体昇降ガイドレール216a,216bには、ガイド溝(ガイドレール)216cが設けられている。ガイド溝216cは、長手方向(左側全体昇降ガイドレール216a,216bが延びる方向)に沿って直線的に延びている。
各左側全体昇降ガイドレール216a,216bは、中間部横架材212b及び下部横架材212cの間に架け渡されている。これによって、各左側全体昇降ガイドレール216a,216bは、ガイド溝216cが上下方向に沿って延びる状態で配置されている。また、一対の左側全体昇降ガイドレール216a,216bは、互いにガイド溝216cを向き合わせた状態で、所定の間隔を空けて配置されている。
各右側全体昇降ガイドレール217a,217bは、所定の長さを有する平板状の部材により構成されている。各右側全体昇降ガイドレール217a,217bには、ガイド溝(ガイドレール)217cが設けられている。ガイド溝217cは、長手方向(右側全体昇降ガイドレール217a,217bが延びる方向)に沿って直線的に延びている。
各右側全体昇降ガイドレール217a,217bは、中間部横架材213b及び下部横架材213cの間に架け渡されている。これによって、各右側全体昇降ガイドレール217a,217bは、ガイド溝217cが上下方向に沿って延びる状態で配置されている。また、一対の右側全体昇降ガイドレール217a,217bは、互いにガイド溝217cを向き合わせた状態で、所定の間隔を空けて配置されている。
【0025】
(全体昇降フレーム220)
図5は、左側フレームユニット221を示す拡大図である。
ここで、図5は、基枠ユニット20において、手前側の左側全体昇降ガイドレール216a、及び、第1個別昇降ガイドレール227aの表示を省略した状態を示している。
全体昇降フレーム220は、左側フレームユニット221と、右側フレームユニット222と、左側フレームユニット221及び右側フレームユニット222を連結する連結フレーム223と、を含んで構成されている。
左側フレームユニット221及び右側フレームユニット222は、左右対称の構成を有している。左側フレームユニット221及び右側フレームユニット222は、それぞれ、格子状に構成されている。
具体的に、左側フレームユニット221は、平行に配置された、上辺フレーム224aと、下辺フレーム225aと、を含んで構成されている。また、左側フレームユニット221は、上辺フレーム224a及び下辺フレーム225aの間に架け渡された、一対の全体昇降スライダ226a,226bと、第1個別昇降ガイドレール227aと、第2個別昇降ガイドレール228aと、第3個別昇降ガイドレール229aと、を含んで構成されている。
右側フレームユニット222は、並行に配置された、上辺フレーム224bと、下辺フレーム225bと、を含んで構成されている。また、右側フレームユニット222は、上辺フレーム224b及び下辺フレーム225bの間に架け渡された、一対の全体昇降スライダ226c,226dと、第1個別昇降ガイドレール227bと、第2個別昇降ガイドレール228bと、第3個別昇降ガイドレール229bと、を含んで構成されている。
各上辺フレーム224a,224bは、断面がコ字型(U字型)の溝形鋼(チャンネル材)により構成されている。各上辺フレーム224a,224bは、開放面を下側に向けた状態(背面を上側に向けた状態)で、奥行方向に沿って延びるように配置されている。各上辺フレーム224a,224bの背面には、3対(合計6つ)のガイド孔ghが設けられている。3対のガイド孔ghは、奥行方向に沿って所定の間隔で並ぶように設けられている。各ガイド孔ghは、平面視で円形の貫通孔となっている。
各下辺フレーム225a,225bは、断面がL字型の山形鋼により構成されている。下辺フレーム225a,225bは、上辺フレーム224a,224bと平行に、奥行方向に沿って延びるように配置されている。
【0026】
各全体昇降スライダ226a,226b,226c,226dは、断面がコ字型(U字型)の溝形鋼(チャンネル材)により構成されている。手前側の全体昇降スライダ226a,226cは、開放面を奥側に向けた状態(背面を手前側に向けた状態)で、上下方向に沿って延びるように配置されている。手前側の全体昇降スライダ226a,226cの上端部は、上辺フレーム224a,224bの手前側の端部に固定され、手前側の全体昇降スライダ226a,226c下端部は、下辺フレーム225a,225bの手前側の端部に固定されている。一方、奥側の全体昇降スライダ226b,226dは、開放面を手前側に向けた状態(背面を奥側に向けた状態)で、上下方向に沿って延びるように配置されている。奥側の全体昇降スライダ226b,226dの上端部は、上辺フレーム224a,224bの奥側の端部に固定され、奥側の全体昇降スライダ226b,226dの下端部は、下辺フレーム225a,225bの奥側の端部に固定されている。
図5に示すように、各全体昇降スライダ226a,226b,226c,226dの背面には、一対のガイドローラgrが設けられている。なお、奥側の全体昇降スライダ226b,226dに設けられているガイドローラgrについては、図示されていない。一対のガイドローラgrは、全体昇降スライダ226a,226b,226c,226dの下端部において、上下方向に沿って所定の間隔で並ぶように設けられている。各ガイドローラgrは、奥行方向に沿って延びる回転軸(図示せず)を中心として、回転自在に構成されている。
また、手前側の全体昇降スライダ226a,226cの背面には、複数のロック孔rh(図5参照)が設けられている。複数のロック孔rhは、一対のガイドローラgrの上方の位置に設けられている。複数のロック孔rhは、上下方向に沿って所定の間隔で並ぶように設けられている。各ロック孔rhは、円形の貫通孔となっている。
【0027】
各個別昇降ガイドレール227a,227b,228a,228b,229a,229bは、断面がコ字型(U字型)の溝形鋼(チャンネル材)により構成されている。各第1個別昇降ガイドレール227a,227bは、開放面を手前側に向けた状態(背面を奥側に向けた状態)で、上下方向に沿って延びるように配置されている。各第2個別昇降ガイドレール228a,228bは、開放面を手前側に向けた状態(背面を奥側に向けた状態)で、上下方向に沿って延びるように配置されている。各第3個別昇降ガイドレール229a,229bは、開放面を奥側に向けた状態(背面を手前側に向けた状態)で、上下方向に沿って延びるように配置されている。
各個別昇降ガイドレール227a,228a,229aの上端部は、上辺フレーム224aに固定され、各個別昇降ガイドレール227a,228a,229aの下端部は、下辺フレーム225aに固定されている。第1個別昇降ガイドレール227a、第2個別昇降ガイドレール228a、及び、第3個別昇降ガイドレール229aは、平行に配置されている。また、第1個別昇降ガイドレール227a、第2個別昇降ガイドレール228a、及び、第3個別昇降ガイドレール229aは、奥行方向に沿って所定の間隔で並ぶように配置されている。
各個別昇降ガイドレール227b,228b,229bの上端部は、上辺フレーム224bに固定され、各個別昇降ガイドレール227b,228b,229bの下端部は、下辺フレーム225bに固定されている。第1個別昇降ガイドレール227b、第2個別昇降ガイドレール228b、及び、第3個別昇降ガイドレール229bは、平行に配置されている。また、第1個別昇降ガイドレール227b、第2個別昇降ガイドレール228b、及び、第3個別昇降ガイドレール229bは、奥行方向に沿って所定の間隔で並ぶように配置されている。
各個別昇降ガイドレール227a,227b,228a,228b,229a,229bの背面には、複数のロック孔RH(図5参照)が設けられている。複数のロック孔RHは、上下方向に沿って所定の間隔で並ぶように設けられている。各ロック孔RHは、円形の貫通孔となっている。
【0028】
連結フレーム223は、断面がコ字型(U字型)の溝形鋼(チャンネル材)により構成されている。連結フレーム223は、開放面を手前側に向けた状態(背面を奥側に向けた状態)で、左右方向に沿って延びるように配置されている。
連結フレーム223は、左側フレームユニット221及び右側フレームユニット222を連結している。具体的に、連結フレーム223の左端部は、上辺フレーム224aの奥側の端部に固定されている。また、連結フレーム223の右端部は、上辺フレーム224bの奥側の端部に固定されている。
これによって、全体昇降フレーム220は、左側フレームユニット221及び右側フレームユニット222が連結フレーム223を介して一体とされることにより構成されている。
【0029】
全体昇降フレーム220は、基礎フレーム210に対して昇降可能に取り付けられている。
具体的に、左側フレームユニット221は、一対の左側全体昇降ガイドレール216a,216bにより、昇降可能に支持(保持)されている。すなわち、手前側の全体昇降スライダ226aが備える2つのガイドローラgrは、左側全体昇降ガイドレール216aが備えるガイド溝216c内に配置されている。これによって、手前側の全体昇降スライダ226aは、左側全体昇降ガイドレール216a(ガイド溝216c)に沿って、上下方向に摺動可能となっている。
また、奥側の全体昇降スライダ226bが備える2つのガイドローラgrは、左側全体昇降ガイドレール216bが備えるガイド溝216c内に配置されている。これによって、奥側の全体昇降スライダ226bは、左側全体昇降ガイドレール216b(ガイド溝216c)に沿って、上下方向に摺動可能となっている。
同様に、右側フレームユニット222は、一対の右側全体昇降ガイドレール217a,217bにより、昇降可能に支持(保持)されている。すなわち、手前側の全体昇降スライダ226cが備える2つのガイドローラgrは、右側全体昇降ガイドレール217aが備えるガイド溝217c内に配置されている。これによって、手前側の全体昇降スライダ226cは、右側全体昇降ガイドレール217a(ガイド溝217c)に沿って、上下方向に摺動可能となっている。
また、奥側の全体昇降スライダ226dが備える2つのガイドローラgrは、右側全体昇降ガイドレール217bが備えるガイド溝217c内に配置されている。これによって、奥側の全体昇降スライダ226dは、右側全体昇降ガイドレール217b(ガイド溝217c)に沿って、上下方向に摺動可能となっている。
以上により、全体昇降フレーム220は、基礎フレーム210に対して昇降可能に取り付けられている。
【0030】
ここで、基礎フレーム210は、一対の全体昇降ロック機構218(左側の全体昇降ロック機構218及び右側の全体昇降ロック機構218)を含んで構成されている。そして、一対の全体昇降ロック機構218により、基礎フレーム210に対する全体昇降フレーム220の昇降をロック(固定)することが可能となっている。
左側の全体昇降ロック機構218は、左側全体昇降ガイドレール216aの上端部に配置されている。右側の全体昇降ロック機構218は、右側全体昇降ガイドレール217aの上端部に配置されている。なお、右側の全体昇降ロック機構218は、図示されていない。
各全体昇降ロック機構218は、操作レバー218aと、ロック軸218bと、を含んで構成されている。各操作レバー218aは、ロック位置又は解除位置に操作(変位)することが可能となっている。各ロック軸218bは、円柱状に形成され、奥行方向に沿って延びるように配置されている。そして、各操作レバー218aがロック位置に操作されると、リンク機構(図示せず)を介して、ロック軸218bが奥側に向かって突出する。一方、各操作レバー218aが解除位置に操作されると、リンク機構を介して、ロック軸218bが手前側に没入する。
【0031】
左側の全体昇降ロック機構218では、操作レバー218aがロック位置に操作されると、ロック軸218bが、手前側の全体昇降スライダ226aに設けられている複数のロック孔rhのうち、何れかのロック孔rh内に挿入される。これによって、左側全体昇降ガイドレール216aに対する手前側の全体昇降スライダ226aの摺動がロックされる。
同様に、右側の全体昇降ロック機構218では、操作レバー218aがロック位置に操作されると、ロック軸218bが、手前側の全体昇降スライダ226cに設けられている複数のロック孔rhのうち、何れかのロック孔rh内に挿入される。これによって、右側全体昇降ガイドレール217aに対する手前側の全体昇降スライダ226cの摺動がロックされる。
これによって、基礎フレーム210に対する全体昇降フレーム220の昇降がロックされ、基礎フレーム210に対する全体昇降フレーム220の昇降が不可能となる。すなわち、全体昇降フレーム220の高さがロック(固定・維持)される。特に、各全体昇降スライダ226a,226cには、上下方向に沿って複数のロック孔rhが設けられている。これによって、図2及び図4に示すように、各ロック軸218bを挿入するロック孔rhを選択・変更することで、全体昇降フレーム220を任意の高さにロックすることが可能となっている。
一方、左側の全体昇降ロック機構218では、操作レバー218aが解除位置に操作されると、ロック軸218bが、手前側の全体昇降スライダ226aに設けられているロック孔rh内から抜去される。これによって、左側全体昇降ガイドレール216aに対する手前側の全体昇降スライダ226aのロックが解除される。
同様に、右側の全体昇降ロック機構218では、操作レバー218aが解除位置に操作されると、ロック軸218bが、手前側の全体昇降スライダ226cに設けられているロック孔rh内から抜去される。これによって、右側全体昇降ガイドレール217aに対する手前側の全体昇降スライダ226cのロックが解除される。
これによって、基礎フレーム210に対する全体昇降フレーム220のロックが解除され、基礎フレーム210に対する全体昇降フレーム220の昇降が可能となる。
【0032】
また、基礎フレーム210には、基礎フレーム210に対する全体昇降フレーム220の昇降を補助する一対のダンパー装置daが配置されている。
各ダンパー装置daは、複筒式ダンパーにより構成されている。そして、各ダンパー装置daでは、ピストンロッドの先端部が下部横架材212c,213cに固定され、シェルケースの先端部が、リンク機構を介して、下辺フレーム225a,225bに支持されている。
これによって、オペレータによる全体昇降フレーム220の昇降を容易とすることが可能となる。すなわち、一対のダンパー装置daにより、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220が上方に向かって加圧されている。これによって、全体昇降フレーム220の高さを調整する際に、人力により全体昇降フレーム220を持ち上げる必要がなく、全体昇降フレーム220を押さえ込む力(体重をかける量)を調整することにより、全体昇降フレーム220を昇降させることが可能となる。したがって、全体昇降フレーム220の昇降、高さの維持、ロック等が容易となる。特に、一対の全体昇降ロック機構218による全体昇降フレーム220のロックを解除したときに、全体昇降フレーム220が急激に落下することを防止することが可能となる。
【0033】
(個別昇降フレーム231~236)
図6は、ベースフレーム237の断面図である。
ここで、図6は、ベースフレーム237の長手方向(ベースフレーム237が延びる方向)に直交する断面を示している。
6組の個別昇降フレーム231~236は、略同一の構成を有している。各個別昇降フレーム231~236は、ベースフレーム237と、一対のガイドロッド238と、個別昇降スライダ238aと、を含んで構成されている。
ベースフレーム237は、四角柱状に形成されている。ベースフレーム237は、奥行方向に沿って延びるように配置されている。ここで、以下の説明では、ベースフレーム237の4つの側面のうち、上側の側面を「上側面」とし、下側の側面を「下側面」とし、内側(ゲームエリアGE側)の側面を「内側面」とする。
図6に示すように、ベースフレーム237の4つの側面のうち、少なくとも、内側面には、T溝tgが設けられている。本実施形態では、ベースフレーム237の4つの側面のうち、内側面と、上側面と、において、T溝tgが設けられている。なお、図6に示す例では、ベースフレーム237の4つの側面のそれぞれにおいて、T溝tgが設けられている。
各T溝tgは、ベースフレーム237の長手方向(ベースフレーム237が延びる方向)に沿って直線的に延びている。各T溝tgは、ベースフレーム237の長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って設けられている。
各ガイドロッド238は、円柱状に構成されている。各ガイドロッド238は、ベースフレーム237の下側面から、下方に向かって延びるように設けられている。一対のガイドロッド238は、ベースフレーム237の長手方向に沿って所定の間隔で並ぶように設けられている。
個別昇降スライダ238aは、断面がコ字型(U字型)の溝形鋼(チャンネル材)により構成されている。個別昇降スライダ238aは、一方のガイドロッド238の下端部に固定されている。個別昇降スライダ238aは、上下方向に沿って延びるように配置されている。個別昇降スライダ238aの幅は、各個別昇降ガイドレール227a,227b,228a,228b,229a,229bの幅より狭く構成されている。
【0034】
本実施形態では、左側フレームユニット221において、3組の個別昇降フレーム231~233が取り付けられている。3組の個別昇降フレーム231~233は、奥行方向に沿って所定の間隔で並ぶように設けられている。各個別昇降フレーム231~233は、左側フレームユニット221に対して昇降可能に取り付けられている。特に、3組の個別昇降フレーム231~233は、個別に、昇降可能となっている。
具体的に、3組の個別昇降フレーム231~233のうち、手前側の個別昇降フレーム231は、左側フレームユニット221により、昇降可能に支持(保持)されている。すなわち、個別昇降フレーム231は、一対のガイドロッド238が、上辺フレーム224aに設けられたガイド孔ghに挿通され、かつ、個別昇降スライダ238aが、第1個別昇降ガイドレール227a内に配置されることにより、左側フレームユニット221に対して取り付けられる。そして、各ガイドロッド238は、当該ガイドロッド238が挿通されているガイド孔ghに対して、上下方向に沿って、摺動可能となっている。また、個別昇降スライダ238aは、第1個別昇降ガイドレール227aに沿って、上下方向に摺動可能となっている。これによって、個別昇降フレーム231は、左側フレームユニット221に対して昇降可能となっている。特に、個別昇降フレーム231が備えるベースフレーム237は、左側フレームユニット221に対して昇降可能となっている。
また、3組の個別昇降フレーム231~233のうち、中間の個別昇降フレーム232は、左側フレームユニット221により、昇降可能に支持(保持)されている。すなわち、個別昇降フレーム232は、一対のガイドロッド238が、上辺フレーム224aに設けられたガイド孔ghに挿通され、かつ、個別昇降スライダ238aが、第2個別昇降ガイドレール228a内に配置されることにより、左側フレームユニット221に対して取り付けられる。そして、各ガイドロッド238は、当該ガイドロッド238が挿通されているガイド孔ghに対して、上下方向に沿って、摺動可能となっている。また、個別昇降スライダ238aは、第2個別昇降ガイドレール228aに沿って、上下方向に摺動可能となっている。これによって、個別昇降フレーム232は、左側フレームユニット221に対して昇降可能となっている。特に、個別昇降フレーム232が備えるベースフレーム237は、左側フレームユニット221に対して昇降可能となっている。
また、3組の個別昇降フレーム231~233のうち、奥側の個別昇降フレーム233は、左側フレームユニット221により、昇降可能に支持(保持)されている。すなわち、個別昇降フレーム233は、一対のガイドロッド238が、上辺フレーム224aに設けられたガイド孔ghに挿通され、かつ、個別昇降スライダ238aが、第3個別昇降ガイドレール229a内に配置されることにより、左側フレームユニット221に対して取り付けられる。そして、各ガイドロッド238は、当該ガイドロッド238が挿通されているガイド孔ghに対して、上下方向に沿って、摺動可能となっている。また、個別昇降スライダ238aは、第3個別昇降ガイドレール229aに沿って、上下方向に摺動可能となっている。これによって、個別昇降フレーム233は、左側フレームユニット221に対して昇降可能となっている。特に、個別昇降フレーム233が備えるベースフレーム237は、左側フレームユニット221に対して昇降可能となっている。
【0035】
また、右側フレームユニット222において、3組の個別昇降フレーム234~236が取り付けられている。3組の個別昇降フレーム234~236は、奥行方向に沿って所定の間隔で並ぶように設けられている。各個別昇降フレーム234~236は、右側フレームユニット222に対して昇降可能に取り付けられている。特に、3組の個別昇降フレーム234~236は、個別に、昇降可能となっている。
具体的に、3組の個別昇降フレーム234~236のうち、手前側の個別昇降フレーム234は、右側フレームユニット222により、昇降可能に支持(保持)されている。すなわち、個別昇降フレーム234は、一対のガイドロッド238が、上辺フレーム224bに設けられたガイド孔ghに挿通され、かつ、個別昇降スライダ238aが、第1個別昇降ガイドレール227b内に配置されることにより、右側フレームユニット222に対して取り付けられる。そして、各ガイドロッド238は、当該ガイドロッド238が挿通されているガイド孔ghに対して、上下方向に沿って、摺動可能となっている。また、個別昇降スライダ238aは、第1個別昇降ガイドレール227bに沿って、上下方向に摺動可能となっている。これによって、個別昇降フレーム234は、右側フレームユニット222に対して昇降可能となっている。特に、個別昇降フレーム234が備えるベースフレーム237は、右側フレームユニット222に対して昇降可能となっている。
また、3組の個別昇降フレーム234~236のうち、中間の個別昇降フレーム235は、右側フレームユニット222により、昇降可能に支持(保持)されている。すなわち、個別昇降フレーム235は、一対のガイドロッド238が、上辺フレーム224bに設けられたガイド孔ghに挿通され、かつ、個別昇降スライダ238aが、第2個別昇降ガイドレール228b内に配置されることにより、右側フレームユニット222に対して取り付けられる。そして、各ガイドロッド238は、当該ガイドロッド238が挿通されているガイド孔ghに対して、上下方向に沿って、摺動可能となっている。また、個別昇降スライダ238aは、第2個別昇降ガイドレール228bに沿って、上下方向に摺動可能となっている。これによって、個別昇降フレーム235は、右側フレームユニット222に対して昇降可能となっている。特に、個別昇降フレーム235が備えるベースフレーム237は、右側フレームユニット222に対して昇降可能となっている。
また、3組の個別昇降フレーム234~236のうち、奥側の個別昇降フレーム236は、右側フレームユニット222により、昇降可能に支持(保持)されている。すなわち、個別昇降フレーム236は、一対のガイドロッド238が、上辺フレーム224bに設けられたガイド孔ghに挿通され、かつ、個別昇降スライダ238aが、第3個別昇降ガイドレール229b内に配置されることにより、右側フレームユニット222に対して取り付けられる。そして、各ガイドロッド238は、当該ガイドロッド238が挿通されているガイド孔ghに対して、上下方向に沿って、摺動可能となっている。また、個別昇降スライダ238aは、第3個別昇降ガイドレール229bに沿って、上下方向に摺動可能となっている。これによって、個別昇降フレーム236は、右側フレームユニット222に対して昇降可能となっている。特に、個別昇降フレーム236が備えるベースフレーム237は、右側フレームユニット222に対して昇降可能となっている。
以上により、各個別昇降フレーム231~236は、全体昇降フレーム220に対して、個別に、昇降可能に取り付けられている。
【0036】
ここで、各個別昇降フレーム231~236は、個別昇降ロック機構239を含んで構成されている。そして、各個別昇降フレーム231~236が備える個別昇降ロック機構239により、全体昇降フレーム220に対する当該個別昇降フレーム231~236の昇降をロック(固定・維持)することが可能となっている。
各個別昇降ロック機構239は、操作ボタン239aと、ロック軸239bと、を含んで構成されている。
操作ボタン239aは、ベースフレーム237の下側面に取り付けられている。操作ボタン239aは、ロック位置又は解除位置に操作(変位)することが可能となっている。具体的に、操作ボタン239aは、圧縮バネ等により、ロック位置に配置されるように加圧されている。そして、操作ボタン239aは、オペレータにより押し込まれることによって、ロック位置から解除位置に操作することが可能となっている。
ロック軸239bは、個別昇降スライダ238aに取り付けられている。ロック軸239bは、円柱状に形成され、奥行方向に沿って延びるように配置されている。そして、操作ボタン239aがロック位置にあるときは、ロック軸239bが、個別昇降スライダ238aに設けられた貫通孔を介して、個別昇降スライダ238aの背面から外側に向かって突出する。一方、操作ボタン239aが解除状態に操作されると、ロック軸239bが、個別昇降スライダ238aの背面の内側に没入する。
【0037】
個別昇降フレーム231が備える個別昇降ロック機構239では、操作ボタン239aがロック位置に配置されている場合、ロック軸239bが、第1個別昇降ガイドレール227aに設けられている複数のロック孔RHのうち、何れかのロック孔RH内に挿入される。これによって、第1個別昇降ガイドレール227aに対する個別昇降スライダ238aの摺動がロックされる。
これによって、全体昇降フレーム220に対する個別昇降フレーム231の昇降がロックされ、全体昇降フレーム220に対する個別昇降フレーム231の昇降が不可能となる。すなわち、個別昇降フレーム231の高さがロック(固定・維持)される。特に、第1個別昇降ガイドレール227aには、上下方向に沿って複数のロック孔RHが設けられている。これによって、図2及び図3に示すように、ロック軸239bを挿入するロック孔RHを選択・変更することで、個別昇降フレーム231を任意の高さにロックすることが可能となっている。
一方、個別昇降フレーム231が備える個別昇降ロック機構239では、操作ボタン239aが解除位置に操作されると、ロック軸239bが、第1個別昇降ガイドレール227aに設けられているロック孔RH内から抜去される。これによって、第1個別昇降ガイドレール227aに対する個別昇降スライダ238aのロックが解除される。
これによって、全体昇降フレーム220に対する個別昇降フレーム231のロックが解除され、全体昇降フレーム220に対する個別昇降フレーム231の昇降が可能となる。
【0038】
ここで、他の個別昇降フレーム232~233についても、個別昇降フレーム231と同様の原理により、他の個別昇降フレーム232~236の昇降、及び、他の個別昇降フレーム232~236を任意の高さにロックすることが可能となっている。
この際、個別昇降フレーム232が備える個別昇降ロック機構239は、第2個別昇降ガイドレール228aに対する個別昇降スライダ238aの摺動をロックすることにより、全体昇降フレーム220に対する個別昇降フレーム232の昇降をロックすることが可能となっている。
一方、個別昇降フレーム233が備える個別昇降ロック機構239は、第3個別昇降ガイドレール229aに対する個別昇降スライダ238aの摺動をロックすることにより、全体昇降フレーム220に対する個別昇降フレーム233の昇降をロックすることが可能となっている。
一方、個別昇降フレーム234が備える個別昇降ロック機構239は、第1個別昇降ガイドレール227bに対する個別昇降スライダ238aの摺動をロックすることにより、全体昇降フレーム220に対する個別昇降フレーム234の昇降をロックすることが可能となっている。
一方、個別昇降フレーム235が備える個別昇降ロック機構239は、第2個別昇降ガイドレール228bに対する個別昇降スライダ238aの摺動をロックすることにより、全体昇降フレーム220に対する個別昇降フレーム235の昇降をロックすることが可能となっている。
一方、個別昇降フレーム236が備える個別昇降ロック機構239は、第3個別昇降ガイドレール229bに対する個別昇降スライダ238aの摺動をロックすることにより、全体昇降フレーム220に対する個別昇降フレーム236の昇降をロックすることが可能となっている。
【0039】
(景品配置機構30)
次に、景品配置機構30の構成を説明する。
図7は、基枠ユニット20に取り付けられた景品配置機構30の一例を示す斜視図である。
筐体10内(特に、基枠ユニット20により囲まれた領域内)には、景品獲得ゲームが展開されるゲームエリアGEが構成される。
景品配置機構30は、ゲームエリアGE内において、景品Pを配置するための機構となっている。すなわち、景品配置機構30により、ゲームエリアGE内において、景品Pが配置される。この際、配置の態様としては、景品配置機構30の構成に応じて、載置、吊り下げ、挟持等、様々な態様を選択することが可能となっている。
特に、本実施形態では、景品配置機構30により、ゲームエリアGE内において、景品配置エリアAEと、開口エリアOEと、が構成される。
「景品配置エリアAE」は、景品Pが配置される領域となっている。
「開口エリアOE」は、景品Pの落下により、当該景品Pの獲得が可能となる領域となっている。
【0040】
図7に示すように、景品配置機構30は、6組の個別昇降フレーム231~236のうち、一又は複数の個別昇降フレーム231~236に取り付けられる。この際、景品配置機構30は、ベースフレーム237に取り付けられる。
なお、図7に示す景品配置機構30は、個別昇降フレーム233に取り付けられた中型フロアフレーム310Bと、中型フロアフレーム310Bの上面に取り付けられたフロアパネル320と、個別昇降フレーム231及び個別昇降フレーム234の間に架け渡されたフレキシブルロッド340と、を含んで構成されている。
ここで、図7に示す景品配置機構30の構成は、一例であり、後述するように、景品配置機構30は、様々な構成とすることが可能となっている。
景品配置機構30は、一の構成部材により、又は、複数の構成部材を組み合わせることにより構成される。
本実施形態では、景品配置機構30を構成する構成部材として、一又は複数の小型フロアフレーム310A、一又は複数の中型フロアフレーム310B、一又は複数の大型フロアフレーム310C、一又は複数のフロアパネル320、各種のフロアパーツ、一又は複数のフレキシブルロッド340等が用意されている。そして、これらの構成部材のうち、一又は複数の構成部材を組み合わせることにより、景品配置機構30が構成される。
以下、各構成部材について説明する。
【0041】
(フロアフレーム310A,310B,310C)
図8は、中型フロアフレーム310Bを示す斜視図である。図9は、図8に示すA-A線に沿う断面図である。図10は、小型フロアフレーム310A及び中型フロアフレーム310Bが連結された状態を示す斜視図である。
小型フロアフレーム310A、中型フロアフレーム310B、及び、大型フロアフレーム310Cは、基本構成が同一となっている。小型フロアフレーム310A、中型フロアフレーム310B、及び、大型フロアフレーム310Cは、サイズが異なっている。具体的に、小型フロアフレーム310A、中型フロアフレーム310B、及び、大型フロアフレーム310Cでは、後述する横フレーム311bの長手方向の寸法(長さ)が異なっている。
図8に示すように、フロアフレーム310A,310B,310Cは、一対の縦フレーム311aと、一対の横フレーム311bと、4つのコーナーブラケット312と、複数の固定部材(連結部材)313と、を含んで構成されている。
各フレーム311a,311bは、四角柱状に形成されている。ここで、以下の説明では、フロアフレーム310A,310B,310Cを平面に載置した状態で、各フレーム311a,312bの4つの側面のうち、上側の側面を「上側面」とし、下側の側面を「下側面」とし、内側(フロアフレーム310A,310B,310Cの中心側)の側面を「内側面」とし、外側(フロアフレーム310A,310B,310Cの中心に対して逆側)の側面を「外側面」とする。
なお、図8及び図9は、各横フレーム311bの上側面に設けられたT溝TG内において、後述するT溝ナット(Tスロットナット)が挿入されている状態を示している。したがって、各T溝TG内からT溝ナット(Tスロットナット)を取り外すと、当該T溝TGは、他のT溝TG(各縦フレーム311aの上側面に設けられたT溝TG等)と同一の状態となる。ここで、T溝ナットは、各フロアフレーム310A,310B,310Cに対して、フロアパネル320、各種のフロアパーツ等を取り付けるために用いる部材となっている。図8及び図9では、T溝TGの長手方向の寸法と略同一の寸法のT溝ナットを用いた例を示している。しかしながら、T溝ナットとして、T溝TGの長手方向の寸法より短い寸法の各種のT溝ナットを用いることが可能となっている。
図9に示すように、各フレーム311a,311bの4つの側面のうち、少なくとも、外側面には、T溝TGが設けられている。本実施形態では、各フレーム311a,311bの4つの側面のうち、外側面と、上側面と、下側面と、において、T溝TGが設けられている。なお、図9に示す例では、各フレーム311a,311bの4つの側面のそれぞれにおいて、T溝TGが設けられている。
各T溝TGは、各フレーム311a,311bの長手方向(各フレーム311a,311bが延びる方向)に沿って直線的に延びている。各T溝TGは、各フレーム311a,311bの長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って設けられている。
ここで、各T溝TGの構成は、各T溝tgの構成と同一となっている。すなわち、各T溝TGの長手方向の直交する断面の形状は、各T溝tgの長手方向に直交する断面の形状と同一となっている。特に、各T溝TGの寸法(開口幅・底面幅・深さ)は、各T溝tgの寸法(開口幅・底面幅・深さ)と同一となっている。
【0042】
各コーナーブラケット312は、連結具(図示せず)と、連結具を被覆する樹脂カバー(図示せず)と、を含んで構成されている。各コーナーブラケット312の連結具は、縦フレーム311a及び横フレーム311bを、略直角に配置された状態で連結・固定している。
各固定部材313は、円柱状に形成された軸部313aと、軸部313aの一方側の端部に固定された操作部313bと、軸部313aの他方側の端部に固定されたT溝ナット部(Tスロットナット部)313cと、を含んで構成されている。各固定部材313では、軸部313aの中心軸、操作部313bの中心軸、及び、T溝ナット部313cの中心軸が、同軸上に配置されている。これによって、操作部313bを回転操作することにより、軸部313aを介して、T溝ナット部313cを回転させることが可能となっている。
ここで、T溝ナット部313cは、平面視で、略長方形の板状に形成されている。特に、T溝ナット部313cの長手方向の寸法(長さ)は、各T溝TG,tgの幅より大きくなっている。一方、T溝ナット部313cの長手方向に直交する方向の寸法(幅)は、各T溝TG,tgの幅より小さくなっている。
【0043】
フロアフレーム310A,310B,310Cは、4つのコーナーブラケット312により、4本のフレーム311a,311bを無端状(環状)に連結して構成されている。これによって、フロアフレーム310A,310B,310Cは、平面視で、略四角形の枠体(枠部)となる。
また、各フレーム311a,311bには、一又は複数の固定部材313が取り付けられている。具体的に、各フレーム311a,311bには、外側面に設けられたT溝TGの底面と、内側面に設けられたT溝TGの底面と、の間を貫通する貫通孔hが設けられている。本実施形態では、各フレーム311a,311bにおいて、一又は複数の貫通孔hが設けられている。そして、各貫通孔hにおいて、一の固定部材313が取り付けられている。
各固定部材313の軸部313aは、貫通孔hに挿通されている。これによって、各固定部材313の軸部313aは、内側面に設けられたT溝TG、貫通孔h、及び、外側面に設けられたT溝TGを介して、フレーム311a,311bを貫通している。そして、各固定部材313の操作部313bは、フレーム311a,311bの内側面から内側に向かって突出するように配置されている。すなわち、各固定部材313の操作部313bは、フレーム311a,311bの内側面の内側に配置されている。一方、各固定部材313のT溝ナット部313cは、フレーム311a,311bの外側面から外側に向かって突出するように配置されている。すなわち、各固定部材313のT溝ナット部313cは、フレーム311a,311bの外側面の外側に配置されている。
【0044】
小型フロアフレーム310A、中型フロアフレーム310B、及び、大型フロアフレーム310Cでは、横フレーム311bについて、長手方向の寸法(長さ)が異なっており、縦フレーム311aについて、長手方向の寸法(長さ)が同一となっている。
中型フロアフレーム310Bでは、4本のフレーム311a,311bについて、長手方向の寸法が同一となっている。これによって、中型フロアフレーム310Bは、平面視で、略正方形の枠体となる。中型フロアフレーム310Bでは、各フレーム311a,311bにおいて、2つの固定部材313が取り付けられている。
一方、小型フロアフレーム310Aでは、横フレーム311bの長手方向の寸法が、縦フレーム311aの長手方向の寸法より小さくなっている。これによって、小型フロアフレーム310Aは、平面視で、縦長の略長方形の枠体となる。特に、小型フロアフレーム310Aの幅は、中型フロアフレーム310Bの幅の1/2となっている。小型フロアフレーム310Aでは、各縦フレーム311aにおいて、2つの固定部材313が取り付けられ、各横フレーム311bにおいて、1つの固定部材313が取り付けられている。
一方、大型フロアフレーム310Cでは、横フレーム311bの長手方向の寸法が、縦フレーム311aの長手方向の寸法より大きくなっている。これによって、大型フロアフレーム310Cは、平面視で、横長の略長方形の枠体となる。特に、大型フロアフレーム310Cの幅は、中型フロアフレーム310Bの幅の3倍となっている。大型フロアフレーム310Cでは、各フレーム311a,311bにおいて、2つの固定部材313が取り付けられている。
【0045】
各フロアフレーム310A,310B,310Cは、ベースフレーム237の上側面又は内側面に取り付けることが可能となっている。各フロアフレーム310A,310B,310Cは、固定部材313を介して、ベースフレーム237の上側面又は内側面に取り付けることが可能となっている。
すなわち、フロアフレーム310A,310B,310Cをベースフレーム237の上側面又は内側面に取り付ける際には、まず、フロアフレーム310A,310B,310Cを構成する4本のフレーム311a,311bのうち、何れかのフレーム311a,311b(以下、「固定フレーム」とする)の外側面を、ベースフレーム237の上側面又は内側面(以下、「固定面」とする)に対向させた状態で配置する。
次に、固定フレームに設けられている各固定部材313のT溝ナット部313cを、固定面に設けられているT溝tg内に挿入する。この際、各固定部材313の操作部313bを回転操作して、T溝ナット部313cの長手方向と、T溝tgの長手方向と、を合わせることにより、T溝ナット部313cをT溝tg内に挿入することが可能となる。
次に、各固定部材313の操作部313bを回転操作して、T溝ナット部313cを、所定方向に90[°]回転させる。すると、T溝tg内において、T溝ナット部313cが、T溝tgに対して並行する状態(解除状態)から、T溝tgに対して直交する状態(固定状態)に変位する。その結果、各固定部材313のT溝ナット部313cが、T溝tg内に固定される。これによって、固定フレームの外側面と固定面とが密着した状態で、固定フレームがベースフレーム237に対して固定される。
特に、T溝ナット部313cが、T溝tgに対して直交する状態(固定状態)に変位されているときには、T溝tg内において、T溝ナット部313cの位置が固定される。これによって、T溝tgにおける固定部材313の固定位置の変更が不可能となる。
一方、T溝ナット部313cが、T溝tgに対して並行する状態(解除状態)に変位されているときには、T溝tg内において、T溝ナット部313cの位置の固定が解除される。これによって、T溝tgにおける固定部材313の固定位置の変更が可能となる。
以上により、フロアフレーム310A,310B,310Cが、ベースフレーム237の固定面に対して取り付けられる。
【0046】
特に、ベースフレーム237の上側面には、長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って、T溝tgが設けられている。これによって、ベースフレーム237の上側面において、長手方向における任意の位置に、固定部材313を固定することが可能となる。したがって、ベースフレーム237の上側面に対するフロアフレーム310A,310B,310Cの固定位置を、任意に設定することが可能となる。ここで、ベースフレーム237の上側面に対してフロアフレーム310A,310B,310Cが取り付けられると、フロアフレーム310A,310B,310Cは、ベースフレーム237の上側面から上方に向かって延びるように配置される。この際、フロアフレーム310A,310B,310Cの上面(または、下面)は、ゲームエリアGE側に向くことになる。
同様に、ベースフレーム237の内側面には、長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って、T溝tgが設けられている。これによって、ベースフレーム237の内側面において、長手方向における任意の位置に、固定部材313を固定することが可能となる。したがって、ベースフレーム237の内側面に対するフロアフレーム310A,310B,310Cの固定位置を、任意に設定することが可能となる。ここで、ベースフレーム237の内側面に対してフロアフレーム310A,310B,310Cが取り付けられると、フロアフレーム310A,310B,310Cは、ベースフレーム237の内側面からゲームエリアGE側に向かって延びるように配置される。この際、フロアフレーム310A,310B,310Cの上面(または、下面)は、上方に向くことになる。
【0047】
以上により、例えば、一のベースフレーム237の上側面又は内側面に対して、一のフロアフレーム310A,310B,310Cを取り付けることができる。この際、一のフロアフレーム310A,310B,310Cの固定位置を、ベースフレーム237の長手方向に沿って調整することができる。
また、一のベースフレーム237の上側面又は内側面に対して、2つのフロアフレーム310A,310B,310Cを取り付けることができる。
さらに、2つのベースフレーム237の間に架け渡すように、一のフロアフレーム310A,310B,310Cを取り付けることができる。この場合には、固定フレームに設けられている2つの固定部材313のうち、一方の固定部材313を、一方のベースフレーム237のT溝tgに固定し、他方の固定部材313を、他方のベースフレーム237のT溝tgに固定する。これによって、左側フレームユニット221に配置されている3組の個別昇降フレーム231~233のうち、2組の個別昇降フレームのベースフレーム237の間に架け渡すように、一のフロアフレーム310A,310B,310Cを取り付けることができる。また、右側フレームユニット222に配置されている3組の個別昇降フレーム234~236のうち、2組の個別昇降フレームのベースフレーム237の間に架け渡すように、一のフロアフレーム310A,310B,310Cを取り付けることができる。
特に、左側フレームユニット221に配置されている3組の個別昇降フレーム231~233のうち、2組の個別昇降フレームのベースフレーム237の間に架け渡すように、一のフロアフレーム310A,310B,310Cを取り付けた上で、当該2組の個別昇降フレームのベースフレーム237の相対的な位置関係(高さの関係)を変更(調整)することで、当該一のフロアフレーム310A,310B,310Cの角度を任意に変更(調整)することが可能となる。この際、本実施形態では、各T溝ナット部313cを、T溝tgに対して直交する状態(固定状態)としたまま、当該2組の個別昇降フレームのベースフレーム237の相対的な位置関係を変更することで、当該一のフロアフレーム310A,310B,310Cの角度を任意に変更することが可能となっている。
同様に、右側フレームユニット222に配置されている3組の個別昇降フレーム234~236のうち、2組の個別昇降フレームのベースフレーム237の間に架け渡すように、一のフロアフレーム310A,310B,310Cを取り付けた上で、当該2組の個別昇降フレームのベースフレーム237の相対的な位置関係(高さの関係)を変更(調整)することで、当該一のフロアフレーム310A,310B,310Cの角度を任意に変更(調整)することが可能となる。この際、本実施形態では、各T溝ナット部313cを、T溝tgに対して直交する状態(固定状態)としたまま、当該2組の個別昇降フレームのベースフレーム237の相対的な位置関係を変更することで、当該一のフロアフレーム310A,310B,310Cの角度を任意に変更することが可能となっている。
【0048】
また、各フロアフレーム310A,310B,310Cは、固定部材313を介して、他のフロアフレーム310A,310B,310Cに取り付けることが可能となっている。これによって、複数のフロアフレーム310A,310B,310Cを連結することが可能となっている。この際、任意のサイズの複数のフロアフレーム310A,310B,310Cを連結することが可能となっている。
すなわち、第1のフロアフレーム310A,310B,310Cを、第2のフロアフレーム310A,310B,310Cに取り付ける際には、まず、第1のフロアフレーム310A,310B,310Cを構成する4本のフレーム311a,311bのうち、何れかのフレーム311a,311b(以下、「第1固定フレーム」とする)の外側面を、第2のフロアフレーム310A,310B,310Cを構成する4本のフレーム311a,311bのうち、何れかのフレーム311a,311b(以下、「第2固定フレーム」とする)の上側面又は外側面(以下、「固定面」とする)に対向させた状態で配置する。
次に、第1固定フレームに設けられている各固定部材313のT溝ナット部313cを、固定面に設けられているT溝TG内に挿入する。この際、各固定部材313の操作部313bを回転操作して、T溝ナット部313cの長手方向と、T溝TGの長手方向と、を合わせることにより、T溝ナット部313cをT溝TG内に挿入することが可能となる。
次に、各固定部材313の操作部313bを回転操作して、T溝ナット部313cを、所定方向に90[°]回転させる。すると、T溝TG内において、T溝ナット部313cが、T溝TGに対して並行する状態(解除状態)から、T溝TGに対して直交する状態(固定状態)に変位する。その結果、各固定部材313のT溝ナット部313cが、T溝TG内に固定される。これによって、第1固定フレームの外側面と第2固定フレームの固定面とが密着した状態で、第1固定フレームが第2固定フレームに対して固定される。
特に、T溝ナット部313cが、T溝TGに対して直交する状態(固定状態)に変位されているときには、T溝TG内において、T溝ナット部313cの位置が固定される。これによって、T溝TGにおける固定部材313の固定位置の変更が不可能となる。
一方、T溝ナット部313cが、T溝TGに対して並行する状態(解除状態)に変位されているときには、T溝TG内において、T溝ナット部313cの位置の固定が解除される。これによって、T溝TGにおける固定部材313の固定位置の変更が可能となる。
ここで、T溝ナット部313cが、T溝TGに対して並行する状態(解除状態)に変位されているときには、当該T溝ナット部313cをT溝TG内に挿入したままの状態で、第2固定フレームに対して、第1固定フレームをスライド移動させることが可能となっている。これによって、当該T溝ナット部313cをT溝TG内から取り外すことなく、第2固定フレームに対する第1固定フレームの固定位置を変更(調整)することが可能となっている。
また、一対のT溝ナット部313cのうち、一方のT溝ナット部313cをT溝TGに対して直交する状態(固定状態)とし、他方のT溝ナット部313cをT溝TGに対して並行する状態(解除状態)とすることで、一方のT溝ナット部313c(固定部材313)を軸として、第2固定フレームに対して、第1固定フレームを回転させることが可能となっている。
以上により、第1のフロアフレーム310A,310B,310Cが、第2のフロアフレーム310A,310B,310Cの固定面に対して取り付けられる。
【0049】
特に、各フレーム311a,311bの上側面には、長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って、T溝TGが設けられている。これによって、各フレーム311a,311b(第2固定フレーム)の上側面において、長手方向における任意の位置に、固定部材313(第1固定フレームの固定部材313)を固定することが可能となる。したがって、第2固定フレームの上側面に対する第1のフロアフレーム310A,310B,310Cの固定位置を、任意に設定することが可能となる。ここで、第2固定フレームの上側面に対して第1のフロアフレーム310A,310B,310Cが取り付けられると、第1のフロアフレーム310A,310B,310Cは、第2固定フレームの上側面から上方に向かって延びるように配置される。この際、第1のフロアフレーム310A,310B,310Cの上面、及び、第2フロアフレーム310A,310B,310Cの上面は、交差するように配置される。
同様に、各フレーム311a,311bの外側面には、長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って、T溝TGが設けられている。これによって、各フレーム311a,311b(第2固定フレーム)の外側面において、長手方向における任意の位置に、固定部材313(第1固定フレームの固定部材313)を固定することが可能となる。したがって、第2固定フレームの外側面に対する第1のフロアフレーム310A,310B,310Cの固定位置を、任意に設定することが可能となる。ここで、第2固定フレームの外側面に対して第1のフロアフレーム310A,310B,310Cが取り付けられると、第1のフロアフレーム310A,310B,310Cは、第2固定フレームの外側面から外側に向かって延びるように配置される。この際、第1のフロアフレーム310A,310B,310Cの上面、及び、第2フロアフレーム310A,310B,310Cの上面は、同一面上に配置される。
【0050】
以上により、例えば、一のフレーム311a,311b(第2固定フレーム)の上側面又は外側面に対して、一のフロアフレーム310A,310B,310C(第1固定フレーム)を取り付けることができる。この際、一のフロアフレーム310A,310B,310C(第1固定フレーム)の固定位置を、一のフレーム311a,311b(第2固定フレーム)の長手方向に沿って調整することができる。
また、一のフレーム311a,311b(第2固定フレーム)の上側面又は外側面に対して、2つのフロアフレーム310A,310B,310C(第1固定フレーム)を取り付けることができる。この場合には、一方の第1固定フレームに設けられている固定部材313、及び、他方の第1固定フレームに設けられている固定部材313を、第2固定フレームに設けられているT溝TG(同一のT溝TG)に固定する。
例えば、図10に示すように、1枚の中型フロアフレーム310Bの横フレーム311bの外側面に対して、2枚の小型フロアフレーム310Aを取り付けることができる。
また、2つのフレーム311a,311b(第2固定フレーム)の上側面又は外側面の間に架け渡すように、一のフロアフレーム310A,310B,310C(第1固定フレーム)を取り付けることができる。この場合には、第1固定フレームに設けられている2つの固定部材313のうち、一方の固定部材313を、一のフロアフレーム310A,310B,310Cの第2固定フレームのT溝TGに固定し、他方の固定部材313を、他のフロアフレーム310A,310B,310Cの第2固定フレームのT溝TGに固定する。
なお、フロアフレーム310A,310B,310Cに対して、特許文献1に記載されているネジ止めにより固定されるタイプの枠部材(以下、「旧タイプ枠部材」とする)を取り付けることも可能となっている。これには、フロアフレーム310A,310B,310Cを構成する4本のフレーム311a,311bのうち、何れかのフレーム311a,311bの上側面又は外側面(固定面)に設けられたT溝TG内に、T溝ナット(Tスロットナット)を挿入する。そして、旧タイプ枠部材の一辺の側面に設けられているネジ孔に挿通されたネジを、固定面に設けられたT溝TG内に挿入されたT溝ナットに設けられているネジ孔に嵌合する。これによって、フロアフレーム310A,310B,310C及び旧タイプ枠部材を連結することが可能となる。
【0051】
(フロアパネル320)
図11は、フロアパネル320を示す斜視図である。
図11は、フロアパネル320が中型フロアフレーム310Bの上面に取り付けられている状態を示している。
図11に示すように、フロアパネル320は、平面視で、略正方形の平板状に形成されている。フロアパネル320の長さ・幅は、中型フロアフレーム310Bの長さ・幅と同一となっている。
フロアパネル320の上面には、複数の取付部(固定部)321が構成されている。各取付部321には、各種のフロアパーツを取り付けることが可能となっている。
複数の取付部321は、フロアパネル320の上面において、所定パターンで規則的に配置されている。具体的に、複数の取付部321は、フロアパネル320の上面において、マトリクス状(行列状)に配置されている。本実施形態では、フロアパネル320の上面において、6行×6列=36の取付部321が配置されている。各行を構成する6つの取付部321は、等間隔で配置されている。また、各列を構成する6つの取付部321は、等間隔で配置されている。さらに、各行において隣り合う2つの取付部321の間隔(以下、「列間隔」とする)、及び、各列において隣り合う2つの取付部321の間隔(以下、「行間隔」とする)は、同一となっている。
特に、行間隔及び列間隔は、意図するゲーム性に応じて設定することができる。
例えば、各行又は各列において隣り合う2つの取付部321にフロアパーツを取り付け、後述する爪部材411aについて、当該2つの取付部321に取り付けられたフロアパーツの間を通過させて景品Pにアプローチするゲーム性を実現する場合には、行間隔及び列間隔について、景品Pの寸法未満、かつ、爪部材411aの幅以上に設定する。この際、行間隔及び列間隔が狭くなるほど、景品Pへのアクセスが困難となり、景品獲得ゲームの難易度が高くなる。一方、行間隔及び列間隔が広くなるほど、景品Pへのアクセスが容易となり、景品獲得ゲームの難易度が低くなる。
または、各行又は各列において隣り合う2つの取付部321にフロアパーツを取り付け、後述する爪部材411aについて、当該2つの取付部321に取り付けられたフロアパーツの間の通過を阻止し、景品Pに対する直接のアプローチのみを許容するゲーム性を実現する場合には、行間隔及び列間隔について、景品Pの寸法未満、かつ、爪部材411aの幅未満に設定する。これによって、各行又は各列において隣り合う2つの取付部321にフロアパーツを取り付けた際に、爪部材411aによる当該2つの取付部321に取り付けられたフロアパーツの間の通過が阻止され(不可能となり)、景品獲得ゲームの難易度を向上することが可能となる。
本実施形態では、爪部材411aとして、幅が異なる複数の爪部材411aが用意されている。そして、行間隔及び列間隔は、複数の爪部材411aのうち、最も幅が広い爪部材411aの幅より狭く、かつ、最も幅が狭い爪部材411aの幅より広く設定されている。また、行間隔の2倍及び列間隔の2倍は、最も幅が広い爪部材411aの幅より広く設定されている。これによって、各行又は各列において、隣り合う2つの取付部321にフロアパーツを取り付けた場合には、最も幅が広い爪部材411aによる当該2つの取付部321に取り付けられたフロアパーツの間の通過が阻止され(不可能となり)、最も幅が狭い爪部材411aによる当該2つの取付部321に取り付けられたフロアパーツの間の通過が許容される(可能となる)。一方、各行又は各列において、1つの取付部321を開けた2つの取付部321にフロアパーツを取り付けた場合には、最も幅が広い爪部材411aによる当該2つの取付部321に取り付けられたフロアパーツの間の通過が許容される(可能となる)。
なお、本実施形態では、フロアパネル320の上面において、複数の取付部321が、マトリクス状に配置され、各行・各列を構成する複数の取付部321が、等間隔で配置されている。しかしながら、フロアパネル320の上面において、複数の取付部321が、他の規則にしたがって配置されていても構わない。また、各行・各列を構成する複数の取付部321が、等間隔で配置されていなくても構わない。
例えば、フロアパネル320の上面において、複数の取付部321が、放射状に並ぶように配置されていても構わない。
または、フロアパネル320の上面において、複数の取付部321が、同心円状に並ぶように配置されていても構わない。この際、外側の円を構成する複数の取付部321の間隔と、内側の円を構成する複数の取付部321の間隔と、を異ならせる。例えば、外側の円を構成する複数の取付部321の間隔を、内側の円を構成する複数の取付部321の間隔より広く設定する。特に、外側の円ほど、当該円を構成する複数の取付部321の間隔を広く設定する。これによって、各円を構成する複数の取付部321のそれぞれにフロアパーツを取り付け、爪部材411aについて、より内側の円を構成する複数のフロアパーツの間を通過するほど、景品Pをしっかりホールドすることが可能となる構成とした場合に、内側の円ほど、爪部材411aによる当該円を構成する複数のフロアパーツの間の通過を困難とすることが可能となる。または、外側の円を構成する複数の取付部321の間隔を、内側の円を構成する複数の取付部321の間隔より狭く設定する。特に、外側の円ほど、当該円を構成する複数の取付部321の間隔を狭く設定する。これによって、各円を構成する複数の取付部321のそれぞれにフロアパーツを取り付け、爪部材411aによりフロアパネル320の中心から景品Pをかき出す構成とした場合に、外側の円ほど、景品Pによる当該円を構成する複数のフロアパーツの間の通過を困難とすることが可能となる。
【0052】
各取付部321は、フロアパネル320の上面に設けられた凹部(孔部)内に、六角ナットが嵌め込まれて構成されている。ここで、六角ナットに替えて、樹脂、ゴム等の弾性体により形成された筒状部材を用いても構わない。
特に、各取付部321(六角ナット)の上面は、フロアパネル320の上面に対して低くなっている。すなわち、各取付部321の上面は、フロアパネル320の上面に対して凹となっている(落とし込まれている・埋没している・陥没している)。これによって、各取付部321に対する爪部材411aの引っ掛かりを防止することが可能となる。
なお、各取付部321(六角ナット)の上面が、フロアパネル320の上面に対して同一面上に配置されている構成としても構わない。かかる構成とした場合であっても、各取付部321に対する爪部材411aの引っ掛かりを防止することが可能となる。
【0053】
フロアパネル320は、フロアフレーム310A,310B,310Cの上面(下面)に取り付けることが可能となっている。
この際、小型フロアフレーム310Aの上面にフロアパネル320を取り付ける場合には、2つの小型フロアフレーム310Aを連結し、一連となった2つの小型フロアフレーム310Aの上面において、1枚のフロアパネル320を取り付けることが可能となっている。
一方、中型フロアフレーム310Bの上面には、1枚のフロアパネル320を取り付けることが可能となっている。
一方、大型フロアフレーム310Cの上面には、3枚のフロアパネル320を並べた状態で取り付けることが可能となっている。
特に、複数のフロアフレーム310A,310B,310Cを連結することにより、一連となった複数のフロアフレーム310A,310B,310Cの上面において、複数枚のフロアパネル320を並べた状態で取り付けることが可能となっている。この際、互いに隣り合う2枚のフロアパネル320を通して、列間隔及び行間隔が同一となるように構成されている。
なお、本実施形態では、中型フロアフレーム310Bに対応するフロアパネル320のみが用意されている。しかしながら、小型フロアフレーム310Aに対応するフロアパネル320と、中型フロアフレーム310Bに対応するフロアパネル320と、大型フロアフレーム310Cに対応するフロアパネル320と、が用意されている構成としても構わない。すなわち、小型フロアフレーム310Aに対応するフロアパネル320の長さ・幅を、小型フロアフレーム310Aの長さ・幅と同一とする。また、中型フロアフレーム310Bに対応するフロアパネル320の長さ・幅を、中型フロアフレーム310Bの長さ・幅と同一とする。また、大型フロアフレーム310Cに対応するフロアパネル320の長さ・幅を、大型フロアフレーム310Cの長さ・幅と同一とする。そして、小型フロアフレーム310Aの上面において、1枚のフロアパネル320(小型フロアフレーム310Aに対応するフロアパネル320)を取り付けることを可能とする。また、中型フロアフレーム310Bの上面において、1枚のフロアパネル320(中型フロアフレーム310Bに対応するフロアパネル320)を取り付けることを可能とする。また、大型フロアフレーム310Cの上面において、1枚のフロアパネル320(大型フロアフレーム310Cに対応するフロアパネル320)を取り付けることを可能とする。
この際、中型フロアフレーム310Bの上面において、2枚のフロアパネル320(小型フロアフレーム310Aに対応するフロアパネル320×2枚)の取り付けが可能な構成としても構わない。また、大型フロアフレーム310Cの上面において、6枚のフロアパネル320(小型フロアフレーム310Aに対応するフロアパネル320×6枚)の取り付けが可能な構成としても構わない。
【0054】
フロアパネル320は、ネジ止めにより、フロアフレーム310A,310B,310Cの上面に対して固定される。
すなわち、フロアパネル320の上面には、複数のネジ孔sが設けられている。そして、フロアパネル320をフロアフレーム310A,310B,310Cの上面に取り付ける際には、まず、フロアフレーム310A,310B,310Cのフレーム311a,311bの上側面に設けられているT溝TG内に、T溝ナット(Tスロットナット)を挿入する。次に、フロアパネル320を、フロアフレーム310A,310B,310Cの上面に配置する。そして、各ネジ孔sに挿通したネジを、T溝ナットに設けられているネジ孔に嵌合する。これによって、フロアパネル320が、フロアフレーム310A,310B,310Cの上面に対して固定される。この際、ネジの上面(天面・頂部)は、フロアパネル320の上面に対して低くなっている。すなわち、ネジの上面は、フロアパネル320の上面に対して凹となっている(落とし込まれている・埋没している・陥没している)。これによって、ネジに対する爪部材411aの引っ掛かりを防止することが可能となる。
【0055】
(各種のフロアパーツ)
図12は、各種のフロアパーツを示す斜視図である。
ここで、図12では、各種のフロアパーツについて、フロアパネル320の取付部321に取り付けられている状態を示している。
本実施形態では、各種のフロアパーツとして、柱体パーツ330、半球体パーツ331、円錐体パーツ332、球体パーツ333等が用意されている。
図12に示すように、柱体パーツ330は、円柱状に形成されている。柱体パーツ330は、ステンレス鋼等の合金により形成されている。柱体パーツ330の底面の直径は、フロアパネル320の上面に設けられた取付部321(凹部)の直径より大きくなっている。特に、柱体パーツ330の底面と、取付部321の上面と、の間に、爪部材411aが入らない構成となっている。これによって、柱体パーツ330が取付部321に取り付けられた際に、柱体パーツ330の底面により取付部321が被覆され、取付部321に対する爪部材411aの引っ掛かりを防止することが可能となる。
柱体パーツ330の底面には、ネジ部が設けられている。また、柱体パーツ330の天面には、ネジ穴が設けられている。柱体パーツ330は、そのネジ部を取付部321に嵌合することにより、フロアパネル320の上面に取り付けることが可能となっている。
また、柱体パーツ330は、T溝ナットを介して、フロアフレーム310A,310B,310Cが備えるフレーム311a,311bの上側面又は外側面に取り付けることが可能となっている。この場合、T溝ナットが、フレーム311a,311bの上側面又は外側面に設けられているT溝TG内に挿入され、柱体パーツ330のネジ部が、T溝ナットに設けられているネジ孔に嵌合される。
本実施形態では、長さが異なる複数種類の柱体パーツ330が用意されている。特に、一の柱体パーツ330のネジ部を、他の柱体パーツ330のネジ穴に嵌合することにより、一の柱体パーツ330と他の柱体パーツ330とを一連に連結することが可能となっている。
例えば、長さが25.0[mm]の柱体パーツ330と、長さが62.5[mm]の柱体パーツ330と、を用意する。これによって、一又は複数の柱体パーツ330を連結することにより、25.0[mm](25.0[mm]の柱体パーツ330×1[本])、50.0[mm](25.0[mm]の柱体パーツ330×2[本])、62.5[mm](62.5[mm]の柱体パーツ330×1[本])、75.0[mm](25.0[mm]の柱体パーツ330×3[本])、87.5[mm](25.0[mm]の柱体パーツ330×1[本]+62.5[mm]の柱体パーツ330×1[本])、100.0[mm](25.0[mm]の柱体パーツ330×4[本])等、様々な長さのフロアパーツを構成することが可能となる。
【0056】
半球体パーツ331は、半球状に形成されている。半球体パーツ331は、樹脂、ゴム、金属等により形成されている。
特に、材質が異なる複数の半球体パーツ331を用意しても構わない。この際、複数の半球体パーツ331は、摩擦係数が異なる材料により形成されているものとする。これによって、半球体パーツ331ごとに、摩擦係数を異ならせることが可能となる。その結果、使用する半球体パーツ331の種類に応じて、当該半球体パーツ331に接する景品Pの滑り易さが変化し、当該景品Pを獲得する難易度を変化させることが可能となる。
また、半球体パーツ331の外面(表面・外周面)は、摩擦係数が異なる複数の材料を組み合わせて形成されていても構わない。例えば、半球体パーツ331の外面のうち、所定部分が第1の材料により形成され、他の部分が第1の材料と比較して摩擦係数が大きい第2の材料により形成されていても構わない。これによって、半球体パーツ331の外面において、部位に応じて摩擦係数を異ならせることが可能となる。その結果、半球体パーツ331を設置する向きに応じて、当該半球体パーツ331に接する景品Pの滑り易さが変化し、当該景品Pを獲得する難易度を変化させることが可能となる。
半球体パーツ331の底面の直径は、フロアパネル320の上面に設けられた取付部321(凹部)の直径より大きくなっている。特に、半球体パーツ331の底面と、取付部321の上面と、の間に、爪部材411aが入らない構成となっている。これによって、半球体パーツ331が取付部321に取り付けられた際に、半球体パーツ331の底面により取付部321が被覆され、取付部321に対する爪部材411aの引っ掛かりを防止することが可能となる。
半球体パーツ331の底面には、ネジ部が設けられている。半球体パーツ331は、そのネジ部を取付部321に嵌合することにより、フロアパネル320の上面に取り付けることが可能となっている。また、半球体パーツ331は、そのネジ部を柱体パーツ330のネジ穴に嵌合することにより、柱体パーツ330の天面に取り付けることが可能となっている。
【0057】
円錐体パーツ332は、円錐状に形成されている。円錐体パーツ332は、樹脂、ゴム、金属等により形成されている。
特に、材質が異なる複数の円錐体パーツ332を用意しても構わない。この際、複数の円錐体パーツ332は、摩擦係数が異なる材料により形成されているものとする。これによって、円錐体パーツ332ごとに、摩擦係数を異ならせることが可能となる。その結果、使用する円錐体パーツ332の種類に応じて、当該円錐体パーツ332に接する景品Pの滑り易さが変化し、当該景品Pを獲得する難易度を変化させることが可能となる。
また、円錐体パーツ332の外面(表面・外周面)は、摩擦係数が異なる複数の材料を組み合わせて形成されていても構わない。例えば、円錐体パーツ332の外面のうち、所定部分が第1の材料により形成され、他の部分が第1の材料と比較して摩擦係数が大きい第2の材料により形成されていても構わない。これによって、円錐体パーツ332の外面において、部位に応じて摩擦係数を異ならせることが可能となる。その結果、円錐体パーツ332を設置する向きに応じて、当該円錐体パーツ332に接する景品Pの滑り易さが変化し、当該景品Pを獲得する難易度を変化させることが可能となる。
円錐体パーツ332の底面の直径は、フロアパネル320の上面に設けられた取付部321(凹部)の直径より大きくなっている。特に、円錐体パーツ332の底面と、取付部321の上面と、の間に、爪部材411aが入らない構成となっている。これによって、円錐体パーツ332が取付部321に取り付けられた際に、円錐体パーツ332の底面により取付部321が被覆され、取付部321に対する爪部材411aの引っ掛かりを防止することが可能となる。
円錐体パーツ332の底面には、ネジ部が設けられている。円錐体パーツ332は、そのネジ部を取付部321に嵌合することにより、フロアパネル320の上面に取り付けることが可能となっている。また、円錐体パーツ332は、そのネジ部を柱体パーツ330のネジ穴に嵌合することにより、柱体パーツ330の天面に取り付けることが可能となっている。
【0058】
球体パーツ333は、球体部333aと、球体部333aの底部に固定された円柱部333bと、を含んで構成されている。球体部333aは、球状に形成されている。球体部333aは、樹脂、ゴム、金属等により形成されている。
特に、球体部333aの材質が異なる複数の球体パーツ333を用意しても構わない。この際、複数の球体パーツ333では、摩擦係数が異なる材料により球体部333aが形成されているものとする。これによって、球体パーツ333ごとに、球体部333aの摩擦係数を異ならせることが可能となる。その結果、使用する球体パーツ333の種類に応じて、球体部333aに接する景品P、Dリング等の滑り易さが変化し、当該景品Pを獲得する難易度を変化させることが可能となる。
また、各球体パーツ333において、球体部333aの外面(表面・外周面)が、摩擦係数が異なる複数の材料を組み合わせて形成されていても構わない。例えば、球体部333aの外面のうち、所定部分が第1の材料により形成され、他の部分が第1の材料と比較して摩擦係数が大きい第2の材料により形成されていても構わない。これによって、球体部333aの外面において、部位に応じて摩擦係数を異ならせることが可能となる。その結果、球体パーツ333を設置する向きに応じて、球体部333aに接する景品P、Dリング等の滑り易さが変化し、当該景品Pを獲得する難易度を変化させることが可能となる。
円柱部333bは、円柱状に形成されている。円柱部333bは、ステンレス鋼等の合金により形成されている。円柱部333bの底面の直径は、フロアパネル320の上面に設けられた取付部321(凹部)の直径より大きくなっている。特に、円柱部333bの底面と、取付部321の上面と、の間に、爪部材411aが入らない構成となっている。これによって、球体パーツ333が取付部321に取り付けられた際に、円柱部333bの底面により取付部321が被覆され、取付部321に対する爪部材411aの引っ掛かりを防止することが可能となる。
円柱部333bの底面には、ネジ部が設けられている。球体パーツ333は、そのネジ部を取付部321に嵌合することにより、フロアパネル320の上面に取り付けることが可能となっている。また、球体パーツ333は、そのネジ部を柱体パーツ330のネジ穴に嵌合することにより、柱体パーツ330の天面に取り付けることが可能となっている。
また、球体パーツ333は、T溝ナットを介して、フロアフレーム310A,310B,310Cが備えるフレーム311a,311bの上側面又は外側面に取り付けることが可能となっている。この場合、T溝ナットが、フレーム311a,311bの上側面又は外側面に設けられているT溝TG内に挿入され、球体パーツ330のネジ部が、T溝ナットに設けられているネジ孔に嵌合される。
なお、本実施形態では、球体パーツ333が、球体部333aと、球体部333aの底部に固定された円柱部333bと、を含んで構成されている。しかしながら、球体パーツ333が、円柱部333bを含まずに構成されていても構わない。かかる構成とした場合には、球体部333aの底面において、ネジ部が設けられる。
【0059】
(フレキシブルロッド340)
図13は、フレキシブルロッド340を示す斜視図である。図14は、フレキシブルロッド340の中心軸に直交する断面図である。図15は、フレキシブルロッド340の中心軸に沿う断面図である。
図13に示すように、フレキシブルロッド340は、ロッド部341と、ロッド部341の長手方向(ロッド部341が延びる方向)の各端部に取り付けられたボールジョイント部342と、を含んで構成されている。
ロッド部341は、2本の筒状体341a,341bから構成されている。すなわち、ロッド部341は、筒状体341aの全部又は一部が、筒状体341bの内部に挿入(嵌合)されることにより構成されている。
筒状体341aは、筒状体341bに対してスライド自在(摺動可能)となるように、筒状体341b内に挿入されている。この際、筒状体341aは、筒状体341bの内部へ収容される方向(以下、「収容方向」とする)、又は、筒状体341bの内部から排出される方法(以下、「排出方向」とする)にスライド(摺動)させることが可能となっている。
そして、筒状体341aを収容方向にスライドされると、ロッド部341(フレキシブルロッド340)が収縮する。一方、筒状体341aを排出方向にスライドされると、ロッド部341(フレキシブルロッド340)が伸長する。これによって、筒状体341aを収容方向又は排出方向に摺動させることにより、ロッド部341(フレキシブルロッド340)の長手方向の寸法を変化させる(調整する)ことが可能となっている。
図14に示すように、本実施形態では、各筒状体341a,341bの長手方向に直交する断面が、涙滴形となっている。すなわち、各筒状体341a,341bの外周面において、周方向に沿って、円弧面部(曲面部)と、平面部と、角部と、が形成されている。これによって、筒状体341a,341bの外周面により景品Pを支持する際に、円弧面部で景品Pを支持する場合と、平面部で景品Pを支持する場合と、角部で景品Pを支持する場合とで、景品Pに対して働く摩擦力を変化させることが可能となる。その結果、円弧面部で景品Pを支持する場合と、平面部で景品Pを支持する場合と、角部で景品Pを支持する場合とで、ロッド部341に接する景品Pの滑り易さが変化し、当該景品Pを獲得する難易度を変化させることが可能となる。
また、筒状体341a,341bの外周面により景品Pを支持する際に、景品Pを支持する部位に応じて、景品Pを支持する状態を変化させることが可能となる。この際、平面部、円弧面部、角部の順(大→小)に、景品Pに接触する面積が小さくなる。したがって、平面部、円弧面部、角部の順(安定→不安定)に、景品Pを安定して支持することが可能となる。その結果、円弧面部で景品Pを支持する場合と、平面部で景品Pを支持する場合と、角部で景品Pを支持する場合とで、当該景品Pを獲得する難易度を変化させることが可能となる。
なお、各筒状体341a,341bの長手方向に直交する断面は、円形、多角形(三角形、四角形、五角形、六角形)等、適宜、変更することが可能となっている。
【0060】
図15に示すように、各ボールジョイント部342は、ボールスタッド部343と、ソケット部344と、T溝ナット部(Tスロットナット部)345と、を含んで構成されている。
ボールスタッド部343は、円柱状に形成された軸部343aと、軸部343aの先端部に固定された球体部343bと、を含んで構成されている。
ソケット部344は、本体部344aと、本体部344aに取り付けられたロック機構344bと、を含んで構成されている。本体部344aは、天面が開放され、底面を有する円筒状に形成されている。本体部344aは、その内部において、球体部343bを摺動可能に保持(収容)する。
これによって、各ボールジョイント部342では、ソケット部344に対して、ボールスタッド部343を、回転(ボールスタッド部343の中心軸を回転軸として周方向に回転)させ、また、揺動(ボールスタッド部343の中心軸が延びる方向・角度を変化)させることが可能となっている。
【0061】
ロック機構344bは、ソケット部344に対するボールスタッド部343の回転及び揺動のうち、少なくとも一方をロックすることが可能となっている。本実施形態では、ロック機構344bが、ソケット部344に対するボールスタッド部343の回転をロックし、ソケット部344に対するボールスタッド部343の揺動をロックしない構成となっている。なお、ロック機構344bが、ソケット部344に対するボールスタッド部343の回転及び揺動の両方をロックすることが可能となるように構成されていても構わない。
すなわち、ロック機構344bは、カムレバー344cを含んで構成されている。カムレバー344cは、ロック位置又は解除位置に操作(変位)することが可能となっている。ここで、本体部344aの外周面には、中心軸が延びる方向に沿って延びるスリット(図示せず)が設けられている。
そして、カムレバー344cがロック位置に操作されると、本体部344aに設けられているスリットの間隔が狭くなり、本体部344aの内周が収縮する。これによって、本体部344aの内周面により球体部343bが締め付けられ、ソケット部344に対するボールスタッド部343の回転がロックされる。この際、ソケット部344に対するボールスタッド部343の揺動については、ロックされない。
一方、カムレバー344cが解除位置に操作されると、本体部344aに設けられているスリットの間隔が広くなり、本体部344aの内周が伸長する。これによって、本体部344aの内周面による球体部343bの締め付けが解除され、ソケット部344に対するボールスタッド部343の回転及び揺動が可能となる。
T溝ナット部345は、本体部344aの底面に固定されている。T溝ナット部345は、平面視で、長方形の板状に形成されている。特に、T溝ナット部345の長手方向の寸法(長さ)は、各T溝TG,tgの幅より大きくなっている。一方、T溝ナット部345の長手方向に直交する方向の寸法(幅)は、各T溝TG,tgの幅より小さくなっている。
【0062】
各ボールジョイント部342は、軸部343aが筒状体341a,341bの内部に嵌合されることにより、ロッド部341の端部に取り付けられている。この際、軸部343aの中心軸及び筒状体341a,341bの中心軸は、同軸上に配置される。
これによって、各ボールジョイント部342のカムレバー344cが解除位置に操作されている場合には、当該ボールジョイント部342に固定されているT溝ナット部345に対するロッド部341の回転及び揺動が可能となる。
一方、各ボールジョイント部342のカムレバー344cがロック位置に操作されている場合には、当該ボールジョイント部342に固定されているT溝ナット部345に対するロッド部341の揺動のみが可能となり、回転が不可能となる。
以上により、フレキシブルロッド340では、各ソケット部344に対するロッド部341の角度を変更(調整)することが可能となっている。また、フレキシブルロッド340では、ロッド部341を収縮又は伸長させることにより、一対のボールジョイント部342(T溝ナット部345)の間隔を変更(調整)することが可能となっている。
【0063】
フレキシブルロッド340は、ベースフレーム237の上側面又は内側面に取り付けることが可能となっている。
すなわち、フレキシブルロッド340をベースフレーム237の上側面又は内側面(以下、「固定面」とする)に取り付ける際には、まず、フレキシブルロッド340の端部に設けられているT溝ナット部345を、ベースフレーム237の固定面に設けられているT溝tg内に挿入する。この際、ソケット部344を回転させて、T溝ナット部345の長手方向と、T溝tgの長手方向と、を合わせることにより、T溝ナット部345をT溝tg内に挿入することが可能となる。
次に、ソケット部344を回転させて、T溝ナット部345を、所定方向に90[°]回転させる。すると、T溝tg内において、T溝ナット部345が、T溝tgに対して並行する状態(解除状態)から、T溝tgに対して直交する状態(固定状態)に変位する。その結果、T溝ナット部345が、T溝tg内に固定される。これによって、ソケット部344(本体部344a)の底面と固定面とが密着した状態で、フレキシブルロッド340の端部がベースフレーム237に対して固定される。
特に、T溝ナット部345が、T溝tgに対して直交する状態(固定状態)に変位されているときには、T溝tg内において、T溝ナット部345の位置が固定される。これによって、T溝tgにおけるソケット部344の固定位置の変更が不可能となる。
一方、T溝ナット部345が、T溝tgに対して並行する状態(解除状態)に変位されているときには、T溝tg内において、T溝ナット部345の位置の固定が解除される。これによって、T溝tgにおけるソケット部344の固定位置の変更が可能となる。
以上により、フレキシブルロッド340の端部が、ベースフレーム237の固定面に対して取り付けられる。
特に、ベースフレーム237の上側面には、長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って、T溝tgが設けられている。これによって、ベースフレーム237の上側面において、長手方向における任意の位置に、フレキシブルロッド340の端部を固定することが可能となる。したがって、ベースフレーム237の上側面に対するフレキシブルロッド340の固定位置を、任意に設定することが可能となる。
同様に、ベースフレーム237の内側面には、長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って、T溝tgが設けられている。これによって、ベースフレーム237の内側面において、長手方向における任意の位置に、フレキシブルロッド340の端部を固定することが可能となる。したがって、ベースフレーム237の内側面に対するフレキシブルロッド340の固定位置を、任意に設定することが可能となる。
この際、T溝ナット部345が、T溝tgに対して並行する状態(解除状態)に変位されているときには、当該T溝ナット部345をT溝tg内に挿入したままの状態で、ベースフレーム237に対して、ソケット部344をスライド移動させることが可能となっている。これによって、当該T溝ナット部345をT溝tg内から取り外すことなく、ベースフレーム237に対するソケット部344の固定位置を変更(調整)することが可能となっている。
【0064】
また、フレキシブルロッド340は、フロアフレーム310A,310B,310Cに取り付けることが可能となっている。
すなわち、フレキシブルロッド340をフロアフレーム310A,310B,310Cに取り付ける際には、まず、フレキシブルロッド340の端部に設けられているT溝ナット部345を、フロアフレーム310A,310B,310Cを構成する4本のフレーム311a,311bのうち、何れかのフレーム311a,311b(以下、「固定フレーム」とする)の上側面又は外側面(以下、「固定面」とする)に設けられているT溝TG内に挿入する。この際、ソケット部344を回転させて、T溝ナット部345の長手方向と、T溝TGの長手方向と、を合わせることにより、T溝ナット部345をT溝TG内に挿入することが可能となる。
次に、ソケット部344を回転させて、T溝ナット部345を、所定方向に90[°]回転させる。すると、T溝TG内において、T溝ナット部345が、T溝TGに対して並行する状態(解除状態)から、T溝TGに対して直交する状態(固定状態)に変位する。その結果、T溝ナット部345が、T溝TG内に固定される。これによって、ソケット部344(本体部344a)の底面と固定面とが密着した状態で、フレキシブルロッド340の端部が固定フレームに対して固定される。
特に、T溝ナット部345が、T溝TGに対して直交する状態(固定状態)に変位されているときには、T溝TG内において、T溝ナット部345の位置が固定される。これによって、T溝TGにおけるソケット部344の固定位置の変更が不可能となる。
一方、T溝ナット部345が、T溝TGに対して並行する状態(解除状態)に変位されているときには、T溝TG内において、T溝ナット部345の位置の固定が解除される。これによって、T溝TGにおけるソケット部344の固定位置の変更が可能となる。
以上により、フレキシブルロッド340の端部が、フロアフレーム310A,310B,310Cの固定面に対して取り付けられる。
【0065】
特に、各フレーム311a,311bの上側面には、長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って、T溝TGが設けられている。これによって、各フレーム311a,311bの上側面において、長手方向における任意の位置に、フレキシブルロッド340の端部を固定することが可能となる。したがって、各フレーム311a,311bの上側面に対するフレキシブルロッド340の固定位置を、任意に設定することが可能となる。
同様に、各フレーム311a,311bの外側面には、長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って、T溝TGが設けられている。これによって、各フレーム311a,311bの外側面において、長手方向における任意の位置に、フレキシブルロッド340の端部を固定することが可能となる。したがって、各フレーム311a,311bの外側面に対するフレキシブルロッド340の固定位置を、任意に設定することが可能となる。
この際、T溝ナット部345が、T溝TGに対して並行する状態(解除状態)に変位されているときには、当該T溝ナット部345をT溝TG内に挿入したままの状態で、フレーム311a,311bに対して、ソケット部344をスライド移動させることが可能となっている。これによって、当該T溝ナット部345をT溝TG内から取り外すことなく、フレーム311a,311bに対するソケット部344の固定位置を変更(調整)することが可能となっている。
【0066】
以上により、左側フレームユニット221に配置されている3組の個別昇降フレーム231~233のうち、何れかの個別昇降フレームのベースフレーム237と、右側フレームユニット222に配置されている3組の個別昇降フレーム234~236のうち、何れかの個別昇降フレームのベースフレーム237と、の間に架け渡すように、フレキシブルロッド340を取り付けることができる。
また、左側フレームユニット221に配置されている3組の個別昇降フレーム231~233のうち、何れかの個別昇降フレームのベースフレーム237と、右側フレームユニット222に配置されている3組の個別昇降フレーム234~236のうち、何れかの個別昇降フレームのベースフレーム237に取り付けられたフロアフレーム310A,310B,310Cと、の間に架け渡すように、フレキシブルロッド340を取り付けることができる。
また、左側フレームユニット221に配置されている3組の個別昇降フレーム231~233のうち、何れかの個別昇降フレームのベースフレーム237に取り付けられたフロアフレーム310A,310B,310Cと、右側フレームユニット222に配置されている3組の個別昇降フレーム234~236のうち、何れかの個別昇降フレームのベースフレーム237と、の間に架け渡すように、フレキシブルロッド340を取り付けることができる。
さらに、左側フレームユニット221に配置されている3組の個別昇降フレーム231~233のうち、何れかの個別昇降フレームのベースフレーム237に取り付けられたフロアフレーム310A,310B,310Cと、右側フレームユニット222に配置されている3組の個別昇降フレーム234~236のうち、何れかの個別昇降フレームのベースフレーム237に取り付けられたフロアフレーム310A,310B,310Cと、の間に架け渡すように、フレキシブルロッド340を取り付けることができる。
特に、フレキシブルロッド340では、ロッド部341の外周面の向きを変更(調整)することによって、ロッド部341上に配置される景品Pの滑り易さを変更(調整)することが可能となる。この際、ロッド部341における円弧面部を上方に向けた状態で配置する場合よりも、ロッド部341における角部を上方に向けた状態で配置する場合の方が、ロッド部341上に配置される景品Pを滑り難くすることが可能となる。
また、フレキシブルロッド340では、ロッド部341が伸縮自在に構成されているとともに、カムレバー344cがロック位置に操作されている状態で、ソケット部344に対するロッド部341の揺動がロックされない構成となっている。これによって、フレキシブルロッド340のカムレバー344cがロック位置に操作されている状態で、当該フレキシブルロッド340が架け渡されている個別昇降フレーム234~236を全体昇降フレーム220に対して昇降させると、これに追従して、ソケット部344に対するロッド部341の角度が変化し、その結果、フレキシブルロッド340の上下方向の傾斜角度が変化する。したがって、フレキシブルロッド340のカムレバー344cがロック位置に操作されている状態で、当該フレキシブルロッド340が架け渡されている個別昇降フレーム234~236を全体昇降フレーム220に対して昇降させることが可能となっている。
この際、フレキシブルロッド340では、カムレバー344cがロック位置に操作されると、ソケット部344に対するボールスタッド部343の回転方向の摩擦力が大きくなり、ソケット部344に対するロッド部341(ボールスタッド部343)の回転がロックされる。これによって、フレキシブルロッド340のカムレバー344cがロック位置に操作されている状態で、当該フレキシブルロッド340が架け渡されている個別昇降フレーム234~236を全体昇降フレーム220に対して昇降させても、これに追従して、ソケット部344に対してロッド部341が回転することがない。
【0067】
(景品配置機構30の構成例)
次に、景品配置機構30の構成例を説明する。
上記のように、本実施形態では、小型フロアフレーム310A、中型フロアフレーム310B、大型フロアフレーム310C、フロアパネル320、各種のフロアパーツ、フレキシブルロッド340等を組み合わせることにより、様々な形状の景品配置機構30を構成することが可能となっている。
以下、景品配置機構30の一例を示す。
【0068】
(第1例)
まず、第1例に係る景品配置機構30を説明する。
図16は、第1例に係る景品配置機構30の構成例を示す図である。図17は、第1例に係る景品配置機構30を構成する第1のフロアパネル320の拡大図である。図18は、第1例に係る景品配置機構30を構成する第2のフロアパネル320の拡大図である。図19は、第1変形例に係るフロアパネル320におけるフロアパーツの配置例を示す斜視図である。図20は、第2変形例に係るフロアパネル320におけるフロアパーツの配置例を示す斜視図である。図21は、第3変形例に係るフロアパネル320におけるフロアパーツの配置例を示す斜視図である。
図16に示すように、第1例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、景品Pを載置することが可能な面(以下、「景品載置面」とする)として、2つの景品載置面A,Bが構成されている。2つの景品載置面A,Bは、互いに離間しており、また、互いに高さが異なっている。
すなわち、第1例に係る景品配置機構30は、第1の中型フロアフレーム310Bと、第2の中型フロアフレーム310Bと、を含んで構成されている。
第1の中型フロアフレーム310Bは、左側フレームユニット221に配置されている3組の個別昇降フレーム231~233のうち、手前側の個別昇降フレーム231に取り付けられている。具体的に、第1の中型フロアフレーム310Bは、個別昇降フレーム231が備えるベースフレーム237の内側面に取り付けられている。これによって、第1の中型フロアフレーム310Bは、個別昇降フレーム231が備えるベースフレーム237の内側面からゲームエリアGE側に向かって延びるように配置される。
この際、第1の中型フロアフレーム310Bは、その一辺に設けられている2つの固定部材313が、個別昇降フレーム231が備えるベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定されることにより、当該ベースフレーム237の内側面に取り付けられている。これによって、第1の中型フロアフレーム310Bは、個別昇降フレーム231に対して、片持ち状態で取り付けられている。
第2の中型フロアフレーム310Bは、右側フレームユニット222に配置されている3組の個別昇降フレーム234~236のうち、中間の個別昇降フレーム235に取り付けられている。具体的に、第2の中型フロアフレーム310Bは、個別昇降フレーム235が備えるベースフレーム237の内側面に取り付けられている。これによって、第2の中型フロアフレーム310Bは、個別昇降フレーム235が備えるベースフレーム237の内側面からゲームエリアGE側に向かって延びるように配置される。
この際、第2の中型フロアフレーム310Bは、その一辺に設けられている2つの固定部材313が、個別昇降フレーム235が備えるベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定されることにより、当該ベースフレーム237の内側面に取り付けられている。これによって、第2の中型フロアフレーム310Bは、個別昇降フレーム235に対して、片持ち状態で取り付けられている。
【0069】
第1の中型フロアフレーム310Bの上面には、第1のフロアパネル320が取り付けられている。これによって、第1のフロアパネル320の上面により、略水平の第1の景品載置面Aが構成される。
また、第1の景品載置面Aには、複数の柱体パーツ330が、所定パターンで取り付けられている。この際、複数の柱体パーツ330は、同一の種類(長さ)となっている。各柱体パーツ330は、フロアパネル320の取付部321に取り付けられている。
これによって、図17に示すように、第1の景品載置面A上において、景品Pの一部を浮かせた状態で載置することが可能となる。すなわち、第1の景品載置面A上において、第1のフロアパネル320の上面と、柱体パーツ330の先端と、を用いて、景品Pの底面を支持することが可能となる。したがって、景品Pの底面の一部を、第1のフロアパネル320の上面に対して、浮かせることが可能となる。よって、例えば、第1の景品載置面A上において、箱状の景品Pを載置する際に、第1のフロアパネル320の上面と、景品Pの底面と、の間において、爪部材411aを挿入する空間を作ることが可能となる。
【0070】
第2の中型フロアフレーム310Bの上面には、第2のフロアパネル320が取り付けられている。これによって、第2のフロアパネル320の上面により、略水平の第2の景品載置面Bが構成される。
また、第2の景品載置面Bには、複数の柱体パーツ330が、所定パターンで取り付けられている。特に、第2の景品載置面Bには、複数の景品載置部が構成されている。各景品載置部は、3本の柱体パーツ330により構成されている。この際、3本の柱体パーツ330のうち、2本の柱体パーツ330として、短い寸法の柱体パーツ330(以下、「短柱体パーツ330」とする)が用いられ、1本の柱体パーツ330として、長い寸法の柱体パーツ330(以下、「長柱体パーツ330」とする)が用いられている。そして、各景品載置部は、2本の短柱体パーツ330の間の位置、かつ、2本の短柱体パーツ330に対して奥側の位置に、長柱体パーツ330を配置することにより構成されている。各柱体パーツ330は、フロアパネル320の取付部321に取り付けられている。
これによって、図18に示すように、第2の景品載置面B上において、景品Pを立てた状態で載置することが可能となる。すなわち、第2の景品載置面B上において、各景品載置部により、景品Pを立てた状態で支持することが可能となる。この際、各景品載置部では、2本の短柱体パーツ330により、景品Pの正面が支持され、1本の長柱体パーツ330により、景品Pの背面が支持される。よって、例えば、第2の景品載置面B上において、平たい袋状の景品Pを載置する際に、景品Pを立体的に配置することが可能となる。
【0071】
ここで、第1例に係る景品配置機構30では、第1の中型フロアフレーム310B及び第2の中型フロアフレーム310Bが、異なる個別昇降フレーム231,235に取り付けられている。これによって、第1の景品載置面A及び第2の景品載置面Bの高さを、個別に調整することが可能となっている。
すなわち、各景品載置面A,Bの高さを調整する際には、全体昇降フレーム220に対して個別昇降フレーム231を昇降させることにより、第1の景品載置面Aの高さを調整することが可能となる。また、全体昇降フレーム220に対して個別昇降フレーム235を昇降させることにより、第2の景品載置面Bの高さを調整することが可能となる。これによって、第1の景品載置面Aと第2の景品載置面Bとの相対的な位置関係(高さの関係)を調整することができる。
その後、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることにより、第1の景品載置面Aと第2の景品載置面Bとの相対的な位置関係(高さの関係)を維持した状態で、景品把持部410と各景品載置面A,Bとの相対的な位置関係(高さの関係)を、一括で調整することができる。
すなわち、個別昇降ロック機構239により全体昇降フレーム220に対する各個別昇降フレーム231~236の昇降をロックした状態で、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることができる。
【0072】
以上により、第1例に係る景品配置機構30が構成される。
第1例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、景品配置エリアAEと、開口エリアOEと、を構成する。すなわち、ゲームエリアGEのうち、各景品載置面A,B上において、景品配置エリアAEが構成され、各景品載置面A,Bの周囲において、開口エリアOEが構成される。
特に、ゲームエリアGEにおいて、互いに離間し、かつ、互いに高さが異なる複数の景品配置エリアAEを構成することが可能となる。
そして、第1例に係る景品配置機構30では、景品把持部410により、各景品載置面A,B上に載置されている景品Pを、当該景品載置面A,B上から落下させることで、当該景品Pの獲得が可能となる。
【0073】
ここで、各フロアパネル320の上面(各景品載置面A,B)には、景品Pの種類に応じて、各種のフロアパーツを取り付けることが可能となっている。
例えば、図19に示すように、景品Pとして、縫い包みを用いる場合には、フロアパネル320の上面において、複数本の柱体パーツ330を一連に連結して構成された柱状のフロアパーツを取り付ける。そして、フロアパネル320の上面において、柱状のフロアパーツを抱えるように、縫い包みを配置する。これによって、フロアパネル320の上面において、縫い包みを、立ち上がった状態又は座った状態で配置することが可能となる。特に、景品把持部410の干渉により景品Pが左右に転がり落ちるのを防止することができる。また、景品Pを柱状のフロアパーツの先端より高く吊り上げることにより、景品Pによる柱状のフロアパーツの抱え込みを外すことで、当該景品Pの獲得が可能となるゲーム性を提供することが可能となる。
また、図20に示すように、景品Pとして、円筒状の物品を用いる場合には、フロアパネル320の上面において、一対の半球体パーツ331、一対の円錐体パーツ332、一対の柱体パーツ330等を取り付ける。これによって、一対のフロアパーツにより、景品Pの転がりを防止することが可能となり、フロアパネル320の上面において、円筒状の景品Pを倒した状態で配置することが可能となる。この際、一対のフロアパーツの高さを変更(調整)することにより、景品Pを獲得する難易度を変更(調整)することが可能となる。
また、図21に示すように、景品Pとして、球状の物品を用いる場合には、フロアパネル320の上面において、複数のフロアパーツを所定のパターンで取り付けて、景品Pを開口エリアOEへ誘導する経路を構成する。これによって、フロアパネル320の上面において、景品Pを経路に沿って誘導することにより、当該景品Pを開口エリアOEへ落下させることが可能となる。特に、図21に示すように、中型フロアフレーム310Bの外側面において、壁部材を取り付けることにより、景品Pを経路に沿って誘導するゲーム性を向上することが可能となる。
【0074】
(第2例)
次に、第2例に係る景品配置機構30を説明する。
図22は、第2例に係る景品配置機構30の構成例を示す図である。
図22に示すように、第2例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、一対の景品載置面A,Bが構成され、一対の景品載置面A,Bに架け渡すように景品Pを載置することが可能となっている。一対の景品載置面A,Bは、開口エリアOEを介して、互いに離間して配置されている。また、各景品載置面A,Bは、開口エリアOE側に向かって傾斜している。
すなわち、第2例に係る景品配置機構30は、第1の小型フロアフレーム310Aと、第2の小型フロアフレーム310Aと、大型フロアフレーム310Cと、を含んで構成されている。
第1の小型フロアフレーム310Aは、左側フレームユニット221に配置されている3組の個別昇降フレーム231~233のうち、奥側の個別昇降フレーム233に取り付けられている。具体的に、第1の小型フロアフレーム310Aは、個別昇降フレーム233が備えるベースフレーム237の上側面に取り付けられている。これによって、第1の小型フロアフレーム310Aは、個別昇降フレーム233が備えるベースフレーム237の上側面から上側に向かって延びるように配置される。
この際、第1の小型フロアフレーム310Aは、その一辺に設けられている2つの固定部材313が、個別昇降フレーム233が備えるベースフレーム237の上側面に設けられているT溝tgに固定されることにより、当該ベースフレーム237の上側面に取り付けられている。
第2の小型フロアフレーム310Aは、右側フレームユニット222に配置されている3組の個別昇降フレーム234~236のうち、奥側の個別昇降フレーム236に取り付けられている。具体的に、第2の小型フロアフレーム310Aは、個別昇降フレーム236が備えるベースフレーム237の上側面に取り付けられている。これによって、第2の小型フロアフレーム310Aは、個別昇降フレーム236が備えるベースフレーム237の上側面から上側に向かって延びるように配置される。
この際、第2の小型フロアフレーム310Aは、その一辺に設けられている2つの固定部材313が、個別昇降フレーム236が備えるベースフレーム237の上側面に設けられているT溝tgに固定されることにより、当該ベースフレーム237の上側面に取り付けられている。
【0075】
大型フロアフレーム310Cは、第1の小型フロアフレーム310A(個別昇降フレーム233)と、第2の小型フロアフレーム310A(個別昇降フレーム236)と、の間に架け渡されている。
具体的に、大型フロアフレーム310Cを構成する一対の縦フレーム311aのうち、一方の縦フレーム311aは、第1の小型フロアフレーム310Aを構成する横フレーム311bの上側面と、個別昇降フレーム233を構成するベースフレーム237の内側面と、に取り付けられている。この際、当該縦フレーム311aに設けられている2つの固定部材313のうち、一方の固定部材313が、横フレーム311bの上側面に設けられているT溝TGに固定され、他方の固定部材313が、ベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定されている。
また、大型フロアフレーム310Cを構成する一対の縦フレーム311aのうち、他方の縦フレーム311aは、第2の小型フロアフレーム310Aを構成する横フレーム311bの上側面と、個別昇降フレーム236を構成するベースフレーム237の内側面と、に取り付けられている。この際、当該縦フレーム311aに設けられている2つの固定部材313のうち、一方の固定部材313が、横フレーム311bの上側面に設けられているT溝TGに固定され、他方の固定部材313が、ベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定されている。
これによって、大型フロアフレーム310Cは、その上面を手前側に向けて傾斜させた状態で配置されている。
大型フロアフレーム310Cの上面には、平坦フロアパネルfpが取り付けられている。ここで、平坦フロアパネルfpの上面は、平坦となっている。すなわち、平坦フロアパネルfpの上面には、フロアパネル320と異なり、取付部321が設けられていない。
これによって、平坦フロアパネルfpの上面により、第2の景品載置面Bが構成される。この際、第2の景品載置面Bは、手前側に向けて傾斜している。
【0076】
また、第2例に係る景品配置機構30は、3枚の中型フロアフレーム310Bを含んで構成されている。
3枚の中型フロアフレーム310Bは、その上面が同一面上に配置されるように、一列に連結されている。そして、一列に連結された3枚の中型フロアフレーム310Bは、左側フレームユニット221と、右側フレームユニット222と、の間に架け渡されている。以下の説明では、一列に連結されている3枚の中型フロアフレーム310Bのうち、左側に配置されている中型フロアフレーム310Bを「左側中型フロアフレーム310B」とし、右側に配置されている中型フロアフレーム310Bを「右側中型フロアフレーム310B」とする。
具体的に、左側中型フロアフレーム310Bを構成する縦フレーム311aは、左側フレームユニット221に配置されている3組の個別昇降フレーム231~233のうち、手前側の個別昇降フレーム231を構成するベースフレーム237の内側面と、中間の個別昇降フレーム232を構成するベースフレーム237の内側面と、に取り付けられている。この際、当該縦フレーム311aに設けられている2つの固定部材313のうち、一方の固定部材313が、個別昇降フレーム231を構成するベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定され、他方の固定部材313が、個別昇降フレーム232を構成するベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定されている。
また、右側中型フロアフレーム310Bを構成する縦フレーム311aは、右側フレームユニット222に配置されている3組の個別昇降フレーム234~236のうち、手前側の個別昇降フレーム234を構成するベースフレーム237の内側面と、中間の個別昇降フレーム235を構成するベースフレーム237の内側面と、に取り付けられている。この際、当該縦フレーム311aに設けられている2つの固定部材313のうち、一方の固定部材313が、個別昇降フレーム234を構成するベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定され、他方の固定部材313が、個別昇降フレーム235を構成するベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定されている。
さらに、個別昇降フレーム231,234のベースフレーム237よりも、個別昇降フレーム232,235のベースフレーム237の方が、低い位置に配置されている。
これによって、一列に連結された3枚の中型フロアフレーム310Bは、その上面を奥側に向けて傾斜させた状態で配置されている。
一列に連結された3枚の中型フロアフレーム310Bの上面には、平坦フロアパネルfpが取り付けられている。これによって、平坦フロアパネルfpの上面により、第1の景品載置面Aが構成される。この際、第1の景品載置面Aは、奥側に向けて傾斜している。
【0077】
ここで、第2例に係る景品配置機構30では、大型フロアフレーム310Cと、一列に連結された3枚の中型フロアフレーム310Bとが、異なる個別昇降フレーム231~236に取り付けられている。これによって、第1の景品載置面A及び第2の景品載置面Bの高さを、個別に調整することが可能となっている。
すなわち、各景品載置面A,Bの高さを調整する際には、全体昇降フレーム220に対して個別昇降フレーム233,236を昇降させることにより、第2の景品載置面Bの高さを調整することが可能となる。また、小型フロアフレーム310AのT溝TGにおける大型フロアフレーム310Cの固定部材313の固定位置を変更(調整)することにより、第2の景品載置面Bの傾斜角度を変更(調整)することが可能となっている。
また、全体昇降フレーム220に対して個別昇降フレーム231,232,234,235を昇降させることにより、第1の景品載置面Aの高さを調整することが可能となる。また、個別昇降フレーム231,234のベースフレーム237と、個別昇降フレーム232,235のベースフレーム237と、の位置関係(高さの関係)を変更(調整)することにより、第1の景品載置面Aの傾斜角度を変更(調整)することが可能となっている。
これによって、第1の景品載置面Aと第2の景品載置面Bとの相対的な位置関係(高さの関係)を調整することができる。
その後、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることにより、第1の景品載置面Aと第2の景品載置面Bとの相対的な位置関係(高さの関係)を維持した状態で、景品把持部410と各景品載置面との相対的な位置関係(高さの関係)を、一括で調整することができる。
すなわち、個別昇降ロック機構239により全体昇降フレーム220に対する各個別昇降フレーム231~236の昇降をロックした状態で、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることができる。
【0078】
以上により、第2例に係る景品配置機構30が構成される。
第2例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、景品配置エリアAEと、開口エリアOEと、を構成する。すなわち、ゲームエリアGEのうち、一対の景品載置面A,B上において、景品配置エリアAEが構成され、一対の景品載置面A,Bの間において、開口エリアOEが構成される。
特に、ゲームエリアGEにおいて、景品Pを、一対の景品載置面A,Bの間に架け渡すように配置することが可能となる。
そして、第2例に係る景品配置機構30では、景品把持部410により、一対の景品載置面A,Bにより支持されている景品Pを、開口エリアOEへ落下させることで、当該景品Pの獲得が可能となる。
【0079】
(第3例)
次に、第3例に係る景品配置機構30を説明する。
図23は、第3例に係る景品配置機構30の構成例を示す図である。
図23に示すように、第3例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、景品Pを吊り下げることが可能な部位(以下、「景品吊下部」とする)として、2つの景品吊下部C,Dが構成されている。
すなわち、第3例に係る景品配置機構30は、大型フロアフレーム310Cを含んで構成されている。
大型フロアフレーム310Cは、左側フレームユニット221と、右側フレームユニット222と、の間に架け渡されている。
具体的に、大型フロアフレーム310Cを構成する一対の縦フレーム311aのうち、一方の縦フレーム311aは、左側フレームユニット221に配置されている3組の個別昇降フレーム231~233のうち、中間の個別昇降フレーム232を構成するベースフレーム237の内側面と、奥側の個別昇降フレーム233を構成するベースフレーム237の内側面と、に取り付けられている。この際、当該縦フレーム311aに設けられている2つの固定部材313のうち、一方の固定部材313が、個別昇降フレーム232を構成するベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定され、他方の固定部材313が、個別昇降フレーム233を構成するベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定されている。
また、大型フロアフレーム310Cを構成する一対の縦フレーム311aのうち、他方の縦フレーム311aは、右側フレームユニット222に配置されている3組の個別昇降フレーム234~236のうち、中間の個別昇降フレーム235を構成するベースフレーム237の内側面と、奥側の個別昇降フレーム236を構成するベースフレーム237の内側面と、に取り付けられている。この際、当該縦フレーム311aに設けられている2つの固定部材313のうち、一方の固定部材313が、個別昇降フレーム235を構成するベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定され、他方の固定部材313が、個別昇降フレーム236を構成するベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定されている。
さらに、個別昇降フレーム232,235のベースフレーム237よりも、個別昇降フレーム233,236のベースフレーム237の方が、低い位置に配置されている。
これによって、大型フロアフレーム310Cは、その上面を奥側に向けて傾斜させた状態で配置されている。すなわち、大型フロアフレーム310Cを構成する一対の横フレーム311bのうち、奥側の横フレーム311bよりも、手前側の横フレーム311bの方が、高い位置に配置されている。
【0080】
大型フロアフレーム310Cを構成する手前側の横フレーム311bの外側面には、2つの球体パーツ333が取り付けられている。各球体パーツ333は、T溝ナットを介して、横フレーム311bの外側面に設けられているT溝TGに固定されている。ここで、各球体パーツ333の固定位置は、T溝TGに沿って、適宜、変更(調整)することが可能となっている。
ここで、第3例に係る景品配置機構30では、個別昇降フレーム232,235のベースフレーム237と、個別昇降フレーム233,236のベースフレーム237と、の位置関係(高さの関係)を変更(調整)することにより、各球体パーツ333の傾斜角度を変更(調整)調整することが可能となっている。
その後、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることにより、各球体パーツ333の傾斜角度を維持した状態で、景品把持部410と各球体パーツ333との相対的な位置関係(高さの関係)を、一括で調整することができる。
すなわち、個別昇降ロック機構239により全体昇降フレーム220に対する各個別昇降フレーム231~236の昇降をロックした状態で、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることができる。
【0081】
以上により、第3例に係る景品配置機構30が構成される。
第3例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、景品配置エリアAEと、開口エリアOEと、を構成する。すなわち、各球体パーツ333の球体部333aにおいて、景品吊下部C,Dが構成される。そして、各景品吊下部C,Dにおいて、Dリングdrを介して、景品Pを吊り下げることが可能となっている。これによって、各景品吊下部C,Dの下方において、景品配置エリアAEが構成される。また、各景品吊下部C,Dに吊り下げられた景品Pの下方において、開口エリアOEが構成される。
特に、ゲームエリアGEにおいて、景品Pを、開口エリアOEの上方に吊り下げた状態で配置することが可能となる。
そして、第3例に係る景品配置機構30では、景品把持部410により、各景品吊下部C,Dに引っ掛けられているDリングdrを、当該景品吊下部C,Dからから外すことで、当該Dリングdrに接続されている景品Pの獲得が可能となる。
【0082】
(第4例)
次に、第4例に係る景品配置機構30を説明する。
図24は、第4例に係る景品配置機構30の構成例を示す図である。
図24に示すように、第4例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、景品Pを吊り下げることが可能な部位(以下、「景品吊下部」とする)として、2つの景品吊下部C,Dが構成されている。また、ゲームエリアGEにおいて、景品Pをディスプレイすることが可能な部位(以下、「景品ディスプレイ部」とする)として、1つの景品ディスプレイ部Eが構成されている。
すなわち、第4例に係る景品配置機構30は、大型フロアフレーム310Cを含んで構成されている。
大型フロアフレーム310Cは、左側フレームユニット221に配置されている個別昇降フレーム233と、右側フレームユニット222に配置されている個別昇降フレーム236と、の間に架け渡されている。
具体的に、大型フロアフレーム310Cを構成する一対の縦フレーム311aのうち、一方の縦フレーム311aは、個別昇降フレーム233を構成するベースフレーム237の内側面に取り付けられている。この際、当該縦フレーム311aに設けられている2つの固定部材313が、個別昇降フレーム233を構成するベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定されている。
また、大型フロアフレーム310Cを構成する一対の縦フレーム311aのうち、他方の縦フレーム311aは、個別昇降フレーム236を構成するベースフレーム237の内側面に取り付けられている。この際、当該縦フレーム311aに設けられている2つの固定部材313が、個別昇降フレーム236を構成するベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定されている。
さらに、大型フロアフレーム310Cの上面には、平坦フロアパネルfpが取り付けられている。これによって、平坦フロアパネルfpの上面は、水平に配置される。
以上により、平坦フロアパネルfpの上面により、景品ディスプレイ部Eが構成される。そして、景品ディスプレイ部Eにおいて、予備の景品Pを載置することが可能となる。なお、景品ディスプレイ部Eに載置されている景品Pは、景品把持部410の移動範囲を制限する設定に基づいて、景品把持部410により獲得することが不可能となっている。
【0083】
また、第4例に係る景品配置機構30は、第1の拡張ベースフレーム240と、第2の拡張ベースフレーム240と、第1の小型フロアフレーム310Aと、第2の小型フロアフレーム310Aと、第1の中型フロアフレーム310Bと、第2の中型フロアフレーム310Bと、を含んで構成されている。
ここで、景品獲得ゲーム装置1では、一本又は複数本の拡張ベースフレーム240が用意されている。そして、各拡張ベースフレーム240は、基枠ユニット20を構成することが可能となっている。
各拡張ベースフレーム240は、ベースフレーム237と同一の構成を有している。すなわち、各拡張ベースフレーム240は、四角柱状に形成されている。そして、各拡張ベースフレーム240の4つの側面のそれぞれにおいて、T溝tgが設けられている。各T溝tgは、拡張ベースフレーム240の長手方向に沿って直線的に延びている。各T溝tgは、拡張ベースフレーム240の長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って設けられている。
各拡張ベースフレーム240は、6組の個別昇降フレーム231~236のうち、相対する一対の個別昇降フレームのベースフレーム237の間に架け渡す(連結する)ことが可能となっている。これによって、各拡張ベースフレーム240は、左右方向に沿って延びるように配置される。
具体的に、各拡張ベースフレーム240は、個別昇降フレーム231のベースフレーム237の手前側の端部と、個別昇降フレーム234のベースフレーム237の手前側の端部と、の間に架け渡すことが可能となっている。また、各拡張ベースフレーム240は、個別昇降フレーム231のベースフレーム237の奥側の端部と、個別昇降フレーム234のベースフレーム237の奥側の端部と、の間に架け渡すことが可能となっている。
また、各拡張ベースフレーム240は、個別昇降フレーム232のベースフレーム237の手前側の端部と、個別昇降フレーム235のベースフレーム237の手前側の端部と、の間に架け渡すことが可能となっている。また、各拡張ベースフレーム240は、個別昇降フレーム232のベースフレーム237の奥側の端部と、個別昇降フレーム235のベースフレーム237の奥側の端部と、の間に架け渡すことが可能となっている。
また、各拡張ベースフレーム240は、個別昇降フレーム233のベースフレーム237の手前側の端部と、個別昇降フレーム236のベースフレーム237の手前側の端部と、の間に架け渡すことが可能となっている。また、各拡張ベースフレーム240は、個別昇降フレーム233のベースフレーム237の奥側の端部と、個別昇降フレーム236のベースフレーム237の奥側の端部と、の間に架け渡すことが可能となっている。
ここで、各拡張ベースフレーム240の長手方向の各端部には、連結金具(図示せず)が固定されている。そして、各拡張ベースフレーム240は、連結金具を介して、ベースフレーム237に取り付けることが可能となっている。この際、連結金具には、固定部材313と同一構成の固定部材が設けられている。そして、各拡張ベースフレーム240は、固定部材が、ベースフレーム237のT溝tgに固定されることにより、ベースフレーム237に取り付けることが可能となっている。
【0084】
第4例に係る景品配置機構30では、第1の拡張ベースフレーム240が、個別昇降フレーム231のベースフレーム237の手前側の端部と、個別昇降フレーム234のベースフレーム237の手前側の端部と、の間に架け渡されている。これによって、第1の拡張ベースフレーム240を介して、個別昇降フレーム231及び個別昇降フレーム234が、一体に連結されている。
また、第2の拡張ベースフレーム240が、個別昇降フレーム232のベースフレーム237の奥側の端部と、個別昇降フレーム235のベースフレーム237の奥側の端部と、の間に架け渡されている。これによって、第2の拡張ベースフレーム240を介して、個別昇降フレーム232及び個別昇降フレーム235が、一体に連結されている。
【0085】
第1の小型フロアフレーム310Aは、第1の拡張ベースフレーム240の上側の側面に取り付けられている。これによって、第1の小型フロアフレーム310Aは、第1の拡張ベースフレーム240の上側の側面から上側に向かって延びるように配置される。
この際、第1の小型フロアフレーム310Aは、横フレーム311bに設けられている固定部材313が、第1の拡張ベースフレーム240の上側の側面に設けられているT溝tgに固定されることにより、第1の拡張ベースフレーム240の上側の側面に取り付けられている。
第2の小型フロアフレーム310Aは、第2の拡張ベースフレーム240の上側の側面に取り付けられている。これによって、第2の小型フロアフレーム310Aは、第2の拡張ベースフレーム240の上側の側面から上側に向かって延びるように配置される。
この際、第2の小型フロアフレーム310Aは、縦フレーム311aに設けられている2つの固定部材313が、第2の拡張ベースフレーム240の上側の側面に設けられているT溝tgに固定されることにより、第2の拡張ベースフレーム240の上側の側面に取り付けられている。
【0086】
第1の中型フロアフレーム310Bは、第1の小型フロアフレーム310Aと、第1の拡張ベースフレーム240と、に取り付けられている。
具体的に、第1の中型フロアフレーム310Bを構成する縦フレーム311aに設けられている2つの固定部材313のうち、一方の固定部材313が、第1の小型フロアフレーム310Aの縦フレーム311aの上側面に設けられているT溝TGに固定され、他方の固定部材313が、第1の拡張ベースフレーム240の奥側の側面に設けられているT溝tgに固定されている。
これによって、第1の中型フロアフレーム310Bは、その上面を左右方向の外側に向けて傾斜させた状態で配置されている。
第2の中型フロアフレーム310Bは、第2の小型フロアフレーム310Aと、第2の拡張ベースフレーム240と、に取り付けられている。
具体的に、第2の中型フロアフレーム310Bを構成する縦フレーム311aに設けられている2つの固定部材313のうち、一方の固定部材313が、第2の小型フロアフレーム310Aの横フレーム311bの上側面に設けられているT溝TGに固定され、他方の固定部材313が、第2の拡張ベースフレーム240の手前側の側面に設けられているT溝tgに固定されている。
これによって、第2の中型フロアフレーム310Bは、その上面を左右方向の内側に向けて傾斜させた状態で配置されている。
【0087】
第1の中型フロアフレーム310Bを構成する横フレーム311bの外側面には、球体パーツ333が取り付けられている。球体パーツ333は、上記のT溝ナットを介して、横フレーム311bの外側面に設けられているT溝TGに固定されている。そして、球体パーツ333の球体部333aにおいて、第1の景品吊下部Cが構成される。ここで、球体パーツ333の固定位置は、T溝TGに沿って、適宜、変更(調整)することが可能となっている。
第2の中型フロアフレーム310Bを構成する横フレーム311bの外側面には、球体パーツ333が取り付けられている。球体パーツ333は、上記のT溝ナットを介して、横フレーム311bの外側面に設けられているT溝TGに固定されている。そして、球体パーツ333の球体部333aにおいて、第2の景品吊下部Dが構成される。ここで、球体パーツ333の固定位置は、T溝TGに沿って、適宜、変更(調整)することが可能となっている。
【0088】
ここで、第4例に係る景品配置機構30では、第1の中型フロアフレーム310Bと、第2の中型フロアフレーム310Bとが、異なる個別昇降フレーム231,232,234,235に取り付けられている。これによって、第1の景品吊下部C及び第2の景品吊下部Dの高さを、個別に調整することが可能となっている。
すなわち、第1の景品吊下部Cの高さを調整する際には、全体昇降フレーム220に対して個別昇降フレーム231,234を昇降させることにより、第1の景品吊下部Cの高さを調整することが可能となる。また、第1の小型フロアフレーム310AのT溝TGにおける第1の中型フロアフレーム310Bの固定部材313の固定位置を変更(調整)することにより、球体パーツ333の傾斜角度を変更(調整)調整することが可能となっている。
また、第2の景品吊下部Dの高さを調整する際には、全体昇降フレーム220に対して個別昇降フレーム232,235を昇降させることにより、第2の景品吊下部Dの高さを調整することが可能となる。また、第2の小型フロアフレーム310AのT溝TGにおける第2の中型フロアフレーム310Bの固定部材313の固定位置を変更(調整)することにより、球体パーツ333の傾斜角度を変更(調整)調整することが可能となっている。
これによって、第1の景品吊下部Cと、第2の景品吊下部Dと、景品ディスプレイ部Eと、の相対的な位置関係(高さの関係)を調整することができる。
その後、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることにより、第1の景品吊下部Cと、第2の景品吊下部Dと、景品ディスプレイ部Eと、の相対的な位置関係(高さの関係)を維持した状態で、景品把持部410と各景品吊下部C,Dとの相対的な位置関係(高さの関係)を、一括で調整することができる。
すなわち、個別昇降ロック機構239により全体昇降フレーム220に対する各個別昇降フレーム231~236の昇降をロックした状態で、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることができる。
【0089】
以上により、第4例に係る景品配置機構30が構成される。
第4例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、景品配置エリアAEと、開口エリアOEと、を構成する。すなわち、各球体パーツ333の球体部333aにおいて、景品吊下部C,Dが構成される。そして、各景品吊下部C,Dにおいて、Dリングdrを介して、景品Pを吊り下げることが可能となっている。これによって、各景品吊下部C,Dの下方において、景品配置エリアAEが構成される。また、各景品吊下部C,Dに吊り下げられた景品Pの下方において、開口エリアOEが構成される。
特に、ゲームエリアGEにおいて、景品Pを、開口エリアOEの上方に吊り下げた状態で配置することが可能となる。
そして、第4例に係る景品配置機構30では、景品把持部410により、各景品吊下部C,Dに引っ掛けられているDリングdrを、当該景品吊下部C,Dからから外すことで、当該Dリングdrに接続されている景品Pの獲得が可能となる。
【0090】
(第5例)
次に、第5例に係る景品配置機構30を説明する。
図25は、第5例に係る景品配置機構30の構成例を示す図である。
図25に示すように、第5例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、景品Pを支持することが可能な部位(以下、「景品支持部」とする)が構成されている。また、ゲームエリアGEにおいて、景品ディスプレイ部Eが構成されている。
すなわち、第5例に係る景品配置機構30は、大型フロアフレーム310Cを含んで構成されている。
大型フロアフレーム310Cは、左側フレームユニット221に配置されている個別昇降フレーム233と、右側フレームユニット222に配置されている個別昇降フレーム236と、の間に架け渡されている。
具体的に、大型フロアフレーム310Cを構成する一対の縦フレーム311aのうち、一方の縦フレーム311aは、個別昇降フレーム233を構成するベースフレーム237の内側面に取り付けられている。この際、当該縦フレーム311aに設けられている2つの固定部材313が、個別昇降フレーム233を構成するベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定されている。
また、大型フロアフレーム310Cを構成する一対の縦フレーム311aのうち、他方の縦フレーム311aは、個別昇降フレーム236を構成するベースフレーム237の内側面に取り付けられている。この際、当該縦フレーム311aに設けられている2つの固定部材313が、個別昇降フレーム236を構成するベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定されている。
さらに、大型フロアフレーム310Cの上面には、平坦フロアパネルが取り付けられている。これによって、平坦フロアパネル上面は、水平に配置される。
以上により、平坦フロアパネルの上面により、景品ディスプレイ部Eが構成される。そして、景品ディスプレイ部Eにおいて、予備の景品Pを載置することが可能となる。なお、景品ディスプレイ部Eに載置されている景品Pは、景品把持部410の移動範囲を制限する設定に基づいて、景品把持部410により獲得することが不可能となっている。
【0091】
また、第5例に係る景品配置機構30は、一対のフレキシブルロッド340を含んで構成されている。
一対のフレキシブルロッド340は、左側フレームユニット221に配置されている個別昇降フレーム232と、右側フレームユニット222に配置されている個別昇降フレーム234と、の間に架け渡されている。
具体的に、各フレキシブルロッド340の一方側の端部に設けられているソケット部344は、個別昇降フレーム232を構成するベースフレーム237の内側面に取り付けられている。この際、当該ソケット部344に固定されているT溝ナット部345が、個別昇降フレーム232を構成するベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定されている。
また、各フレキシブルロッド340の他方側の端部に設けられているソケット部344は、個別昇降フレーム234を構成するベースフレーム237の内側面に取り付けられている。この際、当該ソケット部344に固定されているT溝ナット部345が、個別昇降フレーム234を構成するベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定されている。
特に、一対のフレキシブルロッド340は、所定の間隔で、略平行に配置されるように、個別昇降フレーム232を構成するベースフレーム237と、個別昇降フレーム234を構成するベースフレーム237と、の間に架け渡されている。
さらに、個別昇降フレーム234のベースフレーム237よりも、個別昇降フレーム232のベースフレーム237の方が、高い位置に配置されている。
これによって、一対のフレキシブルロッド340は、一方側の端部が他方側の端部に対して奥側の位置に配置されることで、奥行方向に傾斜している状態で配置される。また、一対のフレキシブルロッド340は、一方側の端部が他方側の端部に対して高い位置に配置されることで、上下方向に傾斜している状態で配置される。
この際、各フレキシブルロッド340では、ロッド部341が伸縮自在に構成されている。また、ロッド部341を、各ソケット部344に対して、回転(ロッド部341の中心軸を回転軸として周方向に回転)させ、また、揺動(ロッド部341の中心軸が延びる方向・角度を変化)させることが可能となっている。これによって、各フレキシブルロッド340について、任意の位置・角度で配置することが可能となる。したがって、各フレキシブルロッド340について、奥行方向及び上下方向に傾斜させた状態で配置することが可能となっている。
【0092】
ここで、第5例に係る景品配置機構30では、全体昇降フレーム220に対して個別昇降フレーム232,234を昇降させることにより、各フレキシブルロッド340の上下方向の傾斜角度を変更(調整)することが可能となっている。
この際、各フレキシブルロッド340では、ロッド部341が伸縮自在に構成されている。また、各フレキシブルロッド340では、カムレバー344cがロック位置に操作されると、ソケット部344に対するロッド部341の回転がロックされるが、ソケット部344に対するロッド部341の揺動がロックされない。これによって、各フレキシブルロッド340について、カムレバー344cをロック位置に操作した状態で(ソケット部344に対するロッド部341の回転をロックした状態で)、全体昇降フレーム220に対して個別昇降フレーム232,234を昇降させることにより、各フレキシブルロッド340の上下方向の傾斜角度を変更(調整)することが可能となっている。この際、全体昇降フレーム220に対する個別昇降フレーム232,234の昇降に応じて(追従して)、ロッド部341が伸縮するとともに、各ソケット部344に対するロッド部341の角度が変化する。
また、各ベースフレーム237のT溝tgにおける各フレキシブルロッド340のT溝ナット部345の固定位置を変更(調整)することにより、各フレキシブルロッド340の奥行方向の傾斜角度を変更(調整)することが可能となっている。
その後、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることにより、各フレキシブルロッド340の傾斜角度を維持した状態で、景品把持部410と各フレキシブルロッド340との相対的な位置関係(高さの関係)を、一括で調整することができる。
すなわち、個別昇降ロック機構239により全体昇降フレーム220に対する各個別昇降フレーム231~236の昇降をロックした状態で、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることができる。
【0093】
以上により、第5例に係る景品配置機構30が構成される。
第5例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、景品配置エリアAEと、開口エリアOEと、を構成する。すなわち、一対のフレキシブルロッド340により、景品支持部が構成される。そして、一対のフレキシブルロッド340(景品支持部)により、景品Pを支持することが可能となっている。これによって、一対のフレキシブルロッド340上において、景品配置エリアAEが構成される。また、一対のフレキシブルロッド340の下方において、開口エリアOEが構成される。
特に、一対のフレキシブルロッド340上において複数の景品Pを配置する場合には、当該複数の景品Pの位置を、奥行方向及び上下方向に異ならせて配置することが可能となる。これによって、複数の景品Pを立体的に配置することが可能となる。
そして、第5例に係る景品配置機構30では、景品把持部410により、景品支持部により支持されている景品Pを、当該景品支持部からから落下させることで、当該景品Pの獲得が可能となる。
【0094】
(第6例)
次に、第6例に係る景品配置機構30を説明する。
図26は、第6例に係る景品配置機構30の構成例を示す図である。
図26に示すように、第6例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、景品支持部が構成されている。
すなわち、第6例に係る景品配置機構30は、中型フロアフレーム310Bと、第1のフレキシブルロッド340と、第2のフレキシブルロッド340と、を含んで構成されている。
中型フロアフレーム310Bは、左側フレームユニット221に含まれる3組の個別昇降フレーム231~233のうち、中間の個別昇降フレーム232に取り付けられている。
具体的に、中型フロアフレーム310Bは、個別昇降フレーム232が備えるベースフレーム237の内側面に取り付けられている。これによって、中型フロアフレーム310Bは、個別昇降フレーム232の内側面からゲームエリアGE側に向かって延びるように配置される。
この際、中型フロアフレーム310Bは、その一辺に設けられている2つの固定部材313が、ベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定されることにより、ベースフレーム237の内側面に取り付けられている。これによって、中型フロアフレーム310Bは、個別昇降フレーム232に対して、片持ち状態で取り付けられている。
また、中型フロアフレーム310Bの上面には、フロアパネル320が取り付けられている。
【0095】
第1のフレキシブルロッド340は、中型フロアフレーム310Bの縦フレーム311aと、右側フレームユニット222に配置されている個別昇降フレーム234と、の間に架け渡されている。
具体的に、第1のフレキシブルロッド340の一方側の端部に設けられているソケット部344は、中型フロアフレーム310Bの縦フレーム311aの外側面に取り付けられている。この際、当該ソケット部344に固定されているT溝ナット部345が、中型フロアフレーム310Bの縦フレーム311aの外側面に設けられているT溝TGに固定されている。
また、第1のフレキシブルロッド340の他方側の端部に設けられているソケット部344は、個別昇降フレーム234を構成するベースフレーム237の内側面に取り付けられている。この際、当該ソケット部344に固定されているT溝ナット部345が、個別昇降フレーム234を構成するベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定されている。
第2のフレキシブルロッド340は、中型フロアフレーム310Bの縦フレーム311aと、右側フレームユニット222に配置されている個別昇降フレーム235と、の間に架け渡されている。
具体的に、第2のフレキシブルロッド340の一方側の端部に設けられているソケット部344は、中型フロアフレーム310Bの縦フレーム311aの外側面に取り付けられている。この際、当該ソケット部344に固定されているT溝ナット部345が、中型フロアフレーム310Bの縦フレーム311aの外側面に設けられているT溝TGに固定されている。
また、第2のフレキシブルロッド340の他方側の端部に設けられているソケット部344は、個別昇降フレーム235を構成するベースフレーム237の内側面に取り付けられている。この際、当該ソケット部344に固定されているT溝ナット部345が、個別昇降フレーム235を構成するベースフレーム237の内側面に設けられているT溝tgに固定されている。
【0096】
特に、第1のフレキシブルロッド340及び第2のフレキシブルロッド340は、互いに異なる方向に延びるように、中型フロアフレーム310Bと、個別昇降フレーム234,235と、の間に架け渡されている。
ここで、個別昇降フレーム232のベースフレーム237よりも、個別昇降フレーム234のベースフレーム237の方が、低い位置に配置されている。一方、個別昇降フレーム232のベースフレーム237よりも、個別昇降フレーム235のベースフレーム237の方が、高い位置に配置されている。
これによって、第1のフレキシブルロッド340は、一方側の端部が他方側の端部に対して手前側の位置に配置されることで、奥行方向に傾斜している状態で配置される。また、第1のフレキシブルロッド340は、一方側の端部が他方側の端部に対して低い位置に配置されることで、上下方向に傾斜している状態で配置される。
また、第2のフレキシブルロッド340は、一方側の端部が他方側の端部に対して奥側の位置に配置されることで、奥行方向に傾斜している状態で配置される。また、第2のフレキシブルロッド340は、一方側の端部が他方側の端部に対して高い位置に配置されることで、上下方向に傾斜している状態で配置される。
この際、各フレキシブルロッド340では、ロッド部341が伸縮自在に構成されている。また、ロッド部341を、各ソケット部344に対して、回転(ロッド部341の中心軸を回転軸として周方向に回転)させ、また、揺動(ロッド部341の中心軸が延びる方向・角度を変化)させることが可能となっている。これによって、各フレキシブルロッド340について、任意の位置・角度で配置することが可能となる。したがって、各フレキシブルロッド340について、奥行方向及び上下方向に傾斜させた状態で配置することが可能となっている。
【0097】
ここで、第6例に係る景品配置機構30では、全体昇降フレーム220に対して個別昇降フレーム234を昇降させることにより、第1のフレキシブルロッド340の上下方向の傾斜角度を変更(調整)することが可能となっている。
また、全体昇降フレーム220に対して個別昇降フレーム235を昇降させることにより、第2のフレキシブルロッド340の上下方向の傾斜角度を変更(調整)することが可能となっている。
この際、各フレキシブルロッド340では、ロッド部341が伸縮自在に構成されている。また、各フレキシブルロッド340では、カムレバー344cがロック位置に操作されると、ソケット部344に対するロッド部341の回転がロックされるが、ソケット部344に対するロッド部341の揺動がロックされない。これによって、各フレキシブルロッド340について、カムレバー344cをロック位置に操作した状態で(ソケット部344に対するロッド部341の回転をロックした状態で)、全体昇降フレーム220に対して個別昇降フレーム234,235を昇降させることにより、各フレキシブルロッド340の上下方向の傾斜角度を変更(調整)することが可能となっている。この際、全体昇降フレーム220に対する個別昇降フレーム234,235の昇降に応じて(追従して)、ロッド部341が伸縮するとともに、各ソケット部344に対するロッド部341の角度が変化する。
また、個別昇降フレーム234のベースフレーム237のT溝tgにおける第1のフレキシブルロッド340のT溝ナット部345の固定位置を変更(調整)することにより、第1のフレキシブルロッド340の奥行方向の傾斜角度を変更(調整)することが可能となっている。
さらに、個別昇降フレーム235のベースフレーム237のT溝tgにおける第2のフレキシブルロッド340のT溝ナット部345の固定位置を変更(調整)することにより、第2のフレキシブルロッド340の奥行方向の傾斜角度を変更(調整)することが可能となっている。
その後、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることにより、各フレキシブルロッド340の傾斜角度を維持した状態で、景品把持部410と各フレキシブルロッド340との相対的な位置関係(高さの関係)を、一括で調整することができる。
すなわち、個別昇降ロック機構239により全体昇降フレーム220に対する各個別昇降フレーム231~236の昇降をロックした状態で、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることができる。
【0098】
以上により、第6例に係る景品配置機構30が構成される。
第6例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、景品配置エリアAEと、開口エリアOEと、を構成する。すなわち、一対のフレキシブルロッド340により、景品支持部が構成される。そして、一対のフレキシブルロッド340(景品支持部)により、景品Pを支持することが可能となっている。この際、第1のフレキシブルロッド340により、景品Pの底面が支持され、第2のフレキシブルロッド340により、景品Pの背面が支持される。これによって、景品Pを立てた状態で配置することが可能となる。
以上により、一対のフレキシブルロッド340上において、景品配置エリアAEが構成される。また、一対のフレキシブルロッド340の下方において、開口エリアOEが構成される。
そして、第6例に係る景品配置機構30では、景品把持部410により、景品支持部により支持されている景品Pを、当該景品支持部から落下させることで、当該景品Pの獲得が可能となる。
【0099】
(クレーンユニット40)
次に、クレーンユニット40の構成を説明する。
クレーンユニット40は、景品把持部410と、景品把持部410を水平方向に移動させる移動装置420と、景品把持部410を昇降させる昇降装置430と、を含んで構成されている。
景品把持部410は、伸縮自在の支持部413を介して、昇降装置430の底面に取り付けられている。景品把持部410は、一対のアーム411と、一対のアーム411を開閉する開閉装置412と、を含んで構成されている。
各アーム411は、略L字型の棒状に形成されている。各アーム411の下端部には、爪部材411aが取り付けられている。
開閉装置412は、開閉モータm1と、開閉機構(図示せず)と、を含んで構成されている。開閉装置412では、開閉モータm1を駆動することにより、開閉機構を介して、一対のアーム411を開閉することが可能となっている。そして、景品把持部410は、一対のアーム411を開閉させることにより、景品Pを把持することが可能となっている。
【0100】
移動装置420は、X方向レールLxと、Y方向レールLyと、X方向モータm2と、Y方向モータm3と、を含んで構成されている。
X方向レールLxは、基礎フレーム210の上部横架材214aに取り付けられている。X方向レールLxは、左右方向に沿って、直線的に延びている。
Y方向レールLyは、X方向レールLxに取り付けられている。Y方向レールLyは、X方向レールLxに沿ってスライド可能となっている。Y方向レールLyは、奥行方向に沿って、直線的に延びている。Y方向レールLyは、X方向モータm2を駆動することにより、X方向レールLxに沿って移動される。
【0101】
昇降装置430は、Y方向レールLyに取り付けられている。昇降装置430は、Y方向レールLyに沿ってスライド可能となっている。昇降装置430は、Y方向モータm3を駆動することにより、Y方向レールLyに沿って移動される。
昇降装置430は、ワイヤの送り出し又は巻き取りが可能なリール(図示せず)と、リールを駆動する昇降モータm4と、を含んで構成されている。ワイヤの先端部は、景品把持部410に取り付けられている。これによって、昇降モータm4によりリールを駆動して、ワイヤを送り出すことにより、景品把持部410を下降させることが可能となっている。また、昇降モータm4によりリールを駆動して、ワイヤを巻き取ることにより、景品把持部410を上昇させることが可能となっている。
以上により、クレーンユニット40では、各モータm2,m3,m3を駆動することにより、景品把持部410を、左右方向、奥行方向、上下方向に移動させることが可能となっている。また、開閉モータm1を駆動することにより、一対のアーム411を開閉することが可能となっている。
【0102】
(制御基板50)
次に、制御基板50の構成を説明する。
図27は、制御基板50の構成を示すブロック図である。
図27に示すように、制御基板50は、制御部51、記憶部52等を含んで構成されている。
制御部51は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含んでなるマイクロコンピュータによって構成されている。制御部51は、コントロールパネル13から入力される各種の検知信号、記憶部52に記憶されているプログラム・データ等に基づいて、景品獲得ゲームの進行に必要となる処理を実行する。
記憶部52は、不揮発性メモリ等から構成されている。記憶部52には、景品獲得ゲームの進行に必要となるプログラム・データが記憶されている。
ここで、景品獲得ゲーム装置1には、景品把持部410のX方向(左右方向)の位置を検出するX位置検出手段53、景品把持部410のY方向(奥行方向)の位置を検出するY位置検出手段54、景品把持部410のZ方向(上下方向)の位置を検出するZ位置検出手段55等が配置されている。
そして、制御部51には、各操作ボタン16a,16bの押下操作に応じて出力される検知信号、各位置検出手段53,54,55により出力される検出信号等が入力される。
【0103】
制御部51は、硬貨投入口14への硬貨の投入を検知すると、景品獲得ゲームを開始する。
景品獲得ゲーム中には、まず、第1操作ボタン16aからの検知信号の入力が監視される。そして、第1操作ボタン16aからの検知信号の入力に応じて、X方向モータm2が駆動され、景品把持部410が左右方向に沿って移動される。
次に、第2操作ボタン16bからの検知信号の入力が監視される。そして、第2操作ボタン16bからの検知信号の入力に応じて、Y方向モータm3が駆動され、景品把持部410が奥行方向に沿って移動される。
そして、景品把持部410の奥行方向に沿った移動が終了されると、昇降モータm4が駆動され、景品把持部410が所定の高さまで下降された後に、開閉モータm1が駆動され、一対のアーム411が閉鎖される。その後、景品把持部410が所定の高さまで上昇された後に、景品把持部410が所定位置(開口エリアOE)に移動される。そして、所定位置において、開閉モータm1が駆動され、一対のアーム411が開放される。
その後、景品把持部410がホームポジションに移動され、今回の景品獲得ゲームが終了される。
【0104】
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、全体昇降フレーム220が、基礎フレーム210に対して奥行方向に沿って移動させることが可能となる構成としても構わない。
例えば、基礎フレーム210において、全体昇降フレーム220を奥行方向に沿って移動させる機構と、全体昇降フレーム220の奥行方向に沿った移動をロックすることが可能なロック機構と、を備える。
具体的には、一対の左側全体昇降ガイドレール216a,216bを一体化する部材と、一対の右側全体昇降ガイドレール217a,217bを一体化する部材と、を設ける。また、一体化した一対の左側全体昇降ガイドレール216a,216bを、中間部横架材212b及び下部横架材212cに対して、奥行方向に沿って移動可能とする機構と、一体化した一対の右側全体昇降ガイドレール217a,217bを、中間部横架材213b及び下部横架材213cに対して、奥行方向に沿って移動可能とする機構と、を設ける。さらに、ロック機構として、全体昇降ロック機構218と同様の機構、または、ラッチ機構を設ける。
かかる構成によって、ロック機構によるロックを解除することで、全体昇降フレーム220に対して昇降可能に取り付けられた6組の個別昇降フレーム231~236を、一括で、基礎フレーム210に対して手前側に引き出すことが可能となる。
これによって、オペレータは、6組の個別昇降フレーム231~236を手前側に引き出した状態で、景品配置機構30を構成することが可能となり、景品配置機構30の構成を容易化することが可能となる。
そして、景品配置機構30の構成が完了した後に、6組の個別昇降フレーム231~236を、一括で、基礎フレーム210に対して奥側に押し込んで元の位置に配置するとともに、ロック機構によりロックする。
【0105】
また、上記実施形態では、左側フレームユニット221において、3組の個別昇降フレーム231~233が取り付けられている。
しかしながら、左側フレームユニット221において、1組の個別昇降フレームが取り付けられている構成としても構わない。または、左側フレームユニット221において、4組以上の個別昇降フレームが取り付けられている構成としても構わない。
同様に、上記実施形態では、右側フレームユニット222において、3組の個別昇降フレーム234~236が取り付けられている。
しかしながら、右側フレームユニット222において、1組の個別昇降フレームが取り付けられている構成としても構わない。または、右側フレームユニット222において、4組以上の個別昇降フレームが取り付けられている構成としても構わない。
【0106】
また、上記実施形態では、ベースフレーム237が、四角柱状に形成されている。すなわち、ベースフレーム237の長手方向に直交する断面が、四角形となっている。そして、ベースフレーム237の4つの側面のそれぞれにおいて、T溝tgが設けられている。
しかしながら、ベースフレーム237が、三角柱状、五角柱状、六角柱状等の他の多角柱状に形成されていても構わない。すなわち、ベースフレーム237の長手方向に直交する断面が、三角形、五角形、六角形等の他の多角形となっていても構わない。そして、ベースフレーム237の各側面において、T溝tgを設けても構わない。
かかる構成とすることにより、ベースフレーム237に対してフロアフレーム310A,310B,310Cと取り付けた際に、フロアフレーム310A,310B,310Cについて、水平面に対して角度をつけることが可能となる。
【0107】
また、上記実施形態では、全体昇降フレーム220において、T溝が設けられている構成としても構わない
例えば、上辺フレーム224a,224bの内側の側面において、T溝を設ける。この際、T溝は、上辺フレーム224a,224bに沿って延びるように設ける。また、T溝の構成は、各T溝tg,TGの構成と同一とする。すなわち、各T溝の長手方向の直交する断面の形状は、各T溝tg,TGの長手方向に直交する断面の形状と同一とする。特に、各T溝の寸法(開口幅・底面幅・深さ)は、各T溝tg,TGの寸法(開口幅・底面幅・深さ)と同一とする。
または、上辺フレーム224a,224bの上面において、ベースフレーム237が取り付けられている構成としても構わない。かかる構成とする場合には、ベースフレーム237において、上下方向に貫通する一対の貫通孔を設け、当該一対の貫通孔に、個別昇降フレーム231~236が備える一対のガイドロッド238が挿通される構成とする。
【0108】
また、上記実施形態では、フロアフレーム310A,310B,310Cが、平面視で、略四角形の枠体として構成されている。
しかしながら、フロアフレーム310A,310B,310Cが、平面視で、略三角形、略五角形、略六角形等、他の多角形の枠体として構成されていても構わない。
【0109】
また、上記実施形態では、フロアフレーム310A,310B,310Cが、平面視で、略四角形の枠体(枠部)として構成されている。
しかしながら、フロアフレーム310A,310B,310Cが、平面視で、略格子状(梯子状)の枠体(枠部)として構成されていても構わない。
例えば、フロアフレーム310A,310B,310Cが、一対の横フレーム311bと、一対の横フレーム311bの間に架け渡された3本以上の縦フレーム311aと、から略格子状(梯子状)の枠体(枠部)として構成されていても構わない。この際、3本以上の縦フレーム311aは、互いに平行に延びている。
特に、大型フロアフレーム310Cにおいて、一対の横フレーム311bの長手方向の各端部に架け渡された縦フレーム311aに加えて、一対の横フレーム311bの長手方向の略中間部において、縦フレーム311aが架け渡されている構成としても構わない。
かかる構成により、フロアパネル320、フレキシブルロッド340等を取り付けることが可能となる場所を増やすことが可能となる。
【0110】
また、上記実施形態では、各フレーム311a,311bが、四角柱状に形成されている。すなわち、各フレーム311a,311bの長手方向に直交する断面が、四角形となっている。そして、各フレーム311a,311bの4つの側面のそれぞれにおいて、T溝TGが設けられている。
しかしながら、各フレーム311a,311bが、三角柱状、五角柱状、六角柱状等の他の多角柱状に形成されていても構わない。すなわち、各フレーム311a,311bの長手方向に直交する断面が、三角形、五角形、六角形等の他の多角形となっていても構わない。そして、各フレーム311a,311bの各側面において、T溝TGを設けても構わない。
かかる構成とすることにより、ベースフレーム237に対してフロアフレーム310A,310B,310Cと取り付けた際に、フロアフレーム310A,310B,310Cについて、水平面に対して角度をつけることが可能となる。
【0111】
また、上記実施形態では、フロアパネル320は、ネジ止めにより、フロアフレーム310A,310B,310Cの上面に対して取り付けられる構成となっている。
しかしながら、フロアパネル320が、鉤片(フック片・爪片)により、フロアフレーム310A,310B,310Cの上面に対して取り付けられる構成としても構わない。
すなわち、フロアパネル320の下面において、複数の鉤片を設ける。各鉤片は、フロアパネル320の下面から下方に向かって延びるように設けられる。各鉤片の下端部は、外側に向かって屈曲されている。
そして、フロアパネル320をフロアフレーム310A,310B,310Cの上面に対して取り付ける際には、各鉤片の下端部を、フロアフレーム310A,310B,310Cの各フレーム311a,311bの内側面に設けられているT溝TGに引っ掛ける。これによって、フロアパネル320をフロアフレーム310A,310B,310Cの上面に対して固定することが可能となる。
または、フロアパネル320が、ワンタッチジョイント(カプラ)により、フロアフレーム310A,310B,310Cの上面に対して取り付けられる構成としても構わない。この場合には、軸部と、軸部の下端に設けられたプラグ部と、軸部の上端に設けられた頭部と、を含んで構成される留め具を用いる。また、フロアパネル320の上面に設けられた孔部において、留め具の軸部が挿通される。この際、頭部が、フロアパネル320の上面側に配置され、プラグ部が、フロアパネル320の下面側に配置される。そして、プラグ部を、フレーム311a,311bに設けられたソケット部に挿入することにより、ソケット部内において、プラグ部がロック(固定)される。これによって、フロアフレーム310A,310B,310Cに対して、フロアパネル320が固定される。また、ソケット部に設けられたリリースリングを操作することにより、ソケット部によるプラグ部のロックが解除される。
または、フロアパネル320が、ネジ頭を有するT溝ナットにより、フロアフレーム310A,310B,310Cの上面に対して取り付けられる構成としても構わない。この場合には、軸部と、軸部の下端に設けられたT溝ナットと、軸部の上端に設けられたネジ頭と、を含んで構成される留め具を用いる。また、フロアパネル320の上面に設けられた孔部において、留め具の軸部が挿通される。この際、ネジ頭が、フロアパネル320の上面側に配置され、T溝ナットが、フロアパネル320の下面側に配置される。そして、T溝ナットをT溝TGに挿入した後に、ドライバー等によりネジ頭を回転させることにより、T溝TG内において、T溝ナットを固定する。
または、フロアパネル320が、当該フロアパネル320の下面に設けられたネジ部(ボルト足)により、フロアフレーム310A,310B,310Cの上面に対して取り付けられる構成としても構わない。この場合には、フロアフレーム310A,310B,310Cのフレーム311a,311bにおいて、フロアパネル320の下面に設けられたネジ部を挿通する孔部を設ける。そして、孔部を介して、フレーム311a,311bの上面側から下面側へ貫通するネジ部の下端部を、固定用の板を挟んだ上で、蝶ナット等で固定する。
【0112】
また、上記実施形態では、フロアパネル320が、フロアフレーム310A,310B,310Cの上面に対して取り付けられる構成となっている。
しかしながら、フロアパネル320が、フロアフレーム310A,310B,310Cの上面及び下面のうち、少なくとも一方の面に対して取り付けることが可能な構成としても構わない。
【0113】
また、上記実施形態では、フロアパネル320の上面において、複数の取付部321の行間隔及び列間隔が、それぞれ、爪部材411aの幅より狭くなっている。これによって、各行又は各列において隣り合う2つの取付部321にフロアパーツを取り付けた際に、爪部材411aによる当該2つの取付部321に取り付けられたフロアパーツの間の通過が阻止される構成となっている。
しかしながら、フロアパネル320の上面において、複数の取付部321の行間隔及び列間隔が、それぞれ、爪部材411aの幅より広くなっている構成としても構わない。これによって、各行又は各列において隣り合う2つの取付部321にフロアパーツを取り付けた際に、爪部材411aによる当該2つの取付部321に取り付けられたフロアパーツの間の通過が可能となる。
【0114】
また、上記実施形態では、フロアフレーム310A,310B,310Cと、フロアパネル320(または、平坦フロアパネルfp)と、が個別の部材として構成されている。
しかしながら、フロアフレーム310A,310B,310Cと、フロアパネル320(または、平坦フロアパネルfp)と、が一体の部材として構成されていても構わない。
【0115】
また、上記実施形態では、フロアパネル320が、平面視で、略正方形の平板状に形成されている。
しかしながら、フロアパネル320が立体形状に構成されていても構わない。例えば、フロアパネル320が、四角錐形状、四角錐台形状、三角柱を横倒しにした形状等に構成されていても構わない。かかる構成とした場合には、フロアパネル320の表面(斜面や上面)において、複数の取付部321を設ける。
【0116】
また、上記実施形態では、フロアパネル320の上面において、複数の取付部321が構成されている。
しかしながら、フロアパネル320の上面において、複数のT溝が設けられている構成としても構わない。例えば、フロアパネル320の上面において、互いに平行に延びる複数のT溝が、所定間隔で設けられている構成としても構わない。各T溝は、フロアパネル320の一辺に沿って直線的に延びている。各T溝TGは、フロアパネル320の一辺の一方側の端部から他方側の端部に亘って設けられている。
各T溝の構成は、各T溝tg,TGの構成と同一とする。すなわち、各T溝の長手方向の直交する断面の形状は、各T溝tg,TGの長手方向に直交する断面の形状と同一とする。特に、各T溝の寸法(開口幅・底面幅・深さ)は、各T溝tg,TGの寸法(開口幅・底面幅・深さ)と同一とする。
【0117】
また、上記実施形態では、フレキシブルロッド340において、各筒状体341a,341bの長手方向に直交する断面が、涙滴形となっている。
しかしながら、フレキシブルロッド340において、各筒状体341a,341bの長手方向に直交する断面は、円形、多角形(三角形、四角形、五角形、六角形)等、適宜、変更することが可能となっている。
【0118】
また、上記実施形態では、フレキシブルロッド340において、ソケット部344(本体部344a)の底面に、T溝ナット部345が設けられている。
しかしながら、フレキシブルロッド340において、ソケット部344(本体部344a)の底面に、T溝ナット部345が設けられていない構成としても構わない。
この場合、フレキシブルロッド340は、ベースフレーム237に取り付けられたパネル部材を介して、ベースフレーム237に取り付けられる。すなわち、パネル部材の内側の側面には、一又は複数の穴部が設けられている。そして、フレキシブルロッド340は、ソケット部344が穴部内に挿入されることにより、パネル部材に対して取り付けられる。
これによって、例えば、個別昇降フレーム231のベースフレーム237に取り付けられたパネル部材の穴部と、個別昇降フレーム234のベースフレーム237に取り付けられたパネル部材の穴部と、の間において、フレキシブルロッド340を架け渡すように配置することが可能となる。
【0119】
また、上記実施形態では、各取付部321が、フロアパネル320の上面に設けられた凹部(孔部)内に、六角ナットが嵌め込まれて構成されている。また、各種のフロアパーツ(柱体パーツ330、半球体パーツ331、円錐体パーツ332、球体パーツ333等)の底面において、ネジ部が設けられている。そして、ネジ部を取付部321に嵌合することによって、各種のフロアパーツが取付部321に取り付けられる。
しかしながら、ワンタッチジョイント(カプラ)により、各種のフロアパーツが取付部321に取り付けられる構成としても構わない。
具体的には、各取付部321について、フロアパネル320の上面に設けられた凹部(孔部)内に、ソケット部を嵌め込むことにより構成する。また、各種のフロアパーツの底面(下端部)において、ソケット部に嵌合するプラグ部を設ける。そして、プラグ部をソケット部に挿入(嵌合)することにより、ソケット部内においてプラグ部がロック(固定)され、各種のフロアパーツが取付部321に取り付けられる。また、プラグ部に設けられたリリースリングを操作することにより、ソケット部によるプラグ部のロックが解除され、取付部321から各種のフロアパーツを取り外すことが可能となる。
【0120】
また、上記実施形態では、フロアパネル320が、フロアフレーム310A,310B,310Cに取り付けられる構成となっている。具体的には、フロアパネル320が、フロアフレーム310A,310B,310CのT溝TGに取り付けられる構成となっている。
しかしながら、フロアパネル320が、ベースフレーム237に取り付けられる構成としても構わない。具体的には、フロアパネル320が、ベースフレーム237のT溝tgに取り付けられる構成としても構わない。
【0121】
(景品獲得ゲーム装置1の作用)
フレキシブルロッド340は、ゲームエリアGE内に景品Pを配置するための景品配置機構30を構成する。また、フレキシブルロッド340は、ロッド部341と、ロッド部341の各端部に設けられたソケット部344(T溝ナット部345)と、を備えている。特に、ソケット部344(T溝ナット部345)に対するロッド部341の角度を変更することが可能となっている。
これによって、フレキシブルロッド340では、ソケット部344(T溝ナット部345)に対するロッド部341の角度を、様々な角度に変更(調整)することが可能となる。したがって、ロッド部341を様々な角度で配置することが可能となり、景品配置機構30の構成を多様化することが可能となる。
また、フレキシブルロッド340では、ソケット部344(T溝ナット部345)が、景品獲得ゲーム装置1のベースフレーム237に設けられたT溝tgに取り付けることが可能となっている。
これによって、ソケット部344(T溝ナット部345)の取り付け位置をT溝tgに沿って調整することが可能となる。
また、フレキシブルロッド340では、ロッド部341が、伸縮自在に構成されている。
これによって、ロッド部341の長さを変更(調整)することが可能となり、景品配置機構30の構成を更に多様化することが可能となる。
【0122】
また、フレキシブルロッド340では、ロッド部341の断面(長手方向に直交する断面)が涙滴形となっている。
これによって、ロッド部341の外周面により景品Pを支持する際に、円弧面部で景品Pを支持する場合と、平面部で景品Pを支持する場合と、角部(先端部)で景品Pを支持する場合とで、景品Pに対して働く摩擦力を変化させることが可能となる。その結果、円弧面部で景品Pを支持する場合と、平面部で景品Pを支持する場合と、角部で景品Pを支持する場合とで、ロッド部341に接する景品Pの滑り易さが変化し、当該景品Pを獲得する難易度を変化させることが可能となる。
また、ロッド部341の外周面により景品Pを支持する際に、景品Pを支持する部位に応じて、景品Pを支持する状態を変化させることが可能となる。この際、平面部、円弧面部、角部の順(大→小)に、景品Pに接触する面積が大きくなる。したがって、平面部、円弧面部、角部の順(安定→不安定)に、景品Pを安定して支持することが可能となる。その結果、円弧面部で景品Pを支持する場合と、平面部で景品Pを支持する場合と、角部で景品Pを支持する場合とで、当該景品Pを獲得する難易度を変化させることが可能となる。
また、フレキシブルロッド340では、ソケット部344(T溝ナット部345)に対するロッド部341の回転をロックするロック機構344bを備えている。
これによって、ロッド部341の回転により景品Pの獲得が容易となる事態を防止することが可能となる。
また、フレキシブルロッド340では、ロック機構344bによりソケット部344(T溝ナット部345)に対するロッド部341の回転がロックされている状態で、ソケット部344(T溝ナット部345)に対するロッド部341の角度を変更(揺動)することが可能となっている。
これによって、景品配置機構30の構成を容易とすることが可能となる。
以上により、景品獲得ゲーム装置1では、景品配置機構30の構成を多様化することが可能となる。
【符号の説明】
【0123】
1 景品獲得ゲーム装置
10 筐体
20 基枠ユニット
30 景品配置機構
40 クレーンユニット
50 制御基板
210 基礎フレーム
220 全体昇降フレーム
231~236 個別昇降フレーム
237 ベースフレーム
310A 小型フロアフレーム
310B 中型フロアフレーム
310C 大型フロアフレーム
311a 縦フレーム
311b 横フレーム
320 フロアパネル
321 取付部
330 柱体パーツ
331 半球体パーツ
332 円錐体パーツ
333 球体パーツ
340 フレキシブルロッド
341 ロッド部
342 ボールジョイント部
tg T溝
TG T溝
図1
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