(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024060104
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】回転可能な管を有するコネクタ
(51)【国際特許分類】
F16L 37/107 20060101AFI20240423BHJP
F16L 37/50 20060101ALI20240423BHJP
F16L 21/02 20060101ALI20240423BHJP
F16L 21/08 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
F16L37/107
F16L37/50
F16L21/02
F16L21/08 Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024043586
(22)【出願日】2024-03-19
(62)【分割の表示】P 2022181993の分割
【原出願日】2022-11-14
(31)【優先権主張番号】17/563,790
(32)【優先日】2021-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】523138552
【氏名又は名称】サイティバ ユーエス エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Cytiva US LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】デュラント, サイモン フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】ボウデリー, ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ケセラール, ダニエル ジェームズ
(57)【要約】
【課題】流体処理システム及び流体処理(医薬産業及びバイオテクノロジー産業で使用される液体製品など)で使用するための新規なコネクタを提供すること。
【解決手段】本発明によれば、中央開口部を有する中空コネクタ本体と、中空コネクタ本体を回転させることなく中央開口部内で回転可能な中空管とを備えるコネクタが提供される。中空コネクタ本体の内壁には少なくとも2つの弾性フィンガが設けられている。中空管が中空コネクタ本体を回転させることなく中央開口部内で回転可能であるように、中空コネクタ本体の少なくとも2つの弾性フィンガの突出部し中空管の上側溝内に挿入される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)底面と、中央開口部を形成する内壁とを有する中空コネクタ本体であって、前記中央開口部が前記底面を貫通し、前記内壁が少なくとも2つの弾性フィンガを有し、前記少なくとも2つの弾性フィンガのそれぞれが内側に面する突出部を伴う上端を有する、中空コネクタ本体と、
(b)前記中央開口部内に保持される中空管であって、前記中空管が、第1の開放端、第2の開放端、及び、長手方向軸線を有し、前記第2の開放端が、中央開口部を含むとともに下面環状溝を含む下面を有し、前記下面環状溝が、前記中央開口部を取り囲む前記下面環状溝内に配置される弾性変形可能環状シールを含み、前記中空管が、前記長手方向軸線に沿って離間した少なくとも上側溝、中間溝、及び、下側溝を含み、前記下側溝が、前記下側溝内に配置されて前記中空コネクタ本体の前記内壁の一部に対してシールする第2の弾性環状シールを含み、前記中空管が前記中空コネクタ本体を回転させることなく前記中央開口部内で回転可能であるように、前記中空コネクタ本体の前記少なくとも2つの弾性フィンガの前記内側に面する突出部が前記中空管の前記上側溝内に挿入される、中空管と
を備える、コネクタ。
【請求項2】
前記弾性フィンガのそれぞれが、前記上端から距離を隔てて内側に面する肩部を含む、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記中間溝が、前記少なくとも2つの弾性フィンガのそれぞれの前記内側に面する肩部と接触する下壁を有する、請求項1又は2に記載のコネクタ。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のコネクタであって、前記中空コネクタ本体の前記底面が一体的に形成されるロック機構を含み、前記一体的に形成されるロック機構が、スロットを含む少なくとも1つの突起と、少なくとも1つの斜面と、少なくとも1つの凹部及び/又は少なくとも1つの突起部を備える作動防止アセンブリ係合部とを備える、請求項1又は2に記載のコネクタと、
少なくとも1つの剥離ストリップと、少なくとも1つの凹部及び/又は少なくとも1つの突起部とを備え、前記少なくとも1つの凹部及び/又は少なくとも1つの突起部が前記中空コネクタ本体の前記作動防止アセンブリ係合部と係合される、取り外し可能な作動防止アセンブリと、
前記中空コネクタ本体と係合される取り外し可能なキャップであって、前記取り外し可能な作動防止アセンブリが前記取り外し可能なキャップと前記中空コネクタ本体との間に介挿され、前記取り外し可能なキャップが前記中空コネクタ本体の前記底面を覆う、取り外し可能なキャップと
を備える、コネクタアセンブリ。
【請求項5】
(a)環状溝内に配置される第1の弾性変形可能環状シールを含む第1の回転可能な中空管を備える第1のコネクタアセンブリの第1の中空コネクタ本体の底面を配置するステップであって、前記第1の回転可能な中空管が前記第1の中空コネクタ本体の中央開口部内に保持され、前記第1の中空コネクタ本体の前記底面が、前記第1の中空コネクタ本体の前記底面と一体的に形成される第1のロック機構を備え、前記第1のロック機構が、スロットを含む少なくとも1つの突起と、環状溝内に配置される第2の弾性変形可能環状シールを含む第2の回転可能な中空管を備える第2のコネクタアセンブリの第2の中空コネクタ本体の底面と接触する少なくとも1つの斜面とを備え、前記第2の回転可能な中空管が前記第2の中空コネクタ本体の中央開口部内に保持され、前記第2の中空コネクタ本体の前記底面が、前記第2の中空コネクタ本体の前記底面と一体に形成される第2のロック機構を備え、前記第2のロック機構が、スロットを含む少なくとも1つの突起と、少なくとも1つの斜面とを備える、ステップと、第1の位置で、
(b)前記第1のロック機構が前記第2のロック機構と係合するように前記第1の中空コネクタ本体及び/又は前記第2の中空コネクタ本体をねじるステップであって、前記第1の弾性変形可能環状シールが、前記第1の中空コネクタ本体の前記中央開口部を取り囲む前記環状溝内の前記第1の回転可能な中空管に対してシールし、前記第2の弾性変形可能環状シールが、第2の位置で、前記第2の中空コネクタ本体の前記中央開口部を取り囲む前記環状溝内の前記第2の回転可能な中空管に対してシールし、前記第2の位置が作動位置を含む、ステップと
を含む、流体接続を行なうための方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の背景】
【0001】
[0001]流体処理システム及び流体処理(医薬産業及びバイオテクノロジー産業で使用される液体製品など)で使用するためのコネクタが知られている。しかしながら、さらに改良されたコネクタが必要とされている。本発明は、先行技術の欠点の少なくとも幾つかの改善をもたらす。本発明のこれら及び他の利点は、以下に記載される説明から明らかになる。
【発明の概要】
【0002】
[0002]本発明の一態様は、(a)底面と、中央開口部を形成する内壁とを有する中空コネクタ本体であって、中央開口部が底面を貫通し、内壁が少なくとも2つの弾性フィンガを有し、少なくとも2つの弾性フィンガのそれぞれが内側に面する突出部を伴う上端を有する、中空コネクタ本体と、(b)中央開口部内に保持される中空管であって、該中空管が、第1の開放端、第2の開放端、及び、長手方向軸線を有し、第2の開放端が、中央開口部を含むとともに下面環状溝を含む下面を有し、下面環状溝が、中央開口部を取り囲む下面環状溝内に配置される弾性変形可能環状シールを含み、中空管が、長手方向軸線に沿って離間した少なくとも上側、中間、及び、下側溝を含み、下側溝が、下側溝内に配置されて中空コネクタ本体の内壁の一部に対してシールする第2の弾性環状シールを含み、中空管が中空コネクタ本体を回転させることなく中央開口部内で回転可能であるように、中空コネクタ本体の少なくとも2つの弾性フィンガの内側に面する突出部が中空管の上側溝内に挿入される、中空管と、を備えるコネクタを提供する。
【0003】
[0003]本発明の他の態様によれば、ロック機構と、作動防止アセンブリの取り外し可能な作動防止サブアセンブリと、取り外し可能なキャップとを更に備える、コネクタの一態様を含むコネクタアセンブリが提供される。
【0004】
[0004]本発明の更に他の態様によれば、流体接続を行なうための方法が提供され、方法は、(a)環状溝内に配置される弾性変形可能環状シールを含む第1の回転可能な中空管を備える第1のコネクタアセンブリの第1の中空コネクタ本体の底面を配置するステップであって、第1の回転可能な中空管が第1の中空コネクタ本体の中央開口部内に保持され、第1の中空コネクタ本体の底面が、第1の中空コネクタ本体の底面と一体的に形成される第1のロック機構を備え、第1のロック機構が、スロットを含む少なくとも1つの突起と、環状溝内に配置される第2の弾性変形可能環状シールを含む第2の回転可能な中空管を備える第2のコネクタアセンブリの第2の中空コネクタ本体の底面と接触する少なくとも1つの斜面とを備え、第2の回転可能な中空管が第2の中空コネクタ本体の中央開口部内に保持され、第2の中空コネクタ本体の底面が、第2の中空コネクタ本体の底面と一体に形成される第2のロック機構を備え、第2のロック機構が、スロットを含む少なくとも1つの突起と、少なくとも1つの斜面とを備える、ステップと、第1の位置で、(b)第1のロック機構が第2のロック機構と係合するように第1の中空コネクタ本体及び/又は第2の中空コネクタ本体をねじるステップであって、第1の弾性変形可能なシールが、第1の中空コネクタ本体の中央開口部を取り囲む環状溝内の第1の中空管に対してシールし、第2の弾性変形可能なシールが、第2の位置で、第2の中空コネクタ本体の中央開口部を取り囲む環状溝内の第2の中空管に対してシールし、第2の位置が作動位置を含む、ステップと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】中空コネクタ本体と本発明の一態様に係る回転可能な中空管とを備えるコネクタを備えるコネクタアセンブリの分解図を示す図であり、コネクタアセンブリは、ロック機構と、作動防止アセンブリの取り外し可能な作動防止サブアセンブリと、取り外し可能なキャップとを更に備える。
【
図2A】中空管が中空コネクタ本体に完全に挿入される前の、
図1に示されるコネクタの断面図を示す図である。
【
図2B】中空コネクタ本体に完全に挿入された中空管を示す図である。
【
図3A】中空管が中空コネクタ本体に完全に挿入される前の、
図1に示されるコネクタの上面斜視図を示す図である。
【
図3B】中空コネクタ本体に完全に挿入された中空管を示す図である。
【
図5A】中空コネクタ本体の上面斜視図を示す図である。
【
図5B】弾性変形可能環状シールを収容するための溝、中空コネクタ本体と一体的に形成されるロック機構であって、スロットを含む突起と斜面とを備えるロック機構、及び、作動防止アセンブリと係合するための位置合わせ構成の構成要素であって、中空コネクタ本体の前記第1の端部に少なくとも1つの凹部(2つの凹部として示される)を備える、構成要素も示す、中空コネクタ本体の下端面図を示す図面である。
【
図5C】位置合わせ構成を介して中空コネクタ本体の第1の端部と係合される作動防止タブを示す図である。
【
図6A】組み立てられた、
図1に示されるコネクタの正面斜視図を示す図である。
【
図6B】組み立てられたコネクタの背面斜視図を示す図である。
【
図7A】第1及び第2のコネクタアセンブリが接続されるときに使用される作動防止アセンブリの他のサブアセンブリも示す、
図1に示されるコネクタアセンブリのタブ及び剥離可能ストリップを備える作動防止アセンブリの作動防止サブアセンブリの斜視図を示す図である。
【
図7B】(別個の第1及び第2のコネクタアセンブリの)それぞれの別個の第1及び第2の中空コネクタ本体と係合される第1及び第2の作動防止サブアセンブリを示す図であり、各サブアセンブリは、突起部及び凹部を備えるサブアセンブリキー配列を含み、それにより、第1及び第2のコネクタアセンブリがその後に一緒にねじられる前に、第1及び第2のコネクタアセンブリが第1の位置で互いに接触するときにサブアセンブリを互いに嵌合でき、その結果、第1の弾性変形可能なシールが第1の中空コネクタ本体に対してシールし、第2の弾性変形可能なシールが第2の位置で第2の中空コネクタ本体に対してシールし、第2の位置が作動位置を含む。
【
図8A】一方の中空コネクタ本体のロック機構の斜面が他方の中空コネクタ本体のロック機構の突起内のスロットと係合することを示すコネクタアセンブリ(本体カバーを伴わない)の斜視図を示す図である。
【
図8B】コネクタ本体のうちの少なくとも1つが第1の位置から第2の位置に移動するときに他方の中空コネクタ本体のロック機構の突起内のスロットと係合する斜面を備える一方の中空コネクタ本体のロック機構を示す、
図8Aに示されるコネクタアセンブリの拡大部分斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
[0013]本発明の一態様によれば、(a)底面と、中央開口部を形成する内壁とを有する中空コネクタ本体であって、中央開口部が底面を貫通し、内壁が少なくとも2つの弾性フィンガを有し、少なくとも2つの弾性フィンガのそれぞれが内側に面する突出部を伴う上端を有する、中空コネクタ本体と、(b)中央開口部内に保持される中空管であって、該中空管が、第1の開放端、第2の開放端、及び、長手方向軸線を有し、第2の開放端が、中央開口部を含むとともに下面環状溝を含む下面を有し、下面環状溝が、中央開口部を取り囲む下面環状溝内に配置される弾性変形可能環状シールを含み、中空管が、長手方向軸線に沿って離間した少なくとも上側、中間、及び、下側溝を含み、下側溝が、下側溝内に配置されて中空コネクタ本体の内壁の一部に対してシールする第2の弾性環状シールを含み、中空管が中空コネクタ本体を回転させることなく中央開口部内で回転可能であるように、中空コネクタ本体の少なくとも2つの弾性フィンガの内側に面する突出部が中空管の上側溝内に挿入される、中空管と、を備えるコネクタが提供される。
【0007】
[0014]コネクタの一態様において、弾性フィンガのそれぞれは、上端から距離を隔てて内側に面する肩部を含み、好ましい態様では、中間溝は、少なくとも2つの弾性フィンガのそれぞれの内側に面する肩部と接触する下壁を有する。
【0008】
[0015]幾つかの態様では、下面環状溝に配置される弾性環状シールは可撓性リップを有する。
【0009】
[0016]他の態様において、コネクタアセンブリは、一態様のコネクタであって、中空コネクタ本体の底面(好ましくは、底面は中空管の第2の端部下面と位置合わせされる)が一体的に形成されるロック機構を含み、一体的に形成されるロック機構が、スロットを含む少なくとも1つの突起と、少なくとも1つの斜面と、少なくとも1つの凹部及び/又は少なくとも1つの突起部を備える作動防止アセンブリ係合部とを備える、コネクタと、少なくとも1つの剥離ストリップと、少なくとも1つの凹部及び/又は少なくとも1つの突起部とを備え、少なくとも1つの凹部及び/又は少なくとも1つの突起部が中空コネクタ本体の作動防止アセンブリ係合部と係合される、取り外し可能な作動防止アセンブリと、中空コネクタ本体と係合される取り外し可能なキャップであって、取り外し可能な作動防止アセンブリが取り外し可能なキャップと中空コネクタ本体との間に介挿され、取り外し可能なキャップが中空コネクタ本体の底面を覆う、取り外し可能なキャップと、を備える。
【0010】
[0017]本発明の更に他の態様によれば、流体接続を行なうための方法が提供され、方法は、(a)環状溝内に配置される弾性変形可能環状シールを含む第1の回転可能な中空管を備える第1のコネクタアセンブリの第1の中空コネクタ本体の底面を配置するステップであって、第1の回転可能な中空管が第1の中空コネクタ本体の中央開口部内に保持され、第1の中空コネクタ本体の底面が、第1の中空コネクタ本体の底面と一体的に形成される第1のロック機構を備え、第1のロック機構が、スロットを含む少なくとも1つの突起と、環状溝内に配置される第2の弾性変形可能環状シールを含む第2の回転可能な中空管を備える第2のコネクタアセンブリの第2の中空コネクタ本体の底面と接触する少なくとも1つの斜面とを備え、第2の回転可能な中空管が第2の中空コネクタ本体の中央開口部内に保持され、第2の中空コネクタ本体の底面が、第2の中空コネクタ本体の底面と一体に形成される第2のロック機構を備え、第2のロック機構が、スロットを含む少なくとも1つの突起と、少なくとも1つの斜面とを備える、ステップと、第1の位置で、
(b)第1のロック機構が第2のロック機構と係合するように第1の中空コネクタ本体及び/又は第2の中空コネクタ本体をねじるステップであって、第1の弾性変形可能なシールが、第1の中空コネクタ本体の中央開口部を取り囲む環状溝内の第1の中空管に対してシールし、第2の弾性変形可能なシールが、第2の位置で、第2の中空コネクタ本体の中央開口部を取り囲む環状溝内の第2の中空管に対してシールし、第2の位置が作動位置を含む、ステップと、を含む。
【0011】
[0018]方法の態様は、(a)の後(第1の位置)及び(b)の前(第2の位置)に、第1の中空コネクタ本体底面と第2の中空コネクタ第1の本体底面との間に介挿される、少なくとも1つの剥離ストリップ(好ましくは2つの剥離ストリップ)を備える作動防止アセンブリを取り外すステップを更に含むことができる。
【0012】
[0019]他の態様によれば、(a)環状溝内に配置される弾性変形可能環状シールを含む第1の回転可能な中空管を備える第1のコネクタアセンブリの第1の中空コネクタ本体の底面を配置するステップであって、第1の回転可能な中空管が第1の中空コネクタ本体の中央開口部内に保持され、第1の中空コネクタ本体の底面が、第1の中空コネクタ本体の底面と一体的に形成される第1のロック機構を備え、第1のロック機構が、スロットを含む少なくとも1つの突起と、環状溝内に配置される第2の弾性変形可能環状シールを含む第2の回転可能な中空管を備える第2のコネクタアセンブリの第2の中空コネクタ本体の底面と接触する少なくとも1つの斜面とを備え、第2の回転可能な中空管が第2の中空コネクタ本体の中央開口部内に保持され、第2の中空コネクタ本体の底面が、第2の中空コネクタ本体の底面と一体に形成される第2のロック機構を備え、第2のロック機構が、スロットを含む少なくとも1つの突起と、少なくとも1つの斜面とを備える、ステップと、第1の位置で、(b)第1のロック機構が第2のロック機構と係合するように第1の中空コネクタ本体及び/又は第2の中空コネクタ本体をねじるステップであって、第1の弾性変形可能なシールが、第1の中空コネクタ本体の中央開口部を取り囲む環状溝内の第1の中空管に対してシールし、第2の弾性変形可能なシールが、第2の位置で、第2の中空コネクタ本体の中央開口部を取り囲む環状溝内の第2の中空管に対してシールし、第2の位置が作動位置を含む、ステップと、流体を第1及び第2のコネクタアセンブリに通過させるステップとを含む、流体を処理するための方法が提供される。
【0013】
[0020]必要に応じて、作動防止アセンブリは、作動防止アセンブリの第1の表面及び第1の剥離ストリップを備える第1の作動防止サブアセンブリと、作動防止アセンブリの第2の表面と第2の剥離ストリップとを備える第2の作動防止サブアセンブリとを備える。幾つかの態様において、第1の作動防止サブアセンブリ及び第2の作動防止サブアセンブリは、第1の中空コネクタ本体及び第2の中空コネクタ本体が第1の位置で互いに接触するときに互いに嵌合される。
【0014】
[0021]好適には、大きな直径(例えば、3/4インチがより大きい)を有する導管を使用する場合及び/又は導管が剛性で柔軟性がないように編組を使用する場合でも、中空管を中空コネクタ本体とは無関係に回転させることができるため、流体接続は、コネクタが接続される装置の向きとは無関係に行なうことができる。
【0015】
[0022]本発明の態様は、使い捨て技術(SUT)用途に特に適している。好ましくは、コネクタアセンブリは、雄雌の別がないコネクタアセンブリ、すなわち、雄接続及び雌接続を必要としないコネクタアセンブリである。好適には、コネクタアセンブリは、他のコネクタアセンブリ、例えば、本明細書に記載されているような又は米国特許第10,247,342号に記載されているようなコネクタアセンブリに接続され得る。
【0016】
[0023]ここで、以下、本発明の構成要素のそれぞれについて更に詳しく説明する。この場合、同様の構成要素は同様の参照数字を有する。
【0017】
[0024]参照のために
図1に示される態様を使用すると、コネクタアセンブリ1000は中空コネクタ本体100を備え、コネクタ本体100は、上面及び底面110,120と、リム119と、上面及び底面を貫通する中央開口部190と、中央開口部内に保持される回転可能な中空管300とを有し、中空管は長手方向軸線Aを有し、管本体は、第1の開放端301から第2の開放端302まで延在し、第2の開放端は、中央開口部131及び外側可撓性リップ132を有する弾性変形可能環状シール130を含めて、管中央開口部121を含む下面303を有し、シール130は、管中央開口部121を同心円状に取り囲む管下面の環状溝122内に配置される。
【0018】
[0025]
図1、
図2A~
図2B、
図3A~
図3B、及び、
図5Aに示される態様において、中空コネクタ本体100は、中央開口部190を形成する内壁199を有し、中央開口部は上面から底面を貫通し、内壁は複数の弾性フィンガ175を有し、弾性フィンガのそれぞれは、内側に面する突出部176Aを伴う上端176を有する。これらの図示された態様において、弾性フィンガのそれぞれは、上端から距離を隔てて内側に面する肩部177を含み、肩部は、管中間溝312の下面312aの一部と接触し、それにより、中空コネクタ本体に完全に挿入された時点で管の下方への移動を防止するのを助ける(
図2B参照)。肩部を含むこれらの態様において、上端からの肩部の距離は、当業者によって決定され得る。
【0019】
[0026]必要に応じて、コネクタ本体の上面は、カバー180のスリットに挿入するための1つ以上のブレード125を含むことができる。
【0020】
[0027]
図1、
図2A~
図2B、
図3A~
図3B、及び、
図4に示される態様において、中空管300は、長手方向軸線に沿って離間した少なくとも上側溝311、中間溝312、及び、下側溝313を含み、下側溝は、下側溝内に配置される第2の弾性環状シール313Aを含み、該シールは、中空コネクタ本体の内壁199の一部199Aに対してシールし(
図2B参照)、中空コネクタ本体の弾性フィンガの内側に面する突出部は中空管の上側溝内に挿入され(
図2A~
図2B、
図3A~
図3C参照)、それにより、中空コネクタ本体を回転させることなく中空管が中央開口部内で回転できる。
図2Bに示される態様において、中間溝312は、肩部177によって接触される下面312aを有する。挿入された突出部は、表面312aと接触する肩部177を含むそれらの態様と同様に、中空コネクタ本体内に完全に挿入された時点で、管の下方への移動を防止するのに役立ち、挿入された突出部及び肩部は、中空コネクタ本体を回転させることなく、中空管が依然として中央開口部内で回転できるようにする。
【0021】
[0028]コネクタ本体100の底面120はロック機構150を含む。幾つかの態様において、第1及び第2のコネクタアセンブリ1000、2000は、同一の構造を有し、それぞれ同一のロック機構(例えば、
図8A及び
図8B参照)によって互いに結合される。しかしながら、他の態様において、本発明の一態様に係るコネクタアセンブリは、例えば米国特許第10,247,342号明細書に開示されているように、異なるコネクタアセンブリに結合され得る。
【0022】
[0029]例示的には、同一の構造に関して、コネクタアセンブリ2000は中空コネクタ本体200を備え、コネクタ本体200は、上面及び底面210,220と、リム219と、中央開口部290と、開口部内に保持される回転可能な中空管300とを有し、中空管は、中央開口部231及び外側可撓性リップ232を有する弾性変形可能環状シール230を含めて、長手方向軸線Aと、第1の開放端301と、管中央開口部221を含む下面303を有する第2の開放端302とを有し、シール230は、管中央開口部221を同心円状に取り囲む管下面の環状溝222内に配置される。
【0023】
[0030]コネクタ本体100,200は、(参照のために
図5Bを使用して)それぞれのロック機構(第1のロック機構150;第2のロック機構250)によってそれらの底面120,220で互いに結合されてもよく、それぞれのロック機構は、面の上方で延在する突起151,251を備え、突起は、スロット152,252と、ガイド153,253と、凹部154,254と、面の下方で延在する斜面155,255とを備える。幾つかの実施形態において、ロック機構はそれぞれ、突起上のガイド153,253と、アーム159,259とを含む。
図5Bに示される実施形態において、第1のコネクタ本体100は、突起151A、151B、スロット152A、152B、ガイド153A、凹部154A、斜面155A、155B、及び、アーム159A、159Bを含む第1のロック機構150A、150Bを含み、第2のコネクタ本体は、突起251A、251B、スロット252A、252B、ガイド253A、凹部254A、斜面255A、255B、及び、アーム259A、259Bを含む第2のロック機構250A、250Bを含む。ロック機構は、本体と一体的に形成され、したがって、本体が第1の接触位置から第2の接触(作動)位置に移動するときに本体の残りの部分とは別個に移動しない。
【0024】
[0031]作動防止アセンブリ500が取り外された後により詳細に後述するように、中空コネクタ本体の一方又は両方は、中空本体が第2の接触(作動(又は起動))位置になるまで、一方の中空コネクタ本体のロック機構の斜面が他方の中空コネクタ本体のロック機構の突起のスロットと係合するように、第1の接触位置から回転され得る。好ましい態様では、第2の接触位置がもたらされた後、流体は、流体を第1及び第2の中空コネクタ本体に通すことによって処理される。
【0025】
[0032]中空コネクタ本体は、米国特許第10,247,342号明細書に開示されているように、ロック機構の使用及び第1の接触位置から第2の接触(作動)位置への回転を含めて、互いに結合することができる。
【0026】
[0033]本体が作動位置になった時点で、コネクタ本体の内部は、同軸に位置合わせされた開口部121,221を介して、好ましくはいかなる外部汚染物もない無菌の態様で、互いに流体連通する。
【0027】
[0034]任意選択的に、
図8A及び
図8Bに示されるように、(a)斜面の表面及び斜面の表面に接触するスロットの表面は、初期角度を有し、次いで、突起が平坦面上で停止し、コネクタ本体が作動位置にあるときにシールの本体に所望量の圧力を与えるように水平になり、及び/又は、(b)特に
図5Bに示されるように、ロック機構は、突起が通過した時点で、突起ガイド153(153A),253(253A)を凹部154(154A),254(254A)にロックして、突起を作動位置に保持し、分離を防止するアーム159(159A,159B),259(259A,259B)を有する。
【0028】
[0035]
図1に示されるコネクタアセンブリ1000の実施形態は、第1の表面511(第1の中空コネクタ第1の本体端部に面する)及び第2の表面512(第2の中空コネクタ第1の本体端部に面する)を有するタブ501と、第1の中空コネクタ第1の本体端部と第2の中空コネクタ第1の本体端部との間に介挿される剥離ストリップ520とを備える取り外し可能な作動防止アセンブリ500も含み、第1の中空コネクタ本体及び第2の中空コネクタ本体が第1の位置で互いに接触すると、作動防止アセンブリは、存在する場合、コネクタアセンブリの作動位置の形成を防止し、取り外されると、コネクタアセンブリの作動位置の形成を可能にする。必要に応じて、タブはプルリングを含むことができる。
【0029】
[0036]幾つかの態様において、一体的に形成されるロック機構及び作動防止アセンブリ並びにそれらの動作は、米国特許第10,247,342号に記載されているようにすることができる。
【0030】
[0037]必要に応じて、コネクタアセンブリは、作動防止アセンブリを第1のコネクタ中空本体及び第2の中空コネクタ本体と嵌合させるための位置合わせ構成を備えることができ、位置合わせ構成は突起部及び凹部を備え、この場合、作動防止アセンブリの第1及び第2の表面、第1の中空コネクタ底面、及び、第2の中空コネクタ底面はそれぞれ、少なくとも1つの突起部及び/又は少なくとも1つの凹部を有し、それにより、作動防止アセンブリの第1の表面は第1の中空コネクタの第1の本体端部と嵌合し、作動防止アセンブリの第2の表面は第2の中空コネクタの第1の本体端部と嵌合する。
【0031】
[0038]例えば、
図5B、
図5C、
図7A、及び、
図7Bに示される態様において、コネクタは、第1の中空コネクタ本体の外面の凹部801(2つのスロット、801a、801bを伴って示される図示の凹部)と、作動防止タブ501の第1の表面511上の突起部810(2つのスナップフック810’及びピン810’’を有するものとして示される)とを含む位置合わせ構成800を更に備え、突起部は凹部801と係合可能である(第2のコネクタ中空本体は同じ構造を有する)。ピンを含む態様において、ピンと凹部との係合は、サブアセンブリがそれぞれの中空本体と係合されるときの屈曲/移動を更に低減する。
【0032】
[0039]幾つかの態様では、
図5B、
図5C、
図7A及び
図7Bに示されるように、作動防止アセンブリ500は、第1の表面511を含むサブアセンブリタブ501Aと第1の剥離ストリップ520Aとを備える第1の作動防止サブアセンブリ500Aと、第2の表面512を含むサブアセンブリタブ501Bと第2の剥離ストリップ520Bとを備える第2の作動防止サブアセンブリ500Bとを備える。必要に応じて、各サブアセンブリは、第1の中空コネクタ本体及び第2の中空コネクタ本体が第1の位置で互いに接触するときに第1の作動防止サブアセンブリ及び第2の作動防止サブアセンブリを互いに嵌合することができるように、少なくとも1つの突起部及び少なくとも1つの凹部を備えるキー配列を備えることができる。例えば、
図5Cに示されるように、サブアセンブリタブ501Aは、突起部551A及び凹部552Aを備えるキー配列550Aを含む第2の表面521Aを有し、サブアセンブリタブ501Bは、突起部551B及び凹部552Bを備えるキー配列550Bを含む第2の表面522Bを有し、突起部551Aは、凹部552B及び突起部551Bと嵌合し、凹部551Aと嵌合することができる。好適には、これにより、オペレータは、タブ501A、501Bのいずれか又は両方、及び/又は剥離可能ストリップ520A、520Bのいずれか又は両方を引っ張り、コネクタアセンブリから作動防止アセンブリを取り外すことができ、それにより、中空コネクタ本体を作動位置に配置することができる。
【0033】
[0040]コネクタ本体の内部の無菌性を高めるために、剥離ストリップ(シール層)は、コネクタ本体の第1の端部で開口を覆うように配置されることが好ましい。剥離ストリップは、様々に構成することができる。一般に、剥離ストリップは、作動防止アセンブリタブ及び/又は中空コネクタ本体の面に接合(例えば、溶接、捕捉、又はクランプ)される。好ましくは、剥離ストリップは、それぞれのサブアセンブリタブ及び中空コネクタ本体面に接合される(シールを覆い、シールリップに接触する)。多くの実施形態において、剥離ストリップは、シールに接合されることなく、面シールの全て又は少なくとも一部を覆うこともできる。例えば、各剥離ストリップは、少なくとも開口に最も近いシールを完全に覆うことができる。剥離ストリップは、シール自体に接合されなくてもよく、各シールを取り囲む面の表面に接合されてもよい。
【0034】
[0041]剥離ストリップは、不透過性材料又は生物学的汚染を含む汚染物質の通過に抵抗する透過性材料から形成されてもよい。これらの材料としては、エラストマーシート、ポリマーフィルム、及び金属箔、例えばアルミニウム箔が挙げられるが、これらに限定されず、そのいずれも補強材料を更に含むことができる。更に、剥離ストリップは、殺生物剤でコーティング及び/又は含浸されてもよい。好ましくは、剥離ストリップは、滅菌多孔質又は微多孔質膜であり、オートクレーブ中に蒸気が通過することを可能にし、幾つかの態様では、約60Nの最小引張強度を有する。
【0035】
[0042]例えば、ガスケット、弾性シール部材、又はOリングを含む任意の数のシールを面上に設けることができる。好ましくは、シールは、軟質ゴム又は熱可塑性エラストマー(TPE)(例えば、約50~約65ショアA)を含む。好ましくは、シールは、作動防止アセンブリが取り外されるときに環境汚染物がコネクタアセンブリに入るのを防止するのを助ける可撓性シールリップを含むことができる。リップは屈曲して跳ねることができるので、剥離ストリップは、低減された力で除去することができ、リップは間隙を迅速に閉じる。中空本体が作動位置に移動される(例えば、ねじられる)と、可撓性リップ(好ましくは狭い)は、各中空管の任意選択的な凹部内へ邪魔にならない所に急速に折り畳み可能であり、この場合、リップとシール体(シールロゼンジ)の両方が互いに接触して、より堅牢な面シールがもたらされ、ロゼンジ間の接触は対面シールをもたらし、圧力(例えば、約4bargまでの圧力)が上昇しても流体漏れを防止する。
【0036】
[0043]必要に応じて、第1の中空コネクタ本体は、第1の外部コネクタ位置合せインジケータ900aを更に備える第1のコネクタ外面(例えば、第1の中空コネクタ本体のカバー180及び/又はリム119(
図1及び
図8A参照)の一部として)を備えることができ、第2の中空コネクタ本体は、第2の外部位置合わせインジケータ900bを更に備える第2のコネクタ外面(例えば、第2の中空コネクタ本体のカバー280及び/又はリム219(
図8A参照)の一部として)を備え、第1の中空コネクタ本体及び第2の中空コネクタ本体が第1の位置にあるときに第1の外部位置合わせインジケータ及び前記第2の外部位置合わせインジケータは位置合わせせず、第1の中空コネクタ本体及び第2の中空コネクタ本体が第2の(作動)位置にあるときに第1の位置合わせインジケータ及び第2の位置合わせインジケータは位置合わせする。
【0037】
[0044]剥離ストリップの不注意な取り外し又は損傷を防止するために、各コネクタ本体は、剥離ストリップの少なくともかなりの部分及びコネクタ本体の第1の端部を覆う取り外し可能なキャップを更に備えてもよい。キャップは、例えば摩擦嵌合又はスナップ嵌合によって、第1の端部でコネクタ本体に嵌合することができ、多種多様な形態のいずれかを有することができる。例えば、
図1、
図6A、
図6B、及び、
図7Bに示されるように、各キャップ600(第2のコネクタアセンブリのキャップ700は同じ構造を有する)は、剥離ストリップの少なくとも一部を保護する硬質上端601と、コネクタ本体100のリム119に沿って嵌合するスカート602とを有することができる。また、キャップ600は、スカートの一部としての又はスカート602の下方で軸方向に延びるハンドル610を含むこともできる。好ましくは、
図1及び
図6Bに示されるように、キャップは、引き裂きストリップハンドル616を有する引き裂きストリップ615を含み、それにより、オペレータは、引き裂きストリップハンドルを把持して引き裂きストリップを引き裂くことができ、キャップをコネクタ本体からより容易に取り外すことができる。剥離ストリップ520(520A)は、ハンドル610の下方で軸方向に曲げられてもよく、ハンドルは、剥離ストリップ520(520A)の全部又は少なくとも一部に沿って延在してもよい。ハンドル、引き裂きストリップ、及び/又は、取り扱われる引き裂きストリップは、キャップ600をコネクタ本体100から持ち上げるために使用することができ、作動防止アセンブリタブ501及び/又は剥離ストリップの不注意な操作を防止することができる。
【0038】
[0045]コネクタアセンブリの構成要素は、当技術分野で知られているように滅菌することができる(例えば、オートクレーブ処理、ガンマ線照射など)。
【0039】
[0046]コネクタアセンブリの構成要素は、多種多様な材料から形成することができる。例えば、中空コネクタ本体、中空管、コネクタ本体カバー、ロック機構、タブ、及び、キャップのいずれか1つ以上は、コネクタアセンブリを通じて流れる流体と適合する任意の金属材料及び/又はポリマー材料から形成されてもよい。好ましくは、コネクタ本体、中空管、ロック機構、及び、キャップは、ポリマー材料から形成され、ポリマー材料としては、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエーテルスルホン、ポリフッ化ビニリデン、又はポリスルホンのうちの1つ以上を挙げることができるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、透明又は半透明のポリマー材料が選択されてもよい。一般に、中空本体、中空管、タブ、及び、コネクタ本体カバーは、剛性射出成形プラスチック、好ましくはポリエーテルスルホン(PES)、ポリカーボネート(PC)、ポリスルホン(PSU)、及びポリブチレンテレフタレート(PBT)などのBPAを含まないプラスチックから形成され、キャップはTPE又はポリプロピレン(PP)などの低密度射出成形プラスチックから形成される。
【0040】
[0047]構成要素は、成形、機械加工、プレス、及びスタンピングを含む様々な方法で製造することができ、サブアセンブリに形成することができる。
【0041】
[0048]これに加えて又は代えて、本発明の態様に係る幾つかの構成要素は、モノリシックであり、例えば、積層造形(「積層造形」又は「3D印刷」と呼ばれることもある)によって製造することができる。それらの構成要素は、一般に、活性化可能な結合剤(例えば、「ドロップ・オン・パウダー」と呼ばれることもあるバインダ噴射)と一緒に結合した金属粉末を繰り返し堆積させた後、一般に、例えば焼結によって粉末を凝集させることによって形成される。幾つかの構成要素は、実質的に同時に連続動作で積層造形によって一緒に製造することができる。
【0042】
[0049]任意の適切な積層造形装置を使用することができ、様々な製造3Dプリンタが適切であり市販されている。
【0043】
[0050]本明細書中に挙げられる公開公報、特許出願、及び、特許を含む全ての引用文献は、あたかもそれぞれの引用文献が参照により組み入れられるように個別に且つ具体的に示唆されてその全体が本明細書中に記載されたかのような同じ程度まで参照により本願に組み入れられる。
【0044】
[0051]発明を説明する文脈の中(特に、以下の特許請求の範囲との関連)での用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」、及び、「少なくとも1つ」、並びに、同様の指示対象の使用は、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、単数形及び複数形の両方を網羅するように解釈されるべきである。その後に1つ以上の項目のリストが続く用語「少なくとも1つ」の使用(例えば、「A及びBのうちの少なくとも1つ」)は、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、挙げられた項目から選択される1つの項目(A又はB)或いは挙げられた項目のうちの2つ以上の任意の組み合わせ(A及びB)を意味するように解釈されるべきである。用語「備える」、「有する」、「含む」、及び、「包含する」は、別段に言及されなければ、非制約的な用語(すなわち、「~を含むがそれに限定されない」を意味する)として解釈されるべきである。本明細書中の値の範囲の列挙は、本明細書中で別段に示唆されなければ、単にその範囲内に入るそれぞれの別個の値に個別に言及する省略法としての機能を果たそうとしているにすぎず、また、それぞれの別個の値は、あたかもそれが本明細書中に個別に記載されたかのように明細書中に組み入れられる。本明細書中に記載される全ての方法は、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、任意の適した順序で行なうことができる。本明細書中で与えられる任意の及び全ての例又は典型的な言葉(例えば「など」)の使用は、単に本発明をより良く解明しようとしているにすぎず、別段に特許請求の範囲に記載されなければ、本発明の範囲に限定をもたらさない。明細書中の言葉は、特許請求の範囲に記載されない任意の要素が本発明の実施に不可欠であると見なすように解釈されるべきでない。
【0045】
[0052]本発明を実施するために発明者らに知られる最良の形態を含むこの発明の好ましい実施形態が本明細書中に記載される。これらの好ましい態様の変形は、前述の説明を読むと当業者に明らかになり得る。発明者等は、当業者がそのような変形を必要に応じて使用することを予期し、また、発明者等は、本明細書中に具体的に記載される方法以外の方法で本発明が実際されることを意図する。したがって、この発明は、適用可能な法律により許容されるように、本明細書に添付された特許請求の範囲に挙げられる主題の全ての改変形態及び均等物を含む。また、前述の要素のその全ての想定し得る変形における任意の組み合わせは、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、本発明によって包含される。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)第1の位置において、環状溝内に配置される第1の弾性変形可能環状シールを含む第1の回転可能な中空管を備える第1のコネクタアセンブリの第1の中空コネクタ本体の底面を配置するステップであって、前記第1の回転可能な中空管が前記第1の中空コネクタ本体の中央開口部内に回転可能に保持され、前記第1の中空コネクタ本体が前記中央開口部を形成する内壁を有し、前記第1の回転可能な中空管が、第1の開放端、第2の開放端、及び長手方向軸線を有すると共に、前記長手方向軸線に沿って離間した少なくとも上側溝、中間溝、及び下側溝を含み、前記下側溝が、前記下側溝内に配置されて前記第1の中空コネクタ本体の前記内壁の一部に対してシールする第2の弾性環状シールを含み、前記第1の中空コネクタ本体の前記底面が、前記第1の中空コネクタ本体の前記底面と一体的に形成される第1のロック機構を備え、前記第1のロック機構が、スロットを含む少なくとも1つの突起と、環状溝内に配置される第2の弾性変形可能環状シールを含む第2の回転可能な中空管を備える第2のコネクタアセンブリの第2の中空コネクタ本体の底面と接触する少なくとも1つの斜面とを備え、前記第2の回転可能な中空管が前記第2の中空コネクタ本体の中央開口部内に回転可能に保持され、前記第2の中空コネクタ本体が前記中央開口部を形成する内壁を有し、前記第2の回転可能な中空管が、第1の開放端、第2の開放端、及び長手方向軸線を有すると共に、前記長手方向軸線に沿って離間した少なくとも上側溝、中間溝、及び下側溝を含み、前記下側溝が、前記下側溝内に配置されて前記第2の中空コネクタ本体の前記内壁の一部に対してシールする第2の弾性環状シールを含み、前記第2の中空コネクタ本体の前記底面が、前記第2の中空コネクタ本体の前記底面と一体に形成される第2のロック機構を備え、前記第2のロック機構が、スロットを含む少なくとも1つの突起と、少なくとも1つの斜面とを備える、ステップと、
(b)第2の位置において、前記第1のロック機構が前記第2のロック機構と係合するように前記第1の中空コネクタ本体及び/又は前記第2の中空コネクタ本体をねじるステップであって、前記第1の弾性変形可能環状シールが、前記第1の中空コネクタ本体の前記中央開口部を取り囲む前記環状溝内の前記第1の回転可能な中空管に対してシールし、前記第2の弾性変形可能環状シールが、前記第2の中空コネクタ本体の前記中央開口部を取り囲む前記環状溝内の前記第2の回転可能な中空管に対してシールし、前記第2の位置が作動位置を含む、ステップと
を含む、流体接続を行なうための方法。
【外国語明細書】