(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024060191
(43)【公開日】2024-05-02
(54)【発明の名称】造形方法及びサポート部材
(51)【国際特許分類】
B22F 10/47 20210101AFI20240424BHJP
B22F 10/25 20210101ALI20240424BHJP
B23K 9/04 20060101ALI20240424BHJP
B23K 9/032 20060101ALI20240424BHJP
B23K 26/34 20140101ALI20240424BHJP
B23K 26/21 20140101ALI20240424BHJP
B33Y 10/00 20150101ALI20240424BHJP
B33Y 40/00 20200101ALI20240424BHJP
【FI】
B22F10/47
B22F10/25
B23K9/04 G
B23K9/04 Z
B23K9/032 Z
B23K26/34
B23K26/21 Z
B33Y10/00
B33Y40/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022167396
(22)【出願日】2022-10-19
(71)【出願人】
【識別番号】000000099
【氏名又は名称】株式会社IHI
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100170818
【弁理士】
【氏名又は名称】小松 秀輝
(72)【発明者】
【氏名】毛利 雅志
【テーマコード(参考)】
4E081
4E168
4K018
【Fターム(参考)】
4E081BA03
4E081BA08
4E081BA10
4E081BB03
4E081CA07
4E081CA19
4E081CA20
4E168BA35
4E168BA86
4E168BA87
4E168BA90
4K018AA06
4K018AA07
4K018AA14
4K018AA33
4K018BA03
4K018BA04
4K018BA08
4K018BA17
(57)【要約】
【課題】造形物の設計の自由度を高める。
【解決手段】造形方法は、第2造形部の下面が造形される造形予定領域に沿う造形支持面を含むサポート部材2を配置するステップS4と、サポート部材2の造形支持主面22aの上に粉末材料P及びエネルギビームEを供給することによって第1造形部と連続する第2造形部を造形するステップS5と、を含む。サポート部材2は、造形支持主面22aを含む造形支持部22と、第1造形部に接しない部分を含み、第1造形部に対する造形支持部22の位置を決める脚部21と、を有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1造形部と、前記第1造形部に連続すると共に前記第1造形部が延びる方向に交差する方向に延びる第2造形部と、を有する造形物を造形するための造形方法であって、
前記第2造形部の下面が造形される造形予定領域に沿う造形支持面を含むサポート部材を配置するステップと、
前記サポート部材の前記造形支持面の上に材料及びエネルギビームを供給することによって、前記第1造形部に連続する前記第2造形部を造形するステップと、
を含み、
前記サポート部材は、
前記造形支持面を含む造形支持部と、
前記第1造形部に接しない部分を含み、前記第1造形部に対する前記造形支持部の位置を決める脚部と、を有する、造形方法。
【請求項2】
前記サポート部材を配置するステップの前に、前記第1造形部を造形するステップを更に有する、請求項1に記載の造形方法。
【請求項3】
前記第2造形部を造形するステップを実施した後の前記造形物には、前記第1造形部の内面と前記サポート部材の前記第1造形部に接しない部分とによって画成される空間に通じる穴が形成されており、
前記第2造形部を造形するステップの後に、前記穴を介して前記サポート部材を取り除くステップを更に含む、請求項2に記載の造形方法。
【請求項4】
前記造形支持面は平面である、請求項3に記載の造形方法。
【請求項5】
第1造形部と、前記第1造形部に連続すると共に前記第1造形部が延びる方向に交差する方向に延びる第2造形部と、を有する造形物を造形するための造形方法に用いるサポート部材であって、
所定の方向に延びる脚部と、
前記脚部の先端に支持された造形支持部と、を備え、
前記造形支持部は、
前記脚部が延びる前記所定の方向に直交する方向に沿って、前記脚部の先端と前記脚部の基端との間の脚部側面に対して離間する造形基準面と、
前記造形基準面に連続するように、前記脚部が延びる前記所定の方向に交差する方向に延びる造形支持面と、
前記造形基準面及び前記造形支持面が連続する部分に形成された造形角部と、を有する、サポート部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、造形方法及び当該造形方法に用いるサポート部材に関する。
【背景技術】
【0002】
中空形状の製造物を得る手法の一つとして、例えば鋳造の分野では、いわゆる中子が用いられている。特許文献1には、樹脂一体型中子の製造方法及び該樹脂一体型中子を使用する鋳型製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
デポジッション方式の造形方法は、例えば粉末材料を供給しながら粉末材料にエネルギを供給する。粉末材料はエネルギの供給により溶融し、その後に凝固する。
【0005】
例えば、中空形状の製造物は、いわゆるオーバーハングと呼ばれるひさし状の部分を有する。デポジッション方式の造形方法を用いてこのオーバーハングを造形しようとしたとき、溶融した粉末材料のたれ落ちが発生する可能性がある。そこで、1回のデポジッション方式の造形動作によって実現できない形状を造形するときには、複数個の造形部品に分けて造形し、その後に溶接等で一体化していた。つまり、デポジッション方式の造形方法では、造形可能な形状に所定の制限があった。
【0006】
本開示は、造形物の設計の自由度を高めることが可能な造形方法及び当該造形方法に用いるサポート部材を説明する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る造形方法は、第1造形部と、第1造形部に連続すると共に第1造形部が延びる方向に交差する方向に延びる第2造形部と、を有する造形物を造形するための造形方法である。造形方法は、第2造形部の下面が造形される造形予定領域に沿う造形支持面を含むサポート部材を配置するステップと、サポート部材の造形支持面の上に材料及びエネルギビームを供給することによって、第1造形部に連続する第2造形部を造形するステップと、を含む。サポート部材は、造形支持面を含む造形支持部と、第1造形部に接しない部分を含み、第1造形部に対する造形支持部の位置を決める脚部と、を有する。
【0008】
この造形方法では、サポート部材の造形支持面の上において、第1造形部と連続する第2造形部が造形される。サポート部材により、第2部分の造形中におけるたれ落ちを防止できるため、第2部分の造形が可能となる。その結果、造形物の設計の自由度を高めることができる。
【0009】
造形方法は、サポート部材を配置するステップの前に、第1造形部を造形するステップを更に有する。この場合、第1造形部の造形中にはサポート部材が配置されていない。造形を行うための装置の配置の自由度が向上するため、第1造形部の造形が容易となる。
【0010】
造形方法において、第2造形部を造形するステップを実施した後の造形物には、第1造形部の内面とサポート部材の第1造形部に接しない部分とによって画成される空間に通じる穴が形成されている。造形方法は、第2造形部を造形するステップの後に、穴を介してサポート部材を取り除くステップを更に含む。これにより、中空構造の造形物の造形が可能となる。また、造形物に要求される強度を考慮した穴の位置の設計が可能となる。
【0011】
造形方法において、造形支持面は平面である。この場合、平面の表面粗度が、造形物の第2造形部の下面に転写される。したがって、造形支持面の表面粗度を向上させることにより、第2造形部の下面の表面粗度を向上させることができる。
【0012】
本開示の別の態様に係るサポート部材は、第1造形部と、第1造形部に連続すると共に第1造形部が延びる方向に交差する方向に延びる第2造形部と、を有する造形物を造形するための造形方法に用いるサポート部材である。サポート部材は、所定の方向に延びる脚部と、脚部の先端に支持された造形支持部と、を備える。造形支持部は、脚部が延びる所定の方向に直交する方向に沿って、脚部の先端と脚部の基端との間の脚部側面に対して離間する造形基準面と、造形基準面に連続するように、脚部が延びる所定の方向に交差する方向に延びる造形支持面と、造形基準面及び造形支持面が連続する部分に形成された造形角部と、を有する。
【0013】
このサポート部材は、造形物の第1造形部と造形基準面とが接するように配置される。この状態において、造形支持面の上で造形を行うことが可能となる。造形基準面、造形支持面及び造形角部により、造形中における造形支持面からのたれ落ちを防止することができる。その結果、造形物の設計の自由度を高めることができる。
【発明の効果】
【0014】
本開示の造形方法及び当該造形方法に用いるサポート部材によれば、造形物の設計の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、造形装置の構成を示す概略図である。
【
図2】
図2は、サポート部材の概要及び材料供給ノズルの断面構造の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、材料供給ノズルの断面構造の別の例を示す図である。
【
図4】
図4は、密閉容器の造形方法の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、造形中における密閉容器の断面の一例を示す図である。
図5の(a)~(c)は、それぞれ造形の段階に応じた密閉容器の断面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、造形中における密閉容器の断面の一例を示す図である。
図6の(a)~(c)は、それぞれ造形の段階に応じた密閉容器の断面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、従来の造形方法の一例を示す図である。
図7の(a)は、造形物を傾けずに造形する一例を示す。
図7の(b)は、造形物を傾けて造形する一例を示す。
図7の(c)は、造形物をさらに傾けて造形する別の例を示す。
【
図8】
図8は、密閉容器の断面の比較の一例を示す図である。
図8の(a)は、本開示の造形方法により製造された密閉容器の断面の一例を示す図である。
図8の(b)は、従来の造形方法により製造された密閉容器の断面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0017】
図1に示される造形装置1は、3D(三次元)プリンタである。造形装置1は、三次元の造形物Mを製造する。造形物Mは、例えば機械部品等であり、その他の構造物であってもよい。造形装置1は、いわゆるデポジッション方式を採用する。造形装置1は、例えば造形物Mの所望の部分を造形する造形予定領域に粉末材料Pを供給しながら粉末材料PにエネルギビームEを供給する。エネルギビームEは、例えばレーザ又は電子ビーム、アーク等である。
【0018】
粉末材料Pは、例えばチタン系金属粉末、インコネル粉末等のニッケル粉末又はアルミニウム粉末、ステンレス合金等の鉄鋼材料粉末等の金属粉末である。粉末材料Pは、金属粉末に限定されない。粉末材料Pは、例えばCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)等、炭素繊維と樹脂とを含む粉末であってもよい。粉末材料Pは、導電性を有するその他の粉末でもよい。本開示における粉末材料Pは、導電性を有するものには限定されない。例えばエネルギビームEとしてレーザを用いる場合には、粉末材料Pは導電性を有しなくてもよい。
【0019】
粉末材料Pは、エネルギビームEの供給により温度が上昇して溶融又は焼結する。粉末材料Pは、時間の経過により温度が低下して凝固する。本開示において、「粉末材料Pが凝固する」とは、融点より高い温度まで加熱されて液体となった粉末材料Pが凝固する態様と、融点より低い温度まで加熱されることにより焼結する態様と、を含む。
【0020】
造形物Mの材料は、例えばワイヤであってもよい。造形装置1は、例えば造形予定領域にワイヤ等を当てた状態で、ワイヤにエネルギビームEを供給する。或いは、造形装置1は、例えば造形予定領域にワイヤの先端を向けた状態で、プラズマアークを発生させる。ワイヤは、プラズマアークにより溶融し、その後に凝固する。
【0021】
造形装置1は、アーム11、材料供給ノズル12及びポジショナ13を備える。アーム11は、例えば多軸ロボット又は直交ロボット等である。アーム11は、材料供給ノズル12を造形予定領域の上方に位置するように調節する。材料供給ノズル12は、造形予定領域に粉末材料P及びエネルギビームEを供給する。ポジショナ13は、造形物Mを造形するための作業台である。ポジショナ13は、造形予定領域の位置、角度及び傾きを調節する。造形装置1は、例えば図示しない制御装置から送信された制御信号等に従って各種制御を行ってもよい。
【0022】
ポジショナ13には、例えば円板状のテーブル131が取り付けられている。テーブル131は、ポジショナの13の上部に位置しており、材料供給ノズル12と対向する。ポジショナ13は、テーブル131の位置及び角度を変更する。例えば、ポジショナ13は、テーブル131の中心を通る回転軸線周りにテーブル131を回転させてもよい。ポジショナ13は、回転軸線に沿ってテーブル131を昇降させてもよい。ポジショナ13は、テーブル131を傾けてもよい。ポジショナ13は、回転軸線に交差する方向に沿ってテーブル131を移動させてもよい。テーブル131上には、例えば金属製のベースプレートB等が配置される。造形物Mは、造形物Mの基材となるベースプレートB等に連続して造形される。
【0023】
造形装置1は、造形物Mと材料供給ノズル12との相対位置を変化させながら造形する。例えば、アーム11は、材料供給ノズル12の位置をポジショナ13の上方に配置する。ポジショナ13は、テーブル131の位置及び角度を変更する。これに伴い、テーブル131上のベースプレートB及びベースプレートB上の造形物Mの位置及び角度が変更される。その結果、造形物Mと材料供給ノズル12との相対位置が変化する。材料供給ノズル12は、造形予定領域に粉末材料P及びエネルギビームEを供給する。造形予定領域には、溶融した基材及び粉末材料Pの溜まりである溶融池が形成される。粉末材料Pは時間の経過と共に凝固し、造形物Mが造形されていく。造形物Mの造形予定領域の全てにおいて、造形が完了すると造形物Mが製造される。
【0024】
図2は、サポート部材2の概要及び材料供給ノズル12の断面構造の一例を示す図である。材料供給ノズル12は、例えば管状に形成されている。材料供給ノズル12は、一端において先細りになるノズル先端121を有する。ノズル先端121は、造形予定領域に向けられる。造形予定領域は、材料供給ノズル12の中心軸線であるビーム軸線Lの延長線上に位置する。材料供給ノズル12には、ビーム出力穴122及び粉末噴出穴123が設けられている。
【0025】
ビーム出力穴122は、ビーム軸線Lを通る穴である。ビーム出力穴122は、ノズル先端121に通じている。ビーム出力穴122は、ノズル先端121の反対側において、エネルギビーム源に通じている。エネルギビームとしてレーザを採用するとき、エネルギビーム源は、レーザ発振器及びミラー等の光学素子である。エネルギビームとして電子ビームを採用するとき、エネルギビーム源は、電子銃であってもよい。電子銃は、カソードとアノードとの間に生じる電位差に応じた電子ビームを発生させる。エネルギとして溶接を採用するとき、造形装置1はワイヤと造形物Mとの間にプラズマアークを発生させる。
【0026】
粉末噴出穴123は、ビーム軸線Lの周りに設けられた穴である。粉末噴出穴123は、ノズル先端121に通じている。粉末噴出穴123は、ノズル先端121の近傍において、ビーム軸線Lに近付くように傾斜している。粉末噴出穴123は、ノズル先端121の反対側において、原料タンク等に通じている。原料タンクは、粉末材料Pを貯留する。粉末噴出穴123は、配管等を通じて原料タンクと接続されていてもよい。
【0027】
本開示の造形方法は、少なくとも一部の工程においてサポート部材2を用いる。サポート部材2は、例えばセラミックス製の自立式の台である。サポート部材2は、例えば造形物Mのうち既に造形された面、又はベースプレートB等の上に配置される。サポート部材2は、造形物Mの下面M1が造形される造形予定領域に沿う造形支持主面22a(造形支持面)を有する。サポート部材2は、例えば配置位置及び造形予定領域等に応じた形状を有する。サポート部材2は、例えば鋳型を用いた製造手法、又はいわゆるバインダージェット方式の3Dプリンタ等により製造される。
【0028】
材料供給ノズル12は、造形支持主面22aの上に粉末材料P及びエネルギビームEを供給する。例えば、材料供給ノズル12は、ビーム出力穴122からノズル先端121の外部に向けてエネルギビームEを出力する。材料供給ノズル12は、粉末噴出穴123からノズル先端121の外部に向けて粉末材料Pを噴出する。粉末材料Pは、粉末噴出穴123の傾斜に沿って、ビーム軸線Lに近付くように噴出方向が調節される。噴出された粉末材料Pは、材料供給ノズル12の外部においてビーム軸線L上でエネルギビームEにより加熱される。粉末材料Pは、造形物Mを形成可能な温度に加熱される。造形支持主面22aの上には、基材及び粉末材料Pにより溶融池MPが形成される。
図2における基材は、既に造形された造形物Mの一部である。溶融池MPは、時間の経過に伴い凝固し、造形物Mを形成する。
【0029】
造形装置1は、材料供給ノズル12の代わりに、
図3に示される材料供給ノズル12Aを備えてもよい。材料供給ノズル12Aは、粉末材料Pをノズル中心から供給し、エネルギビームEをノズル中心の周辺から供給する点で材料供給ノズル12とは異なる。以下、材料供給ノズル12とは異なる点を主に説明する。材料供給ノズル12Aは、一端において先細りになるノズル先端121Aを有する。材料供給ノズル12Aには、ビーム出力穴122A及び粉末噴出穴123Aが設けられている。
【0030】
ビーム出力穴122Aは、材料供給ノズル12Aの中心軸線の周りに設けられた穴である。ビーム出力穴122Aは、ノズル先端121Aに通じている。ビーム出力穴122Aは、ノズル先端121Aの反対側において、エネルギビーム源に通じている。ビーム出力穴122Aは、ノズル先端121Aの近傍において、材料供給ノズル12Aの中心軸線に近付くように傾斜している。
【0031】
粉末噴出穴123Aは、材料供給ノズル12Aの中心軸線を通る穴である。粉末噴出穴123Aは、ノズル先端121Aに通じている。粉末噴出穴123Aは、ノズル先端121Aの反対側において、原料タンク等に通じている。
【0032】
材料供給ノズル12Aは、造形支持主面22aの上に粉末材料P及びエネルギビームEを供給する。例えば、材料供給ノズル12Aは、ビーム出力穴122Aからノズル先端121Aの外部に向けてエネルギビームEを出力する。材料供給ノズル12Aは、粉末噴出穴123Aからノズル先端121Aの外部に向けて粉末材料Pを噴出する。エネルギビームEは、ビーム出力穴122Aの傾斜に沿って、材料供給ノズル12Aの中心軸線に近付くように出力方向が調節される。
【0033】
図4~
図6を参照しながら、密閉容器Tの造形方法の一例を説明する。密閉容器Tは、造形物Mの一例であり、例えば蓋付きの角型容器又は丸型容器である。
図4は、密閉容器Tの造形方法の一例を示すフローチャートである。
図5及び
図6は、造形中における密閉容器Tの断面の一例を示す図である。なお、以下の説明において、造形中における密閉容器Tを「中間成果物TA」と称する。密閉容器Tの材料としては、例えばニッケル基合金粉末が用いられる。
【0034】
造形装置1は、
図5の(a)に示されるような中間成果物TAの穴Hを有する底部5を造形する(ステップS1)。底部5は、底部上面51及び底部下面52を有する。底部上面51は、中間成果物TAの内側に面する。底部下面52は、底部上面51とは反対側の面である。穴Hは、底部上面51から底部下面52に亘り、底部5の一部の領域を貫通している。造形装置1は、例えば基材となるベースプレートB上で底部5を造形する。材料供給ノズル12は、底部5が造形される造形予定領域に粉末材料P及びエネルギビームEを供給する。材料供給ノズル12は、穴Hが設けられる領域を避けて底部5を造形する。ポジショナ13は、例えばテーブル131を移動又は回転させることにより、造形予定領域の位置を調節する。
【0035】
造形装置1は、
図5の(a)に示されるような中間成果物TAの側部6を造形する(ステップS2)。側部6は、底部5に連続し、中心軸線CLに沿って壁状に延びる。側部6は、側部内面61、側部外面62、側部基端63及び側部先端64を有する。側部内面61は、中間成果物TAの内側に面する。側部外面62は、側部内面61とは反対側の面である。側部基端63は、底部5に連続する端部である。側部先端64は、側部基端63とは反対側の端部である。造形装置1は、基材となる底部5に連続するように側部6を造形する。材料供給ノズル12は、側部6が造形される造形予定領域に粉末材料P及びエネルギビームEを供給する。ポジショナ13は、例えばテーブル131を降下させることにより、造形予定領域の位置を調節する。
【0036】
造形装置1は、中間成果物TAの造形を一時停止する(ステップS3)。材料供給ノズル12は、粉末材料P及びエネルギビームEの供給を一時停止する。続けて、造形方法において、
図5の(b)に示されるようなサポート部材2が中間成果物TA内に設置される(ステップS4)。必要に応じて、サポート部材2が中間成果物TA内に設置される前(すなわち、ステップS3とS4との間)において、中間成果物TAには、機械加工等が施されてもよい。一例として、中間成果物TAの底部上面51、底部下面52及び側部内面61には、切削及び研磨等の加工が実施されてもよい。
【0037】
サポート部材2は、所定の方向に延びる脚部21を備える。脚部21は、少なくとも一つの柱状の部材である。脚部21は、例えば中間成果物TAの中心軸線CLに沿って延びる。脚部21は、側部6に対する造形支持部22の位置を決める。脚部21は、脚部先端部21a、脚部基端面21b、及び脚部側面21sを有する。脚部先端部21aは、脚部21の一方の端部である。脚部基端面21bは、脚部21の他方の端部である。脚部側面21sは、脚部先端部21aと脚部基端面21bとの間に設けられた側面である。
【0038】
サポート部材2は、脚部先端部21aに支持された造形支持部22を備える。造形支持部22は、脚部21が延びる所定の方向に直交する方向に沿って、脚部側面21sに対して離間する造形基準面22sを有する。造形支持部22は、造形基準面22sに連続するように、脚部21が延びる所定の方向に交差する方向に延びる造形支持主面22aを有する。造形支持部22において、造形支持主面22aに対して逆側の面は、造形支持裏面22bである。造形支持部22は、造形基準面22s及び造形支持主面22aが連続する部分に形成された造形角部22eを備える。造形支持主面22aは平面である。ここでの「平面」とは、平らな表面に限られない。造形支持主面22aは、平面として、幾何公差により示された許容範囲内の曲面等を含んでもよい。
【0039】
サポート部材2の配置の一例として、脚部基端面21bは、底部5の底部上面51と接している。脚部基端面21bは、穴Hを塞がない位置に配置されている。脚部側面21sは、側部内面61から離間している。すなわち、脚部側面21sは、側部6に接しない。別の例では、脚部側面21sは、側部6に接していてもよい。造形基準面22sは、側部内面61と接している。造形角部22eは、側部先端64と接している。
【0040】
造形装置1は、
図5の(c)に示されるような中間成果物TAの蓋部7を造形する(ステップS5)。蓋部7は、側部6に連続すると共に側部6が延びる方向に交差する方向に延びる。より詳細には、蓋部7は、側部先端64に連続し、側部6に対しひさし状に延びる。蓋部7は、蓋部裏面71及び蓋部主面72を有する。蓋部裏面71は、造形支持主面22aに面する。造形装置1は、基材となる側部6の側部先端64に連続するように、造形支持主面22a上で蓋部7を造形する。造形支持主面22aは、蓋部7の蓋部裏面71が造形される造形予定領域K(
図5の(b)参照)に沿っている。材料供給ノズル12は、蓋部7が造形される造形予定領域Kに粉末材料P及びエネルギビームEを供給する。ポジショナ13は、例えばテーブル131を移動又は回転させることにより、造形予定領域Kの位置を調節する。このように造形された蓋部7の蓋部裏面71には、造形支持主面22aの表面粗度が転写される。
【0041】
蓋部7を造形した後の中間成果物TAの内部空間A1は、サポート部材2により占められていない領域A11とサポート部材2が占める領域A12と、を含む。サポート部材2から見た場合には、サポート部材2は、中間成果物TAの内面に接する部分と、中間成果物TAの内面に接しない部分と、を有する。より詳細には、サポート部材2の造形基準面22sは、側部内面61に接する。造形支持主面22aも蓋部裏面71に接する。脚部基端面21bも底部上面51に接する。逆に、サポート部材2の脚部側面21sは、側部内面61には接しない。造形支持裏面22bも底部上面51には接しない。
【0042】
その結果、中間成果物TAの内部には、サポート部材2により占められていない領域A11として、底部上面51と脚部側面21sの内側と造形支持裏面22bと、によって囲まれた非接触空間が形成される。穴Hは、このサポート部材2により占められていない領域A11に繋がっている。
【0043】
なお、サポート部材2により占められていない領域としては、側部内面61と、底部上面51と、脚部側面21sの外側と、造形支持裏面22bと、によって囲まれた非接触空間を定義してもよい。
【0044】
造形方法において、
図6の(a)に示されるような中間成果物TAに強アルカリ溶液100が注入される(ステップS6)。中間成果物TAは、底部5が蓋部7の上方に位置するように、逆さの向きにされる。中間成果物TAには、穴Hを介して強アルカリ溶液100が注入される。強アルカリ溶液100としては、例えば炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、又は水酸化カリウムの水溶液等が挙げられる。サポート部材2は、強アルカリ溶液100に浸漬された状態になる。
【0045】
造形方法において、サポート部材2が溶解する(ステップS7)。強アルカリ溶液100に浸漬したサポート部材2は、時間の経過により溶解する。ニッケル基合金粉末を材料とする中間成果物TAは、強アルカリ溶液100に対する耐食性を有するので、溶解しない。
【0046】
サポート部材2は、造形支持部22を除き、少なくとも一部がラティス構造であってもよい。ラティス構造は、格子が周期的に配置された立体物の構造である。ラティス構造のサポート部材2では、質量が低減されると共に、強アルカリ溶液100に浸漬する表面積が増加する。したがって、サポート部材2の溶解に要する時間が短くなる。
【0047】
造形方法において、
図6の(b)に示されるような中間成果物TAからサポート部材2を溶解した強アルカリ溶液101が排出される(ステップS8)。中間成果物TAは、蓋部7が底部5の上方に位置するように、元の向きにされる。中間成果物TAからは、穴Hを介して強アルカリ溶液101が排出される。これにより、溶解したサポート部材2が中間成果物TAから取り除かれる。
【0048】
造形方法において、中間成果物TAの内部の洗浄及び乾燥が実行される(ステップS9)。これにより、中間成果物TA内に残る強アルカリ溶液101が取り除かれる。
【0049】
造形装置1は、閉鎖部9を形成することによって穴Hを塞ぐ(ステップS10)。これにより、中間成果物TAの封止が完了し、密閉容器Tが得られる。閉鎖部9は、穴Hの大きさに合わせて機械加工等により別部材として作成された閉鎖部材と、穴Hとを溶接することによって形成されてもよい。
【0050】
以下、従来の造形方法の問題点を指摘した後に、本開示の造形方法が奏する作用効果について説明する。
【0051】
図7は、従来の造形方法の一例を示す図である。従来の造形方法は、サポート部材2が用いられない点で本開示の造形方法とは異なる。
図7の(a)は、造形物Mを傾けずに造形する一例を示す。ポジショナ13Cは、材料供給ノズル12Cからの粉末材料Pの供給に応じて、造形物Mの造形が進むにつれて、ビーム軸線Lに沿ってテーブル131Cを降下させる。
【0052】
図7の(b)は、造形物Mを傾けて造形する一例を示す。造形装置1Cは、ビーム軸線Lに対し角度θ1(θ1>0°)だけ造形物Mを傾けた状態で、造形物Mを造形する。造形物Mの造形が進むにつれて、ポジショナ13Cは、造形物Mを傾けた方向に沿ってテーブル131Cを移動させる。
【0053】
図7の(c)は、造形物Mをさらに傾けて造形する別の例を示す。造形装置1Cは、ビーム軸線Lに対し角度θ2(θ2>θ1)だけ傾けた状態で、造形物Mを造形する。造形物Mの造形が進むにつれて、ポジショナ13Cは、造形物Mを傾けた方向に沿ってテーブル131Cを移動させる。角度θ2の傾きが大きいことにより、溶融池MPからたれ落ちDが発生してしまう。つまり、デポジッション方式の造形方法では、ビーム軸線Lに対し角度θ2だけ傾けた状態での造形を行うことができない。
【0054】
上述の造形方法によれば、
図8の(b)に示すような密閉容器TCを製造することができる。
図8の(b)は、従来の造形方法により製造された密閉容器TCの断面の一例を示す図である。密閉容器TCは、底部5C、側部6C及び蓋部7Cを備える。密閉容器TCにおいて、蓋部7Cは、側部6Cに交差する方向に延びている。密閉容器TCの内部において、蓋部7Cと側部6Cとが、角度θ4C(θ3<θ4C)を形成している。
【0055】
デポジッション方式による従来の造形方法では、ビーム軸線Lに対し傾ける角度に限界があった。そのため、従来の造形方法では、オーバーハング形状の部分を造形することが困難であった。従来の造形方法は、例えばオーバーハング部材とオーバーハング部材以外の部材とをそれぞれ別個に製造し、溶接等で両部材を一体化して造形物を製造する必要があった。このような造形物は、例えば溶接に伴う収縮、割れ又は残留応力等によって品質が低下する可能性があった。
【0056】
本開示の造形方法は、第1造形部(側部6)と、第1造形部に連続すると共に第1造形部が延びる方向に交差する方向に延びる第2造形部(蓋部7)と、を有する造形物M(密閉容器T)を造形する。造形方法は、第2造形部の下面(蓋部裏面71)が造形される造形予定領域に沿う造形支持主面22aを含むサポート部材2を配置するステップS4と、サポート部材2の造形支持主面22aの上に材料(粉末材料P)及びエネルギビームEを供給することによって、第1造形部に連続する第2造形部を造形するステップS5と、を含む。サポート部材2は、造形支持主面22aを含む造形支持部22と、第1造形部に接しない部分を含み、第1造形部に対する造形支持部22の位置を決める脚部21と、を有する。
【0057】
この造形方法では、サポート部材2の造形支持主面22aの上において、第1造形部と連続する第2造形部が造形される。サポート部材2により、第2部分の造形中(ステップS2)におけるたれ落ちを防止できるため、第2部分の造形が可能となる。その結果、造形物Mの設計の自由度を高めることができる。
【0058】
本開示の造形方法によれば、
図8の(a)に示すような密閉容器Tを造形することができる。
図8の(a)は、本開示の造形方法により製造された密閉容器Tの断面の一例を示す図である。密閉容器Tにおいて、蓋部7は、側部6に交差する方向に延びている。蓋部7は、側部6に対しひさし状に連続している。密閉容器Tの内部において、蓋部7と側部6とが、角度θ3(例えば90°<θ3)を形成している。この角度θ3は、
図8の(b)に示す従来の造形方法により造形された密閉容器TCの角度θ4Cよりも、小さい。換言すると、角度θ3は、角度θ4Cよりも、90°に近い。つまり、本開示の造形方法によれば、造形可能な形状の自由度が高まっていることがわかる。
【0059】
さらに、造形方法は、サポート部材2を配置するステップS4の前に、第1造形部を造形するステップS1、S2を更に有する。この場合、第1造形部の造形中にはサポート部材2が配置されていない。造形を行うための装置(造形装置1)の配置の自由度が向上するため、第1造形部の造形が容易となる。
【0060】
造形方法において、第2造形部を造形するステップS5を実施した後の造形物Mには、第1造形部の内面とサポート部材2の第1造形部に接しない部分とによって画成される空間に通じる穴Hが形成されている。造形方法は、第2造形部を造形するステップS5の後に、穴Hを介してサポート部材2を取り除くステップS6を更に含む。これにより、中空構造の造形物Mの造形が可能となる。また、造形物Mに要求される強度を考慮して穴Hの位置の設計が可能となる。
【0061】
造形方法において、造形支持主面22aは平面である。この場合、平面の表面粗度が、造形物Mの第2造形部の下面に転写される。したがって、造形支持主面22aの表面粗度を向上させることにより、第2造形部の下面の表面粗度を向上させることができる。
【0062】
本開示のサポート部材2は、第1造形部と、第1造形部に連続すると共に第1造形部が延びる方向に交差する方向に延びる第2造形部と、を有する造形物Mを造形するための造形方法に用いる。サポート部材2は、所定の方向に延びる脚部21と、脚部21の先端に支持された造形支持部22と、を備える。造形支持部22は、脚部21が延びる所定の方向に直交する方向に沿って、脚部21の先端(脚部先端部21a)と脚部21の基端(脚部基端面21b)との間の脚部側面21sに対して離間する造形基準面22sと、造形基準面22sに連続するように、脚部21が延びる所定の方向に交差する方向に延びる造形支持主面22aと、造形基準面22s及び造形支持主面22aが連続する部分に形成された造形角部22eと、を有する。
【0063】
このサポート部材2は、造形物Mの第1造形部と造形基準面22sとが接するように配置される。この状態において、造形支持主面22aの上で造形を行うこと(ステップS5)が可能となる。造形基準面22s、造形支持主面22a及び造形角部22eにより、造形中における造形支持主面22aからのたれ落ちを防止することができる。その結果、造形物Mの設計の自由度を高めることができる。
【0064】
なお、本開示のサポート部材2は、鋳造の分野で用いられる中子とは異なる。例えば、中子は溶融した金属の侵入を防ぐことにより、中空形状の製造物の製造を可能としている。中子は、その表面全体が中空形状の製造物の内側の面に接する。これに対し、サポート部材2は、その表面全体が造形物Mの内側の面に接することを要しない。例えば、サポート部材2は、脚部基端面21b、造形基準面22s、造形支持主面22a及び造形角部22e等が造形物Mの内側の面に接するが、サポート部材2のその他の部分が造形物Mの内側の面に接しない。別の例では、サポート部材2は、脚部基端面21b、造形基準面22s、造形支持主面22a及び造形角部22e等が造形物Mの内側の面に接すると共に、脚部側面21sが造形物Mの側部内面61に接していてもよい。中間成果物TAを傾けて造形する場合に、サポート部材2が側部内面61に支持されることによりサポート部材2の位置ずれを抑制できる。
【0065】
密閉容器Tにおける角度θ3は、密閉容器TCにおける角度θ4Cよりも小さく造形することができる。密閉容器Tの蓋部7は、密閉容器TCの蓋部7Cよりも水平に近いと言える。蓋部裏面71には、造形支持主面22aの表面粗度が転写されている。これに対し、蓋部7Cにおいて、密閉容器TCの内側に面する蓋部裏面71Cには、研磨等の加工を行うことができない。
【0066】
本開示の造形方法及びサポート部材2は、前述した実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、実施形態では、側部6が造形された後にサポート部材2が配置される例を説明したが、側部6が造形される前にサポート部材2が配置されてもよい。
【0067】
実施形態では、密閉容器T内のサポート部材2を溶解して取り除く例を説明したが、サポート部材2を取り除く手法はこれに限られない。例えば、サポート部材2は、密閉容器T内で破壊され、取り除かれてもよい。一例では、密閉容器Tには、サポート部材2の固有振動数に合わせた振動が加えられてもよい。サポート部材2は、密閉容器T内で共振して破壊に至る。破壊されたサポート部材2は、穴Hから取り除かれてもよい。
【0068】
実施形態では、密閉容器Tの穴Hが底部5の造形に伴い設けられる例を説明したが、穴Hを設ける手法及び位置はこれに限られない。例えば、穴Hを設けることなく底部5及び側部6が造形されてもよい。穴Hは、ドリルによって底部5又は側部6に設けられてもよい。
【0069】
実施形態では、造形物Mの一例として密閉容器Tを挙げているが、造形物Mの例はこれに限られない。本開示の造形方法は、オーバーハング形状の部分を有する造形物M全般に適用可能である。造形物Mが密閉容器Tではない場合、穴Hを設ける必要はない。
【0070】
実施形態では、造形物MがベースプレートBに連続して造形される例を説明したが、造形物Mは他の製品等に連続して造形されてもよい。
【0071】
その他の例として、ポジショナ13の代わりに定盤が用いられてもよい。定盤は、造形物Mの位置を固定する。アーム11は、材料供給ノズル12の位置を変更する。材料供給ノズル12は、造形物Mに対して相対的に動く。
【符号の説明】
【0072】
1 造形装置
2 サポート部材
5 底部
6 側部
7 蓋部
11 アーム
12 材料供給ノズル
13 ポジショナ
21 脚部
22 造形支持部
22s 造形基準面
22a 造形支持主面(造形支持面)
22e 造形角部
71 蓋部裏面
72 蓋部主面
131 テーブル
121 ノズル先端
122 ビーム出力穴
123 粉末噴出穴
21a 脚部先端部
21b 脚部基端面
21s 脚部側面
B ベースプレート
E エネルギビーム
H 穴
M 造形物
P 粉末材料
T 密閉容器
TA 中間成果物
K 造形予定領域