IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社大林組の特許一覧 ▶ 株式会社GELの特許一覧

特開2024-60210建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム
<>
  • 特開-建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム 図1
  • 特開-建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム 図2
  • 特開-建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム 図3
  • 特開-建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム 図4
  • 特開-建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム 図5
  • 特開-建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム 図6
  • 特開-建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム 図7
  • 特開-建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム 図8
  • 特開-建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム 図9
  • 特開-建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム 図10
  • 特開-建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム 図11
  • 特開-建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム 図12
  • 特開-建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム 図13
  • 特開-建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム 図14
  • 特開-建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム 図15
  • 特開-建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024060210
(43)【公開日】2024-05-02
(54)【発明の名称】建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/08 20120101AFI20240424BHJP
【FI】
G06Q50/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022167425
(22)【出願日】2022-10-19
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】000000549
【氏名又は名称】株式会社大林組
(71)【出願人】
【識別番号】522409596
【氏名又は名称】株式会社GEL
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】西村 海
(72)【発明者】
【氏名】藤生 直人
(72)【発明者】
【氏名】木村 達治
(72)【発明者】
【氏名】古場 隆之
(72)【発明者】
【氏名】中村 光利
(72)【発明者】
【氏名】山木戸 勇也
(72)【発明者】
【氏名】藤岡(石津) 優子
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC07
5L050CC07
(57)【要約】
【課題】顧客の要望に沿った具体的な建築計画の提案を即時に行う。
【解決手段】制御部11は、地図を表示装置に表示する地図表示部20と、ユーザによって指定された敷地範囲を地図上に表示するとともに、敷地範囲内において、ユーザによって指定された建物範囲を地図上に表示する範囲特定部21と、建物範囲に応じた建物形状を表示する設計処理部25と、を備える。範囲特定部21は、予め設定された1又は複数のスパンの長さに基づき、建物形状を表示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図を表示装置に表示する地図表示部と、
ユーザによって指定された敷地範囲を前記地図上に表示する第1範囲特定部と、
前記敷地範囲内において、前記ユーザによって指定された建物範囲を前記地図上に表示する第2範囲特定部と、
前記建物範囲に応じた建物形状を表示する設計処理部と、を備える建築計画提案システム。
【請求項2】
前記設計処理部は、予め設定された1又は複数のスパンの長さに基づき、前記建物形状を表示する、請求項1に記載の建築計画提案システム。
【請求項3】
前記設計処理部は、前記建物形状を立体形状で表示する、請求項1に記載の建築計画提案システム。
【請求項4】
前記設計処理部は、前記ユーザが指定する仕上げを反映した前記建物形状を表示する、請求項1に記載の建築計画提案システム。
【請求項5】
前記建物形状は、予め設定されたスパンにより区画されるグリッド領域と付属設備とを含み、
前記建物形状の形状及び大きさの少なくとも一方に基づいて、前記グリッド領域に対して、前記付属設備の位置を特定する、請求項1に記載の建築計画提案システム。
【請求項6】
前記設計処理部は、建物に用いられる構造材の種類を特定するとともに、
前記種類に基づいて、前記建物の建築に関する概算コストを推定し、当該概算コストに関する情報を表示するコスト推定部をさらに備える、請求項1に記載の建築計画提案システム。
【請求項7】
前記設計処理部は、建物に用いられる構造材の種類を特定するとともに、
前記種類に基づいて、前記建物の二酸化炭素の総排出量に関する情報を推定し、当該総排出量に関する情報を表示する排出量推定部をさらに備える、請求項1に記載の建築計画提案システム。
【請求項8】
制御部が、
地図を表示装置に表示する地図表示処理と、
ユーザによって指定された敷地範囲を前記地図上に表示する第1範囲特定処理と、
前記敷地範囲内において、前記ユーザによって指定された建物範囲を前記地図上に表示する第2範囲特定処理と、
前記建物範囲に応じた建物形状を表示する設計処理と、を実行する建築計画提案方法。
【請求項9】
制御部を、
地図を表示装置に表示する地図表示処理と、
ユーザによって指定された敷地範囲を前記地図上に表示する第1範囲特定処理と、
前記敷地範囲内において、前記ユーザによって指定された建物範囲を前記地図上に表示する第2範囲特定処理と、
前記建物範囲に応じた建物形状を表示する設計処理と、を実行する手段として機能させる建築計画提案プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、建物に関する提案を支援するシステムが提案されている。例えば、特許文献1に記載されたシステムは、最新のカタログをサーバからダウンロード可能な携帯情報端末を備える。携帯情報端末は、建物種別毎に商品データを表示する、営業担当者は、携帯情報端末を用いて、顧客の要望を聞きながら顧客により選択された商品に関する情報を提案書にまとめる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-097482号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記システムでは、顧客に提示できる情報はカタログに掲載されたものに限られている。しかしながら、建物は敷地に応じて建築計画を調整する必要がある。ここで、顧客の要望を収集した後にそれらの情報を持ち帰り、BIM(Building Information Modeling)技術等を用いて設計提案を行なっていたのでは、営業担当者は顧客の要望に沿った具体的な提案を即時に行うことができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する建築計画提案システムは、地図を表示装置に表示する地図表示部と、ユーザによって指定された敷地範囲を前記地図上に表示する第1範囲特定部と、前記敷地範囲内において、前記ユーザによって指定された建物範囲を前記地図上に表示する第2範囲特定部と、前記建物範囲に応じた建物形状を表示する設計処理部と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、顧客の要望に沿った具体的な建築計画の提案を即時に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態の建築計画提案システムの説明図である。
図2】同実施形態のハードウェア構成の説明図である。
図3】同実施形態の設計情報記憶部に記録された情報の説明図である。
図4】同実施形態の処理手順の説明図である。
図5】同実施形態の処理手順の説明図である。
図6】同実施形態の表示部に表示される画面の説明図である。
図7】同実施形態の表示部に表示される画面の説明図である。
図8】同実施形態の表示部に表示される画面の説明図である。
図9】同実施形態の表示部に表示される画面の説明図である。
図10】同実施形態の表示部に表示される画面の説明図である。
図11】同実施形態の表示部に表示される画面の説明図である。
図12】同実施形態の表示部に表示される画面の説明図である。
図13】同実施形態の表示部に表示される画面の説明図である。
図14】第3実施形態において評価処理に用いられる情報の説明図である。
図15】同実施形態における処理手順の説明図である。
図16】同実施形態の表示部に表示される画面の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1実施形態)
以下、図1図10に従って、建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラムの第1実施形態を説明する。本実施形態では、建築計画提案システムをハイブリッド木造建物であるオフィスビルの建築計画を提案するシステムとして説明する。
【0009】
図1に示すように、本実施形態の建築計画提案システム1は、ユーザ装置10を備える。ユーザ装置10は、建築計画提案システム1のユーザである営業担当者(以下、担当者という)が用いる情報処理装置である。
【0010】
(ハードウェア構成の説明)
図2を参照して、ユーザ装置10を構成する情報処理装置H10のハードウェア構成を説明する。情報処理装置H10は、通信装置H11、入力装置H12、表示装置H13、記憶装置H14及びプロセッサH15を備える。なお、このハードウェア構成は一例であり、他のハードウェアにより実現することも可能である。
【0011】
通信装置H11は、他の装置との間で通信経路を確立して、データの送受信を実行するインタフェースである。例えば、通信装置H11は、ネットワークインタフェースや無線インタフェース等である。
【0012】
入力装置H12は、担当者の操作に基づき各種情報の入力を受け付ける装置である。入力装置H12は、例えば、タッチパネル、マウス、キーボード等である。表示装置H13は、各種情報を表示するディスプレイ等である。
【0013】
記憶装置H14(コンピュータ可読媒体)は、ユーザ装置10の各種機能を実行するためのデータや各種プログラムを格納する。記憶装置H14の一例としては、ROM、RAM、ハードディスク等がある。記憶部14は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な記録媒体を含む。記憶部14には、建築計画提案プログラム、及び当該プログラムの実行に用いられる各種のデータが記録されている。
【0014】
プロセッサH15は、記憶装置H14に記憶されるプログラムやデータを用いて、ユーザ装置10における各処理を制御する。プロセッサH15の一例としては、例えばCPUやMPU等がある。このプロセッサH15は、プログラムをRAMに展開して、各処理のための各種プロセスを実行する。
【0015】
プロセッサH15は、自身が実行するすべての処理についてソフトウェア処理を行なうものに限られない。例えば、プロセッサH15は、自身が実行する処理の少なくとも一部についてハードウェア処理を行なう専用のハードウェア回路(例えば、特定用途向け集積回路:ASIC)を備えてもよい。すなわち、プロセッサH15は、以下のいずれかで構成し得る。
【0016】
〔1〕コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ
〔2〕各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する1つ以上の専用のハードウェア回路
〔3〕それらの組み合わせ、を含む回路(circuitry)
(システム構成)
図1を参照して、ユーザ装置10の各機能を説明する。担当者は、顧客の要望を聞きながら各種情報をユーザ装置10に入力する。
【0017】
ユーザ装置10は、制御部11及び設計情報記憶部12を備える。
制御部11は、建築計画提案プログラムを実行することにより、地図表示部20、範囲特定部21、及び設計処理部25として機能する。
【0018】
地図表示部20は、地図情報5を取得することによって地図を表示装置H13に表示する。地図情報5は、外部サーバ、又はユーザ装置10が接続可能な記憶部(記録媒体)に記録されている。
【0019】
範囲特定部21は、ユーザによって設定された敷地範囲を地図上に表示する。また、範囲特定部21は、敷地範囲内において、担当者によって設定された建物範囲を地図上に表示する。建物範囲は、建物が位置する範囲の目安を示す。範囲特定部21は、特許請求の範囲の第1範囲特定部及び第2範囲特定部に対応する。
【0020】
設計処理部25は、建物範囲に応じた建物形状(平面形状及び立体形状)を表示する。建物形状は、建物を外部から見た形状及び建物の内装を含む。設計処理部25は、BIMアプリケーションにより建物の3次元モデル(3次元形状)を生成する。また、設計処理部25は、建物に用いられる構造材の種類、及び仕上げ(外装及び内装)の種類を特定する。
【0021】
(設計情報記憶部)
図3を参照して、設計情報記憶部12に記録された情報について説明する。設計情報記憶部12には、設計情報120が記録される。設計情報120は、建物の提案毎に記録される。設計情報120は、プロジェクト名、提案識別子、敷地範囲、オフセット範囲、建物範囲、要素モデル、配置情報、及び属性情報を含んで構成される。
【0022】
プロジェクト名は、担当者又は顧客によって入力された名称である。
提案識別子は、プロジェクト名に関連付けられるとともに、提案毎に付与された識別子である。
敷地範囲は、提案対象の建物が建築される敷地を示す情報である。
オフセット範囲は、敷地の境界から敷地範囲の内側に向かって後退させた距離に関する情報である。
建物範囲は、提案対象の建物の建物範囲を示す情報である。
要素モデルは、建物を構成する要素の3次元モデル(オブジェクト)に関する情報である。要素は、例えば、柱、梁及び外装材である。
配置情報は、各要素モデルが配置される位置を示した情報である。
属性情報は、各要素の属性情報である。属性情報は、例えば、寸法、重量、材料等である。
【0023】
(制御部が実行する各処理)
図4図10を参照して、制御部11が実行する各処理について説明する。建築計画を作成するにあたり、制御部11は、範囲特定処理及び建物設定処理を実行する。範囲特定処理は、特許請求の範囲の地図表示範囲、第1範囲特定処理、第2範囲特定処理及び設計処理を含む。ここでは、ユーザ装置10を、タッチパネルを備えたタブレット端末として説明する。
【0024】
まず、制御部11は、ユーザの操作に基づいて建築計画提案プログラムを起動することにより、プロジェクト画面を表示装置H13に表示する。また、制御部11は、プロジェクト画面において、担当者が入力したプロジェクト名及び提案識別子を受け付ける。制御部11は、1つのプロジェクトに対し、複数の提案を関連付けて保存可能である。なお、担当者だけでなく顧客(ユーザ)も各種情報の入力を行ってもよい。
【0025】
(範囲特定処理)
図4を参照して、範囲特定処理について説明する。なお、制御部11は、範囲特定処理の各ステップS1~S5を、担当者の操作に基づいてやり直すことも可能である。建物設定処理及び評価処理も同様である。
【0026】
制御部11の地図表示部20は、担当者の操作に基づいて、地図情報5に基づく地図を表示装置H13に表示する(ステップS1)。
図6に示すように、地図表示部20は、地図41を含む地図画面40を表示する。地図表示部20は、担当者が指定した住所の地図41を表示する。
【0027】
次に、制御部11の範囲特定部21は、敷地範囲を特定する(ステップS2)。範囲特定部21は、担当者の操作に基づいて、特定した敷地範囲を設計情報120に記録する。
図6に示すように、範囲特定部21は、地図画面40においてユーザがタップ操作等により指定した位置を敷地の頂点50として特定する。また、範囲特定部21は、各頂点50を結んだ多角形を敷地範囲51として特定するとともに、地図41に関連付けられたオブジェクトとして敷地範囲51を地図41上に表示する。また、範囲特定部21は、敷地範囲51を、緯度及び経度を含む地図座標で特定するとともに、特定した地図座標に基づいて算出した敷地範囲51の面積を表示する。
【0028】
次に、範囲特定部21は、オフセット範囲を特定する(ステップS3)。範囲特定部21は、担当者の操作に基づいて、特定したオフセット範囲を設計情報120に記録する。
図7に示すように、範囲特定部21は、オフセット設定画面55を表示する。オフセット設定画面55は、オフセット設定欄56及びオフセット範囲58を含む。オフセット設定欄56は、敷地範囲51の各辺(境界)に対応する距離設定部57を含む。範囲特定部21は、オフセット設定欄56で指定されたオフセット距離(例えば「2m」)を取得する。さらに、範囲特定部21は、敷地範囲51の各辺から、指定されたオフセット距離だけ内側にオフセット範囲58を設定するとともに、オフセット範囲58を表示する。範囲特定部21は、オフセット範囲58を、敷地範囲51の表示形態(色、線の太さ、線種)と異なる表示形態で表示する。
【0029】
次に、範囲特定部21は、建物範囲を特定する(ステップS4)。範囲特定部21は、担当者の操作に基づいて特定した建物範囲を設計情報120に記録する。
図8に示すように、範囲特定部21は、建物範囲61を含む平面形状画面60を表示する。本実施形態において建物範囲61の形状は矩形である。範囲特定部21は、建物範囲61を、敷地範囲51及びオフセット範囲58の表示形態(色、線の太さ、線種)と異なる表示形態で表示する。範囲特定部21は、担当者100の入力操作に基づいて建物範囲61を拡大又は縮小する。例えば、範囲特定部21は、建物範囲61の隅部がスライド操作された場合にそのスライド操作の方向に合わせて建物範囲61を拡大又は縮小する。担当者100は、建物が建設可能な範囲の目安を示すオフセット範囲58内に、建物範囲61が含まれるように建物範囲61の大きさを調整する。オフセット範囲58及び建物範囲61は地図座標と関連付けられている。
【0030】
また、制御部11の設計処理部25は、建物範囲61の表示とともに、建物の平面形状を表示する(ステップS5)。具体的には、建築計画提案プログラム又はBIMアプリケーションには、柱の間隔であるスパン長が予め設定されている。スパン長は、建物(本実施形態ではオフィスビル)に適した現実的な値を含んでいる。本実施形態では複数のスパン長が設定されるとともに、このスパン長によって2種類の矩形のグリッドが特定される。
【0031】
図8に示すように、設計処理部25は、平面形状画面60に建物の躯体構造を示す平面形状(建物形状)62を表示する。設計処理部25は、建物範囲61内の平面形状62の大きさが最大となるように、グリッド62Bの組み合わせを特定する。グリッド62Bの組み合わせはグリッド領域を構成する。設計処理部25は、グリッド62Bの組み合わせに基づきBIMアプリケーションを用いて建物の3次元モデルを生成する。そして、設計処理部25は、3次元モデルを平面視した平面形状62を表示する。範囲特定部21又は設計処理部25は、オフセット範囲58、建物範囲61(又は平面形状62)、担当者に指定された建物の階数等を用いて、建築面積、延べ面積、容積率、建ぺい率を算出する。そして、それらを平面形状画面60に表示する。
【0032】
また、平面形状62の一つの辺(建物の一面)には、建物の基準面62Aを識別するための識別表示63が表示される。また、平面形状画面60は、基準面設定部64を含む。範囲特定部21は、基準面設定部64において指定された面(例えば「2-3面」)を基準面62Aとして設定する。例えば、建物の正面を基準面62Aとして設定しておくことにより、地図41を回転させた場合でも建物の正面を容易に識別することができる。
【0033】
また、平面形状画面60は木材使用設定部65及び階数設定部66を含む。設計処理部25は、木材使用設定部65で指定された、木材の使用の有無、木材の配置(例えば千鳥配置)、木採用面を取得する。また、設計処理部25は、階数設定部66で指定された、構造材に木材を用いる階数(例えば「2階」~「4階」)を特定する。設計処理部25は、木材が使用される場合、木材の配置、木採用面及び木材使用階数を反映した3次元モデルを生成するとともに、3次元モデルに基づく平面形状62を表示する。本実施形態において、木材使用設定部65で木材の使用が指定された場合、設計処理部25は木材要素67を3次元モデルに用いる。
【0034】
(建物設定処理)
図5を参照して、建物設定処理について説明する。
制御部11の設計処理部25は、ステップS5で生成した3次元モデルに基づく立体形状を表示する(ステップS10)。
【0035】
図9に示すように、本実施形態では、設計処理部25は、建物の3次元モデル71を立体形状で3次元画面70に表示する。
次に、設計処理部25は、建物の階数を設定する(ステップS11)。設計処理部25は、3次元画面70の階数設定部66において、担当者により指定された階数を設定する。設計処理部25は、階数を設計情報120の配置情報に記録する。なお、階数は、平面形状画面60で設定することも可能である。つまり、ステップS4~ステップS5において階数が設定されてもよい。
【0036】
図9に示すように、設計処理部25は、階数設定部66において担当者によって指定された階数を建物の階数として設定するとともに、指定された階数の3次元モデル71を表示する。また、3次元画面70は、木材使用設定部65を含む。このため、3次元画面70において木材の使用の有無、木材の配置(例えば千鳥配置)、木採用面を設定することもできる。
【0037】
次に、設計処理部25は、建物の外装を設定する(ステップS12)。
図9に示すように、3次元画面70は、外装の種類(カーテンウォール、小庇、金属外装等)を設定する外装設定欄72を含む。そして、外装設定欄72において、担当者によって指定された外装を3次元モデルに反映するとともに、その3次元モデルを3次元画面70に表示する。
【0038】
さらに、設計処理部25は、3次元モデルに基づく建物の外観を、担当者が指定した位置及び角度で表示する。
【0039】
次に、設計処理部25は建物の内装を設定する(ステップS13)。
図10に示すように、設計処理部25は、内装画面75の内装設定欄76で指定された内装の種類を特定する。そして、内装の種類が特定された内装モデルを内装画面75に表示する。
【0040】
図10において保存ボタン68が選択されると、設計情報120を一つの提案として保存する。設計処理部25は、担当者の操作により、設計情報120に基づいて、延べ面積、建築面積、建物の平面形状、外装及び内装、建物の外観及び内観の画像等を含む提案書を表示装置H13に表示する。
【0041】
第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1-1)建物の設計の知識があまりないユーザであっても、地図41上で敷地範囲51及び建物範囲61を指定することで、建物範囲61に応じた平面形状62を表示することができる。このため、ユーザである担当者は、顧客の要望に沿った具体的な建築計画の提案を即時に行うことができる。
【0042】
(1-2)範囲特定部21は、予め設定された1又は複数のスパンの長さに基づき、平面形状62を表示する。このため、担当者が指定した建物規模に応じた現実的な建築計画を提案することができる。また、スパン長を設計の知見に沿った現実的な値とすることで、顧客に提案した建築計画に関する情報を、設計工程、生産工程へと円滑に繋げることができる。
【0043】
(1-3)設計処理部25は、3次元画面70において建物を3次元形状で表示する。これによれば、担当者及び顧客は、計画段階における建物の形状を容易に把握することができる。
(1-4)設計処理部25は、ユーザが指定する仕上げ(外装及び内装)を反映した3次元画面70及び内装画面75を表示する。これによれば、ユーザである担当者及び顧客は、計画段階における建物の形状を容易に把握することができる。
【0044】
(第2実施形態)
以下、図11図13に従って、建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラムの第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態の建築計画提案システムは、物流倉庫の建築計画を提案するためのシステムである。以下、第1実施形態と同様の部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。本実施形態では、設計情報記憶部12に記録された設計情報120は、物流倉庫の建築計画を示した物流倉庫用の要素モデル、配置情報、属性情報を含んで構成されている。
【0045】
地図表示部20は、担当者に指定された住所の地図を表示装置H13に表示する(第1実施形態のステップS1)。さらに、範囲特定部21は、敷地範囲の特定(ステップS2)、オフセット範囲の特定(ステップS3)、建物範囲の特定(ステップS4)を実行する。そして、設計処理部25は、平面形状の表示(ステップS5)を実行する。ここでは、設計処理部25は、建物形状の形状及び大きさの少なくとも一方に基づいて、建物に付属する付属設備の位置を特定する。そして、建物形状のうち特定した位置に付属設備を表示する。付属設備は、建物の躯体に設けられる設備や建物の一部形状、又は建物に隣接して設けられる設備や建物の一部形状である。
【0046】
図11に示すように、第2実施形態の平面形状画面81は、地図41、敷地範囲82、オフセット範囲83、建物範囲84及び平面形状85を含む。平面形状85は、倉庫エリア86、ランプ部87Aを含む車路87、エレベータホールや階段室等を含むコア88を含んで構成される。本実施形態では、建築計画提案プログラム又はBIMアプリケーションに設定されたスパン長は、物流倉庫に適した現実的な値に設定されている。第1実施形態と同様に、平面形状85は、建物範囲84内でその大きさが最大となるように、予め設定されたスパン長のグリッドが組み合わされたものである。複数のグリッドはグリッド領域を構成する。本実施形態では倉庫エリア86のグリッドと、コア88のグリッドとが組み合われている。倉庫エリア86のグリッドは、形状又は大きさがそれぞれ異なる複数のグリッドから構成されていてもよい。コア88のグリッドも同様である。また、コア88のグリッドは平面形状85の長手方向における各端部に配置される。
【0047】
また、範囲特定部21は、付属設備である車路87の長手方向が平面形状85(建物)の長手方向と平行となるように車路87の位置を特定する。また、範囲特定部21は、平面形状85の長手方向の長さに合わせて車路87の長さを調整する。さらに、範囲特定部21は、平面形状85の短手方向における長さに応じて車路87の位置を特定する。
具体的には、範囲特定部21は、ランプ部87Aが平面形状85から突出するように、車路87の長さを調整する。また、範囲特定部21は、平面形状85の短手方向の長さが短い場合には、図11中鎖線で示すように、車路87を平面形状85の端に配置する。また、制御部11は、平面形状85の短手方向の長さが長くなった場合には、図11中実線で示すように、車路87を平面形状85の略中央に配置する。例えば、範囲特定部21は、平面形状85の短手方向の長さが所定長さ(又は所定のグリッド数)以上であるか否かに応じて、その長短を判断する。さらに範囲特定部21は、担当者の指定に基づいて、ランプ部87Aの向きを変更する。
【0048】
図12は、担当者の操作により、図11の横長の平面形状85が縦長の平面形状85に変更された状態を示す。このように平面形状85の長手方向が変更されると、範囲特定部21は、車路87の長手方向が変更された平面形状85の長手方向と平行となるように車路87の位置を縦向きに変更する。
【0049】
図13に示すように、設計処理部25は、設定された平面形状に基づいて物流倉庫の3次元モデル94を立体形状として3次元画面93に表示する。顧客は3次元モデル94を視認して、物流倉庫の外観のイメージを得ることができる。図示しない保存ボタンが選択されると、物流倉庫に関する設計情報120を一つの提案として保存する。
第2実施形態によれば、第1実施形態の(1-1)~(1-3)に記載の効果に加え、以下の効果が得られる。
【0050】
(2-1)設計処理部25は、物流倉庫の平面形状85の形状(長手方向)に応じて、付属設備である車路87の位置を特定する。また、平面形状85とともに車路87を特定した位置に表示する。さらに、設計処理部25は、平面形状85の大きさ(長手方向の長さ)に応じて車路87の長さを特定する。このため、営業担当者は、指定された敷地範囲82に応じた具体的な建築計画の提案を即時に行うことができる。
【0051】
(第3実施形態)
以下、図14図16に従って、建築計画提案システム、建築計画提案方法及び建築計画提案プログラムの第3実施形態を説明する。以下、第1実施形態と同様の部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態は、第1実施形態及び第2実施形態の範囲特定処理及び建物設定処理を行うことを前提に評価処理を行うものである。設計処理部25は、特許請求の範囲の排出量推定部及びコスト推定部として機能する。設計処理部25は、建物の構造材の材料の種類に基づいて、建物の二酸化炭素の総排出量に関する情報を推定するとともに、当該総排出量に関する情報を表示する。また、設計処理部25は、材料の種類に基づいて、建物の建築に関する概算コストを推定するとともに、当該概算コストに関する情報を表示する。
【0052】
図14を参照して、設計情報記憶部12に記録された単位情報130について説明する。単位情報130は、材料、二酸化炭素の発生量単位、固定量単位、コスト単位を含んで構成される。発生量単位、固定量単位、コスト単位は、建物に用いられる材料毎に記録されている。
発生量単位は、材料の単位と、建築から解体に至るライフサイクルにおける二酸化炭素の推定発生量とを関連付けたものである。
固定量単位は、材料の単位と、二酸化炭素の推定固定量とを関連付けたものである。
コスト単位は、材料の使用量の単位とコストとを関連付けたものを含む。コスト単位は、建築に関する概算コストを推定するために用いられる。
【0053】
図15を参照して評価処理について説明する。
設計処理部25は、建物の二酸化炭素の総排出量を推定する(ステップS20)。具体的には、設計処理部25は、範囲特定処理及び建物設定処理で作成された3次元モデルに基づいて、建物に用いられる材料の使用量を算出する。ここでは、木柱の断面積(サイズ)及び木梁の断面積を、建物の階数に関連付けて設定したテーブルを準備しておく。そして、木柱の本数、断面積、及び係数を乗算して木柱体積を算出する。同様に、木梁の本数、断面積、長さを乗算して、木梁体積を算出する。木梁の長さは、第1実施形態及び第2実施形態で設定したスパン(グリッド)に基づく長さである。
内装については、内装パターン毎に、単位面積当たりの木使用量を記録した内装テーブルを用いて、内装木総量を算出する。
次に、設計処理部25は、単位情報130に記憶された材料毎の発生量単位A1及び固定量単位A2と、各材料の使用量A3とに基づき、下記の式1,2に従って材料毎の二酸化炭素の発生量C1及び固定量C2を推定する。「α」、「β」は係数である。
C1=α・A1・A3…(式1)
C2=β・A2・A3…(式2)
さらに、設計処理部25は、発生量C1及び固定量C2に基づいて、材料毎の差引発生量C3を以下の式3に基づいて算出する。
C3=C1-C2…(式3)
さらに、材料毎の差引発生量C3を全て加算して、建物全体の二酸化炭素の総排出量(第1総排出量)とを基づいて推定する。
【0054】
また、設計処理部25は、ハイブリッド木造建物との比較のため、建物に木材を用いない鉄骨造の建物について、ハイブリッド木造建物と同じ延べ面積として二酸化炭素の総排出量(第2総排出量)を推定する。
【0055】
また、設計処理部25は、建物の概算コストを推定する(ステップS21)。具体的には、設計処理部25は、建物に用いられる材料の使用量、単位情報130に記憶されたコスト単位等を用いて、概算コスト(第1概算コスト)を推定する。また、設計処理部25は、ハイブリッド木造建物との比較のため、鉄骨造の建物について、ハイブリッド木造建物と同じ延べ面積として概算コスト(第2概算コスト)を推定する。
【0056】
設計処理部25は、評価結果を表示装置H13に表示する(ステップS22)。この評価結果は、第1総排出量及び第2総排出量を含む。
図16に示すように、本実施形態では、設計処理部25は、評価画面77を表示する。評価画面77は、二酸化炭素の総排出量の削減率、ハイブリッド木造建物の評価結果78、鉄骨造建物の評価結果79を含む。この削減率は、鉄骨造建物の二酸化炭素の総排出量に対するハイブリッド木造建物の二酸化炭素の総排出量の削減率である。
【0057】
評価結果78,79には、材料毎に、使用量、二酸化炭素の発生量、固定量、及び差引発生量が表示されている。材料は、コンクリート、低炭素型コンクリート(クリーンクリート(登録商標))、鉄骨、木材(木躯体)、外装材、内装材である。また、二酸化炭素の差引発生量を合計した二酸化炭素の総排出量(第1総排出量、第2総排出量)が表示されている。保存ボタン68が選択されると、二酸化炭素の総排出量及び概算コスト等を提案に含めて保存する。
【0058】
第3実施形態によれば、第1実施形態に記載の各効果及び第2実施形態に記載の各効果に加え、以下の効果が得られる。
(3-1)設計処理部25は、建物の材料の種類等に基づいて推定した二酸化炭素の総排出量を即時に表示することが可能である。このため、担当者は、顧客の二酸化炭素排出量の削減目標に合わせた提案を行うことができる。
【0059】
(3-2)設計処理部25は、建物の建築に関する概算コストを推定し、当該概算コストに関する情報を提案書に表示する。このため、担当者は、概算コストを含めた現実的な提案を即時に行うことができる。
【0060】
上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
(単位情報)
・上記各実施形態では、単位情報130は、材料毎に、二酸化炭素の発生量単位及び固定量単位を含んで構成されるとした。これに代えて、単位情報130は、二酸化炭素の排出量単位を含んで構成されていてもよい。
【0061】
(建物範囲)
・上記各実施形態では、範囲特定部21は、ユーザ操作に基づき建物範囲61を拡大及び縮小するようにした。これに代えて、範囲特定部21は、オフセット範囲58内に限り建物範囲61を拡大及び縮小することによって、建物範囲61をオフセット範囲58からはみ出さないように表示してもよい。
・上記各実施形態では、建物範囲61を矩形状にした。これに代えて、範囲特定部21は、担当者が指定する任意の形状を建物範囲61としてもよい。また、設計処理部25は、建物範囲61に応じた3次元モデルを生成するようにしてもよい。
【0062】
(平面形状)
・範囲特定部21は、1つの形状のグリッド62B又は3つ以上の形状のグリッド62Bを組み合わせて平面形状62を表示するようにしてもよい。
・第2実施形態では、設計処理部25は、平面形状85のうち付属設備である車路87を表示するようにした。これに代えて若しくは加えて、建物の種類に応じて、車路87以外の付属設備を平面形状85とともに表示するようにしてもよい。例えば、付属設備は、出入口、エレベータ、駐車場(又は駐車設備)等である。
【0063】
(表示画面)
・上記各実施形態では、地図画面40では敷地範囲51,82、オフセット設定画面55でオフセット範囲58,83、平面形状画面60,81では建物範囲61,84をそれぞれ設定可能とした。これに代えて、敷地範囲51,82、オフセット範囲58,83、及び建物範囲61,84のうち複数を一つの画面で設定可能としてもよい。要は、これらの範囲を担当者が設定できればよく、出力される画面の態様は特に限定されない。
・上記各実施形態では、平面形状62,85を表示したが、これを省略してもよい。この形態においても、設計処理部25は、建物範囲61,84の設定に基づき、グリッドの組み合わせを特定するとともに3次元モデルを生成する。そして、3次元画面70,93において、3次元モデルを表示する。
・評価画面77は、二酸化炭素の削減率に加え、概算コストの増加率を含んで構成されていてもよい。
【0064】
(各実施形態における処理)
・第1実施形態又は第2実施形態に記載した処理に加えて第3実施形態の建物の概算コストの推定のみを行うようにしてもよい。又は第1実施形態又は第2実施形態に記載した処理に加えて第3実施形態の建物の二酸化炭素の排出量の推定のみを行うようにしてもよい。
・第1実施形態において、内装及び外装の設定、二酸化炭素の排出量の評価、及び概算コストの評価の少なくとも一つを省略してもよい。第2実施形態では、物流倉庫について、内装及び外装の設定、二酸化炭素の排出量の評価、及び概算コストの評価の少なくとも一つを行うようにしてもよい。
【0065】
(建築計画の対象)
・第1実施形態ではオフィスビルの建築計画、第2実施形態では物流倉庫の建築計画を立案する場合について説明した。建築計画の対象は、建物であればよく、これらに限られない。
【0066】
(建築計画提案システム)
・上記実施形態では、建築計画提案システムを、営業担当者が用いるシステムとして説明したが、営業担当者以外のユーザが用いるシステムであってもよい。この形態においても、ユーザは、設計の知識があまりなくても現実的な建築計画を作成することができる。
【0067】
・上記各実施形態では、建築計画提案システム1がユーザ装置10を備える例について説明した。これに代えて若しくは加えて、建築計画提案システム1は、複数の情報処理装置から構成されていてもよい。複数の情報処理装置は、複数のユーザ装置10であってもよく、サーバ及びユーザ装置10であってもよい。例えば、複数の情報処理装置に、地図表示部20、範囲特定部21及び設計処理部25をそれぞれ分散させて設けるようにしてもよい。また、複数の情報処理装置に、設計情報記憶部12に記録された情報を分散させて記録するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0068】
1…建築計画提案システム、11…制御部、20…地図表示部、21…範囲特定部、23…排出量推定部、24…コスト推定部、25…設計処理部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16