(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024060219
(43)【公開日】2024-05-02
(54)【発明の名称】クローラクレーン、クローラクレーンの輸送方法
(51)【国際特許分類】
B66C 23/26 20060101AFI20240424BHJP
【FI】
B66C23/26 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022167454
(22)【出願日】2022-10-19
(71)【出願人】
【識別番号】506002823
【氏名又は名称】古河ユニック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100066980
【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 俊平
(72)【発明者】
【氏名】須永 聖
【テーマコード(参考)】
3F205
【Fターム(参考)】
3F205AA07
3F205CA03
3F205CB02
3F205DA04
3F205FA01
3F205JA10
(57)【要約】
【課題】電気配線が損傷する可能性を低減させることが可能な、クローラクレーン、クローラクレーンの輸送方法を提供する。
【解決手段】アウトリガ装置8が備えるアウタボックス91が、第一側面91a、第二側面91b、第三側面91c、第四側面91dを有し、第一側面91aに配置され、且つ第一側面91aから、第一側面91aに配置された電気配線96bよりも突出したガード部材97を備え、二つ一組のアウトリガ装置8を、第三側面91cを対向させるとともに第一側面91a及び第二側面91bを面一とし、且つアウタボックス91の長さ方向を平行に配列した状態で接触させて組み合わせ、組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置8を、第二側面91bと、第四側面91dと、ガード部材97に接触させた固縛部材LBで固縛し、組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置8を固縛部材LBで固縛した状態で輸送する。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行用のクローラユニット及び前記クローラユニットを駆動する駆動装置を有する走行部と、前記走行部の上に配置され、且つ上面にコラムの基端部が旋回自在に取り付けられた機台フレームと、前記コラムの先端部に取り付けられるブーム装置と、前記機台フレームへの着脱が可能な四つのアウトリガ装置と、を備え、前記走行部と、前記機台フレームと、前記ブーム装置と、前記四つのアウトリガ装置と、に分解することが可能なクローラクレーンであって、
前記アウトリガ装置は、四つの側面を有する角筒状に形成されたアウタボックスと、前記アウタボックスの内部に挿入され、且つ前記アウタボックスに対して変位することでアウタボックスと共に形成するアウトリガボックスを伸長又は収縮させるインナボックスと、前記機台フレームに対する前記アウタボックスの傾斜角度を変化させるアウトリガシリンダと、前記アウタボックスに取り付けられた電気配線と、を備え、
前記四つの側面は、前記アウトリガシリンダと対向し、且つ前記電気配線の一部が配置された第一側面と、前記第一側面と反対側の面である第二側面と、前記第一側面と前記第二側面とを接続する面である第三側面と、前記第三側面と反対側の面である第四側面と、を含み、
前記アウタボックスは、前記第一側面に配置され、且つ前記第一側面から前記電気配線よりも突出したガード部材を備えるクローラクレーン。
【請求項2】
前記アウタボックスは、前記アウタボックスの長さ方向に沿って離隔して形成された複数の前記ガード部材を備える請求項1に記載したクローラクレーン。
【請求項3】
前記ガード部材は、前記アウタボックスの長さ方向に平行な板状に形成されている第一ガード部と、前記第一側面の幅方向に平行な板状に形成されている第二ガード部と、を組み合わせて形成されている請求項1に記載したクローラクレーン。
【請求項4】
前記アウタボックスは、前記第二側面に配置され、且つ前記第二側面から突出して形成された位置ずれ抑制部材を備える請求項1に記載したクローラクレーン。
【請求項5】
前記アウタボックスは、前記アウタボックスの長さ方向に沿って離隔して形成された複数の前記位置ずれ抑制部材を備える請求項4に記載したクローラクレーン。
【請求項6】
前記ガード部材は、前記アウタボックスの長さ方向に平行な板状に形成されている第一ガード部と、前記第一側面の幅方向に平行な板状に形成されている第二ガード部と、を組み合わせて形成され、
前記位置ずれ抑制部材は、前記第一側面の厚さ方向から見て、前記第二ガード部と重なる位置に配置されている請求項4に記載したクローラクレーン。
【請求項7】
前記アウタボックスは、前記第三側面に配置され、且つ前記第三側面を互いに対向させるとともに、前記アウタボックスの長さ方向を平行に配列した状態で接触させて組み合わせた二つ一組の前記アウトリガ装置の相対的な変位を抑制する相互回転抑制部を備える請求項1に記載したクローラクレーン。
【請求項8】
前記相互回転抑制部は、前記第三側面から突出する突起部と、前記突起部の先端が内部に配置される受け部と、を組み合わせて形成されている請求項7に記載したクローラクレーン。
【請求項9】
前記アウトリガ装置は、前記第三側面に配置され、且つ前記アウトリガボックスの長さを検出する伸縮長検出部をさらに備え、
前記突起部の先端は、一方の前記アウトリガ装置が備える前記伸縮長検出部と他方の前記アウトリガ装置が備える前記伸縮長検出部との間に隙間を有する状態で、前記受け部の内部に配置される請求項8に記載したクローラクレーン。
【請求項10】
前記相互回転抑制部は、前記第三側面の厚さ方向から見て第三側面の幅方向及び長さ方向で変位した位置に配置した少なくとも二つの前記突起部と、少なくとも二つの前記受け部と、を組み合わせて形成されている請求項8に記載したクローラクレーン。
【請求項11】
走行用のクローラユニット及び前記クローラユニットを駆動する駆動装置を有する走行部と、前記走行部の上に配置され、且つ上面にコラムの基端部が旋回自在に取り付けられた機台フレームと、前記コラムの先端部に取り付けられるブーム装置と、前記機台フレームへの着脱が可能な四つのアウトリガ装置と、を備え、前記走行部と、前記機台フレームと、前記ブーム装置と、前記四つのアウトリガ装置と、に分解することが可能なクローラクレーンのうち、分解した状態の前記四つのアウトリガ装置を二つ一組で組み合わせて帯状の固縛部材で固縛した状態で輸送するクローラクレーンの輸送方法であって、
前記アウトリガ装置は、四つの側面を有する角筒状に形成されたアウタボックスと、前記アウタボックスの内部に挿入され、且つ前記アウタボックスに対して変位することでアウタボックスと共に形成するアウトリガボックスを伸長又は収縮させるインナボックスと、前記機台フレームに対する前記アウタボックスの傾斜角度を変化させるアウトリガシリンダと、前記アウタボックスに取り付けられた電気配線と、を備え、
前記四つの側面は、前記アウトリガシリンダと対向し、且つ前記電気配線の一部が配置された第一側面と、前記第一側面と反対側の面である第二側面と、前記第一側面と前記第二側面とを接続する面である第三側面と、前記第三側面と反対側の面である第四側面と、を含み、
前記二つ一組のアウトリガ装置を、前記第三側面を対向させるとともに前記第一側面及び前記第二側面を面一とし、且つ前記アウタボックスの長さ方向を平行に配列した状態で接触させて組み合わせ、
前記組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置を、前記第二側面と、前記第四側面と、前記第一側面に配置され、且つ前記第一側面から前記電気配線よりも突出して形成されたガード部材と、に接触させた前記固縛部材で固縛し、
前記組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置を前記固縛部材で固縛した状態で輸送するクローラクレーンの輸送方法。
【請求項12】
前記第一側面には、複数の前記ガード部材が前記アウタボックスの長さ方向に沿って離隔して形成されており、
前記組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置を、複数の前記ガード部材にそれぞれ接触させた複数の前記固縛部材で固縛した状態で輸送する請求項11に記載したクローラクレーンの輸送方法。
【請求項13】
前記ガード部材は、前記アウタボックスの長さ方向に平行な板状に形成されている第一ガード部と、前記第一側面の幅方向に平行な板状に形成されている第二ガード部と、を組み合わせて形成され、
前記固縛部材を、前記第一ガード部の前記第一側面と平行な面に接触させ、且つ前記アウタボックスの長さ方向から見て前記第二ガード部の前記第一側面と連続する面と対向させることで、前記固縛部材を、前記第四側面の厚さ方向から見て、一方の前記アウトリガ装置が備える前記第二ガード部と、他方の前記アウトリガ装置が備える前記第二ガード部と、の間に配置する請求項11に記載したクローラクレーンの輸送方法。
【請求項14】
前記固縛部材を、さらに、前記第二側面に配置され、且つ前記第二側面から突出して形成された位置ずれ抑制部材に、前記アウタボックスの長さ方向から見て対向させる請求項11に記載したクローラクレーンの輸送方法。
【請求項15】
前記第二側面には、複数の前記位置ずれ抑制部材が前記アウタボックスの長さ方向に沿って離隔して形成されており、
複数の前記固縛部材を、複数の前記位置ずれ抑制部材に、前記アウタボックスの長さ方向から見て対向させる請求項14に記載したクローラクレーンの輸送方法。
【請求項16】
前記ガード部材は、前記アウタボックスの長さ方向に平行な板状に形成されている第一ガード部と、前記第一側面の幅方向に平行な板状に形成されている第二ガード部と、を組み合わせて形成され、
前記位置ずれ抑制部材は、前記第一側面の厚さ方向から見て、前記第二ガード部と重なる位置に配置され、
前記固縛部材を、前記第一ガード部の前記第一側面と平行な面に接触させ、且つ前記アウタボックスの長さ方向から見て前記第二ガード部の前記第一側面と連続する面と対向させることで、前記固縛部材を、前記第四側面の厚さ方向から見て、一方の前記アウトリガ装置が備える前記第二ガード部及び前記位置ずれ抑制部材と、他方の前記アウトリガ装置が備える前記第二ガード部と、の間に配置する請求項14に記載したクローラクレーンの輸送方法。
【請求項17】
前記組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置を、さらに、前記第三側面に配置され、且つ前記組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置の相対的な変位を抑制する相互回転抑制部を形成した状態で、前記固縛部材で固縛する請求項11に記載したクローラクレーンの輸送方法。
【請求項18】
前記アウトリガ装置は、前記第三側面に配置され、且つ前記アウトリガボックスの長さを検出する伸縮長検出部をさらに備え、
一方の前記アウトリガ装置が備える前記伸縮長検出部と他方の前記アウトリガ装置が備える前記伸縮長検出部との間に隙間を有する状態で、前記二つ一組のアウトリガ装置を組み合わせる請求項11に記載したクローラクレーンの輸送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組立及び分解が可能なクローラクレーンと、クローラクレーンの輸送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
組立及び分解が可能なクローラクレーンとしては、例えば、特許文献1に開示されている構成のクローラクレーンがある。特許文献1に開示されているクローラクレーンは、走行部と、フレーム、コラム、起伏シリンダ、油路切換弁を含む機台と、ブーム装置と、四個のアウトリガ装置を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されているクローラクレーンを、例えば、搬入するための道路が存在しない山中等の工事現場で使用する場合、クローラクレーンを、走行部と、機台と、ブーム装置と、四つのアウトリガ装置に分解する。そして、分解した走行部等を、ヘリコプター等を用いて工事現場まで運搬する。
このとき、四つのアウトリガ装置を一つずつ別個に運搬すると効率が悪いため、効率を向上させる方法として、分解した状態のアウトリガ装置を二つ一組で組み合わせ、組み合わせたアウトリガ装置を帯状の固縛部材により固縛して運搬する方法が考えられる。
【0005】
ところで、アウトリガ装置の構成としては、例えば、アウタボックスとインナボックスで形成されたアウトリガボックスの長さを検出する伸縮長検出部と、伸縮長検出部に接続され、アウタボックスの外面に配置された電気配線を備えた構成がある。
しかしながら、特許文献1に開示されている構成を含め、従来の構成では、組み合わせたアウトリガ装置を固縛する際に、アウタボックスを固縛部材により固縛するため、電気配線と固縛部材が接触する可能性がある。このため、固縛部材により、電気配線が損傷する可能性がある。
【0006】
本発明は、上述した問題点を鑑み、電気配線が損傷する可能性を低減させることが可能な、クローラクレーン、クローラクレーンの輸送方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るクローラクレーンは、走行部と、機台フレームと、ブーム装置と、四つのアウトリガ装置を備え、走行部と、機台フレームと、ブーム装置と、四つのアウトリガ装置とに分解することが可能なクローラクレーンである。走行部は、走行用のクローラユニット及びクローラユニットを駆動する駆動装置を有する。機台フレームは、走行部の上に配置され、且つ上面にコラムの基端部が旋回自在に取り付けられている。ブーム装置は、コラムの先端部に取り付けられている。四つのアウトリガ装置は、機台フレームへの着脱が可能である。また、アウトリガ装置は、アウタボックスと、インナボックスと、アウトリガシリンダと、電気配線とを備える。アウタボックスは、四つの側面を有する角筒状に形成されている。インナボックスは、アウタボックスの内部に挿入され、且つアウタボックスに対して変位することでアウタボックスと共に形成するアウトリガボックスを伸長又は収縮させる。アウトリガシリンダは、機台フレームに対するアウタボックスの傾斜角度を変化させる。電気配線は、アウタボックスに取り付けられた配線である。四つの側面は、アウトリガシリンダと対向し、且つ電気配線の一部が配置された第一側面と、第一側面と反対側の面である第二側面と、第一側面と第二側面とを接続する面である第三側面と、第三側面と反対側の面である第四側面を含む。そして、アウタボックスは、第一側面に配置され、且つ第一側面から電気配線よりも突出したガード部材を備える。
【0008】
また、本発明の一態様に係るクローラクレーンの輸送方法は、走行部と、機台フレームと、ブーム装置と、四つのアウトリガ装置を備え、走行部と、機台フレームと、ブーム装置と、四つのアウトリガ装置とに分解することが可能なクローラクレーンのうち、分解した状態の四つのアウトリガ装置を二つ一組で組み合わせて帯状の固縛部材で固縛した状態で輸送する方法である。走行部は、走行用のクローラユニット及びクローラユニットを駆動する駆動装置を有する。機台フレームは、走行部の上に配置され、且つ上面にコラムの基端部が旋回自在に取り付けられている。ブーム装置は、コラムの先端部に取り付けられている。四つのアウトリガ装置は、機台フレームへの着脱が可能である。また、アウトリガ装置は、アウタボックスと、インナボックスと、アウトリガシリンダと、電気配線とを備える。アウタボックスは、四つの側面を有する角筒状に形成されている。インナボックスは、アウタボックスの内部に挿入され、且つアウタボックスに対して変位することでアウタボックスと共に形成するアウトリガボックスを伸長又は収縮させる。アウトリガシリンダは、機台フレームに対するアウタボックスの傾斜角度を変化させる。電気配線は、アウタボックスに取り付けられた配線である。四つの側面は、アウトリガシリンダと対向し、且つ電気配線の一部が配置された第一側面と、第一側面と反対側の面である第二側面と、第一側面と第二側面とを接続する面である第三側面と、第三側面と反対側の面である第四側面を含む。そして、クローラクレーンの輸送方法では、二つ一組のアウトリガ装置を、第三側面を対向させるとともに第一側面及び第二側面を面一とし、且つアウタボックスの長さ方向を平行に配列した状態で接触させて組み合わせる。さらに、組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置を、第二側面と、第四側面と、第一側面に配置され、且つ第一側面から電気配線よりも突出したガード部材と、に接触させた固縛部材で固縛する。そして、組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置を固縛部材で固縛した状態で輸送する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電気配線が損傷する可能性を低減させることが可能な、クローラクレーン、クローラクレーンの輸送方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】クローラクレーンの構成を示す側面図であり、クローラクレーンが走行姿勢である状態を示す図である。
【
図2】クローラクレーンの構成を示す側面図であり、クローラクレーンが作業姿勢である状態を示す図である。
【
図3】走行部の構成を示す側面図であり、走行部を輸送する状態を示す図である。
【
図8】機台フレームを輸送する状態を示す図である。
【
図9】ブーム装置の構成を示す側面図であり、ブーム装置を輸送する状態を示す図である。
【
図10】アウトリガ装置を組み合わせる状態を示す斜視図である。
【
図11】アウトリガ装置を固縛する状態を示す斜視図である。
【
図12】アウトリガ装置を輸送する状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係るクローラクレーンと、クローラクレーンの輸送方法について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図面は模式的なものである。そのため、厚さと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なる場合があることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
【0012】
(実施形態)
(構成)
図1及び
図2に示すように、クローラクレーン1は、走行部2と、機台フレーム4と、ブーム装置6と、四つのアウトリガ装置8を備える。また、クローラクレーン1は、走行部2と、機台フレーム4と、ブーム装置6と、四つのアウトリガ装置8に分解することが可能である。
なお、
図1及び
図2では、走行部2、機台フレーム4、ブーム装置6及びアウトリガ装置8の構成について、簡略化して図示している部分がある。
【0013】
なお、以降の説明及び図面では、クローラクレーン1が前進して走行する方向を、「前方」と記載する場合がある。同様に、以降の説明及び図面では、クローラクレーン1が後退して走行する方向を、「後方」と記載する場合がある。
また、以降の説明及び図面では、クローラクレーン1の運転者が運転席に座っているときの左手側を「左側」と示し、運転者が運転席に座っているときの右手側を「右側」と示す。したがって、以降の説明及び図面では、クローラクレーン1を左側から見た視点を「左側面視」とし、クローラクレーン1を右側から見た視点を「右側面視」とする。また、以降の説明では、「左側面視」と「右側面視」とをまとめて、「側面視」と記載する場合がある。
【0014】
クローラクレーン1は、
図1に示す走行姿勢で、走行用のクローラユニット21によって走行して作業場所へ移動した後、作業場所で走行部2を分離させ、前後左右のアウトリガ装置8を張り出して機台フレーム4の安定を確保し、
図2に示す作業姿勢となる。そして、ブーム装置6を起立・伸長させた後、ブーム装置6が備えるフック61で荷を吊り、荷役作業を行う。
また、クローラクレーン1は、搬入するための道路が存在しない山中等の工事現場で使用する場合には、走行部2と、機台フレーム4と、ブーム装置6と、四つのアウトリガ装置8に分解した状態で、ヘリコプター等により吊り下げて工事現場へ運搬される。
【0015】
<走行部>
走行部2は、クローラユニット21と、駆動ユニット22を有する。
クローラユニット21は、
図3に示すように、クローラフレーム21aと、履帯21bと、駆動輪21cと、従動輪21dを備えており、駆動輪21c及び従動輪21dの回転によって履帯21bを移動(回転)させることで、クローラクレーン1を走行させる。
なお、クローラユニット21には、線状部材Wを取り付ける複数箇所のクローラユニット吊り下げ部23が形成されている。さらに、クローラユニット21には、機台フレーム4をクローラユニット21に取り付ける際に、位置決めのガイドとなるフレームピン24が固定されている。
【0016】
駆動ユニット22は、クローラユニット21よりも上方(鉛直方向で上方)に配置されており、油圧モータ(図示略)と、油圧ポンプ(図示略)と、駆動装置(図示略)と、運転席22aと、フレーム部22bを含む。すなわち、駆動装置は、クローラユニット21を駆動する装置である。
なお、駆動ユニット22とクローラユニット21とを接続するホース(油圧ホース)は、カプラー(図示略)を介して、着脱自在に接続される。
【0017】
油圧モータは、クローラユニット21(駆動輪21c)を駆動するモータである。油圧ポンプは、油圧モータに圧油を供給するポンプである。駆動装置は、油圧ポンプを駆動する装置である。
運転席22aは、クローラクレーン1の操縦者が座る座席である。
フレーム部22bは、クローラユニット21よりも上方に配置されており、駆動装置を下方(鉛直方向で下方)から支持する。
【0018】
<機台フレーム>
機台フレーム4は、クローラクレーン1が備えるクレーン部の機台を形成している。
また、機台フレーム4の上面には、コラム41の基端部が、機台フレーム4に対して旋回自在に配置されている。
コラム41は、ウインチ42を備えている。
コラム41の先端部には、ブーム装置6が取り付けられている。
また、コラム41とブーム装置6との間には、後述するブーム62を起伏させるための起伏シリンダ43が取り付けられている。
なお、機台フレーム4には、線状部材Wを取り付けるために、複数箇所の機台側吊り下げ部44が形成されている。
【0019】
<ブーム装置>
ブーム装置6は、伸縮可能且つ起伏可能なブーム62を備えており、コラム41の先端部に取り付けられている。
また、ブーム装置6は、滑車(図示略)を備える。
滑車は、ウインチ42に基端が固定されているワイヤロープが巻き付けられている。ワイヤロープの先端には、フック61が取り付けられている。
なお、ブーム62には、線状部材Wを取り付けるために、複数箇所のブーム側吊り下げ部63が形成されている。
【0020】
<アウトリガ装置>
四つのアウトリガ装置8は、それぞれ、機台フレーム4に形成された四箇所のアウトリガ取付ブラケット45に対し、着脱自在に取り付けられている。四箇所のアウトリガ取付ブラケット45は、それぞれ、平面視で、機台フレーム4のうち、クローラクレーン1の前後方向及び車幅方向に沿った四隅に配置されている。
【0021】
(アウトリガ装置の具体的な構成)
以下、
図1から
図3を参照しつつ、
図4から
図7を用いて、アウトリガ装置8の具体的な構成について説明する。
アウトリガ装置8は、
図4から
図7に示すように、第一ブラケット90と、アウタボックス91と、インナボックス92と、第二ブラケット93と、アウトリガシリンダ94と、アウトリガフロート95を備えている。
なお、アウトリガ装置8には、線状部材Wを取り付けるために、複数箇所のアウトリガ側吊り下げ部81が形成されている。
【0022】
第一ブラケット90は、アウトリガ装置8をアウトリガ取付ブラケット45に取り付けた状態で、機台フレーム4に対し、水平方向へ回転自在に支持される。
また、第一ブラケット90は、第一アウタボックス側回転軸90aと、第一シリンダ側回転軸90bを有する。
第一アウタボックス側回転軸90aは、第一ブラケット90がアウタボックス91と相対回転する際の回転軸である。
第一シリンダ側回転軸90bは、第一ブラケット90がアウトリガシリンダ94と相対回転する際の回転軸である。
【0023】
アウタボックス91は、四つの側面を有する角筒状に形成されており、第一ブラケット90に対し、第一アウタボックス側回転軸90aを介して回転自在に支持されている。
アウタボックス91が有する四つの側面は、第一側面91aと、第二側面91bと、第三側面91cと、第四側面91dである。
第一側面91aは、アウトリガシリンダ94と対向する面である。第二側面91bは、第一側面91aと反対側の面である。第三側面91cは、第一側面91aと第二側面91bとを接続する面である。第四側面91dは第三側面91cと反対側の面である。
【0024】
また、アウタボックス91には、伸縮長検出部96が取り付けられている。
伸縮長検出部96は、例えば、リミットスイッチを用いて形成されており、第三側面91cに配置されている。
また、伸縮長検出部96は、アウタボックス91に対してインナボックス92が伸長した長さを検出することで、アウタボックス91がインナボックス92と共に形成するアウトリガボックス100の長さを検出する。なお、
図5から
図7には、リミットスイッチを覆うリミットスイッチカバー96aを図示している。
【0025】
また、伸縮長検出部96には、電気配線96bが接続されている。
電気配線96bの一部は、第一側面91aに配置されている。また、電気配線96bの残りの部分は、第三側面91cに配置されている。
また、第一側面91aには、二つのガード部材97が配置されている。
二つのガード部材97は、アウタボックス91の長さ方向に沿って離隔して形成されている。
ガード部材97は、第一側面91aから電気配線96bよりも突出する板状に形成されており、第一ガード部97aと、第二ガード部97bとを組み合わせて形成されている。
【0026】
第一ガード部97aは、アウタボックス91の長さ方向に平行な板状に形成されている。
第二ガード部97bは、第一側面91aの幅方向に平行な板状に形成されている。また、第二ガード部97bの端部は、第一ガード部97aの端部と連結されている。
したがって、第一ガード部97aと第二ガード部97bとを組み合わせて形成されているガード部材97は、第一側面91aの厚さ方向から見て、L字状に形成されている。
【0027】
また、第二側面91bには、二つの位置ずれ抑制部材98が配置されている。
二つの位置ずれ抑制部材98は、アウタボックス91の長さ方向に沿って離隔して形成されている。
位置ずれ抑制部材98は、例えば、角棒等を用いて、角柱状に形成されており、長さ方向を第二側面91bの幅方向と平行に向けた状態で、第二側面91bから突出している。
また、位置ずれ抑制部材98は、第一側面91aの厚さ方向から見て、第二ガード部97bと重なる位置に配置されている。
【0028】
また、アウタボックス91は、第三側面91cに配置された相互回転抑制部99を備える。
相互回転抑制部99は、第三側面91cを互いに対向させるとともに、アウタボックス91の長さ方向を平行に配列した状態で接触させて組み合わせた、二つ一組のアウトリガ装置8の相対的な変位を抑制する。
【0029】
具体的に、相互回転抑制部99は、第三側面91cから突出する突起部99aと、突起部99aの先端が内部に配置される受け部99bとを組み合わせて形成されている。
突起部99aの先端は、二つ一組のアウトリガ装置8のうち一方が備える伸縮長検出部96が、二つ一組のアウトリガ装置8のうち他方が備える伸縮長検出部96との間に隙間を有する状態で、受け部99bの内部に配置される形状に形成されている。
【0030】
また、相互回転抑制部99は、
図7に示すように、第三側面91cの厚さ方向から見て、第三側面91cの幅方向及び長さ方向で変位した位置に配置した少なくとも二つの突起部99aと、少なくとも二つの受け部99bとを組み合わせて形成されている。
実施形態では、相互回転抑制部99を、第三側面91cの厚さ方向から見て、第三側面91cの幅方向及び長さ方向で変位した位置に配置した二つの突起部99aと、二つの受け部99bとを組み合わせて形成した場合について説明する。
【0031】
インナボックス92は、アウタボックス91と同様、四つの側面を有する角筒状に形成されており、一方の端部からアウタボックス91の内部に挿入されている。
また、インナボックス92は、アウタボックス91に対して変位することで、アウトリガボックス100を、伸長又は収縮させる。なお、
図4から
図7には、アウトリガボックス100を最も収縮させた状態を示し、
図2には、アウトリガボックス100を伸長させた状態を示す。
【0032】
第二ブラケット93は、第三側面91cと第四側面91dに取り付けられた状態で、アウタボックス91に固定されている。
また、第二ブラケット93は、第二アウタボックス側回転軸93aを有する。
第二アウタボックス側回転軸93aは、第二ブラケット93がアウトリガシリンダ94と相対回転する際の回転軸である。
アウトリガシリンダ94は、第一ブラケット90に対するアウタボックス91の傾斜角度を変化させるシリンダであり、第一ブラケット90と第二ブラケット93に連結されている。
【0033】
なお、
図4から
図7には、アウトリガシリンダ94を最も収縮させた状態を示し、
図2には、アウトリガシリンダ94を伸長させた状態を示す。
アウトリガシリンダ94を収縮又は伸長させると、第一ブラケット90に対して、アウトリガシリンダ94が第一シリンダ側回転軸90bを回転軸として相対回転し、アウタボックス91が第一アウタボックス側回転軸90aを回転軸として相対回転する。これに加え、第二ブラケット93に対して、アウトリガシリンダ94が第二アウタボックス側回転軸93aを回転軸として相対回転する。
アウトリガフロート95は、アウトリガ装置8の使用時に接地させる部材であり、インナボックス92の他方の端部へ、インナボックス92に対して揺動が可能な状態で連結されている。
以上により、四つのアウトリガ装置8は、機台フレーム4の周囲へ、自在に展開、且つ張り出しが可能である。
【0034】
<クローラクレーンの輸送方法>
次に、
図1から
図7を参照しつつ、
図8から
図13を用いて、クローラクレーン1の輸送方法について説明する。
クローラクレーン1を輸送する際には、まず、工場等において、クローラクレーン1を、走行部2と、機台フレーム4と、ブーム装置6と、四つのアウトリガ装置8に分解する。
分解した走行部2は、
図3に示すように、複数の線状部材Wを、フレーム部22bとクローラ側吊り下げ部23に取り付け、ヘリコプター等により吊り下げて工事現場へ輸送する。
【0035】
分解した機台フレーム4は、
図8に示すように、機台側吊り下げ部44に線状部材Wを取り付け、ヘリコプター等により吊り下げて工事現場へ輸送する。なお、
図8では、線状部材Wを、構成を簡略化して図示している。
分解したブーム装置6は、
図9に示すように、ブーム側吊り下げ部63に線状部材Wを取り付け、ヘリコプター等により吊り下げて工事現場へ輸送する。なお、
図9では、線状部材Wを、構成を簡略化して図示している。
【0036】
また、分解したアウトリガ装置8は、まず、
図10に示すように、二つ一組のアウトリガ装置8を、第三側面91cを互いに対向させるとともに、第一側面91a及び第二側面91bを、それぞれ、面一とする。これに加え、アウタボックス91の長さ方向を平行に配列する。
その後、
図11に示すように、二つ一組のアウトリガ装置8を接触させて組み合わせる。そして、組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置8を、第二側面91bと、第四側面91dと、ガード部材97に接触させた、帯状の固縛部材LB(ラッシングベルト)で固縛する。
【0037】
そして、
図12に示すように、アウトリガ側吊り下げ部81に線状部材Wを取り付け、ヘリコプター等により吊り下げて工事現場へ輸送する。なお、
図12では、線状部材Wを、構成を簡略化して図示している。
具体的には、組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置8を、二つのガード部材97にそれぞれ接触させた二つの固縛部材LBで固縛した状態で輸送する。
【0038】
また、組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置8を、固縛部材LBで固縛する際には、固縛部材LBを、第一ガード部97aの第一側面91aと平行な面(
図12では、上側の面)に接触させる。これに加え、アウタボックス91の長さ方向から見て、第二ガード部97bの第一側面91aと連続する面と対向させる。
これにより、固縛部材LBを、第四側面91dの厚さ方向から見て、二つ一組のアウトリガ装置8のうち一方が備える第二ガード部97bと、二つ一組のアウトリガ装置8のうち他方が備える第二ガード部97bとの間に配置する。
【0039】
さらに、組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置8を、固縛部材LBで固縛する際には、固縛部材LBを、位置ずれ抑制部材98に、アウタボックス91の長さ方向から見て対向させる。
これにより、固縛部材LBを、第四側面91dの厚さ方向から見て、二つ一組のアウトリガ装置8のうち一方が備える第二ガード部97b及び位置ずれ抑制部材98と、二つ一組のアウトリガ装置8のうち他方が備える第二ガード部97bとの間に配置する。
このとき、二つの固縛部材LBを、二つの位置ずれ抑制部材98に対し、アウタボックス91の長さ方向から見て対向させる。
【0040】
また、組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置8を、固縛部材LBで固縛する際には、組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置8を、さらに、相互回転抑制部99を形成した状態で、固縛部材LBで固縛する。
すなわち、突起部99aの先端を受け部99bの内部に配置することで、突起部99aと受け部99bとを組み合わせて相互回転抑制部99を形成した状態で、固縛部材LBで固縛する。
【0041】
このとき、突起部99aの先端は、
図13に示すように、二つ一組のアウトリガ装置8のうち一方が備える伸縮長検出部96(リミットスイッチカバー96a)が、二つ一組のアウトリガ装置8のうち他方が備える伸縮長検出部96(リミットスイッチカバー96a)との間に隙間を有する状態で、受け部99bの内部に配置される。なお、
図13には、リミットスイッチカバー96aに覆われているリミットスイッチ96cを図示している。
また、相互回転抑制部99は、二つの突起部99aと、二つの受け部99bとを組み合わせて形成する。
【0042】
<実施形態の作用及び効果>
実施形態のクローラクレーン1であれば、以下の作用及び効果を奏することが可能である。
(1)アウトリガ装置8は、四つの側面を有する角筒状に形成されたアウタボックス91を備える。さらに、アウタボックス91の内部に挿入され、且つアウタボックス91に対して変位することでアウタボックス91と共に形成するアウトリガボックスを伸長又は収縮させるインナボックスを備える。これに加え、機台フレーム4に対するアウタボックス91の傾斜角度を変化させるアウトリガシリンダ94と、アウタボックス91に取り付けられた電気配線96bを備える。また、四つの側面は、アウトリガシリンダ94と対向し、且つ電気配線96bの一部が配置された第一側面91aと、第一側面91aと反対側の面である第二側面91bと、第一側面91aと第二側面91bとを接続する面である第三側面91cと、第三側面91cと反対側の面である第四側面91dとを含む。そして、アウタボックス91は、第一側面91aに配置され、且つ第一側面91aから電気配線96bよりも突出したガード部材97を備える。
その結果、二つ一組のアウトリガ装置8を固縛部材LBで固縛する際に、電気配線96bへの固縛部材LBの接触を、ガード部材97によって防止することが可能となる。
【0043】
これにより、電気配線96bが損傷する可能性を低減させることが可能な、クローラクレーン1を提供することが可能となる。
また、固縛部材LBが電気配線96bへ接触しないため、二つ一組の組み合わせたアウトリガ装置8を、強い固縛力で固縛部材LBにより固縛することが可能となる。これにより、組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置8に対する、固縛部材LBによる固縛力を増加させることが可能となる。
【0044】
(2)アウタボックス91は、アウタボックス91の長さ方向に沿って離隔して形成された複数のガード部材97を備える。
その結果、二つ一組の組み合わせたアウトリガ装置8を固縛部材LBで固縛した状態を、安定して保持することが可能となる。
【0045】
(3)ガード部材97は、アウタボックス91の長さ方向に平行な板状に形成されている第一ガード部97aと、第一側面91aの幅方向に平行な板状に形成されている第二ガード部97bとを組み合わせて形成されている。
その結果、固縛部材LBの位置がアウタボックス91の長さ方向に沿って変位した場合であっても、第二ガード部97bに固縛部材LBが接触することで、固縛部材LBがアウトリガ装置8から外れることを抑制することが可能となる。
【0046】
また、二つ一組の組み合わせたアウトリガ装置8のうち一方が備えるガード部材97と、二つ一組の組み合わせたアウトリガ装置8のうち他方が備えるガード部材97とが、第四側面91dの厚さ方向から見て、固縛部材LBを間に挟んで配置される。
これにより、固縛部材LBの位置が、アウタボックス91の長さ方向に沿って、アウトリガフロート95から離れる方向や近づく方向に変位した場合であっても、第二ガード部97bに固縛部材LBが接触することとなる。
【0047】
(4)アウタボックス91は、第二側面91bに配置され、且つ第二側面91bから突出して形成された位置ずれ抑制部材98を備える。
その結果、固縛部材LBの位置がアウタボックス91の長さ方向に沿って変位した場合であっても、位置ずれ抑制部材98に固縛部材LBが接触することで、固縛部材LBがアウトリガ装置8から外れることを抑制することが可能となる。
【0048】
(5)アウタボックス91は、アウタボックス91の長さ方向に沿って離隔して形成された複数の位置ずれ抑制部材98を備える。
その結果、複数の固縛部材LBに対し、固縛部材LBがアウトリガ装置8から外れることを抑制することが可能となり、二つ一組の組み合わせたアウトリガ装置8を固縛部材LBで固縛する際の、安定性を向上させることが可能となる。
【0049】
(6)ガード部材97は、アウタボックス91の長さ方向に平行な板状に形成されている第一ガード部97aと、第一側面91aの幅方向に平行な板状に形成されている第二ガード部97bとを組み合わせて形成されている。そして、位置ずれ抑制部材98は、第一側面91aの厚さ方向から見て、第二ガード部97bと重なる位置に配置されている。
その結果、固縛部材LBの位置がアウタボックス91の長さ方向に沿って変位した場合であっても、第二ガード部97bと位置ずれ抑制部材98に固縛部材LBが接触することで、固縛部材LBがアウトリガ装置8から外れることを抑制することが可能となる。
【0050】
(7)アウタボックス91は、相互回転抑制部99を備える。相互回転抑制部99は、第三側面91cに配置され、且つ第三側面91cを互いに対向させるとともに、アウタボックス91の長さ方向を平行に配列した状態で接触させて組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置8の相対的な変位を抑制する。
その結果、二つ一組の組み合わせたアウトリガ装置8を固縛部材LBで固縛した状態を、安定して保持することが可能となる。
【0051】
(8)相互回転抑制部99は、第三側面91cから突出する突起部99aと、突起部99aの先端が内部に配置される受け部99bとを組み合わせて形成されている。
その結果、突起部99aの先端を受け部99bの内部に配置することで、二つ一組のアウトリガ装置8を組み合わせる際の位置決めが容易となるとともに、相対的な変位を抑制することが可能となる。
【0052】
(9)アウトリガ装置8が、第三側面91cに配置され、且つアウトリガボックス100の長さを検出する伸縮長検出部96をさらに備える。そして、突起部99aの先端は、一方のアウトリガ装置8が備える伸縮長検出部96と他方のアウトリガ装置8が備える伸縮長検出部96との間に隙間を有する状態で、受け部99bの内部に配置される。
その結果、二つ一組の組み合わせたアウトリガ装置8を固縛部材LBで固縛した状態において、対向する伸縮長検出部96同士の接触を防止することが可能となり、伸縮長検出部96の損傷を抑制することが可能となる。
【0053】
(10)相互回転抑制部99は、第三側面91cの厚さ方向から見て第三側面91cの幅方向及び長さ方向で変位した位置に配置した少なくとも二つの突起部99aと、少なくとも二つの受け部99bとを組み合わせて形成されている。
その結果、二つ一組の組み合わせたアウトリガ装置8を、強い固縛力で固縛部材LBにより固縛した場合であっても、二つ一組の組み合わせたアウトリガ装置8を固縛部材LBで固縛した状態を、安定して保持することが可能となる。
【0054】
実施形態のクローラクレーン1の輸送方法であれば、以下の作用及び効果を奏することが可能である。
(11)二つ一組のアウトリガ装置8を、第三側面91cを対向させるとともに第一側面91a及び第二側面91bを面一とし、且つアウタボックス91の長さ方向を平行に配列した状態で接触させて組み合わせる。さらに、組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置8を、第二側面91bと、第四側面91dと、第一側面91aに配置され、且つ第一側面91aから電気配線96bよりも突出して形成されたガード部材97に接触させた固縛部材LBで固縛する。そして、組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置8を、固縛部材LBで固縛した状態で輸送する。
その結果、二つ一組のアウトリガ装置8を固縛部材LBで固縛する際に、電気配線96bへの固縛部材LBの接触を、ガード部材97によって防止することが可能となる。
【0055】
これにより、電気配線96bが損傷する可能性を低減させることが可能な、クローラクレーン1の輸送方法を提供することが可能となる。
また、固縛部材LBが電気配線96bへ接触しないため、二つ一組の組み合わせたアウトリガ装置8を、強い固縛力で固縛部材LBにより固縛することが可能となる。これにより、組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置8に対する、固縛部材LBによる固縛力を増加させることが可能となる。
【0056】
(12)組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置8を、複数のガード部材97にそれぞれ接触させた複数の固縛部材LBで固縛した状態で輸送する。
その結果、二つ一組の組み合わせたアウトリガ装置8を固縛部材LBで固縛した状態を、安定して保持することが可能となる。
【0057】
(13)固縛部材LBを、第一ガード部97aの第一側面91aと平行な面に接触させ、且つアウタボックス91の長さ方向から見て第二ガード部97bの第一側面91aと連続する面と対向させる。これにより、固縛部材LBを、第四側面91dの厚さ方向から見て、一方のアウトリガ装置8が備える第二ガード部97bと、他方のアウトリガ装置8が備える第二ガード部97bとの間に配置する。
その結果、固縛部材LBの位置がアウタボックス91の長さ方向に沿って変位した場合であっても、第二ガード部97bに固縛部材LBが接触することで、固縛部材LBがアウトリガ装置8から外れることを抑制することが可能となる。
【0058】
また、二つ一組の組み合わせたアウトリガ装置8のうち一方が備えるガード部材97と、二つ一組の組み合わせたアウトリガ装置8のうち他方が備えるガード部材97とが、第四側面91dの厚さ方向から見て、固縛部材LBを間に挟んで配置される。
これにより、固縛部材LBの位置が、アウタボックス91の長さ方向に沿って、アウトリガフロート95から離れる方向や近づく方向に変位した場合であっても、第二ガード部97bに固縛部材LBが接触することとなる。
【0059】
(14)固縛部材LBを、さらに、第二側面91bに配置され、且つ第二側面91bから突出して形成された位置ずれ抑制部材98に、アウタボックス91の長さ方向から見て対向させる。
その結果、固縛部材LBの位置がアウタボックス91の長さ方向に沿って変位した場合であっても、位置ずれ抑制部材98に固縛部材LBが接触することで、固縛部材LBがアウトリガ装置8から外れることを抑制することが可能となる。
【0060】
(15)第二側面91bには、複数の位置ずれ抑制部材98がアウタボックス91の長さ方向に沿って離隔して形成されており、複数の固縛部材LBを、複数の位置ずれ抑制部材98に、アウタボックス91の長さ方向から見て対向させる。
その結果、複数の固縛部材LBに対し、固縛部材LBがアウトリガ装置8から外れることを抑制することが可能となり、二つ一組の組み合わせたアウトリガ装置8を固縛部材LBで固縛する際の、安定性を向上させることが可能となる。
【0061】
(16)固縛部材LBを、第一ガード部97aの第一側面91aと平行な面に接触させ、且つアウタボックス91の長さ方向から見て第二ガード部97bの第一側面91aと連続する面と対向させる。これにより、固縛部材LBを、第四側面91dの厚さ方向から見て、一方のアウトリガ装置8が備える第二ガード部97b及び位置ずれ抑制部材98と、他方のアウトリガ装置8が備える第二ガード部97bとの間に配置する。
その結果、固縛部材LBの位置がアウタボックス91の長さ方向に沿って変位した場合であっても、第二ガード部97bと位置ずれ抑制部材98に固縛部材LBが接触することで、固縛部材LBがアウトリガ装置8から外れることを抑制することが可能となる。
【0062】
(17)組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置8を、さらに、第三側面91cに配置され、且つ組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置8の相対的な変位を抑制する相互回転抑制部99を形成した状態で、固縛部材LBで固縛する。
その結果、二つ一組の組み合わせたアウトリガ装置8を固縛部材LBで固縛した状態を、安定して保持することが可能となる。
【0063】
(18)一方のアウトリガ装置8が備える伸縮長検出部96と他方のアウトリガ装置8が備える伸縮長検出部96との間に隙間を有する状態で、二つ一組のアウトリガ装置8を組み合わせる。
その結果、二つ一組の組み合わせたアウトリガ装置8を固縛部材LBで固縛した状態において、対向する伸縮長検出部96同士の接触を防止することが可能となり、伸縮長検出部96の損傷を抑制することが可能となる。
【0064】
<変形例>
(1)実施形態では、位置ずれ抑制部材98を、第一側面91aの厚さ方向から見て、第二ガード部97bと重なる位置に配置したが、これに限定するものではない。すなわち、位置ずれ抑制部材98を、例えば、第一側面91aの厚さ方向から見て、第二ガード部97bと共に固縛部材LBを間に挟む位置に配置してもよい。この場合、固縛部材LBの位置が、アウタボックス91の長さ方向に沿って、アウトリガフロート95から離れる方向や近づく方向に変位した場合であっても、第二ガード部97b又は位置ずれ抑制部材98に、固縛部材LBが接触することとなる。このため、固縛部材LBの位置がアウタボックス91の長さ方向に沿って変位した場合であっても、第二ガード部97b又は位置ずれ抑制部材98に固縛部材LBが接触することで、固縛部材LBがアウトリガ装置8から外れることを抑制することが可能となる。
【0065】
なお、本技術は、以下のような構成を取ることが可能である。
(1)
走行用のクローラユニット及び前記クローラユニットを駆動する駆動装置を有する走行部と、前記走行部の上に配置され、且つ上面にコラムの基端部が旋回自在に取り付けられた機台フレームと、前記コラムの先端部に取り付けられるブーム装置と、前記機台フレームへの着脱が可能な四つのアウトリガ装置と、を備え、前記走行部と、前記機台フレームと、前記ブーム装置と、前記四つのアウトリガ装置と、に分解することが可能なクローラクレーンであって、
前記アウトリガ装置は、四つの側面を有する角筒状に形成されたアウタボックスと、前記アウタボックスの内部に挿入され、且つ前記アウタボックスに対して変位することでアウタボックスと共に形成するアウトリガボックスを伸長又は収縮させるインナボックスと、前記機台フレームに対する前記アウタボックスの傾斜角度を変化させるアウトリガシリンダと、前記アウタボックスに取り付けられた電気配線と、を備え、
前記四つの側面は、前記アウトリガシリンダと対向し、且つ前記電気配線の一部が配置された第一側面と、前記第一側面と反対側の面である第二側面と、前記第一側面と前記第二側面とを接続する面である第三側面と、前記第三側面と反対側の面である第四側面と、を含み、
前記アウタボックスは、前記第一側面に配置され、且つ前記第一側面から前記電気配線よりも突出したガード部材を備えるクローラクレーン。
【0066】
(2)
前記アウタボックスは、前記アウタボックスの長さ方向に沿って離隔して形成された複数の前記ガード部材を備える前記(1)に記載したクローラクレーン。
(3)
前記ガード部材は、前記アウタボックスの長さ方向に平行な板状に形成されている第一ガード部と、前記第一側面の幅方向に平行な板状に形成されている第二ガード部と、を組み合わせて形成されている前記(1)又は(2)に記載したクローラクレーン。
(4)
前記アウタボックスは、前記第二側面に配置され、且つ前記第二側面から突出して形成された位置ずれ抑制部材を備える前記(1)~(3)のいずれかに記載したクローラクレーン。
(5)
前記アウタボックスは、前記アウタボックスの長さ方向に沿って離隔して形成された複数の前記位置ずれ抑制部材を備える前記(4)に記載したクローラクレーン。
【0067】
(6)
前記ガード部材は、前記アウタボックスの長さ方向に平行な板状に形成されている第一ガード部と、前記第一側面の幅方向に平行な板状に形成されている第二ガード部と、を組み合わせて形成され、
前記位置ずれ抑制部材は、前記第一側面の厚さ方向から見て、前記第二ガード部と重なる位置に配置されている前記(1)~(5)のいずれかに記載したクローラクレーン。
(7)
前記アウタボックスは、前記第三側面に配置され、且つ前記第三側面を互いに対向させるとともに、前記アウタボックスの長さ方向を平行に配列した状態で接触させて組み合わせた二つ一組の前記アウトリガ装置の相対的な変位を抑制する相互回転抑制部を備える前記(1)~(6)のいずれかに記載したクローラクレーン。
【0068】
(8)
前記相互回転抑制部は、前記第三側面から突出する突起部と、前記突起部の先端が内部に配置される受け部と、を組み合わせて形成されている前記(7)に記載したクローラクレーン。
(9)
前記アウトリガ装置は、前記第三側面に配置され、且つ前記アウトリガボックスの長さを検出する伸縮長検出部をさらに備え、
前記突起部の先端は、一方の前記アウトリガ装置が備える前記伸縮長検出部と他方の前記アウトリガ装置が備える前記伸縮長検出部との間に隙間を有する状態で、前記受け部の内部に配置される前記(8)に記載したクローラクレーン。
(10)
前記相互回転抑制部は、前記第三側面の厚さ方向から見て第三側面の幅方向及び長さ方向で変位した位置に配置した少なくとも二つの前記突起部と、少なくとも二つの前記受け部と、を組み合わせて形成されている前記(8)又は(9)に記載したクローラクレーン。
【0069】
(11)
走行用のクローラユニット及び前記クローラユニットを駆動する駆動装置を有する走行部と、前記走行部の上に配置され、且つ上面にコラムの基端部が旋回自在に取り付けられた機台フレームと、前記コラムの先端部に取り付けられるブーム装置と、前記機台フレームへの着脱が可能な四つのアウトリガ装置と、を備え、前記走行部と、前記機台フレームと、前記ブーム装置と、前記四つのアウトリガ装置と、に分解することが可能なクローラクレーンのうち、分解した状態の前記四つのアウトリガ装置を二つ一組で組み合わせて帯状の固縛部材で固縛した状態で輸送するクローラクレーンの輸送方法であって、
前記アウトリガ装置は、四つの側面を有する角筒状に形成されたアウタボックスと、前記アウタボックスの内部に挿入され、且つ前記アウタボックスに対して変位することでアウタボックスと共に形成するアウトリガボックスを伸長又は収縮させるインナボックスと、前記機台フレームに対する前記アウタボックスの傾斜角度を変化させるアウトリガシリンダと、前記アウタボックスに取り付けられた電気配線と、を備え、
前記四つの側面は、前記アウトリガシリンダと対向し、且つ前記電気配線の一部が配置された第一側面と、前記第一側面と反対側の面である第二側面と、前記第一側面と前記第二側面とを接続する面である第三側面と、前記第三側面と反対側の面である第四側面と、を含み、
前記二つ一組のアウトリガ装置を、前記第三側面を対向させるとともに前記第一側面及び前記第二側面を面一とし、且つ前記アウタボックスの長さ方向を平行に配列した状態で接触させて組み合わせ、
前記組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置を、前記第二側面と、前記第四側面と、前記第一側面に配置され、且つ前記第一側面から前記電気配線よりも突出して形成されたガード部材と、に接触させた前記固縛部材で固縛し、
前記組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置を前記固縛部材で固縛した状態で輸送するクローラクレーンの輸送方法。
【0070】
(12)
前記第一側面には、複数の前記ガード部材が前記アウタボックスの長さ方向に沿って離隔して形成されており、
前記組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置を、複数の前記ガード部材にそれぞれ接触させた複数の前記固縛部材で固縛した状態で輸送する前記(11)に記載したクローラクレーンの輸送方法。
(13)
前記ガード部材は、前記アウタボックスの長さ方向に平行な板状に形成されている第一ガード部と、前記第一側面の幅方向に平行な板状に形成されている第二ガード部と、を組み合わせて形成され、
前記固縛部材を、前記第一ガード部の前記第一側面と平行な面に接触させ、且つ前記アウタボックスの長さ方向から見て前記第二ガード部の前記第一側面と連続する面と対向させることで、前記固縛部材を、前記第四側面の厚さ方向から見て、一方の前記アウトリガ装置が備える前記第二ガード部と、他方の前記アウトリガ装置が備える前記第二ガード部と、の間に配置する前記(11)又は(12)に記載したクローラクレーンの輸送方法。
(14)
前記固縛部材を、さらに、前記第二側面に配置され、且つ前記第二側面から突出して形成された位置ずれ抑制部材に、前記アウタボックスの長さ方向から見て対向させる前記(11)~(13)のいずれかに記載したクローラクレーンの輸送方法。
【0071】
(15)
前記第二側面には、複数の前記位置ずれ抑制部材が前記アウタボックスの長さ方向に沿って離隔して形成されており、
複数の前記固縛部材を、複数の前記位置ずれ抑制部材に、前記アウタボックスの長さ方向から見て対向させる前記(14)に記載したクローラクレーンの輸送方法。
(16)
前記ガード部材は、前記アウタボックスの長さ方向に平行な板状に形成されている第一ガード部と、前記第一側面の幅方向に平行な板状に形成されている第二ガード部と、を組み合わせて形成され、
前記位置ずれ抑制部材は、前記第一側面の厚さ方向から見て、前記第二ガード部と重なる位置に配置され、
前記固縛部材を、前記第一ガード部の前記第一側面と平行な面に接触させ、且つ前記アウタボックスの長さ方向から見て前記第二ガード部の前記第一側面と連続する面と対向させることで、前記固縛部材を、前記第四側面の厚さ方向から見て、一方の前記アウトリガ装置が備える前記第二ガード部及び前記位置ずれ抑制部材と、他方の前記アウトリガ装置が備える前記第二ガード部と、の間に配置する前記(11)~(15)のいずれかに記載したクローラクレーンの輸送方法。
【0072】
(17)
前記組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置を、さらに、前記第三側面に配置され、且つ前記組み合わせた二つ一組のアウトリガ装置の相対的な変位を抑制する相互回転抑制部を形成した状態で、前記固縛部材で固縛する前記(11)~(16)のいずれかに記載したクローラクレーンの輸送方法。
(18)
前記アウトリガ装置は、前記第三側面に配置され、且つ前記アウトリガボックスの長さを検出する伸縮長検出部をさらに備え、
一方の前記アウトリガ装置が備える前記伸縮長検出部と他方の前記アウトリガ装置が備える前記伸縮長検出部との間に隙間を有する状態で、前記二つ一組のアウトリガ装置を組み合わせる前記(17)に記載したクローラクレーンの輸送方法。
【符号の説明】
【0073】
1 クローラクレーン
2 走行部
21 クローラユニット
21a クローラフレーム
21b 履帯
21c 駆動輪
21d 従動輪
22 駆動ユニット
22a 運転席
22b フレーム部
23 クローラユニット吊り下げ部
24 フレームピン
4 機台フレーム
41 コラム
42 ウインチ
43 起伏シリンダ
44 機台側吊り下げ部
45 アウトリガ取付ブラケット
6 ブーム装置
61 フック
62 ブーム
63 ブーム側吊り下げ部
8 アウトリガ装置
81 アウトリガ側吊り下げ部
90 第一ブラケット
90a 第一アウタボックス側回転軸
90b 第一シリンダ側回転軸
91 アウタボックス
91a 第一側面
91b 第二側面
91c 第三側面
91d 第四側面
92 インナボックス
93 第二ブラケット
93a 第二アウタボックス側回転軸
94 アウトリガシリンダ
95 アウトリガフロート
96 伸縮長検出部
96a リミットスイッチカバー
96b 電気配線
96c リミットスイッチ
97 ガード部材
97a 第一ガード部
97b 第二ガード部
98 位置ずれ抑制部材
99 相互回転抑制部
99a 突起部
99b 受け部
100 アウトリガボックス
W 線状部材
LB 固縛部材