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特開2024-60225情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024060225
(43)【公開日】2024-05-02
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/163 20240101AFI20240424BHJP
   G06F 16/90 20190101ALI20240424BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
G06F16/90 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022167461
(22)【出願日】2022-10-19
(71)【出願人】
【識別番号】000174943
【氏名又は名称】三井住友建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123788
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100127454
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】三木 彩加
(72)【発明者】
【氏名】西村 佳也
(72)【発明者】
【氏名】神山 圭佑
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 毅
(72)【発明者】
【氏名】溝口 晴紀
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5B175EA01
5L049CC29
5L050CC29
(57)【要約】
【課題】居住者の住宅への関心度を向上させる。
【解決手段】情報処理装置100は、居住者装置200-1~200-nに情報を表示させるための表示制御信号を生成し、生成した表示制御信号を居住者装置200-1~200-nへ送信し、居住者装置200-1~200-nは、情報処理装置100から送信されてきた表示制御信号に従って情報を表示し、表示された情報に対して、外部から受け付けた操作に基づいて、居住者が居住する住宅の状態が含まれる回答情報を入力し、入力した回答情報を情報処理装置100へ送信し、情報処理装置100は、居住者装置200-1~200-nから送信されてきた回答情報を居住者の住宅ごとに蓄積して記憶する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
居住者が保有する居住者装置と、情報処理装置とを有し、
前記居住者装置は、
情報を表示する表示部と、
前記表示部に表示された情報に対して、当該居住者装置の外部から受け付けた操作に基づいて、前記居住者が居住する住宅の状態が含まれる回答情報を当該居住者装置に入力する入力部と、
前記入力部が入力した前記回答情報を前記情報処理装置へ送信する第1の通信部とを有し、
前記情報処理装置は、
前記表示部に前記情報を表示させるための表示制御信号を生成する表示制御部と、
前記表示制御部が生成した前記表示制御信号を前記居住者装置へ送信する第2の通信部と、
前記第1の通信部が送信した前記回答情報を該居住者の住宅ごとに蓄積して記憶する回答情報データベースとを有する情報処理システム。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記居住者が居住する住宅の状態を尋ねる第1の質問情報を前記居住者装置の前記表示部に表示させるための表示制御信号を生成し、
前記表示部は、前記表示制御部が生成した前記表示制御信号に従って前記第1の質問情報を表示する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記回答情報データベースは、前記回答情報を、該回答情報を記憶した日時を示す日時情報とともに記憶する、請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記表示制御部は、所定のキャラクタが前記第1の質問情報を発言するように前記第1の質問情報を前記表示部に表示させるための表示制御信号を生成する、請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記情報処理装置は、前記住宅ごとの前記居住者の居住者情報を記憶する居住者情報データベースを有し、
前記表示制御部は、前記居住者情報データベースに記憶されている前記住宅ごとの前記居住者情報に応じたキャラクタを前記表示部に表示させるための表示制御信号を生成する、請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記情報処理装置は、
前記住宅に関する住宅情報を記憶する住宅情報データベースと、
前記住宅情報データベースから前記住宅情報を検索して取得する住宅情報取得部とを有し、
前記入力部は、当該居住者装置の外部から受け付けた操作に基づいて第2の質問情報を当該居住者装置に入力し、
前記第1の通信部は、前記入力部が入力した前記第2の質問情報を前記情報処理装置へ送信し、
前記住宅情報取得部は、前記第1の通信部が送信した前記第2の質問情報に応じた前記住宅情報を前記住宅情報データベースから取得し、
前記表示制御部は、前記住宅情報取得部が取得した前記住宅情報を、前記第2の質問情報を送信してきた前記居住者装置の前記表示部に表示させるための表示制御信号を生成する、請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記居住者の状態を検知するセンサと、
前記センサが検知した状態に応じた前記居住者の感情の度合いについて機械学習を行って生成された学習モデルとを有し、
前記情報処理装置は、前記センサが検知した状態を示す状態情報を前記学習モデルに入力することで、前記学習モデルから前記居住者の感情の度合いを示す度合い情報を取得する推定部を有し、
前記表示制御部は、前記推定部が取得した前記度合い情報に応じた前記表示制御信号を生成する、請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記センサは、前記居住者を撮像するカメラまたは前記居住者の音声を取得するマイクまたは前記居住者の生体情報を取得する生体情報取得装置である、請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
居住者が保有する居住者装置が具備する表示部に所定の情報を表示させるための表示制御信号を生成する表示制御部と、
前記表示制御部が生成した前記表示制御信号を前記居住者装置へ送信する通信部と、
前記通信部が送信した前記表示制御信号に対して前記居住者装置から送信されてきた回答情報を該居住者の住宅ごとに蓄積して記憶するデータベースとを有する情報処理装置。
【請求項10】
居住者が保有する居住者装置が具備する表示部に所定の情報を表示させるための表示制御信号を生成する処理と、
前記生成した前記表示制御信号を前記居住者装置へ送信する処理と、
前記送信した前記表示制御信号に対して前記居住者装置から送信されてきた回答情報を該居住者の住宅ごとに蓄積してデータベースに記憶させる処理とを行う情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータに、
居住者が保有する居住者装置が具備する表示部に所定の情報を表示させるための表示制御信号を生成する手順と、
前記生成した前記表示制御信号を前記居住者装置へ送信する手順と、
前記送信した前記表示制御信号に対して前記居住者装置から送信されてきた回答情報を該居住者の住宅ごとに蓄積してデータベースに記憶させる手順とを実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、住宅を設計や、建築、メンテナンスする業者から、当該住宅の状態が記載された紙媒体書類を受領すると、当該紙媒体書類を電子化し、電子化した画像ファイルを識別番号等の管理番号とともに記憶して他の業者や居住者から閲覧可能にするシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-41336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたような技術においては、住宅の状態を示す情報が専門の業者が作成したものであり、居住者にはわかりにくい情報であるおそれがある。そのため、居住者の住宅への関心度が低くなってしまうという問題点がある。
【0005】
本発明の目的は、居住者の住宅への関心度を向上させることができる情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理システムは、
居住者が保有する居住者装置と、情報処理装置とを有し、
前記居住者装置は、
情報を表示する表示部と、
前記表示部に表示された情報に対して、当該居住者装置の外部から受け付けた操作に基づいて、前記居住者が居住する住宅の状態が含まれる回答情報を当該居住者装置に入力する入力部と、
前記入力部が入力した前記回答情報を前記情報処理装置へ送信する第1の通信部とを有し、
前記情報処理装置は、
前記表示部に前記情報を表示させるための表示制御信号を生成する表示制御部と、
前記表示制御部が生成した前記表示制御信号を前記居住者装置へ送信する第2の通信部と、
前記第1の通信部が送信した前記回答情報を該居住者の住宅ごとに蓄積して記憶する回答情報データベースとを有する。
【0007】
また、本発明の情報処理装置は、
居住者が保有する居住者装置が具備する表示部に所定の情報を表示させるための表示制御信号を生成する表示制御部と、
前記表示制御部が生成した前記表示制御信号を前記居住者装置へ送信する通信部と、
前記通信部が送信した前記表示制御信号に対して前記居住者装置から送信されてきた回答情報を該居住者の住宅ごとに蓄積して記憶するデータベースとを有する。
【0008】
また、本発明の情報処理方法は、
居住者が保有する居住者装置が具備する表示部に所定の情報を表示させるための表示制御信号を生成する処理と、
前記生成した前記表示制御信号を前記居住者装置へ送信する処理と、
前記送信した前記表示制御信号に対して前記居住者装置から送信されてきた回答情報を該居住者の住宅ごとに蓄積してデータベースに記憶させる処理とを行う。
【0009】
また、本発明のプログラムは、
コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
コンピュータに、
居住者が保有する居住者装置が具備する表示部に所定の情報を表示させるための表示制御信号を生成する手順と、
前記生成した前記表示制御信号を前記居住者装置へ送信する手順と、
前記送信した前記表示制御信号に対して前記居住者装置から送信されてきた回答情報を該居住者の住宅ごとに蓄積してデータベースに記憶させる手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明において、居住者の住宅への関心度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の情報処理システムの第1の実施の形態を示す図である。
図2図1に示した居住者装置に具備された構成要素の一例を示す図である。
図3図1に示した情報処理装置に具備された構成要素の一例を示す図である。
図4図3に示した居住者情報データベースが記憶する居住者情報の一例を示す図である。
図5図3に示した回答情報データベースが記憶する回答情報の一例を示す図である。
図6図1に示した情報処理システムにおける情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図である。
図7】ステップS3にて表示部が表示する質問情報の一例を示す図である。
図8】本発明の情報処理システムの第2の実施の形態を示す図である。
図9図8に示した情報処理装置に具備された構成要素の一例を示す図である。
図10図9に示した住宅情報データベースが記憶する住宅情報の一例を示す図である。
図11図8に示した情報処理システムにおける情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図である。
図12】ステップS16にて表示部が表示する住宅情報の一例を示す図である。
図13】本発明の情報処理システムの第3の実施の形態を示す図である。
図14図13に示した学習モデルの入出力の一例を示す図である。
図15図13に示した情報処理装置に具備された構成要素の一例を示す図である。
図16図13に示した情報処理システムにおける情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
【0013】
図1は、本発明の情報処理システムの第1の実施の形態を示す図である。本形態における情報処理システムは図1に示すように、情報処理装置100と、居住者装置200-1~200-n(nは自然数)とを有する。情報処理装置100と、居住者装置200-1~200-nとは、通信ネットワーク300を介して互いに通信可能に接続されている。通信ネットワーク300は、一般的なインターネットでも良いし、地域内ネットワーク等の特定の領域に閉じた通信ネットワークでも良い。また、情報処理装置100と、居住者装置200-1~200-nとは、互いが直接接続されていても良い。また、これらの接続は、有線を介した接続でも良いし、無線を介した接続でも良い。
【0014】
居住者装置200-1~200-nそれぞれは、居住者が保有する装置である。居住者装置200-1~200-nそれぞれは、居住者が居住する住宅それぞれに1つずつ設置されている。例えば、居住者がマンションや団地の集合住宅に居住している場合、居住者装置200-1~200-nそれぞれは、各居住者が居住する部屋に設置されている。ここでいう「部屋」は、壁や扉等に囲まれた1つの空間を示すものではなく、居住者それぞれが居住する空間として契約(購入)した範囲を示す。また、居住者が一戸建ての住宅に居住している場合、居住者装置200-1~200-nそれぞれは、その住宅それぞれに設置されている。居住者装置200-1~200-nそれぞれの住居内の設置場所は、特に規定しない。
【0015】
図2は、図1に示した居住者装置200-1に具備された構成要素の一例を示す図である。図1に示した居住者装置200-1は図2に示すように、表示部210と、入力部220と、通信部230とを有する。なお、図2には、図1に示した居住者装置200-1が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。また、図1に示した居住者装置200-2~200-nも、図2に示した構成要素と同じものを具備する。
【0016】
表示部210は、情報を表示する。表示部210は、住居内に固定設置されたディスプレイや、居住者が保有する表示装置(例えば、テレビやPC(Personal Computer)の端末装置、居住者が装着するヘッドマウントディスプレイ等)に具備されたディスプレイ、居住者が所持するスマートフォン等の携帯端末に具備されたディスプレイ等である。また、表示部210は、居住者が居住する住宅の壁面や窓等、あるいは住宅に設置されている家具等に情報を表示するものでも良い。なお、表示部210のほかに、情報を音声に変換して、音声出力を行う音声出力部(不図示)が設けられていても良い。
【0017】
入力部220は、居住者装置200-1~200-nの外部から受け付けた操作に基づいて、情報を居住者装置200-1~200-nに入力する。入力部220は、タッチパネルやキーボード、タッチパッド、マウス等の情報を入力する、いわゆる周辺機器で良い。例えば、入力部220として、居住者装置200-1~200-nそれぞれと接続された、居住者が所持するスマートフォン等の携帯端末の入力手段を用いても良い。入力部220の設置場所は、特に規定しない。入力部220は、入力した情報を通信部230へ出力する。
【0018】
通信部230は、通信ネットワーク300を介して情報処理装置100等の他の通信装置との間で通信を行う第1の通信部である。通信部230は、入力部220から出力されてきた情報を情報処理装置100へ送信する。通信部230は情報を送信する際、居住者装置200-1にあらかじめ付与された居住者装置識別情報を当該情報に付与して送信しても良い。通信部230が用いる通信規格や通信方式は、他の装置との間で通信が可能であれば良く、特に規定しない。
【0019】
情報処理装置100は、居住者装置200-1~200-nから送信されてきた情報を処理する。図3は、図1に示した情報処理装置100に具備された構成要素の一例を示す図である。図1に示した情報処理装置100は図3に示すように、表示制御部110と、通信部120と、居住者情報データベース130と、回答情報データベース140とを有する。なお、図3には、図1に示した情報処理装置100が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。居住者情報データベース130および回答情報データベース140は、情報処理装置100の外部に設けられていても良い。
【0020】
表示制御部110は、表示部210に情報を表示させるための表示制御信号を生成する。表示制御部110は、生成した表示制御信号を通信部120へ出力する。本形態においては、表示制御部110は、居住者が居住する住宅の状態を尋ねる質問情報(第1の質問情報)を表示部210に表示させるための表示制御信号を生成する。住宅の状態とは、居住する住宅を構成する天井や壁、床、柱、窓等に傷やヒビ、破損等が見受けられないか、浴室やトイレ、洗面所、キッチン等の水回りに水漏れや排水管の詰まり、水圧の変化等の異常が見受けられないかといった、住宅に関する情報である。表示制御部110は、所定のキャラクタが質問情報を発言するように質問情報を表示部210に表示させるための表示制御信号を生成する。このとき、表示制御部110は、居住者情報データベース130に記憶されている居住者情報に応じたキャラクタを表示部210に表示させるための表示制御信号を生成する。表示制御部110が生成する表示制御信号に従って表示される、居住者情報に応じたキャラクタの詳細については後述する。
【0021】
通信部120は、通信ネットワーク300を介して居住者装置200-1~200-n等の他の通信装置との間で通信を行う第2の通信部である。通信部120は、表示制御部110が生成した表示制御信号を居住者装置200-1~200-nへ送信する。通信部120が用いる通信規格や通信方式は、他の装置との間で通信が可能であれば良く、特に規定しない。
【0022】
居住者情報データベース130は、住宅ごとの居住者の居住者情報をあらかじめ記憶する。図4は、図3に示した居住者情報データベース130が記憶する居住者情報の一例を示す図である。図3に示した居住者情報データベース130には図4に示すように、建物番号と、部屋番号と、家族構成と、その他とが対応付けられて記憶されている。図4に示した例では、対象の住宅が集合住宅である場合を挙げている。建物番号は、建物それぞれに付与された番号であって、棟番号等の建物(棟)を識別できる情報である。部屋番号は、その建物(棟)の中の部屋の番号である。家族構成は、その部屋に居住している家族の情報である。図4に示した例では、家族の続柄、年齢、職業が家族構成として記憶されている。家族構成には、図4に示したもののほか、氏名や性別、勤務先、学校名、顔写真の電子データ等が含まれていても良い。その他には、家族構成に含まれる情報以外で、その家族の特徴や、居住に関する情報(例えば、居住開始年月日や自家用車の保有の有無等)が記憶されている。なお、対象の住宅が一戸建ての住宅である場合、建物番号および部屋番号の代わりに住所が記憶されていても良い。
【0023】
回答情報データベース140は、居住者装置200-1~200-nから送信されてきた住宅に関する情報を居住者の住宅ごとに蓄積して記憶する。そのとき、回答情報データベース140は情報を記憶した日時を示す日時情報と対応付けて当該情報を記憶する。回答情報データベース140が記憶する情報には、情報処理装置100から送信された質問情報に対して居住者装置200-1~200-nから送信されてきた情報(回答情報)が含まれる。
【0024】
図5は、図3に示した回答情報データベース140が記憶する回答情報の一例を示す図である。図3に示した回答情報データベース140には図5に示すように、建物番号と、部屋番号と、回答情報と、日時情報とが対応付けられて記憶されている。建物情報および部屋情報それぞれは、図4を用いて説明したものと同じものである。回答情報は、情報処理装置100から居住者装置200-1~200-nへ送信された、住宅の状態を尋ねる質問に対して、居住者が居住者装置200-1~200-nを操作して入力されて送信されてきた回答情報である。日時情報は、回答情報を記憶した日時を示す情報である。回答情報データベース140は、住宅ごとに回答情報を蓄積していく。また、回答情報データベース140は、居住者装置200-1~200-nから送信されてきた回答情報に加えて、居住者装置200-1~200-nが設置されている住宅の状態を示す状態情報やメンテナンスの状況を示すメンテナンス情報(例えば、修理等のメンテナンスが行われた日時およびメンテナンスの内容等を示す情報)を、住宅ごとに蓄積しても良い。
【0025】
以下に、図1に示した情報処理システムにおける情報処理方法について説明する。図6は、図1に示した情報処理システムにおける情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図である。ここでは、居住者装置200-1に対する処理について説明する。
【0026】
まず、表示制御部110が、居住者装置200-1を保有する居住者への質問を居住者装置200-1の表示部210に表示させるための表示制御信号を生成する(ステップS1)。このとき、表示制御部110は、居住者装置200-1が設置されている住宅に居住する居住者の居住者情報を居住者情報データベース130から読み出して、読み出した居住者情報に応じた画面が表示部210に表示されるような表示制御信号を生成する。例えば、図4に示した対応付けが居住者情報データベース130に記憶されており、居住者装置200-1が設置されている住宅の建物番号がA-1であり、部屋番号が101である場合、表示制御部110は、小学生が好むようなアニメのキャラクタが質問を発言するような画面を表示部210が表示するための表示制御信号を生成しても良い。また、建物番号がA-1であり、部屋番号が101である住宅では犬が飼育されていることが居住者情報データベース130に記憶されているため、表示部210が表示するキャラクタが犬のキャラクタになるような表示制御信号を表示制御部110が生成しても良い。つまり、キャラクタは、それぞれの居住者装置が設置されている住宅の居住者に親しみやすいものが好ましい。年齢層や家族構成それぞれに適した複数のキャラクタがあらかじめ登録されており、登録されたキャラクタの中から、居住者情報データベース130に記憶された居住者情報に適したキャラクタが選択されても良い。また、キャラクタが発言するように表示される質問の言葉遣いも、居住者情報に応じたもので良い。例えば、中高生が居住する住宅には、いわゆる若者言葉を用いた言葉遣いの発言でも良いし、年配者のみが居住する住宅には、物腰が柔らかな口調の言葉遣いの発言でも良い。なお、キャラクタは、居住者装置200-1~200-nそれぞれに対応して1つずつ設定される。また、質問情報は住宅の状態等を居住者が回答するための質問を示す第1の質問情報である。例えば、質問情報が示す質問は、大きな地震が発生した後に壁の状態を尋ねる質問や、台風が通過した後に雨漏りの有無や窓ガラスの破損状況(破損状態)を尋ねる質問でも良い。
【0027】
表示制御部110が表示制御信号を生成すると、通信部120は、表示制御部110が生成した表示制御信号を居住者装置200-1へ送信する(ステップS2)。このとき通信部120は、居住者装置ごとにあらかじめ付与されている、送信の宛先として用いることができる居住者装置識別情報を用いて表示制御信号を居住者装置200-1へ送信する。通信部120から送信された表示制御信号を通信部230が受信すると、表示部210は表示制御信号に基づいて、質問情報を表示する(ステップS3)。図7は、ステップS3にて表示部210が表示する質問情報の一例を示す図である。居住者装置200-1の表示部210には図7に示すように、質問情報が示す質問をキャラクタが発言するような表示がなされる。なお、キャラクタは表示部210内を移動するように表示されても良いし、キャラクタ自身の表情や形が変化するように表示されても良い。
【0028】
表示部210に表示された質問に対して、居住者が居住者装置200-1の外部から操作することで、受け付けた操作に基づいて入力部220が回答を示す回答情報を入力すると(ステップS4)、通信部230が回答情報を情報処理装置100へ送信する(ステップS5)。このとき通信部230は、回答情報の送信元を情報処理装置100が識別できるように、回答情報に居住者装置識別情報を付与して送信する。続いて、通信部230から送信されてきた回答情報を通信部120が受信すると、回答情報データベース140は当該回答情報を、日時を示す日時情報と対応付けて記憶する(ステップS6)。回答情報データベース140のおける回答情報の記憶態様は、図5に示したもので良い。
【0029】
このように本形態においては、情報処理装置100が、住宅の状態を尋ねる質問を示す質問情報を居住者装置200-1~200-nへ送信し、居住者装置200-1~200-nが質問に対する回答を入力し、情報処理装置100へ送信し、情報処理装置100が回答を示す回答情報を蓄積していく。そのため、居住者が判断する住宅ごとの状態の情報が蓄積され、居住者にとって理解しやすい情報が蓄積される。その結果、居住者の住宅への関心度を向上させることができる。また、居住者装置200-1~200-nが質問を表示する際、居住者装置200-1~200-nが設置されている住宅ごとに居住する居住者に応じたキャラクタが当該質問を発言するように表示させる。そのため、居住者が住宅に関する質問に回答するモチベーションを上げることができる。
(第2の実施の形態)
【0030】
図8は、本発明の情報処理システムの第2の実施の形態を示す図である。本形態における情報処理システムは図8に示すように、情報処理装置101と、居住者装置200-1~200-n(nは自然数)とを有する。情報処理装置101と、居住者装置200-1~200-nとは、通信ネットワーク300を介して互いに通信可能に接続されている。居住者装置200-1~200-nおよび通信ネットワーク300のそれぞれは、第1の実施の形態と同じものである。また、情報処理装置101と、居住者装置200-1~200-nとは、互いが直接接続されていても良い。また、これらの接続は、有線を介した接続でも良いし、無線を介した接続でも良い。
【0031】
図9は、図8に示した情報処理装置101に具備された構成要素の一例を示す図である。図8に示した情報処理装置101は図9に示すように、表示制御部110と、通信部120と、居住者情報データベース130と、回答情報データベース140と、住宅情報データベース151と、住宅情報取得部161とを有する。なお、図9には、図8に示した情報処理装置101が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。表示制御部110、通信部120、居住者情報データベース130および回答情報データベース140それぞれは、第1の実施の形態におけるものとそれぞれ同じものである。居住者情報データベース130、回答情報データベース140および住宅情報データベース151は、情報処理装置101の外部に設けられていても良い。
【0032】
住宅情報データベース151は、住宅に関する住宅情報を記憶する。図10は、図9に示した住宅情報データベース151が記憶する住宅情報の一例を示す図である。図9に示した住宅情報データベース151には図10に示すように、建物番号と、部屋番号と、住宅情報と、日時情報とが対応付けられて記憶されている。建物情報および部屋情報それぞれは、図4を用いて説明したものと同じものである。住宅情報は、住宅ごとの修理やメンテナンス等のイベントが行われた内容を示す情報である。日時情報は、住宅情報が示すイベントが行われた日時を示す情報である。また、住宅情報データベース151に記憶される情報には、建物全体のイベント情報や、建物に関する情報(例えば、土地や建物の価格情報や建物を管理する管理団体の情報等)が含まれていても良い。また、住宅情報データベース151に記憶される情報には、建物に関する情報が閲覧できるサイトの情報が含まれていても良い。
【0033】
住宅情報取得部161は、住宅情報データベース151から住宅情報を検索して取得する。このとき住宅情報取得部161は、居住者装置200-1~200-nから送信されてきた質問情報に応じた住宅情報を住宅情報データベース151から検索する。例えば、居住者装置200-1から質問情報が送信されてきた場合、住宅情報取得部161は、居住者装置200-1が設置されている建物番号および部屋番号を住宅情報データベース151から検索し、検索された建物番号および部屋番号と対応付けられて記憶されている住宅情報のうち、質問情報に応じた住宅情報を取得する。住宅情報取得部161は、質問情報に応じた住宅情報を取得するとき、例えば、質問情報に含まれる単語を解析し、解析した単語との一致度または類似度が高い単語が含まれる住宅情報を取得しても良い。なお、住宅情報取得部161は、居住者装置200-1~200-nから送信されてきた質問情報に対して、回答情報データベース140から当該居住者装置が設置された住宅に関する情報を取得しても良い。住宅情報取得部161は、取得した住宅情報を表示制御部110へ出力する。表示制御部110は、住宅情報取得部161から出力されてきた住宅情報を表示部210に表示させるための表示制御信号を生成する。表示制御部110は、第1の実施の形態における動作と同じく、住宅情報取得部161から出力されてきた住宅情報をキャラクタが発言するように住宅情報を表示部210に表示させるための表示制御信号を生成する。表示制御部110は、生成した表示制御信号を通信部120へ出力する。
【0034】
以下に、図8に示した情報処理システムにおける情報処理方法について説明する。図11は、図8に示した情報処理システムにおける情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図である。ここでは、居住者装置200-1に対する処理について説明する。
【0035】
まず、居住者が居住者装置200-1の外部から操作することで、受け付けた操作に基づいて入力部220が質問を示す質問情報(第2の質問情報)を入力すると(ステップS11)、通信部230が質問情報を情報処理装置100へ送信する(ステップS12)。ここでの質問は、例えば、「風呂はいつリフォームしたか」という質問である場合を例に挙げる。このとき通信部230は、質問情報の送信元を情報処理装置101が識別できるように、質問情報に居住者装置識別情報を付与して送信する。続いて、通信部230から送信されてきた質問情報を通信部120が受信すると、住宅情報取得部161は、住宅情報データベース151から質問情報に応じた住宅情報を検索して取得する(ステップS13)。ここでは、質問情報が「風呂はいつリフォームしたか」であるため、質問情報を送信してきた居住者装置200-1が設置されている住宅の建物番号および部屋番号と対応付けられて住宅情報データベース151に記憶されている住宅情報の中から、「風呂はいつリフォームしたか」の回答として適当な住宅情報を住宅情報取得部161は取得する。
【0036】
続いて、表示制御部110が、住宅情報取得部161が取得した住宅情報を居住者装置200-1の表示部210に表示させるための表示制御信号を生成する(ステップS14)。表示制御部110が表示制御信号を生成すると、通信部120は、表示制御部110が生成した表示制御信号を居住者装置200-1へ送信する(ステップS15)。このとき通信部120は、居住者装置ごとにあらかじめ付与されている、送信の宛先として用いることができる居住者装置識別情報を用いて表示制御信号を居住者装置200-1へ送信する。通信部120から送信された表示制御信号を通信部230が受信すると、表示部210は表示制御信号に基づいて、住宅情報を表示する(ステップS16)。図12は、ステップS16にて表示部210が表示する住宅情報の一例を示す図である。居住者装置200-1の表示部210には図12に示すように、住宅情報をキャラクタが発言するような表示がなされる。
【0037】
このように本形態においては、居住者装置200-1~200-nが住宅に関する質問を入力し、情報処理装置101へ送信し、情報処理装置101が送信されてきた質問に応じた住宅情報を回答として住宅情報データベース151から検索して、居住者装置200-1~200-nへ送信する。そのため、居住者が思っている住宅に関する疑問が解消される。その結果、居住者の住宅への関心度を向上させることができる。また、居住者装置200-1~200-nが住宅情報を表示する際、居住者装置200-1~200-nが設置されている住宅ごとに居住する居住者に応じたキャラクタが当該住宅情報を発言するように表示させる。そのため、居住者が住宅に関する質問を行うモチベーションを上げることができる。
(第3の実施の形態)
【0038】
図13は、本発明の情報処理システムの第3の実施の形態を示す図である。本形態における情報処理システムは図13に示すように、情報処理装置102と、居住者装置200-1と、センサ402と、学習モデル502とを有する。情報処理装置102、居住者装置200-1、センサ402および学習モデル502は、通信ネットワーク300を介して互いに通信可能に接続されている。居住者装置200-1および通信ネットワーク300のそれぞれは、第1の実施の形態と同じものである。また、情報処理装置102と、居住者装置200-1、センサ402および学習モデル502それぞれとは、互いが直接接続されていても良い。また、これらの接続は、有線を介した接続でも良いし、無線を介した接続でも良い。図13に示した形態では、居住者装置200-1のみを示しているが、図1図8に示したように、複数の居住者装置200-1~200-nが構成要素であっても良い。
【0039】
センサ402は、居住者の状態を検知する。センサ402は、居住者装置200-1に対して少なくとも1つ設けられている。つまり、複数の居住者装置200-1~200-nそれぞれに対して、少なくとも1つのセンサが設けられている。センサ402は、居住者を撮像するカメラや、居住者の音声を取得する集音装置(例えば、マイク等)、居住者の生体情報を取得する生体情報取得装置(例えば、体温計、心拍数計、呼吸数計、血圧計、血中酸素濃度計、皮膚温度計等)でも良い。センサ402は、例えば、腕時計等の個人にあらかじめ取り付けられているウェラブルな物に具備されていても良い。また、センサ402は、個人に接触または接近させて生体情報を取得するものでも良い。また、センサ402は、個人に接触せずにマイクロ波等を用いて、当該個人からバイタルサインを検知するものであっても良い。センサ402は、検知した居住者の状態を示す状態情報を情報処理装置102へ送信する。
【0040】
学習モデル502は、センサ402が検知した居住者の状態に応じた、その居住者の感情の度合いについて機械学習を行って生成された学習モデルである。学習モデル502は、例えば、センサ402が撮像した居住者の顔の表情に応じて、その居住者の感情の度合いが学習された学習モデルである。学習モデル502は、情報処理装置102内に設けられていても良い。学習モデル502は、例えば、複数のニューロンが相互に結合したニューラルネットワークの構造を有していても良い。ニューロンは、複数の入力に対して所定の演算を行い、演算結果として1つの値を出力する素子である。学習モデル502は、記憶部(不図示)に記憶されている。学習モデル502における学習方法は、学習モデルを生成する一般的な方法を用いるもので良い。図14は、図13に示した学習モデル502の入出力の一例を示す図である。図13に示した学習モデル502は図14に示すように、状態情報が入力されると度合い情報が出力される学習モデルである。
【0041】
図15は、図13に示した情報処理装置102が具備する構成要素の一例を示す図である。図13に示した情報処理装置102は図15に示すように、表示制御部112と、通信部120と、居住者情報データベース130と、回答情報データベース140と、推定部172とを有する。通信部120、居住者情報データベース130および回答情報データベース140それぞれは、第1の実施の形態におけるものとそれぞれ同じものである。なお、図15には、図13に示した情報処理装置102が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。
【0042】
推定部172は、センサ402が検知した状態を示す状態情報を学習モデル502に入力することで、学習モデル502からその居住者の感情の度合いを示す度合い情報を取得する。推定部172が学習モデル502から度合い情報を取得するタイミングは、例えば、第2の実施の形態にて居住者装置200-1が住宅情報を表示した後でも良い。この場合、居住者装置200-1に入力された質問情報に対して回答として送信されてきて表示された住宅情報を見たときの居住者の反応を推定部172が状態情報として学習モデル502に入力し、度合い情報を取得しても良い。こうすることで、回答として送信した住宅情報が、居住者の質問に対して満足できる回答になっているかどうかを判定することができる。第2の実施の形態と組み合わせれば、居住者からの質問に対する回答への感情(満足)の度合いを判定することができ、その後、異なる回答の送信が必要であるか否かの判断を行うことができる。異なる回答の送信が必要であれば、住宅情報取得部161が住宅情報データベース151から類似する他の住宅情報を取得し、取得した他の住宅情報を表示部210が表示するための表示制御信号を表示制御部110が生成して、居住者装置200-1へ送信しても良い。
【0043】
表示制御部112は、推定部172が取得した度合い情報に応じた表示制御信号を生成する。
【0044】
以下に、図13に示した情報処理システムにおける情報処理方法について説明する。図16は、図13に示した情報処理システムにおける情報処理方法を説明するためのシーケンス図である。
【0045】
まず、センサ402が、居住者の状態を検知し(ステップS21)、検知した状態を示す状態情報を情報処理装置102へ送信する(ステップS22)。すると、情報処理装置102の推定部172が、センサ402から送信されてきた状態情報を学習モデル502に入力し、学習モデルから度合い情報を取得する(ステップS23)。続いて、表示制御部112は、推定部172が取得した度合い情報に応じた表示制御信号を生成する(ステップS24)。通信部120は、表示制御部112が生成した表示制御信号を居住者装置200-1へ送信する(ステップS25)。居住者装置200-1の表示部210は、情報処理装置102から送信されてきた表示制御信号に基づいた表示を行う(ステップS26)。
【0046】
このように、本形態においては、センサ402が居住者の状態を検知して、検知された状態に応じた感情の度合い情報を学習モデル502から推定部172が取得し、取得した度合い情報に応じた表示を居住者装置200-1が行う。これにより、居住者とコミュニケーションを取ることができる。第2の実施の形態における、質問と回答とのやり取りに用いれば、居住者の住宅への関心度を向上させることができる。また、居住者が在宅しているか不在であるかを検知する機能をセンサ402が具備し、センサ402が居住者の帰宅を検知した場合、そのときにセンサ402が検知した居住者の状態に応じて学習モデル502から感情の度合いを推定部172が取得し、取得した度合いに応じた表示制御信号を表示制御部112が生成しても良い。例えば、居住者が帰宅した時の状態に基づいて学習モデル502から推定部172が取得した度合い情報が、疲労が所定の基準以上に蓄積している旨を示すものである場合、表示制御部112が、居住者の疲れを癒すような表示を居住者装置200-1が行うような表示制御信号を生成しても良い。
【0047】
また、センサ402の代わりに、第2の実施の形態における情報処理装置101が回答(住宅情報)を送信した後に、当該回答に満足したかどうかを尋ねる質問情報を情報処理装置101が居住者装置200-1~200-nへ送信し、居住者装置200-1~200-nに表示された質問情報に対して入力されて送信されてきた満足の有無(度合い)を示す情報を状態情報として用いても良い。
【0048】
また、居住者装置200-1~200-nから送信されてきた質問情報と、質問情報に対して当該居住者装置200-1~200-nへ送信した回答情報と、回答情報を送信した後にセンサ402が検知した居住者の状態情報(例えば、顔表情)とを蓄積しておき、蓄積した質問情報と回答情報と状態情報とに基づいて、当該居住者ごとに満足する回答情報の傾向を学習モデル502が学習しても良い。このように学習された学習モデル502を用いれば、居住者装置200-1~200-nから質問情報が送信されてきた場合、居住者がより満足するような回答情報を送信することができる。
【0049】
また、居住者装置200-1~200-nから送信されてきた質問情報が示す質問の内容や回数に基づいて、居住者が関心を持つ情報を学習モデル502が学習しても良い。このように学習された学習モデル502を用いれば、居住者が関心を持つ情報を居住者装置200-1~200-nへ送信することができる。
【0050】
以上、各構成要素に各機能(処理)それぞれを分担させて説明したが、この割り当ては上述したものに限定しない。また、構成要素の構成についても、上述した形態はあくまでも例であって、これに限定しない。また、各実施の形態を組み合わせたものであっても良い。
【0051】
情報処理装置100,101,102それぞれが行う処理は、目的に応じてそれぞれ作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を手順として記述したコンピュータプログラム(以下、プログラムと称する)を情報処理装置100,101,102それぞれにて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを情報処理装置100,101,102それぞれに読み込ませ、実行するものであっても良い。情報処理装置100,101,102それぞれにて読取可能な記録媒体とは、光磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)、Blu-ray(登録商標) Disc、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SDカードなどの移設可能な記録媒体の他、情報処理装置100,101,102それぞれに内蔵されたROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のメモリやHDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、情報処理装置100,101,102それぞれに設けられたCPUにて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【符号の説明】
【0052】
100~102 情報処理装置
110,112 表示制御部
120,230 通信部
130 居住者情報データベース
140 回答情報データベース
151 住宅情報データベース
161 住宅情報取得部
172 推定部
200-1~200-n 居住者装置
210 表示部
220 入力部
300 通信ネットワーク
402 センサ
502 学習モデル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
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図16