(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024060250
(43)【公開日】2024-05-02
(54)【発明の名称】媒介具ユニットおよび台車
(51)【国際特許分類】
F16L 55/00 20060101AFI20240424BHJP
F16L 3/18 20060101ALI20240424BHJP
B01D 35/02 20060101ALI20240424BHJP
【FI】
F16L55/00 Z
F16L3/18 Z
B01D35/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022167502
(22)【出願日】2022-10-19
(71)【出願人】
【識別番号】391001169
【氏名又は名称】櫻護謨株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 宏
(72)【発明者】
【氏名】仲村 公孝
(72)【発明者】
【氏名】関谷 翔太
【テーマコード(参考)】
3H023
4D116
【Fターム(参考)】
3H023AA03
3H023AB03
3H023AB07
3H023AC21
3H023AC62
3H023AC64
4D116AA13
4D116BB01
4D116FF12B
4D116QB50
4D116UU04
4D116VV07
(57)【要約】
【課題】 ホースの変形を抑制することができる媒介具ユニットおよび台車を提供する。
【解決手段】 一実施形態に係る媒介具ユニットは、第1端部と第2端部とを含む媒介具本体と、前記第1端部に位置する第1接続部と、前記第2端部に位置する第2接続部と、を有し、前記第1端部から前記第2端部に向かう第1方向に沿って流体が流れる媒介具と、前記媒介具が搭載される台車と、を備える。前記台車は、前記第1方向において前記第1接続部よりも下流側に設けられ、前記第1端部を支持する第1フレームと、前記第1方向において前記第2接続部より上流側に設けられ、前記第2端部を支持する第2フレーム52と、を有するフレーム本体と、前記第1方向および前記第1方向と反対の方向に前記フレーム本体が移動するように前記フレーム本体に設けられた複数の車輪と、を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端部と第2端部とを含む媒介具本体と、前記第1端部に位置する第1接続部と、前記第2端部に位置する第2接続部と、を有し、前記第1端部から前記第2端部に向かう第1方向に沿って流体が流れる媒介具と、
前記媒介具が搭載される台車と、を備え、
前記台車は、
前記第1方向において前記第1接続部よりも下流側に設けられ、前記第1端部を支持する第1フレームと、前記第1方向において前記第2接続部より上流側に設けられ、前記第2端部を支持する第2フレーム52と、を有するフレーム本体と、
前記第1方向および前記第1方向と反対の方向に前記フレーム本体が移動するように前記フレーム本体に設けられた複数の車輪と、を有する、
媒介具ユニット。
【請求項2】
前記複数の車輪は、前記第1方向と交差する第2方向に延びる回転軸線を中心に回転するように前記フレーム本体に設けられている、
請求項1に記載の媒介具ユニット。
【請求項3】
前記複数の車輪は、第1車輪と、前記第2方向に前記第1車輪と並ぶ第2車輪と、前記第1方向において前記第1車輪よりも下流側に位置する第3車輪と、前記第2方向に前記第3車輪と並ぶ第4車輪と、を有し、
前記第1接続部は前記第1車輪と前記第2車輪との間に位置し、前記第2接続部は前記第3車輪と前記第4車輪との間に位置している、
請求項2に記載の媒介具ユニット。
【請求項4】
前記媒介具は、ストレーナである、
請求項1に記載の媒介具ユニット。
【請求項5】
前記媒介具本体は、前記第1端部と前記第2端部との間に位置するドレン部をさらに含み、
前記フレーム本体は、前記第1フレームと前記第2フレーム52とを接続し、前記ドレン部を支持する第3フレームをさらに有する、
請求項4に記載の媒介具ユニット。
【請求項6】
第1端部と第2端部とを含む媒介具本体と、前記第1端部に位置する第1接続部と、前記第2端部に位置する第2接続部と、を有し、前記第1端部から前記第2端部に向かう第1方向に沿って流体が流れる媒介具が搭載される台車であって、
前記第1方向において前記第1接続部よりも下流側に設けられ、前記第1端部を支持する第1フレームと、前記第1方向において前記第2接続部より上流側に設けられ、前記第2端部を支持する第2フレーム52と、を有するフレーム本体と、
前記第1方向および前記第1方向と反対の方向に前記フレーム本体が移動するように前記フレーム本体に設けられた複数の車輪と、を有する、
台車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒介具ユニットおよび台車に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、複数の流路を接続する媒介具として、ストレーナや各種のバルブが知られている。このような媒介具は、一対の消防用のホース等の配管に接続される。例えば、特許文献1には、筒状のスクリーンをストレーナ本体に着脱自在に収納するストレーナにおいて、前記ストレーナ本体に収納するスクリーンの端部の双方若しくは何れか一方に、ゴムや樹脂などの弾性材料から成るディッピング層を設けたことを特徴とするストレーナが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、ホースは、液体を通水することによって、伸びたり、縮んだり、動いたりする。接続されるホースの口径が大きくなるに従い、媒介具の質量も大きくなる。これにより、口径の大きな媒介具に接続されたホースは、媒介具によって動きが制限される。その結果、ホースが変形する場合がある。ホースの変形とは、例えば、ねじれ、折れ曲がり、キンク等である。
【0005】
ホースが変形した状態で通水されると、例えば、ホース内部の圧力が急激に上昇したり、折れ曲がったホースが設置面と擦れることによって、ホースが破損したりするおそれがある。このように、通水時におけるホースの変形に関しては、未だに種々の改善の余地がある。
【0006】
そこで、本発明は、ホースの変形を抑制することができる媒介具ユニットおよび台車を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態に係る媒介具ユニットは、第1端部と第2端部とを含む媒介具本体と、前記第1端部に位置する第1接続部と、前記第2端部に位置する第2接続部と、を有し、前記第1端部から前記第2端部に向かう第1方向に沿って流体が流れる媒介具と、前記媒介具が搭載される台車と、を備える。
【0008】
前記台車は、前記第1方向において前記第1接続部よりも下流側に設けられ、前記第1端部を支持する第1フレームと、前記第1方向において前記第2接続部より上流側に設けられ、前記第2端部を支持する第2フレーム52と、を有するフレーム本体と、前記第1方向および前記第1方向と反対の方向に前記フレーム本体が移動するように前記フレーム本体に設けられた複数の車輪と、を有する。
【0009】
前記複数の車輪は、前記第1方向と交差する第2方向に延びる回転軸線を中心に回転するように前記フレーム本体に設けられてもよい。前記複数の車輪は、第1車輪と、前記第2方向に前記第1車輪と並ぶ第2車輪と、前記第1方向において前記第1車輪よりも下流側に位置する第3車輪と、前記第2方向に前記第3車輪と並ぶ第4車輪と、を有し、前記第1接続部は前記第1車輪と前記第2車輪との間に位置し、前記第2接続部は前記第3車輪と前記第4車輪との間に位置してもよい。
【0010】
前記媒介具は、ストレーナでもよい。前記媒介具本体は、前記第1端部と前記第2端部との間に位置するドレン部をさらに含み、前記フレーム本体は、前記第1フレームと前記第2フレーム52とを接続し、前記ドレン部を支持する第3フレームをさらに有してもよい。
【0011】
一実施形態に係る台車は、第1端部と第2端部とを含む媒介具本体と、前記第1端部に位置する第1接続部と、前記第2端部に位置する第2接続部と、を有し、前記第1端部から前記第2端部に向かう第1方向に沿って流体が流れる媒介具が搭載される台車であって、前記第1方向において前記第1接続部よりも下流側に設けられ、前記第1端部を支持する第1フレームと、前記第1方向において前記第2接続部より上流側に設けられ、前記第2端部を支持する第2フレーム52と、を有するフレーム本体と、前記第1方向および前記第1方向と反対の方向に前記フレーム本体が移動するように前記フレーム本体に設けられた複数の車輪と、を有する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ホースの変形を抑制することができる媒介具ユニットおよび台車を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る送水システムの概略的な平面図である。
【
図2】
図2は、一実施形態に係る媒介具ユニットの概略的な平面図である。
【
図3】
図3は、一実施形態に係る媒介具ユニットの概略的な側面図である。
【
図4】
図4は、
図2に示された継手セットの一例を示す概略的な平面図である。
【
図5】
図5は、
図2に示された媒介具を示す概略的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有される。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0015】
各図において、連続して配置される同一または類似の要素については符号を省略することがある。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一または類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を省略することがある。
【0016】
図1は、本実施形態に係る送水システム100の概略的な平面図である。
図2は、本実施形態に係る媒介具ユニット1の概略的な平面図である。
図3は、本実施形態に係る媒介具ユニット1の概略的な側面図である。
図4は、
図2に示された継手セット40の一例を示す概略的な平面図である。
図5は、
図2に示された媒介具10を示す概略的な平面図である。
図6は、
図2に示された台車20の概略的な平面図である。
図7は、
図2に示された台車20の概略的な側面図である。
【0017】
本実施形態においては、各図に示すように第1方向X、第2方向Y、および第3方向Zを定義する。第1方向X、第2方向Y、および第3方向Zは互いに直交するが、90°以外の角度で交差してもよい。
【0018】
また、本実施形態において、第3方向Zを上または上方と定義し、第3方向Zと反対の方向を下または下方と定義する。本実施形態において、第1方向Xは、流体が流れる方向に相当する。
図3および
図7においては、媒介具ユニット1を第1方向Xと反対の方向から見ている。
【0019】
図1に示すように、送水システム100は、媒介具ユニット1と、ホースH1,H2と、を備えている。送水システム100は、例えば、原子力発電所等で大口径(例えば、100A以上)のホースが利用されるホース敷設ライン等に適用される。送水システム100は、例えば、消防分野で利用することができる。ただし、送水システム100は、消防分野以外にも工業分野や農業分野等種々の用途で利用できる。
【0020】
ホースH1,H2は、配管の一例である。例えば、ホースH1,H2は消防用のホースであるが、この例に限られない。ホースH1,H2は第1方向Xに沿って延びている。媒介具ユニット1は、ホースH1とホースH2との間に位置している。ホースH1は第1方向Xにおいて媒介具ユニット1よりも上流側に位置し、ホースH2は媒介具ユニット1よりも下流側に位置している。
【0021】
ホースH1は、流体の供給源Sと接続されている。供給源Sは、例えば、消防車、ポンプ等である。ホースH2は、ノズルN等と接続されている。ホースH1,H2の各々は1つのホースによって構成されてもよいし、複数のホースによって構成されてもよい。送水システム100は、供給源S、およびノズルN等をさらに含むように構成されてもよい。
【0022】
本実施形態に係る媒介具ユニット1は、例えば、地面等の設置面G(
図3に示す)に設置されている。
図2および
図3に示すように、媒介具ユニット1は、媒介具10と、媒介具10が搭載された台車20と、を備えている。媒介具10は、例えば、ストレーナである。
【0023】
本実施形態においては、媒介具10の一例として、Y形のストレーナを示す。ストレーナは、液体等の流体に含まれる異物を除去する。媒介具10の大きさは、一例では、100Aである。媒介具10の大きさは、ホースH1,H2の口径に応じて、適宜変更される。
【0024】
媒介具10は、媒介具本体11と、第1接続部31と、第2接続部32と、ドレン接続部33と、有している。媒介具本体11、第1接続部31、第2接続部32、およびドレン接続部33は、例えば、一体的に形成されている。ただし、媒介具本体11、第1接続部31、第2接続部32、およびドレン接続部33は、それぞれ異なる部材によって形成されてもよい。
【0025】
媒介具本体11、第1接続部31、第2接続部32、およびドレン接続部33は、例えば、鋳鉄、ステンレス鋼、アルミニウム合金等の金属材料によって形成されている。他の例として、媒介具本体11、第1接続部31、第2接続部32、およびドレン接続部33は、樹脂材料で形成されてもよい。
【0026】
第1接続部31、第2接続部32、およびドレン接続部33は、例えば、フランジである。第1接続部31、第2接続部32、およびドレン接続部33は、例えば、ねじ等のフランジ以外の他の形式でもよい。例えば、第1接続部31の大きさは、第2接続部32の大きさと等しい。
【0027】
図2に示すように、第1接続部31および第2接続部32には継手セット40がそれぞれ取り付けられている。継手セット40は、送水システム100に含まれてもよい。継手セット40は、例えば、鋳鉄、ステンレス鋼、アルミニウム合金等の金属材料によって形成されている。他の例として、継手セット40は、樹脂材料で形成されてもよい。
【0028】
継手セット40は、第1接続部31および第2接続部32に対応したフランジ41と、接続具42と、を有している。第1接続部31とフランジ41とは図示しないボルトおよびナットによって固定され、第2接続部32とフランジ41とは図示しないボルトおよびナットによって固定されている。第1接続部31とフランジ41との間、および第2接続部32とフランジ41との間は、図示しないガスケット等によってシールされている。
【0029】
接続具42は、例えば、雌雄の区別のない接続具である。
図4に示す例において、接続具42は、フランジ41に取り付けられた本体43と、本体43の端部から突出する複数の凸部44と、隣り合う凸部44の間の凹部45と、リング状のシール材46と、を有している。本体43は、円筒形状を有している。
【0030】
ホースH1は、端部に設けられた接続具48を介して、第1接続部31に取り付けられた継手セット40と接続されている。ホースH2は、端部に設けられた接続具48を介して、第2接続部32に取り付けられた継手セット40と接続されている。
【0031】
接続具48は、接続具42と同様の構造を有している。ただし、接続具42,48には、様々な形状を適用することができる。例えば、接続具42,48は、雌雄の区別のある構造であってもよい。
【0032】
図5に示すように、媒介具本体11は、第1端部12と、第2端部13と、第1端部12と第2端部13との間に位置するドレン部14と、を含んでいる。ここで、第1端部12とは媒介具本体11の第1方向Xの一端とその近傍の領域を含む媒介具本体11の上流側に位置する部分であり、第2端部13とは媒介具本体11の第1方向Xの他端とその近傍の領域を含む媒介具本体11の下流側に位置する部分である。
【0033】
ドレン部14は、第1端部12および第2端部13とは異なる方向に向けて延びている。第1端部12の第1方向Xと反対の方向の端には第1接続部31が位置し、第2端部13の第1方向Xの端には第2接続部32が位置し、ドレン部14の端にはドレン接続部33が位置している。本実施形態の媒介具10において、流体は、第1端部12から第2端部13に向けて流れる。
【0034】
ドレン部14の内部には、流体中の異物を除去するためのスクリーン(図示しない)が設けられている。第1端部12から媒介具10に流入した流体が当該スクリーンを通過することで、異物が除去された流体が第2端部13から流出する。他の観点からは、第1端部12は、第2端部13よりも第1方向Xの上流側に設けられる。
【0035】
ドレン部14は、閉止フランジ49によって、閉止されている。ドレン接続部33と閉止フランジ49とは、図示しないボルトおよびナットによって固定されている。ドレン接続部33と閉止フランジ49との間は、図示しないガスケット等によってシールされている。図示されていないが、閉止フランジ49には、流体排出用のバルブが設けられてもよい。
【0036】
続いて、台車20について、説明する。
図6および
図7に示すように、台車20は、フレーム本体50と、フレーム本体50に設けられた複数(例えば、4つ)のキャスターと、を備えている。フレーム本体50は、例えば、鋼管によって形成されている。鋼管の一例は、角形鋼管である。他の例として、フレーム本体50は、山形鋼等の鋼材によって形成されてよい。ただし、フレーム本体50は、樹脂材料で形成されてもよい。
【0037】
図6に示す例において、フレーム本体50は、第3方向Zと反対の方向に見て、長方形状を有している。フレーム本体50は、第1フレーム51と、第2フレーム52と、第3フレーム53と、第4フレーム54と、を有している。
【0038】
第1フレーム51および第2フレーム52は、第2方向Yに延びるとともに、第1方向Xに並んでいる。第1フレーム51、第2フレーム52は、この順で第1方向Xに並んでいる。第2方向Yにおける第1フレーム51の長さは、第2方向Yにおける第2フレーム52の長さと実質的に等しい。
【0039】
第3フレーム53および第4フレーム54は、第1方向Xに延びるとともに、第2方向Yに並んでいる。第4フレーム54、第3フレーム53は、この順で第2方向Yに並んでいる。第1方向Xにおける第3フレーム53の長さは、第1方向Xにおける第4フレーム54の長さと実質的に等しい。
【0040】
第3フレーム53は第1フレーム51および第2フレーム52の一端部と接続され、第4フレーム54は第1フレーム51および第2フレーム52の他端部と接続されている。第3方向Zにおいて、第3フレーム53および第4フレーム54は、例えば、第1フレーム51および第2フレーム52よりも上方に位置している。他の観点からは、第1フレーム51および第2フレーム52は、第3フレーム53および第4フレーム54と設置面Gとの間に位置している。
【0041】
フレーム本体50は、側面56と、第1方向Xにおいて側面56よりも下流側に位置する側面57と、をさらに有している。側面56は第1方向Xと反対の方向を向き、側面57は第1方向Xを向いている。側面56は第1フレーム51、第3フレーム53、および第4フレーム54によって形成されている。
【0042】
側面57は第2フレーム52、第3フレーム53、および第4フレーム54によって形成されている。例えば、側面56,57は、第2方向Yおよび第3方向Zによって形成されるY-Z平面と実質的に平行な面である。
【0043】
複数のキャスターは、キャスター60Aと、キャスター60Bと、キャスター60Cと、キャスター60Dと、を有している。側面56にはキャスター60A,60Bが取り付けられ、側面57にはキャスター60C,60Dが取り付けられている。
【0044】
図2に示すように、キャスター60A,キャスター60Bは、第1接続部31、継手セット40等と干渉しないように所定の間隔を置いて取り付けられている。
図2に示すように、キャスター60C,キャスター60Dは、第2接続部32、継手セット40等と干渉しないように所定の間隔を置いて取り付けられている。
【0045】
キャスター60Aは、取付プレート61Aと、一対のキャスターフレーム62Aと、車軸63Aと、車輪64A(第1車輪)と、を備えている。取付プレート61Aは、側面56に取り付けられている。取付プレート61Aは、例えば、長方形状を有している。一対のキャスターフレーム62Aは、取付プレート61Aから第1方向Xと反対の方向に延びている。
【0046】
車軸63Aは、一対のキャスターフレーム62Aに取り付けられている。車軸63Aは、第2方向Yに延びる回転軸線CXAを有している。車輪64Aは、一対のキャスターフレーム62Aの間に位置している。車輪64Aは、回転軸線CXAを中心に回転するように、車軸63Aに取り付けられている。
【0047】
キャスター60Bは、取付プレート61Bと、一対のキャスターフレーム62Bと、車軸63Bと、車輪64B(第2車輪)と、を備えている。取付プレート61Bは、側面56に取り付けられている。取付プレート61Bは、例えば、長方形状を有している。一対のキャスターフレーム62Bは、取付プレート61Bから第1方向Xと反対の方向に延びている。
【0048】
車軸63Bは、一対のキャスターフレーム62Bに取り付けられている。車軸63Bは、第2方向Yに延びる回転軸線CXBを有している。車輪64Bは、一対のキャスターフレーム62Bの間に位置している。車輪64Bは、回転軸線CXBを中心に回転するように、車軸63Bに取り付けられている。
【0049】
キャスター60Cは、取付プレート61Cと、一対のキャスターフレーム62Cと、車軸63Cと、車輪64C(第3車輪)と、を備えている。取付プレート61Cは、側面57に取り付けられている。取付プレート61Cは、例えば、長方形状を有している。一対のキャスターフレーム62Cは、取付プレート61Cから第1方向Xに延びている。
【0050】
車軸63Cは、一対のキャスターフレーム62Cに取り付けられている。車軸63Cは、第2方向Yに延びる回転軸線CXCを有している。車輪64Cは、一対のキャスターフレーム62Cの間に位置している。車輪64Cは、回転軸線CXCを中心に回転するように、車軸63Cに取り付けられている。
【0051】
キャスター60Dは、取付プレート61Dと、一対のキャスターフレーム62Dと、車軸63Dと、車輪64D(第4車輪)と、を備えている。取付プレート61Dは、側面57に取り付けられている。取付プレート61Dは、例えば、長方形状を有している。一対のキャスターフレーム62Dは、取付プレート61Dから第1方向Xに延びている。
【0052】
車軸63Dは、一対のキャスターフレーム62Dに取り付けられている。車軸63Dは、第2方向Yに延びる回転軸線CXDを有している。車輪64Dは、一対のキャスターフレーム62Dの間に位置している。車輪64Dは、回転軸線CXDを中心に回転するように、車軸63Dに取り付けられている。
【0053】
図6に示す例において、第1方向Xにおいて、第4フレーム54は取付プレート61Aと取付プレート61Cとの間に位置し、第3フレーム53は取付プレート61Bと取付プレート61Dとの間に位置している。取付プレート61A~61Dは、例えば、ねじ止め、溶接等によって、フレーム本体50と固定されている。
【0054】
ここで、キャスター60A~60Dの位置関係について、説明する。
第1方向Xにおいて、キャスター60C,60Dは、キャスター60A,60Bよりも下流側に位置している。他の観点からは、第1方向Xにおいて、車輪64C,64Dは、車輪64A,64Bよりも下流側に位置している。
【0055】
第1方向Xにおいて、キャスター60Aはキャスター60Cと並び、キャスター60Bはキャスター60Dと並んでいる。第2方向Yにおいて、キャスター60Aはキャスター60Bと並び、キャスター60Cはキャスター60Dと並んでいる。キャスター60A、キャスター60Bは、この順で第2方向Yに並んでいる。キャスター60C、キャスター60Dは、この順で第2方向Yに並んでいる。
【0056】
複数の車輪64A~64Dの観点から、第1方向Xにおいて、車輪64Aは車輪64Cと並び、車輪64Bは車輪64Dと並んでいる。第2方向Yにおいて、車輪64Aは車輪64Bと並び、車輪64Cは車輪64Dと並んでいる。他の観点からは、第2方向Yにおいて、回転軸線CXAは回転軸線CXBと並び、回転軸線CXCは回転軸線CXDと並んでいる。
【0057】
すわなち、複数の車輪64A~64Dは、第1方向Xおよび第1方向Xと反対の方向に移動するようにフレーム本体50に設けられている。これにより、台車20は、複数の車輪64A~64Dによって、第1方向Xおよび第1方向Xと反対の方向に移動することができる。
【0058】
また、複数の車輪64A~64Dは、第3方向Zに沿う軸を中心に回転しないようにフレーム本体50に取り付けられている。これにより、台車20は、第1方向Xおよび第1方向Xと反対の方向以外の方向の移動が規制されている。
【0059】
図6に示す例において、第2方向Yにおける車輪64Aと車輪64Bとの間隔は、第2方向Yにおける第4フレーム54と第3フレーム53との間隔よりも小さい。
図6に示す例において、第2方向Yにおける車輪64Cと車輪64Dとの間隔は、第2方向Yにおける第4フレーム54と第3フレーム53との間隔よりも小さい。これにより、第2方向Yにおける台車20の長さを小さくすることができる。
【0060】
続いて、
図2および
図3を用いて、媒介具ユニット1における媒介具10と台車20との位置関係について、説明する。
【0061】
図2に示すように、第1フレーム51は、第1方向Xにおいて第1接続部31よりも下流側に設けられている。第1フレーム51は、第1端部12を支持している。他の観点からは、第1フレーム51の上面58は、第1端部12と接している。
【0062】
第2フレーム52は、第1方向Xにおいて第2接続部32よりも上流側に設けられている。第2フレーム52は、第2端部13を支持している。他の観点からは、第2フレーム52の上面59は、第2端部13と接している。すわなち、第1方向Xにおいて、第1フレーム51および第2フレーム52は、第1接続部31と第2接続部32との間に位置している。
【0063】
さらに、第2接続部32は、第2端部13よりも径の大きなフランジである。
図3に示すように、第2接続部32は、第2フレーム52の上面59よりも下方に位置する部分を有している。同様、第1接続部31は、第1フレーム51の上面58よりも下方に位置する部分を有している。これらの部分によって、第1端部12および第2端部13の第1方向Xおよび第1方向Xと反対の方向に沿う移動が制限されている。
【0064】
図2に示すように、第1端部12は取付プレート61Aと取付プレート61Bとの間に位置し、第2端部13は取付プレート61Cと取付プレート61Dとの間に位置している。取付プレート61A~61Dによって、第1端部12および第2端部13の第2方向Yおよび第2方向Yと反対の方向に沿う移動が制限されている。
【0065】
本実施形態においては、取付プレート61A~61Dが第1端部12および第2端部13の第2方向Yおよび第2方向Yと反対の方向に沿う移動を制限するため、ストッパーとして機能している。
【0066】
第3フレーム53は、ドレン部14を支持している。
図3に示す例において、第3フレーム53は、ドレン接続部33と接しているが、ドレン接続部33以外のドレン部14、または閉止フランジ49と接することで、ドレン部14を支持してもよい。
【0067】
上述の通り、第3フレーム53は第1フレーム51および第2フレーム52よりも上方に位置しているため、
図3に示すように、ドレン接続部33は第1接続部31および第2接続部32よりも上方に位置している。他の観点からは、媒介具10は、第1方向Xと反対の方向に見て、第2方向Yに沿って設置面Gから離れるように傾斜している。
【0068】
ここで、媒介具10の第1方向Xに沿う流路の中心を中心C(
図3に示す)と定義する。中心Cから設置面Gまでの距離L1は、中心Cから第2接続部32の外周面SFまでの距離L2よりも大きい(L1>L2)。
【0069】
他の観点からは、第2接続部32は、設置面Gと接していない。第2接続部32と設置面Gとの間には、隙間GA(
図3示す)が形成されている。例えば、隙間GAは、手袋等を装着したユーザが媒介具10と継手セット40との接続作業をするのに支障のない隙間であればよい。ここでは、第2接続部32と設置面Gとの関係について説明したが、第1接続部31と設置面Gとの関係においても同様である。
【0070】
図2に示す例において、第1接続部31はキャスター60Aとキャスター60Bとの間に位置し、第2接続部32はキャスター60Cとキャスター60Dとの間に位置している。
【0071】
より具体的には、第1接続部31は車輪64Aと車輪64Bとの間に位置し、第2接続部32は車輪64Cと車輪64Dとの間に位置している。ホースH1,H2の観点からは、ホースH1はキャスター60Aとキャスター60Bとの間に位置し、ホースH2はキャスター60Cとキャスター60Dとの間に位置している。
【0072】
以上のように構成された媒介具ユニット1であれば、媒介具10に接続されたホースH1,H2の変形を抑制することができる。より詳細には、媒介具10が搭載された台車20は、フレーム本体50と、第1方向Xおよび第1方向Xと反対の方向にフレーム本体50が移動するようにフレーム本体50に取り付けられた複数の車輪64A~64Dと、を備えている。
【0073】
例えば、送水システム100において、ホースH1,H2に通水されると、ホースH1,H2は伸びたり、縮んだり、動いたりする。接続されるホースH1,H2の口径が大きくなるに従い、媒介具10の質量も大きくなる。そのため、例えば、口径の大きな媒介具10に接続されると、上述のようなホースH1,H2の動きが制限され、ホースH1,H2は、ねじれたり、折れ曲がったり、キンクしたりする場合がある。
【0074】
台車20は、複数の車輪64A~64Dによって、流体の流れ方向に沿う第1方向Xおよび第1方向Xと反対の方向に移動することができる。媒介具10は台車20に搭載されているため、ホースH1,H2の通水時において、ホースH1,H2を介して媒介具10に力が加わった際、媒介具10は、台車20とともに第1方向Xおよび第1方向Xと反対の方向に移動することができる。他の観点からは、ホースH1,H2の動きに対して、媒介具ユニット1を追随させることができる。
【0075】
媒介具10が台車20とともに移動することによって、第1方向Xおよび第1方向Xと反対の方向におけるホースH1,H2の動きが制限されにくくなるため、ホースH1,H2にねじれ、折れ曲がり、キンク等の変形が発生しにくくなる。その結果、本実施形態であれば、媒介具10に接続されたホースH1,H2の変形を抑制することができる媒介具ユニット1および台車20を提供することができる。
【0076】
ホースH1,H2が変形しにくくなることで、通水時にホースH1,H2内部の圧力が急激に上昇したり、折れ曲がったホースH1,H2の角部が設置面Gと擦れることによってホースH1,H2が破損したりするおそれを低減することができる。その結果、本実施形態に係る媒介具ユニット1および台車20であれば、送水システム100における安全性を向上させることができる。
【0077】
通水時にホースH1,H2が変形した場合、通水を一度停止し、ホースH1,H2の変形を解消する必要があるが、本実施形態に係る媒介具ユニット1であれば、媒介具10に接続されたホースH1,H2の変形が抑制されているため、ホースH1,H2の変形を解消するための作業が発生しにくい。これにより、送水システム100における作業性を向上させることができる。
【0078】
本実施形態における車輪64A~64Dは、第2方向Yに延びる回転軸線CXA~CXDを中心に回転する。これにより、第1方向Xおよび前記第1方向Xと反対の方向に台車20が移動することができるとともに、第1方向Xおよび第1方向Xと反対の方向以外の方向に台車20が移動することを規制することができる。
【0079】
例えば、媒介具10が第1方向Xおよび第1方向Xと反対の方向以外の方向に移動しにくくなることで、ホースH1,H2が第1方向Xおよび第1方向Xと反対の方向以外の方向に動きにくくなり、媒介具10に接続されたホースH1,H2の変形をより抑制することができる。
【0080】
本実施形態における媒介具ユニット1は、
図3を用いて説明したように、第1接続部31と設置面Gとの間、および第2接続部32と設置面Gとの間には、隙間GAが形成されている。
【0081】
作業者は手や工具等を隙間GAに挿入することができるため、媒介具10に対する継手セット40の着脱作業が容易となる。その結果、送水システム100における作業性を向上させることができる。さらに、媒介具10に接続された継手セット40も設置面Gと接していないため、継手セット40に対する、接続具48の着脱作業も容易となる。
【0082】
媒介具10は、第1方向Xと反対の方向に見て、第2方向Yに沿って設置面Gから離れるように傾斜している。他の観点からは、ドレン接続部33と設置面Gとの間には、隙間が形成されている。これにより、ドレン接続部33に対する閉止フランジ49の着脱作業も容易となる。
【0083】
すなわち、媒介具10が台車20に搭載されることによって、媒介具10の交換、掃除等のメンテナンスが行いやすくなるため、送水システム100における作業性を向上させることができる。
【0084】
媒介具10の大きさが大きくなると媒介具10の質量が大きくなり、特に媒介具10の大きさが100A以上になると、作業者による媒介具10の運搬が困難となる。本実施形態に係る媒介具ユニット1であれば、媒介具10が台車20に搭載されているため、台車20によって、媒介具10を目的地まで容易に運搬することができ、媒介具10の搬送性を向上することができる。
【0085】
例えば、大口径(例えば、100A以上)のホース敷設において、作業者の負担を軽減することができる。台車20に搭載された媒介具10であれば、作業者は一人であっても、媒介具10を容易に運搬することができる。
【0086】
台車20に搭載された媒介具10は、フレーム本体50に対して位置がずれにくい。より具体的には、第2接続部32が第2フレーム52の上面59よりも下方に位置する部分を有し、第1接続部31が第1フレーム51の上面58よりも下方に位置する部分を有しているため、第1端部12および第2端部13の第1方向Xおよび第1方向Xと反対の方向に移動が制限されている。
【0087】
さらに、取付プレート61A~61Dが第1端部12および第2端部13の第2方向Yおよび第2方向Yと反対の方向に沿う移動を制限している。他の観点からは、台車20に対して媒介具10を固定するための部材を用いることなく、台車20に対して媒介具10がずれにくくなっている。
【0088】
本実施形態において、キャスター60A,60Bは側面56に取り付けられ、キャスター60C,60Dは側面57に取り付けられている。これにより、キャスター60A~60Dをフレーム本体50の下面に取り付けた場合と比較して、台車20の高さを低くすることができる。
【0089】
他の観点からは、台車20に搭載される媒介具10の重心の位置を低くすることができる。その結果、台車20に搭載された媒介具10をより安定して運搬することができる。さらに、媒介具10と接続されたホースH1,H2の変形を小さくすることができる。
【0090】
なお、本実施形態において、第3フレーム53がドレン部14を支持しているが、第4フレーム54がドレン部14を支持するように、媒介具10がフレーム本体50に搭載されてもよい。
【0091】
台車20は、台車20を押したり、引いたりするためのハンドルをさらに備えてもよい。台車20がハンドルを備えることで、台車20に媒介具10を搭載した状態で台車20を移動させやすくなる。ハンドルは、例えば、フレーム本体50から上方に向けて延びている。ハンドルの代わりに台車20を引くために、紐、チェーン等をフレーム本体50に取り付けてもよい。
【0092】
キャスター60A~60Dは、車輪64A~64Dの回転を止めるロック機構をさらに備えてもよい。本実施形態においては、取付プレート61A~61Dが第1端部12および第2端部13の第2方向Yおよび第2方向Yと反対の方向に沿う移動を制限するストッパーとして機能しているが、取付プレート61A~61Dの代わりに他の部材(例えば、板材、棒材)によって、第1端部12および第2端部13の第2方向Yおよび第2方向Yと反対の方向に沿う移動を制限してもよい。
【0093】
本実施形態においては、ホースH1は供給源Sと媒介具10とを接続していたが、供給源Sと媒介具10との間にはストレーナ、バルブ等の他の媒介具がさらに設けられてもよい。本実施形態においては、ホースH2は媒介具10とノズルNとを接続していたが、媒介具10とノズルNとの間にはストレーナ、バルブ等の他の媒介具がさらに設けられてもよい。上述のような場合、媒介具の各々が台車20に搭載されてもよい。
【0094】
本実施形態においては、媒介具10の一例として、ストレーナを開示したが、媒介具10は、ボール弁、バタフライ弁等のバルブであってもよい。フレーム本体50は、媒介具10の形状等に応じて、媒介具10を支持する部材をさらに有してもよい。送水システム100は、ホースH1,H2の口径が100Aよりも小さい場合にも適用することができる。
【0095】
以上、本発明の実施形態として説明した媒介具ユニットおよび台車を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての媒介具ユニットおよび台車も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変形例に想到し得るものであり、それら変形例についても本発明の範囲に属するものと解される。
【0096】
例えば、上述の実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、もしくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【0097】
また、上述の実施形態において述べた態様によりもたらされる他の作用効果について、本明細書の記載から明らかなもの、または当業者において適宜想到し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
【符号の説明】
【0098】
1…媒介具ユニット、10…媒介具、11…媒介具本体、12…第1端部、13…第2端部、14…ドレン部、20…台車、31…第1接続部、32…第2接続部、33…ドレン接続部、50…フレーム本体、51…第1フレーム、52…第2フレーム、53…第3フレーム、54…第4フレーム、60A~60D…キャスター、100…送水システム。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端部と第2端部とを含む媒介具本体と、前記第1端部に位置する第1接続部と、前記第2端部に位置する第2接続部と、を有し、前記第1端部から前記第2端部に向かう第1方向に沿って流体が流れる媒介具と、
前記媒介具が搭載される台車と、を備え、
前記台車は、
前記第1方向において前記第1接続部よりも下流側に設けられ、前記第1端部を支持する第1フレームと、前記第1方向において前記第2接続部より上流側に設けられ、前記第2端部を支持する第2フレームと、を有するフレーム本体と、
前記第1フレームから前記第1方向と反対の方向に延びる第1キャスターフレームと、
前記第1フレームから前記第1方向と反対の方向に延びるとともに、前記第1方向と直交する第2方向に前記第1キャスターフレームと並ぶ第2キャスターフレームと、
前記第2フレームから前記第1方向に延びる第3キャスターフレームと、
前記第2フレームから前記第1方向に延びるとともに、前記第2方向に前記第3キャスターフレームと並ぶ第4キャスターフレームと、
前記第2方向に延びる第1回転軸線を中心に回転するように前記第1キャスターフレームに取り付けられた第1車輪と、
前記第2方向に延びる第2回転軸線を中心に回転するように前前記第2キャスターフレームに取り付けられた第2車輪と、
前記第2方向に延びる第3回転軸線を中心に回転するように前前記第3キャスターフレームに取り付けられた第3車輪と、
前記第2方向に延びる第4回転軸線を中心に回転するように前前記第4キャスターフレームに取り付けられた第4車輪と、を有し、
前記第1車輪、前記第2車輪、前記第3車輪および前記第4車輪は、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向に沿う軸を中心に回転しない、
媒介具ユニット。
【請求項2】
前記第1フレームは、前記第1端部と接している第1上面を有し、
前記第2フレームは、前記第2端部と接している第2上面を有し、
前記第1接続部は、前記第1端部よりも径が大きく形成されるとともに、前記第1上面よりも下方に位置する第1部分を有し、
前記第2接続部は、前記第2端部よりも径が大きく形成されるとともに、前記第2上面よりも下方に位置する第2部分を有する、
請求項1に記載の媒介具ユニット。
【請求項3】
前記台車は、
前記第1フレームに設けられ、前記第2方向および前記第2方向と反対の方向に沿う前記第1端部の移動を制限する一対の第1ストッパーと、
前記第2フレームに設けられ、前記第2方向および前記第2方向と反対の方向に沿う前記第2端部の移動を制限する一対の第2ストッパーと、をさらに有する、
請求項1または2に記載の媒介具ユニット。
【請求項4】
前記第1接続部は前記第1車輪と前記第2車輪との間に位置し、前記第2接続部は前記第3車輪と前記第4車輪との間に位置している、
請求項1記載の媒介具ユニット。
【請求項5】
前記媒介具は、ストレーナである、
請求項1に記載の媒介具ユニット。
【請求項6】
前記媒介具本体は、前記第1端部と前記第2端部との間に位置するドレン部をさらに含み、
前記フレーム本体は、前記第1フレームと前記第2フレームとを接続し、前記ドレン部を支持する第3フレームをさらに有する、
請求項5に記載の媒介具ユニット。
【請求項7】
前記第3フレームは、前記第1フレームおよび前記第2フレームよりも上方に位置し、
前記ドレン部は、前記第1接続部および前記第2接続部よりも上方に位置している、
請求項6に記載の媒介具ユニット。
【請求項8】
第1端部と第2端部とを含む媒介具本体と、前記第1端部に位置する第1接続部と、前記第2端部に位置する第2接続部と、を有し、前記第1端部から前記第2端部に向かう第1方向に沿って流体が流れる媒介具が搭載される台車であって、
前記第1方向において前記第1接続部よりも下流側に設けられ、前記第1端部を支持する第1フレームと、前記第1方向において前記第2接続部より上流側に設けられ、前記第2端部を支持する第2フレームと、を有するフレーム本体と、
前記第1フレームから前記第1方向と反対の方向に延びる第1キャスターフレームと、
前記第1フレームから前記第1方向と反対の方向に延びるとともに、前記第1方向と直交する第2方向に前記第1キャスターフレームと並ぶ第2キャスターフレームと、
前記第2フレームから前記第1方向に延びる第3キャスターフレームと、
前記第2フレームから前記第1方向に延びるとともに、前記第2方向に前記第3キャスターフレームと並ぶ第4キャスターフレームと、
前記第2方向に延びる第1回転軸線を中心に回転するように前記第1キャスターフレームに取り付けられた第1車輪と、
前記第2方向に延びる第2回転軸線を中心に回転するように前前記第2キャスターフレームに取り付けられた第2車輪と、
前記第2方向に延びる第3回転軸線を中心に回転するように前前記第3キャスターフレームに取り付けられた第3車輪と、
前記第2方向に延びる第4回転軸線を中心に回転するように前前記第4キャスターフレームに取り付けられた第4車輪と、を有し、
前記第1車輪、前記第2車輪、前記第3車輪および前記第4車輪は、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向に沿う軸を中心に回転しない、
台車。
【請求項9】
前記台車は、
前記第1フレームに設けられ、前記第2方向および前記第2方向と反対の方向に沿う前記第1端部の移動を制限する一対の第1ストッパーと、
前記第2フレームに設けられ、前記第2方向および前記第2方向と反対の方向に沿う前記第2端部の移動を制限する一対の第2ストッパーと、をさらに有する、
請求項8に記載の台車。
【請求項10】
前記台車は、
前記第1フレームに取り付けられ、前記第1キャスターフレームが延びる第1取付プレートと、
前記第1フレームに取り付けられ、前記第2キャスターフレームが延びる第2取付プレートと、
前記第2フレームに取り付けられ、前記第3キャスターフレームが延びる第3取付プレートと、
前記第2フレームに取り付けられ、前記第4キャスターフレームが延びる第4取付プレートと、をさらに有し、
前記第1取付プレートおよび前記第2取付プレートは、前記一対の第1ストッパーであり、前記第3取付プレートおよび前記第4取付プレートは、前記一対の第2ストッパーであり、
前記第1端部は、前記第1取付プレートと前記第2取付プレートとの間に位置し、前記第2端部は、前記第3取付プレートと前記第4取付プレートとの間に位置する、
請求項9に記載の台車。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
前記台車は、前記第1方向において前記第1接続部よりも下流側に設けられ、前記第1端部を支持する第1フレームと、前記第1方向において前記第2接続部より上流側に設けられ、前記第2端部を支持する第2フレームと、を有するフレーム本体と、前記第1フレームから前記第1方向と反対の方向に延びる第1キャスターフレームと、前記第1フレームから前記第1方向と反対の方向に延びるとともに、前記第1方向と直交する第2方向に前記第1キャスターフレームと並ぶ第2キャスターフレームと、前記第2フレームから前記第1方向に延びる第3キャスターフレームと、前記第2フレームから前記第1方向に延びるとともに、前記第2方向に前記第3キャスターフレームと並ぶ第4キャスターフレームと、前記第2方向に延びる第1回転軸線を中心に回転するように前記第1キャスターフレームに取り付けられた第1車輪と、前記第2方向に延びる第2回転軸線を中心に回転するように前前記第2キャスターフレームに取り付けられた第2車輪と、前記第2方向に延びる第3回転軸線を中心に回転するように前前記第3キャスターフレームに取り付けられた第3車輪と、前記第2方向に延びる第4回転軸線を中心に回転するように前前記第4キャスターフレームに取り付けられた第4車輪と、を有する。前記第1車輪、前記第2車輪、前記第3車輪および前記第4車輪は、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向に沿う軸を中心に回転しない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
前記第1フレームは、前記第1端部と接している第1上面を有してもよい。前記第2フレームは、前記第2端部と接している第2上面を有してもよい。前記第1接続部は、前記第1端部よりも径が大きく形成されるとともに、前記第1上面よりも下方に位置する第1部分を有してもよい。前記第2接続部は、前記第2端部よりも径が大きく形成されるとともに、前記第2上面よりも下方に位置する第2部分を有してもよい。前記台車は、前記第1フレームに設けられ、前記第2方向および前記第2方向と反対の方向に沿う前記第1端部の移動を制限する一対の第1ストッパーと、前記第2フレームに設けられ、前記第2方向および前記第2方向と反対の方向に沿う前記第2端部の移動を制限する一対の第2ストッパーと、をさらに有してもよい。前記第1接続部は前記第1車輪と前記第2車輪との間に位置し、前記第2接続部は前記第3車輪と前記第4車輪との間に位置してもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
前記媒介具は、ストレーナでもよい。前記媒介具本体は、前記第1端部と前記第2端部との間に位置するドレン部をさらに含み、前記フレーム本体は、前記第1フレームと前記第2フレームとを接続し、前記ドレン部を支持する第3フレームをさらに有してもよい。前記第3フレームは、前記第1フレームおよび前記第2フレームよりも上方に位置してよい。前記ドレン部は、前記第1接続部および前記第2接続部よりも上方に位置してもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
一実施形態に係る台車は、第1端部と第2端部とを含む媒介具本体と、前記第1端部に位置する第1接続部と、前記第2端部に位置する第2接続部と、を有し、前記第1端部から前記第2端部に向かう第1方向に沿って流体が流れる媒介具が搭載される台車であって、前記第1方向において前記第1接続部よりも下流側に設けられ、前記第1端部を支持する第1フレームと、前記第1方向において前記第2接続部より上流側に設けられ、前記第2端部を支持する第2フレームと、を有するフレーム本体と、前記第1フレームから前記第1方向と反対の方向に延びる第1キャスターフレームと、前記第1フレームから前記第1方向と反対の方向に延びるとともに、前記第1方向と直交する第2方向に前記第1キャスターフレームと並ぶ第2キャスターフレームと、前記第2フレームから前記第1方向に延びる第3キャスターフレームと、前記第2フレームから前記第1方向に延びるとともに、前記第2方向に前記第3キャスターフレームと並ぶ第4キャスターフレームと、前記第2方向に延びる第1回転軸線を中心に回転するように前記第1キャスターフレームに取り付けられた第1車輪と、前記第2方向に延びる第2回転軸線を中心に回転するように前前記第2キャスターフレームに取り付けられた第2車輪と、前記第2方向に延びる第3回転軸線を中心に回転するように前前記第3キャスターフレームに取り付けられた第3車輪と、前記第2方向に延びる第4回転軸線を中心に回転するように前前記第4キャスターフレームに取り付けられた第4車輪と、を有する。前記第1車輪、前記第2車輪、前記第3車輪および前記第4車輪は、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向に沿う軸を中心に回転しない。前記台車は、前記第1フレームに設けられ、前記第2方向および前記第2方向と反対の方向に沿う前記第1端部の移動を制限する一対の第1ストッパーと、前記第2フレームに設けられ、前記第2方向および前記第2方向と反対の方向に沿う前記第2端部の移動を制限する一対の第2ストッパーと、をさらに有してもよい。前記台車は、前記第1フレームに取り付けられ、前記第1キャスターフレームが延びる第1取付プレートと、前記第1フレームに取り付けられ、前記第2キャスターフレームが延びる第2取付プレートと、前記第2フレームに取り付けられ、前記第3キャスターフレームが延びる第3取付プレートと、前記第2フレームに取り付けられ、前記第4キャスターフレームが延びる第4取付プレートと、をさらに有してもよい。前記第1取付プレートおよび前記第2取付プレートは、前記一対の第1ストッパーであってもよく、前記第3取付プレートおよび前記第4取付プレートは、前記一対の第2ストッパーであってもよい。前記第1端部は、前記第1取付プレートと前記第2取付プレートとの間に位置してもよく、前記第2端部は、前記第3取付プレートと前記第4取付プレートとの間に位置してもよい。