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  • 特開-注文システムおよび注文方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024060291
(43)【公開日】2024-05-02
(54)【発明の名称】注文システムおよび注文方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20240424BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022167585
(22)【出願日】2022-10-19
(71)【出願人】
【識別番号】395023118
【氏名又は名称】株式会社テクノクラフト
(74)【代理人】
【識別番号】110003063
【氏名又は名称】弁理士法人牛木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】栂坂 昌業
(72)【発明者】
【氏名】若杉 典子
(72)【発明者】
【氏名】本間 笑美子
(72)【発明者】
【氏名】湯田 絵莉香
(72)【発明者】
【氏名】池田 優司
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB54
5L049BB54
(57)【要約】
【課題】注文者、注文受付発注者および受注者にとって利便性の高い注文システムおよび注文方法を提供する。
【解決手段】注文者による注文を注文受付発注者が受け付けて受注者に発注するために、サーバ1により実行する注文システムであって、サーバ1が、注文受付発注者が受注者の商品リストから作成した注文リストを保存する注文リスト保存手段4と、注文者からの注文リストに基づく注文を受け付ける注文受付手段5と、受け付けた注文に基づき受注者への発注書を作成する注文発注手段6と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注文者による注文を注文受付発注者が受け付けて受注者に発注するために、サーバにより実行する注文システムであって、
前記サーバが、
前記注文受付発注者が前記受注者の商品リストから作成した注文リストを保存する注文リスト保存手段と、
前記注文者からの前記注文リストに基づく注文を受け付ける注文受付手段と、
受け付けた前記注文に基づき前記受注者への発注書を作成する注文発注手段と、
を備える、注文システム。
【請求項2】
前記注文受付発注者が調整した2次価格を設定する価格設定手段を備える、請求項1に記載の注文システム。
【請求項3】
精算システムに費用を出力する費用出力手段を備える、請求項1または2に記載の注文システム。
【請求項4】
注文者による注文を注文受付発注者が受け付けて受注者に発注するために、サーバを備えた注文システムが実行する注文方法であって、
前記サーバが、
前記注文受付発注者が前記受注者の商品リストから作成した注文リストを保存する注文リスト保存ステップと、
前記注文者からの前記注文リストに基づく注文を受け付ける注文受付ステップと、
受け付けた前記注文に基づき前記受注者への発注書を作成する注文発注ステップと、
を実行する、注文方法。
【請求項5】
前記注文受付発注者が調整した2次価格を設定する価格設定ステップを含む、請求項4に記載の注文方法。
【請求項6】
精算システムに費用を出力する費用出力ステップを含む、請求項4または5に記載の注文方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文者による注文を注文受付発注者が受け付けて受注者に発注するために、サーバにより実行する注文システムおよび注文方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークを介して商品を注文する注文者と商品を受注する受注者とを仲介する販売仲介サイトが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-133163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、販売する商品や商品の価格は、受注者が決定しており、販売仲介サイトの販売の自由度が限られていた。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、注文者、注文受付発注者および受注者にとって利便性の高い注文システムおよび注文方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明はかかる課題を解決するため、注文者による注文を注文受付発注者が受け付けて受注者に発注するために、サーバにより実行する注文システムであって、前記サーバが、前記注文受付発注者が前記受注者の商品リストから作成した注文リストを保存する注文リスト保存手段と、前記注文者からの前記注文リストに基づく注文を受け付ける注文受付手段と、受け付けた前記注文に基づき前記受注者への発注書を作成する注文発注手段と、を備える、注文システムを提供する。
【0007】
前記注文システムでは、前記注文受付発注者が調整した2次価格を設定する価格設定手段を備える、としてもよい。
【0008】
前記注文システムでは、精算システムに費用を出力する費用出力手段を備える、としてもよい。
【0009】
また本発明は、注文者による注文を注文受付発注者が受け付けて受注者に発注するために、サーバを備えた注文システムが実行する注文方法であって、前記サーバが、前記注文受付発注者が前記受注者の商品リストから作成した注文リストを保存する注文リスト保存ステップと、前記注文者からの前記注文リストに基づく注文を受け付ける注文受付ステップと、受け付けた前記注文に基づき前記受注者への発注書を作成する注文発注ステップと、を実行する、注文方法を提供する。
【0010】
前記注文方法では、前記注文受付発注者が調整した2次価格を設定する価格設定ステップを含む、としてもよい。
【0011】
前記注文方法では、精算システムに費用を出力する費用出力ステップを含む、としてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明の注文システムおよび注文方法によれば、注文受付発注者が任意の商品を価格の設定をしながら手軽に発注することができ、注文受付発注者の労力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の好適な実施形態に係る注文システムおよび注文方法を実行するサーバを含む全体構成を示すブロック図である。
図2】サーバ、保護者、幼稚園、および、業者の動作を示すフローチャートである。
図3】注文リストの一例を示す図である。
図4】注文リストの別の例を示す図である。
図5】注文リストの別の例を示す図である。
図6】引当手段が商品の引当を行う場合の例を説明するための図である。
図7】返品処理手段の精算金額の算出方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の注文システムおよび注文方法の好適な実施形態について説明する。ただし、本発明は、以下の記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、または、発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、様々な変形や変更が可能である。そのような変形や変更もまた、本発明の範囲に含まれる。
【0015】
本実施形態の注文システムおよび注文方法は、注文者による注文を注文受付発注者が受け付けて受注者に発注するために、サーバにより実行する。以下では、本実施形態の注文システムおよび注文方法を、幼稚園などの施設で利用する場合を例に挙げて説明するが、これに限定されない。この場合、注文者は園児の保護者(以下、保護者と記載する)、注文受付発注者は幼稚園や保育園、こども園などの施設(以下、幼稚園と記載する)、受注者は業者(以下、業者と記載する)である。
【0016】
図1は、本実施形態の注文システムおよび注文方法を実行するサーバ1を含む全体構成を示すブロック図である。図2は、サーバ1、保護者21、幼稚園31、および、業者41の動作を示すフローチャートである。
【0017】
サーバ1は、例えばコンピュータであり、少なくとも、バス13で互いに接続された、CPU2、および、メモリやハードディスクなどの記憶手段3を備える。サーバ1はその他、注文リスト保存手段4、注文受付手段5、および、注文発注手段6を備える。サーバ1はさらに、価格設定手段7、引当手段8、完了登録手段9、費用出力手段10、返品処理手段11、および、通知手段12を備えてもよい。注文リスト保存手段4、注文受付手段5、注文発注手段6、価格設定手段7、引当手段8、完了登録手段9、費用出力手段10、返品処理手段11、および、通知手段12は、記憶手段3にインストールされたプログラム(図示せず)により実行される。プログラムの実行時に必要なデータは、記憶手段3に保存され、適宜呼び出しされる。サーバ1はまた、外部と通信を行うための通信手段13を備える。
【0018】
第1端末装置20、第2端末装置30、および、第3端末装置40は、それぞれ保護者21、幼稚園31、および、業者41が使用する端末装置であり、インターネットなどの通信網100を介してサーバ1と通信可能に構成される。第1端末装置20、第2端末装置30、および、第3端末装置40は、例えば、PCやタブレット、スマートフォン等であり、これらの台数は特に限定されない。保護者21、幼稚園31、および、業者41は、WEBブラウザやアプリでログインし、プログラムにより実行される各手段による機能を利用することができる。
【0019】
図2のフローチャートにおいて、まず、幼稚園31は、ステップS311で、業者の発行するカタログやWEBサイトなどの商品リストを参照して、図3図5に示す注文リスト14を作成または更新する。更新する場合は、注文の変更やキャンセルを行う場合を含む。ステップS111で、サーバ1の注文リスト保存手段4は、作成された注文リスト14を記憶手段3に保存する。注文リスト14は、入園や新学期、遠足、クリスマス会、作品展などのイベント毎に、複数作成される。
【0020】
注文リスト14は、図3に示すように、商品名が記載される商品欄121と、業者41の商品価格が記載される小売希望価格欄122と、幼稚園31が決定する2次価格が記載される販売価格欄123と、注文の個数が記載される数量欄124と、を有する。2次価格は、業者41の小売希望価格から必要に応じて変更した、保護者21が実際に支払う販売価格である。商品の登録時に、商品画像をアップして関連付けできるようにしてもよい。
【0021】
次年度など、2回目以降の注文リスト14の作成または更新では、図4に示すように、前回の小売希望価格が記載される前回小売希望価格欄125と、前回の販売価格が記載される前回販売価格欄126と、を設けるようにしてもよい。これにより、今回販売価格の設定がしやすくなる。任意であるが、アクション欄127を設けてもよい。アクション欄127では、今回小売希望価格が前回小売希望価格と同じ場合に「流用」、今回小売希望価格が前回小売希望価格と異なる場合に「更新」、注文リスト14から削除する場合に「削除」、新たに追加する場合に「追加」などと記載するとよい。今回販売価格欄123は、デフォルトでは前回販売価格を表示する。注文リスト14の作成者(幼稚園31の先生など)が異なる場合であっても、各注文リスト14は、同じ幼稚園31内であれば、参照可能とするとよい。
【0022】
2次価格としての今回小売希望価格は、幼稚園31が任意に決定することができ、サーバ1の価格設定手段7により設定される。同じ商品であっても、注文リスト14毎に、異なる2次価格を設定することができる。
【0023】
サーバ1の通知手段12は、ステップS112で、通信手段13を介して、例えばメールなどにより、保護者21に注文のお知らせを通知する。注文のお知らせは、注文リスト14の項目のうち、少なくとも、商品名と、今回販売価格と、を含む。保護者21は、ステップS211で、注文リスト14の商品から購入したい商品を選択し、注文を入力する。この際、保護者21が注文を入力できる注文受付期間を設けるようにすることが好ましい。サーバ1の注文受付手段5は、ステップS117で、保護者21の注文を確認し、通知手段12が、ステップS114で、保護者21に注文確認のメールを送信する。ここでの注文は、まだ発注段階ではない。
【0024】
幼稚園31は、注文受付期間の開始前はもちろん、注文受付期間の開始後であっても、発注するまで、注文リスト14の商品や販売価格の変更を行うことができる。注文受付期間の開始後から発注するまでの期間に注文リスト14が変更された場合、サーバ1の通知手段12は、再度、保護者21に注文のお知らせを通知する。保護者21が再注文または確認を行うと、サーバ1の注文受付手段5がその確認を行い、通知手段12が保護者21に注文確認のメールを送信する。
【0025】
注文リスト14の販売価格を変更する場合には、例えば図5に示すような注文リスト14を使用することができる。業者41から小売希望価格の変更のお知らせがあった場合に、幼稚園31は、変更希望小売価格欄128に変更後の小売希望価格を入力し、変更後の変更販売価格を変更販売価格欄129に記入する。変更販売価格は、発注時点で確定する。
【0026】
注文の確定は、幼稚園31により行われる。幼稚園31は、ステップS312で、保護者21の注文の状況を注文一覧により確認して、注文を確定する。幼稚園31は、ステップS313で、注文リスト14により、発注を行う。この発注は、サーバ1への登録のための発注である。注文リスト14は、複数の業者41の商品を含むことができ、発注する商品の業者41が複数ある場合であっても、1回の発注にまとめることができる。また、複数の注文リスト14を1回の発注にまとめることもできる。これにより、幼稚園31の労力が低減する。
【0027】
サーバ1の注文受付手段5は、ステップS115で、幼稚園31からの注文を受け付ける。複数の注文リスト14が1回にまとめて発注された場合、サーバ1の注文受付手段5は、注文を業者41毎にマージするようにしてもよい。
【0028】
サーバ1の注文発注手段6は、ステップS116で、幼稚園31からの注文にしたがい、業者41に商品の発注を行う。この発注の際には、注文発注手段6が、発注書を作成する。発注書には、複数の注文リスト14の内容を合算することができる。発注書は電子データベースでやり取りをしてもよいし、紙ベースでやり取りをしてもよい。
【0029】
保護者21は、発注後であっても、商品が納品されるまで、注文の変更またはキャンセルを行うことができる。注文の変更またはキャンセルをできる期間を設定できるようにしてもよい。注文の変更またはキャンセルがあった場合、サーバ1の通知手段12は、幼稚園31にその旨を通知する。幼稚園31は、業者41に対して、発注の訂正を行う。
【0030】
商品の発注を受けた業者41は、ステップS411で、発注書を参照して、幼稚園31に、発注書に記載された商品を納品する。発注書に複数の注文リスト14の内容が含まれている場合、業者41は、各商品について合算した個数を納品する。
【0031】
幼稚園31は、ステップS314で、発注書および/または納品書を参照しながら、納品の確認を行う。納品の確認は、幼稚園31が、各商品の納品数を記入して、サーバ1に登録する。
【0032】
サーバ1の引当手段8は、ステップS117で、商品の引当を行う。ここでいう引当は、発注された注文に対して納品された商品を割り当てることを意味する。引当手段8は、発注書に複数の注文リスト14の内容が含まれている場合であっても、自動的に引当を行うことができる。また、引当手段8は、納品が複数回に分かれて行われる場合にも対応できる。図6を参照しながら、2つの注文リスト14である注文Aおよび注文Bにより注文が行われ、2回に分けて納品が行われる場合について説明する。まず、1回目の納品で、クレヨンが6個、はさみが4個、のりが3個、納品されたとする。はさみおよびのりは、注文数に対し、納品数が少ないので、例えば、注文リスト14の登録順、および、注文の受付順に、商品の引当を行う。2回目の納品では、はさみが2個、のりが4個、納品され、1回目の納品で引当が行われなかった保護者に対して、商品の引当を行う。発注した商品の業者41が複数ある場合、納品は業者41毎に管理し、引当を行う。引当後、引当手段8は、保護者21の注文と引当結果とが対応付けられた引渡リストを作成する。
【0033】
納品の際に欠品がある場合、例えば、以下の5通りの取り扱いが考えられる。
【0034】
(1)欠品商品が納品されるまで、全商品の引き渡しを保留とする。
【0035】
(2)欠品商品を除いて、納品された商品を引き渡す。別途納品が行われたら、その商品を引き渡す。別途引き渡す場合も、サーバ1の引当手段8は、引渡リストを作成することができる。
【0036】
(3)欠品が発生した商品で、一部納品があり、その納品された分を先行して一部の保護者21に引き渡しを行う。納品された分は、注文受付順に保護者21に割り当てて引き渡しを行う。
【0037】
(4)欠品商品を別商品で差し替えて納品し、引き渡しを行う。
【0038】
(5)欠品商品を納品せず、取引を終了する。
【0039】
(4)の欠品商品を別商品で差し替えて納品する場合、幼稚園31は、注文リスト14を変更する。幼稚園31は、注文リスト14に差し替えて納品する商品を追加し、小売希望価格および販売価格を設定する。幼稚園31は、該当する保護者21の注文について、欠品商品から差し替えて納品する商品に振り替える。例えば、100個発注したくれよんAの納品が70個となり、差し替えて納品するくれよんBの納品が30個となる場合、30個分の保護者21の注文を、くれよんAからくれよんBに変更する。変更する注文は、例えば、注文受付順に基づいて決定することができる。保護者21は、注文履歴で変更した内容を参照することができる。
【0040】
幼稚園31は、ステップS315で、サーバ1が作成した引渡リストを参照しながら、保護者21に商品の引き渡しを行う。自動で作成された引渡リストにより、幼稚園31のピッキングの作業の労力が大幅に軽減される。幼稚園31は、ステップS316で、引き渡し確認の登録を行う。
【0041】
サーバ1は、ステップS118で、完了登録手段9により引き渡し確認の登録を受け付けると、ステップS119で、費用出力手段10により、外部の精算システム(図示せず)に、保護者21に請求する費用を出力する。外部の精算システムは、例えば、幼稚園31の月謝などを管理し、保護者21の口座から引き落としを行うシステムである。精算システムに費用を出力することで、本実施形態の注文システムにおける費用も、月謝などのその他の費用と一緒に、口座引き落としの処理を行うことができる。
【0042】
保護者21は、商品の引き渡しを受けた後、返品を行うことができる。精算前に返品が行われた場合、サーバ1の返品処理手段11は、返品する商品の費用として、保護者21に請求する費用から差し引く精算金額を算出する。図7の引渡返品テーブル51には、引き渡しおよび返品時の実績を格納しており、注文テーブル52には、発注対象となった注文実績を格納している。サーバ1の返品処理手段11は、例えば注文番号などを介して、引渡返品テーブル51のデータと注文テーブル52のデータとを照合し、精算金額を算出する。費用がすでに支払われた後に返品が行われた場合は、サーバ1の返品処理手段11は、引渡返品テーブル51を参照して精算金額を算出し、返金処理を行う。
【0043】
以上のように、注文リスト保存手段4は、幼稚園31が業者41の発行するカタログやWEBサイトなどの商品リストから作成した注文リスト14を保存する。注文受付手段5は、保護者21からの注文リスト14に基づく注文を受け付ける。注文発注手段6は、受け付けた注文に基づき業者への発注書を作成する。価格設定手段7は、幼稚園31が調整した2次価格を設定する。引当手段8は、幼稚園31の納品確認の登録に基づき、保護者21の注文に対して、業者から納品された商品の引当を行い、保護者21の注文と引当結果とが対応付けられた引渡リストを作成する。完了登録手段9は、幼稚園31からの引き渡し確認の登録を受け付ける。費用出力手段10は、外部の精算システムに費用を出力する。返品処理手段11は、返品後の精算金額を算出する。
【0044】
幼稚園31では、従来、入園や新学期、遠足、クリスマス会、作品展などのイベントの準備などで、保護者21が商品を購入する場合、紙ベースで注文を取り、注文に応じて複数の業者41毎に発注を行っていた。商品の費用は、幼稚園31が、保護者21から現金で集金を行い、集計作業を行って、業者41に支払っていた。これに対し、本発明によりこれらの業務をシステム化することで、幼稚園31の先生の業務負担を軽減でき、幼稚園31の先生は、他の業務に時間を集中することができる。保護者21は、電子データにより注文および注文の確認を行うことができ、また費用の支払いに現金を使用する必要がなくなる。業者41は、受注および納品の管理をしやすくなる。また、全体を通して、発注や精算、引き渡しにおける漏れやミスをなくすことができる。このように、本発明によれば、保護者21、幼稚園31および業者41にとって利便性の高い注文システムおよび注文方法を提供することができる。
【0045】
以上、本発明を好適な実施形態にしたがって説明したが、本発明は種々の変形実施が可能である。例えば、同じ幼稚園31内に複数の子供を持つ保護者21の場合、兄弟分をまとめて注文および精算を行えるようにしてもよい。また、幼稚園31に在庫がある商品の場合、発注数量の中に、在庫数を加味して対応できるようにしてもよい。また、幼稚園31が業者41の商品を取り扱うことができるようにするために、業者41が幼稚園31に登録の申請を行い、幼稚園31が登録を行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0046】
1 サーバ
4 注文リスト保存手段
5 注文受付手段
6 注文発注手段
7 価格設定手段
8 引当手段
9 完了登録手段
10 費用出力手段
11 返品処理手段
12 通知手段
14 注文リスト
21 保護者(注文者)
31 幼稚園(注文受付発注者)
41 業者(受注者)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7