(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024060413
(43)【公開日】2024-05-02
(54)【発明の名称】レンタルサービスサーバおよび買取り価格算出方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20240424BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022167774
(22)【出願日】2022-10-19
(71)【出願人】
【識別番号】399048917
【氏名又は名称】日立グローバルライフソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】川上 小百合
(72)【発明者】
【氏名】永田 利博
(72)【発明者】
【氏名】堀田 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 大輔
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB24
5L030BB68
5L049BB24
5L049BB68
(57)【要約】
【課題】商品のレンタル利用を促すことを可能とする。
【解決手段】レンタルサービスサーバ100は、レンタル対象の商品であるレンタル品について、レンタル期間におけるレンタル料金の徴収総額であるレンタル料金総額を算出する支払い額算出部114と、当該レンタル品と同等である新品の商品の、買い取り時点における販売価格に応じた基準価格を取得する販売価格取得部113と、基準価格から、レンタル料金総額を減じた価格を買取り価格として算出する買取り価格算出部115と、を備える。レンタル品のレンタル期間の更新は、所定周期で行われ、販売価格の改定が行われるのは、所定周期のなかの所定期間内であり、レンタルサービスサーバ100は、更新の前であり、所定期間外に更新の期限日を通知するリマインダ送信部116をさらに備えてもよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンタル対象の商品であるレンタル品について、レンタル期間におけるレンタル料金の徴収総額であるレンタル料金総額を算出する支払い額算出部と、
当該レンタル品と同等である新品の商品の、買い取り時点における販売価格に応じた基準価格を取得する販売価格取得部と、
前記基準価格から、前記レンタル料金総額を減じた価格を買取り価格として算出する買取り価格算出部と、を備える
レンタルサービスサーバ。
【請求項2】
前記レンタル品のレンタル期間の更新は、所定周期で行われ、
前記販売価格の改定が行われるのは、前記所定周期のなかの所定期間内であり、
前記更新の前であり、前記所定期間外に前記更新の期限日を通知するリマインダ送信部を備える
請求項1に記載のレンタルサービスサーバ。
【請求項3】
前記リマインダ送信部が送る通知には、
前記レンタル品のレンタル開始時における販売価格、および、当該販売価格と前記基準価格との差額のうち少なくとも何れか一方を含む
請求項2に記載のレンタルサービスサーバ。
【請求項4】
前記レンタル品のレンタル開始時における販売価格、および、当該販売価格と前記基準価格との差額のうち少なくとも何れか一方を含む買取り申込み画面を提示して、買取り申込みを受け付ける買取り要求処理部を備える
請求項1に記載のレンタルサービスサーバ。
【請求項5】
レンタルサービスサーバが、
レンタル対象の商品であるレンタル品について、レンタル期間におけるレンタル料金の徴収総額であるレンタル料金総額を算出するステップと、
当該レンタル品と同等である新品の商品の、買い取り時点における販売価格に応じた基準価格を取得するステップと、
前記基準価格から、前記レンタル料金総額を減じた価格を買取り価格として算出するステップと、を実行する
買取り価格算出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンタルされた商品の買取り価格を算出するレンタルサービスサーバおよび買取り価格算出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
家電や楽器、家具、衣服を含め様々な商品をレンタルして利用するサービスが普及している。サービスの利用者は、商品が気に入った場合に、レンタル料金として支払った総額に応じた価格で買い取ることができるのが一般的である。この価格の決め方の1つとして特許文献1に記載の賃貸・販売管理方法があり、「レンタル品を購入する顧客から徴収する全金額として、月数の経過に応じて増加する販売基準価格Gを想定し、この販売基準価格Gと累積レンタル料金ΣRENTALとの差額を販売価格の想定値(想定販売価格)」を決めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の買取り価格は、レンタル開始時において決まる商品の販売基準価格とレンタル料金の支払い総額との差額である。特許文献1の
図10(a)に記載される「G()」の符号が付された直線のグラフに示されるように、販売基準価格は時間経過とともに増加する。
【0005】
商品によっては価格競争が激しく、販売価格が下がるのが一般的であるものがある。例えば家電は、型落ちのタイミングの他に頻繁に販売価格が改定される商品が多い。このような商品において、レンタルされた商品(レンタル品)の買取り価格に値下がりした販売価格が反映されてないとすると、利用者は不満をもつと考えられる。また、販売価格が下がるのを待ってレンタルを開始する利用者や、他社の商品をレンタルまたは購入する利用者がいることも想定され、レンタルサービスの利用低下につながってしまう。
【0006】
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、レンタル利用を促すレンタルサービスサーバおよび買取り価格算出方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するため、本発明に係るレンタルサービスサーバは、レンタル対象の商品であるレンタル品について、レンタル期間におけるレンタル料金の徴収総額であるレンタル料金総額を算出する支払い額算出部と、当該レンタル品と同等である新品の商品の、買い取り時点における販売価格に応じた基準価格を取得する販売価格取得部と、前記基準価格から、前記レンタル料金総額を減じた価格を買取り価格として算出する買取り価格算出部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、レンタル利用を促すレンタルサービスサーバおよび買取り価格算出方法を提供することができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係るレンタルサービスサーバの機能ブロック図である。
【
図2】本実施形態に係るレンタル品データベースのデータ構成図である。
【
図3】本実施形態に係る顧客データベースのデータ構成図である。
【
図4】本実施形態に係る買取り価格を説明するためのグラフである。
【
図5】本実施形態に係るリマインダ送信部の動作を説明するための図である。
【
図6】本実施形態に係る買取り要求処理のフローチャートである。
【
図7】本実施形態に係る買取り申込み画面の画面構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
≪レンタルサービスサーバの概要≫
以下に本発明を実施するための形態(実施形態)におけるレンタルサービスサーバについて説明する。レンタルサービスサーバは、レンタル品の買取り価格を、買取り時点での新品の販売価格と利用者が支払ったレンタル料金総額(レンタル期間における料金総額)との差額とする。この新品の販売価格は、買取り価格算出の基準となる価格であり、例えば月初の所定期間で改定されて値下がりするのが一般的である。レンタル品の買取り価格を現在(最新)の販売価格とレンタル料金総額の差額と定めることで、レンタル品の買取りが促進されると期待できる。また、買取り価格の基準となる新品の販売価格がレンタル開始時に決まるレンタルサービスに対する競争力の向上が見込める。
【0011】
なお以下の説明においてレンタル契約は、月単位で更新されるものとする。当月でレンタルを終了する利用者は、申込み期限日である当月20日までにレンタル終了を申し込むものとする(後記する
図5参照)。申込みがない場合には翌月までレンタル継続と見なされ、レンタル料金が徴収されるものとする。レンタル品を買い取る場合にも、20日までに買取りを申し込むものとする。また販売価格が改定される場合には、月初の1日から5日までの間に発表されるものとする(後記する
図5参照)。月単位ではなく2カ月単位や半月単位で更新される場合であっても、レンタルサービスサーバは同様の手法で買取り価格を算出することができる。
【0012】
≪レンタルサービスサーバの構成≫
図1は、本実施形態に係るレンタルサービスサーバ100の機能ブロック図である。レンタルサービスサーバ100は、商品を利用者(消費者)に販売する直販サーバ200と通信可能である。直販サーバ200は、商品の型番や販売価格、仕様を記憶する商品データベース210、および商品の販売履歴を記憶する販売履歴データベース220を備える。レンタルサービスサーバ100からの問い合わせに対して直販サーバ200は、問い合わせ時点での商品の販売価格を応答する。商品データベース210には、過去の販売価格も記憶されており、直販サーバ200は問い合わせに含まれる現在または過去の時点での販売価格を応答する。
【0013】
レンタルサービスサーバ100はコンピュータであり、制御部110、記憶部120、および通信部180を備える。通信部180は通信デバイスを備え、直販サーバ200と通信可能である。またネットワーク510を介してレンタルサービスの利用者が利用する利用者端末520と通信可能である。
【0014】
≪レンタルサービスサーバ:記憶部≫
記憶部120は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)などの記憶機器を含んで構成される。記憶部120には、レンタル品データベース130、顧客データベース140、およびプログラム128が記憶される。プログラム128には、買取り価格の算出を含む買取り要求処理(後記する
図6参照)の手続きの記述を含む。
【0015】
≪記憶部:レンタル品データベース≫
図2は、本実施形態に係るレンタル品データベース130のデータ構成図である。レンタル品データベース130は表形式のデータであって、1つの行(レコード)は1つのレンタル品を示す。各レコードには、識別情報(
図2では「ID」と記載)、型番、料金、顧客、開始日、終了日、および買取り日の列(属性)を含む。
【0016】
識別情報、型番、料金は、それぞれレンタル品の識別情報、型番(販売される商品と同一とする)、レンタル月額料金である。顧客は、レンタル品をレンタルしている顧客(利用者)の識別情報であり、後記する顧客データベース140(
図3参照)の識別情報に対応する。開始日、終了日、買取り日は、それぞれレンタルの開始日、レンタルの終了日、レンタル品の買取り日である。レンタル継続中の場合には、終了日および買取り日は「N/A」(Not Applicable)である。
【0017】
≪記憶部:顧客データベース≫
図3は、本実施形態に係る顧客データベース140のデータ構成図である。顧客データベース140は表形式のデータであって、1つの行(レコード)は1人の顧客(レンタル品の利用者)を示す。各レコードには、識別情報(
図3では「ID」と記載)、顧客情報、およびレンタル品の列(属性)を含む。識別情報は、顧客の識別情報である。顧客情報は、顧客の氏名や住所、クレジットカード番号などの決済情報を含む。レンタル品は、顧客が利用している、または利用したことがあるレンタル品の識別情報(
図2の識別情報(ID)参照)であり、複数の識別情報を含む場合がある。
【0018】
≪レンタルサービスサーバ:制御部≫
図1に戻って制御部110の説明を続ける。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)を含んで構成され、レンタル要求処理部111、買取り要求処理部112、販売価格取得部113、支払い額算出部114、買取り価格算出部115、およびリマインダ送信部116が備わる。
レンタル要求処理部111は、商品(レンタル品)のレンタルを開始する際の処理や終了する際の処理を実行する。これらの処理には、レンタル品データベース130や顧客データベース140の更新が含まれる。
【0019】
買取り要求処理部112は、レンタル品の買取りの申込みを処理する。処理の詳細は、後記する
図6を参照しながら説明する。
販売価格取得部113は、直販サーバ200に問い合わせて、問い合わせ時点でのレンタル品と同じ新品である商品の販売価格を取得する。この販売価格は、買取り価格の算出の基準となるので、基準価格とも記す。また販売価格取得部113は、レンタル開始日におけるレンタル品と同じ新品である商品の販売価格を取得する。直販サーバ200は、商品データベース210を参照して、販売価格を応答する。
【0020】
支払い額算出部114は、利用者が支払った(利用者から徴収された)レンタル料金の総額を算出する。支払い額算出部114は、レンタル品データベース130を参照して開始日を基にレンタル期間長(月数)を算出して料金(レンタル月額料金)を乗じることで、総額を算出する。
買取り価格算出部115は、販売価格取得部113が取得した現時点での販売価格から、支払い額算出部114が算出したレンタル料金の総額を減じた金額を、買取り価格として算出する。
【0021】
図4は、本実施形態に係る買取り価格を説明するためのグラフ581,582である。実線のグラフ581は販売価格を示し、月初に値下がりしている。点線のグラフ582はレンタル料金の支払い総額を示し、時間経過とともに増加している。実線のグラフ581と点線のグラフ582との差(両端が矢印である破線583,584参照)が、買取り価格となる。値下がりする販売価格に応じて、レンタル料金および買取り価格を合わせた利用者の支払い総額が減少することがわかる。
【0022】
以上に説明したようにレンタルサービスサーバ100は、レンタル品と同等である新品の商品の、買い取り時点における販売価格に応じた基準価格を取得する販売価格取得部113を備える。
またレンタルサービスサーバ100は、レンタル対象の商品であるレンタル品について、レンタル期間におけるレンタル料金の徴収総額(支払い総額)であるレンタル料金総額を算出する支払い額算出部114を備える。
レンタルサービスサーバ100は、基準価格から、レンタル料金総額を減じた価格を買取り価格として算出する買取り価格算出部115を備える。
【0023】
図1に戻って制御部110の説明を続ける。リマインダ送信部116は、申込み期限日である毎月20日より所定日前に申込み期限日が近いことを通知するリマインダメッセージを利用者に送信する。所定日は、例えば7日であって、リマインダ送信部116は、毎月13日に電子メールやショートメッセージ、SNS(Social Networking Service)などを用いて通知する。
【0024】
図5は、本実施形態に係るリマインダ送信部116の動作を説明するための図である。買取り価格の基準となる新品の販売価格(基準価格)が改定される場合には、月初の1日から5日までの間に発表される。また更新(レンタル終了申込み)の期限日は、20日とする。すると、リマインダ送信部116は、更新の期限日より前で、販売価格改定の発表期間以降である、例えば13日にリマインダメッセージを送信する。
【0025】
以上に説明したように、レンタル品のレンタル期間の更新は、所定周期で行われ(例えば毎月)、販売価格の改定が行われるのは、所定周期のなかの所定期間内である(例えば1日から5日)。
レンタルサービスサーバ100は、更新の前(例えば1週間前)であり、所定期間外に更新の期限日を通知するリマインダ送信部116を備える。
【0026】
≪買取り要求処理≫
図6は、本実施形態に係る買取り要求処理のフローチャートである。買取り要求は、例えばリマインダメッセージが含まれるボタンないしはリンクが押下されることで、利用者端末520からレンタルサービスサーバ100に送信される。買取り要求は、例えばレンタル終了申込み画面に含まれる「買取り申込み」ボタンが押下されることで、利用者端末520からレンタルサービスサーバ100に送信されてもよい。
【0027】
ステップS11においてレンタル要求処理部111は、買取り要求を受け付ける。買取り要求には、利用者の識別情報と、レンタル品の識別情報とが含まれる。
ステップS12において販売価格取得部113は、買取り要求に含まれるレンタル品の識別情報を直販サーバ200に送信して、現時点における販売価格を取得する。
ステップS13において支払い額算出部114は、買取り要求に含まれる利用者の識別情報、およびレンタル品の識別情報をキーとしてレンタル品データベース130(
図2参照)を検索して、開始日と料金とを取得する。次に支払い額算出部114は、レンタル期間長(月数や日数など)を算出し、料金を乗じてレンタル料金の支払い総額(徴収総額、レンタル料金総額)を算出する。
【0028】
ステップS14において買取り価格算出部115は、ステップS12で取得した販売価格からステップS13で算出した支払い総額を減じて、買取り価格を算出する。
ステップS15においてレンタル要求処理部111は、買取り申込み画面610(後記する
図7参照)の情報を利用者端末520に送信する。
【0029】
図7は、本実施形態に係る買取り申込み画面610の画面構成図である。買取り申込み画面610には、レンタル品の識別情報(レンタル品番号)や商品名の他に、買取り価格、現在の販売価格、レンタル開始時の販売価格が含まれる。買取り申込み画面610は、現在の販売価格とレンタル開始時の販売価格との差額を得になる金額として示して、利用者に買取りを促している。利用者は、買い取る場合には「買取り申込み」ボタンを押下し、買い取らない場合には「買取りせず」ボタンを押下する。利用者端末520は、押下されたボタンをレンタルサービスサーバ100に通知する。なおリマインダ送信部116が送信するリマインダメッセージの内容に、買取り申込み画面610と同様に買取り価格や現在の販売価格、レンタル開始時の販売価格、現在の販売価格とレンタル開始時の販売価格との差額などを含めるようにして、買取りを促すようにしてもよい。
【0030】
以上に説明したようにレンタルサービスサーバ100は、レンタル品のレンタル開始時における販売価格、および、当該販売価格と基準価格(買取り時点での販売価格)との差額のうち少なくとも何れか一方を含む買取り申込み画面610(
図7参照)を提示して、買取り申込みを受け付ける買取り要求処理部112を備える。
リマインダ送信部116が送る通知(リマインダメッセージ)には、レンタル品のレンタル開始時における販売価格、および、当該販売価格と基準価格との差額のうち少なくとも何れか一方を含む。
【0031】
図6に戻って買取り要求処理の説明を続ける。ステップS16においてレンタル要求処理部111は、利用者の選択が買取りの場合(ステップS16→YES)はステップS17に進み、買取りではない場合(ステップS16→NO)は買取り要求処理を終了する。
ステップS17においてレンタル要求処理部111は、買取り価格での決済処理を行い、レンタル品データベース130の終了日と買取り日とを更新する。
【0032】
≪レンタルサービスサーバの特徴≫
レンタルサービスサーバ100においてレンタル品の買取り価格は、買取り時点での新品の販売価格と利用者が支払ったレンタル料金総額との差額である。販売価格は値下がりするのが一般的である。レンタル品を買い取る際の支払い総額は、買取り時点の販売価格に等しくなるため、レンタル品の買取りが促進されると期待できる。また、買取り価格の基準となる新品の販売価格がレンタル開始時に決まるレンタルサービスに対する競争力の向上が見込める。
【0033】
≪変形例≫
図1に示したレンタルサービスサーバ100や直販サーバ200の構成は一例であって、これに限定されるものではない。例えば商品データベース210や顧客データベース140がデータベースサーバに格納され、レンタルサービスサーバ100や直販サーバ200は、データベースサーバにアクセスして販売価格他の情報にアクセスするようにしてもよい。データベースサーバとしては例えば、予め設定された1つ以上のECサービス事業者それぞれにおける販売価格を取得し、これらの平均値や平均値に所定の割増しを行った金額を提供するものであってもよい。また、商品を販売せず販売価格を示すことを目的としているサービス事業者から販売価格を取得してもよい。
【0034】
≪その他変形例≫
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。例えば買取り価格は、現在の販売価格とレンタル料金の支払い総額との差額であるが、手数料などを加えた価格であってもよい。
本実施形態では、買取り価格の算出として、買取り時点(現在)の販売価格を使用することで、レンタル開始時点からの値下げ額の100%を反映するようにしているが、他の割合、例えば100%より小さい割合である50%としてもよい。
【0035】
本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0036】
100 レンタルサービスサーバ
111 レンタル要求処理部
112 買取り要求処理部
113 販売価格取得部
114 支払い額算出部
115 買取り価格算出部
116 リマインダ送信部
128 プログラム
130 レンタル品データベース
140 顧客データベース
610 買取り申込み画面