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特開2024-60444加熱制御システム、情報管理装置および加熱装置
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  • 特開-加熱制御システム、情報管理装置および加熱装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024060444
(43)【公開日】2024-05-02
(54)【発明の名称】加熱制御システム、情報管理装置および加熱装置
(51)【国際特許分類】
   A47J 39/02 20060101AFI20240424BHJP
   A47B 31/02 20060101ALI20240424BHJP
【FI】
A47J39/02
A47B31/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022167814
(22)【出願日】2022-10-19
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】502437894
【氏名又は名称】学校法人大阪医科薬科大学
(74)【代理人】
【識別番号】100087745
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 善廣
(74)【代理人】
【識別番号】100160314
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 公芳
(74)【代理人】
【識別番号】100118094
【弁理士】
【氏名又は名称】殿元 基城
(74)【代理人】
【識別番号】100134038
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 薫央
(74)【代理人】
【識別番号】100150968
【弁理士】
【氏名又は名称】小松 悠有子
(72)【発明者】
【氏名】志水 晃介
【テーマコード(参考)】
4B066
【Fターム(参考)】
4B066AA05
4B066AA11
4B066AB10
4B066BC09
4B066BC20
(57)【要約】
【課題】複数の食事の提供効率を向上させる加熱制御システム、情報管理装置および加熱装置を提供する。
【解決手段】情報管理装置と、食事を収納する複数の収納部と、各収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、を有しネットワークを介して情報管理装置と接続される加熱装置と、を備え、情報管理装置は、食事の内容に応じた加熱部を制御するための加熱情報と、食事が収納される収納部の位置に関する情報である収納位置情報と、を各食事に関連付けて記憶する記憶部を有し、加熱装置は、収納位置情報に従って食事が各収納部に収納された後、情報管理装置より一または複数の加熱情報および収納位置情報を取得する指示を受け付けた場合情報管理装置に一または複数の加熱情報および収納位置情報を要求し取得する加熱情報取得部と、取得した一または複数の加熱情報および収納位置情報に基づいて、各加熱部に加熱情報を設定する加熱情報設定部と、を有する。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報管理装置と、
食事を収納する複数の収納部と、各前記収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、を有しネットワークを介して前記情報管理装置と接続される加熱装置と、を備え、
前記情報管理装置は、前記食事の内容に応じた前記加熱部を制御するための加熱情報と、前記食事が収納される前記収納部の位置に関する情報である収納位置情報と、を各前記食事に関連付けて記憶する記憶部を有し、
前記加熱装置は、
前記収納位置情報に従って前記食事が各前記収納部に収納された後、前記情報管理装置より一または複数の前記加熱情報および前記収納位置情報を取得する指示を受け付けた場合前記情報管理装置に前記一または複数の加熱情報および前記収納位置情報を要求し取得する加熱情報取得部と、
取得した前記一または複数の加熱情報および前記収納位置情報に基づいて、前記各加熱部に前記加熱情報を設定する加熱情報設定部と、を有する
加熱制御システム。
【請求項2】
前記記憶部は、一つの前記加熱装置に収納される複数の前記食事からなるグループを識別するグループ情報を前記加熱情報および前記収納位置情報に関連付けて記憶し、
前記情報管理装置は、同一の前記グループ情報が関連付けられた前記一または複数の食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を要求する指示を含む読取コードを出力する読取コード出力部をさらに備え、
前記加熱装置は、前記読取コードを読み取る読取部をさらに備え、
前記加熱情報取得部は、前記読取部により前記読取コードが読み込まれることにより、前記読取コードに含まれる前記グループ情報が関連付けられた前記一または複数の食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を取得する指示を受け付ける、請求項1記載の加熱制御システム。
【請求項3】
前記読取コード出力部は、同一の前記グループ情報が関連付けられた複数の前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を一括して要求する指示を含む読取コードを出力し、
前記加熱情報取得部は、前記読取コードが読み込まれることにより、同一の前記グループ情報が関連付けられた複数の前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を取得する指示を受け付け、
前記加熱情報取得部は、前記情報管理装置から、前記複数の食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を取得し、
前記加熱情報設定部は、取得した前記複数の食事の前記加熱情報および前記収納位置情報に基づいて前記加熱部に前記加熱情報を設定する、請求項2記載の加熱制御システム。
【請求項4】
前記情報管理装置は、前記加熱装置が前記加熱情報または前記収納位置情報を取得するまで、前記加熱情報または前記収納位置情報の変更を受け付ける、請求項1から3のいずれか一項記載の加熱制御システム。
【請求項5】
前記加熱装置は、複数の加熱装置であり、
同一の前記グループ情報が割り当てられた食事は、前記加熱装置に前記食事が収納されるまではいずれの前記加熱装置に収納されるかについては未決定である、請求項2または3記載の加熱制御システム。
【請求項6】
食事を収納する複数の収納部と、各前記収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、を有する加熱装置にネットワークを介して接続される情報管理装置であって、
前記食事の内容に応じた前記加熱部を制御するための加熱情報と、前記食事が収納される前記収納部の位置に関する情報である収納位置情報と、を各前記食事に関連付けて記憶する記憶部と、
前記加熱装置より前記加熱情報および前記収納位置情報の要求を受け付けた場合、前記記憶部に記憶された前記加熱情報および前記収納位置情報を前記加熱装置に送信する送信部と、を備える、情報管理装置。
【請求項7】
前記記憶部は、一つの前記加熱装置に収納される複数の前記食事からなるグループを識別するグループ情報を前記加熱情報および前記収納位置情報に関連付けて記憶し、
同一の前記グループ情報が関連付けられた一または複数の前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を要求する指示を含む読取コードを出力する読取コード出力部をさらに備え、
前記要求は、前記加熱装置が前記読取コードを読み取ることにより受け付ける、請求項6記載の情報管理装置。
【請求項8】
食事を収納する複数の収納部と、
各前記収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、
各前記食事が各前記収納部に収納された後、ネットワークで接続された情報管理装置より、前記収納部に収納された各前記食事に関連付けられた、前記食事の内容に応じた前記加熱部を制御するための加熱情報と、前記食事が収納される前記収納部の位置に関する収納位置情報と、を取得する指示を受け付けた場合前記情報管理装置から前記加熱情報および前記収納位置情報を取得する加熱情報取得部と、
取得した前記加熱情報および前記収納位置情報に基づいて、前記各加熱部に前記加熱情報を設定する加熱情報設定部と、を有する、加熱装置。
【請求項9】
一または複数の前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を読み取る指示を含む読取コードを読み取る読取部をさらに備え、
前記加熱情報取得部は、前記読取部により前記読取コードが読み込まれることにより、前記読取コードに含まれる一または複数の前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を取得する指示を受け付ける、請求項8記載の加熱装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食事を加熱する加熱制御システム、情報管理装置および加熱装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食事を加熱する加熱装置が、ネットワークを介して外部のサーバーと接続されたシステムが知られている。例えば、特許文献1には、事前に外部サーバーから加熱装置に対して加熱情報を送信することにより、食事開始時刻の前に加熱装置が食事の加熱を行うシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6653859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のシステムは、外部サーバーから見て、加熱装置が識別可能であることが必要である。すなわち、加熱情報を送信する対象となる加熱装置が予め識別されているため、加熱情報が送信できる。このようなシステムにおいては、例えば大人数に食事を提供する大規模病院などの加熱装置が多数あるような環境下では、空いている加熱装置に順次食事を収納し、加熱することを繰り返すが、外部サーバーから食事に対して加熱装置を固有にしてしまうと、空き待ち時間の発生などにより食事の提供効率を低下させるおそれがある。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、複数の食事の提供効率を向上させる加熱制御システム、情報管理装置および加熱装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る加熱制御システムは、上述した課題を解決するために、情報管理装置と、食事を収納する複数の収納部と、各収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、を有しネットワークを介して情報管理装置と接続される加熱装置と、を備え、情報管理装置は、食事の内容に応じた加熱部を制御するための加熱情報と、食事が収納される収納部の位置に関する情報である収納位置情報と、を各食事に関連付けて記憶する記憶部を有し、加熱装置は、収納位置情報に従って食事が各収納部に収納された後、情報管理装置より一または複数の加熱情報および収納位置情報を取得する指示を受け付けた場合情報管理装置に一または複数の加熱情報および収納位置情報を要求し取得する加熱情報取得部と、取得した一または複数の加熱情報および収納位置情報に基づいて、各加熱部に加熱情報を設定する加熱情報設定部と、を有する。
【0007】
また、本発明に係る情報管理装置は、食事を収納する複数の収納部と、各前記収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、を有する加熱装置にネットワークを介して接続される情報管理装置であって、前記食事の内容に応じた前記加熱部を制御するための加熱情報と、前記食事が収納される前記収納部の位置に関する情報である収納位置情報と、を各前記食事に関連付けて記憶する記憶部と、前記加熱装置より前記加熱情報および前記収納位置情報の要求を受け付けた場合、前記記憶部に記憶された前記加熱情報および前記収納位置情報を前記加熱装置に送信する送信部と、を備える。
【0008】
また、本発明に係る加熱装置は、食事を収納する複数の収納部と、各前記収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、各前記食事が各前記収納部に収納された後、ネットワークで接続された情報管理装置より、前記収納部に収納された各前記食事に関連付けられた、前記食事の内容に応じた前記加熱部を制御するための加熱情報と、前記食事が収納される前記収納部の位置に関する収納位置情報と、を取得する指示を受け付けた場合前記情報管理装置から前記加熱情報および前記収納位置情報を取得する加熱情報取得部と、取得した前記加熱情報および前記収納位置情報に基づいて、前記各加熱部に前記加熱情報を設定する加熱情報設定部と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る加熱制御システム、情報管理装置および加熱装置においては、複数の食事の提供効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係る加熱制御システムの一実施形態としてのネットワーク構成図。
図2】本実施形態における情報管理装置および加熱装置の機能ブロック図。
図3】記憶部に記憶される情報の一例を示す説明図であり、(a)は10月31日の昼に提供される食事に関する各種情報を一覧表示した一例を示す図、(b)は食事情報に関連付けられた加熱情報の一例を説明する図。
図4】カートの外観を示す説明図。
図5】食事配膳作業を説明するフローチャート。
図6】(a)は食札の一例を示す説明図、(b)は読取コードの一例を示す説明図。
図7】加熱制御処理を説明するシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明に係る加熱制御システム、情報管理装置および加熱装置の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、本発明に係る加熱制御システムの一実施形態としてのネットワーク構成図である。
【0013】
図2は、本実施形態における情報管理サーバー10および加熱カート30の機能ブロック図である。
【0014】
本実施形態においては、加熱制御システム1が病院内において病院食の提供に利用される例を用いて本発明を説明する。
【0015】
加熱制御システム1は、ネットワーク2を介して接続された情報管理サーバー10(情報管理装置、以下単に「サーバー10」という。)と、加熱カート30(加熱装置、以下単に「カート30」という。)と、を有する。
【0016】
サーバー10は、例えば従来から病院で用いられているいわゆる栄養管理システムや、食事内容のみならず、電子カルテシステムをはじめ医事システム、検査システム、介護支援システムなどを一括管理できるようなサーバーコンピューターである。
【0017】
カート30は、いわゆるニュークックチルシステムにより病院食を提供する加熱カートである。カート30は、例えば、計画的に加熱調理された調理物が盛り付けられた食器をトレイに乗せたもの(以下単に「食事」という場合がある。)が急速冷却された後、喫食時間に合わせてこの食事を再加熱する際に使用される。カート30は、複数台用意されており、提供される食事が順次収納され加熱する。
【0018】
図2に示すように、サーバー10は、記憶部13と、読取コード出力部11と、送信部12と、を有する。
【0019】
記憶部13は、患者など(被提供者)に提供者が食事を提供するために必要な種々の情報を記憶する。記憶部13は、患者情報と、食事情報と、グループ情報と、収納位置情報と、加熱情報と、を記憶する。ここで、図3は、記憶部13に記憶される情報の一例を示す説明図である。図3(a)は、10月31日の昼に提供される食事に関する各種情報を一覧表示した一例を示す図である。図3(b)は、食事情報に関連付けられた加熱情報の一例を説明する図である。以下の説明において、患者情報、食事情報、グループ情報、収納位置情報および加熱情報をまとめて、またはその一部を指して「食事情報等」という場合がある。
【0020】
患者情報は、例えば患者の氏名や、病室名などを含む情報である。食事情報は、患者に提供される食事の内容に関する情報である。食事情報には、各食事がトレイに乗せられる際の場所(領域A、領域B、領域C)に関する情報も関連付けられている。
【0021】
グループ情報は、一つのカート30に収納される複数の食事からなるグループを識別する情報である。例えば、一つのカート30に24の食事(トレイ)が収納される場合、共通のグループ情報が最大24の食事に対して割り当てられる。グループ情報は、例えば食事を配膳する病棟ごとに設定され、例えば7階病棟に入院する患者に配膳される食事であって共通のカート30で再加熱されて配膳される食事には、「7病棟」のように病棟名がグループ情報として付与される。また、例えば7階病棟に配膳される食事が24以上である場合には、「7病棟-1」、「7病棟-2」のように、枝番が付加された病棟名がグループ情報として付与される。
【0022】
グループ情報は、食事が収納されるカート30を特定するものではなく、あくまで任意のカート30にまとめて収納される食事のグループを特定するものである。このため、共通のグループ情報が割り当てられた食事は、まとめて共通のカート30に収容されることは決定されているが、カート30に食事が収納されるまではいずれのカート30に収納されるかについては未決定である。
【0023】
収納位置情報は、食事が収納されるカート30の収納部35(後述)の位置に関する情報である。収納位置情報は、例えばカート30における「1段目」、「4段目」のように表され、カート30が有する収納部35に応じて割り当てられる。
【0024】
加熱情報は、食事情報で規定された食事に応じて、カート30の加熱部31(後述)を制御するための情報である。加熱情報は、例えば「3分45秒」などの加熱時間や、加熱強度(弱、中、強など)で表される。加熱情報は、カート30の加熱部31の構成に応じて適宜決定される。加熱情報および収納位置情報は、各患者に提供される食事(食事を識別する情報)についてグループ情報に関連付けられて記憶部13に記憶され、グループ情報が関連付けられた加熱情報および収納位置情報を参照可能に記憶されている。
【0025】
読取コード出力部11は、所要の情報を含む読取コードを出力する。読取コードは、例えばQRコード(登録商標)などの二次元バーコードである。読取コードは、同一のグループ情報が関連付けられた食事(一または複数の食事)の加熱情報および収納位置情報を一括して要求する指示を含む。なお、読取コード自身には、所要の情報をサーバー10に要求する指示自体を含んでいることは必須ではなく、読取コードには要求するグループ情報を識別するための情報が含まれており、加熱情報取得部33がその読み取ったグループ情報をサーバー10に要求する処理を実行する態様も含む。
【0026】
記憶部13に記憶された情報(加熱情報および収納位置情報)は、随時変更が可能である。具体的には、記憶部13に記憶された情報は、読取コードが読み取られ、送信部12が情報を送信するまで、適宜変更が可能である。
【0027】
送信部12は、カート30より加熱情報および収納位置情報の要求を受け付けた場合、記憶部13に記憶された加熱情報および収納位置情報をネットワーク2を介してカート30に送信する。具体的には、送信部12は、同一のグループ情報が関連付けられた食事の加熱情報および収納位置情報を一括して送信する。例えば、同一のグループ情報が関連付けられた食事、すなわち1台のカート30に収納される食事が24である場合、24の食事分の加熱情報および収納位置情報を一括して送信する。「一括して送信」には、通信上、同一のグループ情報が関連付けられた食事の加熱情報および収納位置情報を複数回に分割して送信することも含む。
【0028】
図2に示すように、サーバー10には、ネットワーク2を介して一または複数の提供者端末20が接続されている。提供者端末20は、パーソナルコンピュータやタブレットなどの情報端末である。提供者端末20は、入力部21と、出力部22と、を特に有する。
【0029】
入力部21は、キーボードやマウスであり、サーバー10の記憶部13に記憶される各種情報に関して所要の情報を入力して送信する。出力部22は、ディスプレイやプリンターであり、サーバー10から取得した情報を出力する。例えば、出力部22は、サーバー10から読取コードを取得し、プリンターなどで紙媒体に出力したり、提供者端末20のディスプレイ上に表示したりする。
【0030】
カート30は、収納部35と、加熱部31と、を有する。ここで、図4は、カート30の外観を示す説明図である。図4においては、カート30のドアが開いた状態が示されている。
【0031】
カート30は、食事を収納する複数の収納部35と、各収納部35を個別に加熱する複数の加熱部31と、を有する。
【0032】
収納部35は、カート30の庫内に形成され、食事を収納する空間である。収納部35は、例えば縦に複数段設けられている。収納部35は、プレート36で区画されている。プレート36上には、トレイ41が載せられる。
【0033】
加熱部31は、例えばマイクロ波方式を利用し、収納部35の各段、プレート36上の各領域36a、36b、36cを個別に制御可能である。すなわち、加熱部31は、各領域36a、36b、36cに対応する、トレイ41上の領域41a、41b、41cに乗せられる食器42を個別に、加熱強度や加熱時間を制御して加熱できる。トレイ41上の各領域41a、41b、41cは、食事情報に関連付けられるトレイ41に乗せられる際の食器42の位置(領域A、領域B、領域C)に対応しており、例えば領域41aは領域A、領域41bは領域B、領域41cは領域Cである。
【0034】
カート30は、さらに、読取部32と、加熱情報取得部33と、加熱情報設定部34と、を有する。
【0035】
読取部32は、サーバー10より出力された読取コードを読み取る。読取部32は、例えばバーコードの識別が可能なカメラである。
【0036】
加熱情報取得部33は、サーバー10より加熱情報および収納位置情報(一または複数の加熱情報および収納位置情報)を取得する指示を受け付けた場合、ネットワーク2を介してサーバー10に加熱情報および収納位置情報を要求し取得する。加熱情報取得部33は、加熱情報および収納位置情報を取得する指示を、読取部32により読取コードが読み込まれることにより受け付ける。
【0037】
読取コードには読み取るべきグループ情報が含まれており、加熱情報取得部33は、このグループ情報が関連付けられた一または複数の食事の加熱情報および収納位置情報を一括して取得する指示を受け付ける。加熱情報取得部33は、加熱情報および収納位置情報を取得する指示を、別途カート30に設けられた入力部などから受け付けた入力により取得してもよいし、読取コードの読み取りにより同時に受け付けてもよい。
【0038】
加熱情報設定部34は、加熱情報取得部33が取得した加熱情報および収納位置情報に基づいて、各加熱部31の各収納部35、各領域36a、36b、36cに加熱情報を設定する。例えば、1台のカート30に収納される24の食事の加熱情報および収納位置情報を取得した場合、加熱情報設定部34は、各収納部35の加熱部31、および各加熱部31の領域36a、36b、36cに、加熱情報を設定する。
【0039】
次に、本実施形態における加熱制御システム1を用いて実行される、加熱制御処理について説明する。まず、加熱制御処理を説明する前に、病院内において提供者により実施される食事の配膳作業の工程について説明する。図5は、食事配膳作業を説明するフローチャートである。
【0040】
ステップS1において、提供者は、提供者端末20を操作して、必要な情報が記載された食札(しょくさつ)および読取コード票を印刷する。ここで、図6(a)は、食札51の一例を示す説明図である。食札51は、患者ごとの食事を準備し配膳するために必要な情報が記載された札である。食札51には、例えば、食事の日時51a、食事の内容51b、食事のトレイ上の領域51c、グループ情報51d、患者名51e、収納位置情報51fなどが記載されている。
【0041】
また、提供者は、提供者端末20から、読取コード票52を印刷する。ここで、図6(b)は、読取コード票52の一例を示す説明図である。読取コード票52は、読取コード52aと、読取コード52aに含まれる、グループ情報52b、食事の日時52cなどが記載されている。
【0042】
ステップS2において、提供者が、食札51の情報に基づいて、調理物を食器42に盛り付け、食器42をトレイ41に乗せる(トレイメイクする)。
【0043】
ステップS3において、トレイ41がグループ情報および収納位置情報に基づいてカート30に収納される。なお、トレイメイクステップS2から一定時間経過した後に収納ステップS3が実行される場合には、各トレイ41はチルド温度帯で保存され、加熱前にカート30に収納される。このとき、例えば各トレイ41は、カート30とは異なる配膳車に収納位置情報に基づいて収納され、ステップS3の段階で配膳車ごとカート30に収納されてもよい。
【0044】
ステップS4において、提供者は、カート30の読取部32から読取コードを読み取る。これにより、カート30に、収納された食事の加熱情報が設定される。ステップS5において、カート30は収納された食事を加熱する。加熱情報設定ステップS4および加熱ステップS5は、加熱に要する時間と、食事の配膳時刻とに基づいて実行するタイミングが決定されればよい。
【0045】
ステップS6において、提供者は、加熱が完了した食事を患者に配膳する。このとき、配膳順が考慮された上で収納位置情報が決定されている場合(例えば配膳順に上から下に向って収納されている場合)には、提供者は収納部35の上から順にトレイ41を取り出すだけで効率的に配膳できる。
【0046】
次に、本実施形態における加熱制御システム1、サーバー10およびカート30間における加熱制御処理を具体的に説明する。図7は、加熱制御処理を説明するシーケンス図である。
【0047】
まず、ステップS11において、提供者端末20の入力部21を介して、提供者端末20に食事内容に関する所要の情報(食事情報等)が入力される。ステップS12において、提供者端末20は、入力された食事情報等をサーバー10に送信する。ステップS13において、サーバー10は、取得した情報を適宜記憶部13に記憶する。これらステップS11からS13は、必要に応じて随時行われる。また、これらステップS11からステップS13は、例えば、ステップS24でサーバー10が所要の加熱情報および位置情報を参照するまで実行可能である。すなわち、サーバー10は、カート30が加熱情報および収納位置情報を取得するまで、加熱情報または収納位置情報の変更を受け付けることができる。
【0048】
ステップS14において、提供者端末20が提供者より食札51および読取コード票52(食札51等)を印刷する指示を受け付ける。ステップS15において、提供者端末20は、食札51等を出力する指示をサーバー10に送信する。ステップS16において、サーバー10は、食札51等を出力し、ステップS17において、出力した食札51等を提供者端末20に送信する。ステップS18において、提供者端末20は、取得した食札51等を印刷する(図5のステップS1)。
【0049】
ステップS19において、印刷された食札51に基づいて提供者によりトレイメイクが行われる(ステップS2)。その後、ステップS20において、トレイはカート30に収納される(ステップS3)。このとき、食札51は、例えば各トレイ上に配置される。また、読取コード票52は、例えばカート30に貼付けられる。同一のグループ情報が関連付けられた食事(トレイ41)が一のカート30に収納された時点で、初めてグループ情報とカート30とが関連付けられる。
【0050】
ステップS21において、提供者の操作に基づいて、カート30の読取部32が操作されると(ステップS4)、ステップS22においてカート30の読取部32は、カート30と関連付けられた読取コード票52の読取コード52aを読み取る。
【0051】
ステップS23において、加熱情報取得部33は、読み取った読取コード52aに含まれるグループ情報が関連付けられた食事の加熱情報および収納位置情報(加熱情報等)をサーバー10に要求する。ステップS24において、サーバー10は、要求された加熱情報等を参照し、ステップS25においてカート30に送信する。
【0052】
ステップS26において、加熱情報設定部34は、取得した加熱情報等に基づいて、各加熱部31に加熱情報を設定する。ステップS27において、加熱部31は、各収納部35に収納された食事を、各領域36a、36b、36cにおいて個別に制御して加熱する(ステップS5)。その後、ステップS28において、提供者は加熱済の食事を配膳する(ステップS6)。
【0053】
このような加熱制御システム1、サーバー10およびカート30(加熱制御システム1等)は、複数の食事の提供効率を向上させることができる。すなわち、同一のカート30に収納される複数の食事に設定された加熱情報を、好適なタイミングでサーバー10から取得することができる。このため、本実施形態における加熱制御システム1等は、ニュークックチルシステム利用時においては特に、カート30に収納された後に食事情報等に変更があった場合であっても、加熱情報の再設定を要するなどの手戻りの発生を低減できる。
【0054】
特に、読取コード52aに加熱情報を含んでしまうと、その加熱情報は古い情報となり、加熱情報の変更には別途対応が必要となる。これに対し本実施形態における加熱制御システム1等は、適した情報で好適にカート30を制御できる。
【0055】
また、本実施形態における加熱制御システム1等は、同一のグループ情報が関連付けられた食事の加熱情報を、一つの読取コード52aを読み取ることにより一括で取得し、これらの加熱情報を一括でカート30に設定することができるため、食事の提供効率を向上させることができる。
【0056】
さらに、本実施形態における加熱制御システム1等は、読取コード52aには固有のカート30が関連付けられていないため、食事がカート30に収納されるまでいずれのカート30に収納されるかが未定であっても、効率的に加熱情報を設定できる。すなわち、病床数の多い病院のような大きな施設においては、複数のカートが準備され、空いたものから順次加熱に使用されることが行われている。このような状況下では、グループ情報に対して、カート30を固有にすることができない。これに対し、本実施形態における加熱制御システム1等は、上述したとおり、食事が収納されて初めてカート30が決定されても、カート30が読取コード52aを読み取るだけで任意のタイミングで加熱情報を取得することができる。例えば、カート30が能動的にサーバー10から加熱情報を受信する態様に比べて自由度が高く、ゆえに食事の提供効率を向上させることができる。いいかえると、空いたカート30から順次食事の加熱に利用できるため、カート30の回転率を向上させられる結果、施設に準備されるカート30の台数を低減できる。
【0057】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0058】
例えば、同一のグループ情報が関連付けられた加熱情報等を一括で取得する例を説明したが、各収納部35に収納された食事ごとに読取コード(例えば図6(a)の読取コード51g)が出力されることにより、食事ごとに加熱情報をサーバー10に要求し、食事ごとにカート30に加熱情報が設定されるようにしてもよい。
【0059】
カート30の加熱部31の加熱方式は、マイクロ波方式に限らず、電磁誘導での加熱、スチーム加熱、オーブン(ヒータ加熱)でもよい。また、加熱部31は、各収納部35の各領域36a、36b、36cに温度センサを設けてもよく、加熱の完了は食事の加熱目標温度への到達の有無で判断してもよい。この場合、記憶部13に記憶される加熱情報は、食事ごとの加熱目標温度となる。
【0060】
本願発明は、病院に限らず介護施設やその他の食事提供(給食)が必要な種々の施設において適用可能である。
【0061】
サーバー10、カート30および提供者端末20間で送受信されるデータは一例であって、本発明の一の目的であるカート30の加熱制御をサーバー10から提供される情報に基づいて実行することができれば、送受信されるデータはこれに限らない。
【符号の説明】
【0062】
1 加熱制御システム
2 ネットワーク
10 情報管理サーバー(サーバー)
11 読取コード出力部
12 送信部
13 記憶部
20 提供者端末
21 入力部
22 出力部
30 加熱カート(カート)
31 加熱部
32 読取部
33 加熱情報取得部
34 加熱情報設定部
35 収納部
36 プレート
36a、36b、36c 領域
41 トレイ
41a、41b、41c 領域
42 食器
51 食札
52 読取コード票
52 食器
52a 読取コード

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-12-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報管理装置と、
提供者により提供される食事を収納する複数の収納部と、各前記収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、を有しネットワークを介して前記情報管理装置と接続される加熱装置と、を備え、
前記情報管理装置は、
前記食事の内容に応じた前記加熱部を制御するための加熱情報と、前記食事が収納される前記収納部の位置に関する情報である収納位置情報と、を各前記食事に関連付けて記憶する記憶部と、
前記各食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を前記加熱装置が前記情報管理装置に要求する指示を含む読取コードを出力する指示を前記提供者により受け付けた場合、前記読取コードを出力する読取コード出力部と、
前記読取コードを読み取った前記加熱装置より前記加熱情報および前記収納位置情報の要求を受け付けた場合、前記記憶部に記憶された前記加熱情報および前記収納位置情報を前記加熱装置に送信する送信部と、を有し、
前記加熱装置は、
前記提供者の操作に基づいて前記読取コードを読み取る読取部と、
前記読取部により読み取られた前記読取コードの指示に基づいて前記各食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を前記情報管理装置に要求し取得する加熱情報取得部と、
取得した前記加熱情報および前記収納位置情報に基づいて、前記各加熱部に前記加熱情報を設定する加熱情報設定部と、を有する、加熱制御システム。
【請求項2】
前記読取コードは、前記各食事を準備し配膳するために必要な情報が記載された食札とともに出力される、前記読取コードが記載された読取コード票である、請求項1記載の加熱制御システム。
【請求項3】
前記記憶部は、一つの前記加熱装置に収納される一または複数の前記食事からなるグループを識別するグループ情報を前記加熱情報および前記収納位置情報に関連付けて記憶し、
前記読取コード出力部は、同一の前記グループ情報が関連付けられた前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を一括して要求する指示を含む前記読取コードを出力し、
前記加熱情報取得部は、前記読取部により読み取られた前記読取コードの指示に基づいて同一の前記グループ情報が関連付けられた前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を取得し、
前記加熱情報設定部は、取得した前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報に基づいて前記加熱部に前記加熱情報を設定する、請求項1または2記載の加熱制御システム。
【請求項4】
前記情報管理装置は、前記加熱装置が前記加熱情報または前記収納位置情報を取得するまで、前記提供者から前記記憶部に記憶された前記加熱情報または前記収納位置情報の変更を前記提供者から受け付ける、請求項1または2記載の加熱制御システム。
【請求項5】
前記加熱装置は、複数の加熱装置であり、
同一の前記グループ情報が割り当てられた食事は、前記加熱装置に前記食事が収納されるまではいずれの前記加熱装置に収納されるかについては未決定である、請求項3記載の加熱制御システム。
【請求項6】
提供者により提供される食事を収納する複数の収納部と、各前記収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、を有する加熱装置にネットワークを介して接続される情報管理装置であって、
前記食事の内容に応じた前記加熱部を制御するための加熱情報と、前記食事が収納される前記収納部の位置に関する情報である収納位置情報と、を各前記食事に関連付けて記憶する記憶部と、
前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を前記情報管理装置に要求する指示を含む読取コードを出力する指示を前記提供者により受け付けた場合、前記読取コードを出力する読取コード出力部と、
前記提供者の操作に基づいて前記読取コードを読み取った前記加熱装置より前記加熱情報および前記収納位置情報の要求を受け付けた場合、前記記憶部に記憶された前記加熱情報および前記収納位置情報を前記加熱装置に送信する送信部と、を備える、情報管理装置。
【請求項7】
前記記憶部は、一つの前記加熱装置に収納される複数の前記食事からなるグループを識別するグループ情報を前記加熱情報および前記収納位置情報に関連付けて記憶し、
前記読取コード出力部は、同一の前記グループ情報が関連付けられた複数の前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を一括して要求する指示を含む読取コードを出力する、請求項6記載の情報管理装置。
【請求項8】
提供者により提供される食事を収納する複数の収納部と、
各前記収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、
各前記食事が各前記収納部に収納された後、ネットワークで接続された情報管理装置より、前記収納部に収納された各前記食事に関連付けられた、前記食事の内容に応じた前記加熱部を制御するための加熱情報と、前記食事が収納される前記収納部の位置に関する収納位置情報と、を前記情報管理装置に要求する指示を含む読取コードであって、前記提供者により出力する指示を受け付けた場合に出力される前記読取コードを、前記提供者の操作に基づいて読み取る読取部と、
前記読取部により読み取られた前記読取コードの指示に基づいて各前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を前記情報管理装置に要求し取得する加熱情報取得部と、
取得した前記加熱情報および前記収納位置情報に基づいて、前記各加熱部に前記加熱情報を設定する加熱情報設定部と、を有する、加熱装置。
【請求項9】
情報管理装置と、ネットワークを介して前記情報管理装置と接続され前記提供者により提供される食事を収納する複数の収納部と、各前記収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、を有する加熱装置と、を準備する工程と、
前記情報管理装置が、前記食事の内容に応じた前記加熱部を制御するための加熱情報と、前記食事が収納される前記収納部の位置に関する情報である収納位置情報と、を各前記食事に関連付けて記憶する記憶工程と、
前記情報管理装置が、前記各食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を前記加熱装置が前記情報管理装置に要求する指示を含む読取コードを出力する指示を前記提供者により受け付けた場合、前記読取コードを出力する読取コード出力工程と、
前記加熱装置が、前記提供者の操作に基づいて前記読取コードを読み取る読取工程と、
前記加熱装置が、前記読取工程で読み取られた前記読取コードの指示に基づいて前記各食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を取得することを前記情報管理装置に要求する加熱情報取得工程と、
前記情報管理装置が、前記読取コードを読み取った前記加熱装置より前記加熱情報および前記収納位置情報の要求を受け付けた場合、記憶された前記加熱情報および前記収納位置情報を前記加熱装置に送信する送信工程と、
前記加熱装置が、取得した前記加熱情報および前記収納位置情報に基づいて、前記各加熱部に前記加熱情報を設定する加熱情報設定工程と、を備える、加熱制御方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明に係る加熱制御システムは、上述した課題を解決するために、情報管理装置と、提供者により提供される食事を収納する複数の収納部と、各前記収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、を有しネットワークを介して前記情報管理装置と接続される加熱装置と、を備え、前記情報管理装置は、前記食事の内容に応じた前記加熱部を制御するための加熱情報と、前記食事が収納される前記収納部の位置に関する情報である収納位置情報と、を各前記食事に関連付けて記憶する記憶部と、前記各食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を前記加熱装置が前記情報管理装置に要求する指示を含む読取コードを出力する指示を前記提供者により受け付けた場合、前記読取コードを出力する読取コード出力部と、前記読取コードを読み取った前記加熱装置より前記加熱情報および前記収納位置情報の要求を受け付けた場合、前記記憶部に記憶された前記加熱情報および前記収納位置情報を前記加熱装置に送信する送信部と、を有し、前記加熱装置は、前記提供者の操作に基づいて前記読取コードを読み取る読取部と、前記読取部により読み取られた前記読取コードの指示に基づいて前記各食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を前記情報管理装置に要求し取得する加熱情報取得部と、取得した前記加熱情報および前記収納位置情報に基づいて、前記各加熱部に前記加熱情報を設定する加熱情報設定部と、を有する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
また、本発明に係る情報管理装置は、提供者により提供される食事を収納する複数の収納部と、各前記収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、を有する加熱装置にネットワークを介して接続される情報管理装置であって、前記食事の内容に応じた前記加熱部を制御するための加熱情報と、前記食事が収納される前記収納部の位置に関する情報である収納位置情報と、を各前記食事に関連付けて記憶する記憶部と、前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を前記情報管理装置に要求する指示を含む読取コードを出力する指示を前記提供者により受け付けた場合、前記読取コードを出力する読取コード出力部と、前記提供者の操作に基づいて前記読取コードを読み取った前記加熱装置より前記加熱情報および前記収納位置情報の要求を受け付けた場合、前記記憶部に記憶された前記加熱情報および前記収納位置情報を前記加熱装置に送信する送信部と、を備える。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
また、本発明に係る加熱装置は、提供者により提供される食事を収納する複数の収納部と、各前記収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、各前記食事が各前記収納部に収納された後、ネットワークで接続された情報管理装置より、前記収納部に収納された各前記食事に関連付けられた、前記食事の内容に応じた前記加熱部を制御するための加熱情報と、前記食事が収納される前記収納部の位置に関する収納位置情報と、を前記情報管理装置に要求する指示を含む読取コードを、前記提供者の操作に基づいて読み取る読取部と、前記読取部により読み取られた前記読取コードの指示に基づいて各前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を前記情報管理装置に要求し取得する加熱情報取得部と、取得した前記加熱情報および前記収納位置情報に基づいて、前記各加熱部に前記加熱情報を設定する加熱情報設定部と、を有する。
【手続補正書】
【提出日】2023-01-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報管理装置と、
提供者により提供される食事を収納する複数の収納部と、各前記収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、を有しネットワークを介して前記情報管理装置と接続される加熱装置と、を備え、
前記情報管理装置は、
前記食事の内容に応じた前記加熱部を制御するための加熱情報と、前記食事が収納される前記収納部の位置に関する情報である収納位置情報と、を各前記食事に関連付けて記憶する記憶部と、
前記各食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を前記加熱装置が前記情報管理装置に要求する指示を含む読取コードを出力する指示を前記提供者により受け付けた場合、前記読取コードを出力する読取コード出力部と、
前記読取コードを読み取った前記加熱装置より前記加熱情報および前記収納位置情報の要求を受け付けた場合、前記記憶部に記憶された前記加熱情報および前記収納位置情報を前記加熱装置に送信する送信部と、を有し、
前記加熱装置は、
前記提供者の操作に基づいて前記読取コードを読み取る読取部と、
前記読取部により読み取られた前記読取コードの指示に基づいて前記各食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を前記情報管理装置に要求し取得する加熱情報取得部と、
取得した前記加熱情報および前記収納位置情報に基づいて、前記各加熱部に前記加熱情報を設定する加熱情報設定部と、を有する、加熱制御システム。
【請求項2】
前記読取コードは、前記各食事を準備し配膳するために必要な情報が記載された食札とともに出力される、前記読取コードが記載された読取コード票である、請求項1記載の加熱制御システム。
【請求項3】
前記記憶部は、一つの前記加熱装置に収納される一または複数の前記食事からなるグループを識別するグループ情報を前記加熱情報および前記収納位置情報に関連付けて記憶し、
前記読取コード出力部は、同一の前記グループ情報が関連付けられた前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を一括して要求する指示を含む前記読取コードを出力し、
前記加熱情報取得部は、前記読取部により読み取られた前記読取コードの指示に基づいて同一の前記グループ情報が関連付けられた前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を取得し、
前記加熱情報設定部は、取得した前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報に基づいて前記加熱部に前記加熱情報を設定する、請求項1または2記載の加熱制御システム。
【請求項4】
前記情報管理装置は、前記加熱装置が前記加熱情報または前記収納位置情報を取得するまで、前記提供者から前記記憶部に記憶された前記加熱情報または前記収納位置情報の変更を前記提供者から受け付ける、請求項1または2記載の加熱制御システム。
【請求項5】
前記加熱装置は、複数の加熱装置であり、
同一の前記グループ情報が割り当てられた食事は、前記加熱装置に前記食事が収納されるまではいずれの前記加熱装置に収納されるかについては未決定である、請求項3記載の加熱制御システム。
【請求項6】
提供者により提供される食事を収納する複数の収納部と、各前記収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、を有する加熱装置にネットワークを介して接続される情報管理装置であって、
前記食事の内容に応じた前記加熱部を制御するための加熱情報と、前記食事が収納される前記収納部の位置に関する情報である収納位置情報と、を各前記食事に関連付けて記憶する記憶部と、
前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を前記情報管理装置に要求する指示を含む読取コードを出力する指示を前記提供者により受け付けた場合、前記読取コードを出力する読取コード出力部と、
前記提供者の操作に基づいて前記読取コードを読み取った前記加熱装置より前記加熱情報および前記収納位置情報の要求を受け付けた場合、前記記憶部に記憶された前記加熱情報および前記収納位置情報を前記加熱装置に送信する送信部と、を備える、情報管理装置。
【請求項7】
前記記憶部は、一つの前記加熱装置に収納される複数の前記食事からなるグループを識別するグループ情報を前記加熱情報および前記収納位置情報に関連付けて記憶し、
前記読取コード出力部は、同一の前記グループ情報が関連付けられた複数の前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を一括して要求する指示を含む読取コードを出力する、請求項6記載の情報管理装置。
【請求項8】
提供者により提供される食事を収納する複数の収納部と、
各前記収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、
各前記食事が各前記収納部に収納された後、ネットワークで接続された情報管理装置より、前記収納部に収納された各前記食事に関連付けられた、前記食事の内容に応じた前記加熱部を制御するための加熱情報と、前記食事が収納される前記収納部の位置に関する収納位置情報と、を前記情報管理装置に要求する指示を含む読取コードであって、前記提供者により出力する指示を受け付けた場合に出力される前記読取コードを、前記提供者の操作に基づいて読み取る読取部と、
前記読取部により読み取られた前記読取コードの指示に基づいて各前記食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を前記情報管理装置に要求し取得する加熱情報取得部と、
取得した前記加熱情報および前記収納位置情報に基づいて、前記各加熱部に前記加熱情報を設定する加熱情報設定部と、を有する、加熱装置。
【請求項9】
情報管理装置と、ネットワークを介して前記情報管理装置と接続され提供者により提供される食事を収納する複数の収納部と、各前記収納部を個別に加熱する複数の加熱部と、を有する加熱装置と、を準備する工程と、
前記情報管理装置が、前記食事の内容に応じた前記加熱部を制御するための加熱情報と、前記食事が収納される前記収納部の位置に関する情報である収納位置情報と、を各前記食事に関連付けて記憶する記憶工程と、
前記情報管理装置が、前記各食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を前記加熱装置が前記情報管理装置に要求する指示を含む読取コードを出力する指示を前記提供者により受け付けた場合、前記読取コードを出力する読取コード出力工程と、
前記加熱装置が、前記提供者の操作に基づいて前記読取コードを読み取る読取工程と、
前記加熱装置が、前記読取工程で読み取られた前記読取コードの指示に基づいて前記各食事の前記加熱情報および前記収納位置情報を取得することを前記情報管理装置に要求する加熱情報取得工程と、
前記情報管理装置が、前記読取コードを読み取った前記加熱装置より前記加熱情報および前記収納位置情報の要求を受け付けた場合、記憶された前記加熱情報および前記収納位置情報を前記加熱装置に送信する送信工程と、
前記加熱装置が、取得した前記加熱情報および前記収納位置情報に基づいて、前記各加熱部に前記加熱情報を設定する加熱情報設定工程と、を備える、加熱制御方法。