IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ NECソリューションイノベータ株式会社の特許一覧

特開2024-60472情報伝送用コード、その製造装置及び製造方法、その読取装置及びその読取方法、情報伝送装置及び情報伝送方法、プログラム、並びに記録媒体
<>
  • 特開-情報伝送用コード、その製造装置及び製造方法、その読取装置及びその読取方法、情報伝送装置及び情報伝送方法、プログラム、並びに記録媒体 図1
  • 特開-情報伝送用コード、その製造装置及び製造方法、その読取装置及びその読取方法、情報伝送装置及び情報伝送方法、プログラム、並びに記録媒体 図2
  • 特開-情報伝送用コード、その製造装置及び製造方法、その読取装置及びその読取方法、情報伝送装置及び情報伝送方法、プログラム、並びに記録媒体 図3
  • 特開-情報伝送用コード、その製造装置及び製造方法、その読取装置及びその読取方法、情報伝送装置及び情報伝送方法、プログラム、並びに記録媒体 図4
  • 特開-情報伝送用コード、その製造装置及び製造方法、その読取装置及びその読取方法、情報伝送装置及び情報伝送方法、プログラム、並びに記録媒体 図5
  • 特開-情報伝送用コード、その製造装置及び製造方法、その読取装置及びその読取方法、情報伝送装置及び情報伝送方法、プログラム、並びに記録媒体 図6
  • 特開-情報伝送用コード、その製造装置及び製造方法、その読取装置及びその読取方法、情報伝送装置及び情報伝送方法、プログラム、並びに記録媒体 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024060472
(43)【公開日】2024-05-02
(54)【発明の名称】情報伝送用コード、その製造装置及び製造方法、その読取装置及びその読取方法、情報伝送装置及び情報伝送方法、プログラム、並びに記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06K 19/06 20060101AFI20240424BHJP
   G06K 7/12 20060101ALI20240424BHJP
【FI】
G06K19/06 140
G06K7/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】55
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022167862
(22)【出願日】2022-10-19
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】石田 州裕
(72)【発明者】
【氏名】山上 辰典
(72)【発明者】
【氏名】片山 紘希
(72)【発明者】
【氏名】山地 智
(72)【発明者】
【氏名】足立 浩基
(72)【発明者】
【氏名】外村 彰英
(72)【発明者】
【氏名】高橋 昌也
(57)【要約】
【課題】 大容量の情報を格納可能な情報伝送用コードを提供する。
【解決手段】本発明の情報伝送用コードは、情報格納用色彩を含むセルを備え、前記情報格納用色彩は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた色彩である。
【選択図】 図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報格納用色彩を含むセルを備え、
前記情報格納用色彩は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた色彩である、情報伝送用コード。
【請求項2】
前記情報格納用色彩は、8bit、16bit、32bit、又は64bitのバイナリ情報のそれぞれに異なる色が対応付けられた色彩である、請求項1記載の情報伝送用コード。
【請求項3】
ヘッダ部及びペイロード部を含み、
前記ヘッダ部は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、前記ペイロード部に格納される情報の種類を識別する領域であり、
前記ペイロード部の各セルは、前記情報格納用色彩により情報を格納する領域である、請求項1又は2記載の情報伝送用コード。
【請求項4】
伝送手段伝達領域、キャリブレーション領域、色彩チェック領域、データヘッダ領域、及びデータ領域を含み、
前記各領域は、前記ヘッダ部により識別され、
前記伝送手段伝達領域は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、情報伝送用コードの読取用情報を格納し、
前記読取用情報は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報の種類を指定する情報を含み、
前記キャリブレーション領域は、そのペイロード部に、前記情報格納用色彩がキャリブレーション用の順序で配置された領域であり、
前記色彩チェック領域は、そのペイロード部に、前記情報格納用色彩が色彩チェック用の順序で配置された領域であり、
前記データヘッダ領域は、そのペイロード部に、前記データ領域が格納するデータ読取用情報を格納し、
前記データ領域は、そのペイロード部に、前記情報格納用色彩に変換された情報を格納する、請求項3記載の情報伝送用コード。
【請求項5】
前記伝送手段伝達領域は、さらに、前記読取用情報として、受信可能な肯定応答情報及び否定応答情報の種類の情報を含む、請求項4記載の情報伝送用コード。
【請求項6】
検算部を含み、
前記検算部は、前記ペイロード部が格納する情報を合計した結果を示す情報格納用色彩を含むセルで構成され、
前記伝送手段伝達領域は、前記読取用情報として、前記検算部の位置を指定する情報を含む、請求項4記載の情報伝送用コード。
【請求項7】
検算部を含み、
前記検算部は、前記ペイロード部が格納する情報を排他的論理和により検算した結果を示す情報格納用色彩を含むセルで構成される、請求項3記載の情報伝送用コード。
【請求項8】
情報取得部及びコード変換部を含み、
前記情報取得部は、変換対象情報を取得し、
前記コード変換部は、
前記変換対象情報をバイナリ情報に変換し、
バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルを生成し、請求項1又は2記載の情報伝送用コードを生成する、情報伝送用コード製造装置。
【請求項9】
前記コード変換部は、ヘッダ生成部及びペイロード生成部を含み、
前記ヘッダ生成部は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、前記ペイロード部に格納する情報の種類を識別するヘッダ部を生成し、
前記ペイロード生成部は、前記変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルが配置されたペイロード部を生成し、
請求項3記載の情報伝送用コードを生成する、請求項8記載の情報伝送用コード製造装置。
【請求項10】
前記コード変換部は、さらに、伝送手段伝達領域生成部、キャリブレーション領域生成部、色彩チェック領域生成部、データヘッダ領域生成部、及びデータ領域生成部を含み、
前記ヘッダ生成部は、前記ヘッダ部に、前記キャリブレーション領域、前記色彩チェック領域、前記データヘッダ領域、及び前記データ領域を識別する情報を格納し、
前記伝送手段伝達領域生成部は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、情報伝送用コードの読取用情報を格納した前記伝送手段伝達領域を生成し、
前記読取用情報は、前記変換対応情報の種類を指定する情報を含み、
前記キャリブレーション領域生成部は、前記情報格納用色彩をキャリブレーション用の順序でペイロード部に配置して前記キャリブレーション領域を生成し、
前記色彩チェック領域生成部は、前記情報格納用色彩を色彩チェック用の順序で配置して前記色彩チェック領域を生成し、
前記データヘッダ領域生成部は、前記データ読取用情報をペイロード部に格納したデータヘッダ領域を生成し、
前記データ領域生成部は、前記情報格納用色彩に変換された変換対象情報をペイロード部に格納したデータ領域を生成し、
請求項4記載の情報伝送用コードを生成する、請求項9記載の情報伝送用コード製造装置。
【請求項11】
前記伝送手段伝達領域生成部は、受信可能な肯定応答情報及び否定応答情報の種類の情報を含む読取用情報を格納した伝送手段伝達領域を生成する、請求項10記載の情報伝送用コード製造装置。
【請求項12】
前記コード変換部は、さらに、検算部生成部を含み、
前記検算部生成部は、前記ペイロード部が格納する情報を合計した結果、及び前記ペイロード部が格納する情報を排他的論理和により検算した結果を含むセルで構成された検算部を生成し、
前記伝送手段伝達領域生成部は、前記読取用情報として、前記検算部の位置を指定する情報を格納した伝送手段伝達領域を生成する、請求項10記載の情報伝送用コード製造装置。
【請求項13】
受像部及び情報変換部を含み、
前記受像部は、請求項1又は2記載の情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換部は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記情報伝送用コードを格納された情報に変換する、情報伝送用コード読取装置。
【請求項14】
前記情報変換部は、読取可否判定部、キャリブレーション部、色彩チェック部、ヘッダ読取部、及びデータ読取部を含み、
前記情報変換部は、前記情報伝送用コードのヘッダ部を読み取って、情報伝送用コードの各領域を識別し、
前記読取可否判定部は、前記伝送手段伝達領域に格納された情報伝送用コードの読取用情報に基づいて、情報伝送用コードの読取可否を判定し、
前記キャリブレーション部は、前記キャリブレーション領域に基づいて情報格納用色彩のキャリブレーションを実行し、
前記色彩チェック部は、前記色彩チェック領域に基づいて、情報格納用色彩の判別が可能かを判定し、
前記ヘッダ読取部は、前記データヘッダ領域に基づいて前記データ領域が格納するデータ読取用情報を識別し、
前記データ読取部は、変換対応情報に基づいて、前記データ領域の情報格納用色彩を格納された情報に変換する、請求項13記載の情報伝送用コード読取装置。
【請求項15】
応答情報出力部を含み、
前記応答情報出力部は、前記読取可否判定部の判定結果に基づいて肯定応答情報及び否定応答情報の少なくとも一方を出力する、請求項14記載の情報伝送用コード読取装置。
【請求項16】
請求項1又は2記載の情報伝送用コードを用いて情報を伝送する情報伝送装置。
【請求項17】
情報出力部と、情報入力部とを含み、
回線が非接続状態の二つ以上のネットワークにおいて、
前記情報出力部は、一方の前記ネットワークに接続された一方の通信装置と通信可能であり、
前記情報入力部は、他方の前記ネットワークに接続された他方の通信装置と通信可能であり、
前記情報出力部は、情報取得部、コード変換部、及びコード出力部を含み、
前記情報取得部は、前記一方の通信装置から出力対象情報を取得し、
前記コード変換部は、前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに変換し、
前記コード出力部は、変換した前記情報伝送用コードを出力し、
前記情報入力部は、受像部、情報変換部、及び変換情報入力部を含み、
前記受像部は、前記情報出力部が出力した前記情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換部は、受像した前記情報伝送用コードを前記出力対象情報に変換し、
前記変換情報入力部は、変換した前記出力対象情報を前記他方の通信装置に入力する、
請求項16記載の情報伝送装置。
【請求項18】
前記情報出力部は、請求項8記載の情報伝送用コード製造装置を含み、
前記情報入力部は、請求項13記載の情報伝送用コード読取装置を含む、請求項16記載の情報伝送装置。
【請求項19】
前記情報出力部において、
前記コード変換部は、前記出力対象情報を請求項3記載の情報伝送用コードに変換し、
前記コード出力部は、前記情報伝送用コードの伝送手段伝達領域を出力し、
前記情報入力部は、読取可否判定部及び応答情報出力部を含み、
前記読取可否判定部は、前記伝送手段伝達領域に格納された読取用情報に基づいて、情報伝送用コードの読取可否を判定し、
前記応答情報出力部は、
読取可と判定した場合、肯定応答情報を出力し、
読取不可と判定した場合、否定応答情報を出力し、
前記肯定応答情報が出力された場合、前記情報出力部の前記コード出力部は、前記キャリブレーション領域、前記色彩チェック領域、前記データヘッダ領域、及び前記データ領域からなる群から選択された少なくとも一つの領域を出力し、
前記否定応答情報が出力された場合、前記情報出力部のコード変換部は、所定の条件に基づいて前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに再変換する、請求項18記載の情報伝送装置。
【請求項20】
情報取得工程及びコード変換工程を含み、
前記情報取得工程は、変換対象情報を取得し、
前記コード変換工程は、
前記変換対象情報をバイナリ情報に変換し、
バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルを生成し、請求項1又は2記載の情報伝送用コードを生成する、情報伝送用コード製造方法。
【請求項21】
前記コード変換工程は、ヘッダ生成工程及びペイロード生成工程を含み、
前記ヘッダ生成工程は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、前記ペイロード部に格納する情報の種類を識別するヘッダ部を生成し、
前記ペイロード生成工程は、前記変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルが配置されたペイロード部を生成し、
請求項3記載の情報伝送用コードを生成する、請求項20記載の情報伝送用コード製造方法。
【請求項22】
前記コード変換工程は、さらに、伝送手段伝達領域生成工程、キャリブレーション領域生成工程、色彩チェック領域生成工程、データヘッダ領域生成工程、及びデータ領域生成工程を含み、
前記ヘッダ生成工程は、前記ヘッダ部に、前記キャリブレーション領域、前記色彩チェック領域、前記データヘッダ領域、及び前記データ領域を識別する情報を格納し、
前記伝送手段伝達領域生成工程は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、情報伝送用コードの読取用情報を格納した前記伝送手段伝達領域を生成し、
前記読取用情報は、前記変換対応情報の種類を指定する情報を含み、
前記キャリブレーション領域生成工程は、前記情報格納用色彩をキャリブレーション用の順序でペイロード部に配置して前記キャリブレーション領域を生成し、
前記色彩チェック領域生成工程は、前記情報格納用色彩を色彩チェック用の順序で配置して前記色彩チェック領域を生成し、
前記データヘッダ領域生成工程は、前記データ読取用情報をペイロード部に格納したデータヘッダ領域を生成し、
前記データ領域生成工程は、前記情報格納用色彩に変換された変換対象情報をペイロード部に格納したデータ領域を生成し、
請求項4記載の情報伝送用コードを生成する、請求項21記載の情報伝送用コード製造方法。
【請求項23】
前記伝送手段伝達領域生成工程は、受信可能な肯定応答情報及び否定応答情報の種類の情報を含む読取用情報をペイロード部に格納した伝送手段伝達領域を生成する、請求項22記載の情報伝送用コード製造方法。
【請求項24】
前記コード変換工程は、さらに、検算部生成工程を含み、
前記検算部生成工程は、前記ペイロード部が格納する情報を合計した結果、及び前記ペイロード部が格納する情報を排他的論理和により検算した結果を含むセルで構成された検算部を生成し、
前記伝送手段伝達領域生成工程は、前記読取用情報として、前記検算部の位置を指定する情報を格納した伝送手段伝達領域を生成する、請求項22記載の情報伝送用コード製造方法。
【請求項25】
受像工程及び情報変換工程を含み、
前記受像工程は、請求項1又は2記載の情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換工程は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記情報伝送用コードを格納された情報に変換する、情報伝送用コード読取方法。
【請求項26】
前記情報変換工程は、読取可否判定工程、キャリブレーション工程、色彩チェック工程、ヘッダ読取工程、及びデータ読取工程を含み、
前記情報変換工程は、前記情報伝送用コードのヘッダ部を読み取って、情報伝送用コードの各領域を識別し、
前記読取可否判定工程は、前記伝送手段伝達領域に格納された情報伝送用コードの読取用情報に基づいて、情報伝送用コードの読取可否を判定し、
前記キャリブレーション工程は、前記キャリブレーション領域に基づいて情報格納用色彩のキャリブレーションを実行し、
前記色彩チェック工程は、前記色彩チェック領域に基づいて、情報格納用色彩の判別が可能かを判定し、
前記ヘッダ読取工程は、前記データヘッダ領域に基づいて前記データ領域が格納するデータ読取用情報を識別し、
前記データ読取工程は、変換対応情報に基づいて、前記データ領域の情報格納用色彩を格納された情報に変換する、請求項25記載の情報伝送用コード読取方法。
【請求項27】
応答情報出力工程を含み、
前記応答情報出力工程は、前記読取可否判定工程の判定結果に基づいて肯定応答情報及び否定応答情報の少なくとも一方を出力する、
請求項26記載の情報伝送用コード読取方法。
【請求項28】
請求項1又は2記載の情報伝送用コードを用いて情報を伝送する情報伝送方法。
【請求項29】
情報出力工程と、情報入力工程とを含み、
回線が非接続状態の二つ以上のネットワークにおいて、
前記情報出力工程は、一方の前記ネットワークに接続された一方の通信装置と通信可能であり、
前記情報入力工程は、他方の前記ネットワークに接続された他方の通信装置と通信可能であり、
前記情報出力工程は、情報取得工程、コード変換工程、及びコード出力工程を含み、
前記情報取得工程は、前記一方の通信方法から出力対象情報を取得し、
前記コード変換工程は、前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに変換し、
前記コード出力工程は、変換した前記情報伝送用コードを出力し、
前記情報入力工程は、受像工程、情報変換工程、及び変換情報入力工程を含み、
前記受像工程は、前記情報出力工程が出力した前記情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換工程は、受像した前記情報伝送用コードを前記出力対象情報に変換し、
前記変換情報入力工程は、変換した前記出力対象情報を前記他方の通信方法に入力する、
請求項28記載の情報伝送方法。
【請求項30】
前記情報出力工程は、請求項20記載の情報伝送用コード製造方法を含み、
前記情報入力工程は、請求項25記載の情報伝送用コード読取方法を含む、請求項28記載の情報伝送方法。
【請求項31】
前記情報出力工程において、
前記コード変換工程は、前記出力対象情報を請求項3記載の情報伝送用コードに変換し、
前記コード出力工程は、前記情報伝送用コードの伝送手段伝達領域を出力し、
前記情報入力工程は、読取可否判定工程及び応答情報出力工程を含み、
前記読取可否判定工程は、前記伝送手段伝達領域に格納された読取用情報に基づいて、情報伝送用コードの読取可否を判定し、
前記応答情報出力工程は、
読取可と判定した場合、肯定応答情報を出力し、
読取不可と判定した場合、否定応答情報を出力し、
前記肯定応答情報が出力された場合、前記情報出力工程の前記コード出力工程は、前記キャリブレーション領域、前記色彩チェック領域、前記データヘッダ領域、及び前記データ領域からなる群から選択された少なくとも一つの領域を出力し、
前記否定応答情報が出力された場合、前記情報出力工程のコード変換工程は、所定の条件に基づいて前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに再変換する、請求項30記載の情報伝送方法。
【請求項32】
情報取得手順及びコード変換手順を含み、
前記情報取得手順は、変換対象情報を取得し、
前記コード変換手順は、
前記変換対象情報をバイナリ情報に変換し、
バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルを生成し、請求項1又は2記載の情報伝送用コードを生成し、前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項33】
前記コード変換手順は、ヘッダ生成手順及びペイロード生成手順を含み、
前記ヘッダ生成手順は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、前記ペイロード部に格納する情報の種類を識別するヘッダ部を生成し、
前記ペイロード生成手順は、前記変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルが配置されたペイロード部を生成し、
請求項3記載の情報伝送用コードを生成する、請求項32記載のプログラム。
【請求項34】
前記コード変換手順は、さらに、伝送手段伝達領域生成手順、キャリブレーション領域生成手順、色彩チェック領域生成手順、データヘッダ領域生成手順、及びデータ領域生成手順を含み、
前記ヘッダ生成手順は、前記ヘッダ部に、前記キャリブレーション領域、前記色彩チェック領域、前記データヘッダ領域、及び前記データ領域を識別する情報を格納し、
前記伝送手段伝達領域生成手順は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、情報伝送用コードの読取用情報を格納した前記伝送手段伝達領域を生成し、
前記読取用情報は、前記変換対応情報の種類を指定する情報を含み、
前記キャリブレーション領域生成手順は、前記情報格納用色彩をキャリブレーション用の順序でペイロード部に配置して前記キャリブレーション領域を生成し、
前記色彩チェック領域生成手順は、前記情報格納用色彩を色彩チェック用の順序で配置して前記色彩チェック領域を生成し、
前記データヘッダ領域生成手順は、前記データ読取用情報をペイロード部に格納したデータヘッダ領域を生成し、
前記データ領域生成手順は、前記情報格納用色彩に変換された変換対象情報をペイロード部に格納したデータ領域を生成し、
請求項4記載の情報伝送用コードを生成する、請求項33記載のプログラム。
【請求項35】
前記伝送手段伝達領域生成手順は、受信可能な肯定応答情報及び否定応答情報の種類の情報を含む読取用情報を格納した伝送手段伝達領域を生成する、請求項34記載のプログラム。
【請求項36】
前記コード変換手順は、さらに、検算部生成手順を含み、
前記検算部生成手順は、前記ペイロード部が格納する情報を合計した結果、及び前記ペイロード部が格納する情報を排他的論理和により検算した結果を含むセルで構成された検算部を生成し、
前記伝送手段伝達領域生成手順は、前記読取用情報として、前記検算部の位置を指定する情報を格納した伝送手段伝達領域を生成する、請求項34記載のプログラム。
【請求項37】
受像手順及び情報変換手順を含み、
前記受像手順は、請求項1又は2記載の情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換手順は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記情報伝送用コードを格納された情報に変換し、前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項38】
前記情報変換手順は、読取可否判定手順、キャリブレーション手順、色彩チェック手順、ヘッダ読取手順、及びデータ読取手順を含み、
前記情報変換手順は、前記情報伝送用コードのヘッダ部を読み取って、情報伝送用コードの各領域を識別し、
前記読取可否判定手順は、前記伝送手段伝達領域に格納された情報伝送用コードの読取用情報に基づいて、情報伝送用コードの読取可否を判定し、
前記キャリブレーション手順は、前記キャリブレーション領域に基づいて情報格納用色彩のキャリブレーションを実行し、
前記色彩チェック手順は、前記色彩チェック領域に基づいて、情報格納用色彩の判別が可能かを判定し、
前記ヘッダ読取手順は、前記データヘッダ領域に基づいて前記データ領域が格納するデータ読取用情報を識別し、
前記データ読取手順は、変換対応情報に基づいて、前記データ領域の情報格納用色彩を格納された情報に変換する、請求項37記載のプログラム。
【請求項39】
応答情報出力手順を含み、
前記応答情報出力手順は、前記読取可否判定手順の判定結果に基づいて肯定応答情報及び否定応答情報の少なくとも一方を出力する、請求項38記載のプログラム。
【請求項40】
コンピュータに、請求項1又は2記載の情報伝送用コードを用いて情報を伝送させるためのプログラム。
【請求項41】
情報出力手順と、情報入力手順とを含み、
回線が非接続状態の二つ以上のネットワークにおいて、
前記情報出力手順は、一方の前記ネットワークに接続された一方の通信装置と通信可能であり、
前記情報入力手順は、他方の前記ネットワークに接続された他方の通信装置と通信可能であり、
前記情報出力手順は、情報取得手順、コード変換手順、及びコード出力手順を含み、
前記情報取得手順は、前記一方の通信方法から出力対象情報を取得し、
前記コード変換手順は、前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに変換し、
前記コード出力手順は、変換した前記情報伝送用コードを出力し、
前記情報入力手順は、受像手順、情報変換手順、及び変換情報入力手順を含み、
前記受像手順は、前記情報出力手順が出力した前記情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換手順は、受像した前記情報伝送用コードを前記出力対象情報に変換し、
前記変換情報入力手順は、変換した前記出力対象情報を前記他方の通信方法に入力し、前記各手順をコンピュータに実行させるための請求項40記載のプログラム。
【請求項42】
前記情報出力手順は、請求項32記載のプログラムにより実行され、
前記情報入力手順は、請求項37記載のプログラムにより実行される、請求項40記載のプログラム。
【請求項43】
前記情報出力手順において、
前記コード変換手順は、前記出力対象情報を請求項3記載の情報伝送用コードに変換し、
前記コード出力手順は、前記情報伝送用コードの伝送手段伝達領域を出力し、
前記情報入力手順は、読取可否判定手順及び応答情報出力手順を含み、
前記読取可否判定手順は、前記伝送手段伝達領域に格納された読取用情報に基づいて、情報伝送用コードの読取可否を判定し、
前記応答情報出力手順は、
読取可と判定した場合、肯定応答情報を出力し、
読取不可と判定した場合、否定応答情報を出力し、
前記肯定応答情報が出力された場合、前記情報出力手順の前記コード出力手順は、前記キャリブレーション領域、前記色彩チェック領域、前記データヘッダ領域、及び前記データ領域からなる群から選択された少なくとも一つの領域を出力し、
前記否定応答情報が出力された場合、前記情報出力手順のコード変換手順は、所定の条件に基づいて前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに再変換する、請求項42記載のプログラム。
【請求項44】
情報取得手順及びコード変換手順を含み、
前記情報取得手順は、変換対象情報を取得し、
前記コード変換手順は、
前記変換対象情報をバイナリ情報に変換し、
バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルを生成し、請求項1又は2記載の情報伝送用コードを生成し、前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項45】
前記コード変換手順は、ヘッダ生成手順及びペイロード生成手順を含み、
前記ヘッダ生成手順は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、前記ペイロード部に格納する情報の種類を識別するヘッダ部を生成し、
前記ペイロード生成手順は、前記変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルが配置されたペイロード部を生成し、
請求項3記載の情報伝送用コードを生成する、請求項44記載の記録媒体。
【請求項46】
前記コード変換手順は、さらに、伝送手段伝達領域生成手順、キャリブレーション領域生成手順、色彩チェック領域生成手順、データヘッダ領域生成手順、及びデータ領域生成手順を含み、
前記ヘッダ生成手順は、前記ヘッダ部に、前記キャリブレーション領域、前記色彩チェック領域、前記データヘッダ領域、及び前記データ領域を識別する情報を格納し、
前記伝送手段伝達領域生成手順は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、情報伝送用コードの読取用情報を格納した前記伝送手段伝達領域を生成し、
前記読取用情報は、前記変換対応情報の種類を指定する情報を含み、
前記キャリブレーション領域生成手順は、前記情報格納用色彩をキャリブレーション用の順序でペイロード部に配置して前記キャリブレーション領域を生成し、
前記色彩チェック領域生成手順は、前記情報格納用色彩を色彩チェック用の順序で配置して前記色彩チェック領域を生成し、
前記データヘッダ領域生成手順は、前記データ読取用情報をペイロード部に格納したデータヘッダ領域を生成し、
前記データ領域生成手順は、前記情報格納用色彩に変換された変換対象情報をペイロード部に格納したデータ領域を生成し、
請求項4に記載の情報伝送用コードを生成する、請求項45記載の記録媒体。
【請求項47】
前記伝送手段伝達領域生成手順は、受信可能な肯定応答情報及び否定応答情報の種類の情報を含む読取用情報を格納した伝送手段伝達領域を生成する、請求項46記載の記録媒体。
【請求項48】
前記コード変換手順は、さらに、検算部生成手順を含み、
前記検算部生成手順は、前記ペイロード部が格納する情報を合計した結果、及び前記ペイロード部が格納する情報を排他的論理和により検算した結果を含むセルで構成された検算部を生成し、
前記伝送手段伝達領域生成手順は、前記読取用情報として、前記検算部の位置を指定する情報を格納した伝送手段伝達領域を生成する、請求項46記載の記録媒体。
【請求項49】
受像手順及び情報変換手順を含み、
前記受像手順は、請求項1又は2記載の情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換手順は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記情報伝送用コードを格納された情報に変換し、前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項50】
前記情報変換手順は、読取可否判定手順、キャリブレーション手順、色彩チェック手順、ヘッダ読取手順、及びデータ読取手順を含み、
前記情報変換手順は、前記情報伝送用コードのヘッダ部を読み取って、情報伝送用コードの各領域を識別し、
前記読取可否判定手順は、前記伝送手段伝達領域に格納された情報伝送用コードの読取用情報に基づいて、情報伝送用コードの読取可否を判定し、
前記キャリブレーション手順は、前記キャリブレーション領域に基づいて情報格納用色彩のキャリブレーションを実行し、
前記色彩チェック手順は、前記色彩チェック領域に基づいて、情報格納用色彩の判別が可能かを判定し、
前記ヘッダ読取手順は、前記データヘッダ領域に基づいて前記データ領域が格納するデータ読取用情報を識別し、
前記データ読取手順は、変換対応情報に基づいて、前記データ領域の情報格納用色彩を格納された情報に変換する、請求項49記載の記録媒体。
【請求項51】
応答情報出力手順を含み、
前記応答情報出力手順は、前記読取可否判定手順の判定結果に基づいて肯定応答情報及び否定応答情報の少なくとも一方を出力する、請求項50記載の記録媒体。
【請求項52】
コンピュータに、請求項1又は2記載の情報伝送用コードを用いて情報を伝送させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項53】
情報出力手順と、情報入力手順とを含み、
回線が非接続状態の二つ以上のネットワークにおいて、
前記情報出力手順は、一方の前記ネットワークに接続された一方の通信装置と通信可能であり、
前記情報入力手順は、他方の前記ネットワークに接続された他方の通信装置と通信可能であり、
前記情報出力手順は、情報取得手順、コード変換手順、及びコード出力手順を含み、
前記情報取得手順は、前記一方の通信方法から出力対象情報を取得し、
前記コード変換手順は、前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに変換し、
前記コード出力手順は、変換した前記情報伝送用コードを出力し、
前記情報入力手順は、受像手順、情報変換手順、及び変換情報入力手順を含み、
前記受像手順は、前記情報出力手順が出力した前記情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換手順は、受像した前記情報伝送用コードを前記出力対象情報に変換し、
前記変換情報入力手順は、変換した前記出力対象情報を前記他方の通信方法に入力し、前記各手順をコンピュータに実行させるための請求項52記載の記録媒体。
【請求項54】
前記情報出力手順は、請求項32記載のプログラムにより実行され、
前記情報入力手順は、請求項37記載のプログラムにより実行される、請求項52記載の記録媒体。
【請求項55】
前記情報出力手順において、
前記コード変換手順は、前記出力対象情報を請求項3記載の情報伝送用コードに変換し、
前記コード出力手順は、前記情報伝送用コードの伝送手段伝達領域を出力し、
前記情報入力手順は、読取可否判定手順及び応答情報出力手順を含み、
前記読取可否判定手順は、前記伝送手段伝達領域に格納された読取用情報に基づいて、情報伝送用コードの読取可否を判定し、
前記応答情報出力手順は、
読取可と判定した場合、肯定応答情報を出力し、
読取不可と判定した場合、否定応答情報を出力し、
前記肯定応答情報が出力された場合、前記情報出力手順の前記コード出力手順は、前記キャリブレーション領域、前記色彩チェック領域、前記データヘッダ領域、及び前記データ領域からなる群から選択された少なくとも一つの領域を出力し、
前記否定応答情報が出力された場合、前記情報出力手順のコード変換手順は、所定の条件に基づいて前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに再変換する、請求項54記載の記録媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報伝送用コード、その製造装置及び製造方法、その読取装置及びその読取方法、情報伝送装置及び情報伝送方法、プログラム、並びに記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報を記録して商品等に付すことが可能な二次元コードが広く利用されている。このような二次元コードとしては、例えば、特許文献1及び2に記載のようなQRコード(登録商標)等が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許4122629号公報
【特許文献2】特許5791826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、QRコード(登録商標)は、格納可能な情報量が最大でも7089文字であり、大容量の情報を伝送する用途には不向きである。
【0005】
そこで本発明は、大容量の情報を格納可能な情報伝送用コード及びその製造装置、製造方法、その読取装置及びその読取方法、情報伝送装置及び情報伝送方法、プログラム、並びに記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の情報伝送用コードは、
情報格納用色彩を含むセルを備え、
前記情報格納用色彩は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた色彩である。
【0007】
本発明の情報伝送用コード製造装置は、
情報取得部及びコード変換部を含み、
前記情報取得部は、変換対象情報を取得し、
前記コード変換部は、
前記変換対象情報をバイナリ情報に変換し、
バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルを生成し、前記本発明の情報伝送用コードを生成する。
【0008】
本発明の情報伝送用コード読取装置は、
受像部及び情報変換部を含み、
前記受像部は、前記本発明の情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換部は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記情報伝送用コードを格納された情報に変換する。
【0009】
本発明の情報伝送装置は、前記本発明の情報伝送用コードを用いて情報を伝送する。
【0010】
本発明の情報伝送用コード製造方法は、
情報取得工程及びコード変換工程を含み、
前記情報取得工程は、変換対象情報を取得し、
前記コード変換工程は、
前記変換対象情報をバイナリ情報に変換し、
バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルを生成し、前記本発明の情報伝送用コードを生成する。
【0011】
本発明の情報伝送用コード読取方法は、
受像工程及び情報変換工程を含み、
前記受像工程は、前記本発明の情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換工程は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記情報伝送用コードを格納された情報に変換する。
【0012】
本発明の情報伝送方法は、前記本発明の情報伝送用コードを用いて情報を伝送する。
【0013】
本発明の第1のプログラムは、
情報取得手順及びコード変換手順を含み、
前記情報取得手順は、変換対象情報を取得し、
前記コード変換手順は、
前記変換対象情報をバイナリ情報に変換し、
バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルを生成し、前記本発明の情報伝送用コードを生成し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0014】
本発明の第2のプログラムは、
受像手順及び情報変換手順を含み、
前記受像手順は、前記本発明の情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換手順は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記情報伝送用コードを格納された情報に変換し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0015】
本発明の第3のプログラムは、
コンピュータに、前記本発明の情報伝送用コードを用いて情報を伝送させるためのプログラムである。
【0016】
本発明の記録媒体は、前記第1のプログラム、前記第2のプログラム、及び前記第3のプログラムの少なくとも一つ(以下、第1のプログラム、第2のプログラム、及び第3のプログラムをまとめて、「本発明のプログラム」ということがある。また、以下の説明において、「プログラム」は、「プログラム製品」又は「プログラミング製品」ともいう。)を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、大容量の情報を格納可能な情報伝送用コードの提供及びその利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本発明の情報伝送用コードの伝送手段伝達領域の具体例と、キャリブレーション領域、色彩チェック領域、データヘッダ領域、データ領域及び検算部のヘッダ部の具体例を示す模式図である。
図2図2は、本発明の情報伝送用コードの構成の具体例を示す模式図である。
図3図3は、実施形態2情報通信装置の一例の構成を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態2の情報通信装置が含む情報伝送用コード製造装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態2の情報通信装置が含む情報伝送用コード読取装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態2の情報通信装置が含む情報伝送用コード製造装置及び情報伝送用コード読取装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、情報通信装置の変形例1の構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0020】
[実施形態1]
本実施形態の情報伝送用コードについて説明する。前述のように、本実施形態の情報伝送用コードは、情報格納用色彩を含むセルを備えること以外は特に限定及び制限されない。前記情報格納用色彩は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応づけられた色彩である。前記バイナリ情報は、特に制限されず、例えば、8bit、16bit、32bit、又は64bitの情報があげられる。前記バイナリ情報が8bitの場合、例えば、前記情報格納用色彩は、2色、すなわち、256色の異なる色である。前記バイナリ情報が16bitの場合、前記情報格納用色彩は、216色、すなわち、65,536色の異なる色である。前記バイナリ情報が32bitの場合、前記情報格納用色彩は、232色、すなわち4,294,967,296色の異なる色であってもよいし、いわゆる32bitカラー、すなわち、16,777,216色の異なる色であってもよい。前記バイナリ情報が64bitの場合、前記情報格納用色彩は、例えば、264色、すなわち、18,446,744,073,709,551,616色であってもよい。前記情報格納用色彩の各色と各バイナリ情報との対応は、特に制限されず、任意の組み合わせを採用できる。前記情報格納用色彩の各色とバイナリ情報との対応情報は、例えば、後述する本発明の情報伝送用コード製造装置(製造方法)、情報伝送用コード読取装置(読取方法)において、変換対応情報ともいう。情報伝送用コードにおいて、前記情報格納用色彩が、2色である場合、1セル当たりに格納可能な情報量は1Byteとなり、216色である場合、1セル当たりに格納可能な情報量は2Byteとなり、232色である場合、1セル当たりに格納可能な情報量は4Byteとなり、264色である場合、1セル当たりに格納可能な情報量は8Byteとなる。
【0021】
本実施形態の情報伝送用コードにおいて、「セル」とは、例えば、情報伝送用コードが情報を格納するための基本単位であり、白または黒の枠で周囲が囲われた所定の領域を意味する。情報格納用色彩を含むセルの形状は、特に制限されず、任意の形状とできるが、例えば、矩形、特に正方形であることが好ましい。前記セルの大きさは、特に制限されず、任意の大きさとできるが、各セルの大きさは所定の範囲内の大きさであることが好ましい。前記所定の範囲は、特に制限されず、任意の大きさを指定できる。情報伝送用コードが備えるセルの数は、特に制限されず、例えば、1つでもよいし、2以上の複数でもよい。
【0022】
本実施形態の情報伝送用コードは、例えば、ヘッダ部及びペイロード部を有してもよい。前記ヘッダ部は、例えば、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、前記ペイロード部に格納される情報の種類を識別する領域である。前記ペイロード部に格納される情報の種類とは、例えば、後述する伝送手段伝達領域、キャリブレーション領域、色彩チェック領域、データヘッダ領域、データ領域及び検算部を識別する情報が挙げられる。前記ヘッダ部において、白又は黒の二色のセルは、それぞれ、前記セルに格納されるbitが1及び0のいずれかであることを示し、白が1、黒が0であってもよいし、白が0、黒が1であってもよい。なお、以下の説明において、ヘッダ部等における白色セルは、bitが0を意味し、黒色セルは、bitが1である状態を示すものとして説明するが、本発明はこれには限定されない。前記ペイロード部は、例えば、その各セルに前記情報格納用色彩により情報を格納する領域である。ヘッダ部及びペイロード部を含む情報伝送用コードの製造方法は、実施形態2で説明する。
【0023】
また、情報伝送用コードは、例えば、任意の領域として、伝送手段伝達領域、キャリブレーション領域、色彩チェック領域、データヘッダ領域、データ領域及び検算部からなる群から選択される少なくとも一つの領域を含んでもよい。情報伝送用コードにおいて、各領域は、例えば、それぞれ区別可能に構成されていればよく、その配置の順序や位置は特に制限されない。前記各領域は、例えば、前記ヘッダ部により識別される。各領域のヘッダ部は、特に制限されず、例えば、各領域が識別可能であればよい。前記ヘッダ部のセル数は、特に制限されず、例えば、情報伝送用コードが有する領域を識別可能なセル数であれば特に制限されない。
【0024】
前記伝送手段伝達領域は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、情報伝送用コードの読取用情報を格納する。前記読取用情報は、例えば、後述する読取装置により、情報伝送用コードを読み取る際に必要となる各種の情報である。具体的に、前記読取用情報は、例えば、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報の種類を指定する情報、受信可能な肯定応答情報及び否定応答情報の種類の情報、情報伝送用コードのセル数を指定する情報、後述する検算部の有無及び位置を指定する情報等があげられる。
【0025】
前記バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報の種類を指定する情報は、例えば、前記情報格納用色彩の色数を指定する情報である。具体的には、例えば、白色又は黒色の2セルの組み合わせにより、8bitカラー、16bitカラー、32bitカラー、又は64bitカラーを指定する情報があげられる。前記色数を指定するセルの組み合わせと指定される色数との組み合わせは、特に制限されず、任意の組み合わせが指定でき、具体例として、白白(00)が8bitカラー、白黒(01)が16bitカラー、黒白(10)が32bitカラー、黒黒(11)が64bitカラー等の組み合わせが挙げられる。
【0026】
前記情報伝送用コードのセル数を指定する情報は、例えば、基準枠数(例えば、基準Bitサイズともいう)と、横Bitサイズ及び縦Bitサイズを指定する情報の組み合わせがあげられる。前記基準枠数は、例えば、白色又は黒色の2セルの組み合わせにより、情報伝送用コードの枠数の算出の基準となる数を指定する。前記枠数は、例えば、8枠、16枠、32枠、又は64枠があげられる。基準枠数を指定するセルの組み合わせと指定される枠数との組み合わせは、特に制限されず、任意の組み合わせが指定でき、具体例として、白白(00)が8枠、白黒(01)が16枠、黒白(10)が32枠、黒黒(11)が64枠等の組み合わせが挙げられる。前記横Bitサイズ及び縦Bitサイズは、例えば、情報伝送用コードの横及び縦のセル数を指定するための情報であり、例えば、白色又は黒色のセルの組み合わせにより、情報伝送用コードの横及び縦のセル数を指定するための数値を格納できる。具体例として、図1に示すように、例えば、前記横Bitサイズ及び前記縦Bitサイズを指定するセルが8セルある場合、白色又は黒色のセルの組み合わせによれば、2進数で最大256までの数値が指定できる。前記情報伝送用コードのセル数は、例えば、前記基準枠数に、前記横Bitサイズ又は前記縦Bitサイズとして指定された情報(数値)を乗算することにより表現が可能となる。具体例として、例えば、伝送手段伝達領域において、前記基準枠数が白白(00)、すなわち、基準枠数が8であり、横Bitサイズが2、縦Bitサイズが3である場合を想定する。この場合、前記伝送手段伝達領域を有する前記情報伝送用コードのセル数は、例えば、横が8×3=16セル、縦が8×3=24セルである。また、例えば、伝送手段伝達領域において、前記基準枠数が黒黒(11)、すなわち、基準枠数が64であり、横Bitサイズ及び縦Bitサイズが2である場合を想定する。この場合、前記伝送手段伝達領域を有する前記情報伝送用コードのセル数は、例えば、横及び縦のいずれも、64×2=128セルである。
【0027】
前記受信可能な肯定応答情報及び否定応答情報の種類の情報は、例えば、情報伝送用コードの読取装置に対し、読取成功可否の判定結果に基づいて出力される肯定応答情報(ACK:ACKnowledgement)又は否定応答情報(NAK:Negative ACKnowledgement)の種類を指定する情報である。前記種類は、特に制限されず、例えば、NFC(Near field communication)、Bluetooth(登録商標)等による通信、音声、映像等が挙げられる。肯定応答情報及び否定応答情報については、実施形態2で後述する。
【0028】
前記検算部の有無及び位置を指定する情報は、例えば、前記各領域のペイロード部に検算部が含まれるか否かを指定する情報である。本発明の情報伝送用コードは、例えば、検算部を含んでもよく、前記検算部は、例えば、前記ペイロード部が格納する情報を合計した結果を示す情報格納用色彩を含むセルで構成された領域、及び/又は、前記ペイロード部が格納する情報を排他的論理和により検算した結果を示す情報格納用色彩を含むセルで構成された領域である。本発明の情報伝送用コードが前記検算部を含む場合、伝送手段伝達領域には、前記検算部の有無及び位置を指定するセルを有することが好ましい。
【0029】
また、伝送手段伝達領域は、スタートビットを有してもよい。前記スタートビットは、例えば、領域が伝送手段伝達領域であることを特定する領域(前記ヘッダ部)であり、例えば、白色セル3枠(000)で構成される。伝送手段伝達領域は、その他の領域と異なり、情報格納用色彩を含むセルを有さず、また、読取装置の情報伝送用コードを読み取るために必要となる読取用情報を格納する領域であることから、その他の領域のヘッダ部とは区別可能なヘッダ部を有することが好ましい。これにより、読取装置が情報伝送用コードを読み取る際、まず伝送手段伝達領域のスタートビットを探索でき、伝送手段伝達領域の読取用情報を読み取ることが可能となる。
【0030】
図1に、伝送手段伝達領域の具体例と、キャリブレーション領域、色彩チェック領域、データヘッダ領域、及びデータ領域、及び検算部のヘッダ部の具体例を示すが、伝送手段伝達領域の構成及びその他の各領域のヘッダ部は、図1の例示には何ら限定されない。図1に示す伝送手段伝達領域は、左から、例えば、前記ヘッダ部として、3枠の白色セルで構成されるスタートビットを有し、2枠の白色セルで構成される前記基準枠数を指定するセル、8枠の白色セルで構成される横Bitサイズを指定するセル、8枠の白色セルで構成される縦Bitサイズを指定するセル、2枠の白色セルで構成される変換対応情報の種類を指定するセル、1枠の白色セルで構成される横方向の検算部の有無を指定するセル、及び1枠の白色セルで構成される縦方向の検算部の有無を指定するセルを含む。
【0031】
また、図1に示すキャリブレーション領域、色彩チェック領域、データヘッダ領域、データ領域及び検算部のヘッダ部は、例えば、2枠の白色セルで構成されるスタートビットと、4枠の白色セル又は黒色セルで構成される識別用ビットとを含む。図1の具体例において、例えば、情報伝送用コード読取装置が、白3枠のスタートビットを読み取った場合、続く領域が前記伝送手段伝達領域であると判定できる。同様に、情報伝送用コード読取装置が、例えば、白2枠(00)のスタートビットを読み取り、さらに、黒、黒、白、白(1100)の識別用ビットを読み取った場合、続く領域がキャリブレーション領域であると判定できる。情報伝送用コード読取装置が、例えば、白2枠(00)のスタートビットを読み取り、さらに、黒、白、黒、白(1010)の識別用ビットを読み取った場合、続く領域が色彩チェック領域であると判定できる。情報伝送用コード読取装置が、例えば、白2枠(00)のスタートビットを読み取り、さらに、黒、黒、黒、白(1110)の識別用ビットを読み取った場合、続く領域がデータヘッダ領域であると判定できる。情報伝送用コード読取装置が、例えば、白2枠(00)のスタートビットを読み取り、さらに、黒、白、白、黒(1001)の識別用ビットを読み取った場合、続く領域がデータ領域であると判定できる。情報伝送用コード読取装置が、例えば、白2枠(00)のスタートビットを読み取り、さらに、黒、黒、白、黒(1101)の識別用ビットを読み取った場合、続く領域が検算部であると判定できる。
【0032】
前記キャリブレーション領域は、例えば、そのペイロード部に、前記情報格納用色彩がキャリブレーション用の順序で配置された領域である。前記キャリブレーション用の順序は特に制限されず、任意の順序とできるが、例えば、バイナリ情報と対応する順序に配置されることが好ましい。前記順序は、例えば、前記バイナリ情報が8bitであれば、00000000~11111111の順があげられる。前記キャリブレーション領域のペイロード部には、前記情報格納用色彩の全色が格納される。このため、前記キャリブレーション領域のペイロード部は、例えば、前記情報格納用色彩の色数(8bit、16bit、32bit、又は64bit)分のセル数を有する。情報伝送用コードがキャリブレーション領域を有する場合、例えば、情報伝送用コード読取装置においてコードを読み取る際に、前記キャリブレーション領域に配置された色を、その配置順にバイナリ情報と対応付けることで、前記変換対応情報を生成し、読取対象の情報伝送用コードが有する情報格納用色彩のキャリブレーションを実行できる。前記キャリブレーション領域は、例えば、カラーパレットともいう。
【0033】
前記色彩チェック領域は、例えば、そのペイロード部に、前記情報格納用色彩が色彩チェック用の順序で配置された領域である前記色彩チェック用の順序は、例えば、ランダムな順序で配置された情報格納用色彩であってもよいし、予め指定した順序で配置された誤読が多い色であってもよい。前記誤読が多い色とは、例えば、色相が近い色があげられる。情報伝送用コードが色彩チェック領域を有する場合、例えば、前記情報伝送用コードの読取装置においてコードを読み取る際に、各色の読み取り分けが可能かをチェック可能となる。前記色彩チェック領域における各色の配置順序は、例えば、前記キャリブレーション領域における配置順序と異なってもよいし、同じでもよいが、異なる配置順序であることが好ましい。
【0034】
前記データヘッダ領域は、例えば、そのペイロード部に、前記データ領域が格納するデータ読取用情報を格納した領域である。前記データ読取用情報は、例えば、データ領域に格納されているデータの種類を指定する情報である。また、前記データ読取用情報は、例えば、情報伝送用コードが複数に分割されている場合、分割数の情報が格納されてもよい。また、前記データヘッダ領域は、例えば、前記データ読取用情報として、各ファイルシステムで取り扱い可能なメタデータ(例えば、ファイル名・拡張子・作成日付・更新日付等)、前記メタデータの文字コード、及び送信しようとしているデータサイズ等の情報が格納されていてもよい。データ読取用情報は、例えば、HTTPヘッダなどで使用できるContent-Type形式で記述されていることが好ましく、設定する内容はInternet Assigned Numbers Authority(IANA)で割り当て・管理されたMedia Types(別名:MIME(Multipurpose Internet Mail Extension)形式などが好ましい。
【0035】
前記データ領域は、そのペイロード部に、前記情報格納用色彩に変換された情報を格納する。前述のように、情報格納用色彩は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応づけられた色彩であるため、情報伝送用コードの読取装置は、例えば、前記変換対応情報を参照することにより、データ領域の各セルが有する情報格納用色彩を、格納されたバイナリ情報に再変換(デコード)できる。
【0036】
図2に、本発明の情報伝送用コードの具体的な構成例を示す。なお、図2に示す情報伝送用コードは例示であり、本発明は図2の例示には何ら制限されない。図2に示すように、伝送手段伝達領域は、白又は黒のセルが組み合わせのみを含む領域であり、そのほかの領域(キャリブレーション領域、色彩チェック領域、データヘッダ領域、データ領域及び検算部)は、白又は黒のセルを組み合わせたヘッダ部、及び情報格納用色彩を含む着色セルで構成されたペイロード部で構成される。なお、図2において、ハッチ及びグレーで示された各セルは、情報格納用色彩により着色されたセルであることを意味する。図2において、キャリブレーション領域、色彩チェック領域、データヘッダ領域、データ領域、及び検算部のペイロード部における「……」は、ペイロード部の情報格納用色彩のセルがある場所を省略して示すものである。
【0037】
本発明の情報伝送用コードは、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた色彩を含むセルを備えるため、例えば、1セルあたりに2Byte~8Byteの情報を格納できるため、大容量の情報を格納・伝送可能である。
【0038】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明の情報伝送装置の構成を説明する。本発明の情報伝送装置は、前述のように、前記本発明の情報伝送用コードを用いて情報伝送することが特徴であり、その他の構成及び条件は、特に制限されない。
【0039】
本実施形態の情報伝送装置の具体例について、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態の情報出力部10、及び情報入力部20を含む情報伝送装置100の一例の構成を示すブロック図である。図3に示すように、情報伝送装置100は、情報出力部10及び情報入力部20を含むため、例えば、情報伝送システム100ともいう。情報出力部10及び情報入力部20は、例えば、独立した装置であってもよく、この場合、情報出力部10は、情報伝送用コード製造装置10ともいい、情報入力部20は、情報伝送用コード読取装置20ともいう。情報伝送装置100は、回線が非接続状態の二つ以上のネットワーク(例えば、一方のネットワーク30A及び他方のネットワーク30B)に接続された2以上の通信装置と通信可能である。具体的に、例えば、情報出力部10は、回線が非接続状態の二つ以上のネットワークにおける一方のネットワーク30Aに接続された一方の通信装置40Aと通信可能であり、情報入力部20は、他方のネットワーク30Bに接続された他方の通信装置40Bと通信可能である。図3において、情報出力部10と接続されている一方の通信装置40Aは、1つであるが、本発明はこれには限定されず、2以上の複数であってもよい。図3において、情報入力部20と接続されている他方の通信装置40Bは、1つであるが、本発明はこれには限定されず、2以上の複数であってもよい。情報出力部10と一方の通信装置40Aとの接続、及び、情報入力部20と他方の通信装置40Bとの接続は、例えば、有線で接続されてもよいし、無線で接続されてもよい。図示していないが、情報出力部10及び情報入力部20は、例えば、通信回線網を介して、システム管理者の外部端末とも接続可能であり、システム管理者は、前記外部端末から情報出力部10及び情報入力部20の管理を実施してもよい。情報伝送装置100は、例えば、情報出力部10、及び情報入力部20の少なくとも一方を複数含んでもよい。また、図3において、情報伝送装置100は、非接続状態の一方のネットワーク30Aに接続された一方の通信装置40Aおよび他方のネットワーク30Bに接続された他方の通信装置40Bと通信可能な場合を図示しているが、本発明はこれには限定されず、通信装置100は、一方のネットワーク30A及び他方のネットワーク30Bの少なくとも一方と非接続状態のさらに異なるネットワークに接続されたさらなる通信装置と通信可能であってもよい。
【0040】
一方のネットワーク30Aは、複数の一方の通信装置40Aが接続された通信回線網であり、他方のネットワーク30Bは、複数の他方の通信装置40Bが接続された通信回線網である。通信装置40(一方の通信装置40A及び他方の通信装置40B)は、特に制限されず、例えば、パーソナルコンピュータ、スーパーコンピュータ、メインフレーム、サーバ、マイクロコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話、PDA等の各種情報処理装置である。前記通信回線網は、例えば、オープンネットワークでもよいし、クローズドネットワークでもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。一方のネットワーク30Aと他方のネットワーク30Bとは、例えば、互いに非接続状態のネットワークである。前記「非接続状態のネットワーク」とは、例えば、一方のネットワーク30Aに接続された複数の一方の通信装置40Aと、他方のネットワーク30Bに接続された複数の他方の通信装置40Bとが接続されていない状態を意味する。前記接続されていない状態は、例えば、一方の通信装置40A及び他方の通信装置40Bが物理的(有線、無線問わず)非接続であり通信が行うことができない状態、又は、実質的に通信を行うことができない状態を意味する。前記「実質的に通信を行うことができない」とは、例えば、一方の通信装置40A及び他方の通信装置40Bが、物理的には接続されており通信が可能であるが、通信が禁止されている(例えば、アクセス制限、運用上の接続禁止等)場合、通信を一時的に停止している状態等を含む。
【0041】
以下、情報伝送装置100が含む情報出力部10(情報伝送用コード製造装置10)について説明する。図3に示すように、情報伝送用コード製造装置10(以下、「本装置10」ともいう)は、情報取得部11、コード変換部12、及びコード出力部13を含む。図示していないが、コード変換部12は、例えば、ヘッダ生成部及びペイロード生成部を含んでもよく、さらに、伝送手段伝達領域生成部、キャリブレーション領域生成部、色彩チェック領域生成部、データヘッダ領域生成部、及びデータ領域生成部、並びに検算部生成部を含んでもよい。なお、伝送手段伝達領域生成部、キャリブレーション領域生成部、色彩チェック領域生成部、データヘッダ領域生成部、及びデータ領域生成部、並びに検算部生成部は、任意の構成であり、例えば、あってもよいし、なくてもよい。また、図示していないが、本装置10は、例えば、入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0042】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、前述の通りである。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0043】
図4に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0044】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、情報取得部11、コード変換部12、及びコード出力部13として機能する。本装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0045】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、一方の通信装置40A、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス(通信部)107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。なお、本装置10は、例えば、よりセキュアな通信を行う観点から、一方のネットワーク30Aと非接続状態の他のネットワーク(例えば、他方のネットワーク30B)に接続された通信装置(例えば、通信装置40B)とは接続されていないことが好ましい。
【0046】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0047】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。記憶装置104は、例えば、エンコード用情報を記憶してもよい。前記エンコード用情報は、前記本発明の情報伝送用コードをエンコードするための情報であり、前記変換対応情報、後述するヘッダ対応情報、伝送手段対応情報、キャリブレーション用情報、データヘッダ生成用情報等を含んでもよい。
【0048】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前述の本装置のユーザの情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0049】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0050】
以下、情報伝送装置100が含む情報入力部20(情報伝送用コード読取装置20)について説明する。図3に示すように、情報入力部20(以下、「本装置20」ともいう)は、受像部21、情報変換部22、及び変換情報入力部23を含む。図示していないが、情報伝送用コード読取装置20は、例えば、応答情報出力部を含んでもよい。情報変換部22は、例えば、読取可否判定部、キャリブレーション部、色彩チェック部、ヘッダ読取部、及びデータ読取部を含んでもよい。なお、読取可否判定部、キャリブレーション部、色彩チェック部、ヘッダ読取部、及びデータ読取部、並びに応答情報出力部は、任意の構成であり、例えば、あってもよいし、なくてもよい。また、図示していないが、本装置20は、例えば、入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0051】
本装置20は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置20は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、前述の通りである。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置20は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置20は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置20は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0052】
図5に、本装置20のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置20は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)201、メモリ202、バス203、記憶装置204、入力装置205、出力装置206、通信デバイス207等を含む。本装置20の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス203を介して相互に接続されている。
【0053】
中央処理装置201は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置20の全体の制御を担う。本装置20において、中央処理装置201により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置201が、受像部21、情報変換部22、及び変換情報入力部23として機能する。本装置20は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0054】
バス203は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、他方の通信装置40B、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置20は、例えば、バス203に接続された通信デバイス(通信部)207により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。なお、本装置20は、例えば、よりセキュアな通信を行う観点から、他方のネットワーク30Bと非接続状態の他のネットワーク(例えば、一方のネットワーク30A)と接続された通信装置(例えば、通信装置40A)とは接続されていないことが好ましい。
【0055】
メモリ202は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置201が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置204に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ202が読み込み、中央処理装置201は、メモリ202からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ202は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0056】
記憶装置204は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置204には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置204は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置204は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置20が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置204は、前記記憶部として機能する。記憶装置204は、例えば、デコード用情報を含んでもよい。前記デコード用情報は、前記本発明の情報伝送用コードをデコードするための情報であり、前記変換対応情報、後述するヘッダ対応情報、伝送手段対応情報、キャリブレーション用情報、色彩チェック用情報、ヘッダ読取用情報等を含んでもよい。
【0057】
本装置20において、メモリ202及び記憶装置204は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置20によって生成した情報、本装置20が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ202及び記憶装置204は、例えば、前述の本装置のユーザの情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ202及び記憶装置204以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0058】
本装置20は、例えば、さらに、入力装置205、出力装置206を備える。入力装置205は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置206は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態において、入力装置205と出力装置206とは、別個に構成されているが、入力装置205と出力装置206とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0059】
つぎに、本実施形態の情報伝送方法の一例を、図6のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の情報伝送方法は、例えば、図3に示す情報伝送装置100を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の情報伝送方法は、図3の情報伝送装置100の使用には限定されない。図6は、左から情報出力部10(情報伝送用コード製造装置10)の処理(S11~S13)、及び、情報入力部20(情報伝送用コード読取装置20)の処理(S21~S23)の一例を示すフローチャートである。以下の説明において、情報伝送装置100が、一方のネットワーク30Aに接続された一方の通信装置40Aと通信可能な情報出力部10と、他方のネットワーク30Bに接続された他方の通信装置40Bと通信可能な情報入力部20とを一つずつ含み、一方のネットワーク30Aに接続された一方の通信装置40Aから取得した情報を、情報伝送装置100を介して他方のネットワーク30Bに接続された他方の通信装置40Bに入力する場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の例示にはなんら制限されない。なお、以下の説明における情報伝送用コード製造装置10の処理は、例えば、情報伝送用コードの製造方法ともいい、情報伝送用コード読取装置20の処理は、例えば、情報伝送用コード読取方法ともいう。
【0060】
まず、情報出力部10の情報取得部11は、一方の通信装置40Aから出力対象情報を取得する(S11、情報取得工程)。前記出力対象情報は、例えば、一方の通信装置40Aから他方の通信装置40Bへ送信する対象の情報であり、任意の情報が使用できる。前記出力対象情報において、例えば、その種類、形式、サイズ等は特に制限されない。
【0061】
つぎに、コード変換部12は、前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに変換する(S12、コード変換工程)。具体的に、コード変換部12は、例えば、前記変換対象情報をバイナリ情報に変換し、変換したバイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルを生成する。前記変換対応情報は、例えば、本装置10の記憶装置104に記憶されていてもよいし、外部のデータベースに記憶されていてもよい。前記情報伝送用コードは、前記実施形態1の情報伝送用コードであり、その説明を援用できる。
【0062】
コード変換部12は、例えば、前記出力対象情報を符号化(エンコード)して符号化情報を生成し、前記符号化情報を画像に変換してもよい。前記符号化は、例えば、前記出力対象情報および変換する画像の種類に応じて適切なエンコード方式が選択できる。具体例として、コード変換部12は、Base64エンコード、バイナリ変換した16進数文字列等の手法により前記出力対象情報を符号化できる。
【0063】
コード変換部12が、例えば、ヘッダ生成部及びペイロード生成部を含む場合の処理について説明する。
【0064】
前記ヘッダ生成部は、例えば、まず、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、前記ペイロード部に格納する情報の種類を識別するヘッダ部を生成する(ヘッダ生成工程)。前記ヘッダ部は、前述の通りである。ヘッダ生成部は、例えば、予め定められたヘッダ対応情報に基づいて前記ヘッダ部を生成できる。前記ヘッダ対応情報は、例えば、前記ヘッダ部に格納する情報の種類と、前記ヘッダ部の白または黒の2色のセルの組み合わせを特定する情報である。具体的に、前記ヘッダ対応情報は、例えば、前記図1に示す各セルの組み合わせと、ヘッダ部により指定される領域(例えば、伝送手段伝達領域、キャリブレーション領域、色彩チェック領域、データヘッダ領域、データ領域及び検算部)の種類の組み合わせを指定する情報との組み合わせの情報が挙げられる。
【0065】
前記ペイロード生成部は、前記変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルが配置されたペイロード部を生成する(ペイロード生成工程)。前記ペイロード部は、前述の通りである。
【0066】
コード変換部12が、さらに、伝送手段伝達領域生成部、キャリブレーション領域生成部、色彩チェック領域生成部、データヘッダ領域生成部、データ領域生成部、及び、検算部生成部を含む場合の処理を説明する。
【0067】
前記伝送手段伝達領域生成部は、例えば、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、情報伝送用コードの読取用情報を格納した前記伝送手段伝達領域を生成する(伝送手段伝達領域生成工程)。伝送手段伝達領域生成部は、例えば、予め定められた伝送手段対応情報に基づいて前記伝送手段伝達領域を生成できる。前記伝送手段対応情報は、例えば前記情報伝送用コードの読取用情報と、白または黒の2色のセルの組み合わせとを特定する情報である。具体的に、前記伝送手段対応情報は、例えば、前記図1に示す伝送手段伝達領域の各セルの組み合わせと、前記読取用情報の種類の組み合わせを指定する情報との組み合わせの情報が挙げられる。前記読取用情報の種類は、例えば、前記実施形態1の情報伝送用コードの説明の通りである。
【0068】
前記キャリブレーション領域生成部は、例えば、前記情報格納用色彩をキャリブレーション用の順序でペイロード部に配置して前記キャリブレーション領域を生成する(キャリブレーション領域生成工程)。キャリブレーション領域生成部は、例えば、前記キャリブレーション用情報に基づいて、前記情報格納用色彩をキャリブレーション用の順序で配置できる。前記キャリブレーション用情報は、例えば、前記情報格納用色彩の各色の種類と、その配置順序とが紐づけられた情報である。前記各色の種類の情報は、例えば、実際の色彩情報(色見本)でもよいし、色彩の種類を指定する情報(例えば、カラーコード、マンセル値等)であってもよい。
【0069】
前記色彩チェック領域生成部は、前記情報格納用色彩を色彩チェック用の順序で配置して前記色彩チェック領域を生成する(色彩チェック領域生成工程)。前記色彩チェック領域における各色の配置順序は、例えば、前記キャリブレーション領域における配置順序と異なってもよいし、同じでもよいが、異なる配置順序であることが好ましい。
【0070】
前記データヘッダ領域生成部は、前記データ読取用情報をペイロード部に格納したデータヘッダ領域を生成する(データヘッダ領域生成工程)。データヘッダ領域生成部は、例えば、予め指定した前記データヘッダ生成用情報に基づいて前記データヘッダ領域を生成できる。前記データヘッダ生成用情報は、例えば、前記データヘッダ領域のペイロード部に格納されるデータ読取用情報を指定する情報である。
【0071】
前記データ領域生成部は、前記情報格納用色彩に変換された前記変換対象情報をペイロード部に格納したデータ領域を生成する(データ領域生成工程)。データ領域生成部は、例えば、前記変換対応情報に基づいて変換対象情報を情報格納用色彩に変換し、変換した情報格納用色彩を有するセルを生成することにより前記データ領域を生成できる。
【0072】
前記検算部生成部は、前記ペイロード部が格納する情報を合計した結果、及び前記ペイロード部が格納する情報を排他的論理和により検算した結果を含むセルで構成された検算部を生成する(検算部生成工程)。前記検算部生成部は、例えば、前記各領域のペイロード部に含まれる情報のハッシュ値を計算して前記検算部を生成できる。また前記検算部生成部は、例えば、前記各領域のペイロード部において、横方向の各セルに格納されている情報を2進数に変換し、排他的論理和により検算した結果を格納した横方向の検算部と、前記各領域のペイロード部において、縦方向の各セルに格納されている情報を2進数に変換し、排他的論理和により検算した結果を格納した縦方向の検算部とを生成できる。
【0073】
つぎに、コード出力部13は、変換した前記情報伝送用コードを出力する(S13、コード出力工程)。コード出力部13は、例えば、本装置10が備える出力装置(ディスプレイ)106に前記情報伝送用コードを出力(表示)してもよいし、バス103を介して接続された外部表示装置に前記情報伝送用コードを出力し、前記外部表示装置に情報伝送用コードを表示させてもよい。前記コードの出力は、例えば、1次元方式で出力してもよいし、2次元方式で出力してもよいし、3次元方式で出力してもよい。前記1次元方式の出力とは、例えば、情報伝送用コードが含む各セルを、1セルずつ順に切り替えて出力する方式があげられる。前記2次元方式の出力とは、例えば、前記生成された情報伝送用コードを含む画像データを出力する形式があげられ、この場合において、情報伝送用コードは、例えば、1画面に収められてもよいし、2画面以上の複数の画面にわたって出力されてもよい。
【0074】
つぎに、情報入力部20の受像部21は、情報出力部10が出力した画像を受像する(S21、受像工程)。受像部21は、例えば、本装置20が備える入力装置(撮像装置)206により、前記画像を撮像することにより画像を受像してもよいし、バス203を介して接続された外部撮像装置により前記画像を撮像し、前記外部撮像装置が撮像した画像を取得することにより前記画像を受像してもよい。
【0075】
情報変換部22は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記情報伝送用コードを格納された情報に変換する(S22、情報変換工程)。具体的に、情報変換部22は、例えば、受像した前記画像が含む前記情報伝送用コードにおいて、白又は黒の枠線で周囲が囲われた所定の領域を、基準となるセルとして認識し、各セルに含まれる情報格納用色彩を識別し、識別した情報格納用色彩について、前記変換対応情報に基づいて、対応するバイナリ情報に変換することにより、前記情報伝送用コードを格納された情報に変換できる。前記変換対応情報は、例えば、本装置20の記憶装置204に記憶されていてもよいし、外部のデータベースに記憶されていてもよいし、情報変換部22が、後述するキャリブレーション部を含む場合、キャリブレーション部により生成されてもよい。なお、本装置20の記憶装置204が前記変換対応情報を記憶している場合、例えば、情報伝送用コードは、例えば、カラーパレット(前記キャリブレーション領域)を含んでいなくてもよい。
【0076】
情報変換部22が、例えば、読取可否判定部、キャリブレーション部、色彩チェック部、ヘッダ読取部、及びデータ読取部を含む場合の処理について説明する。まず、情報変換部22は、前記情報伝送用コードのヘッダ部を読み取って、情報伝送用コードの各領域を識別する。
【0077】
つぎに、前記読取可否判定部は、例えば、前記伝送手段伝達領域に格納された情報伝送用コードの読取用情報に基づいて、情報伝送用コードの読取可否を判定する(読取可否判定工程)。具体的に、読取可否判定部は、例えば、前記伝送手段対応情報に基づいて、情報伝送用コードの伝送手段伝達領域に格納された読取用情報を復号する。そして、読取可否判定部は、復号した前記読取用情報に基づいて、情報伝送用コード読取装置20が情報伝送用コードの読取可否を判定する。前記判定は、例えば、指定された情報格納用色彩の色数について、読取装置20が識別可能か否か等の基準で判定が可能である。また、前記読取可否判定部は、前記情報伝送用コードが検算部を有する場合、例えば、前記読取可否判定部は、前記ペイロード部が格納する情報を合計した結果、及び前記ペイロード部が格納する情報を排他的論理和により検算した結果を算出し、前記検算部に格納された検算結果と比較することにより、情報伝送用コードの読取可否を判定してもよい。この場合、例えば、読取可否判定部が算出した結果と、情報伝送用コードの検算部に格納された情報とを比較し、両者が一致する場合は読取が可能と判定し、両者が一致しない場合を読み取り不可と判定できる。
【0078】
前記キャリブレーション部は、例えば、前記キャリブレーション領域に基づいて情報格納用色彩のキャリブレーションを実行する(キャリブレーション工程)。前記キャリブレーション領域には、キャリブレーション用の順序で情報格納用色彩が配置されている。このため、前記キャリブレーション部は、例えば、前記キャリブレーション領域の各セルに配置されている情報格納用色彩を読み取って識別し、前記キャリブレーション用情報を用いて、前記キャリブレーション領域に配置された情報格納用色彩をバイナリ情報と順に対応づけることで、前記変換対応情報を生成する。前記キャリブレーション情報は、例えば、前記キャリブレーション領域におけるセルの配置順序とバイナリ情報との組を特定する情報である。
【0079】
前記色彩チェック部は、例えば、前記色彩チェック領域に基づいて、情報格納用色彩の判別が可能かを判定する(色彩チェック工程)。前記色彩チェック部は、例えば、前記色彩チェック領域に配置された色彩を読み取って識別し、前記色彩チェック領域に情報格納用色彩の全色が配置されているか否かを判定することにより、情報格納用色彩の判別が可能かを判定できる。前記「情報格納用色彩の全色」とは、例えば、前記キャリブレーション領域に配置されている情報格納用色彩の各色があげられる。
【0080】
前記ヘッダ読取部は、例えば、前記データヘッダ領域に基づいて前記データ領域が格納するデータ読取用情報を識別する(ヘッダ読取工程)。前記ヘッダ読取部は、例えば、前記ヘッダ読取用情報に基づいて前記データ領域が格納するデータ読取用情報を識別できる。前記ヘッダ読取用情報は、例えば、前記データヘッダ領域のペイロード部に格納されるデータ読取用情報を指定する情報である。
【0081】
前記データ読取部は、例えば、変換対応情報に基づいて、前記データ領域の情報格納用色彩を格納された情報に変換する(データ読取工程)。前記データ読取部は、例えば、データ領域のペイロード部の各セルが含む情報格納用色彩について、前記変換対応情報に基づいて復号することにより、前記情報格納用色彩を、セルに格納された情報に変換できる。
【0082】
また、例えば、S12において、出力対象情報が分割されて複数の情報伝送用コードに変換されている場合、受像部21は、複数の画像を順次受像し、情報変換部22は、受像した複数の画像を変換した情報を順次連結して前記出力対象情報を生成できる。
【0083】
変換情報入力部23は、変換した前記出力対象情報を、他方のネットワーク30Bに接続された他方の通信装置40Bに入力する(S23、変換情報入力工程)。これにより、例えば、非接続状態の異なるネットワークである一方のネットワーク30Aおよび他方のネットワーク30B間において、一方の通信装置40A及び他方の通信装置40Bを接続することなく、一方の通信装置40Aの出力対象情報を他方の通信装置40Bに送信することができる。
【0084】
なお、本実施形態においては、S11~S13、及びS21~S23を順次実行しているが、本発明の情報伝送方法はこれに限定されない。S11~S13は、例えば、同時に実行してもよいし、S11を実行した後、S12とS13とを同時に実行してもよい。同様に、S21~S23は、例えば、同時に実行してもよい。
【0085】
また、本実施形態の情報伝送装置100において、情報入力部(情報伝送用コード読取装置)20が、例えば、応答情報出力部を含む場合の処理について説明する。前記応答情報出力部は、例えば、前記読取可否判定工程及び色彩チェック工程の少なくとも一方において、読取可と判定した場合、肯定応答情報を出力し、読み取り不可と判定した場合、否定応答情報を出力してもよい。前記肯定応答情報及び否定応答情報は、例えば、情報入力部20側から、情報出力装置10側に対し、情報伝送用コードの読取の正否を伝達する情報である。前記肯定応答情報及び否定応答情報の出力形式は、例えば、前記伝送手段伝達領域にて指定された形式(例えば、NFC(Near field communication)、Bluetooth(登録商標)等による通信、音声、及び/又は映像)により出力される。
【0086】
情報入力部20から前記肯定応答情報が出力された場合、情報出力部(情報伝送用コード製造装置)10のコード出力部13は、例えば、前記キャリブレーション領域、前記色彩チェック領域、前記データヘッダ領域、及び前記データ領域からなる群から選択された、少なくとも一つの領域を出力してもよい。また、情報入力部20から前記否定応答情報が出力された場合、情報出力部10のコード変換部12は、所定の条件に基づいて前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに再変換してもよい。前記所定の条件は、例えば、読取に失敗した理由に応じて適宜設定でき、例えば、前記情報格納用色彩の色数を減少させる、等の条件があげられる。
【0087】
また、本実施形態の情報伝送装置100は、例えば、筐体部(図示せず)を含んでもよい。情報伝送装置100が前記筐体部を含む場合、例えば、情報伝送用コード製造装置10及び情報伝送用コード読取装置20は、前記筐体部に収容される。前記筐体は、例えば、収容された情報伝送用コード製造装置10が出力する前記画像を外部から見ることができないよう、不透明な素材で形成されることが好ましい。前記筐体部は、例えば、一方の情報伝送装置40Aと情報出力部10とを接続する一方の接続部と、他方の通信装置40Bと情報入力部20とを接続する他方の接続部とを備えていてもよい。情報伝送装置100が前記筐体部を含み、前記筐体部に情報伝送用コード製造装置10及び情報伝送用コード読取装置20が収容されている場合、情報伝送用コード製造装置10が出力した前記画像は、情報伝送用コード読取装置20以外で受像できなくなり、生成された前記画像を外部から読み取ることができなくなるため、例えば、よりセキュアな通信が可能となる。
【0088】
(変形例1)
本実施形態においては、情報伝送装置100が、一方のネットワーク30Aに接続された一方の通信装置40Aと通信可能な情報出力部10(情報伝送用コード製造装置10)と、他方のネットワーク30Bに接続された他方の通信装置40Bと通信可能な情報入力部20(情報伝送用コード読取装置20)とを一つずつ含み、一方のネットワーク30Aに接続された一方の通信装置40Aから取得した情報を、情報伝送装置100を介して他方のネットワーク30Bに接続された他方の通信装置40Bに出力(入力)する場合を例に挙げて説明したが、本発明は上記の例示にはなんら制限されない。前述のように、情報伝送装置100は、例えば、情報出力部10、及び情報入力部20の少なくとも一方を複数含んでもよい。この場合、情報伝送装置100は、例えば、図7に示すように、一方の通信装置40Aと通信可能な情報伝送用コード製造装置10A(情報出力部10A)及び情報伝送用コード読取装置20A(情報入力部20A)、並びに他方の通信装置40Bと通信可能な情報伝送用コード読取装置20B(情報入力部20B)及び情報伝送用コード製造装置10B(情報伝送用コード製造装置10B)を含むことが好ましい。また、変形例1の情報伝送装置100が前記筐体部を含む場合、前記筐体部は、例えば、一方の情報伝送装置40Aと情報伝送用コード製造装置10A及び情報伝送用コード読取装置20Aとを接続する一方の接続部と、他方の通信装置40Bと情報伝送用コード読取装置20B及び情報伝送用コード製造装置10Bとを接続する他方の接続部とを備えていてもよい。
【0089】
本変形例1のような態様によれば、例えば、情報伝送用コード製造装置10A及び情報伝送用コード読取装置20Bを用いて一方のネットワーク30Aに接続された一方の通信装置40Aから取得した情報を他方のネットワーク30Bに接続された他方の通信装置40Bに入力でき、情報伝送用コード製造装置10B及び情報伝送用コード読取装置20Aを用いて他方のネットワーク30Bに接続された他方の通信装置40Bから取得した情報を一方のネットワーク30Aに接続された一方の通信装置40Aに入力できる。すなわち、本装置100を介した一方のネットワーク30A及び他方のネットワーク30Bの双方向通信が可能となる。
【0090】
(変形例2)
上記の説明において、情報伝送用コード製造装置10と情報伝送用コード読取装置20とは、一方のネットワーク30Aに接続された一方の通信装置40Aと通信可能な情報出力部10(情報伝送用コード製造装置10)と、他方のネットワーク30Bに接続された他方の通信装置40Bと通信可能な情報入力部20(情報伝送用コード読取装置20)とを一つずつ含む情報伝送装置100の形態である場合を例に挙げて説明したが、本発明は上記の例示にはなんら制限されない。本発明の情報伝送用コード製造装置10と、情報伝送用コード読取装置20とは、例えば、それぞれ独立した装置であってもよい。この場合、例えば、情報伝送用コード製造装置10は、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。情報伝送用コード読取装置20は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよいし、情報伝送用コードの読取を行う専用の装置であってもよい。後者の場合、情報伝送用コード読取装置20は、例えば、情報伝送用コードを読み取り可能なカメラ等の入力装置と、読み取った情報伝送用コードを処理する情報処理装置とを含んでいればよい。このような情報伝送用コード読取装置20の具体例としては、例えば、いわゆるQRコード(登録商標)等の二次元コード読取装置(二次元コードスキャナー)において、本発明の第2のプログラムがインストールされ、情報伝送用コード読取装置20の各処理を実行できるようにしたものがあげられる。前記二次元コードスキャナーは、例えば、定置式スキャナーでもよいし、ハンディスキャナーでもよいし、卓上スキャナーでもよい。
【0091】
変形例2のような態様によれば、例えば、スマートフォン等の汎用の携帯端末(情報伝送用コード製造装置10)により、本発明の情報伝送用コードを発行(製造)し、前記携帯端末のディスプレイに表示された情報伝送用コードを情報伝送用コード読取装置20により読み取らせることで、情報の伝送が可能となる。このため、例えば、変形例2の情報伝送用コード読取装置20を市役所や金融機関の窓口の受付装置として設置することで、必要な情報の連携を行うことが可能となる。
【0092】
本実施形態の情報伝送装置は、前記本発明の情報伝送用コードを用いて情報を伝送できるため、大容量の情報をコードに変換して伝送できる。また、本実施形態の情報伝送装置は、例えば、回線が非接続状態の二つ以上のネットワークに接続された装置を直接接続することなく情報を送受信できる。このため、ネットワーク間におけるデータの送受信時に、外部から侵入や攻撃を受けるリスクを抑制できる。したがって、本発明は、例えば、クローズドネットワークに接続された装置と、オープンネットワークに接続された装置との間での情報のやり取りを行う際に特に好適に利用できる。
【0093】
[実施形態3]
本実施形態の第1のプログラム(以下、「プログラム製品」ともいう)は、前述の情報伝送用コード製造方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、情報取得手順及びコード変換手順を実行させるためのプログラムである。
【0094】
前記情報取得手順は、変換対象情報を取得し、
前記コード変換手順は、
前記変換対象情報をバイナリ情報に変換し、
バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルを生成し、前記本発明の情報伝送用コードを生成する。
【0095】
また、本実施形態の第1のプログラムは、コンピュータを、情報取得手順及びコード変換手順として機能させるプログラムということもできる。
【0096】
本実施形態の第1のプログラムは、前記本発明の情報伝送用コード製造装置および情報伝送用コード製造方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリ(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリ、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態の第1のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態の第1のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0097】
[実施形態4]
本実施形態の第2のプログラム(以下、「プログラム製品」ともいう)は、前述の情報伝送用コード読取方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、受像手順及び情報変換手順を実行させるためのプログラムである。
【0098】
前記受像手順は、前記本発明の情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換手順は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記情報伝送用コードを格納された情報に変換する。
【0099】
また、本実施形態の第2のプログラムは、コンピュータを、受像手順及び情報変換手順として機能させるプログラムということもできる。
【0100】
本実施形態の第2のプログラムは、前記本発明の情報伝送用コード読取装置および情報伝送用コード読取方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリ(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリ、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態の第2のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態の第2のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0101】
[実施形態5]
本実施形態の第3のプログラム(以下、「プログラム製品」ともいう)は、前述の情報伝送方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、前記本発明の情報伝送用コードを用いて情報を伝送させるためのプログラムである。
【0102】
本実施形態の第3のプログラムは、前記本発明の情報伝送装置および情報伝送方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリ(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリ、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態の第3のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態の第3のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0103】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0104】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
情報格納用色彩を含むセルを備え、
前記情報格納用色彩は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた色彩である、情報伝送用コード。
(付記2)
前記情報格納用色彩は、8bit、16bit、32bit、又は64bitのバイナリ情報のそれぞれに異なる色が対応付けられた色彩である、付記1記載の情報伝送用コード。
(付記3)
ヘッダ部及びペイロード部を含み、
前記ヘッダ部は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、前記ペイロード部に格納される情報の種類を識別する領域であり、
前記ペイロード部の各セルは、前記情報格納用色彩により情報を格納する領域である、付記1又は2記載の情報伝送用コード。
(付記4)
伝送手段伝達領域、キャリブレーション領域、色彩チェック領域、データヘッダ領域、及びデータ領域を含み、
前記各領域は、前記ヘッダ部により識別され、
前記伝送手段伝達領域は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、情報伝送用コードの読取用情報を格納し、
前記読取用情報は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報の種類を指定する情報を含み、
前記キャリブレーション領域は、そのペイロード部に、前記情報格納用色彩がキャリブレーション用の順序で配置された領域であり、
前記色彩チェック領域は、そのペイロード部に、前記情報格納用色彩が色彩チェック用の順序で配置された領域であり、
前記データヘッダ領域は、そのペイロード部に、前記データ領域が格納するデータ読取用情報を格納し、
前記データ領域は、そのペイロード部に、前記情報格納用色彩に変換された情報を格納する、付記3記載の情報伝送用コード。
(付記5)
前記伝送手段伝達領域は、さらに、前記読取用情報として、受信可能な肯定応答情報及び否定応答情報の種類の情報を含む、付記4記載の情報伝送用コード。
(付記6)
検算部を含み、
前記検算部は、前記ペイロード部が格納する情報を合計した結果を示す情報格納用色彩を含むセルで構成され、
前記伝送手段伝達領域は、前記読取用情報として、前記検算部の位置を指定する情報を含む、付記4又は5記載の情報伝送用コード。
(付記7)
検算部を含み、
前記検算部は、前記ペイロード部が格納する情報を排他的論理和により検算した結果を示す情報格納用色彩を含むセルで構成される、付記3から6のいずれかに記載の情報伝送用コード。
(付記8)
情報取得部及びコード変換部を含み、
前記情報取得部は、変換対象情報を取得し、
前記コード変換部は、
前記変換対象情報をバイナリ情報に変換し、
バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルを生成し、付記1から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを生成する、情報伝送用コード製造装置。
(付記9)
前記コード変換部は、ヘッダ生成部及びペイロード生成部を含み、
前記ヘッダ生成部は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、前記ペイロード部に格納する情報の種類を識別するヘッダ部を生成し、
前記ペイロード生成部は、前記変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルが配置されたペイロード部を生成し、
付記3から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを生成する、付記8記載の情報伝送用コード製造装置。(付記10)
前記コード変換部は、さらに、伝送手段伝達領域生成部、キャリブレーション領域生成部、色彩チェック領域生成部、データヘッダ領域生成部、及びデータ領域生成部を含み、
前記ヘッダ生成部は、前記ヘッダ部に、前記キャリブレーション領域、前記色彩チェック領域、前記データヘッダ領域、及び前記データ領域を識別する情報を格納し、
前記伝送手段伝達領域生成部は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、情報伝送用コードの読取用情報を格納した前記伝送手段伝達領域を生成し、
前記読取用情報は、前記変換対応情報の種類を指定する情報を含み、
前記キャリブレーション領域生成部は、前記情報格納用色彩をキャリブレーション用の順序でペイロード部に配置して前記キャリブレーション領域を生成し、
前記色彩チェック領域生成部は、前記情報格納用色彩を色彩チェック用の順序で配置して前記色彩チェック領域を生成し、
前記データヘッダ領域生成部は、前記データ読取用情報をペイロード部に格納したデータヘッダ領域を生成し、
前記データ領域生成部は、前記情報格納用色彩に変換された変換対象情報をペイロード部に格納したデータ領域を生成し、
付記4から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを生成する、付記9記載の情報伝送用コード製造装置。
(付記11)
前記伝送手段伝達領域生成部は、受信可能な肯定応答情報及び否定応答情報の種類の情報を含む読取用情報を格納した伝送手段伝達領域を生成する、付記10記載の情報伝送用コード製造装置。
(付記12)
前記コード変換部は、さらに、検算部生成部を含み、
前記検算部生成部は、前記ペイロード部が格納する情報を合計した結果、及び前記ペイロード部が格納する情報を排他的論理和により検算した結果を含むセルで構成された検算部を生成し、
前記伝送手段伝達領域生成部は、前記読取用情報として、前記検算部の位置を指定する情報を格納した伝送手段伝達領域を生成する、付記10又は11に記載の情報伝送用コード製造装置。
(付記13)
受像部及び情報変換部を含み、
前記受像部は、付記1から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換部は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記情報伝送用コードを格納された情報に変換する、情報伝送用コード読取装置。
(付記14)
前記情報変換部は、読取可否判定部、キャリブレーション部、色彩チェック部、ヘッダ読取部、及びデータ読取部を含み、
前記情報変換部は、前記情報伝送用コードのヘッダ部を読み取って、情報伝送用コードの各領域を識別し、
前記読取可否判定部は、前記伝送手段伝達領域に格納された情報伝送用コードの読取用情報に基づいて、情報伝送用コードの読取可否を判定し、
前記キャリブレーション部は、前記キャリブレーション領域に基づいて情報格納用色彩のキャリブレーションを実行し、
前記色彩チェック部は、前記色彩チェック領域に基づいて、情報格納用色彩の判別が可能かを判定し、
前記ヘッダ読取部は、前記データヘッダ領域に基づいて前記データ領域が格納するデータ読取用情報を識別し、
前記データ読取部は、変換対応情報に基づいて、前記データ領域の情報格納用色彩を格納された情報に変換する、付記13記載の情報伝送用コード読取装置。
(付記15)
応答情報出力部を含み、
前記応答情報出力部は、前記読取可否判定部の判定結果に基づいて肯定応答情報及び否定応答情報の少なくとも一方を出力する、付記14記載の情報伝送用コード読取装置。
(付記16)
付記1から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを用いて情報を伝送する情報伝送装置。
(付記17)
情報出力部と、情報入力部とを含み、
回線が非接続状態の二つ以上のネットワークにおいて、
前記情報出力部は、一方の前記ネットワークに接続された一方の通信装置と通信可能であり、
前記情報入力部は、他方の前記ネットワークに接続された他方の通信装置と通信可能であり、
前記情報出力部は、情報取得部、コード変換部、及びコード出力部を含み、
前記情報取得部は、前記一方の通信装置から出力対象情報を取得し、
前記コード変換部は、前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに変換し、
前記コード出力部は、変換した前記情報伝送用コードを出力し、
前記情報入力部は、受像部、情報変換部、及び変換情報入力部を含み、
前記受像部は、前記情報出力部が出力した前記情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換部は、受像した前記情報伝送用コードを前記出力対象情報に変換し、
前記変換情報入力部は、変換した前記出力対象情報を前記他方の通信装置に入力する、
付記16記載の情報伝送装置。
(付記18)
前記情報出力部は、付記8から12のいずれかに記載の情報伝送用コード製造装置を含み、
前記情報入力部は、付記13から15のいずれかに記載の情報伝送用コード読取装置を含む、付記16又は17記載の情報伝送装置。
(付記19)
前記情報出力部において、
前記コード変換部は、前記出力対象情報を付記3から7のいずれかに記載の情報伝送用コードに変換し、
前記コード出力部は、前記情報伝送用コードの伝送手段伝達領域を出力し、
前記情報入力部は、読取可否判定部及び応答情報出力部を含み、
前記読取可否判定部は、前記伝送手段伝達領域に格納された読取用情報に基づいて、情報伝送用コードの読取可否を判定し、
前記応答情報出力部は、
読取可と判定した場合、肯定応答情報を出力し、
読取不可と判定した場合、否定応答情報を出力し、
前記肯定応答情報が出力された場合、前記情報出力部の前記コード出力部は、前記キャリブレーション領域、前記色彩チェック領域、前記データヘッダ領域、及び前記データ領域からなる群から選択された少なくとも一つの領域を出力し、
前記否定応答情報が出力された場合、前記情報出力部のコード変換部は、所定の条件に基づいて前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに再変換する、付記18記載の情報伝送装置。
(付記20)
情報取得工程及びコード変換工程を含み、
前記情報取得工程は、変換対象情報を取得し、
前記コード変換工程は、
前記変換対象情報をバイナリ情報に変換し、
バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルを生成し、付記1から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを生成する、情報伝送用コード製造方法。
(付記21)
前記コード変換工程は、ヘッダ生成工程及びペイロード生成工程を含み、
前記ヘッダ生成工程は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、前記ペイロード部に格納する情報の種類を識別するヘッダ部を生成し、
前記ペイロード生成工程は、前記変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルが配置されたペイロード部を生成し、
付記3から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを生成する、付記20記載の情報伝送用コード製造方法。
(付記22)
前記コード変換工程は、さらに、伝送手段伝達領域生成工程、キャリブレーション領域生成工程、色彩チェック領域生成工程、データヘッダ領域生成工程、及びデータ領域生成工程を含み、
前記ヘッダ生成工程は、前記ヘッダ部に、前記キャリブレーション領域、前記色彩チェック領域、前記データヘッダ領域、及び前記データ領域を識別する情報を格納し、
前記伝送手段伝達領域生成工程は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、情報伝送用コードの読取用情報を格納した前記伝送手段伝達領域を生成し、
前記読取用情報は、前記変換対応情報の種類を指定する情報を含み、
前記キャリブレーション領域生成工程は、前記情報格納用色彩をキャリブレーション用の順序でペイロード部に配置して前記キャリブレーション領域を生成し、
前記色彩チェック領域生成工程は、前記情報格納用色彩を色彩チェック用の順序で配置して前記色彩チェック領域を生成し、
前記データヘッダ領域生成工程は、前記データ読取用情報をペイロード部に格納したデータヘッダ領域を生成し、
前記データ領域生成工程は、前記情報格納用色彩に変換された変換対象情報をペイロード部に格納したデータ領域を生成し、
付記4から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを生成する、付記21記載の情報伝送用コード製造方法。
(付記23)
前記伝送手段伝達領域生成工程は、受信可能な肯定応答情報及び否定応答情報の種類の情報を含む読取用情報をペイロード部に格納した伝送手段伝達領域を生成する、付記22記載の情報伝送用コード製造方法。
(付記24)
前記コード変換工程は、さらに、検算部生成工程を含み、
前記検算部生成工程は、前記ペイロード部が格納する情報を合計した結果、及び前記ペイロード部が格納する情報を排他的論理和により検算した結果を含むセルで構成された検算部を生成し、
前記伝送手段伝達領域生成工程は、前記読取用情報として、前記検算部の位置を指定する情報を格納した伝送手段伝達領域を生成する、付記22又は23に記載の情報伝送用コード製造方法。
(付記25)
受像工程及び情報変換工程を含み、
前記受像工程は、付記1から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換工程は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記情報伝送用コードを格納された情報に変換する、情報伝送用コード読取方法。
(付記26)
前記情報変換工程は、読取可否判定工程、キャリブレーション工程、色彩チェック工程、ヘッダ読取工程、及びデータ読取工程を含み、
前記情報変換工程は、前記情報伝送用コードのヘッダ部を読み取って、情報伝送用コードの各領域を識別し、
前記読取可否判定工程は、前記伝送手段伝達領域に格納された情報伝送用コードの読取用情報に基づいて、情報伝送用コードの読取可否を判定し、
前記キャリブレーション工程は、前記キャリブレーション領域に基づいて情報格納用色彩のキャリブレーションを実行し、
前記色彩チェック工程は、前記色彩チェック領域に基づいて、情報格納用色彩の判別が可能かを判定し、
前記ヘッダ読取工程は、前記データヘッダ領域に基づいて前記データ領域が格納するデータ読取用情報を識別し、
前記データ読取工程は、変換対応情報に基づいて、前記データ領域の情報格納用色彩を格納された情報に変換する、付記25記載の情報伝送用コード読取方法。
(付記27)
応答情報出力工程を含み、
前記応答情報出力工程は、前記読取可否判定工程の判定結果に基づいて肯定応答情報及び否定応答情報の少なくとも一方を出力する、付記26記載の情報伝送用コード読取方法。
(付記28)
付記1から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを用いて情報を伝送する情報伝送方法。
(付記29)
情報出力工程と、情報入力工程とを含み、
回線が非接続状態の二つ以上のネットワークにおいて、
前記情報出力工程は、一方の前記ネットワークに接続された一方の通信装置と通信可能であり、
前記情報入力工程は、他方の前記ネットワークに接続された他方の通信装置と通信可能であり、
前記情報出力工程は、情報取得工程、コード変換工程、及びコード出力工程を含み、
前記情報取得工程は、前記一方の通信方法から出力対象情報を取得し、
前記コード変換工程は、前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに変換し、
前記コード出力工程は、変換した前記情報伝送用コードを出力し、
前記情報入力工程は、受像工程、情報変換工程、及び変換情報入力工程を含み、
前記受像工程は、前記情報出力工程が出力した前記情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換工程は、受像した前記情報伝送用コードを前記出力対象情報に変換し、
前記変換情報入力工程は、変換した前記出力対象情報を前記他方の通信方法に入力する、
付記28記載の情報伝送方法。
(付記30)
前記情報出力工程は、付記20から24のいずれかに記載の情報伝送用コード製造方法を含み、
前記情報入力工程は、付記25から27のいずれかに記載の情報伝送用コード読取方法を含む、付記28又は29記載の情報伝送方法。
(付記31)
前記情報出力工程において、
前記コード変換工程は、前記出力対象情報を付記3から7のいずれかに記載の情報伝送用コードに変換し、
前記コード出力工程は、前記情報伝送用コードの伝送手段伝達領域を出力し、
前記情報入力工程は、読取可否判定工程及び応答情報出力工程を含み、
前記読取可否判定工程は、前記伝送手段伝達領域に格納された読取用情報に基づいて、情報伝送用コードの読取可否を判定し、
前記応答情報出力工程は、
読取可と判定した場合、肯定応答情報を出力し、
読取不可と判定した場合、否定応答情報を出力し、
前記肯定応答情報が出力された場合、前記情報出力工程の前記コード出力工程は、前記キャリブレーション領域、前記色彩チェック領域、前記データヘッダ領域、及び前記データ領域からなる群から選択された少なくとも一つの領域を出力し、
前記否定応答情報が出力された場合、前記情報出力工程のコード変換工程は、所定の条件に基づいて前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに再変換する、付記30記載の情報伝送方法。
(付記32)
情報取得手順及びコード変換手順を含み、
前記情報取得手順は、変換対象情報を取得し、
前記コード変換手順は、
前記変換対象情報をバイナリ情報に変換し、
バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルを生成し、付記1から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを生成し、前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記33)
前記コード変換手順は、ヘッダ生成手順及びペイロード生成手順を含み、
前記ヘッダ生成手順は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、前記ペイロード部に格納する情報の種類を識別するヘッダ部を生成し、
前記ペイロード生成手順は、前記変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルが配置されたペイロード部を生成し、
付記3から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを生成する、付記32記載のプログラム。
(付記34)
前記コード変換手順は、さらに、伝送手段伝達領域生成手順、キャリブレーション領域生成手順、色彩チェック領域生成手順、データヘッダ領域生成手順、及びデータ領域生成手順を含み、
前記ヘッダ生成手順は、前記ヘッダ部に、前記キャリブレーション領域、前記色彩チェック領域、前記データヘッダ領域、及び前記データ領域を識別する情報を格納し、
前記伝送手段伝達領域生成手順は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、情報伝送用コードの読取用情報を格納した前記伝送手段伝達領域を生成し、
前記読取用情報は、前記変換対応情報の種類を指定する情報を含み、
前記キャリブレーション領域生成手順は、前記情報格納用色彩をキャリブレーション用の順序でペイロード部に配置して前記キャリブレーション領域を生成し、
前記色彩チェック領域生成手順は、前記情報格納用色彩を色彩チェック用の順序で配置して前記色彩チェック領域を生成し、
前記データヘッダ領域生成手順は、前記データ読取用情報をペイロード部に格納したデータヘッダ領域を生成し、
前記データ領域生成手順は、前記情報格納用色彩に変換された変換対象情報をペイロード部に格納したデータ領域を生成し、
付記4から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを生成する、付記33記載のプログラム。
(付記35)
前記伝送手段伝達領域生成手順は、受信可能な肯定応答情報及び否定応答情報の種類の情報を含む読取用情報を格納した伝送手段伝達領域を生成する、付記34記載のプログラム。
(付記36)
前記コード変換手順は、さらに、検算部生成手順を含み、
前記検算部生成手順は、前記ペイロード部が格納する情報を合計した結果、及び前記ペイロード部が格納する情報を排他的論理和により検算した結果を含むセルで構成された検算部を生成し、
前記伝送手段伝達領域生成手順は、前記読取用情報として、前記検算部の位置を指定する情報を格納した伝送手段伝達領域を生成する、付記34又は35に記載のプログラム。
(付記37)
受像手順及び情報変換手順を含み、
前記受像手順は、付記1から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換手順は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記情報伝送用コードを格納された情報に変換し、前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記38)
前記情報変換手順は、読取可否判定手順、キャリブレーション手順、色彩チェック手順、ヘッダ読取手順、及びデータ読取手順を含み、
前記情報変換手順は、前記情報伝送用コードのヘッダ部を読み取って、情報伝送用コードの各領域を識別し、
前記読取可否判定手順は、前記伝送手段伝達領域に格納された情報伝送用コードの読取用情報に基づいて、情報伝送用コードの読取可否を判定し、
前記キャリブレーション手順は、前記キャリブレーション領域に基づいて情報格納用色彩のキャリブレーションを実行し、
前記色彩チェック手順は、前記色彩チェック領域に基づいて、情報格納用色彩の判別が可能かを判定し、
前記ヘッダ読取手順は、前記データヘッダ領域に基づいて前記データ領域が格納するデータ読取用情報を識別し、
前記データ読取手順は、変換対応情報に基づいて、前記データ領域の情報格納用色彩を格納された情報に変換する、付記37記載のプログラム。
(付記39)
応答情報出力手順を含み、
前記応答情報出力手順は、前記読取可否判定手順の判定結果に基づいて肯定応答情報及び否定応答情報の少なくとも一方を出力する。付記38記載のプログラム。
(付記40)
コンピュータに、付記1から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを用いて情報を伝送させるためのプログラム。
(付記41)
情報出力手順と、情報入力手順とを含み、
回線が非接続状態の二つ以上のネットワークにおいて、
前記情報出力手順は、一方の前記ネットワークに接続された一方の通信装置と通信可能であり、
前記情報入力手順は、他方の前記ネットワークに接続された他方の通信装置と通信可能であり、
前記情報出力手順は、情報取得手順、コード変換手順、及びコード出力手順を含み、
前記情報取得手順は、前記一方の通信方法から出力対象情報を取得し、
前記コード変換手順は、前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに変換し、
前記コード出力手順は、変換した前記情報伝送用コードを出力し、
前記情報入力手順は、受像手順、情報変換手順、及び変換情報入力手順を含み、
前記受像手順は、前記情報出力手順が出力した前記情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換手順は、受像した前記情報伝送用コードを前記出力対象情報に変換し、
前記変換情報入力手順は、変換した前記出力対象情報を前記他方の通信方法に入力し、前記各手順をコンピュータに実行させるための付記40記載のプログラム。
(付記42)
前記情報出力手順は、付記32から36のいずれかに記載のプログラムにより実行され、
前記情報入力手順は、付記37から39のいずれかに記載のプログラムにより実行される、付記40又は41記載のプログラム。
(付記43)
前記情報出力手順において、
前記コード変換手順は、前記出力対象情報を付記3から7のいずれかに記載の情報伝送用コードに変換し、
前記コード出力手順は、前記情報伝送用コードの伝送手段伝達領域を出力し、
前記情報入力手順は、読取可否判定手順及び応答情報出力手順を含み、
前記読取可否判定手順は、前記伝送手段伝達領域に格納された読取用情報に基づいて、情報伝送用コードの読取可否を判定し、
前記応答情報出力手順は、
読取可と判定した場合、肯定応答情報を出力し、
読取不可と判定した場合、否定応答情報を出力し、
前記肯定応答情報が出力された場合、前記情報出力手順の前記コード出力手順は、前記キャリブレーション領域、前記色彩チェック領域、前記データヘッダ領域、及び前記データ領域からなる群から選択された少なくとも一つの領域を出力し、
前記否定応答情報が出力された場合、前記情報出力手順のコード変換手順は、所定の条件に基づいて前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに再変換する、付記42記載のプログラム。
(付記44)
情報取得手順及びコード変換手順を含み、
前記情報取得手順は、変換対象情報を取得し、
前記コード変換手順は、
前記変換対象情報をバイナリ情報に変換し、
バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルを生成し、付記1から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを生成し、前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記45)
前記コード変換手順は、ヘッダ生成手順及びペイロード生成手順を含み、
前記ヘッダ生成手順は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、前記ペイロード部に格納する情報の種類を識別するヘッダ部を生成し、
前記ペイロード生成手順は、前記変換対応情報に基づいて、前記バイナリ情報を情報格納用色彩に変換し、前記情報格納用色彩を含むセルが配置されたペイロード部を生成し、
付記3から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを生成する、付記44記載の記録媒体。
(付記46)
前記コード変換手順は、さらに、伝送手段伝達領域生成手順、キャリブレーション領域生成手順、色彩チェック領域生成手順、データヘッダ領域生成手順、及びデータ領域生成手順を含み、
前記ヘッダ生成手順は、前記ヘッダ部に、前記キャリブレーション領域、前記色彩チェック領域、前記データヘッダ領域、及び前記データ領域を識別する情報を格納し、
前記伝送手段伝達領域生成手順は、白又は黒の2色のセルの組み合わせにより、情報伝送用コードの読取用情報を格納した前記伝送手段伝達領域を生成し、
前記読取用情報は、前記変換対応情報の種類を指定する情報を含み、
前記キャリブレーション領域生成手順は、前記情報格納用色彩をキャリブレーション用の順序でペイロード部に配置して前記キャリブレーション領域を生成し、
前記色彩チェック領域生成手順は、前記情報格納用色彩を色彩チェック用の順序で配置して前記色彩チェック領域を生成し、
前記データヘッダ領域生成手順は、前記データ読取用情報をペイロード部に格納したデータヘッダ領域を生成し、
前記データ領域生成手順は、前記情報格納用色彩に変換された変換対象情報をペイロード部に格納したデータ領域を生成し、
付記4から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを生成する、付記45記載の記録媒体。
(付記47)
前記伝送手段伝達領域生成手順は、受信可能な肯定応答情報及び否定応答情報の種類の情報を含む読取用情報を格納した伝送手段伝達領域を生成する、付記46記載の記録媒体。
(付記48)
前記コード変換手順は、さらに、検算部生成手順を含み、
前記検算部生成手順は、前記ペイロード部が格納する情報を合計した結果、及び前記ペイロード部が格納する情報を排他的論理和により検算した結果を含むセルで構成された検算部を生成し、
前記伝送手段伝達領域生成手順は、前記読取用情報として、前記検算部の位置を指定する情報を格納した伝送手段伝達領域を生成する、付記46又は47に記載の記録媒体。
(付記49)
受像手順及び情報変換手順を含み、
前記受像手順は、付記1から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換手順は、バイナリ情報のパターンのそれぞれに異なる色が対応付けられた変換対応情報に基づいて、前記情報伝送用コードを格納された情報に変換し、前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記50)
前記情報変換手順は、読取可否判定手順、キャリブレーション手順、色彩チェック手順、ヘッダ読取手順、及びデータ読取手順を含み、
前記情報変換手順は、前記情報伝送用コードのヘッダ部を読み取って、情報伝送用コードの各領域を識別し、
前記読取可否判定手順は、前記伝送手段伝達領域に格納された情報伝送用コードの読取用情報に基づいて、情報伝送用コードの読取可否を判定し、
前記キャリブレーション手順は、前記キャリブレーション領域に基づいて情報格納用色彩のキャリブレーションを実行し、
前記色彩チェック手順は、前記色彩チェック領域に基づいて、情報格納用色彩の判別が可能かを判定し、
前記ヘッダ読取手順は、前記データヘッダ領域に基づいて前記データ領域が格納するデータ読取用情報を識別し、
前記データ読取手順は、変換対応情報に基づいて、前記データ領域の情報格納用色彩を格納された情報に変換する、付記49記載の記録媒体。
(付記51)
応答情報出力手順を含み、
前記応答情報出力手順は、前記読取可否判定手順の判定結果に基づいて肯定応答情報及び否定応答情報の少なくとも一方を出力する、付記50記載の記録媒体。
(付記52)
コンピュータに、付記1から7のいずれかに記載の情報伝送用コードを用いて情報を伝送させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記53)
情報出力手順と、情報入力手順とを含み、
回線が非接続状態の二つ以上のネットワークにおいて、
前記情報出力手順は、一方の前記ネットワークに接続された一方の通信装置と通信可能であり、
前記情報入力手順は、他方の前記ネットワークに接続された他方の通信装置と通信可能であり、
前記情報出力手順は、情報取得手順、コード変換手順、及びコード出力手順を含み、
前記情報取得手順は、前記一方の通信方法から出力対象情報を取得し、
前記コード変換手順は、前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに変換し、
前記コード出力手順は、変換した前記情報伝送用コードを出力し、
前記情報入力手順は、受像手順、情報変換手順、及び変換情報入力手順を含み、
前記受像手順は、前記情報出力手順が出力した前記情報伝送用コードを含む画像を受像し、
前記情報変換手順は、受像した前記情報伝送用コードを前記出力対象情報に変換し、
前記変換情報入力手順は、変換した前記出力対象情報を前記他方の通信方法に入力し、前記各手順をコンピュータに実行させるための付記52記載の記録媒体。
(付記54)
前記情報出力手順は、付記32から36のいずれかに記載のプログラムにより実行され、
前記情報入力手順は、付記37から39のいずれかに記載のプログラムにより実行される、付記52又は53記載の記録媒体。
(付記55)
前記情報出力手順において、
前記コード変換手順は、前記出力対象情報を付記3から7のいずれかに記載の情報伝送用コードに変換し、
前記コード出力手順は、前記情報伝送用コードの伝送手段伝達領域を出力し、
前記情報入力手順は、読取可否判定手順及び応答情報出力手順を含み、
前記読取可否判定手順は、前記伝送手段伝達領域に格納された読取用情報に基づいて、情報伝送用コードの読取可否を判定し、
前記応答情報出力手順は、
読取可と判定した場合、肯定応答情報を出力し、
読取不可と判定した場合、否定応答情報を出力し、
前記肯定応答情報が出力された場合、前記情報出力手順の前記コード出力手順は、前記キャリブレーション領域、前記色彩チェック領域、前記データヘッダ領域、及び前記データ領域からなる群から選択された少なくとも一つの領域を出力し、
前記否定応答情報が出力された場合、前記情報出力手順のコード変換手順は、所定の条件に基づいて前記出力対象情報を前記情報伝送用コードに再変換する、付記54記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本発明によれば、複数のデータセットが含む各画像におけるマーカの位置と、他のデータセットの画像とを関連付けた画像情報を生成できる。このため、本発明の情報伝送用コード製造装置は、例えば、前記所定領域を撮像した画像間において、その撮像位置を関連付けた情報とすることができるため、画像の閲覧時において、任意に視点を切り替えることが可能となる。このため、本発明は、例えば、建物の内覧用画像の作成、公園やイベント会場等の宣伝画像の作成など、様々な分野での利用が期待できる。
【符号の説明】
【0106】
100 情報通信装置
10、10A、10B 情報伝送用コード製造装置(情報出力部)
11 情報取得部
12 コード変換部
13 コード出力部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
20、20A、20B 情報伝送用コード読取装置(情報入力部)
21 受像部
22 情報変換部
23 変換情報入力部
201 中央処理装置
202 メモリ
203 バス
204 記憶装置
205 入力装置
206 出力装置
30A 一方のネットワーク
40A 一方の通信装置
30B 他方のネットワーク
40B 他方の通信装置

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7