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特開2024-60551ローラーチエーン駆動における作動歯車装置
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  • 特開-ローラーチエーン駆動における作動歯車装置 図1
  • 特開-ローラーチエーン駆動における作動歯車装置 図2
  • 特開-ローラーチエーン駆動における作動歯車装置 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024060551
(43)【公開日】2024-05-02
(54)【発明の名称】ローラーチエーン駆動における作動歯車装置
(51)【国際特許分類】
   B62M 11/02 20060101AFI20240424BHJP
   B62K 5/00 20130101ALI20240424BHJP
   B62M 9/00 20060101ALI20240424BHJP
【FI】
B62M11/02
B62K5/00
B62M9/00 Z
B62M9/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022179494
(22)【出願日】2022-11-09
【出願変更の表示】U 2022003454の変更
【原出願日】2022-10-19
(71)【出願人】
【識別番号】303061030
【氏名又は名称】板倉 二郎
(72)【発明者】
【氏名】板倉二郎
【テーマコード(参考)】
3D011
【Fターム(参考)】
3D011AA03
3D011AA07
3D011AD11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ローラーチエーン駆動において作動歯車装置を装備することでローラーチエーン駆動における三輪又は四輪走行車等の二輪に動力を伝えスムーズな走行を可能とする。
【解決手段】チエーンスプロケット2に設けた複数の開口部に自在回転な笠歯車小3をそれぞれ一個ずつ装備し笠歯車大4a,4b二個が互いにチエーンスプロケット並びに笠歯車小3を挟む形で係合状態間で作動する構成とする。直線走行時笠歯車小3は回転せず左右独立した笠歯車大4a4bは同速度回転する。進路変更した場合変更した方向側の車輪回転数は少なく他方の車輪回転数は多くなるので回転数の違いは従チエーン6a,6Bで連結された笠歯車大4a,4bと係合状態間で作動する。笠歯車小3に伝えられ笠歯車小3が自在回転し少なくなった回転数相当が他方の笠歯車大に回転を与える。進路変更に際し両輪に動力を分配しながら走行する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チエーンスプロケットに複数の開口部を設け 該開口部に笠歯車小を自在笠歯車小軸で自
在回転可能に各一個ずつ装備し 且つ 笠歯車小は チエーンスプロケット並びに笠歯車
小を挟む形で互いに向き合う笠歯車大二個と係合状態間で作動可能を構成する位置にある
、尚 笠歯車大は従ローラーチエーンに駆動を伝えるスプロケットと連結し 笠歯車軸で
自在回転とする、 チエーンスプロケットに装備された自在回転可能な笠歯車小複数個と
笠歯車大二個が係合状態間で作動することを確立することで 方向変更等で生じる車輪二
輪の回転数差に対応して 笠歯車大並びに笠歯車小が自在に回転数変化し 主ローラーチ
エーンの継続的な回転動力を両輪に自在に分配することを特徴とするローラーチエーン駆
動における作動歯車装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ローラーチエーンによって駆動し 動く工作物の作動歯車装置に関するもので
ある。
【背景技術】
【0002】
動く工作物の代表として自動車がある 作動歯車装置が自動車後輪の二輪駆動として実用
に供されている 実用の作動歯車装置はデファレンシャルシャフトの回転を左右両輪に分
配する装置で実用上十分である。
【0003】
しかし 日常多く供されている自転車があるが 中でも後輪二輪の三輪自転車には デフ
ァレンシャルシャフトの回転でなく ローラーチエーン駆動を三輪の内一輪のみに動力を
伝え走行している 一輪のみの推進力では 進行方向変更や路面の凹凸 障害物等ある場
合スムーズで効率の良い走行ができない欠点があった。
【0004】
三輪走行の自転車等においては、自転車本体重量が二輪自転車に比べ重く かつ 荷物の
積載重量が大きい場合やペダルを踏みこむ力が弱い人には 実用しづらい欠点があった。
【0005】
これらの欠点は使用者にとって大きな障害となり問題であった、しかも 二輪自転車は安
定を保ちながら走行しなければならない為 二輪自転車を操縦できない人には 走行中転
倒しない三輪又は四輪の自転車が求められていた。
【0006】
この改善策として、三輪自転車に従来二輪で実用に供していたローラーチエーン駆動にプ
ラス作動歯車装置を装備することで三輪の内二輪に動力を伝え走行する方法がある、ロー
ラーチエーンで駆動する四輪走行車においてもその内二輪に動力を伝え走行することが可
能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010-149828公報
【特許文献2】特開2010-285010号公報
【特許文献3】特開012-20724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする問題点は、三輪自転車等において一輪のみに動力を伝え走行する方法で
は路面状況や積載荷重等によりスムーズで効率の良い走行ができない点である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、三輪あるいは四輪の乗り物や小荷物運搬車等で多輪の内二輪に動力を伝えるた
めに 主ローラーチエーンから動力を受けるチエーンスプロケットに複数個開口部を設け
該開口部に自在回転可能な笠歯車小を一個ずつ装備する 笠歯車小複数個とチエーンス
プロケットを挟む形で笠歯車大二個を両面から装備し 笠歯車小と笠歯車大が係合状態間
で作動することを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明のローラーチエーン駆動における作動歯車装置は、チエーンスプロケットの複数個
開口部に自在回転可能な笠歯車小を装備し 係合状態間で作動する笠歯車大二個を笠歯車
軸に回転自在に装備することで 進路方向変更における二輪の回転数差に応じて 利用者
が何ら操作することなく 回転動力を両輪に自在に伝え走行する利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】ローラーチエーン駆動における作動歯車装置の1実施例の正面図である。
図2】ローラーチエーン駆動における作動歯車装置の1実施例の平面図である。
図3図1のA-A´断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1では ペダルをこぐことにより動力を伝達する1主ローラーチエーン、2はチエーンス
プロケット、3は自在回転可能な笠歯車小複数個、4a,4bは自在回転可能な笠歯車小3複数
個と係合状態で作動する笠歯車大二個、 5a、6aは スプロケットで笠歯車大4a、4bと連
結している、6a、6bは車輪を回すスプロケットに7a, 7bに動力を伝える従ローラーチエー
ン、 7a、7bは車輪を回すスプロケット、 8は笠歯車側の軸、9a、9bは車輪軸を示す、1
0は自在歯車小軸である。三輪又は多輪で動く工作物において、その内二輪に動力を伝え
進行方向変更に動力対応する目的を最小の部品点数で実現した。
【実施例0013】
図1は、本発明装置の1実施例の正面図であって、1~9a、9bは図2と同様である、図1の4a
、4b 5a、5b 6a、6b 7a、7b 9a、9b は図2を参照。
【0014】
図1の本発明1実施例説明正面図において、主ローラーチエーン1により回転動力がチエー
ンスプロケット2に伝わり回転するが 真っすぐに進行する場合複数の自在笠歯車小3は回
転しない 係合状態間で作動する笠歯車大4a、4bはチエーンスプロケット2と同回転 連
結されているスプロケット5a, 5bを介して 従ローラーチエーン6a,6bを駆動させ車輪
を回すスプロケット7a,7b の車輪軸9a,9bを回し 軸にそれぞれ装備されている車輪を動
かし直線状に進む。
【0015】
図2の本発明1実施例説明平面図において、進行方向が右方向へと進む場合、本図では左
方向から上方向に進む場合、車輪と連結している車輪軸9bの回転数が多くなり車輪を回す
スプロケット7b 従ローラーチエーン6b スプロケット5bと連結している笠歯車大4bの回
転数が多くなる、一方笠歯車大4aの回転数は少ない 主ローラーチエーン1が連続して駆
動している状態において 中間に位置している笠歯車小3が自在回転することで 笠歯車4
b 笠歯車4aの回転数が自在に分配され 車輪に伝わり進行変更が右方向へと進む、進行方
向が左方向の場合はその逆。
【0016】
図3図1 A-A´断面説明図において 笠歯車軸8に装備されたチエーンスプロケッ
ト2に複数の自在笠歯車小3が自在笠歯車軸10で自在回転する 係合状態間で作動する笠歯
車大4a 4bに連結されたスプロケット5a、5bはそれぞれ独立自在回転とし スプロケット
2を挟んで装備した機構である。
【産業上の利用可能性】
【0017】
ペダルをこぐ あるいは他動力等で走行する場合においても 進行方向変更に際し何ら
操作することなく多輪の内2輪に自在に回転動力を伝えることが可能である、動輪2個の回
転数の差を 他方に無段階に転嫁することが可能で産業機械 ロボット 遊技機類又は生
活用品などの用途にも適用できる。
【符号の説明】
【0018】
1 主ローラーチエーン
2 チエーンスプロケット
3 笠歯車小
4a、4b 笠歯車大
5a, 5b スプロケット
6a、6b 従ローラーチエーン
7a、7b 車輪を回すスプロケット
8 笠歯車軸
9a、9b 車輪軸
10自在笠歯車小軸
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2024-03-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動動力を伝達する一条の主ローラーチエーンが架け渡されるチエーンスプロケット自体に複数の開口部を設け 垓開口部に傘歯車小を自在傘歯車小軸で自在回転可能に各一個ずつ装備し 且つ 傘歯車小は チエーンスプロケット並びに傘歯車小を挟む形で互いに向き合う傘歯車大二個と係合状態間で作動可能を構成する位置にある、尚 傘歯車大は従ローラーチエーンに駆動を伝えるスプロケットと連結し 傘歯車軸で自在回転とする、チエーンスプロケットに装備された自在回転可能な傘歯車小複数個と傘歯車大二個が係合状態間で作動することを確立することで 方向変更等で生じる車輪二輪の回転数差に対応して 傘歯車大並びに傘歯車小が自在に回転数変化し主ローラーチエーンの継続的な回転動力を両輪に自在に分配することを特徴とするローラーチエーン駆動における作動歯車装置。