(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024060580
(43)【公開日】2024-05-02
(54)【発明の名称】ホールガードを用いたL型ボルト締結構造
(51)【国際特許分類】
F16B 35/04 20060101AFI20240424BHJP
F16B 43/00 20060101ALI20240424BHJP
【FI】
F16B35/04 Z
F16B43/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023173989
(22)【出願日】2023-10-06
(31)【優先権主張番号】10-2022-0134880
(32)【優先日】2022-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0016573
(32)【優先日】2023-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522495946
【氏名又は名称】ジーエヌアイ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GNI.Co.Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100179648
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 咲江
(74)【代理人】
【識別番号】100222885
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 康
(74)【代理人】
【識別番号】100140338
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100227695
【弁理士】
【氏名又は名称】有川 智章
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【弁理士】
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100219313
【弁理士】
【氏名又は名称】米口 麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100161610
【弁理士】
【氏名又は名称】藤野 香子
(72)【発明者】
【氏名】林昌洙
【テーマコード(参考)】
3J034
【Fターム(参考)】
3J034AA20
3J034BA20
3J034DA10
(57)【要約】
【課題】様々な大きさのホールを有するグレーティングプレートまたはスチールパッドなどの下部構造物を変更することなく、迅速で堅固に設備を固定できるホールガードを用いたL型ボルト締結構造を提供する。
【解決手段】様々な大きさのホールに装着可能なホールガードを利用したL型ボルト締結構造が開示される。これは下部構造物上にホールガードを装着した状態でL型ボルトが締結されるため、大きいホールまたは大きい長孔を有するスチールパッドまたはホールが破損してホールの大きさが一定でないグレーティングなどにL型ボルトを利用した締結が可能である。
さらに、ホールガードとL型ボルトを利用して様々な大きさのホールに対して一方向からボルト設置が可能なので、産業現場の床部位のほかに工事現場のHビーム構造物、天井または壁面構造物のフックかけ等で活用が広範囲である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
産業施設の設備の下に位置し、締結のためのホールが形成されている下部構造物;
前記下部構造物のホールに挿入されて固定されるホールガード;
螺糸山が形成された上部縦部、前記上部縦部の下端から折曲部を介して延びて形成された下部横部からなり、前記ホールガードに挿入されるL型ボルト;及び
リング状に前記L型ボルトに締結され、前記L型ボルトが、前記下部構造物の下部に墜落することを防止するため、前記ホールガードに支持される墜落防止ワッシャーを含む、L型ボルト締結構造。
【請求項2】
前記ホールガードは、
前記下部構造物の上部に配置される支持部;
前記支持部の下部に配置され、前記下部構造物のホールに挿入されるホール挿入部;及び
前記L型ボルトが挿入されるように前記支持部と前記ホール挿入部を貫通して形成されたボルトホールを含む、請求項1に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項3】
前記ホール挿入部は、前記支持部の下部に2つ以上配置される、請求項2に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項4】
前記ホール挿入部は、前記下部構造物のホールと同じ形状及びの大きさを有する、請求項2に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項5】
前記ホール挿入部は、所定の高さを有する円筒形状を有する、請求項2に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項6】
前記ボルトホールは、
前記L型ボルトの下部横部から前記ホールガードに挿入する時、前記下部横部が前記ホール挿入部を通過するように長孔形状を有する、請求項5に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項7】
前記ホール挿入部は、
前記ホール挿入部の下部面の一側に突出して形成された第1突出部;及び
前記ホール挿入部の下部面に突出して形成され、前記第1突出部と離隔して形成された第2突出部を含む、請求項6に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項8】
前記第1突出部と前記第2突出部は、前記L型ボルトの下部横部が前記第1突出部と前記第2突出部との間に配置されて固定されるように、前記L型ボルトの厚さだけ離隔された、請求項7に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項9】
前記第1突出部の高さは、前記第2突出部の高さよりも高い高さを有する、請求項7に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項10】
前記ホール挿入部は、前記支持部の下部から両側に分割された形態を有する、請求項2に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項11】
前記ホール挿入部は、
前記ホール挿入部の下部面の一側に突出して形成された第1突出部;及び
前記ホール挿入部の下部面に突出して形成され、前記第1突出部と離隔して形成された第2突出部を含む、請求項10に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項12】
前記ホール挿入部はリング状を有する、請求項2に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項13】
前記L型ボルトは、前記折曲部の折曲された内側部位に所定の角を有する溝状の係止溝をさらに含む、請求項1に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項14】
前記墜落防止ワッシャーは、
前記ホールガードの上部面に支持されるリング状の係止部;及び
前記係止部の内側に形成され、前記L型ボルトが挿入される結合ホールを含む、請求項1に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項15】
前記L型ボルトは、前記折曲部の折曲された外側部位に突出した形態を有する直立補助部をさらに含む、請求項14に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項16】
前記墜落防止ワッシャーは、前記係止部が前記直立補助部を通過してL型ボルトの上部縦部に装着されるように前記係止部に形成された装着溝をさらに含む、請求項15に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項17】
前記係止部は、前記係止部の内側に形成された多数のカッティング部位をさらに含む、請求項14に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項18】
前記係止部の下部に形成され、前記下部構造物のホールに挿入される挿入部をさらに含む、請求項14に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項19】
前記係止部はジグザグ状で形成され、
前記係止部と延びて形成され、弾性によって前記結合ホールの大きさが拡大または縮小されるようにする開き部をさらに含む、請求項14に記載のL型ボルト締結構造。
【請求項20】
前記墜落防止ワッシャーは、
前記L型ボルトが挿入される結合ホールを有するリング状のリング部;
前記リング部の一側に突出して形成された突出部;及び
前記リング部の他側で分割されて形成され、外力によって間が広がったり、弾性によって間が狭くなる開き部を含む、請求項1に記載のL型ボルト締結構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はボルト締結構造に関し、さらに詳細には、様々な大きさのホールに装着可能なホールガードを用いたL型ボルト締結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に生産施設では、グレーティングプレート(grating plate)のような下部構造物上に設備を固定して設置する。通常、グレーティングプレートは地面から所定の高さに設置され、グレーティングプレートの下には配管、配線などが設置される。このように棚のような形態を構成するため、多数のグレーティングプレートを所定の高さに配置するようになり、その高さはほぼ4m~10m程度に達する。このように設置されたグレーティングプレート上に生産設備を固定して設置する。固定設置は、ブラケットを利用して当該設備とグレーティングプレートを締結する通常の方法で行われる。但し、固定され、設備が載ったグレーティングプレート上にグレーティングプレートの位置変更をせず、ブラケットを利用して設備を当該グレーティングプレートに固定する作業は難しい。上述したように、グレーティングプレートが棚状で所定高さに設置されているため、グレーティングプレートの下から他の作業者がボルト/ナットなどの締結具を締めるため、いちいち手助けをしなければならない。そのため、時間がかかり、グレーティングプレートの下の作業者には危険を伴う。
【0003】
さらに、生産現場で上述のように棚状に設置されたグレーティングプレートの一部を持ち上げる場合、作業者が落下するなどの深刻な安全事故が発生している。
【0004】
さらに、ボルトが締結されるグレーティングプレートのホールが破損してホールの大きさが一定ではなく、破損したホールによって、ボルト/ナットのような締結具が利用できず、グレーティングプレート自体を交替しなければならない問題が発生する可能性がある。
【0005】
一方、生産現場の床は、ホールが形成されたグレーティングプレートの他に格子状のホールが形成されたグレーティングプレートまたは平板状のスチールパッドなど様々な形態の支持板が利用されることもある。このような格子状のホールが形成されたグレーティングプレートまたはスチールパッドに形成されたホールは、大きさが一定ではなく、グレーティングプレートに形成されたホールより大きい大きさを有したり、格子状または長孔形を有する。従って、一般的ボルトの大きさでは様々なホールにそれぞれ対応して装着することができないため、それぞれのホールの大きさに合わせて締結できるボルト締結構造が要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国登録特許第10-0730721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した従来技術の問題点を考慮したもので、様々な大きさのホールを有するグレーティングプレートまたはスチールパッドなどの下部構造物を変更することなく、迅速で堅固に設備を固定できるホールガードを用いたL型ボルト締結構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するための本発明のL型ボルト締結構造は、産業施設の設備の下に位置し、締結のためのホールが形成されている下部構造物、前記下部構造物のホールに挿入されて固定されるホールガード、螺糸山が形成された上部縦部、前記上部縦部の下端から折曲部を介して延びて形成された下部横部からなり、前記ホールガードに挿入されるL型ボルト、及びリング状で前記L型ボルトに締結されるが、前記L型ボルトが前記下部構造物の下部に墜落することを防止するため、前記ホールガードに支持される墜落防止ワッシャーを含む。
【0009】
前記ホールガードは、前記下部構造物の上部に配置される支持部、前記支持部の下部に配置され、前記下部構造物のホールに挿入されるホール挿入部、及び前記L型ボルトが挿入されるように前記支持部と前記ホール挿入部を貫通して形成されたボルトホールを含むことができる。
【0010】
前記ホール挿入部は、前記支持部の下部に2つ以上配置することができる。
【0011】
前記ホール挿入部は、前記下部構造物のホールと同じ形状及びの大きさを有することができる。
【0012】
前記ホール挿入部は、所定の高さを有する円筒形状を有することができる。
【0013】
前記ボルトホールは、前記L型ボルトの下部横部から前記ホールガードに挿入する時、前記下部横部が前記ホール挿入部を通過するように長孔形状を有することができる。
【0014】
前記ホール挿入部は、前記ホール挿入部の下部面の一側に突出して形成された第1突出部、及び前記ホール挿入部の下部面に突出して形成され、前記第1突出部と離隔して形成された第2突出部を含むことができる。
【0015】
前記第1突出部と前記第2突出部は、前記L型ボルトの下部横部が前記第1突出部と前記第2突出部との間で配置されて固定されるように、前記L型ボルトの厚さだけ離隔することができる。
【0016】
前記第1突出部の高さは、前記第2突出部の高さよりも高い高さを有することができる。
【0017】
前記ホール挿入部は、前記支持部の下部から両側に分割された形態を有することができる。
【0018】
前記ホール挿入部は、前記ホール挿入部の下部面の一側に突出して形成された第1突出部、及び前記ホール挿入部の下部面に突出して形成され、前記第1突出部と離隔して形成された第2突出部を含むことができる。
【0019】
前記ホール挿入部は、リング状を有することができる。
【0020】
前記L型ボルトは、前記折曲部の折曲された内側部位に所定の角を有する溝状の係止溝をさらに含むことができる。
【0021】
前記墜落防止ワッシャーは、前記ホールガードの上部面に支持されるリング状の係止部、及び前記係止部の内側に形成され、前記L型ボルトが挿入される結合ホールを含むことができる。
【0022】
前記L型ボルトは、前記折曲部の折曲された外側部位に突出した形態を有する直立補助部をさらに含むことができる。
【0023】
前記墜落防止ワッシャーは、前記係止部が前記直立補助部を通過してL型ボルトの上部縦部に装着されるように、前記係止溝に形成された装着溝をさらに含むことができる。
【0024】
前記係止部は、前記係止部の内側に形成された多数のカッティング部位をさらに含むことができる。
【0025】
前記係止部の下部に形成され、前記下部構造物のホールに挿入される挿入部をさらに含むことができる。
【0026】
前記係止部は、ジグザグ状で形成され、前記係止部と延びて形成され、弾性によって前記結合ホールの大きさが拡大または縮小されるようにする開き部をさらに含むことができる。
【0027】
前記墜落防止ワッシャーは、前記L型ボルトが挿入される結合ホールを有するリング状のリング部、前記リング部の一側に突出して形成された突出部、及び前記リング部の他側から分割されて形成され、外力によって間が広くなって、弾性によって間が狭まる開き部を含むことができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によると、下部構造物上にホールガードを装着した状態でL型ボルトが締結されるため、大きいホールまたは大きい長孔を有するスチールパッド、またはホールが破損してホールの大きさが一定でないグレーティングなどにL型ボルトを用いた締結が可能となる。
【0029】
さらに、ホールガードの下部面に突出部を備えてL型ボルト装着時にL型ボルトが回転することを防止することができ、L型ボルトの折曲部位に係止溝または直立補助部を備えて、L型ボルトが直立した状態で固定ナットが締結されるようにすることができる。
【0030】
さらに、ホールガードとL型ボルトを利用して様々な大きさのホールに対して一方向からボルトの設置が可能であるため、産業現場の床部位のほか、工事現場のHビーム構造物、天井または壁面構造物のフック掛け等に活用が広範囲である。
【0031】
本発明の技術的効果は、以上で言及したものに限定されず、言及されていない別の技術的効果は、以下の記載から当業者に明確に理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明のホールガードを用いたL型ボルト締結構造を示した図面である。
【
図2】本発明のホールガードを用いたL型ボルト締結構造を示した断面図である。
【
図3】本発明の第1実施例によるホールガードを示した図面である。
【
図4】本発明の第1実施例によるホールガードにL型ボルトが装着された形態を示したイメージである。
【
図5】本発明の第2実施例によるホールガードを示した図面である。
【
図6】本発明の第3実施例によるホールガードを示した図面である。
【
図7】本発明の第3実施例によるホールガードが装着された一例を示した図面である。
【
図8】本発明の第3実施例によるホールガードが装着された他の例を示した図面である。
【
図9】本発明によるL型ボルトの実施例を示した図面である。
【
図10】本発明によるL型ボルトの他の実施例を示した図面である。
【
図11】本発明の第1実施例による墜落防止ワッシャーを示した図面である。
【
図12】本発明の第2実施例による墜落防止ワッシャーを示した図面である。
【
図14】本発明の第3実施例による墜落防止ワッシャーを示した図面である。
【
図15】本発明の第4実施例による墜落防止ワッシャーを示した図面である。
【
図16】本発明の第4実施例による墜落防止ワッシャーの使用例を示した図面である。
【
図17】本発明の第5実施例による墜落防止ワッシャーを示した図面である。
【
図18】本発明のホールガードを用いたL型ボルト締結構造の装着方法を示した図面である。
【
図19】本発明のホールガードを用いたL型ボルト締結構造の装着方法を示した図面である。
【
図20】本発明のホールガードを用いたL型ボルト締結構造の装着方法を示した図面である。
【
図21】本発明のホールガードを用いたL型ボルト締結構造の装着方法を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明は、様々な変換を加えることができ、様々な実施例を有することができるため、特定実施例を図面に例示し、詳細な説明で詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の具現例に対して限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変換、均等物乃至代替物を含むことで理解されるべきである。本発明を説明することにおいて、関連した公示技術に関する具体的な説明が本発明の要旨を損なうと判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0034】
以下、本発明による実施例を、添付図面を参照して詳細に説明し、添付図面を参照して説明するにあたり、同一または対応する構成要素は同じ図面番号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。
【0035】
図1は、本発明のホールガードを用いたL型ボルト締結構造を示した図面である。
【0036】
図2は、本発明のホールガードを用いたL型ボルト締結構造を示した断面図である。
【0037】
図1及び
図2を参照すると、本発明のホールガードを用いたL型ボルト締結構造は、ホールガード100、L型ボルト200、墜落防止ワッシャー300、緩衝パッド400、ブラケット500、直立補助具600、結合ワッシャー700及び固定ナット800を含む。
【0038】
まず、ホールガード100は、産業施設の設備の下の床に締結のためのホールが形成されている下部構造物(G)に装着され、L型ボルト200だけを利用して装着できない、例えば、大きいホールまたは大きい長孔を有するスチールパッド(S)またはホールが破損してホールの大きさが一定でないグレーティングなどに装着することができる。即ち、一般的なグレーティングホールには、L型ボルト200だけを利用して設備をグレーティングに固定でき、大きいホールまたは大きい長孔を有するスチールパッド(S)またはホールが破損してホールの大きさが一定でないグレーティングなどには、下部構造物(G)にホールガード100をまず装着し、装着されたホールガード100にL型ボルト200が装着することができる。
【0039】
図3は、本発明の第1実施例によるホールガードを示した図面である。
【0040】
図4は、本発明の第1実施例によるホールガードにL型ボルトが装着された形態を示したイメージである。
【0041】
図1~
図4を参照すると、本発明の第1実施例によるホールガード100は、板状の支持部110及び支持部110の下部に配置されたホール挿入部120を含むことができる。支持部110及びホール挿入部120には、L型ボルト200が挿入されて装着されるようにするボルトホール101が貫通されて形成されることができる。
【0042】
支持部110は、板状を有するが、四角または円形状を有することができ、下部構造物(G)に形成されたホールの大きさより大きい大きさを有することができる。即ち、支持部110は、下部構造物(G)の上部面に支持される部位であることができる。
【0043】
ホール挿入部120は、支持部110の下部に配置され、下部構造物(G)のホールに挿入することができる。ホール挿入部120は、所定の高さを有する円筒形状を有することができる。この時、ホール挿入部120は、下部構造物(G)に形成されたホールの大きさと同じ形状及びの大きさを有することができる。一例として、下部構造物(G)のホールが大きい円形状を有する場合、ホール挿入部120は円形状を有することができ、下部構造物(G)のホールが楕円状を有する場合、ホール挿入部120は楕円状を有することができる。このようなホール挿入部120は、下部構造物(G)の上に固定される設備機器により、一つまたは二つ以上が支持部110の下部に配置されることができる。
【0044】
ホール挿入部120が下部構造物(G)のホールに挿入されると、ホールガード100は、支持部110によって下部構造物(G)の上部面に支持されることができるため、ホールガード100が下部構造物(G)の下に墜落することを防止することができる。
【0045】
さらに、ホール挿入部120が所定の高さを有する円筒形状を有する場合、ホールガード100に形成されたボルトホール101は、長孔形状を有することが好ましい。これは、L型ボルト200をホールガード100のボルトホール101に挿入する時、L型ボルト200の下部横部220が所定の高さを有するホール挿入部120に通過されるようにするためである。一例として、本発明によるL型ボルト200締結構造は、L型ボルト200をホールガード100のボルトホール101に挿入する時、L型ボルト200の下部横部220から挿入されて装着される。従って、L型ボルト200の折曲された形態によってボルトホール101が長孔形状を有することで、互いの干渉なしにL型ボルト200をボルトホール101に通過させることができる。
【0046】
ホール挿入部120の下部には、第1突出部130及び第2突出部140を含むことができる。第1突出部130と第2突出部140は、ホール挿入部120の下部面の一側に突出して形成されるが、所定の間隔に互いに離隔して形成されることができる。さらに、第1突出部130及び第2突出部140は、L型ボルト200をホール挿入部120に装着した時、L型ボルト200が回転しないように所定の高さを有することができる。
【0047】
一例として、第1突出部130は、L型ボルト200を固定ナット800を利用して締結する時、L型ボルト200が回転することを防止する機能を有することができる。即ち、L型ボルト200をホールガード100に挿入時、L型ボルト200の下部横部220は、第1突出部130の側面に接する位置に配置することができる。この時、固定ナット800をL型ボルト200の上部縦部210に締結するために時計回りに回転する時に、L型ボルト200は、第1突出部130によって回転せず固定されるようにすることができる。これにより、作業者は下部構造物(G)の上部でも固定ナット800を迅速かつ安定的にL型ボルト200に固定することができる。
【0048】
第2突出部140は、固定されたL型ボルト200が振動や衝撃によって緩むことを防止する機能を有することができる。一例として、ホールガード100に固定されたL型ボルト200は、設備機器で発生した振動や衝撃が下部構造物(G)に伝達されて緩む場合が発生することがある。しかし、本発明によるL型ボルト200は、第2突出部140によってL型ボルト200が回転することを遮断できるので、振動や衝撃によってL型ボルト200が緩むことを防止することができる。例えば、固定ナット800を解体させる場合にも、下部横部220が第2突出部140によって固定されるため、作業者はL型ボルト200を別に固定することなく、下部構造物(G)の上部から固定ナット800を迅速かつ安定的に解体させることができる。
【0049】
さらに、第2突出部140は、第1突出部130と離隔して形成されるが、第1突出部130と第2突出部140との間の間隔は、L型ボルト200の厚さだけ離隔した間隔を有することができる。例えば、第1突出部130と第2突出部140との間は、L型ボルト200が安着して固定される安着部位102であることができる。従って、第1突出部130と第2突出部140との間の距離は、L型ボルト200が安着して固定することができる距離を有することが好ましい。
【0050】
この時、第2突出部140は、第1突出部130より低い高さを有することができる。これは、L型ボルト200をホールガード100に挿入して安着部位102に位置させる時、L型ボルト200と第2突出部140間の干渉を最小化するためである。従って、L型ボルト200を安着部位102に安着させるために第1突出部130方向に回転させる場合、L型ボルト200が第2突出部140を過ぎて安着部位102に迅速に安着させることができる。
【0051】
図5は本発明の第2実施例によるホールガードを示した図面である。
【0052】
図5を参照すると、本発明の第2実施例によるホールガード100は、板状の支持部110及び支持部110の下部に配置されたホール挿入部120を含むことができる。さらに、支持部110及びホール挿入部120には、L型ボルト200が挿入されて装着されるようにするボルトホール101が貫通して形成されることができる。
【0053】
但し、第2実施例によるホールガード100は、ボルトホール101の大きさが第1実施例のボルトホール101の大きさよりさらに大きい大きさを有することができ、ホール挿入部120は、支持部110の下部から両側に分割された形態を有することができる。一例として、ホール挿入部120は、第1実施例と同様に所定の高さを有するが、両側に分割された形態を有することができる。
【0054】
このような第2実施例によるホールガード100は、第1実施例で使用されるL型ボルト200の大きさよりさらに大きい大きさのL型ボルト200の使用時に適用することができる。即ち、本発明によるホールガード100は、下部構造物(G)のホールの大きさとL型ボルト200の大きさによって、ホール挿入部120の大きさ及びボルトホール101の大きさが多様に適用することができる。さらに、第1実施例及び第2実施例によるホールガード100は、大きいホールまたは大きい長孔を有し、所定の厚さを有する下部構造物(G)に適用することができる。
【0055】
図6は、本発明の第3実施例によるホールガードを示した図面である。
【0056】
図7は、本発明の第3実施例によるホールガードが装着された一例を示した図面である。
【0057】
図8は、本発明の第3実施例によるホールガードが装着された他の例を示した図面である。
【0058】
図6~
図8を参照すると、本発明の第3実施例によるホールガード100は、板状の支持部110及び支持部110の下部に配置されたホール挿入部120を含むことができる。さらに、支持部110及びホール挿入部120には、L型ボルト200が挿入されて装着されるようにするボルトホール101が貫通して形成されることができる。
【0059】
但し、第3実施例によるホールガード100のボルトホール101は、
図6のように円形を有することができ、ホール挿入部120はリング状を有することができる。一例として、第3実施例によるホールガード100は、
図7のように、グレーティングプレート(G)のホールが破損した部位に装着することができる。さらに、第3実施例によるホールガード100は、
図8のように、ホールが格子状になったグレーティングプレート(G)に装着することができる。即ち、第3実施例によるホールガード100は、ホールが破損したグレーティングプレート(G)またはホールが格子状になったグレーティングプレート(G)にL型ボルト200を装着するための補強用に使用することができる。
【0060】
上述したように、本発明によるL型ボルト締結構造は、下部構造物(G)が大きいホールまたは大きい長孔を有するスチールパッド、及びホールが破損したり、ホールの大きさが一定でないグレーティングなどにホールガード100を利用することによって、L型ボルト200が下部構造物(G)に安全かつ簡単に装着されるようにすることができる。
【0061】
続いて、
図1及び
図2を参照すると、下部構造物(G)にホールガード100が装着されると、装着されたホールガード100にL型ボルト200が締結することができる。
【0062】
図9は本発明によるL型ボルトの実施例を示した図面である。
【0063】
図1、2及び
図9を参照すると、本発明によるL型ボルト200は「L」字型であり、上部縦部210、下部横部220及び折曲部230を含む。下部横部220は、折曲部230を介して上部縦部210から下部に延びた形態を有することができる。
【0064】
下部横部220は、結合時にホールガード100のボルトホール101に挟まれて下部構造物(G)の下の方に位置し、ホールガード100の下面に圧着される部位であることができる。上部縦部210は、下部構造物(G)とその上に置かれるブラケット500及び締結のための要素が提供する締結ホールを貫通する部位として、ねじ溝が形成され、その部位に固定ナット800が結合される。
【0065】
さらに、折曲部230の折曲された内側部位には、所定の角を有する溝状の係止溝231が形成されることができる。一例として、係止溝231は、折曲部230の内側に溝状を有し、内側方向に所定の角を有するように形成することができる。
【0066】
このような係止溝231によって、L型ボルト200をホールガード100に挿入して固定ナット800で締結する時、L型ボルト200が直立された状態で固定されるようにすることができる。一例として、折曲部230の内側が曲面形態であれば、内側曲面部位によってL型ボルト200がホールガード100のボルトホール101の側面に密着することはできない。従って、L型ボルト200締結時に曲面形態ほどL型ボルト200が傾くように締結されたり、堅固に締結されない。しかし、本発明によるL型ボルト200は、折曲部230の内側部位に所定の角を有する係止溝231が含まれるようにし、L型ボルト200をホールガード100に締結時に係止溝231がボルトホール101の側面に密着するように締結することができる。従って、固定ナット800の結合が容易で、迅速に行われるだけでなく、固定ナット800が完全に締められた後にも正しい結合形態が実現することができる。これは、L型ボルト200をホールガード100に装着する時だけでなく、L型ボルト200を下部構造物(G)に結合する場合にも適用可能である。
【0067】
図10は、本発明によるL型ボルトの他の実施例を示した図面である。
【0068】
図1、2及び
図10を参照すると、本発明によるL型ボルトの他の実施例は、L型ボルト200の折曲部230に直立補助部232が含まれることができる。
【0069】
直立補助部232は、L型ボルト200の外側曲面部位に形成することができる。即ち、直立補助部232は、L型ボルト200の折曲部230の折曲された外側部位に突出した形態を有することができる。この時、直立補助部232の上部面は、下部横部220の上部面と同一平面に位置するように形成することが好ましい。即ち、直立補助部232の上部面と下部横部220の上部面がそれぞれホールガード100の下部面に接するように配置することによって、L型ボルト200が直立するようにすることができる。
【0070】
但し、直立補助部232は、下部横部200と直立補助部232の長さによって、L型ボルト200の下部横部位が長くなるので、長孔を有するホールガード100または直立補助部232が、ホールを通過できる大きいホールを有する下部構造物(G)に適用可能である。
【0071】
上述したように、直立補助部232は、係止溝231と共にL型ボルト200が直立して締結されるように機能することができる。即ち、係止溝231は、ホールガード100のボルトホール101に密着し、直立補助部232は、ホールガード100の下部面に密着するようにして、L型ボルト200が直立状態で固定されるようにすることができる。従って、L型ボルト200が直立された状態で固定ナット800を締結することができるため、固定ナット800の結合が迅速に行われ、直立状態で締結されて固定することができる。
【0072】
続いて、
図1及び
図2を参照すると、墜落防止ワッシャー300は、L型ボルト200に挿入されて上部縦部210に装着することができる。即ち、L型ボルト200は、墜落防止ワッシャー300が装着された状態でホールガード100のボルトホール101にはめ込むことができ、墜落防止ワッシャー300がホールガード100の上部面で支持されるように配置されることによって、L型ボルト200が下部構造物(G)の下部に墜落することを防止することができる。
【0073】
図11は本発明の第1実施例による墜落防止ワッシャーを示した図面である。
【0074】
図11を参照すると、本発明の第1実施例による墜落防止ワッシャー300は、結合ホール301を有するリング状の係止部310を有し、係止部310の内側に形成された装着溝311を含むことができる。ここで、結合ホール301は、L型ボルト200が挿入されるホールであることができ、係止部310は、ホールガード100の上部面に支持される部位であることができる。さらに、装着溝311は、直立補助部232を含むL型ボルト200に墜落防止ワッシャー300を締結するための溝であることができる。
【0075】
一例として、墜落防止ワッシャー300の結合ホール301の直径は、L型ボルト200の上部縦部210の直径と同じか、より小さくなければならない。これは、L型ボルト200を墜落防止ワッシャー300に挿入した後、墜落防止ワッシャー300がL型ボルト200に固定されるようにするためである。
【0076】
この時、L型ボルト200の上部縦部210は、螺糸山が形成された部位が螺糸山がない部位より直径が大きいので、墜落防止ワッシャー300をL型ボルト200に締結するためには、墜落防止ワッシャー300をL型ボルト200の下部横部220に挟んで上部縦部210位置まで移動させなければならない。
【0077】
一例として、
図10に示された直立補助部232を含むL型ボルト200に墜落防止ワッシャー300を締結するために、第1実施例による墜落防止ワッシャー300が利用されることができる。即ち、墜落防止ワッシャー300の係止部310に装着溝311が含まれるようにすることで、装着溝311によって墜落防止ワッシャー300が直立補助部232部位を通過して上部縦部210部位に移動するようにすることができる。
【0078】
図12は本発明の第2実施例による墜落防止ワッシャーを示した図面である。
【0079】
図12を参照すると、本発明の第2実施例による墜落防止ワッシャー300は、結合ホール301を有するリング状の係止部310を有するが、係止部310の内側に多数のカッティング部位312が含まれることができる。この時、墜落防止ワッシャー300の結合ホール301の直径は、L型ボルト200の直径よりも小さい大きさを有することができる。一例として、墜落防止ワッシャー300をL型ボルト200に締結するため、L型ボルト200の下部横部220から上部縦部210方向に移動させる場合、直径がL型ボルト200の直径より小さい墜落防止ワッシャー300は、カッティング部位312が広がりながらL型ボルト200に締結することができる。従って、墜落防止ワッシャー300が上部縦部210に位置すると、墜落防止ワッシャー300は、カッティング部位312によってL型ボルト200に安定的に固定することができる。
【0080】
図13及び
図14は、本発明の第3実施例による墜落防止ワッシャーを示した図面である。
【0081】
図13及び
図14を参照すると、本発明の第3実施例による墜落防止ワッシャー300は、結合ホール301を有するリング状の係止部310と、係止部310の下部に形成された挿入部320を含むことができる。一例として、墜落防止ワッシャー300が締結されたL型ボルト200をホールガード100に装着すると、墜落防止ワッシャー300の挿入部320は、ホールガード100のボルトホール101に挿入することができる。より詳細には、墜落防止ワッシャー300の係止部310は、ホールガード100の上部面に支持されるが、挿入部320がホールガード100のボルトホール101に挿入されるようにすることで、ボルトホール101内で遊びによってL型ボルト200が揺れることを防止することができる。即ち、L型ボルト200がボルトホール101内で直立固定されるようにすることができる。従って、作業者は下部構造物(G)にボルト締結構造を装着または分解する時、迅速で堅固に作業を行うことができる。
【0082】
さらに、
図14に示したように、墜落防止ワッシャー300の結合ホール301が形成された側面には、L型ボルト200の螺糸山に締結するためのタップ(Tap)313が形成されることができる。即ち、タップ313は、係止部310の内側から挿入部320内側まで延びるように形成されることができる。
【0083】
結合ホール301にタップ313が形成される場合、墜落防止ワッシャー300は、L型ボルト200の螺糸山が形成された上部縦部210に挿入されて締結することができる。このような、タップ313を利用してL型ボルト200の螺糸山に締結される墜落防止ワッシャー300は、金属材質で形成することが好ましい。従って、L型ボルト200で墜落防止ワッシャー300の締結が簡単であり、ホールガード100のボルトホール101に挿入される挿入部320によってL型ボルト200が直立するようにすることができる。さらに、ホールガード100のボルトホール101に挿入される挿入部320は、ボルトホール101の内側を包んで保護する隔壁機能を有することができるため、L型ボルト200の動きによってボルトホール101が破損することを防止することができる効果がある。
【0084】
図15は本発明の第4実施例による墜落防止ワッシャーを示した図面である。
【0085】
図16は本発明の第4実施例による墜落防止ワッシャー300の使用例を示した図面である。
【0086】
図15及び
図16を参照すると、本発明の第4実施例による墜落防止ワッシャー300は、結合ホール301を有するリング状のリング部330を有するが、リング部330の両側に形成された開き部340及び突出部350を含むことができる。
【0087】
開き部340及び突出部350は、リング部330と延びて形成されるが、リング部330の両側に突出して形成することができる。この時、開き部340は、両側に分割された形態を有することができる。一例として、開き部340は、所定の力によって分割された間が広がったり、狭くなったりすることができる。即ち、開き部340の間は外部から加えられた力によって広がることができ、力が除去されると、弾性によって再び狭くなることができる。さらに、リング部330と連結された開き部340の間が広がることによって、リング部330の結合ホール301も拡大することができ、開き部340の間の距離が狭くなることにより、結合ホール301も縮小することができる。
【0088】
従って、第4実施例による墜落防止ワッシャー300は、L型ボルト200に締結時、
図15のように、開き部340の弾性を利用してL型ボルト200の上部縦部210に直ちに締結されるようにすることができる。
【0089】
さらに、
図16(a)のように、ブラケット500に形成されたホールが長孔形状を有する場合、ブラケット500とリング状の墜落防止ワッシャー300との干渉により、ブラケット500と下部構造物(G)の間に遊びが発生することがある。しかし、本発明の第4実施例による墜落防止ワッシャー300は、
図16(b)のように、長孔が形成されたブラケット500との干渉なしに長孔内に配置することができる。即ち、墜落防止ワッシャー300は、リング部330によってL型ボルト200に固定されることができ、開き部340と突出部350によってホールガード100の上部面に支持されるようにすることができる。従って、墜落防止ワッシャー300の設置及び分解が簡単で、長孔を有するブラケット500にも使用することが可能である。
【0090】
図17は本発明の第5実施例による墜落防止ワッシャーを示した図面である。
【0091】
図17を参照すると、本発明の第5実施例による墜落防止ワッシャー300は、結合ホール301を有するリング状の係止部310を有するが、係止部310の一側に形成された開き部340を含むことができる。
【0092】
この時、係止部310はジグザグ状のリング状を有することができる。このようなジグザグ状によって、係止部310は内側に多数の突出部位を有することができる。突出部位は、墜落防止ワッシャー300がL型ボルト200に、より堅固に固定されるように機能することができる。
【0093】
さらに、開き部340は、係止部310から延びて一側に突出して形成されるが、開き部340は両側に分割して形成されることができる。但し、第5実施例による開き部340は、分割された部位が互いにずらして交差するように配置することができる。即ち、ずらして交差した開き部340に外力を加えることにより、開き部340の弾性によって結合ホール301の大きさも拡大または縮小することができる。従って、第5実施例による墜落防止ワッシャー300は、クリップ状でL型ボルト200に締結されて固定することができる。
【0094】
一例として、開き部340に外力を加えて結合ホール301の大きさが拡大すると、L型ボルト200を挿入させ、L型ボルト200の挿入が完了すると、開き部340に加えた外力を除去して、結合ホール301の大きさを縮小させることにより、墜落防止ワッシャー300がL型ボルト200に固定されるようにすることができる。この時、係止部310のジグザグ状によって、墜落防止ワッシャー300がL型ボルト200に、より堅固に固定されるようにすることができる。
【0095】
上述したように、本発明によるL型ボルト締結構造は、第1~第5実施例による墜落防止ワッシャー300を利用して、L型ボルト200をホールガード100または下部構造物(G)に装着または分解する時、L型ボルト200が下部構造物(G)の下部に墜落することを防止することができる。
【0096】
続いて、
図1及び
図2を参照すると、ブラケット500は、図面からわかるように「L」字形であることができるが、これに限定されず、一側部位が設備と結合され、他方部位が支持する部位と結合することができる他の様々な形態が適用されることができる。
【0097】
ブラケット500の一側には、設備との結合のための一つ以上の第1結合孔501が備えられ、他側には第2結合孔502が備えられる。ブラケット500の第1結合孔501を介して、結合ボルト900が設備のねじ孔(図示せず)に締結され、第2結合孔502にはL型ボルト200が挿入される。従って、ブラケット500は、墜落防止ワッシャー300の上部に配置することができる。
【0098】
この時、ブラケット500と下部構造物(G)との間には、ワッシャーホール401を有する緩衝パッド400が含まれることができる。緩衝パッド400は、墜落防止ワッシャー300がワッシャーホール401に挿入されるように下部構造物(G)の上部に配置することができる。従って、緩衝パッド400によって下部構造物(G)から流入する振動が上部に伝達されることを防止することができ、墜落防止ワッシャー300によってブラケット500が構造的に浮くことを防止することができる。
【0099】
ブラケット500上部には、直立補助具600、結合ワッシャー700及び固定ナット800が配置することができる。
【0100】
直立補助具600は、L型ボルト200を固定ナット800を利用して締結する時、L型ボルト200が傾くことを防止し、直立状態で締結されるようにすることができる。従って、直立補助具600は、L型ボルト200の本体が挿入されるホールを備え、L型ボルト200が直立した定姿勢を維持するように所定の高さを有することができる。
【0101】
直立補助具600の上部には結合ワッシャー700が配置され、結合ワッシャー700の上部には固定ナット800が締結される。結合ワッシャー700表面には、固定ナット800を固定した後、振動や外部衝撃によって固定ナット800が緩まないように突出部位が形成されることができる。
【0102】
図18~
図21は、本発明のホールガードを利用したL型ボルト締結構造の装着方法を示した図面である。
【0103】
まず、
図18を参照すると、大きいホールまたは大きい長孔を有するスチールパッドのような下部構造物(G)の上にホールガード100を装着する。この時、ホールガード100のホール挿入部120が下部構造物(G)のホールと同じ大きさ及び形態を有するホールガード100が選択され、下部構造物(G)の上に固定される設備機器により一つまたは二つ以上が支持部110の下部に配置されることができる。
【0104】
図19を参照すると、ホールガード100の上に墜落防止ワッシャー300が装着されたL型ボルト200が締結される。L型ボルト200は、下部構造物(G)の上部から下部横部220をホールガード100に挿入することによって、締結することができる。この時、L型ボルト200は、墜落防止ワッシャー300によって固定され、L型ボルト200が下部構造物(G)の下部に墜落することを防止することができる。
【0105】
図20を参照すると、ホールガード100の上に緩衝パッド400が装着される。緩衝パッド400は、ホールガード100の上部面を全てカバーするように配置されることができ、緩衝パッド400に形成されたホールによって、L型ボルト200及び墜落防止ワッシャー300は外部に露出することができる。緩衝パッド400は、一例として、弾性ゴム材質で形成することが好ましい。
【0106】
図21を参照すると、緩衝パッド400の上にブラケット500が配置することができる。さらに、ブラケット500に露出されたL型ボルト200には、直立補助具600、結合ワッシャー700及び固定ナット800が順次に締結されることができる。この時、L型ボルト200は、直立補助具600によって直立された状態で固定ナット800によって締結することができる。
【0107】
上述したように、本発明のホールガードを利用したL型ボルト締結構造は、下部構造物(G)の上にホールガード100を装着した状態でL型ボルト200が締結されるため、大きいホールまたは大きい長孔を有するスチールパッド(S)またはホールが破損して、ホールの大きさが一定でないグレーティングなどにL型ボルト200を用いた締結が可能である。さらに、ホールガード100の下部面に突出部350を備え、L型ボルト200装着時に、L型ボルト200が回転することを防止することができ、L型ボルト200の折曲部位に係止溝231または直立補助部232を備えて、L型ボルト200が直立された状態で固定ナット800が締結されるようにすることができる。
【0108】
さらに、ホールガード100とL型ボルト200を利用して様々な大きさのホールに対して一方向からボルト設置ができるため、産業現場の床部位の他、工事現場のHビーム構造物、天井または壁面構造物のフックかけ等で活用が広範囲である。
【0109】
一方、本明細書と図面に開示された本発明の実施例は、理解を助けるために特定例を提示したことに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。ここに開示された実施例の他にも、本発明の技術的思想に基づいた他の変形例が実施可能であることは、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者には自明なことである。
【符号の説明】
【0110】
100 ホールガード
110 支持部
120 ホール挿入部
130 第1突出部
140 第2突出部
200 L型ボルト
210 上部縦部
220 下部横部
230 折曲部
231 係止溝
232 直立補助部
300 墜落防止ワッシャー
310 係止部
320 挿入部
330 リング部
340 開き部
350 突出部
400 緩衝パッド
500 ブラケット
600 直立補助具
700 結合ワッシャー
800 固定ナット